特許第6860815号(P6860815)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6860815
(24)【登録日】2021年3月31日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】決済処理装置、方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20210412BHJP
【FI】
   G07G1/12 301E
【請求項の数】7
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-57112(P2017-57112)
(22)【出願日】2017年3月23日
(65)【公開番号】特開2018-160108(P2018-160108A)
(43)【公開日】2018年10月11日
【審査請求日】2020年2月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】江原 誉典
(72)【発明者】
【氏名】関根 瑞人
(72)【発明者】
【氏名】菅野 有香
(72)【発明者】
【氏名】北田 正人
(72)【発明者】
【氏名】後藤 彩加
【審査官】 中村 泰二郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−243171(JP,A)
【文献】 特開2016−173735(JP,A)
【文献】 特開2015−099441(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00− 5/00
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録された顧客が店舗に入る際に、前記登録された顧客とともに前記店舗に入る登録されていない顧客を、前記登録された顧客に関連付ける関連付け部と、
前記店舗において商品を取得した顧客が前記登録された顧客および前記登録されていない顧客のどちらであるか判定する判定部と、
前記商品を取得した顧客が前記登録されていない顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客が有する携帯端末に対して通知を行う通知部と、
前記通知において前記登録された顧客によって入力された選択に従って、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客に対して前記商品の決済を行う決済部と、
を備える決済処理装置。
【請求項2】
前記決済部は、前記商品を取得した顧客が前記登録された顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録された顧客に対して、前記決済を行うことを特徴とする、請求項1に記載の決済処理装置。
【請求項3】
前記関連付け部は、前記登録された顧客によって入力される数を受け付け、前記登録された顧客に続いて前記店舗に入る前記数の前記登録されていない顧客を、前記登録された顧客に関連付けることを特徴とする、請求項1または2に記載の決済処理装置。
【請求項4】
前記関連付け部は、第1の前記登録された顧客の後であって、第2の前記登録された顧客の前に前記店舗に入る前記登録されていない顧客を、第1の前記登録された顧客に関連付けることを特徴とする、請求項1または2に記載の決済処理装置。
【請求項5】
前記通知部は、前記登録された顧客が前記店舗を出る際に、前記通知を行うことを特徴とする、請求項1〜のいずれか一項に記載の決済処理装置。
【請求項6】
決済処理装置によって実行される決済処理方法であって、
登録された顧客が店舗に入る際に、前記登録された顧客とともに前記店舗に入る登録されていない顧客を、前記登録された顧客に関連付ける工程と、
前記店舗において商品を取得した顧客が前記登録された顧客および前記登録されていない顧客のどちらであるか判定する工程と、
前記商品を取得した顧客が前記登録されていない顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客が有する携帯端末に対して通知を行う工程と、
前記通知を行う工程において前記登録された顧客によって入力された選択に従って、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客に対して前記商品の決済を行う工程と、
を含む決済処理方法。
【請求項7】
コンピュータに、
登録された顧客が店舗に入る際に、前記登録された顧客とともに前記店舗に入る登録されていない顧客を、前記登録された顧客に関連付ける工程と、
前記店舗において商品を取得した顧客が前記登録された顧客および前記登録されていない顧客のどちらであるか判定する工程と、
前記商品を取得した顧客が前記登録されていない顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客が有する携帯端末に対して通知を行う工程と、
前記通知を行う工程において前記登録された顧客によって入力された選択に従って、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客に対して前記商品の決済を行う工程と、
を実行させる決済処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客が取得した商品の決済を行う装置、方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客は棚から購入したい商品を取った後にPOS(Point Of Sales)端末(レジスタともいう)まで移動し、店員が商品をPOS端末に読み込ませて決済を行う。また、顧客自身が購入したい商品をPOS端末に読み込ませる場合もある。いずれの場合でも、商品を棚から取得するステップおよびPOS端末に商品を読み込ませるステップは独立していることが一般的である。
【0003】
顧客が複数の商品を購入する場合には、店員がPOS端末に全ての商品を読み込ませる際に長い時間が掛かる。そのため、店舗においてはPOS端末における決済がボトルネックになることが多い。顧客の待ち時間を低減するために十分な数の店員およびPOS端末を用意すると、店員およびPOS端末を配置するために広い空間が必要であり、また店員を雇うためおよびPOS端末を導入するために大きなコストが掛かる。
【0004】
