特許第6861777号(P6861777)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 第一三共株式会社の特許一覧

特許6861777抗HER2抗体−薬物コンジュゲート
この文献は図面が300枚以上あるため,図面を表示できません.
<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6861777
(24)【登録日】2021年4月1日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】抗HER2抗体−薬物コンジュゲート
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/4745 20060101AFI20210412BHJP
   C07K 16/28 20060101ALI20210412BHJP
   A61K 47/34 20170101ALI20210412BHJP
   A61K 47/68 20170101ALI20210412BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20210412BHJP
   A61P 35/02 20060101ALI20210412BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20210412BHJP
【FI】
   A61K31/4745
   C07K16/28
   A61K47/34
   A61K47/68
   A61P35/00
   A61P35/02
   A61K39/395 E
   A61K39/395 L
   A61K39/395 T
【請求項の数】10
【全頁数】324
(21)【出願番号】特願2019-198188(P2019-198188)
(22)【出願日】2019年10月31日
(62)【分割の表示】特願2016-512600(P2016-512600)の分割
【原出願日】2015年4月6日
(65)【公開番号】特開2020-79237(P2020-79237A)
(43)【公開日】2020年5月28日
【審査請求日】2019年11月27日
(31)【優先権主張番号】特願2014-81180(P2014-81180)
(32)【優先日】2014年4月10日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】307010166
【氏名又は名称】第一三共株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【弁護士】
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100119183
【弁理士】
【氏名又は名称】松任谷 優子
(74)【代理人】
【識別番号】100149076
【弁理士】
【氏名又は名称】梅田 慎介
(74)【代理人】
【識別番号】100173185
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 裕
(72)【発明者】
【氏名】内藤 博之
(72)【発明者】
【氏名】益田 剛
(72)【発明者】
【氏名】中田 隆
(72)【発明者】
【氏名】吉田 昌生
(72)【発明者】
【氏名】蘆田 真二
(72)【発明者】
【氏名】宮崎 秀樹
(72)【発明者】
【氏名】粕谷 裕司
(72)【発明者】
【氏名】森田 浩司
(72)【発明者】
【氏名】扇谷 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】阿部 有生
【審査官】 藤代 亮
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/098099(WO,A1)
【文献】 特許第6272230(JP,B2)
【文献】 特許第5953378(JP,B2)
【文献】 特許第6612738(JP,B2)
【文献】 特許第6130517(JP,B2)
【文献】 特許第6449366(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
・IPC
A61K 31/4745
A61K 39/395
A61K 47/34
A61K 47/68
A61P 35/00
A61P 35/02
C07K 16/28
・DB
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
次式のいずれかで示されるリンカー及び薬物と、抗HER2抗体と、が結合した抗体−薬物コンジュゲート:
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)、及び
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)。
(ここで、-(Succinimid-3-yl-N)-は次式:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
で示される構造であり、このものの3位で抗体と結合し、1位の窒素原子上でこれを含むリンカー構造内のメチレン基と結合し、
-(N-ly-3-diminiccuS)-は次式:
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
で示される構造であり、このものの3位でこの構造を含むリンカー構造内の硫黄原子と結合し、1位の窒素原子上でこの構造を含むリンカー構造内のメチレン基と結合し、
cyc.Hex(1,4)は1,4-シクロへキシレン基を示し、
-(NH-DX)は、次式
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
で示される、1位のアミノ基の窒素原子が結合部位となっている基である。)
【請求項2】
1抗体あたりの抗腫瘍性化合物の平均結合数が、1から8個の範囲である請求項1に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
【請求項3】
1抗体あたりの抗腫瘍性化合物の平均結合数が、3から8個の範囲である請求項1に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
【請求項4】
請求項1からのいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート、その塩、又はそれらの水和物を含有する医薬。
【請求項5】
請求項1からのいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート、その塩、又はそれらの水和物を含有する抗腫瘍薬及び/又は抗癌薬。
【請求項6】
肺癌、尿路上皮癌、大腸癌、前立腺癌、卵巣癌、膵癌、乳癌、膀胱癌、胃癌、胃腸間質腫瘍、子宮頸癌、食道癌、扁平上皮癌、腹膜癌、肝臓癌、肝細胞癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌、外陰部癌、甲状腺癌、陰茎癌、白血病、悪性リンパ腫、形質細胞種、骨髄腫、又は肉腫に適用するための請求項に記載の抗腫瘍薬及び/又は抗癌薬。
【請求項7】
請求項1からのいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート、その塩、又はそれらの水和物活性成分とし、薬学的に許容される製剤成分とを含有する医薬組成物。
【請求項8】
肺癌、尿路上皮癌、大腸癌、前立腺癌、卵巣癌、膵癌、乳癌、膀胱癌、胃癌、胃腸間質腫瘍、子宮頸癌、食道癌、扁平上皮癌、腹膜癌、肝臓癌、肝細胞癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌、外陰部癌、陰茎癌、白血病、悪性リンパ腫、形質細胞、骨髄腫、又は肉腫に適用するための請求項に記載の医薬組成物。
【請求項9】
次の群の化合物から選ばれる薬物−リンカー中間体化合物:
(maleimid-N-yl)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)、及び
(maleimid-N-yl)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)。
(ここで、(maleimid-N-yl)-は、次式
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
で示される、窒素原子が結合部位である基であり、
-(NH-DX)は、次式
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
で示される、1位のアミノ基の窒素原子が結合部位となっている基である。)
【請求項10】
リンカーを介して抗腫瘍性化合物と抗体とが結合された抗体−薬物コンジュゲートを得るための次の群の化合物から選ばれる構造のリンカー:
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-、及び
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-。
(ここで、-(Succinimid-3-yl-N)-は次式:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
で示される構造であり、このものの3位で抗体と結合し、1位の窒素原子上でこれを含むリンカー構造内のメチレン基と結合する。)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗HER2抗体と抗腫瘍性薬物とをリンカー構造部分を介して結合させた、抗腫瘍薬として有用な抗体−薬物コンジュゲートに関する。
【背景技術】
【0002】
癌細胞表面に発現し、かつ細胞に内在化できる抗原に結合する抗体に、細胞毒性を有する薬物を結合させた抗体−薬物コンジュゲート(Antibody-Drug Conjugate;ADC)は、癌細胞に選択的に薬物を送達できることによって、癌細胞内に薬物を蓄積させ、癌細胞を死滅させることが期待できる(非特許文献1〜3参照)。ADCとして例えば、抗CD33抗体にカリチアマイシンを結合させたMylotarg(登録商標;ゲムツズマブオゾガマイシン)が急性骨髄性白血病の治療薬として認可されている。また、抗CD30抗体にオーリスタチンEを結合させたAdcetris(登録商標;ブレンツキシマブベドティン)がホジキンリンパ腫と未分化大細胞リンパ腫の治療薬として最近認可された(非特許文献4参照)。これまでに認可されたADCに含有される薬物は、DNA又はチューブリンを標的としている。
【0003】
抗腫瘍性の低分子化合物としてトポイソメラーゼIを阻害して抗腫瘍作用を発現する化合物であるカンプトテシン誘導体が知られている。その中で下式
【0004】
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
【0005】
で示される抗腫瘍性化合物(エキサテカン、化学名:(1S,9S)-1-アミノ-9-エチル-5-フルオロ-2,3-ジヒドロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-10,13(9H,15H)-ジオン)が知られている(特許文献1、2)。この化合物は、現在臨床で用いられているイリノテカンとは異なり、抗腫瘍効果の発現には酵素による活性化を必要としない。また、イリノテカンの薬効本体であるSN-38や、同じく臨床で用いられているトポテカンよりも強いトポイソメラーゼI阻害活性が観察され、in vitroで種々の癌細胞に対して、より強い殺細胞活性が認められた。特にP-glycoproteinの発現によってSN-38等に耐性を示す癌細胞に対しても効果が認められた。また、マウスのヒト腫瘍皮下移植モデルでも強い抗腫瘍効果が認められ、臨床試験が行われたものの上市には至っていない(非特許文献5〜10参照)。エキサテカンがADCとして有効に作用するかについては明らかではなかった。
【0006】
DE-310は、生分解性のカルボキシメチルデキストランポリアルコールポリマーにエキサテカンを、GGFGペプチドスペーサーを介して結合させた複合体である(特許文献3)。エキサテカンを高分子プロドラッグ化することによって、高い血中滞留性を保持させ、さらに腫瘍新生血管の透過性の亢進と腫瘍組織滞留性を利用して、受動的に腫瘍部位への指向性を高めたものである。DE-310は、酵素によるペプチドスペーサーの切断によって、活性本体であるエキサテカン、及びグリシンがアミノ基に結合しているエキサテカンが持続的に遊離され、その結果薬物動態が改善される。非臨床試験における種々の腫瘍の評価モデルにおいて、DE-310は、ここに含まれるエキサテカンの総量がエキサテカン単剤の投与時よりも減少しているのにも拘らず、単剤の投与時よりもより高い有効性を示した。DE-310に関しては臨床試験が実施されて有効例も確認され、活性本体が正常組織よりも腫瘍に集積することが確認されたとの報告がある。その一方、腫瘍へのDE-310及び活性本体の集積は正常組織への集積と大差なく、ヒトでは受動的なターゲティングは見られなかったとの報告もある(非特許文献11〜14参照)。結果としてDE-310も上市には至らず、エキサテカンがこの様なターゲティングを指向した薬物として有効に機能するかについては明らかではなかった。
【0007】
DE-310の関連化合物として、-NH-(CH2)4-C(=O)-で示される構造部分を-GGFG-スペーサーとエキサテカンの間に挿入し、-GGFG-NH-(CH2)4-C(=O)-をスペーサー構造とする複合体も知られているが(特許文献4)、同複合体の抗腫瘍効果については全く知られていない。
【0008】
HER2は、ヒト上皮細胞増殖因子受容体2型関連癌遺伝子として同定された代表的な増殖因子受容体型の癌遺伝子産物のひとつであり、分子量185kDaのチロシンキナーゼドメインを持つ膜貫通型受容体蛋白である(非特許文献15)。HER2のDNA配列及びアミノ酸配列は公的データベース上に公開されており、例えば、M11730(Genbank)、NP_004439.2(NCBI)等のアクセッション番号により参照可能である。
HER2(neu,ErbB-2)はEGFR(epidermal growth factor receptor:上皮増殖因子受容体)ファミリーのひとつであり、ホモダイマー或は他のEGFR受容体であるHER1(EGFR,ErbB-1)、HER3(ErbB-3)、HER4(ErbB-4)とのヘテロダイマー形成(非特許文献16−18)によって細胞内チロシン残基が自己リン酸化されて活性化することにより、正常細胞及び癌細胞において細胞の増殖・分化・生存に重要な役割を果たしていることが知られている(非特許文献19、20)。HER2は乳癌、胃癌、卵巣癌等様々な癌種において過剰発現しており(非特許文献21−26)、乳癌においては負の予後因子であることが報告されている(非特許文献27、28)。
【0009】
トラスツズマブは、組み換えヒト化抗HER2モノクローナル抗体(huMAb4D5-8、rhuMAb HER2、ハーセプチン(登録商標))と称される、マウス抗HER2抗体4D5(非特許文献29、特許文献5)のヒト化抗体(特許文献6)である。トラスツズマブは、HER2の細胞外ドメインIVに特異的に結合し、抗体依存性細胞障害(ADCC)誘導やHER2からのシグナル伝達阻害を介して抗癌効果を発揮する(非特許文献30、31)。トラスツズマブはHER2を過剰発現した腫瘍に対して高い効果を示すことから(非特許文献32)、HER2を過剰発現している転移性乳癌患者での治療薬として、米国で1999年、我が国において2001年に上市された。
乳癌におけるトラスツズマブの治療効果は十分に証明されている一方(非特許文献33)、トラスツズマブに応答するのは、広範囲の従来の抗癌治療を受けたHER2を過剰発現した乳癌患者の約15%と言われ、この集団の約85%の患者はトラスツズマブ処置に対して応答しないか、応答が貧弱であるのみである。
【0010】
したがって、トラスツズマブに対して応答しないか、応答が貧弱であるHER2を過剰発現する腫瘍又はHER2発現に関連する障害を患っている患者のために、HER2発現に関連する疾病を標的とする治療薬の必要性が認識されており、トラスツズマブにリンカー構造を介して抗腫瘍性薬物を結合したT-DM1(トラスツズマブエムタンシン、カドサイラ(登録商標);非特許文献34)やHER2の細胞外ドメインIIを標的とし、ヘテロダイマー形成を阻害するよう設計されたペルツズマブ(パージェタ(登録商標);非特許文献35、特許文献7)が開発された。しかしながら、応答性や活性の強さ、並びに適応範囲は未だ十分ではなく、HER2を治療標的とする未充足医療ニーズが存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開平5-59061号公報
【特許文献2】特開平8-337584号公報
【特許文献3】国際公開第1997/46260号
【特許文献4】国際公開第2000/25825号
【特許文献5】米国特許第5677171号明細書
【特許文献6】米国特許第5821337号明細書
【特許文献7】国際公開第01/00244号
【非特許文献】
【0012】
【非特許文献1】Ducry, L., et al., Bioconjugate Chem. (2010) 21, 5-13.
【非特許文献2】Alley, S. C., et al., Current Opinion in Chemical Biology (2010) 14,529-537.
【非特許文献3】Damle N.K. Expert Opin. Biol. Ther. (2004) 4,1445-1452.
【非特許文献4】Senter P. D., et al., Nature Biotechnology(2012) 30, 631-637.
【非特許文献5】Kumazawa, E., Tohgo, A., Exp. Opin. Invest. Drugs (1998) 7, 625-632.
【非特許文献6】Mitsui, I., et al., Jpn J. Cancer Res. (1995) 86, 776-786.
【非特許文献7】Takiguchi, S., et al., Jpn J. Cancer Res. (1997) 88, 760-769.
【非特許文献8】Joto, N. et al., Int J Cancer (1997) 72, 680-686.
【非特許文献9】Kumazawa, E. et al., Cancer Chemother. Pharmacol. (1998) 42, 210-220.
【非特許文献10】De Jager, R., et al., Ann N Y Acad Sci (2000) 922, 260-273.
【非特許文献11】Inoue, K. et al., Polymer Drugs in the Clinical Stage, Edited byMaeda et al. (2003) 145-153.
【非特許文献12】Kumazawa, E. et al., Cancer Sci (2004) 95, 168-175.
【非特許文献13】Soepenberg, O. et al., Clinical CancerResearch, (2005) 11, 703-711.
【非特許文献14】Wente M. N. et al., Investigational New Drugs (2005) 23, 339-347.
【非特許文献15】Coussens L, et al., Science. 1985;230(4730):1132-1139.
【非特許文献16】Graus-Porta G, et al., EMBO J. 1997;16:1647-1655.
【非特許文献17】Karnagaran D, et al., EMBO J. 1996;15:254-264.
【非特許文献18】Sliwkowski MX, et al., J Biom Chem. 1994;269:14661-14665.
【非特許文献19】Di Fore PP, et al., Science. 1987;237:178-182.
【非特許文献20】Hudziak RM, et al., Proc Natl Acad Sci U S A. 1987;84:7159-7163.
【非特許文献21】Hardwick R, et al., Eur. J Surg Oncol. 1997 (23):30-35.
【非特許文献22】Korkaya H, et al., Oncogene. 2008;27(47):6120-6130.
【非特許文献23】Yano T, et al., Oncol Rep. 2006;15(1):65-71.
【非特許文献24】Slamon DJ, et al., Science. 1987;235:177-182.
【非特許文献25】Gravalos C, et al., Ann Oncol 19: 1523-1529, 2008.
【非特許文献26】Fukushige S et al., Mol Cell Biol 6: 955-958,1986.
【非特許文献27】Slamon DJ ,et al., Science. 1989;244:707-712.
【非特許文献28】Kaptain S et al., Diagn Mol Pathol 10:139-152, 2001.
【非特許文献29】Fendly.et al., Cancer Research 1990(50):1550-1558.
【非特許文献30】Sliwkowski MX, et al., Semin Oncol. 1999;26(4,Suppl 12):60-70.
【非特許文献31】Hudis CA, et al., N Engl J Med. 357: 39-51, 2007.
【非特許文献32】Vogel CL, et al., J Clin Oncol. 2002;20(3):719-726.
【非特許文献33】Baselga et al., J. Clin. Oncol. 14:737-744 (1996).
【非特許文献34】Howard A. et al., J Clin Oncol 29:398-405.
【非特許文献35】Adams CW, et al., Cancer Immunol Immunother. 2006;6:717-727.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
抗体による腫瘍の治療においては、抗体が抗原を認識して腫瘍細胞に結合しても抗腫瘍効果が十分でない場合が観察されることもあり、より効果の高い抗腫瘍抗体が必要とされる場合がある。また、抗腫瘍性の低分子化合物においては、抗腫瘍効果に優れていても副作用や毒性面等、安全性上の問題を有するものが多く、安全性をより高めてより優れた治療効果を獲得することが課題となっている。すなわち、本発明は、抗腫瘍効果と安全性面に優れる、優れた治療効果を有する抗腫瘍薬を獲得して提供することが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明者らは、抗HER2抗体が腫瘍細胞を標的にできる抗体であること、すなわち、腫瘍細胞を認識できる特性、腫瘍細胞に結合できる特性、腫瘍細胞に内在化できる特性、腫瘍細胞に細胞障害性を有する特性、或は腫瘍細胞に対する殺細胞活性等を備えた抗体であることから、抗腫瘍性化合物であるエキサテカンを、リンカー構造部分を介して同抗体に結合させた抗体−薬物コンジュゲートに変換することによって、抗腫瘍性化合物を腫瘍細胞により確実に移動させて当該化合物の抗腫瘍効果を腫瘍細胞で特異的に発揮させることができること、したがって抗腫瘍効果の確実な発揮とともに抗HER2抗体の殺細胞効果の増強が期待できること、さらには抗腫瘍性化合物の投与量を当該化合物の単体投与時よりも減少させることができること、すなわちこれらによって通常細胞への抗腫瘍性化合物の影響を緩和させることができるのでより高い安全性を達成できること、が可能と考えた。
このために本発明者らは特定の構造のリンカーを創出し、このリンカーを介して抗HER2抗体とエキサテカンとを結合させた抗体−薬物コンジュゲートを獲得することに成功し、同コンジュゲートが優れた抗腫瘍効果を発揮することを見出して本発明を完成させたのである。
【0015】
すなわち本発明は、
[1] 次式:
【0016】
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
【0017】
で示される抗腫瘍性化合物と抗HER2抗体とを次式:
-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-又は-L-L-L-
で示される構造のリンカーを介して結合させたことを特徴とする抗体−薬物コンジュゲートに関するものである。
ここで、抗HER2抗体はLの末端において結合し、抗腫瘍性化合物は、1位のアミノ基の窒素原子を結合部位として、L又はLの末端に結合し、
式中、
nは、0から6の整数を示し、
Lは、-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-、-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-、-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-、-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-、又は-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-を示し、
ここで、nは、2から8の整数を示し、nは、1から8の整数を示し、nは、1から8の整数を示し、nは、1から8の整数を示し、
Lは、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-、-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-、-S-(CH2)n-C(=O)-、又は単結合を示し、
ここで、nは、0から6の整数を示し、nは、1から4の整数を示し、nは、1から6の整数を示し、
Lは、2から8個のアミノ酸で構成されるペプチド残基を示し、
Lは、-C(=O)-NH-、-NR-(CH2)n-、-O-、又は単結合を示し、
ここで、nは、1から6の整数を示し、Rは、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHを示すが、nは、整数の1から4を示し、nは、1から6の整数を示し、
Lは、-CR(-R)-、-O-、-NR-、又は単結合を示し、
ここで、R及びRは、各々独立に、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-NH2、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHを示し、Rは、水素原子又は炭素数1から6のアルキル基を示し、nは、0から6の整数を示し、nは、整数の1から4を示し、nは、整数の1から4を示すが、nが0であるときは、R及びRは同一とはならず、
Lは、-CH2-又は-C(=O)-を示し、
-(Succinimid-3-yl-N)-は次式:
【0018】
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
【0019】
で示される構造であり、このものの3位で抗体と結合し、1位の窒素原子上でこれを含むリンカー構造内のメチレン基と結合し、
-(N-ly-3-diminiccuS)-は次式:
【0020】
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
【0021】
で示される構造であり、このものの3位でLと結合し、1位の窒素原子上でこの構造を含むリンカー構造内のメチレン基と結合し、
cyc.Hex(1,4)は1,4-シクロへキシレン基を示し、
Lが-S-(CH2)n-C(=O)-のとき、Lは-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-となる。
【0022】
さらに本発明は以下の各々にも関するものである。
[2] リンカーが、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-で示される構造のリンカーである[1]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[3] Lが、-C(=O)-である[2]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[4] -NH-(CH2)n-L-L-が、以下の群から選ばれる構造のリンカーである[2]又は[3]に記載の抗体−薬物コンジュゲート:
-NH-CH2-、
-NH-CH2CH2-、
-NH-CH2-O-CH2-、
-NH-CH2CH2-O-、
-NH-CH2CH2-O-CH2-、
-NH-CH2CH2-NH-、
-NH-CH2CH2-NH-CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-、
-NH-CH2CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2CH2-、及び
-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-。
[5] -NH-(CH2)n-L-L-が、以下の群から選ばれる構造のリンカーである[2]又は[3]に記載の抗体−薬物コンジュゲート:
-NH-CH2-、
-NH-CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2-、
-NH-CH2-O-CH2-、及び
-NH-CH2CH2-O-CH2-。
[6] リンカーが、-L-L-L-で示される構造のリンカーである[1]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[7] Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であり、Lが、単結合であるか又は-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-、-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-、-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、もしくは-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-である[1]から[6]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[8] Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であり、Lが、単結合であるか又は-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-である[1]から[6]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[9] nが2又は5であり、Lが単結合である[8]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[10] nが5であり、Lが単結合である[9]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[11] nが2又は5であり、Lが-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-であって、nが2又は4である[8]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[12] nが2であり、Lが-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-であって、nが2又は4である[11]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[13] Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であり、Lが-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-である[1]から[6]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[14] nが2又は5である[13]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[15] nが5である[13]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[16] Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であり、Lが-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-である[1]から[6]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[17] nが2又は5である[16]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[18] nが5である[16]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[19] Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であり、Lが-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-である[1]から[6]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[20] nが2又は5である[19]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[21] nが5である[19]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[22] Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-であって、Lが、単結合又は-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-である[1]から[6]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[23] nが2から4であり、Lが単結合である[22]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[24] nが2であり、Lが単結合である[22]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[25] nが2から4であり、Lが、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-であって、nが2又は4である[22]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[26] nが2であり、Lが-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-であって、nが2又は4である[25]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[27] Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-であり、Lが単結合である[1]から[6]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[28] Lが-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-であり、Lが単結合である[1]から[6]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[29] nが2から6である[28]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[30] nが2である[28]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[31] Lが-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-であり、Lが、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-又は単結合である[1]から[6]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[32] nが2から6であり、Lが、単結合である[31]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[33] nがで6ある[31]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[34] Lが-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-であり、Lが-S-(CH2)n-C(=O)-である[1]から[6]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[35] nが2から4である[34]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[36] nが2である[34]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[37] Lが、フェニルアラニン、ロイシン、グリシン、アラニン、バリン、シトルリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、セリン、トレオニン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、チロシン、及びアルギニンからなる群のアミノ酸から選ばれるアミノ酸からなるペプチド残基である[1]から[36]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[38] Lが、フェニルアラニン、グリシン、バリン、リシン、シトルリン、セリン、グルタミン酸、及びアスパラギン酸からなる群のアミノ酸から選ばれるアミノ酸からなるペプチド残基である[1]から[36]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[39] Lが、VK、VC、GFG、GGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGG、GGFGGE、GGFGGGFG、DGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGである[1]から[36]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート(DddはD-体のアミノ酸であることを示し、GMeMeはα-アミノ基がN-メチル化されていることを示す。)。
[40] Lが、GGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGE、DGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGである[1]から[36]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[41] Lが、GGFG、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、又はKDGGFGである[1]から[36]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[42] Lが、GGFG、DGGFG、DdGGFG、又はDGMeGFGである[1]から[36]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[43] Lが、GGFG又はDGGFGである[2]から[5]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[44] Lが、GGFG、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、又はKDGGFGである[6]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[45] Lが、DGGFG、DdGGFG、又はDGMeGFGである[6]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
【0023】
[46] 1抗体あたりの抗腫瘍性化合物の平均結合数が、1から10個の範囲である[1]から[45]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[47] 1抗体あたりの抗腫瘍性化合物の平均結合数が、1から8個の範囲である[1]から[45]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[48] 1抗体あたりの抗腫瘍性化合物の平均結合数が、3から8個の範囲である[1]から[45]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[49] 抗体が、標的細胞を認識できる特性、標的細胞に結合できる特性、標的細胞に内在化できる特性、標的細胞を傷害する特性の一又はそれ以上の特性を備えた抗体である[1]から[48]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[50] 標的細胞が腫瘍細胞である[49]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[51] 標的細胞が、肺癌、尿路上皮癌、大腸癌、前立腺癌、卵巣癌、膵癌、乳癌、膀胱癌、胃癌、胃腸間質腫瘍、子宮頸癌、食道癌、扁平上皮癌、腹膜癌、肝臓癌、肝細胞癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌、外陰部癌、甲状腺癌、陰茎癌、白血病、悪性リンパ腫、形質細胞種、骨髄腫、又は肉腫に由来する細胞である[49]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[52] [1]から[45]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート又は、その塩、又はそれらの水和物を含有する医薬。
[53] [1]から[45]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート、その塩、又はそれらの水和物を含有する抗腫瘍薬及び/又は抗癌薬。
[54] 肺癌、尿路上皮癌、大腸癌、前立腺癌、卵巣癌、膵癌、乳癌、膀胱癌、胃癌、胃腸間質腫瘍、子宮頸癌、食道癌、扁平上皮癌、腹膜癌、肝臓癌、肝細胞癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌、外陰部癌、甲状腺癌、陰茎癌、白血病、悪性リンパ腫、形質細胞種、骨髄腫、又は肉腫に適用するための[53]に記載の抗腫瘍薬及び/又は抗癌薬。
[55] [1]から[45]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート、その塩、又はそれらの水和物活性成分とし、薬学的に許容される製剤成分とを含有する医薬組成物。
[56] 肺癌、尿路上皮癌、大腸癌、前立腺癌、卵巣癌、膵癌、乳癌、膀胱癌、胃癌、胃腸間質腫瘍、子宮頸癌、食道癌、扁平上皮癌、腹膜癌、肝臓癌、肝細胞癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌、外陰部癌、甲状腺癌、陰茎癌、白血病、悪性リンパ腫、形質細胞種、骨髄腫、又は肉腫に適用するための[55]に記載の医薬組成物。
[57] [1]から[45]のいずれか一項に記載の抗体−薬物コンジュゲート、その塩、又はそれらの水和物を投与することを特徴とする腫瘍及び/又は癌の治療方法。
[58] 肺癌、尿路上皮癌、大腸癌、前立腺癌、卵巣癌、膵癌、乳癌、膀胱癌、胃癌、胃腸間質腫瘍、子宮頸癌、食道癌、扁平上皮癌、腹膜癌、肝臓癌、肝細胞癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌、外陰部癌、甲状腺癌、陰茎癌、白血病、悪性リンパ腫、形質細胞種、骨髄腫、又は肉腫に適用するための[57]に記載の治療方法。
[59] 次式
【0024】
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
【0025】
で示される抗腫瘍性化合物と抗HER2抗体とを次式:
-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-又は-L-L-L-
で示される構造のリンカーを介して結合させたことを特徴とする抗体−薬物コンジュゲート。
ここで、抗HER2抗体はLの末端において結合し、抗腫瘍性化合物は、1位のアミノ基の窒素原子を結合部位として、L又はLの末端に結合し、
式中、
nは、0から6の整数を示し、
Lは、-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-、-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-、-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、又は-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-を示すが、これらは抗体のヒンジ部のジスルフィド結合の部分でチオエーテル結合で結合し、
ここで、nは、2から8の整数を示し、nは、1から8の整数を示し、nは、1から8の整数を示し、
Lは、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-、-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-[CH(-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-、又は単結合を示し、
ここで、nは、0から6の整数を示し、nは、1から4の整数を示し、
Lは、2から8個のアミノ酸で構成されるペプチド残基を示し、
Lは、-C(=O)-NH-、-NR-(CH2)n-、-O-、又は単結合を示し、
ここで、nは、1から6の整数を示し、Rは、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHを示すが、nは、整数の1から4を示し、nは、1から6の整数を示し、
Lは、-CR(-R)-、-O-、-NR-、又は単結合を示し、
ここで、R及びRは、各々独立に、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-NH2、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHを示し、Rは、水素原子又は炭素数1から6のアルキル基を示し、nは、0から6の整数を示し、nは、整数の1から4を示し、nは、整数の1から4を示すが、nが0であるときは、R及びRは同一とはならず、
Lは、-CH2-又は-C(=O)-を示し、
-(Succinimid-3-yl-N)-は次式:
【0026】
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
【0027】
で示される構造であり、このものの3位で抗体と結合し、1位の窒素原子上でこれを含むリンカー構造内のメチレン基と結合する。
[60] 次式
【0028】
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
【0029】
で示される抗腫瘍性化合物と抗HER2抗体とを次式:
-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-又は-L-L-L-
で示される構造のリンカーを介して結合させたことを特徴とする抗体−薬物コンジュゲート。
ここで、抗HER2抗体はLの末端において結合し、抗腫瘍性化合物は、1位のアミノ基の窒素原子を結合部位として、L又はLの末端に結合し、
式中、
nは、0から6の整数を示し、
Lは、-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-、又は
-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-、を示すが、これらは抗体とアミド結合を介して結合し、
ここで、nは、1から8の整数を示し、
Lは、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-、-S-(CH2)n-C(=O)-、又は単結合を示すが、
Lが-S-(CH2)n-C(=O)-のとき、Lは-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-となり、
ここで、nは、0から6の整数を示し、nは、1から6の整数を示し、
Lは、2から8個のアミノ酸で構成されるペプチド残基を示し、
Lは、-C(=O)-NH-、-NR-(CH2)n-、-O-、又は単結合を示し、
ここで、nは、1から6の整数を示し、Rは、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHを示すが、nは、整数の1から4を示し、nは、1から6の整数を示し、
Lは、-CR(-R)-、-O-、-NR-、又は単結合を示し、
ここで、R及びRは、各々独立に、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-NH2、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHを示し、Rは、水素原子又は炭素数1から6のアルキル基を示し、nは、0から6の整数を示し、nは、整数の1から4を示し、nは、整数の1から4を示すが、nが0であるときは、R及びRは同一とはならず、
Lは、-CH2-又は-C(=O)-を示し、
ここで、-(N-ly-3-diminiccuS)-は次式:
【0030】
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
【0031】
で示される構造であり、このものの3位でLと結合し、1位の窒素原子上でこの構造を含むリンカー構造内のメチレン基と結合し、
cyc.Hex(1,4)は1,4-シクロへキシレン基を示す。
[61] 次式のいずれかで示される薬物−リンカー中間体化合物:
Q-L1a-(CH2)n-C(=O)-L2a-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)又は
Q-L1a-(CH2)n-C(=O)-L2a-L-(NH-DX)
式中、Qは、(maleimid-N-yl)-、HS-、X-CH2-C(=O)-NH-、又は(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-を示し、
Xは、臭素原子又はヨウ素原子を示し、
L1aは-CH[-(CH2)n-COOH]-、-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-、又は単結合を示し、
ここで、nは、1から8の整数を示し、
nは、整数の0から8を示し、
L2aは、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-、-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-[CH(-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-、又は単結合を示し、
ここで、nは、0から6の整数を示し、nは、1から4の整数を示し、
Lは、2から8個のアミノ酸で構成されるペプチド残基を示し、
nは、0から6の整数を示し、
Lは、-C(=O)-NH-、-NR-(CH2)n-、-O-、又は単結合を示し、
ここで、nは、1から6の整数を示し、Rは、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHを示すが、nは、整数の1から4を示し、nは、1から6の整数を示し、
Lは、-CR(-R)-、-O-、-NR-、又は単結合を示し、
ここで、R及びRは、各々独立に、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-NH2、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHを示し、Rは、水素原子又は炭素数1から6のアルキル基を示し、nは、0から6の整数を示し、nは、整数の1から4を示し、nは、整数の1から4を示すが、nが0であるときは、R及びRは同一とはならず、
Lは、-CH2-又は-C(=O)-を示すが、
ここで、(maleimid-N-yl)-は、次式
【0032】
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
【0033】
で示される、窒素原子が結合部位となっている基であり、
(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)は、次式
【0034】
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
【0035】
で示される窒素原子が結合部位となっている基であり、
-(NH-DX)は、次式
【0036】
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
【0037】
で示される化合物から導かれる、1位のアミノ基の窒素原子が結合部位となっている基である。
[62] 次式のいずれかで示される薬物−リンカー中間体化合物:
Q-L1a-(CH2)n-C(=O)-L2a-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)、又は
Q-L1a-(CH2)n-C(=O)-L2a-L-(NH-DX)
式中、Qは、(maleimid-N-yl)-、HS-、X-CH2-C(=O)-NH-、又は(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-を示し、
Xは、臭素原子又はヨウ素原子を示し、
L1aは-CH[-(CH2)n-COOH]-、-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-、又は単結合を示し、
ここで、nは、1から8の整数を示し、
nは、整数の0から8を示し、
L2aは、-NH-(CH2-CH2-O)n-CH2-CH2-C(=O)-、-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-[CH(-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-、又は単結合を示し、
ここで、nは、0から6の整数を示し、nは、1から4の整数を示し、
Lは、3から8個のアミノ酸で構成されるペプチド残基を示し、
nは、0から6の整数を示し、
L、Lは、単結合を示し、
Lは、-C(=O)-を示すが、
ここで、(maleimid-N-yl)-は、次式
【0038】
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
【0039】
で示される、窒素原子が結合部位となっている基であり、
(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)は、次式
【0040】
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【0041】
で示される窒素原子が結合部位となっている基であり、
-(NH-DX)は、次式
【0042】
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
【0043】
で示される化合物から導かれる、1位のアミノ基の窒素原子が結合部位となっている基である。
[63] リンカーを介して抗腫瘍性化合物と抗体とが結合された抗体−薬物コンジュゲートを得るための次式のいずれかで示される構造のリンカー。
-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-又は
-L-L-L-
ここで、抗体はLの末端において結合し、抗腫瘍性化合物はL又はLの末端において結合し、
式中、
nは、0から6の整数を示し、
Lは、-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-、-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-、-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-、-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-、又は-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-を示し、
ここで、nは、2から8の整数を示し、nは、1から8の整数を示し、nは、1から8の整数を示し、nは、1から8の整数を示し、
Lは、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-、-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-[CH(-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-、-S-(CH2)n-C(=O)-、又は単結合を示し、
ここで、nは、0から6の整数を示し、nは、1から4の整数を示し、nは、1から6の整数を示し、
Lは、2から8個のアミノ酸で構成されるペプチド残基を示し、
Lは、-C(=O)-NH-、-NR-(CH2)n-、-O-、又は単結合を示し、
ここで、nは、1から6の整数を示し、Rは、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHを示すが、nは、整数の1から4を示し、nは、1から6の整数を示し、
Lは、-CR(-R)-、-O-、-NR-、又は単結合を示し、
ここで、R及びRは、各々独立に、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-NH2、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHを示し、Rは、水素原子又は炭素数1から6のアルキル基を示し、nは、0から6の整数を示し、nは、整数の1から4を示し、nは、整数の1から4を示すが、nが0であるときは、R及びRは同一とはならず、
Lは、-CH2-又は-C(=O)-を示し、
-(Succinimid-3-yl-N)-は次式:
【0044】
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
【0045】
で示される構造であり、このものの3位で抗体と結合し、1位の窒素原子上でこれを含むリンカー構造内のメチレン基と結合し、
-(N-ly-3-diminiccuS)-は次式:
【0046】
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
【0047】
で示される構造であり、このものの3位でLと結合し、1位の窒素原子上でこの構造を含むリンカー構造内のメチレン基と結合し、
cyc.Hex(1,4)は1,4-シクロへキシレン基を示し、
Lが-S-(CH2)n-C(=O)-のとき、Lは-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-となる。
[64] リンカーの構造が、[2]から[45]の態様から選ばれる構造のリンカーである[63]に記載のリンカー。
[65] 抗体−薬物コンジュゲートであって、[63]に記載のリンカー構造を有する抗体−薬物コンジュゲート。
[66] リンカーの構造が、[2]から[45]の態様から選ばれる構造のリンカーである[65]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
[67] [63]に記載のリンカー構造の抗体−薬物コンジュゲートにおける使用。
[68] リンカーの構造が、[2]から[45]の態様から選ばれる構造のリンカーである[67]に記載の使用。
[69] 次式のいずれかで示される化合物:
Q-L1a-(CH2)n-C(=O)-L2a-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)又は
Q-L1a-(CH2)n-C(=O)-L2a-L-(NH-DX)
を抗HER2抗体又はその反応性誘導体と反応させ、
抗体のヒンジ部に存在するジスルフィド結合部分においてチオエーテル結合を形成させる方法、又は
抗体を構成するアミノ酸の側鎖上に存在するアミノ基又は末端のアミノ基においてアミド結合を形成させる方法
によって薬物−リンカー部分を抗体に結合させることを特徴とする抗体−薬物コンジュゲートの製造方法。
式中、Qは、(maleimid-N-yl)-、HS-、X-CH2-C(=O)-NH-、又は(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-を示し、
Xは、臭素原子又はヨウ素原子を示し、
L1aは、-CH[-(CH2)n-COOH]-又は単結合を示し、
ここで、nは、1から8の整数を示し、
nは、整数の0から8を示し、
L2aは、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-、-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-、又は単結合を示し、
ここで、nは、0から6の整数を示し、nは、1から4の整数を示し、
Lは、2から8個のアミノ酸で構成されるペプチド残基を示し、
nは、0から6の整数を示し、
Lは、-C(=O)-NH-、-NR-(CH2)n-、-O-、又は単結合を示し、
ここで、nは、1から6の整数を示し、Rは、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHを示すが、nは、整数の1から4を示し、nは、1から6の整数を示し、
Lは、-CR(-R)-、-O-、-NR-、又は単結合を示し、
ここで、R及びRは、各々独立に、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-NH2、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHを示し、Rは、水素原子又は炭素数1から6のアルキル基を示し、nは、0から6の整数を示し、nは、整数の1から4を示し、nは、整数の1から4を示すが、nが0であるときは、R及びRは同一とはならず、
Lは、-CH2-又は-C(=O)-を示すが、
ここで、(maleimid-N-yl)-は、次式
【0048】
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
【0049】
で示される、窒素原子が結合部位となっている基であり、
(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)は、次式
【0050】
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
【0051】
で示される窒素原子が結合部位となっている基であり、
-(NH-DX)は、次式
【0052】
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
【0053】
で示される化合物から導かれる、1位のアミノ基の窒素原子が結合部位となっている基である。
[70] 薬物−リンカー部分を抗体に結合させる方法が、
抗体を還元処理した後に、Qが、マレイミジル基又はX-CH2-C(=O)-NH-である化合物を反応させてチオエーテル結合を形成させる方法、
抗体にQが、(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-である化合物を反応させてアミド結合を形成させる方法、又は
抗体に式Q-L1b-(CH2)n-C(=O)-Q
[式中、Qは、(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-、(3-Sulfo-pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-、R-O-C(=N)-、又はO=C=N-を示し、
L1bは、-cyc.Hex(1,4)-CH2-、炭素数1から10のアルキレン基、フェニレン基、-(CH2)n-C(=O)-、-(CH2)n4a-NH-C(=O)-(CH2)n4b-、又は-(CH2)n4a-NH-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-を示し、
ここで、Rは、炭素数1から6のアルキル基、nは、1から8の整数を示し、n4aは0から6の整数、n4bは1から6の整数を示し、
nは、整数の0から8を示し、
Qは、(maleimid-N-yl)、ハロゲン原子、又は-S-S-(2-Pyridyl)を示し、
ここで、(3-Sulfo-pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-は、次式
【0054】
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
【0055】
で示される窒素原子が結合部位となっている基であり、このスルホン酸はリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩を形成でき、
cyc.Hex(1,4)は1,4-シクロへキシレン基を示し、
(2-Pyridyl)は、2-ピリジル基を示す。]
で示される化合物を反応させた後に、QがHS-である化合物を反応させてアミド結合によって薬物−リンカー構造を形成させる方法、
のいずれかである[69]に記載の抗体−薬物コンジュゲートの製造方法。
[71] [69]又は[70]に記載の製造方法によって製造された抗体−薬物コンジュゲート。
[72] リンカーの構造が、[2]から[45]のいずれかに記載の態様の構造から選ばれるリンカーである[71]に記載の抗体−薬物コンジュゲート。
【発明の効果】
【0056】
特定の構造のリンカーを介して抗腫瘍性化合物エキサテカンを結合させた抗HER2抗体−薬物コンジュゲートによって、優れた抗腫瘍効果及び安全性を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
図1】ヒト化抗HER2モノクローナル抗体重鎖のアミノ酸配列(配列番号1)を示す。
図2】ヒト化抗HER2モノクローナル抗体軽鎖のアミノ酸配列(配列番号2)を示す。
図3】抗体−薬物コンジュゲート(61)、(62)、(76)、又はトラスツズマブによるヒト乳癌株KPL-4細胞皮下移植ヌードマウスに対する抗腫瘍効果を示す図である。図中、横軸は細胞移植後の日数、縦軸は腫瘍体積を示す。
図4】抗体−薬物コンジュゲート(77)、(88)、(143)、又はトラスツズマブエムタンシンによるヒト胃癌株NCI-N87細胞皮下移植ヌードマウスに対する抗腫瘍効果を示す図である。図中、横軸は細胞移植後の日数、縦軸は腫瘍体積を示す。
図5】抗体−薬物コンジュゲート(77)、(88)、(143)、トラスツズマブ、又はトラスツズマブエムタンシンによるヒト乳癌株JIMT-1細胞皮下移植ヌードマウスに対する抗腫瘍効果を示す図である。図中、横軸は細胞移植後の日数、縦軸は腫瘍体積を示す。
【発明を実施するための形態】
【0058】
以下、本発明を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これによって本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
【0059】
本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートは、抗HER2抗体に、リンカー構造部分を介して抗腫瘍性化合物を結合させた抗腫瘍性薬物であり、以下に詳細に説明する。
【0060】
[抗体]
本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートに使用される抗HER2抗体は、いずれの種に由来してもよいが、好ましくは、ヒト、ラット、マウス、及びウサギを例示できる。抗体がヒト以外の種に由来する場合は、周知の技術を用いて、キメラ化又はヒト化することが好ましい。本発明の抗体は、ポリクローナル抗体であっても、モノクローナル抗体であってもよいが、モノクローナル抗体が好ましい。
抗HER2抗体は腫瘍細胞を標的にできる抗体であり、すなわち腫瘍細胞を認識できる特性、腫瘍細胞に結合できる特性、腫瘍細胞内に取り込まれて内在化する特性、そして腫瘍細胞に対する殺細胞活性等を備えており、抗腫瘍活性を有する化合物を、リンカーを介して結合させて抗体−薬物コンジュゲートとすることができる。
抗体の腫瘍細胞への結合性は、フローサイトメトリーを用いて確認できる。腫瘍細胞内への抗体の取り込みは、(1)治療抗体に結合する二次抗体(蛍光標識)を用いて細胞内に取り込まれた抗体を蛍光顕微鏡で可視化するアッセイ(Cell Death and Differentiation (2008) 15, 751-761)、(2)治療抗体に結合する二次抗体(蛍光標識)を用いて細胞内に取り込まれた蛍光量を測定するアッセイ(Molecular Biology of the Cell Vol. 15, 5268-5282, December 2004)、又は(3)治療抗体に結合するイムノトキシンを用いて、細胞内に取り込まれると毒素が放出されて細胞増殖が抑制されるというMab-ZAPアッセイ(Bio Techniques 28:162-165, January 2000)を用いて確認できる。イムノトキシンとしては、ジフテテリア毒素の触媒領域とプロテインGとのリコンビナント複合蛋白質も使用可能である。
抗体の抗腫瘍活性は、in vitroでは、細胞の増殖の抑制活性を測定することで確認できる。例えば、抗体の標的蛋白質を過剰発現している癌細胞株を培養し、培養系に種々の濃度で抗体を添加し、フォーカス形成、コロニー形成及びスフェロイド増殖に対する抑制活性を測定することができる。In vivoでは、例えば、標的蛋白質を高発現している腫瘍細胞株を移植したヌードマウスに抗体を投与し、癌細胞の変化を測定することによって、抗腫瘍活性を確認できる。
抗体−薬物コンジュゲートは抗腫瘍効果を発揮する化合物を結合させてあるので、抗体自体が抗腫瘍効果を有することは、好ましいが、必須ではない。抗腫瘍性化合物の細胞障害性を腫瘍細胞において特異的・選択的に発揮させる目的からは、抗体が内在化して腫瘍細胞内に移行する性質のあることが重要であり、好ましい。
【0061】
抗HER2抗体は、公知の手段によって取得することができる。例えば、この分野で通常実施される方法を用いて、抗原となるポリペプチドを動物に免疫し、生体内に産生される抗体を採取、精製することによって得ることができる。抗原の由来はヒトに限定されず、マウス、ラット等のヒト以外の動物に由来する抗原を動物に免疫することもできる。この場合には、取得された異種抗原に結合する抗体とヒト抗原との交差性を試験することによって、ヒトの疾患に適用可能な抗体を選別できる。
また、公知の方法(例えば、Kohler and Milstein, Nature (1975) 256, p.495-497;Kennet, R.ed.,Monoclonal Antibodies, p.365-367, Plenum Press, N.Y.(1980))に従って、抗原に対する抗体を産生する抗体産生細胞とミエローマ細胞とを融合させることによってハイブリドーマを樹立し、モノクローナル抗体を得ることもできる。
なお、抗原は抗原蛋白質をコードする遺伝子を遺伝子操作によって宿主細胞に産生させることによって得ることができる。具体的には、抗原遺伝子を発現可能なベクターを作製し、これを宿主細胞に導入して該遺伝子を発現させ、発現した抗原を精製すればよい。上記の遺伝子操作による抗原発現細胞、或は抗原を発現している細胞株、を動物に免疫する方法を用いることによっても抗体を取得できる。
抗HER2抗体は、公知の手段によって取得することができる。
【0062】
本発明で使用できる抗HER2抗体は、特に制限はないが、例えば、以下の特性を有するものが望ましい。
(1)以下の特性を有することを特徴とする抗HER2抗体;
(a)HER2に特異的に結合する。
(b)HER2と結合することによってHER2発現細胞に内在化する活性を有する。
(2)HER2の細胞外ドメインに結合する上記(1)に記載の抗体。
(3)モノクローナル抗体である上記(1)又は(2)に記載の抗体。
(4)抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性及び/又は補体依存性細胞傷害(CDC)活性を有する上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の抗体。
(5)マウスモノクローナル抗体、キメラモノクローナル抗体、又はヒト化モノクローナル抗体である上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の抗体。
(6)配列番号1に記載のアミノ酸配列からなる重鎖及び配列番号2に記載のアミノ酸配列からなる軽鎖を含んでなるヒト化モノクローナル抗体である上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の抗体。
(7)重鎖カルボキシル末端のリシン残基が欠失している上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の抗体。
(8)配列番号1においてアミノ酸番号1乃至449に記載のアミノ酸配列からなる重鎖及び配列番号2においてアミノ酸番号1乃至214に記載のアミノ酸配列からなる軽鎖を含んでなる上記(7)に記載の抗体。
(9)上記(1)乃至(8)のいずれかに記載の抗体をコードするポリヌクレオチドを含有する発現ベクターによって形質転換された宿主細胞を培養する工程及び当該工程で得られた培養物から目的の抗体を採取する工程を含む当該抗体の製造方法によって得られる抗体。
【0063】
以下に、本発明において使用される抗HER2抗体について説明する。
本明細書において、「癌」と「腫瘍」は同じ意味に用いている。
本明細書において、「遺伝子」という語には、DNAのみならずそのmRNA、cDNA、及びそのcRNAも含まれる。
本明細書において、「ポリヌクレオチド」という語は核酸と同じ意味で用いており、DNA、RNA、プローブ、オリゴヌクレオチド、及びプライマーも含まれる。
本明細書において、「ポリペプチド」「蛋白質」「蛋白」は区別せずに用いている。
本明細書において、「細胞」には、動物個体内の細胞、培養細胞も含んでいる。
本明細書において、「HER2」という語は、HER2蛋白と同じ意味で用いている。
本明細書において、抗HER2抗体とは、特に制限はないが、ペルツズマブ(国際公開第01/00245号)、トラスツズマブ(米国特許第5821337号)等を挙げることができるが、トラスツズマブが好ましい。但し、HER2に特異的に結合する、より好ましくはHER2と結合することによってHER2発現細胞に内在化する活性を有する抗HER2抗体であればこれに限らない。
本明細書中において、「トラスツズマブ」はHERCEPTIN(登録商標)、huMAb4D5-8、rhuMAb4D5-8と呼ばれることもあり、配列番号1(図1)においてアミノ酸番号1乃至449に記載のアミノ酸配列からなる重鎖及び配列番号2(図2)においてアミノ酸番号1乃至214に記載のアミノ酸配列からなる軽鎖を含んでなるヒト化抗体である。
本明細書において、「特異的に結合」という語は、非特異的な吸着ではない結合を意味する。結合が特異的であるか否かの判定基準としては、例えば、解離定数(以下、「KD」)を挙げることができる。好適な抗体のHER2蛋白に対するKD値は1×10−5M以下、5×10−6M以下、2×10−6M以下、又は1×10−6M以下;より好適には5×10−7M以下、2×10−7M以下、又は1×10−7M以下;より一層好適には5×10−8M以下、2×10−8M以下、又は1×10−8M以下;最適には5×10−9M以下、2×10−9M以下、又は1×10−9M以下である。HER2蛋白と抗体との結合は、Surface Plasmon Resonance法、ELISA法、RIA法等公知の方法を用いて測定することができる。
本明細書における「CDR」とは、相補性決定領域(CDR:Complemetaritydeterring region)を意味する。抗体分子の重鎖及び軽鎖にはそれぞれ3箇所のCDRがあることが知られている。CDRは、超可変領域(hypervariable domain)とも呼ばれ、抗体の重鎖及び軽鎖の可変領域内にあって、一次構造の変異性が特に高い部位であり、重鎖及び軽鎖のポリペプチド鎖の一次構造上において、それぞれ3ヶ所に分離している。本明細書においては、抗体のCDRについて、重鎖のCDRを重鎖アミノ酸配列のアミノ末端側からCDRH1、CDRH2、CDRH3と表記し、軽鎖のCDRを軽鎖アミノ酸配列のアミノ末端側からCDRL1、CDRL2、CDRL3と表記する。これらの部位は立体構造の上で相互に近接し、結合する抗原に対する特異性を決定している。
本発明において、「ストリンジェントな条件下でハイブリダイズする」とは、市販のハイブリダイゼーション溶液ExpressHyb Hybridization Solution(クロンテック社製)中、68℃でハイブリダイズすること、又は、DNAを固定したフィルターを用いて0.7-1.0MのNaCl存在下、68℃でハイブリダイゼーションを行った後、0.1-2倍濃度のSSC溶液(1倍濃度SSCとは150mM NaCl、15mM クエン酸ナトリウムからなる)を用い、68℃で洗浄することによって同定することができる条件又はそれと同等の条件でハイブリダイズすることをいう。
【0064】
1.HER2
HER2はヒト上皮細胞増殖因子受容体2型関連癌遺伝子として同定された代表的な増殖因子受容体型の癌遺伝子産物のひとつであり、分子量185kDaのチロシンキナーゼドメインを持つ膜貫通型受容体蛋白である。HER1(EGFR、ErbB-1)、HER2(neu、ErbB-2)、HER3(ErbB-3)、HER4(ErbB-4)からなるEGFRファミリーのひとつであり、ホモ或は他のEGFRであるHER1、HER3、又はHER4とのヘテロダイマー形成により細胞内チロシン残基が自己リン酸化されて活性化することにより、正常細胞及び腫瘍細胞において細胞の増殖・分化・生存に重要な役割を果たすことが知られている。
本発明で用いるHER2蛋白は、ヒト、非ヒト哺乳動物(ラット、マウス等)のHER2発現細胞から直接精製して使用するか、或は当該細胞の細胞膜画分を調製して使用することができる。また、HER2をin vitroにて合成する、或は遺伝子操作によって宿主細胞に産生させることによっても得ることができる。遺伝子操作では、具体的には、HER2 cDNAを発現可能なベクターに組み込んだ後、転写と翻訳に必要な酵素、基質及びエネルギー物質を含む溶液中で合成する、或は他の原核生物、又は真核生物の宿主細胞を形質転換してHER2を発現させることによって、該蛋白質を得ることができる。また、前記の遺伝子操作によるHER2発現細胞、或はHER2を発現している細胞株をHER2蛋白として使用することも可能である。
HER2のDNA配列及びアミノ酸配列は公的データベース上に公開されており、例えば、M11730(Genbank)、NP_004439.2(NCBI)等のアクセッション番号により参照可能である。
また、上記HER2のアミノ酸配列において、1又は数個のアミノ酸が置換、欠失及び/又は付加されたアミノ酸配列からなり、当該蛋白質と同等の生物活性を有する蛋白質もHER2に含まれる。
ヒトHER2蛋白は、N末端22アミノ酸残基から成るシグナル配列、630アミノ酸残基から成る細胞外ドメイン、23アミノ酸残基から成る細胞膜貫通ドメイン、580アミノ酸残基から成る細胞内ドメインで構成されている。
【0065】
2.抗HER2抗体の製造
本発明のHER2に対する抗体は、例えば、この分野で通常実施される方法に従って、HER2又はHER2のアミノ酸配列から選択される任意のポリペプチドを動物に免疫し、生体内に産生される抗体を採取、精製することによって得ることができる。抗原となるHER2の生物種はヒトに限定されず、マウス、ラット等のヒト以外の動物に由来するHER2、ラットp185neu等を動物に免疫することもできる。この場合には、取得された異種HER2に結合する抗体とヒトHER2との交差性を試験することによって、ヒトの疾患に適用可能な抗体を選別できる。
また、公知の方法(例えば、Kohler and Milstein, Nature (1975) 256, p.495-497、Kennet, R.ed., MonoclonalAntibodies, p.365-367, Plenum Press, N.Y.(1980))に従って、HER2に対する抗体を産生する抗体産生細胞とミエローマ細胞とを融合させることによってハイブリドーマを樹立し、モノクローナル抗体を得ることもできる。
なお、抗原となるHER2はHER2遺伝子を遺伝子操作によって宿主細胞に発現させることによって得ることができる。
具体的には、HER2遺伝子を発現可能なベクターを作製し、これを宿主細胞に導入して該遺伝子を発現させ、発現したHER2を精製すればよい。
また、上記の遺伝子操作によるHER2発現細胞、或はHER2を発現している細胞株をHER2蛋白として使用することも可能である。抗HER2抗体は、公知の手段によって取得することができる。以下、具体的にHER2に対する抗体の取得方法を説明する。
【0066】
(1) 抗原の調製
抗HER2抗体を作製するための抗原としては、HER2又はその少なくとも6個の連続した部分アミノ酸配列からなるポリペプチド、或はこれらに任意のアミノ酸配列や担体が付加された誘導体を挙げることができる。
HER2は、ヒトの腫瘍組織或は腫瘍細胞から直接精製して使用することができ、また、HER2をin vitroにて合成する、或は遺伝子操作によって宿主細胞に産生させることによって得ることができる。
遺伝子操作では、具体的には、HER2のcDNAを発現可能なベクターに組み込んだ後、転写と翻訳に必要な酵素、基質及びエネルギー物質を含む溶液中で合成する、或は他の原核生物又は真核生物の宿主細胞を形質転換してHER2を発現させることによって、抗原を得ることができる。
また、膜蛋白質であるHER2の細胞外領域と抗体の定常領域とを連結した融合蛋白質を適切な宿主・ベクター系において発現させることによって、分泌蛋白質として抗原を得ることも可能である。
HER2のcDNAは例えば、HER2のcDNAを発現しているcDNAライブラリーを鋳型として、HER2 cDNAを特異的に増幅するプライマーを用いてポリメラーゼ連鎖反応(PCR;Saiki, R. K., et al.Science(1988) 239, p.487-489参照)を行なう、いわゆるPCR法によって取得することができる。
ポリペプチドのイン・ビトロ(in vitro)合成としては、例えばロシュ・ダイアグノスティックス社製のラピッドトランスレーションシステム(RTS)を挙げることができるが、これに限定されない。
原核細胞の宿主としては、例えば、大腸菌(Escherichia coli)や枯草菌(Bacillus subtilis)等を挙げることができる。目的の遺伝子をこれらの宿主細胞内で形質転換させるには、宿主と適合し得る種由来のレプリコンすなわち複製起点と、調節配列を含んでいるプラスミドベクターで宿主細胞を形質転換させる。また、ベクターとしては、形質転換細胞に表現形質(表現型)の選択性を付与することができる配列を有するものが好ましい。
真核細胞の宿主細胞には、脊椎動物、昆虫、酵母等の細胞が含まれ、脊椎動物細胞としては、例えば、サルの細胞であるCOS細胞(Gluzman, Y. Cell (1981) 23, p.175-182、ATCC CRL-1650;ATCC:American Type Culture Collection)、マウス線維芽細胞NIH3T3(ATCC No.CRL-1658)やチャイニーズ・ハムスター卵巣細胞(CHO細胞、ATCC CCL-61)のジヒドロ葉酸還元酵素欠損株(Urlaub,G. and Chasin, L. A. Proc. Natl. Acad. Sci. USA (1980) 77, p.4126-4220)等がよく用いられているが、これらに限定されない。
上記のようにして得られる形質転換体は、この分野で通常実施される方法に従って培養することができ、該培養によって細胞内又は細胞外に目的のポリペプチドが産生される。
該培養に用いられる培地としては、採用した宿主細胞に応じて慣用される各種のものを適宜選択でき、大腸菌であれば、例えば、LB培地に必要に応じて、アンピシリン等の抗生物質やIPMGを添加して用いることができる。
上記培養によって、形質転換体の細胞内又は細胞外に産生される組換え蛋白質は、該蛋白質の物理的性質や化学的性質等を利用した各種の公知の分離操作法によって分離・精製することができる。
該方法としては、具体的には例えば、通常の蛋白質沈殿剤による処理、限外濾過、分子ふるいクロマトグラフィー(ゲル濾過)、吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、アフィニティークロマトグラフィー等の各種液体クロマトグラフィー、透析法、これらの組合せ等を例示できる。
また、発現させる組換え蛋白質に6残基からなるヒスチジンタグを繋げることによって、ニッケルアフィニティーカラムで効率的に精製することができる。或は、発現させる組換え蛋白質にIgGのFc領域を繋げることによって、プロテインAカラムで効率的に精製することができる。
上記方法を組合せることによって容易に高収率、高純度で目的とするポリペプチドを大量に製造できる。
上記に述べた形質転換体自体を抗原として使用することも可能である。また、HER2を発現する細胞株を抗原として使用することも可能である。この様な細胞株としては、ヒト乳癌株SK-BR-3、BT-474、KPL-4、又はJIMT-1、ヒト胃癌株NCI-N87、並びにヒト卵巣癌株SK-OV-3を挙げることができるが、HER2を発現する限り、これらの細胞株に限定されない。
【0067】
(2) 抗HER2モノクローナル抗体の製造
HER2と特異的に結合する抗体の例として、HER2と特異的に結合するモノクローナル抗体を挙げることができるが、その取得方法は、以下に記載する通りである。
モノクローナル抗体の製造にあたっては、一般に下記の様な作業工程が必要である。
すなわち、
(a)抗原として使用する生体高分子の精製、又は抗原発現細胞の調製
(b)抗原を動物に注射することによって免疫した後、血液を採取してその抗体価を検定して脾臓摘出の時期を決定してから、抗体産生細胞を調製する工程
(c)骨髄腫細胞(以下「ミエローマ」という)の調製
(d)抗体産生細胞とミエローマとの細胞融合
(e)目的とする抗体を産生するハイブリドーマ群の選別
(f)単一細胞クローンへの分割(クローニング)
(g)場合によっては、モノクローナル抗体を大量に製造するためのハイブリドーマの培養、又はハイブリドーマを移植した動物の飼育
(h)この様にして製造されたモノクローナル抗体の生理活性、及びその結合特異性の検討、或は標識試薬としての特性の検定
等である。
以下、モノクローナル抗体の作製法を上記工程に沿って詳述するが、該抗体の作製法はこれに制限されず、例えば脾細胞以外の抗体産生細胞及びミエローマを使用することもできる。
【0068】
(a)抗原の精製
抗原としては、前記した様な方法で調製したHER2又はその一部を使用することができる。
また、HER2発現組換え体細胞よって調製した膜画分、又はHER2発現組換え体細胞自身、さらに、当業者に周知の方法を用いて化学合成した本発明の蛋白質の部分ペプチドを抗原として使用することもできる。
さらに、HER2発現細胞株を抗原として使用することもできる。
【0069】
(b)抗体産生細胞の調製
工程(a)で得られた抗原と、フロインドの完全又は不完全アジュバント、又はカリミョウバンの様な助剤とを混合し、免疫原として実験動物に免疫する。この他に、抗原発現細胞を免疫原として実験動物に免疫する方法もある。実験動物は公知のハイブリドーマ作製法で用いられる動物を支障なく使用することができる。具体的には、例えばマウス、ラット、ヤギ、ヒツジ、ウシ、ウマ等を使用することができる。ただし、摘出した抗体産生細胞と融合させるミエローマ細胞の入手容易性等の観点から、マウス又はラットを被免疫動物とするのが好ましい。
また、実際に使用するマウス及びラットの系統には特に制限はなく、マウスであれば、例えばA、AKR、BALB/c、BDP、BA、CE、C3H、57BL、C57BL、C57L、DBA、FL、HTH、HT1、LP、NZB、NZW、RF、R III、SJL、SWR、WB、129等の各系統、またラットであれば、例えば、Wistar、Low、Lewis、Sprague、Dawley、ACI、BN、Fischer等の各系統を用いることができる。
