【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 令和1年7月16日に積水ハウス株式会社のウェブサイト(https://www.sekisuihouse.co.jp/company/index.html、https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/datail/_icsFiles/afieldfile/2019/07/16/20190716_1.pdf)にて公開 令和1年7月16日に積水ハウス株式会社関西住まいの夢工場にて発表 令和1年7月18日に積水ハウス株式会社関東住まいの夢工場にて発表
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
建物の点検のために天井裏を撮影する際、天井裏に位置させたカメラを上下方向に移動させる所謂ティルトがされることは少なく、水平方向に沿って回転させる所謂パンがされることで、必要な撮影が完了することが多い。例えば、モータなどによってカメラを回転させる機構が設けられると、撮影補助装置のカメラ周辺の重量及び体積が増加する。
【0006】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、天井裏の撮影が簡易に行うことができ、簡易な構成の天井裏撮影装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本発明に係る天井裏撮影装置は、建物の室の床に載置されるフットペダルと、一端部が上記フットペダルと連結可能であり、上記フットペダルが上記床に載置された状態において他端部が上記室の天井裏に位置可能なポールと、上記他端部に設けられており、カメラを取り付け可能なカメラ取付部と、を備える。上記ポールは、上記フットペダルと連結された状態において上記フットペダルに対する相対的な移動として上記ポールの軸周りの回転のみ可能である。
【0008】
天井裏撮影装置が三脚よりも構造が単純なフットペダルを備えているため、天井裏撮影装置の体積及び重量の増加を抑制することができる。これにより、天井裏撮影装置の可搬性を向上させることができる。また、天井裏の撮影に際して天井裏撮影装置を狭い屋内へ持ち込むことが容易である。
【0009】
ポールがフットペダルに対して軸周りに回転可能であるため、作業者がフットペダルを踏んだ状態で、把持したポールを手動で回転させることができる。また、ポールはフットペダルに対する移動として軸周りの回転のみ可能であるため、ポールを軸周りに回転させるときに、ポールがフットペダルに対して傾くなどの意図しない方向への移動を防止できる。よって、ポールを安定して軸周りに回転させることができる。
【0010】
(2) 本発明に係る天井裏撮影装置は、上記作業者の上記ポールを把持する手に対応する腕に装着される装着部材を備える。上記装着部材は、上記カメラ取付部に取り付けられたカメラを制御するコントローラを取り付け可能である。
【0011】
ポールを把持する作業者の腕に、コントローラを装着することができる。この状態で、ポールを把持する腕の位置を変えることにより、コントローラの位置を作業者にとって作業し易い位置とすることができる。例えば、ポールを把持する腕の位置が上方へ移動されることにより、コントローラをカメラと共に作業者の視界内に収めることができる。これにより、作業者はカメラを目視しつつコントローラを操作することができる。
【0012】
(3) 好ましくは、上記カメラ取付部は、取り付けられたカメラを上記ポールの軸と交差する軸周りに回動させるチルト機構を備える。上記コントローラは、上記チルト機構を回動させる。
【0013】
(4) 上記ポールの外周面に、上記ポールの周方向角度の基準位置を示す識別部が形成されている。
【0014】
識別部の位置によって、ポールの周方向角度の基準位置を認識することができ、当該基準位置に対する相対的な回転量によってポールの姿勢を認識することができる。
【0015】
(5) 上記識別部は、上記カメラ取付部に取り付けられたカメラのレンズと同じ向きを向いている。
【0016】
識別部によって、レンズの向きを容易に認識することができる。
【0017】
