【文献】
Intel Corporation,"Support of geo-based transmission schemes for V2V communication",3GPP TSG-RAN WG1#84 R1-160431,2016年 2月15日
【文献】
LG Electronics Inc.,"TP for TR 36.885 on V2X SI",3GPP TSG-RAN WG3#91 R3-160568,2016年 2月15日
【文献】
ZTE,"Enhancement of resource allocation and procedure for V2V",3GPP TSG-RAN WG1#83 R1-157777,2015年11月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1端末デバイスの現在の位置情報と運動速度情報、及び前記複数の伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値に基づいて、前記複数の伝送リソースセットから、前記第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定することは、
第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を取得することと、
前記第1端末デバイスの現在の位置情報及び前記少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報に基づいて、前記第1端末デバイスと前記少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報を確定することと、
前記第1端末デバイスの現在の運動速度情報及び前記少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの運動速度情報に基づいて、前記第1端末デバイスと前記少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を確定することと、
前記第1端末デバイスと前記少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報と相対運動速度統計情報、及び前記第1伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値に基づいて、前記第1端末デバイスが現在、前記第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定することと、を含み、
前記少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスが現在、第1伝送リソースセットの伝送リソースを使用してD2D通信を行い、前記複数の伝送リソースセットは、前記第1伝送リソースセットを含み、
前記距離統計情報は、最大距離、平均距離及び距離平均分散のうちの少なくとも1つを含み、
前記相対運動速度統計情報は、最大相対運動速度、平均相対運動速度及び相対運動速度平均分散のうちの少なくとも1つを含む、
請求項2に記載の方法。
前記第1端末デバイスの現在の運動速度情報及び前記少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの運動速度情報に基づいて、前記第1端末デバイスと前記少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を確定することは、
前記第1端末デバイスと前記少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報が前記第1伝送リソースセットの距離閾値を満たす場合、前記第1端末デバイスの現在の運動速度情報及び前記少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの運動速度情報に基づいて、前記第1端末デバイスと前記少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を確定することを含む、
請求項3又は4に記載の方法。
前記少なくとも1つの第2端末デバイスは、現在、前記第1伝送リソースセットの伝送リソースを使用してD2D通信を行う端末デバイスのうちの第4端末デバイス以外の全ての他端末デバイスであり、ここで、前記第4端末デバイスが前記第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たさない、
請求項3乃至5のいずれか1項に記載の方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、D2D通信品質を向上させることができる、D2D通信の伝送リソースを確定するための方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1方面において、D2D通信の伝送リソースを確定するための方法を提供し、前記方法は、複数の伝送リソースセットを確定することと、第1端末デバイスの現在の位置情報及び該複数の伝送リソースセットの距離閾値に基づいて、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定することとを含み、ここで、該複数の伝送リソースセットの各伝送リソースセットは、少なくとも1つの伝送リソースブロックを含み、しかも各伝送リソースセットは、対応する距離閾値を有する。
【0006】
そのため、本発明の実施例によるD2D通信の伝送リソースを確定する方法は、伝送リソースセットに距離閾値が定義され、第1端末デバイスの位置情報に基づいて、該第1端末デバイスと伝送リソースセットの現在、対応する端末デバイスとの間の距離情報を確定し、さらに、該距離情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該伝送リソースセットを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定することで、複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定することができる。なお、該第1端末デバイスの絶対位置に基づいて該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定した場合と比べ、本発明の実施例において、該第1端末デバイスと他の端末デバイスとの間の距離に基づいて該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定することで、第1端末デバイスの位置変化が速い場合(例えば、該第1端末デバイスは、具体的に、高速移動する車両又は車載デバイス)に該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを頻繁に切り替える必要があることを回避して、D2D通信品質を向上させることができる。
【0007】
なお、従来技術において、第1端末デバイスは、利用する伝送リソースセットを自主に選択する場合、地理的位置又は地理的エリアと伝送リソースセットとの対応関係を予め取得して記憶する必要がある。しかし、本発明の実施例において、該第1端末デバイスは、他の端末デバイスとの距離に基づいて伝送リソースセットを選択し、位置又は距離と伝送リソースとの対応関係を予め記憶する必要がなく、端末デバイスのメモリーを節約することができる。
【0008】
任意的に、第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットを利用してD2D通信を行うことができると確定した場合、該第1伝送リソースセットを該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットとして確定する。
【0009】
任意的に、第1端末デバイスの現在の位置情報及び第1伝送リソースセットの距離閾値に基づいて、第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定する。
【0010】
任意的に、第1端末デバイスの現在の位置情報及び第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の現在の距離を確定し、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の現在の距離及び該第1伝送リソースセットの距離閾値を基づいて、第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定する。
【0011】
任意的に、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の現在の距離に基づいて、該第1端末デバイスの現在の位置情報と該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報を確定し、該距離統計情報及び該第1伝送リソースセットの距離閾値に基づいて、第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定する。例えば、該距離統計情報は、最大距離を含み、この時、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大距離が該第1伝送リソースセットの距離閾値の以下である場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができると確定する。
【0012】
第1方面の第1種の実現可能な形態において、該複数の伝送リソースセットの各伝送リソースセットは、対応する相対運動速度閾値を更に有し、該第1端末デバイスの現在の位置情報及び該複数の伝送リソースセットの距離閾値に基づいて、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定することは、第1端末デバイスの現在の位置情報と運動速度情報、及び該複数の伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値に基づいて、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定することを含む。
【0013】
任意的に、該第1端末デバイスの現在の位置情報が該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たす場合、該第1端末デバイスの現在の運動速度情報及び該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値に基づいて、第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定する。
【0014】
このように、第1端末デバイスの位置情報及び運動速度情報に基づいて該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定することで、端末デバイスが頻繁に伝送リソースセット選択をトリガーすることを低減して、D2D通信品質をさらに向上させることができる。
【0015】
上記の実現可能な形態を参照し、第1方面の第2種の実現可能な形態において、該第1端末デバイスの現在の位置情報と運動速度情報、及び該複数の伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値に基づいて、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定することは、第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を取得することと、該第1端末デバイスの現在の位置情報及び該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報を確定することと、該第1端末デバイスの現在の運動速度情報及び該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を確定することと、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報と相対運動速度統計情報、及び該第1伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定することとを含み、ここで、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスが現在、第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行い、該複数の伝送リソースセットは該第1伝送リソースセットを含み、該距離統計情報は、最大距離、平均距離及び距離平均分散のうちの少なくとも1つを含み、該相対運動速度統計情報は、最大相対運動速度、平均相対運動速度及び相対運動速度平均分散のうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
任意的に、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の距離、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の相対運動速度、及び該第1伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定する。
【0017】
上記の実現可能な形態を参照し、第1方面の第3種の実現可能な形態において、該距離統計情報は最大距離を含み、該相対運動速度統計情報は最大相対運動速度を含み、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報と相対運動速度統計情報、及び該第1伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを使用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定することは、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大距離が該第1伝送リソースセットの距離閾値の以下であり、しかも該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大相対運動速度が該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値の以下である場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができると確定することを含む。
