(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、釜底温度を収集するための底部感温筒の温度と、鍋蓋における温度を収集するための頂部感温筒の温度とに基づいて、前記炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断することと、
前記釜底温度の上昇が速すぎると決定された場合に、前記炊飯器の釜底への加熱を一時停止するように加熱板を制御することと、
前記底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、再び沸騰段階の加熱パワーで前記釜底を加熱するように加熱板を制御することと、
を含み、
前記炊飯器が沸騰段階にあると決定することは、
底部感温筒の温度を取得することと、
前記底部感温筒の温度を第2の設定温度及び第3の設定温度のそれぞれと比較することと、
前記底部感温筒の温度が前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度以下である場合に、前記炊飯器が沸騰段階にあると決定することと、を含み、
前記第3の設定温度は前記第2の設定温度よりも高く、前記第1の設定温度は前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度よりも低く、
前記底部感温筒の温度が第4の設定温度以上であり、かつ前記頂部感温筒の温度が第5の設定温度以下である場合に、前記釜底温度の上昇が速すぎると決定し、
前記第5の設定温度は前記第4の設定温度よりも低く、前記第4の設定温度は前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度よりも低い、
炊飯器の加熱温度制御方法。
前記底部感温筒の温度が前記第4の設定温度よりも低い、或いは、前記頂部感温筒の温度が前記第5の設定温度よりも高い場合に、前記釜底温度の上昇が速すぎないと決定する、
請求項1に記載の方法。
炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、釜底温度を収集するための底部感温筒の温度と、鍋蓋における温度を収集するための頂部感温筒の温度とに基づいて、前記炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断する第1の判断モジュールと、
前記釜底温度の上昇が速すぎると決定された場合に、前記炊飯器の釜底への加熱を一時停止するように加熱板を制御し、前記底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、再び沸騰段階の加熱パワーで前記釜底を加熱するように加熱板を制御する制御モジュールと、
を備え、
前記底部感温筒の温度を取得する第1の取得モジュールと、
前記底部感温筒の温度を第2の設定温度及び第3の設定温度のそれぞれと比較し、前記底部感温筒の温度が前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度以下である場合に、前記炊飯器が沸騰段階にあると決定する第2の判断モジュールと、をさらに備え、
前記第3の設定温度は前記第2の設定温度よりも高く、前記第1の設定温度は前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度よりも低く、
前記炊飯器が沸騰段階にあると決定された後、前記底部感温筒の温度と前記頂部感温筒の温度を取得する第2の取得モジュール、をさらに備え、
前記第1の判断モジュールは、
前記底部感温筒の温度と前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度よりも低い第4の設定温度とを比較するとともに、前記頂部感温筒の温度と前記第4の設定温度よりも低い第5の設定温度とを比較する比較サブモジュールと、
前記底部感温筒の温度が前記第4の設定温度以上であり、かつ前記頂部感温筒の温度が前記第5の設定温度以下である場合に、前記釜底温度の上昇が速すぎると決定する第1の決定サブモジュールと、を含む、
炊飯器の加熱温度制御装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実際の使用時に、ご飯を炊くのに熱湯を好んで使うユーザがあることを、発明者らは認識した。この場合、底部感温筒の温度上昇が速いことに起因して、ご飯を充分に沸騰させずに、底部感温筒の温度が蒸らし段階の対応する温度を超えてしまうため、炊飯過程があまりにも早く蒸らし段階に入り、ご飯の半熟や生煮えを招く。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記問題を解決するために、本開示の実施例は、下記のような技術的構成を提供する。
本開示のいくつかの実施例の一態様によれば、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、釜底温度を収集するための底部感温筒の温度と、鍋蓋における温度を収集するための頂部感温筒の温度とに基づいて、前記炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断することと、前記釜底温度の上昇が速すぎると決定された場合に、前記炊飯器の釜底への加熱を一時停止するように加熱板を制御することと、前記底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、再び沸騰段階の加熱パワーで前記釜底を加熱するように加熱板を制御することと、を含む炊飯器の加熱温度制御方法を提供する。
