(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
本主題発明は、機械的な結合器を対象とする。もっと詳しく言うと、一つの結合装置を対象とする。これは、多管腔の管セットを外科用のアクセス装置に連結するためのものである。これは、最小侵襲性外科的処置をしている間に使用される。これは、外科用の気体を送り届けるためのものである。
【0003】
腹腔鏡下又は「最小侵襲性」の外科的技法は、胆嚢切除術、虫垂切除術、ヘルニア修復、腎切除術などの処置の実行において一般的になりつつある。そのような処置の利点は、前記患者に与えられる外傷が減り、感染の機会が減り、回復時間が短くなることを含む。前記腹腔(腹膜腔)のなかにおけるそのような処置は、套管針又はカニューレとして知られる装置によって一般に実行される。これにより、腹腔鏡器具を患者の前記腹腔のなかへ容易に導入できるようになる。
【0004】
加えて、そのような処置は、一般に、前記腹腔(腹膜腔)に、加圧された流体(二酸化炭素など)を満たし又は「吹き込み」、気腹と呼ばれるものを生み出すことを伴う。前記吹き込みは、外科用アクセス装置(ときとして「カニューレ」又は「套管針」と呼ばれる。)によって実現してもよい。これは、吹き込み流体を送り届けるよう装備される。または、独立した吹き込み装置によって実現してもよい。これは、吹き込み針(ベレス針)などである。吹き込み気体を実質的に失うことなく外科用器具を前記気腹のなかへ導入することが、前記気腹を維持するためには望ましい。
【0005】
一般的な腹腔鏡下処置をしている間、外科医は、小さな切開を三から四箇所作製する。これは、普通、それぞれが約十二ミリメートル以下である。これは、一般に、前記外科用アクセス装置それ自体を使って作製される。これは、一般に、そのなかに置かれた独立した挿入具か閉塞具かを使用する。挿し込んだのち、前記挿入具を取り去る。そして、前記套管針によって、前記腹腔に挿し込むべき器具がアクセスできるようになる。一般的な套管針は、しばしば、前記腹腔に吹き込む手段を提供する。これにより、前記外科医は、そのなかで作業すべき開いた内部空間を得る。
【0006】
前記套管針は、前記外科用器具を少なくとも最低限自由に動かせるようにしつつ、前記套管針と使用中の前記外科用器具との間を封止することにより、前記内腔のなかにおける前記圧力を維持する手段を提供しなければならない。そのような器具は、例えば、鋏、把持器具、及び、閉鎖器具、焼灼ユニット、カメラ、光源などの外科用器具を含んでもよい。封止要素又は機構を、一般に、套管針の上に設ける。これにより、吹き込み気体が逃げるのを防ぐ。封止要素又は機構は、一般に、比較的柔軟な材料で作製したダックビル型の弁を含む。これにより、前記套管針を通り抜ける外科用器具の外側表面の周りを封止する。
【0007】
更に、腹腔鏡手術において、電気焼灼法及び他の技法(例えば高調波メス)により、外科的内腔のなかに煙などのデブリが生じる。これが、視界を曇らせ、内視鏡などの表面を覆うことにより、視認性が低下する。様々な外科用吹き込みシステム及び煙排出システムが本分野で知られている。
【0008】
コネチカット州ミルフォードのサージクェストは、外科用アクセス装置又は套管針を開発してきた。これにより、従来の機械的な封止なしに、吹き込まれる外科的内腔にアクセスできるようになる。そして、関連するシステムを開発してきた。これは、そのようなアクセス装置に十分な圧力及び流量を提供するためのものである。これは、全体又は一部において、米国特許第7,854,724号に記述されたとおりである。その開示は、ここに参照により全体として組み入れられる。
【0009】
サージクェストは、多モードシステム並びに関連する装置及び方法を、やはり開発してきた。これは、外科用の気体を送り届ける複数の機能を実行することができる。これは、標準的な又は特殊な外科用アクセス装置などの器具(ベレス針など)に吹き込むことと、標準的な又は特殊な外科用アクセス装置を通して煙を排出することと、特殊な機能(吹き込み流体を再循環し濾過することなど)とを含む。そのような多モードシステム及び関連する装置の例は、米国特許出願公開第2012/0150101号に開示されている。これは、ここに参照により全体として組み入れられる。
【0010】
多モードシステムでは、一般に、使い捨て濾過カートリッジを使用する必要がある。これは、複数の流路を有する。これは、米国特許第7,976,598号及び米国特許出願公開第2013/0231606号に開示されているとおりである。これは、ここに参照により全体として組み入れられる。この使い捨て濾過カートリッジは、吹き込み器のなかに設置され、多管腔の管セットに連結される。これは、外科用アクセス装置又は套管針(例えば、米国特許出願公開第2012/0245511号に開示された前記装置など。これは、ここに参照により全体として組み入れられる。)と連通する。
【0011】
前記管セットと前記外科用アクセス装置又は套管針との間の機械的な前記連結は、一般に、ねじ連結である。そして、しばしば、複数の流路を正確に位置合わせする必要がある。この連結を実現するには、かなりの時間がかかり得る。そして、器用さがある程度必要となり得る。多管腔の管セットを外科用アクセス装置に取り外し可能に連結するための独特の結合システムが、この欠点を克服する。これは、米国特許出願公開第2014/0171855号に記述されている。その開示は、ここに参照により全体として組み入れられる。この連結は、独特の三重ルアー型継手の形である。これは、コスト的に効果的なやり方で製造することが比較的困難である。有益なのは、したがって、結合装置を提供することである。これは、複数の流経路を位置合わせするためのものである。これは、コスト的にもっと効果的なやり方でもっと容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】結合組み立て体の斜視図。これは、三管腔の管セットのためのものである。これは、本主題発明にしたがう。結合具及び対合装置を示す。これは、管セットを套管針に連結するよう構成されている。
【
図2】
図1の前記結合具の分解斜視図。複数のOリングと、直径方向に向かい合ったラッチ組み立て体とを示す。
【
図3】
図1の線3−3に沿って切った断面図。前記結合具及び対合装置を示す。
【
図4】前記結合具及びそこに取り付けられた対合装置の斜視図。
【
図5】前記結合具及び対合装置の斜視図。前記結合具を前記対合装置から取り去るところを示す。