【0018】
上記の実現可能な形態を参照し、第1方面の第4種の実現可能な形態において、該第1端末デバイスの現在の位置情報と運動速度情報、及び該複数の伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値に基づいて、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定することは、さらに、該第1端末デバイスが現在、該複数の伝送リソースセットの各伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たさないと確定した場合、少なくとも1つの伝送リソースセット候補のうちの最大相対運動速度が最小である伝送リソースセットを該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットとして確定することを含み、ここで、該複数の伝送リソースセットは該少なくとも1つの伝送リソースセット候補を含み、該第1端末デバイスが現在、該少なくとも1つの伝送リソースセット候補の各伝送リソースセット候補の距離閾値を満たし、各伝送リソースセット候補に対応する最大相対運動速度は、該第1端末デバイスと現在、該各伝送リソースセット候補の伝送リソースを使用してD2D通信を行う少なくとも1つの第3端末デバイスとの間の最大相対運動速度である。
【0019】
上記の実現可能な形態を参照し、第1方面の第5種の実現可能な形態において、該第1端末デバイスの現在の運動速度情報及び該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を確定することは、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報が該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たす場合、該第1端末デバイスの現在の運動速度情報及び該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を確定することを含む。
【0020】
上記の実現可能な形態を参照し、第1方面の第6種の実現可能な形態において、該少なくとも1つの第2端末デバイスは、具体的に、現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを使用してD2D通信を行う全ての端末デバイスである。
【0021】
上記の実現可能な形態を参照し、第1方面の第7種の実現可能な形態において、該少なくとも1つの第2端末デバイスは、具体的に、現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行う端末デバイスのうちの第4端末デバイス以外の全ての他の端末デバイスであり、ここで、該第4端末デバイスが該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たさない。
【0022】
上記の実現可能な形態を参照し、第1方面の第8種の実現可能な形態において、該第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を取得することは、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスにより送信されたD2Dブロードキャストメッセージを受信することを含み、該D2Dブロードキャストメッセージには、該各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報が含まれる。
【0023】
上記の実現可能な形態を参照し、第1方面の第9種の実現可能な形態において、該方法は、さらに、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスにより送信されたD2Dブロードキャストメッセージが占用する伝送リソースに基づいて、該各第2端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うと確定することを含む。
【0024】
上記の実現可能な形態を参照し、第1方面の第10種の実現可能な形態において、該第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を取得することは、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスがセルラ通信リンクを介して送信したステータスレポートを受信することを含み、該ステータスレポートには、該各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報が含まれる。
【0025】
上記の実現可能な形態を参照し、第1方面の第11種の実現可能な形態において、該複数の伝送リソースセットから、該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定する前に、該方法は、さらに、該第1端末デバイスが現在、第2伝送リソースセットの距離閾値を満たすかどうかを確定することを含み、ここで、該第1端末デバイスが現在、該第2伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行い、該複数の伝送リソースセットから、該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定することは、該第1端末デバイスが現在、該第2伝送リソースセットの距離閾値を満たさない場合、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定することを含む。
【0026】
上記の実現可能な形態を参照し、第1方面の第12種の実現可能な形態において、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定した後、該方法は、さらに、該第1端末デバイスと該ターゲット伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第5端末デバイスとの間の現在の最大距離及び最大相対運動速度に基づいて再選択トリガー時刻を確定し、該再選択トリガー時刻において利用可能な複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを再選択するようにトリガーすることを含む。
【0027】
この時、任意的に、該再選択トリガー時刻と現在時刻との間の間隔は、該最大距離と最大相対運動速度との商である。
【0028】
上記の実現可能な形態を参照し、第1方面の第12種の実現可能な形態において、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定した後、該方法は、さらに、該ターゲット伝送リソースセットの距離閾値、該第1端末デバイスと該ターゲット伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第5端末デバイスとの間の現在の最大相対運動速度に基づいて、再選択トリガー時刻を確定し、該再選択トリガー時刻において利用可能な複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを再選択するようにトリガーすることを含む。
【0029】
この時、任意的に、該再選択トリガー時刻と現在時刻との間の間隔は、該距離閾値と該最大相対運動速度との商である。
【0030】
第2方面は、他のD2D通信の伝送リソースを確定するための方法を提供し、該方法は、第1端末デバイスと第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報を取得することと、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定することとを含み、ここで、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行い、該第1伝送リソースセットは少なくとも1つの伝送リソースブロックを含む。
【0031】
第2方面の第1種の実現可能な形態において、該第1端末デバイスと第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報は、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報、又は、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の距離を含み、ここで、該距離統計情報は、最大距離、平均距離及び距離平均分散のうちの少なくとも1つを含む。
【0032】
上記の実現可能な形態を参照し、第2方面の第2種の実現可能な形態において、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定することは、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報及び相対運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定する。
【0033】
上記の実現可能な形態を参照し、第2方面の第3種の実現可能な形態において、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度情報は、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報、又は、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の相対運動速度を含み、ここで、該相対運動速度統計情報は、最大相対運動速度、平均相対運動速度及び相対運動速度平均分散のうちの少なくとも1つを含む。
【0034】
上記の実現可能な形態を参照し、第2方面の第4種の実現可能な形態において、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報及び相対運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定することは、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大距離が該第1伝送リソースセットの距離閾値の以下であり、しかも該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大相対運動速度が該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値の以下である場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができると確定することを含む。
【0035】
上記の実現可能な形態を参照し、第2方面の第5種の実現可能な形態において、該第1端末デバイスと第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報を取得することは、該第1端末デバイスにより送信された測定レポートを受信することを含み、該測定レポートには、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報が含まれる。
【0036】
第3方面は、他のD2D通信の伝送リソースを確定するための方法を提供し、該方法は、第1端末デバイスは該第1端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を取得することと、該第1端末デバイスは、該第1端末デバイスの位置情報及び運動速度情報が含まれるメッセージを送信することとを含む。
【0037】
第3方面の第1種の実現可能な形態において、該第1端末デバイスはメッセージを送信することは、該第1端末デバイスは、D2Dブロードキャストメッセージを送信すること、又は、該第1端末デバイスはネットワークデバイスにステータスレポートメッセージを送信することを含む。
【0038】
上記の実現可能な形態を参照し、第3方面の第2種の実現可能な形態において、該メッセージがD2Dブロードキャストメッセージである場合、該第1端末デバイスはメッセージを送信することは、該第1端末デバイスが現在、対応する伝送リソースセットの伝送リソースを利用して該D2Dブロードキャストメッセージを送信することを含み、ここで、該伝送リソースセットは、対応する距離閾値及び相対運動速度閾値を有する。
【0039】
上記の実現可能な形態を参照し、第3方面の第3種の実現可能な形態において、該メッセージには指示情報更に含まれ、該指示情報は、該第1端末デバイスが現在、対応する伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを指示するために用いられる。
【0040】
第4方面は、D2D通信の伝送リソースを確定するための装置を提供し、上記の第1方面又は第1方面のいかなる実現可能な形態の方法を実行するために用いられる。具体的に、該装置は、上記の第1方面又は第1方面のいかなる実現可能な形態の方法を実行するために用いられるユニットを含む。
【0041】
第5方面は、他のD2D通信の伝送リソースを確定するための装置を提供し、上記の第2方面又は第2方面のいかなる実現可能な形態の方法を実行するために用いられる。具体的に、該装置は、上記の第2方面又は第2方面のいかなる実現可能な形態の方法を実行するために用いられるユニットを含む。
【0042】
第6方面は、他のD2D通信の伝送リソースを確定するための装置を提供し、上記の第3方面又は第3方面のいかなる実現可能な形態の方法を実行するために用いられる。具体的に、該装置は、上記の第3方面又は第3方面のいかなる実現可能な形態の方法を実行するために用いられるユニットを含む。
【0043】
第7方面は、他のD2D通信の伝送リソースを確定するための装置を提供し、記憶ユニット及びプロセッサを含み、該記憶ユニットには命令が記憶され、該プロセッサは、該メモリーに記憶される命令を実行するために用いられ、該プロセッサは、該メモリーに記憶される命令を実行する場合、第1方面又は第1方面のいかなる実現可能な形態の方法を実行する。
【0044】
第8方面は、他のD2D通信の伝送リソースを確定するための装置を提供し、記憶ユニット及びプロセッサを含み、該記憶ユニットには命令が記憶され、該プロセッサは、該メモリーに記憶される命令を実行するために用いられ、該プロセッサは、該メモリーに記憶される命令を実行する場合、第2方面又は第2方面のいかなる実現可能な形態の方法を実行する。
【0045】