これらのマウス及びラットは、例えば日本クレア株式会社、日本チャ−ルス・リバー株式会社等の実験動物飼育販売業者より入手することができる。
被免疫動物としては、後述のミエローマ細胞との融合適合性を勘案すれば、マウスではBALB/c系統が、ラットではWistar及びLow系統が特に好ましい。
また、抗原のヒトとマウスでの相同性を考慮し、自己抗体を除去する生体機構を低下させたマウス、すなわち自己免疫疾患マウスを用いることも好ましい。
なお、これらのマウス又はラットの免疫時の週齢は、好ましくは5〜12週齢、さらに好ましくは6〜8週齢である。
HER2又はこの組換え体によって動物を免疫するには、例えば、Weir, D.M., Handbook of Experimental Immunology Vol. I.,II.,III., BlackwellScientific Publications, Oxford(1987);Kabat, E.A. and Mayer, M.M., Experimental Immunochemistry, Charles CThomas Publisher Springfield, Illinois(1964)等に詳しく記載されている公知の方法を用いることができる。
これらの免疫法のうち、本発明において好適な方法を具体的に示せば、例えば以下のとおりである。
すなわち、まず、抗原である膜蛋白質画分、もしくは抗原を発現させた細胞を動物の皮内又は腹腔内に投与する。ただし、免疫効率を高めるためには両者の併用が好ましく、前半は皮内投与を行い、後半又は最終回のみ腹腔内投与を行うと、特に免疫効率を高めることができる。
抗原の投与スケジュールは、被免疫動物の種類、個体差等によって異なるが、一般には、抗原投与回数3〜6回、投与間隔2〜6週間が好ましく、投与回数3〜4回、投与間隔2〜4週間がさらに好ましい。
また、抗原の投与量は、動物の種類、個体差等によって異なるが、一般には0.05〜5mg、好ましくは0.1〜0.5mg程度とする。
追加免疫は、以上の通りの抗原投与の1〜6週間後、好ましくは1〜4週間後、さらに好ましくは1〜3週間後に行う。免疫原が細胞の場合には、1×10乃至1×10個の細胞を使用する。
なお、追加免疫を行う際の抗原投与量は、動物の種類、大きさ等によって異なるが、一般に、例えばマウスであれば0.05〜5mg、好ましくは0.1〜0.5mg、さらに好ましくは0.1〜0.2mg程度とする。免疫原が細胞の場合には、1×10乃至1×10個の細胞を使用する。
上記追加免疫から1〜10日後、好ましくは2〜5日後、さらに好ましくは2〜3日後に被免疫動物から抗体産生細胞を含む脾臓細胞又はリンパ球を無菌的に取り出す。その際に抗体価を測定し、抗体価が十分高くなった動物を抗体産生細胞の供給源として用いれば、以後の操作の効率を高めることができる。
ここで用いられる抗体価の測定法としては、例えば、RIA法又はELISA法を挙げることができるがこれらの方法に制限されることはない。本発明における抗体価の測定は、例えばELISA法によれば、以下に記載する様な手順によって行うことができる。
まず、精製又は部分精製した抗原をELISA用96穴プレート等の固相表面に吸着させ、さらに抗原が吸着していない固相表面を抗原と無関係な蛋白質、例えばウシ血清アルブミン(BSA)によって覆い、該表面を洗浄後、第一抗体として段階希釈した試料(例えばマウス血清)に接触させ、上記抗原に試料中の抗体を結合させる。
さらに第二抗体として酵素標識されたマウス抗体に対する抗体を加えてマウス抗体に結合させ、洗浄後に該酵素の基質を加え、基質分解に基づく発色による吸光度の変化等を測定することによって、抗体価を算出する。
被免疫動物の脾臓細胞又はリンパ球からの抗体産生細胞の分離は、公知の方法(例えば、Kohler et al., Nature (1975) 256, p.495;Kohler et al., Eur. J.Immunol. (1977) 6, p.511;Milstein et al., Nature (1977), 266, p.550;Walsh, Nature, (1977)266,p.495)に従って行うことができる。例えば、脾臓細胞の場合には、脾臓を細切して細胞をステンレスメッシュで濾過した後、イーグル最小必須培地(MEM)に浮遊させて抗体産生細胞を分離する一般的方法を採用することができる。
【0070】
(c)骨髄腫細胞(以下、「ミエローマ」という)の調製
細胞融合に用いるミエローマ細胞には特段の制限はなく、公知の細胞株から適宜選択して用いることができる。ただし、融合細胞からハイブリドーマを選択する際の利便性を考慮して、その選択手続が確立しているHGPRT(Hypoxanthine-guanine phosphoribosyl transferase)欠損株を用いるのが好ましい。
すなわち、マウス由来のX63-Ag8(X63)、NS1-ANS/1(NS1)、P3X63-Ag8.U1(P3U1)、X63-Ag8.653(X63.653)、SP2/0-Ag14(SP2/0)、MPC11-45.6TG1.7(45.6TG)、FO、S149/5XXO、BU.1等、ラット由来の210.RSY3.Ag.1.2.3(Y3)等、ヒト由来のU266AR(SKO-007)、GM1500・GTG-A12(GM1500)、UC729-6、LICR-LOW-HMy2(HMy2)、8226AR/NIP4-1(NP41)等である。これらのHGPRT欠損株は例えば、ATCC等から入手することができる。
これらの細胞株は、適当な培地、例えば8-アザグアニン培地(RPMI-1640培地にグルタミン、2-メルカプトエタノール、ゲンタマイシン、及びウシ胎児血清(以下「FBS」という)を加えた培地に8-アザグアニンを加えた培地)、イスコフ改変ダルベッコ培地(Iscove's Modified Dulbecco's Medium;以下「IMDM」という)、又はダルベッコ改変イーグル培地(Dulbecco'sModified Eagle Medium;以下「DMEM」という)で継代培養するが、細胞融合の3乃至4日前に正常培地(例えば、10% FCSを含むASF104培地(味の素株式会社製))で継代培養し、融合当日に2×10以上の細胞数を確保しておく。
【0071】
(d)細胞融合
抗体産生細胞とミエローマ細胞との融合は、公知の方法(Weir, D. M., Handbook of Experimental Immunology Vol.I.,II.,III., BlackwellScientific Publications, Oxford (1987)、Kabat, E. A. and Mayer, M. M., Experimental Immunochemistry, CharlesC Thomas Publisher Springfield, Illinois (1964)等)に従い、細胞の生存率を極度に低下させない程度の条件下で適宜実施することができる。
その様な方法は、例えば、ポリエチレングリコール等の高濃度ポリマー溶液中で抗体産生細胞とミエローマ細胞とを混合する化学的方法、電気的刺激を利用する物理的方法等を用いることができる。このうち、上記化学的方法の具体例を示せば以下のとおりである。
すなわち、高濃度ポリマー溶液としてポリエチレングリコールを用いる場合には、分子量1500〜6000、好ましくは2000〜4000のポリエチレングリコール溶液中で、30〜40℃、好ましくは35〜38℃の温度で抗体産生細胞とミエローマ細胞とを1〜10分間、好ましくは5〜8分間混合する。
【0072】
(e)ハイブリドーマ群の選択
上記細胞融合によって得られるハイブリドーマの選択方法は特に制限はないが、通常HAT(ヒポキサンチン・アミノプテリン・チミジン)選択法(Kohler et al., Nature(1975) 256, p.495;Milstein et al., Nature (1977) 266, p.550)を用いることができる。
この方法は、アミノプテリンで生存し得ないHGPRT欠損株のミエローマ細胞を用いてハイブリドーマを得る場合に有効である。すなわち、未融合細胞及びハイブリドーマをHAT培地で培養することによって、アミノプテリンに対する耐性を持ち合わせたハイブリドーマのみを選択的に残存させ、かつ増殖させることができる。
【0073】
(f)単一細胞クローンへの分割(クローニング)
ハイブリドーマのクローニング法としては、例えばメチルセルロース法、軟アガロース法、限界希釈法等の公知の方法を用いることができる(例えばBarbara, B.M. and Stanley, M.S.:Selected Methods in CellularImmunology, W.H. Freeman and Company, San Francisco (1980)参照)。これらの方法のうち、特にメチルセルロース法等の三次元培養法が好適である。例えば、細胞融合によって形成されたハイブリドーマ群をClona Cell-HY Selection Medium D(StemCell Technologies社製,#03804)等のメチルセルロース培地に懸濁して培養し、形成されたハイブリドーマコロニーを回収することでモノクローンハイブリドーマの取得が可能である。回収された各ハイブリドーマコロニーを培養し、得られたハイブリドーマ培養上清中に安定して抗体価の認められたものをHER2モノクローナル抗体産生ハイブリドーマ株として選択する。
【0074】
(g)ハイブリドーマの培養によるモノクローナル抗体の調製
このようにして選択されたハイブリドーマは、これを培養することによって、モノクローナル抗体を効率よく得ることができるが、培養に先立ち、目的とするモノクローナル抗体を産生するハイブリドーマをスクリーニングすることが望ましい。
このスクリーニングにはそれ自体既知の方法が採用できる。
本発明における抗体価の測定は、例えば上記(b)の項目で説明したELISA法によって行うことができる。
以上の方法によって得たハイブリドーマは、液体窒素中又は-80℃以下の冷凍庫中に凍結状態で保存することができる。
クローニングを完了したハイブリドーマは、培地をHT培地から正常培地に換えて培養される。
大量培養は、大型培養瓶を用いた回転培養、或はスピナー培養で行われる。この大量培養における上清から、ゲル濾過等、当業者に周知の方法を用いて精製することによって、本発明の蛋白質に特異的に結合するモノクローナル抗体を得ることができる。
また、同系統のマウス(例えば、上記のBALB/c)、或はNu/Nuマウスの腹腔内にハイブリドーマを注射し、該ハイブリド−マを増殖させることによって、本発明のモノクローナル抗体を大量に含む腹水を得ることができる。
腹腔内に投与する場合には、事前(3〜7日前)に2,6,10,14-テトラメチルペンタデカン(プリスタン)等の鉱物油を投与すると、より多量の腹水が得られる。
例えば、ハイブリドーマと同系統のマウスの腹腔内に予め免疫抑制剤を注射し、T細胞を不活性化した後、20日後に10〜10個のハイブリドーマ・クローン細胞を、血清を含まない培地中に浮遊(0.5mL)させて腹腔内に投与し、通常腹部が膨満し、腹水がたまったところでマウスより腹水を採取する。この方法によって、培養液中に比べて約100倍以上の濃度のモノクローナル抗体が得られる。
上記方法によって得たモノクローナル抗体は、例えばWeir, D.M.:Handbook of Experimental Immunology, Vol.I.,II.,III., BlackwellScientific Publications, Oxford (1978)に記載されている方法で精製することができる。
かくして得られるモノクローナル抗体は、HER2に対して高い抗原特異性を有する。本発明のモノクローナル抗体としては、特に制限はないが、マウスモノクローナル抗体4D5(ATCC CRL 10463)を挙げることができる。
【0075】
(h)モノクローナル抗体の検定
かくして得られたモノクローナル抗体のアイソタイプ及びサブクラスの決定は以下のように行うことができる。
まず、同定法としてはオクテルロニー(Ouchterlony)法、ELISA法、又はRIA法を挙げることができる。
オクテルロニー法は簡便ではあるが、モノクローナル抗体の濃度が低い場合には濃縮操作が必要である。
一方、ELISA法又はRIA法を用いた場合は、培養上清をそのまま抗原吸着固相と反応させ、さらに第二次抗体として各種イムノグロブリンアイソタイプ、サブクラスに対応する抗体を用いることによって、モノクローナル抗体のアイソタイプ、サブクラスを同定することが可能である。
また、さらに簡便な方法として、市販の同定用のキット(例えば、マウスタイパーキット;バイオラッド社製)等を利用することもできる。
さらに、蛋白質の定量は、フォーリンロウリー法、及び280nmにおける吸光度(1.4(OD280)=イムノグロブリン1mg/mL)より算出する方法によって行うことができる。
さらに、(2)の(a)乃至(h)の工程を再度実施して別途に独立してモノクローナル抗体を取得した場合においても、(g)の工程で得られた抗HER2抗体と同等の細胞傷害活性を有する抗体を取得することが可能である。この様な抗体の一例として、(g)の工程で得られた抗HER2抗体と同一のエピトープに結合する抗体を挙げることができる。新たに作製されたモノクローナル抗体が、前記抗HER2抗体の結合する部分ペプチド又は部分立体構造に結合すれば、該モノクローナル抗体が同一のエピトープに結合すると判定することができる。また、前記抗HER2抗体のHER2に対する結合に対して該モノクローナル抗体が競合する(即ち、該モノクローナル抗体が、前記抗HER2抗体とHER2の結合を妨げる)ことを確認することによって、具体的なエピトープの配列又は構造が決定されていなくても、該モノクローナル抗体が抗HER2抗体と同一のエピトープに結合すると判定することができる。エピトープが同一であることが確認された場合、該モノクローナル抗体が前記抗HER2抗体と同等の抗原結合能又は生物活性を有していることが強く期待される。
【0076】
(3) その他の抗体
本発明の抗体には、上記HER2に対するモノクローナル抗体に加え、ヒトに対する異種抗原性を低下させること等を目的として人為的に改変した遺伝子組換え型抗体、例えば、キメラ(Chimeric)抗体、ヒト化(Humanized)抗体、ヒト抗体等も含まれる。これらの抗体は、既知の方法を用いて製造することができる。
キメラ抗体としては、抗体の可変領域と定常領域が互いに異種である抗体、例えばマウス又はラット由来抗体の可変領域をヒト由来の定常領域に接合したキメラ抗体を挙げることができる(Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A., 81, 6851-6855 (1984)参照)。本発明のキメラ抗体としては、特に制限はないが、ヒトIgG1又はIgG2の重鎖定常領域を含むキメラ抗体4D5を挙げることができる。
ヒト化抗体としては、相補性決定領域(CDR;complementarity determining region)のみをヒト由来の抗体に組み込んだ抗体(Nature (1986) 321, p.522-525参照)、CDR移植法によって、CDRの配列に加えて一部のフレームワークのアミノ酸残基もヒト抗体に移植した抗体(国際公開第90/07861号)、遺伝子変換突然変異誘発(gene conversion mutagenesis)ストラテジーを用いてヒト化した抗体(米国特許第5821337号)を挙げることができる。
【0077】
なお、本明細書における「数個」とは、1乃至10個、1乃至9個、1乃至8個、1乃至7個、1乃至6個、1乃至5個、1乃至4個、1乃至3個、又は1もしくは2個を意味する。
【0078】
また、本明細書におけるアミノ酸の置換としては保存的アミノ酸置換が好ましい。保存的アミノ酸置換とは、アミノ酸側鎖に関連のあるアミノ酸グループ内で生じる置換である。好適なアミノ酸グループは、以下のとおりである:酸性グループ=アスパラギン酸、グルタミン酸;塩基性グループ=リシン、アルギニン、ヒスチジン;非極性グループ=アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン;及び非帯電極性ファミリー=グリシン、アスパラギン、グルタミン、システイン、セリン、スレオニン、チロシン。他の好適なアミノ酸グループは次のとおりである:脂肪族ヒドロキシグループ=セリン及びスレオニン;アミド含有グループ=アスパラギン及びグルタミン;脂肪族グループ=アラニン、バリン、ロイシン及びイソロイシン;並びに芳香族グループ=フェニルアラニン、トリプトファン及びチロシン。かかるアミノ酸置換は元のアミノ酸配列を有する物質の特性を低下させない範囲で行うのが好ましい。
【0079】
上記の重鎖アミノ酸配列及び軽鎖アミノ酸配列と高い相同性を示す配列を組み合わせることによって、上記の各抗体と同等の生物活性を有する抗体を選択することが可能である。この様な相同性は、一般的には80%以上の相同性であり、好ましくは90%以上の相同性であり、より好ましくは95%以上の相同性であり、最も好ましくは99%以上の相同性である。また、重鎖又は軽鎖のアミノ酸配列に1乃至数個のアミノ酸残基が置換、欠失又は付加されたアミノ酸配列を組み合わせることによっても、上記の各抗体と同等の生物活性を有する抗体を選択することが可能である。なお、本明細書における「相同性」は「同一性」と同じ意味で使用している。
【0080】
二種類のアミノ酸配列間の相同性は、Blast algorithm version 2.2.2(Altschul, Stephen F., Thomas L.Madden, Alejandro A.Schaeffer,Jinghui Zhang, Zheng Zhang, Webb Miller, and David J. Lipman(1997), 「Gapped BLAST andPSI-BLAST:a new generation of protein database search programs」, Nucleic Acids Res.25:3389-3402)のデフォルトパラメーターを使用することによって決定することができる。Blast algorithmは、インターネットでwww.ncbi.nlm.nih.gov/blastにアクセスすることによっても使用することができる。
【0081】
本発明の抗体としては、さらに、HER2に結合する、ヒト抗体を挙げることができる。抗HER2ヒト抗体とは、ヒト染色体由来の抗体の遺伝子配列のみを有するヒト抗体を意味する。抗HER2ヒト抗体は、ヒト抗体の重鎖と軽鎖の遺伝子を含むヒト染色体断片を有するヒト抗体産生マウスを用いた方法(Tomizuka, K. et al., Nature Genetics (1997) 16, p.133-143;Kuroiwa, Y. et. al.,Nucl. Acids Res (1998) 26, p.3447-3448;Yoshida, H. et.al., Animal Cell Technology:Basic and Applied Aspectsvol.10, p.69-73(Kitagawa, Y., Matsuda, T.and Iijima, S. eds.), Kluwer AcademicPublishers, 1999;Tomizuka, K. et. al., Proc. Natl. Acad. Sci. USA (2000) 97, p.722-727等を参照。)によって取得することができる。
【0082】
この様なヒト抗体産生マウスは、具体的には、内在性免疫グロブリン重鎖及び軽鎖の遺伝子座が破壊され、代わりに酵母人工染色体(Yeast artificial chromosome,YAC)ベクター等を介してヒト免疫グロブリン重鎖及び軽鎖の遺伝子座が導入された遺伝子組み換え動物として、ノックアウト動物及びトランスジェニック動物の作製及びこれらの動物同士を掛け合わせることによって作り出すことができる。
また、遺伝子組換え技術によって、その様なヒト抗体の重鎖及び軽鎖の各々をコードするcDNA、好ましくは該cDNAを含むベクターによって真核細胞を形質転換し、遺伝子組換えヒトモノクローナル抗体を産生する形質転換細胞を培養することによって、この抗体を培養上清中から得ることもできる。
ここで、宿主としては例えば真核細胞、好ましくはCHO細胞、リンパ球やミエローマ等の哺乳動物細胞を用いることができる。
【0083】
また、ヒト抗体ライブラリーより選別したファージディスプレイ由来のヒト抗体を取得する方法(Wormstone, I. M. et. al., Investigative Ophthalmology & VisualScience (2002), 43(7), p.2301-2308;Carmen, S. et. al., Briefings in Functional Genomics and Proteomics (2002),1(2), p.189-203;Siriwardena, D. et. al., Ophthalmology (2002), 109(3), p.427-431等参照。)も知られている。
例えば、ヒト抗体の可変領域を一本鎖抗体(scFv)としてファージ表面に発現させて、抗原に結合するファージを選択するファージディスプレイ法(Nature Biotechnology (2005), 23(9), p.1105-1116)を用いることができる。
抗原に結合することで選択されたファージの遺伝子を解析することによって、抗原に結合するヒト抗体の可変領域をコードするDNA配列を決定することができる。
抗原に結合するscFvのDNA配列が明らかになれば、当該配列を有する発現ベクターを作製し、適当な宿主に導入して発現させることによってヒト抗体を取得することができる(国際公開第92/01047号、同92/20791号、同93/06213号、同93/11236号、同93/19172号、同95/01438号、同95/15388号、Annu. Rev. Immunol (1994) 12, p.433-455、 NatureBiotechnology (2005), 23 (9), p.1105-1116)。
【0084】
抗体の性質を比較する際の別の指標の一例としては、抗体の安定性を挙げることができる。示差走査カロリメトリー(DSC)は、蛋白の相対的構造安定性のよい指標となる熱変性中点(Tm)を素早く、また正確に測定することができる装置である。DSCを用いてTm値を測定し、その値を比較することによって、熱安定性の違いを比較することができる。抗体の保存安定性は、抗体の熱安定性とある程度の相関を示すことが知られており(LoriBurton, et. al., Pharmaceutical Development and Technology (2007), 12, p.265-273)、熱安定性を指標に、好適な抗体を選抜することができる。抗体を選抜するための他の指標としては、適切な宿主細胞における収量が高いこと、及び水溶液中での凝集性が低いことを挙げることができる。例えば収量の最も高い抗体が最も高い熱安定性を示すとは限らないので、以上に述べた指標に基づいて総合的に判断して、ヒトへの投与に最も適した抗体を選抜する必要がある。
【0085】
本発明の抗体には抗体の修飾体も含まれる。当該修飾体とは、本発明の抗体に化学的又は生物学的な修飾が施されてなるものを意味する。化学的な修飾体には、アミノ酸骨格への化学部分の結合、N-結合又はO-結合炭水化物鎖の化学修飾体等が含まれる。生物学的な修飾体には、翻訳後修飾(例えば、N-結合又はO-結合への糖鎖付加、N末又はC末のプロセッシング、脱アミド化、アスパラギン酸の異性化、メチオニンの酸化)されたもの、原核生物宿主細胞を用いて発現させることによってN末にメチオニン残基が付加したもの等が含まれる。また、本発明の抗体又は抗原の検出又は単離を可能にするために標識されたもの、例えば、酵素標識体、蛍光標識体、アフィニティ標識体もかかる修飾物の意味に含まれる。この様な本発明の抗体の修飾物は、抗体の安定性及び血中滞留性の改善、抗原性の低減、抗体又は抗原の検出又は単離等に有用である。
【0086】
また、本発明の抗体に結合している糖鎖修飾を調節すること(グリコシル化、脱フコース化等)によって、抗体依存性細胞傷害活性を増強することが可能である。抗体の糖鎖修飾の調節技術としては、国際公開第99/54342号、同00/61739号、同02/31140号等が知られているが、これらに限定されることはない。本発明の抗体には当該糖鎖修飾が調節された抗体も含まれる。
抗体遺伝子を一旦単離した後、適当な宿主に導入して抗体を作製する場合には、適当な宿主と発現ベクターの組み合わせを使用することができる。抗体遺伝子の具体例としては、本明細書に記載された抗体の重鎖配列をコードする遺伝子、及び軽鎖配列をコードする遺伝子を組み合わせたものを挙げることができる。宿主細胞を形質転換する際には、重鎖配列遺伝子と軽鎖配列遺伝子は、同一の発現ベクターに挿入されていることが可能であり、又別々の発現ベクターに挿入されていることも可能である。
真核細胞を宿主として使用する場合、動物細胞、植物細胞、真核微生物を用いることができる。特に動物細胞としては、哺乳類細胞、例えば、サルの細胞であるCOS細胞(Gluzman, Y. Cell (1981), 23, p.175-182、ATCC CRL-1650)、マウス線維芽細胞NIH3T3(ATCC No.CRL-1658)やチャイニーズ・ハムスター卵巣細胞(CHO細胞、ATCC CCL-61)のジヒドロ葉酸還元酵素欠損株(Urlaub,G.and Chasin, L.A. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. (1980), 77, p.4126-4220)を挙げることができる。
原核細胞を使用する場合は、例えば、大腸菌、枯草菌を挙げることができる。
これらの細胞に目的とする抗体遺伝子を形質転換によって導入し、形質転換された細胞をin vitroで培養することによって抗体が得られる。当該培養においては抗体の配列によって収量が異なる場合があり、同等な結合活性を持つ抗体の中から収量を指標に医薬としての生産が容易なものを選別することが可能である。よって、本発明の抗体には、上記形質転換された宿主細胞を培養する工程、及び当該工程で得られた培養物から目的の抗体又は当該抗体の機能性断片を採取する工程を含むことを特徴とする当該抗体の製造方法によって得られる抗体も含まれる。
【0087】
なお、哺乳類培養細胞で生産される抗体の重鎖のカルボキシル末端のリシン残基が欠失することが知られており(Journal of Chromatography A, 705:129-134 (1995))、また、同じく重鎖カルボキシル末端のグリシン、リシンの2アミノ酸残基が欠失し、新たにカルボキシル末端に位置するプロリン残基がアミド化されることが知られている(Analytical Biochemistry, 360:75-83 (2007))。しかし、これらの重鎖配列の欠失及び修飾は、抗体の抗原結合能及びエフェクター機能(補体の活性化や抗体依存性細胞障害作用等)には影響を及ぼさない。したがって、本発明に係る抗体には、当該修飾を受けた抗体及び当該抗体の機能性断片も含まれ、重鎖カルボキシル末端において1又は2のアミノ酸が欠失した欠失体、及びアミド化された当該欠失体(例えば、カルボキシル末端部位のプロリン残基がアミド化された重鎖)等も包含される。但し、抗原結合能及びエフェクター機能が保たれている限り、本発明に係る抗体の重鎖のカルボキシル末端の欠失体は上記の種類に限定されない。本発明に係る抗体を構成する2本の重鎖は、完全長及び上記の欠失体からなる群から選択される重鎖のいずれか一種であってもよいし、いずれか二種を組み合わせたものであってもよい。各欠失体の量比は本発明に係る抗体を産生する哺乳類培養細胞の種類及び培養条件に影響を受け得るが、本発明に係る抗体の主成分としては2本の重鎖の双方でカルボキシル末端のひとつのアミノ酸残基が欠失している場合を挙げることができる。
【0088】
本発明の抗体のアイソタイプとしては、例えばIgG(IgG1、IgG2、IgG3、IgG4)等を挙げることができるが、好ましくはIgG1又はIgG2を挙げることができる。
【0089】
抗体の生物活性としては、一般的には抗原結合活性、抗原と結合することによって該抗原を発現する細胞に内在化する活性、抗原の活性を中和する活性、抗原の活性を増強する活性、抗体依存性細胞傷害(ADCC)活性、補体依存性細胞傷害(CDC)活性及び抗体依存性細胞媒介食作用(ADCP)を挙げることができるが、本発明に係る抗体が有する生物活性は、HER2に対する結合活性であり、好ましくはHER2と結合することによってHER2発現細胞に内在化する活性である。さらに、本発明の抗体は、細胞内在化活性に加えて、ADCC活性、CDC活性及び/又はADCP活性を併せ持っていてもよい。
【0090】
得られた抗体は、均一にまで精製することができる。抗体の分離、精製は通常の蛋白質で使用されている分離、精製方法を使用すればよい。例えばカラムクロマトグラフィー、フィルター濾過、限外濾過、塩析、透析、調製用ポリアクリルアミドゲル電気泳動、等電点電気泳動等を適宜選択、組み合わせれば、抗体を分離、精製することができる(Strategies for Protein Purification and Characterization: A LaboratoryCourse Manual, Daniel R. Marshak et al. eds., Cold Spring Harbor LaboratoryPress (1996);Antibodies: A Laboratory Manual. Ed Harlow and David Lane, ColdSpring Harbor Laboratory (1988))が、これらに限定されるものではない。
クロマトグラフィーとしては、アフィニティークロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィー、疎水性クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、逆相クロマトグラフィー、吸着クロマトグラフィー等を挙げることができる。
これらのクロマトグラフィーは、HPLCやFPLC等の液体クロマトグラフィーを用いて行うことができる。
アフィニティークロマトグラフィーに用いるカラムとしては、プロテインAカラム、プロテインGカラムを挙げることができる。例えばプロテインAカラムを用いたカラムとして、Hyper D, POROS, Sepharose F.F.(ファルマシア社)等を挙げることができる。
また抗原を固定化した担体を用いて、抗原への結合性を利用して抗体を精製することも可能である。
抗体−薬物コンジュゲートにおける抗体は、腫瘍細胞を標的にできる抗体であればよい。すなわち、腫瘍細胞を認識できる特性、腫瘍細胞に結合できる特性、腫瘍細胞内に取り込まれて内在化する特性、を備えていればよく、さらには腫瘍細胞に対する殺細胞活性をも備える抗体であればより好ましい。この様な抗体を、本発明のリンカー構造を介して抗腫瘍性薬物と結合させることによって優れた抗体−薬物コンジュゲートを得ることができる。すなわち、本発明の抗体−薬物コンジュゲートで使用される抗体は、抗HER2抗体に限定されることはなく、例えば、抗A33抗体、抗B7-H3抗体、抗CanAg抗体、抗CD20抗体、抗CD22抗体、抗CD30抗体、抗CD33抗体、抗CD56抗体、抗CD70抗体、抗CD98抗体、抗CEA抗体、抗Cripto抗体、抗EphA2抗体、抗G250抗体、抗GPNMB抗体、抗HER3抗体、抗Integrin抗体、抗Mesothelin抗体、抗MUC1抗体、抗体PSMA抗体、抗SLC44A4抗体、抗Tenascin-C抗体、抗TROP2抗体を例示できるがこれらに限定されることはない。
【0091】
[抗腫瘍性化合物]
本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートに結合される抗腫瘍性化合物について述べる。本発明で使用される抗腫瘍性化合物としては、抗腫瘍効果を有する化合物であって、リンカー構造に結合できる置換基、部分構造を有するものであれば特に制限はない。抗腫瘍性化合物は、リンカーの一部又は全部が腫瘍細胞内で切断されて抗腫瘍性化合物部分が遊離して抗腫瘍効果が発現される。リンカーが薬物との結合部分で切断されれば抗腫瘍性化合物が未修飾の構造で遊離され、その本来の抗腫瘍効果が発揮される。
本発明で使用される抗腫瘍性化合物として、カンプトテシン誘導体であるエキサテカン((1S,9S)-1-アミノ-9-エチル-5-フルオロ-2,3-ジヒドロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-10,13(9H,15H)-ジオン;次式:)
【0092】
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
【0093】
を好適に使用することができる。このエキサテカンは、優れた抗腫瘍活性を有しているものの、抗腫瘍薬として市販されるには至っていない。同化合物は、公知の方法で容易に取得でき、1位のアミノ基をリンカー構造への結合部位として好適に使用することができる。また、エキサテカンはリンカーの一部が結合した状態で腫瘍細胞内で遊離される場合もあるが、この様な構造であっても優れた抗腫瘍効果が発揮される優れた化合物である。
エキサテカンはカンプトテシン構造を有するので、酸性水性媒体中(例えばpH3程度)ではラクトン環が形成された構造(閉環体)に平衡が偏り、一方、塩基性水性媒体中(例えばpH10程度)ではラクトン環が開環した構造(開環体)に平衡が偏ることが知られている。この様な閉環構造及び開環構造に対応するエキサテカン残基を導入した薬物コンジュゲートであっても同等の抗腫瘍効果が期待され、いずれの構造のものも本発明の範囲に包含されることはいうまでもない。
【0094】
他の抗腫瘍性化合物として例えば、ドキソルビシン、ダウノルビシン、マイトマイシンC、ブレオマイシン、シクロシチジン、ビンクリスチン、ビンブラスチン、メトトレキセート、白金系抗腫瘍剤(シスプラチン又はその誘導体)、タキソール又はその誘導体、その他のカンプトテシン又はその誘導体(特開平6-87746号公報に記載された抗腫瘍剤)等を挙げることができる。
【0095】
抗体−薬物コンジュゲートにおいて、抗体1分子への薬物の結合数は、その有効性、安全性に影響する重要因子である。抗体−薬物コンジュゲートの製造は、薬物の結合数が一定の数となるよう、反応させる原料・試薬の使用量等の反応条件を規定して実施されるが、低分子化合物の化学反応とは異なり、異なる数の薬物が結合した混合物として得られるのが通常である。抗体1分子への薬物の結合数は平均値、すなわち、平均薬物結合数として特定され、表記される。本発明でも原則として断りのない限り、すなわち、異なる薬物結合数をもつ抗体−薬物コンジュゲート混合物に含まれる特定の薬物結合数をもつ抗体−薬物コンジュゲートを示す場合を除き、薬物の結合数は平均値を意味する。
抗体分子へのエキサテカンの結合数はコントロール可能であり、1抗体あたりの薬物平均結合数として、1から10個程度のエキサテカンを結合させることができるが、好ましくは2から8個であり、より好ましくは3から8個である。なお、当業者であれば本願の実施例の記載から抗体に必要な数の薬物を結合させる反応を設計することができ、エキサテカンの結合数をコントロールした抗体−薬物コンジュゲートを取得することができる。
【0096】
[リンカー構造]
1.リンカー
以下に本発明のリンカーについて述べるが、本発明のリンカーは、次式:
-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-又は-L-L-L-
のいずれかの構造を有する。抗体は、Lの末端で、Lが結合するのとは反対側の末端、で結合する。抗腫瘍性薬物はLの末端で、Lが結合するのとは反対側の末端で結合するか、又はLの末端、Lが結合するのとは反対側の末端で結合する。
リンカーの-NH-(CH2)n-で示される構造部分であるが、nは、0から6の整数であるが、好ましくは1から5の整数であり、より好ましくは1から3である。この部分のアミノ基部分がLのC末端に結合する。
【0097】
2.L
Lは、アミノ酸2から8のペプチドからなるリンカーである。ペプチドを構成するアミノ酸は、フェニルアラニン(Phe;F)、ロイシン(Leu;L)、グリシン(Gly;G)、アラニン(Ala;A)、バリン(Val;V)、シトルリン(Cit)等のアミノ酸であればよい。また、親水性構造部分を有する親水性アミノ酸であってもよく、アスパラギン酸(Asp;D)、グルタミン酸(Glu;E)、リシン(Lys;K)、セリン(Ser;S)、トレオニン(THr;T)、グルタミン(Gln;Q)、アスパラギン(Asn;N)、ヒスチジン(His;H)、チロシン(Tyr;Y)、又はアルギニン(Arg;R)であってもよい。Lを構成するアミノ酸は、L-又はD-アミノ酸のいずれでもよいが、好ましくはL-アミノ酸である。また、α-アミノ酸の他、β-アラニン、ε-アミノカプロン酸、γ-アミノ酪酸等、さらには例えばα-アミノ基がN-メチル化されたアミノ酸等の非天然型のアミノ酸であってもよい。これ等のアミノ酸のうちで好ましくは、フェニルアラニン、グリシン、バリン、リシン、シトルリン、セリン、グルタミン酸、アスパラギン酸を挙げることができる。
Lとして好ましい配列のものとして、トリペプチドのGFG、テトラペプチドであるGGFGを挙げることができる。このうちではGGFGがより好ましい。
これらのリンカー、特にGGFGリンカーにおいて、構成するアミノ酸の置換又は付加によって他の配列のリンカーに変換することができる。この様な置換又は付加のためのアミノ酸として親水性アミノ酸を好適に使用することができる。親水性アミノ酸としては上記に示したものを使用すればよいが、好ましくはアスパラギン酸、グルタミン酸、リシン、セリンを挙げることができる。親水性アミノ酸を付加させた配列として、ペプチドリンカーのN末端に1又は2のアミノ酸を付加させた配列を挙げることができる。2個の親水性アミノ酸を付加させる場合、そのうちの1個はアスパラギン酸であることが好ましい。この様な配列として、DGGFG、KGGFG、EGGFG、SGGFG、DDGGFG、KDGGFG、EDGGFG、SDGGFGを挙げることができる。なお、これらのもののC末端のグリシンを除去したペプチドも好適に使用でき、その中ではDGGFが好ましく、これは特にリンカーが-L-L-L-で示される構造の場合に好ましい。
セリンはリンカーのC末端に結合させてもよい。例えばGGFGS、DGGFSを挙げることができる。
また、グリシンは親水性アミノ酸としても分類され、親水性でもあることが知られているが、2又は3以上のグリシンを連続させて結合させたペプチドを結合させてもよい。この様なグリシンの態様として好ましくはグリシンのジ-又はトリ-ペプチドを挙げることができる。この様な配列を含むペプチドリンカーとしては、特にC末端に該配列を存在させることが好ましく、例えばGGFGG、GGFGGGを挙げることができる。この様なグリシン残基を有するペプチドにおいては、さらにC末端にアミノ酸を結合させてもよく、GGFGGE、GGFGGGFG等を例示することができる。
ペプチドリンカーの最小のものとして親水性構造を有するリシンを含むジペプチドのVKの他、VC、VAを挙げることができる。
D-体のアミノ酸を含む例としてDGGFGのペプチドのアスパラギン酸をD-体のアスパラギン酸(Ddと表記)としたDdGGFGを挙げることができる。N-メチルアミノ酸の例としてDGGFGのN末端から2番目のグリシン(グリシンとしては1番目)のα-アミノ基がメチル化されたN-メチルグリシン(ザルコシン;GMeと表記)に変換したDGMeGFGを挙げることができる。なお、この様な、D-体となるアミノ酸の選択、N-メチル化されるアミノ酸の選択、さらにこの様なアミノ酸のペプチド内での位置の選択についてはこれ等の例に限定されることはない。
以上のことから、本発明において、Lとして好適に使用することができるものとして、VK、VC、GFG、GGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGG、GGFGGE、GGFGGGFG、DGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGを挙げることができる。これらのうちでは、GGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGE、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGが好ましい。さらに好ましくは、GGFG、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、又はKDGGFGである。より好ましくは、GGFG、DGGFG、DdGGFG、又はDGMeGFGである。
なお、リンカー構造が-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-であるときは、LはGGFG又はDGGFGがよく、GGFGがより好ましい。-NH-(CH2)n-L-L-L-を含まない-L-L-L-のリンカー構造であるときは、LはGGFG、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、又はKDGGFGがよいが、GGFGであるか又はアスパラギン酸を含むものがよく、DGGFG、DdGGFG、又はDGMeGFGが好ましく、GGFG又はDGGFGがさらに好ましい。
【0098】
3.L
Lは、
-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-、又は
-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-、
の各構造で示される構造のリンカーである。ここで、nは、2から8の整数であり、nは、1から8の整数であり、nは、1から8の整数であり、nは、1から8の整数である。
【0099】
Lのうちの-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-で示される構造のリンカーにおいて、『-(Succinimid-3-yl-N)-』は、次式
【0100】
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【0101】
で示される構造を有する。この部分構造における3位が抗体への結合部位である。さらにこの3位での抗体との結合は、抗体のヒンジ部のジスルフィド結合部分においてチオエーテルを形成して結合することが特徴である。一方、この構造部分の1位の窒素原子は、この構造が含まれるリンカー内に存在するメチレンの炭素原子と結合する。すなわち抗体-S-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n2-C(=O)-L2-は次式:
【0102】
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
【0103】
で示される構造である(ここで、「抗体-S-」は抗体由来である。)。また、nは、2から8の整数であるが、好ましくは2から5である。
【0104】
Lのうちの、-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-で示される構造のリンカーは親水性構造を有するリンカーである。nは、1から8の整数であるが、好ましくは2から4であり、より好ましくは2である。この親水性構造部分の-(CH2)n-COOHにおいて、カルボキシ基部分は、水酸基又はアミノ基となってもよい。なお、Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-である場合は、Lは、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-を選択するのがよく、nは0から4が好ましい。
Lのうちの、-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-で示される構造のリンカーも親水性構造を有するリンカーである。
【0105】
Lのうちの-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-で示される構造のリンカーにおいて、nは1から8の整数であるが、好ましくは2から6である。このリンカーは、抗体とは末端のメチレンの炭素原子上で結合するが、先と同様にチオエーテルを形成して結合する次の構造を有する(ここで「抗体-S-」は抗体由来である。):
抗体-S-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-L-。
【0106】
Lのうちの-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-で示される構造のリンカーであるが、ここで『-(N-ly-3-diminiccuS)-』は次式:
【0107】
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【0108】
で示される構造を有する。この構造部分において、1位の窒素原子は同構造を含むリンカー内に存在するメチレン炭素原子と結合する。3位の炭素原子は、Lのうちの-S-(CH2)n-C(=O)-と、その末端の硫黄原子において結合する。なお、このLのリンカーである-S-(CH2)n-C(=O)-は、Lのうちの-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-とのみの組み合せでリンカー構造を形成する。ここで、リンカーに含まれる『-cyc.Hex(1,4)-』は、1,4-シクロヘキシレン基を示す。リンカー-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-は抗体とは末端のカルボニル炭素でアミド結合を形成して次式:
【0109】
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
【0110】
で示される構造を形成する。
アミド結合を形成するための抗体のアミノ基は、抗体のリシン残基の側鎖や抗体N末端のアミノ基であればよい。なお、このリンカーはアミド結合のほか、抗体のアミノ酸が有する水酸基とエステル結合を形成して結合することもできる。
当該リンカーの『-cyc.Hex(1,4)-』構造部分であるが、1,4-シクロヘキシレン基の他、これ以外の2価の飽和環状アルキレン基である、シクロブチレン基、シクロペンチレン基、シクロヘプタレン基、シクロオクタレン基等の2価の環状飽和炭化水素基であってもよい。また、フェニレン基、ナフチレン基等の、2価の芳香族炭化水素基であってもよく、また、5員環、6員環の飽和、部分飽和、或は芳香族である、1又は2の複素原子を含む2価の複素環基であってもよい。さらには、炭素数1から4の2価のアルキレン基であってもよい。なお、2価の結合の位置は、隣接した位置であっても離れた位置であってもいずれでもよい。
【0111】
Lのうちの-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-で示される構造のリンカーにおいて、nは1から8の整数であるが、好ましくは2から6である。このリンカーも、上記のリンカーと同様に、末端のカルボニル基において抗体のアミノ酸のアミノ基とアミド結合を形成して次式:
抗体-NH-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-L-。
で示される構造を形成する(当該構造において「抗体-NH-」は抗体由来である。)。
【0112】
Lの具体例として、次に示す構造のものを挙げることができる:
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2-C(=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-、
-C(=O)-Aryl(2)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-、
-C(=O)-cyc.Het(2)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-、
-C(=O)-CH2-C(=O)-、
-C(=O)-CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
(上記式中、Aryl(2)は2価の芳香族炭化水素基、cyc.Het(2)は2価の環状複素環基を示す。)。
【0113】
これらのうち好ましいものは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-、
-C(=O)-CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-。
【0114】
4.L
Lは、
-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-、
-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-、
-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、
-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、
-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-、又は
-S-(CH2)n-C(=O)-、
の各構造で示される構造のリンカーであるか、或はLは存在しなくともよく、この場合、Lは単結合となる。また、nは、0から6の整数であり、nは、1から4の整数であり、nは、1から6の整数である。Lは、-S-(CH2)n-C(=O)-を除いて親水性構造を有するリンカーである。
【0115】
Lのうちの、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-で示される構造のリンカーにおいて、nは、0から6の整数であるが、好ましくは2から4である。また、0の場合も好ましい。当該リンカーは末端のアミノ基の窒素原子でLに結合し、反対の末端のカルボニル基でLのN末端と結合する。なお、Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-であるときは、Lのうちの、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-のみが結合し、かつ、nは0となる。
【0116】
Lは、-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-(C(=O)-で示される構造のリンカーであってもよい。ここで、nは、1から4の整数であるが、好ましくは3又は4である。当該リンカーは末端のアミノ基でリンカーLに結合し、反対の末端のカルボニル基でリンカーLのN末端と結合する。
さらなるLとして、-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、又は-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-の構造のリンカーを挙げることができる。いずれのものも末端のアミノ基でリンカーLに結合し、反対の末端のカルボニル基でリンカーLのN末端と結合する。
【0117】
Lのうちの、-S-(CH2)n-C(=O)-において、nは、1から6の整数であるが、好ましくは2から4である。
【0118】
リンカーLの具体例として、次に示す構造のものを挙げることができる:
-NH-CH2CH2-C(=O)-、
-NH-CH2CH2O-CH2CH2-C(=O)-、
-NH-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2-C(=O)-、
-NH-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2-C(=O)-、
-NH-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2-C(=O)-、
-NH-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2-C(=O)-、
-NH-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2-C(=O)-、
-N(-CH2CH2-O-CH2CH2-OH)-CH2-C(=O)-、
-N(-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH)-CH2-C(=O)-、
-N(-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH)-CH2-C(=O)-、
-N(-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH)-CH2-C(=O)-、
-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、
-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、
-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-。
【0119】
これらのうちで好ましくは以下のものである;
-NH-CH2CH2-C(=O)-、
-NH-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2-C(=O)-、
-NH-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2-C(=O)-、
-NH-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2O-CH2CH2-C(=O)-、
-N(-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH)-CH2-C(=O)-、
-N(-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH)-CH2-C(=O)-、
-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、
-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、
-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-。
【0120】
さらにLが-S-(CH2)n-C(=O)-の場合、組み合わさるLは、-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-であるので、-L-L-リンカーの具体例として、次に示す構造のものを挙げることができる:
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2-C(=O)-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-。
【0121】
これらのうちで好ましくは以下のものである;
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2-C(=O)-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-。
【0122】
5.L
Lは、-C(=O)-NH-、-NR-(CH2)n-、-O-の各構造のいずれかであるか、又は単結合である。nは、1から6の整数であり、Rは、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHであり、nは、1から4の整数であり、nは、1から6の整数である。
Lのうちのアミド構造である-C(=O)-NH-は、窒素原子側がLに結合する。Lのうちの-NR-(CH2)n-である構造部分において、nは、1から6の整数であり、好ましくは1から3である。当該部分はメチレン側がLに結合する。
Rは、水素原子又は炭素数1から6のアルキル基となってもよいが、炭素数1から6のアルキル基の場合は、直鎖状であっても分枝鎖状であってもよい。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2-メチルブチル基、ネオペンチル基、1-エチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、4-メチルペンチル基、3-メチルペンチル基、2-メチルペンチル基、1-メチルペンチル基、3,3-ジメチルブチル基、2,2-ジメチルブチル基、1,1-ジメチルブチル基、1,2-ジメチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、2,3-ジメチルブチル基及び2-エチルブチル基等を挙げることができる。これ等のうちで好ましくは、メチル基又はエチル基である。
Rが、-(CH2)n-COOHで示される構造であるとき、nは、整数の1から4であるが、好ましくは1又は2である。
Rが、-(CH2)n-OHで示される構造であるとき、nは、1から6の整数であるが、好ましくは1又は2である。
Rとしては、水素原子、メチル基、エチル基、-CH2-COOH、-CH2CH2-COOH、又は-CH2CH2-OHが好ましく、より好ましくは、水素原子、メチル基、-CH2-COOHである。さらに好ましくは水素原子である。
なお、Lは-O-、又は単結合であってもよい。
【0123】
5.L
Lは、-CR(-R)-、-O-、-NR-の各構造のいずれかであるか、又は単結合である。ここで、R及びRは、各々独立に、水素原子、炭素数1から6のアルキル基、-(CH2)n-NH2、-(CH2)n-COOH、又は-(CH2)n-OHであり、Rは、水素原子又は炭素数1から6のアルキル基であり、nは、整数の0から6であり、nは、整数の1から4であり、nは、整数の0から4であるが、n又はnが0であるときは、R及びRは同一とはならない。
R及びRがアルキル基であるとき、このアルキル基はRにおけるアルキル基と同様に定義されるアルキル基である。R及びRが-(CH2)n-NH2の構造であるとき、nは、0から6の整数であるが、好ましくは0であるか、或は3から5である。なお、nが0であるときはR及びRは同一にはならない。R及びRが-(CH2)n-COOHの構造であるとき、nは、整数の1から4であるが、好ましくは1又は2である。R及びRが-(CH2)n-OHの構造であるとき、nは、整数の0から4であるが、好ましくは1又は2である。
R及びRとして好ましくは、水素原子、メチル基、エチル基、-NH2、-CH2CH2CH2-NH2、-CH2CH2CH2CH2-NH2、-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-NH2、-CH2-COOH、-CH2CH2-COOH、-CH2-OH、又は-CH2CH2-OHが好ましく、より好ましくは、水素原子、メチル基、-NH2、-CH2CH2CH2CH2-NH2、-CH2-COOH、-CH2CH2-COOH、-CH2-OH、又は-CH2CH2-OHである。さらに好ましくは水素原子である。
Rは、炭素数1から6のアルキル基であるとき、このアルキル基はRにおけるアルキル基と同様に定義されるアルキル基である。Rとしては水素原子又はメチル基が好ましく、より好ましくは水素原子である。
【0124】
リンカーの-NH-(CH2)n-L-L-で示される構造の具体例として、次に示す構造のものを挙げることができる:
-NH-CH2-、
-NH-CH(-Me)-、
-NH-C(-Me)2-、
-NH-CH2-CH(-Me)-、
-NH-CH(-CH2-OH)-、
-NH-CH(-CH2-COOH)-、
-NH-CH(-CH2CH2-COOH)-、
-NH-CH(-CH2CH2CH2CH2-NH2)-、
-NH-CH2CH2-、
-NH-CH2-O-CH2-、
-NH-CH2CH2-O-、
-NH-CH2CH2-O-CH2-、
-NH-CH2CH2C(-Me)2-、
-NH-CH2CH2-NH-、
-NH-CH2CH2-NH-CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-Me)-CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-Me)-CH2CH2-、
-NH-CH2CH2-NH-CH2CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-Me)-CH2CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-CH2COOH)-CH2CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-OH)-、
-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-、
-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2CH2CH2-NH2)-、
-NH-CH2CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2CH2CH(-NH2)-。
【0125】
これ等のうち好ましくは、次に示す構造のものである:
-NH-CH2-、
-NH-CH2-CH(-Me)-、
-NH-CH(-CH2-OH)-、
-NH-CH(-CH2CH2-COOH)-、
-NH-CH2CH2-、
-NH-CH2-O-CH2-、
-NH-CH2CH2-O-、
-NH-CH2CH2-O-CH2-、
-NH-CH2CH2C(-Me)2-、
-NH-CH2CH2-NH-、
-NH-CH2CH2-NH-CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-Me)-CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-Me)-CH2CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-OH)-、
-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-、
-NH-CH2CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-。
【0126】
より好ましくは、次に示す構造のものである:
-NH-CH2-、
-NH-CH2CH2-、
-NH-CH2-O-CH2-、
-NH-CH2CH2-O-、
-NH-CH2CH2-O-CH2-、
-NH-CH2CH2-NH-、
-NH-CH2CH2-NH-CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-、
-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-、
-NH-CH2CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-。
【0127】
さらに好ましくは、次に示す構造のものである:
-NH-CH2-、
-NH-CH2CH2-、
-NH-CH2CH2CH2-、
-NH-CH2-O-CH2-、
-NH-CH2CH2-O-CH2-。
【0128】
6.L
Lは、-CH2-又は-C(=O)-で示される構造である。当該リンカーにおいて抗腫瘍性化合物と結合する。リンカーのLとしては、-C(=O)-がより好ましい。
【0129】
7.リンカーと薬物活性
本発明の抗体−薬物コンジュゲートは、腫瘍細胞内に移動した後にはリンカー部分が切断され、NH2-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)で示される構造の薬物誘導体が遊離して抗腫瘍作用を発現すると考えられる。本発明の抗体−薬物コンジュゲートから遊離され抗腫瘍効果を発現する抗腫瘍性誘導体としては、先に挙げたリンカーの-NH-(CH2)n-L-L-で示される構造にLを結合させ、末端がアミノ基となった構造部分を有する抗腫瘍性誘導体を挙げることができるが、特に好ましいものは次のものである:
NH2-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
NH2-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
NH2-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
NH2-CH2-O-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
NH2-CH2CH2-O-CH2-C(=O)-(NH-DX)。
なお、NH2-CH2-O-CH2-C(=O)-(NH-DX)の場合は同分子内にあるアミナール構造が不安定であるため、さらに自己分解して
HO-CH2-C(=O)-(NH-DX)
が遊離される。これらの化合物は本発明の抗体−薬物コンジュゲートの製造中間体としても好適に用いることができる。
【0130】
8.-L-L-L-又は-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-
本発明の抗体−薬物コンジュゲートにおいて、薬物−リンカー構造部分は、1抗体あたり平均結合数として、1から10を結合させればよいが、好ましくは2から8であり、より好ましくは3から8である。薬物−リンカー構造部分としては、以下に記載する構造のリンカー構造部分を薬物に結合させたものが好ましい。リンカーの構造は、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-の構造であるか、Lが薬物に直結する-L-L-L-のいずれかの構造を採ることができる。
薬物−リンカー構造部分をチオエーテル結合を介して抗体に結合させるときは、Lとして、
-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-
-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-、-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、又は
-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-、
で示される構造のリンカーを使用すればよく、薬物−リンカー構造部分を抗体にアミド結合を介して結合させるときは、Lとして、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-又は
-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-、
で示される構造のリンカーを使用すればよい。
Lが、-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であるときは、Lは、単結合であるか又は-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-、-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-、-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、もしくは-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-である。この様なL、Lにおいて、-L-L-L-として具体的には、次に示す構造のものを挙げることができる:
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-L-NH-CH2CH2-C(=O)-L-、
-L-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-L-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-L-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-L-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-L-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-L-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-L-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-L-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2-CH2-C(=O)-L-、
-L-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-L-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-L-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-L-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-L-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-L-、
-L-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-L-。
ここで、Lは、nが2又は3である次に示す構造であるものが好ましい:
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-、又は-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-
したがって、-L-L-L-としては次の様な構造のLを有する次に示す構造のものが好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2-CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-L-。
これらのうちでさらに好ましくは、次に示す構造のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-N[-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-L-。
Lが、-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-であるときは、Lは、単結合又は-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-である。この様なL、Lにおいて、-L-L-L-として具体的には、次に示す構造のものが好ましい:
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
これらのうちで好ましくは、nが2から4である、次に示す構造のものである:
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-L-、-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2-CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2-CH2-C(=O)-L-、
これらのうちでより好ましくは、nが2である、次に示す構造で示されるものである:
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
また、nが0である態様も好ましく、すなわち、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-NH-CH2-CH2-C(=O)-L-
の構造で示されるものが好ましく、具体的には、次に示す構造で示されるものが好ましい:
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-L-、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-L-、
Lが、-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-であるときは、Lは、単結合でよい。この様なL、Lにおいて、-L-L-L-としては具体的には、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-L-
で示される構造のものである。
Lが、-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-であるときは、Lは、単結合でよい。この様なL、Lにおいて、L-L-L-としては具体的には次に示す構造のものである:
-CH2-C(=O)-NH-CH2-C(=O)-L-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-L-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-。
Lが、-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-であるときは、Lは、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-又は単結合から選ばれる。この様なL、Lにおいて、-L-L-L-として具体的には、次に示す構造のものである:
-C(=O)-CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2-H2-O-CH2-H2-O-CH2-H2-O-CH2-CH2-C(=O)-L-、
さらに、Lが-S-(CH2)n-C(=O)-で示される構造のリンカーは、Lのうちの-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-との組み合わせで使用される。この様なL、Lにおいて、-L-L-L-として具体的には、次に示す構造のものである:
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-L-。
【0131】
上記の各リンカー構造において、L部分としては、VK、VC、GFG、GGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGG、GGFGGE、GGFGGGFG、DGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、及びSGGFGからなる群からペプチドを選択すればよい。これらLのうちではGGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGE、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGが好ましい。さらに好ましくは、GGFG、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、又はKDGGFGである。より好ましくは、GGFG、DGGFG、DdGGFG、又はDGMeGFGである。
【0132】
また、上記の-L-L-L-に対して-NH-(CH2)n-L-L-L-部分が結合する場合、-NH-(CH2)n-L-L-L-部分は、3から7原子の鎖長である場合が好ましい。より好ましくは4から7原子の鎖長の場合で、さらに好ましくは5又は6原子の鎖長である。リンカーの-NH-(CH2)n-L-L-部分の具体例は、先に説明したとおりであるが、-NH-CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2-O-CH2-C(=O)-、又は-NH-CH2CH2-O-CH2-C(=O)-が特に好ましいものである。
【0133】
[リンカー−薬物構造]
本発明のADCにおいては、以下に示す各構造を有するリンカー−薬物部分を抗体に結合させることで優れた特性を発現するADCを得ることができる。
【0134】
a. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該LがGGFGである構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0135】
b. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該LがGGFGであり、さらに-L-L-L-にアルキル分岐鎖を有する構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CMe(-H)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH(-Me)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)。
【0136】
c. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該LがGGFGであり、さらに-L-L-L-に窒素原子を有する構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NH-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NH-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-Me)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-Me)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0137】
d. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該LがGGGFであり、さらに親水性置換基を有する分岐鎖部分を有する構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-N[-CH2-COOH]-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)。
【0138】
e. アミド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該LがGGFGである構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0139】
f. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該LがGFGである構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-(NH-DX)。
【0140】
g. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該Lに4以上のグリシンを含む構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGGG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGGGFG-(NH-DX)。
h. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該LのC末端に親水性アミノ酸を有する構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGS-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGGE-(NH-DX)。
【0141】
i. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該LがGGFGである構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)。
【0142】
j. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該LがGGGFであり、さらに親水性置換基を有する分岐鎖部分を有する構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)。
【0143】
k. アミド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該LがGGFGである構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)。
である。
【0144】
l. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該Lが親水性アミノ酸のアスパラギン酸、リシン、グルタミン酸、セリンを含有するペプチド残基であり、とりわけN末端がアスパラギン酸となっているペプチド残基である構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGF-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2C(Me)2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGMeGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2-O-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DDGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0145】
m. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該Lが親水性アミノ酸のアスパラギン酸、リシン、グルタミン酸、セリンを含有するペプチド残基であり、とりわけN末端がアスパラギン酸以外の親水性アミノ酸となったペプチド残基である構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-EGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KDGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0146】
n. アミド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該Lが親水性アミノ酸のアスパラギン酸、リシン、グルタミン酸、セリンを含有するペプチド残基であり、とりわけアスパラギン酸を親水性アミノ酸として含むペプチド残基である構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0147】
o. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、当該Lが親水性アミノ酸のアスパラギン酸、リシン、グルタミン酸、セリンを含有するペプチド残基であって、とりわけN末端がアスパラギン酸となったペプチド残基である構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-DdGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-DGMeGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFS-(NH-DX)。
【0148】
p. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該Lが親水性アミノ酸のアスパラギン酸、リシン、グルタミン酸、セリンを含有するペプチド残基であり、とりわけN末端がアスパラギン酸とはならないペプチド残基である構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-KGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-SGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-EGGFG-(NH-DX)。
【0149】
q. スルフィド結合を介して抗体に結合させる、-L-L-L-NH-(CH2)n-(NH-DX)の構造を有するリンカー−薬物部分であって、該Lがジペプチドのペプチド残基である構造のリンカー−薬物部分として優れたものは以下の通りである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VK-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VC-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0150】
さらに、本発明のADCにおいては以下に示す構造を有するリンカー−薬物部分を抗体に結合させることが好ましい。
【0151】
A. 本発明のリンカー−薬物部分に関し、LがGGGFであって、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造のリンカー−薬物部分として好ましいものを以下に示す。
【0152】
A-1. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-(NH-DX)。
【0153】
A-2. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-(NH-DX)。
【0154】
A-3. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-であって、Lが単結合の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0155】
A-4. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-であって、Lが-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0156】
A-5. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-であって、Lが単結合の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0157】
A-6. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが-NH-(CH2-CH2-O)n-CH2-CH2-C(=O)-の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-CH2-(NH-DX)。
【0158】
A-7. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、-L-L-L-にアルキル分岐鎖を有する場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CMe(-H)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH(-Me)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CMe(-H)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH(-Me)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CMe(-H)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH(-Me)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CMe(-H)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH(-Me)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちで好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CMe(-H)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH(-Me)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CMe(-H)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH(-Me)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)。
さらに好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CMe(-H)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH(-Me)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)。
【0159】
