【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題は、差込み式接続配列に関しては、本発明によれば請求項1の一つの差込み式接続配列により解決される。
【0006】
そのために本発明によれば、本発明の一つの一般的な態様において、部材用の差込み式接続配列であって、一つの第1部分と一つの第2部分とを有しており、第1部分内に配設された一つの第1環状溝内に一つの第1溝輪郭形状が備えられ、また第2部分内に配設された一つの第2環状溝内に一つの第2溝輪郭形状が備えられており、第1部分および第2部分が、
− 第2環状溝内の第1部分と第2部分との間に配置される一つの弾性接続配列要素を介して、
− 一つの第1ポジションにおいては、一つの互いに対するホールド・ポジションをとることが可能であるとともに、
− 一つの軸方向に沿って、特に何らかの作動用に設けられている一つの第2ポジションに移行可能であり、その際にはこの第2ポジションが、一つの封止するロック・ポジションである、
差込み式接続配列が提案される。
【0007】
ホールド・ポジションにおいては、第1および第2部分が、特に自動的に、互いに対して定位置に保持されるようになっている。既にこのホールド・ポジションにおいて、第1および第2部分が、弾性接続配列要素において互いに対して係止し合うか、少なくともその兆しがうかがえると好適である。シール機能についても、既に与えられているか、少なくともその兆しがうかがえるとよい。
【0008】
封止するロック・ポジションは、第1部分と第2部分間の空気および/または水もしくはその他の流体の侵入が、弾性接続配列要素のおかげで高信頼度で抑止されるという意味で、シーリング機能を果たすようになっている。
【0009】
本発明は、一展開構成形態においては、請求項15の一つのケースが備えられた構成部分、特に一つのケースを有している、本発明にしたがった差込み式接続配列であって、
− 一つのモータ・カバーおよび/または一本の軸、特に軸として作用する一つのモータ・カバーとしての第1部分、ならびに
− 一つのモータ・ケース、特にモータ・ケースに設けられた一つのボアとしての第2部分が構成されている、
部材につながるものでもある。
【0010】
本発明の一般的な態様の好ましい一展開構成形態には、一つのコンプレッサの一つのクランクケースに接続される一つのモータ・ケースが含まれる。このモータ・ケースは、本発明のこの一般的な態様にしたがった一つの差込み式接続配列を有していること、またその際には第1部分が一つのモータ・カバーであり、第2部分がモータ・ケースに設けられた一つのボアであることが好ましい。
【0011】
特に本発明のこの一般的な態様のこの展開構成形態では、モータ・カバーが好ましくも工場側でボア内の輸送用の固定具として利用されるようになっているが、なぜならば、クランクケースが締結されていない状態でモータ・ケースを出荷することができると有利であるからである。したがってこの特殊な展開構成形態では、モータ・カバーが組付け工程の間にはホールド・ポジションにとどまって、コンプレッサのクランクケースがモータ・ケースに接続された後に、封止するロック・ポジションに手動式で移行されることになる。
【0012】
前記課題は、差込み接続配列の特に工場側における準備のための方法に関しては、本発明によれば請求項16の一つの方法によって解決される。
【0013】
差込み接続配列の特に工場側での準備のための本発明にしたがった方法について、この方法は、
− 第1部分の第1環状溝を設けて構成された一つの受入れ部を、第2部分のアタッチメントの上に、一つのホールド・ポジションの第1ポジションへ係合式に載置するステップ、または、
第2部分の第2環状溝を設けて構成された一つのアタッチメントを、第1部分の受入れ部の中に、一つのホールド・ポジションの第1ポジションへ係合式に設置するステップ、
− 第1部分および第2部分を互いに対して一つの軸方向に沿って軸方向に移動させて、部材を一つの封止するロック・ポジションの第2ポジションに移行させるステップ、
− ならびにオプションとして、部材が第1ポジションに入った状態となる前に、
− シール兼保持要素を、特に一つのOリングの形態で、一つの暫定的なホールド・ポジションの一つの第3ポジションにおいて、一つの全体溝の第2環状溝だけの中に配置するステップ
