(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6861205
(24)【登録日】2021年3月31日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】細長いロッドの直径を調整するための方法
(51)【国際特許分類】
A24C 5/34 20060101AFI20210412BHJP
A24D 3/02 20060101ALI20210412BHJP
【FI】
A24C5/34 Z
A24D3/02
【請求項の数】18
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2018-516667(P2018-516667)
(86)(22)【出願日】2016年10月7日
(65)【公表番号】特表2018-533361(P2018-533361A)
(43)【公表日】2018年11月15日
(86)【国際出願番号】EP2016074089
(87)【国際公開番号】WO2017060484
(87)【国際公開日】20170413
【審査請求日】2019年10月4日
(31)【優先権主張番号】15188950.8
(32)【優先日】2015年10月8日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ギンドラ ピエール−イヴ
(72)【発明者】
【氏名】アルベルト ツォルト
【審査官】
河内 誠
(56)【参考文献】
【文献】
特公昭47−006399(JP,B1)
【文献】
特開昭61−170377(JP,A)
【文献】
特開平05−219930(JP,A)
【文献】
特開2011−167189(JP,A)
【文献】
米国特許第03719065(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24C 1/00−5/60
A24D 1/00−3/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル形成装置を製造するための方法であって、
一次直径を有する細長いロッドを提供するステップと、
細長いロッドの所望の最終直径を選択するステップと、
入口、出口、および前記入口と前記出口とを接続するチャネルを有する第一の管状要素を含む直径調整装置を提供するステップと、
前記出口の直径を前記細長いロッドの前記所望の最終直径の関数として調整するステップであって、調整時に、前記入口の直径が前記出口の前記直径よりも大きい、調整するステップと、
前記細長いロッドを前記入口から前記直径調整装置に挿入してそれを前記出口から出力し、前記第一の管状要素の前記出口から出力された時に前記細長いロッドが前記所望の最終直径まで圧縮されるようにするステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第一の管状要素の前記出口において前記細長いロッドの前記直径を測定するステップと、
前記直径測定値に基づいて前記第一の管状要素の前記出口の前記直径を調整するステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一の管状要素が弾性部分を含み、前記弾性部分が前記出口を含み、前記出口の前記直径を調整する前記ステップが前記弾性部分を圧縮または伸長することを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記調整ステップが行われる際に、前記弾性部分が漏斗形状の外面または漏斗形状の内面、または漏斗形状の内面と漏斗形状の外面の両方を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記弾性部分に、前記弾性部分を前記第一の管状要素の長手方向軸に実質的に沿って切断するスリットを設けることと、
前記スリットの間隔を低減または拡大することで前記弾性部分を圧縮または伸長することと、を含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項6】
管状カバーを前記弾性部分上に挿入することで前記スリットを覆って、前記スリットが存在する前記弾性部分の内面を覆うことを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記直径調整装置に第二の管状要素を設けるステップと、
前記第一の管状要素を前記第二の管状要素内に部分的に挿入するステップと、
前記第一の管状要素を前記第二の管状要素内に長い、または短い部分で挿入することで前記第一の管状要素の前記出口の前記直径を調整するステップと、を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記第一の管状要素に前記出口を含む先細りした外表面部分を設けるステップであって、前記先細りした外表面部分が、前記第一の管状要素の前記出口においてその外表面の最大幅の寸法を有する、設けるステップと、
前記第二の管状要素に先細りした内表面部分を設けるステップであって、先細りした内表面が、前記第一の管状要素の前記先細りした外表面部分の外表面と一致する形状を有する、設けるステップと、
前記第一の管状要素の前記先細りした外表面部分が第二の管状要素の前記先細りした内表面部分によって圧縮されるように、前記第一の管状要素を前記第二の管状要素内に挿入するステップと、を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第一の管状要素を前記第二の管状要素内に挿入する前記ステップが、
前記第一の管状要素に前記入口においてねじ山部分を設けることと、
前記ねじ山部分に連結されたカラーを提供することと、
前記カラーを螺進または螺退させて前記第一の管状要素をそれぞれ前記第二の管状要素の内側または外側に押し出すことと、を含む、請求項7または8に記載の方法。
【請求項10】
前記第一の管状要素を前記第二の管状要素内に挿入する前記ステップが、
前記第一の管状要素を、長い、または短い部分で前記第二の管状要素内に挿入するための磁気アクチュエータまたは油圧システムを提供することを含む、請求項7または8に記載の方法。
【請求項11】
前記弾性部分に可膨張要素を設けることと、
前記可膨張要素を膨張または収縮させることで前記弾性部分を圧縮または伸長させることと、を含む、請求項3または4に記載の方法。
【請求項12】
前記第一の管状要素の内面にコンベヤベルトの台座を生成することと、
前記コンベヤベルトを前記台座を通して前記第一の管状要素内に位置付けることと、
前記細長いロッドを前記コンベヤベルト内に置くことと、
