(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6860508
(24)【登録日】2021年3月30日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】ニードルシールドを覆うためのキャップアセンブリおよびキャップアセンブリを組み立てるための方法
(51)【国際特許分類】
A61M 5/32 20060101AFI20210405BHJP
【FI】
A61M5/32 500
A61M5/32 510B
【請求項の数】16
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-565138(P2017-565138)
(86)(22)【出願日】2016年6月16日
(65)【公表番号】特表2018-517519(P2018-517519A)
(43)【公表日】2018年7月5日
(86)【国際出願番号】EP2016063866
(87)【国際公開番号】WO2016202916
(87)【国際公開日】20161222
【審査請求日】2019年6月3日
(31)【優先権主張番号】15172770.8
(32)【優先日】2015年6月18日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】397056695
【氏名又は名称】サノフィ−アベンティス・ドイチュラント・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【弁理士】
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100140132
【弁理士】
【氏名又は名称】竹林 則幸
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・マーク・ケンプ
(72)【発明者】
【氏名】ルイーズ・ホジソン
【審査官】
川島 徹
(56)【参考文献】
【文献】
英国特許出願公開第02465389(GB,A)
【文献】
特表2009−538661(JP,A)
【文献】
国際公開第2015/007857(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
注射デバイスのニードルシールド(3)を覆うためのキャップアセンブリであって、
カラー(1、11)と、
シース(2.1、12.1)および底部(2.2、12.2)を有するキャップ(2、12)とを含み、
ここで、カラー(1、11)は、シース(2.1、12.1)と係合していないロック解除位置(U)からロック位置(L)に向かって、シース(2.1、12.1)に対して長手方向に沿って可動であり、
ロック位置(L)で、シース(2.1、12.1)はカラー(1、11)とフォースロック係合され、それによってシース(2.1、12.1)をニードルシールド(3)にロックする、前記キャップアセンブリ。
【請求項2】
シース(2.1、12.1)は、近位端で径方向に突出するクリップ(2.1.1)を有する、底部(2.2)から近位に延びる径方向に偏向可能なアーム(2.1)によって形成される、請求項1に記載のキャップアセンブリ。
【請求項3】
クリップ(2.1.1)は、ニードルシールド(3)の外面にある対応する凹部(3.1)によって受けられるように適用される、請求項2に記載のキャップアセンブリ。
【請求項4】
カラー(1)がそのロック位置(L)に向かって近位に動かされたとき、クリップ(2.1.1)が対応する凹部(3.1)にフォームフィットで保持されるように、カラー(1)が径方向に偏向可能なアーム(2.1)を周方向に囲む、請求項3に記載のキャップアセンブリ。
【請求項5】
シース(2.1、12.1)は、カラー(1)を周方向に囲む剛性管(12.1)として形成される、請求項1に記載のキャップアセンブリ。
【請求項6】
シース(2.1、12.1)は、管状の、近位に狭くなる間隙を伴ってニードルシールド(3)を受けるように適用され、その結果、カラー(1)は、近位に狭くなる間隙の中
でロック位置(L)に向かって近位に動かされたときニードルシールド(3)およびシース(2.1、12.1)をフォースロック係合する、請求項5に記載のキャップアセンブリ。
【請求項7】
シース(2.1、12.1)は、ニードルシールド(3)を係合するカラー(11)をロック解除位置(U)で受けるように適用された剛性管(12.1)として形成される、請求項1に記載のキャップアセンブリ。
【請求項8】
カラー(11)は径方向に圧縮可能であり、遠位端に向かって細くなる円錐形の首部として形成され、その結果、シース(2.1、12.1)が近位に動かされたとき、カラー(11)がシース(2.1、12.1)によって径方向に圧縮され、カラーのロック位置(L)でニードルシールド(3)をフォースロック係合する、請求項7に記載のキャップアセンブリ。
