特許第6860360号(P6860360)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6860360通信装置、通信方法、プログラム及び記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6860360
(24)【登録日】2021年3月30日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】通信装置、通信方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 12/03 20210101AFI20210405BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20210405BHJP
   H04W 4/46 20180101ALN20210405BHJP
【FI】
   H04W12/02
   G08G1/09 H
   !H04W4/46
【請求項の数】8
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-9417(P2017-9417)
(22)【出願日】2017年1月23日
(65)【公開番号】特開2018-121112(P2018-121112A)
(43)【公開日】2018年8月2日
【審査請求日】2019年12月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005016
【氏名又は名称】パイオニア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001025
【氏名又は名称】特許業務法人レクスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小澤 富士典
【審査官】 石原 由晴
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−252624(JP,A)
【文献】 特表2002−537620(JP,A)
【文献】 特開2016−092689(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0283126(US,A1)
【文献】 特開2007−074297(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04W 4/00−99/00
G08G 1/09
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体の搭乗者に関する情報である少なくとも1つの搭乗者情報を取得する情報取得部と、
前記少なくとも1つの搭乗者情報の各々に、前記搭乗者情報の性質を示す分類子として前記搭乗者情報のプライバシーのレベルである複数のプライバシーレベルのうちの1を付与する分類子付与部と、
前記少なくとも1つの搭乗者情報のうち、前記複数のプライバシーレベルのうちの第1のプライバシーレベルが付与された搭乗者情報を1または複数の通信装置に対して通信認証を行わずに送信する第1の通信方式で送信し、前記複数のプライバシーレベルのうちの第2のプライバシーレベルが付与された搭乗者情報を特定の通信装置との間で通信認証を行った上で送信する第2の通信方式を用いて送信する通信部と、を備える通信装置。
【請求項2】
前記第1のプライバシーレベルが付された搭乗者情報は、不特定多数の通信装置を送信対象とする搭乗者情報であることを示し、前記第2のプライバシーレベルが付された搭乗者情報は、特定の通信装置を送信対象とする搭乗者情報であることを示すことを特徴とする請求項に記載の通信装置。
【請求項3】
ユーザからの入力を受付ける入力部をさらに備え、
前記通信部は、前記入力部への操作によって前記ユーザに選択された少なくとも1つの通信装置に前記搭乗者情報を送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記通信部は、前記第2のプライバシーレベルが付与された前記搭乗者情報については、前記特定の通信装置に対し、前記搭乗者情報を含むデータを特定の配列順序で配列して送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
【請求項5】
前記通信部は、前記搭乗者情報を、前記搭乗者情報に付与されたプライバシーレベルと共に送信することを特徴とする請求項乃至のいずれか1つに記載の通信装置。
【請求項6】
移動体の搭乗者に関する情報である少なくとも1つの搭乗者情報を取得するステップと、
前記少なくとも1つの搭乗者情報の各々に、前記搭乗者情報の性質を示す分類子として前記搭乗者情報のプライバシーのレベルである複数のプライバシーレベルのうちの1を付与するステップと、