前記第一の管状要素を退出する間に前記細長いロッドが圧縮されるように、前記第一の管状要素の前記入口から前記出口の方向に前記コンベヤベルトを動かすことと、を含む、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記細長いロッドを前記第一の管状要素の前記入口まで運ぶコンベヤベルトを提供することと、
前記コンベヤベルト上にまだ存在する前記細長いロッドの後続の部分によって適用される力により、前記細長いロッドを前記入口に入れることと、を含む、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記第一の管状要素の前記出口の直径に対する情報を表示することを含む、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記細長いロッドを前記最終直径に圧縮するのに必要な圧縮強度を感知することを含む、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記第一の管状要素の前記出口の前記最終直径を、前記圧縮強度の関数として修正することを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記第一の管状要素は半径方向に対称である、請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
エアロゾル形成装置内に調整された直径を有する前記細長いロッドを含めることを含む、請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、所望の堅さを有するエアロゾル形成物品を製造するための方法内における、細長いロッドの直径を調整するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
たばこスティックの製造では、紙巻たばこ紙が一般的に連続の高速で走行するコンベヤベルト上に置かれ、その後、たばこスティックの異なる構成要素が紙の上に加えられて、この紙とたばこスティック構成要素がU字形状のコンベヤベルトを通過する。その後、紙側を糊付けしてたばこスティックの周りに紙を閉じる。
【0003】
その後、好ましくは糊が乾く前に、円筒形の接触面を有する特定の「プレスツール」を紙の表面にプレスすることで、U字形状のコンベヤベルトとプレスツールの円筒形の表面との組み合わせが、紙とたばこスティック構成要素に、喫煙物品において一般的に所望されるような、特定の直径を有する略円筒形形状の包まれた内側を付与する。
【0004】
たばこスティックの硬度(「堅さ」としても知られる)は通常、ユーザーによって、たばこスティックの品質態様と考えられている。しかし、たばこスティックの異なる構成要素の、圧縮に対する耐性を含む様々な品質は、経時で不用意に僅かに変化することがあり、このことは、所望の紙巻たばこの硬度を維持するために、上記の製造工程中にロッドおよび紙の直径を適合させ得ることを意味する。
【0005】
製造スケジュール上の制約のために、こうした調整は、機械の中断を回避するため、製造ラインを停止させることなく行われることが望ましい。
【0006】
公知の製造方法では、この調整は、製造稼働中にリアルタイムでプレスツールによって紙とたばこスティックの構成要素の表面に加えられるプレス力を調整することで達成される。
【0007】
しかし、U字形状のコンベヤベルトの直径とプレスツールの接触面の直径は固定であり、プレスツールは多かれ少なかれ紙とたばこスティックの構成要素をプレスするため、プレスツールの接触面の円弧によって画定される円と、U字形状のコンベヤベルトの円弧によって画定される円が正確には同一の中心を有さず、結果としてたばこスティック製品が完全な円筒形形状を有さない場合がある。
【0008】
さらに、紙とたばこスティックの構成要素を支持しているベルトは高速で走行しており、プレスツールは固定的であるため、U字形状のベルトとプレスツールの間に接合ギャップが形成され、条件によっては接合ギャップに沿って、紙の外面上にマークが刻印される結果となる場合がある。
【0009】
たばこスティックの非対称な円筒形形状と紙上の目に見えるプレスマークは共に、満足のいくものではなく、解決すべき課題と考えられる。
【0010】
したがって、エアロゾル形成物品の製造中に用いられるものなどの、エアロゾル形成物品の所望の堅さが達成される、細長いロッドの直径を調整するための方法に対するニーズがある。さらに、製造条件が変化した場合に、製造中断なく堅さが一定に維持され、同時に、正確な円筒形形状の所望の品質と、最終のエアロゾル形成物品の滑らかな表面も維持される、方法に対するニーズがある。
【0011】
本発明の目的は、上記ニーズの1つ以上を少なくとも部分的に満たすものとし得る。
【発明の概要】
【0012】
具体的には、本発明は、細長いロッドの直径を調整するための方法に関し、この方法は、一次直径を有する細長いロッドを提供することと、細長いロッドの所望の最終直径を選択することと、入口、出口、および入口と出口を接続するチャネルを有する第一の管状要素を含む直径調整装置を提供することと、細長いロッドの所望の最終直径の関数として出口の直径を調整することと、を含み、調整時において入口の直径は出口の直径よりも大きく、さらに、細長いロッドを入口から直径調整装置内に挿入してそれを出口から出力し、第一の管状要素の出口から出力されるときに細長いロッドが所望の最終直径に圧縮されるようにすることを含む。
【0013】
さらに、本発明は、エアロゾル形成物品の製造方法に関し、この方法は、一次直径を有する細長いロッドを提供することと、細長いロッドの所望の最終直径を選択することと、入口、出口、および入口と出口を接続するチャネルを有する第一の管状要素を含む直径調整装置を提供することと、細長いロッドの所望の最終直径の関数として出口の直径を調整することと、を含み、調整時において入口の直径は出口の直径よりも大きく、さらに、細長いロッドを入口から直径調整装置に挿入してそれを出口から出力し、第一の管状要素の出口から出力されるときに細長いロッドが所望の最終直径に圧縮されるようにすることを含む。
【0014】
本発明の方法は、エアロゾル形成物品の一部とし得る、細長いロッドの直径を制御可能にし得る。本発明の方法の適用前の細長いロッドの直径は、本発明の方法の適用後の細長いロッドの最終直径よりも大きい。最終直径は、本発明の方法によって非常に正確に調整され得、そして、所望のロッドの堅さを得るために、異なる製造条件および要件に対して容易に変更および適合され得る。さらに、ロッドの形状、すなわちその断面は、正確で、歪みのない、実質的に円形形状を有し得る。
【0015】
エアロゾル形成物品は通常、ラッパーと呼ばれる紙に取り囲まれたたばこを含む円筒形のロッドを備える。さらに、エアロゾル形成物品は、包まれたたばこロッドとエンドツーエンド関係で当接して軸方向に整列された円筒形フィルタをさらに備えてもよい。
【0016】
