(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
予め応力が加えられた付勢要素は、ニードルアセンブリが薬物送達デバイスの本体内で保持されたカートリッジと接触するように、キャップが初期位置から中間位置に動かされた後、ニードルアセンブリを一体型キャップアセンブリ内で軸方向に強制的に動かすように構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
薬物送達デバイスは、カートリッジホルダと、該カートリッジホルダの遠位端上に支持された1つまたはそれ以上の切断要素とをさらに含み、該切断要素は、ニードルアセンブリがカートリッジホルダと接触すると、穿孔可能な封止部を穿孔するように配置される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の薬物送達デバイス。
ニードルアセンブリは、外側ニードルシールドと内側ニードルシールドとを含み、薬物送達デバイスからのキャップの取り外しによって、外側ニードルシールドも取り外され、場合により、外側ニードルシールドは、外側ニードルシールドがニードルアセンブリ内で軸方向に固定されることを可能にするように構成された1つまたはそれ以上の弾性変形可能なクリップを含む、請求項9に記載の薬物送達デバイス。
ニードルアセンブリは、ニードルホルダによって支持された針をさらに含み、ニードルホルダは外側ニードルシールド内で保持され、ニードルホルダは、針をカートリッジに固定するために摩擦連結またはねじ連結を介してカートリッジホルダと係合するように構成される、請求項10に記載の薬物送達デバイス。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書の一態様は、薬物送達デバイスであって:
薬物送達デバイスの本体に解放可能に固定されたキャップと;
このキャップ内に保持されたニードルアセンブリと;
キャップとニードルアセンブリとの間に配置され、キャップが本体に固定されている間、薬物送達デバイスに対して遠位方向にニードルアセンブリを付勢するように構成された、予め応力が加えられた付勢要素と;
各々がロック位置とロック解除位置とを有する1つまたはそれ以上のロック要素とを含み、
ここで、ロック位置では、ロック要素は、ニードルアセンブリが、本体内に保持されたカートリッジと係合するのを防止し、
キャップは、初期位置では、ロック要素をロック位置に保持し、中間位置では、ロック要素を解放し、ニードルアセンブリがカートリッジと係合することを可能にするように構成される、薬物送達デバイスを提供する。
【0004】
キャップは、初期位置および中間位置では、薬物送達デバイスに固定され、最終位置では、薬物送達デバイスから固定解除される。
【0005】
ロック要素の各々は、ロック部材と、このロック部材をロック解除位置に向かって付勢するように構成された付勢部材とを含むことができる。ここで、付勢部材は、ロック部材と薬物送達デバイスの本体との間に配置することができる。
【0006】
予め応力が加えられた付勢要素は、ニードルアセンブリが薬物送達デバイスの本体内で保持されたカートリッジと接触するように、キャップが初期位置から中間位置に動かされた後、ニードルアセンブリを一体型キャップアセンブリ内で軸方向に強制的に動かすように構成することができる。
【0007】
ニードルアセンブリは、ロック部材がロック位置にあるとき、ロック部材に当接するように構成することができる。
【0008】
キャップは、バヨネットフィッティングによって、薬物送達デバイスの本体に解放可能に固定することができる。
【0009】
キャップは、回転によって、初期位置から中間位置に、および中間位置から最終位置に動かされるように構成することができる。
【0010】
ニードルアセンブリの近位端は、穿孔可能な封止部によって覆うことができる。
【0011】
薬物送達デバイスは、カートリッジホルダと、カートリッジホルダの遠位端上に支持された1つまたはそれ以上の切断要素とをさらに含むことができ、この切断要素は、ニードルアセンブリがカートリッジホルダと接触すると、穿孔可能な封止部を穿孔するように配置される。ここで、ニードルアセンブリは、外側ニードルシールドと内側ニードルシールドとを含むことができ、薬物送達デバイスからのキャップの取り外しによって、外側ニードルシールドも取り外すことができ、場合により、外側ニードルシールドは、外側ニードルシールドがニードルアセンブリ内で軸方向に固定されることを可能にするように構成された1つまたはそれ以上の弾性変形可能なクリップを含むことができる。
【0012】
ニードルアセンブリは、ニードルホルダによって支持された針をさらに含むことができ、このニードルホルダは外側ニードルシールド内で保持され、このニードルホルダは、針をカートリッジに固定するために摩擦連結またはねじ連結を介してカートリッジホルダと係合するように構成することができる。
【0013】
薬物送達デバイスは、カートリッジ内に含まれる薬剤をさらに含むことができる。
【0014】
本明細書の別の態様は、薬物送達デバイス用キャップであって:
キャップ内に保持されたニードルアセンブリと;