商品の決済を効率化するための技術として、特許文献1には、個別周波数を発信する登録カードによって顧客を特定し、該顧客が商品を棚から抜き取る際に該商品の販売データを該登録カードに登録する技術が記載されている。店員は顧客の登録カードをPOS端末に読み込ませることによって、1つ1つの商品をPOS端末に読み込ませることなく、該顧客が取得した全ての商品の決済を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−190672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、登録カードによって識別される顧客(すなわち登録された顧客)が商品を棚から取ることを前提としているため、登録されていない顧客の扱いは考慮されていない。そのため、登録された顧客および登録されていない顧客が混在する状況で、登録されていない顧客が棚から商品を取ると、該商品の近くにいる登録された顧客に対して意図しない決済を行わせる可能性がある。
【0007】
本発明は、上述の問題に鑑みて行われたものであって、登録された顧客および登録されていない顧客が混在する店舗において、登録された顧客が、登録されていない顧客によって取得された商品を意図せず決済することを抑制できる決済処理装置、方法およびプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様は、決済処理装置であって、登録された顧客が店舗に入る際に、前記登録された顧客とともに前記店舗に入る登録されていない顧客を、前記登録された顧客に関連付ける関連付け部と、前記店舗において商品を取得した顧客が前記登録された顧客および前記登録されていない顧客のどちらであるか判定する判定部と、前記商品を取得した顧客が前記登録されていない顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客が有する携帯端末に対して通知を行う通知部と、前記通知において前記登録された顧客によって入力された選択に従って、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客に対して前記商品の決済を行う決済部と、を備える。
【0010】
本発明の第の態様は、決済処理装置によって実行される決済処理方法であって、登録された顧客が店舗に入る際に、前記登録された顧客とともに前記店舗に入る登録されていない顧客を、前記登録された顧客に関連付ける工程と、前記店舗において商品を取得した顧客が前記登録された顧客および前記登録されていない顧客のどちらであるか判定する工程と、前記商品を取得した顧客が前記登録されていない顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客が有する携帯端末に対して通知を行う工程と、前記通知を行う工程において前記登録された顧客によって入力された選択に従って、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客に対して前記商品の決済を行う工程と、を含む。
【0011】
本発明の第の態様は、決済処理プログラムであって、コンピュータに、登録された顧客が店舗に入る際に、前記登録された顧客とともに前記店舗に入る登録されていない顧客を、前記登録された顧客に関連付ける工程と、前記店舗において商品を取得した顧客が前記登録された顧客および前記登録されていない顧客のどちらであるか判定する工程と、前記商品を取得した顧客が前記登録されていない顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客が有する携帯端末に対して通知を行う工程と、前記通知を行う工程において前記登録された顧客によって入力された選択に従って、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客に対して前記商品の決済を行う工程と、を実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、登録された顧客が、登録されていない顧客によって取得された商品を意図せず決済することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1の実施形態に係る決済処理システムの模式図である。
図2】第1の実施形態に係る決済処理装置のブロック図である。
図3】第1の実施形態に係る決済処理方法の模式図である。
図4】第1の実施形態に係る決済処理方法の模式図である。
図5】第1の実施形態に係る携帯端末上に表示される通知画面の模式図である。
図6】第1の実施形態に係る決済処理装置の例示的な機器構成を示す概略構成図である。
図7】第1の実施形態に係る決済処理方法のフローチャートを示す図である。
図8】第1の実施形態に係る決済処理方法のフローチャートを示す図である。
図9】第2の実施形態に係る携帯端末上に表示される通知画面の模式図である。
図10】第2の実施形態に係る決済処理方法のフローチャートを示す図である。
図11】各実施形態に係る決済処理装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る決済処理システム1の模式図である。決済処理システム1は、決済処理を行う決済処理装置100と、顧客および商品の少なくとも一方の画像を取得するカメラ10と、顧客の識別情報を読み取るリーダ20と、顧客および店員の少なくとも一方に所持される携帯端末30と、を含む。決済処理装置100、カメラ10、リーダ20および携帯端末30は、ローカルエリアネットワーク、インターネット等の任意のネットワーク40を介して、有線接続および無線接続の少なくとも一方によって接続される。決済処理システム1は、その他のサーバ、端末等の機器を含んでもよい。
【0016】
カメラ10は、店舗内の複数の場所に設けられ、顧客および商品の少なくとも一方を撮像する撮像装置である。カメラ10は、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等のイメージセンサを含む。カメラ10は、撮像した内容を画像データとして決済処理装置100に送信する。カメラ10は、決済処理装置100に直接接続されてもよく、ネットワーク40を介して接続されてもよい。
【0017】
リーダ20は、店舗の出入口に設置されたゲートに設けられ、顧客が有するカード等から顧客を特定する識別情報を読み取る読取装置である。リーダ20は、例えば顧客が有するカードに記載された一次元コード、二次元コード等のコードによって表される識別情報を読み取るCCDセンサ、CMOSセンサ等のイメージセンサを含んでもよく、顧客が有するカードに含まれる磁気によって示される識別情報を読み取る磁気センサを含んでもよく、あるいは顧客が有するカードに含まれるアンテナからNFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信によって識別情報を読み取る近距離無線通信装置を含んでもよい。また、リーダ20は、カードではなく、顧客が有する携帯端末30上に表示されたコードを読み取ること、あるいは携帯端末30からの近距離無線通信を受信することによって識別情報を読み取ってもよい。リーダ20は、読み取った識別情報をデータとして決済処理装置100に送信する。リーダ20は、決済処理装置100に直接接続されてもよく、ネットワーク40を介して接続されてもよい。