本発明によるエアロゾル形成物品は、フィルター付き紙巻たばこ、またはたばこ材料が燃焼して煙を形成するその他の喫煙物品の形態であってもよい。本発明は、たばこ材料を燃焼ではなく加熱してエアロゾルを形成する物品、および燃焼または加熱を用いずにたばこ材料、たばこ抽出物、または他のニコチン供与源からニコチン含有エアロゾルを生成する物品をさらに包含する。燃焼を用いずにエアロゾルが形成される、または燃焼によって煙が生成されるこれらの物品は、一般に「エアロゾル形成物品」と呼ばれる。本発明によるエアロゾル形成物品は、完全な組み立てられたエアロゾル形成物品でもよく、または、例えば、加熱式喫煙装置の消耗部品などエアロゾルを生成するために組み立てられた物品を提供する目的で1つ以上の他の構成要素と組み合わせられるエアロゾル形成物品の構成要素でもよい。
【0017】
本明細書で使用される場合、エアロゾル形成物品は、エアロゾル形成基体が加熱された時に吸入可能なエアロゾルを生成する任意の物品である。この用語は、電気発熱体などの外部熱源によって加熱されるエアロゾル形成基体を備える物品を含む。エアロゾル形成物品は、エアロゾル形成基体の燃焼を用いずに揮発性化合物を放出する物品である、不燃性エアロゾル形成物品であってもよい。エアロゾル形成物品は、エアロゾルを形成することができる揮発性化合物を放出するために、燃焼ではなく加熱されることが意図されるエアロゾル形成基体を含むエアロゾル形成物品である、加熱式エアロゾル形成物品であってもよい。この用語は、エアロゾル形成基体と、一体型の熱源(例えば、可燃性熱源)と、を備える物品を含む。
【0018】
エアロゾル形成物品は、ユーザーの口を通してユーザーの肺の中へと直接吸入可能なエアロゾルを生成する物品であってもよい。エアロゾル形成物品は、紙巻たばこなどの従来の喫煙物品と似ている場合があり、またたばこを含んでもよい。エアロゾル形成物品は、使い捨てであってもよい。エアロゾル形成物品は、別の方法として、部分的に再利用可能であってもよく、また補充可能または交換可能なエアロゾル形成基体を備えてもよい。
【0019】
エアロゾル形成物品は、可燃性紙巻たばこも含んでもよい。
【0020】
本発明の方法の対象となる細長いロッドは、カットフィルタを含んで燃焼可能なエアロゾル発生物品中で起こる燃焼に対して適合されたたばこロッド、あるいは、好ましくはグリセリンなどの一定割合のエアロゾル形成剤を含む、再構成たばこまたはホモジナイズされたたばこのシートである、再構成たばこまたはホモジナイズされたたばこを含むタバコロッドとしてもよい。
【0021】
いずれのケースでも、細長いロッドは、たばこに加えて、以下の、添加剤、結合剤および風味剤のうちのいずれかを単独または組み合わせで含んでもよい。
【0022】
本明細書で使用される「ロッド」という用語は、実質的に円形の断面の一般的に円筒形の要素を示すために使用される。ロッドは、長手方向の主軸を画定する。また、用語「ロッド」は、「ロッド状」の連続形状を有する、材料の連続ストリップを意味する。
【0023】
本明細書で描写したロッドは、実質的に均一な断面であることが好ましい。
【0024】
本明細書に描写したロッドは、所期の使用に応じた異なる一次直径を有して生成され得る。細長いロッドの初期または一次直径には制限がない。さらに、一次直径を有する細長いロッドは、例えば、紙巻たばこ製造機を使用した、当該技術において公知の任意の方法に従って実現され得る。
【0025】
例えば、本明細書に描写したロッドは、約5ミリメートル〜約10ミリメートルの一次直径を有してもよく、所期の使用に応じて、約5ミリメートル〜約8ミリメートルの直径がより好ましい。
【0026】
「直径」は本明細書で使用される時、細長いロッドの最大横断寸法を意味する。
【0027】
必ずしも必須ではないが、細長いロッドは紙で取り囲まれることが好ましい。紙巻たばこ紙は、当該技術で公知の任意の製紙技術を用いて調製されてもよい。結果としての紙巻たばこラッパーは、ニュートラルなテイストを有してもよく、特異的な好みであってもよい。
【0028】
細長いロッドの最終直径は、得たい所望の堅さに応じて選択され、これは、とりわけ、細長いロッドの一次直径と細長いロッドが形成される材料に依存する。本発明の方法において、細長いロッドの第一の最終直径が選択される。しかし、例えばカットフィルタまたはホモジナイズされたたばこ材料などの細長いロッドを形成する構成要素または材料は、その特性を均一に維持せず、密度や湿度等が変化し得るという事実のために、細長いロッドの最終直径も再び選択する必要がある、すなわち、製造中に変更する必要があり得る。したがって、細長いロッドの最終直径は、製造中に何度か変更および選択されてもよい。
【0029】
細長いロッドの最終直径は約5ミリメートル〜約10ミリメートルであることが好ましく、約5ミリメートル〜約8ミリメートルであることがより好ましい。ロッドがラッピングペーパに包まれている場合、その好ましい最終直径は、約7ミリメートル〜約8ミリメートルであることが好ましい。その一次直径を有する細長いロッドは、その一次直径を設定した最終直径に低減するために直径調整装置によって処理される。直径調整装置は、細長いロッドが挿入される入口と、ロッドが装置から退出する出口を有する第一の管状要素を含む。
【0030】
入口の直径は、ロッドを収容するのに十分に大きい。ただし、必ずしも入口が円形孔を画定する必要はない。入口が円形とは異なる孔形状を画定する場合、用語「直径」とは孔の最大寸法を意味する。孔が円形である場合、入口の直径はロッドの一次直径よりも大きく、そのため、直径調整装置を損傷することなくロッドを挿入することができる。
【0031】
直径調整装置の出口は実質的に円形孔を画定する。「円形」とは、本技術分野における標準容認されたツールの構造における許容度内の円形と考えられる全ての形状を含むものと理解される。出口、特にその直径で画定される円形孔の寸法は、細長いロッドに対して選択される所望の最終直径の値に応じて設定され、そのため、有利には、これは、本発明の方法の上記ステップにおいて、結果としてのロッドの所望の堅さに基づいて細長いロッドに対して選択された最終直径の関数である。出口の直径は、好ましくは細長いロッドに対して設定される選択された最終直径に等しいか、わずかにこれより大きいことが好ましい。出口の直径は、製造中、または例えば異なる直径を有する異なるエアロゾル形成物品を製造しなければならない場合である、異なるバッチを製造する必要がある場合に適合可能となるよう調整され得る。
【0032】