【0006】
オプションとして、前記炊飯器が沸騰段階にあると決定することは、底部感温筒の温度を取得することと、底部感温筒の温度に基づいて、前記炊飯器が沸騰段階にあるか否かを判断することと、を含んでもよい。
【0007】
オプションとして、前記炊飯器が沸騰段階にあると決定することは、底部感温筒の温度を取得することと、前記底部感温筒の温度を第2の設定温度及び第3の設定温度のそれぞれと比較することと、前記底部感温筒の温度が前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度以下である場合に、前記炊飯器が沸騰段階にあると決定することと、を含み、前記第3の設定温度は前記第2の設定温度よりも高く、前記第1の設定温度は前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度よりも低いようにしてもよい。
【0008】
オプションとして、前記底部感温筒の温度に基づいて、前記炊飯器が沸騰段階にあると決定された後、前記底部感温筒の温度と前記頂部感温筒の温度を取得してもよい。
【0009】
オプションとして、前記底部感温筒の温度が第4の設定温度以上であり、かつ前記頂部感温筒の温度が第5の設定温度以下である場合に、前記釜底温度の上昇が速すぎると決定し、前記第5の設定温度は前記第4の設定温度よりも低く、前記第4の設定温度は前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度よりも低いようにしてもよい。
【0010】
オプションとして、前記底部感温筒の温度が前記第4の設定温度よりも低い、或いは、前記頂部感温筒の温度が前記第5の設定温度よりも高い場合に、前記釜底温度の上昇が速すぎないと決定してもよい。
【0011】
オプションとして、予め設定された周期で前記底部感温筒の温度と前記頂部感温筒の温度を取得してもよい。
【0012】
本開示のいくつかの実施例の他の態様によれば、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、釜底温度を収集するための底部感温筒の温度と、鍋蓋における温度を収集するための頂部感温筒の温度とに基づいて、前記炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断する第1の判断モジュールと、前記釜底温度の上昇が速すぎると決定された場合に、前記炊飯器の釜底への加熱を一時停止するように加熱板を制御し、前記底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、再び沸騰段階の加熱パワーで前記釜底を加熱するように加熱板を制御する制御モジュールと、を備える炊飯器の加熱温度制御装置を提供する。
【0013】
オプションとして、前記装置は、前記底部感温筒の温度を取得する第1の取得モジュールと、前記底部感温筒の温度を第2の設定温度及び第3の設定温度のそれぞれと比較し、前記底部感温筒の温度が前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度以下である場合に、前記炊飯器が沸騰段階にあると決定する第2の判断モジュールと、をさらに備え、前記第3の設定温度は前記第2の設定温度よりも高く、前記第1の設定温度は前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度よりも低いようにしてもよい。
【0014】
オプションとして、前記装置は、前記炊飯器が沸騰段階にあると決定された後、前記底部感温筒の温度と前記頂部感温筒の温度を取得する第2の取得モジュールをさらに備え、前記第1の判断モジュールは、前記底部感温筒の温度と前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度よりも低い第4の設定温度とを比較するとともに、前記頂部感温筒の温度と前記第4の設定温度よりも低い第5の設定温度とを比較する比較サブモジュールと、前記底部感温筒の温度が前記第4の設定温度以上であり、かつ前記頂部感温筒の温度が前記第5の設定温度以下である場合に、前記釜底温度の上昇が速すぎると決定する第1の決定サブモジュールと、を含んでもよい。
【0015】
オプションとして、前記第1の判断モジュールは、前記底部感温筒の温度が前記第4の設定温度よりも低い、或いは、前記頂部感温筒の温度が前記第5の設定温度よりも高い場合に、前記釜底温度の上昇が速すぎないと決定する第2の決定サブモジュールをさらに含んでもよい。
【0016】
本開示のいくつかの実施例の他の一態様によれば、メモリと、前記メモリに接続され、前記メモリに記憶された命令に基づいて上述したいずれかの実施例に記載の方法を実行するように構成されるプロセッサと、を備える炊飯器の加熱温度制御装置を提供する。
本開示のいくつかの実施例の更なる一態様によれば、プロセッサによって実行されるときに、上述したいずれかの実施例に記載の方法を実現するコンピュータプログラム命令が記憶されているコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。
【0017】
