【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成29年4月7−8日大阪市のインテックス大阪において開催されたジャンボびっくり見本市協賛委員会主催の第43回ジャンボびっくり見本市(大阪会場)で発表、及び平成29年4月21−22日東京都の東京ビックサイトにおいて開催されたジャンボびっくり見本市協賛委員会主催の第43回ジャンボびっくり見本市(東京会場)で発表
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
[実施形態]
以下に、本発明を実施するための実施形態について、
図1〜7を用いて説明する。本実施形態のジョイントボックス10は、ケーブルとケーブルとを結線コネクタを用いて結線し、この結線した部分を収容するジョイントボックス10である。本実施形態のジョイントボックス10を構成する材料は、ポリプロピレン樹脂を選択した。ジョイントボックス10を構成する材料は、絶縁性に優れた材料であればよく、ポリプロピレン樹脂に限らない。例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、またはポリエチレンテレフタレート樹脂を選択することができる。
【0023】
<ジョイントボックス10の構造について>
図1には、本実施形態のジョイントボックス10の斜視図が示されている。
図1に示されている様に、ジョイントボックス10は、上蓋部20と、胴体部40と、底蓋部60とを有している。詳細は後述するが、ジョイントボックス10は、底蓋部60からケーブルが挿通される。そして、ケーブルは末端で結線コネクタによって結線される。ここで、ケーブルとケーブルとが結線された部分を結線部とする。胴体部40の内部空間は、結線部を収容し、さらに、胴体部の内部空間を密封する。こうしてジョイントボックス10の内部空間に結線部を収容すると、ジョイントボックス10は、屋内外に設置される。
【0024】
図1に示されている様に、上蓋部20は、上面にボックス設置部21を有している。また、胴体部40は、外周面にボックス設置部41を有している。そして、これらのボックス設置部21およびボックス設置部41は、共に開口を有している。これらのボックス設置部21やボックス設置部41を用いてジョイントボックス10を建物の壁面などに設置することができる。
【0025】
また、ジョイントボックス10は、施工を容易にするため、底蓋部60と、上蓋部20とが、共に胴体部40と螺合することにより連結可能に構成されている。
図2には、ジョイントボックス10の分解図が示されている。
図2に示されている様に、ジョイントボックス10は、上蓋部20と、円筒状の胴体部40と、底蓋部60と、仕切り板80とを有している。
【0026】
上蓋部20は、
図2に示されている様に、円板状の閉鎖面部22と、閉鎖面部22の上面に設けられた上述のボックス設置部21と、閉鎖面部22の外周から下に延びる周壁部23とを有している。また、周壁部23は、内周面に雌ねじが形成された雌ねじ部24を有している。そして、上蓋部20は、雌ねじ部24で胴体部40と螺合することができる。
【0027】
胴体部40は、
図2に示されている様に、円筒状に構成されている。胴体部40は、外周面に上述のボックス設置部41と、外周面の上側に雄ねじが形成された雄ねじ部42と、外周面の下側に雄ねじが形成された雄ねじ部43と、内周面の上側に2つの仕切り板導入溝44a、44bとが設けられている。胴体部40の外周面上側に設けられた雄ねじ部42は、上蓋部20の雌ねじ部24と螺合することができる。また、胴体部40は、外周面の下側に有する雄ねじ部43で底蓋部60と螺合することができる。
【0028】
そして、
図2に示されている様に、胴体部40の上側には、内周面上で互いに対向する位置に、2つの仕切り板導入溝44a、44bが設けられている。また、仕切り板導入溝44a、44bの溝の幅は、共に仕切り板80の側面の厚みより大きい。このため、仕切り板導入溝44a、44bに仕切り板80を嵌めることができ、嵌めることで仕切り板80を胴体部40の内部空間に保持できる。仕切り板80は、胴体部40の内部空間に保持されると、胴体部40の内部空間の上側を2つの区画に分ける。
【0029】
底蓋部60は、
図2に示されている様に、底面部61と、底面部61の外周から上下に延びる周壁部62を有している。底面部61は、ケーブルを挿通可能なケーブル導入孔64a〜64dが設けられている。ケーブル導入孔64a〜64dの形状は、挿通されるケーブルの断面形状と同様の形状にする。すなわち、丸形のケーブルが挿通される場合はケーブル導入孔64a〜64dを円形状にし、平形のケーブルが挿通される場合はケーブル導入孔64a〜64dを長円形状にする。本実施形態では、ジョイントボックス10が収納するケーブルCa〜Cdは、例として、断面が長円形状の平形ケーブルとするため、ケーブル導入孔64a〜64dの形状は、長円形状に構成している。さらに底面部61は、下面の中央から下に延びる断面が円で棒状のケーブル支持部65が設けられている。
【0030】
周壁部62は、底面部61より上側の部分の内壁面に、雌ねじが形成された雌ねじ部63が設けられている。底蓋部60のこの雌ねじ部63と、胴体部40の下側に設けられた雄ねじ部43とは螺合することができる。以上では、ジョイントボックス10の構成について説明した。
【0031】
なお、本実施形態における底蓋部60が本発明の「第1の蓋部」に相当する。また、同様に、上蓋部20が本発明の「第2の蓋部」に相当し、ケーブル導入孔64a〜64dが本発明の「開口領域」に相当し、底蓋部60の周壁部62において、底面部61より下側の部分が本発明の「周壁部」に相当し、ケーブル支持部65が本発明の「棒状部」に相当する。
【0032】
<施工後のジョイントボックス10の構造について>
図3には、施工後のジョイントボックス10の斜視断面図が示されている。
図3に示されている様に、ジョイントボックス10の胴体部40は、上蓋部20や底蓋部60と螺合している。このため、筒状の胴体部40は、上面が上蓋部20によって閉鎖され、下面が底蓋部60で覆われている。なお、
図3では、胴体部40の有するボックス設置部41は図示を省略した。
【0033】
ジョイントボックス10は、底蓋部60が備える底面部61のケーブル導入孔64a〜64dにケーブルCa〜Cdが挿通されている。ただし、
図3は斜視断面図であるため、
