【文献】
岸田 宏司 Kouji KISHIDA,在宅介護を支援するケアマネージメントシステム Home Care Management Systems:Concepts and Technologies,情報処理 第40巻 第7号 IPSJ Magazine,日本,社団法人情報処理学会 Information Processing Society of Japan,1999年 7月15日,第685−688頁
【文献】
兵頭 幸起 Koki Hyodo,ソフトクラスタリングに基づく大域的レコメンデーションの検討 Global recommendation based on soft clustering,電気学会研究会資料 The Papers of Technical Meeting on "Systems",IEE Japan,日本,一般社団法人電気学会 The Institute of Electrical Engineers of Japan(IEEJ),2018年 9月26日,第147−152頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1に記載された技術は、抽出された解決課題と、記憶部に記憶されたデータとに基づいて長期目標及び短期目標を提示しているにすぎない。これは、記憶部に記憶されたデータを単純に読み出すだけなので、提示する結果が画一的になり、介護の利用者に適した目標が設定されていない可能性があった。
【0005】
本発明は、利用者の状況により適したケアプランを作成する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様の情報処理装置は、
医療及び介護の専門的知識を示す複数の情報を含む知識情報を記憶する記憶部と、入力情報に応じた第1項目の情報
および知識情報を予め学習すると共に、入力情報及び第1項目の情報に応じた第2項目の情報を予め学習する
学習部と、記憶部から知識情報を読み出して、読み出した知識情報に含まれる専門的知識を提示用の文章に適したルールに調整するルール調整部とを含む学習処理部と、入力情報が入力される入力部と、
入力部に入力された入力情報に応じて、学習処理部の学習結果に基づいて、ルール調整部により調整された専門的知識の提示用の文章を第1項目の情報として単数または複数提示し、入力情報と選択された第1項目の情報に応じて、ルール調整部により調整された専門的知識の提示用の文章を第2項目の情報として単数または複数提示する提示部と、提示部によって提示された第1項目の情報
の選択
を入力部から受け付けると共に、提示部によって提示された第2項目の複数の情報のうち1又は複数の情報
の選択
を受け付ける選択部と、選択部によって選択
が受け付けられた第1項目の情報と、選択部によって選択
が受け付けられた第2項目の情報とを
含む介護で利用されるケアプランを表示する表示部と、を備える。
【0007】
一態様の情報処理装置では、学習処理部は、入力情報、第1項目の情報及び第2項目の情報に応じた第3項目の情報を予め学習する。提示部は、選択部によって第2項目の情報
の選択が受け付けられた場合、学習処理部の学習結果に基づいて、入力情報と、選択部によって選択
が受け付けられた第1〜2項目の情報とに応じた第3項目の複数の情報を提示してもよい。選択部は、提示部によって提示された第3項目の複数の情報のうち1又は複数の情報
の選択
を受け付けてもよい。表示部は、選択部によって選択
が受け付けられた第3項目の1又は複数の情報を表示してもよい。
【0008】
一態様の情報処理装置では、学習処理部は、入力情報、第1項目の情報、第2項目の情報及び第3項目の情報に応じた第4項目の情報を予め学習する。提示部は、選択部によって第3項目の情報
の選択が受け付けられた場合、学習処理部の学習結果に基づいて、入力情報と、選択部によって選択
が受け付けられた第1〜3項目の情報とに応じた第4項目の複数の情報を提示する。選択部は、提示部によって提示された第4項目の複数の情報のうち1の情報
の選択
を受け付ける。表示部は、選択部によって選択
が受け付けられた第4項目の情報を表示してもよい。
【0009】
一態様の情報処理装置では、学習処理部は、第2項目、第3項目又は第4項目で出現する情報のルールを、出現の対象となる項目よりも前の項目に基づいて学習してもよい。
【0010】
一態様の情報処理装置では、第1〜4項目は、介護で利用されるケアプランの記載項目である。第1項目は利用者のニーズ、第2項目はニーズを満たすための長期目標、第3項目は長期目標を達成するための短期目標、第4項目はサービス内容を規定してもよい。
【0011】
一態様の情報処理装置は、
医療及び介護の専門的知識を示す複数の情報を含む知識情報を記憶する記憶部と、入力情報に応じた第1項目の情報を
知識情報とともに予め学習
する学習部と、記憶部から知識情報を読み出して、読み出した知識情報に含まれる専門的知識を提示用の文章に適したルールに調整するルール調整部とを含む学習処理部と、入力情報が入力される入力部と、
入力部に入力された入力情報に応じて、学習処理部の学習結果に基づいて、ルール調整部により調整された専門的知識の提示用の文章を第1項目の情報として提示する提示部と、提示部によって提示された第1項目の情報
の選択
を入力部から受け付ける選択部と、選択部によって選択
が受け付けられた第1項目の情報を
含む介護で利用されるケアプランを表示する表示部と、を備える。
【0012】
一態様の情報処理装置は、