を有している。
【0014】
第1部分が一つのカバーの一つの部分であって、これが、第2ポジションにより与えられる封止するロック・ポジションにおいては、第2部分を気密に封止することが好ましい。特に部材が第2ポジションにより与えられる封止するロック・ポジションにあるときには、ガスの輸送に利用することができる。
【0015】
したがってこのロック・ポジションにおいては、特に空気および/または水もしくはその他の流体が、第1部分と第2部分間の空隙を通り周囲に漏出することが、弾性接続配列要素のおかげで抑止されている。空気および/または水もしくはその他の流体が、第1部分と第2部分間の空隙を通り第1および/または第2部分の内部空間に流入することも、この弾性接続配列要素のおかげで抑止されている。
【0016】
好ましい展開構成形態が従属クレームの対象となっているが、これらは、発明が解決しようとする課題および課題を解決するための手段の枠内で、ならびにそれ以外の長所に関して、上記で解説した差込み式接続配列/方法をどのように実現したり構成したりすればよいかについて、有利な可能性を具体的に提示したものである。
【0017】
第1部分は、アタッチメント用の一つの受入れ部として形成されていることが好ましい。この限りにおいて、第2部分は、この受入れ部に差し込むことができる、またはこの受入れ部を上にはめ合わせることができる一つのアタッチメントとして形成されていることが好ましい。そのためには、第1部分が受入れ部の一つの外側の特に環状のフレームまたはその類の外側の周縁部を有しており、その中にアタッチメントの一つの第2部分に位置する内側の、特に環状の保持部またはその類の内側の周縁部をはめ込み可能であることが好ましい。
【0018】
それとは逆の、第2部分が好ましくはアタッチメント用の一つの受入れ部として形成されているケースも可能であるが、この限りにおいて、その場合は第1部分が、好ましくはこの受入れ部の中に差し込むことができるか、またはこの受入れ部を上にはめ合わせることができる一つのアタッチメントとして形成されていることが好ましい。この場合、そのためには、第2部分が受入れ部の一つの外側の特に環状のフレームまたはその類の外側の周縁部を有しており、その中にアタッチメントの一つの第1部分に位置する内側の、特に環状の保持部またはその類の内側の周縁部をはめ込み可能であることが好ましい。
【0019】
接続配列要素が、一つのシール兼保持要素の形態に形成されている、すなわち部材が第1および第2部分を保持しながら両者を互いにシール可能である、特に第1および第2部分間をシール可能であることが好ましい。
【0020】
第1部分および第2部分はいずれも円筒状に構成されている、および/または一つの円筒状の周縁部を有していることが好ましい。それにより封止するロック・ポジションにおける両部分間の形状同士がぴたりとはまり合った係合状態を特に簡単に保証することができる。特に弾性接続配列要素がOリングとして構成されているケースについては、第1部分および第2部分が円筒状に構成されていることが好ましい。さらにその上に、そのような標準仕様の工業的に製造されるOリングを使用することにより、本発明にしたがった差込み式接続配列の生産コストが僅かなものとなるのが有利であるが、なぜならばそのような組付け部品は、工数もコストもかかる生産を必要としないからである。それ以外にもOリングの取付けは、工数・コストとも僅かで済むプロセス・ステップである。
【0021】
差込み式接続配列の一般的な態様の好ましい一展開構成形態においては、一つのシール兼保持要素の形態をとる弾性接続配列要素が一つのOリングとして形成されている。Oリングのように一つの標準仕様の工業的に製造される部分を使用することにより、差込み式接続配列の生産コストは僅かなものとなるが、なぜならばそのような組付け部品は、工数もコストもかかる生産を必要としないからであり、したがって、例えばラバーから製造されたOリングの取付けは、工数・コストとも僅かで済むプロセス・ステップである。一つのOリングをシール兼保持要素として使用することは、これがシール要素としてだけ使用される場合と比べると特に有利であることが判明しており、輸送のために第1および第2部分を相接した状態で保持するという構想についても、その可能性が開かれている。
