(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1連絡流路は、第3連絡管を含み、前記熱源側熱交換器及び前記第1利用側熱交換器のうちの一方を流れる冷媒を前記第1連絡管と前記第2連絡管と前記第3連絡管の全てに流せ、且つ前記第1連絡管と前記第2連絡管と前記第3連絡管を流れた冷媒の全てを前記熱源側熱交換器及び前記第1利用側熱交換器のうちの他方に流せるように構成されている、
請求項1または請求項2に記載の冷凍サイクル装置(1)。
前記第1連絡流路は、1本の単管(54)と前記第1連絡管及び前記第2連絡管を含む2本以上の管からなる集合管とを接続して構成され、前記集合管の流路の断面積が前記単管の流路の断面積の90%以上である、
請求項1から5のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置(1)。
前記熱源ユニット及び前記第1利用ユニットのうちの少なくとも一方は、前記第1連絡管と前記第2連絡管に接続する第1接続部(10a,31a)及び第2接続部(10b,31b)を有する、
請求項1から6のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置(1)。
前記第1接続部の接続端(10m,31m)と前記第2接続部の接続端(10n,31n)が、前記第1接続部の管径方向及び管軸方向のうちの少なくともいずれかにおいて、規定値以上ずれるように配置されている、
請求項7または請求項8に記載の冷凍サイクル装置(1)。
前記第1接続端と前記第2接続端を、前記第1連絡管の管径方向及び管軸方向のうちの少なくともいずれかにおいて、規定値以上ずらして配置できる形状を有する分岐ソケット(200)を備える、
請求項10に記載の冷凍サイクル装置(1)。
前記第1連絡管、前記第2連絡管及び前記第2連絡流路に対応する複数の溝(611〜616)、または前記第1連絡管及び前記第2連絡管のジョイント箇所に対応する溝(711〜712,713〜716)を有する複数の断熱材(601〜603,701〜702,703〜705)を備え、
前記複数の断熱材が、前記第1連絡管、前記第2連絡管及び前記第2連絡流路の周囲、または前記ジョイント箇所の周囲を覆う、
請求項1から11のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置(1)。
前記第1連絡流路は、前記第1連絡管及び前記第2連絡管の少なくとも一端同士を合流させて一体化した専用コイル(300,350)または専用直管(400,450)を含む、
請求項1から14のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置(1)。
前記第1連絡流路は、前記第1連絡管及び前記第2連絡管が挿し込まれる第1挿入口(501)と第2挿入口(502)を有し、前記第1挿入口と前記第2挿入口が繋がって一つの開口となっており、前記第1連絡管及び前記第2連絡管をまとめてロウ付け可能な専用ソケット(500)を含む、
請求項1から15のいずれか一項に記載の冷凍サイクル装置(1)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
蒸気圧縮式の冷凍サイクルで圧縮される高圧の冷媒が流れるため、熱源ユニットと利用ユニットを接続する連絡管は、流れる冷媒の圧力に耐えるように肉厚を厚くすることが必要になる。しかしながら、連絡管の肉厚を厚くすると、連絡管を現場で加工することが難しくなり、冷凍サイクル装置の施工コストが増加する。
【0004】
熱源ユニットと利用ユニットを接続する連絡管を備える冷凍サイクル装置には、連絡管に係わる施工時の作業性を向上するという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1観点の冷凍サイクル装置は、圧縮機及び熱源側熱交換器を有する熱源ユニットと、熱源ユニットから分離して設置され、第1利用側熱交換器を有する1つの第1利用ユニットと、熱源ユニットと第1利用ユニットを接続して冷媒を流す第1連絡流路と、熱源ユニットと第1利用ユニットを接続して、第1連絡流路を流れる冷媒よりも比エンタルピが小さい冷媒を流す第2連絡流路とを備える。熱源ユニット、第1利用ユニット、第1連絡流路及び第2連絡流路が、圧縮機、熱源側熱交換器及び第1利用側熱交換器を含み且つ蒸気圧縮式冷凍サイクルを繰り返す冷媒回路を構成する。冷媒回路は、飽和温度が65℃に達するときに飽和圧力が4.5MPa以上となる冷媒、または、臨界温度が65℃以下の冷媒を用いる。第1連絡流路は、金属製の第1連絡管と金属製の第2連絡管を含み、熱源ユニット及び第1利用ユニットのうちの一方から、第1連絡管と第2連絡管の両方に、冷媒を流せるように、且つ第1連絡管と第2連絡管を流れる冷媒の両方を、第1連絡管と第2連絡管から、熱源ユニット及び第1利用ユニットのうちの他方に流せるように構成されている。
【0006】
第1観点の冷凍サイクル装置は、熱源ユニットと1つの第1利用ユニットの間で流通する冷媒を第1連絡管と第2連絡管に分配するので、1本の連絡管で流す場合に比べて、第1連絡管と第2連絡管の管径を細くすることができる。その結果、現場で細い第1連絡管と細い第2連絡管を容易に加工でき、施工時の作業性が向上する。
【0007】
第2観点の冷凍サイクル装置は、第1観点の冷凍サイクル装置であって、第1連絡管の外径及び第2連絡管の外径は、いずれも、12.7mm以下である。
【0008】
第2観点の冷凍サイクル装置は、外径が12.7mm以下の第1連絡管及び第2連絡管を加工し易いので、施工時の作業性の向上を実現できる。
【0009】
第3観点の冷凍サイクル装置は、第1観点又は第2観点の冷凍サイクル装置であって、熱源ユニットから分離して設置され、第2利用側熱交換器を有する1つの第2利用ユニットを備えている。第1連絡流路は、熱源ユニット及び第2利用ユニットのうちの一方から、第1連絡管と第2連絡管の両方に、冷媒を流せるように、且つ第1連絡管と第2連絡管を流れる冷媒の両方を、第1連絡管と第2連絡管から、熱源ユニット及び第2利用ユニットのうちの他方に流せるように構成されている。
【0010】
第3観点の冷凍サイクル装置では、1つの第1利用ユニットと1つの第2利用ユニットに流す冷媒を合計した量の冷媒を第1連絡管と第2連絡管に分けて流すので、多量の冷媒を1本の連絡管で流す場合に比べて、第1連絡管と第2連絡管の管径を細くして施工を容易化する効果が顕著になる。
【0011】
第4観点の冷凍サイクル装置は、第3観点の冷凍サイクル装置であって、第1連絡管と第2連絡管は、第1利用ユニットと第2利用ユニットに共通の主管部分である。
【0012】
第5観点の冷凍サイクル装置は、第3観点または第4観点の冷凍サイクル装置であって、記第1利用ユニットは、第1連絡管を開閉する第1弁と第2連絡管を開閉する第2弁とを有し、第1利用側熱交換器を放熱器として機能させていた状態から第1利用ユニットを停止するときに、第1弁及び第2弁を閉じる。
【0013】
第5観点の冷凍サイクル装置は、第1弁及び記第2弁を閉じることにより、第1連絡管及び第2連絡管を伝って音が伝播するのを抑制して、静粛性を向上させることができる。
【0014】
第6観点の冷凍サイクル装置は、第1観点から第5観点のいずれかの冷凍サイクル装置であって、第1連絡管と第2連絡管は、互いに外径が異なる。
【0015】
第6観点の冷凍サイクル装置は、外径が異なる第1連絡管と第2連絡管とを組み合わせることで、流れる冷媒の量に適する第1連絡管と第2連絡管の選択範囲を広げることができる。
【0016】
第7観点の冷凍サイクル装置は、第1観点から第6観点のいずれかの冷凍サイクル装置であって、第1連絡流路は、第3連絡管を含み、熱源側熱交換器及び第1利用側熱交換器のうちの一方から、第1連絡管と第2連絡管と第3連絡管の全てに、冷媒を流せるように、且つ第1連絡管と第2連絡管と第3連絡管を流れた冷媒の全てを、第1連絡管と第2連絡管と第3連絡管から、熱源側熱交換器及び第1利用側熱交換器のうちの他方に流せるように構成されている。
【0017】
第7観点の冷凍サイクル装置は、第1連絡流路が第1連絡管と第2連絡管と第3連絡管を含む場合には、第1連絡流路が第1連絡管と第2連絡管のみを含む場合に比べて、各管の外径をさらに細くすることができる。
【0018】
第8観点の冷凍サイクル装置は、第1観点から第7観点のいずれかの冷凍サイクル装置であって、第1連絡流路は、所定の運転モードにおいて、第1連絡管に冷媒を流し、第2連絡管に冷媒を流さないように構成されている。
【0019】
第8観点の冷凍サイクル装置は、第1連絡管に冷媒を流し、第2連絡管に冷媒を流さないことで、第1連絡管に流れる冷媒の流速を、両方の連絡管に流す場合に比べて、速くすることができる。このように第1連絡管と第2連絡管に冷媒を流すことで、例えば、所定の運転モードが油戻し運転を行う運転モードであれば、冷凍サイクル装置は、油戻し運転を短時間で終わらせることができる。
【0020】
第9観点の冷凍サイクル装置は、第1観点から第8観点のいずれかの冷凍サイクル装置であって、第2連絡流路は、第1連絡流路よりも比エンタルピの低い冷媒を流す金属製配管を含み、第1連絡管と第2連絡管のうちの少なくとも一方が金属製配管と外径が実質的に同じで被覆の色が異なる。
【0021】
第9観点の冷凍サイクル装置は、第1連絡管と第2連絡管のうちの少なくとも一方が液管と外径が実質的に同じでも、第1連絡管及び/または第2連絡管と液管とで被覆の色を異ならせることで、施工時に液管と第1連絡管及び/または第2連絡管との取り違えを減らすことができる。
【0022】
第10観点の冷凍サイクル装置は、第1観点から第9観点のいずれかの冷凍サイクル装置であって、第1連絡流路は、1本の単管と第1連絡管及び第2連絡管を含む2本以上の管からなる集合管とを接続して構成され、集合管の流路の断面積が単管の流路の断面積の90%以上である。
【0023】
第11観点の冷凍サイクル装置は、第1観点から第10観点のいずれかの冷凍サイクル装置であって、熱源ユニット及び第1利用ユニットのうちの少なくとも一方は、第1連絡管と第2連絡管に接続する第1接続部及び第2接続部を有する。
【0024】
第11観点の冷凍サイクル装置は、熱源ユニット及び第1利用ユニットのうちの少なくとも一方に、第1連絡管及び第2連絡管を、直接接続することができる。その結果、冷凍サイクル装置を設置する現場で、設置作業者の作業効率が向上する。
【0025】
第12観点の冷凍サイクル装置は、第11観点の冷凍サイクル装置であって、熱源ユニットは、圧縮機及び熱源側熱交換器を収納している熱源ユニットケーシングを有し、第1利用ユニットは、第1利用側熱交換器を収納している第1利用ユニットケーシングを有し、第1接続部及び第2接続部が、熱源ユニットケーシング及び第1利用ユニットケーシングのうちの少なくとも一方の中に配置されている。
【0026】
