特許第6860574号(P6860574)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6860574血管ステント、輸送バルーン、および移植システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6860574
(24)【登録日】2021年3月30日
(45)【発行日】2021年4月14日
(54)【発明の名称】血管ステント、輸送バルーン、および移植システム
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/945 20130101AFI20210405BHJP
   A61F 2/88 20060101ALI20210405BHJP
   A61F 2/958 20130101ALI20210405BHJP
【FI】
   A61F2/945
   A61F2/88
   A61F2/958
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-533735(P2018-533735)
(86)(22)【出願日】2016年10月19日
(65)【公表番号】特表2019-500135(P2019-500135A)
(43)【公表日】2019年1月10日
(86)【国際出願番号】CN2016102621
(87)【国際公開番号】WO2017107633
(87)【国際公開日】20170629
【審査請求日】2018年8月2日
(31)【優先権主張番号】201510997585.3
(32)【優先日】2015年12月25日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518332480
【氏名又は名称】埃文斯科技(北京)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】李 雷
【審査官】 今関 雅子
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2007/0282424(US,A1)
【文献】 米国特許第05980570(US,A)
【文献】 特開平10−099448(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0364866(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/94−2/945
A61B 17/22
A61B 17/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
血管ステントに用いる移植システムであって、
前記血管ステントに脱離可能に収容されるステント輸送装置と、
前記血管ステントを照射する光源(5)と、
前記光硬化性液状支持材料(3)を輸送するための液体供給パイプ(8)と、を有し、
前記液体供給パイプ(8)は、脱離可能に前記血管ステントの前記硬化性導管(2)に接続され、
前記ステント輸送装置は輸送バルーンであり、
前記輸送バルーンは、
バルーン本体(4)と、
前記バルーン本体(4)にガスまたは液体を充填するための制御パイプ(41)と、を有し、
前記バルーン本体(4)内に前記光源(5)が設置され、且つ、前記バルーン本体(4)の側壁は透光材料から形成され、
前記移植システムはパイプ切断用のアセンブリを有し、前記パイプ切断用のアセンブリは心金(92)および切断ワイヤー(93)を有し、前記心金(92)の遠位端面に切断溝(91)が形成され、前記切断ワイヤー(93)の両端はそれぞれ前記切断溝(91)から軸方向に沿って前記心金(92)内を移動するように貫通して近位端部から突き出し、且つ、前記液体供給パイプ(8)は前記切断ワイヤー(93)と前記切断溝(91)の間を通り抜けて
前記血管ステントは、筒状の可撓性透光本体(1)を有し、
前記可撓性透光本体(1)は、硬化性導管(2)を備え、
前記硬化性導管(2)は、前記可撓性透光本体(1)の周方向および軸方向に沿って配置され、
前記硬化性導管(2)は、光硬化性液状支持材料(3)で充填され、
前記光硬化性液状支持材料(3)は、光照射後に硬化して前記可撓性透光本体(1)をラジアル支持し、
前記可撓性透光本体(1)の前記硬化性導管(2)内に前記光硬化性液状支持材料(3)を輸送することにより、前記可撓性透光本体(1)を膨張させ、血管内壁に密着させる、ことを特徴とする、血管ステントに用いる移植システム。
【請求項2】
前記光硬化性液状支持材料(3)はUV 樹脂であることを特徴とする、請求項1に記載の移植システム
【請求項3】
前記硬化性導管(2)は、前記可撓性透光本体(1)の側壁に沿って延伸する螺旋状管構造体であることを特徴とする、請求項1に記載の移植システム
【請求項4】
前記硬化性導管(2)は、前記可撓性透光本体(1)の側壁に沿って配置される網目状構造体であることを特徴とする、請求項1に記載の移植システム
【請求項5】
前記血管ステントは大動脈血管ステントであることを特徴とする、請求項1に記載の移植システム
【請求項6】
