【実施例1】
【0010】
図1に情報提供システムの機能構成例を、
図2に情報提供システムの処理フローを示す。情報提供システム10は、ネットワーク900を介して接続された動的情報提供装置100、端末800、アクティブ情報提供装置400などで構成されている。情報提供システム10は、端末位置情報提供装置200、消費電力情報提供装置300を備えてもよい。本明細書では、「目標物」とは、店舗、病院などの施設もしくは個人宅などであり、少なくとも位置座標に関する情報(例えば、位置座標の範囲、施設の中心の位置座標など)と属性情報(例えば、レストラン、ガソリンスタンド、病院、個人宅など)と連絡先情報(例えば、電話番号、ホームページのURL、メールアドレスなど)が関連付けられている。「位置座標」とは地球上での位置を示す座標を意味し、例えば、緯度、経度である。「アクティブ情報」とは、時間的に変化する目標物に関する情報を意味する。本明細書での「時間的に変化する」は、目標物の状態(例えば、店舗が開店状態か、閉店状態かなど)が時間的に変化することを意味している。したがって、日にちまたは時間の単位での状態の変化を想定している。目標物自体が変わってしまうような年の単位での変化、情報を提供している間に変化してしまうような秒の単位で変化は含まない。ただし、明確な境界はなく、目標物の属性と検索したい内容などに依存して判断される。例えば、レストランのメニューの変更であれば、月単位または週単位で変化する可能性がある。「ハンバーグ定食が週替わりランチのレストラン」を検索するためには、週単位で変化するメニューの情報をアクティブ情報として収集する必要がある。また、チケット売り場の待ち時間であれば分単位で変化する可能性がある。人気のあるチケットが販売されたときに「待ち時間が30分以内のチケット売り場」を検索するためには、分単位で変化する待ち時間の情報をアクティブ情報として収集する必要がある。つまり、目的物がレストランであり、検索したい内容がメニューの場合であれば、月単位、週単位の変化も「時間的に変化する」に該当する。また、目的物がチケット売り場であり、検索したい内容が待ち時間の場合であれば、分単位の変化も「時間的に変化する」に該当する。
【0011】
本発明は動的情報提供装置100に関する発明であるが、以下では、まず前提となる端末800、端末位置情報提供装置200、消費電力情報提供装置300、アクティブ情報提供装置400などについて説明する。
【0012】
<端末800>
端末800は、インターフェース部810と通信部890を備える。端末800は、ナビゲーション部820も備えてもよい。インターフェース部810は、端末800の利用者からの入力を取得し、利用者に情報を提供する機能を有する。入力を取得する機能は、タッチパネルまたはキーボードからの入力だけでなく、音声入力、カメラを利用した入力(例えば、バーコードの入力)なども含まれる。情報を提示する機能は、画面への出力だけでなく、音声出力、触覚を利用した出力(例えば、バイブレーションでの出力)なども含まれる。通信部890は、ネットワーク900を介して他の装置、端末と情報を授受するための機能を有する。なお、この明細書内では、「端末」は、インターフェース部810、通信部890を備えていれば、携帯端末、タブレット端末、ノート型のパソコン、デスクトップ型のパソコンだけに限定するものではなく、他の装置も含んでいる。例えば、インターフェース部810、通信部890、ナビゲーション部820を備えた車両は、この明細書内では「端末」に含まれる。
【0013】
ナビゲーション部820は、目標物を特定する情報、目標物の位置座標、目標物の住所または目標物への連絡先情報を指定すると、端末の現在の位置座標から目標物の位置座標までの経路を探索し、表示する機能を有する。
【0014】
端末800は、探したい目標物の検索条件を取得する(S811)。この際、利用者はすべての検索条件を、インターフェース部810を介して入力するとは限らない。例えば、「鎌倉市内でこれから入れるレストラン」という検索条件がインターフェース部810を介して入力された場合、ナビゲーション部820を用いて現在の位置座標と時刻から鎌倉市内に到着する時刻を予測すればよい。そして、端末800は、「到着予定時刻に鎌倉市内で開店しているレストラン」という検索条件を、探したい目標物の検索条件とすればよい。端末800は、取得した検索条件を動的情報提供装置100に送信する(S891)。
【0015】
<端末位置情報提供装置200>