(6) 上記識別部は、上記外周面上を上記一端部から上記他端部に亘って上記ポールの軸方向に沿って延びたラインである。
【0018】
ラインを目視することによって、ポールの姿勢を認識することができる。ラインがポールの一端部から他端部に亘って延びているため、ポールのいずれの高さの位置を目視してもラインを識別することができる。
【0019】
(7) 上記識別部は、上記外周面上における上記作業者に把持される部分に形成された凸部または凹部である。
【0020】
作業者が凸部や凹部に触れることにより、目視することなく識別部を認識可能である。これにより、暗所においても識別部を認識可能である。
【0021】
(8) 本発明に係る天井裏撮影装置は、上記フットペダルに対する上記ポールの軸周りの回転をロックするロック機構を備える。
【0022】
ポールをロックすることにより、意図しないポールの回転を防止可能である。
【0023】
(9) 上記ポールは、伸縮可能である。上記フットペダルが上記床に載置され且つ上記ポールが伸長した状態において、上記他端部が上記室の天井裏に位置する。
【0024】
撮影を行わないときに、天井裏撮影装置の体積を小さくすることができる。
【0025】
(10) 上記カメラ取付部には、ライトが取り付けられている。
【0026】
暗所である天井裏の撮影が容易である。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、簡易な構成であるために体積及び重量を小さく抑えつつ、把持したポールを手動で軸周りに回転させることができるため、天井裏の撮影が簡易に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は、本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
【0030】
[天井裏撮影装置10の概要]
本実施形態に係る天井裏撮影装置10が
図1及び
図2に示される。
図1に示されるように、天井裏撮影装置10は、例えば建物2の点検時に、カメラ70による建物2の天井裏3の撮影を補助するために用いられる。
【0031】
図2に示されるように、天井裏撮影装置10は、フットペダル20と、ポール30と、カメラ取付部40と、装着部材50とを備える。
【0032】
フットペダル20は、天井裏3の撮影を行っている作業者6の足7によって踏まれる。ポール30は、一端部34にフットペダル20が連結され、他端部35にカメラ取付部40が連結された部材である。カメラ取付部40には、カメラ70を取り付け可能である。装着部材50は、天井裏3の撮影を行っている作業者6の腕8(本実施形態では右腕)に装着される部材であり、スマートフォン53などの小型デバイスが取り付け可能である。作業者6が小型デバイスを操作することによって、カメラ取付部40やカメラ70を遠隔操作することができる。また、カメラ70により撮影されている画像をスマートフォン53にて確認することができる。
【0033】
[フットペダル20]
図2に示されるように、フットペダル20は、円柱部21と、ペダル部22とを備える。
【0034】
円柱部21の側面23に、2個の穴24が形成されている。2個の穴24は、互いに円柱部21の軸に対して反対の位置にある。なお、
図2では、2個の穴24のうちの1個は見えない位置にあるため、記載されていない。2個の穴24には、ペダル部22の屈曲部25が挿入される。
【0035】
図3に示されるように、円柱部21のスラスト面27に、凹部28が形成されている。凹部28には、ポール30及びボールベアリング60が挿入される。
【0036】
図2に示されるように、ペダル部22は、金属製の棒状に構成されており、概ねU字形状を呈している。ペダル部22は、そのU字の両端部に、内側に向けて屈曲した屈曲部25を有している。各屈曲部25の中心線29は、同一線上にある。屈曲部25の各々は、円柱部21の2個の穴24の各々に挿入されている。これにより、ペダル部22は、円柱部21によって、中心線29を中心として矢印103の方向に回動可能に支持されている。なお、ペダル部22は、金属製の棒状に限らず、例えば円柱部21の外周面から突出した板形状に構成されていてもよい。
【0037】
ペダル部22は、
図2に示される踏み位置と、