A-8. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、-L-L-L-鎖に窒素原子を有する場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NH-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NMe-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NH-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NMe-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NMe-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NH-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NMe-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NH-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NMe-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NMe-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NH-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NMe-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NH-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NMe-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-NMe-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0160】
A-9. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、-L-L-L-に窒素原子を有し、水酸基を有する分枝鎖部分を有する場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0161】
A-10. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、-L-L-L-鎖に窒素原子を有し、カルボキシ基を有する分枝部分を有する場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-COOH)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-COOH)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-COOH)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-COOH)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-COOH)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-COOH)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
さらに好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0162】
A-11. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、-L-L-L-に水酸基又はカルボキシ基を有する分枝部分を有する場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)。
さらに好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)。
そしてこの中でも好ましくは
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-OH)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-(NH-DX)。
である。
【0163】
A-12. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-であって、Lが単結合であり、-L-L-L-にアルキル分枝鎖を有する場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CMe(-H)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH(-Me)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CMe(-H)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH(-Me)-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)。
【0164】
A-13. -L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-において、Lが-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合の場合;
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでは以下のものがより好ましい;
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0165】
A-14. Lが-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-の場合;
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでは以下のものがより好ましい;
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-C(=O)-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0166】
A-15. Lが-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合の場合;
-C(=O)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでは以下のものがより好ましい;
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-CH2CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0167】
A-16. Lが-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-であって、Lが-S-(CH2)n-C(=O)-の場合;
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでは以下のものがより好ましい;
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0168】
A-17. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-であって、Lが-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでは以下のものがより好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-GGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0169】
A-18. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-であって、Lが-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでは以下のものがより好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0170】
A-19. なお、GGFGペプチドリンカーに類似したリンカーとして以下のものも好ましい。
Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、ペプチド残基がGFGである場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-GFG-(NH-DX)。
【0171】
A-20. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、ペプチド残基に4以上のグリシンを含む場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGGG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGGG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGGGFG-(NH-DX)。
これらのうちでは以下のものがより好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGGG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGGGFG-(NH-DX)。
【0172】
A-21. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、C末端に親水性アミノ酸を含む場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGS-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGGE-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGS-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGGE-(NH-DX)。
これらのうちでは以下のものがより好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGS-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-GGFGGE-(NH-DX)。
【0173】
B. LがGGGFであって、-L-L-L-(NH-DX)の構造であるリンカー−薬物部分として好ましいものを以下に示す。
【0174】
B-0. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であり、Lが単結合の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)。
【0175】
B-1. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であり、Lが-NH-(CH2-CH2-O)n-CH2-CH2-C(=O)-の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)。
【0176】
B-2. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-であり、Lが単結合の場合、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)
が好ましい。
【0177】
B-3. Lが-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-であり、Lが-S-(CH2)n-C(=O)-の場合、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-GGFG-(NH-DX)
が好ましい。
【0178】
B-4. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-であり、Lが-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)。
より好ましくは、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)
である。
【0179】
B-5. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-であり、Lが-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)。
より好ましくは、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-GGFG-(NH-DX)
である。
【0180】
C. Lに親水性アミノ酸のアスパラギン酸、リシン、グルタミン酸、セリン、とりわけアスパラギン酸を含み、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造であるリンカー−薬物部分として好ましいものを以下に示す。
【0181】
C-1. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGGF-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGGF-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGGF-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGF-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGF-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGF-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでは以下のものがより好ましい。
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGF-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGF-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGF-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0182】
C-2. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでは以下のものが好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0183】
C-3. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでは以下のものが好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0184】
C-4. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、-L-L-L-にアルキル分岐鎖を含む場合、以下のものが好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)。
より好ましくは
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2C(-Me)2-C(=O)-(NH-DX)
である。
【0185】
C-5. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-、Lが単結合、ザルコシンを含むペプチド残基の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGMeGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGMeGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGMeGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGMeGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGMeGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGMeGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGMeGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGMeGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGMeGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0186】
C-6. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、リシンを含むペプチド残基の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-KGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-KGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-KGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0187】
C-7. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、グルタミン酸を含むペプチド残基の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-EGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-EGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-EGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-EGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-EGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-EGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-EGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-EGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-EGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0188】
C-8. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であり、Lが-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-であって、-L-L-L-に酸素原子を含む場合、以下のものが好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2-O-CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2-O-CH2-C(=O)-(NH-DX)。
より好ましくは
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2-O-CH2-C(=O)-(NH-DX)
である。
【0189】
C-9. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、ペプチド残基に複数の親水性アミノ酸を含む場合、以下のものが好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DDGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DDGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-DDGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DDGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DDGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DDGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-KDGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-KDGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-KDGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KDGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KDGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KDGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DDGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DDGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DDGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KDGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KDGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KDGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
さらに好ましくは、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DDGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-KDGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
である。
【0190】
C-10. Lが-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-であって、Lが-S-(CH2)n-C(=O)-の場合、以下のものが好ましい;
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでは以下のものが好ましい。
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-S-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
【0191】
D. Lに親水性アミノ酸のアスパラギン酸、リシン、グルタミン酸、セリン、とりわけアスパラギン酸を含み、-L-L-L-(NH-DX)の構造であるリンカー−薬物部分として好ましいものを以下に示す。
【0192】
D-1. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-の場合;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFS-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-O-CH2CH2-C(=O)-DGGFG-(NH-DX)。
【0193】
D-2. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合の場合、以下のものが好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFG-(NH-DX)。
【0194】
D-3. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合の場合において、アスパラギン酸がD-体である以下のものも好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-DdGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-DdGGFG-(NH-DX)。
【0195】
D-4. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であり、Lが単結合の場合において、グリシンがザルコシンとなった以下のものも好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-DGMeGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-DGMeGFG-(NH-DX)。
【0196】
D-5. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合の場合において、ペプチド残基にアスパラギン酸以外の親水性アミノ酸を含む以下のものも好ましい;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-KGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-SGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-EGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFS-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-KGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-SGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-EGGFG-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-KGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-SGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-EGGFG-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-NH-DGGFS-(NH-DX)。
【0197】
E. Lが-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合であり、ペプチド残基がジペプチドで、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)の構造であるリンカー−薬物部分として好ましいものを以下に示す;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-VK-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-VC-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-VK-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-VC-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-VK-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-C(=O)-VC-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VK-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VC-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VK-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VC-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VK-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VC-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
これらのうちでより好ましくは以下のものである;
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VK-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VC-NH-CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VK-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VC-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VK-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VC-NH-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
さらに好ましくは、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VK-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)、
-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2CH2CH2CH2-C(=O)-VC-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-(NH-DX)。
である。
【0198】
本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートの優れた特性は、抗HER2抗体及びエキサテカンが有する特性を、これ等を結合しているリンカーによって十分に発揮させることによって達成される。したがって、本発明の構造のリンカーを採用することによって、優れた特性の抗体−薬物コンジュゲートを得ることができる。本発明のリンカー構造と抗体とは、公知の方法によってチオエーテル結合又はアミド結合を形成させることによって容易に結合させることができ、抗体と本発明のリンカーとを結合させるための特段の要件は抗体には必要ではない。また、抗腫瘍性薬物ともアミド結合、エーテル結合、エステル結合、炭素−炭素アルキル結合等を形成できる官能基を有する化合物であれば結合させることが可能である。このようにして、抗HER2抗体以外の抗体、そしてエキサテカン以外の薬物を、本発明のリンカー構造によって結合させることによって優れた抗体−薬物コンジュゲートを取得することができる。
[抗体との反応性化合物]
上記のリンカー−薬物構造に対して、これ等を抗体に導入させるための化合物としては、
1.リンカー−薬物構造の末端が(Succinimid-3-yl-N)基である場合、当該部分がマレイミジル基となった化合物
2.リンカー−薬物構造を-CH2-C(=O)-NH-基で抗体とスルフィド結合させる場合、当該メチレン基がハロゲノメチル基となった化合物
3.リンカー−薬物構造を-C(=O)-CH2CH2-C(=O)によってアミド結合で抗体と結合させる場合、末端が(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-基で活性エステルに変換された化合物
4.リンカー−薬物構造を-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-diminiccuS)-で抗体と結合させる場合、Lで示される構造を末端に有する化合物で、同部分のSがHSとなった化合物
を各々好適に使用することができ、上記の各構造がこれ等に変換された化合物を使用すればよい。
【0199】
[製造方法]
次に、本発明の抗体−薬物コンジュゲート或はその製造中間体の代表的な製造方法について説明する。なお、以下において、化合物を示すために、各反応式中に示される化合物の番号を用いる。すなわち、『式(1)の化合物』、『化合物(1)』等と称する。またこれ以外の番号の化合物についても同様に記載する。
【0200】
1.製造方法1
式(1)で示される抗体−薬物コンジュゲートのうち、チオエーテルを介して抗体と薬物−リンカー構造が結合しているものは例えば下記の方法によって製造することができる。
【0201】
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
【0202】
[式中、ABは、スルフヒドリル基を有する抗体を示し、L’は、Lで示されるリンカー構造において、末端がマレイミジル基(次式)
【0203】
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
に変換された構造であるか(ここで、窒素原子が結合部位である。)、又は末端がハロゲンに変換された構造のリンカーを示す。例えば、Lとして示される-(Succimid-3-yl-N)-(CH2)n2-C(=O)-等の構造における-(Succimid-3-yl-N)-部分がマレイミジル基となった基、又はLとして示される-CH2C(=O)NH-(CH2)n-C(=O)-の末端のメチレンがハロゲン化されてハロアセトアミドとなった、Halogen-CH2-C-(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-基等である。
また、-(NH-DX)は次式:
【0205】
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【0206】
で示される構造であり、抗腫瘍性薬物の1位のアミノ基の水素原子1個が除かれて生成する基を示す。なお、上記の反応式において式(1)の化合物では、薬物からリンカー末端までの構造部分1個が1の抗体に対して結合した構造として記載されているが、これは説明のための便宜的な記載であって、実際には当該構造部分が抗体分子に対して複数個が結合している場合が多い。また、このことは以下の製造方法の説明の部分においても同様である。]
【0207】
すなわち、後述する方法により入手しうる化合物(2)と、スルフヒドリル基を有する抗体(3a)を反応させることにより、抗体−薬物コンジュゲート(1)を製造することができる。
スルフヒドリル基を有する抗体(3a)は、当業者周知の方法で得ることができる(Hermanson, G. T, Bioconjugate Techniques, pp.56-136, pp.456-493,Academic Press (1996))。例えば、Traut’s試薬を抗体のアミノ基に作用させる;N-サクシンイミジル S-アセチルチオアルカノエート類を抗体のアミノ基に作用させた後、ヒドロキシルアミンを作用させる;N-サクシンイミジル 3-(ピリジルジチオ)プロピオネートを作用させた後、還元剤を作用させる;ジチオトレイトール、2-メルカプトエタノール、トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP)等の還元剤を抗体に作用させて抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元する;等の方法を挙げることができるが、これらに限定されることはない。
具体的には、スルフヒドリル基を有する抗体(3a)のリン酸緩衝食塩水溶液(pH7.2)中で、化合物(2)のジメチルスルホキシド溶液を加えて、抗体−薬物コンジュゲート(1)を製造することができる。この後、抗体−薬物結合を生成させる反応において通常用いられるように、N-アセチル-L-システイン(NAC)を加えて、未反応の化合物(2)の反応性を失活させ、製造した抗体−薬物コンジュゲート(1)は、以下の操作により濃縮、バッファー交換、精製を行い、抗体濃度及び抗体一分子あたりの薬物平均結合数の測定、及び凝集体含有率の算出を行い、抗体−薬物コンジュゲート(1)の同定を行うことができる。
【0208】
共通操作A:抗体又は抗体−薬物コンジュゲート水溶液の濃縮
Amicon Ultra(50,000 MWCO, Millipore Corporation)の容器内に抗体又は抗体−薬物コンジュゲート溶液を入れ、遠心機(AllegraX-15R, Beckman Coulter, Inc.)を用いた遠心操作(2000-3800Gにて5-20分間遠心)にて、抗体又は抗体−薬物コンジュゲート溶液を濃縮した。
共通操作B:抗体の濃度測定
UV測定器(Nanodrop 1000, Thermo Fisher Scientific Inc)を用いて、メーカー規定の方法に従い、抗体濃度の測定を行った。その際に、抗体ごとに異なる280nm吸光係数(1.3-1.8/mg/mL)を用いた。
共通操作C-1: 抗体のバッファー交換
Sephadex G-25担体を使用したNAP-25カラム(Cat.No.17-0852-02,GE Healthcare Japan Corporation)を、メーカー規定の方法に従い、塩化ナトリウム(137mM)及びエチレンジアミン四酢酸(EDTA;5mM)を含むリン酸緩衝液(10mM, pH6.0;本明細書でPBS6.0/EDTAと称する。)にて平衡化させた。このNAP-25カラム一本につき、抗体水溶液2.5mLをのせたのち、PBS6.0/EDTA 3.5mLで溶出させた画分(3.5mL)を分取した。この画分を共通操作Aにより濃縮し、共通操作Bを用いて抗体濃度の測定を行ったのちに、PBS6.0/EDTAを用いて10mg/mLに抗体濃度を調整した。
共通操作C-2:抗体のバッファー交換
Sephadex G-25担体を使用したNAP-25カラム(Cat.No.17-0852-02,GE Healthcare Japan Corporation)を、メーカー既定の方法に従い、塩化ナトリウム(50mM)及びEDTA(2mM)を含むリン酸緩衝液(50mM,pH6.5;本明細書でPBS6.5/EDTAと称する。)にて平衡化させた。このNAP-25カラム一本につき、抗体水溶液2.5mLをのせたのち、PBS6.5/EDTA 3.5mLで溶出させた画分(3.5mL)を分取した。この画分を共通操作Aによって濃縮し、共通操作Bを用いて抗体濃度の測定を行ったのちに、PBS6.5/EDTAを用いて20mg/mLに抗体濃度を調整した。
共通操作D-1:抗体−薬物コンジュゲートの精製
市販のリン酸緩衝液(PBS7.4,Cat.No.10010-023,Invitrogen社)、塩化ナトリウム(137mM)を含むリン酸ナトリウム緩衝液(10mM,pH6.0;本明細書でPBS6.0と称する。)もしくはSorbitol(5%)を含む酢酸緩衝液(10mM,pH5.5;本明細書でABSと称する。)のいずれかの緩衝液でNAP-25カラムを平衡化させた。このNAP-25カラムに、抗体−薬物コンジュゲート反応水溶液(約1.5mL)をのせ、メーカー既定の量の緩衝液で溶出させることで、抗体画分を分取した。この分取画分を再びNAP-25カラムにのせ緩衝液で溶出させるゲルろ過精製操作を計2乃至3回繰り返すことで、未結合の薬物リンカーや低分子化合物(トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP)、N-アセチル-L-システイン(NAC)、ジメチルスルホキシド)を除いた抗体−薬物コンジュゲートを得た。
共通操作D-2:サクシンイミジル 4-(N-マレイミジルメチル)-シクロヘキサン-1-カルボキシレート(SMCC)誘導体化抗体の精製
PBS6.5/EDTAでNAP-25カラムを平衡化させた。このNAP-25カラムに、サクシンイミジル4-(N-マレイミジルメチル)-シクロヘキサン-1-カルボキシレート(本明細書でSMCCと称する。)誘導体化抗体を含む反応液(約0.5mL)をのせ、メーカー既定の量の緩衝液で溶出させることで、抗体画分を分取し、精製を行った。
共通操作E:抗体−薬物コンジュゲートにおける抗体濃度及び抗体一分子あたりの薬物平均結合数の測定
抗体−薬物コンジュゲートにおける結合薬物濃度は、抗体−薬物コンジュゲート水溶液の例えば280nm及び370nmの二波長におけるUV吸光度を測定したのちに下記の計算を行うことで、算出することができる。
ある波長における全吸光度は系内に存在する全ての吸収化学種の吸光度の和に等しい[吸光度の加成性]ことから、抗体と薬物のコンジュゲーション前後において、抗体及び薬物のモル吸光係数に変化がないと仮定すると、抗体−薬物コンジュゲートにおける抗体濃度及び薬物濃度は、下記の関係式で示される。

A280 = AD,280 + AA,280 = εD,280CD + εA,280C式(1)
A370 = AD,370 + AA,370 = εD,370CD + εA,370CA 式(2)

ここで、A280は280nmにおける抗体−薬物コンジュゲート水溶液の吸光度を示し;A370は370nmにおける抗体−薬物コンジュゲート水溶液の吸光度を示し;AA,280は280nmにおける抗体の吸光度を示し;AA,370は370nmにおける抗体の吸光度を示し;AD,280は280nmにおけるコンジュゲート前駆体の吸光度を示し;AD,370は370nmにおけるコンジュゲート前駆体の吸光度を示し;εA,280は280nmにおける抗体のモル吸光係数を示し;εA,370は370nmにおける抗体のモル吸光係数を示し;εD,280は280nmにおけるコンジュゲート前駆体のモル吸光係数を示し;εD,370は370nmにおけるコンジュゲート前駆体のモル吸光係数を示し;Cは抗体−薬物コンジュゲートにおける抗体濃度を示し;Cは抗体−薬物コンジュゲートにおける薬物濃度を示す。
ここで、εA,280、εA,370、εD,280、εD,370は、事前の測定により既知である。抗体−薬物コンジュゲート水溶液のA280及びA370を測定し、これらの値を式(1)及び(2)に代入して連立方程式を解くことにより、CA及びCDを求めることができる。さらにCDをCAで除することで1抗体あたりの薬物平均結合数が求めることができる。
【0209】
以下に製造方法1において中間体化合物として使用されている式(2)で示される化合物について述べる。これらは、例えば、次の構造を有する化合物である。
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
【0210】
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
【0211】
[上記式中、n、n、n、n、n、L、L、L、L及びLは、既に定義したとおりであり、L又はLの末端が薬物との結合部位となる。]
【0212】
この様な本発明の抗体−薬物コンジュゲートの製造に有用な中間体として好ましいものは、
nは、整数の2から5であり、
Lが、-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であるとき、Lは、
-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-であって、さらにnが2から4であるか、
-N[-(CH2CH2-O)n7-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-であって、さらにnが3又は4であるか、
-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、又は-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-のいずれかであるか或は単結合であることが好ましい。
Lが、-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-であるとき、nは、1から4の整数が好ましく、より好ましくは1又は2であり、Lは、
-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-であって、nは、0から4が好ましいが、nは、0であるか、又は単結合であるのが好ましく、
Lが、-(Succinimid-3-yl-N)-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-であるときは、Lは、単結合であることが好ましく、
Lが、-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-であるときは、nは、2が好ましく、Lは、単結合であることが好ましく、
Lは、VK、VC、GFG、GGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGG、GGFGGE、GGFGGGFG、DGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGであればよい。これらのうちではGGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGE、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGが好ましい。さらに好ましくは、GGFG、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、又はKDGGFGである。より好ましくは、GGFG、DGGFG、DdGGFG、又はDGMeGFGである。
-NH-(CH2)n-L-L-L-部分は、
-NH-CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH(-Me)-C(=O)-、-NH-CH2C(-Me)H-C(=O)-、-NH-CH2CH2C(-Me)2-C(=O)-、-NH-CH2CH2-NH-C(=O)-、-NH-CH2CH2-NH-CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2-NMe-CH2-C(=O)-、-NH-CH2-O-CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2-N(-CH2CH2-OH)-CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2-N(-CH2-COOH)-CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-COOH)-C(=O)-、-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-NH-CH(-CH2-OH)-C(=O)-、-NH-CH2CH2-、又は-NH-CH2CH2CH2CH2-、
であればよいが、この中では、
-NH-CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2-O-CH2-C(=O)-、又は-NH-CH2CH2-O-CH2-C(=O)-の部分構造が好ましい。
【0213】
これ等の化合物について具体的には以下のものを例示することができる[ここで、(maleimid-N-yl)は、マレイミジル基(2,5-dioxo-2,5-dihydro-1H-pyrrol-1-yl基)を示す。]。
Lが、-(Succinimid-3-yl-N)-(CH2)n-C(=O)-であるとき、Lは、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-、-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-、-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-、又は単結合であるので、製造中間体として好ましくは次式:
(maleimid-N-yl)-(CH2)n-C(=O)-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)、
(maleimid-N-yl)-(CH2)n-C(=O)-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)であって、nは2から4であるか、
(maleimid-N-yl)-(CH2)n-C(=O)-N[-(CH2CH2-O)n7-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)であって、nが3又は4であるか、
(maleimid-N-yl)-(CH2)n-C(=O)-NH-CH2CH2-[N(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)、
(maleimid-N-yl)-(CH2)n-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-(C=O)-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)、又は
(maleimid-N-yl)-(CH2)n-C(=O)-NH-[CH(-CH2-COOH)]-CH2-O-CH2-(C=O)-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)、
で示される構造の化合物を好適に使用することができる。
ここで、nは、2から5で、-NH-(CH2)n-L-L-L-部分は、-NH-CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2-O-CH2-C(=O)-、又は-NH-CH2CH2-O-CH2-C(=O)-であるものが好ましい。
Lとしては、VK、GFG、GGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGG、GGFGGE、GGFGGGFG、DGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGを好適に使用することができる。これらのうちではGGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGE、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGが好ましい。さらに好ましくは、GGFG、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、又はKDGGFGである。より好ましくは、GGFG、DGGFG、DdGGFG、又はDGMeGFGである。また、Lが薬物に直接結合したものも好ましい。
【0214】
Lが、-(Succinimid-3-yl-N)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-であるとき、Lは、-NH-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-C(=O)-又は単結合であるので、製造中間体としては、次式:
(maleimid-N-yl)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-NH-(CH2-CH2-O)n-CH2-CH2-C(=O)-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)又は
(maleimid-N-yl)-CH[-(CH2)n-COOH]-C(=O)-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)
で示される構造の化合物を好適に使用することができる。ここで、nが、0から6であるが、0が特に好ましい。nは、2から4で、-NH-(CH2)n-L-L-L-部分は、-NH-CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2-O-CH2-C(=O)-、又は-NH-CH2CH2-O-CH2-C(=O)-であるものが好ましい。
Lとしては、VK、VC、GFG、GGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGG、GGFGGE、GGFGGGFG、DGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGを好適に使用することができる。これらのうちではGGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGE、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGが好ましい。さらに好ましくは、GGFG、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、又はKDGGFGである。より好ましくは、GGFG、DGGFG、DdGGFG、又はDGMeGFGである。また、Lが薬物に直接結合したものも好ましい。Lは、GGFGが好ましい。
【0215】
Lが、-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが単結合である場合、製造中間体として、ハロゲノアセチル基を有する次式:
X-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)
で示される構造の化合物を好適に使用することができる。
ここで、nは、2から5で、-NH-(CH2)n-L-L-L-部分は、-NH-CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2-O-CH2-C(=O)-、又は-NH-CH2CH2-O-CH2-C(=O)-であるものが好ましい。
Lとしては、VK、VC、GFG、GGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGG、GGFGGE、GGFGGGFG、DGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGを好適に使用することができる。これらのうちではGGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGE、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGが好ましい。さらに好ましくは、GGFG、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、又はKDGGFGである。より好ましくは、GGFG、DGGFG、DdGGFG、又はDGMeGFGである。また、Lが薬物に直接結合したものも好ましい。またXとしては、臭素又はヨウ素が好ましい。
ここで、上記の式中のXは、臭素原子又はヨウ素原子を示す。これらの臭素化合物及びヨウ素化合物はいずれも製造中間体として好適に使用することができる。
【0216】
Lが、-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-であって、Lが、-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-である場合、製造中間体として、次式:
X-CH2-C(=O)-NH-(CH2)n-C(=O)-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)
で示される構造の化合物を好適に使用することができる。
ここで、nは、2から5で、nは3又は4であり、-NH-(CH2)n-L-L-L-部分は、-NH-CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2-O-CH2-C(=O)-、又は-NH-CH2CH2-O-CH2-C(=O)-であるものが好ましい。
Lとしては、VK、VC、GFG、GGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGG、GGFGGE、GGFGGGFG、DGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGを好適に使用することができる。これらのうちではGGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGE、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGが好ましい。さらに好ましくは、GGFG、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、又はKDGGFGである。より好ましくは、GGFG、DGGFG、DdGGFG、又はDGMeGFGである。また、Lが薬物に直接結合したものも好ましい。Lは、GGFGが好ましい。
なお、コンジュゲートの量を確保するために、同様の条件で作製して得られた平均薬物数が同程度の複数のコンジュゲート(例えば±1程度)を混合して新たなロットにすることができる。その場合、平均薬物数は混合前の平均薬物数の間に収まる。
【0217】
2.製造方法2
式(1)で示される抗体−薬物コンジュゲート又はそれらの薬理上許容される塩のうち、抗体との結合がアミド結合であって、さらにチオエーテル結合をリンカー内に有するリンカーであり、-L-L-が-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-dimiccuS)-S-(CH2)n-C(=O)-の構造であるものは、下記の方法によっても製造することができる。
【0218】
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
【0219】
[式中、AB-L'は、抗体とリンカーLがアミド結合を介して結合し、さらにLの末端がN-マレイミジル基に変換された構造を有する化合物を示す。すなわち、AB-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-dimiccuS)-において、-(N-ly-3-dimiccuS)-がマレイミジル基に変換された構造である。L'は末端にメルカプト基を有するHS-(CH2)n-C(=O)-で示される基を示し、ABは抗体を示す。]
【0220】
すなわち、後述する方法により入手しうる化合物(2a)と、マレイミジル基を有するリンカーを結合させた抗体(3b)を反応させることにより、抗体−薬物コンジュゲート(1)を製造することができる。
マレイミジル基を有する抗体(3b)も当業者周知の方法で得ることができる(Hermanson, G. T, Bioconjugate Techniques, pp.56-136, pp.456-493,Academic Press (1996))。例えばアミノ基、ヒドロキシル基との結合性を有しマレイミジル基を有するサクシンイミジル4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(SMCC)等の二官能性リンカーを抗体のアミノ基に作用させマレイミジル基を導入する等の方法を挙げることができるが、これらに限定されない。
例えば、アミノ基への反応性部分と、チオール基への反応性部分をリンカーで結合した化合物であれば好適に使用することができる。ここでアミノ基への反応性部分は、活性エステル、イミドエステル等であればよく、またチオール反応性部分は、マレイミジル、ハロゲン化アセチル、ハロゲン化アルキル、さらにはジチオピリジル等であればよい。
抗体を構成するアミノ酸のアミノ基又は水酸基、特にアミノ基において、アミド結合を介して抗体−薬物コンジュゲートを構築させるための方法として、例えばマレイミジル基を有するリンカーを結合させた本発明の抗体(3b)を用いる方法がある。この化合物を得るための抗体に反応させる化合物として、公知の次式:
Q-L1a-Q
[式中、Qは、(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-、(3-Sulfo-pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-、R-O-C(=N)-、又はO=C=N-を示し、
L1a-は、-cyc.Hex(1,4)-CH2-、炭素数1から10のアルキレン基、フェニレン基、-(CH2)n-C(=O)-、-(CH2)n4a-NH-C(=O)-(CH2)n4b-、又は-(CH2)n4a-NH-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-を示し、
Qは(maleimid-N-yl)、ハロゲン原子、又は-S-S-(2-Pyridyl)を示すが、
Rは、炭素数1から6のアルキル基、nは、1から8の整数を示し、n4aは0から6の整数、n4bは1から6の整数を示す。]
で示される化合物を好適に使用することができる。
ここで、Rは、炭素数1から6のアルキル基であればよいが、より好ましくはメチル基又はエチル基である。
L1aにおけるアルキレン基としては、炭素数1から10のものであればよい。フェニレン基としては、オルト、メタ、パラいずれのものでもよいが、パラ、又はメタのものがより好ましい。
L1aとして好ましいものは、-cyc.Hex(1,4)-CH2-、-(CH2)5-NH-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-、-(CH2)2-NH-C(=O)-CH2-、-(CH2)5-NH-C(=O)-(CH2)2-、-CH2-、-(CH2)2-、-(CH2)3-、-(CH2)5-、-(CH2)10-、-(para-Ph)-、-(meta-Ph)-、-(para-Ph)-CH(-Me)-、-(CH2)3-(meta-Ph)-、又は-(meta-Ph)-NH-C(=O)-CH2-を挙げることができる。
Qとして好ましくは(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-であり、Qは、(maleimid-N-yl)が好ましいが、ジスルフィド結合を形成させようとするときは-S-S-(2-Pyridyl)を使用すればよい。
ここで、(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-は、次式
【0221】
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
【0222】
で示される窒素原子が結合部位となっている基であり、(3-Sulfo-pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-は、次式
【0223】
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
【0224】
で示される窒素原子が結合部位となっている基であり、このスルホン酸はリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩を形成でき、好ましくはナトリウム塩であり、cyc.Hex(1,4)は1,4-シクロへキシレン基を示し、(maleimid-N-yl)は、次式
【0225】
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【0226】
で示される、窒素原子が結合部位となっている基であり、(2-Pyridyl)は、2-ピリジル基を示し、(para-Ph)はパラフェニレン基を示し、(meta-Ph)は、メタフェニレン基を示す。
この様な化合物として上記の化合物の他にはスルフォスクシンイミジル4-(N-マレイミジルメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(sulfo-SMCC)、N-スクシンイミジル -(N-マレイミジルメチル)-シクロヘキサン-1-カルボキシ-(6-アミドカプロエート)(LC-SMCC)、κ-マレイミジルウンデカン酸N-スクシンイミジルエステル(KMUA)、γ-マレイミジル酪酸N-スクシンイミジルエステル(GMBS)、ε-マレイミジルカプロン酸N-ヒドロキシスクシンイミドエステル(EMCS)、m-マレイミジルベンゾイル-N-ヒドロキシスクシンイミドエステル(MBS)、N-(α-マレイミジルアセトキシ)-スクシンイミドエステル(AMAS)、スクシンイミジル-6-(β-マレイミジルプロピオンアミド)ヘキサノエート(SMPH)、N-スクシンイミジル4-(p-マレイミジルフェニル)-ブチレート(SMPB)、N-(p-マレイミジルフェニル)イソシアネート(PMPI)、N-スクシンイミジル-4-(ヨードアセチル)-アミノベンゾエート(SIAB)、N-スクシンイミジルヨードアセテート(SIA)、N-スクシンイミジルブロモアセテート(SBA)、N-スクシンイミジル3-(ブロモアセトアミド)プロピオネート(SBAP)、N-スクシンイミジル-3-(2-ピリドジチオ)プロピオネート(SPDP)、及びスクシンイミジルオキシカルボニル-α-メチル-α-(2-ピリジルジチオ)トルエン(SMPT)等を用いてもよい。
具体的には、例えば、抗体(3)に対して、2乃至6当量のSMCCを、pH6乃至7のリン酸緩衝液中で、室温で1乃至6時間反応させることで、SMCCの活性エステルが抗体と反応しマレイミジル基を有する抗体(3b)を得ることができる。得られた抗体(3b)は下記の共通操作D-2によって精製し、次の化合物(2a)との反応に用いることができる。
リンカー部分を結合させる抗体のアミノ基、水酸基とは、各々例えば抗体の有するN末端アミノ基及び/又はリシン残基が有するアミノ基、そしてセリン残基が有する水酸基を示すが、これらに限定されない。
製造した抗体−薬物コンジュゲート(1)は濃縮、バッファー交換、精製、抗体濃度及び抗体一分子あたりの薬物平均結合数の測定、及び凝集体含有率の算出による抗体−薬物コンジュゲート(1)の同定は製造方法1で述べたように行えばよい。
製造方法2において式(3b)で示される化合物は次の構造を有する(次式;当該構造において「Antibody-NH-」は抗体由来である。)。
【0227】
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
【0228】
本発明の抗体−薬物コンジュゲートを製造するための中間体であって上記の構造を有する化合物は次の通りである(式中、nは、1から10の整数であるが、好ましくは2から8であり、より好ましくは3から8である。)。
【0229】
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
【0230】
L-L-として-C(=O)-cyc.Hex(1,4)-CH2-(N-ly-3-dimiccuS)-S-(CH2)n-C(=O)-の構造を有し、抗体−薬物コンジュゲートを構築させるための、末端がメルカプト基であって、上記の中間体に反応させるためのリンカー−薬物部分を有する化合物としては次式:
HS-(CH2)n-C(=O)-L-NH-(CH2)n-L-L-L-(NH-DX)
で示される構造の化合物を好適に使用することができる。
ここで、nは、2から5で、-NH-(CH2)n-L-L-L-部分は、-NH-CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2CH2CH2-C(=O)-、-NH-CH2-O-CH2-C(=O)-、又は-NH-CH2CH2-O-CH2-C(=O)-であるものが好ましい。
Lとしては、VK、VC、GFG、GGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGG、GGFGGE、GGFGGGFG、DGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGを好適に使用することができる。これらのうちではGGFG、GGFGG、GGFGS、GGFGGE、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、KDGGFG、KGGFG、EGGFG、又はSGGFGが好ましい。さらに好ましくは、GGFG、GDGGF、DGGFG、DdGGFG、DGMeGFG、DGGFS、DDGGFG、又はKDGGFGである。より好ましくは、GGFG、DGGFG、DdGGFG、又はDGMeGFGである。また、Lが薬物に直接結合したものも好ましい。
【0231】
3.製造方法3
式(1)で示される抗体−薬物コンジュゲート又はそれらの薬理上許容される塩のうち、アミド結合を介して薬物リンカー部分と抗体が結合したものは、以下の方法で製造することができる。例えばLが-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-である場合には、さらに活性エステルに変換されたL’、例えば(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-を好適に使用することができる。さらにLが単結合である場合は、例えば下記の方法によって製造することができる。
【0232】
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0233】
すなわち、後述する方法によって入手しうる化合物(2b)と、抗体(3)を反応させることによって、抗体−薬物コンジュゲート(1)を製造することができる。
化合物(2b)は抗体のアミノ基、水酸基との結合性を有する。抗体のアミノ基、水酸基は、製造方法2で記したように、それぞれ例えば抗体の有するN末端アミノ基及び/又はリシン残基が有するアミノ基、セリン残基が有する水酸基を示すが、これらに限定されない。
化合物(2b)はN-ヒドロキシスクシンイミジルエステル基から成る活性エステルであるが、他の活性エステル、例えばスルホスクシンイミジルエステル基、N-ヒドロキシフタルイミジルエステル、N-ヒドロキシスルホフタルイミジルエステル、オルト-ニトロフェニルエステル、パラ-ニトロフェニルエステル、2,4-ジニトロフェニルエステル、3-スルホニル-4-ニトロフェニルエステル、3-カルボキシ-4-ニトロフェニルエステル、ペンタフルオロフェニルエステル等も使用することができる。
化合物(2b)と、抗体(3)の反応は、抗体(3)一個あたり、2乃至20モル当量の化合物(2b)を使用して、抗体1個当たり1個乃至10個の薬物が結合した抗体−薬物コンジュゲート(1)を製造することができる。具体的には、抗体(3)を含む緩衝液に、化合物(2b)を溶解させた溶液を加えて反応させることにより、抗体−薬物コンジュゲート(1)を製造することができる。ここで、緩衝液として、酢酸ナトリウム溶液、リン酸ナトリウムやホウ酸ナトリウム等を用いることができる。反応時のpHは5乃至9であればよく、より好適にはpH7付近で反応させればよい。化合物(2b)を溶解させる溶媒としては、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMA)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)等の有機溶媒を用いることができる。化合物(2b)を溶解させた有機溶媒溶液を、抗体(3)を含む緩衝液に1乃至20%v/vを加えて反応させればよい。反応温度は、0乃至37℃、より好適には10乃至25℃であり、反応時間は、0.5乃至20時間である。
製造した抗体−薬物コンジュゲート(1)における、濃縮、バッファー交換、精製、抗体濃度及び抗体一分子あたりの薬物平均結合数の測定による抗体−薬物コンジュゲート(1)の同定は製造方法1と同様に行うことができる。
製造方法3において(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-は次の構造を有する。
【0234】
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
【0235】
L1が-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-である場合、アミド結合でリンカー−薬物部分を抗体に結合させるための化合物として、上記の構造部分を末端に有する構造のリンカー−薬物化合物を挙げることができる:
【0236】
4.製造方法4
先の製造方法で使用した中間体である式(2)又は(2b)で示される化合物又はそれらの薬理上許容される塩は例えば下記の方法によって製造することができる。
【0237】
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
[式中、Lは-C(=O)-であって-(NH-DX)との結合はアミド結合を形成し、L'はLの末端がマレイミジル基、ハロアセチル基、又は(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-に変換された構造を示し、P、P及びPは保護基を示す。]
【0239】
カルボン酸(5)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、NH2-DX[エキサテカンを示す;化学名:(1S,9S)-1-アミノ-9-エチル-5-フルオロ-2,3-ジヒドロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-10,13(9H,15H)-ジオン](4)又はその薬理上許容される塩と反応させることによって化合物(6)を製造することができる。また、適当な塩基を加えることもできる。
この反応は、ペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよい。活性エステルには各種のものがあるが、例えばp-ニトロフェノール等のフェノール類、N-ヒドロキシベンゾトリアゾール或はN-ヒドロキシスクシンイミド等とカルボン酸(5)をN,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド或は1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩等の縮合剤を用いて反応させれば製造できる。また、活性エステルは、カルボン酸(5)とペンタフルオロフェニルトリフルオロアセテート等との反応;カルボン酸(5)と1-ベンゾトリアゾリルオキシトリピロリジノホスホニウムヘキサフルオロホスファイトとの反応;カルボン酸(5)とシアノホスホン酸ジエチルとの反応(塩入法);カルボン酸(5)とトリフェニルホスフィン及び2,2'-ジピリジルジスルフィドとの反応(向山法);カルボン酸(5)と4-(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン-2-イル)-4-メチルモルホリニウムクロライド(DMTMM)の様なトリアジン誘導体との反応;等によっても製造することができる。また、カルボン酸(5)を塩化チオニル、オキザリルクロリド等の酸ハロゲン化物で処理することによって製造できる酸ハライド法等によって反応を行うこともできる。上記のように得たカルボン酸(5)の活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物を化合物(4)と適当な塩基存在下に不活性な溶媒中で-78℃〜150℃で反応させることによって化合物(6)を製造することができる(なお、「不活性な溶媒」とはその溶媒が採用された反応において、実施される反応を阻害することのない溶媒を意味する。)。また、適当な塩基を加えることもできる。
【0240】
上記の各工程に用いる具体的な塩基としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド、カリウムブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム等の、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の炭酸塩、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属水酸化物もしくは水素化物;n-ブチルリチウム等のアルキルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド等のジアルキルアミノリチウムに代表される有機金属塩基;リチウムビス(トリメチルシリル)アミド等のビスシリルアミンの有機金属塩基;又は、ピリジン、2,6-ルチジン、コリジン、4-ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N-メチルモルホリン、ジイソプロピルエチルアミン、ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク-7-エン(DBU)等の有機塩基等を挙げることができる。
【0241】
本反応に用いる不活性な溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素系溶媒;テトラヒドロフラン、1,2-ジメトキシエタン、ジオキサン等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリジン-2-オン等のアミド系溶媒;を挙げることができ、これらに加えて場合によってはジメチルスルホキシド、スルホラン等のスルホキシド系溶媒;メタノール、エタノール等のアルコール系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン系溶媒;等を使用することも可能である。
【0242】
化合物(6)のL及びLは、後述するように、その水酸基、カルボキシ基、アミノ基等が有機化合物の合成に通常用いられる保護基で保護されていてよい。具体的には水酸基の保護基としては、メトキシメチル基等のアルコキシメチル基;ベンジル基、4-メトキシベンジル基、トリフェニルメチル基等のアリールメチル基;アセチル基等のアルカノイル基;ベンゾイル基等のアロイル基;tert-ブチルジフェニルシリル基等のシリル基;等を挙げることができる。カルボキシ基は、メチル基、エチル基、tert-ブチル基等のアルキル基、アリル基、又はベンジル基等のアリールメチル基とのエステル等として保護することができる。アミノ基は、tert-ブチルオキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等のアルキルオキシカルボニル基;アリルオキシカルボニル、9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、パラ(又はオルト)ニトロベンジルオキシカルボニル基等のアリールメチル基;のほか、アセチル基等のアルカノイル基;ベンジル基、トリフェニルメチル基等のアリールメチル基;ベンゾイル基等のアロイル基;又は2,4-ジニトロベンゼンスルホニル基、オルトニトロベンゼンスルホニル基等のアリールスルホニル基;等、ペプチド合成に通常用いられているアミノ基の保護基によって保護することができる。上記の保護基の着脱は、通常実施される方法に従って行えばよい。
【0243】
化合物(6)の末端アミノ基の保護基Pとしては、tert-ブチルオキシカルボニル基や9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基等、ペプチド合成に通常用いられているアミノ基の保護基を用いることができる。他のアミノ基の保護基としては、アセチル基等のアルカノイル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基;パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、パラ(又はオルト)ニトロベンジルオキシカルボニル基等のアリールメトキシカルボニル基;ベンジル基、トリフェニルメチル基等のアリールメチル基;ベンゾイル基等のアロイル基;又は2,4-ジニトロベンゼンスルホニル基、オルトニトロベンゼンスルホニル基等のアリールスルホニル基;を挙げることができる。保護基Pは、アミノ基を保護する化合物の性質等に応じて選択すればよい。
得られた化合物(6)の末端アミノ基の保護基Pを脱保護させることによって化合物(7)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
N末端をPで保護したペプチドカルボン酸(8)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、得られた化合物(7)に反応させることによって、化合物(9)を製造することができる。ペプチドカルボン酸(8)と化合物(7)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び不活性な溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。保護基Pは、化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよく、アミノ基を保護する化合物の性質等に応じて選択すればよい。また、ペプチド合成に通常用いられているように、ペプチドカルボン酸(8)を構成するアミノ酸又はペプチドを順次反応と脱保護を繰り返し、伸長させて化合物(9)を製造することもできる。
得られた化合物(9)のアミノ基の保護基Pを脱保護させることによって化合物(10)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
カルボン酸(11)及び(11b)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、得られた化合物(10)に反応させることによって、化合物(2)又は(2b)を製造することができる。カルボン酸(11)又は(11b)と化合物(10)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び不活性溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0244】
化合物(9)は、例えば下記の方法でも製造することができる。
N末端をPで保護したペプチドカルボン酸(8)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、塩基存在下、カルボキシ基をPで保護したアミン化合物(12)と反応させることによって化合物(13)を製造することができる。ペプチドカルボン酸(8)と化合物(12)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び不活性な溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。化合物(13)のアミノ基の保護基Pは化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよい。カルボキシ基の保護基Pとしては、有機合成化学、中でもペプチド合成においてカルボキシ基の保護基として通常用いられている保護基を使用すればよく、具体的にはメチル基、エチル基、tert-ブチル等のアルキルエステル、アリルエステル、ベンジルエステル等、化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよい。この場合に、アミノ基の保護基とカルボキシ基の保護基が異なる方法又は条件で除去できる必要がある。例えばPがtert-ブチルオキシカルボニル基であり、Pがベンジル基である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。それらの保護基はアミノ基とカルボキシ基を保護する化合物の性質等に応じて上述したものから選択すればよく、それらの保護基の切断に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(13)のカルボキシ基の保護基Pを脱保護させることによって化合物(14)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(14)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、化合物(4)と反応させることによって化合物(9)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基及び不活性な溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0245】
化合物(2)又は(2b)は例えば下記の方法でも製造することができる。
化合物(13)のアミノ基の保護基Pを脱保護させることによって化合物(15)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
カルボン酸誘導体(11)又は(11b)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、得られた化合物(15)と反応させることによって化合物(16)又は(16b)を製造することができる。ペプチドカルボン酸(11)又は(11b)と化合物(15)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び不活性な溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(16)又は(16b)のカルボキシ基の保護基を脱保護させることによって化合物(17)又は(17b)を製造することができる。化合物(14)の製造におけるカルボキシ基の脱保護と同様に行うことができる。
化合物(17)又は(17b)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、化合物(4)と反応させることによって化合物(2)又は(2b)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基及び不活性な溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0246】
5.製造方法5
中間体の式(2)で示される化合物は下記の方法によっても製造することもできる。
【0247】
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
【0248】
[式中、Lは-C(=O)-であって-(NH-DX)との結合はアミド結合を形成し、L'はLの末端がマレイミジル基、ハロアセチル基、又は(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-に変換された構造を示し、Pは保護基を示す]
【0249】
化合物(11)又は(11b)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、塩基存在下、C末端をPで保護したペプチドカルボン酸(18)と反応させることによって化合物(19)又は(19b)を製造することができる。ペプチドカルボン酸(18)と化合物(11)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び不活性な溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。化合物(18)のカルボキシ基の保護基Pは化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(19)又は(19b)のカルボキシ基の保護基を脱保護させることによって化合物(20)又は(20b)を製造することができる。化合物(14)の製造におけるカルボキシ基の脱保護と同様に行うことができる。
得られた化合物(20)又は(20b)を活性エステル、又は混合酸無水物等に誘導し、化合物(7)に反応させることによって、化合物(2)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基及び不活性な溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0250】
6.製造方法6
製造方法2に記載の製造中間体(2a)であって、L'がLの末端がメルカプトアルカノイル基に変換された構造である化合物は、下記の方法によって製造することができる。
【0251】
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0252】
末端メルカプト基を有するカルボン酸(21)を活性エステル、又は混合酸無水物等に誘導し、化合物(10)に反応させることによって、化合物(2a)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基及び不活性な溶媒は化合物(4)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
また、化合物(21)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、化合物(15)と反応させ、得られる化合物(22)のカルボキシ基の保護基を脱保護することによって、化合物(23)を製造することができる。
化合物(23)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、化合物(4)と反応させることによって化合物(2a)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基及び不活性な溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0253】
