【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的は、一方では以下のスクリーニングシステムによって達成される。このスクリーニングシステムは、
少なくとも1つの第1の実質的に環状のスクリーン支持体および第2の実質的に環状のスクリーン支持体と、
第1および第2のスクリーン支持体間で圧縮応力が発生するように第1および第2のスクリーン支持体を一緒に固定する少なくとも1つの圧力ロッドと、
実質的に横円筒面の形態であり第1および第2のスクリーン支持体間でクランプされている少なくとも1つのスクリーン面と、
超音波振動をスクリーン面に直接導入するための少なくとも1つの共振器とを備え、共振器は特に上記圧力ロッドを形成する。
【0015】
スクリーン面は、たとえばスクリーン生地として実現できる。スクリーン面はスクリーン支持体の間で長手方向に沿って延在する。スクリーン支持体は、これらスクリーン支持体間でクランプされているスクリーン面が実質的に円筒形の外側筐体の形態となるように、実現され、相互に配置される。この点について、横円筒面の形態の面(具体的にはスクリーン面)は、すべてが上記長手方向に平行に延在する部分を一体化することによって形成された面として理解されねばならない。2つのスクリーン支持体は、円筒の2つの上面を画定する。好ましくは、長手方向と結果的には上記部分とが、上記上面に対して実質的に垂直に延在することで、直線状の横円筒面が構成される。しかしながら、長手方向と結果的には上記部分とが上面に対して実質的に垂直に延在していない、斜めの円筒面も考えられ、本発明の範囲に含まれる。
【0016】
第1および第2のスクリーン支持体双方が実質的に円形のリング形状で実現されかつスクリーン面が実質的に円形円筒形の外側筐体の形態で実現されていると、特に好都合である。スクリーン支持体によって画定されている上面に垂直である(かつ直線状の円筒形の場合は長手方向に平行である)断面において、スクリーン面はしたがって円周の形態で実現される。その結果、導入部で既に述べたロータを用いてスクリーニング材料は特に効果的かつ均一にスクリーン面を通して運ばれる。しかしながら、スクリーン面が上記断面においてその他の形態を有したとえば矩形または六角形等の多角形として実現されることも、本発明の範囲に含まれる。
【0017】
スクリーン面をクランプすると、結果として、圧力ロッドによって生成された圧縮応力によって補償される引張応力が、スクリーン支持体間に発生する。好ましくは圧力ロッドも長手方向に延在する。好ましくは、共振器は、共振状態で振動するために、(たとえば以下で再びさらに説明する超音波伝導体を用いることによって)予め定められた周波数の超音波振動で作動できるように、実現され配置される。この場合の共振状態で振動するとは、最大共振曲線で振動するだけでなく、この最大共振曲線を中心とする特定の周波数の範囲内たとえば最大共振曲線を中心とするおよそ3dBの周波数範囲内でも振動することであると、理解されねばならない。共振器は、中空の外形を有するものとして実現され、それ自体周知の材料たとえばクロム鋼またはプラスチック材料からなる。
【0018】
いくつかの実施形態において、共振器は、圧力ロッドを形成してもよく、したがって、それ自身でスクリーン支持体を、スクリーン支持体間で圧縮応力が発生するように、一緒に固定してもよい。上記実施形態では、圧力ロッドは必ずしも必要ではない。その他の実施形態では、共振器は、スクリーン支持体間で圧縮応力が発生するようにスクリーン支持体を一緒に固定する圧力ロッドではない。
【0019】
本発明に従うと、共振器は、スクリーン面に固定され、実質的に第1のスクリーン支持体から第2のスクリーン支持体まで延在する。しかしながら、共振器は必ずしも第1および/または第2のスクリーン支持体によって保持されている必要はない。好ましくは、共振器は、スクリーン面の長手方向において計測したスクリーン面の長さの、少なくとも60%、より好ましくは少なくとも80%、さらに好ましくは90%に沿って延在する。
【0020】