図4に示される畳み位置とに回動可能である。フットペダル20が作業者6の足7によって踏まれるとき、ペダル部22は踏み位置に回動される。天井裏撮影装置10が持ち運ばれる等されるとき、ペダル部22は畳み位置に回動される。これにより、天井裏撮影装置10をコンパクトにすることができ、持ち運びが容易となる。なお、図示されていないが、ペダル部22は、ストッパやバネ、ダンパなどによって畳み位置に保持可能に構成されていることが好ましい。
【0038】
[ポール30]
図2に示されるように、ポール30は、3個の筒31、32、33を備える。なお、ポール30が備える筒の数は、3個以外であってもよい。
【0039】
ポール30は、テレスコピック構造であり、伸縮自在である。つまり、筒31は、筒32の内部に収容された収容位置(
図3参照)と、筒32から突出した突出位置(
図2参照)とに移動可能に、筒32によって支持されている。同様に、筒32は、筒33の内部に収容された収容位置(
図3参照)と、筒33から突出した突出位置(
図2参照)とに移動可能に、筒33によって支持されている。筒31及び筒32が収容位置から突出位置に移動されることによって、
図2に示されるように、ポール30は伸長する。筒31及び筒32が突出位置から収容位置に移動されることによって、
図4に示されるように、ポール30は収縮する。このとき、
図3に示されるように、筒31及び筒32は、筒33の内部に収容されているため、外部からは見えない。
【0040】
なお、図示されていないが、筒31の基端部(フットペダル20側の端部)の径が筒32の先端部(カメラ取付部40側の端部)の径より大きく構成されることや、筒31または筒32の少なくとも一方にストッパが設けられること等によって、筒31が突出位置に保持可能に構成されている。同様にして、筒32も突出位置に保持可能に構成されている。
【0041】
ポール30は、以下のような長さに構成されている。つまり、
図1に示されるように、ポール30が伸長しており且つ天井裏撮影装置10の下端に位置するフットペダル20が建物2の室4の床5に載置された状態において、ポール30の上端(ポール30の他端部35)が天井裏3に位置するように、各筒31、32、33の長さが決められている。
【0042】
図2に示されるように、ポール30の一端部34(筒33の基端部)に、フットペダル20が連結されている。
【0043】
詳細には、
図3に示されるように、ポール30の一端部34に、ボールベアリング60を挟んでフットペダル20が連結されている。ボールベアリング60は、外輪61と、内輪62と、ボール63とを備えている。外輪61及び内輪62は、ボール63の回転によって個別に軸周りに回転可能である。
【0044】
ボールベアリング60は、フットペダル20のペダル部22の凹部28に圧入されている。これにより、ボールベアリング60の外輪61が、凹部28を区画する内側面26に当接している。その結果、ペダル部22は、外輪61と一体に回転可能である。ポール30の筒33の一端部34が、ボールベアリング60の内輪62の内側の貫通穴に圧入されている。これにより、筒33が内輪62に当接し、ポール30は内輪62と一体に回転可能である。以上より、ポール30は、フットペダル20に対してポール30の軸周りに回転可能である。つまり、
図2に示されるように、ポール30は、フットペダル20に対して矢印104の方向に回転可能である。なお、ポール30の軸方向101は、筒31、32、33が延びる方向である。
【0045】
ポール30は、上述した軸周りの回転の他には、フットペダル20に対して相対移動しない。換言すると、ポール30は、フットペダル20に対する相対的な移動としてポール30の軸周りの回転のみ可能である。
【0046】
筒31、32、33の外周面には、軸方向101に沿って延びたライン36が形成されている。ライン36は、ポール30の周方向角度の基準位置を示すために設けられている。周方向角度とは、基準位置からのポール30の回転角度である。例えば、
図2に示される状態から、ライン36の向きが
図2とは逆向きとなるようにポール30が軸周りに回転した場合、基準位置からの周方向角度は180度である。ライン36は識別部の一例である。
【0047】