キャップとニードルアセンブリとの間に配置され、キャップが薬物送達デバイスの本体に固定されている間、薬物送達デバイスに対して遠位にニードルアセンブリを付勢するように構成された、予め応力が加えられた付勢要素とを含むキャップを含み、
ここで、キャップは、初期位置では、キャップのロック要素または本体をロック位置に保持し、中間位置では、ロック要素を解放し、ニードルアセンブリが薬物送達デバイスの本体内に設置されたカートリッジと係合することを可能にするように構成される。
【0015】
本明細書のさらなる態様は、薬物送達デバイスに関する方法であって:
1つまたはそれ以上のロック要素を動かすように本体に対してキャップを回転させること;
回転したとき、1つまたはそれ以上のロック解除要素がロック解除され、付勢要素が解放されること;および
付勢要素の解放によって、キャップ内に含まれるニードルアセンブリが、本体内に含まれるカートリッジと係合することを含む方法を提供する。
【0016】
本明細書で互換的に使用する用語「薬物」または「薬剤」は、少なくとも1つの薬学的に活性な化合物を含む医薬製剤を意味する。
【0017】
用語「薬物送達デバイス」は、人体または人間以外の身体(獣医学的な適用例は、本開示によって明らかに企図されている)に薬物をただちに投薬するように設計されたあらゆるタイプのデバイス、システム、または装置を包含すると理解されるものとする。「ただちに投薬する」によって、薬物送達デバイスからの薬物の排出から人体または人間以外の身体への投与の間の、使用者による薬物の必要な中間操作の欠如が意味される。限定するものではないが、例示的な注射デバイスは、たとえば、シリンジ、自動注射器、注射ペンデバイス、および脊髄注射システムを含むことができる。
【0018】
これらおよび他の態様は、以下に記載の実施形態から明らかであり、これを参照して説明することになる。
【0019】
本発明の例示的な実施形態は、添付の図面を参照しながら説明される:
【発明を実施するための形態】
【0021】
1つまたはそれ以上の実施形態は、薬物送達デバイスの本体に対する、使用者によるキャップのねじりによって、ニードルアセンブリが薬剤カートリッジに向かって動かされ、次いで、これと係合する機構をもつ配置を提供する。この機構によって、外側ニードルシールドもニードルアセンブリから外され、ニードルアセンブリが薬剤カートリッジと係合されたままにしておきながら、本体からキャップおよび外側ニードルシールドが取り外されることが可能になる。したがって、薬剤カートリッジ上へのニードルアセンブリの嵌め合いおよびキャップの取り外しは、比較的少数のステップで達成可能である。
【0022】
薬物送達デバイスは、本明細書に記載のように、薬剤を患者に注射するように構成される。たとえば、送達は、皮下であっても、筋肉内であっても、静脈内であってもよい。そのようなデバイスは、患者または看護師もしくは医師などの介護者によって動作され、さまざまなタイプの安全シリンジ、ペン型注射器、または自動注射器を含むことができる。デバイスは、使用前に封止されたアンプルを穿孔することを必要とするカートリッジベースのシステムを含むことができる。これらのさまざまなデバイスを用いて送達される薬剤の量は、約0.5mlから約2mlの範囲に及ぶことがある。さらに別のデバイスは、「大」量の薬剤(通常、約2mlから約10ml)を送達するためにある期間(たとえば、約5、15、30、60、または120分)にわたって患者の皮膚に付着するように構成された大容積デバイス(「LVD」)またはパッチポンプを含むことができる。
【0023】
特定の薬剤と組み合わせて、本記載のデバイスはまた、必要とされる仕様内で動作するためにカスタマイズされる。たとえば、デバイスは、特定の期間(たとえば、自動注射器の場合は約3から約20秒、LVDの場合は約10分から約60分)内で薬剤を注射するようにカスタマイズされる。他の仕様は、低いレベルもしくは最小レベルの不快感、または人的要因、貯蔵寿命、満期、生体適合性、環境についての考慮事項などに関連する特定の条件を含む。そのような変形形態は、たとえば、約3cPから約50cPの粘度の範囲に及ぶ薬物などのさまざまな要因により、生じることがある。したがって、薬物送達デバイスは、約25から約31ゲージのサイズの範囲に及ぶ中空針を含むことが多い。一般的なサイズは、27および29ゲージである。
【0024】
本明細書に記載の送達デバイスは、1つまたはそれ以上の自動化された機能も含むことができる。たとえば、針の挿入、薬剤の注射、および針の後退のうちの1つまたはそれ以上が自動化可能である。1つまたはそれ以上の自動化ステップのためのエネルギーは、1つまたはそれ以上のエネルギー源によって提供可能である。エネルギー源は、たとえば、機械的エネルギー、空気エネルギー、化学エネルギー、または電気エネルギーを含む。たとえば、機械的エネルギー源は、ばね、てこ、エラストマー、またはエネルギーを貯蔵もしくは解放するための他の機械的機構を含む。1つまたはそれ以上のエネルギー源は、単一のデバイスへと連結可能である。デバイスは、ギア、弁、またはエネルギーをデバイスの1つもしくはそれ以上の構成要素の動きへと変換するための他の機構をさらに含むことができる。
【0025】