前記可撓性透光本体(1)は、ポリフッ化ビニリデン材料から形成されることを特徴とする、請求項1に記載の移植システム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像下治療用の医療器械の分野に関し、具体的には血管ステントおよびその輸送バルーン、並びに、移植システムに関する。
【背景技術】
【0002】
血管ステントの画像下治療は、血管閉塞などの心・脳血管疾患の治療において幅広く応用されている。例えば、大動脈などの大血管の中に、しばしば被膜ステント、およびその他の小血管用の金属ステントなどを埋め込む必要がある。金属ステントは、自身の構造を通してラジアル支持を実現する一方で、被膜ステントは、ラジアル支持機能を有する金属ステントおよび金属ステントの外側に取り付けられた可撓性被膜を有し、金属ステントの支持力を介して可撓性被膜を血管壁に密着させる。しかし、金属ステントはコストが高いため、現有の被膜ステントの更なる高コスト化をもたらし、且つ移植を行うのに便利ではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、構造が簡単で、金属ステントがなくても有効なラジアル支持効果を奏し、且つ、移植が簡単で、よりコストの低い血管ステントと、前記血管ステントを輸送するための輸送バルーンと、および前記血管ステントを移植するための移植システムとを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、本発明の一態様において、血管ステントを提供する。前記血管ステントは、可撓性透光本体を含む。前記可撓性透光本体は、硬化性導管を備える。前記硬化性導管は、前記可撓性透光本体の周方向および軸方向に沿って配置される。ここで、前記硬化性導管は、光硬化性液状支持材料の充填に使用される。前記光硬化性液状支持材料は、光照射後に硬化して前記可撓性透光本体をラジアル支持する。
【0005】
好ましくは、前記光硬化性液体支持材料はUV樹脂である。
好ましくは、前記硬化性導管は、前記可撓性透光本体の側壁に沿って延伸する螺旋状管構造体である。
好ましくは、前記硬化性導管は、前記可撓性透光本体の側壁に沿って配置される網目状構造体である。
好ましくは、前記血管ステントは大動脈血管ステントである。
好ましくは、前記可撓性透光本体は、ポリフッ化ビニリデン材料から形成される。
【0006】
本発明のもう一つの態様では、本発明で提供する血管ステントに用いる輸送バルーンを提供するとともに、このバルーン本体および前記バルーン本体にガスまたは液体を充填するための制御パイプを提供する。前記バルーン本体の中には光源が設置され、且つ前記バルーン本体の側壁は透光性材料から形成される。
【0007】
本発明のさらに別の態様では、血管ステントに用いる移植システムを提供する。前記移植システムは、前記血管ステントを脱離可能に収納できるステント輸送装置を含む。ここで、前記血管ステントは、本発明で提供される血管ステントである。前記移植システムは、前記血管ステントを照射する光源、および前記光硬化性液状支持材料を輸送するための液体供給パイプを含む。前記液体供給パイプは、脱離可能に前記血管ステントに接続することができる。
【0008】
好ましくは、前記ステント輸送装置は輸送バルーンである。前記輸送バルーンは、バルーン本体および前記バルーン本体にガスまたは液体を充填するための制御パイプを含む。前記バルーン本体の中に前記光源が設置され、且つ、前記バルーン本体の側壁は透光材料から形成される。
好ましくは、前記移植システムは、パイプ切断用のアセンブリを含む。前記パイプ切断用のアセンブリは、心金および切断ワイヤーを含む。前記心金の遠位端面に切断溝が形成される。前記切断ワイヤーの両端は、それぞれ前記切断溝から軸方向に沿って前記心金内を移動するように貫通するとともに近位端部から突き出し、且つ、前記液体供給パイプは前記切断ワイヤーと前記切断溝の間を通り抜けている。
【発明の効果】
【0009】
上記技術方案によって、本発明は、液状の光硬化材料が光照射された後、固定材料に硬化する材料特性を画期的に採用する。可撓性透光本体をラジアル支持し、周方向および軸方向に延伸した硬化性導管を用いることで、移植が完了した血管ステントが良好なラジアル支持機能を備えることを確保でき、且つ、本発明が提供する血管ステントの構造を簡略化し、移植に便利で、金属ステントと比べてコストを低減できる。
本発明の他の特徴および利点は、以下の発明を実施するための形態の部分にて詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図面は、本発明へのさらなる理解を容易にし、且つ明細書の一部を構成する。図面および以下の発明の詳細な記載部分は、本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。本図面において、
図1図1は本発明の実施形態により提供される血管ステントの構造概略図である。
図2図2図1の血管ステントの断面構造概略図である。
図3図3は本発明の実施形態により提供される移植システムの構造概略図である。
図4図4は本発明の実施形態により提供される輸送バルーンの構造概略図である。
