【実施例1】
【0018】
以下、図面を参照しながら、実施例1に係る演出制御システム100の例について説明する。
図1は、本発明に係る演出制御システム100の構成を表したブロック図である。この
図1に示すように、本発明に係る演出制御システム100は、サーバ装置10と、操作用端末201〜20nと、演出装置制御用端末30とが通信ネットワーク40を介して相互に通信可能に構成されており、演出装置40が演出装置制御用端末30に対して有線又は無線で接続されている。また、操作用端末201〜20nが操作エントリーを行うための情報を取得する手段としての操作エントリー用ツール501〜50mが用いられる。
【0019】
サーバ装置10は、操作用端末201〜20nに対する演出操作許可通知を送信するまでの処理と、演出制御システム100における制御対象である演出装置40に対する操作用端末201〜20nからの演出操作指示を演出操作指示を演出装置制御用端末30に対して送信する処理とを担う機能を有する。
【0020】
操作用端末201〜20nは、操作エントリー用ツール501〜50mから操作エントリーを行うための情報を取得するためのハードウェア構成を有し、かつ、演出切替指示を実行可能なハードウェア構成を有するものである必要がある。具体的には、例えば、演出装置40による演出を観覧中のユーザが所持するスマートフォン等の携帯端末が挙げられる。
【0021】
演出装置制御用端末30は、演出装置40の演出を制御する機能を有するとともに、操作用端末201〜20nの何れかから演出切替指示がなされた場合に、現在の演出パターンから演出切替指示によって指示された演出パターンに切り替える制御を実行する機能を有する。例えば、演出装置40が照明装置である場合、この演出装置制御用端末30は、DMX512等の通信規格に基づいて照明装置の制御を実行可能な端末である必要がある。このように、演出装置制御用端末30は演出装置40の特性に応じた制御が可能なものである必要がある。
【0022】
演出装置40は、演出装置制御用端末30によって切替可能に制御される複数の演出パターンを有している。複数の演出パターンを切替制御可能なものであればどのような演出装置であってもよいが、例えば、LEDユニットを多数結合して構成され発光色や発光パターンを様々に切替制御可能な照明装置や、効果音、音楽等を様々に切替制御可能な音響装置や、映される映像の登場キャラクター、ストーリー等を様々に切替制御可能な映像処理装置などが挙げられる。また、演出パターンという場合には、発光色を赤から青に変更といった単一の切替処理の場合もあれば、発光色を赤から青にグラデーション状に徐々に変化させながら最終的に全ての証明を青色に変化させるといったように複雑な一連の処理を指す場合もあるものとする。また、演出装置40は、イベント等の特別な状況で使用される装置に限らず、制御によって演出パターンを切替可能な装置であればどのようなものであってもよく、例えば、街中に配置された街灯のようなものであってもよい。街灯の中には、赤色、緑色、青色、白色の4色のLEDを組み合わせたRGBWのLEDユニットを採用したものが存在する。そのようなRGBWのLEDユニットからなる街灯に演出装置制御用端末30を接続し、演出装置制御用端末30によって各LEDの発光をそれぞれ制御可能とすれば、通常時は街灯としての機能を果たし、ユーザが街灯の発光パターンを切り替えるために演出操作許可を受けて演出操作指示を行った場合には、演出操作指示の内容に基づいて街灯の演出パターンを切替えるといった運用が可能となる。この場合の演出パターンの例としては、RGBWの各LEDの発光比率を制御することで街灯の発光色(路上から観察できる色)を指定色に変更する場合や、徐々に色彩を変化させるグラデーションの演出を行う場合や、点灯と消灯のタイミングを制御して行う点滅等の演出の場合が考えられる。
【0023】
操作エントリー用ツール501〜50mは、操作用端末201〜20nに対して操作エントリーに用いる情報を提供する機能を有する。これらの操作エントリー用ツール501〜50mの用い方はどのような手法であってもよいが、例えば、イベント会場の予め設定された複数の演出操作可能領域511〜51mのそれぞれに配置されて、各演出操作可能領域内の操作用端末20に対して操作エントリーに用いる情報を提供する。操作エントリー用ツール501〜50mは、例えば、各演出操作可能領域内の操作用端末20に対して電波によって操作エントリーに用いる情報を提供するビーコン発信機であってもよい。また、操作エントリー用ツール501〜50mは、例えば、NFC等の短距離無線通信技術を用いたものであってもよい。また、操作エントリー用ツール501〜50mは、例えば、各演出操作可能領域内に視認可能に配置されたマトリックス型二次元コード、いわゆるQRコード(登録商標)であってもよい。ビーコン発信機やNFCの場合には、予め定めた演出操作可能領域に配置するという表現が的確であるが、マトリックス型二次元コードの場合には、予め定めた演出操作可能領域に配置する手法であってもよいが、抽選における当たりくじにマトリックス型二次元コードを印刷しておくような方法も採用可能である。