第一の管状要素の入口および出口は、細長いロッドを挿入し得るチャネルによって接続される。第一の管状要素は、内面と外面を含むことが好ましく、さらに、入口から出口に走る長手方向軸を画定する。こうした内面は滑らかであることが好ましく、外面も鋭角の隅角部や突出部がなくて滑らかであることがより好ましい。第一の管状要素の外面は、少なくとも一部で先細りし、出口から入口に向かって直径が低減していることが好ましい。長手方向軸に実質的に垂直な平面にある第一の管状要素の外面の断面は、外面によって付与される実質的に円形形状の境界を有利に画定する。断面によって画定される形状は、変化する直径を有することが好ましく、出口から入口に断面平面が進むともに、第一の管状要素の少なくとも一部で直径が低減することがより好ましい。
【0033】
さらに、内面は、調整相以外、例えば、非圧縮状態においては実質的に一定の直径を有することが好ましい。内面の直径は、出口の直径を設定するために出口において変更されてもよい。しかし、調整相以外、非圧縮状態などにおいては、入口の直径は出口の直径に等しいことが好ましい。しかし、調整が行われる、例えば、圧縮が行われる場合、内面も先細りした部分を含む。この先細りした部分では、内面は、出口に向かって進むとともに、長手方向軸に沿ってその直径が低減する。したがって、調整相においては、チャネルの直径は入口から出口に向かって低減する。こうすることで、第一の管状要素の内側の直径の変更は急ではなく、変形させる、または細長いロッドの外面上にマークを残し得る、段、突出部またはくぼみがなく、実質的に連続的である。
【0034】
出口の直径を調整するステップは、その出口において第一の管状要素を圧縮することを含むことが好ましい。
【0035】
製造中、本発明の方法によると、細長いロッドがその入口を介して第一の管状要素に挿入されるが、ロッドと入口の直径差により、入れることは容易である。その後、細長いロッドが直径調整装置の出口に向かって押し出される。出口に向かったその進行において、第一の管状要素の長手方向軸に沿った所与のポイントから、第一の管状要素の内面の直径が細長いロッドの一次直径より小さいかこれに等しくなるという事実により、細長いロッドは圧縮を経験し始める。
【0036】
ロッドが実現する材料のタイプにより、細長いロッドの直径であるサイズは、細長いロッドの材料が少なくとも部分的に圧縮され得るために、圧縮によって変化し得る。したがって、第一の管状要素の内面によって細長いロッドの外面上に加えられる圧縮は、ロッドが実現される材料をパックして、ロッドの耐性および「堅さ」を増大させ、同時に、その直径を変化させる。
【0037】
細長いロッドの最終直径は、第一の管状要素の内面によって加えられる圧縮によって、そして、直径調整ツールの出口のサイズによって決定される。細長いロッドの直径は、このような方法で容易に変更され、細長いロッドの外面上にマークが残らないものとし得る。さらに、製造中の最終直径の変更は、第一の管状要素の出口の直径においてなされ得る変更のために、最終製品が低品質となることなく容易に可能となり得る。
【0038】
有利には、本方法は、第一の管状要素の出口において細長いロッドの直径を測定するステップと、直径測定に基づいて第一の管状要素の出口の直径を調整するステップを含む。フィードバックを提供するために、細長いロッドが第一の管状要素を退出したあとに、管状要素の最終直径を調べることが好ましい。測定された最終直径が必要な仕様を満たさない、すなわち、測定した最終直径が設定された好ましい最終直径と所与の閾値より大きく異なる場合、出口の直径が変更される。例えば、測定された最終直径が「大きすぎる」場合、出口の直径を低減してもよい。測定された最終直径が「小さすぎる」場合、出口の直径をそれに応じて増大させてもよい。
【0039】
第一の管状要素が弾性部分を含み、この弾性部分が出口を含み、出口の直径を調整するステップが弾性部分を圧縮または伸長するステップを含むことが好ましい。第一の管状要素の出口の直径の調整は、製造する細長いロッドの所望の最終直径を設定するために、製造の開始時になされてもよい。例えば、製造中、ロッドが実現される材料はその特性がわずかに変化するため、出口の直径の調整は、細長いロッドの最終直径を一の値から他の値に変更するために製造中になされてもよい。後者の場合、製造の開始時に設定された値と同一に最終直径の値を維持することで、変更することなく、準最適な堅さを有する細長いロッドとなり得る。新規なエアロゾル形成物品は異なる最終直径を有して製造されるため、製造中に最終直径を変更する必要があり、したがって、第一の管状要素の出口も変更する必要がある場合がある。第一の管状要素は、出口を含む、圧縮または伸長可能な弾性部分を含んでもよい。弾性部分の圧縮は出口の直径のサイズの低減につながり、伸長は出口の直径のサイズの増大につながる。圧縮によって、出口の直径のみでなく、第一の管状要素内に画定されるチャネルの全体部分の直径も増大または低減することが好ましい。例えば、弾性部分に従属するチャネルの全体部分の内径が変化する。こうして、簡単な方法で、出口のサイズまたは寸法を調整し得る。
【0040】
調整ステップが行われる際に、弾性部分が漏斗形状の外面または漏斗形状の内面、または漏斗形状の内面と外面の両方を含むことがより好ましい。漏斗形状を有する他方の表面は、出口の直径のサイズを調整するための圧縮部分として使用されることが好ましい。調整ステップにおける内面の漏斗形状は、第一の管状要素に、その直径が所望の最終直径まで徐々に変化する滑らかな内面を付与し得る。調整ステップにおいて第一の管状要素の内面が、入口を含みかつ断面における実質的に一定の直径を有する第一の部分と、第一の部分から延伸し、その漏斗形状によって変化する直径を有する弾性部分とを含むことが好ましく、管状要素の長手方向軸に沿って出口まで低減する直径を有することがより好ましい。したがって、第一の管状要素の直径は、滑らかかつ連続的な様式で、入口直径寸法から出口直径寸法まで変化してもよい。
【0041】
有利には、本発明の方法は、弾性部分に第一の管状要素の長手方向軸に沿って実質的に切断するスリットを設けるステップと、スリットの間隔を低減または拡大することで弾性部分を圧縮または伸長させるステップをさらに含む。第一の管状要素は、実質的にチャックを含んでもよく、細長いロッドをクランプして圧縮するのに適したコレットを含むことがより好ましい。公知の技術とは異なり、本発明では、チャックまたはコレットは、特定の固定の位置において細長いロッドを保持するためではなく、細長いロッドがチャックまたはコレットから引き出される間にその直径を変更するためにそれを圧縮するために使用される。コレットの分野においてカーフカットとも呼ばれる、好ましくは第一の管状要素の長手方向軸に平行に弾性要素内に形成されるスリットが弾性要素内に「顎部」を画定してもよく、顎部は収縮または拡張し、その結果、顎部間の距離が変化して出口の直径が変化し得る。スリットは、出口から始まり、そのためにスリットが出口の円周を複数の円周弧に分割することが好ましい。出口のサイズを変更するために、弾性部分の外面の部分に対応することが好ましい顎部の外表をプレスし、顎部を近付けることで出口の直径を低減する。
【0042】