本開示のいくつかの実施例の更なる一態様によれば、内釜と、加熱板と、底部感温筒と、頂部感温筒と、コントローラとを備える炊飯器であって、前記加熱板は、前記炊飯器の本体内に設けられ、炊飯器の内釜を加熱し、前記底部感温筒は、前記炊飯器の本体の底部に設けられ、前記内釜の釜底温度を収集し、前記頂部感温筒は、前記炊飯器の鍋蓋に設けられ、前記鍋蓋における温度を収集し、前記コントローラの第1の入力側が前記底部感温筒に電気的に接続され、前記コントローラの第2の入力側が前記頂部感温筒に電気的に接続され、前記コントローラの出力側が前記加熱板に電気的に接続され、前記コントローラは、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、釜底温度を収集するための底部感温筒の温度と、鍋蓋における温度を収集するための頂部感温筒の温度とに基づいて、前記炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断し、前記釜底温度の上昇が速すぎると決定された場合に、前記炊飯器の釜底への加熱を一時停止するように加熱板を制御し、前記底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、再び沸騰段階の加熱パワーで前記釜底を加熱するように加熱板を制御する炊飯器を提供する。
【0018】
オプションとして、前記コントローラは、底部感温筒の温度を取得し、底部感温筒の温度に基づいて、前記炊飯器が沸騰段階にあるか否かを判断してもよい。
【0019】
オプションとして、前記コントローラは、底部感温筒の温度を取得し、前記底部感温筒の温度を第2の設定温度及び第3の設定温度のそれぞれと比較し、前記底部感温筒の温度が前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度以下である場合に、前記炊飯器が沸騰段階にあると決定し、前記第3の設定温度は前記第2の設定温度よりも高く、前記第1の設定温度は前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度よりも低いようにしてもよい。
【0020】
オプションとして、前記コントローラは、前記底部感温筒の温度に基づいて、前記炊飯器が沸騰段階にあると決定された後、前記底部感温筒の温度と前記頂部感温筒の温度を取得してもよい。
【0021】
オプションとして、前記コントローラは、前記底部感温筒の温度が第4の設定温度以上であり、かつ前記頂部感温筒の温度が第5の設定温度以下である場合に、前記釜底温度の上昇が速すぎると決定し、前記第5の設定温度は前記第4の設定温度よりも低く、前記第4の設定温度は前記第2の設定温度よりも高くかつ前記第3の設定温度よりも低いようにしてもよい。
【0022】
オプションとして、前記コントローラは、前記底部感温筒の温度が前記第4の設定温度よりも低い、或いは、前記頂部感温筒の温度が前記第5の設定温度よりも高い場合に、前記釜底温度の上昇が速すぎないと決定してもよい。
【発明の効果】
【0023】
上記実施例において、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、底部感温筒の温度と頂部感温筒の温度という2つの温度に基づいて、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断することができる。釜底温度の上昇が速すぎると決定されていれば、釜底への加熱を停止するように加熱板を制御し、底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、再び沸騰段階の加熱パワーで釜底を加熱するように加熱板を制御する。このように、釜底温度の上昇が速すぎると決定された場合に、釜底への加熱を停止し、釜底温度が継続して上昇することであまりにも早く蒸らし段階に入る現象の発生を防止し、釜底温度が第1の設定温度まで低下した後、加熱を再開始し、これにより、炊飯器内のご飯を充分に沸騰させることができ、ご飯を完熟にすることを保証する。
【0024】
本開示の実施例の技術的構成をより明りょうに説明するために、以下、実施例に必要な図面について簡単に紹介し、以下で説明される図面は本開示の実施例に過ぎないことは明らかであり、当業者であれば、創造的な労働無しには、提供される図面に基づいてさらに他の図面を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本開示の実施例における図面を結合して本開示の実施例における技術的構成を明瞭かつ完全に説明し、説明される実施例は、本開示の実施例の一部に過ぎず、全部ではないことは、言うまでもないことである。当業者が本開示の実施例に基づいて、創造的な労働無しに得られた他の実施例も、全て本開示の保護範囲内に含まれる。
【0027】
本開示の実施例に提供される炊飯器の加熱温度制御方法において、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、底部感温筒の温度と頂部感温筒の温度を取得する。発明者らは、ご飯を熱湯で炊く場合、釜底温度が短時間で100℃以上まで上昇することができ、例えば、底部感温筒の温度が1min〜2minで100℃から108℃まで上昇することができることを発見した。しかしながら、頂部感温筒は短時間で鍋内の蒸気に充分に接触していないため、頂部感温筒の温度はある温度以下となり、例えば、90℃以下となる。したがって、この特徴に基づいて釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断することができる。釜底温度の上昇が速くなりすぎれば、釜底への加熱を停止し、底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、釜底への加熱を再開し、これにより、ご飯を充分に沸騰させ、完熟にすることができる。以下、本開示の各実施例を結合して炊飯器の加熱温度制御方法について詳しく紹介する。
【0028】
