(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記居住地情報取得手段は、前記対象範囲内を細分化したポリゴン単位により人口集計がされている統計情報を備え、前記居住地情報を、前記統計情報における前記ポリゴン内または外郭線上の任意の点の位置情報に当該ポリゴン内に居住する人口を関連付けた形式で生成し、
前記廃止影響度出力手段は、前記廃止候補である対象施設の位置から第二の所定の範囲内のポリゴンに関連付けられた人口から前記廃止候補である対象施設の利用者数の総数を算出し、前記利用者のうち廃止候補ではない対象施設の位置から前記第一の所定の範囲内に含まれないポリゴンに関連付けられた人口から前記第一の所定の範囲内に含まれない人口を算出して前記影響利用者の人数とする、請求項1に記載の廃止施設候補選定装置。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
【0018】
図1には、実施形態にかかる廃止施設候補選定装置100の例の機能ブロック図が示される。
図1において、廃止施設候補選定装置100は、対象施設情報取得部10、廃止候補数受付部12、組合せ生成部14、影響利用者特定部16、廃止影響度出力部18、居住地情報取得部20、競合施設情報取得部22、競合対象者特定部24、競合影響度出力部25、表示制御部26、通信部28、記憶部30及びCPU32を含んで構成されている。なお、CPU32以外にGPU等のアクセラレーターを用いてもよい。上記廃止施設候補選定装置100は、CPU32、ROM、RAM、不揮発性メモリ、I/O、通信インターフェース等を備え、装置全体の制御及び各種演算を行うコンピュータとして構成されており、上記各機能は、例えばCPU32とCPU32の処理動作を制御するプログラムとにより実現される。
【0019】
対象施設情報取得部10は、対象範囲に存在する利用用途が同一の複数の対象施設の位置情報を取得し、記憶部30に記憶させる。ここで、対象施設とは、店舗や公共施設等の人の利用に供する施設であって、廃止を検討する施設および当該施設の廃止に伴い、廃止された施設の利用者が代替施設として利用する可能性がある同一の利用用途の他の施設をいう。上記対象施設の位置情報等は、その管理者等が地図情報その他の形式で保有し、あるいは利用可能な情報から任意の方法で取得することができる。また、利用用途とは、施設の種類毎に決まる用途であり、施設の種類としては、店舗であれば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、自動車ディーラー、銀行の支店窓口やATM等が例示でき、公共施設であれば、役所の支所窓口、公民館、図書館等が例示できる。また、上記対象施設の位置情報には、施設面積、施設利用者数、売上額等の情報を属性情報として付与してもよい。また、対象範囲とは、廃止候補である対象施設を選定する範囲および/または廃止候補として選定する対象施設を利用する利用者が居住または拠点とする居住地等(後述する代表住所)が存在する範囲をいう。対象範囲は、廃止施設候補選定装置100の操作者が対象施設の廃止(統廃合)を検討する際に決定し、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、タッチパネル等の適宜な入力手段により入力して記憶部30に記憶させる構成とすることができる。なお、外部のサーバーに予め記憶された対象範囲の情報を通信部28を介して対象施設情報取得部10が取得し、記憶部30に記憶させてもよい。
【0020】
廃止候補数受付部12は、上記複数の対象施設の中から選択される、1または複数の廃止候補の施設数を受け付け、記憶部30に記憶させる。廃止候補の施設数も、廃止施設候補選定装置100の操作者が対象施設の廃止(統廃合)を検討する際に決定し、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、タッチパネル等の適宜な入力手段により入力して記憶部30に記憶させる構成とすることができる。なお、外部のサーバーに予め記憶された廃止候補の施設数の情報を通信部28を介して廃止候補数受付部12が取得し、記憶部30に記憶させてもよい。
【0021】
組合せ生成部14は、上記対象範囲に存在する複数の対象施設の位置情報及び上記廃止候補の施設数を記憶部30から読み出し、上記複数の対象施設から、廃止候補の施設数に基づき、廃止候補となる対象施設の組み合わせを生成する。生成した対象施設の組み合わせは記憶部30に記憶させる。なお、上記組み合わせを生成する方法(ルール)には、特に制限はないが、例えば全ての組合せを順に設定していくこと等が挙げられる。
【0022】
