(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御手段の判定に基づいた表示を行う表示手段をさらに備え、前記送信されたバーコード情報及び画像情報の照合の結果、正規の包材であると判別された場合に、前記表示手段に機械の運転許可の表示をしてなる請求項1記載の計量包装機。
【背景技術】
【0002】
従来、食料品などの流通過程においては、食品の種類や品種、産地などに応じて、これら包装すべき品目別に包材の絵柄や寸法を異ならせて商品品目の特定を行っている。ここで、包材のパッケージに示した表示とその中身(内容物、例えば、米粒などの粒状体や、ポテトチップスなどの薄片体)とは一致するのが当然であるが、例えば、計量包装機のオペレータが機械に装着する包材の絵柄や寸法を誤ったり、商品品目を替える際に包材の切り替えを忘れるなどの確認を怠ると不適格品を生産することになってしまう。
【0003】
また、不適格品が誤って消費者に届くことになれば、商品の偽装表示にあたるなど法律に抵触することとなり、重大な事故に発展するおそれがある。そこで、人為的なミスをなくすために、計量包装機の機械側では、包材と内容物とが取り違えて包装されることの無いようにデータの照合を行ったり、包材の絵柄をテレビカメラで撮像して画像を照合するなどの工夫を施したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1には、品目ごとに対応して定められた包材についてのデータを格納した記憶手段と、指定した品目、収納部に収納された包材、又は包装機に装着されている包材についての各データを入力し出力するデータ入出力手段と、上記データ入出力手段と上記記憶手段との各データを照合して、前記データ入出力手段により前記品目が指定された場合には、包材を選定し、現在装着されている包材をもとに包材が指定された場合には、適合する品目を選定する手段と、を備えたことを特徴とする製袋包装機が記載されている。
【0005】
これにより、データ入出力手段によって指定した品目のデータや包装機に装着された包材のデータと、記憶手段に格納されている品目、包材の各データとを照合して、指定した品目に適合する包材、又は指定された包材に適合する品目を選定し、これらの収納場所データ等を表示手段上に表示させることができる。
【0006】
そして、包材の装着ミスによって生じる不適格品の生産を皆無にするとともに、包材の装着作業を容易にしかも迅速に行わせることを可能となし、かつ、包装機に装着された包材を基にした生産順位の変更を通じて、生産効率を大幅に向上させることができる、というものである。
【0007】
しかしながら、上記特許文献1では、以下の問題点があった。
1.包装機の適宜位置に装着されたテレビカメラにより包材の絵柄を撮像するものであり、包装機の製造コストが高価になる。
2.テレビカメラにより包材の絵柄を撮像し、さらに画像処理を行うものであるから、包材の絵柄が不鮮明になり、判別が困難となる。
3.タッチパネルなどのデータ入出力手段によって被包装物の呼出番号や包材の品目データを入力する必要があり、オペレータによる入力作業に膨大な時間を要す。
4.包材の絵柄の変更の際に、包装機に固定されたテレビカメラにて新たに装着する予定の包材の絵柄を撮像する必要があり、テレビカメラが固定状であるから取扱いが煩わしく、また、包材の絵柄の変更作業に長時間を要す。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記問題点にかんがみ、オペレータの作業量を軽減させながら、かつ、包材の装着ミスによって生じる不適格品の生産を皆無にすることのできる計量包装機を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため本発明は、あらかじめ入力された複数の商品品目データ及びこれに対応する包材データを記憶する第1記憶手段と、
該第1記憶手段に記憶されている商品データ及び包材データの中から特定のデータを指定する入出力手段と、
外部の携帯端末から送信されたバーコード情報及び写真などの画像情報を一時的に記憶する第2記憶手段と、
前記外部の携帯端末から専用の包材登録Webアプリケーションに接続できるように当該包材登録Webアプリケーションが格納されたWebサーバと、
前記外部の携帯端末から前記包材登録Webアプリケーションをダウンロードするとともに、当該包材登録Webアプリケーションを利用して離れた箇所にある包材のバーコード情報及び画像情報を取得して送信すると、該送信されたバーコード情報及び画像情報が、前記指定された特定の商品品目データ及び包材データと照合され、指定した商品品目に適合する正規の包材であるか否かを判別する制御手段と、を備える、という技術的手段を講じた。
【0011】