医療及び介護の専門的知識を示す複数の情報を含む知識情報を記憶する記憶部と、入力情報に応じた第1項目の情報
および知識情報を予め学習すると共に、入力情報及び第1項目の情報に応じた第2項目の情報を予め学習する
学習部と、記憶部から知識情報を読み出して、読み出した知識情報に含まれる専門的知識を提示用の文章に適したルールに調整するルール調整部とを含む学習処理部と、入力情報が入力される入力部と、
入力部に入力された入力情報に応じて、学習処理部の学習結果に基づいて、ルール調整部により調整された専門的知識の提示用の文章を第1〜4項目の情報
として提示する提示部と、提示部によって提示された第1〜4項目の情報を選択する選択部と、選択部によって選択
が受け付けられた第1〜4項目の情報を
含む介護で利用されるケアプランを表示する表示部と、を備える。
【0013】
一態様の情報処理方法では、コンピュータが、
医療及び介護の専門的知識を示す複数の情報を含む知識情報を記憶部に記憶する記憶ステップと、入力情報に応じた第1項目の情報
および知識情報を予め学習すると共に、入力情報及び第1項目の情報に応じた第2項目の情報を予め学習する
学習ステップと、記憶部から知識情報を読み出して、読み出した知識情報に含まれる専門的知識を提示用の文章に適したルールに調整するルール調整ステップとを含む学習処理ステップと、入力情報が入力される入力ステップと、
入力ステップにおいて入力された入力情報に応じて、学習処理ステップの学習結果に基づいて、ルール調整ステップにより調整された専門的知識の提示用の文章を第1項目の情報として単数または複数提示し、入力情報と選択された第1項目の情報に応じて、ルール調整ステップにより調整された専門的知識の提示用の文章を第2項目の情報として単数または複数提示する提示ステップと、提示ステップによって提示された第1項目の情報
の選択
を受け付けると共に、提示ステップによって提示された第2項目の複数の情報のうち1又は複数の情報
の選択
を受け付ける選択ステップと、選択ステップによって選択
が受け付けられた第1項目の情報と、選択ステップによって選択された第2項目の情報とを
含む介護で利用されるケアプランを表示する表示ステップと、を実行する。
【0014】
一態様の情報処理プログラムは、コンピュータに、
医療及び介護の専門的知識を示す複数の情報を含む知識情報を記憶部に記憶する記憶機能と、入力情報に応じた第1項目の情報を
および知識情報予め学習すると共に、入力情報及び第1項目の情報に応じた第2項目の情報を予め学習する
学習機能と、記憶部から知識情報を読み出して、読み出した知識情報に含まれる専門的知識を提示用の文章に適したルールに調整するルール調整機能とを含む学習処理機能と、入力情報が入力される入力機能と、
入力機能により入力された入力情報に応じて、学習処理機能の学習結果に基づいて、ルール調整機能により調整された専門的知識の提示用の文章を第1項目の情報として単数または複数提示し、入力情報と選択された第1項目の情報に応じて、ルール調整機能により調整された専門的知識の提示用の文章を第2項目の情報として単数または複数提示する提示機能と、提示機能によって提示された第1項目の情報
の選択
を受け付けると共に、提示機能によって提示された第2項目の複数の情報のうち1の情報を選択する選択機能と、選択機能によって選択された第1項目の情報と、選択機能によって選択された第2項目の情報とを
含む介護で利用されるケアプランを表示する表示機能と、実現させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、利用者の状況により適したケアプランを作成する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理装置について説明するためのブロック図である。
図2は、学習処理部が学習するルールの一例について説明するための図である。
【0018】
本実施形態の情報処理装置1は、一例として、介護において利用されるケアプランの作成に用いられる。ケアプランには、例えば、介護を利用する利用者のニーズ、利用者が介護を利用する場合の長期目標、利用者が介護を利用する場合の短期目標、及び、利用者が利用する介護のサービス内容等が記載される。情報処理装置1は、一例として、利用者のニーズとしての第1項目、利用者の長期目標(ニーズを達成するための長期目標)として第2項目、利用者の短期目標(長期目標を達成するための短期目標)として第3項目、及び、利用者が利用する介護のサービス内容として第4項目等を提示する。また、情報処理装置1は、第1〜4項目に基づいて、介護の利用者に適した施設を提案する。
【0019】
図1に示す情報処理装置1は、学習処理部11と、入力部12と、提示部13と、選択部14と、表示部15と、操作部16と、学習済ルール記憶部17と、ケアプランアセスメント記憶部21と、知識情報記憶部22と、を備える。学習処理部11、入力部12、提示部13、選択部14及び学習済ルール記憶部17により、ケアプラ作成処理部が構成される。
情報処理装置1は、例えば、コンピュータ等によって実現される。学習処理部11、入力部12、提示部13及び選択部14は、例えば、コンピュータの中央処理装置等の一機能として実現される。表示部15は、コンピュータのモニタである。操作部16は、コンピュータのキーボード及びマウス等である。
【0020】