共振器をスクリーン面に直接固定することにより、超音波振動を共振器からスクリーン面に直接導入できる。この導入はしたがって、スクリーン支持体またはその他のスクリーンフレームによって間接的にのみ生じる訳ではない。このため、スクリーン振動をスクリーン支持体に導入する必要はない。結果として、超音波振動をスクリーン面に導入するために使用する必要がある超音波エネルギは少なくなる。本発明に従うと共振器はさらに実質的に第1のスクリーン支持体から第2のスクリーン支持体まで延在しているので、スクリーン面に導入される超音波エネルギはさらに増す。
【0021】
スクリーン面の長さは、100mmと1000mmの間の範囲内であってもよく、その直径は100mmと500mmの間の範囲内であってもよい。
【0022】
共振器は、第1のスクリーン支持体および/または第2のスクリーン支持体において(直接または間接的に)保持されていてもよい。結果として、(以下で再びさらに説明する可能な切離要素を除いて)共振器を保持するのに必要な構成要素は他にない。この場合、共振器が第1のスクリーン支持体および第2のスクリーン支持体双方において(直接または間接的に)支持されていることが特に好ましい。そうすると、スクリーン面を2つの支持体間でクランプするのに必要な圧縮応力が、圧力ロッドだけでなくさらに共振器によっても発生し得る。先に説明したように、圧力ロッドは共振器によっても形成できるので、共振器の他に圧力ロッドは不要である。
【0023】
共振器は1つまたは複数の振動ノードを含み得る。好ましくは、共振器は、第1の振動ノードおよび/または第2の振動ノードを含み、第1の振動ノードにおいて、第1のスクリーン支持体上で(直接または間接的に)保持され、第2の振動ノードにおいて、スクリーン支持体上で(直接または間接的に)保持される。振動ノードにおいて共振器を保持する利点は、実質的に超音波振動が共振器から各スクリーン支持体に伝達されないことである。結果として、実際のスクリーニング機能にとっては励振させる必要がない構成要素(すなわちスクリーン支持体)に超音波エネルギが伝達されることも、実質的に防止される。このため、超音波の導入がより効率的になる。
【0024】
この点について、第1の振動ノード上で共振器が第1の切離要素によって第1のスクリーン支持体で保持され、および/または第2の振動ノード上で共振器が第2の切離要素によって第2のスクリーン支持体上保持されていることが、特に好都合である。そうすると、共振器は第1および/または第2のスクリーン支持体上で間接的に保持されることになる。スクリーニングシステムの動作方法には不要な、スクリーン支持体への超音波の伝達を、このような切離要素を用いることによってさらに低減できる。振動ノードはこの場合、共振器の両端領域に配置することが好ましい。そうすると、切離要素の軸方向の設置長さを短くすることができる。
【0025】
共振器をスクリーン支持体上で固定できるようにするためにかつ圧縮力を伝達するために、切離要素のうちの少なくとも1つがクランプ装置によって対応するスクリーン支持体に接続されている、たとえば第2の切離要素がクランプ装置によって第2のスクリーン支持体に接続されていることが、好ましい。クランプ装置はたとえば次のようなクランプ要素によって形成してもよい。このクランプ要素は、雄ねじを有し第2の切離要素に固定的に接続され、第2のスクリーン支持体にはボアが形成され、2つのクランプナットがある。雄ねじとボアとクランプナットとの間の相互作用により、クランプ要素を第2のスクリーン支持体上に留めて固定することができる。上記ボアはたとえば以下で再び説明する第2のスクリーン支持体のカラー形状部分に形成してもよい。第1の切離要素もクランプ装置によって第1のスクリーン支持体に接続できる。しかしながら、既に第2の切離要素が第2のスクリーン支持体にクランプ装置によって接続されている場合は、第1の切離要素も、たとえば溶接またはねじによる接続によって、第1のスクリーン支持体に固定的に接続されてもよい。
【0026】
多くの例示的な実施形態において、上記切離要素の利点は、組立て中に、既にスクリーン面上に固定されている共振器を、固定を損なうまたは破壊する可能性がある回転から保護することである。多くの場合、上記例示的な実施形態では、以下で再び説明する回転止め安全装置をこのようにして省略できる。
【0027】
圧力ロッドは、先に説明したように、クランプ装置によって第1および第2のスクリーン支持体のうちの一方または双方に接続されていてもよいが、第2のスクリーン支持体にのみクランプ装置によって接続されたとえば第1のスクリーン支持体には溶接またはねじによる接続によって固定的に接続されていれば十分である。