居住地情報取得部20は、上記廃止候補となる対象施設である廃止施設候補の組み合わせ毎に、当該廃止施設候補を利用する利用者の居住地情報を取得し、記憶部30に記憶させる。この居住地情報は、例えば各対象施設が有する顧客情報または利用者情報から、利用者の位置情報としての住所の他、氏名等の属性情報を居住地情報取得部20が取得して構成することができる。上記顧客情報または利用者情報は、各対象施設の管理者等が地図情報その他の形式で保有し、あるいは利用可能な情報から任意の方法で取得することができる。なお、上記住所としては、居住地または職場の住所等の利用者が居住または拠点とする住所を挙げることができるが、これらには限定されず、利用者の属性として適宜な住所(以後、代表住所ということがある)を選択することができる。また、上記顧客情報または利用者情報に利用者の廃止施設候補の利用頻度及び/または廃止施設候補における購入金額を含む場合には、これらの情報を上記属性情報に含ませ、居住地情報に付与してもよい。
【0023】
影響利用者特定部16は、上記廃止施設候補の利用者の居住地情報を記憶部30から読み出し、上記組み合わせ毎に、廃止施設候補の利用者のうち、その居住地等の代表住所が上記複数の対象施設のうち廃止候補ではない対象施設である存続施設候補の位置から第一の所定の範囲内に含まれない利用者である影響利用者を特定する。特定した影響利用者の居住地情報は記憶部30に記憶させる。
【0024】
ここで、上記第一の所定の範囲は、上記存続施設候補の仮想的な商圏等の施設利用エリアとして予め設定することができ、上記存続施設候補の位置情報に基づき、上記存続施設候補を起点とした等距離を結ぶ略円形状の範囲とすることができるが、これには限定されない。上記第一の所定の範囲の距離は、全ての存続施設候補を同一の距離で設定してもよく、あるいは、当該存続施設候補の施設面積、施設利用者数、売上額等の属性情報に応じた距離を設定してもよい。また、設定する距離の種類としては、当該存続施設候補からの直線距離、道路距離または道路距離に移動時間を反映させた時間距離のいずれかで設定するのが好適である。上記距離の設定方法は、廃止施設候補選定装置100の操作者が予め上記距離および距離の種類を選択し、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、タッチパネル等の適宜な入力手段により入力して記憶部30に記憶させる構成とすることができる。なお、外部のサーバーに予め記憶された第一の所定の範囲の情報を通信部28を介して影響利用者特定部16が取得し、記憶部30に記憶させてもよい。
【0025】
影響利用者特定部16は、影響利用者の特定処理の際に第一の所定の範囲を記憶部30から読み出して使用する。上記存続施設候補までの距離が離れている程、利用者が利用しにくくなるので、第一の所定の範囲は、各対象施設について利用者が利用可能な範囲の指標となる。従って、上記存続施設候補の位置から第一の所定の範囲内に含まれない利用者である影響利用者は、上記廃止施設候補が廃止された場合に、居住地周辺に利用可能な存続施設が無くなり、不便となる程度が高い利用者である。
【0026】
廃止影響度出力部18は、特定された影響利用者の居住地情報及び、必要に応じて、上記廃止施設候補の利用者の居住地情報を記憶部30から読み出し、上記影響利用者の人数及び/または上記影響利用者の人数の上記廃止施設候補の利用者数の総数に対する割合を第一の廃止影響度として算出する。算出した第一の廃止影響度は、廃止影響度出力部18が記憶部30に記憶させるとともに、表示制御部26等に出力する。なお、上記居住地情報は、廃止施設候補の利用者毎に構成されているので、廃止影響度出力部18が当該利用者数の総数を演算することができる。
【0027】
また、上記廃止施設候補の顧客情報または利用者情報が得られない場合には、上記居住地情報取得部20は、上記対象範囲内を等面積により区分するメッシュを含め、上記対象範囲内を任意の形状により細分化した小面積のポリゴン単位により人口集計がされている統計情報を備えておき、上記統計情報における上記ポリゴン内または上記ポリゴンの外郭線上の任意の点を当該ポリゴンの代表点とし、その代表点の住所である代表点住所(位置情報)に当該ポリゴン内に居住する人口を関連付けた形式で上記居住地情報を生成し、記憶部30に記憶させる構成としてもよい。なお、人口集計がされている統計情報を備えることができない場合は、例えば、上記対象範囲内を等面積のポリゴン(メッシュ等)に区分し、ポリゴン内または上記ポリゴンの外郭線上の任意の点を当該ポリゴンの代表点とし、その代表点の住所である代表点住所に、例えば上記対象範囲内に居住する総人口をポリゴン数で等分して一律に配分する方法により上記居住地情報を生成する構成としてもよい。
【0028】
この場合、廃止影響度出力部18は、上記居住地情報を記憶部30から読み出し、この居住地情報に基づき廃止施設候補の位置から第二の所定の範囲内に含まれるポリゴンの代表点住所を抽出し、抽出された代表点住所に関連付けられた人口から、上記廃止施設候補の利用者数の総数を算出する。次に、抽出された第二の所定の範囲内に含まれるポリゴンの代表点住所のうち、廃止候補ではない対象施設である存続施設候補の位置から上記第一の所定の範囲内に含まれないポリゴンの代表点住所を抽出し、抽出された代表点住所に関連付けられた人口から、上記第一の所定の範囲内に含まれない人口を算出して上記影響利用者の人数とすることができる。