【0024】
また、操作エントリーに用いる情報は、少なくともサーバ装置10に対してアクセスするためのURL等の情報を含むものである必要がある。なお、操作エントリーに用いる情報は、操作エントリー用ツール501〜50mのうち何れの操作エントリー用ツールから取得した情報であるかを識別可能であるとなお好ましい。操作エントリー用ツール501〜50mのうち何れの操作エントリー用ツールから取得したかを識別できれば、何れの操作エントリー用ツールから操作エントリーに用いる情報を取得したかによって、許可する演出操作の内容を異ならせるといった制御も可能となるからである。なお、操作エントリーに用いる情報の中に許可する演出操作の内容までを含ませるようにしてもよいし、何れの操作エントリー用ツールから取得したかの情報のみを含ませて、サーバ装置10において操作エントリー用ツールごとに予め定めた許可する演出操作の内容を選択するという手法であってもよい。
【0025】
図2は、演出制御システム100におけるサーバ装置10の構成を表したブロック図である。この
図2に示すように、サーバ装置10は、操作エントリー通知受信部11と、演出操作許可通知部12と、演出切替指示受信部13と、演出切替指示転送部14と、記憶部15とを備えている。
【0026】
操作エントリー通知受信部11は、操作エントリー用ツール501〜50mの何れかから操作エントリーに用いる情報を取得した操作用端末20から送信される操作エントリー通知を受信する機能を有する。操作エントリー通知は、少なくとも当該操作エントリー通知を送信してきた操作用端末20を特定可能である必要がある。また、操作エントリー通知は、許可する演出操作の内容を異ならせるための情報として、操作エントリー用ツール501〜50mを区別して識別するための情報、又は、操作エントリー用ツール501〜50mから取得した演出操作の内容の情報が含まれていることが好ましい。
【0027】
演出操作許可通知部12は、予め設定した演出操作を許可するための所定条件を操作エントリー通知を送信した操作用端末20が満たした場合に、当該操作用端末20に対して演出操作を許可するための演出操作許可通知を送信する機能を有する。演出操作を許可するための所定条件は、どのような条件であってもよい。例えば、操作エントリーを受け付け開始してから最初に操作エントリー通知を送信してきたことを条件としてもよいし、所定期間内に操作エントリー通知を送信してきた複数の操作用端末201〜20nの中から抽選で選ばれたことを条件としてもよいし、複数の操作用端末201〜20nに対して操作エントリー通知を送信してきた順番で順次演出操作を許可する場合の順番に至ったことを条件としてもよい。また、ほぼ無条件に演出操作を許可してもよい場合には、操作エントリー通知を送信してきたことのみを条件とする、すなわち、操作エントリー用ツール501〜50mの何れかから操作エントリーに用いる情報を取得してサーバ装置10に通知してきたものであれば他の条件は問わずに所定条件を満たしたと判断するようにしてもよい。また、操作用端末20に求められるハードウェア構成を条件としてもよい。また、ユーザの年齢、性別等のパーソナルデータや、ユーザに予め入力させたアンケートの記入データ等をサーバ装置10で取得して、それらのユーザ毎に異なる情報を演出操作を許可するための所定条件に含むようにしてもよい。また、演出操作許可通知には、許可する演出操作の内容を指定するための情報を含めるようにしてもよい。演出操作許可通知は、サーバ装置10へアクセスするためのURL等の情報を送信することをもって演出操作許可通知としてもよいし、サーバ装置10へアクセスした際に入力する許可コードを通知するものであってもよい。
【0028】