【0022】
一展開構成形態においては、第1ポジションにおける変形後の弾性接続配列要素の任意の容積が、第2ポジションにおける変形後の弾性接続配列要素の任意の容積よりも、第2環状溝により形成され、第2溝輪郭形状により限定される一つの凹所の任意の溝容積を大幅に上回り突出している。特に第2ポジションにおける弾性接続配列要素の断面は、第1ポジションにおけるものよりも楕円形である。この展開構成形態は、差込み式接続配列の両部分間に形状同士がぴたりとはまり合った係合状態がもたらされているケースにおいても、弾性接続配列要素が変形しながら、第1ポジションから第2ポジションへの、すなわちホールド・ポジションから封止するロック・ポジションへの移行が可能である点、有利には、第1ポジションにおける−−特にロック用突起における前述の稜線部の作用により−−楕円形から大きくかけ離れた、どちらかというとかさばっている形状から、−−特に弾性接続配列要素の両側に第1および第2溝輪郭形状が作用することにより−−楕円形により近い形状への移行が可能である点で、有利である。
【0023】
接続配列要素は、一つのシール兼保持要素の形態に形成されている、すなわち接続配列要素は、第1および第2部分を相接した状態で保持しながら部材をシールする、特に第1および第2部分間をシール可能であることが好ましい。第1ポジションは、ホールド・ポジションとして、例えばメーカーから消費者への部材の輸送用に設けられたものであることが好ましい。しかしこのホールド・ポジションにおいては、部材が既にシールされた状態にある必要はない。いずれにせよ第2ポジションは、封止するロック・ポジションとして、部材の作動用に、例えば部材の第1および第2部分に圧縮空気を通して流すおよび/もしくは当てるために、または環境に対してシールするために、設けられていることが好ましい。しかしオプションとして、部材が第1ポジションに入った状態となる前に、特に一つのOリングの形態をとる一つのシール兼保持要素を、一つの暫定的なホールド・ポジションの一つの第3ポジションにおいては、一つの総合溝の第2環状溝だけの中に配置することが設けられていてもよい。特にそのためには一つのOリングが、第1および第2部分間に存在する一つの組付け隙間を通り、一つの総合溝の第2環状溝だけの中にスナップイン式にはまり込むようになっている。
【0024】
一展開構成形態において、第1部分および第2部分はいずれも一つの挿入斜面を有しており、これを利用して、弾性接続配列要素が変形しながら、第1部分および第2部分はホールド・ポジションに移行できるようになっている。それにより差込み式接続配列の組付け作業が簡素化される。それ以外にも、第1部分の第2部分に対する相対的な変位により、ホールド・ポジションの封止するロック・ポジションへの手動式移行が容易になる。
【0025】
部材が、オプションとして暫定的なホールド・ポジションからホールド・ポジションに、さらに続いてこのホールド・ポジションからロック・ポジションへと移行されることにより、有利なことにも第1部分および第2部分の接続配列を、ひとまずはホールド・ポジションの範囲内で動かないように固定することができる。それにより、その後続いて手作業でしかるべき手順を踏むことによって、部材の作動に備えてこの接続配列を密封することも可能となり得るが、そのために他の部材または工数もコストもかかる組付けステップが必要となることはない。他の部材が不要であることによって、提案される差込み式接続配列により、所要スペースも比較的僅かとなる上に、このホールド・ポジションにあるときには既に、デリバリー・コストも僅かとなる。
【0026】
部材の第1および第2部分の、第1ポジションのホールド・ポジションから第2ポジションの封止するロック・ポジションへの移行は、手動式または自動化方式もしくは半自動化方式で行うことができると好ましい。特に輸送用に設けられたホールド・ポジションとしての第1ポジションにおいては、差込み式接続配列が気密に構成されていてもよい。
【0027】
