特許第6860143号(P6860143)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6860143マルチタスクアプリケーション上チャットシステム、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6860143
(24)【登録日】2021年3月30日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】マルチタスクアプリケーション上チャットシステム、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/00 20060101AFI20210405BHJP
【FI】
   G06F13/00 650B
   G06F13/00 605F
【請求項の数】2
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2017-37852(P2017-37852)
(22)【出願日】2017年3月1日
(65)【公開番号】特開2018-146999(P2018-146999A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2020年1月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
【審査官】 木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−186666(JP,A)
【文献】 特開2008−295095(JP,A)
【文献】 特許第5658841(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションブラウザに表示されたタスク項目についてチャットユーザーを招集してチャット自在にするマルチタスクアプリケーション上チャットシステムであって、
前記アプリケーションブラウザとしての電子メールアプリケーションブラウザのタスク項目毎としての受信メール毎に設けられたチャットボタンと、
前記チャットボタンが責任者であるオーナーユーザーによって押されることにより表示されるユーザーリストと、
前記オーナーユーザーによってユーザーリストから選択されたチャットユーザーによって入力されるチャット画面と、
前記オーナーユーザーによって押された際にチャットを終了させるチャット終了ボタンとを備え、
前記チャット画面において入力されたチャットデータが、前記チャットユーザーの端末からチャット用サーバを介して他のチャットユーザーの端末に送信され
受信メールに対して返信する際、返信メールのデータが、チャットデータから切り離される構成であることを特徴とするマルチタスクアプリケーション上チャットシステム。
【請求項2】
アプリケーションブラウザに表示されたタスク項目についてチャットユーザーを招集してチャット自在にするマルチタスクアプリケーション上チャットシステムのプログラムであって、
前記アプリケーションブラウザとしての電子メールアプリケーションブラウザのタスク項目毎としての受信メール毎に設けられたチャットボタンが責任者であるオーナーユーザーによって押されたとき、ユーザーリストを表示するユーザーリスト表示ステップと、
前記オーナーユーザーによってユーザーリストから選択されたチャットユーザーに対して招集された旨を、オーナーユーザーの端末からチャット用サーバを介してチャットユーザーの端末へ送信するチャットユーザー招集ステップと、
前記チャットユーザーによってチャット画面に入力されたチャットデータを、チャットユーザーの端末からチャット用サーバを介して他のチャットユーザーの端末へ送信するチャットステップと、
前記オーナーユーザーによってチャット終了ボタンが押されたとき、チャットを終了させるチャット終了ステップと
受信メールに対して返信する際、返信メールのデータを、チャットデータから切り離して返信する返信ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするマルチタスクアプリケーション上チャットシステムのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションブラウザに表示されたタスク項目についてチャットユーザーを招集してチャット自在にするマルチタスクアプリケーション上チャットシステムおよびそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の端末から電子メールを閲覧可能な電子メールサーバが知られている(例えば、特許文献1)。
そして、ユーザー同士が、文書テキストデータを含む電子メールを、端末から電子メールサーバを介して他の端末へ送って連絡や議論をすることができた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−115048号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上述した従来の電子メールサーバは、I/Oの結果を待って処理を進める構成であったため、ユーザー同士で連絡や議論をする際、タイムラグが生じてレスポンスの反応速度が十分ではないという問題があった。
そこで、端末からI/Oの結果を待たずに処理を進めるチャット用サーバを介して他の端末へテキストデータを送るチャットがある。
しかしながら、従来のチャットは、1対1のやり取りや、グループ内においてやり取りをするユーザー単位の構成であったため、複数のタスクについてやり取りをすると、複数のタスクのやり取りが同じチャット画面上に混在して表示されて、どのタスクについてのやり取りなのかが判断できず混乱してしまうという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、電子メールで行った場合と比べて議論などやり取り開始から終了までの時間を大幅に短縮するとともに、チャットユーザーがタスク項目について混乱してしまうことを回避するマルチタスクアプリケーション上チャットシステムおよびそのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、アプリケーションブラウザに表示されたタスク項目についてチャットユーザーを招集してチャット自在にするマルチタスクアプリケーション上チャットシステムであって、前記アプリケーションブラウザとしての電子メールアプリケーションブラウザのタスク項目毎としての受信メール毎に設けられたチャットボタンと、前記チャットボタンが責任者であるオーナーユーザーによって押されることにより表示されるユーザーリストと、前記オーナーユーザーによってユーザーリストから選択されたチャットユーザーによって入力されるチャット画面と、前記オーナーユーザーによって押された際にチャットを終了させるチャット終了ボタンとを備え、前記チャット画面において入力されたチャットデータが、前記チャットユーザーの端末からチャット用サーバを介して他のチャットユーザーの端末に送信され、受信メールに対して返信する際、返信メールのデータが、チャットデータから切り離される構成であることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、アプリケーションブラウザに表示されたタスク項目についてチャットユーザーを招集してチャット自在にするマルチタスクアプリケーション上チャットシステムのプログラムであって、前記アプリケーションブラウザとしての電子メールアプリケーションブラウザのタスク項目毎としての受信メール毎に設けられたチャットボタンが責任者であるオーナーユーザーによって押されたとき、ユーザーリストを表示するユーザーリスト表示ステップと、前記オーナーユーザーによってユーザーリストから選択されたチャットユーザーに対して招集された旨を、オーナーユーザーの端末からチャット用サーバを介してチャットユーザーの端末へ送信するチャットユーザー招集ステップと、前記チャットユーザーによってチャット画面に入力されたチャットデータを、チャットユーザーの端末からチャット用サーバを介して他のチャットユーザーの端末へ送信するチャットステップと、前記オーナーユーザーによってチャット終了ボタンが押されたとき、チャットを終了させるチャット終了ステップと、受信メールに対して返信する際、返信メールのデータを、チャットデータから切り離して返信する返信ステップとをコンピュータに実行させることにより、前述した課題を解決するものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明のマルチタスクアプリケーション上チャットシステムは、アプリケーションブラウザに表示されたタスク項目についてチャットユーザーを招集してチャット自在にすることができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0014】
本請求項1に係る発明のマルチタスクアプリケーション上チャットシステムによれば、タスク項目毎にオーナーユーザーによってチャットユーザーが招集されてチャットユーザー同士でチャット上で議論などやり取りされて、複数のタスクのやり取りが同じチャット画面上に混在しないため、チャットユーザーがタスク項目について混乱してしまうことを回避することができる。
さらに、I/Oの結果を待たずに処理を進めるチャット用サーバを介してチャット上で議論されて、煮詰まって結論が出たときにオーナーユーザーによってチャット終了の合図が出され、招集、議論、終了の全ての連絡がチャット上で行われて、電子メールで行った場合と比べてレスポンスが早いため、議論などやり取り開始から終了までの時間を大幅に短縮することができる。
また、電子メールで問い合わせを受けた場合、チャットで素早く議論され結論が出されるため、全ての議論を電子メールで行った場合と比べて、問い合わせから返答までの時間を大幅に短縮することができる。
さらに、受信メールに対して返信する際、返信メールのデータがチャットデータから切り離されて送信されるため、オーナーユーザーと問い合わせ者との間では、チャットユーザーの存在や議論の経過具合を伏せておき、問い合わせ者に安心を提供することができる。
【0015】
本請求項2に係る発明のマルチタスクアプリケーション上チャットシステムのプログラムによれば、上記請求項1にかかる発明が奏する効果と同様、タスク項目毎にオーナーユーザーによってチャットユーザーが招集されてチャットユーザー同士でチャット上で議論され、煮詰まって結論が出たときにオーナーユーザーによってチャット終了の合図が出され、招集、議論、終了の全ての連絡がチャット上で行われて、電子メールで行った場合と比べてレスポンスが早いため、議論開始から終了までの時間を大幅に短縮することができる。
また、電子メールで問い合わせを受けた場合、チャットで素早く議論され結論が出されるため、全ての議論を電子メールで行った場合と比べて、問い合わせから返答までの時間を大幅に短縮することができる。
さらに、受信メールに対して返信する際、返信メールのデータがチャットデータから切り離されて送信されるため、オーナーユーザーと問い合わせ者との間では、チャットユーザーの存在や議論の経過具合を伏せておき、問い合わせ者に安心を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の第1実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステムを示す概念図。
図2】本発明の第1実施例である電子メールアプリケーションブラウザを示す図。
図3】本発明の第1実施例のユーザーリストを示す図。
図4】(A)(B)は本発明の第1実施例のオーナーユーザーのチャット画面およびオーナーユーザー以外のチャットユーザーのチャット画面を示す図。
図5】本発明の第1実施例の返信メール画面を示す図。
図6】本発明の第2実施例であるワークフローアプリケーションブラウザを示す図。
図7】本発明の第3実施例であるサイト上掲示板アプリケーションブラウザを示す図。
図8】本発明の第4実施例であるサイト上安否確認アプリケーションブラウザを示す図。
図9】本発明の第5実施例であるサイト上顧客関係管理アプリケーションブラウザを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明のマルチタスクアプリケーション上チャットシステムは、アプリケーションブラウザのタスク項目毎に設けられたチャットボタンと、チャットボタンが責任者であるオーナーユーザーによって押されることにより表示されるユーザーリストと、オーナーユーザーによってユーザーリストから選択されたチャットユーザーによって入力されるチャット画面と、オーナーユーザーによって押された際にチャットを終了させるチャット終了ボタンとを備え、チャット画面において入力されたチャットデータが、チャットユーザーの端末からチャット用サーバを介して他のチャットユーザーの端末に送信される構成であることにより、電子メールで行った場合と比べて議論などやり取り開始から終了までの時間を大幅に短縮するとともに、チャットユーザーがタスク項目について混乱してしまうことを回避するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