【0018】
携帯端末30は、決済処理装置100から受信した情報を表示し、また顧客又は店員が入力した情報を決済処理装置100に送信する、持ち運び可能な端末である。携帯端末30は、顧客又は店員に対して情報を表示する表示装置、および顧客又は店員からの入力を受け付ける入力装置を備える。例えば、携帯端末30においてタッチパネルとして構成される液晶ディスプレイ又は有機EL(Electroluminescence、OLEDともいう)ディスプレイは、表示装置および入力装置の両方として機能する。携帯端末30は、有線通信又は無線通信によってネットワーク40を介して決済処理装置100と通信可能に構成される。
【0019】
決済処理装置100は、カメラ10によって取得された画像に含まれる顧客および商品を識別し、顧客が購入したい商品を棚から取ったことを検出し、顧客に対して商品の決済を行う。また、決済処理装置100は、携帯端末30に情報を送信することによって顧客又は店員に所定の通知を行う。決済処理装置100は、有線通信又は無線通信によってネットワーク40に接続されており、単一のコンピュータ、又はコンピュータ資源の集合であるクラウドによって構成される。
【0020】
図2は、本実施形態に係る決済処理装置100のブロック図である。図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、図2に示したもの以外のデータの流れがあってよい。図2において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図2に示すブロックは単一の装置内に実装されてよく、あるいは複数の装置内に別れて実装されてよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてよい。
【0021】
決済処理装置100は、顧客登録処理のために、識別情報読取部110、登録者判定部120および同伴者関連付け部130を備える。また、決済処理装置100は、決済処理のために、商品取得検出部140、商品取得者判定部150、本人決済部160、通知部170および他者決済部180を備える。また、決済処理装置100は、記憶部として、登録者記憶部190および同伴者記憶部200を備える。以下では、各部の詳細な機能を図3〜5を用いて順に説明する。
【0022】
図3は、本実施形態に係る決済処理方法(特に顧客登録処理)の模式図である。図3を用いて識別情報読取部110、登録者判定部120および同伴者関連付け部130の機能を説明する。店舗の出入口にはゲート21が設置されており、ゲート21上にはリーダ20が設けられる。また、ゲート21の近傍において、ゲート21を通過する顧客の顔を含む領域を撮像できる位置にカメラ10が設けられる。登録者Aである顧客は、ゲート21を通過して店舗に入る際に、リーダ20にカード22(又は携帯端末30)をかざして読み取らせることによって、自身の識別情報を提供する。登録者Aに付随する同伴者Bである顧客は登録者Aの後に続いてゲート21を通過する。
【0023】
登録者記憶部190には、顧客の決済情報(クレジットカードの番号、銀行口座の番号等)および携帯端末30の情報(電話番号、メールアドレス等)を含む顧客情報が、顧客の識別情報に関連付けられて予め登録されている。識別情報は、例えば顧客を識別するための固有の顧客IDである。ここでは登録者記憶部190に既に登録されている顧客を登録者Aという。登録者記憶部190への顧客情報の登録は、任意の方法によって行われる。登録者記憶部190への顧客情報の登録は、顧客自身によって行われてもよく、あるいは顧客が記入した登録用紙等に従って店員によって行われてもよい。
【0024】
識別情報読取部110は、ゲート21においてリーダ20によって顧客のカード22や携帯端末30等から読み取られた顧客の識別情報を受信し、決済処理装置100に入力する。
【0025】
登録者判定部120は、識別情報を提供した顧客が、登録者記憶部190に登録されているか否かを判定する。具体的には、登録者判定部120は、識別情報読取部110によって入力された識別情報(例えば顧客ID)に関連付けられた顧客情報が登録者記憶部190に登録されているか否かを判定する。
【0026】
次に登録者判定部120は、顧客が登録者記憶部190に登録されている場合に、該顧客が登録者Aであると判定し、登録者記憶部190から該顧客の識別情報に関連付けられた顧客情報を取得する。後述の決済処理において、登録者Aが購入したい商品を棚から取得する際に、決済処理装置100は、該登録者A自身の顧客情報(決済情報)を用いて該商品の決済を行う。これにより決済処理装置100は、登録者Aが購入したい商品について従来のPOS端末に通さずに決済を行うことができる。
【0027】
また、登録者判定部120は、カメラ10から登録者Aの画像データを取得し、該画像データから登録者Aの特徴情報A1を取得して登録者記憶部190に記録する。このとき、登録者判定部120は、登録者Aの特徴情報A1を、登録者記憶部190中で該登録者Aの顧客情報に関連付ける。登録者Aの特徴情報A1として、後述の決済処理において登録者Aを認識可能な任意の特徴情報A1を用いることができる。例えば登録者Aの特徴情報A1は、登録者Aの顔を含む領域の画像データそのものでもよく、あるいは登録者の顔を含む領域の画像データから算出した特徴量でもよい。図3には、登録者Aの特徴情報A1が模式的に破線の枠として示されている。登録者記憶部190に登録者Aの特徴情報A1が既に記録されている場合には、特徴情報A1を新たに取得せずに登録者記憶部190に記録された特徴情報A1がそのまま用いられてもよい。換言すると、登録者Aの特徴情報A1として、過去に取得された特徴情報A1を用いてもよく、あるいは店舗に入る際に取得された特徴情報A1を用いてもよい。店舗に入る際に取得された特徴情報A1は、登録者Aの最新の髪型や服装を表しているため、店舗内の画像データに基づく登録者Aの判別を高精度に行うことができ、より好ましい。
【0028】
また、登録者判定部120は、識別情報を提供した顧客が登録者記憶部190に登録されていない場合に、登録を促すメッセージを不図示のディスプレイやスピーカから出力する。以降の処理は識別情報を提供した顧客が登録者Aであることを前提とする。
【0029】