本発明の方法が、管状中空カバーを弾性部分上に挿入することでスリットを覆って、スリットが存在する弾性部分の内面を覆うことをさらに含むことがより好ましい。スリットを覆うことで、顎部が順に圧縮されるときに顎部によってロッドに圧縮が加えられ、スリットの存在によって細長いロッドの外面上にマークが残り得るリスクを最小限とすることができる。
【0043】
有利な実施形態では、本方法は、直径調整装置に第二の管状要素を設けることと、第一の管状要素を第二の管状要素内に部分的に挿入することと、第一の管状要素を第二の管状要素内に長い部分または短い部分で挿入することで第一の管状要素の出口の直径を調整することと、を含む。第一の管状要素が弾性要素を含む場合、第一の管状要素を第二の管状要素の内側に挿入することは弾性部分を圧縮し、第一の管状要素を第二の管状要素から引き出すことは弾性部材を拡張させる。この方法で、第二の管状要素における第一の管状要素の挿入を増大または低減することで、弾性要素上の圧力の量を制御して出口の直径のサイズを制御し、次に細長いロッドの最終直径のサイズを制御することが可能になる。
【0044】
本方法が、第一の管状要素に出口を含む先細りした外表面部分を設けることを含み、先細りした外表面部分は第一の管状要素の出口においてその先細りした外表面の最大幅の寸法を有し、そして、第二の管状要素に先細りした内表面部分を設けることを含み、先細りした内表面は第一の管状要素の先細りした外表面部分の外表面と一致する形状を有し、さらに、第一の管状要素を第二の管状要素の内側に挿入して第一の管状要素の先細りした外表面が第二の管状要素の先細りした内表面部分のために圧縮されるようにすることを含むことが、より好ましい。第二の管状要素は、第一の管状要素のハウジングの機能を有してもよい。第二の管状要素は、第一の管状要素をホストするチャネルを含んでもよく、また、チャネルの入口から出口に走る内面と外面とを画定する。第二の管状要素の内面は先細りした部分を含む、すなわち、内面は可変直径を有する。先細りした内面は、第二の管状要素の入口から出口に向かって増大するサイズを有し、第二の管状要素がその先細りした内表面で第一の管状要素の先細りした外表面を圧迫し、第一の管状要素の出口の直径サイズを変更する。有利には、第一の管状要素の先細りした外表面部分は、第一の管状要素の弾性部分の外表面に対応する。第一の管状要素が第二の管状要素内により多く挿入されるほど、第一の管状要素の先細りした外表面が第二の管状要素の先細りした内表面によってより多く圧縮される。したがって、第一の管状要素の出口のサイズを制御するためには、第二の管状要素の先細りした内面部分によって第一の管状要素の先細りした外表面部分に加えられる圧縮の量が制御されることが好ましい。第二の管状要素内に挿入される第一の管状要素の挿入の長さを制御して、圧縮の量が制御される。第二の管状要素の長手方向軸に沿って第二の管状要素内に挿入される第一の管状要素の量は、制御されることが好ましい。
【0045】
有利には、圧縮におけるこの制御を得るために、第一の管状要素を第二の管状要素内に挿入するステップが、第一の管状要素にねじ部分を入口に設けること、ねじ部分に連結されるカラーを提供すること、そして、カラーを螺進または螺退して第一の管状要素をそれぞれ第二の管状要素の内側または外側に押し出すことを含む。第一の管状要素の入口において実現されるねじにカラーを螺進させる行為は、カラーと当接する、第二の管状要素に適用される力を生成する。第二の管状要素内に挿入される第一の管状要素の部分の長さが増大して、第一の管状要素の出口の寸法が低減する。例えば、この力のために、第二の管状要素の先細りした内表面が第一の管状要素の先細りした外表面をプレスし、後者が圧縮されて第一の管状要素の出口のサイズが低減する。第一の管状要素が先細りした内表面にスリットを含む場合、螺進によりスリットがその間隔を低減し、出口が低減された直径を有する。一方、カラーの螺退によって、第二の管状要素内に第一の管状要素を挿入したままとするための力がないか小さい力が作用するために圧縮が解放される。
【0046】
第一の管状要素に螺進または螺退し得るカラーを存在させるのとは別の方法として、第一の管状要素を第二の管状要素内に挿入するステップは、磁気アクチュエータまたは油圧システムを提供して第一の管状要素を第二の管状要素内に長い部分または短い部分で挿入することを含む。磁気アクチュエータまたは油圧システムは、第一の管状要素の第二の管状要素内への挿入の長さを変更するよう動作し得る。これによって、第一の管状要素の弾性部分に生成された顎部に第二の管状要素によって加えられる圧縮が変化する。
【0047】
本方法が、弾性部分に可膨張要素を設けることと、可膨張要素を膨張または収縮することで弾性部分を圧縮または伸長させることと、を含むことが好ましい。弾性部分は、内部に挿入される流体の量に応じて拡張または収縮する1つ以上の可膨張要素を含んでもよい。そのため、可膨張要素の内側に存在する流体の量に応じて出口のサイズが変化する。流体の量が多くなると、出口の直径が小さくなる。別の実施形態では、顎部が弾性要素内のスリットまたはカットによって形成され得るが、コレットではなく、例えば顎部の周りに位置する可膨張要素が顎部の収縮または拡張、ゆえに出口の直径の寸法を決定する。
【0048】
本発明の方法が、第一の管状要素の内面に、コンベヤベルトの台座を生成することと、コンベヤベルトを台座を通して第一の管状要素に位置付けることと、細長いロッドをコンベヤベルト上に置くことと、コンベヤベルトを第一の管状要素の入口から出口の方向に動かして第一の管状要素を退出する間に細長いロッドを圧縮することと、を含むことが好ましい。例えば、コンベヤベルトが直径調整装置を通過して、細長いロッドが第一の管状要素から出るようにしてもよい。細長いロッドの部分が接触するコンベヤベルトと第一の管状要素の内面との間の接合部が、細長いロッドが圧縮されるときに細長いロッド上にマークを生成することを回避するために、第一の管状要素のチャネル内に台座が生成される。この台座は、コンベヤベルトが第一の管状要素内に挿入されるときに、結果としての細長いロッドを取り囲む、第一の管状要素の内面の部分と細長いロッドと接触するコンベヤベルトの表面によって形成される表面が、突出部または非連続部のない実質的に連続した表面を形成するようなサイズを有することが好ましい。さらに、長手方向軸に垂直な平面に沿った断面において、コンベヤベルトの表面とロッドと接触する第一の管状要素の内面の部分とによって形成される結果としての表面は、実質的に円形であることが好ましい。
【0049】