図3には、ケーブル導入孔64c、64d、ケーブルCc、Cdが図示されていない。また、ケーブルCa〜Cdは、底蓋部60の底面部61から下に延びるケーブル支持部65と共に結束バンドTによって結束されている。
【0034】
ケーブルCa〜Cdは、例として、3心の平形ケーブルを選択した。3心の平形ケーブルは、一般的に、導体(導線)および導線を被覆する絶縁体(被覆)からなる心線を3つ横並びに備えており、さらに、この横並びの心線を取り囲むシースを備えている。また、3心の平形ケーブルや3心の丸形ケーブルといった3心のケーブルでは、3つの心線は、絶縁体の色がそれぞれ異なっている。例えば、3心のケーブルは、絶縁体が黒色の心線と、絶縁体が白色の心線と、絶縁体が赤色の心線とを備える。このように3心のケーブルの備える3つの心線は、絶縁体の色で区別できるようになっている。ケーブルCa〜Cdの先端部分は、シースおよび3つの心線の絶縁体(被覆)がはがされており、むき出しの導体(導線)が結線コネクタに差し込まれることで結線される。尚、一般的に、ケーブルとは、1本以上の心線をシースで覆った電線を意味するが、本発明では、心線も含めてケーブルとする。
【0035】
図4には、ケーブルCa〜Cdの結線図が示されている。
図4に示されている様に、ケーブルCaとケーブルCbとが結線され、ケーブルCcとケーブルCdとが結線されている。上述した様に、ケーブルCa〜Cdは、3心の平形ケーブルであり、それぞれに3つの心線を備えている。すなわち、ケーブルCaは3本の心線Ca1〜Ca3を備えており、ケーブルCbは3本の心線Cb1〜Cb3を備えており、ケーブルCcは3本の心線Cc1〜Cc3を備えており、ケーブルCdは3本の心線Cd1〜Cd3を備えている。ここで、心線Ca1と、心線Cb1と、心線Cc1と、心線Cd1とは、絶縁体(被覆)の色が同じ色である(例えば、全て黒色)。同様に、心線Ca2と、心線Cb2と、心線Cc2と、心線Cd2とで絶縁体の色が同じ色(例えば、全て白色)であり、心線Ca3と、心線Cb3と、心線Cc3と、心線Cd3とで絶縁体の色が同じ色(例えば、全て赤色)である。
【0036】
図4に示されている様に、心線と心線は、図中点線で示されている結線コネクタ内で結線される。例えば
図4では、心線Ca1と心線Cb1とが結線コネクタJab1で結線されていることが示されているが、
図3に示されている様に、心線Ca1と心線Cb1とを結線コネクタJab1に差し込むと、結線コネクタJab1内では心線Ca1の導体(導線)と、心線Cb1の導体とが導通するようになっている。このように、心線Ca1と心線Cb1は、結線コネクタJab1内で結線する。ここで、結線コネクタJab1と、結線コネクタJab1に差し込まれた心線Ca1の先端部分と、結線コネクタJab1に差し込まれた心線Cb1の先端部分とを併せて結線部Bab1とする。同様に、結線コネクタJab2と、結線コネクタJab2に差し込まれた心線Ca2の先端部分と、結線コネクタJab2に差し込まれた心線Cb2の先端部分とを併せて結線部Bab2とする。また、心線Ca3と、心線Cb3を結線する結線部Bab3も同様である。そして、
図3には図示されていないが、同様に、ケーブルCcの心線Cc1〜Cc3と、ケーブルCdの心線Cd1〜Cd3とは、結線コネクタJcd1〜Jcd3によって結線されている。
【0037】
尚、ケーブルCa〜Cdの結線には、結線コネクタJab1〜Jab3、Jcd1〜Jcd3を用いているが、必ずしも結線コネクタを用いなくとも良い。例えば、スリーブを用いて心線を結線してもよい。スリーブを用いて結線する場合、スリーブと、スリーブによって結線された複数の心線の先端部分とを併せて結線部とする。また、当然ながら、結線コネクタを用いた結線部と、スリーブを用いた結線部とを併用してもよい。
【0038】
図3に示されている様に、胴体部40の内部空間は、図中2点鎖線で示されている仕切り板80によって部分的に2つの区画に分けられている。
図5に模式図が示されている様に、これら2つの区画に、結線部Bab1〜Bab3と、結線部Bcd1〜Bcd3とが分けて収容されている。
図3には、結線部Bab1〜Bab3が、1つの区画に収容されていることが示されている。これらの結線部は、仕切り板80によって結線部Bcd1〜Bcd3(図示せず)と隔離されている。
【0039】
ここで、
図4に示されている様に、結線部Bab1〜Bab3はケーブルCaとケーブルCbとを結線しており、結線部Bcd1〜Bcd3はケーブルCcとケーブルCdとを結線している。仕切り板80は、ケーブルCaとケーブルCbとを結線する結線部Bab1〜Bab3と、ケーブルCcとケーブルCdとを結線する結線部Bcd1〜Bcd3とを、
図3や
図5に示されている様に、区画に分けて隔離する。この様に仕切り板80によって、ケーブルCaとケーブルCbを結線する結線部Bab1〜Bab3と、ケーブルCcとケーブルCdを結線する結線部Bcd1〜Bcd3との間を隔離することで、これらの間の絶縁性をより一層高め得る。
【0040】
また、
図3に示されている様に、底蓋部60の底面部61の下面は、パテや流動性の低い樹脂製接着剤などの封止材Fによって覆われており、ケーブル導入孔64a〜64dは、封止材Fによって密閉されている。胴体部40の内部空間は、下面がこの様に底蓋部60によって閉鎖され、上面は上蓋部20によって閉鎖されることで密閉されている。また、胴体部40の内部空間は、結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3を収容している。従って、ジョイントボックス10は、密封された内部空間内で結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3を絶縁保護している。この様に、本実施形態のジョイントボックス10は、結線部を収容する空間を密封することで、結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3を、絶縁性をより高めて絶縁保護する。
【0041】
さらに、胴体部40の内部空間は、硬化性樹脂R(図示せず)が充填されており、充填された硬化性樹脂Rによって結線部の絶縁性がさらに高められている。以上の様に、本実施形態のジョイントボックス10は、結線部の絶縁性を高めているが、上述した構成を有することで、施工が容易となっている。
【0042】
<ジョイントボックス10の施工方法>