【請求項9】
ニードルシールドは、剛性ニードルシールドとして形成される、請求項1〜8のいずれか1項に記載のキャップアセンブリ。
【請求項10】
ニードルシールドは、可撓性ニードルシールドとして形成される、請求項1〜9のいずれか1項に記載のキャップアセンブリ。
【請求項11】
請求項3〜4のいずれか1項に記載のキャップアセンブリを組み立てるための方法であって、
カラー(1)を、径方向に偏向可能なアーム(2.1)の上で遠位方向に動かす工程と、
径方向に偏向可能なアーム(2.1)を、径方向外側に偏向させる工程と、
凹部(3.1)がクリップ(2.1.1)に面するまで、外側に偏向された径方向に偏向可能なアーム(2.1)によって囲まれた開口部の中に、ニードルシールド(3)を遠位に導入する工程と、
径方向に偏向可能なアーム(2.1)を解放し、クリップ(2.1.1)を対応する凹部(3.1)に係合させる工程と、
カラー(1)がそのロック位置(L)において、径方向に偏向可能なアーム(2.1)をフォースロック係合するまで、カラーを近位方向に摺動させる工程とを含む、前記方法。
【請求項12】
請求項5または6に記載のキャップアセンブリを組み立てるための方法であって、
カラー(1)がシース(2.1、12.1)の遠位端に面するまで、カラーを遠位方向に摺動させる工程と、
ニードルシールド(3)がシース(2.1、12.1)と係合し、該ニードルシールドと該シースの間にカラー(1)を受ける空隙が形成されるまで、該ニードルシールド(3)を該シース(2.1、12.1)の中に遠位に導入する工程と、
−カラー(1)を近位方向へと該空隙内に摺動させ、シース(2.1、12.1)およびニードルシールド(3)とフォースロック係合させる工程とを含む、前記方法。
【請求項13】
請求項7または8に記載のキャップアセンブリを組み立てるための方法であって、
ニードルシールド(3)を周方向に囲むカラー(11)とともにニードルシールド(3)を、シース(2.1、12.1)により形成される中央開口部の中へ遠位方向に導入する工程と、
カラー(11)がニードルシールド(3)およびシース(2.1、12.1)とフォースロック係合するまで、キャップ(2)を、ニードルシールド(3)を近位方向に囲むカラー(11)の上で摺動させる工程とを含む、前記方法。
【請求項14】
キャップ(12)は、その近位端に径方向内側に突出する止め具(12.1.1)を有する円筒形の剛性管(12.1)として形成される内部シースを有する、請求項1に記載のキャップアセンブリ。
【請求項15】
径方向内側に突出する止め具(12.1.1)は、周縁フランジとして形成される、請求項14に記載のキャップアセンブリ。
【請求項16】
カラー(11)は、遠位方向に細くなる楔形状の断面を有する円錐形の首部として形成される、請求項1に記載のキャップアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、注射デバイスの針を保護するニードルシールドを覆うための、キャップアセンブリに関する。本発明はさらに、キャップアセンブリを組み立てるための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
自動注射器などの注射デバイスの針を保護するためのニードルシールドが、当技術分野で知られている。ニードルシールドおよび針を機械的に保護し、注射の貫入の際に針からニードルシールドを取り外すのを容易にするキャップを、ニードルシールドを覆うことも知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の目的は、特にキャップを取り付けるとき、ニードルシールドにかけるのに必要な力を軽減するために、ニードルシールドの改善されたキャップのアセンブリ、およびニードルシールドにキャップを取り付ける改善された方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本目的は、請求項1によるキャップアセンブリ、および請求項10、11、または12によるキャップを組み立てる方法によって達成される。
【0005】
代表的な実施形態は、従属請求項に提供される。
【0006】
本明細書に関して、近位および遠位という用語は、注射を実行する人の観点から定義される。したがって、遠位方向は注射する部位に向かう方向を指し、遠位端は注射する部位に向かう要素の端部を定義する。要素の近位端または近位方向はそれぞれ、注射する部位から離れる方向であり、遠位端または遠位方向の反対である。
【0007】