【0029】
ここで、上記第二の所定の範囲は、上記廃止施設候補の仮想的な商圏等の施設利用エリアとして予め設定することができ、上記廃止施設候補の位置情報に基づき、上記廃止施設候補を起点とした等距離を結ぶ略円形状の範囲とすることができるが、これには限定されない。上記第二の所定の範囲の距離は、全ての廃止施設候補を同一の距離で設定してもよく、あるいは、当該廃止施設候補の施設面積、施設利用者数、売上額等の属性情報に応じた距離を設定してもよい。また、設定する距離の種類としては、当該廃止施設候補からの直線距離、道路距離または道路距離に移動時間を反映させた時間距離のいずれかで設定するのが好適である。上記距離の設定方法は、廃止施設候補選定装置100の操作者が予め上記距離および距離の種類を選択し、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、タッチパネル等の適宜な入力手段により入力して記憶部30に記憶させる構成とすることができる。なお、外部のサーバーに予め記憶された第二の所定の範囲の情報を通信部28を介して廃止影響度出力部18が取得し、記憶部30に記憶させてもよい。廃止影響度出力部18は、上記廃止施設候補の利用者数の総数の算出処理の際に記憶部30から第二の所定の範囲を読み出して使用する。
【0030】
競合施設情報取得部22は、上記対象範囲内において競合施設の位置情報を取得し、記憶部30に記憶させる。上記競合施設の位置情報等は、廃止候補を検討する対象施設の管理者等が地図情報その他の形式で保有し、あるいは利用可能な情報から任意の方法で取得することができる。また、上記競合施設の位置情報には、施設面積、施設利用者数、売上額等の情報を属性情報として付与してもよい。上記競合施設とは、廃止施設候補の利用者が代替施設として利用する可能性がある同一の利用用途の施設であるが、当該施設の経営者、管理者等が、廃止施設候補と異なる「非系列施設(他社店舗)」に該当する。そのため、上記廃止施設候補の利用者が上記競合施設を代替施設とする場合、商業施設等であれば全系列店舗等を合わせた総売上額等が減少してしまう場合が想定され、廃止に伴う影響度がさらに高くなる。
【0031】
競合対象者特定部24は、上記対象施設情報取得部10が取得した対象施設の位置情報、上記組合せ生成部14が生成した廃止施設候補の組み合わせ、上記影響利用者特定部16が特定した影響利用者の情報及び上記競合施設情報取得部22が取得した競合施設の位置情報を記憶部30から読み出し、上記影響利用者のうち、居住地等の代表住所が上記競合施設の位置から第三の所定の範囲内に含まれる影響利用者を競合対象者として特定する。あるいは、上記廃止施設候補の利用者のうち、居住地等の代表住所から、存続施設候補までの距離と上記競合施設までの距離とを直線距離、道路距離または道路距離に移動時間を反映させた時間距離のいずれかで取得し、居住地等の代表住所から上記競合施設までの距離に予め設定した倍率を乗じた距離より、居住地等の代表住所から上記存続施設候補までの距離が長い利用者を、競合対象者として特定してもよい。なお、上記競合対象者の居住地情報に、上記代表住所に代わって代表点住所が設定されている場合には、代表点住所に基づいて上記競合対象者を特定してもよい。特定した競合対象者の居住地情報は、その人数とともに記憶部30に記憶させる。
【0032】
ここで、上記第三の所定の範囲は、上記競合施設の仮想的な商圏等の施設利用エリアとして予め設定することができ、上記競合施設の位置情報に基づき、上記競合施設を起点とした等距離を結ぶ略円形状の範囲とすることができるが、これには限定されない。上記第三の所定の範囲の距離は、全ての競合施設を同一の距離で設定してもよく、あるいは、当該競合施設の施設面積、施設利用者数、売上額等の属性情報に応じた距離を設定してもよい。また、設定する距離の種類としては、当該競合施設からの直線距離、道路距離または道路距離に移動時間を反映させた時間距離のいずれかで設定するのが好適である。上記距離の設定方法は、廃止施設候補選定装置100の操作者が予め上記距離および距離の種類を選択し、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、タッチパネル等の適宜な入力手段により入力して記憶部30に記憶させる構成とすることができる。なお、外部のサーバーに予め記憶された第三の所定の範囲の情報を通信部28を介して競合対象者特定部24が取得し、記憶部30に記憶させてもよい。また、上記第三の所定の範囲を記憶部30に記憶させる構成とすることができる。競合対象者特定部24は、競合対象者の特定処理の際に記憶部30から第三の所定の範囲を読み出して使用する。
【0033】