また、マルチタスクアプリケーション上チャットシステムのプログラムは、アプリケーションブラウザのタスク項目毎に設けられたチャットボタンが責任者であるオーナーユーザーによって押されたとき、ユーザーリストを表示するユーザーリスト表示ステップと、オーナーユーザーによってユーザーリストから選択されたチャットユーザーに対して招集された旨を、オーナーユーザーの端末からチャット用サーバを介してチャットユーザーの端末へ送信するチャットユーザー招集ステップと、チャットユーザーによってチャット画面に入力されたチャットデータを、チャットユーザーの端末からチャット用サーバを介して他のチャットユーザーの端末へ送信するチャットステップと、オーナーユーザーによってチャット終了ボタンが押されたとき、チャットを終了させるチャット終了ステップとをコンピュータに実行させることにより、電子メールで行った場合と比べて議論などやり取り開始から終了までの時間を大幅に短縮するとともに、チャットユーザーがタスク項目について混乱してしまうことを回避するものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0023】
例えば、チャットユーザーの端末は、パーソナルコンピュータ端末、タブレット端末、携帯電話端末、スマートフォン端末などのサーバを介して通信自在なものであれば如何なるものであっても構わない。
また、アプリケーションブラウザは、電子メールアプリケーションブラウザ、ワークフローアプリケーションブラウザ、サイト上掲示板アプリケーションブラウザ、サイト上安否確認アプリケーションブラウザ、サイト上顧客関係管理アプリケーションブラウザなどのタスク、言い換えると所謂、To doを表示するものであれば如何なるものであっても構わない。
【実施例1】
【0024】
以下に、本発明の第1実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100について、図1乃至図5に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100を示す概念図であり、図2は、本発明の第1実施例である電子メールアプリケーションブラウザ110Aを示す図であり、図3は、本発明の第1実施例のユーザーリスト120を示す図であり、図4(A)は、本発明の第1実施例のオーナーユーザーのチャット画面130Aであり、図4(B)は、オーナーユーザー以外のチャットユーザーのチャット画面130Bを示す図であり、図5は、本発明の第1実施例の返信メール画面を示す図である。
【0025】
本発明の第1実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100は、図1に示すように、チャットユーザーの端末の一例であるスマートフォン端末SP1、SP2と、チャット用サーバSVとを備えている。
そして、スマートフォン端末SP1、SP2の表示部VP1、VP2には、アプリケーションブラウザ110が表示される。
さらに、アプリケーションブラウザ110に表示されたタスク項目111について、責任者であるオーナーユーザーがタスク項目111毎に設けられたチャットボタン112を押してからチャットユーザーを招集して、オーナーユーザーを含めたチャットユーザーがチャット自在に構成されている。
【0026】
本実施例では、アプリケーションブラウザ110が、図2に示す電子メールアプリケーションブラウザ110Aであるとして説明する。
図2乃至図4(B)に示すように、マルチタスクアプリケーション上チャットシステム100は、アプリケーションブラウザ110の一例である電子メールアプリケーションブラウザ110Aと、チャットボタン112Aと、ユーザーリスト120と、チャット画面130A、130Bと、チャット終了ボタン131とを備えている。
このうち、チャットボタン112Aは、図2に示すように、電子メールアプリケーションブラウザ110Aのタスク項目111としての受信メール111A毎に設けられている。
【0027】
図3に示すユーザーリスト120は、チャットボタン112Aが責任者であるオーナーユーザーによって押されることにより表示されるように構成されている。
リストに表示されるユーザーは、予め登録されたユーザーである。
図4(A)および図4(B)に示すチャット画面130A、130Bは、オーナーユーザーによってユーザーリスト120から選択されたチャットユーザーによって入力されるように構成されている。
このうち、図4(A)に示すオーナーユーザーのチャット画面130Aには、オーナーユーザーによって押された際にチャットを終了させるチャット終了ボタン131が設けられている。
【0028】
他方、図4(B)に示すオーナーユーザー以外のチャットユーザーのチャット画面130Bには、チャット終了ボタン131は、設けられていない。
この理由は、チャットを開始し、自分以外のチャットユーザーを招集したのが、オーナーユーザーであり、チャットを終了するか否かの判断をオーナーユーザーがするべきだからである。
なお、オーナーユーザー以外のチャットユーザーのチャット画面130Bにも、チャット終了ボタン131を設けてもよいのは勿論である。
【0029】
続いて、マルチタスクアプリケーション上チャットシステム100におけるチャットの仕方について説明する。
図1に示すユーザーのスマートフォン端末SP1、SP2の表示部VP1、VP2には、図2に示す電子メールアプリケーションブラウザ110Aが表示されているとする。
電子メールアプリケーションブラウザ110Aには、タスク項目111としての受信メール111Aが表示されている。
具体的には、受信メール111Aの送信者、タイトル、内容の一部が、それぞれ表示されている。
そして、受信メール111A毎に、チャットボタン112Aが設けられている。
【0030】
ユーザーが、受信メール111Aのタイトルや内容を確認して、送信者以外の人達と連絡や議論をする必要があると判断したとき、その受信メール111Aに対応するチャットボタン112Aを押す。
一例として、一番上に表示された送信者「A社太田」様からの受信メール111Aに対応するチャットボタン112Aを押したとする。
【0031】
すると、このチャットボタン112Aを押したユーザーが、責任者であるオーナーユーザーになり、ユーザーリスト表示ステップとして、図3に示すユーザーリスト120が、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1の表示部VP1に表示される。