図6(A)〜(G)には、ジョイントボックス10の施工方法が模式的に示されている。
図6(A)〜(G)では、ケーブルCcとケーブルCd、ケーブルCcとケーブルCdとを結線する結線コネクタJcd1〜Jcd3、ボックス設置部41、仕切り板80の図示を省略した。
【0043】
<1、ケーブル挿通工程(a)>
図6(A)に示されている様に、ケーブルCa〜Cd(ただしケーブルCc、Cdは図示省略)は、先端部分のシースおよび心線の絶縁体(被覆)をはがして心線の導体(導線)をむき出しにする。また、ジョイントボックス10(
図2参照)は、底蓋部60を胴体部40から取り外す。そして、ケーブルCa〜Cdを、底蓋部60のケーブル導入孔64a〜64d(
図2参照)の下側から挿通する(
図6(B)参照、ケーブル挿通工程)。ここで、底蓋部60を保持してケーブルCa〜Cdの挿通を行うが、底蓋部60の保持は、底蓋部60の周壁部62を保持することで容易となる。換言すれば、周壁部62は、底蓋部60を保持することを一層容易する。尚、ケーブルCa〜Cdを挿通する前に、底蓋部60を胴体部40から取り外したが、胴体部40を取り外す代わりに上蓋部20を胴体部40から取り外し、かつ、胴体部40と底蓋部60とが連結した状態で、ケーブルCa〜Cdの挿通や以降の工程を行っても良い。
【0044】
<2、結線工程(b)>
次に、ケーブルCa〜Cdの心線の先端を結線コネクタJab1〜Jab3、Jcd1〜Jcd3に差し込むことで、ケーブルCa〜Cdを結線する(結線工程)。結線コネクタJab1〜Jab3、Jcd1〜Jcd3は、差し込まれた心線の導体間を導通するようになっているため、結線コネクタに複数の心線の先端を差し込むことで結線することができる。上述した様に、それぞれの結線コネクタに差し込まれた複数のケーブルの先端部分と、結線コネクタとを併せて結線部とする。ここで、胴体部40と底蓋部60とは別体に構成されていることで、結線を容易に行うことができる。すなわち、結線は、胴体部40と底蓋部60とを取り外した状態で行うため、ケーブルCa〜Cdの心線の先端部分の周囲には胴体部40は存在しない。従って、胴体部40が作業の障害にならないため、結線を容易に行うことができる。
【0045】
<3、胴体部収容工程(c)>
次に、胴体部40を底蓋部60と連結し(
図6(D)参照)、さらに仕切り板80(
図6(D)〜
図6(G)には図示省略)および上蓋部20を胴体部に取り付けることで、結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3を、底蓋部60の内部空間に収容する(胴体部収容工程)。ここで、ケーブルCaとケーブルCbとが結線されている結線部Bab1〜Bab3と、ケーブルCcとケーブルCdとが結線されている結線部Bcd1〜Bcd3との間に、仕切り板80を取り付ける(
図5および
図3参照、ただしケーブルCc、Cdは図示省略)。すなわち、ケーブルCaとケーブルCbとを結線する結線部Bab1〜Bab3(
図4参照)と、ケーブルCcとケーブルCdとを結線する結線部Bcd1〜Bcd3(
図4参照)との間を仕切り板80によって隔離しており(
図5参照)、これらの間を隔離することで絶縁性を高めている。
【0046】
<4、底蓋部(第1の蓋部)密閉工程(d)>
次に、底蓋部60の底面部61が上になるよう、上下逆さまにする。そして、パテや流動性の低い樹脂製接着剤などの封止材Fを底面部61に盛り、底面部61のケーブル導入孔64a〜64dを密閉する(第1の蓋部密閉工程)。
図7には、上下逆さまの状態で、封止材Fにより密閉された底蓋部60の断面が示されている。
図7の断面図では、底面部61は、ケーブルCa、Ccが底面部61のケーブル導入孔64a、64cそれぞれに挿通されている。ケーブル導入孔64a〜64dは、ケーブルCa〜Cdに応じた形状をしており、ケーブルCa〜Cdを挿通している状態では開口面積が小さいため、ケーブル導入孔64a〜64dを封止材Fで容易に密封し得る。また、
図7に示されている様に、底蓋部60の底面部61は、周縁に周壁部62を有する凹状面を形成する。この様に底面部61は凹状面を形成するため、底面部61の凹状面上を封止材Fで厚みを持たせて充填することが一層容易となっている。すなわち、周壁部62によって、封止材Fで厚みを持たせて底面部61の凹状面上を充填することが一層容易となっている。
【0047】
従来のジョイントボックスは、底面部61を有さず、底面部61に相当する部分は開口となっている。そして、この開口内で、複数のケーブルが束ねられている。ここで、開口となっているため、胴体部40の底蓋部60側を密閉することが容易ではなかった。これに対して、ジョイントボックス10では、開口している部分が底蓋部60の一部のケーブル導入孔64a〜64dとなっているため、容易に密閉しうる。さらに従来のジョイントボックスの開口内では、ケーブルが束ねられたことで、複数のケーブルに周囲が囲まれた隙間が生じる。そして、この隙間を封止材Fで密閉することは困難である。本実施形態のジョイントボックス10は、ケーブル1本毎に、1つのケーブル導入孔64a〜64dに挿通されるため、ケーブルとケーブルは間隔を開けて配設される。このため、複数のケーブルに周囲が囲まれた隙間は存在しないため、底蓋部60の底面を封止材Fで容易に密閉し得る。以上の様に、底蓋部60にケーブル導入孔64a〜64dおよび周壁部62を設けたことで、底蓋部60の底面部61を封止材Fを用いて密閉することが容易となっている。また、以上では、底蓋部60の底面部61を封止材Fで密封する方法について説明した。
【0048】
こうして底面部61を密閉したら、上下逆さまとなっている状態からさらにひっくり返し、上下の位置関係を戻す。そして、上蓋部20を胴体部40から取り外すことで、
図6(E)に示されている状態となる。次に、底蓋部60の底面部61から出ているケーブルCa〜Cdと、底面部61から下に延びたケーブル支持部65とを、結束バンドTを用いて結束する。ここで、ケーブルCa〜Cdとケーブル支持部65との結束を先に行い、その後に上蓋部20を取り外してもよい。
【0049】
<5、硬化性樹脂密封工程(f)>
次に、胴体部40の上面から硬化性樹脂Rを注入する(