本発明によれば、注射デバイスのニードルシールドを覆うためのキャップアセンブリは、少なくともカラー、ならびにシースおよび底部を有するキャップを含む。シースは、キャップの近位端から遠位端へ向かって中央長手軸に沿って、実質的に長手方向に延びる。その近位端で、キャップはシースと整合された開口部を有する。キャップの遠位端は、底部によって少なくとも部分的に閉じられる。カラーは、長手方向に沿ってシースに対して可動である。シースをカラーに対して動かすとき、カラーはロック解除位置からロック位置に動かされる。ロック解除位置において、カラーはニードルシールドまたはシースと係合しない。ロック位置において、カラーはシースとフォースロック係合し、それによってシースをニードルシールドにロックする。
【0008】
有利には、ニードルシールドをキャップに対して動かす代わりに、カラーを動かすことによってニードルシールドはキャップにロックされる。換言すると、ニードルシールドをキャップに対して動かすのに反して、キャップは実質的に小さい力で、または力をかけることなくニードルシールドに取り付けられ、それによって針を損傷させる、または滅菌状態に影響を及ぼす危険を低減する。さらにニードルシールドは、キャップを取り外すときに可動にされる。
【0009】
キャップアセンブリの一実施形態において、シースは、底部から近位に延びる径方向に偏向可能なアームによって形成される。径方向に偏向可能なアームの近位端で、クリップが径方向内側に中央長手軸に向かって突出する。このクリップは、ニードルシールドの外面にある対応する凹部によって受けられるように適用される。カラーは、径方向に偏向可能なアームを周方向に囲む。ロック解除位置において、カラーはキャップの底部に向かって摺動される。ロック位置において、カラーはキャップの近位端に向かって摺動され、それによってクリップが、対応する凹部にフォームフィットで(form−fittingly)保持される。カラーはそのロック位置で、たとえば緩衝リブまたは圧入による摩擦によって、フォースロックで保持される。
【0010】
径方向に偏向可能なアームを力で離すことによって、ニードルシールドの遠位端は、力を加えることなく、径方向に偏向可能なアームによって形成されたシースの中に導入される。クリップが対応する凹部に面した後で、径方向に偏向可能なアームは解放され、それによってクリップは、凹部とフォームフィットで係合する。カラーを近位に摺動させてロック位置に入れることによって、カラーは径方向に偏向可能なアームを係合して、それによって遠位端のクリップを押圧して凹部に入れる。ニードルシールドには長手方向に沿った力はかけられず、それによって針の損傷、ニードルシールドの緩み、または滅菌状態を損なう危険を最小限にする。
【0011】
キャップアセンブリの一実施形態において、クリップは、径方向に偏向可能なアームの近位端に向いているキャッチとして形成される。この実施形態において、ニードルシールドがキャップの中に導入されるときに、キャッチが凹部の中にカチッと留まるので、クリップを凹部に係合させることは特に容易である。
【0012】
キャップアセンブリの一実施形態において、シースは、カラーを周方向に囲む剛性管として形成される。剛性管は、近位に狭くなる管状の間隙を伴ってニードルシールドを受けるように適用される。剛性管の遠位端のロック解除位置において、カラーは剛性管ともニードルシールドとも係合しない。カラーは、近位に狭くなる間隙内で近位に動かされたときそのロック位置に到達し、そこでニードルシールドおよびシースとフォースロック係合し、それによってニードルシールドをキャップにロックする。キャップにロックされるとき、ニードルシールドはキャップに対して動かされる必要がないので、針は組立て中に保護される。
【0013】
キャップアセンブリの一実施形態において、シースは剛性管として形成される。カラーがロック解除位置にあるときに、剛性管はカラーを受けてニードルシールドを緩く囲むように適用され、カラーを径方向に圧縮できる。カラーは、その遠位端に向かって細くなる円錐形の首部として形成され、その結果、シースが近位に動かされたとき、カラーはシースによって圧縮されてニードルシールドとフォースロック係合する。
【0014】
有利には、キャップをニードルシールドにロックするとき、ニードルシールドに長手方向に沿った力はかけられない。さらに有利には、カラーは、ニードルシールドによって保護された針を有する注射デバイスを包むケースに、事前に組み立てられる。しかし、カラーを本実施形態によるキャップに事前に組み立てることも可能である。それによって製造の柔軟性が改善される。
【0015】
キャップアセンブリの一実施形態において、ニードルシールドは実質的に剛性の材料で作られた剛性ニードルシールドとして形成される。キャップアセンブリの別の実施形態において、ニードルシールドはゴムのような可撓性の材料で作られた可撓性ニードルシールドとして形成される。
【0016】
本発明によれば、径方向に偏向可能なアームによって形成されるシースを有するキャップを有するキャップアセンブリを組み立てるための方法は、
−カラーを、径方向に偏向可能なアームの上で遠位方向へ底部に向かって摺動させる工程と、
−径方向に偏向可能なアームを、径方向外側に偏向させる工程と、
