(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載された遊技機では、電源を投入してから所定の時間内に押しボタンを押すことで実行されるテストモードにおいて、押しボタンのフルカラーLEDが故障しているか否かは検査できるが、テストモードにおいて白色LEDの検査ができるわけではなく、白色LEDの検査を行うためには全点灯状態まで待たなければならないとの問題がある。
【0008】
また、特許文献2に記載された遊技機では、全てのLEDランプや発光ランプが一斉に点滅した場合は、白色LEDであってもフルカラーLEDであっても真っ白になるため、単色のLEDに不具合があったとしても、隣接するLEDとの距離が近い場合は隣接するLEDの白色の光の影響を受けて、不具合を発見することが困難であるとの問題がある。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、より確実に発光装置の故障を検出することができる遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様に係る遊技機は、
筐体を有し、遊技の際に光による演出を実行可能である遊技機であって、
白色光を照射可能である光源のみを有する第1発光装置と、
互いに異なる色の光を照射可能である複数の光源を有し、複数色の光を照射可能である第2発光装置と、
前記第1発光装置及び前記第2発光装置を制御する演出制御装置と、
遊技を行うことができる状態である遊技モード及び遊技を行うことができない状態である点検モードを切り換える主制御装置と、を備え、
管理者による操作に応じて、前記主制御装置が前記遊技モードと前記点検モードとの切換えを行い、
前記演出制御装置は、
前記第1発光装置を点灯させ、かつ、前記第2発光装置の前記複数の光源のすべてを点灯させる第1発光状態と、
前記第1発光装置を点灯させ、かつ、前記第2発光装置の前記各光源を順番に一色ずつ点灯させることを繰り返す第2発光状態と、
前記第1発光装置を消灯させ、かつ、前記第2発光装置を消灯させる第3発光状態と、を実行可能であり、
前記点検モードにおいて、前記演出制御装置が、前記第1発光状態、前記第2発光状態及び前記第3発光状態を順に繰り返して実行
し、
前記第1発光装置及び前記第2発光装置は、前記演出制御装置から出力された点灯指令信号に応じて点灯し、
前記第1発光装置及び前記第2発光装置は、前記演出制御装置から出力された前記点灯指令信号を受けている間は点灯し、
前記第1発光状態において、前記演出制御装置は、前記第1発光装置及び前記第2発光装置の両方に対して前記点灯指令信号を出力するように制御され、
前記第2発光状態において、前記演出制御装置は、前記第2発光装置に対して、前記光源のいずれか一色が所定期間点灯するように点灯指令信号を出力する場合は、前記第1発光装置に対して当該所定期間点灯するように前記点灯指令信号を出力するように制御され、その後、前記第2発光装置に対して、前記光源の別の一色が所定期間点灯するように点灯指令信号を出力する場合は、前記第1発光装置に対して当該所定期間点灯するように点灯指令信号を出力するように制御される、ことを特徴とする。
【0011】
上記遊技機によれば、白色光のみを照射可能である第1発光装置が点灯し、かつ、複数の光源を有し、複数色の光を照射可能である第2発光装置のすべての光源が点灯する第1発光状態と、第1発光装置が点灯し、かつ、第2発光装置の各光源が順番に一色ずつ点灯する第2発光状態と、第1発光装置が消灯し、かつ、第2発光装置も消灯する第3発光状態と、を実行可能であり、点検モードにおいて、これら第1発光状態、第2発光状態及び第3発光状態が順に繰り返して実行されることから、作業者は各光源の発光を確認しやすく、さらに短時間で効率よく、第1発光装置及び前記第2発光装置の故障の有無を確認することができる。特に、第2発光装置は、第1発光状態において複数の光源のすべてが点灯することから白色で点灯し、その後の第2発光状態において複数の光源のそれぞれが順に点灯することから、これら複数の光源のそれぞれの光源についても確実に点検することができる。また、第2発光状態において、第2発光装置は複数の光源のそれぞれが順に点灯するが、その間に第1発光装置は白色で点灯するため、点検において第1発光装置と第2発光装置とを間違えることなく、第1発光装置及び第2発光装置のどちらも確実に点検することができる。
【0012】
なお、管理者とは遊技者のように遊技機による遊技を楽しむ者ではなく、遊技機の点検、設定変更、調整等を行い得る者をいう。管理者とは、例えば、遊技機が設置されている遊技店の経営者、責任者及び従業員等である。
【0013】
また、上述の遊技機において、
前記第1発光装置及び前記第2発光装置は、前記演出制御装置から出力された点灯指令信号に応じて点灯し、
前記第1発光装置及び前記第2発光装置は、前記演出制御装置から出力された前記点灯指令信号を受けている間は点灯し、
前記第1発光状態において、前記演出制御装置は、前記第1発光装置及び前記第2発光装置の両方に対して前記点灯指令信号を出力するように制御され、
前記第2発光状態において、前記演出制御装置は、前記第2発光装置に対して、前記光源のいずれか一色が所定期間点灯するように点灯指令信号を出力する場合は、前記第1発光装置に対して当該所定期間点灯するように前記点灯指令信号を出力するように制御され、その後、前記第2発光装置に対して、前記光源の別の一色が所定期間点灯するように点灯指令信号を出力する場合は、前記1発光装置に対して当該所定期間点灯指令信号を出力するように制御される、こととしてもよい。
【0014】
これにより、第1発光状態及び第2発光状態のいずれにおいても、演出制御装置は、白色の光源のみを有する第1発光装置及び複数の光源を有する第2発光装置のいずれにおいても、同じタイミングで点灯指令信号を出力することから、演出制御装置による制御が複雑化することがなく、プログラム容量を削減することができ、効率よく、第1発光装置及び前記第2発光装置の故障の有無を確認することができる。
【0015】
また、本発明の一態様に係る遊技機は、
筐体を有し、遊技の際に光による演出を実行可能である遊技機であって、
白色光を照射可能である光源のみを有する第1発光装置と、
互いに異なる色の光を照射可能である複数の光源を有し、複数色の光を照射可能である第2発光装置と、
前記第1発光装置及び前記第2発光装置を制御する演出制御装置と、
遊技を行うことができる状態である遊技モード及び遊技を行うことができない状態である点検モードを切り換える主制御装置と、を備え、
管理者による操作に応じて、前記主制御装置が前記遊技モードと前記点検モードとの切換えを行い、
前記演出制御装置は、
前記第1発光装置を点灯させ、かつ、前記第2発光装置の前記複数の光源のすべてを点灯させる第1発光状態と、
前記第1発光装置を点灯させ、かつ、前記第2発光装置の前記各光源を順番に一色ずつ点灯させることを繰り返す第2発光状態と、
前記第1発光装置を消灯させ、かつ、前記第2発光装置を消灯させる第3発光状態と、を実行可能であり、
前記点検モードにおいて、前記演出制御装置が、前記第1発光状態、前記第2発光状態及び前記第3発光状態を順に繰り返して実行し、
前記第1発光装置又は前記第2発光装置である第1特定発光装置と、
前記第1特定発光装置の前側に配置され、画像を表示するための溝が表面に形成された第1導光板と、
前記第1導光板のさらに前側に配置され、画像を表示するための溝が表面に形成された第2導光板と、
前記第1導光板の端部から前記第1導光板に光を照射する、前記第2発光装置である第1導光板用発光装置と、
前記第2導光板の端部から前記第2導光板に光を照射する、前記第2発光装置である第2導光板用発光装置と、を備え、
前記第1導光板用発光装置から照射された光は、前記第1導光板により導かれて、前記第1導光板の前面側から出射され、
前記第2導光板用発光装置から照射された光は、前記第2導光板により導かれて、前記第2導光板の前面側から出射され、
正面視で前記第1特定発光装置と重複する位置にある前記第1導光板の前記溝の数と、正面視で前記第1特定発光装置と重複する位置にある前記第2導光板の前記溝の数とは、互いに異なり、
前記第2発光状態において、前記演出制御装置は、前記第1導光板用発光装置のいずれかの光源が点灯している際は前記第2導光板用発光装置のいずれの光源も点灯させず、前記第2導光板用発光装置のいずれかの光源が点灯している際は前記第1導光板用発光装置のいずれの光源も点灯させない、こと
を特徴とする。
【0016】
これにより、第2発光状態において、第1導光板用発光装置のいずれかの光源が点灯している際は第2導光板用発光装置のいずれの光源も点灯せず、第2導光板用発光装置のいずれかの光源が点灯している際は第1導光板用発光装置のいずれの光源も点灯しないことから、第1導光板が画像を表示している際は第2導光板が画像を表示せず、第2導光板が画像を表示している際は第1導光板が画像を表示しない。これにより、第1導光板に光を照射する第1導光板用発光装置及び第2導光板に光を照射する第2導光板用発光装置のそれぞれの故障の有無を、より確実に容易に点検することができる。また、第2発光状態において、第1導光板用発光装置及び第2導光板用発光装置のどちらが発光している場合でも、第1特定発光装置が発光している。そして、第1導光板と、第2導光板とは、正面視で第1特定発光装置と重複する位置にある溝の数が異なることから、第1導光板及び第2導光板のうち溝の数が少ない方に光が照射されている際には、これらの後側に配置された第1特定発光装置からの光が、第1導光板及び第2導光板を介して前方に照射されることから、第1特定発光装置からの光を容易に視認できる。これにより、第1特定発光装置の点灯状態を容易に認識することができ、故障の有無についても、より確実に容易に点検することができる。
【0017】
また、上述の遊技機において、
前記筐体内に設置され、前記演出制御装置によって点灯状態を制御される第2特定発光装置を備え、
前記第1発光状態及び前記第2発光状態において、前記演出制御装置は、前記第2特定発光装置を点灯させる、こととしてもよい。
【0018】