図6(F)参照、硬化性樹脂密封工程)。ここで、上述の底蓋部(第1の蓋部)密閉工程(d)で、底蓋部60の底面部61を密閉したことに加えて、上蓋部20をあらかじめ取り外したことで、硬化性樹脂Rを胴体部40の上面から注入することができる。以上の様に、本実施形態のジョイントボックス10は、底蓋部60の底面部61を容易に密閉し得、さらに、上蓋部20は胴体部40から容易に取り外すことができるため、胴体部40の上面から硬化性樹脂Rを注入し、結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3を硬化性樹脂Rで密封する硬化性樹脂密封工程がより一層容易になり得る。なお、
図6(F)では図示が省略されているが、上述した様に、胴体部40の内部空間には、仕切り板80が取り付けられている。また、上述したが、ケーブルCaとケーブルCbとを結線する結線部Bab1〜Bab3と、ケーブルCcとケーブルCdとを結線する結線部Bcd1〜Bcd3との間が、仕切り板80によって隔離されており、これらの間は隔離されることで一層絶縁性が高められている。そして、結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3はこの状態で硬化性樹脂Rによって密封されることで、より一層絶縁性を高めて絶縁保護される。
【0050】
<6、上蓋部(第2の蓋部)取り付け工程(e)>
次に、胴体部40に上蓋部20を取り付け、ジョイントボックス10を建物の壁面などに設置する。
図1を用いて上述した様に、ジョイントボックス10は、上蓋部20のボックス設置部21や、胴体部40のボックス設置部41を用いて設置することができる。また、ジョイントボックス10は、硬化性樹脂Rを注入する時の胴体部40の上下の位置関係は、上下逆さまの状態ではなく、設置される時と同じ状態にある(
図6(F)参照)。このため、硬化性樹脂Rが注入された後は、硬化性樹脂Rの硬化を待つことなく、建物の壁面などに設置できる。
【0051】
従来のジョイントボックスでは、上蓋部20と胴体部40とが一体となっており、底蓋部60に相当する部分は開口となっている。従来のジョイントボックスでは、硬化性樹脂Rは、この開口から注入する必要があるため、胴体部40の上下の位置関係を上下逆さまの状態にして、硬化性樹脂Rを注入する。また、従来のジョイントボックスでは、硬化性樹脂Rが硬化する前に、上下関係を元に戻すと、下側となった開口から硬化性樹脂Rが流出する虞がある。このため、硬化性樹脂Rが硬化するまでジョイントボックスを上下逆さまの状態で保持し続ける必要があった。
【0052】
これに対して、本実施形態のジョイントボックス10は、硬化性樹脂Rが注入された後は、硬化性樹脂Rの硬化を待つことなく、建物の壁面などに設置できる。すなわち、ジョイントボックス10は、底蓋部60の底面部61を封止材Fを用いて密閉することが容易で、かつ、上蓋部20が胴体部40と連結可能な別体構成とされていることで、硬化性樹脂Rの硬化を待つことなく、建物の壁面などに設置できる。以上では、本実施形態のジョイントボックス10の施工方法を説明した。
【0053】
尚、上述したジョイントボックス10の施工は、結線部分が正しく結線されているかを試す場合や、簡易的に密封すればよい場合など、場合によっては、底蓋部(第1の蓋部)密閉工程(d)や硬化性樹脂密封工程(f)を省いた簡易的な施工を行うこともできる。上述の底蓋部(第1の蓋部)密閉工程(d)で行う、結束バンドTを用いたケーブルCa〜Cdとケーブル支持部65との結束は、適宜行えばよい。この簡易的な施工を行った後の状態で、電気をケーブルCa〜Cdに流し、ケーブルCa〜Cdが正しく配線されているか否かのテストを行うことができる。ここで、配線のテストができればよいので、ケーブルCa〜Cdとケーブル支持部65とを必ずしも結束バンドTで結束しなくともよい。そして、後に必要に応じて、底蓋部(第1の蓋部)密閉工程(d)や硬化性樹脂密封工程(f)を行ってもよい。
【0054】
この簡易的な施工後のジョイントボックス10では、底蓋部60のケーブル導入孔64a〜64dにケーブルCa〜Cdが挿通されており、ケーブル導入孔64a〜64dは概ね閉鎖されている。このため、ジョイントボックス10の内部空間も概ね密閉されている。従って、ジョイントボックス10は、内部空間に収容している結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3を概ね密封して絶縁保護し得る。
【0055】
この様な簡易的な施工後では、底蓋部60(第1の蓋部)のケーブル導入孔64a〜64d(開口領域)は、周囲が周壁部62に囲まれている。このため、飛散した水などの異物がケーブル導入孔64a〜64d(開口領域)から胴体部40の内部空間に入ることは、周壁部62によって防ぎ得る。すなわち、周壁部62は、飛散した水などの異物が胴体部40の内部空間に入ることを防ぎ得る。
【0056】
また、底蓋部(第1の蓋部)密閉工程(d)をより簡易な密閉を行う工程にし、硬化性樹脂密封工程(f)を省いてもよい。ここで、より簡易な密封を行う工程として、例えば、底蓋部(第1の蓋部)密閉工程(d)で封止材Fを用いる代わりに、除去が容易なグリースや、はがすことが容易な弱い接着力の接着剤を用いても良い。この工程では、上下逆さま(
図7参照)にしなくても良い。また、上述した様に、ケーブル導入孔64a〜64d(開口領域)は、周囲が周壁部62に囲まれており、周壁部62は飛散した水などの異物が胴体部40の内部空間に入ることを防ぎ得る。
【0057】
また、上述したジョイントボックス10の施工は、場合によっては、硬化性樹脂密封工程(f)を省くこともできる。すなわち、ジョイントボックス10の施工は、上述したケーブル挿通工程(a)〜底蓋部(第1の蓋部)密閉工程(d)を行った後、上蓋部(第2の蓋部)取り付け工程(e)を行うものとしてよい。施工後のジョイントボックス10は、内部空間に硬化性樹脂Rが注入されていないが、底蓋部60の底面部61は、封止材Fにより密閉されており、底面部61は閉鎖面となっている。従って、ジョイントボックス10の内部空間は、上蓋部20と、胴体部40と、底蓋部60とによって密閉されている。従って、胴体部40の内部空間に収容されている結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3をジョイントボックス10は密閉して絶縁保護し得る。そして、必要に応じて上蓋部20をジョイントボックス10から取り外し、硬化性樹脂密封工程(f)を行うこともできる。
【0058】