第12観点の冷凍サイクル装置は、熱源ユニットケーシング及び第1利用ユニットケーシングのうちの少なくとも一方の中に配置された第1接続部及び第2接続部は、そのケーシングにより保護される。
【0027】
第13観点の冷凍サイクル装置は、第11観点または第12観点の冷凍サイクル装置であって、第1接続部の接続端と第2接続部の接続端が、第1接続部の管径方向及び管軸方向のうちの少なくともいずれかにおいて、規定値以上ずれるように配置されている。
【0028】
第13観点の冷凍サイクル装置は、第1接続部と第2接続部の接続端が、管径方向及び管軸方向のうちの少なくともいずれかに規定値以上ずれることにより、第1接続部と第2接続部の工具による接続作業、ロウ付け作業が容易になる。その結果、冷凍サイクル装置を設置する現場で、設置作業者の作業効率が向上する。
【0029】
第14観点の冷凍サイクル装置は、第1観点から第13観点のいずれかの冷凍サイクル装置であって、第1連絡管は、熱源ユニット及び第1利用ユニットのうちの一方から冷媒が流入する第1接続端を有している。第2連絡管は、熱源ユニット及び第1利用ユニットのうちの一方から冷媒が流入する第2接続端を有している。第1接続端と第2接続端が、第1連絡管の管径方向及び管軸方向のうちの少なくともいずれかにおいて、規定値以上ずれるように配置されている。
【0030】
第14観点の冷凍サイクル装置は、第1接続端と第2接続端が、管径方向及び管軸方向のうちの少なくともいずれかに規定値以上ずれることにより、第1連絡管と第2連絡管の工具による接続作業、ロウ付け作業が容易になる。その結果、冷凍サイクル装置を設置する現場で、設置作業者の作業効率が向上する。
【0031】
第15観点の冷凍サイクル装置は、第14観点の冷凍サイクル装置であって、第1接続端と第2接続端を、第1連絡管の管径方向及び管軸方向のうちの少なくともいずれかにおいて、規定値以上ずらして配置できる形状を有する分岐ソケットを備える。
【0032】
第15観点の冷凍サイクル装置は、第1接続端と第2接続端とを分岐ソケットの形状により規定値以上ずらせるので、例えばゲージなどの規定値の目安が必要なくなり、第1連絡管及び第2連絡管の接続作業が容易になる。
【0033】
第16観点の冷凍サイクル装置は、第1観点から第15観点の冷凍サイクル装置であって、第1連絡管、第2連絡管及び第2連絡流路に対応する複数の溝、または第1連絡管及び第2連絡管のジョイント箇所に対応する溝を有する複数の断熱材を備え、複数の断熱材が、第1連絡管、第2連絡管及び第2連絡流路の周囲、またはジョイント箇所の周囲を覆う。
【0034】
第16観点の冷凍サイクル装置は、断熱材の有する溝によって、断熱材に溝を形成する手間が省けるので、断熱材を用いた断熱処理の工数を削減することができる。
【0035】
第17観点の冷凍サイクル装置は、第16観点の冷凍サイクル装置であって、複数の断熱材の材質が、硬質樹脂または半硬質樹脂である。
【0036】
第18観点の冷凍サイクル装置は、第1観点から第15観点の冷凍サイクル装置であって、第1連絡管及び第2連絡管を覆う伸縮自在の樹脂製断熱材を備える。
【0037】
第18観点の冷凍サイクル装置は、断熱材が伸縮自在であることから、断熱材の長さを第1連絡管及び第2連絡管の長さに合わせ易くなり、断熱材を用いた断熱処理を容易化できる。
【0038】
第19観点の冷凍サイクル装置は、第1観点から第18観点の冷凍サイクル装置であって、第1連絡流路は、第1連絡管及び第2連絡管の少なくとも一端同士を合流させて一体化した専用コイルまたは専用直管を含む。
【0039】
第19観点の冷凍サイクル装置は、専用コイルまたは専用直管が第1連絡管及び第2連絡管の少なくとも一端同士を合流させて一体化しているので、冷凍サイクル装置の設置に必要なロウ付け箇所の数を減らすことができる。
【0040】
第20観点の冷凍サイクル装置は、第1観点から第19観点の冷凍サイクル装置であって、第1連絡流路は、第1連絡管及び第2連絡管をまとめてロウ付け可能な専用ソケットを含む。
【0041】
第20観点の冷凍サイクル装置は、第1連絡管と第2連絡管を個別にロウ付けする場合に比べ、専用ソケットにより第1連絡管と第2連絡管をまとめてロウ付けすることで、冷凍サイクル装置の設置に必要なロウ付け箇所の数を減らすことができる。
【発明を実施するための形態】
【0043】
<第1実施形態>
(1)概要
図1には、冷凍サイクル装置の例として、空気調和機1が示されている。ここでの冷凍サイクル装置は、冷媒を循環させて、蒸気圧縮式冷凍サイクルを繰り返す装置である。以下の実施形態では、冷凍サイクル装置である空気調和機1について説明するが、冷凍サイクル装置は空気調和機1に限られるものではない。例えば、ヒートポンプ給湯器、冷蔵庫、及び庫内を冷却する冷却装置に、冷凍サイクル装置を適用することができる。
【0044】
図1に示されている空気調和機1は、熱源ユニット10と、利用ユニット30とを備えている。利用ユニット30は、1つの第1利用ユニット31を含んでいる。この第1利用ユニット31は、熱源ユニット10から分離して設置されている。熱源ユニット10は、圧縮機11及び熱源側熱交換器12を有している。第1利用ユニット31は、第1利用側熱交換器41を有している。
【0045】
空気調和機1は、第1連絡流路50と、第2連絡流路80とを備えている。空気調和機1が蒸気圧縮式冷凍サイクルを繰り返している状態において、第2連絡流路80を流れる冷媒は、第1連絡流路50を流れる冷媒よりも比エンタルピが小さい。第1連絡流路50は、金属製の第1連絡管51と金属製の第2連絡管52を含んでいる。空気調和機1を流れる冷媒は、第1連絡流路50と第2連絡流路80を通って、熱源ユニット10と第1利用ユニット31の間を循環する。言い換えると、熱源ユニット10と第1利用ユニット31と第1連絡流路50と第2連絡流路80が冷媒回路100を構成している。
【0046】
冷媒回路100は、圧縮機11、熱源側熱交換器12及び第1利用側熱交換器41を含んでいる。冷媒回路100では、蒸気圧縮式冷凍サイクルが繰り返される。冷媒回路100には、飽和温度が65℃に達するときに飽和圧力が4.5MPa以上となる冷媒、または、臨界温度が65℃以下の冷媒が用いられている。飽和温度が65℃に達するときに飽和圧力が4.5MPa以上となる冷媒としては、例えば、二酸化炭素系混合冷媒(二酸化炭素+R32や二酸化炭素+R1234zeなど)がある。臨界温度が65℃以下の冷媒としては、例えば、二酸化炭素、R23、R1123がある。
【0047】
空気調和機1は、暖房運転と冷房運転を切り換えることができる構成を有している。暖房運転では、熱源ユニット10から第1連絡管51と第2連絡管52の両方に冷媒が流れる。暖房運転では、さらに、第1連絡管51と第2連絡管52の両方を流れる冷媒が、第1連絡管51と第2連絡管52から1つの第1利用ユニット31に流れる。
【0048】
冷房運転では、1つの第1利用ユニット31から第1連絡管51と第2連絡管52の両方に冷媒が流れる。冷房運転では、さらに、第1連絡管51と第2連絡管52を流れる冷媒の両方が、第1連絡管51と第2連絡管52から熱源ユニット10に流れる。
【0049】
空気調和機1では、熱源ユニット10と1つの第1利用ユニット31の間で流通する冷媒を第1連絡管51と第2連絡管52に分配することができている。そのため、熱源ユニット10と第1利用ユニット31の間で流通する冷媒を1本の連絡管で流す場合に比べて、第1連絡管51と第2連絡管52の管径を細くすることができる。
【0050】
熱源ユニット10と第1利用ユニット31は、それぞれ分離して、施工現場に輸送される。熱源ユニット10は、例えば、ビルの屋上または家屋の外周に設置される。第1利用ユニット31は、例えば、ビルの中の部屋または家屋の中に設置される。第1連絡管51と第2連絡管52は、壁、床、天井などに沿うように曲げられてビルまたは家屋に配置され、熱源ユニット10と第1利用ユニット31に接続される。1本の連絡管で施行する場合に比べて、細い第1連絡管51と細い第2連絡管52は、現場での加工が容易になる。例えば、太い1本の連絡管の場合は、連絡管を曲げて配管するときに、太い連絡管を曲げるのが難しく、曲げ加工されたエルボのロウ付けが必要になるなど、施工時間が長くなることからコストが掛かる。それに対し、細い第1連絡管51と細い第2連絡管52を備える空気調和機1は、施工現場での曲げ加工で配管できる場合があり、施工時間を短縮でき、第1連絡管51と第2連絡管52に係わる施工時の作業性を向上することができるものとなる。
【0051】
(2)詳細構成
(2−1)第1連絡流路50及び第2連絡流路80
図1に示されている第1連絡流路50は、前述の金属製の第1連絡管51及び金属製の第2連絡管52以外に、第1分岐管53と単管54とを含んでいる。第1連絡管51及び第2連絡管52は主管部分であり、第1分岐管53と単管54は主管以外の配管である。言い換えると、第1分岐管53と単管54は、主管部分である第1連絡管51及び第2連絡管52を熱源ユニット10に接続するための接続配管である。従って、第1分岐管53は、熱源ユニット10の近傍に配置される。単管54は、第1連絡管51及び第2連絡管52よりも短い。単管54の長さは、例えば、1m以下である。
【0052】
単管54の一端は、熱源ユニット10の閉鎖弁22に接続される。単管54の他端は、第1分岐管53の第1流入出口に接続される。第1分岐管53の第2流入出口は第1連絡管51の一方端に接続され、第3流入出口は第2連絡管52に接続される。第1連絡管51の他端及び第2連絡管52の他方端は第1利用ユニット31に接続されている。第1連絡管51と第2連絡管52からなる集合管の流路の断面積は、単管54の流路の断面積の90%以上である。第1連絡管51と第2連絡管52での圧損を適切なものとするためには、単管54の流路断面積に比べて、第1連絡管51の流路断面積と第2連絡管52の流路断面積との合計の流路断面積を大きくすることが好ましい。
【0053】
空気調和機1が暖房運転を行っている場合は、閉鎖弁22から単管54に向って冷媒が流れる。この場合、単管54から第1分岐管53に流入した冷媒は、第1分岐管53で第1連絡管51と第2連絡管52に分けられる。空気調和機1が冷房運転を行っている場合は、単管54から閉鎖弁22に向って冷媒が流れる。
【0054】
第1連絡管51及び第2連絡管52の外径は、いずれも、12.7mm以下であることが好ましい。また、管の種別は曲げ加工が容易である軟質の管(銅管のO材)であることが好ましい。冷媒が二酸化炭素の場合、銅管1/2H材では厚みが外径の12%以上、銅管O材では厚みが外径の20%以上、ステンレスでは厚みが外径の7.5%以上であることが好ましい。質別の「1/2H」及び「O」の定義は、JIS−H3300の規定による。二酸化炭素が冷媒の場合言い換えると超臨界状態になる冷媒の場合、超臨界状態で用いられない冷媒に比べて、管内の圧力が高くなる傾向がある。しかし、上記の厚みがあれば、超臨界状態の冷媒に対して用いる場合でも、管に十分な耐圧を付与できる。このように、二酸化炭素が冷媒の場合、第1連絡管51及び第2連絡管52の厚みが厚くなる傾向がある。しかし、外径を12.7mm以下に抑えることで、第1連絡管51及び第2連絡管52はベンダーによる曲げ加工が可能になる。例えば、連絡管の外径が15mm以上になると、現場での曲げ加工が困難になり、L字型に曲がった専用のソケットを使用するなどの対応が必要になる。
