(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の第2保持部は、前記第1グループの第2保持部が前記第1位置に配置される際に前記第2グループの第2保持部が前記第2位置に配置され、前記第2グループの第2保持部が前記第1位置に配置される際に前記第1グループの第2保持部が前記第2位置に配置されるように、前記第2円軌道に沿って並んでいる、請求項1記載の電子部品の処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して実施形態について説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0009】
[第1実施形態]
最初に
図1〜
図7を参照して、第1実施形態に係る電子部品の処理装置について説明する。
図1に示される電子部品の処理装置1は、所謂ダイソータであり、ダイシングなどの前工程で形成された電子部品Wを搬送しながら、外観検査、電気特性検査、及びマーキング等の処理を施した上でテープ、コンテナチューブ、及びトレイ等に梱包する装置である。
【0010】
図1及び
図2に示されるように、処理装置1は、第1回転搬送部10と、第2回転搬送部40と、コントローラ100とを備える。第1回転搬送部10は、複数の電子部品Wを第1円軌道CR1に沿って移動させる。第1円軌道CR1は、例えば、鉛直な中心軸線Ax1まわりの水平な円軌道である。搬送対象の電子部品Wは、互いに平行な二か所の主面Wa及び主面Wbと、主面Wa及び主面Wbを接続する外周面Wcとを有する。第1回転搬送部10は、ターンテーブル12(第1支持部)と、複数の第1保持部14と、第1回転駆動部16と、複数の昇降駆動部18とを有する。ターンテーブル12は、中心軸線Ax1まわりに回転可能となるように設けられている。ターンテーブル12は、第1円軌道CR1に沿って並ぶように複数の第1保持部14を支持する。
【0011】
複数の第1保持部14は、中心軸線Ax1を中心とする円周に沿って等間隔に並んでおり、ターンテーブル12に固定されている。複数の第1保持部14は、複数の電子部品をそれぞれ保持する。第1保持部14はいかなる方式で電子部品Wを保持してもよい。電子部品Wを保持する方式の具体例としては、真空吸着、静電気式の吸着、及び把持等が挙げられる。例えば第1保持部14は、ターンテーブル12に垂直な方向(中心軸線Ax1に平行な方向)の一方側から電子部品Wの主面Wa,Wbのいずれかを真空吸着する。
【0012】
例えば第1保持部14は、
図2に示されるように、第1吸着部22と、ホルダ24と、スプリング26とを有する。第1吸着部22は、電子部品Wの主面Waを上方から吸着する。
図3に示されるように、第1吸着部22の内部には、電子部品Wに吸引力を加えるための内部空間V1が形成されている。第1吸着部22は、例えば、筒状に形成されており、第1吸着部22の内部空間V1は、第1吸着部22の下端部において開口している。
【0013】
第1回転搬送部10は、電子部品Wを吸着するための吸引力を発生させる吸引部32を更に有する。吸引部32は、吸引路34と、バルブ36とを含んでいる。吸引路34は、内部空間V1と吸引ポンプ(例えば、真空ポンプ)とを接続する。バルブ36は、吸引路34に設けられている。バルブ36は、制御信号の入力に応じて吸引路34内の開閉状態を切り替える。バルブ36が開状態に切り替わることで、第1吸着部22による真空吸着がオンとなり、バルブ36が閉状態に切り替わることで、第1吸着部22の内部空間V1が大気開放され、第1吸着部22による真空吸着がオフとなる(吸着が解除される)。バルブ36の具体例としては、電磁バルブ等が挙げられる。第1回転搬送部10は、第1吸着部22による吸着を解除する際に、内部空間V1から電子部品Wに向けてエアを吹き出すエア供給部を更に有してもよい。
【0014】
図2に示されるように、第1吸着部22は、ターンテーブル12と垂直な方向に延びるように配置されている。ホルダ24は、ターンテーブル12の外周部に固定され、第1吸着部22を昇降可能に保持する。スプリング26は、その弾力により、第1吸着部22の下降に抗する。スプリング26は、第1吸着部22の上端部に下向きの外力が付与された場合には第1吸着部22の下降に応じて弾性変形し、下向きの外力がなくなると弾性復帰して第1吸着部22を下降前の高さに押し戻す。
【0015】
図1に戻り、第1回転駆動部16は、中心軸線Ax1まわりにターンテーブル12を回転させる。例えば第1回転駆動部16は、電動モータ等の動力源によって、ギヤを介さないダイレクトドライブによって中心軸線Ax1まわりにターンテーブル12を回転させる。これにより、中心軸線Ax1を中心とする第1円軌道CR1に沿って複数の第1保持部14が移動する。第1回転駆動部16は、隣り合う第1保持部14同士の角度ピッチ(以下、「第1角度ピッチ」という。)にて、ターンテーブル12の回転と停止とを繰り返すように制御される。以下、第1回転駆動部16がターンテーブル12を停止させる際に複数の第1保持部14がそれぞれ配置される複数の位置を「複数の停止位置SP1」という。
【0016】
複数の昇降駆動部18は、複数の第1保持部14の第1吸着部22を個別に昇降させる。なお、
図1では昇降駆動部18の図示が省略され、
図2には、複数の昇降駆動部18のうちの1つの昇降駆動部18が示されている。複数の昇降駆動部18は、複数の停止位置SP1の上方にそれぞれ設けられている。なお、複数の停止位置SP1のうちのいくつかの位置の上方において、昇降駆動部18が設けられていなくてもよい。昇降駆動部18は、その下方に第1保持部14が位置する状態にて、例えば電動モータ又はエアシリンダによって第1吸着部22の上端部に下向きの力を付与する。これにより、第1吸着部22が下降する。第1吸着部22の上端部に下向きの力を付与した状態を昇降駆動部18が解除すると、スプリング26の弾力によって第1吸着部22が上昇する。
【0017】
第2回転搬送部40は、第1回転搬送部10から電子部品Wを受け取って第2円軌道CR2に沿って移動させ、第1回転搬送部10に当該電子部品Wを引き渡す。この場合、第1回転搬送部10と第2回転搬送部40との間で2回の電子部品Wの受け渡しが行われる。第2円軌道CR2は、例えば、鉛直な中心軸線Ax2まわりの水平な円軌道である。第2円軌道CR2の一部(例えば、略半分)は、第1円軌道CR1の外に位置している。第2円軌道CR2の直径は、第1円軌道CR1の直径より小さくてもよい。第2回転搬送部40は、衛星テーブル42(第2支持部)と、複数の第2保持部44と、第2回転駆動部46とを有する。衛星テーブル42は、中心軸線Ax2まわりに回転可能となるように設けられている。衛星テーブル42は、第2円軌道CR2上に位置するように複数の第2保持部44を支持する。
【0018】
複数の第2保持部44は、中心軸線Ax2を中心とする円周に沿って等間隔に配置されており、衛星テーブル42に固定されている。第2回転搬送部40が有する第2保持部44の数は、第1回転搬送部10が有する第1保持部14の数より少なくてもよい。第2回転搬送部40は、偶数個(例えば、6個)の第2保持部44を有してもよい。複数の第2保持部44のそれぞれは、複数の第1保持部14のいずれか1つから電子部品Wを受け取って保持する。第2保持部44は、いかなる方式で電子部品Wを保持してもよい。電子部品Wを保持する方式の具体例としては、真空吸着、静電気式の吸着、及び把持等が挙げられる。例えば第2保持部44は、衛星テーブル42(ターンテーブル12)に垂直な方向の一方側から主面Wa,Wbの何れかを真空吸着する。第2保持部44は、電子部品Wのうち、第1保持部14が保持する部分とは異なる部分を保持する。例えば第2保持部44は、電子部品Wのうち、電子部品Wが保持する面(例えば主面Wa)の反対の面(例えば主面Wb)を真空吸着する。
【0019】
例えば第2保持部44は、
図3に示されるように、第2吸着部52を含む。第2吸着部52は、衛星テーブル42から上方に突出するように衛星テーブル42に取り付けられていてもよい。第2吸着部52は、電子部品Wの主面Wbを下方から吸着する。第2保持部44の第2吸着部52は、電子部品Wの受け渡しが行われる際に、受け渡し対象の電子部品Wを挟んで第1吸着部22に対向する。第2吸着部52の内部には、電子部品Wに吸引力を加えるための内部空間V2が形成されている。第2吸着部52は、例えば、筒状に形成されており、第2吸着部52の内部空間V2は、第2吸着部52の上端部において開口している。
【0020】
第2回転搬送部40は、吸引部62を更に有する。吸引部62は、内部空間V2に吸引力を発生させる。吸引部62は、吸引路64と、バルブ66とを含んでいる。吸引路64は、内部空間V2と吸引ポンプ(例えば、真空ポンプ)とを接続する。バルブ66は、吸引路64に設けられている。バルブ66は、制御信号の入力に応じて吸引路64の開閉状態を切り替える。バルブ66が開状態に切り替わることで、第2吸着部52による真空吸着がオンとなり、バルブ66が閉状態に切り替わることで、第2吸着部52の内部空間V2が大気開放され、第2吸着部52による真空吸着がオフとなる(吸着が解除される)。バルブ66の具体例としては、電磁バルブ等が挙げられる。