さらに、本実施形態では、ジョイントボックス10は仕切り板80を備えるが、必ずしも仕切り板80をジョイントボックス10に取り付けなくともよい。また、ジョイントボックス10は、仕切り板80を備えなくともよい。ジョイントボックス10が仕切り板80を備えない場合、胴体部40は、仕切り板導入溝44a、44bを備えなくともよい。
【0059】
以上で説明した様に、本実施形態のジョイントボックス10は、以下の様な作用効果を有する。従来のジョイントボックスは、上蓋部20(第2の蓋部)に相当する部位と胴体部40に相当する部位とが一体に構成され、底蓋部60(第1の蓋部)に相当する部位を備えていない。そして、従来のジョイントボックスでは、上蓋部20に相当する部位側(第2の蓋部に相当する部位側)は閉鎖されているが、底蓋部60(第1の蓋部)に相当する部位が開口となっている。この開口を密封することは開口面積が大きいため困難である。
【0060】
これに対して、本実施形態のジョイントボックス10の胴体部40は、底蓋部60(第1の蓋部)が一部に有するケーブル導入孔64a〜64d(開口領域)で開口している。このケーブル導入孔64a〜64d(開口領域)は、底蓋部60(第1の蓋部)の一部であるため、従来のジョイントボックスよりも開口面積が小さい。さらに、底蓋部60(第1の蓋部)が有するケーブル導入孔64a〜64d(開口領域)にケーブルCa〜Cdが挿通されることで、ケーブル導入孔64a〜64d(開口領域)の開口面積は一層小さくなり、底蓋部60(第1の蓋部)の密閉性、ひいては胴体部40の密閉性を、従来のジョイントボックスよりも高め得る。以上の様に、ジョイントボックス10は、ケーブルCa〜Cdが挿通可能な開口領域を一部に有する底蓋部60(第1の蓋部)を備えることで、密閉性を高め得る。
【0061】
また、
図2に示されている様に、上蓋部20(第2の蓋部)は、胴体部40と連結可能な別体構成とされる。従って、上蓋部20(第2の蓋部)を胴体部40から取り外すことで、ジョイントボックス10の施工を容易にし得る。
【0062】
また、
図2および
図3に示されている様に、上蓋部20(第2の蓋部)は、胴体部40と螺合することにより連結可能である。従って、上蓋部20(第2の蓋部)は、螺合により連結や取り外し可能であるため、胴体部40との連結や取り外しを一層容易にし得る。
【0063】
また、
図2に示されている様に、胴体部40と底蓋部60(第1の蓋部)とが、螺合によって連結可能に別体構成されている。従って、底蓋部60(第1の蓋部)を胴体部40から取り外した状態で施工を行うことができ、底蓋部60(第1の蓋部)を胴体部40から取り外すことで、ジョイントボックス10の施工をより一層容易にし得る。
【0064】
また、
図7に示されている様に、底蓋部60の底面部61は、周縁に周壁部62を有する凹状面を形成する。この様に底面部61は凹状面を形成するため、底面部61の凹状面上を封止材Fで厚みを持たせて充填することが一層容易となっている。すなわち、周壁部62によって、封止材Fで厚みを持たせて底面部61の凹状面上を充填することが一層容易となっている。
【0065】
また、底蓋部60(第1の蓋部)は、胴体部40の軸方向に延伸するケーブル支持部65(棒状部)を有する。従って、ケーブル支持部65(棒状部)はケーブルCa〜Cdと共に束ねることができる。本実施形態では、結束バンドTを用いてケーブル支持部65(棒状部)とケーブルCa〜Cdとを容易に束ねることができる。
【0066】
また、胴体部40は、内部空間を複数の区画に分ける仕切り板80を有する。仕切り板80は、ケーブルCaとCbを結線する結線部Bab1〜Bab3と、ケーブルCcとケーブルCdを結線する結線部Bcd1〜Bcd3との間を区画に分けて隔離することで、互いに隔離された結線部の間の絶縁性を一層高め得る。
【0067】
また、本発明におけるジョイントボックス10の施工方法は、ケーブル挿通工程(a)、結線工程(b)、胴体部収容工程(c)、底蓋部(第1の蓋部)密閉工程(d)、上蓋部(第2の蓋部)取り付け工程(e)、を含むジョイントボックス10の施工方法である。
【0068】
図1および
図2に示されている様に、施工前の胴体部40の内部空間は、上蓋部20側(第2の蓋部側)では閉鎖面部22を有する上蓋部20(第2の蓋部)によって閉鎖され、底蓋部60側(第1の蓋部側)では底蓋部60(第1の蓋部)の有する開口領域で開口している。この施工方法によれば、底蓋部(第1の蓋部)密閉工程(d)で、底蓋部60(第1の蓋部)を封止材Fで密閉する。胴体部40の上蓋部20側(第2の蓋部側)は閉鎖されており、さらに胴体部40の底蓋部60側(第1の蓋部側)も密閉されるため、胴体部40の内部空間は密封されうる。そして、胴体部40の内部空間、すなわち、ジョイントボックス10の内部空間は、胴体部収容工程(c)で結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3を収容している。従って、結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3は、ジョイントボックス10の密封された内部空間に収容されるため、結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3は、より一層絶縁性を高めて絶縁保護され得る。
【0069】
また、ジョイントボックス10の施工方法は、硬化性樹脂密封工程(f)を含む。従って、この施工方法によれば、結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3を硬化性樹脂Rによってより一層密封し得る。そして、結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3は、硬化性樹脂Rによって密封されるため、より一層絶縁性を高めて絶縁保護される。
【0070】
[変形例1]
本変形例を含めた以降の変形例で、上述した実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。上述した実施形態では、胴体部40と底蓋部60とが連結可能な別体として構成されている。しかし、胴体部40と底蓋部60とを一体として構成してもよい。変形例1のジョイントボックス110では、実施形態の胴体部40と底蓋部60とを一体に構成し、胴体部140とする。