【0028】
スクリーン面をクランプしかつ圧力ロッドを固定することを可能にするために、少なくとも1つの、好ましくは双方のスクリーン支持体が、スリーブ形状部分を含んでいてもよい。このスリーブ形状部分には、スクリーン面が固定されるとともに、カラー形状部分も固定される。カラー形状部分は、スリーブ形状部分から径方向外向きに突出しており、圧力ロッドのうちの少なくとも1つがカラー形状部分に固定される。このようなスリーブ形状部分があることにより、スクリーン面を、捩じれさせたり裏返したりせずに固定できる。スクリーン面をスリーブ形状部分の外側に固定することも好都合である。そうすると、スクリーン面を、たとえばクランプリングまたはホースクリップを用いてスリーブ形状部分に固定することができ、結果的には軸方向において固定することができる。加えて、スクリーン面を支持体上に、特にスリーブ形状部分に接着することができる。スクリーン支持体のスリーブ形状部分に、他方のスクリーン支持体の方向、すなわち長手方向の少なくとも1つのリセスを設けることができる。上記共振器および/または切離要素の一方端を上記リセスに収容することができる。よって、このリセスにより、共振器および/または切離要素を、カラー形状部分にできるだけ近付くように動かすことが可能になる。
【0029】
スクリーン支持体のカラー形状部分は、圧縮力を圧力ロッドに安定的に伝達することができる。
【0030】
共振器は、超音波伝導体を用いることにより、超音波振動によって作動させることができる。超音波伝導体は、たとえば、円形または矩形の断面を有し得る。超音波伝導体は、第1のスクリーン支持体、特に第1のスクリーン支持体のカラー形状部分に形成された貫通開口部を通して、第1のスクリーン支持体と第2のスクリーン支持体の間に形成された中間領域に案内することができる。超音波伝導体は、好ましくは、超音波振動がスクリーン支持体に伝達されないよう、接触しないように貫通開口部を通して案内される。このような貫通開口部を通して超音波伝導体を案内するので、好都合にも超音波伝導体を直線的に構成することができる。その結果、超音波振動をより有効に共振器に伝達することができる。これに代わるものとして、超音波伝導体をたとえば曲げることも、当然ながら本発明の範囲に含まれる。
【0031】
超音波伝導体は、カラー形状部分に直接または間接的に接続できる固定チューブを用いて保持することができる。第1のスクリーン支持体から遠い側の軸方向端部において、超音波伝導体を、たとえばねじ切りされた接続部によって、振動で作動する超音波変換器に接続することができる。超音波伝導体と固定チューブとの間に1つまたは複数のスリーブを配置することができる。このようなスリーブにより、スクリーニング材料が漏れるのを防ぐことができる。スクリーン支持体側の軸方向端部において、固定チューブを中間片を介してカラー形状部分に接続することができる。中間片は、1つまたは複数のねじを用いてスクリーン支持体のカラー形状部分に固定することができる。たとえば、中間片は、開口部を有する1つまたは複数の径方向連続部分を含み得る。ねじはこの開口部を通してカラー形状部分にねじ込むことができる。
【0032】
多くの例示的な実施形態において、上記固定チューブの利点は、組立て中に、既にスクリーン面上に固定されている共振器を、固定を損なうまたは破壊する可能性がある回転から保護することである。多くの場合、上記例示的な実施形態では、以下で再び説明する回転止め安全装置をこのようにして省略できる。
【0033】
共振器が第1のスクリーン支持体から第2のスクリーン支持体までたとえばらせん状に延在することも考えられ本発明の範囲に含まれる。しかしながら、共振器は、第1の支持体から第2の支持体まで実質的に長手方向に延在することが好ましい。そうすると、共振器に必要な長さを減じることができる。共振器を、実質的に長手方向に延在させることにより、曲げることなく簡単に設計して搭載することができる。
【0034】
共振器がスクリーン面上に実質的にその全長に沿って固定されていることがさらに好ましい。そうすると、超音波振動を一層有効にスクリーン面に導入することができる。
【0035】
共振器は、たとえば接着またははんだ付けによってスクリーン面に固定することができる。
【0036】
