特許第6860359号(P6860359)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6860359接続構造及びそれを備えたLED表示装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6860359
(24)【登録日】2021年3月30日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】接続構造及びそれを備えたLED表示装置
(51)【国際特許分類】
   F16B 5/10 20060101AFI20210405BHJP
   G09F 9/00 20060101ALI20210405BHJP
   G09F 9/40 20060101ALI20210405BHJP
   G09F 9/33 20060101ALI20210405BHJP
   F16B 21/04 20060101ALI20210405BHJP
【FI】
   F16B5/10 H
   G09F9/00 350Z
   G09F9/40 301
   G09F9/33
   F16B21/04 D
【請求項の数】13
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-9221(P2017-9221)
(22)【出願日】2017年1月23日
(65)【公開番号】特開2017-129275(P2017-129275A)
(43)【公開日】2017年7月27日
【審査請求日】2019年10月18日
(31)【優先権主張番号】201610045848.5
(32)【優先日】2016年1月22日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517023677
【氏名又は名称】シェンジェン・レイヤード・オプト−エレクトロニック・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】シティエン・パン
【審査官】 杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】 中国実用新案第204113825(CN,U)
【文献】 中国実用新案第204991048(CN,U)
【文献】 中国実用新案第204371847(CN,U)
【文献】 米国特許第02385709(US,A)
【文献】 米国特許第04970954(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0282755(US,A1)
【文献】 特開2012−139723(JP,A)
【文献】 特開2002−045025(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 5/10
F16B 21/04
G09F 9/00
G09F 9/33
G09F 9/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
板体(11)と、前記板体(11)に摺動可能に設けられるロック片(12)とを含み、前記板体(11)に第1取付穴(111)が設けられる第1圧力板(10)と、
第2取付穴(21)が設けられる第2圧力板(20)と、
前記第1取付穴(111)と前記第2取付穴(21)をそれぞれ貫通して設置され、第一端には、前記ロック片(12)とフィットするロック溝(31)が設けられ、第二端には、前記第2圧力板(20)よりも下方の付勢部(40)が設けられる接続棒(30)と、
前記第2圧力板(20)に接続されるリフト機構であって、前記付勢部(40)を操作することで、前記第2圧力板(20)を前記リフト機構の働きで前記第1圧力板(10)に向かうように、或いは前記第1圧力板(10)から離れるように運動可能にさせるリフト機構と、
を備え
前記付勢部(40)がハンドルであり、前記第2圧力板(20)の前記第1圧力板(10)から離れた表面にスリーブ(22)が設けられて前記リフト機構が形成され、前記スリーブ(22)の側壁には、前記スリーブ(22)の周方向に延在する螺旋リフト溝(221)が開設され、前記ハンドルが前記螺旋リフト溝(221)を通り抜け、前記螺旋リフト溝(221)の両端は前記第2圧力板(20)との距離が等しくなく形成される、
ことを特徴とする接続構造。
【請求項2】
前記ハンドルと前記スリーブ(22)との間に第1位置決め構造が設けられている、
ことを特徴とする請求項に記載の接続構造。
【請求項3】