図1は、本開示のいくつかの実施例による炊飯器の加熱温度制御方法を示す例示的なフローチャートである。炊飯器は、内釜、加熱板、底部感温筒、頂部感温筒及びコントローラを備えることができる。底部感温筒は、炊飯器の釜底(即ち、内釜の釜底)の温度を収集することに用いられ、頂部感温筒は、炊飯器内の頂部(即ち、鍋蓋)の温度を収集することに用いられ、この2つの感温筒で収集された温度はコントローラに提供されることができる。コントローラは感温筒で収集された温度に基づいて、対応する加熱パワーを出力し釜底を加熱するように加熱板を制御することができる。該方法はコントローラに適用されることができる。
【0029】
図1に示すように、ステップS110では、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、底部感温筒の温度と頂部感温筒の温度に基づいて、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断する。
例えば、炊飯器が沸騰段階にあるか否かの決定は、底部感温筒の温度を取得することと、取得された底部感温筒の温度に基づいて、炊飯器が沸騰段階にあるか否かを決定することと、のように行われることができる。例えば、底部感温筒の温度が第2の設定温度よりも高くかつ第3の設定温度以下である場合に、炊飯器が沸騰段階にあると決定する。
【0030】
本開示の一例によれば、底部感温筒の温度<60℃の場合、炊飯器が浸漬段階にあり、60℃≦底部感温筒の温度≦85℃の場合、炊飯器が加熱段階にあり、85℃<底部感温筒の温度≦120℃の場合、炊飯器が沸騰段階にあり、底部感温筒の温度>120℃の場合、炊飯器が蒸らし段階にある。この例によれば、底部感温筒の温度が85℃よりも高くかつ120℃以下であると検出されていれば、炊飯器は現在沸騰段階にあると決定することができる。即ち、この例において、第2の設定温度は85℃であり、第3の設定温度は120℃である。
【0031】
本開示の他の実施例において、第2の設定温度及び第3の設定温度は、実際のニーズに応じて他の数値に設定されてもよく、本開示ではこれを限定しないとする。
炊飯器が沸騰段階にあると決定された後、次に行われる炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かの判断のために、底部感温筒及び頂部感温筒の温度を同時に取得することができる。
【0032】
底部感温筒の温度が100℃に達すると、内釜で水蒸気が発生し始め、この場合、頂部感温筒の温度が上昇し始める。
例えば、ご飯を常温の水で炊く場合、底部感温筒の温度が100°から108℃まで上昇するには4min〜6minがかかり、4min〜6minにわたる蒸気の伝熱を経て、頂部感温筒の温度が90°以上に達する。ご飯を熱湯で炊く場合、底部感温筒の温度が100℃から108℃まで上昇するには1min〜2minのみがかかり、頂部感温筒が蒸気に接触する時間は長くないため、この時、頂部感温筒の温度は90℃以下である。それゆえ、底部感温筒の温度≧108℃で、頂部感温筒≦90℃の場合に、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎると判定することができる。
【0033】
従って、いくつかの実施例において、底部感温筒の温度が第4の設定温度以上であり、かつ頂部感温筒の温度が第5の設定温度以下である場合に、釜底温度の上昇が速すぎると決定することができる。ここで、第5の設定温度は第4の設定温度よりも低く、第4の設定温度は第2の設定温度よりも高くかつ第3の設定温度よりも低い。上記例によれば、第4の設定温度は108℃であることができ、第5の設定温度は90℃であることができる。
本開示のいくつかの実施例において、第4の設定温度は、通常、105℃〜110℃、例えば106℃、109℃等に設定されることができ、第5の設定温度は、通常、90℃〜95℃、例えば92℃、94℃等に設定されることができる。本開示の他の実施例において、実際のニーズに応じて第4の設定温度及び第5の設定温度を他の数値範囲に設定してもよい。
【0034】
ステップS120では、釜底温度の上昇が速すぎると決定された場合に、炊飯器の釜底への加熱を一時停止するように加熱板を制御する。
ステップS130では、底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、再び沸騰段階の加熱パワーで釜底を加熱するように加熱板を制御する。
本開示のいくつかの実施例において、第1の設定温度は、通常、100℃〜105℃、例えば102℃、104℃等に設定されることができる。もちろん、実際のニーズに応じて第1の設定温度を他の数値に設定してもよく、本開示ではこれを限定しないとする。
【0035】
炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎると判断されていれば、釜底への加熱を一時停止するように加熱板を制御し、底部感温筒の温度が第1の設定温度(例えば、103℃)まで低下したと検出された後、再び沸騰段階の加熱パワーで釜底を加熱するように加熱板を制御する。
【0036】
炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎないと判断されていれば、引き続き底部感温筒の温度に基づいて、炊飯器が蒸らし段階にあるか否かを判断することができる。例えば、底部感温筒の温度が120℃よりも高ければ、炊飯器が蒸らし段階にあると決定することができ、この場合、蒸らし段階の加熱パワーで釜底を加熱するように加熱板を制御することができ、底部感温筒の温度が85℃よりも高くかつ120℃以下であれば、炊飯器が相変わらず沸騰段階にあると決定することができ、この場合、沸騰段階の加熱パワーのままで釜底を加熱するように加熱板を制御することができる。