−ニードルシールドを、凹部がクリップに面するまで外側に偏向された径方向に偏向可能なアームによって囲まれた開口部の中に、遠位に導入する工程と、
−径方向に偏向可能なアームを解放し、クリップを対応する凹部に係合させる工程と、
−カラーがそのロック位置において、径方向に偏向可能なアームをフォースロック係合するまで、カラーを近位方向に摺動させる工程とを含む。
【0017】
有利には、この方法によってキャップアセンブリは、ニードルシールドに長手方向の力をかけることなく組み立てることができ、それによって針を保護し、滅菌状態を改善する。
【0018】
本発明によれば、カラーを周方向に囲む剛性管として形成されるシースを含み、近位に狭くなる管状の間隙を伴ってニードルシールドを受けるように適用されるキャップを有する、キャップアセンブリを組み立てる方法は、
−カラーがシースの遠位端に面するまで、カラーを遠位方向に摺動させる工程と、
−ニードルシールドをシースの中に、シースに係合するまで遠位に導入する工程と、
−カラーがシースおよびニードルシールドとフォースロック係合するまで、カラーを近位方向へ摺動させる工程とを含む。
【0019】
有利には、本方法によれば、ニードルシールドは、キャップにロックされるときキャップによって保持され、それによって針を保護し、滅菌状態を改善する。さらに、キャップを取り外す間にニードルシールドを針から取り外す際に、カラーは摩擦力によってより強く把持する。さらに有利には、1つのキャップが、カラーの調整によって多数のニードルシールドに適合でき、改善されたプラットフォームの柔軟性をもたらす。
【0020】
本発明によれば、ニードルシールドを周方向に囲み、カラーを受けるように適用される剛性管として形成されるシースを有するキャップを有するキャップアセンブリを組み立てる方法であって、カラーは遠位端に向かって狭くなる円錐形の首部として形成される、方法は、
−カラーの遠位端がシースの近位端に面するまで、カラーとともにニードルシールドをシースの中に遠位へ導入する工程と、
−カラーがニードルシールドおよびシースとフォースロック係合するまで、キャップを、ニードルシールドを近位方向に囲むカラーの上で摺動させる工程とを含む。
【0021】
有利には、この方法によってキャップアセンブリは、ニードルシールドに長手方向の力をかけることなく組み立てることができ、それによって針を保護する。さらに有利には、このような方法は、ニードルシールドによって保護される針を有する注射デバイスを包むケースに事前に組み立てられるカラー、ならびにこのようなニードルシールドに取り付けられたキャップに事前に組み立てられるカラーに応用できる。それによって、このようなキャップアセンブリを製造する場合の柔軟性が改善される。
【0022】
本発明の応用性のさらなる範囲は、以下の詳細な説明から明らかとなろう。しかし、詳細な説明および具体的な例は、本発明の代表的な実施形態を示すが、例示としてのみ与えられることを理解されたい。なぜなら、本発明の趣旨および範囲内で様々な変形および変化が、この詳細な説明から当業者に明らかとなるからである。
【0023】
本開示は、以下の詳細な説明および添付の図面から、より完全に理解されよう。これらは例示としてのみ与えられ、本開示を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】
図1A〜
図1Cは、径方向に偏向可能なアームを有するキャップに組み立てられたカラーを有する、キャップアセンブリの断面図である。
【
図2】
図2A〜
図2Bは、剛性管を有するキャップに組み立てられたカラーを有する、キャップアセンブリの断面図である。
【
図3】
図3A〜
図3Bは、ケースに組み立てられたカラーを有する、キャップアセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
対応するパーツは、全ての図において同じ符号が付けられている。
【0026】
図1A〜
図1Cは、キャップ2に組み立てられたカラー1を有するキャップアセンブリの実施形態を示す。キャップ2は少なくとも2つの径方向に偏向可能なアーム2.1によって形成される内部シースを有する。キャップ2は成型される。径方向に偏向可能なアーム2.1は、
図1Aに示されるように、キャップ2の近位端Pに向かって内部シースが狭くなるよう成形される。
【0027】
径方向に偏向可能なアーム2.1は、それらの近位端において、径方向内側にキャップアセンブリの中央長手軸Aに向かって突出するクリップ2.1.1を提供する。クリップ2.1.1は。クリップ2.1.1は、近位端Pに向いているキャッチとして形成される場合があるが、対応する凹部にフォームフィットでロックするために適用された他の外形もまたクリップ2.1.1として可能である。
【0028】