請求項2記載の発明は、前記制御手段が、前記送信されたバーコード情報及び画像情報の照合の結果、正規の包材であると判別された場合に、前記送信された画像情報を、前記商品品目データと関連付けて前記第1記憶部に保存することを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、前記制御手段の判定に基づいた表示を行う表示手段をさらに備え、前記送信されたバーコード情報及び画像情報の照合の結果、正規の包材であると判別された場合に、前記表示手段に機械の運転許可の表示をすることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、前記表示手段が、前記入出力手段を兼用する液晶タッチパネルであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、あらかじめ入力された複数の商品品目データ及びこれに対応する包材データを記憶する第1記憶手段と、
該第1記憶手段に記憶されている商品データ及び包材データの中から特定のデータを指定する入出力手段と、
外部の携帯端末から送信されたバーコード情報及び写真などの画像情報を一時的に記憶する第2記憶手段と、
前記外部の携帯端末から専用の包材登録Webアプリケーションに接続できるように当該包材登録Webアプリケーションが格納されたWebサーバと、
前記外部の携帯端末から前記包材登録Webアプリケーションをダウンロードするとともに、当該包材登録Webアプリケーションを利用して離れた箇所にある包材のバーコード情報及び画像情報を取得して送信すると、該送信されたバーコード情報及び画像情報が、前記指定された特定の商品品目データ及び包材データと照合され、指定した商品品目に適合する正規の包材であるか否かを判別する制御手段と、を備えた計量包装機であるので、
計量包装機から少し離れた箇所に貯留・保管されている複数の包材について、携帯端末により包材のバーコード情報及び包材の写真など画像情報を収集し、これを計量包装機側に送信するものであるから、計量包装機に装着する予定の包材のバーコード情報及び写真など画像情報を機動性よく的確に収集することができる。そして、計量包装機に付属したカメラでは撮像できない離れた箇所にある包材の情報を収集できる結果、計量包装機周辺でオペレータが行き来する作業量を軽減させながら、かつ、正規の包材であるか否かを判別することで包材の装着ミスによって生じる不適格品の生産を皆無にすることができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、前記制御手段が、前記送信されたバーコード情報及び画像情報の照合の結果、正規の包材であると判別された場合に、前記送信された画像情報を、前記商品品目データと関連付けて前記第1記憶部に保存するので、商品品目データ及びこれに対応する包材データに加えて、さらに包材の実際の画像が関連付けて保存されるため、テキスト情報と画像情報とが関連付けられるためにデータの正確性が向上することになる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、前記制御手段の判定に基づいた表示を行う表示手段をさらに備え、前記送信されたバーコード情報及び画像情報の照合の結果、正規の包材であると判別された場合に、前記表示手段に機械の運転許可の表示をするので、オペレータが包材の正規品か否かを判断する必要はなく、表示手段を一目見るだけで計量包装機の運転を開始することができる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、前記表示手段が、前記入出力手段を兼用する液晶タッチパネルであるから、メニュー形式で表示された商品名を選択して指定品目を入力することができ、また、オペレータに対する画像での確認表示機能や、現在使用中の包材の画像表示機能があり、極めて操作性を向上させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の計量包装機の内部構造を示す一部破断側面図であり、
図2は同計量包装機の正面図であり、
図3は同計量包装機の背面図である。
【0020】
図1乃至
図3において計量包装機1は、計量・充填部2と、包袋供給部3と、印字部4と、包装部5と、制御部6とから主要部が構成される。
【0021】
計量・充填部2は、筐体34の上部に設けた供給ホッパー7と、供給ホッパー7から排出される原料を計量する計量槽8と、該計量槽8に設定された重量になると計量槽8への原料の供給を停止するカットゲート9と、計量槽8で計量された粒状の原料を集合させて袋詰めするための排出ホッパー10とから構成される。該排出ホッパー10と前記計量槽8との間には門型シャッター11が設けられ、計量槽8にて計量された一定量の原料を排出ホッパー10に供給することができる構成となっている。