ここで、ユーザーリスト120の表示の仕方は、所謂、ポップアップ方式でもよいし、電子メールアプリケーションブラウザ110Aの一部に表示される方式でもよい。
そして、オーナーユーザーは、チャットボタン112Aと対応する受信メール111Aの内容の関係者と思われる人をユーザーリスト120の中から選択して、その人と対応する招集ボタン121を押す。
【0032】
すると、チャットユーザー招集ステップとして、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して招集ボタン121に対応する人のスマートフォン端末SP2へ、招集された旨の情報が送信される。
そして、オーナーユーザーおよび招集されたメンバーがチャットユーザーになり、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1の表示部VP1には、図4(A)に示すチャット画面130Aが表示される。
他方、オーナーユーザー以外のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2の表示部VP2には、図4(B)に示すチャット画面130Bが表示される。
【0033】
オーナーユーザーが、オーナーユーザー以外のチャットユーザーに対して訊きたいことを、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1に入力する。
すると、チャットステップとして、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2へ、メッセージが送信される。
これに対して、オーナーユーザー以外のチャットユーザーが、連絡や議論しながら回答する。
このやり取りも、チャットユーザーのスマートフォン端末SP1、SP2からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP1、SP2へメッセージが送信される。
【0034】
これにより、タスク項目111毎としての受信メール111A毎にオーナーユーザーによってチャットユーザーが招集されて、チャットユーザー同士によってチャット上で議論などやり取りされて、複数のタスクのやり取りが同じチャット画面130A、130B上に混在しない。
その結果、チャットユーザーが受信メール111A、すなわち、タスク項目111について混乱してしまうことを回避することができる。
【0035】
オーナーユーザーは、議論が煮詰まって結論が出たと判断したら、「もう終了してもOKか?」の終了予告の旨を他のチャットユーザーに訊いてから、チャット終了ボタン131を押す。
すると、チャット終了ステップとして、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2へ、チャット終了の旨が送信される。
なお、チャット終了ボタン131に代えて、オーナーユーザーがボタンを押すことにより「もう終了してもOKか?」の終了予告の旨を他のチャットユーザーに訊くチャット終了予告ボタンを設け、チャット終了予告ボタンを押した後にチャット終了ボタン131が表示される構成としてもよい。
そして、チャット画面130A、130Bは閉じられ、チャットのデータは、所定のアーカイブに収納される。
【0036】
ここで、チャット用サーバSVは、一例としてNode.js(登録商標)などサーバサイドのJavaScript(登録商標)インタープリターのプラットフォームで構成され、ノンブロッキングI/O(I/Oの結果を待たずに処理を進める)、イベントドリブン、シングルスレッドを特徴とし、I/O待ちをなくすことで、沢山の接続を速くこなすことができる。
さらに、本実施例のチャット用サーバSVは、チャットユーザー毎ではなく、タスク項目111毎に対応して所定の領域を使用してチャットのやり取りを仲介する。
そのため、招集、議論、終了の全ての連絡がチャット上で行われて、電子メールで行った場合と比べてレスポンスが早い。
その結果、電子メールで行った場合と比べて、議論などやり取り開始から終了までの時間を大幅に短縮することができる。
【0037】
そして、オーナーユーザーが、図1および図2に示す一番上の受信メール111Aを選択した状態で返信ボタンを押すと、図5に示すように、返信前の返信メール作成画面140が表示される。
このとき、返信前の返信メール作成画面140には、一例として、返信メールデータ141と、先ほどのチャットデータ142とが表示される。
これにより、オーナーユーザーが、チャットの内容を参照しながら、返信メールを作成するため、チャットの内容のうち、必要な箇所を返信メールに反映させることができる。
【0038】
そして、オーナーユーザーが、返信メールを作成し終わって送信ボタンを押すと、返信メールデータ141が、参照用のチャットデータ142から切り離され、点線Aの範囲のデータが送信されるように構成されている。
その結果、全ての議論を電子メールで行った場合と比べて、問い合わせから回答までの時間を大幅に短縮することができる。
さらに、オーナーユーザーと問い合わせ者であるA社太田様との間では、チャットユーザーの存在や議論の経過具合を伏せておき、問い合わせ者であるA社太田様に安心を提供することができる。
【0039】
このようにして得られた本発明の第1実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100は、アプリケーションブラウザ110のタスク項目111毎に設けられたチャットボタン112と、チャットボタン112が責任者であるオーナーユーザーによって押されることにより表示されるユーザーリスト120と、オーナーユーザーによってユーザーリスト120から選択されたチャットユーザーによって入力されるチャット画面130A、130Bと、オーナーユーザーによって押された際にチャットを終了させるチャット終了ボタン131とを備え、チャット画面130A、130Bにおいて入力されたチャットデータが、チャットユーザーの端末の一例であるスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2に送信される構成であることにより、チャットユーザーがタスク項目111について混乱してしまうことを回避するとともに、電子メールで行った場合と比べて議論などやり取り開始から終了までの時間を大幅に短縮することができる。
【0040】