【0055】
図1に示されている第2連絡流路80は、1本の金属製配管81を含んでいる。金属製配管81の一方端は閉鎖弁21に接続され、他方端は室内膨張弁43の一端に接続される。第2連絡流路80を流れる冷媒は、第1連絡流路50を流れる冷媒よりも比エンタルピが小さいので、第1連絡流路50と比べると流量が少なくなる。第1連絡流路50の第1連絡管51と第2連絡管52の流路の断面積の合計に比べて、第2連絡流路80の断面積は小さくてよく、金属製配管81は1本でも細くすることができる。そのため、第1連絡管51及び第2連絡管52の両方または一方の外径と、金属製配管81の外径が実質的に同じになることがある。ここで実質的に同じとは、例えば外径の差がプラスマイナス10%以内であるということである。管の取り違えを防ぐため、第1連絡管51及び第2連絡管52のうちの外径が金属製配管81と実質的に同じであるものと、金属製配管81との被覆の色を異ならせることが好ましい。例えば、第1連絡流路50の被覆の色を暖色系にし、第2連絡流路80の被覆の色を寒色系にする。金属製配管81の材料には、例えば、銅、ステンレスがある。金属製配管81の全長は、第1連絡管51の全長及び第2連絡管52の全長に実質的に等しい。
【0056】
(2−2)熱源ユニット10
図1に示されている熱源ユニット10は、上述の圧縮機11と熱源側熱交換器12以外に、四方弁13、第1膨張弁14、第2膨張弁15、第3膨張弁16、過冷却熱交換器17、レシーバ18、及び閉鎖弁21,22を備えている。
【0057】
圧縮機11の吐出口と四方弁13の第1ポートが接続されている。四方弁13の第2ポートに熱源側熱交換器12の一方の出入口が接続されている。熱源側熱交換器12の他方の出入口に第1膨張弁14の一端が接続され、第1膨張弁14の他端に過冷却熱交換器17の主流路17aの一方の出入口が接続されている。過冷却熱交換器17の主流路17aの他方の出入口に第2膨張弁15の一端が接続され、第2膨張弁15の他端に閉鎖弁21が接続されている。第3膨張弁16の一端は、第1膨張弁14の他端と過冷却熱交換器17の主流路17aの一方の出入口とを接続する流路に接続されている。第3膨張弁16の他端は、過冷却熱交換器17の冷却用流路17bの一方の出入口に接続されている。冷却用流路17bの他方の出入口は、四方弁13の第3ポートとレシーバ18の入口とを接続する流路に接続されている。レシーバ18の出口は、圧縮機11の吸入口に接続されている。四方弁13の第4ポートは閉鎖弁22に接続されている。
【0058】
圧縮機11は、吸入口から吸入した冷媒を圧縮して、超臨界状態の冷媒を吐出口から吐出することができる。四方弁13は、第1ポートと第2ポートが連通し且つ第3ポートと第4ポートが連通している状態(実線で示された状態)と、第1ポートと第4ポートが連通し且つ第2ポートと第3ポートが連通している状態(破線で示された状態)とを切り換えることができる。熱源側熱交換器12は、例えば、室外の空気と冷媒との間で熱交換を行わせる。第1膨張弁14、第2膨張弁15及び第3膨張弁16は、開度を変更することができるように構成されている。第1膨張弁14、第2膨張弁15及び第3膨張弁16は、開度を変更することにより減圧膨張の程度を調節することができる。第1膨張弁14、第2膨張弁15及び第3膨張弁16は、例えば、全開状態のときには減圧膨張を行わずに、単に冷媒を通過させる。過冷却熱交換器17は、主流路17aと冷却用流路17bを流れる冷媒の間で熱交換を行わせる。レシーバ18は、冷媒を溜めておくことができる。
【0059】
(2−3)第1利用ユニット31
図1に示されている第1利用ユニット31は、上述の第1利用側熱交換器41以外に、室内膨張弁43と、第1開閉弁44と、第2開閉弁45とを備えている。室内膨張弁43の一端は、金属製配管81の他端に接続され、室内膨張弁43の他端は、第1利用側熱交換器41の一方の出入口に接続されている。第1利用側熱交換器41の他方の出入口には、第1開閉弁44の一端及び第2開閉弁45の一端が接続されている。第1利用側熱交換器41は、例えば、室内の空気と冷媒との間で熱交換を行わせる。室内膨張弁43は、開度を変更することができるように構成されている。室内膨張弁43は、開度を変更することにより減圧膨張の程度を調節することができ、例えば、全開状態のときには減圧膨張を行わずに、単に冷媒を通過させる。第1開閉弁44及び第2開閉弁45は、流路の開閉を行うことができる。
【0060】
(3)全体動作
図1に示されている空気調和機1は、四方弁13により流路を切り換えることにより、冷房運転と暖房運転とを切り換えられるように構成されている。冷房運転時には、四方弁13の第1ポートと第2ポートとが連通し、第3ポートと第4ポートとが連通する。冷房運転及び暖房運転のいずれにおいても、閉鎖弁21,22は開いている。
【0061】
(3−1)暖房運転
通常の暖房運転のモードでは、第1開閉弁44及び第2開閉弁45が開いた状態になっている。冷媒が二酸化炭素であるとき、暖房運転時には、圧縮機11で冷媒が超臨界状態まで圧縮して吐出される。圧縮機11から吐出された超臨界状態の高温高圧の冷媒は、四方弁13の第1ポートと第4ポートを経由して、閉鎖弁22を通過した冷媒は、第1連絡流路50に流入する。第1連絡流路50では、超臨界状態の冷媒が、単管54から第1分岐管53に流入する。第1分岐管53では、第1連絡管51を流れる冷媒と、第2連絡管52を流れる冷媒とに分流される。第1連絡管51と第2連絡管52の両方を流れる冷媒は、いずれも第1開閉弁44と第2開閉弁45を経由して第1利用側熱交換器41に流入する。第1利用側熱交換器41に入った冷媒は、第1利用側熱交換器41で室内の空気と熱交換して、室内の空気に熱を与える。このとき、第1利用側熱交換器41は放熱器として機能している。熱を与えられた室内の空気により、室内の暖房が行われる。第1利用側熱交換器41から出た超臨界状態の冷媒は、室内膨張弁43で減圧膨張され、第2連絡流路80と閉鎖弁21を経由して熱源ユニット10に流入する。
【0062】
熱源ユニット10の第2膨張弁は全開状態になっている。第2膨張弁15を通過した冷媒は、過冷却熱交換器17の主流路17aに流入する。過冷却熱交換器17の主流路17aに流れ込んだ冷媒は、主流路17aから第1膨張弁14に流れるものと、第3膨張弁16を経由して冷却用流路17bに流れるものに分かれる。冷却用流路17bを流れる冷媒は、第3膨張弁16で減圧膨張されて温度が低くなっており、主流路17aを流れる冷媒から熱を奪う。冷却用流路17bで熱を奪った冷媒は、レシーバ18に流入する。主流路17aから第1膨張弁14に流入した冷媒は、第1膨張弁14で減圧膨張されて、低温低圧の冷媒になる。この低温低圧の冷媒は、第1利用側熱交換器41で、例えば室外の空気との間で熱交換を行い、室外の空気から熱を得る。熱を得てガス化した冷媒は、レシーバ18に流入する。レシーバ18の貯留されている冷媒の中のガス状の冷媒が圧縮機11の吸入口から吸入される。
【0063】
(3−2)冷房運転
通常の冷房運転のモードでは、第1開閉弁44及び第2開閉弁45が開いた状態になっている。冷媒が二酸化炭素であるとき、冷房運転時には、圧縮機11で冷媒が超臨界状態まで圧縮して吐出される。圧縮機11から吐出された超臨界状態の冷媒は、熱源側熱交換器12で放熱される。第1膨張弁14は全開状態になっている。第1膨張弁14を通過した冷媒は、過冷却熱交換器17の主流路17aへ流れるものと、第3膨張弁16を経由して冷却用流路17bに流れるものに分かれる。冷却用流路17bを流れる冷媒は、第3膨張弁16で減圧膨張されて温度が低くなっているので、主流路17aを流れる冷媒から熱を奪う。過冷却熱交換器17の主流路17aを通過した冷媒は、第2膨張弁15で減圧膨張されて、過冷却状態の液冷媒になる。
【0064】
第2膨張弁15から第2連絡流路80と閉鎖弁21とを経由して室内膨張弁43に流入した過冷却状態の冷媒は、室内膨張弁43で減圧膨張されて低温低圧の冷媒となる。この低温低圧の冷媒は、室内膨張弁43から第1利用側熱交換器41に流入する。第1利用側熱交換器41では、冷媒は、例えば室内の空気との間で熱交換を行い、室内の空気から熱を奪う。この熱を奪われた空気により、室内の冷房が行われる。熱を得てガス化した冷媒は、第1利用側熱交換器41から第1連絡管51と第2連絡管52の両方に流れる。第1連絡管51と第2連絡管52の両方を流れる冷媒は、第1分岐管53で合流して単管54を通り、閉鎖弁22を通って熱源ユニット10に流れ込む。閉鎖弁22を通過した冷媒は、四方弁13の第4ポートと第3ポートを経由して、レシーバ18に流入する。レシーバ18の貯留されている冷媒の中のガス状の冷媒が圧縮機11の吸入口から吸入される。冷却用流路17bから流出した冷媒は、レシーバ18に流入する。
【0065】
(3−3)油戻し運転のモード
油戻し運転のモードでは、空気調和機1は、第1開閉弁44及び第2開閉弁45のうちの一方を閉鎖して、第1連絡管51及び第2連絡管52のうちの一方に冷媒を流す。例えば、第2開閉弁45を閉じて、第1連絡管51のみに冷媒が流れることにより、第1連絡管51と第2連絡管52の両方に流す場合に比べて、冷媒の流れの流速を大きくすることができる。流速が大きくなることで、第1連絡管51の中の油を短時間で戻すことができる。第2連絡管52から油を戻すために、第1開閉弁44を閉じて、第2連絡管52のみに冷媒を流す油戻し運転の場合も同様の効果を奏する。第1連絡管51及び第2連絡管52には液状の冷媒が流れないため、冷媒の流速を大きくすることで油を速く戻せる効果は顕著になる。
【0066】
<第2実施形態>
(4)概要
上記第1実施形態の空気調和機1は、
図1に示されているように利用ユニット30が一つの第1利用ユニット31を含む場合について説明した。それに対し、
図2に示されている空気調和機1は、複数の利用ユニット30を備えている。
【0067】
図2に示されている空気調和機1は、熱源ユニット10と、複数の利用ユニット30とを備えている。複数の利用ユニット30は、第1利用ユニット31と第2利用ユニット32とを含んでいる。説明を簡単にするために、
図2には、2台の利用ユニット30(1台の第1利用ユニット31と1台の第2利用ユニット32)を備える空気調和機1が示されている。しかし、空気調和機1が備える複数の利用ユニット30は、2台の場合には限られない。空気調和機1は、3台以上の利用ユニット30を備えるように構成することもできる。
【0068】
