特許第6860963号(P6860963)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6860963サービスシステム、携帯端末、店舗端末、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6860963
(24)【登録日】2021年3月31日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】サービスシステム、携帯端末、店舗端末、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20210412BHJP
【FI】
   G06Q30/02 338
   G06Q30/02 372
   G06Q30/02 376
【請求項の数】8
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2014-240884(P2014-240884)
(22)【出願日】2014年11月28日
(65)【公開番号】特開2016-103136(P2016-103136A)
(43)【公開日】2016年6月2日
【審査請求日】2017年11月13日
【審判番号】不服2019-15470(P2019-15470/J1)
【審判請求日】2019年11月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】508283864
【氏名又は名称】株式会社イーアールアイ
(74)【代理人】
【識別番号】100097205
【弁理士】
【氏名又は名称】樋口 正樹
(72)【発明者】
【氏名】三浦 淳
【合議体】
【審判長】 渡邊 聡
【審判官】 高瀬 勤
【審判官】 後藤 嘉宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−2682(JP,A)
【文献】 特開2005−37563(JP,A)
【文献】 特開2014−109985(JP,A)
【文献】 特開2002−288506(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と、店舗に設置され、前記携帯端末とブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を行う店舗無線機と、前記携帯端末と所定のネットワークを介して通信を行う管理装置とを有するサービスシステムであって、
前記携帯端末は、
店舗にて利用可能なサービスに対応したサービス情報を取得するサービス情報取得手段と、
前記サービス情報取得手段により取得された前記サービス情報に基づいた画面が表示部に表示されたときに、当該携帯端末に情報受信のための前記近距離無線通信を開始させる近距離無線通信制御手段と、
開始された前記近距離無線通信により、前記近距離無線通信による第1情報の送信状態にある前記店舗無線機から当該第1情報を受信したときに、前記所定のネットワークを介して第2情報を前記管理装置に送信する情報送信手段とを有し、
前記管理装置は、
前記携帯端末から前記第2情報を受信したときに、前記店舗無線機の設置された前記店舗でのサービス利用に係る所定の管理処理を実行する管理処理手段を有するサービスシステム。
【請求項2】
前記第1情報は、前記店舗無線機が設置された前記店舗を特定する店舗識別情報を含み、
前記第2情報は、前記店舗識別情報と前記サービス情報とを含み、
前記管理装置における管理処理手段は、店舗と該店舗にて利用可能なサービスとの関係を表す管理情報を用い、前記第2情報に含まれる前記サービス情報が前記店舗識別情報にて特定される前記店舗で利用可能なサービスに対応したものであるか否かを判定する判定手段を有し、
前記判定手段により前記サービス情報が前記店舗にて利用可能なサービスに対応したものであると判定されたときに、前記管理処理を実行する請求項1記載のサービスシステム。
【請求項3】
前記サービス情報は、当該サービス情報に対応する前記サービスの利用可能な店舗を特定する第1店舗識別情報を含み、
前記第1情報は、前記店舗無線機が設置された店舗を特定する第2店舗識別情報を含み、
前記携帯端末は、取得した前記サービス情報に含まれる第1店舗識別情報にて特定される店舗と、受信した前記第1情報に含まれる前記第2店舗識別情報にて特定される店舗とが一致するか否かを判定する判定手段を有し、
該判定手段により前記第1店舗識別情報にて特定される店舗と前記第2店舗識別情報にて特定される店舗とが一致すると判定されたときに、前記情報送信手段が前記第2情報を前記管理装置に送信する請求項1記載のサービスシステム。
【請求項4】
前記管理装置は、前記管理処理手段が前記管理処理を実行した後に、前記携帯端末に宛てて確認情報を送信する確認情報送信手段を有し、
前記携帯端末は、前記管理装置から送信された前記確認情報を受信したときに、該確認情報に基づいた画面を前記表示部に表示させる確認表示制御手段を有する請求項1乃至3のいずれかに記載のサービスシステム。
【請求項5】
携帯端末と、店舗に設置され、前記携帯端末とブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を行う店舗無線機と、前記携帯端末と所定のネットワークを介して通信を行う管理装置とを有するサービスシステムにおける前記携帯端末であって、
店舗にて利用可能なサービスに対応したサービス情報を取得するサービス情報取得手段と、
前記サービス情報取得手段により取得された前記サービス情報に基づいた画面が表示部に表示されたときに、当該携帯端末に情報受信のための前記近距離無線通信を開始させる近距離無線通信制御手段と、
開始された前記近距離無線通信により、前記近距離無線通信による第1情報の送信状態にある前記店舗無線機から当該第1情報を受信したときに、前記所定のネットワークを介して第2情報を前記管理装置に送信する情報送信手段とを有する携帯端末。
【請求項6】
前記サービス情報は、当該サービス情報に対応する前記サービスの利用可能な店舗を特定する第1店舗識別情報を含み、
前記第1情報は、前記店舗無線機が設置された店舗を特定する第2店舗識別情報を含み、
取得した前記サービス情報に含まれる第1店舗識別情報にて特定される店舗と、受信した前記第1情報に含まれる前記第2店舗識別情報にて特定される店舗とが一致するか否かを判定する判定手段を有し、
該判定手段により前記第1店舗識別情報にて特定される店舗と前記第2店舗識別情報にて特定される店舗とが一致すると判定されたときに、前記情報送信手段が前記第2情報を前記管理装置に送信する請求項5記載の携帯端末。
【請求項7】
携帯端末と、店舗に設置され、前記携帯端末とブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を行う店舗無線機と、前記携帯端末と所定のネットワークを介して通信を行う管理装置とを有するサービスシステムにおける前記携帯端末での処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、
店舗にて利用可能なサービスに対応したサービス情報に基づいた画面が表示部に表示されたときに、当該携帯端末に情報受信のための前記近距離無線通信を開始させる近距離無線通信制御ステップと、
開始された前記近距離無線通信により、前記近距離無線通信による第1情報の送信状態にある前記店舗無線機から当該第1情報を受信したときに、前記所定のネットワークを介して第2情報を前記管理装置に送信する情報送信ステップとを前記コンピュータに行わせるプログラム。
【請求項8】
前記サービス情報は、当該サービス情報に対応する前記サービスの利用可能な店舗を特定する第1店舗識別情報を含み、
前記第1情報は、前記店舗無線機が設置された店舗を特定する第2店舗識別情報を含み、