【
図6】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、三管腔の管セットのためのものである。結合具及び対合装置を示す。
【
図7】
図6の前記結合具の分解斜視図。前記ラッチ組み立て体の対称な可撓性のタブを示す。
【
図8】
図6,7の前記結合具の可撓性の前記タブの詳細図。
【
図9】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、三管腔の管セットのためのものである。結合具及び対合装置を示す。
【
図10】
図9の前記結合具のラッチ組み立て体の斜視図。
【
図11】
図9の線11−11に沿って切った断面図。それぞれのラッチ組み立て体のラチェット歯を示す。
【
図12】
図9の線12−12に沿って切った断面図。結合具を対合装置から取り去るところを示す。
【
図13】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、三管腔の管セットのためのものである。結合具と対合装置とを示す。
【
図14】
図13の前記結合具の外側のスリーブを示す斜視図。これは、近位位置にある。これにより、内側のスリーブの周方向に配列された可撓性の指状部が露出する。
【
図15】
図14の線15−15に沿って切った断面図。可撓性の前記指状部を示す。これは、前記対合装置と係合する。
【
図16】内側の前記スリーブの可撓性の前記指状部を示す側面図。これは、前記対合装置のポストで係止されている。
【
図17】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、三管腔の管セットのためのものである。結合具を示す。
【
図18】環状組み立て体の斜視図。これは、前記結合具と連繋する。これは、可撓性のアーム取り付けられた円板を有する。
【
図19】
図17の前記結合具の斜視図。外部ポストと、二つの固着具とを示す。これにより、前記環状組み立て体と係合する。
【
図20】前記結合具と、対合装置との斜視図。前記結合具を前記対合装置から取り去るところを示す。
【
図21】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、二管腔の管セットのためのものである。結合具と、対合装置とを示す。
【
図22】
図21の前記結合具の分解斜視図。環と、シュラウドとを示す。
【
図23】
図21の線23−23に沿って切った断面図。組み立てられた結合具と、前記結合具及び対合装置の間の前記係合とを示す。
【
図24】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、二管腔の管セットのためのものである。結合具と、対合装置とを示す。
【
図25】
図24の前記結合具の分解斜視図。一体に連結された環及びシュラウドを示す。
【
図26】
図24の線26−26に沿って切った断面図。組み立てられた結合具、及び、前記結合具及び対合装置の間の位置合わせを示す。
【
図27】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、単管腔とともに使用するためのものである。結合具及び対合装置を示す。
【
図28】
図27の前記結合具の分解斜視図。一体に連結された環及びシュラウドを示す。
【
図29】
図27の線29−29に沿って切った断面図。組み立てられた結合具と、前記結合具及び対合装置の間の位置合わせとを示す。
【
図30】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、単管腔とともに使用するためのものである。結合具と、対合装置とを示す。
【
図31】
図30の前記結合組み立て体の分解斜視図。環と、シュラウドとを示す。
【
図32】
図30の線32−32に沿って切った断面図。組み立てられた結合具と、前記結合具及び対合装置の間の位置合わせとを示す。
【
図33】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、単管腔とともに使用するためのものである。結合具と、対合装置とを示す。
【
図34】
図33の前記結合組み立て体の切り欠き斜視図。前記結合具が回転するところを示す。これにより、前記対合装置のポストにカム細穴のなかで係合する。
【
図36】
図34の前記結合具の斜視図。対合装置のポストが、対応する前記カム細穴のなかで完全に係止されている。
【
図37】
図36の前記カム細穴のなかにある対合装置の前記ポストの詳細図。
【
図39】結合具の代替の実施形態。これは、単管腔とともに使用するためのものである。
【
図40】
図39の線40−40に沿って切った断面図。結合具の前記本体のばね波形座金を示す。
【
図41】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、単管腔とともに使用するためのものである。係止タブを有する結合具を示す。これは、前記結合具に対合装置を組み付け、分解するためのものである。
【
図42】
図41の結合具の斜視図。前記係止タブを示す。これは、前記対合装置の環状辺縁部を跨いで配置されている。
【
図43】
図41の線43−43に沿って切った断面図。前記結合具及び対合装置の間の位置合わせを示す。
【
図44】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、単管腔とともに使用するためのものである。結合具と、対合装置とを示す。
【
図45】
図44の線45−45に沿って切った前記結合具及び対合装置の断面図。雌ねじを伴う前記結合具を示す。これにより、前記対合装置の雄ねじに係合する。
【
図46】
図44の組み立てられた前記結合具及び対合装置の断面図である。
【
図47】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、単管腔とともに使用するためのものである。結合具と、対合装置とを示す。
【
図48】
図47の線48−48に沿って切った断面図。前記結合具が回転するところを示す。これにより、前記対合装置の雄ねじに係合する。
【
図49】
図47の組み立てられた前記結合具と前記対合装置との断面図。
【
図50】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、単管腔とともに使用するためのものである。結合具と、対合装置とを示す。
【