ライン36は、各筒31、32、33の先端から基端に亘って形成されている。ポール30が伸長されるときに、各筒31、32、33に形成されたライン36が一直線とされることによって、各筒31、32、33を周方向102に位置合わせすることができる。つまり、本実施形態では、ライン36を、各筒31、32、33を周方向102に位置合わせするための目印として兼用することができる。また、ポール30が伸長されるときに、各筒31、32、33に形成されたライン36が一直線とされることによって、ライン36は一端部34から他端部35に亘って延びたものとなる。なお、ライン36は、必ずしも連続した1本の直線をなしている必要はなく、各筒31、32、33の継ぎ目や、作業者6によって把持される位置にのみ、1本の仮想直線上に位置するように記されていても良いし、ライン36に代えて印であってもよい。
【0048】
[カメラ取付部40]
図2に示されるように、ポール30の他端部35(筒31の先端部)に、カメラ取付部40が取り付けられている。
【0049】
カメラ取付部40は、モータ41と、台座42とを備えている。モータ41は、他端部35に固定されている。台座42は、他端部35によって軸105を中心として矢印106の方向に回動可能に支持されている。軸105は、ポール30の軸と直交している。また、台座42は、ギヤ等(不図示)によってモータ41と連結されており、モータ41から駆動力が伝達されることによって、矢印106の方向に回動する。モータ41及び台座42は、チルト機構の一例である。なお、本実施形態では、軸105は、ポール30の軸(ポール30の中心を通り、軸方向101に延びる線)と直交しているが、直交に限らず、ポール30の軸と交差していればよい。
【0050】
台座42の上面43には、取り付けネジ(不図示)が設けられており、この取り付けネジを介してカメラ70が着脱可能である。また、台座42の上面43における取り付けネジの隣には、ライト71が取り付けられている。カメラ70が取り付けられた状態において、ライト71はカメラ70の側面の並んで配置されており、ライト71の前面(光が照射される側の面)はカメラ70のレンズ72と同じ向きを向いている。
【0051】
なお、台座42は、カメラ70と同様に、ライト71を着脱可能に構成されていてもよい。また、ライト71が台座42に取り付けられていなくてもよい。
【0052】
カメラ取付部40にカメラ70が取り付けられているとき、筒31に形成されたライン36は、カメラ70のレンズ72と同じ向きを向いている。これにより、作業者6は、筒31、32、33に形成されたライン36が一直線となった状態において、ライン36の軸方向101の任意の位置を目視することによって、レンズ72を直接見ることなく、レンズ72の向きを認識することができる。
【0053】
なお、カメラ取付部40の構成は、公知の種々の構成が採用可能であり、上述した構成に限らない。
【0054】
[装着部材50]
図5に示されるように、装着部材50は、バンド51と、保持板52とを備えている。
【0055】
バンド51は、作業者6の腕8に巻回可能に構成されている。例えば、バンド51は、ゴム等を含むことで伸縮自在に構成されていてもよいし、バックルや尾錠を備えていてもよい。
【0056】
保持板52は、バンド51に取り付けられている。保持板52は、小型デバイスを着脱可能に構成されている。本実施形態において、小型デバイスは、スマートフォン53である。スマートフォン53を着脱可能な保持板52の構成としては、公知の構成が採用可能である。例えば、保持板52は、
図5に示されるように、スマートフォン53を嵌め込み可能な箱形状であってもよい。また、例えば、保持板52は、支持されたスマートフォン53を保持可能なストッパをそなえていてもよい。このストッパは、保持板52の側面に回動可能に支持されており、回動することによって支持されたスマートフォン53の周縁部に上方から当接して、保持板52との間にスマートフォン53を挟持可能なものである。本実施形態では、保持板52は、1個のスマートフォン53を保持可能である。
【0057】
スマートフォン53のメモリに、カメラ取付部40に取り付けられたカメラ70及びライト71を制御するためのアプリケーションがインストールされている。当該アプリケーションを起動して操作することによって、カメラ70のシャッターやズーム等を遠隔操作可能であり、ライト71の点灯や消灯等を遠隔操作可能である。また、アプリケーションにおいて、カメラ70が撮影している画像をリアルタイムで表示することができる。つまり、当該アプリケーションがインストールされたスマートフォン53は、カメラ70及びライト71を制御するコントローラとして機能する。