競合対象者特定部24は、廃止施設候補の利用者の居住地周辺に、存続施設候補が無く、さらに、居住地の近傍に競合施設が立地する場合、利便性の高い競合施設へ移動する可能性が高い利用者を競合対象者として特定する。また、存続施設候補が近傍にあった場合でも、存続施設より競合施設がより近傍にある場合、同様に利便性の高い競合施設へ移動する可能性が高いため、該当する利用者を競合対象者として特定する。ただし、系列の異動という不便が利用者に発生するため、同程度の距離の差であれば、従来の系列店舗である存続施設候補を選択することが予想されるので、上記競合施設までの距離に乗ずる倍率を予め設定できる構成とすることで、特定する競合対象者の人数を調整してもよい。上記距離の種類および所定の倍率の設定方法は、廃止施設候補選定装置100の操作者が予め上記距離の種類および倍率を選択し、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、タッチパネル等の適宜な入力手段により入力して記憶部30に記憶させる構成とすることができる。また、上記予め設定した倍率を記憶部30に記憶させる構成とすることができる。競合対象者特定部24は、競合対象者を特定する処理の際に記憶部30から予め設定した倍率を読み出して使用する。
【0034】
競合影響度出力部25は、競合対象者の居住地情報及び、必要に応じて、上記廃止施設候補の利用者の居住地情報を記憶部30から読み出し、上記競合対象者の人数及び/または上記競合対象者の人数の上記廃止施設候補の利用者数の総数に対する割合を第一の競合影響度として算出する。算出した第一の競合影響度は、競合影響度出力部25が記憶部30に記憶させるとともに、表示制御部26等に出力する。なお、上記居住地情報は、廃止施設候補の利用者毎に構成されているので、競合影響度出力部25が当該利用者数の総数を演算することができる。
【0035】
また、上述したように、居住地情報取得部20が上記廃止施設候補の利用者の居住地情報に、利用者の廃止施設候補の利用頻度及び/または廃止施設候補における購入金額を含む属性情報を付与している場合もある。この場合には、廃止影響度出力部18及び競合影響度出力部25が、上記組合せ生成部14が生成した廃止施設候補の組み合わせ、上記属性情報を含む居住地情報、上記影響利用者特定部16が特定した影響利用者の居住地情報及び競合対象者特定部24が特定した競合対象者の居住地情報を記憶部30から読み出し、廃止影響度出力部18が以下に述べる第二の廃止影響度を、競合影響度出力部25が以下に述べる第二の競合影響度をそれぞれ算出し、記憶部30に記憶させるとともに、表示制御部26等に出力する。
【0036】
上記第二の廃止影響度とは、記憶部30から読み出した居住地情報の属性情報に基づき、上記影響利用者の上記廃止施設候補の利用頻度、購入金額を含む属性情報の総和及び/または上記影響利用者の上記属性情報の総和の、廃止施設候補の全利用者の上記属性情報の総和に対する割合をいう。また、第二の競合影響度とは、上記競合対象者の上記廃止施設候補の利用頻度、購入金額を含む属性情報の総和及び/または上記競合対象者の上記属性情報の総和の、上記廃止施設候補の全利用者の上記属性情報の総和に対する割合をいう。
【0037】
さらに、廃止影響度出力部18は、記憶部30から読み出した居住地情報に基づいて、上記廃止施設候補の利用者の居住地等の代表住所から廃止施設候補までの距離と、最寄りの存続施設候補までの距離とを取得し、各利用者の廃止施設候補までの距離の総和と、存続施設候補までの距離の総和との差を第三の廃止影響度として算出し、記憶部30に記憶させるとともに、表示制御部26等に出力する。ここで、上記「最寄り」とは、最も近接するとの意味である。上記取得する距離は、直線距離、道路距離または道路距離に移動時間を反映させた時間距離のいずれかで取得するのが好適である。上記距離の取得方法は、廃止施設候補選定装置100の操作者が予め上記距離および距離の種類を選択し、キーボード、マウス等のポインティングデバイス、タッチパネル等の適宜な入力手段により入力して記憶部30に記憶させる構成とすることができる。
【0038】
表示制御部26は、上記廃止影響度出力部18が出力した第一〜第三の廃止影響度、第一、第二の競合影響度等を記憶部30から読み出し、液晶表示装置その他の適宜な表示装置を制御して表示する。
【0039】
通信部28は、適宜なインターフェースにより構成され、上述したように、外部のサーバー等から対象範囲の情報、廃止候補の施設数の情報、第一〜第三の所定の範囲の情報、影響利用者の人数及び廃止施設候補の利用者数の情報等を取得し、それぞれ対象施設情報取得部10、廃止候補数受付部12、影響利用者特定部16、廃止影響度出力部18、競合対象者特定部24、競合影響度出力部25に渡す等の処理を実行する。
【0040】
記憶部30は、ハードディスク装置、ソリッドステートドライブ(SSD)等の不揮発性メモリで構成され、上記各種情報等、及びCPU32の動作プログラム等の、廃止施設候補選定装置100が行う各処理に必要な情報を記憶する。なお、記憶部30としては、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、コンパクトディスク(CD)、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、電気的消去および書き換え可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ等を使用してもよい。また、記憶部30には、主としてCPU32の作業領域として機能するランダムアクセスメモリ(RAM)、及びBIOS等の制御プログラムその他のCPU32が使用するデータが格納される読み出し専用メモリ(ROM)を含めるのが好適である。