これにより、第2特定発光装置は、第1発光状態及び第2発光状態において、点灯していることから、筐体内が明るく照らされていることとなり、筐体内の点検が容易である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本実施形態に係る遊技機について、図面を用いて具体的に説明する。なお、以下の実施形態では、遊技機として、図柄を変動表示する3つの回転リールを備えた遊技機であって、コイン、メダル又はトークン等の他に、遊技者に付与されたカード等の遊技価値を用いて遊技することが可能な遊技機である、いわゆるパチスロ遊技機を用いて説明する。ただし、本発明に係る遊技機は、パチスロ遊技機に限定されるわけではなく、例えば、パチンコ遊技機やスロットマシン等、パチスロ遊技機以外の遊技機であってもよい。
【0021】
なお、本明細書において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10に向かって位置する遊技者から見て左側の方向を「左」方向とし、遊技者から見て右側の方向を「右」方向とする。同様に、「上」や「下」等の上下方向も、遊技者から見た場合の上方向や下方向を意味する。また、遊技機10の正面から遊技者に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、遊技機10における各部材の説明についても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材が遊技機10の所定位置に配置されている状態において遊技者から見た方向としている。
【0022】
(遊技機10の外観構成)
図1を参照しながら、本実施形態に係る遊技機の概観について説明する。なお、
図1は、本発明の実施形態に係る遊技機の外観構成を示す斜視図である。
【0023】
遊技機10の全体は、箱状の筐体1aと、この筐体1aの前面に配置されて開閉可能な前扉1bと、により構成されている。
【0024】
前扉1bの中央部分には、薄板樹脂からなる透明の中パネル3が設けられている。中パネル3の略中央には横長矩形のリール窓14が設けられ、このリール窓14から3個のリール13L、13C、13Rの外周面に形成された図柄8が、中パネル3を介して視認可能である。これら図柄8は、遊技に必要な複数種類の図柄8によって構成される識別情報として描かれている。なお、リール13Lは左側に配置され、リール13Cは中央に配置され、リール13Rが右側に配置されている。
【0025】
3個のリール13L、13C、13Rは、回転自在であって、横一列となるように筐体1a内に設けられている。そして、前扉1bに設けられたリール窓14が、3個のリール13L、13C、13Rの前側に位置し、リール13L、13C、13Rがそれぞれ回転することで、遊技者は中パネル3を介してリール窓14から図柄8の変動表示を視認可能である。これら3個のリール13L、13C、13Rが停止した際に、遊技者は、リール窓14を介して縦3列横3行に配置された合計9個の図柄8を視認できる。また、リール窓14には、有効ライン9が設けられており、3個のリール13L、13C、13Rの回転が停止した際に、遊技者は、有効ライン9上に停止している複数の図柄8の組み合わせを視認可能である。なお、筐体1a内には、リール13L、13C、13Rの図柄8を照らすためのバックランプ(第2特定発光装置)61(
図4を参照)が設置されている。バックランプ61は、例えばLED等の白色光を発光する単色光源を有し、発光する。バックランプ61は、筐体1a内から図柄8を照らすことにより、遊技者が図柄8を視認しやすくしている。
【0026】
ここで、有効ライン9は役の成否に関わるものである。具体的には、所定の役に対応する図柄組み合せを構成する図柄8が有効ライン9に対応する所定の位置に並んで停止表示されることにより、所定の役が成立(入賞)することとなる。具体的には、有効ライン9は、リール13L、13C、13Rのそれぞれに形成されている各図柄のうちリール窓14から視認可能な図柄をリール13L、13C、13Rごとに繋いでできるラインのうち、入賞するために有効となる図柄の組み合わせの並びを規定したラインである。
【0027】
リール窓14の上方には表示装置40が設けられている。さらに表示装置40の上方には上部ランプ(第2発光装置)30が設けられ、表示装置40の上方左右にはそれぞれ上部スピーカー27が設けられている。表示装置40は、光による演出を行ったり、画像等を表示することで遊技者に当選や入賞等を告知したり、操作態様を報知したりする等の演出を行う。なお、表示装置40の構成の詳細は後述するが、表示装置40は、液晶ディスプレイ16、第1前面ランプ(第1特定発光装置)32、第2前面ランプ(第1特定発光装置)33、前側導光板(第2導光板)44及び後側導光板(第1導光板)45を有する(
図2を参照)。また、上部ランプ30は、発光色が異なる複数の発光ダイオード(LED)や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)等を有し、本実施形態に係る上部ランプ30は、赤色LED(光源)30R、緑色LED(光源)30G及び青色(光源)LED30Bを有している(
図4を参照)。また、上部ランプ30は、赤色LED30R、緑色LED30G及び青色LED30Bのそれぞれの光量を調整して発光させることが可能である。これにより、上部ランプ30は、赤色、緑色及び青色だけでなく、様々な色の光を発光することができる。なお、赤色LED30R、緑色LED30G及び青色LED30Bのすべてが同程度の光量の光を発光することにより、上部ランプ30は白色光を発光することができる。このように、上部ランプ30は、発光することにより当選や入賞の告知等の演出を行う。また、上部スピーカー27は効果音や音声等による演出を行う。
【0028】
リール窓14の下方において、後述するマックスベットスイッチ18の右上方には払出枚数表示器36が設けられている。払出枚数表示器36は、入賞成立時等において遊技機10から払い出されたメダルの払出枚数や、エラー等の情報を表示する。払出枚数表示器36は、例えば2個の7セグメントLEDからなり、2桁の払出枚数を表示できる。また、払出枚数表示器36により、後述するストップスイッチ21L、21C、21Rの操作態様(押し順)を報知することとしてもよい。
【0029】
また、リール窓14の下方において、後述するメダル投入口11の左上方には左側からクレジット表示器35及び区間報知ランプ37が並んで設けられている。クレジット表示器35は、メダルの貯留枚数を表示し、例えば2個の7セグメントLEDからなり2桁の貯留枚数を表示できる。なお、遊技機10は、遊技開始の条件として投入されるメダルを、メダル投入口11から予め投入可能であり、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。このクレジット可能な50枚を、最大クレジットメダル数という。
【0030】
区間報知ランプ37は、「有利区間」に移行したことを契機にメイン制御基板(主制御装置)200(
図4を参照)により点灯される。区間報知ランプ37は、「有利区間」である間は常時点灯されており、「非有利区間」に移行したことを契機にメイン制御基板200により消灯される。なお、本実施形態において、区間報知ランプ37は、「有利区間」である間、常時点灯するものであるが、これに限らず、有利区間中において、有利区間に移行してから所定の出玉率を超え、かつ、後述するストップスイッチ21L、21C、21Rの押し順が表示されるまでの任意の契機で点灯するようにしてもよい。ここで、区間報知ランプ37の点灯制御は、メイン制御基板200に搭載されているメインCPU201(
図3を参照)により制御されることとすればよい。ここで、「有利区間」とはストップスイッチ21L、21C、21Rの操作態様を報知可能な遊技状態であり、「非有利区間」とはストップスイッチ21L、21C、21Rの操作態様を報知不可能な遊技状態である。
【0031】
払出枚数表示器36、クレジット表示器35及び区間報知ランプ37のさらに下方には、ボタン等が設置された操作部6が形成されている。つまり、操作部6は中パネル3の下方に位置している。なお、前扉1bの下方には後述する下パネル(第1発光装置)4が設けられていることから、操作部6は中パネル3及び下パネル4に上下を挟まれるように配置されている。
【0032】
操作部6の上側左端にはシングルベットスイッチ19が設けられ、シングルベットスイッチ19の右側にはマックスベットスイッチ18が設けられている。これらはボタン型のスイッチである。マックスベットスイッチ18が操作されることにより、貯留された(クレジットされた)遊技媒体であるメダルのうち、最大投入枚数(具体的には2枚又は3枚)のメダルが投入される。また、シングルベットスイッチ19が操作されることにより、クレジットされたメダルから1枚のメダルが投入される。
【0033】
操作部6の上側中央部には、演出用スイッチ7が設けられている。演出用スイッチ7は、遊技中の所定の演出において遊技者が操作可能なボタン型のスイッチである。また、操作部6の上側右端にはメダルを投入するためのメダル投入口11が設けられている。
【0034】
操作部6において、シングルベットスイッチ19及びマックスベットスイッチ18の下方(操作部6の下側左端)にはスタートスイッチ20が設けられている。スタートスイッチ20はレバー型のスイッチであり、所定の角度範囲で回動自在に取り付けられている。このスタートスイッチ20が操作されることにより、リール13L、13C、13Rが回転を開始する。
【0035】
操作部6において、スタートスイッチ20の右側の略中央部(操作部6の下側中央部)には、遊技者の押下操作により3個のリール13L、13C、13Rの回転をそれぞれ停止させるための停止操作手段としてのストップスイッチ21L、21C、21Rが設けられている。ストップスイッチ21L、21C、21Rが操作されると、操作されたストップスイッチ21L、21C、21Rにそれぞれ対応するリール13L、13C、13Rの回転が停止する。なお、本実施形態では、一のゲーム(単位遊技)は、基本的にスタートスイッチ20が操作されることにより開始し、すべてのリール13L、13C、13Rが停止したときに終了する。
【0036】
操作部6において、ストップスイッチ21L、21C、21Rの右側(操作部6の下側右端)にボタン型のスイッチである払戻しスイッチ25が設けられている。払戻しスイッチ25が操作されることにより、クレジットされたメダルを払い出すことができる。
【0037】