【0037】
上記実施例に提供される炊飯器の加熱温度制御方法において、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、底部感温筒の温度と頂部感温筒の温度という2つの温度に基づいて、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断することができる。釜底温度の上昇が速すぎると決定されていれば、釜底への加熱を停止するように加熱板を制御し、底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、再び沸騰段階の加熱パワーで釜底を加熱するように加熱板を制御し、これにより、炊飯器内のご飯を充分に沸騰させることができ、ご飯を完熟にすることを保証し、釜底の昇温が速くなりすぎてご飯を充分に沸騰させずに蒸らし段階に入ることに起因するご飯の生煮え現象の発生を回避する。
【0038】
図2は、本開示の他のいくつかの実施例による炊飯器の加熱温度制御方法を示す例示的なフローチャートである。
図2に示すように、ステップS210では、底部感温筒の温度を取得する。
【0039】
ステップS220では、底部感温筒の温度に基づいて、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、次に行われる炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かの判断のために、底部感温筒及び頂部感温筒の温度を取得する。
【0040】
ステップS230では、底部感温筒及び頂部感温筒の温度に基づいて、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断し、YESであれば、ステップS240を実行し、NOであれば、元の論理に従い、釜底を加熱するように加熱板を制御する。
【0041】
ステップS240では、釜底への加熱を停止するように加熱板を制御し、底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、沸騰段階の加熱パワーで釜底を加熱するように加熱板を制御する。
【0042】
上記実施例に提供される炊飯器の加熱温度制御方法において、底部感温筒の温度に基づいて、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、底部感温筒及び頂部感温筒の温度を取得し、この2つの温度に基づいて、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断し、釜底温度の上昇が速すぎると決定されていれば、釜底への加熱を停止するように加熱板を制御し、底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、沸騰段階の加熱パワーで釜底を加熱するように加熱板を制御し、これにより、炊飯器内のご飯を充分に沸騰させることができ、ご飯を完熟にすることを保証し、釜底の昇温が速くなりすぎてご飯を充分に沸騰させずに蒸らし段階に入ることに起因するご飯の生煮え現象の発生を回避する。
【0043】
図3は、本開示の更なるいくつかの実施例による炊飯器の加熱温度制御方法を示す例示的なフローチャートである。該方法は、炊飯器で炊飯する全過程を例示的に紹介する。
【0044】
図3に示すように、ステップS310では、第1の予め設定された周期で底部感温筒の温度を取得する。例えば、第1の予め設定された周期は、10s、又は5sであることができる。
ステップS320では、底部感温筒の温度が60℃よりも低いと検出された場合、炊飯器が現在浸漬段階にあると決定する。
【0045】
ステップS330では、浸漬段階の加熱パワーで加熱するように加熱板を制御する。
ステップS340では、底部感温筒の温度が60℃以上85℃以下であると検出された場合、炊飯器が現在加熱段階にあると決定する。
【0046】
ステップS350では、加熱段階の加熱パワーで加熱するように加熱板を制御する。
ステップS360では、底部感温筒の温度が85℃よりも高くかつ120℃以下であると検出された場合、炊飯器が現在沸騰段階にあると決定する。
ステップS370では、沸騰段階の加熱パワーで加熱するように加熱板を制御する。
【0047】
ステップS380では、炊飯器が沸騰段階にある場合、第2の予め設定された周期で底部感温筒及び頂部感温筒の温度を取得する。例えば、第2の予め設定された周期は10sであることができる。もちろん、第2の予め設定された周期は他の予め設定された周期であってもよい。第2の予め設定された周期は、第1の予め設定された周期と同じか異なってもよい。
ステップS390では、底部感温筒の温度が108℃以上であり、かつ頂部感温筒の温度が90℃未満である現象があるか否かを判断し、YESであれば、ステップS3100を実行し、NOであれば、ステップS3120を実行する。
ステップS3100では、加熱を停止するように加熱板を制御し、底部感温筒の温度を取得し続ける。
【0048】
ステップS3110では、底部感温筒の温度が103℃以下である場合、沸騰段階の加熱パワーで加熱するように加熱板を制御する。
ステップS3120では、底部感温筒の温度が120℃を超えたか否かを判断し、YESであれば、ステップS3130を実行し、NOであれば、炊飯器が現在沸騰段階にあると決定し、ステップS370に戻る。
ステップS3130では、炊飯器が現在蒸らし段階にあると決定し、蒸らし段階の加熱パワーで加熱するように加熱板を制御する。