本実施形態において登録者判定部120は、リーダ20によって読み取られた識別情報に基づいて登録者Aを判定するが、リーダ20を用いずにカメラ10からのゲート21を通過する顧客の画像データに基づいて登録者Aを判定してもよい。具体的には、登録者判定部120は画像データからゲート21を通過する顧客の特徴情報を取得し、取得された特徴情報を登録者記憶部190に記録された特徴情報A1と比較することによって、ゲート21を通過する顧客がいずれの登録者Aであるかを判定する。この場合には、登録者記憶部190に登録者Aの特徴情報A1が予め記録されている必要がある。
【0030】
同伴者関連付け部130は、登録者記憶部190に登録されていない顧客(例えば家族、友人等)が登録者Aと一緒に入店する場合に、該顧客を該登録者Aに関連付けられた同伴者Bとして同伴者記憶部200に記録する。具体的には、同伴者関連付け部130は、ゲート21を登録者Aに続いて通る識別情報を提供しない顧客を、該登録者Aに付随する同伴者Bであると判定する。そして、同伴者関連付け部130は、同伴者Bの画像データをカメラ10から取得し、該画像データから同伴者Bの特徴情報B1を取得して同伴者記憶部200に記録する。このとき、同伴者関連付け部130は、登録者Aに付随する同伴者Bの特徴情報B1を、登録者記憶部190中の該登録者Aの顧客情報に関連付ける。同伴者Bの特徴情報B1の定義は、登録者Aの特徴情報A1と同様である。図3には、同伴者Bの特徴情報B1が模式的に破線の枠として示されている。
【0031】
1人の登録者Aに関連付けられる同伴者Bの数は、登録者Aによって入力されてもよい。この場合には、ゲート21にキーボード、タッチパネル等の任意の入力装置が設けられ、同伴者関連付け部130は、該入力装置を介して登録者Aによる該登録者Aに付随する同伴者Bの数の入力を受け付ける。このような構成によれば、登録者Aが認識している数の顧客のみが同伴者として記録されるため、登録者Aが意図していない顧客を同伴者Bとして記録することを抑制できる。上述した例に限定されず、例えば、登録者Aは、携帯端末30上で動作するアプリケーションを操作することによって、当該付随する同伴者Bの数を入力する。これにより、例えば、携帯端末30は、当該付随する同伴者Bの数を、ネットワークを介して同伴者関連付け部130に対して送信する。または、携帯端末30は、当該付随する同伴者Bの数を含む識別情報をコードとして自端末に表示し、決済処理装置100に読み取らせる。同伴者関連付け部130は、携帯端末30から得た当該付随する同伴者Bの数の入力を受付ける。
【0032】
また、同伴者関連付け部130は、第1の登録者Aがゲート21を通過する後(すなわち該第1の登録者Aがリーダ20に識別情報を提供する後)であって第2の登録者A(すなわち該第2の登録者Aがリーダ20に識別情報を提供する前)がゲート21を通過する前に、ゲート21を通過する全ての顧客を該第1の登録者Aに付随する同伴者Bとして記録してもよい。このような構成によれば、ゲート21に入力装置を設けるコストが掛からず、また顧客が人数を入力する手間を削減できる。
【0033】
後述の決済処理において、同伴者Bが購入したい商品を棚から取得する際に、決済処理装置100は、該同伴者Bに関連付けられた登録者Aの顧客情報(決済情報)を用いて該商品の決済を行う。これにより決済処理装置100は、同伴者Bが購入したい商品について登録者Aが代わりに決済することができる。
【0034】
図4は、本実施形態に係る決済処理方法(特に決済処理)の模式図である。図4には、同伴者Bが商品Dを取得した状態が示されている。登録者Aが商品Dを取得する場合も同様である。
【0035】
店舗内には棚Cが設置されており、棚Cには1つ以上の商品Dが並べられる。また、棚Cの近傍において、顧客(登録者A又は同伴者B)の顔および商品Dを含む領域を撮像できる位置にカメラ10が設けられる。店舗内には、いずれの場所に存在する顧客および商品Dをも撮像可能な配置および数のカメラ10が設けられる。
【0036】
まず、商品取得検出部140は、商品Dを含む領域の画像データをカメラ10から取得し、該画像データから商品Dの特徴情報D1を取得する。そして商品取得検出部140は、商品Dの特徴情報D1を用いて、棚Cから商品Dが取り出されることを検出する。棚Cから商品Dが取り出されることの検出は、例えば時系列で連続する複数の画像データの間で、商品Dの特徴情報D1が棚Cに対応する領域の中から外へ(あるいは接する位置から接しない位置へ)移動することを検出することによって行われる。画像データ中の棚Cに対応する領域は、画像データ中の座標として予め記録されてもよく、画像データから棚Cを画像認識することによって決定されてもよい。別の方法として、商品取得検出部140は、画像データから商品Dが顧客のバッグ(買い物かご)に入れられることを検出することによって、顧客による商品Dの取得を検出してもよい。
【0037】
次に商品取得検出部140は、商品Dを取り出した顧客(すなわち商品取得者)の顔を含む領域の画像データをカメラ10から取得する。商品Dを取り出した顧客は、例えば取り出された商品Dに最も近い顧客である。また、商品取得検出部140は、顧客の手を含む領域の画像データをカメラ10から取得し、該手の位置や動きに基づいて商品Dを取り出した顧客を特定してもよい。商品取得検出部140は、該画像データから顧客の特徴情報を取得する。商品取得検出部140は、商品取得者の特徴情報と取り出された商品Dの特徴情報D1とを関連付ける。図4には、同伴者Bの特徴情報B1および商品Dの特徴情報D1が模式的に破線の枠として示されている。
【0038】
商品取得者判定部150は、商品取得者の特徴情報を、登録者記憶部190に記録された特徴情報A1および同伴者記憶部200に記録された特徴情報B1と比較することによって、商品取得者がいずれの登録者Aおよび同伴者Bであるかを判定する。登録者Aおよび同伴者Bの特徴情報A1、B1に基づいて顧客を判定するために、周知の画像認識技術を用いることができる。商品取得者が登録者Aであると判定された場合には、商品取得者判定部150は、該登録者Aの顧客情報(決済情報)を登録者記憶部190から取得する。
【0039】
商品取得者判定部150によって商品取得者が登録者Aであると判定された場合に、本人決済部160は、商品取得者判定部150によって取得された登録者Aの顧客情報から決済情報を取り出し、該決済情報(例えば登録されたクレジットカード又は銀行口座への課金)に従って商品Dの決済を行う。決済の際に、本人決済部160は、決済処理装置100又は外部のサーバから商品Dの特徴情報D1に基づいて商品Dの価格、商品名等を含む商品情報を取得する。商品Dの特徴情報D1から商品情報を取得するために、周知の画像認識技術を用いることができる。
【0040】
本実施形態において、本人決済部160による決済は1つの商品Dが取得されるごとに行われる。登録者Aによって取得されたある商品Dの決済が行われた後に該商品Dが棚Cに戻される場合には、本人決済部160は該決済を取り消してもよい。
【0041】