操作部6の下方には、薄板樹脂からなる透明の下パネル4が設けられている。下パネル4は、LED等の白色光を発光する単色光源を有しており、発光可能である。この光源は筐体1aの内部側に配置されている。図示はされていないが、下パネル4にはキャラクタや文字等の図案が透過性のインクや遮光性のインクにより描かれており、下パネル4が発光することにより、描かれた図案が目立つこととなる。なお、下パネル4が有する光源は上述したように白色光のみを発光するが、下パネル4において、図案を描くために用いられた透過性のインクの色に応じた色が発光されることとなる。下パネル4は、発光することにより演出を行う。
【0038】
また、下パネル4の左右には、それぞれ下部ランプ(第2発光装置)31が設けられている。下部ランプ31は、上部ランプ30と同様に、発光色が異なる複数の発光ダイオード(LED)や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)等を有し、本実施形態に係る下部ランプ31は、赤色LED(光源)31R、緑色LED(光源)31G及び青色LED(光源)31Bを有している(
図4を参照)。また、下部ランプ31は、赤色LED31R、緑色LED31G及び青色LED31Bのそれぞれの光量を調整して発光させることが可能である。これにより、下部ランプ31は、赤色、緑色及び青色だけでなく、様々な色の光を発光することができる。なお、赤色LED31R、緑色LED31G及び青色LED31Bのすべてが同程度の光量の光を発光することにより、下部ランプ31は白色光を発光することができる。このように、下部ランプ31は、発光することにより当選や入賞の告知等の演出を行う。
【0039】
前扉1bにおいて、下パネル4のさらに下方の正面には、メダルが払い出されるメダル払出口12と、払い出されたメダルを貯留するメダル受け皿5とが設けられている。例えば、入賞成立時等において貯留可能枚数を超えてメダルの払い出しが行われた場合や、払戻しスイッチ25が操作された場合等に、メダル払出口12からメダルが払い出されてメダル受け皿5に溜められる。なお、クレジットされているメダル数が最大クレジットメダル数である50枚未満の場合は、50枚に到達するまで、獲得したメダルはメダル払出口12から払い出されずにクレジットメダルの枚数に加算される。
【0040】
メダル払出口12の左右両側には、下部スピーカー28がそれぞれ設けられている。下部スピーカー28は、上部スピーカー27と同様に、効果音や音声等による演出を行う。
【0041】
(表示装置40の構成)
次に、図面を参照しながら、表示装置40の構成について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る遊技機の表示装置の構成を概略的に示す概略斜視図である。また、
図3は、本発明の実施形態に係る遊技機の表示装置の表示形態を示す図であって、
図3(a)は第1表示態様を示す図であり、
図3(b)は第2表示態様を示す図であり、
図3(c)は第3表示態様を示す図である。
【0042】
図2に示すように、表示装置40は、前側から後側に向かって並んで配置された前側導光板44及び後側導光板45と、これら前側導光板44及び後側導光板45のそれぞれの端部から光を照射する前側導光板用発光装置(第2導光板用発光装置)44a及び後側導光板用発光装置(第1導光板用発光装置)45aと、後側導光板45の後側に配置された第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と、これら第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33の後側に配置された液晶ディスプレイ16と、を備えている。つまり、表示装置40において最も前側(遊技者側)には前側導光板44が配置され、最も後側には液晶ディスプレイ16が配置されている。なお、前側導光板44及び後側導光板45は、液晶ディスプレイ16の全面を覆うように配置されている。また、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33は液晶ディスプレイ16の範囲内に配置されていることから、これらについても前側導光板44及び後側導光板45によって覆われている。
【0043】
前側導光板44及び後側導光板45は、いわゆるイルミネーションパネルであり、樹脂などの透明な材料により形成された平板状の形状を有している。前側導光板44及び後側導光板45には、それぞれ端部から、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aから照射された光L1、L2が入射される。入射された光L1、L2は、前側導光板44及び後側導光板45内で表面反射を行い、前側導光板44及び後側導光板45それぞれの前面側から出射される。これにより、前側導光板44及び後側導光板45に光L1、L2が入射されると遊技者から見て、前側導光板44及び後側導光板45の表面は光って見えることとなる。また、前側導光板44の表面及び後側導光板45の表面には、それぞれ所定の溝が形成されており、入射された光L1、L2がこれらの溝で反射することにより、前側導光板44及び後側導光板45の表面は光って見えるだけでなく、図柄等を表示することが可能である。ここで、前側導光板44及び後側導光板45に形成されている所定の溝は、表示する図柄に応じて形成されている。これにより、前側導光板44及び後側導光板45は端部から、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aから照射された光L1、L2が入射されることにより、それぞれの表面に所定の図柄が光って表示されることとなる。また、光L1、L2が入射された前側導光板44及び後側導光板45において、光って表示されている箇所は不透明となり、これらの後側を視認することは困難となる。上述したように、前側導光板44及び後側導光板45には、表示する図柄に応じた所定の溝が形成されているが、より具体的には、所定の溝が形成されている箇所は、光L1、L2が端部から入射された際に、前側導光板44及び後側導光板45において、所定の図柄が表示される箇所である。したがって、前側導光板44及び後側導光板45において、所定の溝が形成されていない箇所は、光L1、L2が前側導光板44及び後側導光板45に入射しても、図柄等が表示されることはなく透明であって、前側導光板44及び後側導光板45の後側を視認することができる。
【0044】
ここで、前側導光板44及び後側導光板45を前側から見た場合(正面視した場合)に、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33が視認できる箇所に形成される所定の溝の数は、前側導光板44と後側導光板45とでは、互いに異なる。つまり、前側導光板44及び後側導光板45のそれぞれにおいて、正面視した場合に第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と重複する箇所に形成された所定の溝の数は、互いに異なる。例えば、前側導光板44における、正面視した場合に第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と重複する箇所に形成された所定の溝の数の方が、後側導光板45における、正面視した場合に第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と重複する箇所に形成された所定の溝の数よりも多くすればよい。なお、逆に、後側導光板45における、正面視した場合に第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と重複する箇所に形成された所定の溝の数を多くしてもよい。
【0045】
前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aは、それぞれ、前側導光板44及び後側導光板45の端部に対して光を照射する。また、前側導光板用発光装置44aは、発光色が異なる複数の発光ダイオード(LED)や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)等を有し、本実施形態に係る前側導光板用発光装置44aは、赤色LED(光源)44R、緑色LED(光源)44G及び青色LED(光源)44Bを備えている(
図4を参照)。また、前側導光板用発光装置44aは、これら赤色LED44R、緑色LED44G及び青色LED44Bのそれぞれの光量を調整して発光させることが可能である。これにより、前側導光板用発光装置44aは、赤色、緑色及び青色だけでなく、様々な色の光を発光することができる。なお、赤色LED44R、緑色LED44G及び青色LED44Bのすべてが同程度の光量の光を発光することにより、前側導光板用発光装置44aは白色光を発光することができる。また、後側導光板用発光装置45aは、発光色が異なる複数の発光ダイオード(LED)や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)等を有し、本実施形態に係る後側導光板用発光装置45aは、赤色LED(光源)45R、緑色(光源)LED45G及び青色LED(光源)45Bを備えている(
図4を参照)。また、後側導光板用発光装置45aは、これら赤色LED45R、緑色LED45G及び青色LED45Bのそれぞれの光量を調整して発光させることが可能である。これにより、後側導光板用発光装置45aは、赤色、緑色及び青色だけでなく、様々な色の光を発光することができる。なお、赤色LED45R、緑色LED45G及び青色LED45Bのすべてが同程度の光量の光を発光することにより、後側導光板用発光装置45aは白色光を発光することができる。
【0046】
第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33は、後側導光板45の後側であって、液晶ディスプレイ16の前側に配置されている。第1前面ランプ32は、液晶ディスプレイ16の上辺周辺に配置されており、液晶ディスプレイ16の一部を覆うように配置されている。また、第2前面ランプ33は、液晶ディスプレイ16の下辺周辺に配置されており、液晶ディスプレイ16の一部を覆うように配置されている。また、第1前面ランプ32は、発光色が異なる複数の発光ダイオード(LED)や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)等を有し、本実施形態に係る第1前面ランプ32は、赤色LED(光源)32R、緑色LED(光源)32G及び青色LED(光源)32Bを備えている(