7.製造方法7
以下に、製造方法4に記載の製造中間体(10)のうち、n=1、L=O、及びL=CR(R)となった化合物(10')の製造方法について詳述する。式(10')で示される化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物は、例えば下記の方法で製造することができる。
【0254】
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
[式中、L、R、及びRは前記と同じものを示し、Lはアセチル基又は水素原子等を、X及びYは、各々独立して、1のアミノ酸残基又は2もしくは3のアミノ酸からなるオリゴペプチドを示し、P及びPはアミノ基の保護基を示し、Pはカルボキシ基の保護基を示す。]
【0256】
式(24)で示される化合物は、特開2002-60351号公報に記載される手法や文献(J. Org. Chem., 51巻,3196頁,1986年)記載の方法、もしくはその方法を応用し、必要に応じて保護基の除去や官能基変換を行うことによって、製造することができる。又は、末端アミノ基が保護されたアミノ酸又はアミノ基が保護されたオリゴペプチドの酸アミドをアルデヒド又はケトンと処理することによって得ることができる。
化合物(24)を、不活性な溶媒中、酸又は塩基存在下に冷却下〜室温で水酸基を有する化合物(25)と反応させることによって、化合物(26)を製造することができる。用いる酸としては例えば、フッ化水素酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸等の無機酸、酢酸、クエン酸、パラトルエンスルホン酸、メタンスルホン酸等の有機酸、テトラフルオロボレート、塩化亜鉛、塩化スズ、塩化アルミニウム、塩化鉄等のルイス酸等を挙げることができる。特にパラトルエンスルホン酸が好ましい。用いる塩基としては、前記の塩基の中から適宜選択して使用すればよく、特にカリウムtert-ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、リチウムジイソプロピルアミド等のジアルキルアミノリチウムに代表される有機金属塩基、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド等のビスシリルアミンの有機金属塩基等が好ましい。反応に用いる溶媒としては、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル系溶媒;ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;等が用いられる。上記の溶媒は水との混合物としてもよい。また、Pに例示されるアミノ基の保護基としては、通常、アミノ基の保護に用いられる基であれば特に制限はなく、代表的なものとして製造方法4で記載したアミノ基の保護基を挙げることができるが、本反応中においてPに例示されるアミノ基の保護基が切断される場合がある。その場合には、必要に応じて適当なアミノ基の保護試薬と反応させる必要がある。
化合物(27)は、化合物(26)の保護基Pを除去することによって製造することができる。ここで、Pとして例示されるカルボキシ基の保護基としては、代表的なものを製造方法4に記載したが、この場合にはアミノ基の保護基Pとカルボキシ基の保護基Pが異なる方法又は条件で除去できる保護基であることが望ましい。例えば、Pが9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基であり、Pがベンジル基である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。それらの保護基は、アミノ基及びカルボキシ基を保護する化合物の性質等に応じて選択すればよく、それらの保護基の除去に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
カルボン酸(27)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、化合物(4)又はそれらの薬理上許容される塩と反応させることによって化合物(28)を製造し、得られた化合物(28)の保護基Pを除去することによって化合物(29)を製造することができる。化合物(4)とカルボン酸(27)との反応及び保護基Pを除去する反応では、製造方法4で述べた試薬や反応条件と同様なものを用いればよい。
化合物(29)と末端アミノ基が保護されたアミノ酸又はアミノ基が保護されたオリゴペプチド(30)を反応させることによって化合物(9')を製造し、得られた化合物(9')の保護基Pを除去することによって化合物(10')を製造することができる。Pに例示されるアミノ基の保護基としては、通常、アミノ基の保護に用いられる基であれば特に制限はなく、代表的なものとして製造方法4で記載したアミノ基の保護基を挙げることができ、その保護基の除去に際しても保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。化合物(29)と化合物(30)との反応では、ペプチド合成に通常使用される反応試薬や条件を準用すればよい。上記の方法で製造した化合物(10')は、上述の製造方法に従って本発明化合物(1)に導くことができる。
【0257】
8.製造方法8
以下に、製造方法4に記載の製造中間体(2)のうち、n=1、L=O、及びL=CR(-R)の化合物(2')又は(2b')の製造方法について詳述する。式(2')又は(2b')で示される化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物は、例えば下記の方法で製造することができる。
【0258】
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
[式中、L'、L、L、R、及びRは前記と同じものを示し、Zは1のアミノ酸残基又は2もしくは3のアミノ酸からなるオリゴペプチドを示し、Pはアミノ基の保護基を示し、Pはカルボキシ基の保護基を示す。]
【0260】
末端アミノ基及びカルボキシ基が保護されたアミノ酸又はオリゴペプチド(31)の保護基Pを除去することによって化合物(32)を製造し、得られたアミン体(32)と化合物(11)又は(11b)を反応させることによって化合物(33)又は(33b)を製造できる。Pに例示されるアミノ基の保護基としては、通常、アミノ基の保護に用いられる基であれば特に制限はなく、代表的なものとして製造方法4で記載したアミノ基の保護基を挙げることができる。また、保護基Pの除去に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。化合物(32)をとカルボン酸(11)又は(11b)との反応では、製造方法4で述べた試薬や反応条件と同様なものを用いればよい。
化合物(33)又は(33b)の保護基Pを除去することによって化合物(34)又は(34b)を製造し、得られたカルボン酸(34)と化合物(29)を反応させることによって製造中間体(2')又は(2b')を製造した。Pとして例示されるカルボキシ基の保護基としては、代表的なものを製造方法4に記載したが、その脱保護反応では製造方法4で述べた試薬や反応条件と同様なものを用いればよい。また、化合物(29)とカルボン酸(34)又は(34b)との反応では、ペプチド合成に通常使用される反応試薬や条件を準用すればよい。上記の方法で製造した化合物(2')又は(2b')は、上述の製造方法に従って本発明化合物(1)に導くことができる。
【0261】
9.製造方法9
以下に、製造方法4に記載の製造中間体(17)のうち、n=1、L=O、及びL=CR(R)の化合物(17')又は(17b')の製造方法について詳述する。式(17')又は(17b')で示される化合物、その塩、又はそれらの溶媒和物は、例えば下記の方法によっても製造することができる。
【0262】
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
[式中、L'、L、L、R、R、X、Y、P、P、及びPは前記と同じものを示す。]
【0264】
末端アミノ基及び末端カルボキシ基が保護された化合物(26)のアミノ基の保護基Pを脱保護することによって化合物(35)を製造し、得られたアミン体(35)と末端アミノ基又はアミノ基が保護されたオリゴペプチド(30)を反応させることによって化合物(36)を製造できる。Pに例示されるアミノ基の保護基としては、通常、アミノ基の保護に用いられる基であれば特に制限はなく、代表的なものとして製造方法4で記載したアミノ基の保護基を挙げることができる。また、保護基Pの除去に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。ここで、Pとして示されるカルボキシ基の保護基及びPとして示されるアミノ基の保護基としては、代表的なものとして製造方法4で記載したカルボキシ基及びアミノ基の保護基を挙げることができるが、カルボキシ基の保護基Pとアミノ基の保護基Pが同じ方法又は条件で除去できる保護基が望ましい。例えばPがベンジルエステル基であり、Pがベンジルオキシカルボニル基である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。
化合物(37)は化合物(36)のカルボキシ基の保護基Pとアミノ基の保護基Pを除去することによって製造することができる。カルボキシ基の保護基Pとアミノ基の保護基Pそれぞれを順次除去することによっても化合物(37)を製造することができるし、PとPが同じ方法又は条件で除去できる保護基であれば、両者を一工程で除去して化合物(37)を製造することができる。
得られた化合物(37)と化合物(11)又は(11b)を反応させることによって化合物(17')又は(17b')を製造できる。化合物(37)と化合物(11)又は(11b)との反応では、製造方法4で述べた試薬や反応条件と同様なものを用いればよい。
【0265】
10.製造方法10
先の製造方法で使用した中間体である式(2)で示される化合物又はそれらの薬理上許容される塩のうち、リンカーが、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-で示される構造であり、Lが、そのN末端が親水性アミノ酸であって、グリシン以外の親水性アミノ酸をN末端に有するペプチド残基である場合は例えば下記の方法によって製造することができる。
【0266】
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
[式中、Lは、-C(=O)-基を、L'は、Lの末端がマレイミジル基又はハロアセチル基に変換された構造を示し、Lは-Lp1-Lp2-からなる構造を示し、P、P10、P11、P12、P13及びP14は保護基を示す。]
【0268】
Lは、Lp1及びLp2を結合させて形成されるため、LのN末端の親水性アミノ酸はLp1由来となるので、Lp1はN末端が親水性アミノ酸であるものを採用すればよい。なお、親水性アミノ酸は複数個であってよい。また、Lp2に親水性アミノ酸があるものを採用すれば、その位置に応じて、LのN末端又はN末端とそれ以外の位置に複数個の親水性アミノ酸を含むLを製造することができる。
【0269】
N末端をP10で保護したペプチド又はアミノ酸(38)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、得られた化合物(7)に反応させることにより、化合物(39)を製造することができる。ペプチド又はアミノ酸(38)と化合物(7)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は反応を阻害しないものであればよく、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。アミノ基の保護基P10は、化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよく、その化合物の性質等に応じて選択すればよい。また、ペプチド合成に通常用いられているように、ペプチド又はアミノ酸(38)を構成するアミノ酸又はペプチドを順次反応と脱保護を繰り返し、伸長させて化合物(39)を製造することもできる。
得られた化合物(39)のアミノ基の保護基P10を脱保護させることにより化合物(40)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
N末端をP11で、側鎖のカルボキシ基又は水酸基、アミノ基をP12で保護したアミノ酸又はペプチド(41)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、得られた化合物(40)に反応させることにより、化合物(42)を製造することができる。アミノ酸又はペプチド(41)と化合物(40)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。保護基P11及びP12としては、化合物(6)のアミノ基、カルボキシ基又は水酸基の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよい。ただし、この場合に、アミノ基の保護基P11と側鎖の官能基の保護基P12が異なる方法又は条件で除去できる必要がある。例えばP11が9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基であり、P12がカルボキシ基の保護基であればtert-ブチル基等、水酸基の保護基であればメトキシメチル基等、アミノ基の保護基であればtert-ブチルオキシカルボニル基等である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。側鎖の官能基の保護基P12は酸性条件に付すことによって脱保護可能な保護基が好ましいが、これに限定されることはなく、保護する化合物のアミノ基、カルボキシ基又は水酸基の性質等に応じて上述したものから選択すればよく、それらの保護基の切断に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。また、ペプチド合成に通常用いられているように、化合物(42)は構成するアミノ酸又はペプチドを順次反応、脱保護を繰り返し、伸長させて製造することもできる。
得られた化合物(42)の末端アミノ基の保護基P11を脱保護させることにより化合物(43)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
カルボン酸誘導体(11)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、得られた化合物(43)に反応させることにより、化合物(44)を製造することができる。ここでカルボン酸誘導体(11)はL'のリンカー末端にマレイミジル基又はハロアセチル基を有する構造の化合物である。
カルボン酸誘導体(11)と化合物(43)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(44)のペプチド部分のアミノ酸側鎖のカルボキシ基又は水酸基、アミノ基の保護基P12を脱保護させることにより化合物(2)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
【0270】
化合物(39)は例えば下記の方法でも製造することができる。
N末端をP10で保護したペプチド又はアミノ酸(38)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、塩基存在下、末端のカルボキシ基をPで保護したアミン化合物(12)と反応させることにより化合物(45)を製造することができる。ペプチド又はアミノ酸(38)と化合物(12)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。化合物(45)のアミノ基の保護基P10は化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよい。カルボキシ基の保護基Pとしては、有機合成化学、中でもペプチド合成においてカルボキシ基の保護基として通常用いられている保護基を使用すればよい。具体的にはメチル基、エチル基、tert-ブチル等のアルキルエステル、アリルエステル、ベンジルエステル等、化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよい。この場合に、アミノ基の保護基P10とカルボキシ基の保護基Pが異なる方法又は条件で除去できる必要がある。例えばP10がtert-ブチルオキシカルボニル基であり、Pがベンジル基である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。それらの保護基はアミノ基とカルボキシ基を保護する化合物の性質等に応じて上述したものから選択すればよく、それらの保護基の切断に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(45)のカルボキシ基の保護基Pを脱保護させることにより化合物(46)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(46)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、化合物(4)と反応させることにより化合物(39)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基及び溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0271】
化合物(42)は例えば下記の方法でも製造することができる。
化合物(45)のアミノ基の保護基P10を脱保護させることにより化合物(47)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
アミノ酸又はペプチド(41)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、得られた化合物(47)と反応させることにより化合物(48)を製造することができる。アミノ酸又はペプチド(41)と化合物(47)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。ここで、アミノ酸又はペプチド(41)の保護基P11、P12と化合物(47)の保護基Pがそれぞれ異なる方法又は条件で除去できる必要がある。例えばP11が9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基であり、P12がtert-ブチルオキシカルボニル基やtert-ブチル基、又はメトキシメチル基、Pがベンジル基等である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。また、上述したように側鎖の官能基の保護基P12は酸性条件に付すことによって脱保護可能な保護基が好ましいが、これに限定されることはなく、保護する化合物のアミノ基、カルボキシ基又は水酸基の性質等に応じて上述したものから選択すればよく、それらの保護基の切断に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(48)のカルボキシ基の保護基Pを脱保護させることにより化合物(49)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
化合物(49)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、化合物(4)と反応させることにより化合物(42)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0272】
化合物(44)は例えば下記の方法でも製造することができる。
化合物(48)のアミノ基の保護基P11を脱保護させることにより化合物(50)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
カルボン酸誘導体(11)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、得られた化合物(50)と反応させることにより化合物(51)を製造することができる。カルボン酸誘導体(11)と化合物(50)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(51)のカルボキシ基の保護基Pを脱保護させることにより化合物(52)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
化合物(52)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、化合物(4)と反応させることにより化合物(44)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基及び溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0273】
化合物(44)は例えば下記の方法でも製造することができる。
カルボン酸誘導体(11)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、カルボキシ基をP13で、側鎖のカルボキシ基、水酸基又はアミノ基をP12で保護したアミノ酸又はペプチド(53)と反応させることにより化合物(54)を製造することができる。カルボン酸誘導体(11)と化合物(53)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。ここで化合物(54)の保護基P12及びP13としては、化合物(6)のカルボキシ基、水酸基又はアミノ基の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよい。ただし、この場合に、カルボキシ基の保護基P13と側鎖の官能基の保護基P12が異なる方法又は条件で除去できる必要がある。例えばP13がベンジル基であり、P12がカルボキシ基の保護基であればtert-ブチル基等、水酸基の保護基であればメトキシメチル基等、アミノ基の保護基であればtert-ブチルオキシカルボニル基等である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。側鎖の官能基の保護基P12は酸性条件に付すことによって脱保護可能な保護基が好ましいが、これに限定されることはなく、保護する化合物のアミノ基、カルボキシ基又は水酸基の性質等に応じて上述したものから選択すればよく、それらの保護基の切断に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(54)のカルボキシ基の保護基P13を脱保護させることにより化合物(55)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
また、化合物(55)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、カルボキシ基をP14で保護したアミノ酸又はペプチド(56)と反応させることにより化合物(57)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。ここで化合物(57)の保護基P12及びP14としては、化合物(6)のカルボキシ基、水酸基又はアミノ基の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよい。ただし、この場合に、カルボキシ基の保護基P14と側鎖の官能基の保護基P12が異なる方法又は条件で除去できる必要がある。例えばP14がベンジル基であり、P12がカルボキシ基の保護基であればtert-ブチル基等、水酸基の保護基であればメトキシメチル基等、アミノ基の保護基であればtert-ブチルオキシカルボニル基等である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。側鎖の官能基の保護基P12は酸性条件に付すことによって脱保護可能な保護基が好ましいが、これに限定されることはなく、保護する化合物のアミノ基、カルボキシ基又は水酸基の性質等に応じて上述したものから選択すればよく、それらの保護基の切断に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。また、化合物(57)は構成するアミノ酸又はペプチドを順次反応、脱保護を繰り返し、伸長させて製造することもできる。
得られた化合物(57)のカルボキシ基の保護基P14を脱保護させることにより化合物(58)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
化合物(58)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、化合物(40)と反応させることにより化合物(44)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基及び溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
化合物(57)は例えば下記の方法でも製造することができる。
アミノ酸又はペプチド(56)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、N末端をP11で、側鎖のカルボキシ基、水酸基又はアミノ基をP12で保護したアミノ酸又はペプチド(41)と反応させることによりペプチド(59)を製造することができる。アミノ酸又はペプチド(56)とアミノ酸又はペプチド(41)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。ここでアミノ酸又はペプチド(56)のカルボキシ基の保護基P14と、アミノ酸又はペプチド(41)の保護基P11及びP12としては、上述のとおりであるが、互いに異なる方法又は条件で除去できる必要がある。例えばP11が9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基であり、P12がカルボキシ基の保護基であればtert-ブチル基等、水酸基の保護基であればメトキシメチル基等、アミノ基の保護基であればtert-ブチルオキシカルボニル基等であり、Pがベンジル基である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。側鎖の官能基の保護基Pは酸性条件に付すことによって脱保護可能な保護基が好ましいが、これに限定されることはなく、保護する化合物のアミノ基、カルボキシ基又は水酸基の性質等に応じて上述したものから選択すればよく、それらの保護基の切断に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られたペプチド(59)のN末端の保護基P11を脱保護させることによりペプチド(60)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
カルボン酸誘導体(11)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、得られたペプチド(60)と反応させることにより化合物(57)を製造することができる。カルボン酸誘導体(11)とペプチド(60)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
化合物(42)は例えば下記の方法でも製造することができる。
上述のペプチド(59)のC末端の保護基P14を脱保護させることによりペプチド(61)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られたペプチド(61)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、上述の化合物(7)と反応させることにより化合物(42)を製造することができる。ペプチド(61)と化合物(7)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0274】
11.製造方法11
式(2)で示される製造中間体のうち、リンカーが、-L-L-L-で示される構造であり、Lが、そのN末端が親水性アミノ酸であって、グリシン以外の親水性アミノ酸をN末端に有するペプチド残基である場合は下記の方法によっても製造することができる。
【0275】
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
【0276】
[式中、は、L'は、Lの末端がマレイミジル基又はハロアセチル基に変換された構造であり、Lは-Lp1-Lp2-からなる構造を示し、P10、P11、P12、及びP14は保護基を示す。]
【0277】
Lは、Lp1及びLp2を結合させて形成されるため、LのN末端の親水性アミノ酸はLp1由来となるので、Lp1はN末端が親水性アミノ酸であるものを採用すればよい。なお、親水性アミノ酸は複数個であってよい。また、Lp2に親水性アミノ酸があるものを採用すれば、その位置に応じて、LのN末端又はN末端とそれ以外の位置に複数個の親水性アミノ酸を含むLを製造することができる。
製造方法10に記載のN末端をP10で保護したペプチド又はアミノ酸(38)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、化合物(4)又はその塩に反応させることにより、化合物(62)を製造することができる。ペプチド又はアミノ酸(38)と化合物(4)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は反応を阻害しないものであればよく、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。保護基P10は、化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよく、アミノ基を保護する化合物の性質等に応じて選択すればよい。また、ペプチド合成に通常用いられているように、ペプチド又はアミノ酸(38)を構成するアミノ酸又はペプチドを順次反応と脱保護を繰り返し、伸長させて化合物(62)を製造することもできる。
得られた化合物(62)のアミノ基の保護基P10を脱保護させることにより化合物(63)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
製造方法10に記載の、N末端をP11で、側鎖のカルボキシ基、水酸基、又はアミノ基をP12で保護したアミノ酸又はペプチド(41)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、得られた化合物(63)に反応させることにより、化合物(64)を製造することができる。アミノ酸又はペプチド(41)と化合物(63)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。保護基P11及びP12としては、製造方法10に記載したとおりである。また、ペプチド合成に通常用いられているように、化合物(64)は構成するアミノ酸又はペプチドを順次反応、脱保護を繰り返し、伸長させて製造することもできる。
得られた化合物(64)のアミノ基の保護基P11を脱保護させることにより化合物(65)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
カルボン酸誘導体(11)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、得られた化合物(65)に反応させることにより、化合物(66)を製造することができる。カルボン酸誘導体(11)と化合物(65)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(66)のカルボキシ基又は水酸基、アミノ基の保護基P12を脱保護させることにより化合物(2)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
【0278】
化合物(64)は例えば下記の方法でも製造することができる。
製造方法10に記載のペプチド(61)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、化合物(4)又はその塩に反応させることにより、化合物(64)を製造することができる。ペプチド(61)と化合物(4)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0279】
化合物(66)は例えば下記の方法でも製造することができる。
製造方法10に記載の化合物(58)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、塩基存在下、化合物(4)と反応させることにより、又は製造方法10に記載のアミノ酸又はペプチド(55)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、塩基存在下、上述の化合物(63)と反応させることにより、化合物(66)を製造することができる。それぞれのペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0280】
12.製造方法12
式(2)で示される製造中間体のうち、リンカーが、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-又は-L-L-L-のいずれかの構造を有し、Lが、そのN末端が親水性アミノ酸であって、グリシン以外の親水性アミノ酸をN末端に有するペプチド残基である場合は、例えば下記の方法によっても製造することができる。
【0281】
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
[式中、L'は、Lの末端がマレイミジル基、ハロアセチル基、又は(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-(CH2)n-C(=O)-に変換された構造であり、Lは-Lp1-Lp2-からなる構造を示し、P11、P15は、保護基を示す。]
【0283】
式(2)で示される製造中間体には、リンカーが、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-で示される構造と、-L-L-L-で示される構造の二つの態様がある。
リンカーが、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-で示される構造の化合物(2)又は(2b)は以下のように製造することができる。
化合物(67)は製造方法10に記載の化合物(42)と同様に合成することができるが、化合物(42)と異なり、そのアミノ基の保護基P11と側鎖の官能基の保護基P15を異なる方法又は条件で除去できる必要はなくてもよい。側鎖の官能基はカルボキシ基又は水酸基であり、そのアミノ基の保護基P11と側鎖のカルボキシ基又は水酸基の保護基P15を同時に脱保護させることもできる。例えばP11がtert-ブチルオキシカルボニル基であり、P15がtert-ブチル基やトリチル基、或はP11がベンジルオキシカルボニル基であり、P15がベンジル基等である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。それらの保護基は、保護する化合物のアミノ基、カルボキシ基、又は水酸基の性質等に応じて化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよく、それらの保護基の切断に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。化合物(67)は、上記の性質を満たす保護されたアミノ酸又はペプチドを用いれば、製造方法10と同様に合成することができる。
化合物(67)の保護基P11、P15を順次又は同時に脱保護させることにより化合物(68)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
化合物(68)は、Lの親水性側鎖の官能基は特に保護されていないが、塩基存在下、活性エステル、混合酸無水物等に誘導した化合物(11)又は(11b)と反応させることにより、化合物(2)又は(2b)を製造することができる。それぞれのペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
リンカーが、-L-L-L-で示される構造の化合物(2)又は(2b)は以下のように製造することができる。
化合物(69)も製造方法11に記載の化合物(64)と同様に合成することができるが、化合物(64)と異なり、そのアミノ基の保護基P11と側鎖の官能基の保護基P15を異なる方法又は条件で除去できる必要はなくてもよい。側鎖の官能基はカルボキシ基又は水酸基であり、そのアミノ基の保護基P11と側鎖のカルボキシ基又は水酸基の保護基P15を同時に脱保護させることもできる。例えばP11がtert-ブチルオキシカルボニル基であり、P15がtert-ブチル基やトリチル基、或はP11がベンジルオキシカルボニル基であり、P15がベンジル基等である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。それらの保護基は、保護する化合物のアミノ基、カルボキシ基又は水酸基の性質等に応じて化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよく、それらの保護基の切断に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。化合物(69)は、上記の性質を満たす保護されたアミノ酸又はペプチドを用いれば、製造方法11と同様に合成することができる。
化合物(69)の保護基P11、P15を順次又は同時に脱保護させることにより化合物(70)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
化合物(70)は、Lの親水性側鎖の官能基は特に保護されていないが、塩基存在下、活性エステル、混合酸無水物等に誘導した化合物(11)又は(11b)と反応させることにより、化合物(2)又は(2b)を製造することができる。それぞれのペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0284】
13.製造方法13
製造方法11に示される化合物(64)のうち、リンカー-L-が、-Lp1-Gly-Gly-Phe-Gly-からなる構造を有する場合は下記の方法によっても製造することができる。
【0285】
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【0286】
[式中、P11、P12は、保護基を示す。]
【0287】
製造方法10に記載のアミノ酸又はペプチド(41)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド(国際公開第97/46260号に記載された医薬化合物のフリー体)(71)又はその塩と反応させることにより化合物(72)を製造することができる。アミノ酸又はぺプチド(41)と化合物(71)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。N末端の保護基P11、側鎖の官能基の保護基P12としては、製造方法10にて上述のとおりである。なお、側鎖の官能基の保護基P12はなくてもよく、N末端のみを保護したアミノ酸又はペプチド(41)を用いて反応を行い、化合物(72)を得ることができる。
【0288】
14.製造方法14
式(2)又は(2b)で示される化合物のうち、リンカーが、-L-L-L-で示される構造の化合物又はそれらの薬理上許容される塩は、例えば下記の方法によって製造することができる。
【0289】
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
[式中、L'は、Lの末端がマレイミジル基、末端ハロアセチル基、又は(Pyrrolidine-2,5-dione-N-yl)-O-C(=O)-(CH2)n4-C(=O)-に変換された構造であり、Lは-Lp1-Lp2-からなる構造を示し、P14及びP16は、保護基を示す。]
【0291】
ペプチド(73)は、そのN末端はP16で保護している。ペプチド(73)は、ぺプチド合成に通常用いられているように、その構成するアミノ酸又はペプチドを順次縮合反応と脱保護を繰り返して合成できる。
ペプチド(73)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、化合物(4)又はその塩に反応させることにより、化合物(74)を製造することができる。ペプチド(73)と化合物(4)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。保護基P16は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
また、化合物(74)は、N末端をP16で保護したアミノ酸又はペプチド(75)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、製造方法11に記載の化合物(63)に反応させることによっても製造することができる。アミノ酸又はペプチド(75)と化合物(63)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。保護基P16は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(74)のアミノ基の保護基P16を脱保護させることにより化合物(76)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
カルボン酸誘導体(11)又は(11b)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、得られた化合物(76)に反応させることにより、化合物(2)又は(2b)を製造することができる。カルボン酸誘導体(11)又は(11b)と化合物(76)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
化合物(2)は下記の方法でも製造することができる。
化合物(77)は、製造方法10に記載の化合物(55)と同様に合成することができる。製造方法10に記載したアミノ酸又はぺプチド(56)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、化合物(77)に反応させることにより、化合物(78)を製造することができる。ここで、アミノ酸又はペプチド(56)は、そのC末端がP14で保護されている。アミノ酸又はペプチド(56)と化合物(77)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
化合物(78)は、化合物(11)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、C末端をP14で保護したペプチド(79)に反応させることによっても製造することができる。ペプチド(79)はぺプチド合成に通常用いられているように、その構成するアミノ酸又はペプチドを順次縮合反応と脱保護を繰り返して合成できる。ペプチド(79)と化合物(11)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。保護基P14は、酸条件で脱保護可能な保護基が好ましいが、これに限定されることはなく、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(78)のカルボキシ基の保護基P14を脱保護させることにより化合物(80)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
化合物(80)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、化合物(4)又はその塩に反応させることにより、化合物(2)を製造することができる。化合物(80)と化合物(4)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
他に化合物(2)は下記の方法でも製造することができる。
製造方法11に記載の化合物(63)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、塩基存在下、化合物(77)に反応させることにより、化合物(2)を製造することができる。化合物(77)と化合物(63)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0292】
15.製造方法15
製造方法2に記載される式(2a)で示される製造中間体であって、L'が、Lの末端がメルカプトアルカノイル基に変換された構造である場合は、下記の方法によって製造することができる。
【0293】
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
【0294】
[式中、LはLp1-Lp2からなる構造を示し、P、P12、P14、P17は、保護基を示す。]
【0295】
式(2a)で示される製造中間体には、リンカーが、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-で示される構造と、-L-L-L-で示される構造の二つの態様がある。
リンカーが、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-で示される構造の化合物(2a)は以下のように製造することができる。
末端のメルカプト基をP17で保護したカルボン酸化合物(81)を活性エステル又は混合酸無水物等に誘導し、製造方法10に記載の化合物(43)に反応させることにより、化合物(82)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。メルカプト基の保護基P17としては、有機合成化学においてメルカプト基の保護基として通常用いられている保護基を使用すればよく、具体的にはS-メチルスルフィド基、S-エチルスルフィド基、S-2-ピリジルスルフィド基等のスルフィド基、アセチル基等のエステル基、ベンジル基、9-フルオレニルメチル基、トリチル基等のアリールメチルエーテル基、S-2-シアノエチル基等のエチルエーテル基等から適宜選択して使用すればよい。この場合に、Lp1の側鎖のアミノ基、カルボキシ基又は水酸基の保護基P12としては、酸性条件に付すことによって脱保護可能な保護基が好ましいが、これに限定されることはなく、保護する化合物のアミノ基、カルボキシ基又は水酸基の性質等に応じて上述したものから選択して使用すればよいが、メルカプト基の保護基P17は、Lp1の側鎖のカルボキシ基又は水酸基、アミノ基の保護基P12とは異なる方法又は条件で除去できる必要がある。例えばカルボキシ基の場合には保護基P12がtert-ブチル基であり、保護基P17がS-メチルスルフィド基である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。また、保護基P17は存在しなくともよく、この場合は化合物(82)のメルカプト基は無保護の状態で存在する。
得られた化合物(82)のLp1の側鎖のカルボキシ基又は水酸基、アミノ基の保護基P12を脱保護させることにより化合物(83)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(83)のメルカプト基の保護基P17を脱保護させることにより化合物(2a)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
化合物(82)は下記の方法でも製造することができる。
上述のメルカプト基をP14で保護したカルボン酸化合物(81)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、製造方法10に記載の化合物(50)と反応させることにより、化合物(84)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基及び溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。保護基P12及びP17は上述のとおりであり、カルボキシ基の保護基Pとしては、化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよいが、メルカプト基の保護基P17及び側鎖の官能基の保護基P12は、カルボキシ基の保護基Pとは異なる方法又は条件で除去できる必要がある。例えばP12がカルボキシ基の保護基であればtert-ブチル基であり、P17がS-メチルスルフィド基、Pがアリル基である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。また、P17は存在しなくともよく、この場合は化合物(84)のメルカプト基は無保護で存在する。
得られた化合物(84)のカルボキシ基の保護基Pを脱保護させることにより化合物(85)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
化合物(85)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、化合物(4)と反応させることにより化合物(82)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
リンカーが、-L-L-L-で示される構造の化合物(2a)であり、Lが、そのN末端が親水性アミノ酸であって、グリシン以外の親水性アミノ酸をN末端に有するペプチド残基である場合には、以下のように製造することができる。
上述のメルカプト基をP17で保護したカルボン酸化合物(81)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、製造方法11に記載の化合物(65)に反応させることにより、化合物(86)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基及び溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。保護基P12及びP17は上述のとおりである。
化合物(86)は例えば下記の方法でも製造することができる。
メルカプト基をP17で保護したカルボン酸化合物(81)を活性エステル又は混合酸無水物等に誘導し、製造方法10に記載のペプチド(60)に反応させることにより、化合物(87)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。保護基P12、P14及びP17は上述のとおりであり、化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよいが、メルカプト基の保護基P17及び側鎖の官能基の保護基P12は、カルボキシ基の保護基P14とは異なる方法又は条件で除去できる必要がある。例えばP12がカルボキシ基の保護基であればtert-ブチル基であり、P17がS-メチルスルフィド基、P14がアリル基である組み合わせ等を代表的なものとして挙げることができる。また、P17は存在しなくともよく、この場合は化合物(87)のメルカプト基は無保護で存在する。
得られた化合物(87)のペプチドのカルボキシ基の保護基P14を脱保護させることにより化合物(88)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(88)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、塩基存在下、化合物(4)又はその塩と反応させることにより化合物(86)を製造することができる。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基及び溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(86)のLP1の側鎖の保護基Pを脱保護させることにより化合物(89)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(89)のメルカプト基の保護基P17を脱保護させることにより化合物(2a)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
リンカーが、-L-L-L-で示される構造の化合物(2a)であり、Lが、そのC末端が2又は3以上のグリシンからなるオリゴペプチドであって薬物に結合し、かつN末端が親水性アミノ酸となる場合であってもグリシン以外の親水性アミノ酸とはならないペプチド残基である場合には、以下のように製造することができる。
カルボン酸化合物(81)を活性エステル、又は混合酸無水物等に誘導し、製造方法14に記載の化合物(76)に反応させることにより、化合物(2a)を製造することができる。ここで、メルカプト基はP17で保護してなくてもよい。この反応はペプチド合成に通常用いる反応試薬や条件を準用すればよく、反応条件や試薬、塩基及び溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0296】
16.製造方法16
式(2)で示される製造中間体のうち、L1’が、Lの末端が(maleimid-N-yl)-CH[-(CH2)n3-COOH]-C(=O)-に変換された構造である場合は、下記の方法によって製造することができる。
【0297】
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
[式中、P18、P19は、保護基を示す。]
【0299】
式(2)で示される製造中間体には、リンカーが、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-で示される構造と、-L-L-L-で示される構造の二つの態様がある。
リンカーが、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-で示される構造の化合物(2)は以下のように製造することができる。
側鎖のカルボキシ基をP18で保護したアミノ酸(90)とN-メトキシカルボニルマレイミド(91)を水中、重曹等の塩基存在下、-40℃から100℃で反応させることにより、(maleimid-N-yl)-化した化合物(92)を製造することができる。マレイミジル化合物はアミノ基を有する化合物からN-メトキシカルボニルマレイミドを用いて公知の方法(例えば、Keller, O.; Rudinger, J. Helv. Chem. Acta 1975, 58(2), 531-541.)又はそれに準ずる方法により合成することができる。カルボキシ基の保護基P18としては、有機合成化学においてカルボキシ基の保護基として通常用いられている保護基を使用すればよく、酸性条件に付すことによって脱保護可能な保護基が好ましいが、これに限定されることはない。
末端のアミノ基をP19で保護した化合物(93)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、塩基存在下、製造方法12に記載した化合物(68)と反応させることにより化合物(94)を製造することができる。化合物(93)と化合物(68)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。化合物(93)のアミノ基の保護基P19は化合物(6)の保護基で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(94)のアミノ基の保護基P19を脱保護させることにより化合物(95)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
上述した化合物(92)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、塩基存在下、得られた化合物(95)と反応させることにより化合物(96)を製造することができる。化合物(92)と化合物(95)のアミド結合形成の反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(96)のカルボキシ基の保護基P18を脱保護させることにより化合物(2)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
リンカーが、-L-L-L-で示される構造の化合物(2)は以下のように製造することができる。
同様に末端のアミノ基をP12で保護した化合物(93)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、塩基存在下、製造方法12に記載した化合物(70)と反応させることにより化合物(97)を製造することができる。化合物(93)と化合物(70)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。保護基P19は上述のとおりである。
得られた化合物(97)のアミノ基の保護基P19を脱保護させることにより化合物(98)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
上述した化合物(92)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、塩基存在下、得られた化合物(98)と反応させることにより化合物(99)を製造することができる。化合物(92)と化合物(98)のアミド結合形成の反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(99)のカルボキシ基の保護基P18を脱保護させることにより化合物(2)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
【0300】
17.製造方法17
式(2)で示される製造中間体のうち、L1’が、Lの末端がマレイミジル基又はハロアセチル基に変換された構造であり、Lが-N[-(CH2CH2-O)n-CH2CH2-OH]-CH2-C(=O)-であるものは、下記の方法によって製造することができる。
【0301】
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
【0302】
[式中、P20は、保護基を示し、Eは、脱離基を示す。]
【0303】
式(2)で示される製造中間体には、リンカーが、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-で示される構造と、-L-L-L-で示される構造の二つの態様がある。
リンカーが、-L-L-L-NH-(CH2)n-L-L-L-で示される構造の化合物(2)は以下のように製造することができる。
C末端をP20で保護したグリシン誘導体(100)を、塩基存在下、化合物(101)と反応させることにより化合物(102)を製造することができる。カルボキシ基の保護基P20は酸性条件に付すことによって脱保護可能な保護基が好ましいが、これに限定されることはない。化合物(101)の脱離基Eはp-トルエンスルホネート、メチルスルホネート、トリフルオロメチルスルホネート等、スルホン酸エステルのほか、ヨウ素、臭素、塩素等ハロゲン化物等を挙げることができる。この反応はN-アルキル化に通常用いる反応条件を準用すればよく、塩基、溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから選択すればよい。
カルボン酸誘導体(103)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、得られた化合物(102)に反応させることにより、化合物(104)を製造することができる。カルボン酸誘導体(103)と化合物(102)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(104)のカルボキシ基の保護基P13を脱保護させることにより化合物(105)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(105)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、製造方法12に記載の化合物(68)に反応させることにより、化合物(2)を製造することができる。カルボン酸誘導体(105)と化合物(68)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
リンカーが、-L-L-L-で示される構造の化合物(2)は以下のように製造することができる。
同様に、化合物(105)を活性エステル、混合酸無水物、又は酸ハロゲン化物等に誘導し、製造方法12に記載の化合物(70)に反応させることにより、化合物(2)を製造することができる。カルボン酸誘導体(105)と化合物(70)のアミド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
【0304】
18.製造方法18
製造方法4に示される化合物(10)のうち、-L-L-L-が、-N(-Q-H)-(CH2)n8-CO-からなる構造を有する場合は下記の方法によっても製造することができる。
【0305】
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
【0306】
[式中、-Q-は、単結合、-CH2-、-(CH2)-O-、又は-(CH2)-COO-を示し、P、P21、P22、P23は、保護基を、E、Eは、脱離基を示す。]
片方の末端アミノ基をP21保護されたアルキレンジアミン(106)を、塩基存在下、化合物(107)と反応させることにより化合物(108)を製造することができる。アミノ基の保護基P21は酸性条件に付すことによって脱保護可能な保護基が好ましいが、これに限定されることはない。カルボキシ基の保護基P22はベンジル基等を代表的なものとして挙げることができる。それらの保護基は、保護する化合物の性質等に応じて選択すればよく、それらの保護基の除去に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。化合物(107)の脱離基E及び化合物(109)もしくは化合物(117)の脱離基Eはヨウ素、臭素、塩素等ハロゲン化物のほか、p-トルエンスルホネート、メチルスルホネート、トリフルオロメチルスルホネート等、スルホン酸エステル等を挙げることができる。この反応はN-アルキル化に通常用いる反応条件を準用すればよく、塩基、溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから選択すればよい。
得られた化合物(108)を、塩基存在下、化合物(109)と反応させることにより化合物(110)を製造することができる。化合物(108)と化合物(109)のアミノアルキルを形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(108)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。保護基P23は、アミノ基への保護基である場合には、塩基性条件に付すことによって脱保護可能な保護基が好ましいが、有機化合物の合成に通常用いられる保護基で保護されていてよい。具体的には化合物(6)の合成で述べたものから選択すればよい。
得られた化合物(110)のカルボキシ基の保護基P22を脱保護させることにより化合物(111)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(111)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、化合物(4)又はその塩に反応させることにより、化合物(112)を製造することができる。カルボン酸(111)と化合物(4)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は反応を阻害しないものであればよく、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(112)のアミノ基の保護基P21を脱保護させることにより化合物(113)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(113)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、製造方法4に記載の化合物(8)又はその塩に反応させることにより、化合物(114)を製造することができる。ペプチド又はアミノ酸(8)と化合物(113)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は反応を阻害しないものであればよく、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(114)の保護基P23を脱保護させることにより化合物(115)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
【0307】
化合物(108)は下記の方法でも製造することができる。
片方の末端アミノ基をP21保護されたアルキレンジアミン(106)を、塩基存在下、化合物(116)と反応させることにより化合物(108)を製造することができる。アミノ基の保護基P21は酸性条件に付すことによって脱保護可能な保護基が好ましいが、これに限定されることはない。カルボキシ基の保護基P22はベンジル基等を代表的なものとして挙げることができる。それらの保護基は、保護する化合物の性質等に応じて選択すればよく、それらの保護基の除去に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。この反応は有機合成に通常用いる反応条件を準用すればよく、塩基、溶媒は化合物(6)の合成で述べたものから選択すればよい。
【0308】
化合物(115)は下記の方法でも製造することができる。
化合物(108)を、塩基存在下、化合物(117)と反応させることにより化合物(118)を製造することができる。化合物(108)と化合物(117)のアミノアルキルを形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は、化合物(108)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(118)のカルボキシ基の保護基P22を脱保護させることにより化合物(119)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(119)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、化合物(4)又はその塩に反応させることにより、化合物(120)を製造することができる。カルボン酸(119)と化合物(4)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は反応を阻害しないものであればよく、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(120)のアミノ基の保護基P21を脱保護させることにより化合物(121)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(121)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、製造方法4に記載の化合物(8)又はその塩に反応させることにより、化合物(122)を製造することができる。ペプチド又はアミノ酸(8)と化合物(121)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は反応を阻害しないものであればよく、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(122)の保護基Pを脱保護させることにより化合物(115)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
【0309】
化合物(122)は下記の方法でも製造することができる。
化合物(112)のアミノ基の保護基P21及びP23を脱保護させることにより化合物(123)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
得られた化合物(124)を活性エステル、混合酸無水物等に誘導し、製造方法4に記載の化合物(8)又はその塩に反応させることにより、化合物(124)を製造することができる。ペプチド又はアミノ酸(8)と化合物(123)のペプチド結合を形成する反応条件や試薬、塩基、及び溶媒は反応を阻害しないものであればよく、化合物(6)の合成で述べたものから適宜選択して使用すればよい。
得られた化合物(124)の保護基Pを脱保護させることにより化合物(122)を製造することができる。その保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。
なお、製造方法1から製造方法18の中間体の化合物はいずれも塩となってもよい。
【0310】
本発明の抗体−薬物コンジュゲートは、大気中に放置したり、又は再結晶や精製操作をすることにより、水分を吸収し、或は吸着水が付着する等して、水和物になる場合があり、その様な水を含む化合物及び塩も本発明に包含される。
また、本発明には、種々の放射性又は非放射性同位体でラベルされた化合物も包含される。本発明の抗体−薬物コンジュゲートを構成する原子の1以上に、原子同位体の非天然割合も含有し得る。原子同位体としては、例えば、重水素(2H)、トリチウム(3H)、ヨウ素-125(125I)、又は炭素-13(13C)等を挙げることができる。また、本発明化合物は、例えば、トリチウム(3H)、ヨウ素-125(125I)、又は炭素-14(14C)の様な放射性同位体で放射性標識され得る。放射性標識された化合物は、治療又は予防剤、研究試薬、例えば、アッセイ試薬、及び診断剤、例えば、インビボ画像診断剤として有用である。本発明の抗体−薬物コンジュゲートの全ての同位体変異種は、放射性であると否とを問わず、本発明の範囲に包含される。
【0311】
[医薬]
本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートは、癌細胞に対して細胞傷害活性を示すことから、医薬として、特に癌に対する治療剤及び/又は予防剤として使用することができる。
すなわち、本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートは、癌治療の主要な治療法である化学療法のための薬剤として選択して使用することができ、その結果として、癌細胞の成長を遅らせ、増殖を抑え、さらには癌細胞を破壊することができる。これ等によって、癌患者において、癌による症状からの解放や、QOLの改善を達成でき、癌患者の生命を保って治療効果が達成される。癌細胞の破壊には至らない場合であっても、癌細胞の増殖の抑制やコントロールによって癌患者においてより高いQOLを達成しつつより長期の生存を達成させることができる。
このような薬物療法においての薬物単独での使用の他、アジュバント療法において他の療法と組み合わせる薬剤としても使用でき、外科手術や、放射線療法、ホルモン療法等と組み合わせることができる。さらにはネオアジュバント療法における薬物療法の薬剤として使用することもできる。
以上のような治療的使用の他、微細な転移癌細胞の増殖を押さえ、さらには破壊する効果も期待することができる。特に原発性の癌細胞においてHER2の発現が確認されたときに本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートを投与することよって癌転移の抑制や、予防効果を期待することができる。例えば、転移過程で体液中にある癌細胞を抑制し破壊する効果や、いずれかの組織に着床した直後の微細な癌細胞に対する抑制、破壊等の効果が期待できる。したがって、特に外科的な癌の除去後においての癌転移の抑制、予防効果が期待できる。
本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートは、患者に対しては全身療法として投与する他、癌組織に局所的に投与して治療効果を期待することができる。
【0312】
本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートが適用される癌の種類としては、肺癌、尿路上皮癌、大腸癌、前立腺癌、卵巣癌、膵癌、乳癌、膀胱癌、胃癌、胃腸間質腫瘍、子宮頸癌、食道癌、扁平上皮癌、腹膜癌、肝臓癌、肝細胞癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜癌、子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌、外陰部癌、甲状腺癌、又は陰茎癌等を挙げることができる。本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートは、治療対象となる癌細胞において、抗体−薬物コンジュゲート中の抗体が認識できるHER2タンパクを発現している癌細胞が治療対象となる。本明細書において、「HER2蛋白を発現している癌」とは、その細胞表面にHER2蛋白を有する細胞を含む癌である。HER2蛋白はさまざまなヒトの腫瘍において過剰発現しており、HER2蛋白の過剰発現を評価する免疫組織化学染色法(IHC)やHER2遺伝子の増幅を評価する蛍光in situハイブリダイゼーション法(FISH)等、この分野で通常実施される方法を用いて評価することができる。
また、本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートは、その抗HER2抗体が癌細胞表面で発現しているHER2蛋白を認識し、さらに内在化することによって抗腫瘍効果が発現されることから、本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートの治療対象は「HER2蛋白を発現している癌」に限定されることはなく、例えば白血病、悪性リンパ腫、形質細胞種、骨髄腫、又は肉腫も治療対象とすることができる。
【0313】
本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートは、哺乳動物に対して好適に投与することができるが、より好ましくはヒトである。
【0314】
本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートが含まれる医薬組成物において使用される物質としては、投与量や投与濃度において、この分野において通常使用される製剤添加物その他から適宜選択して適用することができる。
【0315】
本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートは、1種以上の薬学的に適合性の成分を含む薬学的組成物として投与され得る。例えば、上記薬学的組成物は、代表的には、1種以上の薬学的キャリア(例えば、滅菌した液体)を含む。ここで液体には、例えば、水及び油(石油、動物起源、植物起源、又は合成起源の油)が含まれる。油は、例えば、ラッカセイ油、大豆油、鉱油、ゴマ油等であってよい。水は、上記薬学的組成物が静脈内投与される場合に、より代表的なキャリアである。食塩水溶液、並びにデキストロース水溶液及びグリセロール水溶液もまた、液体キャリアとして、特に、注射用溶液のために使用され得る。適切な薬学的賦形剤は、この分野で公知のものから適宜選択することができる。上記組成物はまた、所望であれば、微量の湿潤剤もしくは乳化剤、又はpH緩衝化剤を含み得る。適切な薬学的キャリアの例は、E.W.Martinによる「Remington’s Pharmaceutical Sciences」に記載される。その処方は、投与の態様に対応する。
【0316】
種々の送達システムが公知であり、本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートを投与するために使用され得る。導入方法としては、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、及び皮下の経路を挙げることができるが、これらに限定されることはない。投与は、例えば、注入又はボーラス注射によるものであり得る。特定の好ましい実施形態において、上記リガンド薬物結合体の投与は、注入によるものである。非経口的投与は、好ましい投与経路である。
【0317】
代表的実施形態において、上記薬学的組成物は、ヒトへの静脈内投与に適合した薬学的組成物として、常習的手順に従って処方される。代表的には、静脈内投与のための組成物は、滅菌の等張性の水性緩衝液中の溶液である。必要である場合、上記医薬はまた、可溶化剤及び注射部位での疼痛を和らげるための局所麻酔剤(例えば、リグノカイン)を含み得る。一般に、上記成分は、例えば、活性剤の量を示すアンプル又はサシェ等に密封してシールされた容器中の乾燥凍結乾燥粉末又は無水の濃縮物として、別個に、又は単位剤形中で一緒に混合して、のいずれかで供給される。上記医薬が注入によって投与される形態の場合、それは、例えば、滅菌の製薬グレードの水又は食塩水を含む注入ボトルで投薬され得る。上記医薬が注射によって投与される場合、注射用滅菌水又は食塩水のアンプルは、例えば、上記成分が投与前に混合され得るように、提供され得る。
【0318】
本発明の医薬組成物は、本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートのみを含む医薬組成物であってもよいし、抗HER2抗体−薬物コンジュゲート及び少なくとも一つのこれ以外の癌治療剤を含む医薬組成物であってもよい。本発明の抗HER2抗体−薬物コンジュゲートは、他の癌治療剤と共に投与することもでき、これによって抗癌効果を増強させることができる。この様な目的で使用される他の抗癌剤は、抗体−薬物コンジュゲートと同時に、別々に、或は連続して個体に投与されてもよいし、それぞれの投与間隔を変えて投与してもよい。この様な癌治療剤として、5-FU、pertuzumab、carboplatin、cisplatin、gemcitabine、capecitabine、irinotecan(CPT-11)、paclitaxel、docetaxel、pemetrexed、sorafenib、vinblastin、vinorelbine、everolims、tanespimycin、bevacizumab、oxaliplatin、lapatinib、ado-trastuzumab emtansine(T-DM1)又は国際公開第2003/038043号に記載の薬剤、更にLH-RHアナログ(リュープロレリン、ゴセレリン等)、エストラムスチン・フォスフェイト、エストロジェン拮抗薬(タモキシフェン、ラロキシフェン等)、アロマターゼ阻害剤(アナストロゾール、レトロゾール、エキセメスタン等)等を挙げることができるが、抗腫瘍活性を有する薬剤であれば限定されることはない。
【0319】
この様な医薬組成物は、選択された組成と必要な純度を持つ製剤として、凍結乾燥製剤或は液状製剤として製剤化すればよい。凍結乾燥製剤として製剤化する際には、この分野において使用される適当な製剤添加物が含まれる製剤であってもよい。また液剤においても同様にして、この分野において使用される各種の製剤添加物を含む液状製剤として製剤化することができる。
【0320】
医薬組成物の組成及び濃度は投与方法によっても変化するが、本発明の医薬組成物に含まれる抗HER2抗体−薬物コンジュゲートは、抗体−薬物コンジュゲートの抗原に対する親和性、すなわち、抗原に対する解離定数(Kd値)の点において、親和性が高い(Kd値が低い)ほど、少量の投与量であっても薬効を発揮させことができる。したがって、抗体−薬物コンジュゲートの投与量の決定に当たっては、抗体−薬物コンジュゲートと抗原との親和性の状況に基づいて投与量を設定することもできる。本発明の抗体−薬物コンジュゲートをヒトに対して投与する際には、例えば、約0.001〜100mg/kgを1回或は1〜180日間に1回の間隔で複数回投与すればよい。
【実施例】
【0321】
以下に示す実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、これらはいかなる意味においても限定的に解釈されるものではない。また、本明細書において、特に記載のない試薬、溶媒及び出発材料は、市販の供給源から容易に入手可能である。
【0322】
参考例1 トラスツズマブの調製
Herceptin(Genentech, Inc.)440mg/バイアルの14本分を陽イオン交換クロマトグラフィーバッファーA(25mM Citrate buffer,30mM NaCl,pH5.0)の2Lに溶解し、0.2μmフィルター(Millipore Co.:Stericup 0.22μm,GVPVDF Membrane)にてろ過を行った。陽イオン交換クロマトグラフィーカラム(SP Sepharose HP 240ml,XK50カラム)に試料を供し、陽イオン交換クロマトグラフィーバッファーB(25mM Citrate buffer,500mM NaCl,pH5.0)にてNaCl濃度30mM〜500mMの直線勾配(リニアグラディエント)により溶出させ、IgGモノマーを分画した。サイズ排除クロマトグラフィー分析により、モノマー高純度98%以上のサンプルを合わせ、UF30K(Millipore Co.:PELLICON XL Filter,BIOMAX 30K,PXB030A50)による濃縮及びCBSバッファー(10mM Citrate/140mM NaCl,pH6.0)に置換した。CBSバッファーに置換したサンプルは0.2μmフィルター(Sartorius:Minisart-Plus 0.2μm,17823K)にてろ過を行った。
【0323】
参考例2 トラスツズマブエムタンシンの製造 T-DM1
抗体のSMCC化:参考例1にて作成したトラスツズマブを製造方法1に記載した共通操作C-2(緩衝液としてPBS6.5/EDTAを使用)、共通操作A及び共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、PBS6.5/EDTAにバッファー交換し、トラスツズマブ(160.0mg)がPBS6.5/EDTA(7.60mL)に溶解した溶液を15mLポリプロピレン製チューブに用意した。次いでSMCC(1.84mg)のDMSO溶液(0.40mL;抗体一分子に対して約5.1当量相当)を室温で添加し、反応溶液の抗体濃度を20mg/mLに調整してチューブ・ローテーター(MTR-103、アズワン株式会社)を用いて室温で2時間反応させた。この反応液を共通操作D-2(緩衝液としてPBS6.5/EDTAを使用)に従った精製を行い、SMCC誘導化された抗体を154.9mg含む溶液を12mL得た。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:50mLポリプロピレン製チューブに入れた上記溶液へPBS6.5/EDTA(2.56mL)及びN-デアセチル-N-(3-メルカプト-1-オキソプロピル)-メイタンシン(4.67mg;DM1、Journal of Medicinal Chemistry、2006年、49巻、14号、4392項)のDMA(ジメチルアセトアミド)溶液(0.93mL;SMCC誘導化された抗体一分子に対して約5.8当量相当)を室温で添加し、反応溶液の抗体濃度を10mg/mLに調整してチューブ・ローテーターを用いて室温で16.5時間反応させた。
精製操作:上記溶液を、塩化ナトリウム(137mM)を含むリン酸ナトリウム緩衝液(10mM,pH6.5)を用いた共通操作D-1による精製を行い、目的の参考例化合物を含有する溶液を35mL得た。
特性評価:252nm及び280nmの二波長におけるUV吸光度を用いた共通操作Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:4.14mg/mL,抗体収量:144.9mg(91%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.0。
【0324】
実施例1 中間体(1)
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
工程1:tert-ブチル(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)カーバメート
4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸(0.237g,1.13mmoL)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、N-ヒドロキシスクシンイミド(0.130g,1.13mmoL)、及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.216g,1.13mmoL)を加えて1時間攪拌した。その反応溶液をエキサテカンのメタンスルホン酸塩(0.500g,0.94mmoL)、及びトリエチルアミン(0.157mL,1.13mmoL)を加えたN,N-ジメチルホルムアミド溶液(10mL)に滴下し、室温にて1日間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル=8:2(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.595g,定量的)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.31(9H,s),1.58(1H,t,J=7.2Hz),1.66(2H,t,J=7.2Hz),1.82-1.89(2H,m),2.12-2.21(3H,m),2.39(3H,s),2.92(2H,t,J=6.5Hz),3.17(2H,s),5.16(1H,d,J=18.8Hz),5.24(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.59-5.55(1H,m),6.53(1H,s),6.78(1H,t,J=6.3Hz),7.30(1H,s),7.79(1H,d,J=11.0Hz),8.40(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:621(M+H)
【0326】
工程2:4-アミノ-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]ブタンアミド
上記工程1で得た化合物(0.388g,0.61mmoL)をジクロロメタン(9mL)に溶解した。トリフルオロ酢酸(9mL)を加えて4時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(0.343g,定量的)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.79-1.92(4H,m),2.10-2.17(2H,m),2.27(2H,t,J=7.0Hz),2.40(3H,s),2.80-2.86(2H,m),3.15-3.20(2H,m),5.15(1H,d,J=18.8Hz),5.26(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.54-5.61(1H,m),6.55(1H,s),7.32(1H,s),7.72(3H,brs),7.82(1H,d,J=11.0Hz),8.54(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:521(M+H)
【0327】
実施例2 抗体−薬物コンジュゲート(2)
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【0328】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシン(0.081g,0.19mmoL)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、N-ヒドロキシスクシンイミド(0.021g,0.19moLL)、及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.036g,0.19mmoL)を加えて3.5時間攪拌した。その反応溶液を実施例1工程2で得た化合物(0.080g,0.15mmoL)を加えたN,N-ジメチルホルムアミド溶液(1.5mL)に滴下し、室温にて4時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル=8:2(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.106g,73%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.36(9H,s),1.71(2H,m),1.86(2H,t,J=7.8Hz),2.15-2.19(4H,m),2.40(3H,s),2.77(1H,dd,J=12.7,8.8Hz),3.02(1H,dd,J=14.1,4.7Hz),3.08-3.11(2H,m),3.16-3.19(2H,m),3.54(2H,d,J=5.9Hz),3.57-3.77(4H,m),4.46-4.48(1H,m),5.16(1H,d,J=19.2Hz),5.25(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.55-5.60(1H,m),6.53(1H,s),7.00(1H,t,J=6.3Hz),7.17-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.71(1H,t,J=5.7Hz),7.80(1H,d,J=11.0Hz),7.92(1H,t,J=5.7Hz),8.15(1H,d,J=8.2Hz),8.27(1H,t,J=5.5Hz),8.46(1H,d,J=8.2Hz).