【0021】
図1に戻り、第2回転駆動部46は、中心軸線Ax2まわりに衛星テーブル42を回転させる。第2回転駆動部46は、例えば電動モータによって中心軸線Ax2まわりに衛星テーブル42を回転させる。これにより、中心軸線Ax2を中心とする第2円軌道CR2に沿って複数の第2保持部44が移動する。第2回転駆動部46は、隣り合う第2保持部44同士の角度ピッチ(以下、「第2角度ピッチ」という。)にて、衛星テーブル42の回転と停止とを繰り返すように制御される。以下、第2回転駆動部46が衛星テーブル42を停止させる際に複数の第2保持部44がそれぞれ配置される複数の位置を「複数の停止位置SP2」という。
【0022】
第2回転搬送部40は、いずれか二箇所の停止位置SP2が、いずれか二箇所の停止位置SP1の鉛直下方にそれぞれ位置するように構成されている。例えば、第2回転搬送部40は、第1円軌道CR1の外側の第2円軌道CR2上において第2角度ピッチの3ピッチ分離れた二箇所の停止位置SP2が、隣り合う二箇所の停止位置SP1の鉛直下方にそれぞれ位置するように構成されている。以下、これらの二箇所の停止位置SP1,SP2を「受け渡し用の停止位置SP1,SP2」という。二箇所の受け渡し用の停止位置SP1,SP2のうち、第1保持部14(第1吸着部22)から第2保持部44(第2吸着部52)に電子部品Wが引き渡される位置を「引渡し位置」といい、第2保持部44(第2吸着部52)から第1保持部14(第1吸着部22)に電子部品Wが引き渡される位置(第1保持部14が電子部品Wを受け取る位置)を「受取り位置」という。
【0023】
より具体的に、衛星テーブル42はターンテーブル12よりも下に設けられている。鉛直上方から見て、第2円軌道CR2は、隣り合う二箇所の停止位置SP1(二箇所の受け渡し用の停止位置SP1,SP2)において第1円軌道CR1に交差している。
図1に示される例では、二箇所の受け渡し用の停止位置SP1,SP2は、中心軸線Ax1まわりの第1角度ピッチの1ピッチ分離間しており、第2円軌道CR2のうちの第1円軌道CR1よりも外側に位置する軌道上において中心軸線Ax2まわりの第2角度ピッチの3ピッチ分離間している。
【0024】
受け渡し用の停止位置SP1,SP2においては、第1保持部14の下端部(第1吸着部22の下端部)と第2保持部44の上端部(第2吸着部52の上端部)とが対向する。第1吸着部22と第2吸着部52とが対向する方向において、例えば昇降駆動部18が、第1保持部14の第1吸着部22を変位させることによって、第1吸着部22の下端部を第2吸着部52の上端部に近接させることが可能である。複数の第2保持部44のうちの一の第2保持部44は、引渡し位置(第1位置)において複数の第1保持部14のいずれか1つから電子部品Wを受け取って、受取り位置(第2位置)において複数の第1保持部14のいずれか1つにその電子部品Wを引き渡す。引渡し位置において上記一の第2保持部44に電子部品Wを引き渡す第1保持部14と、受取り位置において上記一の第2保持部44から電子部品Wを受け取る第1保持部14とが、異なる第1保持部14であってもよく、同じ第1保持部14であってもよい。
【0025】
図4に示されるように、第2回転搬送部40は、姿勢調節部47を更に有してもよい。姿勢調節部47は、衛星テーブル42に対する複数の第2保持部44それぞれの姿勢を調節する。例えば姿勢調節部47は、衛星テーブル42に対する複数の第2保持部44の姿勢を個別に調節する。姿勢調節部47は、複数の回転駆動部48(駆動部)を有してもよい。
【0026】
複数の回転駆動部48は、複数の第2保持部44にそれぞれ対応して設けられ、複数の第2保持部44の姿勢(より詳細には、衛星テーブル42における姿勢)を個別に調節する。回転駆動部48は、対応する第2保持部44の第2吸着部52における吸着面(例えば上端面)に垂直な中心軸線Ax3まわりに第2保持部44(第2吸着部52)の傾き角度を調節してもよい。回転駆動部48は、中心軸線Ax3が上記吸着面の中心を通るように構成されていてもよい。中心軸線Ax3まわりの第2吸着部52の傾き角度が調節されることで、衛星テーブル42に対する第2保持部44(第2吸着部52)の姿勢が調節される。
【0027】
回転駆動部48は、例えば電動モータ等の動力源によって中心軸線Ax3まわりに第2吸着部52を回転させる回転アクチュエータである。複数の回転駆動部48は、衛星テーブル42に設けられている(固定されている)。例えば、各回転駆動部48に含まれるモータ本体部と出力軸とのうちのモータ本体部が、衛星テーブル42に固定されている。
【0028】
図1に戻り、処理装置1は、複数の処理部70を更に備えてもよい。複数の処理部70は、少なくとも供給部72と、回収部74と、中間処理部76とを含む。供給部72は、ダイシングテープ又はパーツフィーダ等から電子部品Wを取り出して、当該電子部品Wをいずれか一つの停止位置SP1に供給する。以下、供給部72が電子部品Wを供給する停止位置SP1を「供給用の停止位置SP1」という。供給用の停止位置SP1においては、供給部72により供給された電子部品Wを第1保持部14が保持する(第1吸着部22が吸着する)。
【0029】
回収部74は、いずれか一つの停止位置SP1において第1保持部14から電子部品Wを回収し、テープ又はコンテナチューブ等に梱包する。以下、回収部74が電子部品Wを回収する停止位置SP1を「回収用の停止位置SP1」という。この構成において、ターンテーブル12は、供給用の停止位置SP1から回収用の停止位置SP1にいたる搬送経路DRに沿って電子部品Wを搬送することとなる。本開示においては、搬送経路DRにおける供給用の停止位置SP1側を「上流側」といい、搬送経路DRにおける回収用の停止位置SP1側を「下流側」という。上述した二箇所の受け渡し用の停止位置SP1,SP2(引渡し位置及び受渡し位置)は、搬送経路DRにおいて供給用の停止位置SP1と回収用の停止位置SP1との間に位置している。第1保持部14が第2保持部44に電子部品Wを引き渡す引渡し位置は、第1保持部14が第2保持部44から電子部品Wを受け取る受取り位置よりも上流側に位置する。
【0030】
中間処理部76は、供給用、回収用、及び受け渡し用の停止位置SP1以外のいずれかの停止位置SP1において、第1保持部14が保持する電子部品Wに所定の処理を施す。処理の具体例としては、電気特性検査、外観検査及びマーキング(例えばレーザマーキング)等が挙げられる。処理装置1は、複数の中間処理部76を備えてもよい。複数の中間処理部76は、上流側の中間処理部76と、下流側の中間処理部76とを含んでいてもよい。上流側の中間処理部76は、二箇所の受け渡し用の停止位置SP1,SP2よりも上流側の停止位置SP1において電子部品Wに処理を施す。下流側の中間処理部76は、二箇所の受け渡し用の停止位置SP1,SP2よりも下流側の停止位置SP1において電子部品Wに処理を施す。
【0031】
上流側の中間処理部76は、姿勢検出部78を含んでいてもよい。姿勢検出部78は、例えばカメラを含んでおり、画像情報等に基づいて、電子部品Wの姿勢を検出する。姿勢検出部78は、第1保持部14による電子部品Wの理想上の保持位置に対する電子部品Wの傾き(第1保持部14に対する電子部品Wの傾き)を検出してもよい。一例として、姿勢検出部78は、第1保持部14に保持された(第1吸着部22に吸着された)状態の電子部品Wの主面Wbを、下方から撮像することにより、電子部品Wの傾きを検出する。
図1に示される例では、姿勢検出部78は、上流側の停止位置SP1,SP2よりも第1角度ピッチの1ピッチ分だけ上流に位置する停止位置SP1に配置されている。
【0032】
コントローラ100は、予め設定された制御手順で第1回転搬送部10、第2回転搬送部40、及び処理部70を制御する。
図5に示されるように、コントローラ100は、機能上の構成(以下、「機能モジュール」という。)として、第1搬送制御部102と、第2搬送制御部104と、受渡制御部106と、姿勢情報取得部108と、姿勢制御部112とを有する。これらの各機能モジュールが行う処理は、コントローラ100が行う処理に相当する。
【0033】
第1搬送制御部102は、中心軸線Ax1まわりの第1角度ピッチにて、ターンテーブル12の回転と停止とを繰り返すように第1回転駆動部16を制御する。これにより、上述の停止位置SP1における第1保持部14の停止と、停止位置SP1から隣の停止位置SP1への第1保持部14の移動とが繰り返される。
【0034】