自動注射器の1つまたはそれ以上の自動化された機能は各々、起動機構を介して起動される。そのような起動機構は、ボタン、レバー、ニードルスリーブ、または他の起動構成要素のうちの1つまたはそれ以上を含む。自動化された機能の起動は、1ステッププロセスまたは複数ステッププロセスである。すなわち、使用者は、自動化された機能を引き起こすために、1つまたはそれ以上の起動構成要素を起動することを必要とすることがある。たとえば、1ステッププロセスでは、使用者は、薬剤の注射を引き起こすために、本体に対してニードルスリーブを押し下げる。他のデバイスが、自動化された機能の複数ステップ起動を必要とすることがある。たとえば、使用者は、注射を引き起こすために、ボタンを押し下げ、ニードルシールドを後退させることが必要とされる。
【0026】
さらに、1つの自動化された機能の起動が、1つまたはそれ以上のその後の自動化された機能を起動し、それによって、起動シーケンスを形成することができる。たとえば、第1の自動化された機能を起動すると、針の挿入、薬剤の注射、および針の後退のうちの少なくとも2つを起動することができる。デバイスによっては、1つまたはそれ以上の自動化された機能が行われるように、ステップの特定のシーケンスをも必要とする。他のデバイスは、独立したステップのシーケンスとともに動作する。
【0027】
いくつかの送達デバイスは、安全シリンジ、ペン型注射器、または自動注射器の1つまたはそれ以上の機能を含むことができる。たとえば、送達デバイスは、薬剤を自動的に注射するように構成された機械的エネルギー源(通常、自動注射器において見られる)と、用量設定機構(通常、ペン型注射器において見られる)とを含む。
【0028】
本開示のいくつかの実施形態によれば、例示的な薬物送達デバイス10が
図1Aおよび
図1Bに示されている。デバイス10は、上記で説明されたように、薬剤を患者の身体に注射するように構成される。デバイス10はハウジング11を含み、ハウジング11は、通常、注射されることになる薬剤を含むリザーバ(たとえば、シリンジ)と、送達プロセスの1つまたはそれ以上のステップを容易にするために必要とされる構成要素とを含む。デバイス10は、ハウジング11に着脱可能に取り付け可能なキャップアセンブリ12も含むことができる。通常、使用者は、デバイス10を動作可能にする前に、キャップ12をハウジング11から取り外ししなければならない。
【0029】
図示のように、ハウジング11は、実質的に円筒状であり、長手方向軸Xに沿って実質的に一定の直径を有する。ハウジング11は、遠位領域20と、近位領域21とを有する。用語「遠位」は、注射の部位に比較的近い場所を指し、用語「近位」は、注射部位から比較的離れた場所を指す。
【0030】
デバイス10は、ハウジング11に対するスリーブ13の動きを可能にするために、ハウジング11に連結されたニードルスリーブ13も含むことができる。たとえば、スリーブ13は、長手方向軸Xと平行な長手方向に動くことができる。具体的には、近位方向のスリーブ13が動くと、針17がハウジング11の遠位領域20から延びることができる。
【0031】
針17の挿入は、いくつかの機構を介して行われる。たとえば、針17は、ハウジング11に対して固定的に位置し、最初は、拡張されたニードルスリーブ13内に位置する。スリーブ13の遠位端を患者の身体に当て、ハウジング11を遠位方向に動かすことによるスリーブ13の近位運動によって、針17の遠位端があらわになる。そのような相対運動によって、針17の遠位端が患者の身体へと延びることができる。そのような挿入は、患者がスリーブ13に対してハウジング11を手で動かすことによって針17が手動で挿入されるので、「手動」挿入と呼ばれる。
【0032】
挿入の別の形態は、「自動化された」ものであり、それによって、針17は、ハウジング11に対して動く。そのような挿入は、スリーブ13の動きによって、またはたとえばボタン22などの別の起動の形態によってトリガすることができる。
図1Aおよび
図1Bに示すように、ボタン22は、ハウジング11の近位端に位置する。しかしながら、他の実施形態では、ボタン22は、ハウジング11のある側面上に位置する。
【0033】
他の手動または自動化された機能は、薬物の注射、または針の後退、または両方を含む。注射は、薬剤をシリンジから針17に通過させるために、栓すなわちピストン23がシリンジ(図示せず)内の近位の場所からシリンジ内のより遠位の場所に動かされるプロセスである。いくつかの実施形態では、デバイス10が起動される前、駆動ばね(図示せず)は圧縮下にある。駆動ばねの近位端は、ハウジング11の近位領域21内に固定可能であり、駆動ばねの遠位端は、ピストン23の近位表面に圧縮力を加えるように構成可能である。起動に続いて、駆動ばね内に貯蔵されたエネルギーの少なくとも一部は、ピストン23の近位表面に加えられる。この圧縮力は、ピストン23を遠位方向に動かすようにピストン23に対して作用することができる。そのような遠位運動は、シリンジ内の液体薬剤を圧縮し、その液体薬剤を針17から押し出すように作用する。
【0034】