MS(APCI)m/z:939(M+H)
【0329】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(1.97g,2.10mmoL)をジクロロメタン(7mL)に溶解した。トリフルオロ酢酸(7mL)を加えて1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、トルエンを加えて共沸させ、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(1.97g,99%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.71-1.73(2H,m),1.82-1.90(2H,m),2.12-2.20(4H,m),2.40(3H,s),2.75(1H,dd,J=13.7,9.4Hz),3.03-3.09(3H,m),3.18-3.19(2H,m),3.58-3.60(2H,m),3.64(1H,d,J=5.9Hz),3.69(1H,d,J=5.9Hz),3.72(1H,d,J=5.5Hz),3.87(1H,dd,J=16.8,5.9Hz),4.50-4.56(1H,m),5.16(1H,d,J=19.2Hz),5.25(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.55-5.60(1H,m),7.17-7.27(5H,m),7.32(1H,s),7.78-7.81(2H,m),7.95-7.97(3H,m),8.33-8.35(2H,m),8.48-8.51(2H,m).
MS(APCI)m/z:839(M+H)
【0330】
工程3:N-(tert-ブトキシカルボニル)-β-アラニルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(0.839g,1.00mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりにN-(tert-ブトキシカルボニル)-β-アラニンを用いて実施例1工程1と同様に反応させ、得られた粗生成物は精製せずに次の工程に用いた。
【0331】
工程4:β-アラニルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程3で得た粗生成物を、上記工程3と同様に反応させ、標記化合物(0.610g,67%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.67-1.77(2H,m),1.79-1.92(2H,m),2.09-2.22(4H,m),2.40(3H,s),2.46-2.55(2H,m),2.82-2.73(1H,m),2.95-3.13(5H,m),3.14-3.21(2H,m),3.55-3.80(6H,m),4.44-4.52(1H,m),5.20(2H,dd,J=35.0,19.0Hz),5.42(2H,s),5.53-5.60(1H,m),6.54(1H,s),7.14-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.67(2H,brs),7.72-7.78(1H,m),7.80(1H,d,J=11.0Hz),8.10-8.17(2H,m),8.29(1H,t,J=5.9Hz),8.42(1H,t,J=5.7Hz),8.47(1H,d,J=8.6Hz).
【0332】
工程5:N-(ブロモアセチル)-β-アラニルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
2-ブロモ酢酸(96.3mg,0.693mmoL)のジクロロメタン(4.5mL)溶液へ、N-ヒドロキシスクシンイミド(79.7mg,0.693mmoL)、1,3-ジイソプロピルカルボジイミド(0.107mL,0.693mmoL)を加えて室温で攪拌した。反応溶液を、上記工程4で得た化合物(473mg,0.462mmoL)、トリエチルアミン(0.154mL,1.11mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(4.5mL)溶液へ0℃で加え、室温で1時間攪拌した。反応溶液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[溶出溶媒:クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=85:15(v/v)]にて精製し、得られた固体をクロロホルム:メタノール:ジエチルエーテル混合溶媒にて洗浄することで、標記化合物(191mg,40%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.67-1.77(2H,m),1.79-1.92(2H,m),2.08-2.22(4H,m),2.33(2H,t,J=7.0Hz),2.40(3H,s),2.74-2.83(1H,m),2.99-3.12(3H,m),3.14-3.21(2H,m),3.24-3.30(2H,m),3.56-3.77(6H,m),3.82(2H,s),4.41-4.51(1H,m),5.20(2H,q,J=18.9Hz),5.42(2H,s),5.54-5.60(1H,m),6.54(1H,s),7.15-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.69-7.74(1H,m),7.80(1H,d,J=10.9Hz),8.06(1H,t,J=5.7Hz),8.13(1H,d,J=7.8Hz),8.21-8.34(3H,m),8.46(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1030,1032(M+H)
【0333】
工程6:抗体−薬物コンジュゲート(2)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-1及びB(280nm吸光係数として1.48mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.0/EDTAに置換し、10mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(1.25mL)を1.5mLポリプロピレン製チューブに入れ、ここに10mMTCEP水溶液(0.019mL;抗体一分子に対して2.3当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.0625mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、DMSO(Sigma-Aldrich Co. LLC;0.098mL)と上記工程5の化合物を10mM含むDMSO溶液(0.039mL;抗体一分子に対して4.6当量)を室温で加え、チューブ・ローテーターを用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.008mL)を加え、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.41mg/mL,抗体収量:8.5mg(68%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.3。
【0334】
実施例3 抗体−薬物コンジュゲート(3)
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
【0335】
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-1及びB(280nm吸光係数として1.48mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.0/EDTAに置換し、10mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(1.25mL)を1.5mLポリプロピレン製チューブに入れ、ここに10mMTCEP水溶液(0.039mL;抗体一分子に対して4.6当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.0625mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、DMSO(0.065mL)と実施例2工程5の化合物を10mM含むDMSO溶液(0.078mL;抗体一分子に対して9.2当量)を室温で加え、チューブ・ローテーターを用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.0155mL)を加え、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.55mg/mL,抗体収量:9.3mg(74%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.0。
【0336】
実施例4 中間体(4)
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
【0337】
工程1:tert-ブチル [2-(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエトキシ)エチル]カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(3.10g,5.47moL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エトキシ}酢酸(J. Med. Chem.,1992年,35巻,2928頁;1.55g,6.01mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(2.56g,73%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.3Hz),1.26(9H,s),1.81-1.91(2H,m),2.13-2.22(2H,m),2.40(3H,s),3.08-3.26(4H,m),3.43-3.53(2H,m),4.00(1H,d,J=15.1Hz),4.05(1H,d,J=15.1Hz),5.14(1H,d,J=18.7Hz),5.22(1H,d,J=18.7Hz),5.40(1H,d,J=16.6Hz),5.44(1H,d,J=16.6Hz),5.59-5.66(1H,m),6.53(1H,s),6.86(1H,t,J=5.4Hz),7.31(1H,s),7.79(1H,d,J=10.9Hz),8.49(1H,d,J=9.1Hz).
MS(APCI)m/z:637(M+H)
【0338】
工程2:2-(2-アミノエトキシ)-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アセトアミド
上記工程1で得た化合物(1.50g,2.36moL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(1.50g,定量的)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.5Hz),1.81-1.92(2H,m),2.15-2.23(2H,m),2.41(3H,s),3.05(2H,t,J=5.1Hz),3.15-3.23(2H,m),3.71(2H,t,J=5.1Hz),4.10(2H,s),5.19(1H,d,J=18.7Hz),5.24(1H,d,J=18.7Hz),5.43(2H,s),5.58-5.66(1H,m),6.55(1H,s),7.33(1H,s),7.73-7.84(4H,m),8.55(1H,d,J=9.1Hz).
MS(APCI)m/z:537(M+H)
【0339】
実施例5 抗体−薬物コンジュゲート(5)
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
【0340】
工程1:tert-ブチル 4-({N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-リシル}アミノ)ブタノエート
Nε-(tert-ブトキシカルボニル)-Nα-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-リシン(1.00g,2.14mmoL)、N-ヒドロキシスクシンイミド(0.370g,3.20mmoL)、及び4-アミノブタン酸tert-ブチルエステル塩酸塩(0.830g,4.27mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(10.0mL)溶液に1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.610g,3.20mmoL)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.410mL,2.35mmoL)を加え、室温にて3日間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、10%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、及び飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、標記化合物(1.35g,定量的)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1.14-1.42(4H,m),1.36(9H,s),1.37(9H,s),1.48-1.67(4H,m),2.18(2H,t,J=7.6Hz),2.84-2.93(2H,m),2.99-3.11(2H,m),3.84-3.94(1H,m),4.18-4.30(3H,m),6.76(1H,t,J=5.4Hz),7.33(2H,t,J=7.3Hz),7.39-7.45(3H,m),7.73(2H,dd,J=7.3,2.7Hz),7.85-7.92(3H,m).
【0341】
工程2:tert-ブチル 4-{[N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-リシル]アミノ}ブタノエート
上記工程1で得た化合物(1.35g,2.22mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(8.00mL)溶液に、ピペリジン(2.00mL)を加え、室温で1.5時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、標記化合物を含む混合物を得た。本混合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
【0342】
工程3:N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-バリル-N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-(4-tert-ブトキシ-4-オキソブチル)-L-リシンアミド
上記工程2で得た混合物(2.22mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(30.0mL)溶液に、N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-バリン(1.13g,3.32mmoL)、N-ヒドロキシスクシンイミド(0.310g,2.66mmoL)、及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.550g,2.88mmoL)を加え、室温にて18時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、(0.363g,23%)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.84(6H,t,J=6.0Hz),1.12-1.64(8H,m),1.34(9H,s),1.38(9H,s),1.90-2.04(1H,m),2.17(2H,t,J=7.3Hz),2.79-2.90(2H,m),2.99-3.09(2H,m),3.83-3.91(1H,m),4.08-4.44(4H,m),6.71(1H,t,J=5.4Hz),7.32(2H,t,J=7.3Hz),7.42(3H,t,J=7.3Hz),7.74(2H,t,J=7.0Hz),7.85-7.91(4H,m).
MS(ESI)m/z:709(M+H)
【0343】
工程4:N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-バリル-N-(3-カルボキシプロピル)-L-リシンアミド
上記工程3で得た化合物(0.363mg,0.512mmoL)にギ酸(10.0mL)を加え、室温で4時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、標記化合物のギ酸塩を得た。本化合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
【0344】
工程5:N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-バリル-N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-(3-カルボキシプロピル)-L-リシンアミド
上記工程4で得た化合物(0.512mmoL)の1,4-ジオキサン(5.00mL)懸濁液に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20.0mL)及びジtert-ブチルジカルボネート(0.178mL,0.769mmoL)を加え、室温にて3時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、10%クエン酸水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、標記化合物(0.295g,88%)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.84(6H,t,J=6.7Hz),1.13-1.39(4H,m),1.35(9H,s),1.48-1.62(4H,m),1.91-2.04(1H,m),2.20(2H,t,J=7.3Hz),2.80-2.89(2H,m),2.99-3.11(2H,m),3.87(1H,dd,J=8.5,6.7Hz),4.06-4.35(4H,m),6.71(1H,t,J=6.0Hz),7.32(2H,t,J=7.6Hz),7.39-7.46(3H,m),7.74(2H,t,J=7.6Hz),7.83-7.94(4H,m).
MS(ESI)m/z:653(M+H)
【0345】
工程6:N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-バリル-N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)-L-リシンアミド
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(0.240g,0.452mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに上記工程5で得た化合物(0.295g,0.452mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(0.208g,43%)を淡橙色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1071(M+H)
【0346】
工程7:L-バリル-N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)-L-リシンアミド
上記工程6で得た化合物(0.208g,0.194mmoL)を、上記工程2と同様に反応させ、標記化合物を含む混合物を得た。本混合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
【0347】
工程8:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-バリル-N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)-L-リシンアミド
上記工程7で得た混合物(0.194mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(110mL)溶液に、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジル(84.5mg,0.271mmoL)を加え、室温で17時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.133g,56%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.77(6H,t,J=5.7Hz),0.87(3H,t,J=7.3Hz),1.14-1.71(10H,m),1.35(9H,s),1.77-1.95(3H,m),2.02-2.23(7H,m),2.40(3H,s),2.84(3H,q,J=6.4Hz),3.05(2H,d,J=6.7Hz),3.17(2H,s),3.26-3.39(3H,m),4.01-4.16(2H,m),5.15(1H,d,J=18.7Hz),5.24(1H,d,J=18.7Hz),5.36-5.48(2H,m),5.51-5.60(1H,m),6.52(1H,s),6.72(1H,t,J=6.0Hz),6.99(2H,s),7.31(1H,s),7.71-7.85(5H,m),8.41(1H,d,J=9.1Hz).
MS(ESI)m/z:1041(M+H)
【0348】
工程9:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-バリル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)-L-リシンアミド
上記工程8で得た化合物(0.110mg,0.106mmoL)のジクロロメタン(10.0mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(4.00mL)を加え、室温で5時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(70.0mg,64%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.76-0.81(6H,m),0.87(3H,t,J=7.3Hz),1.12-1.31(4H,m),1.39-1.56(8H,m),1.57-1.74(3H,m),1.79-1.96(3H,m),2.06-2.18(7H,m),2.40(3H,s),2.70-2.80(2H,m),3.01-3.10(2H,m),3.13-3.22(2H,m),4.04(1H,t,J=7.6Hz),4.10-4.20(1H,m),5.15(1H,d,J=18.7Hz),5.24(1H,d,J=18.7Hz),5.36-5.47(2H,m),5.52-5.60(1H,m),6.53(1H,s),7.00(2H,s),7.32(1H,s),7.61(3H,brs),7.75-7.88(4H,m),8.43(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:941(M+H)
【0349】
工程10:抗体−薬物コンジュゲート(5)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程9で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。さらに共通操作Aを使用して、溶液を濃縮したのち、共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:10.64mg/mL,抗体収量:7.4mg(59%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.3。
【0350】
実施例6 抗体−薬物コンジュゲート(6)
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0351】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(6)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例5工程9で得た化合物を用いて、実施例2工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。さらに共通操作Aを使用して、溶液を濃縮したのち、共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:10.41g/mL,抗体収量:7.3mg(58%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.9。
【0352】
実施例7 中間体(7)
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0353】
工程1:tert-ブチル (3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(500mg,0.941mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりにN-(tert-ブトキシカルボニル)-β-アラニンを用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(616mg,定量的)を黄茶色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.29(9H,s),1.86(2H,dt,J=15.1,7.3Hz),2.04-2.22(2H,m),2.31(2H,t,J=6.8Hz),2.40(3H,s),3.10-3.26(4H,m),5.15(1H,d,J=18.8Hz),5.26(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,dd,J=18.8,16.4Hz),5.57(1H,dt,J=8.5,4.2Hz),6.53(1H,s),6.78(1H,t,J=5.5Hz),7.30(1H,s),7.80(1H,d,J=11.0Hz),8.46(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:607(M+H)
【0354】
工程2:N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-β-アラニンアミド
上記工程1で得た化合物を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(499mg,86%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.86(2H,dquin,J=14.6,7.2,7.2,7.2,7.2Hz),2.06-2.27(1H,m),2.41(3H,s),2.46-2.57(2H,m),3.08(2H,t,J=6.8Hz),3.14-3.24(2H,m),5.22(1H,d,J=18.8Hz),5.29(1H,d,J=18.8Hz),5.43(2H,s),5.58(1H,dt,J=8.5,4.5Hz),6.55(1H,s),7.32(1H,s),7.74(3H,brs),7.82(1H,d,J=11.0Hz),8.67(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:507(M+H)
【0355】
実施例8 中間体(8)
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0356】
工程1:tert-ブチル (6-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-6-オキソヘキシル)カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(0.500g,0.882mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに6-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ヘキサン酸を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(0.620g,定量的)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.83(3H,t,J=7.8Hz),1.14-1.28(2H,m),1.31(9H,s),1.47-1.61(2H,m),1.75-1.89(2H,m),2.04-2.17(4H,m),2.35(3H,s),2.81-2.88(2H,m),3.09-3.16(2H,m),5.10(1H,d,J=19.4Hz),5.16(1H,d,J=19.4Hz),5.39(2H,s),5.48-5.55(1H,m),6.50(1H,s),6.73-6.78(1H,m),7.26(1H,s),7.74(1H,d,J=10.9Hz),8.39(1H,d,J=9.0Hz).
【0357】
工程2:6-アミノ-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]ヘキサンアミド
上記工程1で得た化合物(0.397g,0.611mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(0.342g,84%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.88(3H,t,J=7.2Hz),1.31-1.41(2H,m),1.52-1.70(4H,m),1.80-1.94(2H,m),2.05-2.18(2H,m),2.21(2H,t,J=7.4Hz),2.40(3H,s),2.81(2H,t,J=7.4Hz),3.10-3.25(2H,m),3.33(2H,brs),5.18(1H,d,J=19.8Hz),5.22(1H,d,J=19.8Hz),5.41(2H,d,J=16.6Hz),5.45(2H,d,J=16.6Hz),5.53-5.60(1H,m),6.55(1H,s),7.32(1H,s),7.80(1H,d,J=10.9Hz),8.49(1H,d,J=9.2Hz).
【0358】
実施例9 中間体(9)
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0359】
工程1:2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチルアセテート
氷冷下、エキサテカンのメタンスルホン酸塩(0.500g,0.941mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(20.0mL)懸濁液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.492mL,2.82mmoL)及びアセトキシアセチルクロリド(0.121mL,1.13mmoL)を加え、室温にて1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(0.505g,定量的)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.81-1.92(2H,m),2.08(3H,s),2.08-2.22(2H,m),2.41(3H,s),3.14-3.21(2H,m),4.51(2H,dd,J=19.4,14.7Hz),5.22(2H,dd,J=40.1,19.0Hz),5.43(2H,s),5.56-5.61(1H,m),6.53(1H,s),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=11.0Hz),8.67(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:536(M+H)
【0360】
工程2:N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-2-ヒドロキシアセトアミド
上記工程1で得た化合物(0.504g,0.941mmoL)のメタノール(50.0mL)懸濁液に、テトラヒドロフラン(20.0mL)及び1規定水酸化ナトリウム水溶液(4.00mL,4.00mmoL)を加え、室温にて1時間攪拌した。1規定塩酸(5.00mL,5.00mmoL)を加えて反応を停止し、溶媒を減圧留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(0.412g,89%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.3Hz),1.78-1.95(2H,m),2.09-2.28(2H,m),2.39(3H,s),3.07-3.27(2H,m),3.96(2H,d,J=6.0Hz),5.11-5.26(2H,m),5.42(2H,s),5.46-5.54(1H,m),5.55-5.63(1H,m),6.52(1H,s),7.30(1H,s),7.78(1H,d,J=10.9Hz),8.41(1H,d,J=9.1Hz).
MS(ESI)m/z:494(M+H)
【0361】
実施例10 (実施例9の化合物の別途合成法)
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0362】
工程1:N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-2-ヒドロキシアセトアミド
グリコール酸(0.0201g,0.27mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(1.0mL)に溶解し、N-ヒドロキシスクシンイミド(0.0302g,0.27mmoL)、及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.0508g,0.27mmoL)を加えて1時間攪拌した。その反応溶液をエキサテカンのメタンスルホン酸塩(0.1g,0.176mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(1.0mL)懸濁液に、トリエチルアミン(0.025mL,0.18mmoL)を加え、室温にて24時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=10:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.080g,92%)を淡黄色固体として得た。機器データは、実施例9工程2で得た化合物と同様であった。
【0363】
実施例11 抗体−薬物コンジュゲート(11)
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0364】
工程1:N-(3-スルファニルプロパノイル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
実施例2工程2で得た化合物(84.0mg,0.100mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに3-メルカプトプロピオン酸N-スクシンイミジルを用いて実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(61.2mg,66%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.77-1.66(2H,m),1.79-1.92(2H,m),2.07-2.24(4H,m),2.31-2.47(3H,m),2.40(3H,s),2.59-2.69(2H,m),2.78(1H,dd,J=13.7,9.8Hz),2.98-3.13(3H,m),3.14-3.23(2H,m),3.54-3.79(6H,m),4.40-4.50(1H,m),5.20(2H,dd,J=36.8,19.2Hz),5.36-5.47(2H,m),5.52-5.63(1H,m),6.54(1H,s),7.14-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.68-7.74(1H,m),7.80(1H,d,J=10.9Hz),8.03-8.09(1H,m),8.13(1H,d,J=7.8Hz),8.19-8.29(2H,m),8.46(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:927(M+H)
【0365】
工程2:抗体−薬物コンジュゲート(11)
抗体のSMCC誘導体化:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-2及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.5/EDTAに置換し、20mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(0.5mL)を1.5mLチューブに入れ、ここにスクシンイミジル 4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(SMCC,Thermo FisherScientific Inc.)を27.6mM含むDMSO溶液(0.0125mL;抗体一分子に対して約5.1当量相当)とDMSO(0.0125mL)を室温で加え、室温で2時間反応させた。この反応液を共通操作D-2を用いた精製を行い、SMCC誘導体化された抗体を約10mg含む溶液を1.2mL得た。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、DMSO(0.09mL)と上記工程1で得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.03mL;抗体一分子に対して約5.8当量相当)を室温で加え、チューブ・ローテーター(MTR-103,アズワン株式会社)を用いて室温で16時間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。
精製:上記溶液を、共通操作D(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.20mg/mL,抗体収量:7.2mg(72%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.3。
【0366】
実施例12 抗体−薬物コンジュゲート(12)
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
【0367】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(12)
抗体のSMCC誘導体化:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-2及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.5/EDTAに置換し、20mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(0.5mL)を1.5mLチューブに入れ、ここにスクシンイミジル 4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(SMCC,Thermo FisherScientific Inc.)を27.6mM含むDMSO溶液(0.025mL;抗体一分子に対して約10当量相当)を室温で加え、室温で2時間反応させた。この反応液を共通操作D-2を用いた精製を行い、SMCC誘導体化された抗体を約10mg含む溶液を1.2mL得た。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、DMSO(0.06mL)と実施例11工程1で得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.06mL;抗体一分子に対して約11.6当量相当)を室温で加え、チューブ・ローテーター(MTR-103,アズワン株式会社)を用いて室温で16時間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。
精製:上記溶液を、共通操作D(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。さらに共通操作Aを使用して、溶液を濃縮したのち、共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:2.36mg/mL,抗体収量:2.8mg(28%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.8。
【0368】
実施例13 抗体−薬物コンジュゲート(13)
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
【0369】
工程1:N-{8-[(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)オキシ]-8-オキソオクタノイル}グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
実施例2工程2で得た化合物(84.0mg,0.100mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりにスベリン酸ジ(N-スクシンイミジル)を用いて実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(77.1mg,71%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.21-1.38(4H,m),1.43-1.50(2H,m),1.55-1.63(2H,m),1.68-1.76(2H,m),1.80-1.91(2H,m),2.07-2.22(6H,m),2.40(3H,s),2.60-2.67(2H,m),2.76-2.84(5H,m),2.97-3.22(5H,m),3.56-3.76(6H,m),4.40-4.50(1H,m),5.20(2H,q,J=18.8Hz),5.37-5.48(2H,m),5.53-5.62(1H,m),6.54(1H,s),7.15-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.71(1H,t,J=5.5Hz),7.80(1H,d,J=10.9Hz),8.04(1H,t,J=5.9Hz),8.09(1H,t,J=5.9Hz),8.14(1H,d,J=7.8Hz),8.26(1H,t,J=5.9Hz),8.47(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1092(M+H)
【0370】
工程2:抗体−薬物コンジュゲート(13)
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-2及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.5/EDTAに置換し、20mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(0.33mL)を1.5mLチューブに入れ、ここに、上記工程1にて得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.04mL;抗体一分子に対して約9当量相当)を室温で加え、チューブ・ローテーター(MTR-103,アズワン株式会社)を用いて室温で16時間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。
精製:上記溶液を、共通操作D(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、標記抗体−薬物コンジュゲートを含有する溶液を3.5mL得た。
特性評価:共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.20mg/mL,抗体収量:4.2mg(63%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.6。
【0371】
実施例14 抗体−薬物コンジュゲート(14)
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
【0372】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(14)
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-2及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.5/EDTAに置換し、20mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(0.33mL)を1.5mLチューブに入れたのち、1Mリン酸水素二カリウム水溶液(NacalaiTesque,Inc.)を加え、pHを7.2に調整した。ここに、実施例14工程1にて得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.04mL;抗体一分子に対して約9当量相当)を室温で加え、チューブ・ローテーター(MTR-103,アズワン株式会社)を用いて室温で16時間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。
精製:上記溶液を、共通操作D(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を3.5mL得た。
特性評価:共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.09mg/mL,抗体収量:3.8mg(57%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.1。
【0373】
実施例15 抗体−薬物コンジュゲート(15)
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
【0374】
工程1:4-({N-カルバモイル-N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-オルニチル}アミノ)ブタン酸tert-ブチルエステル
N-α-(9-フルオレニルメトキシカルボニル)-L-シトルリン(2.00g,5.03mmoL)、N-ヒドロキシスクシンイミド(0.869g,7.55mmoL)、及び4-アミノブタン酸tert-ブチルエステル塩酸塩(1.48g,7.55mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(40.0mL)溶液に1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.45g,7.55mmoL)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.877mL,5.03mmoL)を加え、室温にて3日間攪拌した。反応液を水に注ぎ、攪拌後、析出した不溶物をろ取して、標記化合物(2.70g,99%)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1.36(9H,s),1.44(6H,tt,J=44.0,13.2Hz),2.17(2H,t,J=7.4Hz),2.89-3.07(4H,m),3.85-3.95(1H,m),4.15-4.26(3H,m),5.37(2H,brs),5.93(1H,t,J=5.9Hz),7.31(2H,td,J=7.4,1.2Hz),7.40(2H,t,J=7.4Hz),7.47(1H,d,J=8.2Hz),7.72(2H,dd,J=7.4,2.7Hz),7.87-7.89(3H,m).
【0375】
工程2:tert-ブチル 4-[(N-カルバモイル-L-オルニチル)アミノ]ブタノエート
上記工程1で得た化合物(1.70g,3.16mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(20.0mL)溶液に、ピペリジン(1.56mL,15.8mmoL)を加え、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、標記化合物を得た。本化合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
【0376】
工程3:N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-バリル-N-(4-tert-ブトキシ-4-オキソブチル)-N-カルバモイル-L-オルニチンアミド
上記工程2で得た化合物(3.16mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(40.0mL)溶液に、N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-バリン(1.07g,3.16mmoL)、N-ヒドロキシスクシンイミド(0.363g,3.16mmoL)、及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.908g,4.73mmoL)を加え、室温にて11日間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム/(クロロホルム:メタノール=9:1(v/v))=100/0-0/100]にて精製し、標記化合物(0.280g,14%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.82(6H,t,J=6.6Hz),1.36(9H,s),1.25-1.64(4H,m),1.86-2.06(1H,m),2.16(3H,t,J=7.4Hz),2.80-3.07(4H,m),3.86(1H,dd,J=8.8,6.8Hz),4.06-4.37(5H,m),5.35(2H,brs),5.90(1H,t,J=5.5Hz),7.31(2H,t,J=7.4Hz),7.37-7.44(3H,m),7.72(2H,t,J=6.6Hz),7.84-7.94(4H,m).
【0377】
工程4:N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-バリル-N-カルバモイル-N-(3-カルボキシプロピル)-L-オルニチンアミド
上記工程3で得た化合物(0.280g,0.439mmoL)のジクロロメタン(10.0mL)溶液に、トリフルオロ酢酸(10.0mL)を加え、室温にて3日間攪拌した。溶媒を減圧留去し、標記化合物(0.212g,83%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.82(6H,t,J=6.8Hz),1.17-1.69(4H,m),1.87-2.01(1H,m),2.15-2.32(3H,m),2.83-3.09(4H,m),3.87(1H,dd,J=8.8,6.8Hz),4.08-4.37(5H,m),5.35(2H,brs),5.91(1H,brs),7.31(2H,t,J=7.4Hz),7.36-7.44(3H,m),7.72(2H,t,J=6.8Hz),7.85-7.94(4H,m),12.04(1H,brs).
【0378】
工程5:N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-バリル-N-カルバモイル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)-L-オルニチンアミド
上記工程4で得た化合物(0.212g,0.364mmoL)、N-ヒドロキシスクシンイミド(42.0mg,0.364mmoL)、及びエキサテカンのメタンスルホン酸塩(0.194g,0.364mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(10.0mL)溶液に1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.145g,0.547mmoL)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(63.5μL,0.364mmoL)を加え、室温にて1日間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム/(クロロホルム:メタノール=9:1(v/v))=100/0-0/100]にて精製し、標記化合物(0.169g,46%)を淡黄色固体として得た。
MS(ES+APCI)m/z:999(M+H)
【0379】
工程6:L-バリル-N-カルバモイル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)-L-オルニチンアミド
上記工程5で得た化合物(0.169g,0.169mmoL)を、上記工程2と同様に反応させ、標記化合物を得た。本化合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
【0380】
工程7:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-バリル-N-カルバモイル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)-L-オルニチンアミド
上記工程6で得た化合物(0.131g,0.169mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(10.0mL)溶液に、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジル(78.2mg,0.254mmoL)を加え、室温で18時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム/(クロロホルム:メタノール=9:1(v/v))=100/0-0/100]にて精製し、標記化合物(52.0mg,40%)を淡橙色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.74(6H,t,J=6.6Hz),0.85(4H,t,J=7.2Hz),1.10-1.19(1H,m),1.19-1.36(1H,m),1.38-1.50(4H,m),1.50-1.62(1H,m),1.62-1.73(2H,m),1.77-1.94(4H,m),2.03-2.19(6H,m),2.38(3H,s),2.56(1H,s),2.82-2.95(2H,m),2.98-3.08(2H,m),3.09-3.21(2H,m),3.32(2H,q,J=8.2Hz),4.02-4.16(2H,m),5.18(2H,q,J=17.0Hz),5.34(2H,s),5.41(2H,s),5.50-5.58(1H,m),5.89(1H,t,J=6.3Hz),6.52(1H,s),6.98(2H,s),7.29(1H,s),7.73-7.88(4H,m),8.42(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ES+APCI)m/z:970(M+H)
【0381】
工程8:抗体−薬物コンジュゲート(15)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程7で得た化合物を用いて実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.62mg/mL,抗体収量:9.7mg(78%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.1。
【0382】
実施例16 抗体−薬物コンジュゲート(16)
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
【0383】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(16)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例15工程7で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.47mg/mL,抗体収量:8.8mg(70%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.8。
【0384】
実施例17 中間体(17)
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
【0385】
工程1:tert-ブチル (5-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-5-オキソペンチル)カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(500mg,0.941mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)吉草酸を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(571mg,96%)を黄茶色固体として得た。これ以上の精製はせず次の反応へ用いた。
MS(ESI)m/z:635(M+H)
【0386】
工程2:5-アミノ-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]ペンタンアミド
上記工程1で得た化合物(558mg,0.879mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(363mg,64%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.88(3H,t,J=7.4Hz),1.52-1.71(4H,m),1.87(2H,tt,J=14.4,6.9Hz),2.07-2.18(2H,m),2.22(2H,t,J=7.0Hz),2.40(3H,s),2.76-2.88(2H,m),3.13-3.22(2H,m),5.18(1H,d,J=18.8Hz),5.24(1H,d,J=18.8Hz),5.43(2H,s),5.53-5.61(1H,m),6.55(1H,s),7.33(1H,s),7.65(3H,br.s.),7.81(1H,d,J=11.3Hz),8.49(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:535(M+H)
【0387】
実施例18 中間体(18)
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【0388】
工程1:tert-ブチル [(2S)-3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-メチル-3-オキソプロピル]カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(300mg,0.564mmoL)を4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに(2S)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-メチルプロピオン酸及びN-ヒドロキシスクシンイミドの代わりに3H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オールを用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(376mg,定量的)を淡白色固体として得た。これ以上の精製はせず次の反応へ用いた。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.01(3H,d,J=6.6Hz),1.16(9H,s),1.84(2H,tt,J=13.8,7.3Hz),2.02-2.21(2H,m),2.40(3H,s),2.44-2.55(1H,m),2.84-2.94(1H,m),3.07-3.23(3H,m),5.10(1H,d,J=18.8Hz),5.31(1H,d,J=18.8Hz),5.39(1H,d,J=16.4Hz),5.45(1H,d,J=16.4Hz),5.53-5.63(1H,m),6.54(1H,s),6.70(1H,t,J=5.5Hz),7.30(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),8.43(1H,d,J=9.0Hz).
【0389】
工程2:(2S)-3-アミノ-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-2-メチルプロパンアミド
上記工程1で得た化合物を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(339mg,95%,2工程)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.17(3H,d,J=7.0Hz),1.86(2H,tt,J=14.4,7.3Hz),2.05-2.15(1H,m),2.15-2.24(1H,m),2.42(3H,s),2.63(1H,q,J=6.3Hz),2.82-2.91(1H,m),3.03-3.12(1H,m),3.14-3.23(2H,m),5.27(1H,d,J=19.2Hz),5.33(1H,d,J=18.8Hz),5.44(2H,s),5.50-5.58(1H,m),6.57(1H,s),7.33(1H,s),7.75(3H,br.s.),7.83(1H,d,J=10.9Hz),8.62(1H,d,J=8.2Hz).
MS(ESI)m/z:521(M+H)
【0390】
実施例19 抗体−薬物コンジュゲート(19)
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0391】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(2S)-3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-メチル-3-オキソプロピル]グリシンアミド
実施例18工程2で得た化合物(308mg,0.485mmoL)を、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(422mg,93%)を得た。これ以上の精製はせず次の反応へ用いた。
【0392】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(2S)-3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-メチル-3-オキソプロピル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(419mg,91%,2工程)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.4Hz),1.06(3H,d,J=7.0Hz),1.78-1.90(2H,m),2.05-2.19(2H,m),2.40(3H,s),2.57(1H,t,J=6.6Hz),2.73(1H,dd,J=13.7,10.2Hz),3.01(1H,dd,J=14.5,4.7Hz),3.10-3.22(2H,m),3.21-3.46(2H,m),3.57(2H,br.s.),3.61-3.75(3H,m),3.87(1H,dd,J=16.8,5.9Hz),4.47-4.58(1H,m),5.18(1H,d,J=18.8Hz),5.28(1H,d,J=19.2Hz),5.39(1H,d,J=16.0Hz),5.45(1H,d,J=16.0Hz),5.50-5.58(1H,m),6.55(1H,s),7.13-7.28(5H,m),7.33(1H,s),7.81(2H,d,J=10.6Hz),7.96(3H,br.s.),8.27-8.36(2H,m),8.48(1H,t,J=5.3Hz),8.53(1H,d,J=8.2Hz).
MS(ESI)m/z:839(M+H)
【0393】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(2S)-3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-メチル-3-オキソプロピル]グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(100mg,0.105mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(27.0mg,25%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.05(3H,d,J=6.3Hz),1.11-1.26(3H,m),1.44(4H,quin,J=7.4Hz),1.77-1.90(2H,m),2.01-2.18(4H,m),2.39(3H,s),2.76(1H,dd,J=14.1,8.6Hz),2.99(1H,dd,J=14.3,4.5Hz),3.10-3.22(3H,m),3.22-3.38(3H,m),3.39-3.82(6H,m),4.38-4.47(1H,m),5.18(1H,d,J=18.8Hz),5.28(1H,d,J=18.8Hz),5.41(2H,d,J=6.6Hz),5.49-5.60(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.11-7.29(5H,m),7.32(1H,s),7.73(1H,t,J=5.5Hz),7.80(1H,d,J=11.3Hz),7.99(1H,t,J=5.7Hz),8.06(1H,t,J=5.3Hz),8.13(1H,d,J=8.6Hz),8.25(1H,t,J=6.3Hz),8.52(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1032(M+H)
【0394】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(19)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.59mg/mL,抗体収量:9.5mg(76%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.7。
【0395】
実施例20 抗体−薬物コンジュゲート(20)
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【0396】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(20)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例19工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.62mg/mL,抗体収量:9.7mg(78%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.0。
【0397】
実施例21 中間体(21)
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【0398】
工程1:tert-ブチル [(2R)-3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-メチル-3-オキソプロピル]カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(300mg,0.564mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに(2R)-3-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-メチルプロピオン酸及びN-ヒドロキシスクシンイミドの代わりに3H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オールを用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(376mg,定量的)を淡白色固体として得た。これ以上の精製はせず次の反応へ用いた。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.06(3H,d,J=6.6Hz),1.38(9H,s),1.77-1.93(1H,m),2.09-2.18(2H,m),2.40(3H,s),2.44-2.55(1H,m),2.92-3.00(1H,m),3.09-3.22(3H,m),5.12(1H,d,J=19.2Hz),5.20(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.51-5.59(1H,m),6.54(1H,s),6.85(1H,t,J=5.5Hz),7.30(1H,s),7.79(1H,d,J=10.9Hz),8.44(1H,d,J=8.6Hz).
【0399】
工程2:(2R)-3-アミノ-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-2-メチルプロパンアミド
上記工程1で得た化合物を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩として(376mg,92%,2工程)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.88(3H,t,J=7.4Hz),1.16(3H,d,J=7.0Hz),1.86(2H,tt,J=13.7,6.8Hz),2.12-2.24(2H,m),2.41(3H,s),2.67(1H,q,J=5.9Hz),2.82-2.93(1H,m),3.03-3.12(1H,m),3.13-3.22(2H,m),5.10(1H,d,J=18.8Hz),5.24(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.58(1H,dt,J=8.9,4.7Hz),6.55(1H,s),7.31(1H,s),7.79(3H,br.s.),7.82(1H,d,J=11.3Hz),8.73(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:521(M+H)
【0400】
実施例22 抗体−薬物コンジュゲート(22)
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【0401】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(2R)-3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-メチル-3-オキソプロピル]グリシンアミド
実施例21工程2で得た化合物(296mg,0.466mmoL)を、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(398mg,91%)を得た。
これ以上の精製はせず次の反応へ用いた。
【0402】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(2R)-3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-メチル-3-オキソプロピル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(398mg,92%,2工程)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.09(3H,d,J=6.6Hz),1.79-1.92(2H,m),2.11-2.20(2H,m),2.40(3H,s),2.52-2.59(1H,m),2.76(1H,dd,J=13.7,10.2Hz),3.05(1H,dd,J=13.9,4.1Hz),3.12-3.19(2H,m),3.21(2H,t,J=6.5Hz),3.58(2H,br.s.),3.64-3.79(3H,m),3.87(1H,dd,J=16.6,5.7Hz),4.51-4.61(1H,m),5.13(1H,d,J=19.2Hz),5.19(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.52-5.60(1H,m),6.54(1H,s),7.15-7.29(5H,m),7.31(1H,s),7.80(1H,d,J=11.3Hz),7.91(1H,t,J=6.3Hz),7.96(3H,br.s.),8.31-8.38(2H,m),8.49(1H,t,J=5.5Hz),8.56(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:839(M+H)
【0403】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(2R)-3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-メチル-3-オキソプロピル]グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(100mg,0.105mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(27.0mg,25%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.0Hz),1.09(3H,d,J=7.0Hz),1.13-1.26(3H,m),1.37-1.51(4H,m),1.77-1.92(2H,m),2.08(2H,t,J=7.4Hz),2.11-2.20(2H,m),2.39(3H,s),2.79(1H,dd,J=13.7,9.8Hz),3.04(1H,dd,J=13.7,3.9Hz),3.10-3.25(4H,m),3.28-3.38(2H,m),3.50-3.80(6H,m),4.42-4.54(1H,m),5.14(1H,d,J=19.6Hz),5.19(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.51-5.61(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.13-7.28(5H,m),7.30(1H,s),7.79(1H,d,J=10.9Hz),7.84(1H,t,J=5.9Hz),8.01(1H,t,J=5.7Hz),8.07(1H,t,J=5.3Hz),8.14(1H,d,J=7.8Hz),8.25(1H,d,J=10.9Hz),8.54(1H,d,J=9.0Hz).
MS(ESI)m/z:1032(M+H)
【0404】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(22)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.59mg/mL,抗体収量:9.5mg(76%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.8。
【0405】
実施例23 抗体−薬物コンジュゲート(23)
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【0406】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(23)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例22工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.59mg/mL,抗体収量:9.5mg(76%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.9。
【0407】
実施例24 中間体(24)
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【0408】
工程1:tert-ブチル (4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3,3-ジメチル-4-オキソブチル)カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(300mg,0.564mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに4-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2,2-ジメチルブタン酸及びN-ヒドロキシスクシンイミドの代わりに3H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オールを用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物を得た。これ以上の精製はせず次の反応へ用いた。
【0409】
工程2:4-アミノ-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-2,2-ジメチルブタンアミドトリフルオロ酢酸塩
上記工程1で得た化合物を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(358mg,96%,2工程)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.88(3H,t,J=7.4Hz),1.21(3H,s),1.24(3H,s),1.74-1.93(4H,m),2.13(2H,q,J=6.6Hz),2.41(3H,d,J=1.6Hz),2.79-2.90(1H,m),3.09-3.25(2H,m),5.10(1H,d,J=18.4Hz),5.19(1H,d,J=18.4Hz),5.42(2H,s),5.55-5.63(1H,m),6.56(1H,s),7.33(1H,s),7.71(3H,brs),7.81(1H,d,J=10.9Hz),8.20(1H,d,J=8.2Hz).
MS(ESI)m/z:549(M+H)
【0410】
実施例25 抗体−薬物コンジュゲート(25)
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0411】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3,3-ジメチル-4-オキソブチル)グリシンアミド
実施例24工程2で得た化合物(358mg,0.540mmoL)を、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物を得た。これ以上の精製はせず次の反応へ用いた。
【0412】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3,3-ジメチル-4-オキソブチル)グリシンアミドトリフルオロ酢酸塩
上記工程1で得た化合物を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物(576mg,定量的,2工程)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.88(3H,t,J=7.4Hz),1.20(3H,s),1.21(3H,s),1.64-1.71(2H,m),1.80-1.92(2H,m),2.09-2.18(2H,m),2.39(3H,d,J=1.2Hz),2.76(1H,dd,J=14.1,9.8Hz),3.05(2H,dd,J=14.1,4.3Hz),3.09-3.24(2H,m),3.54-3.60(2H,m),3.63-3.75(3H,m),3.82-3.91(2H,m),4.52-4.61(1H,m),5.12(1H,d,J=18.4Hz),5.18(1H,d,J=18.4Hz),5.42(2H,s),5.55-5.63(1H,m),6.55(1H,s),7.15-7.30(5H,m),7.32(1H,s),7.77-7.84(2H,m),7.97(3H,d,J=7.0Hz),8.16(1H,d,J=8.2Hz),8.29-8.37(2H,m),8.50(1H,t,J=5.5Hz).