キャップ2は、遠位端Dに底部2.2を有する。カラー1は、径方向に偏向可能なアーム2.1を周方向に囲むように、キャップ2に組み立てられる。カラー1は、キャップ2の底部2.2のロック解除位置Uに組み立てられる。キャップアセンブリの組立ての準備工程において、カラー1が、底部2.2のロック解除位置Uに向かって、径方向に偏向可能なアーム2.1の上で摺動することも考えられる。
【0029】
図1Bは、後続の組立て工程において、径方向外側に離れるよう強いられた、径方向に偏向可能なアーム2.1を有するキャップ2を示し、それによって中央長手軸Aの周りに円形の間隙を開ける。円形の間隙は、自動注射器などの注射デバイスの針4を覆う剛性ニードルシールド3の遠位端を受けるように適用される。
【0030】
図1Cに示されるように、このような剛性ニードルシールド3は、径方向外側に離れるように強いられた、径方向に偏向可能なアーム2.1によって囲まれた開口部の中に導入される。ニードルシールド3は、その遠位端に向かって実質的に円錐形に狭くなり、それによって力をかけることなくキャップ2の中に導入される。ニードルシールド3は、その外套面に凹部3.1を提供する。凹部3.1は、径方向に偏向可能なアーム2.1のクリップ2.1.1を、フォームフィットで受けられるよう形成される。
【0031】
凹部3.1が対応するクリップ2.1.1に面した後で、径方向に偏向可能なアーム2.1は解放され、それによってクリップ2.1.1は、対応する凹部3.1とフォームフィットで係合する。凹部3.1は、ニードルシールド3の外套面に形成され、それによって径方向に偏向可能なアーム2.1は、その近位端でわずかに径方向外側に広げられる。したがって、カラー1がキャップ2の近位端Pに向かってロック位置Lに動かされたとき、カラー1は径方向に偏向可能なアーム2.1を摩擦によってフォースロック係合する。そのためカラー1は、キャップ2の底部2.2に向かって摺動して戻されるのを防がれ、クリップ2.1.1は対応する凹部3.1にロックされ、それによってニードルシールド3をキャップ2にロックする。したがって、キャップ2を遠位方向に引っ張ると、ニードルシールド3は針4から取り外される。
【0032】
図2A〜
図2Bは、キャップ12に組み立てられたカラー1を有するキャップアセンブリの、別の実施形態を示す。キャップ12は、円筒形の剛性管12.1として形成される内部シースを有し、剛性管12.1は、その近位端Pに径方向内側に突出する止め具12.1.1を有する。径方向内側に突出する止め具12.1.1は、周縁フランジとして形成され、さらに、内側に突出するリブのような、他の実施形態もまた可能である。カラー1は、剛性管12.1の内側へ中央長手軸Aに沿って導かれ、止め具12.1.1は、カラー1が近位端Pで管12.1から離れるのを防止する。キャップアセンブリを組み立てたとき、カラー1は、剛性管12.1の遠位端Dのロック解除位置Uにある。
【0033】
止め具12.1.1は、
図2Bに示されるようなニードルシールド3の円錐状に細くなる遠位端を受けるように形成される。第1の組立て工程において、止め具12.1.1がニードルシールド3と係合するまで、ニードルシールド3は剛性管12.1の中へ遠位方向に導入される。空隙が、ニードルシールド3の円錐状の外套面と、剛性管12.1の円筒形の内面との間に開き、この空隙の間隔は、カラー1を遠位端で受けるのに十分であるが、近位端にあるカラー1よりも狭い。第2の組立て工程において、カラー1は、ニードルシールド3および剛性管12.1の内面をロック位置Lでフォースロック係合するまで、近位方向に中央長手軸Aに沿って摺動され、それによってニードルシールド3をキャップ2にロックする。したがって、キャップ12を遠位方向に引っ張ると、ニードルシールド3は針4から取り外される。
【0034】
図3A〜
図3Bは、自動注射器などの注射デバイスのケース5に組み立てられた、カラー11を有するキャップアセンブリを示す。カラー11はニードルシールド3を囲む。カラー11は、解放可能な保持部5.1によってケース5の遠位端に組み立てられる。カラー11は、遠位方向に細くなる楔形状の断面を有する円錐形の首部として形成される。カラー11は、径方向に圧縮されるように形成される。たとえば、カラー11は、ゴムのような弾性材料から作られ、圧縮はキャップ12の開口端から挿入される工具を使用して達成される。たとえばキャップ12は、その側面に小さい切込み、および/または粗面仕上げを提供し、それは軸方向の圧縮によって発生する径方向の圧力とともに、カラー11をその位置に保持する。ロック解除位置Uにあり非圧縮状態のカラー11は、ニードルシールド3と係合しない。
【0035】
キャップ12は、円筒形の剛性管12.1として形成される内部シース、およびキャップ12の遠位端Dにある底部12.2を有する。底部12.2は剛性管12.1と整合された中央開口部を有してよく、したがって剛性管12.1はその遠位端で開口している。底部12.2は、キャップ12およびキャップ12の遠位端Dにある剛性管12.1を閉じた連続面として形成される場合もある。