ネットワーク900には、端末800だけでなく多数の端末(例えば、端末801,802など)が接続されている。端末位置情報提供装置200は、端末位置情報記録部210、端末位置情報取得部220、通信部290を備える。通信部290は、ネットワーク900を介して、動的情報提供装置100、および多数の端末800,801,802などと接続されている。端末800,801,802は全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)などを利用して位置座標を取得する機能を有しており、その端末の利用者は、端末位置情報提供装置200および動的情報提供装置100に位置座標の情報を提供することを許諾しているとする。
【0016】
端末位置情報取得部220は、端末800,801,802を特定する情報と当該端末の位置座標の情報と日時とを関連付けた端末位置に関するアクティブ情報を取得し、端末位置情報記録部210に記録する。端末位置に関するアクティブ情報の取得は、端末の移動と静止を確認できる時間間隔で実行すればよい。例えば、5分間隔、10分間隔などで取得すればよい。通信部290は、動的情報提供装置100の要求にしたがってアクティブ情報を選択し、動的情報提供装置100に送信する。「動的情報提供装置100の要求」の詳細は後述する。
<消費電力情報提供装置300>
ネットワーク900には、目標物の電力計701,702も接続してもよい。消費電力情報提供装置300は、消費電力情報記録部310、消費電力情報取得部320、通信部390を備える。通信部390は、ネットワーク900を介して、動的情報提供装置100、および多数の目標物の電力計701,702などと接続されている。
【0017】
消費電力情報取得部320は、目標物の管理者から承諾を得られている電力計701,702から、目標物を特定する情報と消費電力と日時とを関連付けたアクティブ情報を取得し、消費電力情報記録部310に記録する。アクティブ情報の取得は、目的に適合する時間間隔とすればよい。例えば、店舗が開店しているか閉店しているかを識別することが目的の場合、時間間隔は30分あるいは1時間とすればよい。一人暮らしの老人の安否を確認することが目的の場合、暮らしの中での消費電力の変化が確認できればよいので、時間間隔は6時間あるいは8時間などに設定すればよい。通信部390は、動的情報提供装置100の要求にしたがってアクティブ情報を選択し、動的情報提供装置100に送信する。「動的情報提供装置100の要求」の詳細は後述する。
【0018】
<アクティブ情報提供装置400>
アクティブ情報提供装置400は、アクティブ情報記録部410、アクティブ情報取得部420、通信部490を備える。通信部490は、ネットワーク900を介して、動的情報提供装置100、および多数の目標物に対応した連絡先端末(図示されていない)と接続されている。
【0019】
アクティブ情報取得部420は、連絡先端末から提供される目標物を特定する情報と当該目標物に関する時間に依存した情報を取得し、アクティブ情報記録部410に記録する。例えば、目標物が病院の場合、通常の出入口と夜間の出入口が異なることがある。この場合は、アクティブ情報として、目標物が道路とつながる位置座標の情報を時間に依存させ、目標物を特定する情報と関連付けてアクティブ情報記録部410に記録しておけばよい。また、例えば、図書館のような定休日および開館時間が明確な施設の場合も、定休日と開館時間の情報を、目標物を特定する情報と関連付けてアクティブ情報記録部410に記録しておけばよい。もちろん、定休日の変更があり得る個人店舗の定休日および開店時間の情報を、目標物を特定する情報と関連付けてアクティブ情報記録部410に記録しておいてもよい。通信部490は、動的情報提供装置100の要求にしたがってアクティブ情報を選択し、動的情報提供装置100に送信する。「動的情報提供装置100の要求」の詳細は後述する。
【0020】
上述のように、アクティブ情報には端末位置に関するアクティブ情報も消費電力に関するアクティブ情報もある。また、アクティブ情報記録部410に記録されている情報も、アクティブ情報に含まれる。つまり、端末位置情報提供装置200も消費電力情報提供装置300も、一種のアクティブ情報提供装置と解釈できる。さらには、アクティブ情報は、目標物を特定する情報に関連付けた時間的に変化する目標物に関する情報であれば、上述の情報に限られない。
【0021】
<動的情報提供装置100>
