【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的は、本発明によれば、冒頭に記載した方法によって達成され、
本方法は、
ステップa’)少なくとも部分的に超伝導バルク磁石の超伝導ボア内部に磁場補正ユニットを配置して、磁場補正ユニットの補正コイルシステムが少なくとも部分的に超伝導ボア内に位置するようにするステップと、
ステップb’)磁場補正ユニットに少なくとも1つの補助電流を印加して、超伝導ボア内から超伝導バルク磁石に印加される補助磁場を磁場補正ユニットによって発生させるステップであって、T
bulk>T
cであり、
ステップa’)がステップb’)の前に行われ、ステップb’)がステップc)の前に行われる、ステップと、
ステップd’)磁場補正ユニットで少なくとも1つの補助電流をオフにするステップであって、T
bulk<T
cであり、
ステップd’)がステップc)の後に行われる、ステップと、
をさらに含むことを特徴とする。
【0014】
本発明は、超伝導バルク磁石を着磁するために磁場中冷却プロセスに補助磁場を含めることを提案する。超伝導バルク磁石は、外部励磁磁石によって発生する磁場と、超伝導ボア内に補正コイルシステムを備えた磁場補正ユニットによって発生する補助磁場との両方にさらされる。このようにして、超伝導バルク磁石の半径方向外側部分と、超伝導バルク磁石の半径方向内側部分との両方が誘導電流を通すことになり、これにより、誘導電流が、低温の超伝導バルク磁石によって捕捉された磁場を発生させる。超伝導バルク磁石の半径方向内側部分の誘導電流によって、特に磁場中冷却プロセス中に印加された補助磁場を反復して最適化することによって、捕捉磁場の磁場均一性の著しい改善が達成され得る。
【0015】
一般に、高均一性レベル(100ppm以下、さらには10ppm以下など)の捕捉磁場が必要とされて確立されるのは、試料体積SVとしばしば呼ばれる、典型的にはSV≦1cm
3であり、多くの場合SV≦0.5cm
3またはSV≦0.2cm
3である、超伝導ボア内部の小さい体積においてのみであることに留意されたい。ただし試料体積は、典型的な試料を受けるのに十分な大きさであって、典型的にはSV≧1mm
3、多くの場合SV≧2mm
3またはSV≧5mm
3である。
【0016】
ReBCOバルクリングスタックなどの超伝導バルク磁石が外部磁場で「磁場中冷却」を施され、次いで外部磁場がゼロまで減少すると、リングの内部ボアなどの超伝導ボア内部の磁束が保存され、最初に印加された磁場分布に非常に近い磁場分布が捕捉される(保存される)。これは、超伝導バルク磁石内の超伝導ボアの周りを方位角方向に流れる誘導円電流の結果として生じる。外部励磁磁石の外部磁場を減少させると、誘導電流が外部から内部へと蓄積し、すなわち、誘導される最初の電流は超伝導バルク磁石の外面のすぐ下を流れ、あらゆる時点および超伝導バルク磁石内のあらゆる位置で局所電流密度を臨界値J
cのすぐ下に保持するために、より多くの電流が誘導されるにつれて電流前線がさらに内側に移動する。
【0017】
結果として、着磁工程の終わりに、超伝導バルク磁石(または、その超伝導バルク材料それぞれ)の半径方向の最も内側の部分が通常ゼロ電流密度になる。これが必要なのは、すべての超伝導バルク材料が(局所)臨界電流に近い電流で励磁された場合、電流が、通電容量が(一時的に)不十分な局所点をそれ以上回避することができなくなることで、局所的なクエンチ(quench)が発生し始め、磁束分布全体が不安定になるからである。したがって、安定した磁石には、内部の(すなわち、超伝導ボアに隣接した)無電流超伝導バルク材料の有限層(または安定化体積)がそれゆえに必要である。実際には、適用される超伝導バルク磁石の無電流体積分率(または利用可能な安定化体積分率)は、通常10〜30%オーダーのものである。なお、そのような安全マージンは、超伝導バルク材料中の(永久的に非超伝導の、おそらくは未知の)欠陥を説明するのにも役立つ。
【0018】