MS(ESI)m/z:867(M+H)
【0413】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3,3-ジメチル-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(100mg,0.102mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(24mg,22%)を固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.13-1.25(2H,m),1.20(3H,s),1.21(3H,s),1.39-1.52(4H,m),1.62-1.72(2H,m),1.86(2H,dt,J=14.2,6.8Hz),2.09(2H,t,J=7.4Hz),2.10-2.18(2H,m),2.39(3H,s),2.79(1H,dd,J=13.7,9.4Hz),2.98-3.08(2H,m),3.08-3.22(3H,m),3.29-3.39(2H,m),3.53-3.79(6H,m),4.41-4.52(1H,m),5.11(1H,d,J=18.8Hz),5.18(1H,d,J=18.4Hz),5.42(2H,s),5.53-5.64(1H,m),6.54(1H,s),6.99(2H,s),7.14-7.29(5H,m),7.31(1H,s),7.71(1H,t,J=5.5Hz),7.79(1H,d,J=10.9Hz),8.03(1H,t,J=5.9Hz),8.06-8.19(3H,m),8.24(1H,t,J=6.1Hz).
MS(ESI)m/z:1060(M+H)
【0414】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(25)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.44mg/mL,抗体収量:8.6mg(69%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.3。
【0415】
実施例26 抗体−薬物コンジュゲート(26)
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0416】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(26)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例25工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。さらに共通操作Aを使用して、溶液を濃縮したのち、共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.38mg/mL,抗体収量:8.3mg(66%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.1。
【0417】
実施例27 抗体−薬物コンジュゲート(27)
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
【0418】
工程1:9H-フルオレン-9-イルメチル(2-イソシアナートエチル)カーバメート
N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-β-アラニン(3.1g,10mmoL)のテトラヒドロフラン(30mL)溶液を窒素雰囲気下で-15℃に冷却し、N-メチルモルホリン(1.2mL,11mmoL)、エチルクロロホルメート(1.1mL,11mmoL)を順次滴下し、-15℃にて10分間攪拌した。この溶液にアジ化ナトリウム(0.98g,15mmoL)水溶液(2mL)を-15℃にて滴下し、-15℃にて1時間攪拌した。反応液に5%炭酸ナトリウム水を加えた後、メチレンクロライドで抽出し、有機層を10%クエン酸、次いで水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた残留物(無色固体)をトルエン(50mL)に溶解し、65℃にて1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物(無色固体)は精製することなく次の反応に用いた。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:3.30-3.38(2H,m),3.41-3.47(2H,m),4.21(1H,t,J=6.6Hz),4.42(2H,d,J=7.0Hz),5.03(1H,brs),7.31(2H,t,J=7.4Hz),7.39(2H,t,J=7.4Hz),7.57(2H,d,J=7.4Hz),7.75(2H,d,J=7.4Hz).
【0419】
工程2:9H-フルオレン-9-イルメチル[2-({[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]カルバモイル}アミノ)エチル]カーバメート
上記工程1で得た化合物(0.36g,1.2mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)溶液にエキサテカンのメタンスルホン酸塩(0.55g,0.97mmoL)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.33mL,1.9mmoL)を加え、50℃にて1時間攪拌した後、10%硫酸水素カリウム水溶液を加えた後、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=10:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.79g,定量的)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.82(2H,t,J=7.2Hz),1.73-1.86(2H,m),2.00-2.20(2H,m),2.35(3H,s),3.00-3.16(5H,m),3.17-3.27(1H,m),4.11-4.27(3H,m),5.08(1H,d,J=19.2Hz),5.26-5.38(4H,m),5.97-6.03(1H,m),6.51(1H,s),6.67(1H,d,J=9.0Hz),7.24-7.30(2H,m),7.32-7.39(3H,m),7.62(2H,t,J=7.4Hz),7.72-7.82(3H,m).
MS(APCI)m/z:744(M+H)
【0420】
工程3:1-(2-アミノエチル)-3-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]ウレア
上記工程2で得た化合物(0.744g,1.00mmoL)を、実施例15工程2と同様に反応させ、標記化合物(0.452g,87%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.65(3H,t,J=7.2Hz),1.50-2.35(3H,m),2.23(3H,s),2.84-3.07(4H,m),3.11-3.22(1H,m),3.42-3.76(3H,m),4.40-4.46(1H,m),4.53-4.73(2H,m),4.81(1H,d,J=19.9Hz),5.24-5.35(1H,m),6.12(1H,s),6.39-6.47(1H,m),6.56(1H,d,J=9.8Hz),7.38(1H,d,J=10.6Hz),7.71(1H,s),8.17(1H,s).
【0421】
工程4:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[2-({[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]カルバモイル}アミノ)エチル]グリシンアミド
上記工程3で得た化合物(0.452g,0.867mmoL)を、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(0.510g,63%)を淡黄色固体として得た。
H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.35(9H,s),1.77-1.94(2H,m),2.08-2.24(2H,m),2.39(3H,s),2.71-2.82(1H,m),2.98-3.80(13H,m),4.40-4.55(1H,m),5.16-5.49(5H,m),6.06-6.11(1H,m),6.53(1H,s),6.77(1H,d,J=8.6Hz),6.96-7.03(1H,m),7.14-7.27(5H,m),7.32(1H,s),7.78(1H,d,J=11.0Hz),7.83-7.95(2H,m),8.15(1H,s),8.29(1H,s).
【0422】
工程5:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[2-({[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]カルバモイル}アミノ)エチル]グリシンアミド
上記工程4で得た化合物(0.510g,0.543mmoL)を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物(0.351g,77%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.79-1.92(2H,m),2.04-2.24(2H,m),2.39(3H,s),2.76(1H,dd,J=13.7,9.8Hz),3.03-3.18(7H,m),3.58(2H,brs),3.62-3.91(4H,m),4.50-4.58(1H,m),5.17-5.49(5H,m),6.08-6.15(1H,m),6.54(1H,s),6.79(1H,d,J=9.0Hz),7.13-7.30(5H,m),7.32(1H,s),7.79(1H,d,J=10.9Hz),7.91-8.03(3H,m),8.34(2H,d,J=7.4Hz),8.49(1H,t,J=5.7Hz).
【0423】
工程6:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[2-({[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]カルバモイル}アミノ)エチル]グリシンアミド
上記工程5で得た化合物(84.0mg,0.100mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(75.6mg,73%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.12-1.22(2H,m),1.40-1.51(4H,m),1.79-1.93(2H,m),2.03-2.22(4H,m),2.38(3H,s),2.47-3.38(11H,m),3.54-3.76(6H,m),4.42-4.52(1H,m),5.14-5.49(5H,m),6.07-6.12(1H,m),6.53(1H,s),6.77(1H,d,J=9.0Hz),6.99(1H,s),7.19(5H,dd,J=22.1,6.5Hz),7.31(1H,s),7.78(1H,d,J=10.6Hz),7.84-7.88(1H,m),7.99-8.10(2H,m),8.14(1H,d,J=7.8Hz),8.23-8.29(1H,m).
MS(ESI)m/z:1033(M+H)
【0424】
工程7:抗体−薬物コンジュゲート(27)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程6で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.65mg/mL,抗体収量:9.9mg(79%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.2。
【0425】
実施例28 抗体−薬物コンジュゲート(28)
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
【0426】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(28)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例27工程6で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.83mg/mL,抗体収量:11.0mg(88%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.4。
【0427】
実施例29 抗体−薬物コンジュゲート(29)
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
【0428】
工程1:tert-ブチル (2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}エチル)カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(0.541g,1.00mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(0.5mL)に溶解し、クロロホルム(100mL)、メタノール(100mL)、tert-ブチル N-(2-オキソエチル)カーバメート(0.238g,1.5mmoL)、酢酸(0.086mL,1.5mmoL)を加えた。この溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(316mg,1.5mmoL)を加えて室温にて12時間攪拌した。反応液に水を加えた後、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=10:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.20g,34%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.96(4H,t,J=7.3Hz),1.44(9H,s),1.88-2.03(2H,m),2.04-2.14(1H,m),2.23-2.37(1H,m),2.47(3H,s),2.73-2.82(1H,m),2.86-2.94(1H,m),3.08-3.17(3H,m),3.25-3.34(1H,m),4.31-4.36(1H,m),5.48(2H,s),5.52(2H,s),6.62(1H,s),6.85-6.90(1H,m),7.40(1H,s),7.84(1H,d,J=10.7Hz).
MS(APCI)m/z:579(M+H)
【0429】
工程2:(1S,9S)-1-[(2-アミノエチル)アミノ]-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-1,2,3,9,12,15-ヘキサヒドロ-10H,13H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-10,13-ジオン
上記工程1で得た化合物(0.174g,0.300mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、得られた粗生成物は精製せずに、次の反応に用いた。
【0430】
工程3:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}エチル)グリシンアミド
上記工程2で得た粗生成物を、実施例2工程1と同様に反応させ、得られた粗生成物は精製せずに、次の反応に用いた。
【0431】
工程4:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}エチル)グリシンアミド
上記工程3で得た粗生成物を、実施例2工程2と同様に反応させ、得られた粗生成物は精製せずに、次の反応に用いた。
【0432】
工程5:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}エチル)グリシンアミド
上記工程4で得た粗生成物を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(42.2mg,14%,4工程)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.11-1.20(2H,m),1.38-1.50(4H,m),1.79-1.92(2H,m),2.02-2.25(5H,m),2.38(3H,s),2.69-3.39(10H,m),3.53-3.77(6H,m),4.21-4.31(1H,m),4.42-4.51(1H,m),5.31-5.55(4H,m),6.54(1H,s),6.99(2H,s),7.12-7.28(5H,m),7.32(1H,s),7.65-7.71(1H,m),7.75(1H,d,J=10.9Hz),7.98-8.10(2H,m),8.16(1H,d,J=7.4Hz),8.39(1H,t,J=6.1Hz).
MS(ESI)m/z:990(M+H)
【0433】
工程6:抗体−薬物コンジュゲート(29)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程5で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.75mg/mL,抗体収量:10.5mg(84%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.9。
【0434】
実施例30 抗体−薬物コンジュゲート(30)
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
【0435】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(30)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例29工程5で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.70mg/mL,抗体収量:10.2mg(82%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.6。
【0436】
実施例31 抗体−薬物コンジュゲート(31)
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
【0437】
工程1:ジtert-ブチル (4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}ブチル)イミドジカーボナート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(2.13g,4.00mmoL)を、tert-ブチル N-(2-オキソエチル)カーバメートの代わりにジtert-ブチル (4-オキソブチル)イミドジカルボネートを用いて実施例29工程1と同様に反応させ、標記化合物(1.73g,61%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(4H,t,J=7.2Hz),1.39(18H,s),1.60-1.34(4H,m),1.80-1.93(2H,m),1.96-2.05(1H,m),2.19-2.30(1H,m),2.37(3H,s),2.61-2.71(1H,m),2.73-2.83(1H,m),2.96-3.06(1H,m),3.17-3.26(1H,m),3.42-3.51(2H,m),4.19-4.25(1H,m),5.29-5.46(4H,m),6.52(1H,s),7.30(1H,s),7.74(1H,d,J=11.3Hz).
【0438】
工程2:(1S,9S)-1-[(4-アミノブチル)アミノ]-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-1,2,3,9,12,15-ヘキサヒドロ-10H,13H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-10,13-ジオン
上記工程1で得た化合物(0.283g,0.400mmoL)を、実施例1の工程2と同様に反応させ、得られた粗生成物は精製せずに、次の工程に用いた。
【0439】
工程3:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}ブチル)グリシンアミド
上記工程2で得た粗生成物を、実施例2工程1と同様に反応させ、得られた粗生成物は精製せずに、次の反応に用いた。
【0440】
工程4:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}ブチル)グリシンアミド
上記工程3で得た粗生成物を、実施例2工程2と同様に反応させ、得られた粗生成物は精製せずに、次の反応に用いた。
【0441】
工程5:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}ブチル)グリシンアミド
上記工程4で得た粗生成物を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(53.7g,13%,4工程)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=6.6Hz),1.14-1.28(2H,m),1.40-1.56(8H,m),1.81-1.92(2H,m),1.97-2.28(5H,m),2.37(3H,s),2.46-3.42(10H,m),3.51-3.80(6H,m),4.19-4.26(1H,m),4.41-4.50(1H,m),5.29-5.48(4H,m),6.54(1H,s),6.99(2H,s),7.09-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.61-7.69(1H,m),7.74(1H,d,J=11.3Hz),7.99-8.17(3H,m),8.24(1H,s).
MS(ESI)m/z:1018(M+H)+
【0442】
工程6:抗体−薬物コンジュゲート(31)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程5で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.81mg/mL,抗体収量:10.9mg(87%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.9。
【0443】
実施例32 抗体−薬物コンジュゲート(32)
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
【0444】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(32)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例31工程5で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.77mg/mL,抗体収量:10.6mg(85%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.6。
【0445】
実施例33 中間体(33)
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0446】
工程1:ベンジルN-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}グリシナート
tert-ブチル N-(2-アミノエチル)カーバメート(3.00g,18.7mmoL)をアセトニトリル(10.0mL)に溶解し、炭酸カリウム(2.59g,18.7mmoL)、及びベンジル 2-ブロモアセテート(1.46mL,9.36mmoL)を加え、室温にて1日間攪拌した。その反応溶液をろ過し、得られたろ液を減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル=8:2(v/v)]にて精製し、無色油状の標記化合物(1.71g,59%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.44(9H,s),2.72(2H,t,J=5.7Hz),3.19(2H,q,J=5.7Hz),3.43(2H,s),4.68(1H,s),5.16(2H,s),7.34-7.36(6H,m).
MS(APCI)m/z:309(M+H)
【0447】
工程2:ベンジルN-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシナート
上記工程1で得た化合物(0.370g,1.19mmoL)を1,4-ジオキサン(5.00mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(2.00mL,11.9mmoL)、及びクロロギ酸9-フルオレニルメチル(1.23g,4.76mmoL)を加え、室温にて3時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−[ヘキサン〜ヘキサン/酢酸エチル=1:1(v/v)]にて精製し、無色油状の標記化合物(0.479g,76%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.40-1.43(9H,m),2.99-3.25(2H,m),3.34-3.40(2H,m),3.95-4.01(2H,m),4.08-4.24(1H,m),4.38(1H,d,J=6.6Hz),4.52(1H,d,J=6.3Hz),5.10-5.16(2H,m),7.24-7.41(9H,m),7.50(1H,d,J=7.4Hz),7.56(1H,d,J=7.4Hz),7.73(1H,d,J=7.4Hz),7.76(1H,d,J=7.4Hz).
【0448】
工程3:N-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシン
上記工程2で得た化合物(461mg,0.868mmoL)をメタノール(5.00mL)に溶解した。触媒量のパラジウム炭素触媒を加え、水素雰囲気下にて1時間攪拌した。セライト層を通してろ過し、ろ液を減圧下で溶媒留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、無色油状の標記化合物(236mg,62%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.36(9H,s),3.00-3.02(1H,m),3.24-3.27(2H,m),3.41-3.43(1H,m),3.67-3.69(1H,m),3.90-3.95(2H,m),4.17-4.20(1H,m),4.34-4.43(2H,m),7.29-7.33(4H,m),7.52-7.54(2H,m),7.71(2H,d,J=7.0Hz).
MS(APCI)m/z:439(M-H)
【0449】
工程4:9H-フルオレン-9-イルメチル{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(230mg,0.435mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに上記工程3で得た化合物(228mg,0.519mmoL)を用いて実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(336mg,90%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.89-0.97(3H,m),1.35-1.40(9H,m),1.77-1.79(2H,m),2.16-2.23(2H,m),2.29(3H,s),2.62(1H,s),3.12-3.22(4H,m),3.36-3.52(1H,m),3.88-4.17(3H,m),4.32-4.36(2H,m),4.67-4.81(2H,m),5.03-5.38(2H,m),5.59(1H,dd,J=20.1,15.1Hz),6.69(1H,t,J=7.6Hz),7.03(1H,dt,J=28.0,7.5Hz),7.16-7.57(6H,m),7.69(1H,d,J=7.4Hz),7.96(1H,s).
MS(APCI)m/z:858(M+H)
【0450】
工程5:9H-フルオレン-9-イルメチル(2-アミノエチル)(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)カーバメート
上記工程4で得た化合物(347mg,0.404mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(307mg,定量的)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.05(3H,t,J=7.4Hz),1.85-1.92(2H,m),2.29-2.32(2H,m),2.45(3H,s),2.82-2.84(1H,m),3.25-3.28(2H,m),3.58-3.65(1H,m),3.98-4.12(3H,m),4.30-4.33(2H,m),4.55-4.62(2H,m),4.89-5.41(4H,m),5.60-5.72(1H,m),6.83(1H,t,J=7.4Hz),7.12-7.19(1H,m),7.30-7.65(7H,m),7.81(1H,d,J=7.4Hz).
MS(APCI)m/z:758(M+H)
【0451】
工程6:N-(2-アミノエチル)-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程5で得た化合物(191mg,0.253mmoL)を、実施例15工程6と同様に反応させ、標記化合物(97.7mg,72%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.84-1.87(2H,m),2.16-2.17(2H,m),2.38(3H,s),2.76(2H,t,J=5.5Hz),2.86-2.87(2H,m),3.00-3.02(2H,m),3.17-3.18(2H,m),3.26-3.28(2H,m),3.35(2H,br.s),5.19(2H,s),5.42(2H,s),5.58-5.60(1H,m),7.31(1H,s),7.78(1H,d,J=11.0Hz),8.57(1H,d,J=9.0Hz).
MS(APCI)m/z:758(M+H).
【0452】
実施例34 抗体−薬物コンジュゲート(34)
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0453】
工程1:tert-ブチル N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシナート
N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニン(特開2002-60351;5.43g,10.8mmoL)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.93g,21.7mmoL)及びグリシンtert-ブチル塩酸塩(2.72g,16.2mmoL)、トリエチルアミン(3.02mL,21.7mmoL)のジクロロメタン(50.0mL)溶液に、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(4.15g,21.7mmoL)を加え、室温にて20時間攪拌した。10%クエン酸水溶液(100mL)を加え、クロロホルム(100mL)で3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去した後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=8:2(v/v)]にて精製し、標記化合物(6.02g,定量的)を無色固体として得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.40(9H,s),2.76(1H,dd,J=13.7,10.6Hz),3.05(1H,dd,J=13.7,3.9Hz),3.55-3.80(6H,m),4.21-4.31(3H,m),4.52(1H,td,J=9.3,3.4Hz),7.19-7.26(5H,m),7.32(2H,t,J=7.4Hz),7.42(2H,t,J=7.4Hz),7.60(1H,t,J=5.9Hz),7.71(2H,d,J=7.0Hz),7.89(2H,d,J=7.8Hz),8.00(1H,t,J=5.3Hz),8.14(1H,d,J=8.2Hz),8.39(1H,t,J=5.7Hz).
MS(APCI)m/z:615(M+H).
【0454】
工程2:N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシン
上記工程1で得た化合物(5.00g,8.13mmoL)を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物(4.47g,98%)を得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.76(1H,dd,J=13.7,10.2Hz),3.05(1H,dd,J=13.7,3.9Hz),3.55-3.79(7H,m),4.21-4.30(3H,m),4.54(1H,td,J=9.0,3.7Hz),7.16-7.25(5H,m),7.33(2H,t,J=7.4Hz),7.42(2H,t,J=7.4Hz),7.59(1H,t,J=5.7Hz),7.71(2H,d,J=7.4Hz),7.89(2H,d,J=7.4Hz),8.00(1H,t,J=5.3Hz),8.13(1H,d,J=8.6Hz),8.38(1H,t,J=5.7Hz).
MS(APCI)m/z:559(M+H).
【0455】
工程3:N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(2-{(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}エチル)グリシンアミド
実施例33工程5で得た化合物(200mg,0.264mmoL)を、N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシンの代わりに上記工程2で得た化合物(177mg,0.317mmoL)を用いて実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(297mg,87%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.80-0.86(3H,m),1.75-1.82(2H,m),2.10-2.12(2H,m),2.35-2.38(4H,m),2.75-2.81(2H,m),3.00-3.17(7H,m),3.58-3.86(8H,m),4.18-4.28(4H,m),4.47-4.49(1H,m),5.14-5.23(2H,m),5.33-5.38(2H,m),5.56-5.58(1H,m),6.52-6.53(1H,m),7.17-7.43(17H,m),7.59-7.62(2H,m),7.69-7.71(2H,m),7.80-7.90(4H,m),8.01-8.03(1H,m),8.14-8.16(1H,m),8.29-8.32(1H,m),8.50-8.54(1H,m).
MS(APCI)m/z:1298(M+H).
【0456】
工程4:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程3で得た化合物(297mg,0.229mmoL)を、実施例5工程2と同様に反応させ、標記化合物(95.6mg,49%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.82-1.89(2H,m),2.15-2.17(2H,m),2.29-2.31(1H,m),2.38(3H,s),2.60(2H,t,J=6.1Hz),2.76(1H,dd,J=15.1,11.1Hz),3.00(1H,dd,J=14.1,4.3Hz),3.15-3.18(5H,m),3.27-3.46(3H,m),3.55-3.80(6H,m),4.46(1H,dd,J=8.2,4.3Hz),5.20(2H,s),5.43(2H,s),5.58(1H,d,J=7.8Hz),6.54(1H,s),7.19-7.24(5H,m),7.31(1H,s),7.74-7.78(2H,m),8.23-8.31(3H,m),8.51(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:854(M+H)
【0457】
工程5:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程4で得た化合物(90.0mg,0.105mmoL)を、実施例15工程6と同様に反応させ、標記化合物(60.1mg,55%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.81(3H,t,J=7.2Hz),1.13-1.14(2H,m),1.39-1.40(4H,m),1.78-1.82(2H,m),2.03(2H,t,J=7.2Hz),2.09-2.12(2H,m),2.31(3H,s),2.57-2.59(2H,m),2.72-2.75(1H,m),2.92-2.96(1H,m),3.08-3.30(8H,m),3.57-3.65(6H,m),4.38-4.39(1H,m),5.12(2H,s),5.36(2H,s),5.51-5.53(1H,m),6.48(1H,s),6.93(2H,s),7.13-7.18(5H,m),7.24(1H,s),7.62(1H,t,J=5.9Hz),7.71(1H,d,J=10.9Hz),7.89(1H,s),7.97(1H,t,J=5.5Hz),8.04(1H,t,J=5.7Hz),8.08(1H,d,J=7.8Hz),8.19(1H,t,J=5.5Hz),8.43(1H,d,J=9.0Hz).
MS(APCI)m/z:1047(M+H)
【0458】
工程6:抗体−薬物コンジュゲート(34)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程5で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.51mg/mL,抗体収量:9.1mg(73%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.2。
【0459】
実施例35 抗体−薬物コンジュゲート(35)
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0460】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(35)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例34工程5で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.58mg/mL,抗体収量:9.5mg(76%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.9。
【0461】
実施例36 中間体(36)
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
【0462】
工程1:ベンジルN-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-メチルグリシナート
実施例33工程1で得た化合物(335mg,1.09mmoL)をジクロロメタン(5.00mL)に溶解した。ジイソプロピルエチルアミン(0.379mL,2.18mmoL)、及びヨードメタン(0.102mL,1.63mmoL)を加えて室温にて1日間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−[クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、無色油状の標記化合物(319mg,91%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.44(9H,s),2.37(3H,s),2.63(2H,t,J=5.9Hz),3.19(2H,q,J=5.3Hz),3.32(2H,s),5.15(2H,s),7.31-7.33(5H,m).
MS(APCI)m/z:323(M+H)
【0463】
工程2:N-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-メチルグリシン
上記工程1で得た化合物(319mg,0.990mmoL)を、実施例33工程3と同様に反応させ、無色油状の標記化合物(203mg,88%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.42(9H,s),2.91(3H,br.s),3.28(2H,br.s),3.51(2H,br.s),3.70(2H,br.s).
MS(APCI)m/z:233(M+H)
【0464】
工程3:tert-ブチル {2-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)(メチル)アミノ]エチル}カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(385mg,0.724mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに上記工程2で得た化合物(202mg,0.869mmoL)を用いて実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(332mg,71%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.88(3H,t,J=7.8Hz),1.37(9H,s),1.83-1.90(2H,m),2.11-2.14(2H,m),2.33(3H,s),2.39(3H,s),2.92-3.59(8H,m),4.26(1H,s),5.21(1H,s),5.27(1H,s),5.38(2H,s),5.55(1H,s),6.53(1H,s),7.30(1H,s),7.76(1H,d,J=10.9Hz),8.57(1H,d,J=9.0Hz).
MS(APCI)m/z:650(M+H)
【0465】
工程4:N-(2-アミノエチル)-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-N-メチルグリシンアミド
上記工程3で得た化合物(340mg,0.523mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(289mg,定量的)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.86(2H,tt,J=21.1,7.1Hz),2.16-2.24(2H,m),2.40(3H,s),2.59(2H,br.s),3.08(3H,br.s),3.17-3.19(2H,m),3.70(4H,br.s),5.21(1H,d,J=18.8Hz),5.27(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.60-5.64(1H,m),6.57(1H,br.s),7.32(1H,s),7.81(1H,d,J=11.0Hz),7.95(3H,br.s),8.88(1H,br.s).
MS(APCI)m/z:550(M+H)
【0466】
実施例37 抗体−薬物コンジュゲート(37)
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0467】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)(メチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
実施例36工程4で得た化合物(200mg,0.364mmoL)を、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(140mg,40%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.36(9H,s),1.81-1.84(2H,m),2.15-2.18(2H,m),2.28(3H,s),2.37(3H,s),2.90-3.22(7H,m),3.40-3.86(9H,m),4.37-4.38(1H,m),5.20(2H,s),5.42(2H,s),5.56-5.59(1H,m),6.53(1H,s),7.01(1H,t,J=6.1Hz),7.17-7.25(5H,m),7.30(1H,s),7.62(1H,t,J=5.7Hz),7.78(1H,d,J=10.9Hz),7.92(1H,t,J=5.5Hz),8.15-8.24(2H,m),8.45(1H,d,J=9.0Hz).
MS(APCI)m/z:968(M+H)
【0468】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)(メチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(140mg,0.145moL)を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物(113mg,90%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.85-1.88(2H,m),2.20-2.29(2H,m),2.42(3H,s),2.75-2.77(2H,m),2.89(3H,s),3.01-3.04(2H,m),3.34-3.45(4H,m),3.56-3.57(4H,m),3.64-3.72(4H,m),3.85(2H,dd,J=14.3,5.7Hz),4.54-4.59(1H,m),5.24(1H,d,J=18.0Hz),5.34(1H,d,J=20.3Hz),5.43(2H,s),5.62-5.68(1H,m),6.58(1H,s),7.19-7.27(5H,m),7.33(1H,s),7.84(1H,d,J=10.9Hz),7.98(3H,br.s),8.33(1H,d,J=8.2Hz),8.41(1H,s),8.50(1H,t,J=5.3Hz).
MS(APCI)m/z:868(M+H)
【0469】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)(メチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(110mg,0.126mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(41.1mg,31%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,s),1.17-1.19(2H,m),1.44-1.47(6H,m),1.83-1.85(2H,m),2.08-2.16(3H,m),2.27-2.30(2H,m),2.38(3H,s),2.59(3H,s),2.78-2.80(2H,m),2.91(2H,s),3.17(4H,s),3.55(7H,t,J=40.5Hz),4.37-4.40(1H,m),5.21(2H,s),5.42(2H,s),5.56-5.59(1H,m),6.52(1H,s),6.99(2H,s),7.17-7.21(5H,m),7.31(1H,s),7.61(1H,s),7.78(1H,d,J=9.8Hz),8.01-8.08(2H,m),8.20(1H,s),8.32(1H,s),8.45(1H,s).
MS(APCI)m/z:1061(M+H)
【0470】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(37)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.46mg/mL,抗体収量:8.8mg(60%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.1。
【0471】
実施例38 抗体−薬物コンジュゲート(38)
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
【0472】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(38)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例37工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.44mg/mL,抗体収量:8.6mg(69%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.1。
【0473】
実施例39 中間体(39)
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0474】
工程1:ベンジルN-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-[2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)エチル]グリシナート
実施例33工程1で得た化合物(299mg,0.970mmoL)をジメチルホルムアミド(5.00mL)に溶解した。炭酸カリウム(268mg,1.94mmoL)、及び2-(2-ブロモエトキシ)テトラヒドロピラン(0.232mL,1.45mmoL)を加え、60℃にて3日間攪拌した。その反応溶液をろ過し、得られたろ液を減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−[ヘキサン:酢酸エチル=9:1(v/v)〜ヘキサン:酢酸エチル=1:1(v/v)]にて精製し、無色油状の標記化合物(121mg,29%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.44(9H,s),1.47-1.81(6H,m),2.80-2.83(2H,m),2.89(2H,t,J=5.5Hz),3.17(2H,s),3.46(2H,dq,J=18.5,4.4Hz),3.52(2H,s),3.76-3.86(2H,m),4.58(1H,t,J=3.5Hz),5.14(2H,s),5.47(1H,br.s),7.31-7.35(5H,m).
MS(APCI)m/z:437(M+H).
【0475】
工程2:N-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-[2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)エチル]グリシン
上記工程1で得た化合物(823mg,1.89mmoL)を、実施例33工程3と同様に反応させ、無色油状の標記化合物(616mg,94%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.43(9H,s),1.54-1.81(6H,m),3.28-3.67(8H,m),3.74-4.00(4H,m),4.62(1H,s),6.35(1H,s),9.76(1H,s).
MS(APCI)m/z:347(M+H)
【0476】
工程3:tert-ブチル (2-{(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)[2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)エチル]アミノ}エチル)カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(780mg,1.47mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに上記工程2で得た化合物(610mg,1.76mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(874mg,78%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,s),1.29-1.59(15H,m),1.84-1.87(2H,m),2.16-2.18(2H,m),2.40(3H,s),2.62-2.97(6H,m),3.48-3.81(8H,m),4.34-4.56(1H,m),5.20(2H,s),5.42(2H,s),5.60(1H,s),6.55(1H,s),6.69(1H,s),7.31(1H,s),7.80(1H,d,J=10.6Hz),8.32(1H,s).
MS(APCI)m/z:764(M+H)
【0477】
工程4:N-(2-アミノエチル)-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-N-(2-ヒドロキシエチル)グリシンアミド
上記工程3で得た化合物(707mg,0.926mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(524mg,98%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.81-1.91(2H,m),2.17-2.18(2H,m),2.39(3H,s),2.75-3.00(6H,m),3.34-4.02(6H,m),5.23(2H,s),5.42(2H,s),5.57-5.59(1H,m),6.56(1H,s),7.31(1H,s),7.70-7.84(4H,m),8.69-8.77(1H,m).
MS(APCI)m/z:580(M+H)
【0478】
実施例40 抗体−薬物コンジュゲート(40)
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0479】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
実施例39工程4で得た化合物(200mg,0.345mmoL)を、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(198mg,57%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.0Hz),1.38(9H,s),1.84-1.87(2H,m),2.12-2.14(2H,m),2.33-2.38(2H,m),2.40(3H,s),3.16-3.17(8H,m),3.54-3.60(3H,m),3.62-3.65(2H,m),3.73-3.78(2H,m),3.86(2H,d,J=5.9Hz),4.10-4.12(1H,m),4.52-4.55(2H,m),5.22(2H,s),5.43(2H,s),5.57-5.59(1H,m),6.54(1H,s),7.01(1H,s),7.18-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.89-7.92(2H,m),8.17-8.19(2H,m),8.49-8.51(2H,m).
MS(APCI)m/z:998(M+H)
【0480】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(198mg,0.198mmoL)を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(59.5mg,34%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.85-1.86(2H,m),2.16-2.33(2H,m),2.40(3H,s),2.80-2.94(8H,m),3.34-4.11(10H,m),4.53-4.56(2H,m),5.26-5.28(2H,m),5.43(2H,s),5.59-5.61(1H,m),6.57(1H,s),7.21-7.24(5H,m),7.33(1H,s),7.82(1H,d,J=10.9Hz),7.99(4H,br.s),8.33-8.36(2H,m),8.49-8.51(2H,m).
MS(APCI)m/z:898(M+H)
【0481】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(100mg,0.111mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(33.0mg,27%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.16-1.19(2H,m),1.45-1.48(4H,m),1.83-1.85(2H,m),2.09-2.17(4H,m),2.36(3H,s),2.70-2.96(2H,m),3.14-3.76(20H,m),4.39-4.41(1H,m),4.47-4.50(1H,m),5.14(1H,d,J=19.2Hz),5.24(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.57-5.58(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.19-7.23(5H,m),7.30(1H,s),7.58(1H,s),7.75(1H,d,J=10.9Hz),8.01-8.03(1H,m),8.10-8.12(2H,m),8.21-8.23(1H,m),8.49(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:1091(M+H)
【0482】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(40)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.54mg/mL,抗体収量:9.2mg(74%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.8。
【0483】
実施例41 抗体−薬物コンジュゲート(41)
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0484】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(41)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例40工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.54mg/mL,抗体収量:9.2mg(74%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.9。
【0485】
実施例42 中間体(42)
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0486】
工程1:ベンジルtert-ブチル 2,2'-({2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}イミノ)ジアセテート
実施例33工程1で得た化合物(0.753g,2.44mmoL)をジクロロメタン(10.0mL)に溶解した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.851mL,4.89mmoL)、及びtert-ブチル 2-ブロモアセテート(0.541mL,3.66mmoL)を加えて1日間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−[ヘキサン:酢酸エチル=90:10-0:100(v/v)]にて精製し、無色油状の標記化合物(0.614g,60%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.44(9H,s),1.45(9H,s),2.84(2H,t,J=5.7Hz),3.15(2H,q,J=5.3Hz),3.42(2H,s),3.58(2H,s),5.13(2H,d,J=4.7Hz),5.62(1H,s),7.30-7.38(5H,m).
MS(APCI)m/z:423(M+H)
【0487】
工程2:[{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)アミノ]酢酸
上記工程1で得た化合物(0.614g,1.45mmoL)を、実施例33工程3と同様に反応させ、無色油状の標記化合物(0.469g,97%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.44(9H,s),1.47(9H,s),2.95(2H,s),3.24(2H,s),3.57(4H,s),5.79(1H,s),10.68(1H,brs).
MS(APCI)m/z:333(M+H)
【0488】
工程3:tert-ブチル [{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)アミノ]アセテート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(620mg,1.17mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに上記工程2で得た化合物(465mg,1.40mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(666mg,76%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD3OD)δ:1.01(3H,t,J=7.0Hz),1.14(9H,s),1.37(9H,s),1.94(2H,q,J=6.9Hz),2.24-2.26(1H,m),2.35(3H,s),2.45-2.48(1H,m),2.75-2.86(2H,m),3.16-3.21(3H,m),3.34-3.46(3H,m),3.52(1H,d,J=17.2Hz),3.62(1H,d,J=17.6Hz),4.66(1H,d,J=18.8Hz),5.20(1H,d,J=18.8Hz),5.32(1H,d,J=16.0Hz),5.56(1H,d,J=16.0Hz),5.70-5.76(1H,m),6.51-6.57(1H,m),7.44(1H,d,J=10.6Hz),7.50(1H,s),8.04(2H,brs).
MS(APCI)m/z:750(M+H)
【0489】
工程4:[(2-アミノエチル)(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)アミノ]酢酸
上記工程3で得た化合物(587mg,0.783mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(477mg,定量的)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.96(3H,t,J=7.2Hz),1.90(2H,q,J=7.0Hz),2.07-2.09(1H,m),2.28(3H,s),2.38-2.40(1H,m),3.02-3.23(6H,m),3.56-3.67(4H,m),4.71(1H,d,J=18.4Hz),5.02(1H,d,J=18.4Hz),5.28(1H,d,J=16.0Hz),5.49(1H,d,J=16.4Hz),5.63-5.65(1H,m),7.32(1H,d,J=10.6Hz),7.44(1H,s).
MS(APCI)m/z:594(M+H)
【0490】
実施例43 抗体−薬物コンジュゲート(43)
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0491】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(カルボキシメチル)(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
実施例42工程4で得た化合物(300mg,0.505mmoL)を、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(316mg,62%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=6.8Hz),1.36(9H,s),1.81-1.83(2H,m),2.14-2.20(2H,m),2.37(3H,s),2.86-3.46(18H,m),4.38-4.41(1H,m),5.14(1H,d,J=19.6Hz),5.22(1H,d,J=18.8Hz),5.41(2H,s),5.56-5.58(1H,m),6.53(1H,s),7.06-7.20(5H,m),7.75(1H,d,J=10.6Hz),7.90-7.92(2H,m),8.09(1H,s),8.18(2H,s),8.34-8.40(2H,m),8.73(1H,s).
MS(APCI)m/z:1012(M+H)
【0492】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(カルボキシメチル)(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(316mg,0.312mmoL)を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物(285mg,定量的)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.85-1.86(2H,m),2.21-2.24(2H,m),2.40(3H,s),2.69-2.75(2H,m),3.01-3.03(3H,m),3.17-3.19(3H,m),3.28-3.30(1H,m),3.56-3.89(9H,m),3.96(1H,s),4.55(1H,td,J=8.8,4.7Hz),5.23(1H,d,J=19.6Hz),5.30(1H,d,J=21.5Hz),5.43(2H,s),5.58-5.63(1H,m),7.16-7.26(6H,m),7.33(1H,s),7.82(1H,d,J=10.0Hz),7.97(3H,brs),8.31(1H,d,J=7.0Hz),8.37(1H,t,J=5.5Hz),8.49(1H,t,J=5.7Hz),8.80(1H,s).
MS(APCI)m/z:912(M+H)
【0493】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(カルボキシメチル)(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(100mg,0.110mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(79.6mg,66%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.12-1.18(2H,m),1.44-1.46(4H,m),1.81-1.83(2H,m),2.08-2.11(2H,m),2.23-2.29(2H,m),2.38(3H,s),2.65-2.74(5H,m),3.11-3.72(15H,m),4.36(1H,td,J=8.2,3.4Hz),5.14(1H,d,J=18.8Hz),5.23(1H,d,J=18.8Hz),5.38-5.42(2H,m),5.55-5.58(1H,m),6.50(1H,s),6.99(2H,s),7.15-7.22(6H,m),7.74(1H,d,J=10.9Hz),8.06-8.23(5H,m),8.49(1H,brs),8.81(1H,b).
MS(APCI)m/z:1105(M+H)
【0494】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(43)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.58mg/mL,抗体収量:9.5mg(76%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.8。
【0495】
実施例44 抗体−薬物コンジュゲート(44)
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
【0496】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(44)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例43工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.68mg/mL,抗体収量:10.1mg(81%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.9。
【0497】
実施例45 中間体(45)
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0498】
工程1:ベンジルN-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-β-アラニンエート
tert-ブチル N-(2-アミノエチル)カーバメート(3.00g,18.7mmoL)をピリジン(10.0mL)に溶解し、炭酸カリウム(2.59g,18.7mmoL)、及びベンジルアクリレート(1.43mL,9.36mmoL)を加え、室温にて1日間攪拌した。反応溶液を減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル=8:2(v/v)]にて精製し、無色油状の標記化合物(1.58g,52%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.44(9H,s),2.54(2H,t,J=6.5Hz),2.71(2H,t,J=5.9Hz),2.89(2H,t,J=6.5Hz),3.19(2H,q,J=5.5Hz),5.00(1H,brs),5.13(2H,s),7.32-7.37(6H,m).
MS(APCI)m/z:323(M+H)
【0499】
工程2:ベンジルN-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-メチル-β-アラニンエート
上記工程1で得た化合物(490mg,1.52mmoL)を、実施例36工程1と同様に反応させ、無色油状の標記化合物(327mg,64%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.43(9H,s),2.20(3H,s),2.45(2H,t,J=5.9Hz),2.50(2H,t,J=6.8Hz),2.70(2H,t,J=7.0Hz),3.18(2H,q,J=5.5Hz),5.13(2H,s),7.32-7.34(5H,m).
MS(APCI)m/z:337(M+H)
【0500】
工程3:N-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-メチル-β-アラニン
上記工程2で得た化合物(327mg,0.971mmoL)を、実施例33工程3と同様に反応させ、無色油状の標記化合物(236mg,99%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.43(9H,s),2.61-2.64(2H,m),2.75(3H,s),3.08-3.11(2H,m),3.20-3.23(2H,m),3.47-3.50(2H,m),6.43(1H,br.s),11.09(1H,br.s).
MS(APCI)m/z:247(M+H)
【0501】
工程4:tert-ブチル {2-[(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)(メチル)アミノ]エチル}カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(410mg,0.771mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに上記工程3で得た化合物(228mg,0.926mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(122mg,24%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.31(9H,s),1.82-1.90(2H,m),2.14-2.16(4H,m),2.30-2.32(2H,m),2.41(3H,s),2.59(3H,s),2.59-2.64(2H,m),2.91-2.93(2H,m),3.16-3.17(2H,m),5.23(2H,s),5.43(2H,s),5.54-5.56(1H,m),6.42-6.63(1H,m),6.54(1H,s),7.31(1H,s),7.80(1H,d,J=10.9Hz),8.54(1H,d,J=7.8Hz).
MS(APCI)m/z:664(M+H)
【0502】
工程5:N-(2-アミノエチル)-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-N-メチル-β-アラニンアミド
上記工程4で得た化合物(389mg,0.585mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(304mg,92%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,br.s),1.85-1.88(2H,m),2.16-2.19(2H,m),2.40(3H,s),2.67(3H,s),2.77-2.79(2H,m),3.25-3.37(8H,m),5.24-5.29(2H,m),5.43(2H,s),5.58-5.60(1H,m),6.56(1H,s),7.32(1H,s),7.80(1H,d,J=10.2Hz),8.17(3H,br.s),8.81(1H,s).
MS(APCI)m/z:564(M+H)
【0503】
実施例46 抗体−薬物コンジュゲート(46)
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0504】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)(メチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
実施例45工程5で得た化合物(200mg,0.355mmoL)を、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(165mg,47%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.37(9H,s),1.85(2H,td,J=14.9,7.2Hz),2.14-2.16(2H,m),2.15(3H,s),2.32-2.37(4H,m),2.39(3H,s),2.65-2.67(2H,m),2.76(1H,dd,J=13.5,9.6Hz),3.01(1H,dd,J=13.7,4.3Hz),3.10(2H,q,J=6.4Hz),3.16-3.17(2H,m),3.53-3.77(6H,m),4.45-4.50(1H,m),5.22(2H,s),5.43(2H,s),5.53-5.57(1H,m),6.54(1H,s),7.01(1H,t,J=5.9Hz),7.14-7.26(5H,m),7.30(1H,s),7.60(1H,t,J=5.5Hz),7.79(1H,d,J=10.9Hz),7.93(1H,t,J=5.5Hz),8.16(1H,d,J=8.2Hz),8.29(1H,t,J=5.7Hz),8.55(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:982(M+H)
【0505】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)(メチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(165mg,0.168mmoL)を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物(148mg,定量的)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.81-1.92(2H,m),2.13-2.19(2H,m),2.41(3H,s),2.66(2H,dd,J=8.6,5.1Hz),2.74(1H,dd,J=13.9,10.0Hz),2.82(3H,s),3.03(1H,dd,J=13.9,4.5Hz),3.45-3.48(9H,m),3.57(2H,d,J=5.1Hz),3.67-3.76(2H,m),3.86(1H,dd,J=16.8,5.9Hz),4.57(1H,td,J=9.1,4.0Hz),5.20(1H,d,J=18.8Hz),5.28(1H,d,J=19.2Hz),5.44(2H,s),5.57-5.61(1H,m),6.58(1H,s),7.11-7.25(5H,m),7.33(1H,s),7.84(1H,d,J=10.9Hz),7.98(3H,s),8.13(1H,s),8.34(1H,d,J=7.8Hz),8.43(1H,t,J=5.9Hz),8.49(1H,t,J=5.3Hz),8.79(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:882(M+H)
【0506】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)(メチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(100mg,0.113mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(43.4mg,36%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.14-1.22(4H,m),1.44-1.48(4H,m),1.80-1.91(2H,m),2.09-2.13(3H,m),2.10(2H,t,J=7.4Hz),2.38-2.40(6H,m),2.79(2H,dd,J=13.7,9.8Hz),3.02(1H,dd,J=13.7,4.3Hz),3.09(1H,q,J=7.3Hz),3.15-3.18(4H,m),3.35-3.77(9H,m),4.46(1H,td,J=8.7,4.2Hz),5.21(2H,s),5.42(2H,s),5.53-5.58(1H,m),6.54(1H,s),6.99(2H,s),7.14-7.25(5H,m),7.30(1H,s),7.68(1H,br.s),7.79(1H,d,J=10.4Hz),8.03(1H,t,J=5.7Hz),8.09(1H,t,J=5.7Hz),8.13(1H,d,J=7.8Hz),8.27(1H,t,J=5.3Hz),8.59(1H,d,J=5.5Hz).
MS(APCI)m/z:1075(M+H)
【0507】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(46)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.57mg/mL,抗体収量:9.4mg(75%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.9。
【0508】
実施例47 抗体−薬物コンジュゲート(47)
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【0509】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(47)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例46工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.61mg/mL,抗体収量:9.7mg(78%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.2。
【0510】
実施例48 中間体(48)
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0511】
工程1:ベンジルN-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-[2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)エチル]-β-アラニンエート
実施例45工程1で得た化合物(387mg,1.20mmoL)を、実施例39工程1と同様に反応させ、無色油状の標記化合物(251mg,46%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.43(9H,s),1.48-1.82(6H,m),2.51(2H,t,J=7.0Hz),2.60(2H,t,J=5.7Hz),2.66-2.69(2H,m),2.88(2H,dd,J=10.8,4.1Hz),3.17(2H,t,J=4.5Hz),3.41(1H,dt,J=11.5,5.2Hz),3.50(1H,dq,J=12.9,2.9Hz),3.73-3.78(1H,m),3.81-3.87(1H,m),4.57(1H,t,J=3.5Hz),5.13(2H,s),5.30(1H,d,J=4.3Hz),7.29-7.37(5H,m).
MS(APCI)m/z:451(M+H)
【0512】
工程2:N-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-[2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)エチル]-β-アラニン
上記工程1で得た化合物(436mg,0.968mmoL)を、実施例33工程3と同様に反応させ、無色油状の標記化合物(337mg,97%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.43(9H,s),1.57-1.77(6H,m),2.71-2.72(2H,m),3.21-3.23(2H,m),3.32-3.35(4H,m),3.50-3.53(3H,m),3.72-3.77(1H,m),3.83(1H,dt,J=13.0,4.5Hz),4.04(1H,dt,J=11.3,4.4Hz),4.62(1H,s),6.21(1H,s),9.04(1H,br.s).
MS(APCI)m/z:361(M+H)
【0513】
工程3:tert-ブチル (2-{(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)[2-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)エチル]アミノ}エチル)カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(410mg,0.771mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに上記工程2で得た化合物(334mg,0.926mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(366mg,61%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.0Hz),1.33-1.40(6H,m),1.33(9H,s),1.85-1.87(2H,m),2.12-2.14(2H,m),2.28-2.34(2H,m),2.40(3H,s),2.79-3.08(12H,m),3.57-3.66(2H,m),4.43-4.45(1H,m),5.18(1H,d,J=18.2Hz),5.25(1H,d,J=18.4Hz),5.42(2H,s),5.55-5.58(1H,m),6.49-6.52(1H,m),6.54(1H,s),7.30(1H,s),7.80(1H,d,J=11.3Hz),8.50(1H,d,J=8.2Hz).
MS(APCI)m/z:778(M+H)
【0514】
工程4:N-(2-アミノエチル)-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-N-(2-ヒドロキシエチル)-β-アラニンアミド
上記工程3で得た化合物(356mg,0.458mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(270mg,99%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.81-1.92(2H,m),2.15-2.17(2H,m),2.40(3H,s),2.58-2.61(2H,m),2.92-3.60(12H,m),5.20(1H,d,J=18.8Hz),5.26(1H,d,J=19.2Hz),5.43(2H,s),5.59-5.60(1H,m),6.55(1H,s),7.32(1H,s),7.79-7.82(2H,m),8.03(3H,br.s),8.77-8.79(1H,m).
MS(APCI)m/z:594(M+H)
【0515】
実施例49 抗体−薬物コンジュゲート(49)
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【0516】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
実施例48工程4で得た化合物(200mg,0.337mmoL)を、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(270mg,79%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.0Hz),1.36(9H,s),1.83-1.85(2H,m),2.16-2.18(2H,m),2.38(3H,s),2.59(4H,s),3.02-3.94(18H,m),4.43-4.47(2H,m),5.19(1H,d,J=19.2Hz),5.26(1H,d,J=19.2Hz),5.43(2H,s),5.58(1H,s),6.54(1H,d,J=5.1Hz),7.00(1H,s),7.21-7.23(5H,m),7.31(1H,s),7.80(1H,t,J=11.3Hz),7.92-7.95(2H,m),8.12-8.14(1H,m),8.23-8.26(1H,m),8.49(1H,d,J=8.2Hz).
【0517】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}グリシンアミドトリフルオロ酢酸塩
上記工程1で得た化合物(270mg,0.267mmoL)を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物(103mg,42%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.85-1.88(2H,m),2.17-2.20(2H,m),2.41(3H,s),2.66-3.04(8H,m),3.31-4.11(12H,m),4.57-4.59(2H,m),5.21(1H,d,J=18.4Hz),5.28(1H,d,J=18.4Hz),5.43-5.45(2H,m),5.58-5.61(1H,m),6.58(1H,s),7.21-7.23(5H,m),7.34(1H,s),7.84(1H,d,J=10.9Hz),7.96(4H,br.s),8.31-8.33(2H,m),8.47-8.49(2H,m).
MS(APCI)m/z:912(M+H)
【0518】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)(2-ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(100mg,0.110mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(38.4mg,32%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.0Hz),1.15-1.22(2H,m),1.45-1.48(4H,m),1.82-1.89(2H,m),2.09-2.11(4H,m),2.30-2.33(1H,m),2.38(3H,s),2.59(1H,s),2.77-2.79(2H,m),3.03-3.72(18H,m),4.35-4.37(1H,m),4.46-4.49(1H,m),5.19(2H,s),5.42(2H,s),5.55-5.56(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.16-7.25(5H,m),7.30(1H,s),7.61(1H,s),7.78(1H,d,J=10.9Hz),8.02(1H,t,J=5.5Hz),8.08-8.11(2H,m),8.25(1H,t,J=5.5Hz),8.55(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:1105(M+H)
【0519】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(49)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.57mg/mL,抗体収量:9.4mg(75%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.7。
【0520】
実施例50 抗体−薬物コンジュゲート(50)
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
【0521】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(50)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例49工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.61mg/mL,抗体収量:9.7mg(78%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.9。
【0522】
実施例51 中間体(51)
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【0523】
工程1:ベンジルN-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)-β-アラニンエート
実施例45工程1で得た化合物(0.926mg,2.87mmoL)を、実施例42工程1と同様に反応させ、無色油状の標記化合物(1.10g,88%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.43(9H,s),1.45(9H,s),2.49(2H,t,J=6.8Hz),2.72(2H,t,J=5.7Hz),2.98(2H,t,J=6.8Hz),3.14(2H,q,J=5.6Hz),3.22(2H,s),5.13(2H,s),5.30(1H,brs),7.30-7.34(5H,m).
MS(APCI)m/z:437(M+H)
【0524】
工程2:N-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)-β-アラニン
上記工程1で得た化合物(1.25g,2.87mmoL)を、実施例33工程3と同様に反応させ、無色油状の標記化合物(0.850g,83%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.43(9H,s),1.47(9H,s),2.50(2H,t,J=6.3Hz),2.82-2.85(2H,m),3.02(2H,t,J=6.5Hz),3.22-3.25(2H,m),3.39(2H,s),5.62(1H,brs),10.36(1H,brs).
MS(APCI)m/z:347(M+H)
【0525】
工程3:tert-ブチル N-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)グリシナート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(1.00g,1.88mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに上記工程2で得た化合物(0.782g,2.26mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(1.43g,定量的)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.95(3H,t,J=7.4Hz),1.20(9H,s),1.33(9H,s),1.87(2H,q,J=7.3Hz),2.24-2.28(1H,m),2.29(3H,s),2.35-2.48(3H,m),2.57-2.65(2H,m),2.89-2.92(2H,m),3.06-3.28(6H,m),3.66-3.67(1H,m),4.76(1H,d,J=19.2Hz),5.13(1H,d,J=18.8Hz),5.25(1H,d,J=16.0Hz),5.49(1H,d,J=16.0Hz),5.62(1H,t,J=5.7Hz),7.37(1H,d,J=10.6Hz),7.43(1H,s),7.97(2H,s).