前記接続棒(30)の第二端には、水平方向に延びる第3取付穴(32)が設けられ、前記ハンドルが前記第3取付穴(32)を貫通して設置され、前記第1位置決め構造は、
前記スリーブ(22)の内側壁に設けられる第1位置決め溝(61)と、
前記ハンドルとの間に第1復元部材(63)が設けられ、前記スリーブ(22)の内側壁に当接する第1位置決めボール(62)であって、その一部が前記第3取付穴(32)内に設けられる第1位置決めボール(62)とを含む、
ことを特徴とする請求項に記載の接続構造。
【請求項4】
前記板体(11)の下面には一端が開口する取付溝(112)が設けられ、前記ロック片(12)が前記開口を通って前記取付溝(112)に挿入し、前記板体(11)と前記ロック片(12)との間に第2復元部材(121)が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の接続構造。
【請求項5】
前記ロック片(12)には、前記ロック溝(31)とフィットするロック穴(122)が設けられ、前記ロック穴(122)は前記第1取付(111)と対応して設けられる、
ことを特徴とする請求項1又はに記載の接続構造。
【請求項6】
前記ロック穴(122)の穴壁上に切欠部が設けられている、
ことを特徴とする請求項に記載の接続構造。
【請求項7】
前記ロック片(12)には、互いに接続するガイド溝(123)と第2位置決め溝(124)が設けられ、前記第2位置決め溝(124)が前記ガイド溝(123)の溝底に設けられ、前記接続構造は、第2位置決め構造(70)をさらに備え、
前記第2位置決め構造(70)は、
一端に第4取付穴(711)を有する筒体(71)と、
一部が前記第4取付穴(711)内に設けられる第2位置決めボール(72)と、
前記筒体(71)と、前記第2位置決めボール(72)との間に設けられる第3復元部材と、を含み、
前記筒体(71)は、前記ガイド溝(123)とフィットし、前記第2位置決めボール(72)は、前記ガイド溝(123)の溝底に当接する、
ことを特徴とする請求項1又はに記載の接続構造。
【請求項8】
2つの復元部材を有し、前記第2復元部材(121)がバネであり、前記ロック片(12)の両側にバネ取付穴(125)が設けられ、前記バネが前記バネ取付穴(125)内に設けられる、
ことを特徴とする請求項に記載の接続構造。
【請求項9】
前記ロック片(12)に操作用立板(126)が設けられている、
ことを特徴とする請求項1又はに記載の接続構造。
【請求項10】
前記接続棒(30)の第一端にガイド斜面(33)が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の接続構造。
【請求項11】
板体(11)と、前記板体(11)に摺動可能に設けられるロック片(12)とを含み、前記板体(11)に第1取付穴(111)が設けられる第1圧力板(10)と、
第2取付穴(21)が設けられる第2圧力板(20)と、
前記第1取付穴(111)と前記第2取付穴(21)をそれぞれ貫通して設置され、第一端には、前記ロック片(12)とフィットするロック溝(31)が設けられ、第二端には、前記第2圧力板(20)よりも下方の付勢部(40)が設けられる接続棒(30)と、
前記第2圧力板(20)に接続されるリフト機構であって、前記付勢部(40)を操作することで、前記第2圧力板(20)を前記リフト機構の働きで前記第1圧力板(10)に向かうように、或いは前記第1圧力板(10)から離れるように運動可能にさせるリフト機構と、
を備える接続構造であって、
前記ロック片(12)には、互いに接続するガイド溝(123)と第2位置決め溝(124)が設けられ、前記第2位置決め溝(124)が前記ガイド溝(123)の溝底に設けられ、前記接続構造は、第2位置決め構造(70)をさらに備え、
前記第2位置決め構造(70)は、
一端に第4取付穴(711)を有する筒体(71)と、
一部が前記第4取付穴(711)内に設けられる第2位置決めボール(72)と、
前記筒体(71)と、前記第2位置決めボール(72)との間に設けられる第3復元部材と、を含み、
前記筒体(71)は、前記ガイド溝(123)とフィットし、前記第2位置決めボール(72)は、前記ガイド溝(123)の溝底に当接する、
ことを特徴とする接続構造。
【請求項12】
前記板体(11)の下面には一端が開口する取付溝(112)が設けられ、前記ロック片(12)が前記開口を通って前記取付溝(112)に挿入し、前記板体(11)と前記ロック片(12)との間に第2復元部材(121)が設けられている、
ことを特徴とする請求項11に記載の接続構造。
【請求項13】