一方、本発明者らは、超伝導バルク磁石の内壁で、超伝導ボアに隣接した超伝導バルク磁石内の前記層の磁場均一性を補正するための微小電流を誘導しても害がないことを発見した。これらの電流は安定化体積のごく一部を消費するにすぎず、一般的には、磁石安定化に関する限り重要ではない。というのは、補償されるべき不均一性は通常、数百ppm以下のオーダーのものであり、すなわち、典型的な安定化体積分率よりはるかに小さいからである。例えば、超伝導バルク磁石内に電流がない20%の安定化体積分率が適用され、(励磁磁石によって発生する磁場と比較して)1000ppmオーダーの補助磁場を発生させるために補正電流が必要とされた場合、対応する補正電流には約80%*1,000/1,000,000=0.08%の体積が必要である。したがって、19.92%の安定化体積分率が残り、これは実際には20%と同程度に良好である。
【0019】
超伝導バルク磁石の内部(超伝導ボアの壁)の電流は、外部の電流と同じプロセスによって、すなわち磁場中冷却によって容易に誘導され得る。超伝導バルク磁石の内部に電流を誘導できるようにするには、超伝導ボア内部に励起コイルが配置されねばならない。励起コイル内の電流は、励磁磁石内の電流と同様に、超伝導バルク磁石が冷却されて転移温度(臨界温度T
c)を経て動作温度範囲(T
c未満)になる前に印加される必要があり、超伝導バルク磁石が動作温度範囲(T
c未満)にあるときに減少しなければならない。
【0020】
実際には、複数のコイルを含む補正コイルシステムが、少なくとも部分的に、通常は完全に、超伝導ボア内に配置され、補正コイルシステムによって発生する補助磁場を、単に補助電流のうちの1つまたは複数を設定することによって、すなわちハードウェアの変更なしに設定することができる。したがって、補助磁場は現在のニーズに容易に適合され、特に、個々の超伝導バルク磁石、および超伝導バルク磁石が配置されたクライオスタットなどの磁場均一性に関連した他の機器、または使用される励磁磁石に適合され得る。特に、補助磁場または対応する1つまたは複数の補助電流は反復して最適化されて、適切な磁場/温度サイクルで超伝導バルク磁石を駆動し得る。
【0021】
前のステップに続くものとして記述されるステップは、該前のステップの直後か、または1つもしくは複数の他の中間ステップの後に続き得る。
【0022】
電流のオンとオフは、通常、電流の増減、好ましくは電流の線形増減によってなされることに留意されたい。
【0023】
磁場補正ユニットは、補正コイルシステムを流れる1つまたは複数の補助電流によって電気的に動作する。複数の補助電流が印加される場合、各補助電流は、補正コイルシステムの特定のコイル(もしくは補正コイル)またはコイルサブセット(補正コイル)に印加される。通常、特定のコイルサブセットは、特定の磁場勾配の方向と次数を補償するように適合される。通常は、B
z成分(軸方向に沿った磁場成分)のみが本発明の過程で均一化を受けることに留意されたい。
【0024】
ステップd)およびステップd’)の後、超伝導バルク内の磁場は、超伝導バルク磁石によって保存される(「捕捉」磁場)。超伝導バルク磁石を(そのクライオスタットと一緒に)励磁磁石から(また、通常は、磁場補正ユニットも超伝導ボアから)取り外した後、超伝導バルク磁石は適用現場に輸送され、目的の用途で使用され得る。超伝導バルク磁石は、常にその臨界温度T
cよりも十分に低く保たれねばならないので、そのクライオスタット内に保持され、十分な冷却力が適用されることに留意されたい。典型的な用途の過程では、試料は(試料体積内の)捕捉磁場に位置決めされ、NMR測定などの測定を受ける。必要に応じて、(試料体積内の)捕捉磁場をさらに均一化するために超伝導ボアでアクティブシムシステムが使用され得る。
【0025】
ステップc)では、十分な超伝導通電容量を提供するために、温度T
bulkはT
c(T
critとも呼ばれることもある)よりも大幅に低く下げられ、T
bulk≦2/3*T
cやT
bulk≦1/2*T
cなど、好ましくは1/3*T
c≦T
bulk≦2/3*T
cなどとされることに留意されたい。
【0026】
超伝導バルク磁石は、通常、特にReBCO型の高温超伝導体で作られており、またはMgB
2で作られている。通常は、クライオスタットがドライ乾燥した状態(ドライ)で動作し得るように、T