第2搬送制御部104は、中心軸線Ax2まわりの第2角度ピッチにて、衛星テーブル42の回転と停止とを繰り返すように第2回転駆動部46を制御する。これにより、上述の停止位置SP2における第2保持部44の停止と、停止位置SP2から隣の停止位置SP2への第2保持部44の移動とが繰り返される。第2搬送制御部104は、第1回転駆動部16がターンテーブル12の回転を停止させている期間に衛星テーブル42を回転させるように第2回転駆動部46を制御してもよい。
【0035】
受渡制御部106は、二箇所の受け渡し用の停止位置SP1,SP2(引渡し位置及び受取り位置)のそれぞれにおいて、第1保持部14と第2保持部44との間で電子部品Wの受け渡しが行われるように、第1回転搬送部10と第2回転搬送部40とを制御する。
【0036】
受渡制御部106は、例えば、引渡し位置において、第2保持部44が第1保持部14から電子部品Wを受け取るように第1回転搬送部10と第2回転搬送部40とを制御する。一例では、受渡制御部106は、引渡し位置に配置された第1保持部14の第1吸着部22を下降させるように昇降駆動部18を制御する。そして、受渡制御部106は、下降させた第1吸着部22による主面Waの吸着を解除させ、主面Wbを第2吸着部52に吸着させるように吸引部32,62を制御する(バルブ36,66の開閉状態を切り替える)。この際、受渡制御部106は、受け渡しを行う下降位置まで第1吸着部22が到達する前から又は到達した後に、バルブ66を開状態に切り替えることで第2吸着部52による吸引を開始させてもよい。その後、受渡制御部106は、電子部品Wを引き渡した第1吸着部22を上昇させるように昇降駆動部18を制御する。
【0037】
受渡制御部106は、例えば、受取り位置において、第2保持部44が第1保持部14に電子部品Wを引き渡すように第1回転搬送部10と第2回転搬送部40とを制御する。一例では、受渡制御部106は、受取り位置に配置された第1保持部14の第1吸着部22を下降させるように昇降駆動部18を制御する。そして、受渡制御部106は、第2保持部44による主面Wbの吸着を解除させ、主面Waを第1吸着部22に吸着させるように吸引部32,62を制御する(バルブ36,66の開閉状態を切り替える)。この際、受渡制御部106は、受け渡しを行う下降位置まで第1吸着部22が到達した後に、バルブ36を開状態に切り替えることで第1吸着部22による吸引を開始させてもよい。その後、受渡制御部106は、電子部品Wを受け取った第1吸着部22を上昇させるように昇降駆動部18を制御する。
【0038】
第1吸着部22及び第2吸着部52の先端部の位置関係には個体差が生じ得る。各吸着部の先端部における摩耗等の経年劣化により、第1吸着部22及び第2吸着部52の先端部同士の位置関係が変化し得る。このため、コントローラ100は、処理装置1の稼働前又は稼働中において第1吸着部22と第2吸着部52との先端部の位置を示す位置情報を取得(記憶)し、第1吸着部22と第2吸着部52との組合せごとに第1吸着部22の下降位置を変更してもよい。
【0039】
受渡制御部106は、引渡し位置又は受取り位置において、第1吸着部22を下降させる際に(下降位置に到達する前に)、第1吸着部22が予め定められた設定位置まで達した後に、第1吸着部22を減速させるように昇降駆動部18を制御してもよい。昇降駆動部18は、第1吸着部22と第2吸着部52との間で電子部品Wが受け渡される際に、電子部品Wに加わる荷重を調節するための荷重調整部(例えば、ボイスコイルモータ等)を含んでいてもよい。この場合、受渡制御部106は、電子部品Wが受け渡される際に、当該電子部品Wに加わる荷重が予め定められた設定値以下となるように昇降駆動部18を制御してもよい。
【0040】
受渡制御部106は、引渡し位置において、主面Wbと第2吸着部52との間隔Dc(
図3参照)がゼロとなるまで昇降駆動部18により第1吸着部22を下降させた状態で、電子部品Wが受け渡されるように吸引部32,62を制御してもよい。この場合、第2吸着部52と主面Wbとの間に隙間が無い状態で電子部品Wの受け渡しが行われる。そのため、電子部品Wの受け渡しの際に、電子部品Wの姿勢がずれる可能性を低下させることができ、また、第2吸着部52への受け渡しの失敗(例えば電子部品Wの落下)の可能性を低下させることができる。受渡制御部106は、第2吸着部52から第1吸着部22への電子部品Wの受け渡し時においても同様に、主面Waと第1吸着部22との間の隙間をゼロとなるまで昇降駆動部18により第1吸着部22を下降させた状態で、電子部品Wが受け渡されるように吸引部32,62を制御してもよい。
【0041】
受渡制御部106は、第1吸着部22から第2吸着部52に電子部品Wを受け渡す際に、主面Wbと第2吸着部52との間隔Dc(
図3参照)がゼロよりも大きい設定値となるまで昇降駆動部18により第1吸着部22を下降させた状態で、電子部品Wが受け渡されるように吸引部32,62を制御してもよい。この場合、第2保持部44と主面Wbとの間に隙間が有る状態で電子部品Wの受け渡しが行われる。そのため、電子部品Wを両側から挟み込んで電子部品Wを破損してしまう可能性を低下させることができる。受渡制御部106は、第2吸着部52から第1吸着部22への電子部品Wの受け渡し時においても同様に、主面Waと第1吸着部22との間に隙間が設けられる位置まで昇降駆動部18により第1吸着部22を下降させた状態で、電子部品Wが受け渡されるように吸引部32,62を制御してもよい。なお、受け渡しの際に隙間を設けるか否かは、例えば、電子部品Wの強度、及び電子部品Wの姿勢の要求精度等に応じて定められる。
【0042】
姿勢情報取得部108は、第1保持部14に対する電子部品Wの傾きの検出結果を姿勢検出部78から取得する。姿勢情報取得部108は、例えば、第1保持部14の第1吸着部22に吸着された状態の電子部品Wを下方から撮像した画像情報を姿勢検出部78に取得させ、当該画像情報に基づいて電子部品Wの傾き(第1保持部14による目標保持姿勢に対する傾き)を検出する。
【0043】
姿勢制御部112は、姿勢情報取得部108が取得した検出結果に応じて、第2保持部44の姿勢を調節するように姿勢調節部47を制御する。姿勢制御部112の調節対象は、複数の第2保持部44のうちの、傾きを検出した電子部品Wを引渡し位置で受け取った第2保持部44である。姿勢制御部112は、調節対象の第2保持部44が受取り位置に配置された後に、又は調節対象の第2保持部44が引渡し位置から受取り位置に搬送される間に、当該第2保持部44の姿勢(傾き)を調節するように対応する回転駆動部48を制御してもよい。
【0044】
一例として、姿勢制御部112は、電子部品Wの傾きに応じた量だけ、調節対象となる第2保持部44の第2吸着部52を中心軸線Ax3まわりに回転させるように回転駆動部48を制御する。姿勢制御部112は、電子部品Wが第1保持部14に戻された際に、第1保持部14(第1吸着部22)に対する電子部品Wの傾きが縮小するように回転駆動部48により第2保持部44(第2吸着部52)を回転させる。姿勢制御部112は、姿勢が調節された第2保持部44が第1吸着部22に電子部品Wを引き渡した後に、当該第2保持部44の姿勢を原点復帰させるように回転駆動部48を制御してもよい。これにより、一の第2保持部44が、引渡し位置において電子部品Wを受け取る度に、同じ姿勢で電子部品Wを受け取ることができる。
【0045】
処理装置1においては、二箇所の受け渡し用の停止位置SP1,SP2において電子部品Wの受け渡しが行われる。この場合、第1保持部14に対する電子部品Wの傾き(理想上の保持位置に対する電子部品Wの傾き)の有無によらず、2回の受け渡しを行うことで第1保持部14に対する電子部品Wの傾きの変化が生じる。そのため、姿勢制御部112は、二箇所の受け渡しに伴う電子部品Wの傾きの変化を打ち消すように予め定められた回転角度に対して、電子部品Wの傾きに応じた回転角度を増減することで得られる回転角度だけ、第2保持部44を中心軸線Ax3まわりに回転させるように回転駆動部48を制御してもよい。
【0046】
図6は、コントローラ100のハードウェア構成を例示するブロック図である。
図6に示されるように、コントローラ100は、回路200を有する。回路200は、一つ又は複数のプロセッサ202と、メモリ204と、ストレージ206と、入出力ポート208とを含む。ストレージ206は、例えば不揮発性の半導体メモリ等、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を有する。ストレージ206は、予め設定された制御手順で第1回転搬送部10及び第2回転搬送部40を制御することをコントローラ100に実行させるためのプログラムを記憶している。例えばストレージ206は、上述した各機能モジュールを構成するためのプログラムを記憶している。
【0047】