【0058】
また、スマートフォン53のメモリに、モータ41を制御するためのアプリケーションがインストールされている。当該アプリケーションを起動して操作することによって、モータ41の正転、逆転、停止等を遠隔操作可能である。モータ41が正転されることにより、カメラ70のレンズ72が上を向くように台座42が回動する。モータ41が逆転されることにより、カメラ70のレンズ72が下を向くように台座42が回動する。以上より、当該アプリケーションがインストールされたスマートフォン53は、モータ41を制御するコントローラとして機能するとともに、モータ41を介してカメラ70の起伏動作を制御するコントローラとして機能する。
【0059】
[天井裏撮影装置10の使用方法]
天井裏撮影装置10を使用して建物2の天井裏3の撮影が実行されるときの手順が説明される。
【0060】
図1に示されるように、天井裏撮影装置10が建物2の室4に持ち込まれる。室4は、撮影される天井裏3の下方に位置する。
【0061】
装着部材50が腕8に装着される。装着部材50に、スマートフォン53が装着される。カメラ70がカメラ取付部40に取り付けられる。フットペダル20のペダル部22が畳み位置(
図4参照)から踏み位置(
図2参照)へ回動された後、作業者6が足7(右足または左足のいずれでもよい。)でペダル部22を踏む。また、作業者6の腕8側の手(右手)がポール30を把持する。これにより、天井裏撮影装置10は、作業者6の足7及び腕8によって2点支持される。その後、ポール30が伸長されて、カメラ取付部40が室4から天井裏3へ移動する。
【0062】
作業者6がスマートフォン53にインストールされたアプリケーションを操作することによって、カメラ70が起動され、ライト71が点灯される。また、作業者6が当該アプリケーションを操作することによって、モータ41が正転または逆転され、カメラ取付部40の台座42が起伏動作する。これにより、カメラ70及びライト71が起伏動作する。なお、当該アプリケーションの操作は、作業者6の腕9(本実施形態では左腕)側の手、つまり左手によって行われる。また、ポール30を把持している右手による手動操作によって、ポール30が軸周りに回転動作される。これにより、カメラ70及びライト71が水平方向に沿って軸周りに回転する。
【0063】
カメラ70及びライト71の起伏動作及び軸周りの回転動作によって、カメラ70及びライト71の向きを作業者6が希望する向きとすることができる。
【0064】
作業者6がスマートフォン53にインストールされたアプリケーションを操作して、カメラ70のシャッターを動作させることによって、天井裏3が撮影される。このとき、作業者6の右手による手動操作によって、カメラ70が軸周りに回転動作にされることで、パンを用いた撮影が可能である。
【0065】
撮影が終わると、作業者6がスマートフォン53にインストールされたアプリケーションを操作することによって、カメラ70が停止され、ライト71が消灯される。また、ポール30が収縮され、フットペダル20のペダル部22が踏み位置(
図2参照)から畳み位置(
図4参照)へ回動される。
【0066】
[実施形態の効果]
天井裏撮影装置10が三脚よりも構造が単純なフットペダル20を備えているため、天井裏撮影装置10の体積及び重量の増加を抑制することができる。これにより、天井裏撮影装置10の可搬性を向上させることができ、天井裏3の撮影に際して天井裏撮影装置10を狭い屋内へ持ち込むことが容易である。
【0067】
ポール30がフットペダル20に対して軸周りに回転可能であるため、作業者6がフットペダル20を踏んだ状態で、把持したポール30を手動で回転させることができる。また、ポール30はフットペダル20に対する移動として軸周りの回転のみ可能であるため、ポール30を軸周りに回転させるときに、ポール30がフットペダル20に対して傾くなどの意図しない方向への移動を防止できる。よって、ポール30を安定して軸周りに回転させることができる。
【0068】