【0036】
剛性管12.1の間隙は、
図3Bに示されるように、ニードルシールド3を周方向に囲むカラー11の遠位端を受けるのに十分である。キャップ12をカラー11の上で近位方向へ摺動させることによって、カラー11は、その楔形状の外形のために径方向内側に圧縮され、解放可能な保持部5.1がカラー11をケース5から解放し、それによってカラー11はそのロック位置Lに動く。ロック位置Lにおいて、圧縮されたカラー11は、ニードルシールド3および剛性管12.1の内面をフォースロック係合し、それによってニードルシールド3をキャップ12にロックする。したがって、キャップ12を遠位方向に引っ張ると、ニードルシールド3は針4から取り外される。
【0037】
本明細書で使用する用語「薬物」または「薬剤」は、1つまたはそれ以上の薬学的に活性な化合物を説明するために本明細書において使用される。以下に説明されるように、薬物または薬剤は、1つまたはそれ以上の疾患を処置するための、様々なタイプの製剤の少なくとも1つの低分子もしくは高分子、またはその組み合わせを含むことができる。例示的な薬学的に活性な化合物は、低分子;ポリペプチド、ペプチド、およびタンパク質(たとえばホルモン、成長因子、抗体、抗体フラグメント、および酵素);炭水化物および多糖類;ならびに核酸、二本鎖または一本鎖DNA(裸およびcDNAを含む)、RNA、アンチセンスDNAおよびRNAなどのアンチセンス核酸、低分子干渉RNA(siRNA)、リボザイム、遺伝子、およびオリゴヌクレオチドを含むことができる。核酸は、ベクター、プラスミド、またはリポソームなどの分子送達システムに組み込むことができる。これらの薬物の1つまたはそれ以上の混合物もまた、企図される。
【0038】
用語「薬物送達デバイス」は、薬物をヒトまたは動物の体内に投薬するように構成されたあらゆるタイプのデバイスまたはシステムを包含するものである。限定されることなく、薬物送達デバイスは、注射デバイス(たとえばシリンジ、ペン型注射器、自動注射器、大容量デバイス、ポンプ、かん流システム、または眼内、皮下、筋肉内、もしくは血管内送達にあわせて構成された他のデバイス)、皮膚パッチ(たとえば、浸透圧性、化学的、マイクロニードル)、吸入器(たとえば鼻用または肺用)、埋め込み(たとえば、コーティングされたステント、カプセル)、または胃腸管用の供給システムとすることができる。ここに説明される薬物は、針、たとえば小ゲージ針を含む注射デバイスで特に有用であることができる。
【0039】
薬物または薬剤は、薬物送達デバイスで使用するように適用された主要パッケージまたは「薬物容器」内に含むことができる。薬物容器は、たとえば、カートリッジ、シリンジ、リザーバ、または1つまたはそれ以上の薬学的に活性な化合物の保存(たとえば短期または長期保存)に適したチャンバを提供するように構成された他の容器とすることができる。たとえば、一部の場合、チャンバは、少なくとも1日(たとえば1日から少なくとも30日まで)の間薬物を保存するように設計することができる。一部の場合、チャンバは、約1ヶ月から約2年の間薬物を保存するように設計することができる。保存は、室温(たとえば約20℃)または冷蔵温度(たとえば約−4℃から約4℃まで)で行うことができる。一部の場合、薬物容器は、薬物製剤の2つまたはそれ以上の成分(たとえば薬物および希釈剤、または2つの異なるタイプの薬物)を別々に、各チャンバに1つずつ保存するように構成された二重チャンバカートリッジとすることができ、またはこれを含むことができる。そのような場合、二重チャンバカートリッジの2つのチャンバは、ヒトまたは動物の体内に投薬する前、および/または投薬中に薬物または薬剤の2つまたはそれ以上の成分間で混合することを可能にするように構成することができる。たとえば、2つのチャンバは、これらが(たとえば2つのチャンバ間の導管によって)互いに流体連通し、所望の場合、投薬の前にユーザによって2つの成分を混合することを可能にするように構成することができる。代替的に、またはこれに加えて、2つのチャンバは、成分がヒトまたは動物の体内に投薬されているときに混合することを可能にするように構成することができる。
【0040】
本明細書において説明される薬物送達デバイスおよび薬物は、数多くの異なるタイプの障害の処置および/または予防に使用することができる。例示的な障害は、たとえば、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病に伴う合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症を含む。さらなる例示的な障害は、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチである。
【0041】