注射に続いて、針17は、スリーブ13またはハウジング11内で後退可能である。使用者がデバイス10を患者の身体から取り外すので、スリーブ13が遠位方向に動くとき、後退が行われる。これが行われるのは、針17がハウジング11に対して依然として固定的に位置するからである。スリーブ13の遠位端が針17の遠位端を越えて動き、針17が覆われると、スリーブ13をロックすることができる。そのようなロッキングは、ハウジング11に対するスリーブ13の近位運動をロックすることを含む。
【0035】
別の形態の針の後退は、針17がハウジング11に対して動かされる場合に行われる。そのような動きは、ハウジング11内のシリンジがハウジング11に対して近位方向に動かされる場合に行われる。この近位運動は、遠位領域20内に位置する後退ばね(図示せず)を使用することによって達成可能である。圧縮された後退ばねは、起動されると、シリンジを近位方向に動かすのに十分な力をシリンジに供給することができる。十分な後退に続いて、針17とハウジング11との相対運動を、ロッキング機構でロックすることができる。さらに、ボタン22またはデバイス10の他の構成要素を、必要に応じてロックすることができる。
【0036】
次に
図2を参照すると、例示的な実施形態による薬物送達デバイス100が示されている。薬物送達デバイス100は、
図1Aおよび
図1Bのデバイス10の一実施形態である。薬物送達デバイス100は、本体102(
図1Aおよび
図1Bのハウジング11に対応する)を有し、本体102は、薬物送達デバイスの他の要素を保持する。薬物送達デバイス100は、それに解放可能に取り付けられた一体型キャップアセンブリ101も有する。一体型キャップアセンブリ101は、本体102に解放可能に固定され、一体型キャップアセンブリの他の要素を保持するキャップ104(
図1Aおよび
図1Bのキャップ12に対応する)を含む。薬物送達デバイス100は、薬剤カートリッジ106を収容する。カートリッジ106は、カートリッジホルダ108内に保持することができる。
【0037】
一体型キャップアセンブリ101は、ニードルアセンブリ110を収容する。ニードルアセンブリ110は、両頭針114(
図1Aおよび
図1Bの針17に対応する)を支持するニードルホルダ112を含む。ニードルホルダ112の近位端は、穿孔可能な封止部116によって覆われる。ニードルホルダ112の遠位端は、内側ニードルシールド118によって係合され、内側ニードルシールド118は、両頭針114の遠位端を覆う。ニードルホルダ112と内側ニードルシールド118は両方とも、外側シールド120によって覆われる。外側シールド120は、ニードルアセンブリ110に固定される、または、これと一体になることがある。一体型キャップアセンブリ101は、キャップ104とニードルアセンブリ110との間に配置された予め応力が加えられた付勢要素122も含む。予め応力が加えられた付勢要素122は、予め圧縮されたばねであることがある。予め応力が加えられた付勢要素122は、キャップ104およびニードルアセンブリを離れるように付勢する。
【0038】
キャップ104は、一体型キャップアセンブリ101を薬物送達デバイス100に解放可能に固定するための係合機能または一般に係合する手段を含む。これらの係合機能は、バヨネットタイプフィッティングを形成する1つまたはそれ以上の溝をキャップ104の内側表面内に含むことができる。薬物送達デバイス100の本体102は、溝と係合する対応する突起124を含むことができる。
【0039】
薬物送達デバイス100は、1つまたはそれ以上のロック要素126をさらに含む。ロック要素126は、ロック位置では、ニードルアセンブリ110が薬剤カートリッジ106と係合するのを防止し、ロック解除位置では、ニードルアセンブリがカートリッジと係合することを可能にするように構成される。1つまたはそれ以上のロック要素126の各々は、ロック部材128と、ロック部材128と薬物送達デバイスの本体102との間でこれらの構成要素を離れるように付勢するように働く付勢部材130とを含むことができる。付勢部材130の各々は、予め圧縮されたばねであることがある。ロック部材128の各々は、薬物送達デバイスの本体102に対して径方向に動くように構成することができる。
【0040】
カートリッジホルダ108は、その遠位端に、ニードルアセンブリ110がカートリッジホルダに押し付けられるとニードルホルダ112の封止部116を穿孔するように構成された1つまたはそれ以上の切断要素132を有する。
【0041】
図2は、初期位置(すなわち初期回転位置)における薬物送達デバイスおよび一体型キャップアセンブリ101を示す。この位置では、キャップ104上の1つまたはそれ以上の近位突起は、ロック要素126を係合し、それらをロック位置に保持する。ニードルアセンブリ110の近位端は、ロック要素126のロック部材128に当接し、これによって、ニードルアセンブリ110がカートリッジ106と係合することが防止される。
【0042】
使用に際して、使用者は、キャップ104が、
図2に示される初期位置にあるとき、キャップ104を握持し、それを薬物送達デバイスの本体102に対して回転させる。ここで
図3も参照すると、使用者がキャップ104を回転させると、キャップ104の近位突起がロック部材128から離れるように回転され、したがって、近位突起は、もはやロック部材128を係合しなくなる。ロック部材128が付勢部材130によって径方向外側に付勢されるので、ロック部材128がもはやキャップ104によって保持されなくなると、ロック要素126は、