共振器は、長手方向に垂直な矩形断面を有し得る。しかしながら、共振器が、スクリーン面に接続されている接触面を有し、スクリーン面の輪郭に合わせて、たとえば凹状に構成されることが、好都合であり得る。このようにしても超音波伝導体の効率は高くなる。
【0037】
共振器がスクリーン面の外側に配置されてスクリーン面に固定されることが特に好都合である。結果として、先に述べたようにスクリーン面によって囲まれるように配置されているロータの動きは妨げられない。
【0038】
加えて、スクリーニングシステムが複数の共振器を含むことが好都合である。好ましくは、上記複数の共振器がスクリーン面の周囲に分散配置されている。特に、複数の共振器を、スクリーン面の周囲に均一的に分散させることができる。結果として、超音波振動をより均一的にスクリーン面に導入することができる。
【0039】
加えて、スクリーニングシステムが複数の圧力ロッドを含むことが好都合である。好ましくは、これら複数の圧力ロッドをスクリーニング面の周囲に均一的に分散させる。結果として、圧縮力を2つのスクリーン面の間で均一的に伝達できる。
【0040】
スクリーニングシステムはさらに、超音波伝導体に供給できる超音波振動を生成するための1つまたは複数の超音波変換器を含み得る。この場合、超音波伝導体が1つまたは複数の超音波変換器への接続のために、必ずしもスクリーニングシステムを構成する部品である必要はない接続手段を含むことも、本発明の範囲に含まれる。この接続手段はたとえばねじ接続として実現できる。
【0041】
長手方向において細長いスクリーニングシステムを得るために、スクリーニングシステムは、(上記第1および第2のスクリーン支持体に加えて)少なくとも1つの第3の実質的に環状のスクリーン支持体と、実質的に横円筒面の形状の少なくとも2つのスクリーン面と、超音波振動を導入するための少なくとも2つの共振器とを含み得る。上記細長いスクリーニングシステムの場合、上記スクリーン面のうちの第1のスクリーン面は第1のスクリーン支持体と第2のスクリーン支持体の間においてクランプされ、第2のスクリーン面は、第2のスクリーン支持体と第3のスクリーン支持体の間においてクランプされる。上記共振器のうちの少なくとも第1の共振器は、第1のスクリーン面に超音波振動を直接導入するために実現され、上記共振器のうちの少なくとも第2の共振器は、第2のスクリーン面に超音波振動を直接導入するために実現される。
【0042】
細長いスクリーニングシステムは、第1の共振器を超音波振動で作動させることができる第1の超音波伝導体と、第2の共振器を超音波振動で作動させることができる第2の超音波伝導体とをさらに含む。第1の超音波伝導体は、第1のスクリーン支持体に形成された貫通開口部を通して案内され、第2の超音波伝導体は、第1のスクリーン支持体に形成された第1の貫通開口部と第2のスクリーン支持体に形成された第2の貫通開口部とを通して案内される。上記貫通開口部は、たとえば、対応する上記スクリーン支持体のカラー形状部分に形成することができる。
【0043】
細長いスクリーニングシステムの上記実施形態の利点は、超音波伝導体を、(スクリーニングシステムの長手方向の)同じ軸方向位置で、案内できることである。その結果、第1および第2の超音波伝導体を対応する超音波変換器に接続するまたは接続可能にすることができる。超音波変換器は、超音波振動を発生して超音波伝導体に供給することができる。超音波変換器は、スクリーニングシステムの、同じ軸方向端部に配置することができる。そうすると、超音波変換器を1つの発生器に接続し易くなる。これに代わるものとして、第1および第2の超音波伝導体が同一の超音波変換器に接続されるまたは接続可能にすることも、当然考えられ、本発明の範囲に含まれる。
【0044】
好ましくは、第2の超音波伝導体および第2の超音波共振器は、第1の超音波伝導体および第1の共振器に対し、スクリーニングシステムの中心軸を中心とする円周方向において、オフセットされている。オフセットの角度は、特に、90°〜270°の間、好ましくは120°〜240°の間、特に好ましくは150°〜210°の間、とりわけ好ましくは180°である。結果として、第1の超音波伝導体および第2の超音波伝導体の、互いに与える影響が小さくなるので、超音波を特に好都合に第2のスクリーン面に伝達できる。
【0045】
好ましくは、スクリーン支持体それぞれの中心軸が位置合わせされている。また、好ましくは、スクリーン支持体は等間隔で配置されている。さらに好ましくは、第1および第2の円筒スクリーン面は同一の直径を有する。