c≧30Kである。本発明で使用される典型的な超伝導バルク磁石は、3テスラから8テスラの強度、多くの場合4.5テスラから7.5テスラの強度の磁場を保存するように設計されており、典型的には(クライオスタットを含み)ベンチトップサイズである。
【0027】
一般に、超伝導バルク磁石は閉リング形状のものであり、単一の超伝導リング構造、または、例えばディスクや基板(シートメタルやフォイルなど)上のコーティングといった複数のリング状の超伝導下部構造からなる。リング状の下部構造は同軸上に配置され、軸方向および/または半径方向に積み重ねられ、下部構造を構造的に連結することによっていわゆる「複合体バルク」へと結合され得る。本発明によると、これらの変形形態はすべて、超伝導バルク磁石を構成する。超伝導バルク磁石の構造または下部構造は、融液から生成してもよい。「複合体バルク」へと結合とされるべき下部構造は、通常、基板をコーティングすることによって作成される。本発明による超伝導バルク磁石は、そのボア内における磁場の捕捉を可能にし、超伝導バルク磁石は一般にいかなる電流源も有さず、電磁誘導励磁のためにのみ設計されている。
【0028】
本発明の好ましい変形形態
好ましい変形形態本発明の方法は、以下の通りである。
方法は、少なくともステップb)と、これに続くステップc)と、これに続くステップd)と、これに続くステップf)と、これに続くステップg)とを含む、少なくとも1回の準備ステップサイクルを含み、
ステップf)で、超伝導バルク磁石の超伝導ボア内の磁場分布を測定し、T
bulk<T
cであり、
ステップg)で、ステップf)で測定された磁場分布から、次のステップサイクルで磁場補正ユニットに印加されるべき少なくとも1つの補助電流を決定し、超伝導バルク磁石の温度T
bulkを臨界温度T
cより高く上げる。また、
方法は、少なくともステップb)およびステップb’)と、これに続くステップc)と、これに続くステップd)およびステップd’)と、これに続くステップe)とを含む、最終ステップサイクルを含み、
ステップb’)で、前の準備ステップサイクルのステップg)で決定された少なくとも1つの補助電流を設定する。
【0029】
よってこの変形形態では、ステップa)および通常はステップa’)の後、1回または複数回の準備ステップサイクルが行われ、次いで最終ステップサイクルが行われる。ステップa)、ステップa’)、および最終ステップサイクルのステップは、既に請求項1に記載されていることに留意されたい。最も単純なケースでは、1回の準備サイクルのみが行われる。
【0030】
電流および補助電流をオフにした後に次のステップサイクルで得られる超伝導バルク磁石の磁場分布が、現在のサイクルで測定された磁場分布よりも良好な(試料体積内の)均一性を有することになるように、ステップg)で少なくとも1つの補助電流が決定(計算)される。1つまたは複数の補助電流と、結果として得られる補助磁場(実験的または事前の計算によって得られ得る)との相関に関する知識に基づいて、次のステップサイクルの1つまたは複数の補助電流を、例えば数値計算によって求めることができる。通常、最終ステップサイクルは、(試料体積内の)捕捉磁場の均一性が十分良好であるかどうか、すなわち不均一性が所定の閾値レベル未満であるかどうかを検証するためのステップf)も含む。
【0031】
したがって、反復ステップサイクルによって、超伝導バルク磁石の捕捉磁場の均一性の改善が達成され得る。
【0032】
最終ステップサイクルでは、ステップb)およびステップb’)は任意の順序で、または同時に行われ、ステップd)およびステップd’)は任意の順序で、または同時に行われ得る。
【0033】
この変形形態の好ましいさらなる発展形態では、少なくとも1回の準備ステップサイクル、特に1回目の準備ステップサイクルにおいて、磁場補正ユニットに補助電流が印加されない。補助電流を印加しない場合、励磁磁石だけから得られる磁場を決定することができる(「バージンプロット」)。これにより、次の(1回または複数回の)ステップサイクルの少なくとも1つの補助電流の計算が簡単になる。
【0034】