図5図5は本発明の実施形態により提供されるパイプ切断用のアセンブリの断面構造概略図であり、図中、液体供給パイプは切断ワイヤーを通りぬけている。
図6図6は本発明の実施形態により提供されるパイプ切断用のアセンブリの端部概略図であり、図中、液体供給パイプは切断ワイヤーを通り抜けており、且つ、切断ワイヤーは断面で示されている。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための具体的な形態について詳しく説明する。なお、上記具体的な実施形態は、本発明を例示し説明するためのものであり、本発明を限定するものではないことを理解すべきである。
本発明において、特に断らない限り、ここで用いた位置に関する用語、例えば、「遠、近」は、血管ステントの移植治療を行う時、人体に処置を行う箇所に基づき定義したものである。即ち、処置を行う箇所から離れた位置を「遠」とし、処置を行う箇所に接近した位置を「近」とする。また、「内、外」は、相応する対象輪郭の内と外を指す。
【0012】
図1および図2に示す通り、本発明は血管ステントおよびその輸送バルーン、移植システムを提供する。ここで、血管ステントは、可撓性透光本体1を有する。可撓性透光本体1は、硬化性導管2を備える。前記硬化性導管2は、可撓性透光本体1の周方向および軸方向に沿って配置される。ここで、硬化性導管2は、光硬化性液状支持材料3で充填される。前記光硬化性液状支持材料3は、光照射後に硬化する特徴を有するため、可撓性透光本体1をラジアル支持することができる。これにより、血管ステントを移植する過程において、可撓性透光本体1は圧縮された状態で輸送を完了することができる。指定した位置に輸送された時、可撓性透光本体1内に光硬化性液状支持材料3を輸送することにより、可撓性透光本体1を膨脹させ、血管内壁に密着させることができる。その後、可撓性透光本体1を通して光照射を行い、光硬化性液状支持材料3を硬化させて、血管に対するラジアル支持機能を果たす。
【0013】
ここにおいて、前記血管ステントの応用分野は、被膜ステントと類似し、特に大動脈血管ステントとして使用できる。前記可撓性透光本体1は、現有の被膜ステントの被膜と同じ材質、例えば、ポリフッ化ビニリデンPVDFで作られた材料を用いてもよい。また、ポリフッ化ビニリデンPVDFなどを用いて、可撓性と透光性を備える可撓性透光本体を加工できればよい。この外に、本発明で提供される血管ステントは、被膜ステントの応用分野に用いるほか、一般的な金属ステント分野に適用することによって、画像下治療のコストおよび効率を有効に改善することができる。
【0014】
したがって、本発明は、光硬化材料を画期的に用いることによって、可撓性透光本体をラジアル支持する。さらに、周方向と軸方向に沿って延伸する硬化性導管を用いることで、移植を完了した血管ステントが良好なラジアル支持力を確実に備えることができ、且つ、本発明で提供される血管ステントの構造を簡略化し、移植を容易にし、且つコストをさらに低減できる。また、本発明の実施形態において、上述特性を備えた光硬化性液体支持材料3はUV樹脂などの光照後に硬化する各種光硬化材料である。このように構成することで、本発明の目的を達成できる。
【0015】
また、良好なラジアル支持力を提供するため、図1に示すように、ある実施例では、硬化性導管2は、可撓性透光本体1の側壁に沿って延伸する螺旋状管構造にしてもよい。軸方向と周方向に沿って良好に延伸する螺旋構造の特徴から、良好なラジアル支持力を与えることができる。また、他の実施例において、硬化性導管2は、可撓性透光本体1の側壁に沿って配置される網目状構造であるため、同様にして良好なラジアル支持力を与えることができる。ここで、前記網目状構造は、2本以上の螺旋状管構造を、ずらして結合することで形成される。または数本のリング状パイプおよび軸方向パイプを結合することで形成される。また、光硬化性液状支持材料3を容易に注入するために、網目状構造の各部分を互いに連結する。これにより、一つの入口を通して網目状構造の中に光硬化性液状支持材料3を容易に注入することができる。
【0016】
また、前記血管スタントの埋め込みを完成、即ち、可撓性透光本体を位置決めした後に光硬化過程を行い、前記血管ステントの移植を達成できる。本発明で提供する前記血管ステントを輸送するための輸送バルーンは、図3図4に示すように、バルーン本体4およびバルーン本体4に液体またはガスを充填するための制御パイプ41を含む。バルーン本体4の中に光源5が設置され、且つバルーン本体4の側壁は透光材料から形成される。これにより、光源5の発光を制御して、バルーン本体4の側壁を通して可撓性透光本体1を照射し、光硬化性液状支持材料3の硬化を完成させる。
【0017】
本実施形態中、図4の示すように、光源5は、バルーン本体4の中にある光柱6を含む。前記光柱6の外壁上に数個の発光LED7が配置される。ここで、数個の発光LED7の電源コードは、光柱6内部と制御パイプの中に延伸することができるので、外側端部での光源制御を実現できる。また、その他可能な実施形態において、大きさが許容されれば、光柱6の中にマイクロ電池および無線受信機を収容することもできる。空間を十分に活用すると同時に、外部からリモコンによる光源5の開閉操作を行い、有線方式で操作することもできる。この場合、対応する配線がバルーンの制御パイプ41の中に収容される。前記制御パイプ41は、ガスまたは液体の運送に使用され、バルーンの膨張を実現させる。本実施形態において、バルーンは二酸化炭素が充填されるバルーンである。