メモリ204は、ストレージ206の記憶媒体からロードしたプログラム及びプロセッサ202による演算結果を一時的に記憶する。プロセッサ202は、メモリ204と協働して上記プログラムを実行することで、コントローラ100の各機能モジュールを構成する。入出力ポート208は、プロセッサ202からの指令に従って、第1回転駆動部16、第2回転駆動部46、姿勢検出部78、姿勢調節部47、昇降駆動部18、及び吸引部32,62等との間で電気信号の入出力を行う。なお、回路200は、必ずしもプログラムにより各機能を構成するものに限られない。例えば回路200は、専用の論理回路又はこれを集積したASIC(Application Specific Integrated Circuit)により少なくとも一部の機能を構成してもよい。
【0048】
(姿勢調節手順)
続いて、電子部品の処理方法(コントローラ100が実行する制御手順)の一例として、電子部品Wの姿勢調節手順を説明する。
図7は、1つの電子部品Wについての姿勢調節手順の一例を示すフローチャートである。
【0049】
コントローラ100は、調節対象の電子部品Wが、姿勢検出部78が設けられている停止位置SP1において第1保持部14の第1吸着部22に吸着された状態で、ステップS11を実行する。ステップS11では、例えば、姿勢情報取得部108が、第1吸着部22に対する電子部品Wの傾きの検出結果を姿勢検出部78から取得する。姿勢情報取得部108は、例えば、姿勢検出部78が設けられている停止位置SP1において、第1吸着部22に吸着された状態の電子部品Wを下方から撮像した画像情報を姿勢検出部78に取得させる。姿勢情報取得部108は、当該画像情報に基づいて電子部品Wの傾きを検出する。
【0050】
次に、コントローラ100は、ステップS12を実行する。ステップS12では、例えば、第1搬送制御部102が、中心軸線Ax1まわりの第1角度ピッチの1ピッチ分だけターンテーブル12を回転させ、回転後にターンテーブル12を停止させるように第1回転駆動部16を制御する。これにより、姿勢検出部78が設けられている停止位置SP1に配置されていた第1保持部14(第1吸着部22)が、隣の停止位置SP1(引渡し位置)に移動する。また、ステップS02では、例えば、上述のターンテーブル12の回転に合わせて、第2搬送制御部104が、中心軸線Ax2まわりの第2角度ピッチの1ピッチ分だけ衛星テーブル42を回転させて、回転後に衛星テーブル42を停止させるように第2回転駆動部46を制御する。
【0051】
次に、コントローラ100は、ステップS13を実行する。ステップS13では、例えば、受渡制御部106が、引渡し位置において、第1保持部14から第2保持部44への電子部品Wの受け渡しが行われるように、昇降駆動部18及び吸引部32,62を制御する。
【0052】
次に、コントローラ100は、ステップS14を実行する。ステップS14では、例えば、第2搬送制御部104が、受取り位置まで(例えば、第2角度ピッチの3ピッチ分だけ)第2保持部44を搬送するように第2回転駆動部46を制御する。この際、第2搬送制御部104は、第2角度ピッチの1ピッチごとに、衛星テーブル42の移動と停止とを繰り返すように第2回転駆動部46を制御する。また、ステップS14では、第2保持部44が搬送されている間に、例えば、姿勢制御部112が、ステップS11で得られた検出結果に応じて、第2保持部44の姿勢を調節するように姿勢調節部47(対応する回転駆動部48)を制御する。一例では、姿勢制御部112は、第1保持部14に対する電子部品Wの傾きを縮小するように、電子部品Wの傾きに応じた量だけ、対応する回転駆動部48により第2保持部44を中心軸線Ax3まわりに回転させる。
【0053】
次に、コントローラ100は、ステップS15を実行する。ステップS15では、例えば、受渡制御部106が、受取り位置において、第2保持部44から第1保持部14への電子部品Wの受け渡しが行われるように、昇降駆動部18及び吸引部32,62を制御する。
【0054】
次に、コントローラ100は、ステップS16を実行する。ステップS16では、例えば、姿勢制御部112が、第2保持部44の姿勢が原点に復帰するように姿勢調節部47(対応する回転駆動部48)を制御する。一例では、姿勢制御部112は、ステップS14において、第2保持部44を回転させた方向とは反対方向に同じ回転量だけ、対応する回転駆動部48により第2保持部44を中心軸線Ax3まわりに回転させる。このように、姿勢調節後の原点復帰が行われる場合、ステップS13において電子部品Wを受け取る際の第2保持部44の姿勢が一定となる。
【0055】
ステップS11〜S16の一連の処理が実行されることで、第1保持部14(第1吸着部22)に対する電子部品Wの姿勢が調節される。コントローラ100は、他の電子部品Wについても、ステップS11〜S16の一連の処理を実行することで、第1保持部14に対する姿勢を調節してもよい。後続の電子部品WについてのステップS11〜S16の一連の処理が、一の電子部品WについてのステップS11〜S16の一連の処理の途中(例えば、ステップS13)から開始されてもよい。上述の姿勢調節部47では、複数の第2保持部44に対して個別に回転駆動部48が設けられているので、受取り位置における第2保持部44の姿勢調節に伴う当該第2保持部44の回転動作が、他の第2保持部44(例えば、引渡し位置に配置されている第2保持部44)の姿勢に影響を及ぼさない。
【0056】
なお、上述した電子部品Wの姿勢調節手順は一例であり、適宜変更可能である。例えば、上述したステップ(処理)の一部が省略されてもよいし、別の順序で各ステップが実行されてもよい。また、上述したステップのうちの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正または削除されてもよい。あるいは、上記の各ステップに加えて他のステップが実行されてもよい。例えば、コントローラ100は、ステップS14において、受取り位置まで第2保持部44を第2回転駆動部46により回転搬送させた後に、ステップS15の実行前に、第2保持部44の姿勢を調節するように対応する回転駆動部48を制御してもよい。コントローラ100は、ステップS16における第2保持部44の原点復帰の処理を省略してもよい。
【0057】
(変形例1)
第2回転搬送部40は、
図4に示されるように、複数の昇降駆動部68を更に有してもよい。複数の昇降駆動部68は、複数の第2保持部44にそれぞれ対応して設けられ、複数の第2保持部44を個別に昇降させる。昇降駆動部68は、衛星テーブル42上に設けられてもよく、対応する回転駆動部48を支持してもよい。昇降駆動部68は、例えば電動モータ又はエアシリンダによって第2保持部44(第2吸着部52)を昇降させる昇降アクチュエータである。受渡制御部106は、引渡し位置又は受取り位置において、昇降駆動部18に代えて、又は昇降駆動部18に加えて、昇降駆動部68を制御することにより第1保持部14と第2保持部44とを電子部品Wの受け渡しのために近接させてもよい。第2回転搬送部40は、複数の昇降駆動部68に代えて、衛星テーブル42を昇降させる昇降駆動部を有してもよい。この昇降駆動部により衛星テーブル42が昇降することで、複数の第2保持部44が上下方向に共に移動する。
【0058】
(変形例2)
図8には、変形例2に係る電子部品の処理装置の一例が示されている。
図8に示される電子部品の処理装置1Aは、第1保持部14ではなく第2保持部44に保持されているときに電子部品Wの姿勢検出を行う。処理装置1Aは、第2回転搬送部40に代えて第2回転搬送部40Aを備える点において処理装置1と相違する。第2回転搬送部40Aは、姿勢検出部80を更に有する点において第2回転搬送部40と相違する。なお、処理装置1Aにおいて、第1回転搬送部10は、姿勢検出部78を有していなくてもよい。
【0059】
姿勢検出部80は、例えばカメラを含んでおり、画像情報等に基づいて、電子部品Wの姿勢を検出する。姿勢検出部80は、例えば、第2保持部44による電子部品Wの理想上の保持位置に対する電子部品Wの傾き(第2保持部44に対する電子部品Wの傾き)を検出してもよい。一例では、姿勢検出部80は、第2保持部44に保持された(第2吸着部52に吸着された)状態の電子部品Wの主面Waを、上方から撮像することにより、電子部品Wの傾きを検出する。第2保持部44に対する電子部品Wの傾きは、第1保持部14に対する電子部品Wの傾きに相関する。そのため、第2保持部44に対する電子部品Wの傾きに基づいて、第2保持部44の傾きが調節されることで、受取り位置において第1保持部14に受け渡された後での第1保持部14に対する電子部品Wの傾きが調節される。
図8に示される例では、姿勢検出部80は、引渡し位置よりも第1角度ピッチの1ピッチ分だけ下流に位置する停止位置SP2に配置されている。
【0060】
図9は、処理装置1Aにおいて実行される姿勢調節手順(一つの電子部品Wについての姿勢調節手順)の一例を示すフローチャートである。この姿勢調節手順では、引渡し位置に配置された第1保持部14が調節対象の電子部品Wを保持している状態で、コントローラ100が、まずステップS31,S32を実行する。ステップS31では、例えば、受渡制御部106がステップS13と同様の処理を行い、ステップS32では、例えば、第1搬送制御部102及び第2搬送制御部104が、ステップS12と同様の処理を行う。