複数の筐体(100)と、隣り合う前記筐体(100)間に設けられる接続構造(200)とを備えるLED表示装置であって、
前記接続構造(200)が、請求項1乃至4、10乃至12のうち何れか一項に記載の接続構造である、
ことを特徴とするLED表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の技術分野に関し、具体的には、接続構造及びそれを備えたLED表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、LEDディスプレイの筐体はネジ構造により接続されるため、筐体を取り付けたり取り外したりするときに、スパナ等の工具を用いる必要があり、筐体の取り付けや取り外し手順が複雑になり、組立て効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術において、LEDディスプレイの筐体の接合が複雑である問題を解決するように、接続構造及びそれを備えたLED表示装置を提供することを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明の一態様によれば、板体と、板体に摺動可能に設けられるロック片とを含み、板体に第1取付穴が設けられる第1圧力板と、第2取付穴が設けられる第2圧力板と、第1取付穴と第2取付穴をそれぞれ貫通して設置され、第一端には、ロック片とフィットするロック溝が設けられ、第二端には、第2圧力板よりも下方の付勢部が設けられる接続棒と、第2圧力板に接続されるリフト機構であって、付勢部を操作することで、第2圧力板をリフト機構の働きで第1圧力板に向かうように、或いは第1圧力板から離れるように運動可能にさせるリフト機構と、を備える接続構造が提供される。
【0005】
さらに、付勢部がハンドルであり、第2圧力板の第1圧力板から離れた表面にスリーブが設けられてリフト機構が形成され、スリーブの側壁には、スリーブの周方向に延在する螺旋リフト溝が開設され、ハンドルが螺旋リフト溝を通り抜け、螺旋リフト溝の両端は第2圧力板との距離が等しくなく形成される。
【0006】
さらに、ハンドルとスリーブとの間に第1位置決め構造が設けられている。
【0007】
さらに、接続棒の第二端には、水平方向に延びる第3取付穴が設けられ、ハンドルが第3取付穴を貫通して設置され、第1位置決め構造は、スリーブの内側壁に設けられる第1位置決め溝と、ハンドルとの間に第1復元部材が設けられ、スリーブの内側壁に当接する第1位置決めボールであって、その一部が第3取付穴内に設けられる第1位置決めボールとを含む。
【0008】
さらに、板体の下面には一端が開口する取付溝が設けられ、ロック片が開口を通って取付溝に挿入し、板体とロック片との間に第2復元部材が設けられている。
【0009】
さらに、ロック片には、ロック溝とフィットするロック穴が設けられ、ロック穴は第1取付穴と対応して設けられる。
【0010】
さらに、ロック穴の穴壁上に切欠部が設けられている。
【0011】
さらに、ロック片には、互いに接続するガイド溝と第2位置決め溝が設けられ、第2位置決め溝がガイド溝の溝底に設けられ、接続構造は、第2位置決め構造をさらに備え、第2位置決め構造は、一端に第4取付穴を有する筒体と、一部が第4取付穴内に設けられる第2位置決めボールと、筒体と第2位置決めボールとの間に設けられる第3復元部材と、を含み、筒体は、ガイド溝とフィットし、第2位置決めボールは、ガイド溝の溝底に当接する。
【0012】
さらに、2つの復元部材を有し、第2復元部材がバネであり、ロック片の両側にバネ取付穴が設けられ、バネがバネ取付穴内に設けられる。
【0013】
さらに、ロック片に操作用立板が設けられている。
【0014】
さらに、接続棒の第一端にガイド斜面が設けられている。
【0015】
本発明の他の一態様によれば、複数の筐体と、隣り合う筐体間に設けられる接続構造とを備え、接続構造が上述した接続構造であるLED表示装置が提供される。
【発明の効果】
【0016】
本発明の技術案を応用して、第1圧力板が筐体に固設され、第2圧力板が他の筐体に固設される。隣り合う筐体を取り付けるときに、接続棒を第1取付穴を貫通して設置し、そして、ロック片をロック溝内に係止して接続棒の第一端をロッキングする。第2圧力板よりも下方の付勢部を操作し、リフト機構は第2圧力板が上向きに運動するように動かし、これにより、隣り合う筐体をロッキングすることができる。上述した筐体の装着過程は、操作が簡単であり、他の取付具を必要としないため、本発明の技術案は、従来技術においてLEDディスプレイの筐体の接合が複雑である問題を解決する。
【0017】