図4を参照)。また、第1前面ランプ32は、これら赤色LED32R、緑色LED32G及び青色LED32Bのそれぞれの光量を調整して発光させることが可能である。これにより、第1前面ランプ32は、赤色、緑色及び青色だけでなく、様々な色の光を発光することができる。なお、赤色LED32R、緑色LED32G及び青色LED32Bのすべてが同程度の光量の光を発光することにより、第1前面ランプ32は白色光を発光することができる。また、第2前面ランプ33は、発光色が異なる複数の発光ダイオード(LED)や有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)等を有し、本実施形態に係る第2前面ランプ33は、赤色LED(光源)33R、緑色(光源)LED33G及び青色LED(光源)33Bを備えている(
図4を参照)。また、第2前面ランプ33は、これら赤色LED33R、緑色LED33G及び青色LED33Bのそれぞれの光量を調整して発光させることが可能である。これにより、第2前面ランプ33は、赤色、緑色及び青色だけでなく、様々な色の光を発光することができる。なお、赤色LED33R、緑色LED33G及び青色LED33Bのすべてが同程度の光量の光を発光することにより、第2前面ランプ33は白色光を発光することができる。第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33が発光することにより、文字や図柄等が光って見えることとなる。また、液晶ディスプレイ16は、映像等を表示する。
【0047】
なお、上記
図2は、各部材の配置等を示すための図であって、模式的に示したものである。例えば、実際には、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aと、前側導光板44及び後側導光板45との間には、レンズ等が配置されており、光L1、L2の入射を調整することとなるが、
図2では図示を省略している。
【0048】
このような構成を有する表示装置40において、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aの発光態様により、表示態様が異なる。上述したように、前側導光板44及び後側導光板45は透明であることから、光L1、L2が照射されていない状態では、図柄が表示されることがなく、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aの後側が視認可能である。したがって、
図3(a)に示すように、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aのいずれもが発光していない場合は、遊技者からは前側導光板44及び後側導光板45の後側にある第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、液晶ディスプレイ16が視認できる。なお、液晶ディスプレイ16において第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33により覆われている箇所は視認不可能である。この状態で、液晶ディスプレイ16で映像等を表示し、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33による光の演出を行うことができる。
【0049】
また、前側導光板用発光装置44aが発光し、光L1が前側導光板44に照射された場合は、
図3(b)に示すように、前側導光板44に図柄44pが表示される。このとき、図柄44pによって、前側導光板44の後側に配置された第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33が視認困難となる。また、後側導光板45及び液晶ディスプレイ16の一部も図柄44pに覆われることとなる。特に、
図3(b)に示すように、前側導光板44を正面から見た場合に、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と重複する箇所には図柄44pが位置しており、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33は、ほとんど視認できない。ここで、前側導光板44を正面から見た場合に、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と重複する箇所は、所定の溝が形成されることで図柄44pが表示されるようになっており、この箇所は形成された溝の数が比較的多いといえる。詳細は後述するが、後側導光板45における対応する箇所よりも形成される溝の数が多い。なお、光L1が前側導光板44に照射されている状態では、前側導光板44の後側から光が照射されると、図柄44pがその影響を多少は受ける可能性があるが、ほとんど影響はなく、前側導光板44の後側に配置されていて、図柄44pと重複する位置にある第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33を、視認することは困難である。
【0050】
また、前側導光板用発光装置44aが消灯している状態で、後側導光板用発光装置45aが発光し、光L2が後側導光板45に照射された場合は、
図3(c)に示すように、後側導光板45に図柄45pが表示される。このとき、前側導光板用発光装置44aが消灯していることから、前側導光板44は透明であり、図柄45pを視認することができる。また、図柄45pが表示されているが、後側導光板45を正面から見た場合に、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と重複する箇所には図柄45pは位置していないことから、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33は、視認可能である。つまり、後側導光板45を正面から見た場合に、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と重複する箇所には、所定の溝が形成されていないか、形成されていたとしても形成された溝の数が比較的少ないといえる。後側導光板45を正面から見た場合に、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と重複する箇所に形成された所定の溝の数は、前側導光板44を正面から見た場合に、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と重複する箇所に形成された所定の溝の数よりも少ない。このように、光L2が後側導光板45に照射されている状態でも、後側導光板45の後側に配置されている第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33は図柄45pと重複する位置にないことから、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33を視認することができる。
【0051】
(遊技の流れ)
本実施形態に係る遊技機10は、マックスベットスイッチ18やシングルベットスイッチ19等の操作やメダルの投入により所定枚数のメダルが投入されることにより遊技の開始が可能となる。その後、スタートスイッチ20が操作されることにより、リール13L、13C、13Rが回転を開始して遊技が開始され、複数の役のいずれかに当選か又はハズレかの役抽選が行われる。リール13L、13C、13Rの回転開始後、これらリール13L、13C、13Rにそれぞれ対応するストップスイッチ21L、21C、21Rが操作されたタイミング及び役抽選の結果に基づいて、リール13L、13C、13Rの回転が停止する。リール13L、13C、13Rの停止時における図柄8の組み合わせによって、当選した役を構成する図柄8の組み合わせが所定の有効ライン9上に停止した場合は入賞となり、所定枚数のメダルが払い出される等の所定の利益が遊技者に付与される。
【0052】
有効ライン9は、具体的にはリール13L、13C、13Rに形成されている各図柄8のうちリール窓14から視認可能な図柄8をリール13L、13C、13Rごとに繋いでできるラインのうち、入賞等するために有効となる図柄8の組み合わせの並びを規定したラインである。
【0053】
本実施形態の有効ライン9は、リール13Lの中段と、リール13Cの中段と、リール13Rの下段とを結んだラインである。なお、有効ライン9はこのラインに限定されない。また、有効ライン9が複数であってもかまわない。例えば、有効ライン9がV字形や山形の場合を含めて6つ以上のラインとしてもよい。本実施形態では遊技状態や投入枚数にかかわらず1つの有効ライン9としたが、遊技状態や投入枚数に応じて有効ライン9の数が変化することとしてもよい。つまり、規定の賭け数(予め定められた数であって本実施形態では2枚又は3枚)のメダルをベットすることにより有効ライン9が変動してもよい。さらに、規定の賭け数(規定数)は、遊技状態に応じて変動することとしてもよい。
【0054】
(遊技機10の電気的な構成)
図1に加えて、
図4を参照しながら、本実施形態に係る遊技機10の電気的な構成について説明する。なお、
図4は、本発明の実施形態に係る遊技機の制御基板における入力及び出力を概略的に示すブロック図である。なお、以下の各部材の説明において、すでに説明した内容については省略することがある。
【0055】
(リールユニット50)
リール窓14の後方向(奥方向)には、各リール13L、13C、13Rにそれぞれ対応した3個のステッピングモータであるリール駆動モータ59と、これらリール駆動モータ59によってそれぞれ回転させられる3個のリール13L、13C、13Rと、リール駆動モータ59及びリール13L、13C、13Rを保持するユニットホルダ(図示せず)と、を有するリールユニット50が配置されている。
【0056】