図8には、施工後のジョイントボックス110の分解斜視図が示されている。また、上述した実施形態のジョイントボックス10と同様に、本実施形態のジョイントボックス110も、仕切り板180を備えなくともよい。ジョイントボックス110が仕切り板180を備えない場合、胴体部140は、仕切り板導入溝144a、144bを備えなくともよい。本変形例のジョイントボックス110は、胴体部と底蓋部とを一体に構成することで、部品点数の増加を抑制できる。また、胴体部と底蓋部とが別体になり得ないため、密封性確保により有利である。
【0071】
ジョイントボックス110の施工方法は、上述した実施形態のジョイントボックス10の施工方法と同様の施工方法を適用できる。ただし、
図6(C)を用いて説明した、実施形態の結線工程(b)では、底蓋部60から胴体部40が取り外された状態で結線するが、本変形例では、胴体部140から上蓋部120を取り外した状態で結線を行うことで、結線を容易に行うことができる。すなわち、本変形例のジョイントボックス110は、上蓋部120(第2の蓋部)が胴体部140と連結可能な別体構成とされていることで、複数のケーブルCa〜Cdの末端を結線する作業を容易にし得る。
【0072】
[変形例2:
図9(B)]
上述した実施形態のジョイントボックス10の内部空間で結線されるケーブルは、4本の3心の平形ケーブルCa〜Cdで、断面が長円形状である。このため、
図2や
図9(A)に示されている様に、ケーブルCa〜Cdが挿通される底蓋部60のケーブル導入孔64a〜64dは、数が4つで、形状はいずれも長円形状となっている。しかし、本発明のジョイントボックスの内部空間で結線されるケーブルの形状や本数は、3心の平形ケーブル4本に限らない。ケーブルの心数(心線の数)や、形状(丸形や平形等)や、本数を適宜変更できる。そして、ケーブル導入孔の数や配置も適宜変更できる。また、ケーブル導入孔の形状は、ケーブルの断面形状に対応した形状にすることができる。すなわち、丸形のケーブルに対してはケーブル導入孔の形状を円形状とすることができ、平形のケーブルに対してはケーブル導入孔の形状を長円形状とすることができる。
【0073】
変形例2のジョイントボックス210の内部空間で結線されるケーブルの本数と形状は、2本の丸形ケーブルと、2本の平形ケーブルである。これらのケーブルの心線数は1以上であればよい。平形ケーブルは断面が長円形状であり、丸形ケーブルは断面が円形状である。そこで、本変形例のジョイントボックス210では、
図9(B)に示されている様に、底蓋部260の底面部261が、2つの円形状のケーブル導入孔264a、264cと、2つの長円形状のケーブル導入孔264b、264dとを備える。
【0074】
[変形例3:
図9(C)]
変形例3のジョイントボックス310の内部空間で結線されるケーブルの本数と形状は、4本の丸形ケーブルである。これらのケーブルの心線数は1以上であればよい。
図9(C)に示されている様に、本変形例のジョイントボックス310では、底蓋部360の底面部361が、4つの円形状のケーブル導入孔364a〜364dを備える。以上の実施形態、変形例2、変形例3では、
図9(A)〜
図9(C)を用いて、4本のケーブルを結線する場合について説明したが、結線するケーブルの本数は3本であってもよい。
【0075】
[変形例4:
図9(D)]
変形例4のジョイントボックス410の内部空間で結線されるケーブルの本数と形状は、3本の平形ケーブルである。これらのケーブルの心線数は1以上であればよい。
図9(D)に示されている様に、本変形例のジョイントボックス410では、底蓋部460の底面部461が、3つの長円形状のケーブル導入孔464a〜464cを備える。
【0076】
[変形例5:
図9(E)]
変形例5のジョイントボックス510の内部空間で結線されるケーブルの本数と形状は、1本の丸形ケーブルおよび2本の平形ケーブルである。これらのケーブルの心線数は1以上であればよい。
図9(E)に示されている様に、本変形例のジョイントボックス510では、底蓋部560の底面部561が、1つの円形状のケーブル導入孔564aと、2つの長円形状のケーブル導入孔564b、564cとを備える。
【0077】
[変形例6:
図9(F)]
変形例6のジョイントボックス610の内部空間で結線されるケーブルの本数と形状は、3本の丸形ケーブルである。これらのケーブルの心線数は1以上であればよい。
図9(F)に示されている様に、本変形例のジョイントボックス610では、底蓋部660の底面部661が、3つの円形状のケーブル導入孔664a〜664cを備える。以上では、
図9(D)〜
図9(F)を用いて、結線されるケーブルの数が3本の場合について説明したが、5本の場合であってもよい。
【0078】
[変形例7:
図9(G)]
変形例7のジョイントボックス710の内部空間で結線されるケーブルの本数と形状は、5本の平形ケーブルである。これらのケーブルの心線数は1以上であればよい。
図9(G)に示されている様に、本変形例のジョイントボックス710では、底蓋部760の底面部761が、5つの長円形状のケーブル導入孔764a〜764eを備える。
【0079】
[変形例8:
図9(H)]
変形例8のジョイントボックス810の内部空間で結線されるケーブルの本数と形状は、2本の平形ケーブルと3本の丸形ケーブルである。これらのケーブルの心線数は1以上であればよい。
図9(H)に示されている様に、本変形例のジョイントボックス810では、底蓋部860の底面部861が、2つの長円形状のケーブル導入孔864b、864eと、3つの円形状のケーブル導入孔864a、864c、864dとを備える。
【0080】
[変形例9:
図9(I)]]
変形例9のジョイントボックス910の内部空間で結線されるケーブルの本数と形状は、5本の丸形ケーブルである。これらのケーブルの心線数は1以上であればよい。
図9(I)に示されている様に、本変形例のジョイントボックス910では、底蓋部960の底面部961が、5つの円形状のケーブル導入孔964a〜964eを備える。
【0081】
以上では、
図9(A)〜
図9(I)を用いて、本発明のジョイントボックスの内部空間で結線されるケーブルの本数が3〜5本の場合について例を挙げて説明したが、ケーブルの本数は、3〜5本に限らず、2本以上であればよい。また、以上で説明した様に、ケーブルの形状に応じて、ケーブル導入孔の形状や数を適宜変更できる。また、底面部61内でのケーブル導入孔の位置を適宜変更できる。
【0082】
[変形例10:
図10(B)]