商品取得者判定部150によって商品取得者が同伴者Bであると判定された場合に、通知部170は商品取得者判定部150によって取得された登録者Aの顧客情報から携帯端末30の情報を取り出し、登録者Aの携帯端末30に所定の通知を行う。通知は、例えばメールや携帯端末30によって実行されるアプリケーションを用いて携帯端末30に表示される。
【0042】
本実施形態では、通知部170は同伴者Bによって商品Dが取得されるたびに通知を行う。登録者Aの携帯端末30への通知は、同伴者Bが商品Dを取得することが検出されると同時に行われてもよく、あるいは同伴者Bが商品Dを取得したことが検出されてから所定の時間経過後(例えば10秒後〜30秒後)に行われてもよい。同伴者Bが商品Dを取得したことの検出は、商品取得者が同伴者Bであると商品取得者判定部150が判定することによって行われる。所定の時間経過後に通知を行うことによって、同伴者Bが手に取った商品Dをすぐに棚Cに戻す場合等に、登録者Aの携帯端末30に余計な通知が発生することを抑制することができる。
【0043】
図5(a)、5(b)は、本実施形態に係る携帯端末30上に表示される通知画面の模式図である。まず通知部170は、登録者Aの携帯端末30に対して図5(a)の通知を行う。図5(a)の通知画面は、同伴者Bによって取得された商品Dの決済を許可するか尋ねるメッセージ31、同伴者Bの顔を含む画像32、商品Dの画像33、決済を許可するボタン34、および決済を拒否するボタン35を含む。これにより、登録者Aは同伴者Bによって取得された商品Dの決済を行うか否かを選択することができる。
【0044】
他者決済部180は、図5(a)の通知画面において決済の許可又は拒否の選択を登録者Aから受け付ける。図5(a)の通知画面において登録者Aによって決済の許可が選択される、すなわち登録者Aが決済を承認する場合には、他者決済部180は、商品取得者判定部150によって取得された登録者Aの顧客情報から決済情報を取り出し、該決済情報(例えば登録されたクレジットカード又は銀行口座への課金)に従って商品Dの決済を行う。決済の際に、他者決済部180は、決済処理装置100又は外部のサーバから商品Dの特徴情報D1に基づいて商品Dの価格、商品名等を含む商品情報を取得する。商品Dの特徴情報D1から商品情報を取得するために、周知の画像認識技術を用いることができる。
【0045】
本実施形態において、他者決済部180による決済は1つの商品Dが取得されるごとに行われる。同伴者Bによって取得されたある商品Dの決済が行われた後に該商品Dが棚Cに戻される場合には、他者決済部180は該決済を取り消してもよい。
【0046】
図5(a)の通知画面において登録者Aによって決済の拒否が選択される場合には、他者決済部180は決済を行わず、通知部170は登録者Aの携帯端末30に対して図5(b)の通知を行う。図5(b)の通知画面は、商品Dを棚Cに戻すことを指示するメッセージ36、および商品Dの画像33を含む。これにより、登録者Aは決済を拒否したため棚Cに戻すべき商品Dを知ることができる。
【0047】
本実施形態では登録者Aが同伴者Bによって取得された商品Dの決済を承認するが、通知部170は店員の携帯端末30に対して図5(a)に示す通知を行い、店員が該決済を承認してもよい。この場合には、他者決済部180は、図5(a)の通知画面において決済の許可又は拒否の選択を店員から受け付け、該選択に従って決済を行う。
【0048】
図6は、本実施形態に係る決済処理装置100の例示的な機器構成を示す概略構成図である。決済処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、メモリ102と、記憶装置103と、インタフェース104とを備える。決済処理装置100は独立した装置でよく、あるいは他の装置と一体に構成されてよい。
【0049】
インタフェース104は、データの送受信を行う通信部であり、有線通信および無線通信の少なくとも一方の通信方式を実行可能に構成される。インタフェース104は、該通信方式に必要なプロセッサ、電気回路、アンテナ、接続端子等を含む。インタフェース104は、CPU101からの信号に従って、該通信方式を用いて通信を行う。インタフェース104は、例えばカメラ10、リーダ20および携帯端末30と通信を行う。
【0050】
記憶装置103は、決済処理装置100が実行するプログラムや、プログラムによる処理結果のデータ等を記憶する。記憶装置103は、読み取り専用のROM(Read Only Memory)や、読み書き可能のハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等を含む。また、記憶装置103は、CD−ROM等のコンピュータ読取可能な可搬記憶媒体を含んでもよい。
【0051】
メモリ102は、CPU101が処理中のデータや記憶装置103から読み出されたプログラムおよびデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等を含む。
【0052】
CPU101は、処理に用いる一時的なデータをメモリ102に一時的に記録し、記憶装置103に記録されたプログラムを読み出し、該プログラムに従って該一時的なデータに対して種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するプロセッサである。また、CPU101は、記憶装置103に処理結果のデータを記録し、またインタフェース104を介して処理結果のデータを外部に送信する。
【0053】
本実施形態においてCPU101は、記憶装置103に記録されたプログラムを実行することによって、図2の識別情報読取部110、登録者判定部120、同伴者関連付け部130、商品取得検出部140、商品取得者判定部150、本人決済部160、通知部170および他者決済部180として機能する。また、メモリ102又は記憶装置103は、図2の登録者記憶部190および同伴者記憶部200として機能する。
【0054】
決済処理装置100は、図6に示す具体的な構成に限定されない。決済処理装置100は、1つの装置に限られず、2つ以上の物理的に分離した装置が有線又は無線で接続されることにより構成されていてもよい。決済処理装置100に含まれる各部は、それぞれ電気回路構成により実現されていてもよい。ここで、電気回路構成とは、単一のデバイス、複数のデバイス、チップセット又はクラウドを概念的に含む文言である。
【0055】
また、決済処理装置100の少なくとも一部がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてよい。すなわち、決済処理装置100を実現するための機能の少なくとも一部が、ネットワーク経由で実行されるソフトウェアによって実行されてよい。
【0056】