【0049】
上記実施例に提供される炊飯器の加熱温度制御方法において、底部感温筒の温度に基づいて、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、底部感温筒及び頂部感温筒の温度を取得し、この2つの温度に基づいて、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断することができ、釜底温度の上昇が速すぎると決定されていれば、釜底への加熱を停止するように加熱板を制御し、底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、沸騰段階の加熱パワーで釜底を加熱するように加熱板を制御し、これにより、炊飯器内のご飯を充分に沸騰させることができ、ご飯を完熟にすることを保証し、釜底の昇温が速くなりすぎてご飯を充分に沸騰させずに蒸らし段階に入ることに起因するご飯の生煮え現象の発生を回避する。
【0050】
上述した各方法実施例について、簡単に説明するために、一連の動作の組み合わせとして表しているが、しかし、本開示は説明される動作の順番に制限されず、本開示により、一部のステップを他の順番で又は同時に行ってもよい、と当業者が知るべきである。次に、明細書に説明される実施例はいずれも好適な実施例であり、かかる動作及びモジュールは必ずしも本開示に必須なものとは限らないことも当業者が知るべきである。
上記方法実施例に対応して、本開示は、炊飯器の加熱温度制御装置の実施例をさらに提供する。
【0051】
図4は、本開示のいくつかの実施例による炊飯器の加熱温度制御装置を示す例示的なブロック図である。該制御装置は炊飯器に適用されることができる。炊飯器は、加熱板、底部感温筒、頂部感温筒及び制御装置を備えることができる。底部感温筒は、炊飯器の釜底温度を収集することに用いられ、頂部感温筒は、炊飯器内の頂部(即ち、鍋蓋)の温度を収集することに用いられ、この2つの感温筒で収集された温度はコントローラに提供されることができる。制御装置は感温筒で収集された温度に基づいて、対応する加熱パワーを出力し釜底を加熱するように加熱板を制御することができる。
【0052】
図4に示すように、該制御装置は、第1の判断モジュール410と制御モジュール420とを備えることができる。
第1の判断モジュール410は、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、底部感温筒の温度と頂部感温筒の温度に基づいて、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断する。
【0053】
制御モジュール420は、釜底温度の上昇が速すぎると決定された場合に、炊飯器の釜底への加熱を一時停止するように加熱板を制御し、底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、再び沸騰段階の加熱パワーで釜底を加熱するように加熱板を制御する。例えば、第1の設定温度は、通常、100℃〜105℃、例えば、102℃、103℃等に設定されることができる。
【0054】
上記実施例に提供される炊飯器の加熱温度制御装置において、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、底部感温筒の温度と頂部感温筒の温度という2つの温度に基づいて、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断することができる。釜底温度の上昇が速すぎると決定されていれば、釜底への加熱を停止するように加熱板を制御し、底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、再び沸騰段階の加熱パワーで釜底を加熱するように加熱板を制御し、これにより、炊飯器内のご飯を充分に沸騰させることができ、ご飯を完熟にすることを保証し、釜底の昇温が速くなりすぎてご飯を充分に沸騰させずに蒸らし段階に入ることに起因するご飯の生煮え現象の発生を回避する。
【0055】
図5は、本開示の他のいくつかの実施例による炊飯器の加熱温度制御装置を示す例示的なブロック図である。
図5に示すように、該制御装置は、
図4に示される制御装置と対比すると、第1の取得モジュール430と第2の判断モジュール440とをさらに備える。
第1の取得モジュール430は、底部感温筒の温度を取得する。
第2の判断モジュール440は、底部感温筒の温度を第2の設定温度及び第3の設定温度のそれぞれと比較し、底部感温筒の温度が第2の設定温度よりも高くかつ第3の設定温度以下である場合に、炊飯器が沸騰段階にあると決定する。ここで、第3の設定温度は第2の設定温度よりも高く、上記第1の設定温度は第2の設定温度よりも高くかつ第3の設定温度よりも低い。
【0056】
本開示のいくつかの実施例において、第2の設定温度は85℃に設定されることができ、第3の設定温度は120℃に設定されることができる。
図6は、本開示の更なるいくつかの実施例による炊飯器の加熱温度制御装置を示す例示的なブロック図である。
図6に示すように、該制御装置は、
図5に示される制御装置と対比すると、第2の取得モジュール450をさらに備える。
第2の取得モジュール450は、炊飯器が沸騰段階にあると決定された後、底部感温筒の温度と頂部感温筒の温度を取得する。例えば、炊飯器が沸騰段階にあると決定された後、予め設定された周期で(例えば、10s毎に)底部感温筒の温度と頂部感温筒の温度を取得する。