前記少なくとも1つの搭乗者情報のうち、前記複数のプライバシーレベルのうちの第1のプライバシーレベルが付与された搭乗者情報を1または複数の通信装置に対して通信認証を行わずに送信する第1の通信方式で送信し、前記複数のプライバシーレベルのうちの第2のプライバシーレベルが付与された搭乗者情報を特定の通信装置との間で通信認証を行った上で送信する第2の通信方式を用いて送信するステップと、を備える通信方法。
【請求項7】
コンピュータを、
移動体の搭乗者に関する情報である少なくとも1つの搭乗者情報を取得する情報取得部と、
前記少なくとも1つの搭乗者情報の各々に、前記搭乗者情報の性質を示す分類子として前記搭乗者情報のプライバシーのレベルである複数のプライバシーレベルのうちの1を付与する分類子付与部と、
前記少なくとも1つの搭乗者情報のうち、前記複数のプライバシーレベルのうちの第1のプライバシーレベルが付与された搭乗者情報を1または複数の通信装置に対して通信認証を行わずに送信する第1の通信方式で送信し、前記複数のプライバシーレベルのうちの第2のプライバシーレベルが付与された搭乗者情報を特定の通信装置との間で通信認証を行った上で送信する第2の通信方式を用いて送信する通信部と、として動作させるプログラム。
【請求項8】
請求項に記載のプログラムが記録されている記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置に関し、例えば、無線通信を行う通信装置、通信方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば自動車などの車両に搭載される通信装置が普及している。例えば、特許文献1には、他の車車間通信装置から保持データの有無を示すフラグを含むデータを取得する手段と、当該他の車車間通信装置に保持データの送信要求を行って当該保持データを取得する手段とを有する車車間通信装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-57442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、多数の情報が電子化されることで、例えば無線通信によって種々の情報を容易に受け渡すことができる。特に、車車間通信や歩車間通信の場合、不特定多数又は指定された複数の相手との間で渋滞情報や経路情報、障害物情報などをリアルタイムで共有することができる。
【0005】
しかし、通信される情報には、特定の相手とのみ通信されるべき情報が含まれる場合がある。例えば、送信する情報に個人情報(プライバシー情報)が含まれる場合、当該個人情報は特定の相手にのみ送信されるべきである場合が多い。例えば、車両などの移動体に搭乗している搭乗者の情報を含む情報を送信する場合、送信する情報に応じて容易にかつ確実に送信先を特定し、安全に当該情報を送信できることが好ましい。
【0006】
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、プライバシーを保護し、安全に移動体通信を行うことが可能な通信装置、通信方法、プログラム及び記録媒体を提供することを課題の1つとしている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、移動体の搭乗者に関する情報である少なくとも1つの搭乗者情報を取得する情報取得部と、少なくとも1つの搭乗者情報の各々に、搭乗者情報の性質を示す分類子を付与する分類子付与部と、少なくとも1つの搭乗者情報のうち、所定の分類子が付与された搭乗者情報を送信する通信部と、を備える通信装置である。
【0008】
請求項7に記載の発明は、移動体の搭乗者に関する情報である少なくとも1つの搭乗者情報を取得するステップと、少なくとも1つの搭乗者情報の各々に、搭乗者情報の性質を示す分類子を付与するステップと、少なくとも1つの搭乗者情報のうち、所定の分類子が付与された搭乗者情報を送信するステップと、を備える通信方法である。
【0009】
請求項8に記載の発明は、コンピュータを、移動体の搭乗者に関する情報である少なくとも1つの搭乗者情報を取得する情報取得部と、少なくとも1つの搭乗者情報の各々に、搭乗者情報の性質を示す分類子を付与する分類子付与部と、少なくとも1つの搭乗者情報のうち、所定の分類子が付与された搭乗者情報を送信する通信部と、として動作させるプログラムである。
【0010】
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のプログラムが記録されている記録媒体である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施例1に係る通信システムの構成を示すブロック図である。
図2】実施例1に係る通信装置によって付与されるプライバシーレベル及び送信時の通信方式を示す図である。
図3】実施例1に係る通信装置におけるプライバシーレベルの付与フローを示す図である。