図7、8は、本実施形態に係る決済処理方法のフローチャートを示す図である。図7のフローチャートは、本実施形態に係る決済処理方法のうち顧客登録処理を示す。図7のフローチャートは、例えば顧客が識別情報を示すカード22(又は携帯端末30)をリーダ20にかざす際に開始される。
【0057】
まず、識別情報読取部110は、ゲート21においてリーダ20によって顧客のカード22や携帯端末30等から読み取られた顧客の識別情報を受信し、決済処理装置100に入力する(ステップS101)。
【0058】
登録者判定部120は、ステップS101で入力された識別情報を提供した顧客が、登録者記憶部190に記録されたいずれの登録者Aであるか判定する(ステップS102)。また、登録者判定部120は、ステップS101で識別情報を提供した登録者Aの画像データをカメラ10から取得し、該画像データから該登録者Aの特徴情報A1を取得して登録者記憶部190に記録する(ステップS103)。このとき、登録者判定部120は、登録者Aの特徴情報A1を、登録者記憶部190中で該登録者Aの顧客情報に関連付ける。該登録者Aの特徴情報A1が既に登録者記憶部190に記録されている場合は、ステップS103は省略されてもよい。
【0059】
同伴者関連付け部130は、ステップS101で識別情報を提供した登録者Aに付随する同伴者Bの数を取得する(ステップS104)。同伴者Bの数(0以上の整数)は、登録者Aによって入力装置を用いて入力された数でもよく、あるいはある登録者Aがゲート21を通過する後であって次の登録者Aがゲート21を通過する前にゲート21を通過する顧客の数でもよい。
【0060】
ステップS104で取得された同伴者Bの数が0である場合には(ステップS105のNO)、同伴者Bの特徴情報B1の記録を行わない。
【0061】
ステップS104で取得された同伴者Bの数が0より大きい場合に(ステップS105のYES)、同伴者関連付け部130は、各同伴者Bについて画像データをカメラ10から取得し、該画像データから該同伴者Bの特徴情報B1を取得して同伴者記憶部200に記録する(ステップS106)。このとき、同伴者関連付け部130は、登録者Aに付随する同伴者Bの特徴情報B1を、登録者記憶部190中の該登録者Aの顧客情報に関連付ける。
【0062】
ステップS104で取得された数の同伴者Bが記録されていない場合には(ステップS107のNO)、ステップS106を繰り返す。ステップS104で取得された数の同伴者Bが記録された場合には(ステップS107のYES)、処理を終了する。
【0063】
図8のフローチャートは、本実施形態に係る決済処理方法のうち決済処理を示す。図8のフローチャートは、例えば顧客が棚Cから商品Dを取り出す際に開始される。
【0064】
まず、商品取得検出部140は、取り出された商品Dを含む領域の画像データをカメラ10から取得し、該画像データを用いて取り出された該商品Dの特徴情報D1を取得する(ステップS201)。次に商品取得検出部140は、商品Dを取り出した顧客(商品取得者)の顔を含む領域の画像データをカメラ10から取得し、該画像データを用いて該商品取得者の特徴情報を取得する(ステップS202)。このとき、商品取得検出部140は、商品取得者の特徴情報と取り出された商品Dの特徴情報D1とを関連付ける。
【0065】
次に商品取得者判定部150は、ステップS202で取得された商品取得者の特徴情報を、登録者記憶部190に記録された特徴情報A1および同伴者記憶部200に記録された特徴情報B1と比較することによって、商品取得者がいずれの登録者Aおよび同伴者Bであるかを判定する。
【0066】
商品取得者が登録者Aであると判定された場合に(ステップS203のYES)、商品取得者判定部150は、該登録者Aの顧客情報(決済情報)を登録者記憶部190から取得し、本人決済部160は、該決済情報(例えば登録されたクレジットカード又は銀行口座への課金)に従ってステップS201で取り出された商品の決済を行う(ステップS204)。
【0067】
商品取得者が同伴者Bであると判定された場合に(ステップS203のNO)、商品取得者判定部150は、該同伴者Bに関連付けられた登録者Aの顧客情報(決済情報および携帯端末30の情報)を登録者記憶部190から取得する。その後、通知部170は登録者Aの顧客情報から携帯端末30の情報を取り出し、該登録者Aの携帯端末30に対して図5(a)に示すような決済の許可を求める通知を行う(ステップS205)。
【0068】
ステップS205の通知において登録者Aによって決済が許可される場合には(ステップS206のYES)、他者決済部180は登録者Aの顧客情報から決済情報を取り出し、該決済情報を用いて商品Dの決済を行う(ステップS207)。
【0069】
ステップS205の通知において登録者Aによって決済が拒否される場合には(ステップS206のNO)、通知部170は登録者Aの顧客情報から携帯端末30の情報を取り出し、該登録者Aの携帯端末30に対して図5(b)に示すような商品Dを棚Cに戻すことを指示する通知を行う(ステップS208)。
【0070】
決済処理装置100のCPU101は、図7、8に示す決済処理方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。すなわち、CPU101は、図7、8に示す決済処理方法を実行するための決済処理プログラムをメモリ102又は記憶装置103から読み出し、該プログラムを実行して決済処理装置100の各部を制御することによって図7、8に示す決済処理方法を実行する。
【0071】
本発明に係る決済処理装置100は、カメラ10によって取得された画像の情報に基づいて顧客および商品を識別するが、顧客および商品を識別するためのその他周知の技術を用いることができる。例えば、店舗に設けられるカメラ、赤外線センサ、圧力センサ、重量センサ、および音センサのうち少なくとも1つから取得される情報又は情報の組み合わせによって、顧客および商品の識別を行ってもよい。また、顧客が有する携帯端末30から発せられる無線通信信号やGPS(全地球測位システム)信号を利用して、顧客の識別を行ってもよい。
【0072】
本発明に係る決済処理装置100は、登録された顧客(登録者)および登録されていない顧客(同伴者)が混在する店舗において、登録された顧客と登録されていない顧客とを判別する。そして決済処理装置100は、登録されていない顧客が商品を取得する際に、該登録されていない顧客に関連付けられた登録された顧客の携帯端末30へ通知を行う。これにより、登録された顧客が、登録されていない顧客によって取得された商品を意図せず決済することを抑制することができる。また、決済処理装置100は、通知画面において登録されていない顧客が取得した商品の決済を行うか否かの選択を受け付けるため、登録された顧客が該登録されていない顧客の代わりに商品の決済を行うことができる。