演出切替指示受信部13は、サーバ装置10から送信した演出操作許可通知を受信した操作用端末20においてユーザによって入力される情報であって、演出パターンを切り替えるための演出切替指示の情報を受信する機能を有する。演出切替指示の情報は、現在の演出装置40における演出パターンをユーザが選択し得る複数の演出パターンの中からユーザによって指定された演出パターンに切り替える指示を演出装置制御用端末30に対して行うための情報である。演出切替指示の情報は、演出装置40における演出全体を変更するものであってもよいし、演出の一部を変更するものであってもよい。
【0029】
演出切替指示転送部14は、操作用端末20からの演出切替指示を演出装置制御用端末30に対して転送することで、演出装置40の演出パターンを切り替える制御を当該演出装置制御用端末30において実行させる機能を有する。
【0030】
記憶部15は、サーバ装置10における処理に必要な情報を記憶させる機能を有する。各部における処理の説明箇所では言及していないが、各種の情報は記憶部15に記憶させた後に利用しているものであることはいうまでもない。
【0031】
図3は、操作エントリー用ツール501〜50mの使用例を表した説明図である。この
図3は、演出装置40を視認可能な広いスペースに複数の操作エントリー用ツール501〜50mを配置した状況を想定しており、操作エントリー用ツール501〜50mとしてビーコン発信機を採用したことを想定したものとなっている。ビーコン発信機は所定の範囲内であれば発信電波を操作用端末20において受信できるものであり、その場合の演出操作可能領域511〜51mは、操作エントリー用ツール501〜50mのそれぞれを中心とした円によって表現することができる。
図3においては、各演出操作可能領域511〜51mを破線で示している。
【0032】
一例として、
図3では、操作エントリー用ツール501〜50mのそれぞれに割り当てられた切替可能な演出パターンの内容が異なるものとする。また、各演出操作可能領域511〜51mにおいて演出操作許可を受けられる操作用端末は1台のみであるものとする。このような前提において、
図3に示す演出操作可能領域511の範囲内には、操作用端末201が入っているため、操作用端末201は操作エントリー用ツール501からのビーコン発信電波を受信可能である。ビーコン発信電波として操作エントリーに用いる情報を受信した操作用端末201は、ユーザが希望する場合には、演出装置40に対する演出操作を行うための操作エントリー通知をサーバ装置10に対して送信する。演出操作可能領域511の範囲内には操作用端末201のみしか存在せず、サーバ装置10に対して操作用端末201のみが操作エントリー通知を行っている場合には、他の所定条件を満たす限りにおいて操作用端末201は演出操作許可を受けられる。
【0033】
他方、
図3の演出操作可能領域51mには、操作用端末202と操作用端末20nの2台の操作用端末20が存在する。このような状況において、両者がともに操作エントリー通知をサーバ装置10に送信した場合には、演出操作許可をする1台の操作用端末20を決定するためのルールが必要となる。ルールは、先着順であってもよいし、抽選であってもよい。ルールの結果、操作用端末20nが演出操作許可を受けられたとして、同時期に操作用端末201と操作用端末20nが演出操作許可を受けた場合には、演出切替指示を送信できるタイミングを所定のルールで定める必要がある。演出操作許可を受けた複数の操作用端末(201、20n)に対する演出切替指示を送信可能なタイミングに関するルールに関してもどのようなものであってもよいが、複数の演出切替指示を同時に送信させても演出装置40において同時に演出パターンの切替処理を実行可能な場合もあるし、同時に実行できない演出パターンの場合にはタイミングをずらさなければならない場合もある。タイミングのずらし方は、先着順であってもよいし、抽選であってもよい。
図3のように、演出装置40を視認可能な位置において演出切替指示を送信して実際に演出装置40の演出パターンが自身の指示内容の通りに切り替わることを確認できるため、イベントに参加しているユーザは満足感、達成感を得やすいという効果がある。特に、演出操作許可を受けられる操作用端末20に制限がある場合には殊更に満足感、達成感が得られるといえる。
【0034】
図4は、演出操作許可を受けた操作用端末20において演出切替指示を入力するための画面の一例を表した説明図であり、(a)は、ミニゲーム等のアプリケーションによって演出切替指示の入力を受付ける場合の画面の例であり、(b)は、演出パターンの選択肢を表示させてユーザに選択させるための画面の例である。なお、
図4(a)(b)ともに演出装置40が照明装置である場合の画面の例として挙げている。