図3の矢印によって示されるように、ロック位置からロック解除位置に動く。したがって、
図3は、中間位置(すなわち中間回転位置)における一体型キャップアセンブリ101を示す。
【0043】
ロック要素126がロック解除位置にあるとき、ロック要素126は、もはやニードルアセンブリ110を拘束しない。次いで、ニードルアセンブリ110は、
図3の矢印によって示されるように、予め応力が加えられた付勢要素122からの力を受けて、自由に近位に動く。ニードルアセンブリ110が近位に動くと、カートリッジホルダ108上の切断要素132は、穿孔可能な封止部116と接触し、それを破る。次いで、針114の近位端がカートリッジ106のセプタムに通され、カートリッジの薬剤チャンバに入る。針114の近位端は、封止部116も穿孔することがある。ニードルアセンブリ110は、ニードルホルダ112がカートリッジホルダ108に当接すると、近位に動くのを止める。したがって、カートリッジ106への針114の取り付けは、使用者の、本体102の遠位端からのキャップ104の取り外しの間、自動的に達成される(が、キャップ104は、それにつなぎ留められたままであることがある)。これは、それによって、注射プロセスのためにデバイスを適切に準備するために使用者に必要とされる別個のステップの数を減らすことができので、有利である。
【0044】
使用者は、本体102上の突起124がキャップ内のバヨネットフィッティング溝の端に到達するまで、キャップ104を引き続き回転させる。キャップ104内のバヨネットスロットは、
図4において、最も明白に見ることができる。この最終位置では、キャップ104は、
図4に示されるように、自由に薬物送達デバイス100の本体102から引き離され、取り外される。
図4でわかるように、ニードルアセンブリ110が、予め応力が加えられた付勢要素122を介してキャップに固定され、外側シールド120がニードルアセンブリ110に固定される、または、これと一体になると、これらの要素は、キャップ104とともに取り外される。内側ニードルシールド118は、キャップ104が取り外されると、ニードルホルダ112に固定されたままである。次いで、使用者は、針114を露出させ、薬剤注射プロセスを実行するために、内側ニードルシールド118を取り外す。したがって、使用者は、2つのステップのみを必要とするプロセスにおける注射のために薬物送達デバイスを準備することができる。最初に、使用者は、キャップ104を回転させて取り外し、ニードルアセンブリを解放させ、カートリッジを穿孔させる。次いで、内側ニードルシールド118は、針を露出させるために取り外される。
【0045】
ニードルホルダ112は、摩擦連結によってカートリッジホルダ108に固定することができる。カートリッジ106のセプタム内の針114の存在によって、この摩擦連結の品質が向上することがある。そのうえ、ニードルホルダ112の内側表面は、比較的柔らかいプラスチックを含むことができ、カートリッジホルダ108の遠位端上の切断要素132は、予め応力が加えられた付勢要素122から力を受けて、この材料に埋め込むことができる。代替的に、ニードルホルダ112の内側表面およびカートリッジホルダ108の外側表面は、対応するねじ山を備えてもよい。カートリッジホルダ108およびニードルホルダ112のどちらかまたは両方を回転させ、または可能にし、対応するねじ山を係合させるための機構(図示せず)を設けてもよい。
【0046】
図5は、外側シールド120がニードルアセンブリ110に固定することができる1つの例示的なやり方を示す。予め応力が加えられた付勢要素122およびキャップ104は、理解しやすいように、
図5から省略される。外側シールド120は、その近位端に、ニードルアセンブリ110内の1つまたはそれ以上の対応する凹部136内に受けられる1つまたはそれ以上のクリップ134を含む。この構成は、一体型キャップアセンブリ101の製造の助けとなることがある。たとえば、外側シールド120は、最初に、ニードルアセンブリ110の近位端から挿入される。外側シールド120は、好ましくは、プラスチックなどのわずかに弾力的な材料から作製される。ニードルアセンブリ110の内径は、内部へ徐々に減少するので、外側シールド120の近位端は、クリップ134が凹部136と係合するまで変形される。次いで、外側シールド120は固定され、軸方向にどちらの方向にも動くことはできない。ニードルホルダ112は、次いで、近位端から外側シールド120に挿入することができる。穿孔可能な封止部116は、その外側シールド120への挿入の前またはその後に、ニードルホルダ112に取り付けることができる。次いで、
図5に示されるアセンブリが、キャップ104内で固定することができる。予め応力が加えられた付勢要素122は、キャップ104が薬物送達デバイス100に取り付けられているとき、ニードルアセンブリ110に固定され、応力が加えられる。したがって、説明された構成要素の配置によって、製造しやすくもあり、最小の別個の使用者ステップを起動することも必要とする装置が可能になる。
【0047】