【0041】
図2には、実施形態にかかる廃止施設候補選定装置100の動作例の説明図が示される。
図2において、円で示されたI、II、IIIが対象範囲TAに存在する利用用途が同一の複数の対象施設の例である。なお、
図2では、対象施設の数が3施設となっているが、これに限定する意味ではなく、任意の数とすることができる。また、
図2の例では、上記対象施設I、II、IIIのうち、対象施設Iが廃止施設候補であり、対象施設II、IIIが存続施設候補である。なお、廃止施設候補及び存続施設候補の数は、
図2の例に限定されるものではない。これらの対象施設I、II、IIIの位置情報は、対象施設情報取得部10が取得し、記憶部30に記憶させておく。
【0042】
上記廃止施設候補Iは、組合せ生成部14が、廃止候補数受付部12が受け付けた廃止候補の施設数(一施設)を記憶部30から読み出し、廃止施設候補として指定したものである。
【0043】
また、三角形で示されたa、b、cが、上記対象施設I、II、IIIと同一の利用用途である、他社店舗等の競合施設の例である。競合施設の数も3施設となっているが、これに限定する意味ではなく、任意の数とすることができる。これらの競合施設a、b、cの位置情報は、競合施設情報取得部22が取得し、記憶部30に記憶させておく。
【0044】
図2の例では、存続施設候補II、IIIの周囲に、第一の所定の範囲Ar1が設定されており、廃止施設候補Iの周囲に第二の所定の範囲Ar2が設定されており、競合施設a、b、cの周囲に第三の所定の範囲Ar3が設定されている。
【0045】
なお、
図2では、廃止施設候補Iの利用者が人形で例示されている。ただし、その人数は、
図2の例に限定される意味ではない。廃止施設候補の顧客情報または利用者情報が得られない場合には、居住地情報取得部20は、例えば、対象範囲TA内を例えばメッシュデータ等の、任意の形状により細分化したポリゴン単位により人口集計がされている統計情報から、第二の所定の範囲Ar2内にある上記ポリゴンを抽出し、抽出された上記ポリゴン内の任意の点の位置に当該ポリゴン内に居住する人口を関連付けた形式で上記居住地情報を生成し、第二の所定の範囲Ar2内の人口を表したのが
図2の人形の数に該当する。
【0046】
影響利用者特定部16は、廃止施設候補Iの利用者の居住地が、
図2に示された存続施設候補II、IIIの位置から第一の所定の範囲Ar1内に含まれる(代表住所が第一の所定の範囲Ar1内にある)か否かの判定を行う。例えば、地理情報システム(GIS)等を利用して、存続施設候補II、IIIの位置情報(例えば緯度・経度情報)から第一の所定の範囲Ar1の図形データ(例えば複数の緯度・経度情報からなる面データ)を生成し、上記利用者の代表住所の位置情報(例えば緯度・経度情報)と生成した第一の所定の範囲Ar1の図形データとの図形解析を行い、いずれの存続施設候補のAr1にも含まれない利用者を抽出し、影響利用者として記憶部30に記憶させる。
【0047】
上記廃止影響度出力部18は、上記影響利用者の情報を記憶部30から読み出し、影響利用者の人数及び/または影響利用者の人数の廃止候補である対象施設Iの利用者数の総数に対する割合を第一の廃止影響度として算出する。
【0048】
また、競合施設情報取得部22は、対象範囲TA内において、競合施設a、b、cの位置情報を取得する。競合対象者特定部24は、上述したように、影響利用者のうち、居住地等の代表住所が上記競合施設情報取得部22が取得した競合施設a、b、cの位置から第三の所定の範囲Ar3内に含まれる影響利用者及び/または廃止施設候補Iの利用者のうち、居住地から、存続施設候補IIまたはIIIまでの距離と上記競合施設a、b、cのいずれか最寄りの施設までの距離とを取得し、上記競合施設a、b、cのいずれか最寄りの施設までの距離に予め設定した倍率を乗じた距離より、上記存続施設候補IIまたはIIIまでの距離が長い利用者を、競合対象者として特定する。競合影響度出力部25は、上記競合対象者の人数及び廃止施設候補Iの利用者数に基づいて上記第一の競合影響度を算出する。なお、上記取得する距離は、直線距離、道路距離または道路距離に移動時間を反映させた時間距離のいずれかで取得するのが好適である。
【0049】
また、上述したように、廃止影響度出力部18は、上記影響利用者の廃止施設候補Iの利用頻度、購入金額を含む属性情報を記憶部30から読み出し、廃止施設候補Iの全利用者の上記属性情報に基づいて上記第二の廃止影響度を、競合影響度出力部25は、上記競合対象者の廃止施設候補Iにおける利用頻度、購入金額を含む属性情報を記憶部30から読み出し、廃止施設候補Iの全利用者の上記属性情報に基づいて上記第二の競合影響度を算出する。
【0050】