さらに、リールユニット50には、各リール13L、13C、13Rの回転位置を検出するためのリール位置センサ65及びバックランプ61が設けられている。リール位置センサ65は、例えば光センサであって、リール13L、13C、13Rが一回転したことを示すリールインデックスをリール13L、13C、13Rに応じて検出する。
【0057】
(メダルセレクタ51)
遊技機10の内部であって前扉1bの裏側(後側)において、メダル投入口11の近傍には、投入されたメダルが正規のものか否かを選別して、正規のメダルのみを後述するホッパーユニット76に導くメダルセレクタ51が設けられている。メダルセレクタ51には、メダル投入口11に投入されたメダルを1枚ずつ検出する投入センサ66が設けられている。
【0058】
なお、前扉1bの裏側には図示しないメダル通路が設けられている。例えば、メダルセレクタ51によって非正規のメダルと判断されたメダルや、後述するホッパーユニット76から払い出されたメダルは、このメダル通路を通じてメダル払出口12に導かれ、メダル払出口12から遊技機10の外部に払い出される。
【0059】
(扉開閉用スイッチ53)
前扉1bの裏側には、前扉1bの開閉を検知する扉開閉用スイッチ53が配置されている。例えば、前扉1bが閉じられた状態で前扉1bが扉開閉用スイッチ53を押圧して扉開閉用スイッチ53がオンとなり、前扉1bが開かれた場合は扉開閉用スイッチ53と前扉1bとが離間して、扉開閉用スイッチ53の押圧が解除されて扉開閉用スイッチ53がオフとなるように扉開閉用スイッチ53を配置すればよい。
【0060】
(設定変更スイッチ56)
また、前扉1bの裏側には、設定変更スイッチ56も配置されている。設定変更スイッチ56及び後述する電源ユニット73の設定キースイッチ55を操作することにより設定変更を行うことが可能である。ここで、遊技機10においては、予め設定された当選確率に応じてボーナス等の役に決定されるか否かの抽選が行われるが、この当選確率を前記設定変更により変更することが可能である。具体的には、遊技機10は、設定1〜設定6の6つの設定値を有しており、ボーナスを含む役に決定される抽選確率が設定値毎に異なっている。そして、遊技店側は設定値を変更することができるが、遊技者が設定値を変更することはできないようになっている。
【0061】
(設定表示器57)
また、前扉1bの裏側には、現在の設定値を表示する設定表示器57も配置されている。設定表示器57は、例えば7セグメントの小型のLEDにより構成されている。なお、設定表示器57は前扉1bを開かなければ視認できないことから、遊技者が設定値を認識することは困難である。さらに、設定値を設定した後、所定時間が経過すると、設定表示器57の表示が消えるように設定されている。これにより、設定値を変更した者以外に設定値が漏れることが防止される。
【0062】
(ホッパーユニット76)
筺体1a内の下部にはメダルを貯留することができるとともに、メダルを払い出すことができるホッパーユニット76が設けられている。ホッパーユニット76は、メダルセレクタ51からの正規のメダルを貯留するメダルタンク(図示せず)と、メダルをメダル払出口12へと移動させるように駆動するホッパーモータ60と、ホッパーユニット76の出口付近に設けられてメダル払出口12から払い出されたメダル数を検出する払出センサ67と、メダルタンクから溢れたメダルを収納するための補助タンク(図示せず)と、補助タンク内がメダルで満たされたことを検出するオーバーフローセンサ68と、を有する。
【0063】
(電源ユニット73)
また、筺体1a内の下部には、各部材に電力を供給する電源ユニット73も設けられている。電源ユニット73には、遊技機10の電源投入又は電源遮断操作を行う電源スイッチ54と、設定値を変更するための設定キースイッチ55と、が設けられている。
【0064】
(外部集中端子板52)
筺体1aの内部において右側には、遊技データ等を遊技機10の外部に出力するための外部集中端子板52が設けられている。外部集中端子板52は、メイン制御基板200と配線される接続端子(コネクタ)や、外部機器(図示せず)と配線される接続端子(コネクタ)が設けられた端子板である。外部集中端子板52を介して、遊技機10はデータ表示器等の遊技島設備やホールコンピュータ等と電気的に接続されている。
【0065】
(上部ランプ30)
上部ランプ30は、赤色光を照射する赤色LED30Rと、緑色光を照射する緑色LED30Gと、青色光を照射する青色LED30Bと、を有し、これらをそれぞれ独立に照射可能であることから、白色を含む複数の色の光を発光可能である。
【0066】
(下部ランプ31)
下部ランプ31は、赤色光を照射する赤色LED31Rと、緑色光を照射する緑色LED31Gと、青色光を照射する青色LED31Bと、を有し、これらをそれぞれ独立に照射可能であることから、白色を含む複数の色の光を発光可能である。
【0067】
(第1前面ランプ32)
第1前面ランプ32は、赤色光を照射する赤色LED32Rと、緑色光を照射する緑色LED32Gと、青色光を照射する青色LED32Bと、を有し、これらをそれぞれ独立に照射可能であることから、白色を含む複数の色の光を発光可能である。
【0068】
(第2前面ランプ33)
第1前面ランプ32は、赤色光を照射する赤色LED33Rと、緑色光を照射する緑色LED33Gと、青色光を照射する青色LED33Bと、を有し、これらをそれぞれ独立に照射可能であることから、白色を含む複数の色の光を発光可能である。
【0069】
(前側導光板用発光装置44a)
前側導光板用発光装置44aは、赤色光を照射する赤色LED44Rと、緑色光を照射する緑色LED44Gと、青色光を照射する青色LED44Bと、を有し、これらをそれぞれ独立に照射可能であることから、白色を含む複数の色の光を発光可能である。
【0070】
(後側導光板用発光装置45a)
後側導光板用発光装置45aは、赤色光を照射する赤色LED45Rと、緑色光を照射する緑色LED45Gと、青色光を照射する青色LED45Bと、を有し、これらをそれぞれ独立に照射可能であることから、白色を含む複数の色の光を発光可能である。
【0071】
また、遊技機10は、全体の動作を制御するための制御装置を備えている、この制御装置はメイン制御基板200及びサブ制御基板(演出制御装置)300を有している。なお、メイン制御基板200への不正アクセスを防止するために、メイン制御基板200からサブ制御基板300への通信は行われるが、サブ制御基板300からメイン制御基板200への通信は行うことができないように構成されている。
【0072】
(メイン制御基板200)
メイン制御基板200は、遊技機10の動作を制御し、特に遊技を進行させて遊技状態を制御する。メイン制御基板200は、メインCPU201と、メインROM202と、メインRAM203と、を有するマイクロコンピュータを主要な構成要素とする。
【0073】
メインROM202には、メインCPU201により実行される制御プログラムや、内部抽選テーブル等のデータテーブルや、後述するサブ制御基板300に対して各種制御指令(コマンド)を送信するためのデータ等が記憶されている。また、メインRAM203には、制御プログラムの実行により決定された当選役等の各種データを格納する格納領域が設けられている。また、メインCPU201は、制御プログラムを実行し、遊技機10の動作を制御する。
【0074】
メイン制御基板200は、メダルセレクタ51(投入センサ66)、スタートスイッチ20、マックスベットスイッチ18、シングルベットスイッチ19、ストップスイッチ21L、21C、21R、設定変更スイッチ56、払戻しスイッチ25、扉開閉用スイッチ53、電源ユニット73(電源スイッチ54、設定キースイッチ55)、リール位置センサ65、払出センサ67及びオーバーフローセンサ68から信号が入力され、クレジット表示器35、払出枚数表示器36、リール駆動モータ59、ホッパーモータ60、外部集中端子板52、設定表示器57、区間報知ランプ37及びサブ制御基板300に信号を出力する。
【0075】
上述したように、メインCPU201は、制御プログラムを実行し、遊技機10の動作を制御する。遊技機10は、遊技機10の動作として、遊技者が遊技を行うことができる遊技モードと、管理者が遊技機10における各光源や各センサ類を点検したり、エラー履歴を確認したりするために実行する点検モードと、を有している。ここで、遊技モードとは、遊技者が遊技を実行するための機能が有効であり、遊技者が遊技を実行できる状態である。具体的には、遊技者が、上記遊技の流れを実行可能である状態である。また、管理者とは遊技機10の点検、設定変更、調整等を行い得る者であり、例えば、遊技機が設置されている遊技店の経営者、責任者及び従業員等である。詳細は後述するが、点検モードにおいて、白色光のみを発光する下パネル4及びバックランプ61と、複数色の光を発光する上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aを点検可能である。点検モードにおいては、遊技を実行することができない。つまり、遊技機10において遊技を実行するための機能が無効とされている。
【0076】
遊技モードと点検モードとの切換えは、管理者による操作に応じてメイン制御基板200が行う。例えば、管理者が、設定値の確認を行うために設定キースイッチ55を操作した際に、メイン制御基板20が遊技モードから点検モードへの切換えを行う。つまり、管理者が設定値の確認を行うために、設定キースイッチ55をオンにすることで点検モードが実行される。管理者によって、設定キースイッチ55の上記操作がなされると、点検モードとなるように、メイン制御基板200が遊技機10を制御する。具体的には、設定キースイッチ55が操作されたことを示す信号をメイン制御基板200が受信すると、メイン制御基板200は点検モードを実行する。
【0077】
上述したように、メイン制御基板200によって、点検モードへの切換えがなされるが、具体的には、メイン制御基板200がサブ制御基板300に対して点検モードを実行するように指示を与える信号を送信する。そして、詳細は後述するが、サブ制御基板300は、下パネル4、バックランプ61、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aに所定の発光動作を実行させるよう信号を送信する。点検モードが継続している間は、スタートレバー20等の操作手段の動作を無効とする等、遊技を実行できないように、メイン制御基板200が各部材を制御する。
【0078】