【0073】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では商品が取得されるたびに通知および決済が行われるが、本実施形態では登録者が退店する際に店舗内で取得された商品について一括して通知および決済が行われる。それ以外の本実施形態における構成は、第1の実施形態と同様である。
【0074】
本実施形態では、商品Dが取得される時には決済を行わない。登録者Aが棚Cから商品Dを取得する際に、本人決済部160は、該登録者Aによって取得された該商品Dを、該登録者Aの仮想的な購入リストとして決済処理装置100に一時的に記録する。本人決済部160は、該商品Dの決済が行われる前に該商品Dが棚Cに戻されるときには該商品Dを該購入リストから除去する。同伴者Bが棚Cから商品Dを取得する際に、他者決済部180は、該同伴者Bによって取得された該商品Dを、該同伴者Bに関連付けられた登録者Aの仮想的な購入リストとして決済処理装置100に一時的に記録する。他者決済部180は、該商品Dの決済が行われる前に該商品Dが棚Cに戻されるときには該商品Dを該購入リストから除去する。
【0075】
本実施形態において、決済は所定のタイミングで1つ以上の商品Dについてまとめて行われる。本実施形態において、決済のタイミングは、登録者Aが店舗から出る時である。これに限られず、決済のタイミングは、登録者Aが店舗内の所定の領域に入る時等、登録者Aの位置が所定の条件を満たすことでもよい。そして、本人決済部160は、該所定のタイミングで該購入リストに含まれる商品Dのうち、該登録者A自身が取得した商品Dの決済を該登録者Aの決済情報に従って行う。
【0076】
次に、通知部170は、該所定のタイミングで該購入リストに含まれる商品Dのうち、該登録者Aに関連付けられた同伴者Bが取得した商品Dについて、該登録者Aの携帯端末30に所定の通知を行う。
【0077】
図9は、本実施形態に係る携帯端末30上に表示される通知画面の模式図である。通知部170は、上述の所定のタイミングで、登録者Aの携帯端末30に対して図9の通知を行う。図9の通知画面は、同伴者Bによって取得された商品Dの決済を許可するか尋ねるメッセージ31、同伴者Bの顔を含む画像32、1つ以上の商品Dの画像33、各商品Dについて決済の許可又は拒否を選択するチェックボックス38、各商品Dの商品情報39、および選択した内容を確定するボタン37を含む。商品Dの商品情報39は、例えば商品Dが同伴者Bによって取得された時間、商品名、価格等、取得された商品Dに係る任意の情報である。チェックボックス38は、押下される度にチェックされている状態とチェックされていない状態との間で切り替わる。ボタン37が押下される際にチェックボックス38がチェックされている商品Dの決済は許可され、チェックボックス38がチェックされていない商品Dの決済は拒否される。これにより、登録者Aは同伴者Bによって取得された商品Dのそれぞれについて決済を行うか否かを選択することができる。
【0078】
1人の登録者Aに複数の同伴者Bが関連付けられている場合には、1人の同伴者Bごとに図9の通知を行ってもよく、あるいは複数の同伴者Bをまとめて図9の通知を行ってもよい。
【0079】
商品Dの数が多く、携帯端末30の一画面に収まらない場合には、図9の通知画面においてスクロール又はページ遷移を可能にすることによって、全ての商品Dについて決済の許可又は拒否の選択を受け付けることができる。
【0080】
本実施形態に係る図9の通知画面は、商品Dを一覧表示して一括して決済の許可又は拒否の選択を受け付けるが、図5(a)と同様に1つの商品Dごとに決済の許可又は拒否の選択を受け付けてもよい。
【0081】
他者決済部180は、図9の通知画面において同伴者Bによって取得された各商品Dについて決済の許可又は拒否の選択を登録者Aから受け付ける。図9の通知画面において登録者Aによって決済の許可が選択される商品Dについては、他者決済部180は、該登録者Aの決済情報に従って決済を行う。図9の通知画面において登録者Aによって決済の拒否が選択される商品Dについては、他者決済部180は決済を行わず、通知部170は登録者Aの携帯端末30に対して図5(b)の通知を行う。複数の商品Dの決済が拒否される場合には、図5(b)の通知画面において該複数の商品Dを1つずつ順に表示してもよく、あるいは該複数の商品Dをまとめて表示してもよい。
【0082】
図10のフローチャートは、本実施形態に係る決済処理方法のうち決済処理を示す。図10のフローチャートは、例えば登録者Aおよび同伴者Bが入店する際に開始される。
【0083】
ステップS301〜S302は、図8のステップS201〜S202と同様である。次に商品取得者判定部150は、ステップS302で取得された商品取得者の特徴情報を、登録者記憶部190に記録された特徴情報A1および同伴者記憶部200に記録された特徴情報B1と比較することによって、商品取得者がいずれの登録者Aおよび同伴者Bであるかを判定する。本人決済部160は登録者Aによって取得された商品Dを該登録者Aの仮想的な購入リストに追加し、他者決済部180は同伴者Bによって取得された商品Dを該同伴者Bに関連付けられた登録者Aの仮想的な購入リストに追加する(ステップS303)。
【0084】
登録者Aが退店しない場合には(ステップS304のNO)、登録者Aが退店するまでステップS301〜S303が繰り返し行われる。
【0085】
登録者Aが退店する場合には(ステップS304のYES)、該登録者Aの購入リストに含まれる各商品Dについて以下の処理を行う。
【0086】
購入リストに含まれる商品Dが登録者Aによって取得された場合に(ステップS305のYES)、本人決済部160は、該登録者Aの決済情報に従って該商品Dの決済を行う(ステップS306)。
【0087】
購入リストに含まれる商品Dが同伴者Bによって取得された場合に(ステップS305のNO)、通知部170は、登録者Aの携帯端末30の情報を用いて該商品Dの決済の許可を求める通知を行う(ステップS307)。この通知は、図9の通知画面のように複数の商品Dについてまとめて送信されてもよく、あるいは図5(a)の通知画面のように1つの商品Dについて送信されてもよい。
【0088】
ある商品DについてステップS307の通知において登録者Aによって決済が許可される場合には(ステップS308のYES)、他者決済部180は該登録者Aの決済情報に従って該商品Dの決済を行う(ステップS309)。
【0089】
ある商品DについてステップS307の通知において登録者Aによって決済が拒否される場合には(ステップS308のNO)、通知部170は該登録者Aの携帯端末30の情報を用いて該商品Dを棚Cに戻すことを指示する図5(b)のような通知を行う(ステップS310)。この通知は、複数の商品Dについてまとめて送信されてもよく、あるいは1つの商品Dについて送信されてもよい。