第9方面は、他のD2D通信の伝送リソースを確定するための装置を提供し、記憶ユニット及びプロセッサを含み、該記憶ユニットには命令が記憶され、該プロセッサは、該メモリーに記憶される命令を実行するために用いられ、該プロセッサは、該メモリーに記憶される命令を実行する場合、第3方面又は第3方面のいかなる実現可能な形態の方法を実行する。
【0046】
第10方面は、コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読媒体を提供し、該コンピュータプログラムは、第1方面又は第1方面のいかなる実現可能な形態の方法を実行するために用いられる命令を含む。
【0047】
第11方面は、コンピュータプログラムが記憶される他のコンピュータ可読媒体を提供し、該コンピュータプログラムは、第2方面又は第2方面のいかなる実現可能な形態の方法を実行するために用いられる命令を含む。
【0048】
第12方面は、コンピュータプログラムが記憶される他のコンピュータ可読媒体を提供し、該コンピュータプログラムは、第3方面又は第3方面のいかなる実現可能な形態の方法を実行するために用いられる命令を含む。
【発明を実施するための形態】
【0050】
本発明の実施例の技術的な解決策をより明確に説明するため、以下に実施例又は従来技術の記述において必要な図面を簡単に説明するが、明らかに、以下に記載する図面は本発明のいくつかの実施例だけであり、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0051】
以下に本発明の実施例の図面を組み合わせながら、本発明の実施例に係る技術的解決策を明確で、全面的に説明し、明らかに、説明した実施例は本発明の一部の実施例だけであり、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要せずに得た他の実施例は、全て本発明の保護範囲に属する。
【0052】
なお、本明細書に単語「システム」及び「ネットワーク」は置換可能に使用される。本明細書に単語「及び/又は」は、関連対象の関連関係を示し、3つの関係を示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独で存在するという3つの状況を示す。また、本明細書に符号「/」は、通常に、前後の対象の「又は」の関係を示す。
【0053】
図1は本発明の実施例が応用される無線通信システム100を示す。該無線通信システム100は、少なくとも1つのネットワークデバイス110を含むことができる。ネットワークデバイス100は、端末デバイスと通信するデバイスであってもよい。各ネットワークデバイス100は、特定の地理エリアに通信カバレージを提供し、該カバレージエリアに位置する端末デバイスと通信することができる。該ネットワークデバイス100は、GSMシステム又はCDMA(CDMA:Code Division Multiple Access)システムにおける基地局(BTS:Base Transceiver Station)、WCDMAシステムにおける基地局(NB:NodeB)、LTEシステムにおける進化型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional NodeB)、クラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)における無線コントローラー、リピータ、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス及び将来の5Gネットワークにおけるネットワーク側デバイス、又は未来進化型の公衆移動通信網(PLMN:Public Land Mobile Network)におけるネットワークデバイスなどであってもよい。
【0054】
該無線通信システム100には、さらに、ネットワークデバイス110のカバー範囲に位置する複数の端末デバイス120が含まれる。該端末デバイス120は、移動又は固定の端末デバイスであってもよい。該端末デバイス120は、アクセス端末、端末はユーザ装置(UE:User Equipment)、加入者ユニット、加入者サイト、移動サイト、移動局、遠隔局、遠隔端末、移動装置、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント又はユーザデバイスであってもよい。アクセス端末はセルラー電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、無線ローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)サイト、パーソナルデジタル処理(PDA:Persona1 Digita1 Assistant)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続された他の処理装置、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおける端末、又は未来進化型の公衆移動通信網(PLMN:Public Land Mobile Network)における端末デバイスなどであってもよい。
【0055】
図1は1つのネットワークデバイス及び6つの端末デバイスを示し、任意的に、該無線通信システム100は、複数のネットワークデバイスを含み、各ネットワークデバイスのカバー範囲に他の数量の端末デバイスが含まれてもよく、本発明の実施例はこれに限定しない。なお、該無線通信システム100は、さらに、移動管理エンティティ(Mobile Management Entity:MME)、サービングゲートウェイ(Serving Gateway:S−GW)、パケットデータネットワークゲートウェイ(Packet Data Network Gateway:P−GW)等の他のネットワークエンティティが含むことができるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0056】
具体的に、端末デバイス120は、セルラー通信モード又はD2D通信モードで通信することができ、ここで、セルラー通信モードにおいて、端末デバイスは、ネットワークデバイスとの間の携帯電話のリンクを介して他の端末デバイスと通信し、D2D通信モードにおいて、2つの端末デバイスはD2Dリンクを介して直接に通信を行う。
【0057】
端末デバイスがD2D通信(例えばV2V通信又はV2X通信)を行う場合、伝送リソースを自主に選択してもよいし、ネットワークデバイスによりそれにD2D通信の伝送リソースを割り当てもよいが、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0058】
なお、本発明の実施例は、主にV2X通信シーンに応用されてもよいし、他のD2D通信シーンに応用されてもよいが、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0059】
図2は本発明の実施例におけるD2D通信の伝送リソースを確定する方法200を示す。該方法200は上記無線通信システム100に用いられるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0060】
該方法200は、第1端末デバイスがD2D通信(例えばV2V通信或V2X通信)を行う場合に使用する伝送リソースを確定するために用いられ、伝送リソースの確定装置により実行されてもよい。任意的に、該伝送リソースの確定装置が第1端末デバイスであってもよく、即ち、第1端末デバイスはD2D通信に利用する伝送リソースを選択し、又は、該伝送リソースの確定装置がネットワークデバイスであってもよく、即ち、ネットワークデバイスは、第1端末デバイスのD2D通信に利用する伝送リソースを設定するが、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0061】
S210において、複数の伝送リソースセットを確定し、ここで、該複数の伝送リソースセットの各伝送リソースセットは、少なくとも1つの伝送リソースブロックを含み、しかも各伝送リソースセットは、対応する距離閾値を有する。
【0062】
本発明の実施例において、利用可能な伝送リソースを時間及び/又は周波数によって異なる伝送リソースセット(伝送リソースプールと呼ぶ場合もある)に分けることができる。例えば、時間によって利用可能な伝送リソースを区分し、異なる伝送リソースセットを異なる時間帯に対応させ、又は、周波数によって利用可能な伝送リソースを分け、異なる伝送リソースセットを異なる帯域に対応させ、又は、時間及び周波数によって利用可能な伝送リソースをわけ、異なる伝送リソースセットを異なる時間帯及び/又は周波数ビンに対応させるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0063】
該複数の伝送リソースセットにおいて、各伝送リソースセットには少なくとも1つの伝送リソースブロックが含まれ、各伝送リソースブロックには少なくとも1つのリソース要素(RE:Resource Element)が含まれることができる。異なる伝送リソースセットには同じまたは異なる数の伝送リソースブロックが含まれ、なお、異なる伝送リソースセットに含まれる伝送リソースブロックの大きさが同じであっても良く又は異なっても良い。任意的に、利用可能な伝送リソースに対する分け方及び各伝送リソースセットに含まれる伝送リソースが予め定義されたものであってもよいし、ネットワークデバイスにより設定されたものであってもよいが、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0064】
なお、本発明の実施例において、各伝送リソースセットは、対応する距離閾値を有し、ここで、距離閾値は、伝送リソースセットが、該伝送リソースセットを利用してD2D通信を行う全て端末デバイスの間の距離に対する要求を示すために用いられる。例えば、距離閾値は、伝送リソースセットが該伝送リソースセットを利用してD2D通信を行う全て端末デバイス間の最大距離に対する制限を示すために用いられるが、本発明の実施例はこれに限定されない。任意的に、該距離閾値は、具体的な値であってもよいし、値の範囲又は他の方式であってもよい。なお、伝送リソースセットに対応する距離閾値が予め定義されてもよいし、ネットワークデバイスにより設定されてもよく、ここで、任意的に、伝送リソースセットに対応する距離閾値は、該伝送リソースセットに含まれる伝送リソースの数に依存してもよいが、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0065】
任意的に、該伝送リソースの確定装置を第1端末デバイスとして確定した場合、該複数の伝送リソースセットの各伝送リソースセットに含まれる伝送リソース及び/又は各伝送リソースセットに対応する距離閾値は、第1端末デバイスに予め設定されてもよいし、ネットワークデバイスから該第1端末デバイスに通知してもよく、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0066】
S220において、第1端末デバイスの現在の位置情報及び該複数の伝送リソースセットの距離閾値に基づいて、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定する。
【0067】
該伝送リソースの確定装置は、第1端末デバイスの現在の位置情報を取得することができる。任意的に、該装置が第1端末デバイスである場合、該第1端末デバイスは、グローバルポジショニングシステム(GPS:Global Position System)等の定位システムで自分の現在の位置情報を取得することができるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0068】
任意的に、該装置がネットワークデバイスである場合、該ネットワークデバイスは、該第1端末デバイスにより送信された第1ステータスレポートを受信し、該第1ステータスレポートには該第1端末デバイスの現在の位置情報が含まれ、ここで、該第1端末デバイスは該ネットワークデバイスに第1ステータスレポートを主動に送信し、例えば、該第1端末デバイスは、第1ステータスレポートを周期的に送信し、又は、該第1端末デバイスは、D2D伝送の伝送リソースセットを確定する必要がある場合(例えば初め選択又は再選択)、ネットワークデバイスに第1ステータスレポートを送信し、任意的に、該第1端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信された、該第1端末デバイスが位置情報を報告するように指示するために用いられる指示情報を受信した場合、該指示情報に基づいて、該ネットワークデバイスに第1ステータスレポートを送信してもよいが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0069】
任意的に、該第1端末デバイスの現在の位置情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該複数の伝送リソースセットのうちのある伝送リソースセットの距離閾値を満たすかどうかを確定する。ここで、第1端末デバイスが現在、伝送リソースセットの距離閾値を満たすことは、該第1端末デバイスと該伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの端末デバイスとの間の距離情報が該伝送リソースセットの距離閾値を満たすと示し、ここで、伝送リソースセットと端末デバイスとの間の対応関係は、該端末デバイスが現在、該伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことを示すために用いられ、伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの端末デバイスは、具体的に、現在、該伝送リソースセットの伝送リソースを利用して通信する全て又は一部の端末デバイスであっても良いが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0070】