第1利用ユニット31及び第2利用ユニット32は、それぞれ、熱源ユニット10から分離して設置されている。熱源ユニット10は、圧縮機11及び熱源側熱交換器12を有している。第1利用ユニット31は、第1利用側熱交換器41を有している。第2利用ユニット32は、第2利用側熱交換器42を有している。第2実施形態の空気調和機1が備える第1連絡流路50と第2連絡流路80の概要については、第1実施形態と同様にあるので説明を省略する。
【0069】
冷媒回路100は、圧縮機11、熱源側熱交換器12、第1利用側熱交換器41及び第2利用側熱交換器42を含んでいる。第2実施形態の冷媒回路100でも、第1実施形態の冷媒回路100で用いられる冷媒と同種の冷媒が用いられる。
【0070】
空気調和機1は、暖房運転と冷房運転を切り換えることができる構成を有している。暖房運転では、熱源ユニット10から第1連絡管51と第2連絡管52の両方に冷媒が流れる。暖房運転では、さらに、第1連絡管51と第2連絡管52の両方を流れる冷媒が、第1連絡管51と第2連絡管52から1つの第1利用ユニット31に流れる。また、第1連絡管51と第2連絡管52の両方を流れる冷媒が、第1連絡管51と第2連絡管52から1つの第2利用ユニット32に流れる。
【0071】
冷房運転では、1つの第1利用ユニット31から第1連絡管51と第2連絡管52の両方に冷媒が流れる。また、1つの第2利用ユニット32から第1連絡管51と第2連絡管52の両方に冷媒が流れる。冷房運転では、さらに、第1連絡管51と第2連絡管52を流れる冷媒の両方が、第1連絡管51と第2連絡管52から熱源ユニット10に流れる。
【0072】
空気調和機1では、熱源ユニット10と1つの第1利用ユニット31及び1つの第2利用ユニット32との間で流通する冷媒を、第1連絡管51と第2連絡管52に分配することができている。そのため、熱源ユニット10と第1利用ユニット31及び第2利用ユニット32との間で流通する冷媒を1本の連絡管で流す場合に比べて、第1連絡管51と第2連絡管52の管径を細くすることができる。
【0073】
(5)詳細構成
(5−1)第1連絡流路50及び第2連絡流路80
図2に示されている第2実施形態の第2連絡流路80は、
図1に示されている第1実施形態の第2連絡流路80と同様に構成することができるので説明を省略する。
【0074】
図2に示されている第1連絡流路50は、前述の金属製の第1連絡管51及び金属製の第2連絡管52以外に、第1分岐管53と単管54と第2分岐管55と第3分岐管56とジョイント61,62,63,64を含んでいる。第2実施形態の第1連絡流路50の第1連絡管51及び第2連絡管52と第1分岐管53と単管54については、第1実施形態で説明したので、ここでの説明を省略する。
【0075】
第1連絡管51及び第2連絡管52の他端は、第1利用ユニット31と連通している。また、第1連絡管51及び第2連絡管52の他端は、第2利用ユニット32と連通している。このような接続を行うために、第1連絡管51及び第2連絡管52の他端と、第1利用ユニット31及び第2利用ユニット32との間には、第2分岐管55と第3分岐管56とジョイント61,62,63,64が介在している。ここでは、第2分岐管55と第3分岐管56とジョイント61,62,63,64を別部品で構成しているが、これらのうちの幾つかをまとめて一つの部品としてもよい。例えば、第2分岐管55と第3分岐管56をまとめて、一つの部品としてもよい。ジョイント61〜64は、短い金属管、例えば短い銅管で、第1連絡管51及び第2連絡管52よりも短い。
【0076】
第1連絡管51の他端は、第2分岐管55の第1流入出口に接続されている。第2連絡管52の他端は、第3分岐管56の第1流入出口に接続されている。第2分岐管55の第2流入出口と第1利用ユニット31の第1開閉弁44の他端との間がジョイント61で接続され、第3分岐管56の第2流入出口と第1利用ユニット31の第2開閉弁45の他端との間がジョイント62で接続されている。第2分岐管55の第3流入出口と第2利用ユニット32の第1開閉弁47の他端との間がジョイント63で接続され、第3分岐管56の第3流入出口と第2利用ユニット32の第2開閉弁48の他端との間がジョイント64で接続されている。
【0077】
(5−2)熱源ユニット10
第2実施形態の熱源ユニット10の構成は、第1実施形態の熱源ユニット10と同様の構成とすることができる。
【0078】
(5−3)第1利用ユニット31及び第2利用ユニット32
図2に示されている第2利用ユニット32は、第1利用ユニット31と同じ構成を有している。言い換えると、第2利用ユニット32は、第1利用ユニット31の第1利用側熱交換器41、室内膨張弁43、第1開閉弁44、第2開閉弁45に相当する第2利用側熱交換器42、室内膨張弁46、第1開閉弁47、第2開閉弁48を備える。そのため、ここでは、第2利用ユニット32の説明を省略する。第2利用ユニット32の室内膨張弁46の一端も、第2連絡流路80の金属製配管81の他端に接続される。なお、第2連絡流路80にも分岐管などが設けられている。
【0079】
(6)空気調和機1の動作
図2に示されている空気調和機1も、
図1に示されている空気調和機1と同様に、四方弁13により流路を切り換えることにより、冷房運転と暖房運転とを切り換えられるように構成されている。
図2に示されている空気調和機1は、第1利用ユニット31だけでなく、第2利用ユニット32を用いて、冷暖房を行うことができる。
【0080】
空気調和機1は、第2利用ユニット32を用いて暖房を行うときには、例えば、第1利用ユニット31の第1開閉弁44及び第2開閉弁45を閉じて第1利用ユニット31に冷媒が流れないように制御する。空気調和機1は、第2利用ユニット32を用いて冷房を行うときには、例えば、第1利用ユニット31の室内膨張弁43を閉じて第1利用ユニット31に冷媒が流れないように制御する。
【0081】
空気調和機1は、第1利用ユニット31を用いて暖房を行うときには、例えば、第2利用ユニット32の第1開閉弁47及び第2開閉弁48を閉じて第2利用ユニット32に冷媒が流れないように制御する。空気調和機1は、第1利用ユニット31を用いて冷房を行うときには、例えば、第2利用ユニット32の室内膨張弁46を閉じて第2利用ユニット32に冷媒が流れないように制御する。
【0082】
第2利用ユニット32を用いてまたは第1利用ユニット31と第2利用ユニットの両方を用いて冷房または暖房を行うときの空気調和機1の動作も、第1利用ユニット31を用いて冷房または暖房を行うときの動作と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0083】
油戻し運転のモードでは、空気調和機1は、第1開閉弁44,47及び第2開閉弁45,48のうちの一方の組みを閉鎖して、第1連絡管51及び第2連絡管52のうちの一方に冷媒を流す。例えば、第2開閉弁45,48を閉じて、第1連絡管51のみに冷媒が流れることにより、第1連絡管51と第2連絡管52の両方に流す場合に比べて、冷媒の流れの流速を大きくすることができる。流速が大きくなることで、第1連絡管51の中の油を短時間で戻すことができる。第2連絡管52から油を戻すために、第1開閉弁44,47を閉じて、第2連絡管52のみに冷媒を流す油戻し運転の場合も同様の効果を奏する。
【0084】
(7)変形例
(7−1)変形例A
上記第1実施形態及び第2実施形態では、冷媒が二酸化炭素であり、圧縮機から吐出されたときの冷媒の状態が超臨界状態である場合について説明した。しかし、このような冷媒は、二酸化炭素には限られない。このような冷媒には、臨界温度が65℃以下の冷媒が用いられる。二酸化炭素以外のこのような冷媒としては、例えば、R23、R1123がある。
【0085】
(7−2)変形例B
上記第1実施形態及び第2実施形態では、臨界温度が65℃以下の冷媒を用いる空気調和機1について説明した。しかし、空気調和機1に用いられる冷媒は、臨界温度が65℃以下の冷媒には限られず、飽和温度が65℃に達するときに飽和圧力が4.5MPa以上となる冷媒であってもよい。このような冷媒を用いるときには、暖房運転時に、第1連絡管51及び第2連絡管52に流れる冷媒の状態はガス状態である。第1連絡管51及び第2連絡管52に流れる冷媒は、第1実施形態と第2実施形態で説明したような超臨界状態ではないが、4.5MPa以上の非常に高い圧力になる。このような高圧に耐えるために、冷媒が二酸化炭素の場合と同様に1本の連絡管で配管しようとすると管の厚みが大きくならざるを得ず、施工が困難になる。飽和温度が65℃に達するときに飽和圧力が4.5MPa以上となる冷媒を用いる冷凍サイクル装置も、第1実施形態及び第2実施形態と同様に第1連絡管51及び第2連絡管52に分けることで、第1実施形態及び第2実施形態の空気調和機1と同様の効果を奏する。
【0086】
(7−3)変形例C
上記第1実施形態及び第2実施形態では、第1利用ユニット31、第2利用ユニット32が、それぞれ、第1連絡管51及び第2連絡管52を流れる冷媒を、暖房運転では内部で合流している。また、冷房運転では、第1利用ユニット31、第2利用ユニット32が、それぞれ、内部で分流した冷媒を第1連絡管51及び第2連絡管52に流している。
【0087】
しかし、
図3及び
図4に示されているように、第1利用ユニット31、第2利用ユニット32の外部で、冷媒を合流したり、分流したりするように構成してもよい。そのように構成するに、
図3の空気調和機1は、第4分岐管71とジョイント65とを備えている。第4分岐管71の第1流入出口と第1利用側熱交換器41の他方の出入口との間がジョイント65で接続される。第4分岐管71の第2流入出口には第1連絡管51の他方端が接続され、第4分岐管71の第3流入出口には第2連絡管52の他方端が接続されている。
【0088】
暖房運転では、熱源ユニット10から第1連絡管51と第2連絡管52の両方に冷媒が流れ、第1連絡管51と第2連絡管52の両方を流れる冷媒が第4分岐管71で合流する。第4分岐管71で合流した冷媒が、ジョイント65を介して第1利用ユニット31に流れる。冷房運転では、第1利用ユニット31からジョイント65を介して第4分岐管71に冷媒が流れる。第4分岐管71では、第1利用ユニット31から流出した冷媒が分流されて、第1連絡管51と第2連絡管52の両方に流れる。冷房運転では、さらに、第1連絡管51と第2連絡管52を流れる冷媒の両方が、第1連絡管51と第2連絡管52から熱源ユニット10に流れる。
【0089】
図4の空気調和機1は、第4分岐管71と第5分岐管72とジョイント65,66と冷媒管57a,57b,58a,58bを備えている。第4分岐管71の第1流入出口と第1利用側熱交換器41の他方の出入口との間がジョイント65で接続される。第5分岐管72の第1流入出口と第2利用側熱交換器42の他方の出入口との間がジョイント66で接続される。第4分岐管71の第2流入出口には第2分岐管55の第2流入出口が冷媒管57aにより接続され、第4分岐管71の第3流入出口には第3分岐管56の第2流入出口が冷媒管58aにより接続されている。第5分岐管72の第2流入出口には第2分岐管55の第3流入出口が冷媒管57bにより接続され、第5分岐管72の第3流入出口には第3分岐管56の第3流入出口が冷媒管58bにより接続されている。ジョイント65,66及び冷媒管57a,57b,58a,58bは、短い金属管、例えば短い銅管で、第1連絡管51及び第2連絡管52よりも短い。なお、