学習処理部11は、第1項目の情報と、第2項目の情報と、第3項目の情報と、第4項目の情報とを予め学習する。すなわち、学習処理部11は、第1項目、第2項目、第3項目及び第4項目の順に、各項目で出現する情報のルールを学習する。すなわち、学習処理部11は、入力情報に応じて第1項目の情報を提示するルールを学習する。学習処理部11は、入力情報及び第1項目の情報に応じて第2項目の情報を提示するルールを学習する。学習処理部11は、入力情報、第1項目の情報及び第2項目の情報に応じて第3項目の情報を提示するルールを学習する。学習処理部11は、入力情報、第1項目の情報、第2項目の情報及び第3項目の情報に応じて第4項目を提示するルールを学習する。ここで、情報とは、第1〜4項目の内容のことである。また、学習とは、機械学習のことである。学習処理部11は、一例として、情報処理装置1がケアプランの作成に用いられる場合、ケアプランアセスメント記憶部21又は知識情報記憶部22から第1〜4項目の情報を読み出して入力する。ケアプランアセスメント記憶部21には、例えば、既に作成された、介護の利用者についてのケアプランのデータ等が記憶される。知識情報記憶部22には、例えば、医療及び介護等の文献等に基づく専門的な知識に関する知識情報が記憶される。学習処理部11は、学習の結果を学習済ルール記憶部17に記憶する。学習済ルール記憶部17には、学習の結果が記憶される。
【0021】
図2に例示するように、学習処理部11は、入力情報に基づいて第1項目の情報A1について学習した場合、入力情報と、その情報A1とに応じて出現する第2項目の情報B1,B2を学習する。また、学習処理部11は、入力情報、第1項目の情報A1、第2項目の情報B1に応じて出現する第3項目の情報C1,C2を学習する。さらに、学習処理部11は、入力情報、第1項目の情報A1,第2項目の情報B1及び第3項目の情報C1に応じて出現する第4項目の情報D1,D2を学習する。学習処理部11は、入力情報、第1項目の情報A1,第2項目の情報B1及び第3項目の情報C2に応じて出現する第4項目の情報D3を学習する。学習処理部11は、情報A1,情報B1,情報C1及び情報D1という各項目において情報が出現するルール、情報A1,情報B1,情報C1及び情報D2という各項目において情報が出現するルール、情報A1,情報B1,情報C2及び情報D3という各項目において情報が出現するルールを学習する。学習処理部11の具体的な学習内容は、後述する。
本実施形態では簡単化のため、項目数を第1〜4項目の4つとしたが、この数はいくつであってもよい。
【0022】
図1に示す入力部12は、入力情報を入力する。入力情報は、例えば、介護の利用者についてのアセスメントデータである。介護に利用されるアセスメントデータには、例えば、日常生活を送るための最低限度必要な日常的な動作に関する日常生活動作能力(ADL:Activity of Daily Living)、ADLよりも複雑で高次な動作に関する手段的日常生活動作能力(IADL:Instrumental Activities of Daily Living)、疾病管理、食事・認知状態及び環境等の利用者の状況が記載されている。
【0023】
提示部13は、入力部12に入力情報が入力された場合、学習処理部11の学習結果に基づいて、入力情報に応じた複数の第1項目の情報を提示する。
提示部13は、後述する選択部14によって第1項目の単数又は複数の情報のうち1の情報が選択された場合、学習処理部11の学習結果に基づいて、入力情報と、選択された第1項目の情報に応じた第2項目の複数の情報を提示する。
提示部13は、後述する選択部14によって第2項目の複数の情報うちの1の情報が選択された場合、学習処理部11の学習結果に基づいて、入力情報と、選択された第1項目の情報と、選択部14によって選択された第2項目の1の情報とに応じた第3項目の複数の情報を提示する。
提示部13は、選択部14によって第3項目の複数の情報のうち1の情報が選択された場合、学習処理部11の学習結果に基づいて、入力情報と、選択された第1項目の情報と、選択部14によって選択された第2項目の1の情報と、選択部14によって選択された第3項目の1の情報とに応じた第4項目の複数の情報を提示する。
具体的には、提示部13は、第1項目の情報、第2項目の複数の情報、第3項目の複数の情報、及び、第4項目の複数の情報を表示部15に表示させる。
【0024】
また、提示部13は、入力情報と、第1〜4項目とに基づいて、例えば、介護の利用者に適した施設の提示を行う。すなわち、提示部13は、例えば、第1〜4項目が介護の内容である場合には、その第1〜4項目で示す介護の内容を実施することが可能な施設を提供する。具体的には、提示部13は、例えば、予め学習を行うことにより、入力情報と、第1〜4項目とに基づいて施設を提示する。学習は、例えば、第1〜4項目の学習と同様に、学習処理部11において行われる。
【0025】
選択部14は、提示部13によって提示された第1項目の情報を選択する。選択部14は、提示部13によって提示された第2項目の単数又は複数の情報のうち1の情報を選択する。選択部14は、提示部13によって提示された第3項目の単数又は複数の情報のうち1の情報を選択する。選択部14は、提示部13によって提示された第4項目の単数又は複数の情報のうち1の情報を選択する。
ここで、選択部14は第1項目の情報を選択した際に、ケアマネジャー等が操作部16を操作することによって、選択した情報を編集し、内容を追記してもよい。また、提示された候補以外を新規の情報として入力してもよい。
【0026】