任意的に、S220において、該第1端末デバイスの位置情報及び該複数の伝送リソースセットの第1伝送リソースセットの距離閾値に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たすかどうかを確定する。任意的に、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たすと確定した場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができると確定する。この時、任意的に、該第1伝送リソースセットを該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットとして確定してもよいし、該第1伝送リソースセットを該第1端末デバイスの伝送リソースセット候補として確定し、最終に該複数の伝送リソースセットに含まれる少なくとも1つの伝送リソースセット候補から該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定してもよい。任意的に、他の実施例として、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たさないと確定した場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができないと確定し、さらに、該第1端末デバイスがその距離閾値を満たす伝送リソースセットを見つけるまで、該第1端末デバイスが現在、該複数の伝送リソースセットの他の伝送リソースセットの距離閾値を満たすかどうかを確定するが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0071】
本発明の実施例において、多種の方式によって第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たすかどうかを確定することができる。任意的に、該第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスの位置情報を取得し、該第1端末デバイスの現在の位置情報及び該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報を確定し、ここで、該距離統計情報は、最大距離、平均距離及び距離平均分散のうちの少なくとも1つを含み、さらに、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報及び該第1伝送リソースセットの距離閾値に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たすかどうかを確定する。具体的に、該第1端末デバイスの現在の位置情報と該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報に基づいて、該第1端末デバイスと該各第2端末デバイスとの間の距離を確定し、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の距離に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報を確定してもよいが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0072】
選択的な例として、該距離統計情報は最大距離を含み、さらに、該第1伝送リソースセットの距離閾値は、具体的に、距離閾値であり、この時、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大距離が該第1伝送リソースセットの距離閾値の以下である場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たすと確定したが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0073】
該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定した後、該第1端末デバイスが該ターゲット伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができ、ここで、本発明の実施例は、該第1端末デバイスが該ターゲット伝送リソースセット内のD2D通信のための伝送リソースを選択する方式を限定しない。
【0074】
そのため、本発明の実施例によるD2D通信の伝送リソースを確定する方法は、伝送リソースセットに距離閾値を定義し、第1端末デバイスの位置情報に基づいて、該第1端末デバイスと伝送リソースセットの現在対応する端末デバイスとの間の距離情報を確定し、さらに、該距離情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該伝送リソースセットを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定することで、複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定することができる。なお、該第1端末デバイスの絶対位置に基づいて該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定する場合と比べ、本発明の実施例において、該第1端末デバイスと他の端末デバイスとの間の相対位置に基づいて該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定することで、第1端末デバイスの位置変化が速い場合(例えば該第1端末デバイスは、具体的に、高速に運転する車両又は車載デバイスである)に該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを頻繁に変更することを回避して、D2D通信品質を向上させることができる。
【0075】
なお、従来技術において、第1端末デバイスは、利用する伝送リソースセットを自主に選択する場合、地理的位置又は地理的エリアと伝送リソースセットとの対応関係を予め取得して記憶する必要がある。それに対して、本発明の実施例において、該第1端末デバイスは、他の端末デバイスとの距離に基づいて伝送リソースセットを選択し、位置又は距離と伝送リソースとの対応関係を予め記憶する必要がなく、端末デバイスのメモリーを節約することができる。
【0076】
他の選択的な実施例として、伝送リソースセットは、対応する相対運動速度閾値を有し、相対運動速度閾値は、伝送リソースセットが該伝送リソースセットを利用してD2D通信を行う全ての端末デバイスに対する相対運動速度要求を示すために用いられる。例えば、相対運動速度閾値は、伝送リソースセットが該伝送リソースセットを利用してD2D通信を行う全ての端末デバイスの間の最大相対運動速度に対する制限を示すために用いられるが、本発明の実施例はこれに限定されない。任意的に、該相対運動速度閾値は、具体的な値であってもよいし、1つの値の範囲又は他の方式であってもよい。なお、伝送リソースセットに対応する相対運動速度閾値が予め定義されてもよいし、ネットワークデバイスにより設定されてもよく、ここで、任意的に、伝送リソースセットに対応する相対運動速度閾値は、該伝送リソースセットに含まれる伝送リソースの数に依存してもよいが、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0077】
任意的に、伝送リソースの確定装置を第1端末デバイスとして確定した場合、該複数の伝送リソースセットの各伝送リソースセットに含まれる伝送リソース及び/又は各伝送リソースセットに対応する相対運動速度閾値は、第1端末デバイスに予め設定されてもよいし、ネットワークデバイスから該第1端末デバイスに通知してもよく、本発明の実施例はこれを限定しない
この時、任意的に、
図3に示すように、S220において、第1端末デバイスの現在の位置情報及び該複数の伝送リソースセットの距離閾値に基づいて、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定することは、S221を含む。
【0078】
S221において、該第1端末デバイスの現在の運動速度情報と位置情報、及び該複数の伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値に基づいて、該複数の伝送リソースセットから、該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定する。
【0079】
具体的に、該伝送リソースの確定装置は、第1端末デバイスの現在の運動速度情報を取得し、ここで、運動速度情報は、運動速度ベクトルを含む。任意的に、該装置が第1端末デバイスである場合、該第1端末デバイスは、自分の第1時刻と現在時刻の位置情報を取得し、ここで、該第1時刻が該現在時刻よりも早く、該第1時刻と現在時刻との間の時間間隔、該第1端末デバイスの第1時刻と現在時刻での位置情報に基づいて、該第1端末デバイスの現在の運動速度を確定する。任意的に、該第1端末デバイスは、自分の最近の複数の時間間隔内の運動速度を取得し、該複数の時間間隔内の運動速度に基づいて、該第1端末デバイスの現在の運動速度を確定することができるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0080】
任意的に、該装置がネットワークデバイスである場合、該ネットワークデバイスは、該第1端末デバイスにより送信された第2ステータスレポートを受信し、該第2ステータスレポートには該第1端末デバイスの現在の運動速度情報が含まれ、ここで、任意的に、該第1端末デバイスは、該第1ステータスレポートと上記の第2ステータスレポートを同一のメッセージ又は異なるメッセージに付けて送信することができるが、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0081】
任意的に、該第1端末デバイスは該ネットワークデバイスに第2ステータスレポートを主動に送信し、例えば、該第1端末デバイスは、第2ステータスレポートを周期的に送信し、又は、該第1端末デバイスは、D2D伝送の伝送リソースセットを確定する必要がある場合(例えば初め選択又は再選択)、ネットワークデバイスに第2ステータスレポートを送信し、任意的に、該第1端末デバイスは、ネットワークデバイスにより送信された、該第1端末デバイスが運動速度情報を報告するように指示するために用いられる指示情報を受信した場合、該指示情報に基づいて、該ネットワークデバイスに第2ステータスレポートを送信してもよいが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0082】
S221において、該第1端末デバイスの現在の位置情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの位置閾値を満たすかどうかを確定し、該第1端末デバイスの現在の運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを確定する。任意的に、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たすとともに、該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値も満たす場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができると確定し、さらに、該第1伝送リソースセットを該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセット又は伝送リソースセット候補として確定する。ここで、第1端末デバイスが現在、伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすことは、該第1端末デバイスと現在、該伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行う端末デバイスとの間の相対運動速度が、該伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすと示し、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0083】
任意的に、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たさず、及び/又は該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たさない場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができないと確定したが、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0084】
任意的に、該第1端末デバイスが該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを確定する時に、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの運動速度情報を取得し、該第1端末デバイスの現在の運動速度情報及び該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を確定することができ、ここで、該相対運動速度統計情報は、最大相対運動速度、平均相対運動速度及び相対運動速度平均分散のうちの少なくとも1つを含み、さらに、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報及び該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを確定する。具体的に、該第1端末デバイスの現在の運動速度情報と該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスと該各第2端末デバイスとの間の相対運動速度を確定し、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の相対運動速度に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を確定することができる。例えば、該第1端末デバイスの運動速度ベクトルを
【数1】
【0085】
とし、第2端末デバイスの運動速度ベクトルを
【数2】
【0086】
とし、ここのa
1、a
2とb
1、b
2のそれぞれは、該第1端末デバイスと該第2端末デバイスの2つの垂直方向における移動速度成分である場合、該第1端末デバイスと該第2端末デバイスとの間の相対運動速度が
【数3】
【0087】
であるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0088】