図51】
図50の線51−51に沿って切った前記結合具の断面図。ばね負荷された環状組み立て体を示す。これにより、結合具を対合装置で係止する。
【
図52】
図50の前記結合具の断面図。前記結合具を取り去るところを示す。これは、前記環状組み立て体のタブを押し下げることによる。
【
図53】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、単管腔とともに使用するためのものである。結合具と、対合装置とを示す。
【
図54】
図53の線54−54に沿って切った断面図。前記結合具の枢動するラッチを示す。これにより、前記対合装置の外部環に係合する。
【
図55】前記結合具の断面図。前記ラッチが枢動することにより、係止機構が撓み、対合装置のポストを跨ぐところを示す。
【
図56】前記結合具の断面図。前記ラッチを示す。これは、対合装置で完全に係止されている。
【
図57】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、単管腔とともに使用するためのものである。結合具と、対合装置とを示す。
【
図58】
図57の前記結合具及び対合装置の分解斜視図。前記結合具の外側のスリーブの枢動するラッチを示す。
【
図59】
図57の線59−59に沿って切った断面図。前記ラッチを示す。これは、外側の前記スリーブの上にある鍔部の周りで枢動可能である。
【
図60】前記ラッチの断面図。前記ラッチを押すことにより、ラッチの係止機構を枢動させるところを示す。これにより、対合装置のポストに係合する。
【
図61】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、単管腔とともに使用するためのものである。結合具と、対合装置とを示す。
【
図62】
図61の前記結合具及び対合装置の分解図。対合装置のポストを示す。これは、結合具のねじ山のなかに係止している。これにより、結合具及び対合装置を組み付ける。
【
図63】結合組み立て体の代替の実施形態の斜視図。これは、単管腔とともに使用するためのものである。結合具と、対合装置とを示す。
【
図64】
図63の線64−64に沿って切った前記結合具の断面図。係止環の上にある指状のタブを示す。これは、前記結合具のねじ山のなかへ延びている。
【
図65】
図63の前記結合具の斜視図。指状のタブを押すことにより、結合具を対合装置から係合解除するところを示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
ここで図面を参照する。似た参照番号は、ここに開示される主題の同様の構造的特徴や要素を識別する。
図1に示すのは、一つのシステムである。これは、管セットを外科用装置に解放可能に結合するためのものである。これは、本主題発明の好ましい実施形態にしたがって構成されている。そして、全体として、参照番号100によって指定されている。
【0026】
以下の記述において、
図1〜20は、結合具と、対合装置とを含む。これは、現在の三管腔システムを改良するよう設計されている。
図21〜26は、二管腔連結具を示す。
図27〜65は、単管腔結合具のための機構を含む。
【0027】
I.三管腔結合組み立て体
図1を参照する。結合組み立て体100は、結合具200を含む。これは、前記結合具200を連結具(対合装置)300に選択的に連結するよう適合され構成されている。これは、外科用装置(例えば、套管針)と合体するためのものである。ここに記述する前記結合具200及び対合装置300の特徴は、現在の三管腔結合具(例えば、米国特許出願公開第2014/0171855号(これは、ここに参照により全体として組み入れられる。)に開示されているようなもの)を改良し、現在の対合装置となお後方互換でありながら、もっと良好に製造できるよう設計されている。前記結合具200とともに使用することが考えられる前記外科用装置の特徴は、米国特許第7,854,724号でもっと詳しく説明されている。これは、ここに参照により全体として組み入れられる。そして、ここでは詳しく論じない。
【0028】
図1〜4を参照する。前記結合具200は、概して円筒形の細長い本体214を含む。これは、向かい合った遠位214a及び近位の端部分214bを有する。結合具の前記本体214は、平行な複数の管継手を通して三管腔の管204を介して一般的な濾過器に直接連結される。結合具の前記本体214の遠位の前記端部分214aは、複数の流路を含む。これは、同心の四つの環状壁によって画定されている。もっと詳しく言うと、結合具の本体214の遠位の前記端部分214aは、中心の流路222を含む。これは、内側の環状壁232によって画定されている。そして、中間の流路224を含む。これは、中間の環状壁234と内側の前記環状壁232との間に画定されている。そして、外側の流路226を含む。これは、外側の環状壁236と中間の前記環状壁234との間に画定されている。
【0029】
複数のOリングを、それぞれの対応する環状壁の上にある溝のなかに配置する。これにより、結合具の前記本体214が、前記対合装置300のルアー継手322(
図3に示す)と対合する。前記ルアー継手322は、同軸の流路である。これは、完全に組み立てたとき、前記結合具200の前記環状壁232,234,236及び流路222,224,226と対合する。前記Oリングにより、前記結合具200を製造しやすくなる。これは、追加的なルアーを必要とせずに、前記対合装置300の前記ルアー継手322と嵌まり合い、それでもなお、市販の既存製品すべてと後方互換である。
図2に示すとおり、第一のOリング242を、内側の環状壁232の外部部分の上にある溝252のなかに配置する。同様に、第二のOリング244を、中間の環状壁234の外部部分の上にある溝254のなかに配置する。第三のOリング246を、外側の環状壁236の外部部分の上にある溝256のなかに配置する。
【0030】
引き続き
図1〜3を参照する。結合具の前記本体214は、対称ないくつかの機構を含む。これにより、結合具200を前記対合装置300と接合する。対称な前記機構は、直径方向に向かい合った二つのラッチ組み立て体を含む。これは、ラッチ262,264と、キャップ272,274とを含む。二つのばね282,284により、前記ラッチ262,264をばね負荷し、前記整合装置300を用いて容易に操縦可能にすることができる。前記ラッチ262,264は、概して半円形の筐体である。これは、結合具の前記本体214の遠位の前記端部214aの上に配置されている。