動的情報提供装置100は、記録部110、アクティブ情報収集部120、目標物検索部130、通信部190を備える。記録部110は、目標物を特定する情報と当該目標物の位置座標と属性情報と連絡先情報が関連付けられた情報である目標物情報を記録している。記録部110は、さらに、目標物ごとの収集するアクティブ情報の条件である収集条件を、目標物を特定する情報と関連付けて記録している。ただし、収集条件は、目標物の種類ごとに定めてもよい。アクティブ情報収集部120は、時間的に変化する目標物に関する情報であるアクティブ情報を、収集条件にしたがって収集し、アクティブ情報に対応するアクティブ対応情報を、目標物を特定する情報と関連付けて前記記録部に記録する(S120)。アクティブ対応情報は、1つまたは複数のアクティブ情報に基づいて求められた目標物検索部130が検索に用いる情報である。アクティブ対応情報は、目標物検索部130が利用可能な情報であれば、アクティブ情報そのものでもよいし、アクティブ情報に基づいて求めた情報でもよい。アクティブ情報は、以下に示すような消費電力のデータ、位置座標のデータなどである。よって、検索したい内容によっては、そのままでは検索に利用しにくい場合がある。そこで、アクティブ情報収集部120は、1つまたは複数のアクティブ情報に基づいて求めた検索に利用できる情報を、アクティブ対応情報としてもよい。
【0022】
次に、収集条件の例を場合分けしながら説明する。目標物が店舗であって、アクティブ対応情報を用いて店舗に人がいるのか(あるいは開店しているのか)を確認する場合、例えば、次のような収集条件(アクティブ情報を収集する条件)が考えられる。
【0023】
(1)目標物を特定する情報と関連付けられた消費電力に関するアクティブ情報
(2)目標物を特定する情報と関連付けられた端末位置に関するアクティブ情報
(3)目標物に対してあらかじめ設定された位置座標の範囲内の端末位置に関するアクティブ情報
(4)目標物を特定する情報と関連付けられた定休日と開店時間の情報
【0024】
「(1)目標物を特定する情報と関連付けられた消費電力に関するアクティブ情報」が収集条件として記録されている場合、アクティブ情報収集部120は、消費電力情報提供装置300に、収集条件に適合するアクティブ情報の送信を要求する。この要求が上述の消費電力情報提供装置300に対する「動的情報提供装置100の要求」である。アクティブ情報収集部120は、収集したアクティブ情報に対応するアクティブ対応情報を、目標物を特定する情報と関連付けて記録部110に記録する。例えば、1週間分程度のアクティブ情報から平均消費電力と最小消費電力を求めてしきい値を設定し、消費電力がしきい値より小さい期間を閉店状態とししきい値以上の期間を開店状態と判断し、閉店状態と開店状態の情報をアクティブ対応情報とすればよい。あるいは、2つのしきい値を設定し、閉店状態、不明、開店状態の3種類をアクティブ対応情報としてもよい。
【0025】
「(2)目標物を特定する情報と関連付けられた端末位置に関するアクティブ情報」が収集条件として記録されている場合、アクティブ情報収集部120は、端末位置情報提供装置200に、収集条件に適合するアクティブ情報の送信を要求する。この要求が上述の端末位置情報提供装置200に対する「動的情報提供装置100の要求」である。アクティブ情報収集部120は、収集したアクティブ情報に対応するアクティブ対応情報を、目標物を特定する情報と関連付けて記録部110に記録する。例えば、店舗のオーナーシェフの携帯電話または車両の位置情報を、目標物を特定する情報と関連付けられたアクティブ情報の収集条件として記録部110に登録されているとする。アクティブ情報から得られる位置座標が、目標物の位置座標と一致しない場合に、閉店状態(店舗に人がいない状態)と判断し、アクティブ対応情報としてもよい。また、(1)の消費電力に関するアクティブ情報と(2)の端末位置に関するアクティブ情報の組み合わせから、開店状態か閉店状態かを判断し、判断結果をアクティブ対応情報として目標物を特定する情報と関連付けて記録部110に記録してもよい。
【0026】