1つの選択的な例として、該相対運動速度統計情報は、最大相対運動速度を含み、しかも該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値は、具体的に、相対運動閾値である。この時、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大相対運動速度が該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値の以下である場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすと確定したが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0089】
1つの選択的な実施例として、S221において、同時に又は任意の前後順序で、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの位置閾値を満たすか否かと、該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすか否かとをそれぞれ確定してもよく、上記2つの動作が互いに影響しない。他の選択的な実施例として、S221において、まず、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たすかどうかを確定し、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たす場合、さらに、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを確定する。一方、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たさない場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを確定するという操作を行わずに、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができないと直接に確定し、例えば、該第1端末デバイス及び/又は少なくとも1つの第2端末デバイスの運動速度情報を取得する操作、又は、第1端末デバイスの運動速度情報を取得することを行わず、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を確定するという操作も行わない。つまり、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たすと確定した場合のみにおいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを確定するが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0090】
本発明の実施例において、多種の方式によって少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を取得することができる。1つの選択的な実施例として、各端末デバイスは、D2Dブロードキャストメッセージによって自分の現在の位置情報及び運動速度情報をブロードキャストする。この時、該伝送リソースの確定装置を具体的に第1端末デバイスとする場合、該第1端末デバイスは、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスにより送信されたD2Dブロードキャストメッセージを受信し、受信されたD2Dブロードキャストメッセージから各第2端末デバイスの位置情報及び/又は運動速度情報を取得する。任意的に、各端末デバイスは、D2Dブロードキャストメッセージに、自分の利用する伝送リソースセットを示すために用いられる指示情報を付けることも可能である。この時、該第1端末デバイスは、該指示情報に基づいて、該D2Dブロードキャストメッセージを送信した端末デバイスの現在、対応する伝送リソースセットを確定する。又は、該D2Dブロードキャストメッセージに該指示情報が含まれなくてもよい、この時、該第1端末デバイスは、該D2Dブロードキャストメッセージが占用する伝送リソースに基づいて、該D2Dブロードキャストメッセージを送信した端末デバイスの現在、対応する伝送リソースセットを確定するが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0091】
他の選択的な実施例として、該伝送リソースの確定装置がネットワークデバイスである場合、該ネットワークデバイスは、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスにより送信されたステータスレポートを受信し、各第2端末デバイスにより送信されたステータスレポートには該第2端末デバイスの位置情報及び/又は運動速度情報が含まれ、ここで、第2端末デバイスは、ステータスレポートを周期的に送信してもよいし、ネットワークデバイスにより送信された、該第2端末デバイスが位置情報及び/又は運動速度情報を報告するように指示するために用いられる指示情報を受信した場合、該指示情報に基づいて、該ネットワークデバイスにステータスレポートを送信してもよいが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0092】
1つの選択的な実施例として、該第1端末デバイスが現在、距離閾値と相対運動速度閾値を満たす伝送リソースセットを該第1端末デバイスの伝送リソースセット候補として確定した場合、同様に、該第1端末デバイスが現在、他の伝送リソースセットの各伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値を満たすかどうかを確定し、該複数の伝送リソースセットのうちの第1端末デバイスが距離閾値と相対運動速度閾値を満たす伝送リソースセットを伝送リソースセット候補として確定する。
【0093】
任意的に、該複数の伝送リソースセットのうちの伝送リソースセット候補の数が1つである場合、該第1端末デバイスは、該伝送リソースセット候補を該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットとして確定する。任意的に、該複数の伝送リソースセットの伝送リソースセット候補の数が複数である場合、即ち、該第1端末デバイスが該複数の伝送リソースセットのうちの少なくとも2つの伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができると確定した場合、該少なくとも2つの伝送リソースセットにそれぞれ対応する距離統計情報に基づいて、該少なくとも2つの伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定し、ここで、伝送リソースセットに対応する距離統計情報は、該第1端末デバイスと現在、該伝送リソースセットを利用してD2D通信を行う少なくとも1つの端末デバイスとの間の距離統計情報を示す。例えば、該距離統計情報が最大距離を含む場合、該少なくとも2つの伝送リソースセットの最大距離が最小である伝送リソースセットを該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットとして確定するが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0094】
他の選択的な実施例として、該複数の伝送リソースセットに該第1端末デバイスが現在、D2D通信を行う可能な伝送リソースセットが存在しない場合、該複数の伝送リソースセットの各伝送リソースセットに対応する距離統計情報に基づいて、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定する。例えば、該複数の伝送リソースセットの第2伝送リソースセットに基づいて該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定し、ここで、該第2伝送リソースセットに対応する距離統計情報は、該第2伝送リソースセットの距離閾値を満たす。任意的に、該第2伝送リソースセットの数が複数である場合、該複数の第2伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットとして1つをランダムに選択し、又は、複数の第2伝送リソースセットの各第2伝送リソースセットに対応する相対運動速度統計情報に基づいて、該複数の第2伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定してもよい。例えば、該複数の第2伝送リソースセットのうちの最大相対運動速度が最小である第2伝送リソースセットを該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットとして確定するが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0095】
上記のように、該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たさない1つ又は複数の端末デバイスは、現在、該第1伝送リソースセットを利用してD2D通信を行う可能性がある。この時、任意的に、該第1端末デバイスは、ターゲット伝送リソースセットを確定する時にこれらの特別な端末デバイスを対象外とする。例えば、該少なくとも1つの第2端末デバイスは、具体的に、現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行う端末デバイスのうちの第4端末デバイス以外の全ての他の端末デバイスであり、ここで、該第4端末デバイスが該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たさず、例えば、該第4端末デバイスと該全ての他の端末デバイスとの間の最大相対運動速度が該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値より大きいが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0096】
任意的に、本発明の実施例において、端末デバイスは、D2Dブロードキャストメッセージに、自分が現在、対応する伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを示すために用いられる指示情報を付けてもよく、ここで、該指示情報は、1つ又は複数のビットを占用する。このように、他の端末デバイスは、該D2Dブロードキャストメッセージによって、ターゲット伝送リソースセットを選択する時に該端末デバイスを考慮するかどうかを確定することができるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0097】
任意的に、該伝送リソースの確定装置がネットワークデバイスである場合、該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定した後、該ネットワークデバイスは、該第1端末デバイスに、該ターゲット伝送リソースセット又はターゲット伝送リソースセットの伝送リソースを示すために用いられる指示情報を送信し、該第1端末デバイスは、該指示情報に基づいて、D2D通信を行う時に使用する伝送リソースを確定するが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0098】
任意的に、本発明の実施例において、該第1端末デバイスがD2D通信を行う時に利用する伝送リソースセットを更新してもよい。例えば、該第1端末デバイスの位置情報を周期的に取得し、該第1端末デバイスが依然として現在、利用している伝送リソースセットの距離閾値を満たすかどうかを確定し、又は、該第1端末デバイスの運動速度情報を取得し、該第1端末デバイスが依然として現在、利用している伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを確定する。任意的に、該第1端末デバイスが依然として現在、利用している伝送リソースセットの要求を満たす場合、該第1端末デバイスが現在の伝送リソースセットの伝送リソースを継続して利用してD2D通信を行い、満たさない場合は伝送リソースセットの再選択を行う。又は、イベントで伝送リソースセットの再選択をトリガーし、例えば、該第1端末デバイスのD2D通信品質がある閾値より低く、又はネットワークデバイスからの伝送リソースセット再選択をトリガーするために用いられる指示情報を受信する場合、該第1端末デバイスは、伝送リソースセットの再選択を行い、又は、ネットワークデバイスは、該第1端末デバイスにより送信された再選択要求を受信した場合、該第1端末デバイスに伝送リソースセットを再選択することができるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0099】
本発明の実施例において、方法200は、第1端末デバイスがD2D通信を行うために、伝送リソースセットの初め選択に適用されてもよいし、伝送リソースセットの再選択に適用されてもよい。任意的に、S220の前に、該第1端末デバイスは、現在、対応する第3伝送リソースセットの距離閾値を満たすかどうかを確定し、該第1端末デバイスが現在、該第3伝送リソースセットの距離閾値を満たさないと確定した場合、S220を実行する。又は、該第1端末デバイスが現在、該第3伝送リソースセットの距離閾値を満たすと確定した場合、さらに、該第1端末デバイスが現在、該第3伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを確定し、さらに、該第1端末デバイスが該第3伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たさないと確定した場合、S220を実行し、本発明の実施例はこれを限定しない。
【0100】
他の選択的な実施例として、該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定した後、該第1端末デバイスと該ターゲット伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第5端末デバイスとの間の現在の距離統計情報と相対運動速度統計情報に基づいて、該第1端末デバイスが利用する伝送リソースセットの再選択をトリガーする。任意的に、該第1端末デバイスと該ターゲット伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第5端末デバイスとの間の現在の最大距離と最大相対運動速度に基づいて、又は、該ターゲット伝送リソースセットの距離閾値と最大相対運動速度に基づいて、再選択トリガー時刻を確定し、例えば、該再選択トリガー時刻と現在時刻時間との時間間隔がD/Cであり、ここで、Dが該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第5端末デバイスとの間の現在の最大距離であり、Cが第1端末デバイスと該少なくとも1つの第5端末デバイスとの間の現在の最大相対運動速度であり、又は、該再選択トリガー時刻と現在時刻時間との時間間隔がD