取得した前記サービス情報に含まれる前記第1店舗識別情報にて特定される店舗と、受信した前記第1情報に含まれる前記第2店舗識別情報にて特定される店舗とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより第1店舗識別情報にて特定される店舗と前記第2店舗識別情報にて特定される店舗とが一致すると判定されたときに、前記第2情報を前記管理装置に送信する前記情報送信ステップとを前記コンピュータに行わせる請求項7記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗にて料金割引等のサービスを受けることのできるクーポンを表すクーポン情報等、店舗にて利用可能なサービスに対応したサービス情報を利用したサービスシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されたクーポンシステム(サービスシステム)が知られている。このクーポンシステムでは、店舗に来た客によって操作される携帯端末が、所定のウェブページから当該店舗で受けることのできる料金割引等のサービスを表すクーポン情報(サービス情報)を取得して、そのクーポン情報に基づいたクーポン画面を表示部に表示させる。そして、客が携帯端末の表示部に表示されたクーポン画面を提示し、それを店員が確認した後、更に、その客がクーポン画面に含まれる所定のボタン(クーポンをわたす)を操作すると、クーポン情報が使用されたとして、店員は、当該クーポン画面を提示した客に対してそのクーポン画面に表われる料金割引等のサービスを提供する。一方、クーポン画面に含まれる前記ボタンの操作により、携帯端末からクーポン情報を管理するサーバ(クーポン用サーバ)にクーポン情報が使用されたことが通知され、そのサーバは、対応するクーポン情報についての管理処理を行う。
【0003】
このようなクーポンシステムによれば、店舗は、クーポン発行作業を行うことなく、クーポンによって集客することができる。また、クーポン情報の管理会社は、クーポンを利用した客が所持する携帯端末からクーポン情報が使用されたことがサーバに通知されるので、クーポン情報の使用に応じた管理を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−115002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述したクーポンシステム(サービスシステム)では、客が携帯端末の表示部にクーポン画面を表示させた後に、その客が来店してクーポンを利用したことを管理装置(クーポン用サーバ)に伝えるために、その客が、携帯端末の表示部に表示されたクーポン画面のボタンを操作するという特別な操作を行わなければならず、その操作が煩わしい。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、店舗に来店した客に煩わしい操作を要求することなく、サービス情報により誘導されて客が来店したことを管理することのできるサービスシステムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るサービスシステムは、携帯端末と、店舗に設置され、前記携帯端末とブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を行う店舗無線機と、前記携帯端末と所定のネットワークを介して通信を行う管理装置とを有するサービスシステムであって、前記携帯端末は、店舗にて利用可能なサービスに対応したサービス情報を取得するサービス情報取得手段と、前記サービス情報取得手段により取得された前記サービス情報に基づいた画面が表示部に表示されたときに、当該携帯端末に情報受信のための前記近距離無線通信を開始させる近距離無線通信制御手段と、開始された前記近距離無線通信により、前記近距離無線通信による第1情報の送信状態にある前記店舗無線機から当該第1情報を受信したときに、前記所定のネットワークを介して第2情報を前記管理装置に送信する情報送信手段とを有し、前記管理装置は、前記携帯端末から前記第2情報を受信したときに、前記店舗無線機の設置された前記店舗でのサービス利用に係る所定の管理処理を実行する管理処理手段を有する構成となる。
【0008】
このような構成により、サービス情報を取得した携帯端末の表示部に該サービス情報に基づいた画面が、店舗に設置された店舗無線機の近傍において、表示されると、携帯端末は、情報受信のための近距離無線通信を開始する。そして、携帯端末は、その近距離無線通信により、前記近距離無線通信による第1情報の送信状態にある店舗無線機から当該第1情報を受信すると、所定のネットワークを介して第2情報を管理装置に送信する。管理装置は、前記第2情報を受信すると、前記店舗無線機が設置された店舗でのサービス利用に係る所定の管理処理を実行する。
【0009】
管理装置が第2情報を受信するということは、店舗無線機から第1情報を近距離無線通信によって受信できるほどの範囲にいる客が所持する携帯端末の表示部にサービス情報に基づいた画面が表示されたことを意味する。即ち、管理装置が前記第2情報を受信するということは、サービス情報に対応したサービスを受けようとする客が店舗無線機の設置された店舗に来店したことを意味する。従って、前記第2情報を受信した管理装置は、前記店舗無線機の設置された前記店舗にサービス情報に対応したサービスを受けようとする客が来店したことに起因して前記管理処理を行うことになる。
【0010】
本発明に係るサービスシステムにおいて、前記第1情報は、前記店舗無線機が設置された前記店舗を特定する店舗識別情報を含み、前記第2情報は、前記店舗識別情報と前記サービス情報とを含み、前記管理装置における管理処理手段は、店舗と該店舗にて利用可能なサービスとの関係を表す管理情報を用い、前記第2情報に含まれる前記サービス情報が前記店舗識別情報にて特定される前記店舗で利用可能なサービスに対応したものであるか否かを判定する判定手段を有し、前記判定手段により前記サービス情報が前記店舗にて利用可能なサービスに対応したものであると判定されたときに、前記管理処理を実行する構成とすることができる。
【0011】
このような構成により、サービス情報に基づいた画面が表示部に表示された携帯端末が近距離通信によって店舗無線機から店舗識別情報を含む第1情報を受信すると、当該携帯端末は、所定のネットワークを介して、前記第1情報に含まれる店舗識別情報と前記サービス情報とを含む第2情報を管理装置に送信する。そして、第2情報を受信した管理装置は、店舗と該店舗にて利用可能なサービスとの関係を表す管理情報を用いて、前記第2情報に含まれる前記サービス情報が前記店舗識別情報にて特定される店舗で可能なサービスに対応したものであるか否かを判定する。管理装置は、前記サービス情報が前記店舗にて利用可能なサービスに対応したものであると判定されたときに、前記管理処理を実行する。
【0012】
また、本発明に係るサービスシステムにおいて、前記サービス情報は、当該サービス情報に対応する前記サービスの利用可能な店舗を特定する第1店舗識別情報を含み、前記第1情報は、前記店舗無線機が設置された店舗を特定する第2店舗識別情報を含み、前記携帯端末は、取得した前記サービス情報に含まれる第1店舗識別情報にて特定される店舗と、受信した前記第1情報に含まれる前記第2店舗識別情報にて特定される店舗とが一致するか否かを判定する判定手段を有し、該判定手段により前記第1店舗識別情報にて特定される店舗と前記第2店舗識別情報にて特定される店舗とが一致すると判定されたときに、前記情報送信手段が前記第2情報を前記管理装置に送信する構成とすることができる。
【0013】
このような構成により、サービス情報に対応するサービスの利用可能な店舗を特定する第1店舗識別情報を含む当該サービス情報に基づいた画面が表示部に表示された携帯端末が近距離無線通信によって店舗無線機が設置された店舗を特定する第2店舗識別情報を含む第1情報を当該店舗無線機から受信すると、当該携帯端末は、前記第1店舗識別情報にて特定される店舗と前記第2店舗識別情報にて特定される店舗とが一致するか否かを判定する。そして、前記第1店舗識別情報にて特定される店舗と前記第2店舗識別情報にて特定される店舗とが一致すると、所定のネットワークを介して前記管理装置に第2情報を送信する。
【0014】