【0046】
スクリーニングシステムが、4つ以上のスクリーン支持体と、3つ以上のスクリーン面と、超音波伝導体が対応付けられ適切であれば超音波変換器も対応付けられている3つ以上の共振器とを備えることも、当然本発明の範囲に含まれる。
【0047】
好都合な実施形態において、少なくとも1つの共振器は、第1の端部および第2の端部を有する少なくとも1つの第1のバー形状部分と、第1の端部および第2の端部を有する少なくとも1つの第2のバー形状部分とを含む。この場合、スクリーン面に固定されるのは、第1のバー形状部分のみであり、第2のバー形状部分はスクリーン面に固定されない。
【0048】
しかしながら、第1のバー形状部分が第1のスクリーン面に固定され第2のバー形状部分が第2のスクリーン面に固定されることも考えられる。第1のバー形状部分の第1の端部と第2のバー形状部分の第1の端部とが接続され、第1のバー形状部分の第2の端部と第2のバー形状部分の第2の端部とが接続されている。
【0049】
このように共振器が2つのバー形状部分を有する場合は、特に、それ自体周知の曲げ振動をスクリーン面に導入することができる。この曲げ振動の振幅は、スクリーニングシステムの中心軸を中心とする径方向である。当然、曲げ振動に加えて、たとえば長手方向の振動等の他のモードの振動の部分も存在し得る。さらに、このような共振器の利点は、第2のバー形状部分を用いることで、第1のバー形状部分の第1の端部だけでなく第2の端部でも超音波を第1のバー形状部分に導入できることである。バーの長さにわたってより均一的な振動が、このようにして第1のバー形状部分に発生する。
【0050】
加えて、振動の振幅は、第1のバー形状部分の両端部において特に小さい。このため、共振器はより確実にスクリーン面に固定される。たとえば接着接続の場合は外れ難いからである。加えて、このような共振器を、たとえば第1のバー形状部分と第2のバー形状部分との間に形成されたスロットの長さを調整することによって、当該共振器を励振させる周波数に、特に簡単に調整できる。
【0051】
先に述べたように、共振器がスクリーン面に直接固定されているので、超音波振動を共振器からスクリーン面に直接導入できる。したがって、超音波振動は、スクリーン支持体または別のスクリーンフレームによって間接的にのみ導入される訳ではない。このため、超音波振動をスクリーンフレームに導入する必要はない。結果として、超音波振動をスクリーン面に導入するために与えねばならない超音波エネルギは減少する。
【0052】
好ましくは、共振器は、スクリーン面をクランプする、スクリーニングシステムのスクリーンフレームの部品の一部ではない。このようにして、共振器を、スクリーンフレームから、特に、スクリーンフレームに直接導入される低周波振動から切離すことができる。
【0053】
好ましくは、共振器、または、共振器に対して超音波振動を用いて作用する超音波伝導体は、スクリーンフレームに、特にスクリーンフレームのスクリーン支持体に形成された貫通開口部を通して案内される。超音波伝導体は、スクリーン支持体に超音波振動が伝達されないよう、貫通開口部を、接触せずに案内される。
【0054】
上記効果は、2つのバー形状部分とスクリーニングシステムの中心軸が共通の径方向面にある場合に、特に有効である。
【0055】
上記共振器の設計は、環状のスクリーン支持体と圧力ロッドと横円筒面の形態のスクリーン面とを有するスクリーニングシステムに限定されない。むしろ、このような共振器は、本発明に従い、たとえば平坦なスクリーン面を有するスクリーニングシステムにおいて使用することもできる。
【0056】
加えて、好ましくは、スクリーニングシステムは少なくとも1つの超音波伝導体を含む。この超音波伝導体により、第1のバー形状部分および第2のバー形状部分それぞれの第1の端部を、超音波振動によって作動させることができる。超音波伝導体は、たとえば、円形または矩形の断面を有し得る。超音波伝導体は、たとえばねじ接続または溶接によって共振器に接続できる。共振器は、超音波伝導体を2つのバー形状部分それぞれの第1の端部に接続する接続部を含み得る。上記接続部は矩形の断面を有し得る。
【0057】