【0061】
次に、コントローラ100は、ステップS33を実行する。ステップS33では、例えば、姿勢情報取得部108が、第2保持部44に対する電子部品Wの傾きの検出結果を姿勢検出部80から取得する。姿勢情報取得部108は、例えば、姿勢検出部80が設けられている停止位置SP2において、第2吸着部52に吸着された状態の電子部品Wを上方から撮像した画像情報を姿勢検出部80に取得させる。姿勢情報取得部108は、当該画像情報に基づいて電子部品Wの傾きを検出する。
【0062】
次に、コントローラ100は、ステップS34を実行する。ステップS34では、例えば、第2搬送制御部104が、受取り位置まで(例えば、第2角度ピッチの2ピッチ分だけ)第2保持部44を搬送するように第2回転駆動部46を制御する。この際、第2搬送制御部104は、第2角度ピッチの1ピッチごとに、衛星テーブル42の移動と停止とを繰り返すように第2回転駆動部46を制御する。また、ステップS34では、例えば、第2保持部44が搬送されている間に、姿勢制御部112が、ステップS33で得られた検出結果に応じて、第2保持部44の姿勢を調節するように姿勢調節部47(対応する回転駆動部48)を制御する。一例では、姿勢制御部112は、第2保持部44に対する電子部品Wの傾きを縮小するように、電子部品Wの傾きに応じた量だけ、対応する回転駆動部48により第2保持部44を中心軸線Ax3まわりに回転させる。
【0063】
次に、コントローラ100は、ステップS35,S36を実行する。ステップS35では、例えば受渡制御部106が、ステップS15と同様の処理を行い、ステップS36では、例えば姿勢制御部112が、ステップS16と同様の処理を行う。ステップS31〜S36の一連の処理が実行されることで、第1保持部14(第1吸着部22)に対する電子部品Wの姿勢が調節される。
【0064】
(変形例3)
図10には、変形例3に係る電子部品の処理装置の一例が示されている。
図10に示される処理装置1Bは、第2回転搬送部40における電子部品Wの姿勢調節の前に、電子部品Wの位置を調節する。処理装置1Bは、第3回転搬送部40B及び位置検出部96を更に備える点において処理装置1と相違する。第3回転搬送部40Bは、一部の要素を除き第2回転搬送部40と同様に構成されている。
【0065】
第3回転搬送部40Bは、第1回転搬送部10から電子部品Wを受け取って第3円軌道CR3に沿って移動させ、第1回転搬送部10に当該電子部品Wを引き渡す。第3円軌道CR3は、例えば、鉛直な中心軸線Ax4まわりの水平な円軌道である。第3円軌道CR3の一部(例えば、略半分)は、第1円軌道CR1の外に位置している。第3回転搬送部40Bは、例えば、衛星テーブル42Bと、複数の第2保持部44Bと、第3回転駆動部46Bとを有する。衛星テーブル42B、第2保持部44B、及び第3回転駆動部46Bは、第2回転搬送部40の衛星テーブル42、第2保持部44、及び第2回転駆動部46とそれぞれ同様に構成されている。以下、第3回転駆動部46Bが衛星テーブル42Bを停止させる際に複数の第2保持部44Bがそれぞれ配置される複数の位置を「複数の停止位置SP3」という。第3回転搬送部40Bは、いずれか二箇所の停止位置SP3が、いずれか二箇所の停止位置SP1の鉛直下方にそれぞれ位置するように構成されている。以下、これらの二箇所の停止位置SP1,SP3を「受け渡し用の停止位置SP1,SP3」という。
【0066】
第3回転搬送部40Bは、
図11に示されるように、複数の水平駆動部92と、複数の水平駆動部94とを有してもよい。複数の水平駆動部92,94は、複数の第2保持部44Bにそれぞれ対応するように設けられている。水平駆動部92,94(位置調節部)は、対応する第2保持部44Bを支持しており、衛星テーブル42Bに対する当該第2保持部44Bの位置を変更する。水平駆動部92,94は、中心軸線Ax4に垂直な面(水平面)において、対応する第2保持部44Bの位置を変更する。水平駆動部92,94は、例えば電動式のリニアアクチュエータである。水平駆動部92は、水平な一ラインに沿って第2保持部44Bを移動させ、水平駆動部94は、水平駆動部92による移動ラインに垂直な一ラインに沿って第2保持部44Bを移動させる。
【0067】
位置検出部96は、例えばカメラを含んでおり、画像情報等に基づいて、電子部品Wの位置を検出する。位置検出部96は、例えば、第1保持部14による電子部品Wの理想上の保持位置に対する電子部品Wの位置(第1保持部14に対する電子部品Wの位置)を検出してもよい。一例では、位置検出部96は、第1保持部14に保持された(第1吸着部22に吸着された)状態の電子部品Wの主面Wbを、下方から撮像することにより、電子部品Wの位置を検出する。
【0068】
処理装置1Bにおいて実行される制御手順では、処理装置1において実行される上述の姿勢調節手順(
図7に示されるステップS11〜S16)の前に、調節対象の電子部品Wについての位置調節が行われる。例えば、コントローラ100は、位置検出部96が配置されている停止位置SP1に調節対象の電子部品Wが配置された状態で、第1保持部14に対する当該電子部品Wの位置を位置検出部96に検出させる。次に、コントローラ100は、上流側の受け渡し用の停止位置SP1,SP3において電子部品Wの第2保持部44Bへの受け渡しが行われた後に、下流側の受け渡し用の停止位置SP1,SP3に当該電子部品Wを搬送するように第3回転駆動部46Bを制御する。
【0069】
コントローラ100は、下流側の受け渡し用の停止位置SP1,SP3まで電子部品Wが搬送される間に、又は搬送された後に、当該電子部品Wについての位置の検出結果に応じた量だけ第2保持部44Bを移動させるように水平駆動部92,94を制御する。例えば、コントローラ100は、第1保持部14に対する電子部品Wの位置の検出結果に応じて、下流側の受け渡し用の停止位置SP1,SP3において第1保持部14に電子部品Wが戻された後に、第1保持部14に対する電子部品Wの位置が理想上の保持位置に近づくように水平駆動部92,94を制御する。以上の変形例3に係る処理装置1Bでは、電子部品Wの姿勢調節前に位置が調節されることで、より精度良く電子部品Wの姿勢調節を行うことができる。
【0070】
なお、処理装置1Bの第3回転搬送部40Bは、複数の第2保持部44Bを個別に移動させる複数の水平駆動部92,94に代えて、衛星テーブル42Bの位置を変更する2つのリニアアクチュエータを有していてもよい。処理装置は、第3回転搬送部40Bに代えて、姿勢調節を行うための第2回転搬送部40において、電子部品の位置も調節できるように構成されていてもよい。例えば、第2回転搬送部が、各第2保持部44に対応する姿勢調節部47に加えて、各第2保持部44に対応する水平駆動部92,94を有していてもよい。
【0071】
(その他の変形例)
姿勢調節部47は、複数の第2保持部44の姿勢を個別に調節する複数の回転駆動部48に代えて、複数の第2保持部44のうちの2以上の第2保持部44(例えば全ての第2保持部44)の姿勢を調節する駆動部を有してもよい。この駆動部は、例えば2以上の第2保持部44の姿勢を調節するための駆動力を発生させ、姿勢調節部47は、その駆動力を当該2以上の第2保持部44に伝達する伝達部を更に含んでもよい。
【0072】
処理装置1は、第2回転搬送部40において、第2保持部44が保持する電子部品Wに所定の処理を施す処理部を更に備えてもよい。この処理部は、二箇所の受け渡し用の停止位置SP2以外のいずれかの停止位置SP2において、第2保持部44が保持する電子部品Wに処理を施す。処理の具体例としては、電気特性検査、外観検査及びマーキング(例えばレーザマーキング)等が挙げられる。処理装置1は、第2保持部44が保持する電子部品Wに処理を施す複数の処理部を更に備えてもよい。コントローラ100は、この処理部による処理が施される前に、姿勢調節部47に第2保持部44の姿勢を調節させてもよい。
【0073】
(第1実施形態の効果)
以上に説明した第1実施形態に係る処理装置1,1A,1Bは、複数の電子部品Wをそれぞれ保持する複数の第1保持部14と、第1位置及び第2位置を通る第1円軌道CR1に沿って並ぶように複数の第1保持部14を支持するターンテーブル12(第1支持部)と、第1円軌道CR1の中心軸線Ax1まわりにターンテーブル12を回転させる第1回転駆動部16と、第1位置において複数の第1保持部14のいずれか1つから複数の電子部品Wのうちの一の電子部品Wを受け取って、第2位置において複数の第1保持部14のうちのいずれか1つに上記一の電子部品Wを引き渡す第2保持部44と、第1位置及び第2位置を通る第2円軌道CR2上に位置するように第2保持部44を支持する衛星テーブル42(第2支持部)と、第2円軌道CR2の中心軸線Ax2まわりに衛星テーブル42を回転させる第2回転駆動部46と、衛星テーブル42に対する第2保持部44の姿勢を調節する姿勢調節部47とを備える。