本発明に係るサービスシステムにおいて、前記管理装置は、前記管理処理手段が前記管理処理を実行した後に、前記携帯端末に宛てて確認情報を送信する確認情報送信手段を有し、前記携帯端末は、前記管理装置から送信された前記確認情報を受信したときに、該確認情報に基づいた画面を前記表示部に表示させる確認表示制御手段を有する構成とすることができる。
【0015】
このような構成により、管理装置は、表示部に前記サービス情報に基づいた画面が表示された携帯端末から第2情報を受信して前記管理処理を実行すると、その後、前記携帯端末に宛てて確認情報を送信する。携帯端末は、前記確認情報を受信すると、表示部に前記確認情報に基づいた画面を表示する。これにより、店舗無線機の設置された店舗に来店した該携帯端末の所持者、即ち、客は、確認情報に基づいた画面を見ることにより、当該サービスシステムが正常に動作していることを知ることができる。
【0016】
本発明に係る携帯端末は、携帯端末と、店舗に設置され、前記携帯端末とブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を行う店舗無線機と、前記携帯端末と所定のネットワークを介して通信を行う管理装置とを有するサービスシステムにおける前記携帯端末であって、店舗にて利用可能なサービスに対応したサービス情報を取得するサービス情報取得手段と、前記サービス情報取得手段により取得された前記サービス情報に基づいた画面が表示部に表示されたときに、当該携帯端末に情報受信のための前記近距離無線通信を開始させる近距離無線通信制御手段と、開始された前記近距離無線通信により、前記近距離無線通信による第1情報の送信状態にある前記店舗無線機から当該第1情報を受信したときに、前記所定のネットワークを介して第2情報を前記管理装置に送信する情報送信手段とを有する構成となる。
【0017】
また、本発明に係るプログラムは、携帯端末と、店舗に設置され、前記携帯端末とブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を行う店舗無線機と、前記携帯端末と所定のネットワークを介して通信を行う管理装置とを有するサービスシステムにおける前記携帯端末での処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、店舗にて利用可能なサービスに対応したサービス情報に基づいた画面が表示部に表示されたときに、当該携帯端末に情報受信のための前記近距離無線通信を開始させる近距離無線通信制御ステップと、開始された前記近距離無線通信により、前記近距離無線通信による第1情報の送信状態にある前記店舗無線機から当該第1情報を受信したときに、前記所定のネットワークを介して第2情報を前記管理装置に送信する情報送信ステップとを前記コンピュータに行わせるように構成される。
【0018】
本発明に係る他のサービスシステムは、携帯端末と、管理装置と、店舗に設置され、前記携帯端末と近距離無線通信を行う一方、前記管理装置と所定のネットワークを介して通信を行う店舗端末とを有するサービスシステムであって、前記携帯端末は、店舗にて利用可能なサービスに対応したサービス情報を取得するサービス情報取得手段と、前記サービス情報取得手段により取得された前記サービス情報に基づいた画面が表示部に表示されたときに、前記近距離無線通信により前記店舗端末に第1情報を送信する第1情報送信手段とを有し、前記店舗端末は、前記近距離無線通信により前記携帯端末から前記第1情報を受信したときに、前記所定のネットワークを介して第2情報を前記管理装置に送信する第2情報送信手段を有し、前記管理装置は、前記店舗端末から前記第2情報を受信したときに、当該店舗端末の設置された前記店舗でのサービス利用に係る所定の管理処理を実行する管理処理手段を有する構成となる。
【0019】
このような構成により、サービス情報を取得した携帯端末の表示部に該サービス情報に基づいた画面が、店舗に設置された店舗端末の近傍において表示されると、携帯端末は、近距離無線通信により店舗端末に第1情報を送信する。店舗端末は、携帯端末から第1情報を受信すると、所定のネットワークを介して第2情報を管理装置に送信する。管理装置は、第2情報を受信すると、前記店舗端末が設置された店舗でのサービス利用に係る所定の管理処理を実行する。
【0020】
管理装置が第2情報を受信するということは、店舗端末から近距離無線通信ができるほどの範囲にいる客が所持している携帯端末の表示部にサービス情報に基づいた画面が表示されたことを意味する。即ち、管理装置が前記第2情報を受信するということは、サービス情報に対応したサービスを受けようとする客が店舗端末の設置された店舗に来店したことを意味する。従って、前記第2情報を受信した管理装置は、前記店舗端末の設置された前記店舗にサービス情報に対応したサービスを受けようとする客が来店したことに起因して前記管理処理を行うことになる。
【0021】
本発明に係るサービスシステムにおいて、前記サービス情報は、当該サービス情報に対応する前記サービスの利用可能な店舗を特定する第1店舗識別情報を含み、前記第1情報は、前記第1店舗識別情報を含み、前記店舗端末は、受信された前記第1情報に含まれた前記第1店舗識別情報にて特定される店舗と、予め得られた当該店舗端末が設置された店舗を特定する第2店舗識別情報にて特定される当該店舗が一致するか否かを判定する判定手段を有し、該判定手段により前記第1店舗識別情報にて特定される店舗と前記第2店舗識別情報にて特定される店舗とが一致すると判定されたときに、前記第2情報送信手段が前記第2情報を送信する構成となる。
【0022】
このような構成により、サービス情報に対応するサービスの利用可能な店舗を特定する第1店舗識別情報を含む当該サービス情報に基づいた画面が表示部に表示された携帯端末から、店舗端末が、近距離通信によって前記第1店舗識別情報を含む第1情報を受信する。そして、店舗端末は、受信した第1情報に含まれ前記第1店舗識別情報にて特定される当該店舗と、当該店舗端末が設置された店舗を特定する第2店舗識別情報にて特定される当該店舗とが一致するか否かを判定する。前記第1店舗識別情報にて特定される店舗と前記第2店舗識別情報にて特定される店舗とが一致すると、店舗端末は、管理装置に第2情報を送信する。
【0023】
また、本発明に係るサービスシステムにおいて、前記第1情報は、前記サービス情報を含み、前記第2情報は、前記サービス情報及び前記店舗端末が設置された店舗を特定する店舗識別情報を含み、前記管理装置における管理処理手段は、前記店舗端末から前記第2情報を受信したときに、店舗と該店舗にて利用可能なサービスとの関係を表す管理情報を用い、前記第2情報に含まれる前記サービス情報が前記店舗識別情報にて特定される店舗で利用可能なサービスに対応したものであるか否かを判定する判定手段を有し、該判定手段により前記サービス情報が前記店舗識別情報にて特定される店舗にて利用可能なサービスに対応していると判定されたときに、前記管理処理を実行する構成とすることができる。
【0024】
このような構成により、サービス情報に基づいた画面が表示部に表示された携帯端末から、当該サービス情報を含む第1情報が近距離無線通信により店舗端末に送信されると、該店舗端末は、所定のネットワークを介して、前記サービス情報及び当該店舗端末が設置された店舗を特定する店舗識別情報を含む第2情報を管理装置に送信する。第2情報を受信した管理装置は、店舗と該店舗にて利用可能なサービスとの関係を表す管理情報を用いて、前記第2情報に含まれる前記サービス情報が前記店舗識別情報にて特定される店舗で利用可能なサービスに対応したものであるか否かを判定する。そして、前記サービス情報が前記店舗識別情報にて特定される店舗にて利用可能なサービスに対応していると判定されると、前記管理処理が実行される。
【0025】
本発明に係るサービスシステムにおいて、前記管理装置は、前記管理処理手段が前記管理処理を実行した後に、前記携帯端末に宛てて確認情報を送信する確認情報送信手段を有し、前記携帯端末は、前記管理装置から送信された前記確認情報を受信したときに、該確認情報に基づいた画面を前記表示部に表示させる確認表示制御手段を有する構成とすることができる。
【0026】