図3及び
図4の空気調和機1では、ジョイント65,66を省いて、第4分岐管71、第5分岐管72を、直接、第1利用ユニット31、第2利用ユニット32に接続してもよい。
【0090】
暖房運転では、熱源ユニット10から第1連絡管51と第2連絡管52の両方に冷媒が流れる。第1連絡管51を流れる冷媒が、第2分岐管55で分流される。第2連絡管52を流れる冷媒が、第3分岐管56で分流される。第2分岐管55で分流された冷媒の一部と第3分岐管56で分流された冷媒の一部が、第4分岐管71で合流して、第1利用ユニット31に流れる。第2分岐管55で分流された冷媒の残りと第3分岐管56で分流された冷媒の残りが、第5分岐管72で合流して、第2利用ユニット32に流れる。
【0091】
冷房運転では、第1利用ユニット31からジョイント65を介して第4分岐管71に冷媒が流れる。第2利用ユニット32からジョイント66を介して第5分岐管72に冷媒が流れる。第4分岐管71では、第1利用ユニット31から流出した冷媒が分流される。分流された冷媒は、冷媒管57a,58aを介して第2分岐管55と第3分岐管56にそれぞれ流れる。第5分岐管72では、第2利用ユニット32から流出した冷媒が分流される。分流された冷媒は、冷媒管57b,58bを介して第2分岐管55と第3分岐管56にそれぞれ流れる。第1利用ユニット31から流出した冷媒の一部と第2利用ユニット32から流出した冷媒の一部とが、第2分岐管55で合流して第1連絡管51に流れる。第1利用ユニット31から流出した冷媒の残りと第2利用ユニット32から流出した冷媒の残りとが、第3分岐管56で合流して第2連絡管52に流れる。言い換えると、第1利用ユニット31から流出した冷媒が、第4分岐管71と第2分岐管55と第3分岐管56を介して、第1連絡管51と第2連絡管52の両方に流れる。また、第2利用ユニット32から流出した冷媒が、第5分岐管72と第2分岐管55と第3分岐管56を介して、第1連絡管51と第2連絡管52の両方に流れる。
【0092】
(7−4)変形例D
上記第1実施形態及び第2実施形態並びに上記変形例では、第1連絡流路50の主管が、第1連絡管51及び第2連絡管52の2本で構成されている場合について説明した。しかし、第1連絡流路50の主管部分は、2本で構成する場合に限られず、3本以上であってもよい。
【0093】
(7−5)変形例E
上記実施形態及び変形例では、単管54が第1連絡管51及び第2連絡管52よりも短く、単管54の長さが例えば1m以下である場合について説明した。しかし、単管54が第1連絡管51及び第2連絡管52よりも長く、単管54の長さが例えば1mを超えるように構成してもよい。
【0094】
例えば、
図5に示されているように、熱源ユニット10がビルBLの屋上に設置される。第1利用ユニット31、第2利用ユニット32、第3利用ユニット33及び他の利用ユニット(第4利用ユニット以降は図示せず)がそれぞれ、1階G1から6階G6までの各フロアに配置されている。ここでは説明を簡単にするために、1階G1から6階G6のそれぞれの第1利用ユニット31、第2利用ユニット32、第3利用ユニット33及び他の利用ユニットの構成及びそれらへの配管は同じであるものとして説明する。また、
図5においては、第2連絡流路80の記載は途中が省略されている。
【0095】
熱源ユニット10に接続されている単管54は、屋上から1階G1まで延びている。1階G1、2階G2、3階G3、4階G4、5階G5、6階G6には、単管54から分離して、それぞれ、第1連絡管51及び第2連絡管52が配管されている。
【0096】
暖房運転時の冷媒の流れを例に挙げると、例えば一つの熱源ユニット10から吐出された冷媒は、単管54(縦連絡配管)を通って6階G6の第1分岐管53で分流される。6階G6では符号で示されているように、第1分岐管53で分流された冷媒は、6階G6のフロアに対して配管されている第1連絡管51と第2連絡管52を流れて、6階6Gの第2分岐管91と第3分岐管92でそれぞれ分流される。第2分岐管91で分流された冷媒の一部と第3分岐管92で分流された冷媒の一部が6階G6の第1利用ユニット31に接続されている第4分岐管71で合流して6階G6の第1利用ユニット31に流れる。ここでは、6階G6の第1利用ユニット31についてのみ説明するが、1階G1から5階G5の各第1利用ユニット31へも6階G6の第1利用ユニット31と同様に第1分岐管53と第2分岐管91と第3分岐管92と第4分岐管71を経由して冷媒が流れる。
【0097】
また、4階G4では符号で示されているように、第1分岐管53で分流された冷媒は、4階G4のフロアに対して配管されている第1連絡管51と第2連絡管52を流れて、4階G4の第2分岐管93と第3分岐管94でそれぞれ分流される。第2分岐管93で分流された冷媒の一部と第3分岐管94で分流された冷媒の一部が4階G4の第2利用ユニット32に接続されている第5分岐管72で合流して4階G4の第2利用ユニット32に流れる。ここでは、4階G4の第2利用ユニット32についてのみ説明するが、1階G1から3階G3、第5階G5、第6階G6の各第2利用ユニット32へも4階G4の第2利用ユニット32と同様に第1分岐管53と第2分岐管93と第3分岐管94と第5分岐管72を経由して冷媒が流れる。
【0098】
また、2階G2では符号で示されているように、第1分岐管53で分流された冷媒は、2階G2のフロアに対して配管されている第1連絡管51と第2連絡管52を流れて、2階G2の第2分岐管95と第3分岐管96でそれぞれ分流される。第2分岐管95で分流された冷媒の一部と第3分岐管96で分流された冷媒の一部が2階G2の第3利用ユニット33に接続されている第6分岐管73で合流して2階G2の第3利用ユニット33に流れる。ここでは、2階G2の第3利用ユニット33についてのみ説明するが、1階G1、3階G3から6階G6の各第3利用ユニット33へも2階G2の第3利用ユニット33と同様に第1分岐管53と第2分岐管95と第3分岐管96と第6分岐管73を経由して冷媒が流れる。なお、第3利用ユニット33は、第1利用ユニット31及び第2利用ユニット32と同様に構成することができるので、ここでは、第3利用ユニット33の構成については説明を省略する。
【0099】
なお、各階G1,G2,G3,G4,G5,G6のフロアの第1連絡管51及び第2連絡管52には、複雑な配管に対応できるように、O材を用いることが好ましい。
【0100】
(7−6)変形例F
図6には、
図4に示されている熱源ユニット10の閉鎖弁22と第1分岐管53と第1連絡管51と第2連絡管52の接続方法の一例が模式的に示されている。
図6に示されている例では、第1分岐管53が単管54を有する場合が示されている。この場合、
図6の太い矢印で示された3か所のロウ付けを、現場作業者が、熱源ユニット10の設置個所で実施することになる。もし、単管54が第1分岐管53とは別に用意される場合には、現場作業者が、4か所のロウ付けを実施することが必要になる。
【0101】
そこで、変形例Fに係る空気調和機1は、
図7に示されている熱源ユニット10を備える。
図7の熱源ユニット10は、熱源ユニットケーシング10cを有する。熱源ユニットケーシング10cの中には、
図4に示されている圧縮機11及び熱源側熱交換器12が収納されている。さらに、熱源ユニット10は、
図7及び
図8に示されているように、第1連絡管51に接続される第1接続部10aと、第2連絡管52に接続される第2接続部10bとを有する。第1接続部10a及び第2接続部10bは、閉鎖弁22から出て2股に分かれた接続箇所である。第1接続部10a及び第2接続部10bを有する第1分岐管53と単管54とに相当する構成が閉鎖弁22に接続されて、熱源ユニットケーシング10cの中に収納されていると言い換えることができる。従って、第1接続部10a及び第2接続部10bのいずれにも、閉鎖弁22を通って流れる冷媒が流れる。この閉鎖弁22を通って流れる冷媒は、閉鎖弁21を通って流れる冷媒よりも比エンタルピが大きい。これら第1接続部10a及び第2接続部10bは、いずれも、熱源ユニットケーシング10cの中に配置されている。また、熱源ユニットケーシング10cの中には、閉鎖弁21と連通する第3接続部10dが配置されている。この第3接続部10dは、第2連絡流路80の金属製配管81に接続される。第1接続部10a、第2接続部10b及び第3接続部10dは、風雨に直接曝されないように、熱源ユニットケーシング10cでカバーされて保護されている。また、第1連絡管51及び第2連絡管52と接続しやすいように、熱源ユニットケーシング10cの開口部10eの近傍に、第1接続部10a、第2接続部10b及び第3接続部10dが配置されている。
【0102】
(7−7)変形例G
図9A及び
図9Bに、
図4に示されている第1利用ユニット31の例として、天井に設置される室内機が示されている。変形例Gに係る空気調和機1は、
図9A及び
図9Bに示されている第1利用ユニット31を備える。
図9A及び
図9Bの第1利用ユニット31は、第1利用ユニットケーシング31cを有する。第1利用ユニットケーシング31cの中には、
図4に示されている第1利用側熱交換器41が収納されている。この第1利用ユニット31は、室内に面した下方の吸込口31sから室内空気を吸い込んで、内部の第1利用側熱交換器41で熱交換した後に、吹出口31tから調和空気を吹き出す。さらに、第1利用ユニット31は、
図10に示されているように、第1連絡管51に接続される第1接続部31aと、第2連絡管52に接続される第2接続部31bとを有する。第1接続部31a及び第2接続部31bは、第1利用側熱交換器41の他方の出入り口から出て2股に分かれた接続箇所である。第1接続部31a及び第2接続部31bを有する第4分岐管71とジョイント65とに相当する構成が第1利用側熱交換器41に接続されて、第1利用ユニットケーシング31cの中に収納されていると言い換えることができる。従って、第1接続部31a及び第2接続部31bのいずれにも、第1利用側熱交換器41の他方の出入り口を通って流れる冷媒が流れる。第1利用側熱交換器41の他方の出入り口を通って流れる冷媒は、室内膨張弁43に接続されている第1利用側熱交換器41の一方の出入り口を通って流れる冷媒よりも比エンタルピが大きい。これら第1接続部31a及び第2接続部31bは、いずれも、第1利用ユニットケーシング31cの中に配置されている。ただし、屋外に配置される熱源ユニット10と異なり、第1利用ユニット31は、屋内に設置されるので、第1接続部31a及び第2接続部31bは、第1利用ユニットケーシング31cの外に配置されてもよい。また、第1利用ユニットケーシング31cの中に、室内膨張弁43と連通する第3接続部31dが配置されてもよい。この第3接続部31dは、第2連絡流路80の金属製配管81に接続される。第1利用ユニット31では、第3接続部31dは、第1利用ユニットケーシング31cの外に配置されてもよい。