図4(a)は、画面内に照明装置において表示させることが可能な発光色と同色の球体が画面内において所定の速度で移動している状態において、移動する同じ色の球体を所定回数、例えば3回タッチすると、その色に照明装置の発光色を変更する演出切替指示が可能となる例を表している。
図4(b)は、選択可能な演出パターンの選択肢として、青色が点滅するパターンに変更する<Aパターンを実行>と表示された選択肢と、グラデーションで徐々に色彩が変化するパターンである<Bパターンを実行>と表示された選択肢が同一画面上に提示されていて、選択肢の中からユーザが選択した演出パターンによって演出切替指示が可能となる例を表している。これらはあくまで一例であって、操作用端末20における演出切替指示の入力方法はどのようなものであってもよい。
【0035】
次に、演出制御システム100における処理の流れについて説明する。
図5は、演出制御システム100における処理の流れを表したフロー図である。この
図5において、演出制御システム100における処理は、操作用端末20が操作エントリー用ツール50から操作エントリーに用いる情報を取得することで開始される(ステップS01)。操作用端末20を操作するユーザが操作エントリーを希望する場合には、操作用端末20からサーバ装置10に対して操作エントリー通知を送信する(ステップS02)。操作エントリー通知を受信したサーバ装置10では、当該操作用端末20が演出操作を許可するための所定条件を満たすか否かについて判定を行う(ステップS03)。所定条件を満たす場合には、演出操作許可通知を当該操作用端末20に対して送信する(ステップS04)。演出操作許可通知を受信した操作用端末20では、ユーザによる演出パターンを切り替えるための演出切替指示の入力を受付ける(ステップS05)。そして、入力された演出切替指示の情報をサーバ装置10に対して送信する(ステップS06)。演出切替指示の情報を受信したサーバ装置10は、受信した演出切替指示の情報を演出装置制御用端末30に対して転送する(ステップS07)。演出切替指示の情報を受信した演出装置制御用端末30は、演出切替指示の情報に基づいて演出装置40の演出を切り替える制御を実行する(ステップS08)。演出装置40における演出パターンの切り替えが終了した段階で、演出制御システム100における一連の処理を終了する。
【0036】
図6は、サーバ装置10における処理の流れを表したフローチャート図である。この
図6において、サーバ装置10における処理は、操作用端末20から送信された操作エントリー通知を受信することで開始される(ステップS101)。操作エントリー通知を送信した操作用端末20が演出操作を許可するための所定条件を満たすか否かについて判定を行う(ステップS102)。判定の結果、所定条件を満たす場合(ステップS103−Y)には、演出操作許可通知を当該操作用端末20に対して送信する(ステップS104)。なお、判定の結果、所定条件を満たさない場合(ステップS103−N)には、演出操作を許可できない旨の通知を当該操作用端末20に対して送信して(ステップS107)、処理を終了する。ちなみに、所定条件の中に、演出操作許可を受けるための順番待ちが存在していて、順番に到達していないような状態の場合には、このステップS107のようにして処理を終了するのではなく、例えば、順番待ち中であることを操作用端末20に対して通知しつつ、順番が到達するまでステップS102及びステップS103の処理を繰り返すフローとする必要がある。
【0037】
演出操作許可通知を当該操作用端末20に対して送信した後は、操作用端末20において演出切替指示を入力を受付ける必要があり、その間、サーバ装置10では、操作用端末20から演出切替指示の情報の受信を待機する(ステップS105)。操作用端末20から演出切替指示の情報の受信した場合(ステップS105−Y)には、演出切替指示の情報を演出装置制御用端末30に対して転送して、演出装置制御用端末30において演出装置40の演出パターンを切り替える制御を実行させる(ステップS106)。演出装置40における演出パターンの切り替えが終了した段階で、サーバ装置10における一連の処理を終了する。
【0038】