点検モードでは、下パネル4、バックランプ61、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aが、後述する所定の発光動作を行うこととなる。これにより、管理者は、点検モードにおけるこれら部材の動作を目視により確認することで、各部材が正常に動作するか否かを容易に確認することができる。これにより、より確実に、これらの部材の故障を検出することができる。
【0079】
なお、上記説明では、設定キースイッチ55をオンにした際に点検モードが実行されることとしたが、点検モードへの切換えは、これ以外の場合に行われることとしてもよい。例えば、管理者が、電源スイッチ54を操作して遊技機10の電源をオンすることでメイン制御基板200が点検モードを実行することとすればよい。具体的には、電源スイッチ54が操作されたことを示す信号をメイン制御基板200が受信すると、メイン制御基板200は点検モードを実行する。この場合は、点検モードが一定時間継続して実行され、その後に遊技モードに切り換えられることとすればよく、例えば、点検モードが、63秒継続した後に遊技モードに切り換わることとすればよい。また、これ以外に、管理者が、設定値を変更する操作を行った際に、メイン制御基板200が点検モードを実行することとしてもよい。具体的には、遊技機10の電源がオフの状態で、設定キースイッチ55をオンにしてから電源スイッチ54を操作して遊技機10の電源をオンすることで設定値を変更できる状態となるが、管理者がこの操作を行うことで点検モードが実行されることとすればよい。つまり、管理者によって、設定キースイッチ55及び電源スイッチ54の上記操作がなされると、点検モードとなるように、メイン制御基板200が遊技機10を制御する。さらに、設定値の変更は伴わず、管理者が単に電源スイッチ54を操作して遊技機10の電源をオンすることでメイン制御基板200が点検モードを実行することとすればよい。具体的には、設定キースイッチ55及び電源スイッチ54が操作されたことを示す信号をメイン制御基板200が受信すると、メイン制御基板200は点検モードを実行する。また、これら以外の契機において、点検モードに切り換えられることとしてもよいが、点検モードに切り換えられる契機は、例えばエラーのリセット時等のように、管理者が遊技機10を操作した際とすることが好ましい。なお、遊技者の操作によって点検モードに切り換えられることはない。
【0080】
(サブ制御基板300)
サブ制御基板300は、メイン制御基板200と電気的に接続されており、メイン制御基板200から送信されるコマンドに基づいて演出内容の決定や実行等の処理を行う。例えば、遊技内容に関する情報を遊技者に報知する演出を行う。サブ制御基板300は、サブCPU301と、サブROM302と、サブRAM303と、を有するマイクロコンピュータを主要な構成要素とする。
【0081】
サブCPU301は、メイン制御基板200から送信されたコマンドに応じて、サブROM302に記憶されている制御プログラムに従い、画像、音、光等の出力の制御を行う。サブRAM303には、決定された演出内容や演出データを格納する領域や、メイン制御基板200から送信される内部当選役等の各種データを格納する領域等が設けられている。また、サブROM302には、プログラム記憶領域とデータ記憶領域とが設けられている。
【0082】
サブ制御基板300は、メイン制御基板200及び演出用スイッチ7から信号が入力され、上部ランプ30(赤色LED30R、緑色LED30G、青色LED30B)、下部ランプ31(赤色LED31R、緑色LED31G、青色LED31B)、第1前面ランプ32(赤色LED32R、緑色LED32G、青色LED32B)、第2前面ランプ33(赤色LED33R、緑色LED33G、青色LED33B)、前側導光板用発光装置44a(赤色LED44R、緑色LED44G、青色LED44B)、後側導光板用発光装置45a(赤色LED45R、緑色LED45G、青色LED45B)、下パネル4、上部スピーカー27、下部スピーカー28、液晶ディスプレイ16及びバックランプ61に信号を出力する。
【0083】
(点検モード)
上述したように、点検モードにおいて、サブ制御基板300が、下パネル4、バックランプ61、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aのそれぞれが所定の発光動作を行うように制御する。以下に、この所定の発光動作について説明する。
【0084】
サブ制御基板300は、メイン制御基板200から点検モードを実行する旨の信号を受信した場合は、点検モードを実行する。点検モードにおいて、サブ制御基板300は、以下に示す第1発光状態、第2発光状態及び第3発光状態を順に実行する。なお、第3発光状態の後は再び第1発光状態を実行し、これらの動作を所定の継続時間の間繰り返す。また、点検モードの間、バックランプ61は発光されており、点灯し続けている。
【0085】
第1発光状態は、白色光のみを発光する下パネル4を発光させて点灯し、かつ、複数色の光を発光する上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aのそれぞれにおける各色の光源をすべて発光させて点灯する状態である。
【0086】
また、第2発光状態は、白色光のみを発光する下パネル4を発光させて点灯し、かつ、複数色の光を発光する上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aのそれぞれにおける赤色光源、緑色光源及び青色光源を順番に一色ずつ発光させて点灯し、続いて複数色の光を発光する前側導光板用発光装置44aの赤色光源、緑色光源及び青色光源を順番に一色ずつ発光させて点灯することを繰り返す状態である。なお、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aのそれぞれの赤色光源は同時に発光させ、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aのそれぞれの緑色光源は同時に発光させ、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aのそれぞれの青色光源は同時に発光させる。これに対して、前側導光板用発光装置44aにおける赤色光源、緑色光源及び青色光源はそれぞれ独立して発光させる。また、前側導光板用発光装置44aの青色光源を発光させた後は、再び、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aのそれぞれの赤色光源を同時に発光させて、この動作を繰り返して継続する。なお、第2発光状態においては、白色光のみを発光する下パネル4は発光し、点灯し続けている。
【0087】
また、第3発光状態は、白色光のみを発光する下パネル4の発光を停止して消灯させ、かつ、複数色の光を発光する上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aのそれぞれにおける各色の光源のすべての発光を停止して消灯する状態である。
【0088】
次に、図面を用いて、下パネル4、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aを発光させて点灯する際に、サブ制御基板300からこれらに送信される点灯指令信号を示しながら、点検モードにおける所定の発光動作について説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る遊技機の点検モードにおける点灯指令信号を示すタイムチャートの一例である。
図5において横軸は時間を表しており、なお、時間(周期)tは任意の値であるが、例えば、3秒とすればよい。
【0089】
図5に示すタイムチャートにおいて、時間0から点検モードが開始される。
図5において、「前側導光板用発光装置以外の複数色光源」とは、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aであり、これらの赤色光源は赤色LED30R、31R、32R、33R、45Rであり、これらの緑色光源は緑色LED30G、31G、32G、33G、45Gであり、これらの青色光源は青色LED30B、31B、32B、33B、45Bである。また、「前側導光板用発光装置」とは、前側導光板用発光装置44aであり、赤色光源は赤色LED44Rであり、緑色光源は緑色LED44Gであり、青色光源は青色LED44Bである。また、「白色光源」とは、下パネル4である。
【0090】
また、点灯指令信号とは、上部ランプ30(赤色LED30R、緑色LED30G、青色LED30B)、下部ランプ31(赤色LED31R、緑色LED31G、青色LED30B)、第1前面ランプ32(赤色LED32R、緑色LED32G、青色LED32B)、第2前面ランプ33(赤色LED33R、緑色LED33G、青色LED33B)、前側導光板用発光装置44a(赤色LED44R、緑色LED44G、青色LED44B)、後側導光板用発光装置45a(赤色LED45R、緑色LED45G、青色LED45B)、下パネル4及びバックランプ61に対してサブ制御基板300から送信される信号であり、この信号が「ON」すなわち点灯指令信号が出力されている間は、これらの各光源は発光して点灯しており、この信号が「OFF」すなわち点灯指令信号が出力されていない間は、これらの各光源は発光を停止して消灯している。
【0091】
図5において、時間0〜tの期間は、第1発光状態である。この期間は、白色光のみを発光する下パネル4に点灯指令信号が出力されており、下パネル4が点灯する。また、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aにおける各色の光源のすべてに点灯指令信号が出力されており、赤色LED30R、31R、32R、33R、44R、45Rと、緑色LED30G、31G、32G、33G、44G、45Gと、青色LED30B、31B、32B、33B、44B、45Bと、が点灯している。なお、上部ランプ30、下部ランプ31、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aは、それぞれ赤色光源、緑色光源及び青色光源を発光させることから、白色の光が照射されることとなる。したがって、第1発光状態では、下パネル4、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aは、すべて白色光を発光する。