本願の一部を構成する明細書用図面は、本発明をさらに理解させるためのものであり、また、本発明における模式的実施例及びその説明は本発明を説明するものであり、本発明を不当に限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明による接続構造の実施例の立体構造を示す模式図である。
図2図1における接続構造を示す正面模式図である。
図3図1における接続構造を示す左側面模式図である。
図4図1における接続構造を示す分解図である。
図5図1における接続構造のロック片の第1視角から見た立体構造を示す模式図である。
図6図1における接続構造のロック片の第2視角から見た立体構造を示す模式図である。
図7図1における接続構造のロック片の第3視角から見た立体構造を示す模式図である。
図8図1における接続構造の接続棒の構造を示す模式図である。
図9図1における第2圧力板の第1視角から見た立体構造を示す模式図である。
図10図1における第2圧力板の第2視角から見た立体構造を示す模式図である。
図11図1における第2位置決め構造の構造を示す模式図である。
図12】本発明によるLED表示装置の一部の構造を示す模式図である。
図13図12におけるLED表示装置の隣り合う筐体が分離するときの第2位置決め構造の位置を示す模式図である。
図14図13におけるLED表示装置の隣り合う筐体が近接するときの第2位置決め構造の位置を示す模式図である。
図15図14におけるLED表示装置の隣り合う筐体が密着するときの第2位置決め構造の位置を示す模式図である。
図16図15におけるLED表示装置のロック片がロック解除位置に押されるときの第2位置決め構造の位置を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
なお、衝突しない限り、本願の実施例及び実施例中の構成要件を組み合わせることができる。以下、図面を参照しつつ実施例を結合して本発明を詳しく説明する。
【0020】
図1乃至図4に示すように、本実施例に係わる接続構造は、第1圧力板10と、第2圧力板20と、接続棒30と、付勢部40とを備える。第1圧力板10は、板体11と、板体11に対して摺動可能に設けられるロック片12とを含み、板体11上に第1取付穴111が設けられている。第2圧力板20に第2取付穴21が設けられている。接続棒30は、第1取付穴111と第2取付穴21をそれぞれ貫通して設置されており、接続棒30の第一端には、ロック片12とフィットするロック溝31が設けられ、第二端には、第2圧力板20よりも下方の付勢部40が設けられている。接続構造は、リフト機構をさらに備え、このリフト機構は、第2圧力板20に接続され、付勢部40を操作することで第2圧力板20をリフト機構の働きで第1圧力板10に向かうように、或いは第1圧力板10から離れるように運動可能にさせるように構成される。
【0021】
本実施例の技術案を応用して、第1圧力板10が筐体に固設され、第2圧力板20が他の筐体に固設される。隣り合う筐体を取り付けるときに、接続棒を第1取付穴111を貫通して設置し、そして、ロック片12をロック溝31内に係止して接続棒30の第一端をロッキングする。第2圧力板20よりも下方の付勢部40を操作して、リフト機構は第2圧力板20が上向きに運動するように動かし、これにより、隣り合う筐体をロッキングすることができる。上述した筐体の装着過程は、操作が簡単であり、他の取付具を必要としないため、本実施例の技術案は、従来技術においてLEDディスプレイの筐体の接合が複雑である問題を解決する。
【0022】
図2図3図9及び図10に示すように、本実施例の技術案において、付勢部40がハンドルであり、第2圧力板20の第1圧力板10から離れた表面にスリーブ22が設けられてリフト機構が形成される。スリーブ22の側壁には、スリーブ22の周方向に延在する螺旋リフト溝221が開設され、ハンドルが螺旋リフト溝221を通り抜け、螺旋リフト溝221の両端は第2圧力板20との間の距離が等しくなく形成される。筐体をロックする必要がある場合、ハンドルを、螺旋リフト溝221の高い一方の端から低い一方の端へ移動するように旋回し(即ち、図2にてハンドルを右から左へ回動させる)、このとき、接続棒30の第一端がロック片12によってロックされているため、接続棒が第1圧力板10に対して固設されるようになり、螺旋リフト溝221の働きで、第2圧力板20が接続棒30に対して上向きに運動し、つまり、ハンドルを左へ旋回するとき、第1圧力板10と第2圧力板20との間の距離がだんだん小さくなり、これにより、締固め効果を実現する。筐体を取り外す必要がある場合、ハンドルを逆方向に回転すればよい。