【0074】
この処理装置1,1A,1Bでは、第1位置において第1保持部14から第2保持部44に電子部品Wが受け渡され、第1位置とは異なる第2位置において第2保持部44から第1保持部14に姿勢が調節された状態で電子部品Wが戻される。電子部品Wの姿勢の調節方法として、例えば、一箇所の受け渡し位置において、第1回転搬送部からアライメントユニットの保持部に電子部品Wを受け渡し、アライメントユニットにおいて電子部品Wの姿勢を調節したうえでアライメントユニットの保持部から第1回転搬送部に電子部品Wを戻す方法が考えられる。しかしながら、この方法では、アライメントユニットに電子部品を引き渡した後、姿勢調節後の電子部品Wを受け取るまで第1回転搬送部の回転を停止させる必要がある。これに対して、上記処理装置1,1A,1Bでは、二箇所の受け渡し位置それぞれにおいて、略同一のタイミング(周期)にて、姿勢調節前の電子部品Wの引き渡しと姿勢調節後の電子部品Wの受け取りとを行うことができるので、第1回転搬送部10の停止時間が短い。従って、電子部品Wの姿勢調節と効率的な搬送との両立に有用である。
【0075】
以上の第1実施形態において、姿勢調節部47は、衛星テーブル42に設けられ、衛星テーブル42に対する第2保持部44の姿勢を変更する回転駆動部48(駆動部)を有する。この場合、第2回転駆動部46による衛星テーブル42の回転に伴って、中心軸線Ax2まわりに回転駆動部48も変位するので、回転駆動部48から第2保持部44までの動力伝達機構を簡素化することができる。
【0076】
[第2実施形態]
続いて、
図12〜
図15を参照して、第2実施形態に係る電子部品の処理装置について説明する。上述の第1実施形態に係る処理装置1,1A,1Bにおいては、第2保持部44の姿勢を調節する姿勢調節部47の各回転駆動部48が衛星テーブル42に設けられているが、第2実施形態に係る処理装置では、第2保持部の姿勢を調節する姿勢調節部の駆動部がベース部に設けられている。
図12に示される処理装置1Cは、第2回転搬送部40に代えて、第2回転搬送部40Cを備える。
【0077】
第2回転搬送部40Cは、第2回転搬送部40と同様に、第1回転搬送部10から電子部品Wを受け取って第2円軌道CR2に沿って移動させ、第1回転搬送部10に当該電子部品Wを引き渡す。第2回転搬送部40Cは、例えば、衛星テーブル142(第2支持部)と、複数の第2保持部144と、第2回転駆動部150と、ベース部140とを有する。衛星テーブル142は、衛星テーブル42と同様に構成されており、中心軸線Ax2まわりに回転可能となるように設けられている。衛星テーブル142は、第2円軌道CR2上に位置するように(並ぶように)複数の第2保持部144を支持する。複数の第2保持部144は、複数の第2保持部44と同様に、中心軸線Ax2を中心とする円周に沿って等間隔に配置されている。第2回転搬送部40Cは、偶数個(例えば6個)の第2保持部144を有してもよい。
【0078】
第2保持部144は、例えば、第2吸着部154と、軸部156とを含む。第2吸着部154は、第2吸着部52と同様に構成されていてもよい。第2吸着部154は、衛星テーブル142よりも上方に配置されている。軸部156は、その上端部が第2吸着部154の下端部に接続されており、第2吸着部154を支持する。軸部156は、例えば、^中心軸線Ax2と平行な方向に沿って衛星テーブル142を貫通するように延びている。複数の第2保持部144の軸部156は、衛星テーブル142に対して回転可能に取り付けられている。軸部156(第2保持部144)は、衛星テーブル142の回転に伴って共に中心軸線Ax2まわりに回転し(変位し)、軸部156自体は、衛星テーブル142の回転に伴い変位した位置において回転可能である。
【0079】
第2回転駆動部150は、ベース部140に対して衛星テーブル142を回転させる。第2回転駆動部150は、ベース部140に設けられている(接続されている)。ベース部140は、第2回転駆動部150及び衛星テーブル142等を支持するための部材であり、例えば、フロアに固定されている。第2回転駆動部150は、中心軸線Ax2まわりに衛星テーブル142を回転させる。第2回転駆動部150は、例えば、電動モータを含むモータ本体部146と、モータ本体部146の駆動力により回転する出力軸148とを含む。出力軸148は、中心軸線Ax2に沿って延びる軸部152を介して衛星テーブル142の下端部に接続されている。
【0080】
モータ本体部146が出力軸148を回転させることで、軸部152及び衛星テーブル142が中心軸線Ax2まわりに回転する。これにより、中心軸線Ax2を中心とする第2円軌道CR2に沿って複数の第2保持部144が移動する。第2回転駆動部150は、隣り合う第2保持部144同士の第2角度ピッチにて、衛星テーブル142の回転と停止とを繰り返すように制御される。複数の第2保持部144は、衛星テーブル142の回転と停止とに伴って、複数の停止位置SP2にそれぞれ配置される。以上の構成では、衛星テーブル142が軸部152及び第2回転駆動部150を介してベース部140に接続されているので、ベース部140は、第2円軌道CR2の中心軸線Ax2まわりに回転するように衛星テーブル142を支持している。
【0081】
図13に示されるように、第2回転搬送部40Cは、第2回転搬送部40と同様に、いずれか二箇所の停止位置SP2が、いずれか二箇所の停止位置SP1の鉛直下方にそれぞれ位置するように構成されている。例えば、第2回転搬送部40Cは、第1円軌道CR1の外側の第2円軌道CR2上において第2角度ピッチの3ピッチ分離れた二箇所の停止位置SP2が、隣り合うに二箇所の停止位置SP1の鉛直下方にそれぞれ位置するように構成されている。複数の第2保持部144のそれぞれは、引渡し位置において複数の第1保持部14のいずれか1つから電子部品Wを受け取って、受取り位置において複数の第1保持部14のいずれか1つに電子部品Wを引き渡す。
【0082】
図12に示されるように、第2回転搬送部40Cは、姿勢調節部147を更に有する。姿勢調節部147は、衛星テーブル42に対する複数の第2保持部144それぞれの姿勢を調節する。例えば姿勢調節部147は、一の駆動力を用いて複数の第2保持部144の一部それぞれの姿勢を一括して変更し、別の駆動力を用いて複数の第2保持部144の残りの一部それぞれの姿勢を一括して変更する。姿勢調節部147は、回転駆動部170A(駆動部)と、回転駆動部170B(第2駆動部)と、伝達部180Aと、伝達部180B(第2伝達部)とを含む。
【0083】
回転駆動部170A,170Bは、ベース部140に設けられている。回転駆動部170A,170Bは、中心軸線Ax2を基準とした場合に、第2回転駆動部150(軸部152)よりも外側に配置されている。一例では、回転駆動部170A,170Bは、間に第2回転駆動部150(軸部152)を挟むように配置されている。回転駆動部170Aは、複数の第2保持部144の一部それぞれの姿勢を調節(変更)するための駆動力を発生する。回転駆動部170Bは、複数の第2保持部144の残りの一部それぞれの姿勢を調節(変更)するための駆動力を発生する。以下では、回転駆動部170Aによる駆動力によって姿勢が調節される複数の第2保持部144の一部を「第1グループの第2保持部144A」と称し、回転駆動部170Bによる駆動力によって姿勢が調節される複数の第2保持部144の残りの一部を「第2グループの第2保持部144B」と称する。
【0084】
回転駆動部170Aは、例えば、電動モータ等の動力源を含むモータ本体部172Aと、モータ本体部172Aによって鉛直な回転軸まわりに回転する出力軸174Aとを含む。モータ本体部172Aは、ベース部140に固定されている。モータ本体部172Aにより出力軸174Aが回転することによって、第1グループの第2保持部144Aそれぞれの姿勢を調節するための駆動力が発生する。
【0085】
回転駆動部170Bは、回転駆動部170Aと同様に構成されており、電動モータ等の動力源を含むモータ本体部172Bと、モータ本体部172Bによって鉛直な回転軸まわりに回転する出力軸174Aとを含む。モータ本体部172Bにより出力軸174Bが回転することによって、第2グループの第2保持部144Bそれぞれの姿勢を調節するための駆動力が発生する。モータ本体部172A,172Bは、ベース部140に固定されているので、第2回転駆動部150による衛星テーブル142の回転に対して、定位置及び定姿勢となる。
【0086】
伝達部180Aは、衛星テーブル142の回転に伴う第1グループの第2保持部144Aの変位を許容しつつ、第1グループの第2保持部144Aそれぞれの姿勢を変更するように回転駆動部170Aによる駆動力を第1グループの第2保持部144Aに伝達する。伝達部180Bは、衛星テーブル142の回転に伴う第2グループの第2保持部144Bの変位を許容しつつ、第2グループの第2保持部144Bそれぞれの姿勢を変更するように回転駆動部170Bによる駆動力を第2グループの第2保持部144Bに伝達する。