本発明の方法は、細長いロッドを第一の管状要素の入口まで運ぶコンベヤベルトを提供することと、コンベヤベルト上にまだ存在する細長いロッドの後続の部分によって適用される力によって細長いロッドを入口内に入れることと、を含むことが好ましい。細長いロッドは、第一の管状要素の入口までロッドを運ぶコンベヤベルト上に置かれてもよい。入口において、細長いロッドは走行しているコンベヤベルト上にまだ置かれている細長いロッドの後続部の圧力によってのみ、直径調整装置内に入ってもよい。出口において、別のコンベヤベルトが、第一の管状要素を退出し、かつ最終直径を有する細長いロッドを直径調整装置から離して運んでもよい。この場合、第一の管状要素のチャネルは、半径方向に対称であることが好ましい。
【0050】
本方法が、第一の管状要素の出口の直径に対する情報を表示することを含むことが好ましい。外径についての情報が表示される場合、オペレータによる出口の直径の制御が可能となり得る。出口の寸法は、オペレータによって調べられ、適宜変更され得る。
【0051】
有利には、本方法は、細長いロッドを最終直径に圧縮するのに必要な圧縮強度を感知することを含む。また、本方法が、圧縮強度の関数として出口の直径寸法を修正することも含むことがさらに好ましい。細長いロッドに適用され、細長いロッドの一次直径をその最終直径に変更するのに必要な力の強度の尺度は、細長いロッドの堅さの標識でもある。したがって、このコンプレッサの強度の最適な所定の間隔からの変量は、直径調整装置によって出力される圧縮されたロッドが適切な堅さを有さないことを示す場合がある。強度におけるこれらの変量は、異なるエアロゾル形成物品を製造する場合に、細長いロッドを形成する材料の特徴における、細長いロッドを製造する材料の変更、または異なる一次初期直径の選択における変量のために起こり得る。設定した所望の間隔を外れた圧縮強度の変量がある場合、好ましくはフィードバック信号、警告信号、警報またはその組み合わせが送信されて、最終製品が非最適なものとなる可能性がある状況について警告してもよい。警告または警報信号に加えて、第一の管状要素の出口の直径を変更させて、細長いロッドの最終の堅さが所望の範囲内に戻るようにしてもよい。本発明は、処理される細長いロッドの圧縮に応答する圧縮に応じて自動化されたリアルタイムの直径調整を提供し得る。
【0052】
こうして得られる、最終直径を有する細長いロッドは、さらに処理されてエアロゾル形成物品の構成要素を形成することが好ましい。
【0053】
有利には、第一の管状要素は半径方向に対称である。「半径方向に対称な要素」とは、中央軸である、そこから要素が放射状に延びる長手方向軸Xがあり、同一の部品がこの長手方向軸Xの周りに円形に配置されていることを意味する。したがって、長手方向軸Xを含有する任意の平面が要素を2つの同一の部品に分割する。
【0054】
本方法は、エアロゾル形成装置内に調整された直径を有する細長いロッドを含むことが好ましい。その直径を調整した後の細長いロッドは、エアロゾル形成物品において使用することができる。
本発明を、添付図面を参照しながら、例証としてのみであるがさらに説明する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【
図1】
図1は、本発明の方法で使用される直径調整装置の第一の実施形態の要素の側面斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1の要素を含む直径調整装置の第一の実施形態の断面側面図である。
【
図3】
図3は、
図1の直径調整装置の第一の実施形態を用いた本発明の方法の相を示す。
【
図4】
図4は、本発明の方法で使用される直径調整装置の第二の実施形態の断面側面図である。
図4aは、
図4の直径調整装置の第二の実施形態の要素の拡大斜視図である。
【
図5】
図5は、本発明の方法で使用される直径調整装置の第三の実施形態の断面側面図である。
【
図6】
図6は、一部の要素を除いた、本発明の方法で使用される直径調整装置の第四の実施形態の要素の正面図である。
【
図7】
図7は、
図6で除いた要素を加えた、
図6の直径調整装置の第四の実施形態の正面図である。
【
図8】
図8は、本発明の方法による、細長いロッドの概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0056】
本発明の方法は、
図8に概略的に図示するものなどの細長いロッド50上で動作する。細長いロッド50は、本発明の方法の適用前に一次直径を有し、その後最終直径に達する。最終直径は、一次直径よりも小さい。細長いロッドは、ラッピングペーパとよばれる紙31(
図7にのみ示す)によって包まれてもよい。
【0057】
本発明の方法は、細長いロッド50の一次直径を、直径調整装置によって最終直径に修正する。
【0058】
本発明による方法において使用される直径調整装置1の第一の実施形態を、
図1〜3に示す。
【0059】
全ての実施形態において、実質的に同一の要素は同一の参照符号で識別されている。
【0060】
直径調整装置1は、第一の管状要素2の入口4と出口5を接続する内部チャネル3を画定する第一の管状要素2を含む。第一の管状要素2は、チャネル3を通して入口および出口を通過する、長手方向軸Xを画定する。長手方向軸Xと垂直な平面に沿ったチャネル3の断面は、半径方向に対称な形状を画定することが好ましい。図示する実施形態において、画定される形状は円周である。X軸と垂直な平面に沿ったチャネル3の全断面は、それぞれ半径方向に対称な形状を画定することが好ましく、この形状は円周であることがより好ましい。また、チャネル3の入口4および出口5は円形、つまり円周である。したがって、入口4と出口5は、それぞれ入口の直径と出口の直径を画定する。出口の直径は、入口の直径と等しいか、これより小さいことが好ましい。
【0061】
図1および2において詳細に見える第一の管状要素2は、チャネル3の表面である内表面6と外表面7をさらに画定する。第一の管状要素2が非圧縮状態にある場合、内表面6は実質的に円筒形、すなわち、チャネル3の長手方向軸Xに垂直な平面に沿った全断面が全て同一の直径を有する円周を画定することが好ましい。したがって、非圧縮状態(
図1に図示する)では、入口4の直径は出口5の直径と実質的に同一である。
【0062】
さらに、外表面7はX軸に沿った第一の長さを有し、好ましくは実質的に円筒形である第一の部分8を備える、すなわち、第一の部分8は長手方向軸Xに垂直な平面に沿って断面において一定の直径を第一の長さで有する円筒形の表面を含む。外表面は、第二の長さで先細りである第二の部分9も含むが、すなわち、X軸に垂直かつX軸に沿った異なる位置におけるこの先細りの外表面の断面は、異なる直径を有する形状を画定している。第一の部分8と第二の部分9は互いに幾何学的に連続しており、一方が長手方向軸Xに沿って他方から延伸する。第二の先細り部分9が円錐台状の形状を有することが好ましく、このことは、X軸に垂直な平面に沿った第二の部分9の全断面が円周を画定することを意味し、これは分割面が位置するX軸に沿った位置に応じて異なる直径を有し得る。外表面7の先細りした第二の部分9によって画定される長手方向軸Xに垂直な平面に沿った断面の最大直径は、チャネル3の出口5におけるものであり、第二の先細り部分9の断面の直径は、分割面が入口4に向かって進むとともに減少する。