具体的には、選択部14は、提示部13によって表示部15に表示される第1項目の情報が、ケアマネジャー等が操作部16を操作することに基づいて選択されると、選択された情報をケアプランのニーズの項目に入力する。
選択部14は、提示部13によって表示部15に表示される第2項目の単数又は複数の情報のうち、ケアマネジャー等が操作部16を操作することに基づいて1の情報が選択されると、選択された1の情報を選択(決定)し、ケアプランの長期目標の項目に選択した情報を入力する。
選択部14は、提示部13によって表示部15に表示される第3項目の単数又は複数の情報のうち、ケアマネジャー等が操作部16を操作することに基づいて1の情報が選択されると、選択された1の情報を選択(決定)し、ケアプランの短期目標の項目に選択した情報を入力する。
選択部14は、提示部13によって表示部15に表示される第4項目の単数又は複数の情報のうち、ケアマネジャー等が操作部16を操作することに基づいて1の情報が選択されると、選択された1の情報を選択(決定)し、ケアプランのサービス内容の項目に選択した情報を入力する。
これら各項目においても、選択部14は各項目の情報を選択した際に、ケアマネジャー等が操作部16を操作することによって、選択した情報を編集し追記された内容や、提示された候補以外に入力された新規情報を各項目に入力してもよい。
【0027】
表示部15は、選択部14によって選択(決定)された第1〜4項目の情報を表示する。すなわち、表示部15は、ケアプランに応じた記載形式となるように、第1〜4項目のそれぞれの欄に情報を入力して表示する。
【0028】
次に、学習処理部11の学習内容について説明する。
まず、学習処理部11は、複数のアセスメントデータに記載される複数のデータ項目の内容とそれに対応するニーズを予め学習する。アセスメントデータとニーズとの対応関係の学習の一例として、アセスメントデータ内の選択項目情報及び自然言語による入力内容を解析して利用者をモデル化し、モデル化されたデータと対応したニーズを予め学習する。
【0029】
学習処理部11は、一例として、アセスメントデータに記載される、ADL、IADL、疾病管理、食事・認知状態及び環境等のアセスメント選択肢、その選択肢に記載される内容、それに紐付いたケアプランの文章等のデータを解析する。すなわち、学習処理部11は、解析の結果に基づいて、アセスメント選択肢に対応する、「認知症のため、疾患に対する意識が乏しい。病院に1人で行けない。また、高血圧、喘息、痔で内服が処方されているが薬の管理ができない。」や「認知症のため、生活全般に見守り及び援助が必要である。」等の文例の対応ルールを学習する。
【0030】
さらに、学習処理部11は、既に作成されている他の利用者のケアプランの記載内容から特徴を抽出し、抽出した特徴に基づいてケアプランの記載内容を分類し、分類した内容単位で、提示部13で提示させるための推薦ルールを学習する。
【0031】
具体的には、学習処理部11は、特徴を抽出するため、ケアプランの記載内容を特徴付ける単語に大きい重みを与える。例えば、学習処理部11は、「自宅内を自由に安全に移動できる。」又は「室内を安全に移動できる。」という記載内容であれば、「移動」が特徴的な記載内容であるとして、「移動」に大きい重みが与えられる。また、学習処理部11は、「買い物が安全にできる。」という記載内容であれば、「買い物」が特徴的な記載内容であるとして、「買い物」に大きい重みが与えられる。似たような記載内容からは似た特徴(ベクトル)が与えられる。
【0032】
次に、学習処理部11は、ケアプランの記載内容を分類するため、与えられた特徴に基づいて(ベクトル化された)ケアプランの記載内容を分類して、類似群の記載内容でまとめる。学習処理部11は、各項目(利用者モデル、ニーズ、長期目標、短期目標、サービス内容)の内容を類似の記載毎にクラスタリングする。そして、学習処理部11は、利用者モデル、ニーズ、長期目標、短期目標及びサービス内容で、利用者モデルとクラスタリングした集合間の出現相関から、推薦ルールを学習する。
【0033】
また、学習処理部11は、ケアプランの記載内容を分類するだけでなく、医学及び介護の専門書並びに専門家の知識等に基づく知識情報を分類することも可能である。
【0034】
これにより、学習処理部11は、ケアプランを作成する場合、入力されたアセスメントデータに基づいてニーズを提示(推薦)し、長期目標をニーズに基づいて提示(推薦)し、短期目標をニーズ及び長期目標に基づいて提示(推薦)し、サービス内容をニーズ、長期目標及び短期目標に基づいて提示(推薦)するルールを学習することが可能になる。
【0035】
次に、学習処理部11及び提示部13のより詳細な構成について説明する。
まず、学習処理部11の構成の第1例について説明する。
図3は、学習処理部11の構成の一例について説明するための第1の図である。
【0036】
学習処理部11は、分類処理部111と、分類判定部112と、対応関係学習部113と、提示文章選択部114と、を備える。また、学習済ルール記憶部17は、文章分類状態記憶部171と、対応関係記憶部172と、提示文章記憶部173とを備える。
【0037】
分類処理部111は、ケアプランアセスメント記憶部21からケアプラン及びアセスメントに関するデータ情報を入力する。また、分類処理部111は、知識情報記憶部22から専門的な知識に関するデータを入力する。ケアプランアセスメント記憶部21は、既に作成されたケアプラン(介護者の介護計画を記載した情報)に関するデータを記憶する。知識情報記憶部22は、例えば、介護及び医療の専門書等に記載されている内容に関するデータを記憶する。分類処理部111は、入力されたデータに基づく情報(記載内容)を第1〜4項目(例えば、ニーズ、長期目標、短期目標及びサービス内容)毎にそれぞれ、その項目内の文章群から文章内容が類似したものをクラスタリングする。分類処理部111は、分類結果(クラスタリングした集合の識別子と、その識別子に所属する記載内容としての文章)を文章分類状態記憶部171に記憶する。