図2を用いて上述した様に、実施形態のジョイントボックス10では、仕切り板80を保持するために、胴体部40が仕切り板導入溝44a、44bを備えている。
図10(A)には、
図3のA−A線に沿った胴体部40の断面図が示されている。そして、
図2、
図3、及び
図10(A)に示されている様に、仕切り板80は、仕切り板導入溝44aおよび仕切り板導入溝44bに嵌合することで胴体部40の内部空間に保持される。ここで、仕切り板80は、胴体部40の内部で保持できればよく、必ずしも胴体部40に仕切り板導入溝44a、44bを設けなくともよい。
【0083】
図10(B)には、
図10(A)と同様に、変形例10のジョイントボックス1010が備える胴体部1040と仕切り板1080の断面図が示されている。
図10(B)に示されている様に、本変形例のジョイントボックス1010では、胴体部40の内周面上に内側に突出した仕切り板導入突出部1045a〜1045dが設けられている。仕切り板導入突出部1045a〜1045dも、上述した実施形態の仕切り板導入溝44a、44bと同様に、仕切り板1080を嵌合することで仕切り板1080を保持できる。
【0084】
[変形例11:
図11]
図11は、変形例11のジョイントボックス1110の胴体部1140および仕切り板1180の断面が示されている。上述した実施形態と異なり、本変形例では、胴体部1140に仕切り板導入溝44a、44bを設けない。また、
図11に示されている様に、仕切り板1180の幅方向の長さWを、胴体部1140の内周の直径よりわずかに小さい長さとする。仕切り板1180は、幅方向の長さWをこの様な長さにすることで、胴体部1140の内部空間に設置された場合に、大きく斜めに傾くことが胴体部1140の内壁面により抑止される。この様に仕切り板1180は、胴体部1140の内壁面で大きく傾くことが抑止されるため、実施形態の仕切り板80と同様に、ケーブルCa、Cbの結線部Bab1〜Bab3と、ケーブルCc、Cdの結線部Bcd1〜Bcd3との間を隔離し、互いに隔離された結線部の間の絶縁性をより一層高め得る。また、仕切り板1180は、胴体部1140の内部で周方向に回転可能に保持される。このため、ケーブルCa〜Cdや結線部Bcd1〜Bcd3、Bcd1〜Bcd3が、胴体部1140に収納されることで生じる応力(ケーブルのねじれや曲がりによる応力等)が比較的小さくなる位置に仕切り板1180を移動することができる。
【0085】
[変形例12:
図12]
図12は、変形例12のジョイントボックス1210の胴体部1240および仕切り板1280の断面が示されている。
図12に示されている様に、仕切り板1280は、両端に胴体部1240の周方向に延伸する仕切り板固定突起1281a〜1281dを有する。また、上述した実施形態と異なり、本変形例でも、胴体部1240に仕切り板導入溝44a、44bは設けない。仕切り板1280は、仕切り板固定突起1281a〜1281dによって、胴体部1240の内壁面に保持される。この様に仕切り板1280は胴体部1240の内壁面により保持され得るため、実施形態の仕切り板80と同様に、ケーブルCa、Cbの結線部Bab1〜Bab3と、ケーブルCc、Cdの結線部Bcd1〜Bcd3との間を隔離し、互いに隔離された結線部の間の絶縁性をより一層高め得る。また、仕切り板1280は、上述した変形例11の仕切り板1180と同様に、周方向に回転可能に保持される。このため、ケーブルCa〜Cdや結線部Bcd1〜Bcd3、Bcd1〜Bcd3が、胴体部1240に収納されることで生じる応力(ケーブルのねじれや曲がりによる応力等)が比較的小さくなる位置に仕切り板1280を移動することができる。
【0086】
[変形例13:
図13(B)]
図3〜
図5を用いて上述した様に、実施形態では、ケーブルCaとケーブルCbを結線する結線部Bab1〜Bab3と、ケーブルCcとケーブルCdを結線する結線部Bcd1〜Bcd3との間を仕切り板80によって隔離することで、これらの間の絶縁性をより一層高め得ている。しかし、区画の分け方は、結線部を構成する心線の絶縁体(被覆)の色によって分けても良い。
図13(A)では、変形例13のジョイントボックス1310が備える仕切り板1380が、これらの絶縁体の色毎に結線部を分けて隔離している状態が模式的に示されている。
図4を用いて上述した様に、ケーブルCa〜Cdにおいて、心線Ca1と、心線Cb1と、心線Cc1と、心線Cd1とで絶縁体(被覆)の色が共通する。
【0087】
心線Ca1と心線Cb1とは、結線部Bab1で結線しており、心線Cc1と心線Cd1とは、結線部Bcd1で結線している。これらの結線部Bab1と結線部Bcd1では、結線された心線の絶縁体の色が共通しており、同じ区画に収容されている(
図13(A)参照)。また同様に、結線された心線の絶縁体の色が共通する結線部Bab2と、結線部Bcd2とが1つの区画に収容されている。そして、同様に、結線された心線の絶縁体の色が共通する結線部Bab3と結線部Bcd3とが1つの区画に収容されている。心線を流れる電流や電圧の位相によって、絶縁体の色が異なる場合は、仕切り板1380は、結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3を、電流や電圧の位相によって分けて隔離することになる。
【0088】
この様に、本変形例のジョイントボックス1310は、仕切り板1380が胴体部1340を部分的に3つの区画に分け、これらの3つの区画に結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3を分けて収容する。
図13(B)には、
図10(A)と同様に、胴体部1340と仕切り板1380との断面図が示されている。
図13(B)に示されている様に、仕切り板1380は、中心から径方向に外側に延びた隔壁1380a〜1380cが、周方向に間隔を開けて配設されている。そして、仕切り板1380は、3つの隔壁1380a〜1380cによって、胴体部1340を部分的に3つの区画に分けている。