本明細書で使用する用語「薬物」または「薬剤」は、1つまたはそれ以上の薬学的に活性な化合物を説明するために本明細書において使用される。以下に説明されるように、薬物または薬剤は、1つまたはそれ以上の疾患を処置するための、さまざまなタイプの製剤の少なくとも1つの低分子もしくは高分子、またはその組み合わせを含むことができる。例示的な薬学的に活性な化合物は、低分子;ポリペプチド、ペプチド、およびタンパク質(たとえばホルモン、成長因子、抗体、抗体フラグメント、および酵素);炭水化物および多糖類;ならびに核酸、二本鎖または一本鎖DNA(裸およびcDNAを含む)、RNA、アンチセンスDNAおよびRNAなどのアンチセンス核酸、低分子干渉RNA(siRNA)、リボザイム、遺伝子、およびオリゴヌクレオチドを含むことができる。核酸は、ベクター、プラスミド、またはリポソームなどの分子送達システムに組み込むことができる。これらの薬物の1つまたはそれ以上の混合物もまた、企図される。
【0048】
用語「薬物送達デバイス」は、薬物をヒトまたは動物の体内に投薬するように構成されたあらゆるタイプのデバイスまたはシステムを包含するものである。限定されることなく、薬物送達デバイスは、注射デバイス(たとえばシリンジ、ペン型注射器、自動注射器、大容量デバイス、ポンプ、かん流システム、または眼内、皮下、筋肉内、もしくは血管内送達にあわせて構成された他のデバイス)、皮膚パッチ(たとえば、浸透圧性、化学的、マイクロニードル)、吸入器(たとえば鼻用または肺用)、埋め込み(たとえば、コーティングされたステント、カプセル)、または胃腸管用の供給システムとすることができる。ここに説明される薬物は、針、たとえば小ゲージ針を含む注射デバイスで特に有用であることができる。
【0049】
薬物または薬剤は、薬物送達デバイスで使用するように適用された主要パッケージまたは「薬物容器」内に含むことができる。薬物容器は、たとえば、カートリッジ、シリンジ、リザーバ、または1つまたはそれ以上の薬学的に活性な化合物の保存(たとえば短期または長期保存)に適したチャンバを提供するように構成された他の容器とすることができる。たとえば、一部の場合、チャンバは、少なくとも1日(たとえば1日から少なくとも30日まで)の間薬物を保存するように設計することができる。一部の場合、チャンバは、約1カ月から約2年の間薬物を保存するように設計することができる。保存は、室温(たとえば約20℃)または冷蔵温度(たとえば約−4℃から約4℃まで)で行うことができる。一部の場合、薬物容器は、薬物製剤の2つまたはそれ以上の成分(たとえば薬物および希釈剤、または2つの異なるタイプの薬物)を別々に、各チャンバに1つずつ保存するように構成された二重チャンバカートリッジとすることができ、またはこれを含むことができる。そのような場合、二重チャンバカートリッジの2つのチャンバは、ヒトまたは動物の体内に投薬する前、および/または投薬中に薬物または薬剤の2つまたはそれ以上の成分間で混合することを可能にするように構成することができる。たとえば、2つのチャンバは、これらが(たとえば2つのチャンバ間の導管によって)互いに流体連通し、所望の場合、投薬の前にユーザによって2つの成分を混合することを可能にするように構成することができる。代替的に、またはこれに加えて、2つのチャンバは、成分がヒトまたは動物の体内に投薬されているときに混合することを可能にするように構成することができる。
【0050】
本明細書において説明される薬物送達デバイスおよび薬物は、数多くの異なるタイプの障害の処置および/または予防に使用することができる。例示的な障害は、たとえば、糖尿病、または糖尿病性網膜症などの糖尿病に伴う合併症、深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症などの血栓塞栓症を含む。さらなる例示的な障害は、急性冠症候群(ACS)、狭心症、心筋梗塞、がん、黄斑変性症、炎症、枯草熱、アテローム性動脈硬化症および/または関節リウマチである。
【0051】
糖尿病または糖尿病に伴う合併症の処置および/または予防のための例示的な薬物は、インスリン、たとえばヒトインスリン、またはヒトインスリン類似体もしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP−1)、GLP−1類似体もしくはGLP−1受容体アゴニスト、またはその類似体もしくは誘導体、ジペプチジルペプチダーゼ−4(DPP4)阻害剤、または薬学的に許容される塩もしくはその溶媒和物、またはそれらの任意の混合物を含む。本明細書において使用される用語「誘導体」は、元の物質と構造的に十分同様のものであり、それによって同様の機能または活性(たとえば治療効果性)を有することができる任意の物質を指す。
【0052】