実施例としては、ケアプランの文章をTF/IDFやWord2Vecなどの技術を用いて単語の重要性を意識して文章をベクトル化した上で、ベクトル情報群をk−means等の技術を用いる。また、ケアプランアセスメント記憶部21や知識情報記憶部22のデータの増減に合わせて、分類処理部111の処理をやり直してもよい。
【0038】
分類判定部112は、ケアプランアセスメント記憶部21からケアプランに関するデータ情報を入力する。また、分類判定部112は、知識情報記憶部22から専門的な知識に関するデータを入力する。分類判定部112は、分類処理部111がクラスタリングした分類群のどれに該当するか判断する(クラスタリングした集合毎の識別子のどれに該当するかを判断する)。
【0039】
対応関係学習部113は、分類判定部112によって判定された結果に基づいて、各項目間でのクラスタリングした集合間での対応関係を学習する。具体的な一例としては、対応関係学習部113は、第1項目の中の任意の文章集合(識別子A1)に所属する文章群の後に第2項目のある文章集合(識別子B1)が出現する回数、第1〜2項目の後に第3項目のある文章集合が出現する回数、第1〜3項目の後に第4項目のある文章集合が出現する回数をそれぞれカウントする。対応関係学習部113は、第1〜4項目のそれぞれの文章集合毎の相関出現回数をカウントした結果を対応関係記憶部172に記憶する。
【0040】
提示文章選択部114は、文章分類状態記憶部171にアクセスし、第1〜4項目毎のそれぞれの文章集合毎のデータに基づいて、第1〜4項目のそれぞれの文章集合毎について、例えば、ケアマネジャー等に提示するための文章(提示文章)を選択する。提示文章選択部114は、選択した提示文章に関するデータを提示文章記憶部173に記憶する。具体的な実施例としては、LexRankと呼ばれる技術を用いることで、ある文章集合内でその内容を適切に示している文章を選択することができる。また、この提示文章記憶部173に記憶されるデータ(提示文章)は、ケアマネジャーやシステムの管理者等が操作部を操作することに基づいて、文章を修正したり、適切な提示文章を選択したりすることも可能である。
【0041】
まず、学習処理部11の構成の第2例について説明する。
図4は、学習処理部11の構成の一例について説明するための第2の図である。
学習処理部11は、知識情報抽出部115と、ルール調整部116と、を備える。
【0042】
知識情報抽出部115は、知識情報記憶部22から専門的な知識に関するデータを入力する。知識情報抽出部115は、入力したデータに基づいて、専門的な知識を抽出する。知識情報抽出部115は、一例として、「介護者がこのような症状を有する場合には、このような処置をする。」等の専門的知識を抽出する。知識情報抽出部115は、抽出した専門的知識に関するデータを知識情報抽出記憶部174に記憶する。
【0043】
ルール調整部116は、知識情報抽出記憶部174から専門的知識に関するデータを読み出す。ルール調整部116は、読み出したデータに基づく専門的知識を、ケアマネジャー等に提示する文章に適したルールに調整し、又は、ケアマネジャー等が操作部を操作することに基づいて複数の専門的知識の中から提示に適した1の専門的知識を選択し、調整又は選択の結果を文章分類状態記憶部171、対応関係記憶部172及び提示文章記憶部173に記憶する。
【0044】
なお、上述した第1例及び第2例は、それぞれ異なる学習処理部11の構成について説明した。しかし、学習処理部11は、例えば、分類処理部111と、分類判定部112と、対応関係学習部113と、提示文章選択部114と、知識情報抽出部115と、ルール調整部116と、を全て備える構成であってもよい。
【0045】
次に、提示部13の構成の一例について説明する。
図5は、提示部13の構成の一例について説明するための図である。
【0046】
提示部13は、入力受付部131と、前処理部132と、文章分類部133と、ルール検索部134と、を備える。
【0047】
入力受付部131は、入力部12から入力情報を受け付ける。入力受付部131は、受け付けた入力情報を前処理部132に出力する。
【0048】
前処理部132は、入力情報についての前処理を行う。前処理部132は、例えば、入力情報に記載される文章(記載内容)について、冗長な表現を取り除く処理、又は、文章の表記ゆれを統一する処理等を行う。前処理部132は、処理後の情報(処理文章)を文章分類部133に出力する。
入力情報が、提示文章記憶部173から提示された情報をケアマネジャー等が選択したまま利用された際には、前処理部132の処理をスキップすることができる。
【0049】
文章分類部133は、文章分類状態記憶部171及び提示文章記憶部173に記憶されるデータを参照することに基づいて、入力された処理後の情報(処理文章)が文章分類状態記憶部171のどの文章分類に所属するかを判定する。判定方法の具体的な実施例としては、ベイズ分類器の利用、クラスタリング集合毎の代表ベクトル群との類似度計算(Cos内積等)結果の利用などが挙げられる。