【0092】
図5において、時間t〜7tの期間は、第2発光状態である。この期間のうち、時間t〜2tの期間において、「前側導光板用発光装置以外の複数色光源」である上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aの赤色LED30R、31R、32R、33R、45Rに点灯指令信号が出力されており、これらも点灯する。また、時間2t〜3tの期間において、「前側導光板用発光装置以外の複数色光源」である上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aの緑色LED30G、31G、32G、33G、45Gに点灯指令信号が出力されており、これらも点灯する。また、時間3t〜4tの期間において、「前側導光板用発光装置以外の複数色光源」である上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aの青色LED30B、31B、32B、33B、45Bに点灯指令信号が出力されており、これらも点灯する。
【0093】
また、時間4t〜5tの期間において、「前側導光板用発光装置」である前側導光板用発光装置44aの赤色LED44Rに点灯指令信号が出力されており、点灯する。また、時間5t〜6tの期間において、「前側導光板用発光装置」である前側導光板用発光装置44aの緑色LED44Gに点灯指令信号が出力されており、点灯する。また、時間6t〜7tの期間において、「前側導光板用発光装置」である前側導光板用発光装置44aの青色LED44Bに点灯指令信号が出力されており、点灯する。なお、赤色光源、緑色光源及び青色光源は、それぞれ異なるタイミングで発光し、いずれか2色以上の光源が同時に発光することはない。
【0094】
また、第2発光状態である時間t〜7tの期間において、白色光のみを発光する下パネル4に点灯指令信号が出力されており、下パネル4が点灯する。なお、点灯指令信号の「ON」、「OFF」は、時間tが経過する毎に送信される。つまり、下パネル4において、時間t、2t、3t、4t、5t、6t、7tのタイミングで点灯指令信号が「OFF」になっている。ただし、これらと同じ、時間t、2t、3t、4t、5t、6t、7tのタイミングで点灯指令信号が出力される。つまり、サブ制御基板300(サブCPU301)における内部処理としては、時間t〜7tの間に時間tの長さの点灯指令信号を7回出力している。ここで、時間t〜7tの長さの信号を1回出力するためには、専用のタイマカウントが必要となり、別途制御することになる。しかし、本実施の形態では、複色光源用の点灯指令信号として時間tの長さの信号を出力しているので、タイマカウントを共用することができる。これにより、プログラム容量の削減になる。なお、時間t〜7tの間に時間tの長さの点灯指令信号が7回出力されていることから、
図5に示すように、下パネル4については、点灯指令信号が出力され続けているように見える。このように、点灯指令信号は、すべての光源に対して周期tで送信されている。これにより、すべての光源に対して、サブ制御基板300から点灯指令信号の出力タイミング及び出力期間を同じくすることができるため、出力タイミングや出力期間が互いに異なる場合に比べてサブ制御基板300の制御が複雑になることがなく、プログラム容量を削減することができ、効率よく点検モードを実行することができる。
【0095】
図5において、時間7t〜8tの期間は、第3発光状態である。この期間は、白色光のみを発光する下パネル4に点灯指令信号が出力されず、発光が停止し、これらが消灯する。また、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aにおける各色の光源のすべてに点灯指令信号が出力されず、赤色LED30R、31R、32R、33R、44R、45Rと、緑色LED30G、31G、32G、33G、44G、45Gと、青色LED30B、31B、32B、33B、44B、45Bと、が発光を停止し、消灯している。
【0096】
上述したように、サブ制御基板300は、時間0〜8tにおいて、第1発光状態、第2発光状態及び第3発光状態を実行する。そして、これを1つのサイクルとして、時間8t以降も同じ動作を繰り返して、継続する。なお、点検モードが一定時間継続した後に遊技モードに切り換わる場合において、点検モードの継続時間は任意の時間とすればよいが、例えば、継続時間を63秒とし、周期tを3秒としてもよい。この場合は、時間0〜8tは21秒となる。したがって、3サイクル繰り返した後に点検モードが終了し、遊技モードに切り換わることとなる。なお、点検モードが一定時間継続した後に遊技モードに切り換わる場合において、上記サイクルを、少なくとも1サイクル行えばよいことから、2サイクル目以降については、サイクルの途中で終了してもよい。
【0097】
以上、点検モードにおける発光動作について説明したが、このような発光動作を行うことにより遊技機10における下パネル4、バックランプ61、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aのそれぞれが正常に動作するか否かを、管理者は容易に確認することができる。つまり、バックランプ61以外については、所定のタイミングで光源が発光することから、これら光源の発光タイミングを確認しておけば、視覚により容易に正常な動作をしているか否かを確認できる。特に、発光色の異なる複数の光源を有する部材については、発光色ごとに発光タイミングが異なるため、正常に動作しているか否かの確認が容易である。また、バックランプ61は点検モードの間点灯し続けていることから、正常に動作しているか否かの確認が容易である。さらに、バックランプ61からの光は筐体1a内を照射可能であり、継続して筐体1a内を照射することから、容易に点検を行うことができる。
【0098】
また、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aが正常に動作しているか否かの確認は、表示装置40において、図柄44p及び図柄45pの点検モードにおける表示態様を視認することにより行われる。上述したように、遊技機10の点検モードにおいて、前側導光板用発光装置44aと、後側導光板用発光装置45aを含む他の複数色の光を発光する部材とは、異なるタイミングにより発光する。これにより、後側導光板用発光装置45a、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33のそれぞれの赤色光源、緑色光源及び青色光源が発光している際は、前側導光板用発光装置44aは発光していないことから、図柄44pが表示されていない。このため、後側導光板用発光装置45a、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33が正常に動作しているか否かを確認することができる。また、上述したように、後側導光板45において第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と重複する位置には図柄45pが表示されないように、所定の溝が形成されていることから、後側導光板用発光装置45aが発光している状態でも、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33の動作確認が可能である。
【0099】
なお、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33はそれぞれ、赤色光源(赤色LED32R、33R)、緑色光源(緑色LED32G、33G)及び青色光源(青色LED32B、33B)を有することとしたが、これら第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33がいずれも白色光のみを発光することとしてもよい。この場合は、前側導光板用発光装置44aが発光していない時間t〜4tの期間、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33が継続して白色光を発光し続けることとなるが、上記説明と同様に、前側導光板用発光装置44aが発光していなければ、後側導光板用発光装置45aが発光している状態でも、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33の動作確認が可能である。なお、この場合は、後側導光板用発光装置45aの発光色と、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33の発光色と、が互いに異なることから、特に視認が容易である。また、同様に、上部ランプ30、下部ランプ31、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aについても、白色光のみを発光することしてもよい。さらに、下パネル4が赤色光源、緑色光源及び青色光源を有し、これらの光源がそれぞれ独立に光を照射可能であって、白色を含む複数の色の光を発光可能であることとしてもよい。
【0100】
ここで、下パネル4、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45a等の各光源は、LED等の複数の発光素子により構成されていることが一般的である。そして、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aは、赤色、緑色及び青色をそれぞれ発する発光素子のみを有し、下パネル4は、白色光を発する発光素子のみを有する。しかし、本実施形態に係る遊技機10は、このような構成に限定されず、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aにおいて赤色、緑色及び青色をそれぞれ発する発光素子と、白色光を発する発光素子とを有することとしてもよい。また、下パネル4において、白色光を発する発光素子と、赤色、緑色及び青色をそれぞれ発する発光素子とを有することとしてもよい。そして、上述したように、点検モードにおいて、白色光を発する発光素子が発光する間、赤色、緑色及び青色をそれぞれ発する発光素子が順に発光するようにして、これら発光素子の動作確認を行うことができるようにしてもよい。