0/Cであり、ここで、D
0が該ターゲット伝送リソースセットの距離閾値である。次に、該再選択トリガー時刻において、利用可能な複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを再選択するようにトリガーするが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0101】
なお、本発明の実施例において、伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの端末デバイスは、具体的に、現在、該伝送リソースセットを利用してD2D通信を行う全ての端末デバイスであってもよいし、現在、該伝送リソースセットを利用してD2D通信を行う一部の端末デバイスであってもよく、ここで、任意的に、該一部の端末デバイスは、具体的に、該全ての端末デバイスのうちの該伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たさない端末デバイス以外の他の端末デバイスであるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0102】
本発明の実施例において、各伝送リソースセットに距離閾値及び相対運動速度閾値が定義され、端末デバイスの位置情報と運動速度情報、及び各伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値に基づいて、複数の伝送リソースセットから端末デバイスがD2D通信を行う時に利用する伝送リソースセットを確定することで、D2D通信のリソース割り当て効率及びD2D通信品質を向上させることができる。
【0103】
図4は本発明の実施例におけるD2D通信の伝送リソースを確定する別の方法300を示し、該方法300は、第1端末デバイスがD2D通信を行う時に利用する伝送リソースを確定するために用いられる。任意的に、該方法300は、依然として該第1端末デバイス又はネットワークデバイスにより実行される。
【0104】
S310において、第1端末デバイスと第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報を取得し、ここで、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行い、該第1伝送リソースセットは少なくとも1つの伝送リソースブロックを含む。
【0105】
任意的に、該第1端末デバイスと第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報は、
該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報を含み、ここで、該距離統計情報は、最大距離、平均距離及び距離平均分散のうちの少なくとも1つを含み、又は、
該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の距離を含む。
【0106】
1つの選択的な実施例として、該伝送リソースの確定装置がネットワークデバイスである場合、該ネットワークデバイスは、該第1端末デバイスにより送信された測定レポートを受信し、該測定レポートには該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報が含まれる。この時、該ネットワークデバイスは、該測定レポートから該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報を取得する。
【0107】
他の選択的な実施例として、該ネットワークデバイスは、該第1端末デバイスにより送信されたステータスレポートを受信し、ここで、該ステータスレポートには該第1端末デバイスの現在の位置情報が含まれ、この時、該ネットワークデバイスは、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報を取得し、該第1端末デバイスの位置情報と該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報を確定し、例えば、該第1端末デバイスにより送信されたステータスレポートには、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報が更に含まれ、又は、該ネットワークデバイスは、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスにより送信されたステータスレポートを受信することができるが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0108】
他の選択的な実施例として、該第1端末デバイスと第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報は、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報を含み、任意的に、該ネットワークデバイスは、該第1端末デバイスにより送信された測定レポートを受信し、該測定レポートには該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の距離が含まれる。この時、該ネットワークデバイスは、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の距離に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報を確定する。
【0109】
他の選択的な実施例として、該伝送リソースの確定装置が該第1端末デバイスである場合、該第1端末デバイスは、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報を取得し、該第1端末デバイスの位置情報と該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報を確定するが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0110】
S320において、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定する。
【0111】
1つの選択的な実施例として、S320において、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たすかどうかを確定する。任意的に、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たすことを確定した場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができると確定する。この時、任意的に、該第1伝送リソースセットを該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットとして確定し、又は、該第1伝送リソースセットを該第1端末デバイスの伝送リソースセット候補として確定し、最終に該複数の伝送リソースセットに含まれる少なくとも1つの伝送リソースセット候補から該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定する。
【0112】
他の選択的な実施例として、S320において、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報及び該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定する。任意的に、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度情報は、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を含み、ここで、該相対運動速度統計情報は、最大相対運動速度、平均相対運動速度及び相対運動速度平均分散のうちの少なくとも1つを含み、又は、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の相対運動速度を含むが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0113】
この時、任意的に、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの位置閾値を満たすかどうかを確定し、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを確定する。任意的に、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たすとともに、該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たす場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができ、該第1伝送リソースセットを該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセット又は伝送リソースセット候補として確定するが、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0114】
1つの選択的な実施例として、該距離統計情報は最大距離を含み、該相対運動速度統計情報は最大相対運動速度を含む。この時、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大距離が該第1伝送リソースセットの距離閾値の以下であり、しかも該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大相対運動速度が該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値の以下である場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができると確定する。
【0115】
本発明の実施例において、第1伝送リソースセットに距離閾値と相対運動速度閾値が定義され、端末デバイスと第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスとの距離統計情報及び相対運動速度統計情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定することで、D2D通信のリソース割り当て効率及びD2D通信品質を向上させることができる。
【0116】
本発明の実施例は、D2D通信の伝送リソースを確定するための他の方法を提供し、前記方法は、第1端末デバイスは該第1端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を取得し、該第1端末デバイスはメッセージを送信することを含み、該メッセージには該第1端末デバイスの位置情報及び運動速度情報が含まれる。
【0117】
任意的に、該第1端末デバイスはメッセージを送信することは、該第1端末デバイスはD2Dブロードキャストメッセージを送信すること、又は、該第1端末デバイスはネットワークデバイスに測定レポートメッセージを送信することを含む。
【0118】
このように、該メッセージを受信したデバイスは、該第1端末デバイスの位置情報及び運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイス又は他の端末デバイスがD2D通信を行う時に利用する伝送リソースセットを確定する。
【0119】
1つの選択的な実施例として、該メッセージがD2Dブロードキャストメッセージである場合、任意的に、該第1端末デバイスは、現在、対応する伝送リソースセットの伝送リソースを利用して該D2Dブロードキャストメッセージを送信し、ここで、該伝送リソースセットは、対応する距離閾値及び相対運動速度閾値を有する。このように、該D2Dブロードキャストメッセージを受信した端末デバイスは、該D2Dブロードキャストメッセージが占用する伝送リソースに基づいて、該第1端末デバイスの現在、対応する伝送リソースセットを確定する。
【0120】
他の選択的な実施例として、該メッセージには指示情報更に含まれ、該指示情報は、該第1端末デバイスが現在、対応する伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを指示するために用いられる。
【0121】
図5は本発明の実施例の応用シーンの例を示し、ここで、当該シーンにおいて、歩道の歩行者が持つ端末デバイスは、他の端末デバイスとD2D通信を行い、同時に、車道で運転する車両端末デバイスは、他の端末デバイスとV2X通信を行うことが可能である。ここで、T1時刻において、歩行者1、歩行者2、車両A及び車両Bが近く位置しており、歩行者3、歩行者4及び車両Cが近く位置しており、歩行者5及び歩行者6が近く位置している。この時、端末デバイスと他の端末デバイスとの間の距離に基づいて端末デバイスが利用する伝送リソースセットを確定する場合、近くに位置する端末デバイスを同一の時間−周波数リソースセットに対応させることができ、それによって、近くに位置する端末デバイス同士の発見確率を効率に向上させ、近遠現象を回避し、即ち、遠くに位置する複数の端末デバイスを同一の伝送リソースセットに割り当てることにより、端末デバイスと近くに位置する他の端末により送信された信号が、端末デバイスと遠くに位置する他の端末により送信された信号により埋もれてしまうことを回避する。
【0122】
しかし、車両の移動速度が歩行者の移動速度よりにはるかに早いため、時刻T1と間隔が短い時刻T2において、各車両と歩行者との間の相対位置が大きく変化されるようになり、この時、各端末デバイスに対応する伝送リソースセットを再度に調整して、上記近遠現象を回避する必要があり、端末デバイスに対応する伝送リソースセットを頻繁に確定する必要がある。この時、伝送リソースセットを確定する時に端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を両方とも考慮する必要になり、即ち、端末デバイスと他の端末デバイスとの間の距離と相対運動速度を共に考慮して、複数の近い車両端末デバイスを同一の伝送リソースセットに対応させ、複数の近い携帯端末デバイスも同一の伝送リソースセットに対応させることで、上記のことを回避する。