【0063】
本発明によると、出口5の直径は、リアルタイムで調整され得る。
【0064】
第一の管状要素2は、弾性部分11をさらに含む。弾性部分11は、第二の先細り表面9を備えることが好ましい。
図1〜3のこの第一の実施形態において、弾性部分11はその長さに沿った1つ以上のカーフカット12またはスリットを含む。カット12は出口5から出発して入口4に向かって延伸し、そして、X軸に実質的に平行であることが好ましい。カット12は、弾性部分11を「顎部」13に分割し、出口5を、顎部13それぞれに対して1つづずつの別個の円周弧に分ける。カット12が半径方向に対称であって、顎部13も半径方向に対称であることが好ましい。
【0065】
カーフカット12は、弾性部分11において第一の管状要素2の外表面9をプレスするときに弾性部分11を接触させて、出口5の直径であって、チャネル3の全体的な内径よりも小さくなり、特に入口4の直径よりも小さくなる、顎部の円筒形開口の直径をなす。実際は、圧縮されると、様々な顎部13の間の間隔が低減し、出口5を形成する異なる円周弧間の間隔も低減して、その直径が低減する。顎部13が圧縮されると、チャネル3の内面6も顎部13が位置する先細り部分を含む。
【0066】
相反的に、出口の直径である、顎部の円筒形開口の直径は、こうした圧力を解放するときは拡張し、既に述べたように、非圧縮状態では、出口5の直径は入口の直径に達する。この状態では、チャネル3は、その全長に沿って等しい全径を有する。この方法で、顎部13上で動作させることで出口5の直径を変更して規制し得る。
【0067】
直径調整装置1は、第二の管状要素14をさらに含む。第二の管状要素14も、入口19と出口20を接続する内部チャネル15と内面16を画定する。第二の管状要素14のチャネル15の内面16は、漏斗形状であることが好ましく、2つの幾何学に連続した部分、長手方向軸Xに沿って一定の直径を所与の長さで有する第一の部分17および先細りした第二の部分18、を含むことがより好ましい。有利には、チャネル15の内面16は半径方向に対称である。第二の部分18が、第一の管状要素2の第二の先細り部分9と形状が一致するテーパー部を有する、例えば、それらが同一のスロープを有することが好ましい。この構成では、第二の管状要素14の出口20は、第二の管状要素の入口19よりも大きい直径を有する。第一の管状要素2はX軸に沿って第二の管状要素14内に挿入され、第一の管状要素を第二の管状要素の出口20に導く。第一の管状要素2が第二の管状要素14に挿入されると、チャネル3とチャネル15は、共に長手方向軸としてX軸を有して実質的に同軸である。第一の管状要素2は、その入口4を前向きにして挿入される。第一の管状要素2の外表面7の先細り部分9が第二の管状要素14の内面16の先細り部分18に当接すると、挿入が終了する。第一の管状要素2を第二の管状要素14内にさらに挿入すると、第一の管状要素2の弾性部分11に力が加わり、顎部13を圧縮して、第一の管状要素2の出口5の直径が低減する結果となる。
【0068】
第一の管状要素2がその入口4において形成されたねじ山21を含むことが好ましい。ねじ山は、第二の管状要素14から突出しているために外部からアクセス可能な、第一の管状要素2の外表面7の部分に形成されることが好ましい。直径調整装置1は、出口5の直径を規制するための規制手段をさらに含む。規制手段は、
図1〜3の実施形態において、ねじ山21に螺進され、
図2において矢印で示される力23を生成し、第一の管状要素2を第二の管状要素14内にさらに引き込み得るカラー22を含む。
【0069】
したがって、第一の管状要素2がねじ山21上のカラー22の螺進によって第二の管状要素14内に引き込まれると、第二の管状要素14の第二の先細り部分18が第一の管状要素2の第二の先細り部分9の顎部13をプレスし、これが次に出口5を含むチャネル3の弾性部分11の内径を低減する。直径の低減は、弾性部分11の顎部13に半径方向の力を適用することで得られる。細長いロッド50が第一の管状要素2の内側に存在する場合には、この半径方向の力が次に細長いロッド50に適用される。カラー22をねじ山21から螺退させることで圧縮力が低減し、次に、弾性部分11の顎部13上の圧縮の低減によって出口5の直径が増大する。
【0070】
本発明の異なる実施形態によると、図示しないが、ねじ山21とカラー22ではなく規制手段が、弾性部分11の顎部13を締めるまたは緩めることが可能な油圧システムを含む。
【0071】
本発明のさらに異なる実施形態によると、添付図面には図示しないが、規制手段が、弾性部分11の顎部13を締めるまたは緩めることが可能な磁気システムを含む。
【0072】
好ましくは、直径調整装置1は、後者が第一の管状要素2に挿入されると顎部13によって細長いロッド50に加えられる圧縮力の量を測定し、測定された圧縮値の信号関数を発信するのに適したセンサ24を備える。さらに、直径調整装置1は、随意で規制手段にセンサ24によって送信された信号の値に応じて出口5の直径の寸法を変更するようコマンドするために、センサ24から発信された信号を受信するのに適した制御ユニット25を含んでもよい。
【0073】
有利には、直径調整装置1は、図面には図示しないが、出口5の下流に位置し、第一の管状要素2を退出する細長いロッドの最終直径を測定するよう適合された直径調整装置も含んでもよい。直径調整装置1は、随意で規制手段に直径測定装置によって送信された信号の値に応じて出口5の直径の寸法を変更するようコマンドするために、直径測定装置から発信された信号を受信するように適合された制御ユニット25に接続されることが好ましい。
【0074】
本発明の方法について、ここで
図3を参照しながら説明する。一次直径を有し、当該分野において公知の任意の方法で得られる管状ロッド50を、入口4を介して直径調整要素1の内側に挿入する。ロッド50は、第一の管状要素2内を矢印26で示す方向に進む。一方、出口5の具体的な直径は、規制手段、このケースではカラー22とねじ山21によって、細長いロッド50の所望の最終直径の関数として選択されて設定されている。選択された出口5の直径は、第一の管状要素2を退出する間にロッド50を圧縮する顎部13上に特定の構成を強いる。したがって、第一の管状要素から出てくるロッド50は、出口5の直径の関数である最終直径を有する。
【0075】
直径調整装置が半径方向の対称性を有する実施形態では、弾性部分11が半径方向に対称であって、弾性部分を圧縮する要素も半径方向に対称であるという事実のために、直径調整装置1が有利に細長いロッド50のその外周全周に同一の集中プレス力を提供し、そのために、その外周全周に選択された硬度を有する円筒形の細長いロッド50を生成する。さらに、ロッド50に接触している内面6は実質的に連続的または寸法が非常に小さい最小カットを有し、ロッド50の表面上にはマークが生成されない。