【0023】
本実施例において、第2圧力板20の移動は、螺旋リフト溝221により実現され、もちろん、第2圧力板20の移動を他の機構により実現してもよく、例えば、接続棒30と第2圧力板20との間にネジ構造を設けることで、ハンドルを回転するときにおいても、第2圧力板20を第1圧力板10に向かって移動させる効果を達成することができる。このため、リフト機構の具体的な構造を実際の作業需用に応じて決定することができる。
【0024】
筐体がロックされた後、ハンドルがずっとロック位置にあるように、図4図9及び図10に示すように、本実施例の技術案において、ハンドルとスリーブ22との間に第1位置決め構造が設けられている。具体的には、接続棒30の第二端には、水平方向に延びる第3取付穴32が設けられ、ハンドルが第3取付穴32内を貫通して設置される。第1位置決め構造が第1位置決め溝61と第1位置決めボール62とを含む。第1位置決め溝61がスリーブ22の内側壁に設けられ、第1位置決めボール62の一部が第3取付穴32内に設けられ、第1位置決めボール62とハンドルとの間に第1復元部材63が設けられ、第1位置決めボール62がスリーブ22の内側壁に当接する。
【0025】
ハンドルを回動させるときに、第1位置決めボール62は、スリーブ22の内壁において対応する運動軌跡を形成し、運動軌跡の両端がそれぞれハンドルのロック端とアンロック端に対応している。本実施例において、ハンドルを左側端に回動させるとき、第1位置決めボール62が運動軌跡の右側端に位置し、この場合、第1位置決めボール62がロック端にある。また、ハンドルを右側端に回動させるとき、第1位置決めボール62が運動軌跡の左側端に位置し、この場合、第1位置決めボール62がアンロック端にある。このため、第1位置決め溝61を運動軌跡のロック端に設けるべきであり、こうして、第1位置決めボール62がロック端までに運動したとき、第1位置決めボールが第1位置決め溝61内に係止し、この場合、ハンドルが規制されて位置復帰することができず、第1圧力板10と第2圧力板20が始終クランプロック状態にある。筐体のロックを解除する必要がある場合、ハンドルに逆向きの力をかければよい。
【0026】
第1復元部材63がバネであるとともに、第1位置決め溝61が、第1位置決めボール62とフィットする半球形溝であることが好ましい。上記構造により、筐体を取り外す必要がある場合、ハンドルに僅かな力をかければ、第1位置決めボール62が第1位置決め溝61から脱離することができ、第1位置決め溝61に第1位置決めボール62が詰まってしまって操作できないことを防止する。
【0027】
ハンドルと第3取付穴32との間に脱離防止構造が設けられることが好ましく、これにより、ハンドルが接続棒30に固定される。脱離防止構造は従来の構造であり、例えば、掛けがね、ボルト等を用いてもよく、ここではその説明を省略する。
【0028】
図4に示すように、本実施例の技術案において、板体11の下面には一端が開口する取付溝112が設けられ、ロック片12が開口を通って取付溝112に挿入し、板体11とロック片12との間に第2復元部材121が設けられている。取付溝112の一端が板体11の側壁まで延出し、板体11の下面が筐体に固定装着される。上記構造により、筐体と取付溝112との間に収容空間が形成され、この収容空間は、板体11の側壁にある開口を有する。板体11が筐体に固定装着された後、ロック片12が開口を通って取付溝112に挿入し、ロック片12が第2復元部材121によって突き出されることを防止するために、ロック片12と板体11との間に脱離防止構造が設けられ、この脱離防止構造としては、従来技術の構造、例えば、スライドブロックとスライド用溝との協働、止めブロックの協働等を用いてもよい。ロック片12が自然状態にある場合、その一端が第2復元部材121によって強く押され、他端が、脱出しないように上記止め構造によって止められる。
【0029】
図5乃至図7に示すように、本実施例の技術案において、ロック片12には、ロック溝31とフィットするロック穴122が設けられ、このロック穴122は第1取付穴111と対応して設けられる。また、ロック穴122の穴壁上に切欠部が設けられることが好ましい。ロック穴122のサイズが接続棒30の第一端のサイズよりも大きく形成され、接続棒30をロック穴122を順調に通過させる。ロック穴122の切欠部がロック溝31に適合し、これによりロック動作を実現する。筐体を取り付ける必要がある場合、ロック片12を押しながらロック穴122を第1取付穴111に対して位置合わせし、接続棒30の第一端をロック穴122及び第1取付穴111を通過させる。そして、ロック片12を離し、このとき、ロック片12が第2復元部材の働きで位置復帰し、切欠部によってロック溝31を締め付ける。なお、筐体を取り外す場合、上述したステップの逆操作を行えばよい。