ポール30を把持する作業者6の腕8に、スマートフォン53を装着することができる。この状態で、ポール30を把持する腕8の位置を変えることにより、スマートフォン53の位置を作業者6にとって作業し易い位置とすることができる。例えば、ポール30を把持する腕8の位置を上方へ移動させることにより、スマートフォン53をカメラ70と共に作業者6の視界内に収めることができる。これにより、作業者6はカメラ70を目視しつつスマートフォン53を操作することができる。
【0069】
ライン36の位置によって、ポール30の周方向角度の基準位置を認識することができ、当該基準位置に対する相対的な回転量によってポール30の姿勢を認識することができる。
【0070】
ライン36はレンズ72と同じ向きを向いているため、ライン36の目視によってレンズ72の向きを容易に認識することができる。
【0071】
ライン36を目視することによって、ポール30の姿勢を認識することができる。ライン36がポール30の一端部34から他端部35に亘って延びているため、ポール30のいずれの高さの位置を目視してもライン36を識別することができる。
【0072】
ポール30を収縮し、ペダル部22を畳み位置に回動することによって、撮影を行わないときに、天井裏撮影装置10の体積を小さくすることができる。
【0073】
ライト71を点灯させることで、暗所である天井裏3の撮影が容易である。
【0074】
[変形例]
上記実施形態では、ポール30の周方向角度の基準位置を示すための識別部は、筒31、32、33の外周面に形成されたライン36であった。しかし、識別部は、ライン36に限らず、円や四角などのライン以外の図形や、文字などであってもよい。
【0075】
また、ポール30の周方向角度の基準位置を示すための識別部は、図形や文字などの目視によってのみ認識可能なものに限らない。例えば、識別部は、ポール30を把持する腕8の感触によって認識可能なものであってもよい。腕8の感触によって認識可能な識別部としては、例えば、
図6に示されるように、筒32の外周面に形成された凸部81であってもよいし、
図7に示されるように、筒32の外周面に形成された凹部82であってもよい。
【0076】
また、凸部81や凹部82は、
図6及び
図7に示されるような形状に限らない。例えば、ポール30の一部が楕円筒形状であってもよい。この場合、楕円の長径の両端部を、円筒形状のポール30に形成された凸部とみなすことができる。
【0077】
凸部81や凹部82は、ポール30のうち、作業者6に把持される部分に形成される。本実施形態では、
図6及び
図7に示されるように、凸部81や凹部82は筒32の外周面に形成されている。しかし、ポール30において作業者6に把持される部分は、作業者6の身長や各筒31、32、33の長さによって変化する。よって、凸部81や凹部82は、ポール30において作業者6に把持される部分に応じて、筒31や筒33に形成されていてもよい。
【0078】
また、筒32の径方向における凸部81の突出長は、筒32が筒33に収容可能な長さ(つまり、筒32の外径と筒33の内径との差以内)に抑えられている。また、ライン36以外の識別部(図形、文字、凸部81、凹部82等)も、ライン36と同様に、カメラ70のレンズ72と同じ向きを向いている。また、識別部がライン36以外の場合、各筒31、32、33を周方向102に位置合わせするための目印が、識別部とは別に設けられることが好ましい。
【0079】
作業者6が凸部81や凹部82に触れることにより、目視することなく識別部を認識可能である。これにより、暗所においても識別部を認識可能である。
【0080】
図8に示されるように、天井裏撮影装置10は、フットペダル20に対するポール30の軸周りの回転をロックするロック機構90を備えていてもよい。
【0081】
ロック機構90は、回動部材91と、穴92とを備える。回動部材91は、フットペダル20の円柱部21によって、矢印107の方向に回動可能に支持されている。穴92は、ポール30の筒33の外周面におけるフットペダル20近傍に形成されている。回動部材91は、
図8に実線で示される起立位置と、