「(3)目標物に対してあらかじめ設定された位置座標の範囲内の端末位置に関するアクティブ情報」が収集条件として記録されている場合、アクティブ情報収集部120は、端末位置情報提供装置200に、収集条件に適合するアクティブ情報の送信を要求する。この要求も上述の端末位置情報提供装置200に対する「動的情報提供装置100の要求」である。アクティブ情報収集部120は、収集したアクティブ情報に対応するアクティブ対応情報を、目標物を特定する情報と関連付けて記録部110に記録する。(3)の収集条件の場合、位置座標の範囲内には複数の端末が存在する可能性がある。例えば、店舗の店内を位置座標の範囲内とし、その範囲内に存在する端末位置に関するアクティブ情報を収集条件とする。そして、目標物と関連付けられていない端末が設定された位置座標の範囲内にあらかじめ定めた数以上存在する場合、あるいは所定の時間内にあらかじめ定めた数以上の出入りがある場合は、開店状態と判断し(客がいると判断し)、「開店状態」をアクティブ対応情報としてもよい。その他の場合は、(3)のアクティブ情報では判断できない。したがって、(1)〜(3)の情報を組み合わせてアクティブ対応情報を求めればよい。なお、上述の(1)、(2)の例では、アクティブ情報は、あらかじめ目標物を特定する情報に関連付けられた物から得られる情報である。例えば、あらかじめ目標物を特定する情報に関連付けられた電力計が示す消費電力に関する情報、あらかじめ目標物を特定する情報に関連付けられた端末の位置座標に関する情報である。一方、(3)の例では、端末自体は目標物を特定する情報とは関連付けられていない。このように、目標物と関連付けられていない物の情報をアクティブ情報としてもよい。
【0027】
「(4)目標物を特定する情報と関連付けられた定休日と開店時間の情報」が収集条件として記録されている場合、アクティブ情報収集部120は、アクティブ情報提供装置400に、収集条件に適合するアクティブ情報の送信を要求する。この要求が上述のアクティブ情報提供装置400に対する「動的情報提供装置100の要求」である。アクティブ情報収集部120は、収集したアクティブ情報に対応するアクティブ対応情報を、目標物を特定する情報と関連付けて記録部110に記録する。アクティブ対応情報は、アクティブ情報そのものでもよいし、1つまたは複数のアクティブ情報に基づいて求められた前記目標物検索部が検索する情報でもよい。例えば、(4)のアクティブ情報では開店状態であっても、(1)〜(3)の情報を組み合わせた判断が閉店状態(人がいない状態)の場合は
閉店状態と判断し、「閉店状態」をアクティブ対応情報としてもよい。
【0028】
図3に、(1)〜(4)のアクティブ情報を用いてアクティブ対応情報を求める処理フローの例を示す。(1)の消費電力に関するアクティブ情報に基づいて、消費電力が閉店状態と同様に小さいときは閉店状態と判断する(S121,S126)。(2)の目標物を特定する情報と関連付けられた端末に関するアクティブ情報に基づいて、オーナーシェフの端末が店舗内に無いときは閉店状態と判断する(S122,S126)。(3)の位置座標の範囲内の端末位置に関するアクティブ情報に基づいて、設定された位置座標の範囲内に不特定の端末の出入りが所定の時間内にあらかじめ定めた数以上あるときは開店状態と判断する(S123,S125)。ステップS121,S122,S123では判断できないときは、(4)の登録された定休日と開店時間の情報に基づいて、開店状態か閉店状態かを判断する(S124,S125,S126)。このようにアクティブ情報を組み合わせてアクティブ対応情報を求めれば、通常は開店している日時にもかかわらず、オーナーが病気のため臨時休業している場合にも、正確な情報を提供できる。なお、
図3では4つのアクティブ情報を用いてアクティブ対応情報(開店状態、閉店状態)を求めたが、必ずしも4つを組み合わせる必要はなく、適宜、アクティブ情報の組合せは設定すればよい。
【0029】
目標物が病院であって、アクティブ情報を目標物が道路とつながる位置の情報とする場合、例えば、(5)目標物を特定する情報と時刻に関連付けられた目標物が道路とつながる位置座標の情報」を収集条件として記録部110に記録すればよい。この場合、アクティブ情報収集部120は、アクティブ情報提供装置400に、収集条件に適合するアクティブ情報の送信を要求する。この要求も上述のアクティブ情報提供装置400に対する「動的情報提供装置100の要求」である。アクティブ情報収集部120は、収集したアクティブ情報に対応するアクティブ対応情報を、目標物を特定する情報と関連付けて記録部110に記録する。例えば、アクティブ対応情報を、時刻と目標物が道路とつながる位置座標との組合せとすればよい。
【0030】
目標物が個人宅であって、高齢者を見守るための情報を収集したい場合、例えば、(1)と同様に「目標物を特定する情報と関連付けられた消費電力に関するアクティブ情報」を収集条件とすればよい。ただし、アクティブ情報収集部120は、収集したアクティブ情報に対応するアクティブ対応情報を、消費電力に関するアクティブ情報そのものとする。あるいは、アクティブ対応情報を、日中と夜間の消費電力の変化などの生活による消費電力の変化が認められる場合は「安心」、生活による消費電力の変化が認められない場合は「訪問」としてもよい。