【0031】
それぞれのラッチ262,264は、外側へ向けて延びた平行な二つの延長部262a,262b,264a,264bを含む。これは、結合具の前記本体214の細穴268のなかで摺動可能に係合する。
図4に示すとおり、組み立てたとき、前記延長部は、前記細穴のなかで並置される。これにより、延長部264a,264bは、それぞれ、延長部262a,262bの内側にある。それぞれのラッチ262,264は、係止機構283,285を、やはり含む。これは、前記結合具200が前記対合装置300と接合したとき、前記環状壁及び対合装置を完全に囲み込む。前記係止機構283,285の端部283a,283b,285a,285bは、前記結合具200及び対合装置300が接合したとき、互いに隣接する。換言すると、完全に組み立てたとき、端部283a,285aが互いに隣接し、端部283b,285bが互いに隣接する。加えて、それぞれの係止機構283,285は、カム面292,294を、それぞれ含む。これは、対合装置の外部表面314と対合する。これにより、前記結合具200を決まった場所に保持する。
【0032】
キャップ272,274は、ラッチ262,264と容易にしっかり嵌まり合いつつ、前記ばね280,282を、やはり操作するよう設計されている。それぞれのキャップ272,274は、切り欠き272a,272b,274a,274bを含む。これは、ポスト272c,272d,274c,274dを伴う。これは、対応するそれぞれの延長部262a,262b,264a,264bの穴262c,262d,264c,264dに係合する。例えば、
図4に示すとおり、延長部264aは、キャップ272の切り欠き272aのなかに配置され、ポスト272cが穴264cのなかにある。それぞれのキャップは、更に、ばねポケット272e,274eを含む。これにより、前記ばね282,284を、前記キャップ272,274と結合具の本体214の対応するばね穴293,295との間に包含する。
【0033】
図4,5を参照する。前記結合具200及び対合装置300は、容易に接合できる。これは、単に、前記結合具300を、前記対合装置300の径方向外側へ向けて延びたポスト312に押し当てることによる。もっとはっきり言うと、カム面292,294がポスト312に当たって押し上がる。これにより、前記Oリング242,244,246が前記対合装置300の前記ルアー継手322に係合し始める。前記結合具200を前記対合装置300へ向けて押し続けることにより、前記係止機構283,285がカム運動し始めて持ち上がり、前記ポスト312を跨いで、前記対合装置300に当たる。前記結合具200を前記対合装置300に完全に押し当てると、前記カム面292,294は、前記対合装置300の表面314に載った位置に係止される。
【0034】
端部283a,283b,285a,285bが隣接していることにより、前記ラッチ262,264は、対合装置300の一部分を完全に囲み込む。この時点で、前記配管204がねじれると、前記結合具200は、前記対合装置300の周りでねじれることができ、引き離されない。
【0035】
図5を参照する。前記結合具200は、前記対合装置300から容易に取り去ることができる。これは、両方のばねポケット272e,274eを押し下げることによる。これにより、ばね282,284を圧縮して、前記係止機構283,285を分離させる。もっとはっきり言うと、前記ばね282,284を圧縮すると、係止機構283,28が分離し始める。これにより、今度は、端部283a,285bを互いから引き離せるようになる。前記係止機構283,285が分離すると、前記結合具200を、前記対合装置300から取り去ることができる。これは、単に、前記結合具200を前記対合装置300から引き離して外すことによる。
【0036】
前記結合組み立て体の代替の実施形態をここに示し記述する。以下で詳しく記述する結合具及び対合装置は、結合具200及び対合装置300と同様の機構を含む。したがって、同様の参照番号を示し、これにより、同様の機構を識別する。そして、追加的に詳しい記述はしない。
【0037】
図6〜8を参照する。結合組み立て体600の代替の実施形態は、結合具700を含む。これは、キャップ772,774を有する。これは、可撓性のタブ796,798をそれぞれ伴う。これは、対合装置800と係合し、結合具700を決まった場所に保持する。もっとはっきり言うと、可撓性のタブ796,798が、前記キャップ772,774から外側へ向けて概して「V」字状に延びている。そして、結合具700及び対合装置800を分解したとき、結合具の本体614の対応する平坦な表面776,778に隣接して位置する。
【0038】
結合具の本体714を対合装置800へ向けて押し当てると、可撓性の前記タブ796,798は、ポスト812と接触したとき、分離し又は撓み、結合具の本体714から離れる。押し続けることにより、端部783a,785a及び783b,785bが動かされて、互いから離れる。これにより、結合具700を押して、ポスト812を跨ぐことができるようになる。可撓性のタブ796,798は、対合装置800の表面814に沿って固定される。結合具の前記本体714は、キャップ772,774を押すことにより、前記対合装置800から解放される。これにより、可撓性の前記タブ796,798が、端部783a,785a及び783b,785bを分離させる。これにより、前記結合具700を対合装置800から引き離して外すことができるようになる。
【0039】
図9〜12を参照する。結合組み立て体900の代替の実施形態を示す。これは、結合具1000を有する。これは、片持ちアーム1072,1074を伴う。これは、対称なラッチ1062,1064からそれぞれ延びている。ラッチ1062,1064は、延長部1062a,1062b,1064a,1064bをそれぞれ含む。これは、開口1068を通して結合具の本体1014と摺動可能に係合する。二つの開口1068を、
図9に示す。これにより、そこを通して延長部1062a,1064aを受け入れる。それぞれの延長部1062a,1062b,1064a,1064bは、ラチェット歯1062c,1062d,1064c,1064dをそれぞれ含む。これは、前記ラッチ1062,1064を一緒に係止する。例えば、
図11に示すとおり、ラチェット歯1062c,1064cは、ラッチ1062,1064が係止位置にあるとき、一緒に係止される。
【0040】