【0018】
本発明で提供される血管ステントに用いる移植システムにおいて、前記移植システムは、血管ステントを脱離可能に収納できるステント輸送装置を含む。ここで、前記ステント輸送装置は、光硬化性液状支持材料3を充填していない可撓性透光本体1を、指定の位置に輸送可能ないかなる輸送装置でよく、例えば、バルーンなどが相当する。この外に、ステントを位置決めした後に、光硬化性液状支持材料3の輸送を完了させるため、移植システムは、血管ステントを照射するための光源5、および光硬化性液状支持材料3を輸送するための液体供給パイプ8を有する。前記液体供給パイプ8は、血管ステントに脱離可能に接続できるので、血管ステントの輸送、膨脹、および硬化を達成できる。また、液体供給パイプは、好ましく2本ある。一本は、液体注入に、もう一本は、ガス排出に使用される。これにより、光硬化性液状支持材料3の充填工程を達成する。また、他の実施形態では、液体供給パイプを別の本数にしてもよく、光硬化性液状支持材料3の充填を達成できればよい。また、光源5は、血管ステントを照射するため、各種方式で指定された位置に配置してもよい。また、本発明の好ましい実施形態中、輸送装置と光源は一体化構造であってもよい。即ち、輸送装置は、本発明で提供される前記輸送バルーンであって、光源5はバルーン本体に設置される。これにより構造を簡略化し、操作を容易にし、効率を向上することができる。
【0019】
ここにおいて、血管ステントの移植完了後に、液体供給パイプ8を血管ステントから脱離する必要がある。このようにして、血管ステントの移植が実現する。具体的には、本実施形態において、図5図6の示す通り、本移植システムは、パイプ切断用のアセンブリも含む。前記パイプ切断用のアセンブリは、心金92と切断ワイヤー93とを含み、心金の遠位端面に切断溝91が形成される。切断ワイヤーの両端は、それぞれ切断溝91から軸方向に沿って前記心金92内を移動するように貫通し、且つ、ワイヤーは近位端部から突き出ている。この状態で、液体供給パイプ8を、切断ワイヤー93と切断溝91の間に通す。これにより、心金92の遠位端面に押切カッターと類似したパイプ切断構造が形成される。切断ワイヤー93の近位端部に位置する、ワイヤーの二つの末端を制御することで、切断ワイヤー93によって、切断溝91と切断ワイヤー93の間に通した液体供給パイプ8を切断することができる。具体的な操作方法は下記の通りである。
【0020】
血管ステントを移植する工程中、まず、液体供給パイプ8を切断ワイヤー93のなかに通す。且つ、心金92にはガイド穴94が形成され、前記ガイド穴は、血管ステント移植工程中の主体ガイドワイヤーを通すために使われる。この構成により、心金92を用い、血管ステントが移植につれて指定位置に移動することを制御できる。なお、液体供給パイプ8が液体を供給する過程中、パイプ切断用のアセンブリは動作しない。液体供給の完了後、切断ワイヤー93が液体供給パイプ8に向って移動するのを制御し、且つ、まず液体供給パイプ8を締め付け、前記締め付けした部位に光硬化液状支持材料3が存在しないようにする。この時、光照作業を行い、血管ステント内部の光硬化液状支持材料を完全に硬化させる。その後、更に力を入れて切断ワイヤー93を用いて、切断溝91の端面上で液体供給パイプ8を切断し、液体供給パイプ8と血管ステントの脱離を完成させることができる。
【0021】
他の実施形態において、血管ステントに逆止弁を設置し、且つ、逆止弁の液入口に液体供給パイプ8を螺接することもできる。したがって、逆止弁によって、光硬化液状支持材料3が可撓性透光本体1から流出することが防止される。この時、外側末端で液体供給パイプ8を螺子回して、液体供給パイプ8と血管ステントの脱離を完成できる。この後、可撓性透光本体1の硬化を完了させる。
【0022】
以上、図面に沿って本発明の好ましい実施形態を詳しく説明した。しかし、本発明は、上述実施形態中の具体的細部に限定されるものではない。本発明の技術的構想の範囲内で、本発明の技術方案に数種の簡単な変形を行うことができるが、これらの簡単な変形は、全て本発明の保護範囲に含まれる。
また、上記した具体的実施形態で述べられた各具体的技術特徴は、矛盾することなく、いかなる好適な方式を用いて組み合わせることができることに留意すべきである。不要な重複を避けるため、本発明は、各種の可能な組み合わせ方について、別途説明を行わない。
その他、本発明の各種の異なる実施形態の間においても任意の組み合わせを行うことができ、本発明の思想に反しない限り、本発明の開示とみなされるべきである。
【符号の説明】
【0023】
1 可撓性透光本体
2 硬化性導管
3 光硬化性液状支持材料
4 バルーン本体
5 光源
6 光柱
7 発光LED
8 液体供給パイプ
91 切断溝
92 心金
93 切断ワイヤー
94 ガイド穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6