【0087】
伝達部180Aは、例えば、モータプーリ182Aと、伝達軸184Aと、モータベルト186Aと、複数の従属プーリ192Aと、従属ベルト194Aとを含む。モータプーリ182Aは、回転駆動部170Aの出力軸174Aに接続されており、回転駆動部170Aによる駆動力によって回転する。伝達軸184Aは、筒状(例えば円筒状)に形成されており、軸部152を囲むように配置されている。伝達軸184Aは、軸部152に固定されておらず、軸部152の回転とは独立して、中心軸線Ax2まわりに回転可能に設けられている。モータベルト186Aは、例えばタイミングベルトであり、モータプーリ182Aと伝達軸184A(例えば伝達軸184Aの下端部近傍)とに架け渡されている。
【0088】
複数の従属プーリ192Aは、第1グループの第2保持部144Aにそれぞれ対応して設けられている。複数の従属プーリ192Aの個数は、第1グループの第2保持部144Aの個数と同じである。複数の従属プーリ192Aそれぞれは、第1グループの第2保持部144Aのうちの対応する第2保持部144の軸部156に接続されている。従属プーリ192Aは、例えば、衛星テーブル142の下方において、対応する第2保持部144の軸部156の下端部に接続されている。従属プーリ192Aは、当該従属プーリ192Aの回転に伴って軸部156が回転するように軸部156に接続されている。従属ベルト194Aは、例えばタイミングベルトである。
図13に示されるように、従属ベルト194Aは、伝達軸184A(例えば伝達軸184Aの上端部近傍)と複数の従属プーリ192Aとに架け渡されている。以上の構成により、伝達軸184Aが中心軸線Ax2まわりに回転すると、複数の従属プーリ192Aが共に回転し、第1グループの第2保持部144Aがそれぞれの配置位置において回転する。
【0089】
図12に示されるように、伝達部180Bは、例えば、モータプーリ182Bと、伝達軸184Bと、モータベルト186Bと、複数の従属プーリ192Bと、従属ベルト194Bとを含む。モータプーリ182Bは、回転駆動部170Bの出力軸174Bに接続されており、回転駆動部170Bによる駆動力によって回転する。伝達軸184Bは、筒状(例えば円筒状)に形成されており、伝達軸184Aを囲むように配置されている。伝達軸184Bは、伝達軸184Aに固定されておらず、軸部152及び伝達軸184Aとは独立して、中心軸線Ax2まわりに回転可能に設けられている。モータベルト186Bは、例えばタイミングベルトであり、モータプーリ182Bと伝達軸184B(例えば伝達軸184Bの下端部近傍)とに架け渡されている。
【0090】
複数の従属プーリ192Bは、第2グループの第2保持部144Bにそれぞれ対応して設けられている。複数の従属プーリ192Bの個数は、第2グループの第2保持部144Bの個数と同じである。複数の従属プーリ192Bそれぞれは、第2グループの第2保持部144Bのうちの対応する第2保持部144の軸部156に接続されている。従属プーリ192Bは、例えば、衛星テーブル142の下方において、対応する第2保持部144の軸部156の下端部に接続されている。従属プーリ192Bは、当該従属プーリ192Bの回転に伴って軸部156が回転するように軸部156に接続されている。従属ベルト194Bは、例えば、タイミングベルトである。
図14に示されるように、従属ベルト194Bは、伝達軸184B(例えば伝達軸184Bの上端部近傍)と複数の従属プーリ192Bとに架け渡されている。以上の構成により、伝達軸184Bが中心軸線Ax2まわりに回転すると、従属プーリ192Bが共に回転し、第2グループの第2保持部144Bがそれぞれの配置位置において回転する。
【0091】
以上に説明した第2回転搬送部40Cでは、複数の第2保持部144が、回転駆動部170A及び回転駆動部170Bのいずれの駆動力によって回転するかによって、第1グループの第2保持部144Aと第2グループの第2保持部144Bとに分けることができる。第1グループの第2保持部144Aの個数及び第2グループの第2保持部144Bの個数は、互いに同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。第1グループの第2保持部144Aが、1個の第2保持部144であってもよく、2個以上の第2保持部144であってもよい。第2グループの第2保持部144Bが、1個の第2保持部144であってもよく、2個以上の第2保持部144であってもよい。一例では、複数の第2保持部144のうちの半分が第1グループの第2保持部144Aに分類され、複数の第2保持部144のうちの残りの半分が第2グループの第2保持部144Bに分類されてもよい。
【0092】
二箇所の受け渡し用の停止位置SP1,SP2(引渡し位置及び受取り位置)との関係で、第1グループの第2保持部144A及び第2グループの第2保持部144Bの配列が決められてもよい。例えば複数の第2保持部144は、第1グループの第2保持部144Aが引渡し位置(第1位置)に配置される際に第2グループの第2保持部144Bが受取り位置(第2位置)に配置され、第2グループの第2保持部144Bが引渡し位置に配置される際に第1グループの第2保持部144Aが配置されるように、第2円軌道CR2に沿って並んでいる。複数の第2保持部144は、第2回転駆動部150により衛星テーブル142が第2角度ピッチごとに回転して停止する度に、引渡し及び受取り位置に配置される第2保持部144のグループが異なるように、第2円軌道CR2に沿って並んでいる。
【0093】
上述した第2回転搬送部40Cでは、引渡し位置及び受取り位置が、中心軸線Ax2を中心とした周方向において互いに略180°離れている。この場合、当該周方向において互いに略180°離れて位置する一対の第2保持部144の一方が第1グループに属し、その一対の第2保持部144の他方が第2グループに属するように、複数の第2保持部144が第2円軌道CR2に沿って並んでいてもよい。一例では、中心軸線Ax2を中心とした周方向において、第1グループの第2保持部144Aの一の第2保持部144と第2グループの第2保持部144Bの一の第2保持部144とが交互に配置されてもよい。あるいは、
図13又は
図14に示されるように、中心軸線Ax2を中心とした周方向において、第1グループの第2保持部144Aに属する全ての第2保持部144(例えば、3個の第2保持部144A)が連続して並び、第2グループの第2保持部144Bに属する全ての第2保持部144(例えば、3個の第2保持部144B)が連続して並ぶように、複数の第2保持部144が配置されていてもよい。各グループに属する全ての第2保持部144が連続して並ぶ構成では、従属ベルト194A,194Bを小さくすることができ、姿勢調節部147の簡素化に有用である。
【0094】
図15は、処理装置1Cにおいて実行される姿勢調節手順(一つの電子部品Wについての姿勢調節手順)の一例を示すフローチャートである。この姿勢調節手順では、第1グループ及び第2グループのいずれかに属する第2保持部144が調節対象の電子部品Wを搬送する。以下の説明では、調節対象の電子部品Wを搬送する第2保持部144が属するグループを「対象グループ」と称する。コントローラ100は、調節対象の電子部品Wが、姿勢検出部78が設けられている停止位置SP1において第1保持部14の第1吸着部22に吸着された状態で、ステップS51を実行する。ステップS51では、例えば、姿勢情報取得部108が、
図7に示されるステップS11と同様の処理を行うことで、電子部品Wの傾きを検出する。
【0095】
次に、コントローラ100は、ステップS52を実行する。ステップS52では、例えば、第1搬送制御部102が、ステップS12と同様の処理を行うことで、電子部品Wを保持する第1保持部14が引渡し位置に移動する。また、ステップS52では、例えば、第2搬送制御部104が、中心軸線Ax2まわりの第2角度ピッチの1ピッチ分だけ衛星テーブル142を回転させて、回転後に衛星テーブル142を停止させるように第2回転駆動部150を制御する。これにより、対象グループに属する一の第2保持部144(以下、「対象第2保持部」という。)が、引渡し位置まで変位する。この際、対象グループとは異なるグループ(以下、「非対象グループ」という。)に属する一の第2保持部144が、受取り位置まで変位する。
【0096】