このような構成により、管理装置は、店舗端末から第2情報を受信して前記管理処理を実行すると、その後、前記携帯端末に宛てて確認情報を送信する。携帯端末は、前記確認情報を受信すると、表示部に前記確認情報に基づいた画面を表示する。これにより、店舗端末の設置された店舗に来店した該携帯端末の所持者、即ち、客は、確認情報に基づいた画面を見ることにより、当該サービスシステムが正常に動作していることを知ることができる。
【0027】
本発明に係る携帯端末は、携帯端末と、管理装置と、店舗に設置され、前記携帯端末と近距離無線通信を行う一方、前記管理装置と所定のネットワークを介して通信を行う店舗端末とを有するサービスシステムにおける前記携帯端末であって、店舗にて利用可能なサービスに対応したサービス情報を取得するサービス情報取得手段と、前記サービス情報取得手段により取得された前記サービス情報に基づいた画面が表示部に表示されたときに、前記近距離無線通信により前記店舗端末に第1情報を送信する情報送信手段とを有する構成となる。
【0028】
本発明に係る店舗端末は、携帯端末と、管理装置と、店舗に設置され、前記携帯端末と近距離無線通信を行う一方、前記管理装置と所定のネットワークを介して通信を行う店舗端末とを有するサービスシステムにおける前記店舗端末であって、店舗にて利用可能なサービスに対応したサービス情報に基づいた画面の表示がなされた携帯端末から前記近距離無線通信により第1情報を受信したときに、前記所定のネットワークを介して第2情報を前記管理装置に送信する情報送信手段を有する構成となる。
【0029】
本発明に係るプログラムは、携帯端末と、管理装置と、店舗に設置され、前記携帯端末と近距離無線通信を行う一方、前記管理装置と所定のネットワークを介して通信を行う店舗端末とを有するサービスシステムにおける前記携帯端末での処理をコンピュータに行わせるプログラムであって、店舗にて利用可能なサービスに対応したサービス情報に基づいた画面が操作部の操作に従って表示部に表示されたときに、前記近距離無線通信により前記店舗端末に第1情報を送信する情報送信ステップを前記コンピュータに行わせるように構成される。
【発明の効果】
【0030】
本発明に係るサービスシステムによれば、店舗に来店した客が、携帯端末の表示部にサービス情報に基づいた画面を表示させると、管理装置により前記携帯端末と近距離通信を行う店舗無線機または店舗端末が設置された店舗に前記サービス情報に対応したサービスを受けようとする客が来店したことに起因して所定の管理処理が行われるので、携帯端末の表示部に表示されたサービス情報に基づいた画面に含まれるボタンの操作等の煩わしい操作を客に要求することなく、前記サービス情報により誘導されて客が来店したことを管理することができる。
【0031】
また、本発明に係る携帯端末によれば、前記サービスシステムに含まれる携帯端末を実現させることができ、本発明に係るプログラムによれば、当該携帯端末の機能を実現させることができる。更に、発明に係る店舗端末によれば、前記サービスシステムに含まれる店舗端末を実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の第1の実施の形態に係るサービスシステムの構成を示す図である。
図2A】管理サーバ(管理装置)が有するクーポン情報管理テーブル(管理情報)の一例を示す図である。
図2B】管理サーバが有するクーポン利用管理テーブルの一例を示す図である。
図3図1に示すサービスシステムの第1の動作例の例を示すシーケンス図である。
図4】携帯端末の表示部に表示さえるクーポン画面の一例を示す図である。
図5図1に示す携帯端末が店舗無線機の設置された店舗の外にある場合の当該携帯端末の動作を示すシーケンス図である。
図6図1に示すサービスシステムの第2の動作例を示すシーケンス図である。
図7図1に示すサービスシステムの動作の第3の例を示すシーケンス図である。
図8A】携帯端末に表示されるクーポン利用確認画面を示す図である。
図8B】携帯端末に表示されるクーポンエラー画面を示す図である。
図9図1に示すサービスシステムの第3の動作例を示すシーケンス図である。
図10】本発明の第2の実施の形態に係るサービスシステムの構成を示す図である。
図11図10に示すサービスシステムの第1の動作例を示すシーケンス図である。
図12図10に示すサービスシステムの第2の動作例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0034】
本発明の第1の実施の形態に係るサービスシステムは、図1に示すように構成される。
【0035】
図1において、このサービスシステムは、スマートフォン等の携帯端末10、店舗S内の所定の場所(例えば、会計場所の近傍)に設置された店舗無線機20及び管理サーバ50(管理装置)から構成される。携帯端末10と店舗無線機20とは、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を行うことができる。当該ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信では、携帯端末10がマスター(またはセントラル)として機能し、店舗無線機20がスレーブ(またはペリフェラル)として機能する。携帯端末10は、所定の移動体通信網(例えば、無線LAN)のホットスポット110及びインターネット等のネットワークを介して管理サーバ50との通信が可能である。携帯端末10は、当該サービスシステムに適合したアプリケーションソフトウェア(プログラム)に従って動作する。
【0036】
管理サーバ50は、例えば、店舗にて受けることのできる料金割引等のサービスに対応したクーポン情報(サービス情報)の発行及び管理を行う管理会社により運営される。管理サーバ50は、例えば、図2Aに示すようなクーポン情報管理テーブル及び図2Bに示すようなクーポン利用管理テーブルを有している。クーポン情報管理テーブル(図2A参照)は、管理サーバ50から提供可能なクーポン情報を示しており、そのクーポン情報は、当該クーポン情報を特定する「クーポンID」、そのクーポン情報に対応する「サービス内容」、そのサービス内容でのサービスを提供する店舗の「店舗名」及び該店舗を特定する「店舗ID」を含む。また、クーポン利用管理テーブル(図2B参照)は、クーポン情報を特定する「クーポンID」と、当該クーポン情報の「利用回数n」及び当該クーポン情報の「利用期限y/m/d」との関係、即ち、クーポンIDで特定されるクーポン情報の利用回数nとその利用期限y/m/dを示している。なお、管理サーバ50は、利用期限に達したクーポン情報については、クーポン情報管理テーブル(図2A参照)及びクーポン利用管理テーブル(図2B参照)から削除する。
【0037】
ところで、ある目的(例えば、飲食)のために店舗に行くつもりの者は、携帯端末10によって管理サーバ50が提供するクーポンサイトにアクセスし、料金割引等のサービスをクーポンによって受けられる店舗を探すことができる。例えば、そのようにして探した店舗に来店して、例えば、目的である飲食等を終えた客は、図1に示すサービスシステムを利用することができる。このサービスシステムは、図3に示す手順に従って動作する。
【0038】
図3において、例えば、料金を支払う際の客の操作により、携帯端末10は、管理サーバ50が提供するクーポンサイトにアクセスし、当該店舗Sにて受けることができるサービスに対応したクーポン情報(サービス情報)を取得する(S1、S2:サービス情報取得手段)。携帯端末10は、取得したクーポン情報(少なくとも、クーポンID、店舗名、サービス内容を含む)に基づいたクーポン画面を、例えば、図4に示すように、表示部に表示させる(S3)。
【0039】
そして、その客が会計を担当する店員に、携帯端末10の表示部に表示されたクーポン画面を提示すると、その店員は、その客への料金の請求において、クーポン画面に表われたたクーポン情報に対応した料金割引等のサービス(図4に示すクーポン画面の場合、「2名以上ご利用で料金10% off」)を与える。即ち、その客は、支払うべき料金から所定の金額が割り引かれる等のサービスを受ける。
【0040】