【0103】
なお、変形例Fの熱源ユニット10の構成と、変形例Gの第1利用ユニット31の構成は、1つの空気調和機1に同時に適用されてもよい。
【0104】
(7−8)変形例H
図11には、
図7に示された第1接続部10a及び第2接続部10bの他の態様、並びに
図10に示された第1接続部31a及び第2接続部31bの他の態様が示されている。第1接続部10a及び第2接続部10bの他の態様と、第1接続部31a及び第2接続部31bの他の態様の構成の概念は同じであるので、以下の説明では、第1接続部10a及び第2接続部10bの他の態様について説明し、第1接続部31a及び第2接続部31bの他の態様の説明を省略する。
【0105】
第1接続部10a及び第2接続部10bは、拡管された第1接続端51a及び第2接続端52aを有している。拡管された第1接続端51a及び第2接続端52aの内径は、第1接続部10a,31a及び第2接続部10b,31bの外径に実質的に等しい。ロウ付けのときに、隣接する接続部に逃げる熱量を小さくするため、第1連絡管51の管径方向に、第1接続部10a,31a及び第2接続部10b,31bを第1の規定値mr1以上ずらす。言い換えると、第1接続部10a,31aと第2接続部10b,31bの間のズレ量di1を、管径方向の規定値mr1以上にする。前述の説明では、管径方向のズレ量di1を第1接続部10a,31aと第2接続部10b,31bのズレ量として説明した。しかし、見方を変えると、第1連絡管51の第1接続端51aと第2連絡管52の第2接続端52aとが、第1連絡管51の管径方向で、規定値mr1以上のズレ量di1を持つように配置されていると見ることができる。
【0106】
図12A及び
図12Bには、
図7に示された第1接続部10a及び第2接続部10bの他の態様、並びに
図10に示された第1接続部31a及び第2接続部31bの他の態様が示されている。第1接続部10aは、先端に、第1連絡管51の第1接続端51bに接続される接続端10mを有する。接続端10mと第1接続端51bは、互いに締結される締結部品である。さらに詳細には、第1接続部10aの接続端10mが六角ナットであり、第1連絡管51の第1接続端51bが六角ボルトである。また、第2接続部10bは、先端に、第2連絡管52の第2接続端52bに接続される接続端10nを有する。接続端10nと第2接続端52bは、互いに締結される締結部品である。さらに詳細には、第2接続部10bの接続端10nが六角ナットであり、第2連絡管52の第2接続端52bが六角ボルトである。
【0107】
図12Aに示されている第1接続部10aの管軸方向のズレ量di2が、
図12Bに示されている管軸方向の規定値mr2以上になるように設定されている。この場合、管軸方向の規定値mr2は、六角ナットの高さである。
図12Aに示されている第1接続部10aの管径方向のズレ量di3が、
図12Bに示されている管径方向の規定値mr3以上になるように設定されている。この場合、管径方向の規定値mr3は、六角ナットの対角線距離である。前述の説明では、管軸方向のズレ量di2を接続端10m,10nのズレ量として説明した。しかし、見方を変えると、第1接続端51bと第2接続端52bとが、第1連絡管51の管軸方向で、規定値mr2以上のズレ量di2を持つように配置されていると見ることができる。また、第1接続端51bと第2接続端52bとが、第1連絡管51の管径方向で、規定値mr3以上のズレ量di3を持つように配置されていると見ることができる。このような管軸方向の規定値mr2及び管径方向の規定値mr3のうちの少なくとも一方が確保されていれば、接続端10m、10nと第1接続端51b及び第2接続端52bとを締結するための工具、この場合には六角レンチを用いることができる。管軸方向の規定値mr2及び管径方向の規定値mr3の両方が確保されていれば、工具を使って、接続端10m、10nと第1接続端51b及び第2接続端52bとをスムーズに締結することができる。
【0108】
第1連絡管51の第1接続端51bと第2連絡管52の第2接続端52bについて、管軸方向のズレ量di2と管径方向のズレ量di3を確保するには、
図13及び
図14に示されている分岐ソケット200を用いることが好ましい。
【0109】
分岐ソケット200は、Y字状の銅管210と、銅管210を覆うY字状の断熱部220とを備えている。ここでは、銅管210を備える分岐ソケット200について説明するが、銅管210は、他の金属管に替えてもよい。断熱部220は、例えば樹脂で形成される。断熱部220は、二股に分かれて同じ方向に延びる2つの円柱部221,222を有している。長い方の円柱部221の先端223と、短い方の円柱部222の先端224とは、銅管210の管軸方向にズレ量di4ずれる構造になっている。ズレ量di4は、第1の規定値mr2以上に設定されている。また、先端223,224は、銅管210の管径方向にズレ量di5ずれる構造になっている。ズレ量di5は、第3の規定値mr3以上に設定されている。銅管210に、2つの円柱部221,222の先端223,224まで、同じ長さの第1連絡管51と第2連絡管52を挿入してロウ付けする。このように挿入された第1連絡管51と第2連絡管52は、ロウ付けされた端とは異なる方の端である第1接続端51bと第2接続端52bを、
図12Aに示された位置に固定することができる。
【0110】
(7−9)変形例I
上記第1実施形態及び第2実施形態並びに変形例では、空気調和機1の設置現場で、第1連絡管51及び第2連絡管52と、第1分岐管53などとをロウ付けする場合について説明した。しかし、
図15A、
図15B、
図16A及び
図16Bに示されている、連絡管と分岐管を予め接続して固定した専用コイル300,350、専用直管400,450を準備しておいてもよい。専用コイル300,350と専用直管400,450とは、専用コイル300,350の第1連絡管51及び第2連絡管52が螺旋状に成形されているのに対し、専用直管400,450の第1連絡管51及び第2連絡管52が直線状である点が異なっている。専用コイル300,350については、現場作業者が、第1連絡管51及び第2連絡管52の長さを変えて、専用コイル300,350を伸縮させることができる。
【0111】
専用コイル300と専用直管400は、例えば、
図3に示されている第1連絡流路50の第1連絡管51、第2連絡管52、第1分岐管53及び第4分岐管71をまとめて予め一体化した一つの製品である。このような専用コイル300及び専用直管400の製造は、例えば、工場で行われる。専用コイル300及び専用直管400は、例えば、工場から空気調和機1の設置現場に輸送される。そのため、専用コイル300または専用直管400を用いることにより、空気調和機1の設置現場で、2つの分岐管と2本の連絡管とのロウ付けを省くことができる。
【0112】
専用コイル350と専用直管450は、例えば、
図1から
図4に示されている第1連絡流路50の第1連絡管51及び第2連絡管52と第1分岐管53をまとめて予め一体化した一つの製品である。このような専用コイル350及び専用直管450の製造は、例えば、工場で行われる。専用コイル300及び専用直管400は、例えば、工場から空気調和機1の設置現場に輸送される。そのため、専用コイル350または専用直管450を用いることにより、空気調和機1の設置現場で、1つの分岐管と2本連絡管とのロウ付けを省くことができる。
【0113】
なお、専用コイル300,350及び専用直管400,450は、単管54を組み入れられてもよい。また、専用コイル350及び専用直管450は、第1連絡管51、第2連絡管52及び第4分岐管71の部分に用いられてもよい。また、
図2に示されたジョイント61,62と第2分岐管55の箇所、またはジョイント63,64と第3分岐管56の箇所に、専用コイル350及び専用直管450が用いられてもよい。
【0114】
(7−10)変形例J
上記第1実施形態及び第2実施形態並びに変形例では、空気調和機1を設置現場に設置する場合、1本の管の端部と1本の管の端部をロウ付けする場合について説明した。しかし、複数本まとめてロウ付け可能な専用ソケットを用いて、第1連絡管51及び第2連絡管52の接続を行ってもよい。
図17には、第1連絡管51及び第2連絡管52と、熱源ユニット10が有する第1接続部10a及び第2接続部10bとを、専用ソケット500で接続しているところが示されている。専用ソケット500は、例えば銅またはステンレスなどの金属からなる。専用ソケット500は、例えば、金属製の筒体を変形させて形成される。専用ソケット500は、第1連絡管51の外径に実質的に等しい内径を有する第1挿入部501、第2連絡管52の外径に実質的に等しい内径を有する第2挿入部502、第1接続部10aの外径に実質的に等しい内径を有する第3挿入部503、及び第2接続部10bの外径に実質的に等しい内径を有する第4挿入部504を有する。専用ソケット500の第1挿入部501から第4挿入部504に、第1連絡管51、第2連絡管52、第1接続部10a及び第2接続部10bが挿入されてロウ付けされる。この場合、2回のロウ付けで、4本の第1連絡管51、第2連絡管52、第1接続部10a及び第2接続部10bが可能になる。このロウ付けの結果、専用ソケット500、第1連絡管51、第2連絡管52、第1接続部10a及び第2接続部10bの外に冷媒が漏れないようになる。そのために、専用ソケット500の端部と第1連絡管51及び第2連絡管52との近接箇所だけでなく、専用ソケット500の端部における第1連絡管51と第2連絡管52との近接箇所もロウ材でシールされる。同様に、専用ソケット500の端部と第1接続部10a及び第2接続部10bとの近接箇所だけでなく、専用ソケット500の端部における第1接続部10aと第2接続部10bとの近接箇所もロウ材でシールされる。このような専用ソケット500で接続されると、冷媒は、主に、第1連絡管51と第1接続部10aとの間を流れ、第2連絡管52と第2接続部10bとの間を流れる。しかし、専用ソケット500の中で冷媒が漏れることは許容される。例えば、熱源ユニット10から第1連絡管51及び第2連絡管52に冷媒が流れるとき、第1接続部10aから出た冷媒は、第1連絡管51にのみ流れるように構成されていなくてもよく、第1接続部10aから出た冷媒が第2連絡管52に流れてもよい。同様に、第2接続部10bから出た冷媒が第1連絡管51に流れてもよい。
【0115】