例示的なインスリン類似体は、Gly(A21),Arg(B31),Arg(B32)ヒトインスリン(インスリングラルギン);Lys(B3),Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28),Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位におけるプロリンがAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaで置き換えられており、B29位において、LysがProで置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28−B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリンおよびDes(B30)ヒトインスリンである。
【0053】
例示的なインスリン誘導体は、たとえば、B29−N−ミリストイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−パルミトイル−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−ミリストイルヒトインスリン;B29−N−パルミトイルヒトインスリン;B28−N−ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28−N−パルミトイル−LysB28ProB29ヒトインスリン;B30−N−ミリストイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30−N−パルミトイル−ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29−N−(N−パルミトイル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(N−リトコリル−γ−グルタミル)−des(B30)ヒトインスリン;B29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)−des(B30)ヒトインスリン、およびB29−N−(ω−カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。例示的なGLP−1、GLP−1類似体およびGLP−1受容体アゴニストは、たとえば:リキシセナチド(Lixisenatide)/AVE0010/ZP10/リキスミア(Lyxumia)、エキセナチド(Exenatide)/エクセンディン−4(Exendin−4)/バイエッタ(Byetta)/ビデュリオン(Bydureon)/ITCA650/AC−2993(アメリカドクトカゲの唾液腺によって産生される39アミノ酸ペプチド)、リラグルチド(Liraglutide)/ビクトザ(Victoza)、セマグルチド(Semaglutide)、タスポグルチド(Taspoglutide)、シンクリア(Syncria)/アルビグルチド(Albiglutide)、デュラグルチド(Dulaglutide)、rエクセンディン−4、CJC−1134−PC、PB−1023、TTP−054、ラングレナチド(Langlenatide)/HM−11260C、CM−3、GLP−1エリゲン、ORMD−0901、NN−9924、NN−9926、NN−9927、ノデキセン(Nodexen)、ビアドール(Viador)−GLP−1、CVX−096、ZYOG−1、ZYD−1、GSK−2374697、DA−3091、MAR−701、MAR709、ZP−2929、ZP−3022、TT−401、BHM−034、MOD−6030、CAM−2036、DA−15864、ARI−2651、ARI−2255、エキセナチド(Exenatide)−XTENおよびグルカゴン−Xtenである。
【0054】
例示的なオリゴヌクレオチドは、たとえば:家族性高コレステロール血症の処置のためのコレステロール低下アンチセンス治療薬である、ミポメルセン(mipomersen)/キナムロ(Kynamro)である。
【0055】
例示的なDPP4阻害剤は、ビルダグリプチン(Vildagliptin)、シタグリプチン(Sitagliptin)、デナグリプチン(Denagliptin)、サキサグリプチン(Saxagliptin)、ベルベリン(Berberine)である。
【0056】
例示的なホルモンは、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(ソマトロピン)、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、ロイプロレリン、ブセレリン、ナファレリン、およびゴセレリンなどの、脳下垂体ホルモンまたは視床下部ホルモンまたは調節性活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニストを含む。
【0057】
例示的な多糖類は、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリン、もしくは超低分子量ヘパリン、またはそれらの誘導体、または上述の多糖類の硫酸化形態、たとえば、ポリ硫酸化形態、および/または、薬学的に許容されるそれらの塩を含む。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容される塩の例としては、エノキサパリンナトリウムがある。ヒアルロン酸誘導体の例としては、HylanG−F20/Synvisc、ヒアルロン酸ナトリウムがある。