【0022】
包袋供給部3は、重量物である包材ロール12を昇降させるリフト機構13と、包材ロール12から引き出した包材12aを計量包装機1に導入する導入ローラ14とを備えたものであり、印字部4は、導入された包材12aの底辺のシールを行って袋の底部を形成する底部シール部15と、予め包材12aに印刷された枠12b内に、計量された被包装物の精米年月日(製造年月日)、精米工場(製造工場)、品質保持期限(賞味期限)などを印字する印字機16と、包材ロール12に印刷されたマークを読み取るマーク読み取りセンサ17と、包材12aを一定長さ分だけ引き出すブレーキロール18と、包材12aを裁断するカッター19とを備えたものである。
【0023】
包装部5は、印字部4から包装部5に亘り包材12aを受け渡す受け渡し機構20と、包袋12aの左右を掴んで開口させるクランプ部21と、該クランプ部21の上方に包袋12aの開口部をシールするシール部22とを備えたものである。シール部22の上方には、前記排出ホッパー10下部のゲートを臨ませてある。包装部5の下方では、袋の底部を支えながら製品排出樋23に包袋12を移送させる昇降機構24が配置されている。
【0024】
制御部6は、生産すべき商品を指定し、包材と商品とがマッチングするものか否かを照合したり、前記計量包装機1の各部の動作制御を行うようなコンピュータ25とするのがよく、該コンピュータ25は、筐体34内上部に配設されるとともに、
図2の正面側操作ユニット26及び
図3の背面側操作ユニット27に設けた液晶タッチパネル28,29などと電気的に接続されている。これにより、液晶タッチパネル28,29を操作して必要な各種データをコンピュータ25側に入力でき、また、液晶タッチパネル28,29にメニュー形式で表示された商品名を選択して指定品目をコンピュータ25側に入力することができる構成となっている。また、液晶タッチパネル28,29は出力装置としてのディスプレイ機能も有していて、オペレータに対する画像での確認表示機能や、現在使用中の包材を画像表示や、次回使用する予定の包材を画像表示や、現在の計量包装機1の包装能力、計量した原料の総量など稼働状況のデータ表示をすることもできる。
【0025】
操作ユニット26,27には、このほかに、音声出力機能を有するスピーカ30,31を配設しており、オペレータに対する注意喚起を音声で出力することができる。一方で、計量包装機1には、包材12aの絵柄を撮像するための専用テレビカメラ(例えば、特許文献1など参照)は付設されていない。その代替手段として、例えば、操作ユニット26側に各種周辺機器を接続するためのUSB(Universal Serial Bus、登録商標)端子32や通信部33を備えるとよい。これにより、用途に応じた簡易的なカメラや、バーコードを読み込むスキャナーなどの周辺機器を選択してUSB端子32に差し込んで計量包装機1に対し接続可能に形成されている。
【0026】
前記通信部33は、操作ユニット26側に設けた近距離通信を行うものであって、外部の機器(パソコン、タブレット、スマートフォン)と接続可能となっている。例えば、通信規格としてWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)等による無線通信を行う装置や、通信規格として2.4GHz帯を使用して無線通信を行うブルートゥース(Bluetooth、登録商標)が使用できる。なお、通信部33は、携帯電話通信網により無線通信を行う装置であっても、データ通信網により無線通信を行う装置であってもどちらでもよい。
【0027】
図4は、計量包装機1側と携帯端末100側とのシステム構成を示す概略図である。前述したように計量包装機1と外部の機器(例えば、スマートフォンなど携帯端末100)との間は、通信部33を介して近距離の無線通信を行うように構成されている。
【0028】
図4に示すように、計量包装機1側には、コンピュータ25内に記憶部35と制御部36と、Webサーバ39とが備えられている。
記憶部35は、被包装物の商品品目(「商品アイテム」ともいう。)、これに関するデータ(例えば、商品名、正味重量、製品品質表示)、及びこれらデータに一対一で対応する包材の種類を記憶する第1記憶部37と、外部のパソコン、タブレット又はスマートフォン100などの機器から送信されたバーコード情報及び写真などの画像情報を計量包装機1に一時的に記憶する第2記憶部38とから構成される。
Webサーバ39は、外部の市販のパソコン、タブレット又はスマートフォン100を対象としてネットワークを介して包材登録Webアプリケーションに接続するために、該包材登録Webアプリケーションが格納されたサーバである。