これに応じて、第1の判断モジュール410は、底部感温筒の温度と頂部感温筒の温度に基づいて、釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断する。
【0057】
図7は、本開示のいくつかの実施例による第1の判断モジュール410を示す例示的なブロック図である。
図7に示すように、第1の判断モジュール410は、比較サブモジュール411と、第1の決定サブモジュール412と、第2の決定サブモジュール413とを含む。
比較サブモジュール411は、底部感温筒の温度と第4の設定温度とを比較するとともに、頂部感温筒の温度と第5の設定温度とを比較し、第5の設定温度は第4の設定温度よりも低く、第4の設定温度は第2の設定温度よりも高くかつ第3の設定温度よりも低い。
第1の決定サブモジュール412は、底部感温筒の温度が第4の設定温度以上であり、かつ頂部感温筒の温度が第5の設定温度以下である場合に、釜底温度の上昇が速すぎると決定する。
【0058】
第2の決定サブモジュール413は、底部感温筒の温度が第4の設定温度よりも低い、或いは、頂部感温筒の温度が第5の設定温度よりも高い場合に、釜底温度の上昇が速すぎないと決定する。
例えば、第4の設定温度は108℃であることができ、第5の設定温度は90℃であることができる。底部感温筒の温度≧108℃で、頂部感温筒の温度≦90℃の場合、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎると判定することができる。底部感温筒の温度<108℃、又は頂部感温筒の温度>90℃の場合、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎないと判定することができる。
【0059】
なお、本開示の一部の実施例において、第1の判断モジュール410は、上述した比較サブモジュール411及び第1の決定サブモジュール412のみを備えてもよい。
図8は、本開示の更なるいくつかの実施例による炊飯器の加熱温度制御装置を示す例示的なブロック図である。
【0060】
図8に示すように、該制御装置は、メモリ810とプロセッサ820とを備える。メモリ810は、磁気ディスク、フラッシュメモリ又は他のいかなる不揮発性記憶媒体であることができる。メモリ810は、上述したいずれかの実施例の方法に対応する命令を記憶する。プロセッサ820はメモリ810に接続されており、1つ又は複数の集積回路、例えば、マイクロプロセッサ又はマイクロコントローラとして実施されることができる。プロセッサ820は、メモリ810に記憶された命令を実行し、炊飯器内のご飯を充分に沸騰させることができ、ご飯を完熟にすることを保証し、釜底の昇温が速くなりすぎてご飯を充分に沸騰させずに蒸らし段階に入ることに起因するご飯の生煮え現象の発生を回避する。
【0061】
図9は、本開示の更なるいくつかの実施例による炊飯器の加熱温度制御装置を示す例示的なブロック図である。
図9に示すように、該制御装置900は、メモリ910とプロセッサ920とを備える。プロセッサ920は、バス(BUS)930を介してメモリ910に接続されている。該制御装置900は、さらに、外部データを呼び出すために記憶インターフェース940を介して外部記憶装置950に接続されてもよく、また、ネットワークインターフェース960を介してネットワーク又は外部コンピュータシステム(図示せず)に接続されてもよい。
【0062】
上記実施例において、メモリによってデータ命令を記憶し、プロセッサによって上記命令を記憶することにより、炊飯器内のご飯を充分に沸騰させることができ、ご飯を完熟にすることを保証し、釜底の昇温が速くなりすぎてご飯を充分に沸騰させずに蒸らし段階に入ることに起因するご飯の生煮え現象の発生を回避する。
本開示の実施例は炊飯器をさらに提供し、炊飯器は、上述したいずれかの実施例に提供される炊飯器の加熱温度制御装置を備えることができる。
【0063】
図10は、本開示のいくつかの実施例による炊飯器を示す例示的なブロック図である。
図10に示すように、該炊飯器は、コントローラ1010、加熱板1020、底部感温筒1030及び頂部感温筒1040を備える。炊飯器は、また、内釜及び鍋蓋をさらに備えてもよい。
【0064】
加熱板1020は、炊飯器の本体内に設けられ、内釜を加熱する。
底部感温筒1030は、炊飯器の本体の底部に設けられ、内釜の釜底温度を収集する。
頂部感温筒1040は、鍋蓋に設けられ、鍋蓋における温度を収集する。
【0065】
コントローラ1010の第1の入力側が底部感温筒1030に電気的に接続され、コントローラ1010の第2の入力側が頂部感温筒1040に電気的に接続され、コントローラ1010の出力側が加熱板1020に電気的に接続されている。コントローラ1010は、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、底部感温筒1030の温度と頂部感温筒1040の温度に基づいて、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断し、釜底温度の上昇が速すぎると決定された場合に、炊飯器の釜底への加熱を一時停止するように加熱板を制御し、底部感温筒1030の温度が第1の設定温度まで低下した後、再び沸騰段階の加熱パワーで釜底を加熱するように加熱板を制御する。本開示のいくつかの実施例において、コントローラ1010は、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、予め設定された周期で底部感温筒1030の温度と頂部感温筒1040の温度を取得する。