【0123】
なお、上記各プロセスの番号の大きさが、実行の順番を意味せず、各プロセスの実行順番がその機能及び内部ロジックによって決定されるが、本発明の実施例を限定するものではない。
【0124】
以上、
図1〜
図5を参照し、本発明の実施例におけるD2D通信の伝送リソースを確定するための方法を詳しく説明しており、以下、
図6〜
図11を参照し、本発明の実施例におけるD2D通信の伝送リソースを確定するための装置を詳しく説明する。
【0125】
図6は本発明の実施例におけるD2D通信の伝送リソースを確定するための装置400を示す。該装置400は、第1確定ユニット410及び第2確定ユニット420を含む。
【0126】
第1確定ユニット410は、複数の伝送リソースセットを確定するように構成され、ここで、該複数の伝送リソースセットの各伝送リソースセットは、少なくとも1つの伝送リソースブロックを含み、しかも各伝送リソースセットは、対応する距離閾値を有する。
【0127】
第2確定ユニット420は、第1端末デバイスの現在の位置情報及び該第1確定ユニット410により確定された該複数の伝送リソースセットの距離閾値に基づいて、該複数の伝送リソースセットから、該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定するように構成される。
【0128】
任意的に、該複数の伝送リソースセットの各伝送リソースセットは、対応する相対運動速度閾値を更に有する。この時、該第2確定ユニット420は、具体的に、第1端末デバイスの現在の位置情報と運動速度情報、及び該複数の伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値に基づいて、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定するように構成される。
【0129】
任意的に、該第2確定ユニット420は、具体的に、
第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を取得するように構成され、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスが現在、第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行い、該複数の伝送リソースセットは該第1伝送リソースセットを含み、
該第1端末デバイスの現在の位置情報及び該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの位置情報に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報を確定し、ここで、該距離統計情報は、最大距離、平均距離及び距離平均分散のうちの少なくとも1つを含み、
該第1端末デバイスの現在の運動速度情報及び該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を確定し、ここで、該相対運動速度統計情報は、最大相対運動速度、平均相対運動速度及び相対運動速度平均分散のうちの少なくとも1つを含み、
該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報と相対運動速度統計情報、及び該第1伝送リソースセットの距離閾値と相対運動速度閾値に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定するように構成される。
【0130】
任意的に、該距離統計情報は最大距離を含み、該相対運動速度統計情報は最大相対運動速度を含む。この時、該第2確定ユニット420は、具体的に、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大距離が該第1伝送リソースセットの距離閾値の以下であり、しかも該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大相対運動速度が該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値の以下である場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができると確定するように構成される。
【0131】
任意的に、該第2確定ユニット420は、具体的に、該第1端末デバイスが現在、該複数の伝送リソースセットの各伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たさないと確定した場合、少なくとも1つの伝送リソースセット候補のうちの最大相対運動速度が最小である伝送リソースセットを該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットとして確定するように構成され、ここで、該複数の伝送リソースセットは該少なくとも1つの伝送リソースセット候補を含み、該第1端末デバイスが現在、該少なくとも1つの伝送リソースセット候補の各伝送リソースセット候補の距離閾値を満たし、各伝送リソースセット候補に対応する最大相対運動速度は、該第1端末デバイスと現在、該各伝送リソースセット候補の伝送リソースを使用してD2D通信を行う少なくとも1つの第3端末デバイスとの間の最大相対運動速度である。
【0132】
任意的に、該第2確定ユニット420は、具体的に、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報が該第1伝送リソースセットの距離閾値を満たす場合、該第1端末デバイスの現在の運動速度情報及び該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスの運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を確定するように構成される。
【0133】
任意的に、該少なくとも1つの第2端末デバイスは、具体的に、現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行う全ての端末デバイスである。
【0134】
任意的に、該少なくとも1つの第2端末デバイスは、具体的に、現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行う端末デバイスのうちの第4端末デバイス以外の全ての他の端末デバイスであり、ここで、該第4端末デバイスが該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たさない。
【0135】
任意的に、該装置400は、さらに、受信ユニット430を含み、受信ユニット430は、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスにより送信されたD2Dブロードキャストメッセージを受信するように構成され、該D2Dブロードキャストメッセージには該各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報が含まれ、それに対応し、該第2確定ユニット420は、具体的に、該受信ユニット430により受信された該D2Dブロードキャストメッセージに基づいて、該各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を確定するように構成される。
【0136】
任意的に、該第2確定ユニット420は、さらに、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスにより送信されたD2Dブロードキャストメッセージが占用する伝送リソースに基づいて、該各第2端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことを確定するように構成される。
【0137】
任意的に、該装置400はさらに、受信ユニット430を含み、受信ユニット430は、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスがセルラ通信リンクを介して送信されたステータスレポートを受信するように構成され、該ステータスレポートには該各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報が含まれ、それに対応し、該第2確定ユニット420は、具体的に、該受信ユニット430により受信された該ステータスレポートに基づいて、該各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を確定するように構成される。
【0138】
任意的に、該第2確定ユニット420は、さらに、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定する前に、該第1端末デバイスが現在、第2伝送リソースセットの距離閾値を満たすかどうかを確定するように構成され、ここで、該第1端末デバイスが現在、該第2伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行う。
【0139】
該第2確定ユニット420は、具体的に、該第1端末デバイスが現在、該第2伝送リソースセットの距離閾値を満たさないと確定した場合、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定するように構成される。
【0140】
任意的に、該第2確定ユニット420は、さらに、
該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを確定した後、該第1端末デバイスと該ターゲット伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第5端末デバイスとの間の現在の最大距離及び最大相対運動速度に基づいて、再選択トリガー時刻を確定し、
該再選択トリガー時刻において、利用可能な複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスのターゲット伝送リソースセットを再選択するようにトリガーするように構成される。
【0141】
1つの選択的な例において、装置400は、具体的に、上記実施例の伝送リソースの確定装置であり、例えばネットワークデバイス又は第1端末デバイスであり、該装置400は、上記方法実施例の各プロセス及び/又はステップを実行するために用いられ、重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0142】
図7は本発明の他の実施例におけるD2D通信の伝送リソースを確定するための装置500を示し、該装置500は、取得ユニット510及び確定ユニット520を含む。
【0143】
取得ユニット510は、第1端末デバイスと第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報を取得するように構成され、ここで、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行い、該第1伝送リソースセットは少なくとも1つの伝送リソースブロックを含む。
【0144】
確定ユニット520は、該取得ユニット510により取得された該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定するように構成される。
【0145】
任意的に、該第1端末デバイスと第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報は、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離統計情報を含み、ここで、該距離統計情報は、最大距離、平均距離及び距離平均分散のうちの少なくとも1つを含み、又は、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の距離を含む。
【0146】
任意的に、該確定ユニット520は、具体的に、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報及び相対運動速度情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定するように構成される。
【0147】
任意的に、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度情報は、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の相対運動速度統計情報を含み、ここで、該相対運動速度統計情報は、最大相対運動速度、平均相対運動速度及び相対運動速度平均分散のうちの少なくとも1つを含み、又は、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスとの間の相対運動速度を含む。
【0148】
任意的に、該確定ユニット520は、具体的に、該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大距離が該第1伝送リソースセットの距離閾値の以下であり、しかも該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の最大相対運動速度が該第1伝送リソースセットの相対運動速度閾値の以下である場合、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができると確定するように構成される。
【0149】
任意的に、該取得ユニット510は、具体的に、該第1端末デバイスにより送信された測定レポートを受信するように構成され、該測定レポートには該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報が含まれる。
【0150】
1つの選択的な例において、装置500は、具体的に、上記実施例の伝送リソースの確定装置であり、例えばネットワークデバイス又は第1端末デバイスであり、該装置500は、上記方法実施例の各プロセス及び/又はステップを実行するために用いられ、重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0151】
図8は本発明の他の実施例におけるD2D通信の伝送リソースを確定するための装置600を示し、該装置600は、取得ユニット610及び送信ユニット620を含む。
【0152】
取得ユニット610は、該装置の位置情報及び運動速度情報を取得するように構成される。
【0153】