ここでは、並列に配置された2本の第1連絡管51と第2連絡管52を含む第1連絡流路50を、専用ソケット500で接続する場合について説明した。しかし、専用ソケットで接続できる第1連絡流路50の連絡管の本数は2本に限られない。第1連絡流路50が3本以上の連絡管を含む場合には、1つの専用ソケットで、3本以上の連絡管を一度にロウ付けするように構成することもできる。また、ここでは、専用ソケット500で第1連絡管51及び第2連絡管52と第1接続部10a及び第2接続部10bとを接続する場合について説明したが、専用ソケット500で接続できるものは熱源ユニット10の第1接続部10a及び第2接続部10bに限られるものではない。例えば、専用ソケット500で、第1連絡管51及び第2連絡管52と、第1利用ユニット31の第1接続部31a及び第2接続部31bとを接続するように構成してもよい。
【0116】
(7−11)変形例K
上記第1実施形態及び第2実施形態並びに変形例に係る空気調和機1では、従来に比べて、第1連絡流路50に含まれる配管の本数が増加する。そこで、第1連絡流路50の断熱の手間を省くため、
図18及び
図19に示されているように、空気調和機1が、断熱材601,602,603を備えるように構成される。断熱材601,602,603は、第1連絡管51、第2連絡管52及び第2連絡流路80の金属製配管81に対応する複数の溝611〜616を有する。断熱材組立体600は、第1の断熱材601と、第2の断熱材602と、第3の断熱材603とを組み立てたものである。第1の断熱材601は、第1連絡管51と第2連絡管52に対応する溝611,612を、第1面621に有する。第2の断熱材602は、第1連絡管51と第2連絡管52に対応する溝613,614を、第1面622に有する。第2の断熱材602は、金属製配管81に対応する溝615を、第1面622の反対側の第2面623に有する。第3の断熱材603は、金属製配管81に対応する溝616を、第1面624に有する。第1の断熱材601と第2の断熱材602と第3の断熱材603を組み立てると3本の穴の開いた円柱になる。断熱材601,602,603の材質は、硬質樹脂もしくは半硬質樹脂、または成形可能な伸縮自在の材質である。
【0117】
第1の断熱材601の第1面621と第2の断熱材602の第1面622とが合わせられ、断熱材601,602で第1連絡管51と第2連絡管52とが挟まれる。第1連絡管51は、断熱材601の溝611と断熱材602の溝613に嵌る。溝611,613は、相互に合わさって円柱状の穴を形成する。溝611,613からなる穴の直径は、第1連絡管51の外径と実質的に同じかまたはそれよりも少し大きい。そのため、断熱材601,602は、第1連絡管51の周囲を覆うことができる。第2連絡管52は、断熱材601の溝612と断熱材602の溝614に嵌る。溝612,614は、相互に合わさって円柱状の穴を形成する。溝612,614からなる穴の直径は、第2連絡管52の外径と実質的に同じかまたはそれよりも少し大きい。そのため、断熱材601,602は、第2連絡管52の周囲を覆うことができる。
【0118】
第2の断熱材602の第2面623と第3の断熱材603の第1面624とが合わせられ、断熱材602,603で金属製配管81が挟まれる。金属製配管81は、断熱材602の溝615と断熱材603の溝616に嵌る。溝615,616は、相互に合わさって円柱状の穴を形成する。溝615,616からなる穴の直径は、金属製配管81の外径と実質的に同じかまたはそれよりも少し大きい。そのため、断熱材602,603は、金属製配管81の周囲を覆うことができる。
【0119】
(7−12)変形例L
図2の第2分岐管55と第3分岐管56は、以下において
図20及び
図21を用いて説明する第1の断熱材701と第2の断熱材702の断熱材組立体700の中に収納されるように構成されてもよい。
断熱材701,702は、第2分岐管55及び第3分岐管56に対応する複数の溝711,712を有する。断熱材組立体700は、第1の断熱材701と第2の断熱材702とを組み立てたものである。第1の断熱材701は、第2分岐管55に対応する溝711を、第1面721に有する。第2の断熱材702は、第3分岐管56に対応する溝712を、第1面722に有する。第1の断熱材701と第2の断熱材702とを組み立てると2本のY字形の穴の開いたY字形の部材になる。断熱材701,702の材質は、硬質樹脂もしくは半硬質樹脂、または成形可能な伸縮自在の材質である。第1の断熱材701の第1面721と第2の断熱材702の第1面722とが合わせられ、断熱材701,702で第2分岐管55と第3分岐管56とが挟まれる。第2分岐管55は、断熱材701の溝711に嵌る。この溝711は、第2分岐管55の高さよりも深い。そのため、第2分岐管55の周囲は、第1の断熱材701で覆われる。第3分岐管56は、断熱材702の溝712に嵌る。この溝712は、第3分岐管56の高さよりも深い。そのため、第3分岐管56の周囲は、第2の断熱材702で覆われる。この第2分岐管55及び第3分岐管56は、第1連絡管51及び第2連絡管52のジョイント箇所である。
【0120】
第2分岐管55及び第3分岐管56は、
図22に示されているように、2つの断熱材703,704,705で覆われてもよい。
図22に示されているように、空気調和機1が、断熱材703,704,705を備えるように構成される。断熱材703,704,705は、第2分岐管55及び第3分岐管56に対応する複数の溝713〜716を有する。断熱材組立体750は、第1の断熱材703と、第2の断熱材704と、第3の断熱材705とを組み立てたものである。第1の断熱材703は、第2分岐管55に対応する溝713を、第1面723に有する。第2の断熱材704は、第2分岐管55に対応する溝714を、第1面724に有する。第2の断熱材704は、第3分岐管56に対応する溝715を、第1面724の反対側の第2面725に有する。第3の断熱材705は、第3分岐管56に対応する溝716を、第1面726に有する。第1の断熱材703と第2の断熱材704と第3の断熱材705を組み立てると2つの穴の開いたY字形の部材になる。断熱材703,704,705の材質は、硬質樹脂もしくは半硬質樹脂、または成形可能な伸縮自在の材質である。
【0121】
第1の断熱材703の第1面723と第2の断熱材704の第1面724とが合わせられ、断熱材703,704で第2分岐管55が挟まれる。第2分岐管55は、断熱材703の溝713と断熱材704の溝714に嵌る。溝713,614は、相互に合わさってY字形の穴を形成する。溝713,714からなる穴の直径は、第2分岐管55の外径と実質的に同じかまたはそれよりも少し大きい。そのため、断熱材703,704は、第2分岐管55の周囲を覆うことができる。第3分岐管56は、断熱材704の溝715と断熱材705の溝716に嵌る。溝714,715は、相互に合わさってY字形の穴を形成する。溝715,716からなる穴の直径は、第3分岐管56の外径と実質的に同じかまたはそれよりも少し大きい。そのため、断熱材704,705は、第3分岐管56の周囲を覆うことができる。
【0122】
ここでは、断熱材701,702または断熱材703〜705が適用されるジョイント箇所として、第2分岐管55及び第3分岐管56を例に挙げて説明した。しかし、断熱材701,702または断熱材703〜705のような断熱材が適用されるジョイント箇所は、第2分岐管55と第3分岐管56に限られるものではない。例えば、
図4に示されている第4分岐管71及び第5分岐管72をジョイント箇所として、第4分岐管71及び第5分岐管72に対して断熱材701,702または断熱材703〜705のような断熱材が適用されてもよい。冷媒管57a,57bは、第1連絡流路50に含まれる第1連絡管とみなすことができ、冷媒管58a,58bは、第1連絡流路50に含まれる第2連絡管とみなすことができる。
【0123】
(8)特徴
(8−1)
以上説明した冷凍サイクル装置である空気調和機1は、熱源ユニット10と1つの第1利用ユニット31の間で流通する冷媒を第1連絡管51と第2連絡管52に分配している。暖房運転時に第1連絡流路50の主管部分に流れる冷媒は、超臨界状態の高温高圧の冷媒または圧力が4.5MPa以上の高温高圧のガス冷媒である。このような高温高圧の冷媒が流れる第1連絡流路50の主管部分を1本の連絡管で構成する場合に比べて、主管部分を構成する第1連絡管51と第2連絡管52の管径を細くすることができる。その結果、細い第1連絡管51と細い第2連絡管52からなる第1連絡流路50の主管部分の現場での加工が容易になる。例えば、細い第1連絡管51と細い第2連絡管52は建物に沿うように曲げ易くなる。空気調和機1の設置時に第1連絡管51と第2連絡管52に係わる施工時の作業性が向上する。
【0124】
(8−2)
上述の細い第1連絡管51と細い第2連絡管52は、外径が12,7mm以下であることが好ましい。外径が12.7mm以下の第1連絡管51及び第2連絡管52は、加工し易い。そのため、外径が12.7mm以下の第1連絡管51及び第2連絡管52を備える空気調和機1は、施工時の作業性の向上を実現できる。
【0125】
(8−3)
第2実施形態の空気調和機1では、1つの第1利用ユニット31と1つの第2利用ユニット32に流す冷媒を合計した多量の冷媒を、第1連絡管51と第2連絡管52に分けて流すので、複数の利用ユニット30の多量の冷媒を1本の連絡管で流す場合に比べて、第1連絡管51と第2連絡管52の管径を細くすることによる施工の容易化する効果が顕著になる。
【0126】
(8−4)
上述の空気調和機1の第1連絡流路50は第1連絡管51と第2連絡管52を含む主管部分を有する。主管部分である第1連絡管51と第2連絡管52は、第1利用ユニット31と第2利用ユニット32に共通である。例えば、ビルの1階の部屋に第1利用ユニット31と第2利用ユニット32が配置され、ビルの屋上に熱源ユニット10が配置される場合がある。その場合、ビルの屋上からビルの1階にある部屋まで、主管部分である第1連絡管51と第2連絡管52が配管される。このように配管される第1連絡管51と第2連絡管52は、例えば、ビルの高さを超える長さになる。第1連絡管51と第2連絡管52を複数の直管を現場で接続して構成する場合も、管径を小さくすることで接続し易くなる。
【0127】
(8−5)
第2実施形態の空気調和機1では、例えば、第1利用ユニット31では暖房を行わずに第2利用ユニット32で暖房を行っているときに、第1弁である第1開閉弁44と第2弁である第2開閉弁45を閉じる。このように第1開閉弁44と第2開閉弁45を閉じると、第1連絡管51及び第2連絡管52を伝って第1利用ユニット31に音が伝播するのを抑制することができる。第1連絡管51及び第2連絡管52から第1利用ユニット31に伝わる音を抑制することで、第1利用ユニット31の静粛性を向上させることができる。
【0128】