図8に破線で示される倒伏位置とに回動可能である。回動部材91の先端部93は屈曲している。回動部材91が起立位置のとき、先端部93が穴92に挿入されている。これにより、フットペダル20に対するポール30の軸周りの回転がロックされる。一方、回動部材91が倒伏位置のとき、先端部93が穴92から離間している。これにより、フットペダル20に対するポール30の軸周りの回転が可能となる。
【0082】
なお、ロック機構90は、
図8に示されるような構成に限らず、公知の種々の構成が採用可能である。
【0083】
ポール30をロックすることにより、意図しないポール30の回転を防止可能である。
【0084】
上記実施形態では、ポール30及びフットペダル20がボールベアリング60を介して連結されることにより、ポール30はフットペダル20に対して軸周りに回転可能であった。しかし、ポール30がフットペダル20に対して軸周りに回転可能とされる構成は、ボールベアリング60を用いた構成に限らない。例えば、ポール30及びフットペダル20が、スリーブベアリング等のボールベアリング60以外のベアリングを介して連結されていてもよい。
【0085】
また、ポール30がフットペダル20に対してポール30の軸周りに回転可能とされる構成は、ベアリングを用いた構成に限らない。例えば、
図9(A)及び
図9(B)に示されるように、ポール30が、フットペダル20に着脱可能であってもよい。この場合、フットペダル20は、円柱部21の代わりに、凹部83が形成された円柱部84を備えている。凹部83は、円柱部84のスラスト面85に形成されている。凹部83には、ポール30が挿入される。凹部83の内径は、ポール30の筒33と略同一である。
【0086】
図9(B)に示されるように、ポール30が凹部83に挿入されているとき、ポール30は円柱部84に対してポール30の軸周りに回転可能である。
【0087】
なお、図示されていないが、ポール30が凹部83に挿入された状態に保持するための機構が、筒33や円柱部84に設けられていてもよい。
【0088】
上記実施形態では、保持板52は、1個の小型デバイスを保持可能であったが、保持板52は、複数の小型デバイスを保持可能に構成されていてもよい。例えば、保持板52は、小型デバイスとして、スマートフォン53と、モータ41の制御用のデバイスとを保持してもよい。この場合、カメラ70の制御がスマートフォン53の操作によって行われる一方、モータ41の制御はモータ41の制御用のデバイスによって行われる。モータ41の制御用のデバイスは、モータ41の正転、逆転、停止等のボタンを備えており、各ボタンを押すことによってモータ41を遠隔操作可能である。
【0089】
上記実施形態では、ペダル部22は金属製の棒状に構成されていたが、ペダル部22は、金属製の棒状に限らない。例えば、ペダル部22は、円柱部21の外周面から突出した板形状のものであってもよい。
【0090】
上記実施形態では、装着部材50は作業者6の腕8(右腕)に装着されたが、装着部材50は作業者6の腕9(左腕)に装着されてもよい。この場合、腕9側の手(左手)がポール30を把持し、腕8側の手(右手)が小型デバイスを操作する。
【0091】
上記実施形態では、ポール30は、テレスコピック構造であって伸縮自在に構成されていたが、このような構成に限らない。例えば、ポール30は互いに連結可能な複数の柱状部材で構成されていてもよい。この場合、当該複数の柱状部材が連結されることで、ポール30が軸方向に長くなる。また、例えば、ポール30は1本の柱状部材で構成されていてもよい。この場合、ポール30は伸縮しない。また、この場合、フットペダル20が建物2の室4の床5に載置された状態において、ポール30の他端部35が天井裏3に位置するように、ポール30の長さが決められる。
【0092】
上記実施形態では、カメラ取付部40の台座42は回動自在であったが、台座42は回動しなくてもよい。この場合、カメラ取付部40はモータ41を備えておらず、台座42が筒31に固定されていてもよいし、ネジ止めなどによって筒31と台座42の連結角度が固定されており、ネジを緩めることによって連結角度が変更可能であってもよい。
【0093】
上記実施形態では、識別部(ライン36、図形、文字、凸部81、凹部82等)は、カメラ70のレンズ72と同じ向きを向いていた。しかし、識別部の向きは、これに限らない。例えば、識別部は、レンズ72と逆向きを向いていてもよい。この場合、識別部のレンズ72に対する周方向角度が180度である。