MS(APCI)m/z:764(M+H)
【0526】
工程4:N-(2-アミノエチル)-N-(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)グリシン
上記工程3で得た化合物(1.43g,1.87mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(1.06g,93%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.96(3H,t,J=6.3Hz),1.90(2H,d,J=6.3Hz),2.22-2.27(1H,m),2.29(3H,s),2.42-2.54(2H,m]),2.95-3.08(6H,m),3.33-3.35(3H,m),3.66-3.69(2H,m),4.04-4.07(1H,m),4.84(1H,d,J=18.4Hz),5.10(1H,d,J=18.4Hz),5.25(1H,d,J=16.0Hz),5.45(1H,d,J=16.0Hz),5.76-5.79(1H,m),7.09(1H,d,J=10.6Hz),7.33(1H,s).
MS(APCI)m/z:608(M+H)
【0527】
実施例52 抗体−薬物コンジュゲート(52)
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
【0528】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(カルボキシメチル)(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)アミノ]エチル}グリシンアミド
実施例51工程4で得た化合物のトリフルオロ酢酸塩(300mg,0.494mmoL)を、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(221mg,44%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.36(9H,s),1.83-1.85(2H,m),2.12-2.14(2H,m),2.33(3H,s),2.37-2.39(1H,m),2.43-2.45(1H,m),2.64-3.73(18H,m),4.48-4.51(1H,m),5.20(2H,s),5.42(2H,s),5.53-5.56(1H,m),6.54(1H,s),7.01-7.29(5H,m),7.79(1H,d,J=10.6Hz),7.91(1H,s),8.09-8.14(2H,m),8.26-8.31(4H,m),8.63(1H,s).
MS(APCI)m/z:1026(M+H)
【0529】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(カルボキシメチル)(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(221mg,0.216mmoL)を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物(196mg,98%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.85-1.87(2H,m),2.17-2.19(2H,m),2.41(3H,s),2.67-2.77(2H,m),2.99-3.05(3H,m),3.32-3.35(3H,m),3.56-3.96(13H,m),4.54-4.56(1H,m),5.21(1H,d,J=19.0Hz),5.27(1H,d,J=19.0Hz),5.43(2H,s),5.58-5.59(1H,m),6.57(1H,s),7.18-7.24(5H,m),7.33(1H,s),7.83(1H,d,J=10.9Hz),7.98(3H,br.s),8.33(1H,d,J=8.2Hz),8.39(1H,s),8.50(1H,s),8.71(1H,s).
MS(APCI)m/z:926(M+H)
【0530】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-{2-[(カルボキシメチル)(3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-オキソプロピル)アミノ]エチル}グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(100mg,0.108mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(79.2mg,66%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.12-1.18(2H,m),1.44-1.48(4H,m),1.80-1.91(2H,m),2.09-2.15(2H,m),2.09(2H,t,J=7.6Hz),2.33(2H,t,J=6.8Hz),2.39(3H,s),2.65(2H,t,J=6.8Hz),2.78(2H,dd,J=13.7,9.8Hz),2.91(2H,t,J=6.6Hz),3.00-3.76(14H,m),4.47(1H,td,J=8.8,4.3Hz),5.22(2H,s),5.43(2H,s),5.54-5.58(1H,m),6.52(1H,s),6.99(2H,s),7.13-7.25(6H,m),7.30(1H,s),7.71(1H,s),7.79(1H,d,J=10.9Hz),8.09-8.13(2H,m),8.21-8.23(2H,m),8.57(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:1119(M+H)
【0531】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(52)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.56mg/mL,抗体収量:9.4mg(75%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.1。
【0532】
実施例53 抗体−薬物コンジュゲート(53)
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【0533】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(53)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例52工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.61mg/mL,抗体収量:9.7mg(78%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.3。
【0534】
実施例54 抗体−薬物コンジュゲート(54)
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
【0535】
工程1:9H-フルオレン-9-イルメチル[(2S)-3-tert-ブトキシ-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1-オキソプロパン-2-イル]カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりにO-tert-ブチル-N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-セリンを用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物を得た。本化合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
MS(ES+APCI)m/z:801(M+H)
【0536】
工程2:O-tert-ブチル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-セリンアミド
上記工程1で得た化合物(1.10g,1.37mmoL)を、実施例15工程6と同様に反応させ、標記化合物を得た。本化合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
【0537】
工程3:9H-フルオレン-9-イルメチル{2-[(4-{[(2S)-3-tert-ブトキシ-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1-オキソプロパン-2-イル]アミノ}-4-オキソブチル)アミノ]-2-オキソエチル}カーバメート
上記工程2で得た化合物(0.460mmoL)を、N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシンの代わりに4-({N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシル}アミノ)ブタン酸を用いて実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(0.106g,24%、3工程)を淡黄色固体として得た。
MS(ES+APCI)m/z:943(M+H)
【0538】
工程4:N-[(2S)-3-tert-ブトキシ-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1-オキソプロパン-2-イル]-4-(グリシルアミノ)ブタンアミド
上記工程3で得た化合物(0.106g,0.112mmoL)を、実施例15工程6と同様に反応させ、標記化合物を得た。本化合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
【0539】
工程5:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(2S)-3-tert-ブトキシ-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1-オキソプロパン-2-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程4で得た化合物(0.112mmoL)を、N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシンの代わりにN-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニンを用いて実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(63.0mg,48%)を橙色固体として得た。
MS(ES+APCI)m/z:1175(M+H)
【0540】
工程6:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(2S)-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-ヒドロキシ-1-オキソプロパン-2-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程5で得た化合物(63.0mg,53.6μmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(20.0mg,33%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.84(3H,t,J=7.2Hz),1.09-1.20(2H,m),1.28-1.60(6H,m),1.74-1.91(2H,m),2.01-2.20(6H,m),2.37(3H,s),2.69-2.84(1H,m),2.88-3.05(3H,m),3.07-3.18(2H,m),3.21-3.40(3H,m),3.46-3.78(8H,m),4.17-4.35(1H,m),4.36-4.48(1H,m),5.07-5.27(2H,m),5.40(2H,s),5.47-5.59(1H,m),6.50(1H,brs),6.96(2H,s),7.10-7.29(6H,m),7.58(1H,t,J=4.7Hz),7.77(1H,d,J=11.3Hz),7.87(1H,t,J=7.4Hz),7.96-8.13(3H,m),8.21(1H,t,J=5.9Hz),8.52(1H,d,J=8.2Hz).
MS(ES+APCI)m/z:1119(M+H)
【0541】
工程7:抗体−薬物コンジュゲート(54)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程6で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.46mg/mL,抗体収量:8.8mg(88%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.4。
【0542】
実施例55 抗体−薬物コンジュゲート(55)
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【0543】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(55)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例54工程6で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.35mg/mL,抗体収量:7.2mg(72%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.3。
【0544】
実施例56 抗体−薬物コンジュゲート(56)
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
【0545】
工程1:4-[[2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)アセチル]アミノ]ブタン酸
4-[(2-アミノアセチル)アミノ]ブタン酸(0.500g,3.12mmoL)を飽和重曹水(20.0mL)に溶解した。1,4-ジオキサン(10.0mL)に溶解したN-(フルオレニルメトキシカルボニルオキシ)コハク酸イミド(1.58g,4.68mmoL)を滴下し、3日間攪拌した。ジエチルエーテルで洗浄したのち、水層を5規定の塩酸で酸性とし、析出した沈殿物を吸引ろ取し、標記化合物(1.19g,99%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1.61-1.62(2H,m),2.21(2H,t,J=7.4Hz),3.07(2H,q,J=6.5Hz),3.57(2H,t,J=2.9Hz),4.21-4.29(3H,m),7.33(2H,t,J=7.4Hz),7.42(2H,t,J=7.4Hz),7.51(1H,t,J=6.1Hz),7.70(2H,t,J=10.4Hz),7.86(1H,t,J=5.5Hz),7.90(3H,d,J=7.4Hz).
【0546】
工程2:tert-ブチル N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-α-アスパラギンエート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(1.00g,1.88mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりにN-α-(9-フルオレニルメトキシカルボニル)-L-アスパラギン酸β-t-ブチルエステル(0.930mg,2.26mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(0.890mg,57%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.01(3H,t,),1.35(9H,s),1.83(2H,brs),2.13-2.26(2H,m),2.32(3H,s),2.67-2.69(1H,m),2.92-3.02(4H,m),3.46(1H,s),4.09(1H,s),4.33(2H,s),4.57(1H,s),4.99-5.18(2H,m),5.53-5.56(1H,m),6.28(1H,s),7.16-7.67(11H,m),7.99(1H,s).
MS(APCI)m/z:829(M+H)
【0547】
工程3:tert-ブチル N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-N-[4-({N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシル}アミノ)ブタノイル]-L-α-アスパラギンエート
上記工程2で得た化合物(0.500g,0.604mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(3.00mL)に溶解し、ピペリジン(0.598mL,6.04mmoL)を加えて1時間攪拌した。溶媒を減圧乾固し、得られた残留物をN,N-ジメチルホルムアミド(10.0mL)に溶解した。その溶液に、上記工程1で得た化合物(0.277mg,0.724mmoL)、及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.139mg,0.724mmoL)、N-ヒドロキシスクシンイミド(0.0834mg,0.724mmoL)をジクロロメタン(5.00mL)に溶解し、2時間攪拌した反応溶液を滴下し、15.5時間攪拌した。10%クエン酸水(20.0mL)を加えてクロロホルム(20.0mL,3回)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥させろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル=8:2(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.333g,57%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,brs),1.26(9H,s),1.57-1.59(2H,m),1.84-1.87(2H,m),2.14-2.23(4H,m),2.37(3H,s),2.67-2.71(1H,m),3.04-3.40(5H,m),3.54-3.57(2H,m),4.13-4.25(3H,m),4.58-4.60(1H,m),5.08-5.24(2H,m),5.41-5.53(3H,m),6.53(1H,s),7.31-7.46(6H,m),7.70-7.89(6H,m),8.16-8.24(1H,m),8.59-8.61(1H,m).
MS(APCI)m/z:971(M+H)
【0548】
工程4:tert-ブチル (11S,22S)-11-ベンジル-22-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]カルバモイル}-1-(9H-フルオレン-9-イル)-3,6,9,12,15,20-ヘキサオキソ-2-オキサ-4,7,10,13,16,21-ヘキサアザテトラコサン酸エート
上記工程3で得た化合物(413mg,0.418mmoL)を、上記工程1で得た化合物の代わりに(2S)-2-[[2-[[2-(9H-フルオレン-9-イルメトキシカルボニルアミノ)アセチル]アミノ]アセチル]アミノ]-3-フェニル-プロパン酸を用いて上記工程3と同様に反応させ、標記化合物(122.6mg,32%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.90(3H,t,J=6.8Hz),1.29(9H,s),1.40-1.46(2H,m),1.66-1.78(2H,m),2.20-2.28(4H,m),2.25(3H,s),2.67(1H,t,J=8.8Hz),2.79-3.18(6H,m),3.42-3.47(1H,m),3.59-3.91(6H,m),4.03(1H,t,J=6.7Hz),4.18-4.21(1H,m),4.34-4.41(2H,m),4.70(1H,t,J=6.5Hz),5.17(2H,t,J=18.2Hz),5.41-5.45(3H,m),7.15-7.25(9H,m),7.34-7.41(2H,m),7.50(2H,d,J=7.4Hz),7.60-7.63(2H,m).
MS(APCI)m/z:1232(M+H)
【0549】
工程5:tert-ブチル (3S,14S)-14-ベンジル-27-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]カルバモイル}-5,10,13,16,19,22-ヘキサオキソ-4,9,12,15,18,21-ヘキサアザヘプタコサン酸エート
上記工程4で得た化合物(100mg,81.1μmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(3.00mL)に溶解し、ピペリジン(9.64μL,97.4μmoL)を加えて1時間攪拌した。溶媒を減圧乾固し、得られた残留物をN,N-ジメチルホルムアミド(5.00mL)に溶解した。6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジル(30.0mg,97.4μmoL)を加え、2日間攪拌した。10%クエン酸水(20.0mL)を加えてクロロホルム(20.0mL,3回)で抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄したのち無水硫酸ナトリウムで乾燥させろ過した。ろ液の溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−[クロロホルム:メタノ−ル=10:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(15.5mg,16%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.98(3H,t,J=7.3Hz),1.21-1.30(2H,m),1.33(9H,s),1.44-1.79(6H,m),1.93-1.94(1H,m),2.16-2.48(6H,m),2.40(3H,s),2.70-2.81(1H,m),2.95-3.00(2H,m),3.13-3.21(3H,m),3.39-3.51(4H,m),3.75-3.93(6H,m),4.39-4.44(1H,m),4.61(2H,s),5.07-5.16(1H,m),5.35(2H,dd,J=17.3,5.1Hz),5.55-5.60(2H,m),6.76(2H,s),7.20-7.26(5H,m),7.56-7.58(2H,m).
MS(APCI)m/z:1203(M+H)
【0550】
工程6:(3S,14S)-14-ベンジル-27-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-3-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]カルバモイル}-5,10,13,16,19,22-ヘキサオキソ-4,9,12,15,18,21-ヘキサアザヘプタコサン酸
上記工程5で得た化合物(15.5mg,12.9μmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(5.50mg,37%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.99(3H,t,J=7.4Hz),1.22-1.30(2H,m),1.49-1.79(6H,m),1.94(1H,t,J=7.8Hz),2.20-2.22(4H,m),2.30-2.40(2H,m),2.39(3H,s),2.72-2.77(2H,m),2.87-3.26(6H,m),3.43-3.51(2H,m),3.59-3.69(2H,m),3.77-3.87(4H,m),4.38-4.45(1H,m),4.69(2H,q,J=6.7Hz),5.15(1H,t,J=18.0Hz),5.32-5.38(2H,m),5.51-5.60(2H,m),6.76(2H,s),7.19-7.23(5H,m),7.53-7.55(2H,m).
MS(APCI)m/z:1147(M+H)
【0551】
工程7:抗体−薬物コンジュゲート(56)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程6で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.60mg/mL,抗体収量:9.6mg(77%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.8。
【0552】
実施例57 抗体−薬物コンジュゲート(57)
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
【0553】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(57)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例56工程6で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.53mg/mL,抗体収量:9.2mg(74%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.1。
【0554】
実施例58 抗体−薬物コンジュゲート(58)
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
【0555】
工程1:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-ノエート
(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4-オキソブタン酸(0.625g,1.52mmoL)をジクロロメタン(10.0mL)に溶解し、N-ヒドロキシスクシンイミド(0.175g,1.52moL)、及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(0.291g,1.52mmoL)を加えて1時間攪拌した。その反応溶液を実施例2工程2で得た化合物(1.00g,1.01mmoL)を加えたN,N-ジメチルホルムアミド溶液(10.0mL)に滴下し、室温にて20時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル=8:2(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.873g,70%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6):
0.88(3H,t,J=7.4Hz),1.37(9H,s),1.68-1.78(2H,m),1.81-1.93(2H,m),2.10-2.23(4H,m),2.41(3H,s),2.68-2.85(3H,m),2.99-3.22(5H,m),3.58-3.81(6H,m),4.19-4.36(3H,m),4.38-4.52(2H,m),5.17(1H,d,J=19.2Hz),5.25(1H,d,J=19.2Hz),5.43(2H,s),5.54-5.62(1H,m),6.55(1H,s),7.15-7.34(8H,m),7.41(2H,t,J=7.2Hz),7.66-7.75(4H,m),7.81(1H,d,J=11.0Hz),7.88(2H,d,J=7.4Hz),8.01-8.06(1H,m),8.14(1H,d,J=8.2Hz),8.17-8.22(1H,m),8.25-8.30(1H,m),8.47(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:1232(M+H)
【0556】
工程2:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-3-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-ノエート
上記工程1で得た化合物(0.800g,0.649mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(3.00mL)に溶解し、ピペリジン(0.643mL,6.49mmoL)を加えて1時間攪拌した。溶媒を減圧乾固し、得られた残留物をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解した。6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジル(0.300g,0.974mmoL)を加え、20時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル=8:2(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.224g,29%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.6Hz),1.15-1.22(2H,m),1.35(9H,s),1.44-1.47(4H,m),1.71-1.73(2H,m),1.80-1.91(2H,m),2.08(2H,t,J=7.6Hz),2.13-2.20(4H,m),2.40(3H,s),2.67(1H,dt,J=11.1,4.8Hz),2.78(1H,dd,J=13.6,9.4Hz),2.99-3.17(6H,m),3.31-3.36(2H,m),3.57-3.76(6H,m),4.45-4.47(1H,m),4.57-4.60(1H,m),5.16(1H,d,J=18.7Hz),5.25(1H,d,J=18.7Hz),5.42(2H,s),5.55-5.60(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.15-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.70(1H,t,J=5.4Hz),7.80(1H,d,J=10.9Hz),7.99(1H,t,J=5.7Hz),8.09-8.12(3H,m),8.25(1H,t,J=6.0Hz),8.45(1H,d,J=9.1Hz).
MS(APCI)m/z:1203(M+H)
【0557】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-アスパラチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシナミド
上記工程2で得た化合物(0.224g,0.186mmoL)を実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(21.2mg,10%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.13-1.21(2H,m),1.42-1.45(6H,m),1.70-1.72(2H,m),1.85-1.88(2H,m),2.06-2.20(6H,m),2.39(3H,s),2.63-2.67(1H,m),2.78-2.81(1H,m),3.04-3.12(6H,m),3.63-3.70(6H,m),4.46-4.52(2H,m),5.16(1H,d,J=19.2Hz),5.25(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.55-5.58(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.18-7.23(6H,m),7.30(1H,s),7.71(1H,t,J=5.5Hz),7.79(1H,d,J=10.9Hz),7.99-8.02(1H,m),8.10-8.11(3H,m),8.27-8.30(1H,m),8.47-8.50(1H,m).
MS(APCI)m/z:1147(M+H)
【0558】
工程8:抗体−薬物コンジュゲート(58)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)及びC-1を用いて、PBS6.0/EDTAにて10mg/mLに調製した。本溶液(1mL)を1.5mLチューブに入れ、ここに10mMトリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(TCEP,東京化成工業株式会社)水溶液(0.032mL)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(NacalaiTesque, Inc.;0.100mL)を加え、抗体に対するTCEPのモル比4.6の反応液を調製した。本溶液のpHが7.4±0.1であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、上記工程3で得た化合物10mM DMSO溶液(0.062mL)を室温で加え、抗体に対する薬物リンカーのモル比9.2の反応液を調製し、チューブ・ローテーター(MTR-103,アズワン株式会社)を用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM N-アセチルシステイン(NAC)水溶液(0.0062mL)を加え、抗体に対するNACのモル比18.4の反応液を調製し、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてPBS6.0を使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
抗体濃度:1.22mg/mL,抗体収量:7.3mg(73%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.4。
【0559】
実施例59 抗体−薬物コンジュゲート(59)
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
【0560】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(59)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)及びC-1を用いて、PBS6.0/EDTAにて10mg/mLに調製した。本溶液(1mL)を1.5mLチューブに入れ、ここに10mM TCEP水溶液(0.016mL)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.050mL)を加え、抗体に対するTCEPのモル比2.3の反応液を調製した。本溶液のpHが7.4±0.1であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、実施例58工程3で得た化合物10mM DMSO溶液(0.031mL)を室温で加え、抗体に対する薬物リンカーのモル比4.6の反応液を調製し、チューブ・ローテーターを用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.0062mL)を加え、抗体に対するNACのモル比9.2の反応液を調製し、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてPBS6.0を使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。この検体を2バッチ調製して合わせて12mLを得、このうち8mLを濃縮し、目的の化合物を含有する溶液を2.5mL得、共通操作B、E、Fを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:3.82mg/mL,抗体収量:9.6mg(72%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.2。
【0561】
実施例60 抗体−薬物コンジュゲート(60)
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
【0562】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(60)
原料とする抗体の量を80mg(すなわちPBS6.0/EDTAを媒体とする濃度10mg/mLの溶液として8mL)、反応容器を50mLのポリプロピレン製チューブとし、実施例58工程4と同様にして目的の化合物を含有する溶液を得、遠心式限外ろ過フィルター(Amicon Ultra-4、カットオフ分子量:50k)を用いて濃縮を行い、目的の化合物を含有する溶液を13mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:4.16mg/mL,抗体収量:54mg(68%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.8。
【0563】
実施例61 抗体−薬物コンジュゲート(61)
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【0564】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(61)
原料とする抗体の量を80mg(すなわちPBS6.0/EDTAを媒体とする濃度10mg/mLの溶液として8mL)、反応容器を50mLのポリプロピレン製チューブとし、実施例59工程1と同様にして目的の化合物を含有する溶液を得、遠心式限外ろ過フィルター(Amicon Ultra-4、カットオフ分子量:50k)を用いて濃縮を行い、目的の化合物を含有する溶液を17mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:3.79mg/mL,抗体収量:64mg(80%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.1。
【0565】
実施例62 抗体−薬物コンジュゲート(62)
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
【0566】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(62)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)及びC-1を用いて、PBS6.0/EDTAにて10mg/mLに調製した。本溶液(5.0mL)を15mLチューブに採取し、30mM TCEP水溶液(0.0777mL;抗体一分子に対して6.9当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.250mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることにより、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液を22℃で10分間インキュベートした後に実施例58工程3で得た化合物を30mM含むDMSO溶液(0.1555mL;抗体一分子に対して13.8当量)を加え、22℃にて40分間インキュベートし、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.0933mL;抗体一分子に対して27.6当量)を加え、さらに22℃にて20分間インキュベートし、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を得た。
特性評価:共通操作B、E、Fを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:3.35mg/mL,抗体収量:29.5mg(59%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.4。
【0567】
実施例63 抗体−薬物コンジュゲート(63)
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
【0568】
工程1:tert-ブチルN-(2-{2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)グリシネート
2-{2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル 4-メチルベンゼンスルホネート(Bioorg. Med. Chem. Lett., 2011年,21巻,550項;1.75g,5.00mmoL)、及びグリシンtert-ブチル塩酸塩(1.26g,7.52mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(50.0mL)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.94g,15.0mmoL)を加え、60℃で10時間攪拌した。反応溶液にクロロホルムを加え、有機層を1規定塩酸で洗浄し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=8:1(v/v)]にて精製し、無色油状の標記化合物(426mg,28%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.47(9H,s),2.80(2H,t,J=5.3Hz),3.32(2H,s),3.76-3.54(17H,m).
【0569】
工程2:tert-ブチルN-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-N-(2-{2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)グリシネート
上記工程1で得た化合物(426mg,1.39mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、無色油状の標記化合物(489mg,70%)を得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.28-1.36(2H,m),1.45(9H,s),1.57-1.71(4H,m),2.39(2H,t,J=7.3Hz),3.48-3.76(3H,m),4.02(2H,s),6.68(2H,s).
【0570】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-N-(2-{2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)グリシン
上記工程2で得た化合物(489mg,0.977mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(211mg,49%)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.38-1.28(2H,m),1.73-1.55(4H,m),2.28(2H,t,J=7.0Hz),3.50-3.79(18H,m),4.12(2H,s),6.68(2H,s).
【0571】
工程4:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-N-(2-{2-[2-(2-ヒドロキシエトキシ)エトキシ]エトキシ}エチル)グリシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程3で得た化合物(48.9mg,0.110mmoL)を、エキサテカンのメタンスルホン酸塩の代わりに実施例2工程2で得た化合物(84.0mg,0.100mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(54.0mg,43%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.14-1.26(2H,m),1.39-1.51(4H,m),1.68-1.76(2H,m),1.81-1.91(2H,m),2.08-2.23(4H,m),2.40(3H,s),2.73-2.84(1H,m),2.98-3.21(5H,m),3.25-3.79(26H,m),3.93(2H,s),4.43-4.49(1H,m),4.54-4.61(1H,m),5.21(2H,q,J=18.6Hz),5.42(2H,s),5.54-5.60(1H,m),6.53(1H,s),7.00(2H,s),7.14-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.68-7.74(1H,m),7.80(1H,d,J=11.0Hz),8.02-8.32(4H,m),8.46(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1265(M+H)
【0572】
工程5:抗体−薬物コンジュゲート(63)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-1及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.0/EDTAに置換し、10mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(1.25mL)を1.5mLポリプロピレン製チューブに入れ、ここに10mMTCEP水溶液(0.019mL;抗体一分子に対して2.3当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.0625mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、DMSO(Sigma-Aldrich Co. LLC;0.109mL)と上記工程4で得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.039mL;抗体一分子に対して4.6当量)を室温で加え、チューブ・ローテーターを用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.008mL)を加え、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.76mg/mL,抗体収量:10.6mg(84%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.9。
【0573】
実施例64 抗体−薬物コンジュゲート(64)
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
【0574】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(64)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-1及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.0/EDTAに置換し、10mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(1.25mL)を1.5mLポリプロピレン製チューブに入れ、ここに10mMTCEP水溶液(0.039mL;抗体一分子に対して4.6当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.0625mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、DMSO(Sigma-Aldrich Co. LLC;0.072mL)と実施例63工程4で得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.078mL;抗体一分子に対して9.2当量)を室温で加え、チューブ・ローテーターを用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.0155mL)を加え、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の実施例化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.74mg/mL,抗体収量:10.4mg(83%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.6。
【0575】
実施例65 抗体−薬物コンジュゲート(65)
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
【0576】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)-β-アラニルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
実施例2工程2で得た化合物(0.839g,1.00mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりにN-(tert-ブトキシカルボニル)-β-アラニンを用いて実施例5工程8と同様に反応させ、得られた粗生成物は精製せずに次の工程に用いた。
【0577】
工程2:β-アラニルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程1で得た粗生成物を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(0.610g,67%,2工程)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.67-1.77(2H,m),1.79-1.92(2H,m),2.09-2.22(4H,m),2.40(3H,s),2.46-2.55(2H,m),2.82-2.73(1H,m),2.95-3.13(5H,m),3.14-3.21(2H,m),3.55-3.80(6H,m),4.44-4.52(1H,m),5.20(2H,dd,J=35.0,19.0Hz),5.42(2H,s),5.53-5.60(1H,m),6.54(1H,s),7.14-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.67(2H,brs),7.72-7.78(1H,m),7.80(1H,d,J=11.0Hz),8.10-8.17(2H,m),8.29(1H,t,J=5.9Hz),8.42(1H,t,J=5.7Hz),8.47(1H,d,J=8.6Hz).
【0578】
工程3:(2S)-5-tert-ブトキシ-2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-5-オキソペンタン酸
L-グルタミン酸5-tert-ブチル(1.02g,5.00mmoL)を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20.0mL)に溶解し、0℃でN-メトキシカルボニルマレイミド(0.775g,5.00mmoL)を加え、0℃で30分攪拌した後、室温で1時間攪拌した。反応溶液に0℃で5規定塩酸を加え、酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去し、粗生成物を得た。得られた粗生成物は精製せずに次の工程に用いた。
【0579】
工程4:N-[(2S)-5-tert-ブトキシ-2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-5-オキソペンタノイル]-β-アラニルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程3で得た粗生成物(85.0mg,0.300mmoL)を、エキサテカンのメタンスルホン酸塩の代わりに上記工程2で得た化合物(182mg,0.200mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(102mg,43%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.35(9H,s),1.67-1.76(2H,m),1.81-1.90(2H,m),2.35-2.05(10H,m),2.40(3H,s),2.75-2.83(1H,m),2.99-3.13(3H,m),3.14-3.26(4H,m),3.55-3.76(6H,m),4.36-4.50(2H,m),5.21(2H,q,J=18.9Hz),5.42(2H,s),5.54-5.61(1H,m),6.53(1H,s),7.03(2H,s),7.17-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.68-7.73(1H,m),7.80(1H,d,J=10.6Hz),8.00-8.05(2H,m),8.12(1H,d,J=7.8Hz),8.16-8.20(1H,m),8.23-8.28(1H,m),8.46(1H,d,J=8.6Hz).
【0580】
工程5:N-[(2S)-4-カルボキシ-2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ブタノイル]-β-アラニルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程4で得た化合物(102mg,86.8μmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(76.0mg,78%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.68-1.75(2H,m),1.84-1.91(2H,m),2.35-2.05(10H,m),2.40(3H,s),2.74-2.83(1H,m),2.99-3.12(3H,m),3.14-3.26(4H,m),3.55-3.77(6H,m),4.41-4.49(2H,m),5.21(2H,dd,J=38.7,18.8Hz),5.42(2H,s),5.54-5.61(1H,m),6.54(1H,s),7.03(2H,s),7.15-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.69-7.74(1H,m),7.80(1H,d,J=10.9Hz),8.01-8.07(2H,m),8.12(1H,d,J=8.2Hz),8.19(1H,t,J=5.5Hz),8.27(1H,t,J=6.3Hz),8.47(1H,d,J=8.6Hz),12.12(1H,s).
MS(ESI)m/z:1119(M+H)
【0581】
工程6:抗体−薬物コンジュゲート(65)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程5で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.39mg/mL,抗体収量:8.3mg(66%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.6。
【0582】
実施例66 抗体−薬物コンジュゲート(66)
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
【0583】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(66)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例65工程5で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.45mg/mL,抗体収量:8.7mg(70%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.5。
【0584】
実施例67 抗体−薬物コンジュゲート(67)
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
【0585】
工程1:N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシルグリシル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)-L-フェニルアラニンアミド
実施例1工程2で得た化合物(300mg,0.473mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりにN-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニン(特開2002-60351;346mg,0.691mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(230mg,40%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.85(3H,t,J=7.2Hz),1.67-1.68(2H,m),1.81-1.84(2H,m),2.13(4H,t,J=6.8Hz),2.39(3H,s),2.76(1H,t,J=11.4Hz),2.96-3.08(4H,m),3.16-3.17(2H,m),3.59-3.74(4H,m),4.22-4.28(2H,m),4.39-4.42(1H,m),5.16-5.22(2H,m),5.36-5.41(2H,m),5.56-5.59(1H,m),6.52(1H,s),7.14-7.20(5H,m),7.29-7.31(3H,m),7.38-7.41(2H,m),7.61(1H,t,J=6.0Hz),7.69(2H,d,J=7.4Hz),7.79(1H,d,J=11.0Hz),7.87(2H,d,J=7.8Hz),7.95(1H,s),8.07(2H,t,J=4.3Hz),8.42(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:1004(M+H)
【0586】
工程2:グリシルグリシル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)-L-フェニルアラニンアミド
上記工程1で得た化合物(226mg,0.225mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(1.00mL)溶液に、ピペリジン(0.223mL,2.25mmoL)を加え、室温で5時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、標記化合物を含む混合物を得た。本混合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
【0587】
工程3:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-18-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4,7,10,13,18-ペンタオキソ-5,8,11,14-テトラアザオクタデカン-1-オエート
上記工程2で得た化合物(0.225mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりにN-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-アスパラギン酸4-tert-ブチル(104mg,0.337mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(114mg,43%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.35(9H,s),1.66-1.69(2H,m),1.84-1.85(2H,m),2.11-2.13(4H,m),2.39(3H,s),2.43-2.45(1H,m),2.68-2.79(2H,m),2.94-3.16(5H,m),3.66(5H,tt,J=30.5,10.0Hz),4.23-4.30(3H,m),4.39-4.41(1H,m),5.15(1H,d,J=19.2Hz),5.21(1H,d,J=18.8Hz),5.37(1H,d,J=17.2Hz),5.42(1H,d,J=16.0Hz),5.53-5.57(1H,m),6.54(1H,s),7.15-7.22(5H,m),7.26-7.34(3H,m),7.38-7.40(2H,m),7.68-7.70(2H,m),7.79(1H,d,J=10.9Hz),7.86-7.87(2H,m),7.88-7.90(1H,m),7.96(1H,t,J=6.3Hz),8.03-8.07(2H,m),8.20(1H,t,J=5.5Hz),8.43(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:1175(M+H)
【0588】
工程4:tert-ブチル (3S,12S)-3-アミノ-12-ベンジル-18-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4,7,10,13,18-ペンタオキソ-5,8,11,14-テトラアザオクタデカン-1-オエート
上記工程3で得た化合物(110mg,0.0936mmoL)を、上記工程2と同様に反応させ、標記化合物を含む混合物を得た。本混合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
【0589】
工程5:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-3-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-18-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4,7,10,13,18-ペンタオキソ-5,8,11,14-テトラアザオクタデカン-1-オエート
上記工程4で得た化合物(0.0936mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(40.2mg,38%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.4Hz),1.17-1.19(2H,m),1.35(9H,s),1.44-1.47(4H,m),1.66-1.67(2H,m),1.81-1.88(2H,m),2.06-2.13(6H,m),2.39-2.41(1H,m),2.40(3H,s),2.67(1H,dd,J=16.0,5.5Hz),2.76(1H,dd,J=13.3,9.0Hz),2.96(1H,dd,J=13.5,4.9Hz),3.04(2H,td,J=13.4,6.6Hz),3.18(2H,s),3.36(2H,d,J=7.0Hz),3.58(1H,dd,J=16.8,5.5Hz),3.70(3H,dt,J=21.5,7.2Hz),4.38-4.41(1H,m),4.57-4.59(1H,m),5.16(1H,d,J=18.8Hz),5.24(1H,d,J=19.2Hz),5.38(1H,d,J=16.4Hz),5.43(1H,d,J=16.0Hz),5.57-5.58(1H,m),6.54(1H,s),6.99(2H,s),7.13-7.25(5H,m),7.31(1H,s),7.80(1H,d,J=10.9Hz),7.94-8.04(3H,m),8.13-8.16(2H,m),8.43(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:1146(M+H)
【0590】
工程6:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-アスパラチルグリシルグリシル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)-L-フェニルアラニンアミド
上記工程5で得た化合物(40.0mg,0.0349mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(33.6g,88%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,q,J=7.2Hz),1.14-1.20(2H,m),1.46(4H,td,J=14.8,7.3Hz),1.67(2H,td,J=12.9,6.3Hz),1.84(2H,dq,J=25.5,7.2Hz),2.11(6H,dt,J=23.4,7.3Hz),2.39(3H,s),2.45-2.47(1H,m),2.69(1H,dd,J=16.5,5.5Hz),2.76(1H,dd,J=13.7,9.3Hz),2.94-3.01(1H,m),3.05(2H,dq,J=25.1,6.4Hz),3.17-3.19(1H,m),3.34-3.46(4H,m),3.59(1H,dd,J=16.6,5.6Hz),3.69(2H,dt,J=20.1,6.8Hz),4.37-4.41(1H,m),4.55(1H,dd,J=13.5,7.7Hz),5.16(1H,d,J=19.0Hz),5.22(1H,d,J=18.6Hz),5.38(1H,d,J=16.4Hz),5.43(1H,d,J=16.4Hz),5.55-5.59(1H,m),6.54(1H,s),6.99(2H,s),7.19(5H,dq,J=31.6,7.9Hz),7.31(1H,s),7.79(1H,d,J=11.0Hz),7.99(3H,ddd,J=25.1,14.2,6.2Hz),8.11(1H,t,J=5.5Hz),8.17(1H,d,J=7.6Hz),8.44(1H,d,J=8.5Hz),12.32(1H,s).
MS(APCI)m/z:1090(M+H)
【0591】
工程7:抗体−薬物コンジュゲート(67)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程6で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得たのち、共通操作Aを使用して、溶液を濃縮した。
抗体濃度:17.6mg/mL,抗体収量:8.8mg(70%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.7。
【0592】
実施例68 抗体−薬物コンジュゲート(68)
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
【0593】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(68)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例67工程6で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た標記抗体−薬物コンジュゲートを得たのち、共通操作Aを使用して、溶液を濃縮した。
抗体濃度:13.3mg/mL,抗体収量:9.3mg(74%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.0。
【0594】
実施例69 抗体−薬物コンジュゲート(69)
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
【0595】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-リシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
実施例2工程2で得た化合物(167mg,0.176mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりにNε-(tert-ブトキシカルボニル)-Nα-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-リシン(103mg,0.22mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、得られた粗生成物は精製せずに次の工程に用いた。
【0596】
工程2:N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-リシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程1で得た粗生成物のN,N-ジメチルホルムアミド(4.00mL)溶液に、ピペリジン(0.400mL)を加え、室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(113mg,60%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.18-1.49(5H,m),1.36(9H,s),1.51-1.60(1H,m),1.67-1.76(2H,m),1.80-1.91(2H,m),2.09-2.20(4H,m),2.39(3H,s),2.76-2.89(3H,m),2.99-3.22(6H,m),3.58-3.77(6H,m),4.43-4.49(1H,m),5.20(2H,q,J=18.5Hz),5.42(2H,s),5.55-5.60(1H,m),6.54(1H,s),6.76(1H,t,J=5.5Hz),7.15-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.69-7.74(1H,m),7.80(1H,d,J=10.9Hz),8.08(1H,t,J=5.7Hz),8.14(1H,d,J=7.8Hz),8.22-8.30(2H,m),8.47(1H,d,J=8.6Hz).
【0597】
工程3:N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-リシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(113mg,0.106mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(102mg,61%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.11-1.53(11H,m),1.35(9H,s),1.56-1.65(1H,m),1.68-1.76(2H,m),1.81-1.92(2H,m),2.06-2.20(6H,m),2.40(3H,s),2.74-2.90(3H,m),2.96-3.39(7H,m),3.57-3.74(6H,m),4.14-4.21(1H,m),4.42-4.49(1H,m),5.20(2H,q,J=18.9Hz),5.42(2H,s),5.55-5.60(1H,m),6.54(1H,s),6.72-6.78(1H,m),7.00(2H,s),7.15-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.69-7.72(1H,m),7.80(1H,d,J=10.9Hz),7.93(1H,d,J=7.4Hz),7.99-8.04(1H,m),8.10-8.18(2H,m),8.26(1H,t,J=6.1Hz),8.46(1H,d,J=8.2Hz).
【0598】
工程4:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-リシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程3で得た化合物(102mg,80.9μmoL)のジクロロメタン(4.00mL)、トリフルオロ酢酸(1.00mL)を加え、室温にて2時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(57.0mg,61%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.12-1.35(4H,m),1.41-1.55(7H,m),1.61-1.77(3H,m),1.80-1.91(2H,m),2.07-2.22(6H,m),2.40(3H,s),2.84-2.71(3H,m),2.97-3.40(7H,m),3.59-3.76(6H,m),4.20-4.25(1H,m),4.45-4.50(1H,m),5.20(2H,q,J=18.5Hz),5.42(2H,s),5.54-5.60(1H,m),6.55(1H,s),7.01(2H,s),7.15-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.74(1H,t,J=5.7Hz),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.97(1H,d,J=7.8Hz),8.05(1H,t,J=6.1Hz),8.13-8.18(2H,m),8.28(1H,t,J=5.7Hz),8.47(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1160(M+H)
【0599】
工程5:抗体−薬物コンジュゲート(69)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程4で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た標記抗体−薬物コンジュゲートを得たのち、共通操作Aを使用して、溶液を濃縮した。
抗体濃度:20.6mg/mL,抗体収量:8.3mg(66%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.6。
【0600】
実施例70 抗体−薬物コンジュゲート(70)
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
【0601】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(70)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例69工程4で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た標記抗体−薬物コンジュゲートを得たのち、共通操作Aを使用して、溶液を濃縮した。
抗体濃度:23.5mg/mL,抗体収量:9.4mg(75%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.0。
【0602】
実施例71 抗体−薬物コンジュゲート(71)
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
【0603】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-β-アラニンアミド
実施例7工程2で得た化合物(484mg,0.780mmoL)を、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(626mg,87%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.27-1.42(9H,m),1.77-1.93(2H,m),2.06-2.22(2H,m),2.36(2H,t,J=7.2Hz),2.40(3H,d,J=1.6Hz),2.44-2.54(2H,m),2.76(1H,dd,J=14.5,10.2Hz),3.02(1H,dd,J=13.9,4.5Hz),3.12-3.22(2H,m),3.52(6H,d,J=6.3Hz),4.42-4.54(1H,m),5.19(1H,d,J=19.2Hz),5.26(1H,d,J=18.4Hz),5.42(1H,dd,J=18.4,16.4Hz),5.57(1H,dt,J=8.7,4.4Hz),6.53(1H,s),6.98(1H,t,J=5.9Hz),7.14-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.77-7.84(1H,m),7.91(1H,t,J=5.5Hz),8.16(1H,d,J=7.8Hz),8.27(1H,t,J=5.1Hz),8.52(1H,d,J=9.0Hz).
【0604】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-β-アラニンアミドトリフルオロ酢酸塩
上記工程1で得た化合物(624mg,0.675mmoL)を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物(626mg,92%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.86(2H,tt,J=14.5,7.2Hz),2.07-2.22(2H,m),2.36(2H,t,J=7.2Hz),2.40(3H,s),2.44-2.54(2H,m),2.75(1H,dd,J=13.7,9.8Hz),3.04(1H,dd,J=13.7,4.3Hz),3.12-3.22(2H,m),3.58(2H,d,J=4.7Hz),3.69(3H,td,J=11.2,5.7Hz),3.87(1H,dd,J=17.0,5.7Hz),4.54(1H,m,J=17.8,4.5Hz),5.19(1H,d,J=19.2Hz),5.26(1H,d,J=18.8Hz),5.43(2H,s),5.51-5.60(1H,m),6.55(1H,s),7.14-7.29(5H,m),7.32(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.88(1H,t,J=5.7Hz),7.97(3H,brs),8.29-8.38(2H,m),8.50(1H,t,J=5.7Hz),8.55(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:825(M+H)
【0605】
工程3:tert-ブチル (9S,18S)-9-ベンジル-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-18-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-1,5,8,11,14,17-ヘキサオキソ-4,7,10,13,16-ペンタアザイコサン-20-ノエート
上記工程2で得た化合物(150mg,0.182mmoL)を、N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシンの代わりに(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4-オキソブタン酸(90.0mg,0.219mmoL)を用いて、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(84.0mg,38%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.82-0.91(3H,m),1.35(9H,s),1.85(2H,tt,J=14.0,7.3Hz),2.06-2.21(2H,m),2.39(3H,s),2.31-2.53(5H,m),2.64-2.73(1H,m),2.78(1H,dd,J=13.7,9.8Hz),3.02(1H,dd,J=13.9,4.5Hz),3.11-3.20(2H,m),3.55-3.80(6H,m),4.17-4.35(3H,m),4.35-4.43(1H,m),4.44-4.51(1H,m),5.18(1H,d,J=19.2Hz),5.24(1H,d,J=19.2Hz),5.41(2H,dd,J=18.8,16.4Hz),5.51-5.60(1H,m),6.53(1H,s),7.13-7.20(1H,m),7.20-7.27(4H,m),7.27-7.34(3H,m),7.39(2H,t,J=7.2Hz),7.65-7.73(3H,m),7.79(2H,d,J=10.6Hz),7.87(2H,d,J=7.4Hz),8.00(1H,t,J=6.1Hz),8.08-8.20(2H,m),8.22-8.31(1H,m),8.52(1H,d,J=8.2Hz).
MS(ESI)m/z:1218(M+H)
【0606】
工程4:tert-ブチル (9S,18S)-9-ベンジル-18-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,5,8,11,14,17-ヘキサオキソ-4,7,10,13,16-ペンタアザイコサン-20-ノエート
上記工程3で得た化合物(81.0mg,0.0665mmoL)を実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(56.0mg,71%)を得た。
MS(ESI)m/z:1189.5(M+H)
【0607】
工程5:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-アスパラチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-β-アラニンアミド
上記工程2で得た化合物(52.0mg,0.0437mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(35.0mg,71%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.12-1.22(2H,m),1.39-1.51(4H,m),1.78-1.92(2H,m),2.04-2.19(2H,m),2.08(2H,t,J=7.2Hz),2.40(3H,s),2.31-2.46(6H,m),2.61-2.72(1H,m),2.73-2.85(1H,m),3.02(1H,dd,J=14.1,4.7Hz),3.17(2H,m,J=5.5Hz),3.26-3.43(2H,m),3.55-3.77(6H,m),4.42-4.50(1H,m),4.51-4.58(1H,m),5.19(1H,d,J=18.4Hz),5.26(1H,d,J=18.4Hz),5.42(2H,brs),5.52-5.60(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.12-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.80(2H,d,J=10.9Hz),7.93-8.02(1H,m),8.03-8.17(3H,m),8.22-8.31(1H,m),8.53(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1133(M+H)
【0608】
工程6:抗体−薬物コンジュゲート(71)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.18mg/mL,抗体収量:7.08mg(71%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.4。
【0609】
実施例72 抗体−薬物コンジュゲート(72)
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
【0610】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(72)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例71工程5で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.04mg/mL,抗体収量:6.24mg(62%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.4。
【0611】
実施例73 抗体−薬物コンジュゲート(73)
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
【0612】
工程1:tert-ブチル (5S,14S)-5-ベンジル-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-14-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘキサデカン-16-オエート
氷冷下、フリー体のグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド(国際公開第97/46260号;0.250g,0.332mmoL)、N-ヒドロキシスクシンイミド(57.2mg,0.497mmoL)、及びN-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-アスパラギン酸4-tert-ブチル(0.205g,0.497mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(10.0mL)溶液に、N,N-ジシクロヘキシルカルボジイミド(0.123g,0.497mmoL)を加え、室温にて2日間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.278g,73%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.1Hz),1.35(9H,s),1.79-1.90(2H,m),2.03-2.25(2H,m),2.40(3H,s),2.40-2.51(2H,m),2.64-2.82(2H,m),2.98(1H,dd,J=13.7,4.6Hz),3.16(2H,brs),3.55(1H,dd,J=16.7,5.7Hz),3.63-3.80(4H,m),4.16-4.34(3H,m),4.36-4.50(2H,m),5.23(2H,s),5.37(1H,d,J=16.5Hz),5.43(1H,d,J=16.5Hz),5.51-5.62(1H,m),6.52(1H,s),7.10-7.25(5H,m),7.26-7.33(3H,m),7.39(2H,t,J=7.3Hz),7.65-7.72(3H,m),7.80(1H,d,J=11.0Hz),7.86(2H,d,J=7.3Hz),7.98(1H,t,J=5.5Hz),8.07(1H,d,J=7.8Hz),8.15(1H,t,J=5.5Hz),8.31(1H,t,J=5.5Hz),8.41(1H,d,J=8.7Hz).
MS(ESI)m/z:1147(M+H)
【0613】
工程2:tert-ブチル (5S,14S)-14-アミノ-5-ベンジル-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘキサデカン-16-オエート
上記工程1で得た化合物(0.279g,0.242mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(2.00mL)溶液に、ピペリジン(0.240mL,2.42mmoL)を加え、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=2:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.265g,定量的)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.88(3H,t,J=7.2Hz),1.39(9H,s),1.81-1.94(1H,m),2.07-2.28(2H,m),2.37(1H,dd,J=15.8,8.0Hz),2.43(3H,s),2.60(1H,dd,J=15.8,4.9Hz),2.75-2.82(1H,m),3.00(1H,dd,J=13.9,4.5Hz),3.16-3.25(2H,m),3.50-3.61(2H,m),3.65-3.81(5H,m),4.40-4.51(1H,m),5.27(2H,dd,J=24.1,19.0Hz),5.43(2H,dd,J=21.3,16.2Hz),5.56-5.65(1H,m),6.55(1H,s),7.15-7.28(5H,m),7.33(1H,s),7.83(1H,d,J=11.0Hz),8.04(1H,t,J=5.7Hz),8.09(1H,d,J=8.2Hz),8.26-8.39(2H,m),8.44(1H,d,J=8.2Hz).
【0614】
工程3:tert-ブチル (5S,14S)-5-ベンジル-14-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘキサデカン-16-オエート
上記工程2で得た化合物(0.100g,0.108mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(2.00mL)溶液に、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジル(40.0mg,0.130mmoL)を加え、室温で2日間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(80.0mg,66%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.88(3H,t,J=7.2Hz),1.13-1.23(2H,m),1.37(9H,s),1.42-1.54(4H,m),1.80-1.96(2H,m),2.08-2.25(4H,m),2.35-3.76(15H,m),2.43(3H,s),4.39-4.49(1H,m),4.55-4.67(1H,m),5.21-5.34(2H,m),5.43(2H,dd,J=21.1,16.4Hz),5.56-5.64(1H,m),6.55(1H,s),7.01(2H,d,J=0.8Hz),7.16-7.26(5H,m),7.33(1H,s),7.83(1H,d,J=11.3Hz),8.04-8.18(3H,m),8.30-8.37(1H,m),8.43(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1118(M+H)
【0615】
工程4:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
氷冷下、上記工程3で得た化合物(70.0mg,62.6μmoL)にトリフルオロ酢酸(4.00mL)を加え、室温にて1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、標記化合物(55.0mg,83%)を淡黄色固体として得た。
H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.88(3H,t,J=7.4Hz),1.14-1.24(2H,m),1.41-1.53(4H,m),1.79-1.95(2H,m),2.08-2.28(4H,m),2.37-2.60(2H,m),2.42(3H,s),2.63-2.82(2H,m),2.99(1H,dd,J=14.1,5.1Hz),3.12-3.25(2H,m),3.29-3.44(1H,m),3.52-3.80(6H,m),4.38-4.48(1H,m),4.56(1H,dd,J=13.7,7.4Hz),5.27(2H,dd,J=24.3,18.8Hz),5.43(2H,dd,J=21.5,16.4Hz),5.57-5.62(1H,m),6.55(1H,s),7.01(2H,s),7.15-7.26(5H,m),7.33(1H,s),7.82(1H,d,J=11.0Hz),7.98(1H,brs),8.08(1H,d,J=6.7Hz),8.15(1H,d,J=7.8Hz),8.34(1H,brs),8.44(1H,d,J=8.6Hz),12.26(1H,brs).