【0090】
決済処理装置100のCPU101は、図10に示す決済処理方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。すなわち、CPU101は、図10に示す決済処理方法を実行するための決済処理プログラムをメモリ102又は記憶装置103から読み出し、該プログラムを実行して決済処理装置100の各部を制御することによって図10に示す決済処理方法を実行する。
【0091】
本実施形態のように通知および決済を顧客の退店時にまとめて行う形態であっても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
【0092】
(その他の実施形態)
図11は、上述の各実施形態に係る決済処理装置100の概略構成図である。図11には、決済処理装置100が、登録された顧客および登録されていない顧客が混在する店舗において、商品をPOS端末に読み込ませることなく決済することができる装置として機能するための構成例が示されている。決済処理装置100は、店舗において商品を取得した顧客が登録された顧客および登録されていない顧客のどちらであるか判定する商品取得者判定部150(判定部)と、前記商品を取得した顧客が前記登録されていない顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客が有する携帯端末に対して通知を行う通知部170と、を備える。
【0093】
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0094】
上述の実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラム(より具体的には、図7、8、10に示す処理をコンピュータに実行させる決済処理プログラム)を記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのプログラム自体も各実施形態に含まれる。
【0095】
該記録媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
【0096】
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0097】
(付記1)
店舗において商品を取得した顧客が登録された顧客および登録されていない顧客のどちらであるか判定する判定部と、
前記商品を取得した顧客が前記登録されていない顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客が有する携帯端末に対して通知を行う通知部と、
を備える決済処理装置。
【0098】
(付記2)
前記通知において前記登録された顧客によって入力された選択に従って、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客に対して前記商品の決済を行う決済部をさらに備えることを特徴とする、付記1に記載の決済処理装置。
【0099】
(付記3)
前記決済部は、前記商品を取得した顧客が前記登録された顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録された顧客に対して、前記決済を行うことを特徴とする、付記2に記載の決済処理装置。
【0100】
(付記4)
前記登録された顧客が前記店舗に入る際に、前記登録された顧客とともに前記店舗に入る前記登録されていない顧客を、前記登録された顧客に関連付ける関連付け部をさらに備えることを特徴とする、付記1〜3のいずれか一項に記載の決済処理装置。
【0101】
(付記5)
前記関連付け部は、前記登録された顧客によって入力される数を受け付け、前記登録された顧客に続いて前記店舗に入る前記数の前記登録されていない顧客を、前記登録された顧客に関連付けることを特徴とする、付記4に記載の決済処理装置。
【0102】
(付記6)
前記関連付け部は、第1の前記登録された顧客の後であって、第2の前記登録された顧客の前に前記店舗に入る前記登録されていない顧客を、第1の前記登録された顧客に関連付けることを特徴とする、付記4に記載の決済処理装置。
【0103】
(付記7)
前記通知部は、前記登録された顧客が前記店舗を出る際に、前記通知を行うことを特徴とする、付記1〜6のいずれか一項に記載の決済処理装置。
【0104】
(付記8)
店舗において商品を取得した顧客が登録された顧客および登録されていない顧客のどちらであるか判定する判定部と、
前記商品を取得した顧客が前記登録されていない顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客に対して、前記商品の決済を行う決済部と、
を備える決済処理装置。
【0105】
(付記9)
店舗において商品を取得した顧客が登録された顧客および登録されていない顧客のどちらであるか判定する工程と、
前記商品を取得した顧客が前記登録されていない顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客が有する携帯端末に対して通知を行う工程と、
を含む決済処理方法。
【0106】
(付記10)
コンピュータに、
店舗において商品を取得した顧客が登録された顧客および登録されていない顧客のどちらであるか判定する工程と、
前記商品を取得した顧客が前記登録されていない顧客である場合に、前記商品を取得した前記登録されていない顧客に関連付けられた前記登録された顧客が有する携帯端末に対して通知を行う工程と、
を実行させる決済処理プログラム。
【0107】
(付記11)
前記通知部は、前記登録されていない顧客が前記商品を取得してから所定の時間経過後に、前記通知を行うことを特徴とする、付記1〜6のいずれか一項に記載の決済処理装置。
【0108】
(付記12)
前記通知部は、前記登録されていない顧客が前記商品を取得するたびに、前記通知を行うことを特徴とする、付記1〜6のいずれか一項に記載の決済処理装置。
【0109】
(付記13)
前記通知部は、前記店舗の店員が有する携帯端末に対して前記通知を行うことを特徴とする、付記1〜7のいずれか一項に記載の決済処理装置。
【0110】
(付記14)
前記登録された顧客は、前記決済を行うための決済情報が登録されている顧客であり、
前記決済部は、前記決済情報に従って前記決済を行うことを特徴とする、付記2又は3に記載の決済処理装置。
【符号の説明】
【0111】
100 決済処理装置
130 同伴者関連付け部
150 商品取得者判定部
160 本人決済部
170 通知部
180 他者決済部
30 携帯端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11