また、上述したように、廃止影響度出力部18は、廃止施設候補Iの全ての利用者の代表住所から廃止施設候補Iまでの距離を求め、上記代表住所の最寄りの存続施設候補IIまたはIIIまでの距離の差分を算出し、それらを総和することで上記第三の廃止影響度を算出する。なお、
図2の例では、廃止施設候補Iの利用者の代表住所から最寄りの存続施設候補はIIまたはIIIである。
【0051】
図3〜
図5は、上記第一〜第三の廃止影響度及び第一、第二の競合影響度の意味及び効果の説明図である。
【0052】
図3において、対象範囲に存在する対象施設として、店Aから店Lまで12店舗の同一系列の店舗がある。また、人形は、対象施設の利用者である各店舗の顧客及びその居住地を表している。また、各店舗を中心として描画されている略円形状は、各対象施設に対する第一の所定の範囲Ar1であり、当該店舗を存続施設候補とした時の仮想商圏の範囲である。なお、当該店舗を廃止施設候補とした場合は、第二の所定の範囲Ar2としてもよい。
【0053】
図3の例では、第一の所定の範囲Ar1(第二の所定の範囲Ar2)は、各店舗からの直線距離により描かれた略円形状となっているが、当該店舗からの道路距離または道路距離に移動時間を反映させた時間距離が所定の距離内である範囲を第一の所定の範囲Ar1(第二の所定の範囲Ar2)としてもよい。その場合、第一の所定の範囲Ar1(第二の所定の範囲Ar2)は、道路に沿った距離に基づいて範囲が設定されるため、店舗から放射状に延びる道路の周辺部は比較的遠方まで張り出すような、所謂クモの巣状の形状となる。
【0054】
また、第一の所定の範囲Ar1(第二の所定の範囲Ar2)の大きさ(所定の距離の長さ)は、対象施設の施設面積、施設利用者数、売上額等の属性情報に応じて適宜定めることができる。従って、対象施設に対して全て同一の範囲としてもよく、あるいは、各店舗の属性情報に応じて、対象施設毎に異なる範囲を定めてもよい。
【0055】
廃止候補数受付部12が、廃止候補の施設数として1を受け付けた場合、廃止影響度出力部18は、各対象施設(店舗)を廃止した場合の第一の廃止影響度を算出する。すなわち、店Aから店Lまで、一店舗ずつ順に廃止施設候補となった場合の廃止影響度を算出する。まず、店Aを廃止施設候補とすると、
図3の網掛け(ア)の範囲内に居住する7名の顧客が、店A以外の存続施設候補の店舗の第一の所定の範囲Ar1の範囲内に含まれないことになる。この結果、廃止影響度出力部18は、店Aを廃止施設候補とした場合の第一の廃止影響度を「7(人)」と算出することができる。以降、同様にして他の店舗に対しても廃止影響度を算定していく。この場合、例えば店Eのように、その第一の所定の範囲Ar1が他の存続施設候補の店舗(店A、B、D、F、G、H、J)の第一の所定の範囲Ar1でカバーされており、店Eの周辺に居住する店Eの顧客は、いずれも他の存続施設候補の店舗の第一の所定の範囲Ar1内に居住していることとなる。従って、店Eの周辺に居住する店Eの顧客は、いずれも店E以外の存続施設候補が利用可能であり、店Eの廃止に伴い影響を受ける顧客は0人なので、店Eを廃止施設候補とした場合の第一の廃止影響度は「0(人)」と算出される。
【0056】
以上のようにして算出された各店舗の第一の廃止影響度が
図5(a)に示される。
図5(a)では、上段が廃止施設候補の店舗を示し、下段が廃止施設候補の店舗毎に算出された、当該廃止施設候補が廃止された場合の第一の廃止影響度を示している。
【0057】
次に、例えば、廃止候補数受付部12が、廃止候補の施設数として2を受け付けた場合、廃止影響度出力部18は、対象施設(店舗)の任意の2店舗の組合せを廃止した場合の第一の廃止影響度を算出する。すなわち、組合せ生成部14が生成した店Aから店Lまでの任意の2店舗の全ての組合せ毎に、順に第一の廃止影響度を算出する。
【0058】
図3に戻って、例えば、E店とG店を同時に廃止した場合の第一の廃止影響度は、網掛け(イ)の範囲内に居住する顧客の数の「5(人)」となる。また、E店とH店を同時に廃止した場合の第一の廃止影響度は、網掛け(ウ)の範囲内に居住する顧客の数の「3(人)」となる。また、E店とL店を同時に廃止した場合の第一の廃止影響度は、網掛け(エ)の範囲内に居住する顧客の数の「4(人)」となる。他の店舗の組合せについても同様に算出できる。
【0059】
以上のようにして算出された各店舗の組合せ毎の第一の廃止影響度が
図5(b)に示される。
図5(b)では、上段が廃止施設候補の店舗の組合せを示し、下段が廃止施設候補の店舗の組合せ毎に算出された、当該組合せの店舗が廃止された場合の第一の廃止影響度を示している。
【0060】
なお、以上の例では、廃止影響度出力部18が第一の廃止影響度を算出しているが、対象となる顧客毎の利用頻度及び/または購入金額を含む属性情報の総和から上記第二の廃止影響度を算出してもよいし、対象となる顧客毎に、廃止施設候補までの距離の総和と、存続施設候補までの距離の総和との差から上記第三の廃止影響度を算出してもよい。
【0061】
図3及び