片持ちアーム1072,1074は、前記ラッチ1062,1064から近位へ向けて延びている。そして、結合具の前記本体1014を前記対合装置1100から取り去るための支点として使用される。前記結合具1000を前記対合装置1100と係合させるには、前記結合具1000を前記対合装置1100に押し当てる。その結果として、前記ラッチ1062,1064の上にあるカム面1092,1094が押されてポスト1112を跨ぎ、その結果として、前記カム面が前記対合装置1100の表面1114に当って係止される。取り去るには(
図12に示す)、前記片持ちアーム1072,1074を結合具の本体1014へ向けて押すことにより、前記ラチェット歯1062c,1062d,1064c,1064dを解放する。これにより、係止機構1083,1085が分離する。これにより、前記端部1083a,1085a及び端部1083b,1085bが分離する。これにより、結合具1000を対合装置1100から引き離して外すことができるようになる。
【0041】
図13〜15を参照する。結合組み立て体1300の更なる実施形態を示す。結合具の本体1414は、ばね負荷された外側のスリーブ1462を含む。これは、内側のスリーブ1464を取り巻いている。内側の前記スリーブ1464は、周方向に配列された可撓性の複数の指状部1464aを含む。これは、前記結合具1400の環状壁1432,1434,1436と、Oリング1442,1444,1446と、流路1422,1424,1426とを取り囲む。環状溝1475(
図15に示す)が、結合具の前記本体1414の遠位の前記端部1414aの上に含まれている。これは、内側の前記スリーブ1464を結合具の前記本体1414と係止する。外側の前記スリーブ1462が遠位位置にあるとき(
図13に示す)、内側の前記スリーブ1464はそのなかに固定され、可撓性の前記指状部1464aは係止位置にある。結合具の前記本体1414の鍔部1465が、少なくとも一つのばね1466を、結合具の前記本体1414及び外側のスリーブ1462の間の位置に維持する。
【0042】
前記結合具1400を前記対合装置1500と係合するには、外側の前記スリーブ1462の取っ手1476,1478を近位へ向けて引っ張る(
図14に示す)。これにより、可撓性の前記指状部1464aが露出する。前記結合具1400を、その後、前記対合装置1500に押し付け、可撓性の前記指状部1464aの上にあるカム面1464bがカム運動して持ち上がり、前記ポスト1512を跨ぐ(
図15に最も良く示す)。その結果として、可撓性の前記指状部1464aの鉤機構1464cがポスト1512に当たって係止される(
図16に最も良く示す)。外側の前記スリーブ1462は、遠位へ向けて解放される。これは、内側の前記スリーブ1464をもう一度覆い、可撓性の前記指状部1464aを固定する。取り去るには、外側の前記スリーブ1462を引っ張って、前記近位位置にし、可撓性の前記指状部1464aを露出させる。これにより、前記結合具1400を対合装置1500から引き離して外すことができるようになる。
【0043】
図17〜20は、結合組み立て体1700の追加的な実施形態を示す。これは、結合具1800及び対合装置1900を伴う。
図18は、環状組み立て体1816を示す。これは、結合具の本体1814と係止し、密封を維持する。前記環状組み立て体1816は、円板1818を含む。そして、アーム1820を含む。これは、前記円板1818から垂直に外側へ向けて延びている。結合具の本体1814は、外部ポスト1832を含む。そして、二つの固着具1834を含む。これにより、前記アーム1820に係合して、円板1818が前記対合装置1900へ向けて直線的に移動するのを防ぎ、しかし、前記円板1818が結合具の本体1814に対して垂直に移動できるようにする。
【0044】
結合具の本体1814は、環状外部溝1827(
図19に示す)を、やはり含む。これにより、前記円板1818を決まった場所に保持する。そして、追加的な機構(例えば切り欠き及び溝)1828(
図18に示す)を含む。これは、前記円板1818の関連する機構1825に対応している。これにより、前記円板1818が、結合具の本体1814としっかり嵌まり合う。前記アーム1820は、前記円板1818から近位へ向けて延びている。そして、概して「L」字状の開口1846を含む。これは、前記アーム1820が圧縮位置にあるとき、結合具の前記本体1818の前記固着具1834に付着する。
図18に示すとおり、可撓性のタブ1823は、非圧縮位置にあるとき、前記アーム1820のなかに配設され、結合具の本体1814のポスト1832に対して対合する。
【0045】
使用するには、前記結合具1800を、前記対合装置1900に押し込む。その結果として、前記円板1818の上にあるカム面1892(
図20に示す)がカム運動して持ち上がり、対合装置の前記ポスト1912を跨いで、前記円板1818を前記対合装置1900の表面1914に対して係止する。この位置において、前記結合具1800は、前記濾過器からの前記管1804がねじられると、前記対合装置1900の周りで回転できる。
図20に示すとおり、前記アーム1820を押し下げることにより、可撓性のタブ1823を固着具1832に対して押し付け、カム面1892を対合装置から緩める。結合具は、前記対合装置から引き離して外すことができる。
【0046】
II.二管腔結合組み立て体
図21〜23は、結合組み立て体2100を示す。これは、二管腔結合具2200を有する。そして、対合装置2300を有する。これは、二重ルアー2322機構を伴う。前記結合具2200は、環2252と、連結具2256とを含む。両者は、シュラウド2254に結合している。前記環2252及びシュラウド2256は、前記連結具2256の概して円筒形の細長い本体2214と直線的に位置合わせされている。連結具の前記本体2214は、近位の端部2214aを含む。そして、反対側の遠位の端部2214bを含む。これは、前記シュラウド2254及び環2252と結合する。そして、前記対合装置2300のルアー継手2322と係合する。前記連結具2256は、同心の二つの環状壁を遠位の前記端部の上に含む。これにより、二つの流路が可能となる。明確に言うと、内側の年間壁2232は、画定している。内側の流路2222は、内側の環状壁2232によって画定されている。外側の流路2224は、内側の前記環状壁2232と外側の環状壁2234との間に画定されている。
【0047】