次に、コントローラ100は、ステップS53,S54を実行する。ステップS53では、例えば、受渡制御部106が、ステップS13と同様の処理を行う。これにより、引渡し位置において、第1保持部14から対象第2保持部144に電子部品Wが受け渡される。ステップS54では、例えば、受取り位置まで(例えば、第2角度ピッチの3ピッチ分だけ)対象第2保持部144を搬送するように第2回転駆動部150を制御する。この際、第2搬送制御部104は、第2角度ピッチの1ピッチごとに、衛星テーブル142の移動と停止とを繰り返すように第2回転駆動部150を制御する。ステップS54の実行により、対象第2保持部144が、受取り位置まで変位する。この際、非対象グループに属する一の第2保持部144が、引渡し位置まで変位する。
【0097】
次に、コントローラ100は、ステップS55を実行する。ステップS55では、例えば、姿勢制御部112が、ステップS51で得られた検出結果に応じて、対象第2保持部144の姿勢を調節するように姿勢調節部147を制御する。一例では、姿勢制御部112は、第1保持部14に対する電子部品Wの傾きを縮小するように、電子部品Wの傾きに応じた量だけ、回転駆動部170A,170Bのうちの対象第2保持部144が属する対象グループに対応する一方により対象第2保持部144を受取り位置において回転させる。この際、対象第2保持部144の回転に伴って、対象グループに属する他の第2保持部144も共に同じ回転量だけ回転する。
【0098】
次に、コントローラ100は、ステップS56,S57を実行する。ステップS56では、例えば、受渡制御部106が、ステップS15と同様の処理を行う。これにより、受取り位置において、対象第2保持部144から第1保持部14に電子部品Wが受け渡される。ステップS57では、例えば、姿勢制御部112が、対象第2保持部144の姿勢が原点に復帰するように姿勢調節部147を制御する。一例では、姿勢制御部112は、ステップS55において、対象第2保持部144を回転させた方向とは反対方向に同じ回転量だけ、回転駆動部170A,170Bのうちの対応する一方(対象第2保持部144への駆動力を発生させる一方)により対象第2保持部144を受取り位置において回転させる。これに伴い、ステップS55において、対象第2保持部144と共に回転した他の第2保持部144も原点復帰される。
【0099】
ステップS51〜S57の一連の処理が実行されることで、第1保持部14(第1吸着部22)に対する電子部品Wの姿勢が調節される。コントローラ100は、他の電子部品Wについても、ステップS51〜S57の一連の処理を実行することで、第1保持部14に対する電子部品Wの姿勢を調節してもよい。後続の電子部品WについてのステップS51〜S57の一連の処理が、一の電子部品WについてのステップS51〜S57の一連の処理の途中(例えば、ステップS52終了後)から開始されてもよい。
【0100】
この場合、例えば、ステップS53の実行前後において、姿勢制御部112は、受取り位置に配置された非対象グループの一の第2保持部144の姿勢を、回転駆動部170A,170Bのうちの当該第2保持部144に駆動力を付与する一方により調節させる。ステップS56の実行前後において、受渡制御部106は、第1保持部14から非対象グループの一の第2保持部144に電子部品Wを受け渡すように第1回転搬送部10及び第2回転搬送部40Cを制御する。コントローラ100は、ステップS57(原点復帰)を省略してもよい。この場合、姿勢制御部112は、引渡し位置において電子部品Wを受け取った際の対象第2保持部144の姿勢と、対象グループ内の他の第2保持部144の姿勢調節に伴う対象第2保持部144の回転とを考慮して、受取り位置において対象第2保持部144の姿勢を調節してもよい。
【0101】
(変形例)
以上に例示した第2実施形態に係る処理装置では、複数の第2保持部144が2つのグループに分けられグループごとに駆動力が付与されるが、処理装置1Cの姿勢調節部147は、複数の第2保持部144が3以上のグループに分けられ、グループごとに駆動力を付与する3組以上の回転駆動部及び伝達部を有してもよい。処理装置1Cの姿勢調節部147は、グループごとに駆動力を付与する2組以上の回転駆動部及び伝達部に代えて、複数の第2保持部144の全ての姿勢を変更するための駆動力を発生させる一つの駆動部(例えば回転駆動部)と、その駆動力を複数の第2保持部144の全てに伝達する一つの伝達部を有してもよい。この一つの駆動部は、ベース部140に設けられていてもよい。処理装置1Cの姿勢調節部147は、複数の第2保持部144に個別に駆動力を付与する複数組の駆動部及び伝達部を有してもよい。これらの複数の駆動部は、ベース部140に設けられていてもよい。なお、ベース部140に代えて、第2回転駆動部150のモータ本体部146の筐体(ベース部)に回転駆動部170A,170B等が設けられてもよい。
【0102】
第1実施形態に係る変形例が第2実施形態に係る処理装置1C及びその変形例に適用されてもよい。第1実施形態に係る変形例1と同様に、第2回転搬送部40Cが、第2吸着部154を昇降させる昇降駆動部を有してしてもよい。第1実施形態に係る変形例2と同様に、コントローラ100は、第2保持部144に保持されている状態の電子部品Wの傾きに応じて、当該第2保持部144の姿勢を調節するように姿勢調節部147を制御してもよい。第2実施形態に係る変形例3と同様に、処理装置1Cが、第2回転搬送部40Cの上流に配置される第3回転搬送部40Bを備えてもよく、第2回転搬送部40Cにおける電子部品Wの姿勢の調節の前に、第3回転搬送部40Bにおいて電子部品Wの位置の調節が行われてもよい。
【0103】
(第2実施形態の効果)
この処理装置1Cでも、第1位置において第1保持部14から第2保持部144に電子部品Wが受け渡され、第1位置とは異なる第2位置において第2保持部144から第1保持部14に姿勢が調節された状態で電子部品Wが戻される。従って、第1実施形態に係る処理装置1等と同様に、電子部品Wの姿勢調節と効率的な搬送との両立に有用である。
【0104】
以上の第2実施形態に係る処理装置1Cは、第2円軌道CR2の中心軸線Ax2まわりに回転するように衛星テーブル142(第2支持部)を支持するベース部140を備える。第2回転駆動部150は、ベース部140に対して衛星テーブル142(第2支持部)を回転させる。姿勢調節部147は、ベース部140に設けられ、駆動力を発生させる回転駆動部170A(駆動部)と、衛星テーブル142の回転に伴う第2保持部144の変位を許容しつつ、第2保持部144の姿勢を変更するように回転駆動部170Aによる駆動力を第2保持部144に伝達する伝達部180Aとを有する。この場合、回転駆動部170Aがベース部140に設けられているので、回転駆動部170Aへの駆動エネルギーの供給系統(例えば、駆動電力の供給ケーブル)を簡素化することができる。
【0105】
以上の第2実施形態に係る処理装置1Cは、複数の第2保持部144を備える。姿勢調節部147は、ベース部140に設けられ、駆動力を発生させる回転駆動部170B(第2駆動部)と、伝達部180B(第2伝達部)とを更に有する。伝達部180Aは、複数の第2保持部144のうちの第1グループの第2保持部144Aの衛星テーブル142の回転に伴う変位を許容しつつ、第1グループの第2保持部144Aの姿勢を変更するように回転駆動部170Aによる駆動力を第1グループの第2保持部144Aに伝達する。伝達部180Bは、複数の第2保持部144のうちの第2グループの第2保持部144Bの衛星テーブル142の回転に伴う変位を許容しつつ、第2グループの第2保持部144Bの姿勢を変更するように回転駆動部170Bによる駆動力を第2グループの第2保持部144Bに伝達する。この場合、複数の第2保持部144の全ての姿勢を一括して変更する駆動部及び伝達部を設ける場合に比べて、駆動部及び伝達部の構成を簡素化することができる。従って、処理装置全体の簡素化に有用である。
【0106】
以上の第2実施形態において、複数の第2保持部144は、第1グループの第2保持部144Aが第1位置に配置される際に第2グループの第2保持部144Bが第2位置に配置され、第2グループの第2保持部144Bが第1位置に配置される際に第1グループの第2保持部144Aが第2位置に配置されるように、第2円軌道CR2に沿って並んでいる。この場合、第2位置において電子部品Wを第1保持部14に引き渡す際の第2保持部144への姿勢の調節の動作が、第1位置において電子部品Wを受け取ろうとする第2保持部144の姿勢に影響しない。従って、第1位置において、複数の第2保持部144それぞれが電子部品Wを受け取る際に、同じ姿勢で電子部品Wを受け取ることができる。
【解決手段】本開示の一側面に係る電子部品の処理装置は、複数の電子部品をそれぞれ保持する複数の第1保持部と、第1円軌道に沿って並ぶように複数の第1保持部を支持する第1支持部と、第1支持部を回転させる第1回転駆動部と、第1位置において第1保持部から一の電子部品を受け取って、第2位置において第1保持部に一の電子部品を引き渡す第2保持部と、第2円軌道上に位置するように第2保持部を支持する第2支持部と、第2支持部を回転させる第2回転駆動部と、第2支持部に対する第2保持部の姿勢を調節する姿勢調節部とを備える。