また、制御部36は、データ入出力手段によって指定した商品アイテム、外部の機器から送信され第2記憶部38に格納された包材のバーコード情報及び画像情報、第1記憶部37に予め格納されている商品アイテム及び包材情報のそれぞれがマッチングするものか否かを照合するマッチング照合部40と、前記計量包装機1の各部の動作制御を行うための各部動作制御部41とを備えて構成される。
【0029】
一方、外部機器となる携帯端末100側には、入出力装置としての通信部42を備えるとともに、アプリケーションを起動するための記憶部43及び制御部44を備える。通信部42は、前記計量包装機1側の通信部33との間で無線通信を行う通信装置で構成され、例えば、上記同様、通信規格としてWi-Fi(Wireless Fidelity、登録商標)等による無線通信を行う装置や、通信規格として2.4GHz帯を使用して無線通信を行うブルートゥース(Bluetooth、登録商標)が使用できる。
【0030】
したがって、計量包装機1側の通信部33と、携帯端末100側の通信部42とを接続すれば、携帯端末100で取得したデータを計量包装機1側に取得させることができる。
記億部43は、携帯端末100のカメラ47により取得するバーコードを記憶するバーコード取得アプリ45と、携帯端末100により取得した写真の画像情報を記憶する写真撮影取得アプリ46とを備えている。すなわち、近年の携帯端末100に付属したカメラは、画素数が500万画素以上のものを有しており、コンパクトカメラに匹敵する高レベルの写真撮影が可能となっていて、データ収集用としては十分な実用性・機能性を備えたものとなっている。
制御部44は、携帯端末100の携帯カメラ47を使用して包材に印刷されたバーコードを読み込むとともに、包材に印刷された絵柄を撮像して計量包装機1側に送信するWebブラウザ48を格納したものである。
【0031】
次に、携帯端末100から計量包装機1に対し包材の情報を送信することについて、詳しく説明する。
図5は携帯端末に包材登録アプリを取り込んで包材の情報を取得し、これを計量包装機1へ転送する際のフロー図であり、
図6は携帯端末100の表示部に表示された包材登録Webアプリにおける複数の画面を示し、
図6(a)はJANコード登録画面、
図6(b)は包材の写真撮影準備画面、
図6(c)は包材の写真登録画面、
図6(d)は送信準備画面をそれぞれ示す。
【0032】
図5において、まず最初に、携帯端末100と計量包装機1との接続を行うことになる。ステップS1では、計量包装機1をWebサーバとみなし、携帯端末100を計量包装機1にネットワーク(例えば、Wi−fi)を介して接続する。次に、ステップS2では、携帯端末100のWebブラウザを起動し、URL(ウェブアドレス)を直接入力するか、又は、計量包装機1側に貼着したQRコード50(二次元バーコード、登録商標)を読み込んで計量包装機1のWebサーバ39にアクセスする。そして、ステップS3では携帯端末100において包材登録Webアプリケーションを実行する。
【0033】
携帯端末100から包材登録Webアプリを起動すると、
図6(a)に示すように、携帯端末100の表示部51に包材登録Webアプリのメイン画面Mが表示される。メイン画面Mには、商品管理用のバーコード情報であるJANコード(Japanese Article Number Code、日本の共通商品コードとして流通情報システムの重要な基盤となっている。)を携帯カメラ47を利用してバーコードから読み込むJANコード読み込みボタン52と、JANコードを手入力するJANコード手入力ボタン53とが表示される。オペレータが、上記JANコード読み込みボタン52又はJANコード手入力ボタン53を押して包材に印刷されたJANコードを読み込むと、携帯端末側にJANコード情報が取り込まれることになる(
図5のステップS4)。
【0034】
JANコード情報が取り込まれると、携帯端末の表示部51が切り替わって、包材写真登録画面Nが表示される(
図6(b))。包材写真登録画面Nには、JANコード確認画面54と、写真撮影ボタン55と、前の画面に戻る戻るボタン56とが表示される。オペレータが、写真撮影ボタン55を押して包材の絵柄を撮影する準備をすると、携帯端末の表示部51が画面が切り替わって、写真撮影待機画面Oが表示される(
図6(c))。そして、シャッター等を押して包材に印刷された絵柄を撮像すると(
図5のS5)、携帯端末の表示部51が画面が切り替わって、送信前確認画面Pが表示される(
図6(d))。送信前確認画面Pには、JANコード確認画面57と、写真確認画面58と、送信ボタン59と、戻るボタン60とが表示される。そして、オペレータが、JANコードと写真画像とを確認し(
図5のS6)、送信ボタン59を押下すると、これらのデータが計量包装機1側に送信するようになる(
図5のS7)。
【0035】