図22,23に示すとおり、前記環2252は、前記連結具2256及びシュラウド2254を前記対合装置2300に、雌ねじ2262を用いて接合する。これは、前記対合装置2300に回転係合する。前記環2252は、タブ2264を含む。これは、前記連結具2256の細穴2266にスナップして嵌まり込む。これにより、その間の回転移動を制限する。前記環2252は、更に、可撓性の指状部2272を有する。これは、前記シュラウド2254の傾斜部2258と係合する。組み立てられた前記結合具2200を前記対合装置2300に取り付けるには、使用者が、まず、前記シュラウド2254を回転させる。前記シュラウド2254が回転することにより、環2252のねじ山2262が前記対合装置2300のポスト2312に当って係合し係止できるようになる。加えて、シュラウドの前記傾斜部2258が、前記環2252の可撓性の前記指状部2272に接触する。適切なトルクを加えると、可撓性の前記指状部2272は、ラチェット運動して前記傾斜部2258から離れ、前記ルアー2322を前記環状壁2232,2234としっかり固定する。係合解除するには、前記使用者が、単に、前記シュラウド2254を逆回転させる。これにより、環2252の前記ねじ山2262を対合装置2300の前記ポスト2312から解放する。
【0048】
図24〜26の前記結合組み立て体2400は、結合組み立て体2400の更なる実施形態である。これは、二管腔結合具2500を対象とする。この実施形態において、環2552及びシュラウド2554を一体に組み合わせて、単一のシュラウド組み立て体2558とする。前記シュラウド組み立て体2558は、雌ねじ2562(ねじ山2262と同様)を含む。これは、前記対合装置に係合する。そして、直線スナップ機構2564(2264と同様)を含む。これは、前記シュラウド組み立て体2558を前記連結具2556に取り付ける。前記結合具2500を前記対合装置2600に取り付けるには、前記対合装置の前記ポスト2612を前記雌ねじ2562と位置合わせする。前記シュラウド組み立て体2558を回転し、その結果として、連結具の前記環状壁2532,2534と対合装置2600の前記ルアー2622とを取り付ける。
【0049】
III.単管腔結合組み立て体
図27〜29は、結合組み立て体2700を示す。これは、
図24〜26の結合組み立て体240と同様である。しかしながら、前記連結具2800は、単管腔を対象とする。前記対合装置2900は、単一のルアー2922を含む。この実施形態において、連結具の前記本体2814の遠位の端部2814aは、一つの環状壁2832と、一つの流路2822とを含む。前記環2825及びシュラウド2854の設計は、環2552及びシュラウド2554と同一である。前記環2825及びシュラウド2854は、一体に連結され、これにより、シュラウド組み立て体2858を形成する。前記シュラウド組み立て体2858は、雌ねじ2862を有する。これは、前記対合装置2900のポスト2912と対合する。そして、直線スナップ機構2864を有する。これにより、連結具の遠位の端部2814aに係合する。前記シュラウド組み立て体2858が回転し、その結果として、前記雌ねじ2862が対合装置2900に係合し、前記環状壁2832及びルアー2922が一緒に嵌まり合う。
【0050】
図30〜32は、結合組み立て体3000を示す。これは、
図21〜23に示す結合組み立て体2100と同様である。しかしながら、前記連結具3100は、単一の流路3132を対象とする。これは、一つの環状壁3134を伴う。前記対合装置は、単一のルアー3222を含む。環3152は、スナップ機構3164を用いて前記連結具3156に付着する。これにより、前記連結具3156が回転しないようにする。前記環は、可撓性の指状部3172を、やはり有する。これは、シュラウド3154のなかで、傾斜形状3158を跨いでラチェット運動する。結合具3100は、対合装置3200に係合する。これは、結合具2200と同様である。回転移動をシュラウド3154に加えると、雌ねじ3162がポスト3212と係止する。
【0051】
ここで
図33〜37を参照する。結合組み立て体3300を示す。これは、結合具3400及び対合装置3500を有する。前記結合具3400は、概して円筒形の本体3414を有する。これは、近位の部分3414aを伴う。これにより、単管腔の管3404に係合する。そして、遠位の部分3414bを伴う。これにより、対合装置3500と係合する。結合具の前記本体3414は、単一の環状壁3432を含む。これは、流路3422を伴う。前記環状壁3432の内部の直径は、前記管3404よりも大きい。これにより、前記管3404が前記流路3422のなかでしっかりと嵌まる。これにより、滑らかに気体が流れるのを促進する助けとなる。同様に、前記環状壁3432の内側の前記直径は、前記対合装置3500の外側の前記直径よりも大きい。これにより、前記流路3422のなかでしっかりと嵌まる。これにより、前記対合装置3500が、結合具の前記本体3414のなかに配置されたOリング3412と係合する。
【0052】
結合具の前記本体3414の遠位の前記端部3414bは、複数のカム細穴3542を含む。これにより、対合装置3500のポスト3512と係合する。前記ポスト3512は、概して平坦な表面3512aを有する。これにより、前記カム細穴3542の対応する平坦な端部3542aと対合する。しかしながら、前記ポストの幾何学的形状の変種が、やはり考えられる。円形ポストなどである。加えて、前記結合具及び対合装置の更なる実施形態は、ポスト及び対応するカム細穴の数における変種を含んでもよい。
【0053】
前記結合具3400を前記対合装置3500に取り付けるには、前記対合装置3500を、まず、前記流路3422に挿し込んで、前記カム細穴3542及びポスト3512を位置合わせする。前記対合装置3500を押して前記流路3422に通し、その結果として、前記対合装置3500の外部の前記壁が、前記Oリング3412と接触する。前記対合装置3500を前記結合具3400に押し込み続けることにより、ポスト3512を押し始め、前記カム細穴3512に入る。前記結合具3400を押し続けながら回転し、これにより、前記ポスト3512が前記カム細穴3542のなかで完全に回転し、前記ポスト3512が前記カム細穴3542と係止する位置になる(
図36,37に示す)。前記係止位置において、前記結合具3400は、取り去るまで、引き外し又は回し外しに抵抗する。
【0054】