別の好ましいさらなる発展形態では、少なくとも1回の準備ステップサイクルが、ステップc)の前に行われるステップb’)も含み、ステップc)の後からステップf)の前までに行われるステップd’)も含む。その場合、超伝導バルク磁石がさらされる磁場に対する少なくとも1つの補助電流の実際の効果を、少なくとも1つの補助電流の反復に含めることができ、これによって、捕捉磁場の均一性をさらに一層改善することができる。準備ステップサイクルでは、ステップb)およびステップb’)は任意の順序で、または同時に行われ、ステップd)およびステップd’)は任意の順序で、または同時に行われ得る。ステップb’)およびd’)は、通常、2回目以降の準備ステップサイクルに含まれる。
【0035】
また、ステップf)中において、超伝導バルク磁石の超伝導ボア内の磁場分布は、超伝導バルク磁石の中心軸に沿って移動すると共に前記中心軸の周りを回転する少なくとも1つの磁場センサーで測定されるさらなる発展形態も好ましい。これは、(通常は試料体積内の)捕捉磁場の磁場分布を測定する簡単な方法である。ただ1つだけセンサーが使用される場合は、センサーも半径方向に移動できることが好ましい。また、異なる(通常は固定された)半径方向位置に複数のセンサーを有することも可能である。その場合、磁場分布はより一層高い精度で測定され得る。
【0036】
本発明の方法の好ましい一変形形態では、補助磁場のB
z成分が、少なくとも一次数、好ましくは少なくとも二次の軸上勾配磁場寄与を含む。B
z成分は、超伝導ボアの中心軸に沿った磁場成分である。軸上勾配は、zに関してB
zを微分することによって得られる勾配である。通常、励磁磁場の、特に、一次(dB
z/dz)軸上勾配、並びに多くの場合二次(d
2B
z/dz
2)の軸上勾配も、ずばぬけて強い勾配であり、それらの補償により、磁場均一性の大幅な改善が可能になる。
【0037】
補助磁場のB
z成分が軸外磁場勾配寄与を含む変形形態も好ましい。B
z成分は、超伝導ボアの中心軸に沿った磁場成分である。軸外勾配は、x(dB
z/dx)および/またはy(dB
z/dy)に関してB
zを微分することによって得られる勾配であり、x、y、zはデカルト座標系を形成し、zは中心軸に平行である。軸外勾配も補償することによって、非常に高レベルの均一性を得ることができる。混合寄与(XZやYZ、すなわちd
2B
z/dxdz、またはd
2B
z/dydzなど)の補償も行われ得ることに留意されたい。
【0038】
有利な一変形形態では、磁場補正ユニットは、本方法の間、超伝導バルク磁石の温度T
bulkを実質的に超える温度に保たれる。通常、磁場補正ユニットの温度T
FCUは、T
bulkより少なくとも50K高く保たれる。多くの場合、T
FCUは、方法の間、200K以上に保たれ、特に単純な変形形態では、T
FCUは方法の間中ずっと、273K(0°C)より高く保たれる。磁場補正ユニットは、超伝導バルク磁石を含むクライオスタットの室温ボア内に配置され得る。これにより、方法が単純に保たれ、磁場補正ユニットを使用後に簡単に取り外すことができる。さらに、磁場補正ユニット内の電流によって超伝導バルク磁石が温められる恐れがない。
【0039】
さらに好ましいのは、ステップe)が、超伝導バルク磁石の超伝導ボアから磁場補正ユニットを取り外し、励磁磁石なし、磁場補正ユニットなしで
、着磁
された超伝導バルク磁石を適用現場に輸送することをさらに含むことを備える変形形態である。磁場補正ユニットは、それ自体の外部で超伝導バルク円筒の内壁に補助磁場を印加するように特別に設計されていてもよく、その取り外し後、目的の用途の間における超伝導バルク磁石の輸送または使用を妨げない。適用現場では、超伝導バルク磁石によって保存された磁場を使用して例えばNMR分光測定が行われる。
【0040】
超伝導バルク磁石を着磁するための発明の装置
【0041】
また、本発明の範囲内には、特に上述した発明の方法で使用するための、超伝導バルク磁石を着磁するための装置が含まれ、本装置は、
−磁場を発生させるための電気励磁磁石であって、励磁ボアを有する励磁磁石と、
−室温ボアを有するクライオスタットであって、少なくとも部分的に励磁ボア内に位置するクライオスタットと、