図4】(a)は実施例1に係る通信装置によって付与されるプライバシーレベルの判定テーブルを示す図であり、(b)は通信装置によって生成されたレベル付情報の一例を示す図である。
図5】実施例1に係る通信装置における情報送信フローを示す図である。
図6】実施例1に係る通信装置によって送信される送信データのフォーマットの一例を示す図である。
図7】実施例1に係る通信装置の情報受信フローを示す図である。
図8】(a)は実施例2に係るプログラムのブロック図であり、(b)は実施例3に係る記録媒体のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に本発明の実施例について詳細に説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、実施例1に係る通信システム10の構成を示すブロック図である。まず、通信システム10及びその周辺機器を含むネットワーク全体の構成例について説明する。本実施例においては、通信システム10は、近距離無線通信によって互いに通信を行う通信装置20、30及び40を含む。
【0014】
本実施例においては、通信装置20は移動体V1に搭載されている。移動体V1は、例えば、自動車、自転車、電車及び船舶などである。なお、通信装置20は、例えば歩行者が所有する(持ち歩いている)通信装置であってもよく、この場合、移動体V1は歩行者に相当する。
【0015】
また、通信装置30及び40は、それぞれ、移動体に搭載された通信装置であってもよいし、歩行者が所有する通信装置であってもよいし、施設内に設置された通信装置であってもよいし、構造物に固定された通信装置であってもよい。
【0016】
例えば、通信装置20、30及び40は、Wi-Fi(登録商標)及びWi-Fi Direct(登録商標)の通信規格に対応した通信モジュール(図示せず)を有し、これを用いて互いに通信を行う。また、以下においては、通信装置20が情報を送信する送信装置として機能し、通信装置30及び40が通信装置20から情報を受信する受信装置(他の通信装置)として機能する場合について説明する。
【0017】
なお、図示していないが、通信システム10は、通信装置20〜40以外の他の通信装置を含んでいてもよい。例えば、通信装置20は、3つ以上の通信装置を受信装置として通信を行ってもよい。
【0018】
次に、通信装置20(送信装置)の詳細について説明する。通信装置20は、移動体V1に搭乗している搭乗者の情報を取得する情報取得部21を有する。本実施例においては、通信装置20は外部の電子装置T1及びT2に接続されている。例えば、電子装置T1及びT2は、それぞれ移動体V1としての自動車に乗車している乗員が所有するスマートフォンである。情報取得部21は、電子装置T1及びT2から当該乗員に関する少なくとも1つの情報を搭乗者情報D1として取得する。
【0019】
通信装置20は、情報取得部21が取得した搭乗者情報D1の各々に対して、搭乗者情報D1の性質の1つとしてプライバシーのレベルを示す識別子であるプライバシーレベルを付与するプライバシーレベル付与部(以下、単にレベル付与部と称する)22を有する。レベル付与部22は、搭乗者情報D1の各々を分析し、搭乗者情報D1のプライバシーレベル、すなわち搭乗者情報D1の公開レベルを判定する。
【0020】
例えば、レベル付与部22は、情報の内容とそのプライバシーレベルとの対応関係を示すテーブル(レベル判定テーブル)を有し、当該テーブルに従って搭乗者情報D1を分類する。レベル付与部22は、判定したプライバシーレベルを付与した搭乗者情報(以下、レベル付き情報と称する)D2を生成する。
【0021】
なお、レベル付与部22は、本発明においては、搭乗者情報D1に対し、搭乗者情報D1の性質を示す分類子を付与する分類子付与部として機能する。レベル付与部22が付与するプライバシーレベルは、搭乗者情報D1をその性質毎に分類する分類子(識別子)の1つである。
【0022】
通信装置20は、種々の処理情報を記憶する記憶部23を有する。本実施例においては、記憶部23は、レベル付き情報D2、すなわち、レベル付与部22によってプライバシーレベルが付与された少なくとも1つの搭乗者情報D1を記憶する。また、記憶部23には、通信装置30及び40に関する情報、並びに通信装置30及び40との間の過去の通信ログなどが記憶されている。
【0023】
通信装置20は、外部の通信装置との間で通信を行う通信部24を有する。本実施例においては、通信部24は、複数の通信装置30及び40(他の通信装置)に接続されている。通信部24は、搭乗者情報D1(レベル付き情報D2)を通信装置30又は40に送信する送信部として機能する。
【0024】
また、本実施例においては、通信部24は、レベル付与部22によって付与されたプライバシーレベルのうち、所定のレベルのプライバシーレベルが付与された搭乗者情報D1のみを送信する。また、通信部24は、例えばブロードキャスト送信及び個別送信などの複数の通信方式に対応する。通信部24は、搭乗者情報D1のプライバシーレベルに応じて、特定の通信装置のみに対し、特定の通信方式を用いて搭乗者情報D1を送信する。