図5(a)、(b)からわかるように、店舗毎の第一の廃止影響度が一番少ない「0(人)」であるE店、G店の組合せを廃止施設候補として選択すると、網掛け(イ)の範囲のように存続施設候補の店舗の第一の所定の範囲Ar1に空白地帯が生じ、最寄りの存続施設候補の店舗が無くなる顧客が5人(第一の廃止影響度)生ずる。この第一の廃止影響度の数値は、例えばE店、H店の組合せ、E店、L店の組合せの場合の第一の廃止影響度の数値より大きい。このように、廃止候補の施設数によって、単独の店舗の廃止では第一の廃止影響度が小さい廃止施設候補の組合せにおける第一の廃止影響度が影響されるので、廃止候補の施設数毎に最適な廃止施設候補の選択を検討する必要がある。本実施形態にかかる廃止施設候補選定装置100は、廃止候補の施設数および施設の組み合わせ毎に第一〜第三の廃止影響度という客観的な指標を提供することができる。
【0062】
図4には、対象範囲に競合施設として競合店X、Y、Zの3店舗が存在する場合の例が示される。
図4において、競合店X、Y、Zの周囲にある一点鎖線の略円形状は、競合施設としての第三の所定の範囲Ar3、すなわち当該競合施設の仮想商圏の範囲である。なお、
図4の例では、第三の所定の範囲Ar3も各店舗からの直線距離により描かれた略円形状となっているが、当該店舗からの道路距離または道路距離に移動時間を反映させた時間距離が所定の距離内である範囲を第三の所定の範囲Ar3としてもよい。
【0063】
また、第三の所定の範囲Ar3の大きさ(所定の距離の長さ)は、競合店舗の施設面積、施設利用者数、売上額等の属性情報に応じて適宜定めることができる。従って、競合施設に対して全て同一の範囲としてもよく、あるいは、各店舗の属性情報に応じて、競合施設毎に異なる範囲を定めてもよい。
【0064】
なお、上記第三の所定の範囲Ar3は、店舗の廃止に伴って異なる系列店(競合施設)へ移行する顧客数の抽出に使用するものであるため、例えば顧客の心理的要因を反映させるために、第三の所定の範囲Ar3の大きさ(所定の距離の長さ)に一定の倍率をかけることで、適宜範囲を調整することが好適である。
【0065】
図4において、例えばE店とH店の2店を同時に廃止する場合、
図3の例で近隣に存続施設候補の店舗が無い顧客(
図3の網掛け(ウ)の範囲内に居住する顧客)の人数として算定された第一の廃止影響度「3(人)」のうち、競合店Zの周囲の第三の所定の範囲Ar3に相当する
図4の網掛け(オ)の範囲内には2名含まれている。従って、競合影響度出力部25は、E店とH店の2店を廃止する場合の第一の競合影響度を「2(人)」と算出する。
【0066】
一方、上記
図3の例で述べたとおり、第一の廃止影響度が
図3の網掛け(エ)の範囲内に居住する顧客の数の「4(人)」と算定されたE店とL店との組み合わせには、
図4における競合店X、Y、Zの周囲の第三の所定の範囲Ar3内の顧客は存在しない。従って、競合影響度出力部25は、E店とL店の2店を廃止する場合の第一の競合影響度を「0(人)」と算出する。
【0067】
以上のようにして競合影響度出力部25が算出した各店舗の組合せ毎の第一の競合影響度が
図5(c)に示される。
図5(c)では、上段が廃止施設候補の店舗の組合せを示し、下段が廃止施設候補の店舗の組合せ毎に算出された、当該組合せの店舗が廃止された場合の第一の競合影響度を示している。
【0068】
なお、以上の例では、競合影響度出力部25が第一の競合影響度を算出しているが、対象となる顧客毎の利用頻度及び/または購入金額を含む属性情報の総和から上記第二の競合影響度を算出してもよい。
【0069】
図4及び
図5(a)〜(c)からわかるように、廃止対象を例えばE店に加えてH店にするかL店にするかの比較等を行う場合、本実施形態にかかる廃止施設候補選定装置100は、自系列の存続施設候補の店舗と、競合施設の店舗との位置関係から第一または第二の競合影響度という客観的な指標を提供することができる。
【0070】
以上に述べたように、設定された廃止候補の施設数に合わせて、全ての廃止施設候補の組み合わせに対して算出された第一〜第三の廃止影響度および第一、第二の競合影響度を勘案し、最終的な廃止施設候補の店舗の選択をする際の客観的な指標とすることができる。特に、多数の対象施設から複数の廃止施設候補を選択する場合、相当数の組み合わせの中から最適な廃止対象を選択する際に、迅速に客観的な指標を提供できるという大きな効果が得られる。さらに、廃止対象の施設数を可変させて第一〜第三の廃止影響度および第一、第二の競合影響度を算定することにより、最適な廃止候補の施設数を選択することができる。
【0071】
図6には、実施形態にかかる廃止施設候補選定装置100の動作例のフロー図が示される。
図6において、対象施設情報取得部10が、上記対象範囲に存在する利用用途が同一の複数の対象施設の位置情報を取得し、記憶部30に記憶させる(S1)。
【0072】
次に、廃止候補数受付部12が、上記複数の対象施設の中から選択される、1または複数の廃止候補の施設数を受け付けると(S2)、組合せ生成部14が、上記複数の対象施設から、上記廃止候補の施設数に基づき、廃止候補となる対象施設である廃止施設候補の全ての組み合わせを生成し、記憶部30に記憶させる(S3)。