以上のように、計量包装機1から少し離れた箇所に貯留・保管されている複数の包材ロール12について、計量包装機1に装着する予定の包材ロール12のJANコード及び包材の絵柄などのデータを携帯端末100で収集し、これを計量包装機1側に送信するものであるから、計量包装機1に装着する予定の包材12aのデータを携帯端末の携帯カメラにより機動性よく的確に収集することができる。そして、計量包装機1に付属したカメラでは撮像できない離れた箇所にある包材12aのデータを収集できる結果、計量包装機1周辺でオペレータが行き来する作業量を軽減させながら、かつ、包材の装着ミスによって生じる不適格品の生産を皆無にすることができる。
【0036】
次に、計量包装機1の制御部36のマッチング照合部40では、指定された商品アイテムと、携帯端末100から送信された包材のJANコード及び包材の写真画像とがマッチングするものか否かの照合が行われる。
図7はマッチング照合部の照合処理の様子を示すフロー図である。
まず、ステップS20〜S23において、計量包装機1側に登録された商品アイテムと、その商品アイテムに対応する包材情報と、携帯端末100側で取得した包材のJANコードと、包材写真とがマッチング照合部40(
図4参照)に取り込まれる。
次に、ステップS24において、商品アイテムとJANコードとが一致するか否かの確認が行われ、一致しない場合は、ステップS25に至り、不適格品発生のおそれが高いので、スピーカ30,31、液晶タッチパネル28,29など出力装置に警報を発する。
【0037】
一方、商品アイテムとJANコードが一致した場合は、ステップ26に至り、登録されている包材情報と実際の包材の写真とが一致するか否かの確認が行われる。この包材情報と実際の包材の写真とが一致するか否かは、オペレータの目視確認でもかまわないが、例えば、登録済の包材の画像と、実際の画像とが相関するか否かを公知の正規化相関マッチング手法(例えば、特開2004−167158の段落0063など)を利用して照合作業を自動化するとよい。登録されている包材情報と実際の包材の写真とが一致しない場合は、ステップS27に至り、包材が新しく更新された可能性もあるため、包材の絵柄を更新するか否かの確認が行われる。
包材の絵柄を更新する場合は、ステップ28に至り、第1記憶部37に更新する一方、包材の絵柄を更新しない場合は、新旧の包材が混在してしまい、不適格品発生のおそれが高いので、ステップ25に至って上記同様に出力装置に警報を発するようにする。
【0038】
上記の確認の結果、登録された包材情報と実際の包材の写真とが一致した場合、あるいは、包材の絵柄の更新登録作業が終わると、正規な包材であると判断され、通常の計量包装作業が開始される(又は、計量包装機の機械の運転を許可する。
図7のステップS29)。オペレータは、離れた箇所から
図6(d)の写真確認画面58に表示される絵柄を参照して包材の選択を行い、この包材を計量包装機1付近まで運んで
図3のように装着する。
【0039】
以上のように、本発明によれば、あらかじめ入力された複数の商品品目データ及びこれに対応する包材データを記憶する第1記憶手段と、該第1記憶手段に記憶されている商品データ及び包材データの中から特定のデータを指定する入出力手段と、外部の携帯端末から送信されたバーコード情報及び写真などの画像情報を一時的に記憶する第2記憶手段と、前記外部の携帯端末から専用の包材登録Webアプリケーションに接続できるように当該包材登録Webアプリケーションが格納されたWebサーバと、前記外部の携帯端末から前記包材登録Webアプリケーションをダウンロードするとともに、当該包材登録Webアプリケーションを利用して離れた箇所にある包材のバーコード情報及び画像情報を取得して送信すると、該送信されたバーコード情報及び画像情報が、前記指定された特定の商品品目データ及び包材データと照合され、指定した商品品目に適合する正規の包材であるか否かを判別する制御手段と、を備えた計量包装機であるので、
計量包装機から少し離れた箇所に貯留・保管されている複数個の包材について、携帯端末により包材のバーコード情報及び包材の写真など画像情報を収集し、これを計量包装機側に送信するものであるから、計量包装機に装着する予定の包材のバーコード情報及び写真など画像情報を機動性よく的確に収集することができる。そして、計量包装機に付属したカメラでは撮像できない離れた箇所にある包材の情報を収集できる結果、計量包装機周辺でオペレータが行き来する作業量を軽減させながら、かつ、正規の包材であるか否かを判別することで包材の装着ミスによって生じる不適格品の生産を皆無にすることができる。
【0040】
また、外部の携帯端末に付属した携帯カメラにより包材の絵柄を撮像するものであるから、計量包装機側にカメラを設置する必要がなく、計量包装機全体の製造コストが安価になる。さらに、携帯カメラであっても、画素数が500万画素以上のものを利用するものであるから、画像は鮮明であり、包材の判別の際に判別が容易となる。