【0058】
本明細書において使用する用語「抗体」は、免疫グロブリン分子またはその抗原結合部分を指す。免疫グロブリン分子の抗原結合部分の例は、抗原を結合する能力を保持するF(ab)およびF(ab’)
2フラグメントを含む。抗体は、ポリクローナル、モノクローナル、組換え型、キメラ型、非免疫型またはヒト化、完全ヒト型、非ヒト型(たとえばマウス)、または一本鎖抗体とすることができる。いくつかの実施形態では、抗体はエフェクター機能を有し、補体を固定することができる。いくつかの実施形態では、抗体は、Fc受容体と結合する能力が低く、または結合することはできない。たとえば、抗体は、アイソタイプもしくはサブタイプ、抗体フラグメントまたは変異体とすることができ、Fc受容体との結合を支持せず、たとえば、これは、突然変異したまたは欠失したFc受容体結合領域を有する。
【0059】
用語「フラグメント」または「抗体フラグメント」は、全長抗体ポリペプチドを含まないが、抗原と結合することができる全長抗体ポリペプチドの少なくとも一部分を依然として含む、抗体ポリペプチド分子(たとえば、抗体重鎖および/または軽鎖ポリペプチド)由来のポリペプチドを指す。抗体フラグメントは、全長抗体ポリペププチドの切断された部分を含むことができるが、この用語はそのような切断されたフラグメントに限定されない。本発明に有用である抗体フラグメントは、たとえば、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、scFv(一本鎖Fv)フラグメント、直鎖抗体、二重特異性、三重特異性、および多重特異性抗体(たとえば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ)などの単一特異性または多重特異性抗体フラグメント、ミニボディ、キレート組換え抗体、トリボディまたはバイボディ、イントラボディ、ナノボディ、小モジュラー免疫薬(SMIP)、結合ドメイン免疫グロブリン融合タンパク質、ラクダ化抗体、およびVHH含有抗体を含む。抗原結合抗体フラグメントのさらなる例は、当技術分野で知られている。
【0060】
用語「相補性決定領域」または「CDR」は、特異的抗原認識を仲介する役割を主に担う重鎖および軽鎖両方のポリペプチドの可変領域内の短いポリペプチド配列を指す。用語「フレームワーク領域」は、CDR配列ではなく、CDR配列の正しい位置決めを維持して抗原結合を可能にする役割を主に担う重鎖および軽鎖両方のポリペプチドの可変領域内のアミノ酸配列を指す。フレームワーク領域自体は、通常、当技術分野で知られているように、抗原結合に直接的に関与しないが、特定の抗体のフレームワーク領域内の特定の残基が、抗原結合に直接的に関与することができ、またはCDR内の1つまたはそれ以上のアミノ酸が抗原と相互作用する能力に影響を与えることができる。
【0061】
例示的な抗体は、アンチPCSK−9mAb(たとえばアリロクマブ(Alirocumab))、アンチIL−6mAb(たとえばサリルマブ(Sarilumab))、およびアンチIL−4mAb(たとえばデュピルマブ(Dupilumab))である。
【0062】
本明細書において説明される化合物は、(a)化合物または薬学的に許容されるその塩、および(b)薬学的に許容される担体を含む医薬製剤において使用することができる。化合物はまた、1つまたはそれ以上の他の医薬品有効成分を含む医薬製剤、または存在する化合物またはその薬学的に許容される塩が唯一の有効成分である医薬製剤において使用することもできる。したがって、本開示の医薬製剤は、本明細書において説明される化合物および薬学的に許容される担体を混合することによって作られる任意の製剤を包含する。
【0063】
本明細書において説明される任意の薬物の薬学的に許容される塩もまた、薬物送達デバイスにおける使用に企図される。薬学的に許容される塩は、たとえば酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩は、たとえば、HClまたはHBr塩である。塩基性塩は、たとえば、アルカリもしくはアルカリ土類金属、たとえばNa+、もしくはK+、もしくはCa2+、またはアンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)(式中、R1からR4は互いに独立して:水素、場合により置換されたC1〜C6−アルキル基、場合により置換されたC2〜C6−アルケニル基、場合により置換されたC6〜C10−アリル基、または場合により置換されたC6〜C10−ヘテロアリール基を意味する)から選択されるカチオンを有する塩である。薬学的に許容される塩のさらなる例は、当業者に知られている。
【0064】
薬学的に許容される溶媒和物は、たとえば、水和物またはメタノラート(methanolate)またはエタノラート(ethanolate)などのアルカノラート(alkanolate)である。
【0065】
当業者は、本明細書に記載の物質、配合物、装置、方法、システム、および実施形態のさまざまな構成要素の修正(追加および/または除去)が、そのような修正およびそのあらゆる均等物を包含する本発明の全範囲および趣旨から逸脱することなく、なされることを理解するであろう。