【0076】
直径調整装置1から出力される細長いロッド50の最終直径は、直径測定装置によって測定され得ることが好ましい。したがって、出口5の直径は、出力されたロッドの測定された直径に応じて変化する。ロッドの測定された最終直径と所望の最終直径との比較を行うことが好ましい。差異の値に応じて、例えば、直径測定装置からの信号を合成する制御ユニット25のコマンドによって、出口の直径が変更され得る。さらに、細長いロッド50をその最終直径に圧縮するのに必要な力は、センサ24によって測定され、測定値に応じて出口の直径が適宜変更され得ることが好ましい。圧縮力の信号関数は、例えば、センサ24によって、信号を合成する、そして出口5の直径を変更し得る制御ユニット25に送信される。例えば、圧縮力が第一の力閾値を上回る場合、結果としての細長いロッドの堅さが大きくなり過ぎ、このために、適切な信号によって規制手段を動作させて出口の直径を増大させることが好ましい場合がある。第二の力閾値を下回る力である弱い力が細長いロッドに適用される場合、結果としての細長いロッドの堅さが小さくなり過ぎる場合がある。したがって、この場合、直径の幅を減少させることが好ましく、出口のサイズを低減するよう規制手段にコマンドを送信することが好ましい。別の方法では、ロッド50を形成する材料の圧縮に対する高い耐性を、わずかに大きい出口5の直径によってバランスさせて、細長いロッド全体の硬度または堅さが最適な値の範囲から変わらないようにしてもよい。相反的に、ロッド50を形成する材料の圧縮に対する小さな耐性を、わずかにきつい出口5の直径によってバランスさせて、細長いロッド全体の硬度または堅さが最適な値の範囲から変わらないままにしてもよい。
【0077】
図4および4aに図示する第二の実施形態によると、直径調整装置10は、弾性部分11のカット12を覆うための管状中空カバー27を含んで、このカットが細長いロッド50にマークをつけることを回避し、そして、細長いロッド50を包み得るラッピングペーパ上のマークを回避することがより好ましい。管状中空カバー27は、チャネル3の内面6にオーバー成形、のり付け、または固着されて、細長いロッド50に連続した表面を提供してもよい。管状中空カバー27が中空の弾性円錐台形状を有することが好ましい。PTFEまたはシリコンによる内表面コーティングを適用して、内面6と細長いロッド50との間の摩擦を低減してもよい。
【0078】
この第二の実施形態の機能は第一の実施形態の機能に対してアナログである。
【0079】
図5に図示する直径調整装置100の第三の実施形態では、弾性部分11は、弾性部分11の内径を調整するよう膨張し得る内部可膨張部分28を備える。可膨張部分は、出口5を含む弾性部分に位置し、チャネル3の内面の断面のサイズを変更し得る。この方法で、出口5の直径は、可膨張部分28の内側の流体の量を変更させることで調整され得る。
【0080】
直径調整装置100の、第三の実施形態の、弾性部分の膨張または収縮以外の機能は、第一の実施形態の直径調整装置1の機能に対してアナログである。
【0081】
本発明の第四の実施形態によると、図面に図示しないが、一次直径を有する細長いロッド50が、第一のコンベヤベルトによってその入口4において直径調整装置1、10、100に運ばれる。本発明の第四の実施形態によると、第一のコンベヤベルトは入口において終了する、すなわち、高速コンベヤベルトであることが好ましいコンベヤベルトは、第一の管状要素2内を走行せず、入口4内に入る前で止まる。細長いロッド50は、第一のコンベヤベルトの外側にまだあるロッドの他の部分の摩擦力によって第一の管状要素2内に押し込まれる。第一の管状要素2の出口5において、圧縮後、その最終直径を有する圧縮された細長いロッド50を直径調整装置1、10、100から離して運ぶために、第二のコンベヤベルトがあることが好ましい。第二のコンベヤベルトも高速コンベヤベルトであることが好ましい。最終直径を有する管状ロッド50が第一の管状要素2の出口5において第二のコンベヤベルト上に押し出され、そして第二のコンベヤベルトが、第一の管状要素を既に退出した細長いロッドの部分の摩擦力と、包まれた細長いロッド50である場合には紙の引裂き抵抗とを用いて、ロッド50を第一の管状要素2から引き出す。
【0082】
図6および7に図示する代替の第五の実施形態では、直径調整装置200は、高速コンベヤであることが好ましく、第一の管状要素2内を走行する、単一のコンベヤベルト29を含む。コンベヤベルト29は、第一の管状要素2の内側に位置するその少なくとも部分においてU字形状であって、好ましくは隙間を形成することなく、チャネル3の内面6に当接することが好ましい。
【0083】
この実施形態において、チャネル3は前記実施形態のように半径方向に対称ではない。内面6の一部は、コンベヤベルト29を収容するのに適した台座30を含む。したがって、X軸に垂直な平面上のチャネル3の断面は、第一の半径を有する台座30に対応する第一の円周弧と、座台が存在しない、第二の半径を有する第二の円周弧を画定する。第一の半径は、第二の半径より長くない。コンベヤベルト29の断面のサイズ、すなわち、コンベヤベルトの厚さは、コンベヤベルトが台座30に挿入されるときに、コンベヤベルトの厚さが第一の半径と第二の半径との間の差異に一致するようにされ、そのために、コンベヤベルト29が台座30の内側となると、コンベヤベルト29の内面6と表面33によって形成される、細長いロッド50と接触する全体的な内表面は、円筒形である。
【0084】
台座30と、台座30の領域およびチャネル3の台座がない領域において画定される第一の半径と第二の半径との間の差異が、
図6で見てわかる。
【0085】
図7の第二の正面図において、台座30の内側のコンベヤベルト29を示す。この図では、ペーパ31に包まれ、第一の管状要素2に挿入された、コンベヤベルト29上の細長いロッド50も図示される。
【0086】
直径調整装置1、10、100、200の記述した全ての実施形態において、装置、例えば規制手段は、第一の管状要素2の出口の直径を示す情報を表示するよう適合されてもよい。
【0087】
さらに、細長いロッド50の直径を最終直径に変更するのに必要な圧縮強度についての情報を付与する強度センサ24と、第一の管状要素の出口を退出する細長いロッドの最終直径を測定する直径測定装置が、直径調整装置1、10、100、200の全実施形態において存在し得る。センサ24と直径調整装置によって受信される信号へのフィードバックとして信号を発信するのに適した制御ユニット25が存在してもよい。
【0088】
こうして形成されたその最終直径を有する細長いロッド50は、エアロゾル形成物品を得るためにさらに処理されてもよい(添付図面には図示しない)。