さらに好ましいのは、第1のバー形状部分および第2のバー形状部分それぞれの第1の端部が第1のU字形部分によってともに接続され、第1のバー形状部分および第2のバー形状部分それぞれの第2の端部が第2のU字形部分によってともに接続され、第1のU字形部分、第2のU字形部分、およびスクリーニングシステムの中心軸が共通する径方向面に延在することである。第1のU字形部分を、したがってこれらのバー形状部分の第1の端部を、超音波伝導体を用いることにより、超音波振動で作動させることができることが、好都合である。第1のU字形部分は、超音波伝導体の長手方向の振動を曲げ振動に変換する。
【0058】
また、2つのバー形状部分を有するこのような共振器を、2つのスクリーン支持体のうちの一方のみで、特に、第1のスクリーン支持体と第2のスクリーン支持体との間に形成されている中間領域の中に案内される超音波伝導体が通されるスクリーン支持体で、保持することも、好都合である。
【0059】
共振器、超音波伝導体、または切離要素の、スクリーニングシステムのスクリーン支持体に対する直接または間接的な固定は、ねじ接続によって実現されることが多い。ねじで接続するときに既に共振器がスクリーン面に固定されている場合、ねじで接続するとこの固定が損なわれることがあり、破壊されることさえある。
【0060】
これを防ぐために、本発明の他の独立局面では、スクリーニングシステムに回転止め安全装置が設けられる。このスクリーニングシステムは、少なくとも1つのスクリーン面と、スクリーン面に固定され超音波振動をスクリーン面に直接導入するための少なくとも1つの共振器とを含む。このスクリーニングシステムはさらに超音波伝導体を含み、この超音波伝導体を用いることにより、共振器を超音波振動で作動させる。特にこれは上記スクリーニングシステムであってもよい。
【0061】
上記本発明の第3の局面において、超音波伝導体は、スクリーニングシステムのスクリーン支持体に形成された貫通開口部と、回転止め安全装置に形成された回転止め保護開口部とを通して案内される。この場合、回転止め保護開口部は、超音波伝導体がその長手方向軸を中心として所定の角度範囲内でしか回転できないように、実現され、配置され、位置合わせされる。これには、共振器、超音波伝導体、または切離要素がねじ接続によってスクリーン支持体に直接または間接的に固定されている場合に、共振器の固定を保護するという有利な効果がある。
【0062】
好ましくは、上記所定の角度範囲は45°未満であり、さらに好ましくは20°未満であり、特に好ましくは10°未満である。この場合、たとえば10°という角度範囲は、回転止め保護開口部が、超音波伝導体を、中心角度位置から両回転方向に最大5°しか回転させないことを意味する。回転止め保護開口部が角度範囲をこのように制限することにより、多くの場合、スクリーン面上の共振器の固定は十分に保護される。
【0063】
好都合な設計において、回転止め安全装置は、回転止め保護開口部を有するプレートと、プレートを、特にスクリーン支持体から遠ざかる方向であってスクリーン面に近づく方向において貫通開口部から距離を置いて保持する、少なくとも1つのスペーサとを含む。このような距離があることで、回転止め保護開口部が形成されたプレートとスクリーン支持体との間に封止手段を導入できる。この封止手段は、スクリーニング材料が貫通開口部を通ることを防止できる。
【0064】
構造的により単純な実施形態において、超音波伝導体は非円形の断面、たとえば矩形の断面を有し、回転止め保護開口部は、細長い孔として実現される。特に上記角度範囲をこのようにして得ることができる。
【0065】
特定の実施形態において、超音波伝導体は、断面が円形の第1の部分と、断面が非円形、特に矩形の第2の部分とを含み得る。この場合、第1の部分は超音波変換器に面しスクリーン支持体の貫通開口部を通して案内されてもよく、第2の部分は回転止め保護開口部を通して案内されてもよい。
【0066】
好ましくは、回転止め保護開口部は、一方側において、スクリーニングシステムの中心軸を中心とする径方向において内向きに開口している。たとえば、この開口部は円形セグメント形状部分を含み、この円形セグメント形状部分はスロットに合流し、このスロットは径方向内側に向かって幅が大きくなり、その端において回転止め保護開口部は開口している。このため、組立て中において、回転止め安全装置を超音波伝導体の上から径方向内向きに移動させることができる。この場合、超音波伝導体はスロットを貫通し一部が円形部分に入る。スロットは径方向内側方向に広がることができる。このようにして、超音波伝導体を所定の角度範囲内で回転可能にすることができる。