【0025】
通信装置20は、通信装置20のユーザ(例えば操作者)とのインターフェースであるユーザインターフェース部(以下、UI部)25を有する。UI部25は、例えば、ディスプレイ、ボタン及びスピーカなどからなる。通信装置20は、UI部25を介してユーザからの操作を受付け、これによって各種の動作を行う。UI部25は、ユーザからの入力を受付ける入力部として機能する。
【0026】
本実施例においては、UI部25は、搭乗者情報D1(記憶部23に記憶されているプライバシーレベルを含むレベル付き情報D2)の中から、外部に送信されるべき搭乗者情報D1(送信対象の搭乗者情報D1)の選択を受付ける。また、UI部25は、搭乗者情報D1を送信する送信先となる通信装置(本実施例においては通信装置30又は40)の選択を受付ける。
【0027】
例えば、通信部24は、UI部25によってユーザが選択した通信装置に対し、ユーザが選択した搭乗者情報D1(以下、送信情報と称する)D3を、その搭乗者情報D1のプライバシーレベルに応じた通信方式を用いて送信する。なお、UI部25は、通信部24が用いる通信方式の指定を受付けてもよい。通信部24は、通信方式の指定を受付けた場合、指定された通信方式を用いて送信情報D3を送信することができる。
【0028】
なお、UI部25は、搭乗者情報D1の入力を受付けてもよい。すなわち、通信装置20の情報取得部21は、電子装置T1又はT2からではなく、UI部25を介してユーザから入力された情報を、搭乗者情報D1として取得してもよい。
【0029】
また、通信装置20は、情報取得部21、レベル付与部22、記憶部23、通信部24及びUI部25の動作を制御する処理制御部26を有する。
【0030】
次に、通信装置30(受信装置)について説明する。通信装置30は、外部との通信を行う通信部31を有する。本実施例においては、通信部31は、通信装置20(送信装置)から送信情報D3(プライバシーレベルを含む搭乗者情報D1)を受信する受信部として機能する。すなわち、通信部31は、通信装置20から、通信装置20が搭載された移動体V1の搭乗者に関する搭乗者情報D1と、そのプライバシーレベルを示す情報とを受信する。
【0031】
通信装置30は、受信した搭乗者情報D1のプライバシーレベルを判定するプライバシーレベル判定部(以下、単にレベル判定部と称する)32を有する。レベル判定部32は、通信部31が受信した通信装置20からの送信情報D3を解析し、その内容及びプライバシーレベルを判定する。
【0032】
通信装置30は、搭乗者情報D1を表示する表示部33を有する。表示部33は、搭乗者情報D1のプライバシーレベルに応じ、異なる態様で搭乗者情報D1を表示する。例えば、表示部33は、搭乗者情報D1を表示するに際し、搭乗者情報D1のプライバシーレベルが高いことを合わせて表示する。
【0033】
通信装置30は、通信装置20のユーザ(例えば操作者)とのインターフェースであるユーザインターフェース部(以下、UI部)34を有する。UI部34は、例えば、ディスプレイ、ボタン及びスピーカなどからなる。通信装置30は、UI部34を介してユーザからの入力操作を受付け、これによって各種の動作を行う。
【0034】
例えば、UI部34は、通信部31が通信装置20からの通信要求を受信していることを出力する(例えば、表示又は音声などによって出力する)。また、UI部34は、通信装置20との通信を実行するか否か(例えば搭乗者情報D1を受信するか否か)の選択を受付ける。例えば、通信部31は、UI部34によって通信の実行許可を受付けた場合に、通信動作を行う。なお、UI部34がディスプレイを有する場合、当該ディスプレイが表示部33を構成してもよい。すなわち、UI部34は表示部33を兼ねていてもよい。
【0035】
通信装置30は、種々の処理情報を記憶する記憶部35を有する。例えば、記憶部35は、通信装置20から受信した移動体V1の搭乗者情報D1及びそのプライバシーレベル、通信装置20に関する情報及び通信装置20との過去の通信ログなどを記憶する。
【0036】
また、通信装置30は、通信部31、レベル判定部32、表示部33、UI部34及び記憶部35の動作を制御する処理制御部36を有する。
【0037】
通信装置40は、例えば通信装置30と同様の構成を有する。例えば、通信装置40は、通信部31、レベル判定部32、表示部33、UI部34、記憶部35及び処理制御部36を有する。
【0038】
図2は、通信装置20のレベル付与部22が付与するプライバシーレベルPLの内容及び通信部24が選択する通信方式の一例を示す図である。まず、本実施例においては、レベル付与部22が付与するプライバシーレベルPLは、搭乗者情報D1の公開レベル(公開許容範囲)に対応する。