例えばシール要素を追加して取り付けるといった、工数もコストもかかる組付けステップの追加を不要として、ホールド・ポジションから封止するロック・ポジションへと特に自動化方式および/または手動式で移行されることにより、組付け性に優れるという長所ももたらされる。その結果、組付け作業の時間を節減するとともに、負傷の怖れを低減することができる。弾性接続配列要素により、ホールド・ポジションの範囲内で、冒頭で解説したワイヤースナップリングによってこれまでに達成されているのと同じような、第1部分を第2部分の内部に保持するための保持強度を保証することができる。
【0028】
それ以外にも弾性接続配列要素により、ホールド・ポジションにおいても、また封止するロック・ポジションに移行した後にも、第1および第2部分を取り外すことができるようになる。取り外すことにより、弾性接続配列要素の破壊が引き起こされることがあるが、これは容易に交換することができる。それ以外にもオプションとして、部材が第1ポジションに入った状態となる前に、特に一つのOリングの形態をとる一つのシール兼保持要素を、一つの暫定的なホールド・ポジションの一つの第3ポジションにおいては、一つの総合溝の第2環状溝だけの中に配置することが企図されていてもよい。その場合はこのシール兼保持要素を第2環状溝からいつでも破壊されることなく再び取り出すことができる。好ましくはこの第3ポジション、特に工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジションにおいては、第1および第2部分が互いに対して一つの暫定的なホールド・ポジションを有していてもよいが、この暫定的なホールド・ポジションでは、第1挿入斜面と傾斜した第2溝底との間で弾性接続配列要素が弾性変形することによって、第1部分が一つの保持力を受けるようになっており、特にこの変形は、一つのフック状の稜線部の作用から免れるようになっている。
【0029】
第2環状溝により、差込み式接続配列の第2部分の中に接続配列要素を、具体的には第3ポジションにしたがって、確実に入れることが可能となる。第2環状溝と、差込み式接続配列の第1部分に設けられた第1環状溝とを組み合わせたものから、それぞれに溝輪郭形状が備えられているこれらの環状溝の互いに対する位置に応じて、第1および第2のポジションがもたらされることになる。この総合溝は、第1および第2環状溝により、溝輪郭形状の側部が連続的に移行されることで形成されたものであってもよいが、必ずしもそうである必要はない。
【0030】
したがって、第1環状溝、弾性接続配列要素および第2環状溝の互いに対する位置は、ホールド・ポジションおよび封止するロック・ポジションの存在にとり特有のものとなっている。
【0031】
ホールド・ポジションは、差込み式接続配列の特に工場側での組付けが既に行われており、第1および第2部分の互いに対するポジションが、差込み式接続配列により輸送に備えて動かないように固定されているという意味で、特に輸送用に設けられたものである。
【0032】
この第1ポジションのホールド・ポジションにおいては、弾性接続配列要素の弾性変形により、好ましくは第1部分に対する弾性接続配列要素の一つのプレス圧力が発生し、またそれに伴い一つの保持圧力が発生し、その結果として一つの保持力および/または一つの当接力(Lagekraft)が発生するが、これにより、このホールド・ポジションにおいて存在する保持強度がもたらされることになる。ここで、このホールド・ポジションにおいて存在する保持強度とは、いずれにせよ第1部分の軸方向の位置固定である、すなわち一本の軸上の第1部分の位置が軸方向に固定されることであると解釈できるものであるが、この場合は保持力Frが径方向Rに、当接力Faが軸方向Aに作用することになる。
【0033】
本発明にしたがった方法の長所の一例が、工場側で配設されることが好ましいホールド・ポジションにより実現される、差込み式接続配列が含まれる部材の、例えば部材の消費者または操業現場への輸送の枠内での、安全確実な輸送である。それ以外にもこの消費者は、これからは自ら手動式で差込み式接続配列を封止するロック・ポジションに移行させることができるために、工数もコストもかかる組付けステップが回避されることになる。
【0034】