送信ユニット620は、メッセージを送信するように構成され、該メッセージには該取得ユニット610により取得された位置情報及び運動速度情報が含まれる。
【0154】
任意的に、該送信ユニット620は、具体的に、D2Dブロードキャストメッセージを送信し、又はネットワークデバイスにステータスレポートメッセージを送信するように構成される。
【0155】
任意的に、該メッセージがD2Dブロードキャストメッセージである場合、該送信ユニット620は、具体的に、現在、対応する伝送リソースセットの伝送リソースを利用して該D2Dブロードキャストメッセージを送信するように構成され、ここで、該伝送リソースセットは、対応する距離閾値及び相対運動速度閾値を有する。
【0156】
任意的に、該メッセージには指示情報更に含まれ、該指示情報は、該装置が現在、対応する伝送リソースセットの相対運動速度閾値を満たすかどうかを指示するために用いられる。
【0157】
1つの選択的な例において、装置600は、具体的に、上記実施例中的第1端末デバイスであっても良く、該装置600は、上記方法実施例の各プロセス及び/又はステップを実行するために構成され、重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0158】
なお、上記の装置400は、装置500及び装置600のいずれも機能ユニットによって現れる。ここの単語「ユニット」は、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、電子回路、1つの以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行するためのプロセッサ(例えば共有プロセッサ、専用プロセッサ又はグループプロセッサ等)及びメモリー、マージ論理回路及び/又は他の上記機能をサポートする適当な部品であっても良い
図9は本発明の実施例におけるD2D通信の伝送リソースを確定するための装置700を示す。該装置700は、プロセッサ710和メモリー720を含み、ここで、該メモリー720に命令が記憶され、該プロセッサ710は、該メモリー720に記憶される命令を実行するために用いられる。具体的に、該プロセッサ710は、
複数の伝送リソースセットを確定し、ここで、該複数の伝送リソースセットの各伝送リソースセットは、少なくとも1つの伝送リソースブロックを含み、しかも各伝送リソースセットは、対応する距離閾値を有し、
第1端末デバイスの現在の位置情報及び該複数の伝送リソースセットの距離閾値に基づいて、該複数の伝送リソースセットから該第1端末デバイスがD2D通信を行うターゲット伝送リソースセットを確定するように構成される。
【0159】
任意的に、
図9に示すように、該装置700は、さらに、受信機730を含み、受信機730は、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスにより送信されたD2Dブロードキャストメッセージを受信するように構成され、該D2Dブロードキャストメッセージには該各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報が含まれ、それに対応し、該プロセッサ710は、具体的に、該受信機730により受信された該D2Dブロードキャストメッセージに基づいて、該各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を確定するように構成される。
【0160】
任意的に、該装置700はさらに受信機730を含み、受信機730は、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスがセルラ通信リンクを介して送信したステータスレポートを受信するように構成され、該ステータスレポートには該各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報が含まれ、それに対応し、該プロセッサ710は、具体的に、該受信機730により受信された該ステータスレポートに基づいて、該各第2端末デバイスの位置情報及び運動速度情報を確定するように構成される。
【0161】
1つの選択的な例において、装置700は、具体的に、上記実施例の伝送リソースの確定装置であっても良く、例えばネットワークデバイス又は第1端末デバイスであり、上記方法実施例の各プロセス及び/又はステップを実行するために構成される。任意的に、該メモリー720は読み取り専用メモリー及びランダムアクセスメモリーを含み、プロセッサに命令及びデータを提供する。メモリー720の一部として、不揮発性ランダムアクセスメモリーを含む。例えば、メモリー720は、デバイスタイプの情報をさらに記憶する。プロセッサは、メモリーに記憶される命令を実行し、該プロセッサ710がメモリー720に記憶された命令を実行する場合、該プロセッサ710は、上記の方法実施例における各ステップ及び/又はフローチャートを実行する。
【0162】
図10は本発明の他の実施例におけるD2D通信の伝送リソースを確定するための装置800を示し、該装置800は、メモリー810及びプロセッサ820を含み、ここで、該メモリー810に命令が記憶され、該プロセッサ820は、該メモリー810に記憶される命令を実行するために用いられる。具体的に、該プロセッサ820は、
第1端末デバイスと第1伝送リソースセットに対応する少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報を取得し、ここで、該少なくとも1つの第2端末デバイスの各第2端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行い、該第1伝送リソースセットは少なくとも1つの伝送リソースブロックを含み、
該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報に基づいて、該第1端末デバイスが現在、該第1伝送リソースセットの伝送リソースを利用してD2D通信を行うことができるかどうかを確定するように構成される。
【0163】
任意的に、該装置800は、さらに受信機を含み、受信機は、該第1端末デバイスにより送信された測定レポートを受信するように構成され、該測定レポートには該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報が含まれ、それに対応し、該プロセッサは、具体的に、該受信機により受信された該測定レポートから該第1端末デバイスと該少なくとも1つの第2端末デバイスとの間の距離情報を取得するように構成される。
【0164】
1つの選択的な例において、装置800は、具体的に、上記実施例の伝送リソースの確定装置であり、例えばネットワークデバイス又は第1端末デバイスであり、該装置800は、上記方法実施例の各プロセス及び/又はステップを実行するために用いられ、重複を回避するために、ここで説明を省略する。
【0165】
1つの選択的な例において、装置800は、具体的に、上記実施例の伝送リソースの確定装置であり、例えばネットワークデバイス又は第1端末デバイスであり、上記方法実施例の各プロセス及び/又はステップを実行するために用いられる。任意的に、該メモリー810は読み取り専用メモリー及びランダムアクセスメモリーを含み、プロセッサに命令及びデータを提供する。メモリー810の一部として、不揮発性ランダムアクセスメモリーを含む。例えば、メモリー810は、デバイスタイプの情報をさらに記憶する。プロセッサ820は、メモリー810に記憶される命令を実行し、該プロセッサ820がメモリー810に記憶された命令を実行する場合、該プロセッサ820は、上記の方法実施例における各ステップ及び/又はフローチャートを実行する。
【0166】
図11は本発明の他の実施例におけるD2D通信の伝送リソースを確定するための装置900を示し、該装置900は、プロセッサ910及び送信機920を含む。
【0167】
プロセッサ910は、該装置の位置情報及び運動速度情報を取得するように構成される。
【0168】
送信機920は、メッセージを送信するように構成され、該メッセージには該プロセッサ910により取得された位置情報及び運動速度情報が含まれる。
【0169】
1つの選択的な例において、装置900は、具体的に、上記実施例の伝送リソースの確定装置であり、例えばネットワークデバイス又は第1端末デバイスであり、上記方法実施例の各プロセス及び/又はステップを実行するために用いられる。任意的に、該メモリー900はメモリーを含み、該メモリーが読み取り専用メモリー及びランダムアクセスメモリーを含み、プロセッサに命令及びデータを提供する。メモリーの一部として、不揮発性ランダムアクセスメモリーを含む。例えば、メモリーは、デバイスタイプの情報をさらに記憶する。プロセッサは、メモリーに記憶される命令を実行し、該プロセッサがメモリーに記憶された命令を実行する場合、該プロセッサは、上記の方法実施例における各ステップ及び/又はフローチャートを実行する。
【0170】
なお、本発明の実施例において、該プロセッサは、中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェア部材であってもよい。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく又は該プロセッサはいずれかの従来のプロセッサなどであってもよい。
【0171】
実現の過程において、上記の方法のステップは、プロセッサにおけるハードウェアの集積ロジック回路又はソフトウェアモジュール形態の命令よって実現することができる。本発明の実施例に開示された方法のステップはハードウェアプロセッサによって実行されて完了され、又は復号プロセッサにおけるハードウェアモジュール及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されて完了されるように直接具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ又は電気的消去可能プログラマブルメモリ、レジスタなどの本分野における成熟した記憶媒体に位置してもよい。該記憶媒質はメモリに位置し、プロセッサはメモリにおける情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法のステップを完了する。重複を回避するために、ここで省略する。
【0172】
なお、分かりやすくするために、ここの実施例の記載は、各実施例の間の相違点を強調し、同じ又は類する内容を相互参照することができる。
【0173】
当業者であれば、本明細書に開示された実施例と組み合わせて説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせで実現されてもよいと理解できる。ハードウェアとソフトウェアとの互換性を明確に説明するために、以上、機能に従って各実施例のステップ及び構成を説明する。これらの機能がハードウェア又はソフトウェアで実行されるかどうかは技術的解決策の特定アプリケーションと設計約束条件に依存する。専門技術者は各特定のアプリケーションに対して異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は本発明の範囲を超えていると考えられるべきではない。
【0174】
当業者は便利且つ簡潔で説明するために、上述したシステム、装置とユニットの具体的な動作プロセスについて上記方法の実施例における対応するプロセスを参照でき、ここでは説明を省略することを明確に理解することができる。
【0175】
本出願が提供するいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置および方法は他の方式により実現されてもよいと理解すべきである。上述した装置の実施例は例示的なものだけであり、例えば、前記ユニットの区分はロジック機能的区分だけであり、実際に実施する時に他の区分方式もあり得て、例えば複数のユニットまたは部材は組み合わせられてもよくまたは別のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴は無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示されるまたは議論される相互結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットを介する間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
【0176】
分離部材として説明された前記ユニットは物理的に分離するものであってもよくまたは物理的に分離するものでなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理的ユニットであってもよくまたは物理的ユニットでなくてもよく、すなわち一つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際のニーズに応じてその中の一部または全てのユニットを選択して本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0177】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは一つの処理ユニットに統合されてもよく、個々のユニットは単独で物理的に存在してもよく、二つまたは二つ以上のユニットは一つのユニットに統合されてもよい。
【0178】
前記ユニットはソフトウェア機能ユニットの形態で実現され且つ独立した製品として販売または使用される場合,一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき,本発明の技術的解決策は本質的にソフトウェア製品の形態で実現されてもよく、又は従来技術に貢献する部分又は該技術的解決策の部分がソフトウェア製品の形態で実現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は一台のコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置などあってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるためのいくつかのコマンドを含む記憶媒体に記憶する。前記記憶媒体はUディスク、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0179】
以上は、本発明の最適的な実施例に過ぎず、本発明を制限せず、本分野の当業者に対して、本発明が各種類の変更と変化がある。本発明の主旨精神と原則以内に、いかなる改修、同等入れ替わり、改良等が、本発明の保護範囲以内に含まれるべきである。