【0039】
例えば、本実施例においては、レベル付与部22が付与するプライバシーレベルPLは、搭乗者情報D1が、不特定多数に公開されてもよい情報であるか、特定の相手のみに公開されるべき情報であるか、又は公開されるべきではない情報であるかに基づいて定められている。通信部24は、この分類基準に基づいたセキュリティのレベルで搭乗者情報D1をプライバシーレベルPLと共に送信する。
【0040】
具体的には、レベル付与部22は、不特定多数に公開されてもよい搭乗者情報D1に対しては、不特定多数の通信装置を送信対象とするレベル(第1のレベル)L1を付与する。通信部24は、レベルL1の搭乗者情報D1については、ブロードキャスト送信に対応した通信方式を用いて送信する。
【0041】
次に、レベル付与部22は、特定の相手のみに公開されるべき搭乗者情報D1に対しては、特定の通信装置のみを送信対象とするレベル(第2のレベル)L2又はL3を付与する。本実施例においては、特定の通信装置を対象とする場合、レベル付与部22は、レベルL2か、又はレベルL2よりも高いセキュリティレベルの通信方式に対応するレベルL3を付与する。
【0042】
通信部24は、レベルL2の搭乗者情報D1については、個別の通信装置に対して搭乗者情報D1を送信する通信方式を用いて送信する。また、通信部24は、レベルL3の搭乗者情報D1については、個別の通信装置を指定し、認証を必要とする通信方式を用いて送信する。
【0043】
例えば、レベルL1のプライバシーレベルPLの搭乗者情報D1を送信する通信方式としては、Wi-Fi Direct(登録商標)のデバイスIDに、システム内で共通に設定された配列で搭乗者情報D1を含ませて外部に送信する方式が挙げられる。また、レベルL2の搭乗者情報D1を送信する通信方式としては、Wi-Fi Direct(登録商標)のデバイスIDに、特定の通信装置との間でのみ設定された配列で搭乗者情報D1を含ませて送信する方式が挙げられる。
【0044】
また、レベルL3の搭乗者情報D1を送信する通信方式としては、Wi-Fi Direct(登録商標)を用いて特定の通信装置との間で通信認証(通常の1対1通信の確立)を行った上で搭乗者情報D1を送信する方式が挙げられる。
【0045】
また、図2に示すように、レベル付与部22は、公開されるべきではない搭乗者情報D1に対しては、秘密とするレベル(第3のレベル)L4、すなわち送信対象とはしないレベルを付与する。本実施例においては、通信部24は、レベルL4の搭乗者情報D1が選択された場合でも、搭乗者情報D1を外部には送信しない。換言すれば、本実施例においては、通信部24は、レベルL1〜L3(レベルL3以下のレベル)のプライバシーレベルPLが付与された搭乗者情報D1のみを送信する。
【0046】
なお、レベル付与部22は、所定のテーブルを用いて搭乗者情報D1のレベル付与を行ってもよいし、ユーザからのUI部25の操作によってレベル付与を行ってもよい。また、通信部24は、搭乗者情報D1(送信情報D3)を送信する際にユーザからのUI部25の通信方式の選択操作を受付け、当該選択された通信方式を採用してもよい。
【0047】
また、UI部25は、通信方式の選択受付の際には、搭乗者情報D1に付与されたレベル以下の通信方式は選択できないように表示(出力)するように構成されていてもよい。これによって、例えば、車両の運転中において高いプライバシーレベルPLの搭乗者情報D1が誤って低いセキュリティの通信方式によってブロードキャスト送信されることが防止される。
【0048】
図3は、通信装置20による搭乗者情報D1へのプライバシーレベルの付与フローを示す図である。通信装置20は、移動体V1の搭乗者に関する情報である搭乗者情報D1を取得することで、動作を開始する(ステップS11)。例えば、通信装置20の情報取得部21は、移動体V1に搭乗している搭乗者の電子装置T1又はT2から、搭乗者情報D1を取得する。また、例えば、情報取得部21は、搭乗者情報D1として複数の情報を含むデータを取得する。
【0049】
次に、レベル付与部22は、搭乗者情報D1を解析し、搭乗者情報D1のプライバシーレベルPLを判定する(ステップS12)。例えば、複数の搭乗者情報D1を取得した場合、その複数の搭乗者情報D1毎にプライバシーレベルPLを判定する。
【0050】
続いて、レベル付与部22は、判定したプライバシーレベルPLを搭乗者情報D1に付与(設定)する(ステップS13)。具体的には、レベル付与部22は、プライバシーレベルPLを付与した搭乗者情報D1の各々を含むレベル付き情報D2として生成する。
【0051】