一展開構成形態においては、第1部分の第2部分に対する手動による相対的な変位により、すなわち第1環状溝の第2環状溝に対する軸方向への相対的な変位により、差込み式接続配列をホールド・ポジションから封止するロック・ポジションに移行させることができる。この場合は、第1部分の第2部分に対する手動式での相対的な変位を許容する一方で、それにもかかわらずその弾性構造が一つの押圧力を受けるために十分なクリアランスが、第1溝輪郭形状および第2溝輪郭形状により弾性接続配列要素の使用に供されることになる。特に、第1環状溝の溝輪郭形状および/または第2環状溝の溝輪郭形状が、
一つのシール兼保持要素の形態をとる弾性接続配列要素と協働して、一つの保持力および/もしくはロック機能を行使するように、ならびに/または、
特に損傷のない組付けを可能にするように、構成されていることが企図されている。
【0035】
さらに別の展開構成形態においては、第1部分が一つの突起を有しているが、そこでは第1環状溝が、一つのフック状の稜線部によりこの突起から仕切られているように構成されており、またそこではそれ以外にも第2溝輪郭形状が一つの傾斜した第2溝底を有している。
【0036】
非常に好ましい一展開構成形態の枠内では、第1部分が一つの第1周縁部において、一つの挿入斜面を備えた一つの突起および/または一つのフック状の稜線部を有しており、そこでは第1環状溝が、このフック状の稜線部により突起から仕切られているように構成されている。
【0037】
さらにもう一つの特に好ましい展開構成形態の枠内では、
− 第1部分が第1環状溝において、一つの傾斜した第1溝底を持つ第1溝輪郭形状を有している、および/または、
− 第2部分が第2環状溝において、一つの傾斜した第2溝底を持つ第2溝輪郭形状を有している。
【0038】
第1部分の第1ポジションにおいては、フック状の稜線部と傾斜した溝底との間で弾性接続配列要素が弾性変形することによって、差込み式接続配列が一つの保持圧力を受け、またそれに伴いとりわけ径方向の一つの保持力を受けると好適である。
【0039】
弾性接続配列要素は、軸方向に対して横向きに位置する径方向に、第1ポジションにおける弾性変形により生じる、延びが小さい方の部分が突起の挿入斜面により限定され、延びが大きい方の部分がフック状の稜線部の後方で第1環状溝の中に突出している、一つの断面領域を有していることが好ましい。
【0040】
この展開構成形態においては、第1部分を、場合によっては弾性接続配列要素の破壊を伴う場合に限り第2部分から切り離すことができる、というのも、弾性接続配列要素の弾性変形により生じる断面領域の延びが最大となる部分のかたわらを、フック状の稜線部が通過しなければならないからである。同様にこの異体においては、第1および第2部分の互いからの切離しが、比較的大きな力が加えられる場合に限り可能となっている。
【0041】
好ましい一展開構成形態においては、ホールド・ポジションに入っているときに、第1部分に設けられた突起は、軸方向に何物とも接触していない。それにより、第1部分の第2部分に対する軸方向への相対的な変位によって、差込み式接続配列を特に部材の作動用に設けられている第2ポジションに移行させることができる。
【0042】
− 第1部分が、突起と、この突起に向かって傾斜して延びる一つの斜めに傾斜した第1溝底とを有すること、および/または、
− 第2部分が、差込み式接続配列の第1部分の、軸方向に第2部分に向かう軸方向運動を制限する一つの当接部を有すること
が企図されることが好ましい。
【0043】
したがって一展開構成形態においては、第1部分が、突起と、一つのこの突起に向かって傾斜した第1溝底とを有している。それに加え第2部分は、差込み式接続配列の第1部分の、軸方向に第2部分に向かう軸方向運動を制限する一つの当接部を有し、また第2溝輪郭形状は傾斜した第2溝底を有している。
【0044】
一展開構成形態においては、第2ポジションにおいて、傾斜した第1および傾斜した第2の溝底間で弾性接続配列要素が弾性変形することによって、第1部分が再び、一つの保持圧力およびとりわけ径方向の一つの保持力、ならびに/または一つの当接圧力(Lagedruck)およびそれに伴いとりわけ軸方向の一つの当接力を受けることが企図されている。特に、第1および第2環状溝から形成される一つの総合溝の環状溝断面が、この突起から先細になっており、溝底がこの突起からそれぞれ互いに向かって延びており、また突起と当接部とが互いに接触した状態となることが企図されている。
【0045】