一方、店舗Sの会計場所の近傍に設置された店舗無線機20は、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信により、店舗無線機20が設置された当該店舗Sを特定する店舗ID(第1情報)を所定の周期で送信している。このような状況において、携帯端末10は、表示部に前記クーポン画面(図4参照)を表示させると(S3)、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を開始する(S4:近距離無線通信制御手段)。そして、携帯端末10は、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信により店舗無線機20から送信される店舗ID(第1情報)を受信すると(S5)、クーポン情報(少なくともクーポンIDを含む)と、店舗無線機20から受信した店舗IDとを含む情報(第2情報)を移動体通信網(ホットスポット110を含む)及びインターネット100を介して管理サーバ50に送信する(S6:情報送信手段)。その後、携帯端末10は、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を終了させるとともに、表示部でのクーポン画面の表示も終了させる(S7)。
【0041】
前記クーポン情報及び前記店舗IDを受信した管理サーバ50は、前記クーポン情報管理テーブル(図2A参照)において、前記クーポン情報に含まれるクーポンIDと前記店舗IDとが対応するか否かを判定することにより、前記クーポンIDで特定されるクーポン情報が前記店舗IDで特定される店舗で利用可能なサービスに対応したものであるか否かを判定する(S8:判定手段)。前記クーポン情報管理テーブル(図2A参照)において、前記クーポンIDと前記店舗IDとが対応する、即ち、前記クーポンIDで特定されるクーポン情報が前記店舗IDで特定される店舗で利用可能なサービスであると判定すると(S8でYES)、管理サーバ50は、クーポン利用管理テーブル(図2B参照)において、前記クーポンIDに対応するカウント値nを+1だけインクリメントする(S9:管理処理手段)。
【0042】
なお、携帯端末10が、店舗無線機20とブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を行うことのできない場合、即ち、携帯端末10を所持する者が前記店舗Sに来店していない場合等、前記クーポンサイトにアクセスしてクーポン情報を取得した携帯端末10は、図5に示すように、表示部にクーポン画面を表示させて(S3)、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を開始する(S4)。しかし、店舗無線機20から店舗ID(第1情報)を受信することができないので、携帯端末10は、所定時間経過後にブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を終了させ、管理サーバ50でのクーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)は実行されない。
【0043】
また、例えば、客が、来店した店舗と異なる店舗にて提供されるサービスに対応したクーポン情報をクーポンサイトから誤って取得し、そのクーポン情報に基づいたクーポン画面を携帯端末10の表示部に表示させて、店員に提示した場合、店員は、そのクーポン画面が当該店舗の提供するサービスに対応するものではないとして、料金割引等のサービスをすることができない旨をその客に伝える。一方、管理サーバ50は、クーポン情報管理テーブル(図2A参照)において、前記クーポン情報に含まれるクーポンIDと店舗無線機20から送信された店舗IDとが対応しない、即ち、前記クーポンIDで特定されるクーポン情報が前記店舗IDで特定される店舗で利用可能なサービスに対応しないと判定するので(S8でNO)、クーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)を実行しない。
【0044】
上述したようなサービスシステムによれば、店舗Sに来店した客は、携帯端末10の表示部に表示されたクーポン画面を店員に提示することで、クーポン画面に含まれるボタン等の特別の操作を行うことなく、そのクーポン画面に表われる料金割引などのサービスを受けることができる。店舗Sは、自らクーポン情報の発行及び管理を行わなくてもクーポン情報による集客が可能になる。
【0045】
また、管理サーバ50がクーポン情報(少なくともクーポンIDを含む)及び店舗無線機20から送信された店舗IDを含む情報(第2情報)を受信するということは、店舗Sに設置された店舗無線機20から店舗IDに係る情報(第1情報)をブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信によって受信できるほどの範囲にいる客が所持する携帯端末10の表示部にクーポン画面(図4参照)が表示されたことを意味する。即ち、管理サーバ50が前記クーポン情報及び前記店舗IDを含む情報(第2情報)を受信するということは、クーポン情報に対応したサービスを受けようとする客が店舗無線機20の設置された店舗に来店したことを意味する。従って、管理サーバ50におけるクーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)は、店舗無線機20が設置された店舗Sに前記クーポン情報に対応したサービスを受けようとする客が来店したことに起因したものとなる。よって、携帯端末10のクーポン画面に含まれるボタンの操作等の煩わしい操作を客に要求することなく、管理サーバ50は、クーポンIDにて特定される各クーポン情報の利用回数、即ち、実際に客を店舗に誘導する効果のあるクーポン情報の利用回数を確実に管理することができでる。そして、例えば、管理サーバ50を運営する管理会社は、各クーポン情報の利用回数に基づいて、各店舗に対してクーポン情報の発行及び管理についての課金を行うことができる。
【0046】
なお、客が誤ったクーポン情報に基づいたクーポン画面を携帯端末10の表示部に表示させて店員に提示することが稀であることを前提として、管理サーバ50における、前記クーポンIDで特定されるクーポン情報が前記店舗IDで特定される店舗で利用可能なサービスであるか否かを判定する処理(S8)を省略することができる。この場合、実際に客が来店していない店舗にて提供されるサービスに対応したクーポン情報の利用回数が僅かではあるが増加してしまうので、管理会社において、提示間違いの発生回数に関する統計的データ等に基づいて、各クーポン情報の利用回数を補正(一律、所定回数減ずる等)することもできる。また、この場合、店舗無線機20は、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信によって、店舗IDではなく、予め定めた任意の情報(第1情報)を送信するようにしてもよい。
【0047】
図1に示すサービスシステムは、図3に示す手順に代えて、図6に示す手順に従って動作することも可能である。図6に示す手順は、携帯端末10が、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と客が来店した店舗とが一致するか否かを判定することを特徴としている。
【0048】
図6において、前述したの(図3におけるS1〜S4)と同様に、携帯端末10は、客の操作により、クーポン情報(クーポンID、サービス内容、店舗名、店舗ID(以下、第1店舗IDという)を含む)をクーポンサイトから取得し(S11、S12:サービス情報取得手段)、そのクーポン情報に基づいたクーポン画面(図4参照)を表示部に表示させる(S13)と、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を開始する(S14:近距離無線通信制御手段)。客は、携帯端末10の表示部に表示されたクーポン画面を店員に提示することにより、店員からクーポン画面に表われるクーポン情報に対応した料金割引等のサービスを受ける。
【0049】