【0067】
このような回転止め安全装置があれば、多くの場合、上述の切離要素および固定チューブを省略できる。
【0068】
上記局面から独立した好都合な設計において、少なくとも一方の、好ましくは双方のスクリーン支持体は周方向に延在する溝を含む。この溝には、弾性封止リング、特に弾性Oリングが挿入される。このリングは溝から径方向外向きに突出する。スクリーン面は、上記封止リングにより径方向においてクランプすることができる。このようにして、スクリーン面は、軸方向だけでなく径方向においても均一的にクランプすることができる。これにより、超音波はより均一的にスクリーン面に導入されるので、スループットを高めることができる。
【0069】
好都合には、少なくとも1つの、好ましくは双方のスクリーン支持体がスリーブ形状部分を含み、その径方向外側に溝が形成される。上記配置の場合、封止リングをスクリーン支持体において特に安定して保持することができる。上述のように、カラー形状部分はスリーブ形状部分から径方向外側に突出していてもよい。
【0070】
各溝は、スリーブ形状部分の、他方のスクリーン支持体に対向する軸方向端部に配置されてもよく、スクリーン面の軸方向端部は、上記他方のスクリーン支持体と反対側の、スリーブ形状部分の軸方向端部のホースクリップによって保持されてもよい。このようなホースクリップを用いることにより、上記封止リングによって径方向に張力を生じさせることができるよう、スクリーン面を封止リングによって特に軸方向に十分にクランプすることができる。
【0071】
軸方向において、各溝は、他方のスクリーン支持体と反対側において、第1の軸方向境界画定面によって境界が画定されてもよく、上記他方のスクリーン支持体に対向する側において、第2の軸方向境界画定面によって境界が画定されてもよく、第1の境界画定面は、第2の境界画定面よりも、径方向の大きさが大きくてもよい。こうすると、封止リングを溝に嵌め易い。スクリーン面が軸方向において他方のスクリーン支持体と反対側でホースクリップによってクランプされているとき、封止リングが溝からすべり落ちることが防止される。
【0072】
好ましくは、スクリーン支持体のスリーブ形状部分から他方のスクリーン支持体の方向に延在するスリーブ形状連続部分を設けて溝を形成してもよい。スリーブ形状連続部分は、スリーブ形状部分よりも径方向においては小さいが径方向内側においてスリーブ形状部分と同一面をなすように実現してもよい。肉厚部分がスリーブ形状連続部分の端部から径方向外向きに延在してもよい。そうすると、溝は、スリーブ形状連続部分と肉厚部分とにより、スリーブ形状部分の端面に形成してもよい。この場合、好ましくは、肉厚部分の径方向の大きさは上記端面の径方向の大きさよりも小さい。
【0073】
溝は、たとえばスクリーン支持体に、特にそのスリーブ形状部分に形成してもよい。封止リングはたとえばゴムで構成されていてもよい。
【0074】
本発明の他の局面は、渦電流スクリーニングマシンに関する。渦電流スクリーニングマシンは、上記本発明に従う少なくとも1つのスクリーニングシステムを備える。上記渦電流スクリーニングマシンは、スクリーン面によって囲まれた内部に配置されたロータを含み得る。このようなロータによって、内部にあるスクリーニング材料を励振させることにより、渦電流を形成することができる。その結果、微細な材料はスクリーン面を通して外に運ぶことができ、粗い材料はスクリーン面の端部に配置された粗材料出口に運ぶことができる。スクリーニングシステムは、たとえば、渦電流スクリーニングマシンの内部でその長手方向が水平または鉛直方向になるように、位置合わせすればよい。
【0075】
渦電流スクリーニングマシンは、超音波伝導体に供給することが可能な超音波振動を生成するための1つまたは複数の超音波変換器を含み得る。
【0076】
加えて、本発明はまた、スクリーニング材料を制御スクリーニングする、分離する、遊離させる、再生する、または分別するための、本発明に従うスクリーニングシステムまたは本発明に従う上記渦電流スクリーニングマシンの使用に関する。
【0077】
以下において、本発明を例示的な実施形態およびいくつかの図面を用いて詳細に説明する。