【0030】
図7に示すように、本実施例の技術案において、ロック片12には、互いに接続するガイド溝123と第2位置決め溝124が設けられ、第2位置決め溝124がガイド溝123の溝底に設けられる。同時に、ガイド溝123の一端がロック穴122まで延出する。接続構造は、ガイド溝123の下方に固設される第2位置決め構造70をさらに備え、この第2位置決め構造は筐体に固設されることが好ましい。第2位置決め構造70は、筒体71と、第2位置決めボール72と、第3復元部材とを含む。筒体71の一端に第4取付穴711を有し、第2位置決めボール72の一部が第4取付穴711内に設けられ、第3復元部材が、筒体71と第2位置決めボール72との間に設けられ、筒体71がガイド溝123とフィットし、第2位置決めボール72がガイド溝123の溝底に当接する。上記構造により、筐体を取り外すときに、ロック片12がロック解除位置に自動で保持されることができ、これにより、操作者が接続棒30を第1圧力板10から取り出すことが簡便になり、具体的には、下記に示すとおりである。
【0031】
図1図4図7及び図11に示すように、筐体を取り外したり取り付けたりする場合、ロック片12の位置が合わせて3つあり、それぞれ以下のようである。ロック片12の一端が第2復元部材121によって強く押され、ロック片12の切欠部がロック溝31とフィットし、この場合、ロック片12がロック位置にある。そして、切欠部がロック溝31から分離するようにロック片12を押し戻し、この場合、ロック片12がロック解除位置にある。さらに、接続棒30を取り出し、ロック片12の一端が第2復元部材121によって強く押され、他端が、ロック片12が脱出しないように上記脱離防止構造によって位置決めされ、この場合、ロック片12がどちらともフィットしない位置にある。ロック片12が上述したロック位置、ロック解除位置、及びどちらともフィットしない位置にて運動する場合、第2位置決めボール72もこれに応じて、ガイド溝123をスライドする一方、第2位置決め溝124は、ロック片12がロック解除位置にある場合における第2位置決めボール72に対応する位置に配置される。具体的には、ロック片12をロック位置からロック解除位置へ押すと、第2位置決めボール72が第2位置決め溝124に係止し、このとき、ロック片12の位置がロックされ、操作者が片手でロック片12に力を掛け続ける必要がなくなり、さらに、接続棒30の取り出し操作をより簡便に行うことができる。接続棒30を取り出した後、ロック片12に力をかけて位置復帰させる。
【0032】
第3復元部材がバネであり、第2位置決め溝124が、第2位置決めボール72とフィットする半球形溝であることが好ましい。上記構造により、ロック片12に僅かな力をかければ、第2位置決めボール72が第2位置決め溝124から脱離することができ、第2位置決め溝124に第2位置決めボール72が詰まってしまい、取り出されないことを防止する。
【0033】
図6に示すように、本実施例の技術案において、2つの復元部材を有し、第2復元部材121がバネであり、ロック片12の両側にバネ取付穴125が設けられ、このバネがバネ取付穴125内に設けられる。上記構造により、ロック片12がバランスよく力を受けるように保証できる。
【0034】
図5乃至図7に示すように、本実施例の技術案において、ロック片12に操作用立板126が設けられている。このため、ロック片12の押し付け操作が簡便になる。
【0035】
図8に示すように、本実施例の技術案において、接続棒30の第一端にガイド斜面33が設けられ、このため、接続棒30の第一端が第1取付穴111及びロック穴122を通過する場合、ガイド斜面33でロック片12に対して推力を形成でき、これにより、ロック片12の切欠部がロック溝31内に係止する。
【0036】
本願にLED表示装置がさらに提供され、図12に示すように、本願の実施例によるLED表示装置は、複数の筐体100と、隣り合う筐体100間に設けられる接続構造200とを備え、接続構造200が上述した接続構造である。以下、本願に係わるLED表示装置の筐体100の接続方法を具体的に説明するが、説明の便宜上、隣り合う筐体100が、それぞれ第1筐体と第2筐体とされ、上方にあるのを第1筐体とし、下方にあるのを第2筐体とする。第1圧力板10が第1筐体に固定装着され、第2圧力板20、接続棒30及びハンドルがそれぞれ第2筐体に固定装着される。具体的な装着過程は以下のようである。