店舗無線機20が当該店舗無線機20の設置された店舗を特定する店舗ID(以下、第2店舗IDという)をブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信によって所定周期で送信している状況において、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を開始した携帯端末10は、店舗無線機20から前記第2店舗ID(第1情報)を受信する(S15)。すると、携帯端末10は、クーポン情報に含まれる第1店舗IDと店舗無線機20から送信された第2店舗IDとが一致するか否かを判定することにより、前記第1店舗情報にて特定される、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、第2店舗情報にて特定される、店舗無線機20が設置された店舗、即ち、客が来店した店舗とが一致するか否かを判定する(S16:判定手段)。その後、携帯端末10は、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を終了させるとともに、表示部でのクーポン画面の表示も終了させる(S18)。
【0050】
携帯端末10は、前記第1店舗情報にて特定される、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、第2店舗情報にて特定される、店舗無線機20が設置された店舗、即ち、客が来店した店舗とが一致すると判定すると(S16でYES)、クーポンIDを含むクーポン利用通知(第2情報)を移動体通信網(ホットスポット110を含む)及びインターネット100を介して管理サーバ50に送信する(S17:情報送信手段)。このクーポン利用通知を携帯端末10から受信した管理サーバ50は、クーポン利用管理テーブル(図2B参照)において、前記クーポン利用通知に含まれるクーポンIDに対応するカウント値nを+1だけインクリメントする(管理処理手段)。
【0051】
一方、携帯端末10は、前記クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、客が来店した店舗とが一致しないと判定すると(S16でNO)、前記クーポン利用通知を管理サーバ50に送信することなく、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を終了させるとともに、前記表示部でのクーポン画面の表示も終了させる(S18)。よって、この場合、前記クーポン利用通知を受けることのない管理サーバ50は、クーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)を実行しない。
【0052】
図6に示す手順に従った動作を行うサービスシステムによれば、前述した図3に示す手順に従った動作を行うサービスシステムと同様に、携帯端末10のクーポン画面に含まれるボタンの操作等の煩わしい操作を客に要求することなく、管理サーバ50は、クーポンIDにて特定される各クーポン情報の利用回数、即ち、実際に客を店舗に誘導する効果のあるクーポン情報の利用回数を確実に管理することができでる。
【0053】
また、管理サーバ50においてクーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)を実行するか否かが、当該管理サーバ50での判定結果(図3におけるS8参照)ではなく、携帯端末10にて行われる、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と客が来店した店舗とが一致するか否かの判定の結果に基づいて決められるので、様々な携帯端末からの情報(クーポン利用通知)を処理しなければならない管理サーバ50でのクーポン情報の管理に係る処理量を低減させることができる。
【0054】
なお、図3に示す手順に従った動作例の場合と同様の理由で、携帯端末10において、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、客が来店した店舗とが一致するか否かを判定すること(S16)を省略することもできる。
【0055】
また、図1に示すサービスシステムは、図3に示す手順に代えて、図7に示す手順に従って動作することも可能である。図7に示す手順は、管理サーバ50が、クーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)を実行した後に、携帯端末10に宛ててクーポン情報の利用が確認されたことを示すクーポン利用確認通知を送信すること、及び、管理サーバ50が、クーポン情報が店舗無線機20からの店舗IDで特定される店舗で利用可能なサービスに対応したものでないと判定したときに、携帯端末10に宛てて正しいクーポン画面が表示されていないことを示すクーポンエラー通知を送信することを特徴としている。
【0056】
図7において、前述したの(図3におけるS1〜S4)と同様に、携帯端末10は、客の操作により、クーポン情報(少なくともクーポンID、サービス内容、店舗名を含む)をクーポンサイトから取得し(S21、S22:サービス情報取得手段)、そのクーポン情報に基づいたクーポン画面(図4参照)を表示部に表示させて(S23)、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を開始する(S24:近距離無線通信制御手段)。
【0057】
その後も前述したの(図3におけるS5〜S9)と同様に、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を開始した携帯端末10は、店舗受信機20から送信されている店舗ID(第1情報)を受信すると(S25)、クーポン情報及び前記店舗IDを含む情報(第2情報)を管理サーバ50に送信し(S26:情報送信手段)、管理サーバ50は、前記クーポン情報に含まれるクーポンIDで特定されるクーポン情報が前記店舗IDで特定される店舗で利用可能なサービスに対応していると判定すると(S28でYES)、クーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)を実行する(S29)。
【0058】
その後、管理サーバ50は、携帯端末10の表示部に表示されたクーポン画面に表われるクーポン情報の利用が確認されたことを示すクーポン利用確認通知をインターネット100及び移動体通信網(ホットスポット110を含む)を介して携帯端末10に送信する(S30:確認情報送信手段)。前記クーポン利用確認通知を受信した携帯端末10は、そのクーポン利用確認通知に基づいて、表示部に、例えば、図8Aに示すような、クーポン利用確認画面を表示させる(S31:確認表示制御手段)。
【0059】
一方、管理サーバ50は、前記クーポン情報に含まれるクーポンIDで特定されるクーポン情報が前記店舗IDで特定される店舗で利用可能なサービスに対応していないと判定すると(S28でNO)、客が提示したクーポン画面に表われるクーポン情報は、当該店舗が提供するサービスに対応していないことを示すクーポンエラー通知をインターネット100及び移動体通信網(ホットスポット110を含む)を介して携帯端末10に送信する(S32)。前記クーポンエラー通知を受信した携帯端末10は、そのクーポンエラー通知に基づいて、表示部に、例えば、図8Bに示すような、提示されたクーポン情報が利用できないことを示すクーポンエラー画面を表示させる(S33)。
【0060】
図7に示す手順に従って動作するサービスシステムを利用した場合、店員が、携帯端末10の表示部に表示されたクーポン画面(図4参照)がクーポン利用確認画面(図8A参照)に切り替わったことを確認した後に、前記クーポン画面に表われるクーポン情報に対応した料金割引等のサービスを来店した客に提供することができる。
【0061】
図7に示す手順に従った動作を行うサービスシステムによれば、前述した図3に示す手順に従った動作を行うサービスシステムと同様に、携帯端末10のクーポン画面に含まれるボタンの操作等の煩わしい操作を客に要求することなく、管理サーバ50は、クーポンIDにて特定される各クーポン情報の利用回数、即ち、実際に客を店舗に誘導する効果のあるクーポン情報の利用回数を確実に管理することができでる。
【0062】