図4(a)は、レベル付与部22が搭乗者情報D1のプライバシーレベルPLを判定する際に用いる判定テーブルの一例を示す図である。例えば、レベル付与部22は、図4(a)に示すようなテーブルに基づいて、搭乗者情報D1の各々に対してプライバシーレベルPLを判定する。例えば、移動体V1としての車両のタイプ(情報D1(1))や色(情報D1(2))などの車両情報が取得された場合、当該情報は比較的低いプライバシーレベルPLであるレベルL1の情報であると判定する。一方、例えば搭乗者のマイナンバー(情報D1(15))などの個人情報が取得された場合、当該情報は比較的高いプライバシーレベルPLであるレベルL4の情報であると判定する。
【0052】
図4(b)は、レベル付与部22が搭乗者情報D1にプライバシーレベルPLを付与したレベル付き情報D2の詳細例を示す図である。なお、図4(b)は、レベル付与部22が図4(a)に示すレベル判定テーブルに基づいたプライバシーレベルPLの付与例を示す図である。
【0053】
具体的には、例えば、情報取得部21が取得した搭乗者情報D1としては、車両情報(項目1〜3)やその位置情報(項目4)、搭乗者の年齢及び性別(項目5〜10)やグループ構成(項目11)などが含まれ得る。また、図4(b)に示すように、搭乗者情報D1として、搭乗者の今後の移動予定(移動先及びその目的に関する情報、項目13〜15)や、搭乗者の個人データ(項目16〜18)などが含まれ得る。
【0054】
例えば、レベル付与部22は、車両情報及び位置情報についてはレベルL1のプライバシーレベルPLを付与することができる。また、レベル付与部22は、搭乗者の年齢や性別、グループ構成など、個人を特定できないような情報についてはレベルL2のプライバシーレベルPLを付与することができる。
【0055】
また、レベル付与部22は、例えば、搭乗者の今後の予定については比較的高いプライバシーレベルであるレベルL3のプライバシーレベルPLを付与することができる。また、レベル付与部22は、搭乗者のマイナンバーなどの個人情報については、最も高いレベルL4のプライバシーレベルPLを付与することができる。なお、このようなレベル付与部22のレベル判定及び付与基準は一例に過ぎない。
【0056】
再度図3を参照すると、次に、レベル付与部22は、レベル付き情報D2を記憶部23に供給する。記憶部23はレベル付き情報D2を記憶する(ステップS14)。この後、通信装置20は、プライバシーレベルPLの付与フローを終了し、新たな搭乗者情報D1が取得されるまで待機する。このように通信装置20は、搭乗者情報D1のプライバシーレベルPLを付与する。
【0057】
図5は、通信装置20による搭乗者情報D1(レベル付き情報D2)の送信フローを示す図である。本実施例においては、通信装置20は、UI部25が搭乗者情報D1の送信要求を受付けた場合、情報送信動作を開始する。まず、UI部25は、ユーザから情報送信要求を受付け、記憶部23が記憶するレベル付き情報D2の中から送信情報D3の選択を受付ける(ステップS21)。例えば、UI部25は、記憶部23が記憶する搭乗者情報D1の一覧を表示し、少なくとも1つの搭乗者情報D1の選択操作を受付ける。
【0058】
次に、通信部24は、選択された搭乗者情報D1が所定のレベルのプライバシーレベルPLの情報であるか否かを判定する(ステップS22)。例えば、通信部24は、プライバシーレベルPLが所定のレベル以下の搭乗者情報D1である場合、送信対象の搭乗者情報D1であると判定する。
【0059】
次に、UI部25は、選択された送信情報D3の送信先となる通信装置の選択を受付ける(ステップS23)。例えば、UI部25は、通信装置30及び40のいずれか一方を送信先の通信装置として選択する画面を表示し、当該送信先の選択操作を受付ける。
【0060】
続いて、通信部24は、送信情報D3のプライバシーレベルPLに基づいて、送信情報D3を送信する通信方式を選択する(ステップS24)。例えば、通信部24は、プライバシーレベルPLに応じて採用する通信方式を選択するテーブル(例えば図3)を有する。そして、通信部24は、選択した通信方式を用いて送信情報D3を送信する(ステップS25)。例えば、通信部24は、送信先として通信装置30が選択された場合、通信装置30に対して送信情報D3を送信する。
【0061】
また、通信部24は、送信対象ではない搭乗者情報D1、本実施例においてはレベルL4のプライバシーレベルPLが付与された搭乗者情報D1が選択された場合、搭乗者情報D1を送信しない(ステップS26)。また、この場合、通信部24は、選択された搭乗者情報D1が送信対象ではない情報であり、当該情報を送信しない旨をユーザに通知する。具体的には、通信部24は、UI部25に対し、選択された搭乗者情報D1を送信しないことを表示する指示を行う。
【0062】
通信装置20は、送信情報D3を送信した後又は送信しない旨を通知した後、新たな送信要求を受付けるまで待機する。このようにして、通信装置20は、搭乗者情報D1を送信する。
【0063】
なお、図5に示した送信フローは一例に過ぎない。例えば、車車間通信や歩車間通信において情報のリアルタイム性が重視されるような状況においては、通信部24は、不特定多数の通信装置を送信対象とするレベルL1のプライバシーレベルPLの搭乗者情報D1については、UI部25からの選択入力を受付けることなくブロードキャスト送信を行ってもよい。また、通信部24は、レベルL1の搭乗者情報D1を複数回に亘って繰り返し送信するように構成されていてもよい。