1.ハンドルをロック解除位置まで回動させ、接続棒30をロック穴122及び第1取付穴111を通過させ、ガイド斜面33により、第1筐体と第2筐体の位置合わせを行うとともに、ロック片12に対してロック解除のための推力を形成する。
2.接続棒30をロック片12を通過させる中、ロック溝31がロック片12の位置に到達するとき、第2復元部材121の働きでロック片12がロック位置に押され、接続棒30をロックする。
3.ハンドルをロッキング位置まで回動させながら、第1位置決めボール62を第1位置決め溝61内に係止させ、このとき、第1筐体と第2筐体の接続操作が完了する。
【0037】
筐体を取り外す場合、上記ステップの逆操作を行えばよいが、ここではその説明を省略する。
【0038】
第1筐体と第2位置決め構造70の接続関係を以下のように説明する。図13に示すように、第1筐体は、貫通孔が設けられる接続縁を有し、第2位置決め構造70の筒体71が貫通孔内を貫通して設置される。同時に、筒体71の長さが貫通孔の深さよりも大きく形成され、さらに、筒体71の下端に力がかからない場合、筒体71の下端が接続縁の下面から突出するようにされる。筒体71が貫通孔から脱出することを防止するために、筒体71と貫通孔との間に脱離防止構造が設けられ、具体的には、図11に示すように、筒体71の上端に環状フランジが設けられ、貫通孔内に、環状フランジとフィットする段差部が設けられている。上記構造により、第1筐体と第2筐体とを接続する場合、第2位置決め構造70がロック片12をロックするように機能することができ、また、第1筐体と第2筐体とを分離する場合、第2位置決め構造70がロック片12とフィットしないようになり、具体的な過程は以下のようである。
1.図13に示すように、第1筐体と第2筐体とを分離する場合、筒体71の下端にかかる力がなくなり、このとき、筒体71の下端が第1筐体の接続縁の下面から突出するようになり、第2位置決めボール72がガイド溝123とはフィットしない。
2.図14に示すように、第1筐体と第2筐体とが互いに近接していく場合、第2筐体の接続縁の上面が筒体71の下面に当接し、第2筐体が上向きに運動し続けることに伴って、筒体71も上向きに運動する。
3.図15に示すように、第1筐体と第2筐体をロッキングする場合、即ち、第1筐体の接続縁が第2筐体の接続縁に密着する場合、筒体71が上向きに突き上げられ、第2位置決めボール72がガイド溝123の溝底に当接するとともに、第2位置決めボール72の一部が筒体71内に引っ込む。
4.図16に示すように、第1筐体と第2筐体を取り外す必要がある場合、ロック片12を(シートの内側方向に向かって)ロック解除位置まで押し、このとき、筒体71がちょうどガイド溝123の第2位置決め溝124までスライドし、第2位置決めボール72がバネの働きで跳び出て、第2位置決め溝124内に嵌め込む。この場合、ロック片12は、第2位置決めボール72及び第2位置決め溝124によってロックされ、位置復帰することができなくなり、これにより、操作者が接続棒30を取り出すことが簡便になる。
5.第1筐体と第2筐体を取り外して互いに分離させた後、第1筐体と第2筐体が再び図13に示すような状態に戻り、このとき、筒体71が重力によって位置復帰し、第2位置決めボール72が第2位置決め溝124から分離し、ロック片12と継続してフィットすることはない。
【0039】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定することは意図していない。当業者であれば、本発明に様々な変更や変形が可能である。本発明の思想や原則内の如何なる修正、均等の置き換え、改良なども、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0040】
10 第1圧力板、11 板体、111 第1取付穴、112 取付溝、12 ロック片、121 第2復元部材、122 ロック穴、123 ガイド溝、124 第2位置決め溝、125 バネ取付穴、126 操作用立板、20 第2圧力板、21 第2取付穴、22 スリーブ、221 螺旋リフト溝、30 接続棒、31 ロック溝、32 第3取付穴、33 ガイド斜面、40 付勢部、61 第1位置決め溝、62 第1位置決めボール、63 第1復元部材、70 第2位置決め構造、71 筒体、711 第4取付穴、72 第2位置決めボール、100 筐体、200 接続構造
図1
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