【0073】
居住地情報取得部20は、上記廃止候補となる対象施設である廃止施設候補の組み合わせ毎に、当該廃止施設候補を利用する利用者の居住地情報を取得し、記憶部30に記憶させる(S4)。なお、上記利用者の居住地情報に、利用者の廃止施設候補の利用頻度及び/または廃止施設候補における購入金額を含む属性情報がある場合は、取得する居住地情報に付与しておく。
【0074】
影響利用者特定部16は、上記廃止施設候補の組み合わせ及び上記居住地情報を記憶部30から読み出し、上記組み合わせ毎に、廃止施設候補の利用者のうち、上記影響利用者を特定し、それぞれ記憶部30に記憶させる(S5)。
【0075】
次に、廃止影響度出力部18は、特定された影響利用者の情報を記憶部30から読み出し、上記第一の廃止影響度を算出して記憶部30に記憶させる(S6)。
【0076】
また、居住地情報取得部20が上記対象施設の利用者の居住地情報に、利用者の廃止施設候補の利用頻度及び/または廃止施設候補における購入金額を含む属性情報を付与している場合には、廃止影響度出力部18は、上記第一の廃止影響度の代わりに、または上記第一の廃止影響度に加えて、廃止施設候補選定装置100の操作者からの指示入力等に基づき上記第二の廃止影響度を算出して記憶部30に記憶させる構成としてもよい(S7)。
【0077】
また、廃止影響度出力部18は、上記第一の廃止影響度及び/または上記第二の廃止影響度の代わりに、または上記第一の廃止影響度及び/または上記第二の廃止影響度に加えて、廃止施設候補選定装置100の操作者からの指示入力等に基づき、上記第三の廃止影響度を算出して記憶部30に記憶させる構成としてもよい(S8)。
【0078】
廃止影響度出力部18は、上記算出した第一の廃止影響度及び/または第二の廃止影響度及び/または第三の廃止影響度を表示制御部26等に出力し(S9)、表示制御部26が液晶表示装置その他の適宜な表示装置を制御して上記第一の廃止影響度及び/または第二の廃止影響度及び/または第三の廃止影響度を表示する。なお、表示制御部26が制御する表示には、音声出力が含まれていてもよい。
【0079】
図7には、実施形態にかかる廃止施設候補選定装置100の他の動作例のフロー図が示される。
図7において、S11〜S14のステップは、
図6におけるS1〜S4のステップと同じであるので、説明を省略する。
【0080】
競合対象者特定部24は、上記対象施設情報取得部10が取得した対象施設の位置情報、上記組合せ生成部14が生成した廃止施設候補の組み合わせ、上記居住地情報取得部20が取得した居住地情報、上記影響利用者特定部16が特定した影響利用者の情報及び上記競合施設情報取得部22が取得した競合施設の位置情報を記憶部30から読み出し、これらの情報に基づいて上記競合対象者を特定し、記憶部30に記憶させる(S15)。
【0081】
次に、競合影響度出力部25は、競合対象者の人数及び廃止施設候補の利用者数を記憶部30から読み出し、上記第一の競合影響度を算出して記憶部30に記憶させる(S16)。
【0082】
また、居住地情報取得部20が上記対象施設の利用者の居住地情報に、利用者の廃止施設候補の利用頻度及び/または廃止施設候補における購入金額を含む属性情報を付与している場合には、競合影響度出力部25は、上記第一の競合影響度の代わりに、または上記第一の競合影響度に加えて、廃止施設候補選定装置100の操作者からの指示入力等に基づき、上記第二の競合影響度を算出し(S17)、記憶部30に記憶させる構成としてもよい。
【0083】
競合影響度出力部25は、上記算出した第一の競合影響度及び/または第二の競合影響度を表示制御部26等に出力し(S18)、表示制御部26が液晶表示装置その他の適宜な表示装置を制御して上記第一の競合影響度及び/または第二の競合影響度を表示する。なお、表示制御部26が制御する表示には、音声出力が含まれていてもよい。
【0084】
上述した、
図6及び
図7の各ステップを実行するためのプログラムは、記録媒体に格納することも可能であり、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、上記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明または「データ信号」の発明として捉えてもよい。
【解決手段】対象施設情報取得部10が対象範囲に存在する利用用途が同一の複数の対象施設の位置情報を取得し、廃止候補数受付部12が廃止候補の施設数を受け付けると、組合せ生成部14が廃止候補の施設数に基づき、廃止候補の組み合わせを生成する。影響利用者特定16は、上記廃止候補である廃止施設候補の利用者のうち、その居住地が廃止候補ではない存続施設候補の位置から第一の所定の範囲内に含まれない利用者を影響利用者として特定し、廃止影響度出力部18は、特定された記影響利用者の人数及び/または上記影響利用者の人数の廃止施設候補の利用者数の総数に対する割合を第一の廃止影響度として算出し出力する。