−超伝導バルク磁石が励磁ボア内に位置するように、且つ、クライオスタットの室温ボアが少なくとも部分的に超伝導バルク磁石の超伝導ボア内に位置するように、クライオスタット内に位置する超伝導バルク磁石と、
−クライオスタットの外部にあって少なくとも部分的にクライオスタットの室温ボア内に位置する磁場補正ユニットであって、磁場補正ユニットが補助磁場を発生させるための補正コイルシステムを含み、前記補正コイルシステムが少なくとも部分的に、好ましくは完全に、超伝導ボア内に位置する、磁場補正ユニットと、
を含む。本発明の装置では、超伝導バルク磁石は、磁場中冷却プロセスによって着磁(励磁)されてもよく、励磁磁石によって発生した、超伝導バルク磁石の外部から印加された磁場と、磁場補正ユニットによって発生した、超伝導ボア内から印加された補助磁場との両方が同時に使用され得る。その場合、特に、室温ボア内の試料体積SVにおいて100ppmよりもよい、特に10ppmよりもよい均一性などの高均一性を得るように(全体的な)捕捉磁場をより意図的に成形することが可能であり、試料体積SVは、通常、SV≧1mm
3、多くの場合SV≧2mm
3またはSV≧5mm
3である。クライオスタットは、ギフォード・マクマホン冷凍機、パルス管冷凍機、またはスターリング冷凍機などの冷却ユニット(極低温冷凍機)を備えていてもよく、通常はドライタイプのものである。励磁磁石と磁場補正ユニットは、(とりわけ)B
z磁場、すなわち、同軸上に積み重ねて配置された超伝導ボアと室温ボアとの中心軸と平行な磁場を発生させる。励磁ボアも超伝導ボアと同軸であることに留意されたい。磁場中冷却プロセス後に超伝導バルク磁石によって捕捉された磁場も(とりわけ)B
z磁場である。
【0042】
本発明の装置の好ましい一実施形態では、磁場補正ユニットは、少なくとも1つの磁場センサー、特にホールセンサーまたはNMR型センサーをさらに含む。磁場センサーによって、超伝導ボア内または室温ボア内それぞれの磁場分布が簡単な方法で測定され得る。あるいは、磁場補正ユニットとは別個の1つまたは複数の磁場センサーが適用されてもよいことに留意されたい。
【0043】
有利には、前記実施形態のさらなる発展形態においては、少なくとも1つの磁場センサーのうち、1つまたは複数の磁場センサーが、室温ボアの中心軸に対して半径方向の距離に配置されている。これにより、特に中心軸の周りの円形線または円筒領域をスキャンするために、中心軸から離れた磁場分布を測定することが可能になる。本発明によれば、中心軸上に1つの磁場センサー配置することも可能であることに留意されたい。
【0044】
有利な一実施形態では、磁場補正ユニットは、室温ボアの中心軸に沿って磁場補正ユニットを移動させ、室温ボアの中心軸の周りで磁場補正ユニットを回転させるための機構、特に電動式機構を備える。このセットアップでは、円筒面の磁場分布をスキャンするために中心軸から半径方向の距離に配置された磁場センサーが使用され得る。複数の磁場センサーを使用して、円筒体積が良い近似でほぼ正確にスキャンされ得る。
【0045】
別の好ましい実施形態では、磁場補正ユニットは、補助磁場のB
z成分に対する少なくとも一次の軸上勾配磁場寄与を発生させるための少なくとも1つのコイルサブセットを含み、特に、磁場補正ユニットは、補助磁場のB
z成分に対する少なくとも一次および二次の軸上勾配磁場寄与を発生させるための少なくとも2つのコイルサブセットを含む。そのような1つまたは複数のコイルサブセットにより、磁場の不均一性の主な寄与が補償され得る。
【0046】
磁場補正ユニットが、補助磁場のB
z成分に対する軸外勾配磁場寄与を発生させるための少なくとも1つのコイルサブセットを含む実施形態も好ましい。その場合、捕捉磁場の達成可能な均一性がさらに改善される。
【0047】
さらなる利点は、説明および添付の図面から得ることができる。上記および下記の特徴を、本発明に従って個々にまたは任意の組み合わせでまとめて使用することができる。記載の実施形態は、網羅的な列挙として理解されるべきではなく、むしろ本発明の説明のための例示的な性質を有する。
【0048】
本発明は図面に示されている。