さらに、アプリケーションブラウザ110が、電子メールアプリケーションブラウザ110Aであり、チャットボタン112Aが、受信メール111A毎に設けられ、受信メール111Aに対して返信する際、返信メールデータ141が、参照用のチャットデータ142から切り離される構成であることにより、全ての議論を電子メールで行った場合と比べて、問い合わせから回答までの時間を大幅に短縮するとともに、受信メール111Aに対して返信する際、オーナーユーザーと問い合わせ者との間では、チャットユーザーの存在や議論の経過具合を伏せておき、問い合わせ者に安心を提供することができる。
【0041】
本発明の第1実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100のプログラムは、アプリケーションブラウザ110のタスク項目111毎に設けられたチャットボタン112が責任者であるオーナーユーザーによって押されたとき、ユーザーリスト120を表示するユーザーリスト表示ステップと、オーナーユーザーによってユーザーリスト120から選択されたチャットユーザーに対して招集された旨を、オーナーユーザーの端末からチャット用サーバSVを介してチャットユーザーの端末へ送信するチャットユーザー招集ステップと、チャットユーザーによってチャット画面130A、130Bに入力されたチャットデータを、チャットユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2へ送信するチャットステップと、オーナーユーザーによってチャット終了ボタン131が押されたとき、チャットを終了させるチャット終了ステップとをコンピュータに実行させることにより、チャットユーザーがタスク項目111について混乱してしまうことを回避するとともに、電子メールで行った場合と比べて議論などやり取り開始から終了までの時間を大幅に短縮することができるなど、その効果は甚大である。
【実施例2】
【0042】
続いて、本発明の第2実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100について、図6に基づいて説明する。
ここで、図6は、本発明の第2実施例であるワークフローアプリケーションブラウザ110Bを示す図である。
【0043】
第2実施例のマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100は、第1実施例のマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100の電子メールアプリケーションブラウザ110Aをワークフローアプリケーションブラウザ110Bに変更したものであり、多くの要素について第1実施例のマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0044】
本実施例では、図6に示すように、アプリケーションブラウザ110が、ワークフローアプリケーションブラウザ110Bであるとして説明する。
チャットボタン112Bが、ワークフローアプリケーションブラウザ110Bのタスク項目111であるワークフローステップ111B毎に設けられている。
【0045】
例えば、会社内で部下が作成した申請書が上司へワークフローアプリケーション上で申請されたとする。
このとき、承認担当の上司は、内容を精査して承認するか差し戻すかを選択するが、少し疑問があり、申請者や関係者に訊きたい場合がある。
その場合、承認担当の上司は、チャットボタン112Bを押す。
【0046】
すると、前述した実施例と同様、このチャットボタン112Bを押したユーザーが、責任者であるオーナーユーザーになり、図3に示すユーザーリスト120が、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1の表示部VP1に表示される。
そして、オーナーユーザーは、チャットボタン112Bと対応する申請書の内容の関係者と思われる人をユーザーリスト120の中から選択して、その人と対応する招集ボタン121を押す。
【0047】
すると、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して招集ボタン121に対応する人のスマートフォン端末SP2へ、招集された旨の情報が送信される。
そして、オーナーユーザーおよび招集されたメンバーがチャットユーザーになり、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1の表示部VP1には、図4(A)に示すチャット画面130Aが表示される。
他方、オーナーユーザー以外のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2の表示部VP2には、図4(B)に示すチャット画面130Bが表示される。
【0048】
オーナーユーザーが、オーナーユーザー以外のチャットユーザーに対して訊きたいことを、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1に入力する。
すると、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2へ、メッセージが送信される。
これに対して、オーナーユーザー以外のチャットユーザーが、連絡や議論しながら回答する。
このやり取りも、チャットユーザーのスマートフォン端末SP1、SP2からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP1、SP2へメッセージが送信される。
【0049】
オーナーユーザーは、議論が煮詰まって結論が出たと判断したら、「もう終了してもOKか?」を他のチャットユーザーに訊いてから、チャット終了ボタン131を押す。
すると、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2へ、チャット終了の旨が送信される。
そして、チャット画面130A、130Bは閉じられ、チャットのデータは、所定のアーカイブに収納される。
オーナーユーザーである上司が、承認するか差し戻すかを選択する。
その結果、全ての議論や事実確認を電子メールで行った場合と比べて、各ワークフローステップ111Bにおける時間を大幅に短縮することができる。
【0050】
さらに、本実施例では、1つのワークフローステップ(111Ba)における責任者であるオーナーユーザーによってチャット終了ボタン131または承認ボタンが押されると、次のワークフローステップ(111Bb)におけるオーナーユーザーによってチャットボタン112Bが押せない状態から押せる状態に切り替わるように構成されている。