取り去るには、前記結合具3400及び対合装置3500を互いへ向けて再び押して、逆回転する。これにより、前記ポスト3512が、対応する前記カム細穴3542を回って動く。この動きにより、前記ポスト3512を前記カム細穴3542から解放し、前記結合具3400及び対合装置3500が互いから引き離される。
図33〜37に示すとおり、カム細穴3542は、概して「U」字状の構成を有する。これにより、そのなかにポストを係止する。しかしながら、他の同様の設計を利用してもよい。例えば、
図38に示すとおり、カム細穴3842のための代替の設計を図示する。結合具の本体3814についての設計意図は、前記カム細穴3842が、前記ポストを前記カム細穴3842bの前記端部に向かわせることである。そこでは、使用者が再び結合具の前記本体3814を対合装置3500へ向けて押し、取り去るための逆回転を始めるまで、前記ポスト3512を引き又は回転して外すことが制限される。
【0055】
図39は、結合具3900の代替の実施形態を示す。結合具3900は、結合具3400と同様である。結合具3900は、単管腔の管3904のために設計されている。そして、結合具の本体3914の遠位の端部3914bに沿って、カム細穴3942を含む。結合具3900は、圧縮ばね3952を含む。これは、結合具の本体3914のなかで、Oリング3946の近位に配置されている。前記圧縮ばねは、波形座金3952として示す。これは、前記ポスト(例えば、ポスト3512)が結合具の前記カム細穴3942の係止位置(
図37に示す)にあるとき、対合装置(例えば、対合装置3500)に接触し、結合具の取り去りに対するばね負荷された抵抗を生成する。
【0056】
図41〜42は、結合組み立て体4100の代替の実施形態を示す。これは、結合具4200及び対合装置4300を含む。結合具4200は、Oリング4212を含む。これにより、対合装置4300を結合具4200に固定して封止する。この実施形態において、前記対合装置4300の内側の直径は、前記管4204の内側の前記直径よりも大きい。これにより、気体の流れを助ける。更なる代替の実施形態は、前記管及び対合装置の両方について、内側の前記直径が同一である。これは、
図33に示す結合組み立て体3300と同様である。
【0057】
図42に示すとおり、結合具の前記本体4214の遠位の部分4214bは、概して円錐状である。これは、可撓性のタブ4276,4278を少なくとも二つ伴う。これは、外側の縁4274から延びている。遠位の前記部分4214bは、更に、外部隆起部4268を含む。これは、タブ4276,4278を操縦するためのものである。前記対合装置の遠位の部分4314bは、外部の直径が、近位の部分4314aよりも大きい。そして、環状辺縁部4328を含む。傾斜形状4326によって、可撓性の前記タブ4276,4278を前記環状辺縁部4328へ向けて案内する。使用者が前記結合具4200を前記対合装置4300へ向けて押すと、可撓性の前記タブ4276,4278が前記傾斜形状3526に沿って外側へ向けて撓む。その後、前記辺縁部4328に当ってスナップし、前記結合具4200を前記対合装置4300に固定する。取り去るには、前記使用者が、前記外部隆起部4268を握り締める。これにより、撓む前記タブ4276,4278が広がって、前記辺縁部4328から離れて外れる。そして、前記結合具4200を引いて、前記対合装置4300から離す。
【0058】
図44〜49は、結合組み立て体4400,4700の代替の実施形態を示す。これは、結合具4500,4800及び対合装置4600,4800をそれぞれ伴う。これは、前記結合具4500,4800及び対合装置4600,4800の両方にねじを使用している。
図44〜45において、前記結合具4500は、内側4532及び外側のスリーブ4534を有する。外側の前記スリーブ4534は、可撓性の機構4572を含む。これは、組み立てている間、内側の前記スリーブ4532の対応する機構4556に当ってスナップする。例えば、
図45に示すとおり、外側のスリーブは、可撓性のタブ4572を有する。これは、内側のスリーブ4532に隣接して配設され、棚部4556の上に載っている。これにより、外側のスリーブ4534が直線移動するのを防ぐ。内側の前記スリーブ4532は、前記管腔4504に対して静止している。外側の前記スリーブ4534は、自由に回転できる。
【0059】
図45に示すとおり、Oリング4512を、内側の前記スリーブ4532の周りに固定する。これは、前記結合具4500を前記対合装置4600に封止するためである。外側のスリーブ4534は、雌ねじ4542を含む。これは、対合装置4600の雄ねじ4652に係合する。単に、外側の前記スリーブ4534を前記対合装置4600と位置合わせし、前記対合装置4600を回転して外側の前記スリーブ4534に入れることにより、前記結合具4500を対合装置4600と緊密に係合する。この実施形態は、設置されたとき、配管それ自体が回転しないよう設計されている。加えて、
図45に示すとおり、管4504の外部の前記直径は、前記対合装置4600の前記ルアー継手よりも小さい。しかし、同一でもよい。これは、先の実施形態で示したとおりである。
【0060】
図47〜49に示す前記結合組み立て体4700は、結合具4800を、やはり含む。これは、内側のスリーブ4832及び外側のスリーブ4834を伴う。内側の前記スリーブ4832は、配管4804に対して静止したままである。外側の前記スリーブ4834は、舌部4836及び環状溝形状4838(
図49に示す)を用いて、内側の前記スリーブ4832に付着する。これは、外側の前記スリーブ4834を内側の前記スリーブ4832に対して直線的に配置し、しかし、外側の前記スリーブ4834が自由に回転できる。Oリング4514を、封止のため、前記内側及び外側のスリーブ4832,4834の間に配設する。外側のスリーブ4534と同様、外側のスリーブ4834は、雌ねじ及びOリング4512を有する。これにより、対合装置4900の雄ねじ4952と係合し封止する。
【0061】
図50〜52を参照する。結合組み立て体5000のための別の実施形態を示す。この実施形態において、環状組み立て体を、前記結合具5100の遠位の部分5114bに配置する。もっとはっきり言うと、前記環状組み立て体は、環5142を含む。これは、結合具の前記本体5114のなかに部分的に配設されている。これは、前記環状壁5132を取り囲んでいる。ばね負荷された外部のタブ5152が、前記環5142から近位へ向けて延びている。これにより、前記環5142を操作できる。これにより、前記対合装置5200のポスト5212の周りで撓ませて、それと係合する。