糖尿病または糖尿病に伴う合併症の処置および/または予防のための例示的な薬物は、インスリン、たとえばヒトインスリン、またはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、GLP−1類似体もしくはGLP−1受容体アゴニスト、またはその類似体もしくは誘導体、ジペプチジルペプチダーゼ−4(DPP4)阻害剤、または薬学的に許容される塩もしくはその溶媒和物、またはそれらの任意の混合物を含む。本明細書において使用される用語「誘導体」は、元の物質と構造的に十分同様のものであり、それによって同様の機能または活性(たとえば治療効果性)を有することができる任意の物質を指す。
【0042】
例示的なインスリン類似体は、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン(インスリングラルギン);Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリンおよびDes(B30)ヒトインスリンである。
【0043】
例示的なインスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。例示的なGLP−1、GLP−1類似体およびGLP−1受容体アゴニストは、たとえば:リキシセナチド(Lixisenatide)/AVE0010/ZP10/リキスミア(Lyxumia)、エキセナチド(Exenatide)/エクセンディン−4(Exendin−4)/バイエッタ(Byetta)/ビデュリオン(Bydureon)/ITCA650/AC−2993(アメリカドクトカゲの唾液腺によって産生される39アミノ酸ペプチド)、リラグルチド(Liraglutide)/ビクトザ(Victoza)、セマグルチド(Semaglutide)、タスポグルチド(Taspoglutide)、シンクリア(Syncria)/アルビグルチド(Albiglutide)、デュラグルチド(Dulaglutide)、rエクセンディン−4、CJC−1134−PC、PB−1023、TTP−054、ラングレナチド(Langlenatide)/HM−11260C、CM−3、GLP−1エリゲン、ORMD−0901、NN−9924、NN−9926、NN−9927、ノデキセン(Nodexen)、ビアドール(Viador)−GLP−1、CVX−096、ZYOG−1、ZYD−1、GSK−2374697、DA−3091、MAR−701、MAR709、ZP−2929、ZP−3022、TT−401、BHM−034、MOD−6030、CAM−2036、DA−15864、ARI−2651、ARI−2255、エキセナチド(Exenatide)−XTENおよびグルカゴン−Xtenである。
【0044】
例示的なオリゴヌクレオチドは、たとえば:家族性高コレステロール血症の処置のためのコレステロール低下アンチセンス治療薬である、ミポメルセン(mipomersen)/キナムロ(Kynamro)である。
【0045】
例示的なDPP4阻害剤は、ビルダグリプチン(Vildagliptin)、シタグリプチン(Sitagliptin)、デナグリプチン(Denagliptin)、サキサグリプチン(Saxagliptin)、ベルベリン(Berberine)である。
【0046】
例示的なホルモンは、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、およびゴセレリンなどの、脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストを含む。
【0047】
例示的な多糖類は、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩を含む。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。ヒアルロン酸誘導体の例としては、HylanG−F20/Synvisc、ヒアルロン酸ナトリウムがある。
【0048】
本明細書において使用する用語「抗体」は、免疫グロブリン分子またはその抗原結合部分を指す。免疫グロブリン分子の抗原結合部分の例は、抗原を結合する能力を保持するF(ab)およびF(ab’)
2フラグメントを含む。抗体は、ポリクローナル、モノクローナル、組換え型、キメラ型、非免疫型またはヒト化、完全ヒト型、非ヒト型(たとえばマウス)、または一本鎖抗体とすることができる。いくつかの実施形態では、抗体はエフェクター機能を有し、補体を固定することができる。いくつかの実施形態では、抗体は、Fc受容体と結合する能力が低く、または結合することはできない。たとえば、抗体は、アイソタイプもしくはサブタイプ、抗体フラグメントまたは変異体とすることができ、Fc受容体との結合を支持せず、たとえば、これは、突然変異したまたは欠失したFc受容体結合領域を有する。
【0049】