つまり、図6に示す第1ステップ(111Ba)のオーナーユーザーがチャット終了ボタン131または承認ボタンを押して、ワークフローステップ(111B)が、第1ステップ(111Ba)から第2ステップ(111Bb)に進んだときに、初めて第2ステップ(111Bb)のオーナーユーザーが、チャットボタン112Bを押して関係者に対してチャットで問い合わせ自在になるように構成されている。
これにより、前のワークフローステップ(111Ba)が完了した後でなければ次のワークフローステップ(111Bb)に進めない。
その結果、ワークフローステップ(111B)を間違えてしまうことを回避できる。
【0051】
このようにして得られた本発明の第2実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100は、アプリケーションブラウザ110が、ワークフローアプリケーションブラウザ110Bであり、チャットボタン112Bが、ワークフローステップ(111B)毎に設けられ、1つのワークフローステップ(111Ba)における責任者であるオーナーユーザーによってチャット終了ボタン131または承認ボタンが押されると、次のワークフローステップ(111Bb)におけるオーナーユーザーによってチャットボタン112Bが押せない状態から押せる状態に切り替わる構成であることにより、全ての議論や事実確認を電子メールで行った場合と比べて、各ワークフローステップ(111B)における時間を大幅に短縮し、ワークフローステップ111Bを間違えてしまうことを回避できるなど、その効果は甚大である。
【実施例3】
【0052】
続いて、本発明の第3実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100について、図7に基づいて説明する。
ここで、図7は、本発明の第3実施例であるサイト上掲示板アプリケーションブラウザ110Cを示す図である。
【0053】
第3実施例のマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100は、第1実施例のマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100の電子メールアプリケーションブラウザ110Aをサイト上掲示板アプリケーションブラウザ110Cに変更したものであり、多くの要素について第1実施例のマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0054】
本実施例では、図7に示すように、アプリケーションブラウザ110が、サイト上掲示板アプリケーションブラウザ110Cであるとして説明する。
チャットボタン112Cが、サイト上掲示板アプリケーションブラウザ110Cのタスク項目111であるお知らせ項目111C毎に設けられている。
【0055】
例えば、会社内のお知らせとして、総務部の上田が、夏季休業についてのお知らせを投稿したとする。
このとき、総務部として、外回りの現場担当者の意見を訊きたい場合がある。
その場合、総務部の上田は、お知らせ項目111Cであるタイトル「夏季休業について」と対応するチャットボタン112Cを押す。
なお、夏季休業について、外回りの現場担当者として例えば、営業部の誰かが総務部を交えて意見交換したいと思ったら、その者がタイトル「夏季休業について」と対応するチャットボタン112Cを押してもよい。
【0056】
すると、前述した実施例と同様、このチャットボタン112Cを押したユーザーが、責任者であるオーナーユーザーになり、図3に示すユーザーリスト120が、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1の表示部VP1に表示される。
そして、オーナーユーザーは、チャットボタン112Cと対応するお知らせのタイトル(111C)の内容の関係者と思われる人をユーザーリスト120の中から選択して、その人と対応する招集ボタン121を押す。
【0057】
すると、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して招集ボタン121に対応する人のスマートフォン端末SP2へ、招集された旨の情報が送信される。
そして、オーナーユーザーおよび招集されたメンバーがチャットユーザーになり、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1の表示部VP1には、図4(A)に示すチャット画面130Aが表示される。
他方、オーナーユーザー以外のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2の表示部VP2には、図4(B)に示すチャット画面130Bが表示される。
【0058】
オーナーユーザーが、オーナーユーザー以外のチャットユーザーに対して訊きたいことを、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1に入力する。
すると、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2へ、メッセージが送信される。
これに対して、オーナーユーザー以外のチャットユーザーが、連絡や議論しながら回答する。
このやり取りも、チャットユーザーのスマートフォン端末SP1、SP2からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP1、SP2へメッセージが送信される。
【0059】
オーナーユーザーは、議論が煮詰まって結論が出たと判断したら、「もう終了してもOKか?」を他のチャットユーザーに訊いてから、チャット終了ボタン131を押す。
すると、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2へ、チャット終了の旨が送信される。
【0060】
そして、チャット画面130A、130Bは閉じられ、チャットのデータは、所定のアーカイブに収納される。
その結果、全ての議論を電子メールで行った場合と比べて、お知らせしてから結論を出すまでの時間を大幅に短縮することができる。
さらに、関係者(当事者)の意見を取り入れることができる。
【0061】