図51に示すとおり、前記タブ5152は、ばねポケット5144を含む。これにより、ばね5146を、前記タブ5152及び結合具の本体5114の間に収容する。前記タブ5152は、概して鉤状の形状を有する。これは、結合具の本体5114の開口5162と対合する。
【0062】
組み立てるには、前記結合具5100を、前記対合装置5200に押し当てる。これにより、前記環5142のカム面5172が対合装置5200のポスト5212に接触する。押し続けることにより、前記ばね5146を圧縮する。これにより、前記環5142が撓んで前記ポスト5212を跨ぐことができる。完全に組み立てたとき、前記環5142の前記カム面5172は、対合装置5200の外部表面5214に沿って位置する。前記タブ5152を押すことにより(
図52に示す)、前記環5142が撓む。これにより、前記結合具5100を対合装置5200から引き離して外すことができる。
図50に示す前記実施形態は、円形のポストを示す。これにより、前記環を前記対合装置に固定する。しかしながら、環状辺縁部(例えば、
図53の対合装置5500で示すようなもの)などのような他の同様の構造を使用してもよい。
【0063】
図53〜56は、結合組み立て体5300のための更に別の代替の実施形態を示す。これは、結合具5400を含む。これは、枢動するラッチ5442を有する。この実施形態において、内側のスリーブ5432を、管5404に一体に連結している。ラッチ5442を、内側の前記スリーブ5432と外側のスリーブ5452との間に配置する。内側の前記スリーブ5432は、鍔部5434を含む。これは、枢動点としての機能を果たす。そして、ラッチ5442が対合装置5500へ向けて直線的に移動するのを防ぐ。外側の前記スリーブ5452は、可撓性のタブ5454を、やはり有する。これは、前記ラッチ5442を定位置又は閉位置に保持する。
【0064】
前記ラッチ5442は、係止機構5444を含む。これは、前記対合装置5500の上にある外部環(又は辺縁部)5512に係合する。組み立てるには、使用者が、前記ラッチ5442を押して枢動させる。これにより、係止機構5444が撓んで、内側の前記スリーブ5432から離れ、開位置になる。前記結合具5400を前記対合装置5500へ向けて押すことにより、前記係止機構5444が前記外部環5512を押し跨ぐことができる(
図55に示す)。前記ラッチ5442を解放すると、撓む前記タブ5454により、前記ラッチ5442が回転して閉位置に戻り、前記ラッチ5442を係止する。これにより、前記係止機構5444が、対合装置の表面5514に沿って配置される(
図56に示す)。
【0065】
取り去るには、前記使用者が前記ラッチ5442を押して、前記係止機構5444を前記外部環5512から解放する。そして、前記結合具5400を引いて、前記整合装置5500から離す。この設計の代替の実施形態は、前記ラッチを含む。これは、前記結合具及び対合装置を一緒に押したとき、前記対合装置に当ってカム運動しつつ開く。これにより、前記ラッチを押す必要なしに、前記係止機構が自己係止する。
【0066】
図57〜60は、結合組み立て体5700の別の実施形態を示す。これは、結合組み立て体5300と同様である。この実施形態において、ラッチ5842が、可撓性の環5844から延びている。これは、外側のスリーブ5852のなかにスナップし、外側のスリーブ5852に対して枢動する。組み立てるとき、外側のスリーブ5852は、内側のスリーブ5832を跨いで内側のスリーブ5832と嵌まり合う。これは、鍔部5834を含む。これにより、外側のスリーブ5852が動くのを防ぐ。ラッチ5842を押して解放することにより、環5844が外側へ向けて撓むことができる。これにより、ポスト5912を押し跨ぐ(
図60に示す)。又は、結合具を引いて対合装置5900から離すよう解放する。この設計は、前記ラッチを枢動させる(図示したとおり)ことによって使用するか、又は、前記整合装置のポストと係合している間、前記ラッチがカム運動して自動的に開くことによって使用するかしてもよい。
【0067】
図61〜62は、結合組み立て体6100の代替の実施形態を示す。これは、静止環6242と、回転環6252とを有する。前記静止環6242は、配管6204に連結する。前記回転環6252は、雌ねじ6254を有する(
図62に示す)。これにより、対合装置6300に係合する。前記ねじ6254は、係止機構6256を含む。これは、完全に組み立てたとき、前記回転環6252を前記対合装置6300のポスト6312に係止する。前記結合具6200を対合装置6300に係合するには、使用者が、前記回転環6252を回転させて、対合装置の前記ポスト6312に当てる。前記ポスト6312は、前記係止機構6256に係合し、前記結合具6200をそこに固定する。取り去るには、前記使用者が、単に、前記回転環6252を逆回転させる。これにより、前記ポスト6312を前記係止機構6256から解放する。そして、結合具6200を引いて、対合装置6300から離す。
【0068】
図63〜65を参照する。結合具のための代替の実施形態を示す。この設計は、外側のスリーブ6432を含むである。これは、結合具の本体(明確さのため図示せず)を跨いで配置されている。これは、係止環6442を伴う。
図64に示すとおり、前記係止環6442は、可撓性のタブ6454を有する。これは、外側のスリーブ6432のなかにある雌ねじ6452の細穴6456を通って延びている。前記結合具を対合装置6500にねじ込むと、撓む前記タブ6454が、前記対合装置6500のポスト6512に接触し、押し続けることにより撓んで前記ポスト6512を跨ぐ。これにより、結合具を決まった場所に係止する。取り去るには、使用者が、係止環6442の上にある指状タブ6444を握り締める。これにより、可撓性の前記タブ6454が持ち上がり、ポスト6512から離れる。これにより、前記結合具を緩めて、前記対合装置6500から離すことができる。
【0069】
好ましい実施形態を参照して本主題発明を図示して記述してきたが、当業者が容易に理解するであろうことは、添付の特許請求の範囲によって定義されるとおりの本主題発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変更や修正をしてもよいことである。