また、店舗の店員は、客の携帯端末10の表示部がクーポン画面からクーポン利用確認画面に切り替わることを確認することにより、当該サービスシステムが正常に機能していることを確認することができる。即ち、実際に客を店舗に誘導する効果のあるクーポン情報の利用回数が確実に管理されていることを確認することができる。また、店舗の店員は、客の携帯端末10の表示部のクーポン画面に表われるクーポン情報が当該店舗で提供しているサービスに対応するものであるか否かを、前記クーポン画面からクーポン利用確認画面への切り替わり、及び前記クーポン画面からクーポンエラー画面への切り替わりのいずれかであるかによって容易に判断することができる。
【0063】
更に、図1に示すサービスシステムは、図6に示す手順に代えて、図9に示す手順に従って動作することも可能である。図9に示す手順は、図7に示す手順の場合と同様に、管理サーバ50が、クーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)を実行した後に、携帯端末10に宛ててクーポン情報の利用が確認されたことを示すクーポン利用確認通知を送信することを特徴とし、また、携帯端末10が、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、店舗無線機20が設置された店舗、即ち、客が来店した店舗とが一致しなかったと判定したときに、クーポンエラー画面を表示することを特徴としている。
【0064】
図9において、携帯端末10、店舗無線機20及び管理サーバ50は、図6に示す手順に従った動作(S11〜S17)と同様に動作する(S41〜S47)。その過程で、携帯端末10は、取得したクーポン情報(S42参照)に含まれる第1店舗IDと、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信によって店舗無線機20から受信した第2店舗IDとが一致するか否かを判定することにより、前記第1店舗情報にて特定される、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、第2店舗情報にて特定される、店舗無線機20が設置された店舗、即ち、客が来店した店舗とが一致するか否かを判定する(S46:判定手段)。携帯端末10は、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、客が来店した店舗とが一致すると判定すると(S46でYES)、クーポンIDを含むクーポン利用通知を管理サーバ50に送信し(S47)、そのクーポン利用通知を受信した管理サーバ50は、クーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)を実行する(S49)。
【0065】
その後、管理サーバ50は、図7に示す手順に従った動作の場合と同様に、携帯端末10に宛ててクーポン情報の利用が確認されたことを示すクーポン利用確認通知を送信し(S50:確認情報送信手段)、そのクーポン利用確認通知を受信した携帯端末10は、表示部に表示されたクーポン画面(図4参照)をクーポン利用確認画面(図8A参照)に切り替える(S51:確認表示制御手段)。一方、携帯端末10は、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、客が来店した店舗とが一致しないと判定すると(S46でNO)、表示部に表示されたクーポン画面(図4参照)を、提示されたクーポン情報が利用できないことを示すクーポンエラー画面(図8B参照)に切り替える(S52)。
【0066】
図9に示す手順に従った動作を行うサービスシステムによれば、前述した図6に示す手順に従った動作を行うサービスシステムと同様に、携帯端末10のクーポン画面に含まれるボタンの操作等の煩わしい操作を客に要求することなく、管理サーバ50は、クーポンIDにて特定される各クーポン情報の利用回数、即ち、実際に客を店舗に誘導する効果のあるクーポン情報の利用回数を確実に管理することができでる。
【0067】
また、図9に示す手順に従った動作を行うサービスシステムによれば、図7に示す手順に従った動作を行うサービスシステムと同様に、携帯端末10の表示部に表示されたクーポン画面(図4参照)がクーポン利用確認画面(図8A参照)またはクーポンエラー画面(図8B参照)に切り替わることに基づいた効果を得ることができる。
【0068】
なお、図3図6図7及び図9のそれぞれに示す手順に従った動作を行う図1に示すサービスシステムにおいて、携帯端末10は、クーポン情報を、管理サーバ50が提供するクーポンサイトから取得するのではなく、他のサーバが提供するクーポンサイトから取得することもできる。また、前記クーポン情報は、記録媒体(例えば、SDカード等)を介して携帯端末10に提供することもできる。
【0069】
本発明の第2の実施の形態に係るサービスシステムは、図10に示すように構成される。
【0070】
図10において、このサービスシステムは、スマートフォン等の携帯端末10、店舗S内の所定の場所(例えば、会計場所の近傍)に設置された店舗端末30及び管理サーバ50(管理装置)から構成される。携帯端末10と店舗端末20とは、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を行うことができる。当該ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信では、携帯端末10がスレーブ(またはペリフェラル)として機能し、店舗端末30がマスタ(またはセントラル)として機能する。店舗端末30は、インターネット100等の所定のネットワークを介して管理サーバ50との通信が可能である。携帯端末10は、当該サービスシステムに適合したアプリケーションソフトウェア(プログラム)に従って動作する。また、店舗端末30も、当該サービスシステムに適合したプログラムに従って動作する。
【0071】
管理サーバ50は、前述したサービスシステム(図1参照)と同様に、クーポン情報管理テーブル(図2A参照)及びクーポン利用管理テーブル(図2B参照)を有し、それらの管理テーブルを用いて管理処理を行う。
【0072】
このサービスシステムは、図11に示す手順に従って動作する。
【0073】
図11において、店舗Sに来店した客の操作により、携帯端末10は、所定のサーバ(管理サーバ50であっても、管理サーバ50以外のサーバであってもよい)が提供するクーポンサイトにアクセスし、当該店舗Sにて受けることのできるサービスに対応したクーポン情報(クーポンID、サービス内容、店舗名、店舗ID(以下、第1店舗IDという)を含む)を取得する(S61、S62:サービス情報取得手段)。そして、携帯端末10は、受信したクーポン情報に基づいたクーポン画面(図4参照)を表示部に表示させ(S63)、その後、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を開始する(S64)。前述した例(図1に示すサービスシステムを用いた例)と同様に、客は、携帯端末10の表示部に表示されたクーポン画面を店員に提示することにより、店員からクーポン画面に表われるクーポン情報に対応した料金割引等のサービスを受ける。
【0074】
携帯端末10は、開始されたブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信によって順次クーポン情報(第1情報:少なくとも第1店舗IDを含む)を送信し(S65:第1情報送信手段)、その過程で、携帯端末10の近傍にある店舗端末30が携帯端末10からのクーポン情報を受信する(S65)。なお、携帯端末10から送信されたクーポン情報が店舗端末30にて受信されると、携帯端末10は、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を終了させるとともに、表示部でのクーポン画面の表示も終了させる(S66)。
【0075】