入力情報が、提示文章記憶部173から提示された情報をケアマネジャー等が選択したまま利用された際には、提示文章記憶部173内に保持される文章分類の識別子が分類結果となる。
文章分類部133は、判定結果をルール検索部134に出力する。
【0050】
ルール検索部134は、入力された分類の判定結果に基づいて、対応関係記憶部172及び提示文章記憶部173から選択された項目の次の項目から提示候補となる文章集合の識別子を算出し、その識別子から提示文章記憶部173に格納される提示文章を取得し、表示部15に提示(表示)する。ルール検索部134は、提示した第1〜4項目毎に提示文章を識別するためのデータを選択部14に出力する。選択部14では、ケアマネジャー等が操作部16を操作することに基づいて、提示された複数の第1〜4項目のうち1つが選択されると、選択された1つの第1〜4項目を受け付ける。
【0051】
次に、情報処理方法について説明する。
図6は、一実施形態に係る情報処理方法について説明するためのフローチャートである。
【0052】
ステップST1において、学習処理部11は、第1項目の情報、第2項目の情報、第3項目の情報及び第4項目の情報を学習する。上述したように、学習処理部11は、アセスメントデータ及び既に作成されたケアプラン等の情報に基づいて、第1〜4項目の情報を学習する。ここで、学習処理部11は、第1項目、第2項目、第3項目及び第4項目の各情報を、項目の順に、出現が相関するように学習する。なお、ステップST1の処理が1回行われた場合、次回からステップST2の処理から開始される。ステップST1の処理は、学習の内容を更新する等、新たに学習が必要になった場合に実行される。
【0053】
ステップST2において、入力部12は、利用者のケアプランを作成するために、アセスメントデータ等の入力情報を入力する。介護を利用する利用者のケアプランを作成する場合、アセスメントデータには、利用者の状態(ADL,IADL状態,疾患名、家庭環境等)が選択式項目及び自由記述により入力される。例えば、要介護度レベルや、移動が自立しできるか、一部介助や全介助が必要かどうかなどが記載される。また、自由記述欄では、その状態に至った原因や、現在の状況の詳細な情報が記載されることが多い。
【0054】
ステップST3において、提示部13は、ステップST1の学習の結果に基づいて、ステップST2で入力された入力情報に応じた第1項目の単数又は複数の情報を提示する。具体的には、提示部13は、第1項目の単数又は複数の情報を表示部15に表示させる。介護を利用する利用者のケアプランを作成する場合、第1項目の情報は、(現行のケアプランでは)利用者のニーズを提示することとなり、「○○をするために一人で買い物が出来るようになりたい。」等である。
【0055】
ステップST4において、選択部14は、ケアマネジャーによる操作部16の操作に基づいて、ステップST3で提示された複数の情報のうち1又は複数の情報が選択されると、選択された1の情報を選択(決定)する。
ケアマネジャーは選択された1の情報を適宜編集し、自由に書き換えてもよい。
【0056】
ステップST5において、提示部13は、ステップST4で入力した文章表現を、前処理部132で適切な加工(冗長表現の削除、表記揺れの修正)をした上で、文章分類部133において、文章分類状態記憶部171のどの分類クラスタに所属するかを判定する。入力情報が、提示文章記憶部173から提示された情報をケアマネジャー等が選択したまま利用された際には、前処理部132の処理をスキップすることができる。文章分類部133の実施例として、ベイズ分類器などがある。ステップST1の学習の結果に基づいて、ステップST4で選択された第1項目の情報に応じた、第2項目の複数の情報を提示する。具体的には、文章分類部133によって取得された文章分類状態記憶部171内の第1項目の文章クラスタを取得し、前記第1項目文章クラスタと対応関係を保持する第2項目の文章クラスタのスコア付きリストを対応関係記憶部172から取得し、その文章クラスタのリストにそれぞれ対応する提示文章群を提示文章記憶部173から探索して提示する。提示部13は、第2項目の単数又は複数の情報を表示部15に表示する。これは、前記文章クラスタのスコア付きリストにおいて、一定値以上のスコアを示すものかあるいは上位X件を提示するものとしてよい。介護を利用する利用者のケアプランを作成する場合、第2項目の情報は、例えば、「室内で自立して移動できるようになる」や「補助者に支援されながら外出する。」等といった長期目標が記載される。
【0057】
ステップST6において、選択部14は、ケアマネジャーによる操作部16の操作に基づいて、ステップST5で提示された複数の情報のうち1の情報が選択されると、選択された1の情報を選択(決定)する。ステップST4と同様に選択された情報を編集してもよい。
【0058】
ステップST7において、提示部13は、ステップST1の学習の結果に基づいて、ステップST4で選択(決定)及び編集された第1項目の情報、及び、ステップST6で選択(決定)及び編集された第2項目の情報に応じた、第3項目の複数の情報を提示する。具体的には、提示部13は、ステップST5と同様である。第3項目の複数の情報を表示部15に表示させる。介護を利用する利用者のケアプランを作成する場合、第3項目の情報は、短期目標が記載れる。例えば、「体調の良い時に庭に出る。」や「通所リハビリテーションなどで自立歩行のリハビリを受ける。」等である。
【0059】