【0064】
この場合、通信部24、すなわち車両や歩行者(歩行者が携帯する通信端末)が備えている送信部は、レベルL1の搭乗者情報D1に対し、例えば、プログラムによって、移動中には周囲にブロードキャスト送信を行うように設定されているか、所定の時刻にブロードキャスト送信を行うように設定されているか、又は所定の場所(例えば目的地)に到着した際にブロードキャスト送信を行うように設定されていればよい。これによって、プライバシーの保護を図りつつ他者に有益な情報をリアルタイムで送信することができる。なお、上記した通信部24の構成及び動作フローは一例に過ぎない。
【0065】
図6は、通信装置20の通信部24が送信する送信情報D3を含む送信データのフォーマットの例を模式的に示す図である。通信部24は、図6に示すように、ヘッダ、プライバシーレベルPL、通信装置20の位置及びアドレス、並びに搭乗者情報D1(本実施例においては2つの搭乗者情報D1)を示すシリアルデータを送信する。
【0066】
図7は、通信装置30による搭乗者情報D1の受信フローを示す図である。通信装置30は、通信装置20から送信情報D3を受信することで情報受信フローを開始する(ステップS31)。例えば、通信装置30の通信部31は、通信装置20からの通信要求を受け、送信情報D3を受信する。
【0067】
次に、レベル判定部32は、送信情報D3を解析し、搭乗者情報D1のプライバシーレベルPLを判定する(ステップS32)。レベル判定部32は、例えば通信装置20のレベル付与部22と同一のレベル判定テーブルを有し、これに従って受信した搭乗者情報D1のプライバシーレベルPLを判定する。
【0068】
続いて、表示部33は、搭乗者情報D1を表示する(ステップS33)。例えば、表示部33は、受信した搭乗者情報D1のプライバシーレベルPLに応じた態様で搭乗者情報D1を表示する。通信装置30は、搭乗者情報D1を表示した後、情報受信フローを終了し、新たな搭乗者情報D1を受信するまで待機する。
【0069】
なお、例えば通信装置20がWi-Fi Direct(登録商標)のデバイスID内に搭乗者情報D1を含ませてレベルL1の送信情報D3のデータを送信する場合、当該データを受信した通信装置30及び40は、通信システム10内で共通の配列ルールに従って当該データを解析することで、搭乗者情報D1を取得することができる。また、通信装置30及び40は、受信したデータにはレベルL1の搭乗者情報D1が含まれていることを認識することができる。
【0070】
一方、通信装置20がWi-Fi Direct(登録商標)のデバイスID内に搭乗者情報D1を含ませて通信装置30を送信先としてレベルL2の送信情報D3のデータを送信する場合を考える。この場合、送信されるデータの配列ルールは通信装置20及び30間にのみ設定されている(取り決められている)ため、通信装置30のみが搭乗者情報D1を取得することができ、また、搭乗者情報D1がレベルL2の情報であることを認識することができる。
【0071】
しかし、通信装置40は、通信装置30を相手として送信されたレベルL2のデータを受信する(通信可能なデバイスのデバイスIDの1つとして表示される)ことができるが、そのデータの解析及び情報化を行うことができない。また、通信装置20が通信装置30との間でWi-Fi Direct(登録商標)を用いて認証を行った上での通信を行った場合は、通信装置40はデータの受信を行うこと自体ができない。
【0072】
このように、本実施例においては、通信装置20の通信部24は、レベルL2又はL3(第2のレベル)のプライバシーレベルPLが付与された搭乗者情報D1については、特定の通信装置(例えば通信装置30)に対し、搭乗者情報D1を含むデータ(データ化された送信情報D3)を特定の配列順序で配列して送信するか、又は当該特定の通信装置との間で通信認証を行った後に搭乗者情報D1を含むデータ(データ化された送信情報D3)を送信する。このようにして、プライバシーレベルPLに応じた搭乗者情報D1の秘匿性を確保することができる。
【0073】
ここで、通信システム10の用途の例について説明する。例えば、通信システム10は、通信装置20が搭載された移動体V1として自動車の運転者が、複数の歩行者のうちの通信装置30を所有する特定の歩行者を迎えに行く(ピックアップする)際に用いられることができる。この場合、例えば、レベルL1の情報として車両の情報及び車両が接近していることを送信することで、例えば、通信可能な歩行者全員に注意を促すことができる。また、同時に、通信装置30に対しては、レベルL2の情報として通信装置30の所有者に対して自身が接近していることを通知することができる。
【0074】