前記クーポン情報(第1情報)を受信した店舗端末30は、該クーポン情報に含まれる第1店舗IDと、店舗端末30内に予め設定された当該店舗端末30の設置された店舗を特定する店舗ID(以下、第2店舗ID)とが一致するか否かを判定することにより、前記第1店舗情報にて特定される、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、第2店舗情報にて特定される、店舗端末30が設置された店舗、即ち、客が来店した店舗とが一致するか否かを判定する(S67:判定手段)。前記第1店舗情報にて特定される、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、第2店舗情報にて特定される、店舗無線機20が設置された店舗、即ち、客が来店した店舗とが一致すると判定すると(S67でYES)、店舗端末30は、クーポンIDを含むクーポン利用通知(第2情報)をインターネット100を介して管理サーバ50に送信する(S68:第2情報送信手段)。このクーポン利用通知を店舗端末30から受信した管理サーバ50は、クーポン利用管理テーブル(図2B参照)において、前記クーポン利用通知に含まれるクーポンIDに対応するカウント値nを+1だけインクリメントする(S69:管理処理手段)。
【0076】
一方、店舗端末30は、前記クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、客が来店した店舗とが一致しないと判定すると(S67でNO)、前記クーポン利用通知を管理サーバ50に送信しない。よって、この場合、前記クーポン利用通知を受けることのない管理サーバ50は、クーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)を実行しない。
【0077】
図11に示す手順に従った動作を行うサービスシステム(図10参照)によれば、前述した図3図6図7及び図9のそれぞれに示す動作を行うサービスシステム(図1参照)の場合と同様に、携帯端末10のクーポン画面に含まれるボタンの操作等の煩わしい操作を客に要求することなく、管理サーバ50は、クーポンIDにて特定される各クーポン情報の利用回数、即ち、実際に客を店舗に誘導する効果のあるクーポン情報の利用回数を確実に管理することができでる。
【0078】
また、管理サーバ50においてクーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)を実行するか否かが、当該管理サーバ50での判定結果ではなく、店舗端末30にて行われる、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と客が来店した店舗とが一致するか否かの判定の結果に基づいて決められるで、様々な店舗に設置された店舗端末からの情報(クーポン利用通知)を処理しなければならない管理サーバ50でのクーポン情報の管理に係る処理量を低減させることができる。
【0079】
なお、図3に示す手順に従った動作例の場合と同様の理由で、店舗端末30において、クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、客が来店した店舗とが一致するか否かを判定すること(S67)を省略することもできる。
【0080】
また、図10に示すサービスシステムは、図11に示す手順に代えて、図12に示す手順に従って動作することも可能である。図12に示す手順は、管理サーバ50が、携帯端末のクーポン画面に表われるクーポン情報が店舗端末の設置された店舗で利用可能なサービスに対応したものであるか否かを判定することを特徴としている。
【0081】
図12において、前述したの(図11におけるS61〜S65)と同様に、携帯端末10は、客の操作により、クーポン情報(クーポンID、サービス内容、店舗名を含む)をクーポンサイトから取得し(S71、S72:サービス情報取得手段)、そのクーポン情報に基づいたクーポン画面(図4参照)を表示部に表示せた(S73)後、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を開始して(S74)、前記クーポン情報(第1情報:少なくともクーポンIDを含む)を送信する(S75:第1情報送信手段)。なお、前記クーポン情報が店舗端末30で受信されると、携帯端末10は、前記クーポン画面の表示を終了させるとともに、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を終了させる(S76)。
【0082】
携帯端末10の近傍にある店舗端末30は、前記クーポン情報を受信すると(S75)、そのクーポン情報及び当該店舗端末30が設置された店舗を特定する店舗IDを含む情報(第2情報)をインターネット100を介して管理サーバ50に送信する(S77:第2情報送信手段)。管理サーバ50は、店舗端末30からクーポン情報及び店舗IDを受信すると、クーポン情報管理テーブル(図2A参照)において、前記クーポン情報に含まれるクーポンIDと前記店舗IDとが対応しているか否かを判定することにより、前記クーポン情報が前記店舗IDで特定される店舗で利用可能なサービスに対応したものであるか否かを判定する(S78:判定手段)。前記クーポン情報が前記店舗IDで特定される店舗で利用可能なサービスに対応したものであると判定すると(S78でYES)、管理サーバ50は、クーポン利用管理テーブル(図2B参照)において、前記クーポン利用通知に含まれるクーポンIDに対応するカウント値nを+1だけインクリメントする(S79:管理処理手段)。一方、前記クーポン情報が前記店舗IDで特定される店舗で利用可能なサービスに対応したものでなければ(S78でNO)、管理サーバ50でのクーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)は実行されない。
【0083】
図12に示す手順に従った動作を行うサービスシステム(図10参照)によれば、前述した図3図6図7及び図9のそれぞれに示す動作を行うサービスシステム(図1参照)の場合と同様に、携帯端末10のクーポン画面に含まれるボタンの操作等の煩わしい操作を客に要求することなく、管理サーバ50は、クーポンIDにて特定される各クーポン情報の利用回数、即ち、実際に客を店舗に誘導する効果のあるクーポン情報の利用回数を確実に管理することができでる。
【0084】
なお、図11及び図12に示す手順に従った動作を行うサービスシステムにおいて、前述した例(図7及び図9参照)と同様に、管理サーバ50が、クーポン情報の利用回数nのカウントアップに係る処理(管理処理)を終了させた後に、携帯端末10の表示部にクーポン利用確認画面(図A参照)を表示させることが可能である(管理サーバ50における確認情報送信手段、携帯端末10における確認表示制御手段による)。また、図11に示す手順にしたがった動作において、店舗端末30が前記クーポン情報に対応したサービスを提供する店舗と、客が来店した店舗とが一致しないと判定した(S67でNO)ときに、店舗端末30の制御のもと、携帯端末10の表示部にクーポンエラー画面(図B参照)を表示させることができる。
【0085】
前述した各サービスシステム(図1図10参照)では、携帯端末10と携帯無線機20または店舗端末30とは、ブルートゥース(登録商標)による近距離無線通信を行うものであったが、ブルートゥース(登録商標)以外の規格に従った近距離無線通信を行うことも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明に係るサービスシステムは、店舗に来店した客に煩わしい操作を要求することなく、サービス情報により誘導されて客が来店したことを管理することができるという効果を有し、店舗にて利用可能なサービスに対応したサービス情報を利用したサービスシステムとして有用である。
【符号の説明】
【0087】
10 携帯端末(スマートフォン)
20 店舗無線機
30 店舗端末
50 管理サーバ
100 インターネット
110 ホットスポット
図1
図2A
図2B
図3
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図8A
図8B
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図12