ステップST8において、選択部14は、ケアマネジャーによる操作部16の操作に基づいて、ステップST7で提示された複数の情報のうち1の情報が選択されると、選択された1の情報を選択(決定)する。ステップST4と同様に選択された情報を編集してもよい。
【0060】
ステップST9において、提示部13は、ステップST1の学習の結果に基づいて、ステップST4で選択(決定)された第1項目の情報、ステップST6で選択(決定)された第2項目の情報、及び、ステップST8で選択(決定)された第3項目の情報に応じた、第4項目の複数の情報を提示する。具体的には、提示部13は、第4項目の複数の情報を表示部15に表示させる。介護を利用する利用者のケアプランを作成する場合、第4項目の情報は、サービス内容情報が記載され、例えば、「歩行支援のための歩行器導入」や「自立移動のためのリハビリテーション」、「外出目的のための地域でのコミュニティーイベントへの参加」等である。
【0061】
ステップST10において、選択部14は、ケアマネジャーによる操作部16の操作に基づいて、ステップST9で提示された複数の情報のうち1の情報が選択されると、選択された1の情報を選択(決定)する。ステップST4と同様に選択された情報を編集してもよい。
なお、ステップST3、ステップST5、ステップST7及びステップST9の処理と同様に、提示部13は、第1〜4項目の情報に基づいて、例えば、介護の利用者に適した施設の提示を行う。
【0062】
ステップST11において、情報処理装置1の不図示の制御部は、作成したケアプランを出力する。例えば、制御部は、作成したケアプランを不図示の記憶部に記憶し、又は、作成したケアプランを不図示の印刷装置で印刷する。
【0063】
ここで、情報処理方法は、情報処理装置1(一例として、コンピュータ)が実行する。また、本実施形態の情報処理は、情報処理装置1(コンピュータ)において実行されるプログラムによって実現されることが可能である。プログラムは、ハードディスク、メモリ、CD−ROM等の記録媒体に記録されることが可能である。
【0064】
次に、本実施形態の効果について説明する。
情報処理装置1は、
医療及び介護の専門的知識を示す複数の情報を含む知識情報を記憶する知識情報記憶部22と、入力情報に応じた第1項目の情報
および知識情報を予め学習すると
学習部と、知識情報記憶部22から知識情報を読み出して、読み出した知識情報に含まれる専門的知識を提示用の文章に適したルールに調整するルール調整部116とを含む学習処理部11と、入力部12に
入力された入力情報に応じて、学習処理部11の学習結果に基づいて、ルール調整部116により調整された専門的知識の提示用の文章を第1項目の情報として単数または複数提示し、入力情報と選択された第1項目の情報に応じて、ルール調整部116により調整された専門的知識の提示用の文章を第2項目の情報として単数または複数提示する提示部13と、提示部13によって提示された第1項目の情報
の選択
を入力部12から受け付けると共に、提示部13によって提示された第2項目の複数の情報のうち1又は複数の情報
の選択
を受け付ける選択部14と、選択部14によって選択
が受け付けられた第1項目の情報と、選択部14によって選択
が受け付けられた第2項目の情報とを
含む介護で利用されるケアプランを表示する表示部と、を備える。
情報処理装置1は、第2項目の情報を提示する場合、ユーザによって既に選択された第1項目に応じた第2項目の情報を提示する。従来では記憶部に記憶されたデータを読み出して画一的にアセスメントデータに適応しているのに対し、本実施形態では学習結果に基づいて第1項目に相関した第2項目を提示する。情報処理装置1は、ユーザによって第1項目が選択されているので、ユーザに適した第2項目の情報を提示することができる。
【0065】
情報処理装置1の学習処理部11は、入力情報、第1項目の情報及び第2項目の情報に応じた第3項目の情報を予め学習する。提示部13は、選択部14によって第2項目の情報
の選択が受け付けられた場合、学習処理部の学習結果に基づいて、入力情報と、選択部によって選択
が受け付けられた第1〜2項目の情報とに応じた第3項目の複数の情報を提示する。選択部14は、提示部13によって提示された第3項目の複数の情報のうち1又は複数の情報
の選択
を受け付ける。
情報処理装置1は、第3項目の情報を提示する場合、ユーザによって既に選択された第1〜2項目の情報に相関した第3項目の情報を提示するので、ユーザに適した第3項目の情報を提示することができる。
【0066】
情報処理装置1の学習処理部11は、入力情報、第1項目の情報、第2項目の情報及び第3項目の情報に応じた第4項目の情報を予め学習する。提示部13は、選択部14によって第2項目の情報
の選択が受け付けられた場合、学習処理部の学習結果に基づいて、入力情報と、選択部によって選択
が受け付けられた第1〜2項目の情報とに応じた第3項目の複数の情報を提示する。選択部14は、提示部13によって提示された第3項目の複数の情報のうち1又は複数の情報
の選択
を受け付ける。
情報処理装置1は、第4項目の情報を提示する場合、ユーザによって既に選択された第1〜3項目の情報に相関した第4項目の情報を提示するので、ユーザに適した第4項目の情報を提示することができる。
【0067】
情報処理装置の学習処理部11は、第1項目、第2項目、第3項目及び第4項目の順に、各項目で出現する情報のルールを学習する。
これにより、情報処理装置1は、各項目の情報が選択される状況に応じた新たな項目の情報を提示することができる。
【0068】