【0031】
同じアクティブ情報を収集しても、対応するアクティブ対応情報は異なることがある。例えば、消費電力に関するアクティブ情報であっても、目的物が店舗か個人宅かによって利用目的が異なる。また、利用目的によってアクティブ情報に求められる時間間隔も異なる。よって、アクティブ情報収集部120は、目的物の属性に応じて、またはアクティブ情報の利用目的に応じて、異なるアクティブ対応情報を求めればよい。例えば、記録部110が記録する収集条件に、アクティブ情報に基づいてアクティブ対応情報を求める処理の情報も含めてもよい。目的物を特定する情報ごとに処理の方法を記録しておけば、同じアクティブ情報を取得した後の処理を目的物ごとに適切に行いやすい。「処理の情報」とは、
図3のような処理フロー自体、計算式、しきい値でもよいし、処理を指定するための識別子でもよいし、処理を特定できるのであれば利用目的でもよい。また、収集条件として、アクティブ情報に要求される時間間隔も記録しておいてもよい。
【0032】
アクティブ情報収集部120が記録部110に記録された収集条件にしたがった処理を繰り返し行うことで、動的情報提供装置100は時間的に変化する目標物に関する情報(アクティブ情報)を、目標物を特定する情報と関連付けて記録部110に記録しておくことができる。
【0033】
目標物検索部130は、入力された検索条件(端末800から送信された検索条件)を満たす目標物を、記録部110に記録された目標物情報とアクティブ対応情報を用いて検索する(S130)。目標物検索部130は、検索結果に基づいて検索条件に応じた出力をする。アクティブ対応情報も用いるので、検索条件には時間に関する条件を含めてもよい。次にいくつかの例を示す。
【0034】
(A)動的情報提供装置100は、端末800から1月1日午後2時45分に「今日の午後3時に鎌倉市内で開店しているレストラン」という検索条件を受信したとする。目標物検索部130は、記録部110に記録された目標物情報の位置座標と属性情報に基づいて、鎌倉市内のレストランに該当する目標物を特定する情報を取得する。そして、その中から「開店状態」であることを示しているアクティブ対応情報が関連付けられている目標物を特定する情報を選定し、目標物情報を出力すればよい。
【0035】
(B)動的情報提供装置100は、端末800から5月10日午後10時20分に「端末800の位置座標から半径5km以内で診療している小児科」という検索条件を受信したとする。目標物検索部130は、記録部110に記録された目標物情報の位置座標と属性情報に基づいて、半径5km以内の小児科に該当する目標物を特定する情報を取得する。そして、その中から「診療状態」であることを示しているアクティブ対応情報が関連付けられている目標物を特定する情報を選定する。さらに、選定された目標物を特定する情報に、時刻に関連付けられた目標物が道路とつながる位置座標の情報がアクティブ対応情報として関連付けられている場合は、目標物情報と午後10時20分以降に当該目標物が道路とつながる位置座標の情報とを出力すればよい。
【0036】
(C)動的情報提供装置100は、端末800から5月10日午後10時20分に「総合病院Aを示している目標物を特定する情報に関連付けられている道路とつながる位置座標の情報」という検索条件を受信したとする。この例は、端末800に総合病院Aの電話番号が入力され、端末800のナビゲーション部820が総合病院Aまでの経路を探索する際の検索条件として想定される。目標物検索部130は、指定された目標物を特定する情報に、時刻に関連付けられた目標物が道路とつながる位置座標の情報がアクティブ対応情報として関連付けられているかを確認し、関連付けられている場合は、午後10時20分以降に当該目標物が道路とつながる位置座標の情報を出力すればよい。関連付けられていない場合は、目標物情報だけを出力してもよいし、関連付けられていないことだけを出力してもよい。
【0037】