このようにして得られた本発明の第3実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100は、アプリケーションブラウザ110が、サイト上掲示板アプリケーションブラウザ110Cであり、チャットボタン112Cが、お知らせ項目111C毎に設けられ、1つのお知らせ項目111Cにおける責任者であるオーナーユーザーによってユーザーリスト120からチャットユーザーが選択される構成であることにより、全ての議論を電子メールで行った場合と比べて、お知らせしてから結論を出すまでの時間を大幅に短縮するとともに、関係者(当事者)の意見を取り入れることができるなど、その効果は甚大である。
【実施例4】
【0062】
続いて、本発明の第4実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100について、図8に基づいて説明する。
ここで、図8は、本発明の第4実施例であるサイト上安否確認アプリケーションブラウザ110Dを示す図である。
【0063】
第4実施例のマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100は、第1実施例のマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100の電子メールアプリケーションブラウザ110Aをサイト上安否確認アプリケーションブラウザ110Dに変更したものであり、多くの要素について第1実施例のマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0064】
本実施例では、図8に示すように、アプリケーションブラウザ110が、サイト上安否確認アプリケーションブラウザ110Dであるとして説明する。
チャットボタン112Dが、サイト上安否確認アプリケーションブラウザ110Dのタスク項目111である出来事としての災害名111D毎に設けられている。
【0065】
例えば、会社の営業部の4人グループが、外回り営業で外出し、その外出先が、台風21号災害発生地域の近くだったとする。
そして、営業部の4人グループの上司や同僚の誰かが、4人グループを心配し、安否確認をしようとする。
このとき、その誰かが、「台風21号災害」に対応するチャットボタン112Dを押す。
【0066】
すると、前述した実施例と同様、このチャットボタン112Dを押したユーザーが、責任者であるオーナーユーザーになり、図3に示すユーザーリスト120が、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1の表示部VP1に表示される。
そして、オーナーユーザーは、チャットボタン112Dと対応する出来事である災害名111Dの内容の関係者と思われる人をユーザーリスト120の中から選択して、その人と対応する招集ボタン121を押す。
例えば、当事者である営業部の4人だけでなく、救援できそうな人、その地方の支店の社員などを選択してチャット上に招集する。
【0067】
すると、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して招集ボタン121に対応する人のスマートフォン端末SP2へ、招集された旨の情報が送信される。
そして、オーナーユーザーおよび招集されたメンバーがチャットユーザーになり、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1の表示部VP1には、図4(A)に示すチャット画面130Aが表示される。
他方、オーナーユーザー以外のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2の表示部VP2には、図4(B)に示すチャット画面130Bが表示される。
【0068】
オーナーユーザーが、オーナーユーザー以外のチャットユーザーに対して安否確認など訊きたいことを、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1に入力する。
すると、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2へ、メッセージが送信される。
これに対して、オーナーユーザー以外のチャットユーザーが、連絡や情報交換や安否確認の回答する。
このやり取りも、チャットユーザーのスマートフォン端末SP1、SP2からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP1、SP2へメッセージが送信される。
【0069】
オーナーユーザーは、安否確認が完了したと判断したら、「もう終了してもOKか?」を他のチャットユーザーに訊いてから、チャット終了ボタン131を押す。
すると、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2へ、チャット終了の旨が送信される。
そして、チャット画面130A、130Bは閉じられ、チャットのデータは、所定のアーカイブに収納される。
その結果、全ての安否確認を電子メールで行った場合と比べて、招集から安否確認完了までの時間を大幅に短縮することができる。
さらに、関係者同士が情報を交換することができる。
【0070】
このようにして得られた本発明の第4実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100は、アプリケーションブラウザ110が、サイト上安否確認アプリケーションブラウザ110Dであり、チャットボタン112Dが、出来事としての災害名111D毎に設けられ、1つの出来事としての災害名111Dにおける責任者であるオーナーユーザーによってユーザーリスト120からチャットユーザーが選択される構成であることにより、全ての安否確認を電子メールで行った場合と比べて、招集から安否確認完了までの時間を大幅に短縮するとともに、関係者同士が情報を交換することができるなど、その効果は甚大である。
【実施例5】
【0071】
続いて、本発明の第5実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100について、図9に基づいて説明する。
ここで、図9は、本発明の第5実施例であるサイト上顧客関係管理アプリケーションブラウザ110Eを示す図である。
【0072】
第5実施例のマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100は、第1実施例のマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100の電子メールアプリケーションブラウザ110Aをサイト上顧客関係管理アプリケーションブラウザ110Eに変更したものであり、多くの要素について第1実施例のマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100と共通するので、共通する事項については詳しい説明を省略する。