図13(A)に示されている様に、これら3つの区画に、結線部Bab1〜Bab3、Bcd1〜Bcd3を、分けて収容することができる。そして、このように結線部を構成する心線の絶縁体の色によって分けて収容することで、仕切り板1380で隔離した結線部間の絶縁性を高めることができる。尚、胴体部1340には、仕切り板導入溝1344a〜1344cが設けられている。これら仕切り板導入溝1344a〜1344cは、仕切り板1380を保持できるように、周方向に間隔を開けて設けられている。ここで、3つの仕切り板導入溝1344a〜1344cを設けているが、仕切り板1380を保持できれば良いので、仕切り板導入溝の数は3つに限らなくともよい。例えば、胴体部1340の内周面側に、周方向に間隔を開けて6つの仕切り板導入溝を設けても良い。この様に6つの仕切り板導入溝を設けることで、仕切り板導入溝は、3つの区画に分ける本変形例の仕切り板1380だけでなく、2つの区画に分ける実施形態の板状の仕切り板80をも保持しうる。
【0089】
また、本変形例では、上述した様に、仕切り板1380が備える3つの隔壁1380a〜1380cは、周方向に間隔を開けて配設されている。そして、胴体部1340を部分的に3つの区画に分けている。仕切り板が備える隔壁の数を4つ以上にし、胴体部を部分的に4つ以上の区画に分けるものとしても良い。また、隔壁1380a〜1380cは、中心から外側に、径方向に延びる板状となっているが、折れ曲がった板状等、適宜形状を変更できる。
【0090】
また、本変形例のジョイントボックス1310内で結線されるケーブルCa〜Cdは、
図13(C)に示されている結線図の様に、3つの結線部Babcd1〜Babcd3で結線されている場合にも用いることができる。この場合、仕切り板1380は、
図13(D)に示す様に、結線部Babcd1〜Babcd3を、それぞれの結線部毎に隔離することで、これらの結線部間の絶縁性を高めることができる。
【0091】
[変形例14:
図14]
図2を用いて前述した様に、実施形態のジョイントボックス10の底面部61は、下面の中央から下に延びる、断面が円で棒状のケーブル支持部65が設けられている。そして、
図2に示されている様に、ケーブル支持部65は、略円柱状である。しかし、ケーブル支持部65は、略円柱状に限らなくともよい。
【0092】
図3を用いて上述した様に、施工後の実施形態のジョイントボックス10では、底蓋部60の底面部61から延びるケーブル支持部65とケーブルCa〜Cdとが、結束バンドTによって結束されている。
図14(A)には、実施形態のケーブル支持部65とケーブルCa〜Cdとが結束されている状態が模式的に示されている。また、
図14(A)では、ケーブルCa、Ccは図示されているが、ケーブルCb、Cdの図示は省略されている。これに対して、
図14(B)には、施工後の変形例14のジョイントボックス1410において、ケーブル支持部1465とケーブルCa〜Cdとが結束されている状態の模式図が、
図14(A)と同様に示されている。
図14(B)に示されている様に、ジョイントボックス1410のケーブル支持部1465は、端に周方向に膨らむ結束バンド抜止防止部1466が設けられている。結束バンドTは、結束バンド抜止防止部1466よりも上側の部分で、ケーブル支持部1465とケーブルCa〜Cdとを結束する(
図14(B)参照)。ここで、結束バンドTの下には、結束バンド抜止防止部1466がある。また、結束バンド抜止防止部1466周辺では、周方向に膨らんでいる。このため、結束バンドTは、結束バンド抜止防止部1466によって、より一層、抜け止めが防止され得る。
【0093】
[変形例15:
図15]
上述した実施形態のジョイントボックス10は、
図1に示されている様に、外形が略円柱状である。しかし、ジョイントボックス10の外形は略円柱状に限らなくともよい。
図15に示されている様に、変形例15のジョイントボックス1510は、外形を略四角柱とした。本変形例のジョイントボックス1510では、上蓋部1520の周壁部1523や、胴体部1540や、底蓋部1560の周壁部1562は、外形が四角柱状である。この様に、本発明のジョイントボックスの外形は、略多角柱状とすることができる。例えば、本発明のジョイントボックスの外形を、略三角柱状、略五角柱状、略六角柱状としてもよい。また、略多角柱状に限らず適宜変更できる。
【0094】
以上、本発明の実施形態および変形例について説明したが、本発明のジョイントボックスは、上述した実施形態や変形例に限定されず、その他各種の形態で実施することができる。例えば、ジョイントボックスは必ずしも仕切り板を備えなくともよい。ジョイントボックスが仕切り板を備えない場合、胴体部は、仕切り板導入溝を備えなくともよい。また、前述したが、ケーブルの結線には、必ずしも結線コネクタを用いなくとも良い。例えば、スリーブを用いて心線を結線してもよい。スリーブを用いて結線する場合、スリーブと、スリーブによって結線された複数の心線の先端部分とを併せて結線部とする。また、当然ながら、結線コネクタを用いた結線部と、スリーブを用いた結線部とを併用してもよい。
【0095】
また、ボックス設置部21の形状や配置、ボックス設置部41の形状や配置も適宜変更できる。また、上述した変形例1〜15の特徴的な部分を複数組み合わせても良い。例えば、変形例1と変形例2とを組み合わせても良い。上述した様に、変形例1のジョイントボックス110は、胴体部140が特徴的な部分で、胴体部140は、実施形態の胴体部40と底蓋部60とを一体に形成したものである。そして、変形例2のジョイントボックス210では、ケーブル導入孔264a〜264dが特徴的な部分である。変形例2のジョイントボックス210では、2つの丸形ケーブルと2つの平形ケーブルとの結線部を収容するために、底面部261が、2つの円形状のケーブル導入孔264a、264cと、2つの長円形状のケーブル導入孔264b、264dとを備える(
図9(B)参照)。変形例1と変形例2とを組み合わせると、変形例1の胴体部140において、胴体部140の底面部161が有する長円形状のケーブル導入孔164a〜164dの代わりに、変形例2の2つの円形状のケーブル導入孔264a、264cと、2つの長円形状のケーブル導入孔264b、264dとを備える。
【0096】
同様に、実施形態及び変形例1〜15の特徴部分を適宜組み合わせることができる。すなわち、実施形態のジョイントボックス10に、胴体部40と底蓋部60とを一体に形成した変形例1の胴体部140(
図8参照)、変形例2〜9いずれかのケーブル導入孔(
図9(B)〜
図9(I)参照)、変形例10〜変形例13いずれかの胴体部および仕切り板(
図10〜
図13参照)、変形例14のケーブル支持部1465(
図14参照)、さらに、変形例15の様な外形(
図15参照)等を適宜組み合わせることができる。