用語「フラグメント」または「抗体フラグメント」は、全長抗体ポリペプチドを含まないが、抗原と結合することができる全長抗体ポリペプチドの少なくとも一部分を依然として含む、抗体ポリペプチド分子(たとえば、抗体重鎖および/または軽鎖ポリペプチド)由来のポリペプチドを指す。抗体フラグメントは、全長抗体ポリペププチドの切断された部分を含むことができるが、この用語はそのような切断されたフラグメントに限定されない。本発明に有用である抗体フラグメントは、たとえば、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、scFv(一本鎖Fv)フラグメント、直鎖抗体、二重特異性、三重特異性、および多重特異性抗体(たとえば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ)などの単一特異性または多重特異性抗体フラグメント、ミニボディ、キレート組換え抗体、トリボディまたはバイボディ、イントラボディ、ナノボディ、小モジュラー免疫薬(SMIP)、結合ドメイン免疫グロブリン融合タンパク質、ラクダ化抗体、およびVHH含有抗体を含む。抗原結合抗体フラグメントのさらなる例は、当技術分野で知られている。
【0050】
用語「相補性決定領域」または「CDR」は、特異的抗原認識を仲介する役割を主に担う重鎖および軽鎖両方のポリペプチドの可変領域内の短いポリペプチド配列を指す。用語「フレームワーク領域」は、CDR配列ではなく、CDR配列の正しい位置決めを維持して抗原結合を可能にする役割を主に担う重鎖および軽鎖両方のポリペプチドの可変領域内のアミノ酸配列を指す。フレームワーク領域自体は、通常、当技術分野で知られているように、抗原結合に直接的に関与しないが、特定の抗体のフレームワーク領域内の特定の残基が、抗原結合に直接的に関与することができ、またはCDR内の1つまたはそれ以上のアミノ酸が抗原と相互作用する能力に影響を与えることができる。
【0051】
例示的な抗体は、アンチPCSK−9mAb(たとえばアリロクマブ(Alirocumab))、アンチIL−6mAb(たとえばサリルマブ(Sarilumab))、およびアンチIL−4mAb(たとえばデュピルマブ(Dupilumab))である。
【0052】
本明細書において説明される化合物は、(a)化合物または薬学的に許容されるその塩、および(b)薬学的に許容される担体を含む医薬製剤において使用することができる。化合物はまた、1つまたはそれ以上の他の医薬品有効成分を含む医薬製剤、または存在する化合物またはその薬学的に許容される塩が唯一の有効成分である医薬製剤において使用することもできる。したがって、本開示の医薬製剤は、本明細書において説明される化合物および薬学的に許容される担体を混合することによって作られる任意の製剤を包含する。
【0053】
本明細書において説明される任意の薬物の薬学的に許容される塩もまた、薬物送達デバイスにおける使用に企図される。薬学的に許容される塩は、たとえば酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩は、たとえば、HClまたはHBr塩である。塩基性塩は、たとえば、アルカリもしくはアルカリ土類金属、たとえばNa+、もしくはK+、もしくはCa2+、またはアンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1からR4は互いに独立して:水素、場合により置換されたC1〜C6−アルキル基、場合により置換されたC2〜C6−アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10−アリル基、または場合により置換されたC6〜C10−ヘテロアリール基を意味する)から選択されるカチオンを有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、当業者に知られている。
【0054】
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物またはメタノラート(methanolate)またはエタノラート(ethanolate)などのアルカノラート(alkanolate)である。
【0055】
当業者は、本明細書に記載された様々な構成要素の材料、製剤、装置、方法、システム、および実施形態の変更(追加および/または削除)が、本発明の全範囲および趣旨から逸脱することなく行われ、このような変更およびそれらのあらゆる均等物を含包することを理解するであろう。
【符号の説明】
【0056】
1、11 カラー
2、12 キャップ
2.1 偏向可能なアーム、シース
2.1.1 クリップ
2.2、12.2 底部
3 ニードルシールド
3.1 凹部
4 針
5 ケース
5.1 保持部
12.1 剛性管、シース
12.1.1 止め具
A 中央長手軸
D 遠位端
L ロック位置
P 近位端
U ロック解除位置