さらに、第2ポジションにおいては、傾斜した第1および傾斜した第2溝底とフック状の稜線部との間で弾性接続配列要素が弾性変形することによって、第1部分が一つの保持圧力と、それに伴う径方向の一つの保持力と、一つの当接圧力と、それに伴う軸方向の一つの当接力と受け、その際にはこの当接力により突起と当接部とが互いに対して押し付けられるような一つの軸方向の長さを突起が有していると好適である。
【0046】
さらにもう一つの有利な展開構成形態においては、先の一展開構成形態において既に解説したフック状の稜線部により、第1部分の第2部分に対する相対位置が、軸方向だけではなく全ての方向に固定されている。突起と当接部が互いに接触状態にあり、それにより第1部分を第2部分の中にそれ以上押し込むのは不可能であるために、フック状の稜線部は、両部分の切離しが妨げられることによって、第1部分の第2部分に対する相対位置が固定された状態をもたらすようになっている。いずれにせよ軸方向には形状同士の係合状態がもたらされているが、この軸方向まわりの回転方向にも、摩擦係合により回転が防がれるように、第1部分の第2部分に対する相対位置は固定されている。
【0047】
さらにもう一つの展開構成形態においては、第2ポジションにおいて、傾斜した第1および傾斜した第2溝底とフック状の稜線部との間で弾性接続配列要素が弾性変形することによって、第1部分が一つの保持圧力と、それに伴うとりわけ径方向の一つの保持力と、一つの当接圧力と、それに伴う軸方向の一つの当接力を受け、その際にはこの当接力により突起と当接部とが互いに対して押し付けられるような一つの軸方向の長さを突起が有していることが企図されている。この特に永久的な当接圧力は、比較的高い圧力下にある接続配列にとっては有利であるために、弾性接続配列要素がなければ第1および第2部分を互いから切り離して、それにより差込み式接続配列の切離しを来しかねないような大きな外力が、同じ一つの方向に作用することになる。さらにそれに追加して、そのようにして発生される予荷重力を、むしろ上述の比較的高い圧力により増大することができる。分かりやすく言うと、弾性接続配列要素は、この比較的高い圧力により発生される力をクリープして避け得るが、結果として、この比較的高い圧力により発生される力に服して、この力とは反対側に位置する環状溝の中に押し付けられて、そこにまるで爪をたてるかのように固着するようになっている。一展開構成形態において、第1部分の突起は一つの挿入斜面を備えて構成されており、また第2溝輪郭形状は、前の一展開構成形態で既に解説した、傾斜した第2溝底を有している。一つの第3ポジション、特に工場側での組付けに先立ち備えられる一つの第3ポジションにおいては、第1および第2部分が互いに対して一つの暫定的なホールド・ポジションを有しているおり、この暫定的なホールド・ポジションでは、第1挿入斜面と傾斜した第2溝底との間で弾性接続配列要素が弾性変形することによって、第1部分が一つの保持圧力およびそれに伴いとりわけ径方向の一つの保持力を受けるとともに、特にこの変形が、フック状の稜線部の作用から免れるようになっていると好適である。したがって部材の組付け前の状態において既に、工場側での組付けの準備を行うことが可能である。
【0048】
第1および第2環状溝が同じ一つの弾性材料から構成されている、さらにもう一つの展開構成形態によっても、差込み式接続配列の組付け作業の簡素化がもたらされる。それにより、弾性接続配列要素と第1部分間、および弾性接続配列要素と第2部分間には、剛直な環状溝の場合に存在する接触面積を上回る接触面積を達成している。それにより、封止するロック・ポジションが存在するような場合には、弾性接続配列要素のシール機能が確実に提供されることを支援することができる上に、第1ポジションから第2ポジションへの移行も簡素化され得ることになる。それとは異なる優先される一展開構成形態においては、第1および第2環状溝が、同じ一つの剛直な材料から形成されている。それにより、特に部材の作動用に設けられている第2ポジションにおける差込み式接続配列の剛性および耐久性の増大をもたらしている。
【0049】