また、他の用途としては、例えば、通信装置20が搭載された移動体V1として自動車に乗車している家族と、通信装置30が設置された宿泊施設との間で、宿泊予約を行う際に用いられることができる。例えば、予め通信装置20及び30を通信相手として登録しておけば、レベルL2の搭乗者情報D1として、搭乗者の到着時刻や人数、性別などを宿泊施設のみに送信することができる。そして、例えば、宿泊施設から宿泊可否の返信を受けるように構成しておけば、容易にかつ安全に宿泊可能であるか否かを問い合わせることができる。
【0075】
このように、通信装置20は、移動体V1の搭乗者に関する情報である少なくとも1つの搭乗者情報D1を取得する情報取得部21と、搭乗者情報D1の各々に対し、搭乗者情報D1に関するプライバシーのレベル(搭乗者情報D1の性質)を示すプライバシーレベルPL(分類子)を付与するレベル付与部22(分類子付与部)と、搭乗者情報D1のうち、所定のレベルのプライバシーレベルPL(分類子)が付与された搭乗者情報D1を送信する通信部24とを有する。従って、プライバシーを保護し、安全に移動体通信を行うことが可能な通信装置20を提供することができる。
【0076】
また、レベル付与部22は、搭乗者情報D1の各々に対し、プライバシーレベルPLとして、不特定多数の通信装置を送信対象とすることを示す第1のレベルL1と、特定の通信装置を送信対象とすることを示す第2のレベルL2及びL3と、送信対象としないことを示す第3のレベルL4のいずれかを付与する。これによって、例えば、移動体V1の近傍の多数の相手に送信する方が有益な情報と、特定の相手にのみ送信されるべきプライバシー情報とを分類することができる。
【0077】
そして、通信部24は、第1又は第2のレベル(レベルL1〜L3)が付与された搭乗者情報D1のみを送信する。従って、例えば、接近中の全ての歩行者に対しては自身(移動体V1)への注意喚起を、その中で特定の歩行者にはプライバシー情報の送信を、それぞれ行うことができる。従って、プライバシーを確保した移動体通信及び交通事故の抑制の両立を容易に実現することができる。
【0078】
また、通信部24は、第2のレベル(レベルL2又はL3)が付与された搭乗者情報D1については、特定の通信装置に対し、搭乗者情報D1を含むデータを特定の配列順序で配列して送信するか、又は特定の通信装置との間で通信認証を行った後に搭乗者情報D1を含むデータを送信する。従って、特定の通信装置を送信対象として通信する場合であっても、そのセキュリティレベルを適切に調節することができ、適切にプライバシーの保護を図ることができる。
【0079】
また、本発明は、例えば、図3及び5に示すフローを経ることで、通信方法としても実施することができる。具体的には、本発明に係る通信方法は、移動体V1の搭乗者に関する情報である少なくとも1つの搭乗者情報D1を取得するステップと、搭乗者情報D1の各々に対し、搭乗者情報D1の性質を示す分類子を付与するステップと、搭乗者情報D1のうち、所定の分類子が付与された搭乗者情報D1を送信するステップと、を含む。従って、プライバシーを保護し、安全に移動体通信を行うことが可能な通信方法を提供することができる。
【実施例2】
【0080】
図8(a)は、実施例2に係るプログラム50及びプログラム50がインストールされた通信装置50Aの構成を模式的に示す図である。プログラム50は、通信装置50Aにインストールされることで、通信装置50Aを実施例1に係る通信装置20として機能させる。
【0081】
具体的には、プログラム50は、コンピュータ、例えば通信装置50Aを、通信装置20の情報取得部21、レベル付与部22、記憶部23、通信部24、UI部25及び処理制御部26として機能させる。
【0082】
従って、例えば、従来の通信装置としての通信装置50Aにプログラム50をインストールすれば、通信装置50Aは、例えば通信装置20の情報取得部21、レベル付与部22及び通信部24として機能する。従って、プライバシーを保護し、安全に移動体通信を行うことが可能なプログラム50を提供することができる。
【実施例3】
【0083】
図8(b)は、実施例3に係る記録媒体60の構成を模式的に示す図である。本実施例のように、本発明は、実施例2に係るプログラム50が記録された記録媒体(コンピュータ可読媒体)60としても実施することができる。すなわち、記録媒体60を読込ませることで、例えば通信装置50Aにプログラム50をインストールし、これによって通信装置50Aを通信装置20として機能させることができる。従って、プライバシーを保護し、安全に移動体通信を行うことが可能なプログラム50が記録された記録媒体60を提供することができる。
【符号の説明】
【0084】
10 通信システム
20 通信装置
T1、T2 電子装置
21 情報取得部
22 プライバシーレベル付与部(分類子付与部)
24 通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8