例えば、第2利用ユニット32で暖房を行わずに第1利用ユニット31で暖房を行っているときに、第1弁である第1開閉弁47と第2弁である第2開閉弁48を閉じる。このように第1開閉弁47と第2開閉弁48を閉じると、第1連絡管51及び第2連絡管52を伝って第2利用ユニット32に音が伝播するのを抑制することができる。第1連絡管51及び第2連絡管52から第2利用ユニット32に伝わる音を抑制することで、第2利用ユニット32の静粛性を向上させることができる。
【0129】
(8−6)
第1実施形態及び第2実施形態の空気調和機1は、外径が異なる第1連絡管51と第2連絡管52とを組み合わせることで、流れる冷媒の量に適する第1連絡管51と第2連絡管52の選択範囲を広げることができる。例えば、金属管の製造業者が常時供給することが可能な金属管の外径は、離散的であるのが一般的である。そのため、空気調和機1で循環する冷媒の量に適した第1連絡管51と第2連絡管52に用いる金属管を製造業者から入手する際に、異なる外径の金属管を組み合わせる方が循環する冷媒の量に適したものとなる場合がある。第1連絡管51と第2連絡管52で適切な圧損が生じるようにそれぞれの外径を選択すれば、第1連絡管51と第2連絡管52の外径を異なるものとしても空気調和機1への適用は可能である。第1連絡管51と第2連絡管52での圧損を適切なものとするためには、単管54の流路断面積に比べて、第1連絡管51との流路断面積と第2連絡管52の流路断面積との合計の流路断面積を大きくすることが好ましい。
【0130】
(8−7)
変形例1D,2Dで説明したように、第1連絡流路50は、主管部分として、3本以上の連絡管を含むように構成することもできる。例えば、第1連絡流路50が、第1連絡管51と第2連絡管52以外に第3連絡管を含む場合には、第1連絡流路50が第1連絡管51と第2連絡管52のみを含む場合に比べて、各管の外径をさらに細くすることができる。第1連絡流路50が、第1連絡管51と第2連絡管52以外に第3連絡管を含む場合には、第1連絡流路50の主管部分の曲げ加工などが、第1連絡流路50の主管部分が2本の場合に比べてさらに容易になり、施工時の作業性を向上させ易くなる。
【0131】
(8−8)
第1実施形態の空気調和機1は、第1開閉弁44を開いて第1連絡管51に冷媒を流し、第2開閉弁45を閉じて第2連絡管52に冷媒を流さないことで、第1連絡管51に流れる冷媒の流速を、両方に流す場合に比べて、速くすることができる。また、第2開閉弁45を開いて第2連絡管52に冷媒を流し、第1開閉弁44を閉じて第1連絡管51に冷媒を流さないことで、第2連絡管52に流れる冷媒の流速を、両方の連絡管に流す場合に比べて、速くすることができる。このように第1連絡管51と第2連絡管52に冷媒を流すことで、例えば、所定の運転モードが油戻し運転を行う運転モードであれば、第1実施形態の空気調和機1は、油戻し運転を短時間で終わらせることができる。
【0132】
第2実施形態の空気調和機1は、第1開閉弁44,47を開いて第1連絡管51に冷媒を流し、第2開閉弁45,48を閉じて第2連絡管52に冷媒を流さないことで、第1連絡管51に流れる冷媒の流速を、両方に流す場合に比べて、速くすることができる。また、第2開閉弁45,48を開いて第2連絡管52に冷媒を流し、第1開閉弁44,47を閉じて第1連絡管51に冷媒を流さないことで、第2連絡管52に流れる冷媒の流速を、両方の連絡管に流す場合に比べて、速くすることができる。このように第1連絡管51と第2連絡管52に冷媒を流すことで、例えば、所定の運転モードが油戻し運転を行う運転モードであれば、第2実施形態の空気調和機1は、油戻し運転を短時間で終わらせることができる。
【0133】
(8−9)
空気調和機1は、第1連絡管51と第2連絡管52のうちの金属製配管81と外径が実質的に同じであるものと、金属製配管81との被覆の色を異ならせるように構成されてもよい。このように構成された場合には、第1連絡管51及び/または第2連絡管52の外径と金属製配管81の外径が実質的に同じでも、施工時に金属製配管81と第1連絡管51及び/または第2連絡管52との取り違えを減らすことができる。
【0134】
(8−10)
冷凍サイクル装置である空気調和機1は、
図7に示された熱源ユニット10及び、
図10に示された第1利用ユニット31のうちの少なくとも一方に、第1連絡管51と第2連絡管52に接続する第1接続部10a,31a及び第2接続部10b,31bを有する。このように構成された空気調和機1は、熱源ユニット10及び第1利用ユニット31のうちの少なくとも一方に、第1連絡管51及び第2連絡管52を、直接接続することができる。その結果、空気調和機1を設置する現場で、設置作業者の作業効率が向上する。
【0135】
(8−11)
図7及び
図10に示されているように、第1接続部10a,31a及び第2接続部10b,31bが、熱源ユニットケーシング10c及び第1利用ユニットケーシング31cのうちの少なくとも一方の中に配置されている。このように構成された空気調和機1では、熱源ユニットケーシング10c及び第1利用ユニットケーシング31cのうちの少なくとも一方の中に配置された第1接続部10a,31a及び第2接続部10b,31bが、それら熱源ユニットケーシング10c及び第1利用ユニットケーシング31cにより保護される。
【0136】
(8−12)
図11及び
図12Aに示されているように、第1接続部10a,31aの接続端10m,31mと第2接続部10b,31bの接続端10n,31nが、第1接続部10a,31aの管径方向及び管軸方向のうちの少なくともいずれかにおいて、規定値mr1,mr2,mr3以上ずれるように配置されている。このように構成された空気調和機1は、第1接続部10a,31aと第2接続部10b,31bの接続端10m,31m,10n,31nが、管径方向及び管軸方向のうちの少なくともいずれかに規定値mr1,mr2,mr3以上ずれることにより、第1接続部10a,31aと第2接続部10b,31bの工具による接続作業、ロウ付け作業が容易になる。その結果、空気調和機1を設置する現場で、設置作業者の作業効率が向上する。
【0137】
(8−13)
第1連絡管51は、熱源ユニット10及び第1利用ユニット31のうちの一方から冷媒が流入する第1接続端51a,51bを有している。第2連絡管52は、熱源ユニット10及び第1利用ユニット31のうちの一方から冷媒が流入する第2接続端52a,52bを有している。第1接続端51a,51bと第2接続端52a,52bが、第1連絡管51の管径方向及び管軸方向のうちの少なくともいずれかにおいて、規定値mr1,mr2,mr3以上ずれるように配置されている。このように構成された空気調和機1は、第1接続端51a,51bと第2接続端52a,52bが、管径方向及び管軸方向のうちの少なくともいずれかに規定値mr1,mr2,mr3以上ずれることにより、第1連絡管51と第2連絡管52の工具による接続作業、ロウ付け作業が容易になる。その結果、空気調和機1を設置する現場で、設置作業者の作業効率が向上する。
【0138】
(8−14)
図13及び
図14に分岐ソケット200は、第1接続端51a,51bと第2接続端52a,52bを、第1連絡管51の管径方向及び管軸方向のうちの少なくともいずれかにおいて、規定値mr1,mr2,mr3以上ずらして配置できる形状を有している。このように構成された空気調和機1では、第1接続端51a,51bと第2接続端52a,52bとを分岐ソケット200の形状により規定値mr1,mr2,mr3以上ずらせるので、例えばゲージなどの規定値の目安が必要なくなり、第1連絡管51及び第2連絡管52の接続作業が容易になる。
【0139】
(8−15)
図18及び
図19に示された第1連絡管51、第2連絡管52及び第2連絡流路80の金属製配管81に対応する複数の溝611〜616を有する複数の断熱材601,602,603を、空気調和機1が備える。複数の断熱材601〜603が、第1連絡管51、第2連絡管52及び第2連絡流路80の周囲を覆う。このように、断熱材601〜603の有する溝611〜616によって、断熱材601〜603に溝611〜616を形成する手間が省けるので、断熱材601〜603を用いた断熱処理の工数を削減することができる。
【0140】
(8−16)
図20から
図22に示された第1連絡管51及び第2連絡管52のジョイント箇所である第2分岐管55及び第3分岐管56に対応する溝711,712,713,714,715を有する複数の断熱材701,702,703,704,705を、空気調和機1が備える。複数の断熱材701〜702または703〜705が、第2分岐管55及び第3分岐管56の周囲を覆う。このように、断熱材701〜702または703〜705の有する溝711〜716によって、断熱材701〜706に溝711〜716を形成する手間が省けるので、断熱材701〜706を用いた断熱処理の工数を削減することができる。
【0141】
(8−17)
図18及び
図19に示された断熱材601,602,603または、
図20から
図22に示された断熱材701,702,703,704,705が伸縮自在の樹脂製断熱材である場合には、断熱材601〜603,701〜702,703〜705の長さを第1連絡管51及び第2連絡管52の長さに合わせ易くなり、断熱処理を容易化できる。
【0142】
(8−18)
図15A、
図15B、
図16A及び
図16Bに示された第1連絡流路50は、第1連絡管51及び第2連絡管52の少なくとも一端同士を合流させて一体化した専用コイル300,350または専用直管400,450を含んでいる。このように、専用コイル300,350または専用直管400,450が第1連絡管51及び第2連絡管52の少なくとも一端同士を合流させて一体化すると、空気調和機1の設置に必要なロウ付け箇所の数を減らすことができる。
【0143】
(8−19)
図17に示された第1連絡流路50は、第1連絡管51及び第2連絡管52をまとめてロウ付け可能な専用ソケット500を含んでいる。このような構成においては、第1連絡管51と第2連絡管52を個別にロウ付けする場合に比べ、専用ソケット500により第1連絡管51と第2連絡管52をまとめてロウ付けすることで、空気調和機1の設置に必要なロウ付け箇所の数を減らすことができる。
【0144】
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
【解決手段】第1連絡流路50は、熱源ユニット10と第1利用ユニット31を接続して冷媒を流す。第2連絡流路80は、熱源ユニット10と第1利用ユニットを接続して、第1連絡流路50を流れる冷媒よりも比エンタルピが小さい冷媒を流す。飽和温度が65℃に達するときに飽和圧力が4.5MPa以上となる冷媒、または、臨界温度が65℃以下の冷媒が用いられる。第1連絡流路50は、金属製の第1連絡管51と金属製の第2連絡管52を含む。熱源ユニット10及び第1利用ユニット31のうちの一方から、第1連絡管51と第2連絡管52の両方に、冷媒が流れ、且つ第1連絡管51と第2連絡管52を流れる冷媒の両方が、第1連絡管51と第2連絡管52から、熱源ユニット10及び第1利用ユニット31のうちの他方に流れる。