情報処理装置1で用いられる第1〜4項目は、介護で利用されるケアプランの記載項目である。この場合、第1項目はユーザのニーズ、第2項目はニーズを達成するための長期目標、第3項目は長期目標を達成するための短期目標、第4項目はサービス内容を規定する。
これにより、情報処理装置1は、介護の利用者の状態に応じて適切と考えられる項目の情報を複数提示するので、ケアマネジャー等に最も適切と考えらえる項目の情報を選択させることができる。また、情報処理装置1は、ケアマネジャー等によって選択された項目の情報に基づいて、次の項目の情報を複数提示して、ケアマネジャー等にさらに選択させるので、介護の利用者の状況に適したケアプランを作成することができる。
【0069】
情報処理方法は、コンピュータが、
医療及び介護の専門的知識を示す複数の情報を含む知識情報を記憶部に記憶する記憶ステップと、入力情報に応じた第1項目の情報
および知識情報を予め学習すると共に、入力情報及び第1項目の情報に応じた第2項目の情報を予め学習する
学習ステップと、記憶部から知識情報を読み出して、読み出した知識情報に含まれる専門的知識を提示用の文章に適したルールに調整するルール調整ステップとを含む学習処理ステップと、入力情報が入力される入力ステップと、
入力ステップにおいて入力された入力情報に応じて、学習処理ステップの学習結果に基づいて、ルール調整ステップにより調整された専門的知識の提示用の文章を第1項目の情報として単数または複数提示し、入力情報と選択された第1項目の情報に応じて、ルール調整ステップにより調整された専門的知識の提示用の文章を第2項目の情報として単数または複数提示する提示ステップと、提示ステップによって提示された第1項目の情報
の選択
を受け付けると共に、提示ステップによって提示された第2項目の複数の情報のうち1又は複数の情報
の選択
を受け付ける選択ステップと、選択ステップによって選択
が受け付けられた第1項目の情報と、選択ステップによって選択された第2項目の情報とを
含む介護で利用されるケアプランを表示する表示ステップと、を実行する。
情報処理方法は、第2項目の情報を提示する場合、ユーザによって既に選択された第1項目に相関した第2項目の情報を提示する。情報処理方法は、ユーザによって第1項目が選択されているので、ユーザに適した第2項目の情報を提示することができる。
【0070】
情報処理プログラムは、コンピュータに、
医療及び介護の専門的知識を示す複数の情報を含む知識情報を記憶部に記憶する記憶機能と、入力情報に応じた第1項目の情報を
および知識情報予め学習すると共に、入力情報及び第1項目の情報に応じた第2項目の情報を予め学習する
学習機能と、知識情報を読み出して、読み出した知識情報に含まれる専門的知識を提示用の文章に適したルールに調整するルール調整機能とを含む学習処理機能と、入力情報が入力される入力機能と、
入力機能により入力された入力情報に応じて、学習処理機能の学習結果に基づいて、ルール調整機能により調整された専門的知識の提示用の文章を第1項目の情報として単数または複数提示し、入力情報と選択された第1項目の情報に応じて、ルール調整機能により調整された専門的知識の提示用の文章を第2項目の情報として単数または複数提示する提示機能と、提示機能によって提示された第1項目の情報
の選択
を受け付けると共に、提示機能によって提示された第2項目の複数の情報のうち1の情報を選択する選択機能と、選択機能によって選択された第1項目の情報と、選択機能によって選択された第2項目の情報とを
含む介護で利用されるケアプランを表示する表示機能と、を実現させる。
情報処理プログラムは、第2項目の情報を提示する場合、ユーザによって既に選択された第1項目に相関した第2項目の情報を提示する。情報処理プログラムは、ユーザによって第1項目が選択されているので、ユーザに適した第2項目の情報を提示することができる。
【0071】
上記の実施形態の変形例として、情報処理装置1は、以下の構成であってもよい。
情報処理装置1は、
医療及び介護の専門的知識を示す複数の情報を含む知識情報を記憶する知識情報記憶部22と、入力情報に応じた第1項目の情報を
知識情報とともに予め学習
する学習部と、記憶部から知識情報を読み出して、読み出した知識情報に含まれる専門的知識を提示用の文章に適したルールに調整するルール調整部116とを含む学習処理部11と、入力情報が入力される入力部12と、入力部12
に入力された入力情報に応じて、学習処理部の学習結果に基づいて、ルール調整部116により調整された専門的知識の提示用の文章を第1〜4項目の情報
として提示する提示部13と、提示部13によって提示された第1〜4項目の情報を選択する選択部14と、選択部14によって選択
が受け付けられた第1〜4項目の情報を
含む介護で利用されるケアプランを表示する表示部15と、を備えてもよい。
すなわち、情報処理装置1は、入力情報が入力された場合、予め学習された結果に基づいて、第1〜4項目の情報の全てを一度に提示してもよい。
なお、情報処理装置1は、入力情報が入力された場合、予め学習された結果に基づいて、第1〜2項目の情報を一度に提示してもよい。また、情報処理装置1は、入力情報が入力された場合、予め学習された結果に基づいて第1〜3項目の情報を一度に提示してもよい。
【0072】
なお、本実施形態では、情報処理装置1は、介護で用いられるケアプランの作成時に情報の提示等を行う例について説明した。しかし、本発明はこの例に限定されず、情報処理装置1は、種々の情報の提示等を行うことができる。