上記実施例に提供される炊飯器において、炊飯器が沸騰段階にあると決定された場合に、底部感温筒の温度と頂部感温筒の温度という2つの温度に基づいて、炊飯器の釜底温度の上昇が速すぎるか否かを判断することができる。釜底温度の上昇が速すぎると決定されていれば、釜底への加熱を停止するように加熱板を制御し、底部感温筒の温度が第1の設定温度まで低下した後、再び沸騰段階の加熱パワーで釜底を加熱するように加熱板を制御し、これにより、炊飯器内のご飯を充分に沸騰させ、ご飯を完熟にすることを保証し、釜底の昇温が速くなりすぎてご飯を充分に沸騰させずに蒸らし段階に入ることに起因するご飯の生煮え現象の発生を回避する。
【0066】
本開示のいくつかの実施例において、コントローラ1010は、底部感温筒1030の温度を取得し、底部感温筒1030の温度を第2の設定温度及び第3の設定温度のそれぞれと比較し、底部感温筒1030の温度が第2の設定温度よりも高くかつ第3の設定温度以下である場合に、炊飯器が沸騰段階にあると決定する。ここで、第3の設定温度は第2の設定温度よりも高く、第1の設定温度は第2の設定温度よりも高くかつ第3の設定温度よりも低い。例えば、85℃<底部感温筒の温度≦120℃の場合、炊飯器が沸騰段階にあると決定する。この例において、第2の設定温度は85℃であり、第3の設定温度は120℃である。
【0067】
本開示のいくつかの実施例において、コントローラ1010は、底部感温筒1030の温度が第4の設定温度以上であり、かつ頂部感温筒1040の温度が第5の設定温度以下である場合に、釜底温度の上昇が速すぎると決定し、底部感温筒1030の温度が第4の設定温度よりも低い、或いは、頂部感温筒1040の温度が第5の設定温度よりも高い場合に、釜底温度の上昇が速すぎないと決定する。ここで、第5の設定温度は第4の設定温度よりも低く、第4の設定温度は第2の設定温度よりも高くかつ第3の設定温度よりも低い。例えば、第4の設定温度は105℃〜110℃に設定されることができ、第5の設定温度は90℃〜95℃に設定されることができる。本開示の他の実施例において、実際のニーズに応じて第4の設定温度及び第5の設定温度を他の数値範囲に設定してもよい。
【0068】
本開示は、コンピュータ読取可能な記憶媒体をさらに提供し、それにはコンピュータプログラム命令が記憶されており、該命令は、プロセッサによって実行されるときに、上述したいずれかの実施例の方法のステップを実現する。
本明細書における各実施例は漸進的に説明されており、各実施例について重点として説明されたものは、他の実施例との相違点であり、それぞれの実施例同士の同一の又は類似した部分は互いに参照すればよい。制御装置実施例は、制御方法実施例に実質的に対応しているため、比較的簡単に説明されており、関連部分は、方法実施例の一部の説明を参照すればよい。
【0069】
なお、最後に、本文において、第1、第2などの関係用語は、1つのエンティティ又は操作を他のエンティティ又は操作と差異化するためのものであり、必ずしもこれらのエンティティ又は操作同士にいかなるこのような実際の関係又は順番があることを要求又は暗示しているとは限らない。そして、用語である「含む」、「含有」又は他のいかなる変形は、排他的にならずに含まれたものをカバーすることがその意図であり、これにより、一連の要素を含む過程、方法、物品又は装置は、これらの要素だけでなく、明確に挙げられていない他の要素をも含み、或いは、このような過程、方法、物品又は装置に固有の要素も含んでいる。更なる制限がない限り、「1つの…を含む」との記載で要素を限定することは、前記要素を含む過程、方法、物品又は装置にさらに他の同一の要素が含まれる場合を排除していない。
【0070】
説明のために、以上の装置を説明する時に、機能別に様々なユニットに分けてそれぞれ説明している。もちろん、本開示を実施する際に、各ユニットの機能を同一の又は複数のソフトウェア及び/又はハードウェアにて実現することができる。
以上の実施形態の説明から分かるように、本開示は、ソフトウェア及び必要な汎用ハードウェアフラップフォームを介して実現されることができることは、当業者にとって明らかである。このような理解に基づいて、本開示の技術的構成は、本質上、或いは、従来技術に貢献する部分が、ソフトウェア製品の形で体現されることができ、このコンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体、例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク等に記憶されることができ、コンピュータ機器(パソコン、サーバ、又はネットワークデバイス等であってもよい)に本開示の各実施例又は実施例の一部に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0071】
開示された実施例の上記説明により、当業者は本開示を実現又は使用することができる。これらの実施例の様々な修正は当業者にとって自明なものであり、本文に定義された一般的な原理は、本開示の思想又は範囲から逸脱しない限り、他の実施例にて実現されることができる。このため、本開示は、本文に示されるこれらの実施例に制限されず、本文に開示された原理及び新規性の特徴に合致する最も広い範囲に合う。
【0072】
最後に、以上の実施例は、あくまでも本開示の技術的構成を説明するためのものであり、これを制限していない。好適な実施例を参照して本開示を詳しく説明しているが、本開示の具体的な実施形態を修正したり、一部の技術的特徴を均等に置き換えたりすることが可能であることは、当業者が理解するべきである。これらは、本開示の技術的構成の思想から逸脱することなく、いずれも本開示の保護しようとする技術的構成の範囲内に含まれるべきである。