以上のように、本発明に係る演出制御システム100によれば、操作用端末20に演出操作を許可するための前提として、操作用端末20が操作エントリー用ツール50から操作エントリーに用いる情報を取得してからサーバ装置10に対して操作エントリー通知を送信することを要求するようにしたので、ユーザにイベントに参加しているという満足感や充実感を与えることができるという効果があり、また、操作エントリー用ツール50を用いることで演出操作を許可する参加者を制限する機能を果たすことができる。例えば、操作エントリー用ツール50としてのビーコン発信機の電波強度を弱めたり、マトリックス型二次元コードを小さく提示したりして、操作エントリー用ツール50をユーザに探させるようにすることで、ゲーム感覚でユーザに達成感を与えつつ、演出操作を許可する参加者を制限するという両方の効果を実現出来たりもする。
【0039】
また、本発明に係る演出制御システム100によれば、演出操作を許可するための所定条件を設定して、所定条件を満たした場合にのみサーバ装置10から操作用端末20に対して演出操作許可通知を送信するようにしたので、演出操作を許可する所定条件を様々に設定してイベントのエンターテインメント性を向上させることが可能となる。また、演出操作許可通知によって操作用端末20に提示する選択肢としての演出パターンが、操作エントリー用ツール501〜50mの何れに基づいて操作エントリーの通知を行ったかによって異なるようにすることも可能であり、ユーザが選択する演出切替指示の情報に特別感を持たせることができる。
【実施例2】
【0040】
前記実施例1においては、操作用端末20に対する演出操作の許可については、操作用端末20からの操作エントリー通知を受信したサーバ装置10において演出操作許可に関する所定条件を満たすか否かの判断を行って、条件を満たす場合に操作用端末20に演出操作許可通知を送信するという流れで行い、演出操作許可通知を受信した操作用端末20でユーザによる演出パターンを切り替えるための演出切替指示の入力を受け付け、受け付けた演出切替指示の情報をサーバ装置10に送信するようにしていたが、これに限定されるものではなく、操作用端末20において演出操作許可に関する所定条件を満たすか否かの判定を行うようにしてもよい。
【0041】
例えば、操作用端末20において、演出操作許可に関する所定条件の判定機能を備えた専用のアプリケーションプログラムをインストールする等の方法により、演出操作許可に関する所定条件を判定するための構成を予め操作用端末20に備えさせておく。そのような判定の構成を備えた操作用端末20において操作エントリー用ツール501〜50mの何れかから操作エントリーに用いる情報を取得した場合は、操作用端末20において演出操作許可に関する所定条件の判定を実行する。所定条件を満たした場合には、そのままユーザによる演出パターンを切り替えるための演出切替指示の入力を受け付け、演出切替指示の情報を受け付けてから初めてサーバ装置10に送信する。なお、所定条件を満たさない場合には、演出切替指示の入力を受付けないといった処理が考えられる。
【0042】
また、操作エントリー用ツール501〜50mの何れかから操作エントリーに用いる情報を取得したかによって許可する演出パターンの選択肢を変更するような場合には、何れの操作エントリー用ツール501〜50mの場合にどの演出パターンの選択肢を提示するかの情報についても専用のアプリケーションプログラムに記憶させて判別可能に構成する。そして、操作用端末20において所定条件を満たす判定がなされたときに、操作エントリー用ツール1〜50mの何れから操作エントリーに用いる情報を取得したかによって、ユーザに提示する演出パターンの選択肢を決定して提示するようにする。
【0043】
操作用端末20において所定条件を満たす判定がなされてからサーバ装置10に演出切替指示の情報が送信されるため、サーバ装置10では、所定条件の判定をすることなく受信した演出切替指示の情報を演出装置制御用端末30に転送する処理を行って、演出装置制御用端末30において演出切替指示の情報に基づいた制御が実行される。
【0044】
このように、操作エントリー用ツール501〜50mの何れかからの操作エントリーに用いる情報の取得、演出操作許可に関する所定条件の判定、ユーザによる演出切替指示の入力の受付、及び、演出切替指示の情報のサーバ装置への送信の処理を操作用端末20において実行するようにすることで、サーバ装置10との通信回数及びサーバ装置10における処理の軽減を実現しつつも、実施例1と同様の効果を得られる演出制御システム100を提供することができる。
【0045】
前記実施例1及び2においては、サーバ装置10と演出装置制御用端末30とは異なる装置として説明を行ったが、サーバ装置10と演出装置制御用端末30の両方の機能を実現可能な1つの装置であってもよい。