【0073】
本実施例では、図9に示すように、アプリケーションブラウザ110が、サイト上顧客関係管理アプリケーションブラウザ110Eであるとして説明する。
チャットボタン112Eが、サイト上顧客関係管理アプリケーションブラウザ110Eの顧客案件を示すページにおける顧客に対するタスク111E毎に設けられている。
【0074】
例えば、顧客のD社の総務部の村田様に対して自社の営業三課の佐藤が自社商品やサービスについてこれから提案する、または既に提案したとする。
このとき、営業三課の佐藤の上司は、提案前であれば、提案資料の内容や進捗具合について担当の佐藤に訊きたい場合がある。
同様に、提案後であれば、その後のフォローや顧客の反応について担当の佐藤に訊きたい場合がある。
その場合、上司は、そのタスク111Eに対応するチャットボタン112Eを押す。
【0075】
すると、前述した実施例と同様、このチャットボタン112Eを押したユーザーが、責任者であるオーナーユーザーになり、図3に示すユーザーリスト120が、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1の表示部VP1に表示される。
そして、オーナーユーザーは、チャットボタン112Eと対応するタスク111Eの内容の関係者と思われる人をユーザーリスト120の中から選択して、その人と対応する招集ボタン121を押す。
すると、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して招集ボタン121に対応する人のスマートフォン端末SP2へ、招集された旨の情報が送信される。
【0076】
そして、オーナーユーザーおよび招集されたメンバーがチャットユーザーになり、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1の表示部VP1には、図4(A)に示すチャット画面130Aが表示される。
他方、オーナーユーザー以外のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2の表示部VP2には、図4(B)に示すチャット画面130Bが表示される。
【0077】
オーナーユーザーが、オーナーユーザー以外のチャットユーザーに対して訊きたいことを、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1に入力する。
すると、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2へ、メッセージが送信される。
これに対して、オーナーユーザー以外のチャットユーザーが、連絡や議論しながら回答する。
このやり取りも、チャットユーザーのスマートフォン端末SP1、SP2からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP1、SP2へメッセージが送信される。
【0078】
オーナーユーザーは、議論が煮詰まって結論が出たと判断したら、「もう終了してもOKか?」を他のチャットユーザーに訊いてから、チャット終了ボタン131を押す。
すると、オーナーユーザーのスマートフォン端末SP1からチャット用サーバSVを介して他のチャットユーザーのスマートフォン端末SP2へ、チャット終了の旨が送信される。
そして、チャット画面130A、130Bは閉じられ、チャットのデータは、所定のアーカイブに収納される。
その結果、全ての確認を電子メールで行った場合と比べて、招集からタスク111Eについての進捗具合や指示の確認完了までの時間を大幅に短縮することができる。
さらに、関係者同士で、更なる情報を共有することができる。
【0079】
このようにして得られた本発明の第5実施例であるマルチタスクアプリケーション上チャットシステム100は、アプリケーションブラウザ110が、サイト上顧客関係管理アプリケーションブラウザ110Eであり、チャットボタン112Eが、顧客案件を示すページにおける顧客に対するタスク111E毎に設けられ、1つの顧客案件における責任者であるオーナーユーザーによってユーザーリスト120からチャットユーザーが選択される構成であることにより、全ての確認を電子メールで行った場合と比べて、招集からタスク111Eについての進捗具合や指示の確認完了までの時間を大幅に短縮することができるなど、その効果は甚大である。
【符号の説明】
【0080】
100 ・・・ マルチタスクアプリケーション上チャットシステム
110 ・・・ ブラウザ
110A・・・ 電子メールアプリケーションブラウザ
110B・・・ ワークフローアプリケーションブラウザ
110C・・・ サイト上掲示板アプリケーションブラウザ
110D・・・ サイト上安否確認アプリケーションブラウザ
110E・・・ サイト上顧客関係管理アプリケーションブラウザ
111 ・・・ タスク項目
111A・・・ 受信メール(タスク項目)
111B・・・ ワークフローステップ(タスク項目)
111C・・・ お知らせ項目(タスク項目)
111D・・・ 災害名(タスク項目)
111E・・・ タスク(タスク項目)
112 ・・・ チャットボタン
112A・・・ (電子メールアプリケーションブラウザの)チャットボタン
112B・・・ (ワークフローアプリケーションブラウザの)チャットボタン
112C・・・ (サイト上掲示板アプリケーションブラウザの)チャットボタン
112D・・・ (サイト上安否確認アプリケーションブラウザの)チャットボタン
112E・・・ (サイト上顧客関係管理アプリケーションブラウザの)チャットボタン
120 ・・・ ユーザーリスト
121 ・・・ 招集ボタン
130A・・・ (オーナーユーザーの)チャット画面
131 ・・・ チャット終了ボタン
130B・・・ (オーナーユーザー以外の)チャット画面
140 ・・・ 返信メール作成画面
141 ・・・ 返信メールデータ
142 ・・・ (参照用の)チャットデータ
SP1 ・・・ (オーナーユーザーの)スマートフォン端末
SP2 ・・・ (オーナーユーザー以外の)スマートフォン端末
VP1 ・・・ (オーナーユーザーの)表示部
VP2 ・・・ (オーナーユーザー以外の)表示部
SV ・・・ チャット用サーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9