一展開構成形態においては、第1部分が、封止するロック・ポジションにおいて、一つの対応する受入れ部の一つの部分としての第2部分を気密に封止する一つのカバーの一つの部分となっている。この展開構成形態の一つの異体においては、このカバーが工場側で受入れ部に対してホールド・ポジションで配置されることによって、この受入れ部を含んでいる部材の輸送の間に、この受入れ部を保護するようになっている。組付け時にこの受入れ部に接続される別の部材が皆無である場合は、この展開構成形態のこの異体においては、カバーをさらに手動式および/または自動化方式で押し付けて、それにより受入れ部に対するカバーの相対的な変位を実現することによって、カバーを第2ポジション、すなわち封止するロック・ポジションに移行させることができる。後の時点に受入れ部にさらにもう一つの部材を追加して接続しなければならない場合は、この後の時点に、弾性接続配列要素を破壊しながらカバーをこの封止するロック・ポジションから取り外すことができる。
【0050】
差込み式接続配列のさらにもう一つの展開構成形態においては、部材が、封止するロック・ポジションにあるときには、空気またはそれ以外のガスの空気圧搬送のためにこれを利用可能であることを特徴としている。この展開構成形態の一つの異体においては、差込み式接続配列が一本の管の一つの部分であって、これが工場側にホールド・ポジションとして構成された第1ポジションに配置されるようになっている。工場側でそのように事前組付けを行うことにより、差込み式接続配列がホールド・ポジションから封止するロック・ポジションに手動式で移行されるように、この管を受入れ部として構成された第2部分の中に押し込むことによって、利用者は組付け作業を簡単に実行することができる。
【0051】
請求項16にしたがった差込み式接続配列の特に工場側での準備のための方法に関しては、一展開構成形態において、一つの受入れ部の環状溝の中へのOリングの配置が、最初にさらにもう一つの環状溝を備えて構成された一つのアタッチメントを、形状同士を係合させてはめ込んだ後に初めて行われるようになっている。その際にはこのOリングが受入れ部の別の側から挿入され、その後に初めてアタッチメントと受入れ部との間の一つのホールド・ポジションの輸送用に設けられるポジションをとるようになっている。
【0052】
本発明のこれらの展開構成形態およびその他の好ましい実施形態は、従属クレームおよび図面の対象であって、接続配列についても、また方法についても、特に有利な構成形態について、好適には、圧縮空気供給システムにおいて、好適には車両用の圧縮空気供給装置用の一つのコンプレッサに取り付けられる一つの電気モータに関して、明確に規定したものである。しかしながら本発明の一般的な態様の枠内で解説したように、本発明のコンセプトは、圧縮空気供給システムにおいて一つのコンプレッサに取り付けられる一つの電気モータに関する展開構成形態に限定されるものではない。
【0053】
以下では特に本発明のそのような実施形態について、図面に基づき説明する。図面は、これらの実施例を必ずしも縮尺にしたがって描写したものではなく、むしろ解説に役立つところでは図式化したおよび/または若干デフォルメした形式で描かれている。図面から直接確認することができる教示の補足については、関連従来技術を参照されたい。その際には、一実施形態の形状および細部に関して、本発明の普遍思想から逸脱することなく、多種多様な修正および変更が行われ得る点を考慮に入れなければならない。明細書、図面の各図、および特許請求の範囲に開示される本発明の特徴は、単独でも、また任意の組合せにおいても、本発明を展開構成するためには欠かせない重要なものとなり得るものである。さらにその上に、明細書、図面および/または特許請求の範囲に開示される特徴の少なくとも二つからなる組合せはみな、本発明の範囲内に含まれるものである。本発明の普遍思想は、以下に図示され説明される好ましい実施形態の正確な形状もしくは細部に限定されないか、または特許請求の範囲において請求される対象と比較すると制約付きかもしれないような対象に限定されている。提示される量定の範囲については、記載される限界値の範囲内に位置する値もまた、限界値として開示されるものであり、任意に採用可能な、権利を請求できるものである。同一もしくは類似の部分、もしくは機能が同一もしくは類似の部分については、有意であるところには便宜上同じ符号が付されている。
【0054】
本発明のその他の長所、特徴および詳細については、以下の好ましい実施形態の説明から、また以下の図面を参照して、明らかにされる。