【0101】
なお、上述したように、前側導光板用発光装置44aが発光している際は、前側導光板44に図柄44pが表示され、前側導光板44の後側が視認困難となるため、前側導光板44の後側に配置された後側導光板45、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33が発光していても、前側導光板用発光装置44aの動作の確認に影響が出るわけではない。そこで、時間4t〜7tの期間において、前側導光板用発光装置44aの赤色LED44R、緑色LED44G、青色LED44Bが順に発光する際に、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aの赤色LED30R、31R、32R、33R、45R、緑色LED30G、31G、32G、33G、45G、青色LED30B、31B、32B、33B、45Bも順に発光するようにしてもよい。このようにしても、図柄44pが視認困難となることはないので、前側導光板用発光装置44aの動作確認は確実に行うことができる。さらに、時間4t〜7tの期間においても、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aに対して時間t〜4tの期間と同じ点灯指令信号を送信するだけでよいので、サブ制御基板300における制御が簡単になる。
【0102】
ここで、仮に、点検モードにおける、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33の発光タイミングを、前側導光板用発光装置44a及び後側導光板用発光装置45aのいずれの発光タイミングとも異なるようにして、前側導光板44及び後側導光板45のいずれもが透明の状態で、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33を発光させることで、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33の動作確認を行うことができるようにすることも考えられる。しかし、この形態では、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と、前側導光板用発光装置44aと、後側導光板用発光装置45aとのそれぞれについて、発光タイミングを異なるようにすることが必要である。そのため、本実施の形態では時間t〜7tの期間である第2の発光状態が、少なくとも時間t〜10tの期間は必要となり、点検モードの時間が増加するとの問題がある。特に、遊技店内には複数の遊技機10が設置されており、そのすべての遊技機10について点検モードを実施することから、点検の時間が膨大になるとの問題がある。遊技機10における点検モードの時間は短い方が好ましい。本実施形態に係る遊技機10は、点検モードの時間を短時間にでき、かつ、前側導光板44及び後側導光板45の後側に配置された第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33の動作確認を確実に行うことができるとの効果を奏する。
【0103】
(他の実施形態)
上述の遊技機10においては、前後に並んで配置される前側導光板44及び後側導光板45の2つの導光板を有することとしたが、この数は2つよりも多くてもよいし、1つであってもよい。例えば、前側導光板44(前側導光板用発光装置44a)を有しておらず、後側導光板45(後側導光板用発光装置45a)のみを有している場合の点検モードについて、図面を用いて説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る他の遊技機の点検モードにおける点灯指令信号を示すタイムチャートの一例である。なお、
図5と同様に、
図6において横軸は時間を表しており、なお、時間(周期)tは任意の値であるが、例えば、3秒とすればよい。
【0104】
図6に示すタイムチャートにおいて、時間0から点検モードが開始される。
図6において、「複数色光源」とは、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aであり、これらの赤色光源は赤色LED30R、31R、32R、33R、45Rであり、これらの緑色光源は緑色LED30G、31G、32G、33G、45Gであり、これらの青色光源は青色LED30B、31B、32B、33B、45Bである。また、「白色光源」とは、下パネル4である。
【0105】
図6において、時間0〜tの期間は、第1発光状態である。この期間は、白色光のみを発光する下パネル4に点灯指令信号が出力されており、下パネル4が点灯する。また、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aにおける各色の光源のすべてに点灯指令信号が出力されており、赤色LED30R、31R、32R、33R、45Rと、緑色LED30G、31G、32G、33G、45Gと、青色LED30B、31B、32B、33B、45Bと、が点灯している。なお、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aは、それぞれ赤色光源、緑色光源及び青色光源を発光させることから、白色の光が照射される。したがって、第1発光状態では、下パネル4、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aは、白色光を発光する。
【0106】
図6において、時間t〜4tの期間は、第2発光状態である。この期間のうち、時間t〜2tの期間において、「複数色光源」である上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aの赤色LED30R、31R、32R、33R、45Rに点灯指令信号が出力されており、これらが点灯する。また、時間2t〜3tの期間において、「複数色光源」である上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aの緑色LED30G、31G、32G、33G、45Gに点灯指令信号が出力されており、これらが点灯する。また、時間3t〜4tの期間において、「複数色光源」である上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aの青色LED30B、31B、32B、33B、45Bに点灯指令信号が出力されており、これらが点灯する。なお、赤色光源、緑色光源及び青色光源は、それぞれ異なるタイミングで発光し、いずれか2色以上の光源が同時に発光することはない。また、第2発光状態である時間t〜4tの期間において、白色光のみを発光する下パネル4に点灯指令信号が出力されており、下パネル4が点灯する。
【0107】
図6において、時間4t〜5tの期間は、第3発光状態である。この期間は、白色光のみを発光する下パネル4に点灯指令信号が出力されず、下パネル4が発光を停止し、消灯する。また、上部ランプ30、下部ランプ31、第1前面ランプ32、第2前面ランプ33及び後側導光板用発光装置45aにおける各色の光源のすべてに点灯指令信号が出力されず、赤色LED30R、31R、32R、33R、45Rと、緑色LED30G、31G、32G、33G、45Gと、青色LED30B、31B、32B、33B、45Bと、が発光を停止し、消灯している。
【0108】
上述したように、サブ制御基板300は、時間0〜5tにおいて、第1発光状態、第2発光状態及び第3発光状態を実行する。そして、これを1つのサイクルとして、時間5t以降も同じ動作を繰り返して、継続する。なお、点検モードが一定時間継続した後に遊技モードに切り換わる場合において、点検モードの継続時間は任意の時間とすればよいが、例えば、継続時間を45秒とし、周期tを3秒としてもよい。この場合は、時間0〜5tは15秒となる。したがって、3サイクル繰り返した後に点検モードが終了し、遊技モードに切り換わることとなる。なお、点検モードが一定時間継続した後に遊技モードに切り換わる場合において、上記サイクルを、少なくとも1サイクル行えばよいことから、2サイクル目以降については、サイクルの途中で終了してもよい。
【0109】
また、上記構成以外に、例えば、後側導光板45(後側導光板用発光装置45a)を有しておらず、前側導光板44(前側導光板用発光装置44a)のみを有している構成としてもよい。ただし、この場合は前側導光板用発光装置44aが発光することにより図柄44pが表示されて、前側導光板44の後側に配置された第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33の視認が困難となるので、点検モードにおける前側導光板用発光装置44aと、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33との発光タイミングを異なるようにすることが好ましい。また、前側導光板44において、正面視において第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33と重複する箇所に形成される所定の溝の数を減らすことで、図柄44pの表示を制限して、前側導光板44において図柄44pが表示されていても、第1前面ランプ32及び第2前面ランプ33を視認できるようにしてもよい。
【0110】
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
【解決手段】遊技機10は、白色光源のみを有する下パネル4と、赤色LED30R、緑色LED30G及び青色LED30Bを有する上部ランプ30と、これらを制御するサブ制御基板300と、を備え、管理者による操作に応じて遊技モードと点検モードとの切り換えが行われ、サブ制御基板300は、下パネル4を点灯させ、かつ、赤色LED30R、緑色LED30G及び青色LED30Bを点灯させる第1発光状態と、下パネル4を点灯させ、かつ、赤色LED30R、緑色LED30G及び青色LED30Bを順番に一色ずつ点灯させることを繰り返す第2発光状態と、下パネル4を消灯させ、かつ、上部ランプ30を消灯させる第3発光状態と、を実行可能であり、点検モードにおいて、サブ制御基板300が、第1発光状態、第2発光状態及び第3発光状態を順に繰り返して実行する。