(D)記録部110には高齢者を見守る目的で許可を得て収集された個人宅の消費電力の情報がアクティブ対応情報として記録されているとする。そして、動的情報提供装置100は、端末800から7月10日午前9時に「東京都江東区内であって、直近の24時間の消費電力の変化が生活していることを示す程度より小さい個人宅の情報」という検索条件を受信したとする。目標物検索部130は、記録部110に記録された目標物情報の位置座標と属性情報に基づいて、東京都江東区内の個人宅に該当する目標物を特定する情報を取得する。取得した目標物を特定する情報に関連付けられた7月9日午前9時〜7月10日午前9時までの消費電力に関するアクティブ対応情報が記録されている場合は、アクティブ対応情報を取得する。そして、消費電力の変化が生活していることを示す程度より小さいアクティブ対応情報が関連付けられている目標物を特定する情報を選定し、目標物情報を出力すればよい。なお、「消費電力の変化が生活していることを示す程度」か否かは、例えば、個人宅ごとの過去の消費電力からしきい値を定め、一定の時間以上しきい値より大きい状態またはしきい値より小さい状態が続いている場合は「訪問」と判断すればよい。ただし、この判断基準に限定するものではなく、適宜定めればよい。
【0038】
端末800は、目標物情報、アクティブ対応情報、もしくは該当する目的物が無いことを知らせる情報などを受け取る。(A)のように開店しているレストランを検索していた場合は、端末800の利用者は、目標物情報に含まれている連絡先情報を利用して、予約または実際に開店しているのかの確認を行えばよい。(C)のように病院の夜間診療を利用したい場合は、端末800は夜間診療窓口にアクセスしやすい入口(道路とつながる位置座標)の情報をアクティブ対応情報として受け取り、ナビゲーション部820にアクティブ対応情報として示された位置座標を目的地の位置座標として経路検索させればよい。(D)のように高齢者を見守る場合は、端末800に地図を示し、目標物情報の位置座標にしたがって、至急訪問すべき個人宅を表示する。個人宅を1つ選択したときは、ナビゲーション部820が経路を探索すればよい。また、複数の個人宅があるときは、ナビゲーション部820は全ての個人宅を訪問する最短経路を探索すればよい。これらの端末800での処理は、端末800が持つ既存の技術を利用すればよい。
【0039】
本発明の動的情報提供装置によれば、記録部は、時間的に変化する目標物に関するアクティブ情報を収集する収集条件を記録している。そして、アクティブ情報収集部が収集条件にしたがってアクティブ情報を収集し、目標物検索部が入力された条件を満たす目標物の目標物情報を出力する。収集条件は目的に適合させて設定できるので、一般的なサービスに関する情報を動的に提供することができる。
【0040】
[変形例1]
実施例1では、アクティブ情報収集部120が、まずアクティブ情報を収集し、アクティブ対応情報を記録部110に記録していた。したがって、目標物検索部130は、事前に記録部110に記録されている目標物情報とアクティブ対応情報だけから検索条件を満たす目標物を検索した。しかし、検索条件の受信後(つまりステップS891の後)にもアクティブ情報を収集してもよい。本変形例の場合は、検索条件の受信から検索結果の送信までの時間は長くなるが、最新のアクティブ情報に基づいて情報を動的に提供できる。
【0041】
[プログラム、記録媒体]
上述の各種の処理は、
図4に示すコンピュータの記録部2020に、上記方法の各ステップを実行させるプログラムを読み込ませ、制御部2010、入力部2030、出力部2040などに動作させることで実施できる。
【0042】
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
【0043】
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させる構成としてもよい。
【0044】
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶装置に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記録媒体に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実行形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよく、さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、本形態におけるプログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
【0045】
また、この形態では、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、本装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。