MS(ESI)m/z:1062(M+H)
【0616】
工程5:抗体−薬物コンジュゲート(73)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)及びC-1を用いて、PBS6.0/EDTAにて10mg/mLに調製した。本溶液(3.0mL)を15mLチューブに採取し、30mM TCEP水溶液(0.0467mL;抗体一分子に対して6.9当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.150mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることにより、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液を22℃で10分間インキュベートした後に上記工程4で得た化合物を30mM含むDMSO溶液(0.0933mL;抗体一分子に対して13.8当量)を加え、22℃にて40分間インキュベートし、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.0560mL;抗体一分子に対して27.6当量)を加え、さらに22℃にて20分間インキュベートし、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてPBS6.0を使用)を用いた精製を行い、目的の実施例化合物を含有する溶液を得た。
特性評価:共通操作B、E、Fを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:3.24mg/mL,抗体収量:19.4mg(65%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.6。
【0617】
実施例74 抗体−薬物コンジュゲート(74)
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
【0618】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(74)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)及びC-1を用いて、PBS6.0/EDTAにて10mg/mLに調製した。本溶液(8mL)を50mLチューブに入れ、ここに10mM TCEP水溶液(0.124mL)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.400mL)を加え、抗体に対するTCEPのモル比4.6の反応液を調製した。本溶液のpHが7.4±0.1であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、実施例73工程4で得た化合物10mM DMSO溶液(0.249mL;抗体一分子に対して9.2当量)を室温で加え、チューブ・ローテーターを用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.050mL)を加え、抗体に対するNACのモル比18.4の反応液を調製し、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてPBS6.0を使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、遠心式限外ろ過フィルター(Amicon Ultra-4、カットオフ分子量:50k)を用いて濃縮を行い、目的の化合物を含有する溶液を13mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:3.69mg/mL,抗体収量:48mg(60%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.7。
【0619】
実施例75 抗体−薬物コンジュゲート(75)
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
【0620】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(75)
抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が2.3となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が4.6となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が9.2となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例74工程1と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を17mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:3.66mg/mL,抗体収量:62mg(78%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.3。
【0621】
実施例76 抗体−薬物コンジュゲート(76)
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
【0622】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(76)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)及びC-1を用いて、PBS6.0/EDTAにて10mg/mLに調製した。本溶液(5.0mL)を15mLチューブに採取し、30mM TCEP水溶液(0.0777mL;抗体一分子に対して6.9当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.250mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることにより、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液を22℃で10分間インキュベートした後に実施例73工程4で得た化合物を30mM含むDMSO溶液(0.1555mL;抗体一分子に対して13.8当量)を加え、22℃にて40分間インキュベートし、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.0933mL;抗体一分子に対して27.6当量)を加え、さらに22℃にて20分間インキュベートし、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を得た。
特性評価:共通操作B、E、Fを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:3.91mg/mL,抗体収量:27.4mg(55%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.4。
【0623】
実施例77 抗体−薬物コンジュゲート(77)
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
【0624】
薬物リンカーとして実施例73工程4で得た化合物を使用し、抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が4.6となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が9.2となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が18.4となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例3工程1と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.50mg/mL,抗体収量:8.55mg(68%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.3。
【0625】
実施例78 抗体−薬物コンジュゲート(78)
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
【0626】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-リシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
フリー体のグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド(国際公開第97/46260号;0.300g,0.397mmoL)を、N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-アスパラギン酸4-tert-ブチルの代わりにNε-(tert-ブトキシカルボニル)-Nα-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-リシンを用いて、実施例73工程1と同様に反応させ、標記化合物(0.471g,98%)を黄色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1204(M+H)
【0627】
工程2:N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-リシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(0.417g,0.391mmoL)を、実施例73工程2と同様に反応させ、標記化合物を(0.272g,71%)を淡黄色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1062(M+H)
【0628】
工程3:N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-リシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(0.210g,0.213mmoL)を、実施例73工程3と同様に反応させ、標記化合物を(63.0mg,21%)を淡黄色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1175(M+H)
【0629】
工程4:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-リシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
氷冷下、上記工程3で得た化合物(63.0mg,53.6μmoL)にトリフルオロ酢酸(2.00mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(50.0mg,78%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.89(3H,t,J=7.2Hz),1.13-1.39(4H,m),1.43-1.58(7H,m),1.61-1.73(1H,m),1.80-1.94(2H,m),2.07-2.28(4H,m),2.43(3H,s),2.72-2.84(4H,m),3.00(1H,dd,J=13.7,3.9Hz),3.20(2H,brs),3.55-3.80(6H,m),4.20-4.30(1H,m),4.42-4.52(1H,m),5.27(2H,dd,J=23.7,19.8Hz),5.43(2H,dd,J=21.9,16.4Hz),5.55-5.65(1H,m),6.56(1H,s),7.02(2H,s),7.15-7.27(5H,m),7.34(1H,s),7.64(3H,brs),7.83(1H,d,J=10.6Hz),7.98-8.04(2H,m),8.09-8.20(2H,m),8.37(1H,t,J=5.5Hz),8.47(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1075(M+H)
【0630】
工程5:抗体−薬物コンジュゲート(78)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)及びC-1を用いて、PBS6.0/EDTAにて10mg/mLに調製した。本溶液(1mL)を1.5mLチューブに入れ、ここに10mM TCEP水溶液(0.024mL)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.050mL)を加え、抗体に対するTCEPのモル比3.5の反応液を調製した。本溶液のpHが7.4±0.1であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、上記工程4で得た化合物10mM DMSO溶液(0.047mL)を室温で加え、抗体に対する上記工程4で得た化合物のモル比6.9の反応液を調製し、チューブ・ローテーターを用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.0093mL)を加え、抗体に対するNACのモル比13.8の反応液を調製し、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてPBS6.0を使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、E、Fを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.26mg/mL,抗体収量:7.6mg(76%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.1。
【0631】
実施例79 抗体−薬物コンジュゲート(79)
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
【0632】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(79)
抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が4.6となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が9.2となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が18.4となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例78工程5と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.19mg/mL,抗体収量:7.1mg(71%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.7。
【0633】
実施例80 中間体(80)
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
【0634】
工程1:tert-ブチル (2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)カーバメート
N-(tert-ブトキシカルボニル)-グリシン(0.395g,2.26mmoL)のジクロロメタン(3.00mL)溶液に、N-ヒドロキシスクシンイミド(0.260g,2.26mmoL)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.433mg,2.26mmoL)を加え、室温にて1時間撹拌した。この溶液を、エキサテカンのメタンスルホン酸塩(1.00g,1.88mmoL)、トリエチルアミン(0.315mL,2.26mmoL)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(3.00mL)からなる溶液に加え、室温にて16.5時間撹拌した。反応溶液をクロロホルムで希釈し、10%クエン酸溶液で洗浄後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(1.16g,99%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.30(9H,s),1.81-1.89(2H,m),2.09-2.21(2H,m),2.38(3H,s),3.15-3.17(2H,m),3.55-3.56(2H,m),5.15(1H,d,J=18.8Hz),5.23(1H,d,J=19.2Hz),5.41(2H,s),5.55-5.56(1H,m),6.53(1H,s),6.95(1H,t,J=5.5Hz),7.28(1H,s),7.77(1H,d,J=11.0Hz),8.39(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:593(M+H)
【0635】
工程2:N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(0.513g,1.01mmoL)を、実施例69工程4と同様に反応させ、標記化合物(0.463g,93%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.96(3H,t,J=7.0Hz),1.89-1.91(2H,m),2.14-2.16(1H,m),2.30(3H,s),2.40-2.42(1H,m),3.15-3.21(2H,m),3.79-3.86(2H,m),4.63-4.67(1H,m),5.00-5.05(1H,m),5.23(1H,d,J=16.0Hz),5.48(1H,d,J=16.0Hz),5.62-5.64(1H,m),7.40-7.45(2H,m).
MS(APCI)m/z:493(M+H)
【0636】
実施例81 抗体−薬物コンジュゲート(81)
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
【0637】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
N-(tert-ブトキシカルボニル)-グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシン(0.292mg,0.669mmoL)をジクロロメタン(5.00mL)に溶解し、N-ヒドロキシスクシンイミド(77.0mg,0.0.669mmoL)、及びN,N-ジシクロヘキシルカルボジイミド(128mg,0.669mmoL)を加えて1時間20分攪拌した。その反応溶液を実施例80工程2の化合物(0.275g,0.558mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド溶液(5.00mL)に滴下し、室温にて1日間撹拌した。10%クエン酸水溶液(20.0mL)を加え、クロロホルム(20mL)で3回抽出した。得られた有機層を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル=8:2(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.430g,85%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.94(3H,t,J=7.2Hz),1.43(9H,s),1.83-1.85(2H,m),2.20-2.22(1H,m),2.29(3H,s),2.36-2.39(2H,m),2.50-2.53(1H,m),2.67(1H,s),3.08-3.11(1H,m),3.18-3.21(1H,m),3.63-3.67(4H,m),3.78-3.82(1H,m),3.99(2H,dd,J=23.5,16.8Hz),4.16(1H,s),4.58(1H,d,J=18.8Hz),5.15(1H,d,J=19.2Hz),5.25(1H,d,J=16.4Hz),5.52(1H,d,J=16.4Hz),5.59-5.61(1H,m),6.89(2H,d,J=6.7Hz),7.15-7.17(3H,m),7.28(1H,d,J=10.6Hz),7.41(1H,s).
MS(APCI)m/z:911(M+H)
【0638】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(0.227g,0.249mmoL)をジクロロメタン(1.00mL)に溶解した。トリフルオロ酢酸(3.00mL)を加えて1時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(0.200g,99%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CD3OD)δ:0.93(3H,t,J=7.4Hz),1.85(2H,q,J=7.3Hz),2.24-2.45(5H,m),2.32(3H,s),2.56(1H,dd,J=13.7,5.5Hz),3.09-3.25(2H,m),3.66-3.76(6H,m),4.18-4.24(1H,m),4.76(1H,d,J=19.2Hz),5.18(1H,d,J=18.8Hz),5.30(1H,t,J=18.4Hz),5.52(1H,d,J=16.0Hz),5.63(1H,t,J=5.9Hz),6.93(2H,d,J=6.6Hz),7.17(3H,q,J=7.3Hz),7.30(1H,d,J=10.9Hz),7.42(1H,s).
MS(APCI)m/z:811(M+H)
【0639】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(0.125g,0.154mmoL)を、実施例73工程3と同様に反応させ、標記化合物(0.0775g,50%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.18-1.19(2H,m),1.45-1.48(4H,m),1.83-1.85(2H,m),2.12-2.17(4H,m),2.39(3H,s),2.68(1H,dd,J=24.4,14.7Hz),2.83-2.87(1H,m),3.17-3.78(12H,m),4.42-4.45(1H,m),5.23(2H,s),5.41(2H,s),5.58-5.60(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.15-7.29(6H,m),7.76(1H,d,J=10.9Hz),7.97-8.00(1H,m),8.09-8.12(3H,m),8.25-8.28(1H,m),8.44(1H,d,J=8.2Hz).
MS(APCI)m/z:1004(M+H)
【0640】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(81)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-1及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.0/EDTAに置換し、10mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(0.5mL)を1.5mLチューブに入れ、ここに10mM TCEP水溶液(0.0078mL;抗体一分子に対して2.3当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.025mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、DMSO(Sigma-Aldrich Co.LLC;0.039mL)と上記工程3で得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.0155mL;抗体一分子に対して4.6当量)を室温で加え、チューブ・ローテーターを用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.003mL)を加え、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を3mL得た。さらに共通操作Aを使用して、溶液を濃縮したのち、共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:8.31mg/mL,抗体収量:3.3mg(83%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.2。
【0641】
実施例82 抗体−薬物コンジュゲート(82)
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
【0642】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(82)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-1及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.0/EDTAに置換し、10mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(0.5mL)を1.5mLチューブに入れ、ここに10mM TCEP水溶液(0.0155mL;抗体一分子に対して4.6当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.025mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、DMSO(Sigma-Aldrich Co. LLC;0.029mL)と実施例81工程3で得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.031mL;抗体一分子に対して9.2当量)を室温で加え、チューブ・ローテーターを用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.006mL)を加え、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を3mL得た。さらに共通操作Aを使用して、溶液を濃縮したのち、共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:9.62mg/mL,抗体収量:3.8mg(76%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.5。
【0643】
実施例83 中間体(83)
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
【0644】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(0.800g,1.51mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりにN-(tert-ブトキシカルボニル)-グリシルグリシン(0.419g,1.81mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(0.965g,99%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.23(9H,s),1.82-1.89(2H,m),2.11-2.19(2H,m),2.40(3H,s),3.16-3.17(2H,m),3.52(2H,ddd,J=21.3,15.5,4.7Hz),3.77(2H,ddd,J=24.3,16.8,5.9Hz),5.23(2H,s),5.43(2H,s),5.56-5.60(1H,m),6.53(1H,s),7.04(1H,t,J=5.9Hz),7.31(1H,s),7.80(1H,d,J=11.0Hz),8.12(1H,t,J=5.5Hz),8.31(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:650(M+H)
【0645】
工程2:グリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(0.884g,1.36mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(0.787g,定量的)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.82-1.89(2H,m),2.11-2.18(2H,m),2.41(3H,s),3.17-3.18(2H,m),3.63(2H,s),3.88(2H,d,J=5.5Hz),5.19(1H,d,J=18.8Hz),5.25(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.56-5.61(1H,m),6.56(1H,s),7.32(1H,s),7.81(1H,d,J=11.0Hz),8.01(3H,brs),8.65(1H,d,J=8.6Hz),8.72(1H,t,J=5.5Hz).
MS(APCI)m/z:550(M+H)
【0646】
実施例84 抗体−薬物コンジュゲート(84)
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
【0647】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシルフェニルアラニルグリシルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
実施例83工程2で得た化合物のトリフルオロ酢酸塩(0.400g,0.728mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりにN-(tert-ブトキシカルボニル)-グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシン(0.381mg,0.873mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(0.545g,77%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.37(9H,s),1.80-1.90(2H,m),2.09-2.11(1H,m),2.18-2.21(1H,m),2.40(3H,s),2.72-2.77(1H,m),3.01(1H,dd,J=13.7,4.3Hz),3.16-3.17(2H,m),3.52-3.83(10H,m),4.48-4.51(1H,m),5.21(1H,d,J=19.2Hz),5.26(1H,d,J=18.8Hz),5.43(2H,s),5.55-5.59(1H,m),6.53(1H,s),6.99(1H,t,J=5.9Hz),7.18-7.24(5H,m),7.31(1H,s),7.80(1H,d,J=11.0Hz),7.90(1H,t,J=5.3Hz),8.02(1H,t,J=5.5Hz),8.15-8.19(2H,m),8.30(1H,t,J=5.5Hz),8.43(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:968(M+H)
【0648】
工程2:グリシルグリシルフェニルアラニルグリシルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミドトリフルオロ酢酸塩
上記工程1で得た化合物(0.429g,0.443mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(0.385g,定量的)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.82-1.89(2H,m),2.11-2.19(2H,m),2.40(3H,s),2.74(1H,dd,J=13.7,9.8Hz),3.03(1H,dd,J=13.7,4.3Hz),3.16-3.18(2H,m),3.57-3.58(2H,m),3.67-3.76(7H,m),3.82-3.90(1H,m),4.53-4.56(1H,m),5.23(2H,s),5.43(2H,s),5.55-5.59(1H,m),6.55(1H,s),7.17-7.19(1H,m),7.22-7.29(4H,m),7.31(1H,s),7.80(1H,d,J=10.9Hz),8.00(3H,brs),8.07(1H,t,J=5.7Hz),8.22(1H,t,J=5.7Hz),8.36(2H,dd,J=10.9,7.0Hz),8.47-8.52(2H,m).
MS(APCI)m/z:868(M+H)
【0649】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシルフェニルアラニルグリシルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(0.278g,0.320mmoL)を、実施例73工程3と同様に反応させ、標記化合物(0.166g,49%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.14-1.22(2H,m),1.44-1.49(4H,m),1.80-1.90(2H,m),2.06-2.13(3H,m),2.20(1H,d,J=14.1Hz),2.40(3H,s),2.77(1H,dd,J=13.3,8.7Hz),3.01(1H,dd,J=13.3,4.3Hz),3.17(2H,t,J=6.7Hz),3.35-3.38(2H,m),3.56-3.84(10H,m),4.48(1H,dd,J=13.1,9.2Hz),5.23(2H,s),5.43(2H,s),5.55-5.59(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.20-7.24(5H,m),7.31(1H,s),7.80(1H,d,J=11.0Hz),8.00(2H,q,J=5.5Hz),8.06(1H,t,J=5.9Hz),8.13(1H,d,J=8.2Hz),8.18(1H,t,J=5.7Hz),8.28(1H,t,J=5.7Hz),8.43(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:1061(M+H)
【0650】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(84)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.53mg/mL,抗体収量:9.2mg(74%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.5。
【0651】
実施例85 抗体−薬物コンジュゲート(85)
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
【0652】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(85)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例84工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.51mg/mL,抗体収量:9.1mg(73%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.8。
【0653】
実施例86 抗体−薬物コンジュゲート(86)
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
【0654】
工程1:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
フリー体のグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド(国際公開第97/46260号;0.150g,0.200moL)を、実施例73工程3と同様に反応させ、標記化合物(70.0mg,37%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.15-1.21(2H,m),1.41-1.50(4H,m),1.80-1.90(2H,m),2.07-2.12(4H,m),2.17-2.23(1H,m),2.35-2.40(1H,m),2.41(3H,s),2.73-2.81(1H,m),2.98(1H,dd,J=13.7,4.6Hz),3.15-3.20(2H,m),3.53(1H,dd,J=16.6,5.7Hz),3.62-3.77(5H,m),4.39-4.45(1H,m),5.22(1H,d,J=18.9Hz),5.27(1H,d,J=18.9Hz),5.39(1H,d,J=16.0Hz),5.44(1H,d,J=16.0Hz),5.55-5.60(1H,m),6.53(1H,s),6.98(2H,s),7.13-7.24(5H,m),7.32(1H,s),7.81(1H,d,J=10.3Hz),7.95-8.00(1H,m),8.05-8.09(2H,m),8.28-8.31(1H,m),8.41(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:947(M+H)
【0655】
工程2:抗体−薬物コンジュゲート(86)
参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)及びC-1を用いて、PBS6.0/EDTAにて10mg/mLに調製した。本溶液(5.0mL)を15mLチューブに採取し、10mM TCEP水溶液(0.155mL;抗体一分子に対して4.6当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.250mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることにより、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液を22℃で10分間インキュベートした後に上記工程1で得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.311mL;抗体一分子に対して9.2当量)を加え、22℃にて40分間インキュベートし、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.0622mL;抗体一分子に対して18.4当量)を加え、さらに22℃にて20分間インキュベートし、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてPBS7.4を使用)を用いた精製を行い、目的の実施例化合物を含有する溶液を得た。
特性評価:共通操作B、E、Fを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:3.04mg/mL,抗体収量:32.5mg(65%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.4。
【0656】
実施例87 抗体−薬物コンジュゲート(87)
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
【0657】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(87)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)及びC-1を用いて、PBS6.0/EDTAにて10mg/mLに調製した。本溶液(9.0mL)を50mLチューブに採取し、10mM TCEP水溶液(0.280mL;抗体一分子に対して4.6当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.450mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることにより、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液を22℃で10分間インキュベートした後に実施例31の工程1で得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.559mL;抗体一分子に対して9.2当量)を加え、22℃にて40分間インキュベートし、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.112mL;抗体一分子に対して18.4当量)を加え、さらに22℃にて20分間インキュベートし、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてPBS7.4を使用)を用いた精製を行い、目的の実施例化合物を含有する溶液を得た。
特性評価:共通操作B、E、Fを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:3.45mg/mL,抗体収量:49.7mg(55%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.4。
【0658】
実施例88 抗体−薬物コンジュゲート(88)
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
【0659】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(88)
薬物リンカーとして実施例86工程1で得た化合物を使用し、抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が4.6となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が9.2となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が18.4となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例3工程1と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.50mg/mL,抗体収量:8.55mg(68%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.3。
【0660】
実施例89 抗体−薬物コンジュゲート(89)
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
【0661】
工程1:tert-ブチル (9S,18S)-9-ベンジル-18-{[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]アミノ}-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,5,8,11,14,17-ヘキサオキソ-4,7,10,13,16-ペンタアザイコサン-20-オエート
実施例71工程2で得た化合物(76mg,0.076mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに3-マレイミドプロピオン酸N-スクシンイミジルを用いて、実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(73mg,83%)を淡黄色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1147(M+H)
【0662】
工程2:N-[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-β-アラニンアミド
上記工程1で得た化合物(69mg,0.060mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(32mg,44%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.6Hz),1.85(2H,m,J=14.1Hz),2.06-2.20(2H,m),2.40(3H,s),2.31-2.57(7H,m),2.61-2.71(1H,m),2.73-2.83(1H,m),2.98-3.06(1H,m),3.12-3.22(2H,m),3.29-3.40(2H,m),3.54-3.79(6H,m),3.80-4.41(3H,m),4.43-4.57(2H,m),5.19(1H,d,J=19.6Hz),5.26(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,brs),5.52-5.60(1H,m),6.98(2H,s),7.14-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.77-7.84(2H,m),7.90-7.97(1H,m),8.07-8.14(2H,m),8.23-8.30(1H,m),8.35(1H,d,J=7.0Hz),8.53(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1091(M+H)
【0663】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(89)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程2で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.67mg/mL,抗体収量:10.0mg(80%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.6。
【0664】
実施例90 抗体−薬物コンジュゲート(90)
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
【0665】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(90)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例89工程2で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.64mg/mL,抗体収量:9.8mg(78%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.8。
【0666】
実施例91 抗体−薬物コンジュゲート(91)
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
【0667】
工程1:tert-ブチル (9S,18S)-9-ベンジル-18-{[4-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ブタノイル]アミノ}-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,5,8,11,14,17-ヘキサオキソ-4,7,10,13,16-ペンタアザイコサン-20-オエート
実施例71工程2で得た化合物(75mg,0.075mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに4-マレイミド酪酸N-スクシンイミジルを用いて、実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(72mg,82%)を淡黄色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1161(M+H)
【0668】
工程2:N-[4-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ブタノイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-β-アラニルアミド
上記工程1で得た化合物(69mg,0.059mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(24mg,34%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.4Hz),1.63-1.74(2H,m),1.78-1.91(2H,m),2.05-2.21(4H,m),2.30-2.56(3H,m),2.40(3H,s),2.61-2.72(1H,m),2.73-2.83(1H,m),2.97-3.07(1H,m),3.12-3.23(2H,m),3.29-3.43(4H,m),3.53-3.79(6H,m),3.80-4.58(3H,m),4.43-4.57(2H,m),5.19(1H,d,J=19.2Hz),5.26(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.51-5.61(1H,m),7.00(2H,s),7.12-7.29(5H,m),7.31(1H,s),7.76-7.84(2H,m),7.94(1H,t,J=5.9Hz),8.05-8.14(2H,m),8.19(1H,d,J=7.0Hz),8.26(1H,t,J=5.7Hz),8.52(1H,d,J=9.0Hz).
MS(ESI)m/z:1105(M+H)
【0669】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(91)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程2で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.51mg/mL,抗体収量:9.7mg(78%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.6。
【0670】
実施例92 抗体−薬物コンジュゲート(92)
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
【0671】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(92)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例91工程2で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.66mg/mL,抗体収量:10.0mg(80%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.7。
【0672】
実施例93 抗体−薬物コンジュゲート(93)
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
【0673】
工程1:tert-ブチル (9S,18S)-9-ベンジル-18-({3-[2-(2-{[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]アミノ}エトキシ)エトキシ]プロパノイル}アミノ)-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,5,8,11,14,17-ヘキサオキソ-4,7,10,13,16-ペンタアザイコサン-20-オエート
実施例71工程2で得た化合物(80mg,0.080mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに3-(2-(2-(3-マレイミドプロパナミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸N-スクシンイミジルを用いて、実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(87mg,83%)を淡黄色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1307(M+H)
【0674】
工程2:N-{3-[2-(2-{[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]アミノ}エトキシ)エトキシ]プロパノイル}-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-β-アラニルアミド
上記工程1で得た化合物(82mg,0.063mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(30mg,35%)を黄色固体として得た。
H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.0Hz),1.85(2H,dt,J=14.6,7.4Hz),2.07-2.22(2H,m),2.40(3H,s),2.29-2.58(7H,m),2.63-2.72(1H,m),2.78(1H,dd,J=13.7,10.6Hz),3.02(1H,dd,J=13.9,4.1Hz),3.09-3.21(4H,m),3.30-3.39(4H,m),3.45(4H,s),3.54-3.78(10H,m),3.78-4.53(3H,m),4.43-4.52(1H,m),4.52-4.59(1H,m),5.19(1H,d,J=18.8Hz),5.26(1H,d,J=19.2Hz),5.43(2H,s),5.52-5.61(1H,m),7.00(2H,s),7.13-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.77-7.85(2H,m),7.94(1H,t,J=5.7Hz),8.02(1H,t,J=6.3Hz),8.05-8.14(2H,m),8.22-8.30(2H,m),8.53(1H,d,J=9.0Hz).
MS(ESI)m/z:1250(M+H)
【0675】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(93)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程2で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.70mg/mL,抗体収量:10.2mg(82%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.6。
【0676】
実施例94 抗体−薬物コンジュゲート(94)
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
【0677】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(94)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例93工程2で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.65mg/mL,抗体収量:9.9mg(79%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.5。
【0678】
実施例95 抗体−薬物コンジュゲート(95)
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
【0679】
工程1:tert-ブチル (21S)-21-{[(7S)-7-ベンジル-15-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2,5,8,11,15-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザペンタデク-1-イル]カルバモイル}-1-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-3,19-ジオキソ-7,10,13,16-テトラオキサ-4,20-ジアザトリコサン-23-オエート
実施例71工程2で得た化合物(80mg,0.080mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに1-マレイミド-3-オキソ-7,10,13,16-テトラオキサ-4-アザノナデカン-19-オイックアシッドN-スクシンイミジルを用いて、実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(91mg,81%)を淡黄色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1395(M+H)
【0680】
工程2:N-[19-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-17-オキソ-4,7,10,13-テトラオキサ-16-アザノナデカン-1-オイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-β-アラニルアミド
上記工程1で得た化合物(86mg,0.062mmoL)を、実施例1の工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(30mg,34%)を黄色固体として得た。
1HNMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.4Hz),1.85(2H,dt,J=14.5,7.2Hz),2.05-2.22(2H,m),2.28-2.59(7H,m),2.40(3H,s),2.64-2.72(1H,m),2.73-2.82(1H,m),3.02(1H,dd,J=13.5,4.5Hz),3.09-3.21(4H,m),3.35(4H,t,J=6.3Hz),3.48(11H,d,J=8.2Hz),3.53-3.78(11H,m),3.98-4.89(3H,m),4.43-4.51(1H,m),4.52-4.59(1H,m),5.19(1H,d,J=19.6Hz),5.26(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.52-5.61(1H,m),7.00(2H,s),7.13-7.29(5H,m),7.31(1H,s),7.77-7.85(2H,m),7.94(1H,t,J=5.1Hz),8.02(1H,t,J=5.7Hz),8.05-8.14(2H,m),8.22-8.31(2H,m),8.53(1H,d,J=9.4Hz).
MS(ESI)m/z:1339(M+H)
【0681】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(95)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程2で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.68mg/mL,抗体収量:10.1mg(81%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.6。
【0682】
実施例96 抗体−薬物コンジュゲート(96)
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
【0683】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(96)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例95工程2で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.67mg/mL,抗体収量:10.0mg(80%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.6。
【0684】
実施例97 抗体−薬物コンジュゲート(97)
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
【0685】
工程1:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-3-{[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]アミノ}-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-オエート
実施例58工程1で得た化合物(90mg,0.089mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに3-マレイミドプロピオン酸N-スクシンイミジルを用いて、実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(67mg,65%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.35(9H,s),1.66-1.77(2H,m),1.79-1.92(2H,m),2.08-2.22(4H,m),2.31-2.46(3H,m),2.40(3H,s),2.65(1H,dd,J=15.8,5.7Hz),2.78(1H,dd,J=13.7,9.8Hz),2.97-3.04(1H,m),3.05-3.12(2H,m),3.14-3.21(2H,m),3.54-3.80(8H,m),4.42-4.50(1H,m),4.54-4.62(1H,m),5.16(1H,d,J=18.8Hz),5.25(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.54-5.62(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.14-7.29(5H,m),7.31(1H,s),7.71(1H,t,J=5.5Hz),7.80(1H,d,J=10.9Hz),7.97(1H,t,J=5.9Hz),8.10(1H,d,J=8.2Hz),8.15(1H,t,J=5.9Hz),8.26(1H,t,J=4.7Hz),8.34(1H,d,J=8.2Hz),8.46(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1161(M+H)
【0686】
工程2:N-[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシナミド
上記工程1で得た化合物(67mg,0.058mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(50mg,78%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.71(2H,dt,J=14.6,7.4Hz),1.86(2H,dt,J=15.0,7.2Hz),2.08-2.22(4H,m),2.31-2.55(3H,m),2.39(3H,brs),2.67(1H,dd,J=16.2,6.1Hz),2.78(1H,dd,J=13.9,9.2Hz),3.01(1H,dd,J=12.7,4.5Hz),3.04-3.12(2H,m),3.13-3.21(2H,m),3.30-3.51(2H,m),3.53-3.79(6H,m),4.42-4.50(1H,m),4.54(1H,dd,J=13.7,7.4Hz),5.16(1H,d,J=19.2Hz),5.25(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.53-5.61(1H,m),6.53(1H,brs),6.98(2H,s),7.12-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.71(1H,t,J=5.5Hz),7.80(1H,d,J=10.9Hz),7.95(1H,t,J=5.9Hz),8.05-8.15(2H,m),8.26(1H,t,J=6.1Hz),8.35(1H,d,J=7.8Hz),8.46(1H,d,J=8.6Hz),12.30(1H,brs).
MS(ESI)m/z:1105(M+H)
【0687】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(97)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)及びC-1を用いて、PBS6.0/EDTAにて10mg/mLに調製した。本溶液(1mL)を1.5mLチューブに入れ、ここに10mM TCEP水溶液(0.016mL)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.050mL)を加え、抗体に対するTCEPのモル比2.3の反応液を調製した。本溶液のpHが7.4±0.1であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、上記工程2で得た化合物10mM DMSO溶液(0.031mL)を室温で加え、抗体に対する上記工程2で得た化合物のモル比4.6の反応液を調製し、チューブ・ローテーターを用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.0062mL)を加え、抗体に対するNACのモル比9.2の反応液を調製し、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてPBS6.0を使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、E、Fを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.37mg/mL,抗体収量:8.2mg(82%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.2。
【0688】
実施例98 抗体−薬物コンジュゲート(98)
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
【0689】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(98)
抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が4.6となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が9.2となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が18.4となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例97工程3と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.25mg/mL,抗体収量:7.5mg(75%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.2。
【0690】
実施例99 抗体−薬物コンジュゲート(99)
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
【0691】
工程1:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-3-{[4-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ブタノイル]アミノ}-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-オエート
実施例58工程1で得た化合物(90mg,0.089mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに4-マレイミド酪酸N-スクシンイミジルを用いて、実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(88mg,84%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.34(9H,s),1.64-1.76(4H,m),1.86(2H,tt,J=14.8,7.1Hz),2.05-2.22(6H,m),2.35-2.55(1H,m),2.39(3H,s),2.67(1H,dd,J=16.0,5.9Hz),2.78(1H,dd,J=13.9,9.2Hz),3.01(1H,dd,J=13.9,4.5Hz),3.05-3.12(2H,m),3.14-3.21(2H,m),3.39(2H,t,J=7.0Hz),3.53-3.79(6H,m),4.42-4.50(1H,m),4.53-4.62(1H,m),5.16(1H,d,J=19.2Hz),5.25(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.54-5.61(1H,m),6.53(1H,s),7.00(2H,s),7.13-7.29(5H,m),7.31(1H,s),7.68-7.73(1H,m),7.80(1H,d,J=10.9Hz),7.97(1H,t,J=5.9Hz),8.07-8.15(2H,m),8.18(1H,d,J=7.8Hz),8.25(1H,t,J=6.1Hz),8.46(1H,d,J=9.0Hz).
MS(ESI)m/z:1175(M+H)
【0692】
工程2:N-[4-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ブタノイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシナミド
上記工程1で得た化合物(88mg,0.075mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(72mg,86%)を淡黄色固体として得た。
1HNMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.62-1.77(4H,m),1.86(2H,dt,J=15.4,7.5Hz),2.04-2.24(6H,m),2.39(3H,s),2.30-2.53(2H,m),2.75-2.87(1H,m),3.01(1H,dd,J=13.7,4.7Hz),3.04-3.12(2H,m),3.13-3.20(2H,m),3.38(2H,t,J=7.0Hz),3.52-3.77(6H,m),4.31-4.46(1H,m),4.46-4.56(1H,m),5.16(1H,d,J=18.8Hz),5.25(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.53-5.61(1H,m),6.53(1H,s),7.00(2H,s),7.12-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.79(1H,d,J=11.3Hz),7.67-7.84(1H,m),7.95-8.22(4H,m),8.25-8.43(1H,m),8.42-8.61(1H,m),12.30(1H,brs).
MS(ESI)m/z:1119(M+H)
【0693】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(99)
薬物リンカーとして上記工程2で得た化合物を使用し、実施例2工程6と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.32mg/mL,抗体収量:7.9mg(79%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.3。
【0694】
実施例100 抗体−薬物コンジュゲート(100)
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
【0695】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(100)
抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が4.6となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカーとして実施例99工程2で得た化合物を使用し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が9.2となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が18.4となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例99工程3と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.17mg/mL,抗体収量:7.0mg(70%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.2。
【0696】
実施例101 抗体−薬物コンジュゲート(101)
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
【0697】
工程1:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-3-({3-[2-(2-{[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]アミノ}エトキシ)エトキシ]プロパノイル}アミノ)-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-オエート
実施例58工程1で得た化合物(107mg,0.106mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに3-(2-(2-(3-マレイミドプロパナミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸N-スクシンイミジルを用いて、実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(107mg,76%)を淡黄色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1321(M+H)
【0698】
工程2:N-{3-[2-(2-{[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]アミノ}エトキシ)エトキシ]プロパノイル}-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシナミド
上記工程1で得た化合物(107mg,0.081mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(91mg,89%)を淡黄色固体として得た。
1HNMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.71(2H,t,J=7.0Hz),1.79-1.93(2H,m),2.07-2.22(4H,m),2.32(2H,t,J=7.2Hz),2.35-2.41(2H,m),2.39(3H,s),2.75-2.86(1H,m),3.01(1H,dd,J=13.9,4.5Hz),3.05-3.21(6H,m),3.29-3.37(6H,m),3.45(4H,s),3.52-3.78(8H,m),4.38-4.47(1H,m),4.48-4.60(1H,m),5.16(1H,d,J=18.8Hz),5.25(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.53-5.61(1H,m),6.53(1H,s),7.00(2H,s),7.12-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.73(1H,t,J=5.7Hz),7.79(1H,d,J=11.3Hz),8.03(2H,t,J=5.7Hz),8.07-8.26(3H,m),8.26-8.42(1H,m),8.45-8.55(1H,m),12.32(1H,brs).
MS(ESI)m/z:1264(M+H)
【0699】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(101)
薬物リンカーとして上記工程2の化合物を使用し、実施例2工程6と同様の操作により、目的の実施例化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.40mg/mL,抗体収量:8.4mg(84%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.2。
【0700】
実施例102 抗体−薬物コンジュゲート(102)
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
【0701】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(102)
薬物リンカーとして実施例101工程2で得た化合物を使用し、抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が4.6となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が9.2となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が18.4となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例101工程3と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.22mg/mL,抗体収量:7.3mg(73%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.9。
【0702】
実施例103 抗体−薬物コンジュゲート(103)
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
【0703】
工程1:tert-ブチル (21S)-21-{[(7S)-7-ベンジル-16-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2,5,8,11,16-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘキサデク-1-イル]カルバモイル}-1-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-3,19-ジオキソ-7,10,13,16-テトラオキサ-4,20-ジアザトリコサン-23-オエート
実施例58工程1で得た化合物(107mg,0.106mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに1-マレイミド-3-オキソ-7、10、13、16-テトラオキサ-4-アザノナデカン-19-オイックアシッドN-スクシンイミジルを用いて、実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(157mg,定量的)を淡黄色固体として得た。
【0704】
工程2:N-[19-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-17-オキソ-4,7,10,13-テトラオキサ-16-アザノナデカン-1-オイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシナミド
上記工程1で得た化合物(156g,0.111mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(83mg,55%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.72(2H,t,J=7.4Hz),1.79-1.93(2H,m),2.05-2.23(4H,m),2.32(2H,t,J=7.4Hz),2.39(3H,s),2.35-2.42(2H,m),2.76-2.87(1H,m),3.01(1H,dd,J=13.5,4.5Hz),3.05-3.21(6H,m),3.29-3.38(4H,m),3.48(12H,d,J=8.2Hz),3.54-3.79(10H,m),4.38-4.47(1H,m),4.48-4.59(1H,m),5.16(1H,d,J=18.8Hz),5.25(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.53-5.62(1H,m),6.53(1H,s),7.00(2H,s),7.13-7.29(5H,m),7.31(1H,s),7.70-7.77(1H,m),7.79(1H,d,J=10.9Hz),8.03(2H,t,J=5.5Hz),8.07-8.28(3H,m),8.29-8.45(1H,m),8.46-8.57(1H,m),12.33(1H,brs).
MS(ESI)m/z:1353(M+H)
【0705】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(103)
薬物リンカーとして上記工程2の化合物を使用し、実施例2工程6と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.27mg/mL,抗体収量:7.6mg(76%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.3。
【0706】
実施例104 抗体−薬物コンジュゲート(104)
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(104)
薬物リンカーとして実施例103工程2で得た化合物を使用し、抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が4.6となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が9.2となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が18.4となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例103工程3と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.21mg/mL,抗体収量:7.3mg(73%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.0。
【0707】
実施例105 抗体−薬物コンジュゲート(105)
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
【0708】
工程1:tert-ブチル (10S,19S)-10-ベンジル-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-19-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-1,6,9,12,15,18-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザドコサン-22-オエート
実施例2工程2で得た化合物(150mg,0.179mmoL)を、(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4-オキソブタン酸の代わりに(2S)-5-tert-ブトキシ-2-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-5-オキソペンタン酸を用いて、実施例58工程1と同様に反応させ、標記化合物(176mg,79%)を淡黄色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1247(M+H)
【0709】
工程2:tert-ブチル (10S,19S)-10-ベンジル-19-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,6,9,12,15,18-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザドコサン-22-オエート
上記工程1で得た化合物(165mg,0.132mmoL)を、実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(125mg,78%)を白色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1218(M+H)
【0710】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-グルタミルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシナミド
上記工程2で得た化合物(125mg,0.103mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(102mg,85%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.16(2H,m,J=14.5Hz),1.46(4H,quin,J=7.3Hz),1.72(3H,dt,J=14.2,7.2Hz),1.78-1.94(3H,m),2.01-2.27(8H,m),2.39(3H,s),2.79(1H,dd,J=13.7,9.4Hz),3.02(1H,dd,J=13.3,4.7Hz),3.05-3.12(2H,m),3.17(2H,d,J=5.1Hz),3.28-3.40(2H,m),3.50-3.83(6H,m),4.18-4.27(1H,m),4.40-4.50(1H,m),5.16(1H,d,J=19.6Hz),5.25(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.51-5.62(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.12-7.29(5H,m),7.31(1H,s),7.71(1H,t,J=5.5Hz),7.79(1H,d,J=10.9Hz),8.01(1H,d,J=7.4Hz),8.05-8.21(3H,m),8.32(1H,s),8.47(1H,d,J=8.6Hz),12.08(1H,brs).
MS(ESI)m/z:1161(M+H)
【0711】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(105)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-1及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.0/EDTAに置換し、10mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(1.25mL)を1.5mLポリプロピレン製チューブに入れ、ここに10mMTCEP水溶液(0.019mL;抗体一分子に対して2.3当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.0625mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、DMSO(Sigma-Aldrich Co. LLC;0.109mL)と上記工程3で得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.039mL;抗体一分子に対して4.6当量)を室温で加え、チューブ・ローテーターを用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.008mL)を加え、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.71mg/mL,抗体収量:10.3mg(82%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.7。
【0712】
実施例106 抗体−薬物コンジュゲート(106)
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
【0713】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(106)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-1及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.0/EDTAに置換し、10mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(1.25mL)を1.5mLポリプロピレン製チューブに入れ、ここに10mMTCEP水溶液(0.039mL;抗体一分子に対して4.6当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.0625mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることで、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、ジメチルスルホキシド(0.072mL)と実施例105工程3で得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.078mL;抗体一分子に対して9.2当量)を室温で加え、チューブ・ローテーターを用いて室温で40分間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.0155mL)を加え、さらに室温で20分間攪拌し、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.46mg/mL,抗体収量:8.8mg(70%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.1。
【0714】
実施例107 抗体−薬物コンジュゲート(107)
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
【0715】
工程1:tert-ブチル (3S,12S)-3-アミノ-12-ベンジル-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-オエート
実施例58工程1で得た化合物(300mg,0.243mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(2.5mL)溶液に、ピペリジン(0.245mL,2.43mmoL)を加え、室温で1.5時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(210mg,85%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(500MHz,DMSO-d6)δ:0.90(3H,t,J=6.8Hz),1.40(9H,s),1.70-1.77(2H,m),1.83-1.92(2H,m),2.12-2.23(4H,m),2.32-2.39(1H,m),2.42(3H,s),2.55-2.62(1H,m),2.78-2.85(1H,m),3.00-3.07(1H,m),3.07-3.13(2H,m),3.17-3.21(2H,m),3.50-3.80(7H,m),4.45-4.51(1H,m),5.19(1H,d,J=17.3Hz),5.28(1H,d,J=17.3Hz),5.43-5.47(2H,m),5.57-5.63(1H,m),6.56(1H,s),7.18-7.28(5H,m),7.34(1H,s),7.70-7.74(1H,m),7.83(1H,d,J=10.7Hz),8.05-8.15(3H,m),8.28-8.30(3H,m),8.49(1H,d,J=9.3Hz).
【0716】
工程2:tert-ブチル (3S,6S,15S)-15-ベンジル-6-(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)-24-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4,7,10,13,16,19,24-ヘプタオキソ-5,8,11,14,17,20-ヘキサアザテトラコサン-1-オエート
上記工程1で得た化合物(105mg,0.104mmoL)を実施例58工程1と同様に反応させ、標記化合物(105mg,72%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.4Hz),1.33(9H,s),1.36(9H,s),1.65-1.76(2H,m),1.78-1.92(2H,m),2.06-2.22(4H,m),2.39(3H,s),2.41-2.53(2H,m),2.64-2.74(2H,m),2.78(1H,dd,J=13.3,9.8Hz),3.01(1H,dd,J=13.7,4.7Hz),3.08(2H,dt,J=12.2,6.2Hz),3.13-3.21(2H,m),3.54-3.80(6H,m),4.16-4.33(3H,m),4.34-4.43(1H,m),4.43-4.51(1H,m),4.54-4.63(1H,m),5.15(1H,d,J=19.2Hz),5.23(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,br.s.),5.52-5.60(1H,m),6.54(1H,s),7.13-7.19(1H,m),7.20-7.27(4H,m),7.27-7.34(3H,m),7.40(2H,t,J=7.6Hz),7.65-7.74(4H,m),7.80(1H,d,J=10.9Hz),7.87(2H,d,J=7.8Hz),7.98(1H,t,J=5.9Hz),8.05-8.09(1H,m),8.12(1H,d,J=7.8Hz),8.23-8.31(2H,m),8.46(1H,d,J=9.0Hz).
【0717】
工程3:tert-ブチル (3S,6S,15S)-15-ベンジル-6-(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)-3-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-24-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4,7,10,13,16,19,24-ヘプタオキソ-5,8,11,14,17,20-ヘキサアザテトラコサン-1-オエート
上記工程2で得た化合物(99mg,0.071mmoL)を、実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(83mg,86%)を淡茶白色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1375(M+H)
【0718】
工程4:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-アスパルチル-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程3で得た化合物(80mg,0.058mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(30mg,41%)を淡黄色固体として得た。
1HNMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.10-1.22(2H,m),1.45(4H,t,J=7.0Hz),1.71(2H,m,J=7.4Hz),1.78-1.93(2H,m),2.06(2H,t,J=7.4Hz),2.10-2.23(4H,m),2.31-2.57(2H,m),2.40(3H,s),2.61-2.85(3H,m),3.01(1H,dd,J=13.9,3.7Hz),3.05-3.12(2H,m),3.17(2H,brs),3.28-3.41(2H,m),3.46-3.85(6H,m),4.41-4.50(1H,m),4.50-4.60(2H,m),5.16(1H,d,J=19.6Hz),5.25(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.52-5.62(1H,m),6.54(1H,s),7.00(2H,s),7.12-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.72(1H,brs),7.80(1H,d,J=11.3Hz),7.94(1H,brs),8.00(1H,brs),8.10(1H,d,J=7.8Hz),8.15(1H,d,J=7.0Hz),8.19(1H,d,J=7.4Hz),8.28(1H,brs),8.46(1H,d,J=8.2Hz),12.34(2H,brs).
MS(ESI)m/z:1262(M+H)
【0719】
工程5:抗体−薬物コンジュゲート(107)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程4で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.74mg/mL,抗体収量:10.4mg(83%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.3。
【0720】
実施例108 抗体−薬物コンジュゲート(108)
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
【0721】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(108)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例107工程4で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:2.0mg/mL,抗体収量:12mg(96%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):8.1。
【0722】
実施例109 抗体−薬物コンジュゲート(109)
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【0723】
工程1:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-3-{[(2S)-6-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}ヘキサノイル]アミノ}-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-オエート
実施例105工程1で得た化合物(105mg,0.104mmoL)を、(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4-オキソブタン酸の代わりにN-(tert-ブトキシカルボニル)-N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-リシンを用いて、実施例58工程1と同様に反応させ、標記化合物(105mg,69%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.4Hz),1.30-1.34(9H,m),1.34-1.40(9H,m),1.44-1.54(2H,m),1.55-1.65(2H,m),1.66-1.77(2H,m),1.79-1.91(2H,m),2.06-2.22(4H,m),2.39(3H,s),2.43-2.55(2H,m),2.65-2.91(5H,m),3.01(1H,dd,J=14.1,4.7Hz),3.05-3.12(2H,m),3.13-3.21(2H,m),3.54-3.81(6H,m),3.89-4.01(1H,m),4.15-4.30(3H,m),4.42-4.51(1H,m),4.53-4.62(1H,m),5.17(1H,d,J=19.9Hz),5.23(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.52-5.60(1H,m),6.54(1H,s),6.73-6.81(1H,m),7.12-7.27(5H,m),7.27-7.35(3H,m),7.36-7.44(2H,m),7.54(1H,d,J=7.8Hz),7.66-7.75(3H,m),7.80(1H,d,J=11.3Hz),7.87(2H,d,J=7.8Hz),7.95-8.01(1H,m),8.01-8.06(1H,m),8.11(1H,d,J=7.0Hz),8.21-8.31(2H,m),8.46(1H,d,J=9.0Hz).
【0724】
工程2:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-3-{[(2S)-6-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]-2-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}ヘキサノイル]アミノ}-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-オエート
上記工程1で得た化合物(101mg,0.069mmoL)を、実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(87mg,88%)を淡茶白色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1432(M+H)
【0725】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-リシル-L-α-アスパラチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(84mg,0.059mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(28mg,37%)を淡茶白色固体として得た。
1HNMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.0Hz),1.17(2H,dt,J=13.7,7.0Hz),1.21-1.34(2H,m),1.37-1.56(6H,m),1.57-1.77(3H,m),1.78-1.92(2H,m),1.99-2.25(6H,m),2.31-2.58(3H,m),2.40(3H,s),2.64-2.86(3H,m),3.02(1H,dd,J=13.3,4.3Hz),3.05-3.13(2H,m),3.13-3.22(2H,m),3.26-3.39(2H,m),3.39-3.81(6H,m),4.14-4.27(1H,m),4.40-4.58(2H,m),5.16(1H,d,J=19.6Hz),5.25(1H,d,J=19.9Hz),5.43(2H,s),5.51-5.63(1H,m),6.55(1H,s),7.01(2H,s),7.23(5H,s),7.31(1H,s),7.65(2H,brs),7.76(1H,brs),7.80(1H,d,J=10.6Hz),7.94-8.09(3H,m),8.13(1H,d,J=7.8Hz),8.23(1H,d,J=7.4Hz),8.31-8.39(1H,m),8.49(1H,d,J=7.8Hz),12.18-12.56(1H,m).
MS(ESI)m/z:1276(M+H)
【0726】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(109)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.76mg/mL,抗体収量:10.6mg(85%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.6。
【0727】
実施例110 抗体−薬物コンジュゲート(110)
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(110)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例109工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の実施例化合物を得た。
抗体濃度:1.81mg/mL,抗体収量:10.8mg(86%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.2。
【0728】
実施例111 抗体−薬物コンジュゲート(111)
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【0729】
工程1:tert-ブチル (3S,12S)-3-アミノ-12-ベンジル-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-20,20-ジメチル-4,7,10,13,16,21-へキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザへニコサン-1-オエート
(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4-オキソブタン酸(114mg,0.277mmoL)のジクロロメタン(2.5mL)混合液へ、N-ヒドロキシスクシンイミド(31.9mg,0.277mmoL)、及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(66.3mg,0.346mmoL)を加えて室温で1時間攪拌した。その反応溶液を、実施例25工程2で得た化合物(200mg,0.231mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(2.0mL)溶液へ滴下し、トリエチルアミン(0.0643mL,0.461mmoL)を加え、室温にて23時間攪拌した。反応混合物に10%クエン酸水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。得られた有機相を水−飽和食塩水(1:1)、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過後、減圧下にて溶媒を留去し、得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[ジクロロメタン〜ジクロロメタン/メタノール=9/1(v/v)]にて精製し、得られた化合物をN,N-ジメチルホルムアミド(2.00mL)に溶解し、ピペリジン(0.140mL,1.42mmoL)を加えて1時間攪拌した。減圧下にて溶媒を留去し得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(104mg,49%)を淡黄色固体として得た。
1HNMR(500MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.6Hz),1.20(3H,s),1.21(3H,s),1.37(9H,s),1.62-1.73(2H,m),1.81-1.91(2H,m),2.10-2.18(2H,m),2.34(1H,dd,J=15.6,7.8Hz),2.39(3H,s),2.57(1H,dd,J=16.1,4.9Hz),2.80(1H,dd,J=13.9,9.5Hz),2.99-3.07(2H,m),3.08-3.23(3H,m),3.27-3.37(2H,m),3.50(1H,dd,J=7.3,4.9Hz),3.56-3.78(6H,m),4.44-4.51(1H,m),5.12(1H,d,J=18.6Hz),5.18(1H,d,J=18.6Hz),5.42(2H,s),5.56-5.62(1H,m),6.52(1H,s),7.15-7.20(1H,m),7.21-7.27(4H,m),7.31(1H,s),7.70(1H,t,J=5.6Hz),7.79(1H,d,J=10.7Hz),8.05(1H,t,J=5.6Hz),8.08(1H,d,J=7.8Hz),8.14(1H,d,J=8.8Hz),8.23(1H,t,J=6.1Hz),8.28(1H,brs).
MS(ESI)m/z:1038(M+H)
【0730】
工程2:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-3-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-20,20-ジメチル-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-オエート
上記工程1で得た化合物(104mg,0.100mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(1.00mL)に溶解し、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジル(61.8mg,0.200mmoL)を加え、室温で17時間攪拌した。減圧下にて溶媒を留去し得られた残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー[ジクロロメタン〜ジクロロメタン/メタノール=17/3(v/v)]にて精製し、標記化合物(114mg,92%)を淡茶白色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1232(M+H)
【0731】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3,3-ジメチル-4-オキソブチル)グリシナミド
上記工程2で得た化合物(111mg,0.0901mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(83.0mg,78%)を黄色固体として得た。
1HNMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.12-1.25(2H,m),1.20(3H,s),1.21(3H,s),1.39-1.52(4H,m),1.63-1.72(2H,m),1.86(2H,m,J=7.4Hz),2.08(2H,t,J=7.4Hz),2.11-2.19(2H,m),2.39(3H,s),2.42-2.54(1H,m),2.68(1H,dd,J=16.0,5.5Hz),2.79(1H,dd,J=13.5,9.6Hz),2.96-3.08(2H,m),3.08-3.25(3H,m),3.35(2H,t,J=7.0Hz),3.53-3.78(6H,m),4.43-4.52(1H,m),4.52-4.60(1H,m),5.11(1H,d,J=19.2Hz),5.18(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.54-5.64(1H,m),6.54(1H,brs),6.99(2H,s),7.14-7.29(5H,m),7.31(1H,s),7.72(1H,t,J=5.3Hz),7.79(1H,d,J=10.9Hz),7.98(1H,t,J=5.7Hz),8.05-8.12(2H,m),8.15(2H,d,J=7.0Hz),8.25(1H,t,J=5.5Hz),12.29(1H,brs).
MS(ESI)m/z:1175(M+H)
【0732】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(111)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.69mg/mL,抗体収量:10.1mg(81%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.5。
【0733】
実施例112 抗体−薬物コンジュゲート(112)
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(112)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例111工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.84mg/mL,抗体収量:11.0mg(88%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.6。
【0734】
実施例113 抗体−薬物コンジュゲート(113)
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
【0735】
工程1:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-{[3-(メチルジスルファニル)プロパノイル]アミノ}-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-オエート
実施例107工程1で得た化合物(202mg,0.200mmoL)を(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4-オキソブタン酸の代わりに4-(メチルジチオ)プロパン酸(36.5mg,0.240mmoL)を実施例58工程1と同様に反応させ、標記化合物(153mg,67%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.36(9H,s),1.67-1.76(2H,m),1.79-1.92(2H,m),2.08-2.23(4H,m),2.36-2.57(6H,m),2.39(3H,s),2.69(1H,dd,J=16.0,5.5Hz),2.78(1H,dd,J=13.3,9.8Hz),2.88(2H,t,J=7.2Hz),2.97-3.13(3H,m),3.14-3.21(2H,m),3.55-3.79(6H,m),4.42-4.51(1H,m),4.56-4.65(1H,m),5.20(2H,q,J=18.5Hz),5.37-5.48(2H,m),5.52-5.62(1H,m),6.54(1H,s),7.13-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.68-7.74(1H,m),7.80(1H,d,J=10.9Hz),7.95-8.01(1H,m),8.11(1H,d,J=8.2Hz),8.14-8.20(1H,m),8.23-8.30(1H,m),8.34(1H,d,J=8.2Hz),8.46(1H,d,J=8.6Hz).
【0736】
工程2:N-[3-(メチルジスルファニル)プロパノイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシナミド
上記工程1で得た化合物(153mg,0.134mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(103mg,71%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.67-1.77(2H,m),1.81-1.91(2H,m),2.09-2.21(4H,m),2.39(3H,s),2.58-2.35(6H,m),2.65-2.84(2H,m),2.88(2H,t,J=7.2Hz),2.97-3.21(5H,m),3.58-3.76(6H,m),4.42-4.50(1H,m),4.53-4.62(1H,m),5.21(2H,q,J=18.6Hz),5.42(2H,s),5.53-5.62(1H,m),6.53(1H,s),7.14-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.68-7.74(1H,m),7.80(1H,d,J=11.0Hz),7.93-7.99(1H,m),8.07-8.17(2H,m),8.23-8.29(1H,m),8.35(1H,d,J=7.8Hz),8.46(1H,d,J=8.2Hz),12.33(1H,brs).
【0737】
工程3:N-(3-スルファニルプロパノイル)-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシナミド
上記工程2で得た化合物(103mg,0.0947mmoL)を、メタノール(1.00mL)、酢酸エチル(0.500mL)、0.05規定リン酸カリウムバッファー(0.500mL)に溶解し、トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩(81.4mg,0.284mmoL)を加え、室温で3時間攪拌した。反応溶液に水を加え、クロロホルムで抽出した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(24.0mg,24%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.66-1.76(2H,m),1.80-1.91(2H,m),2.08-2.22(4H,m),2.37-2.69(9H,m),2.75-2.85(1H,m),2.99-3.17(5H,m),3.53-3.78(6H,m),4.39-4.49(1H,m),4.51-4.60(1H,m),5.20(2H,q,J=18.6Hz),5.42(2H,s),5.53-5.61(1H,m),6.53(1H,s),7.14-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.69-7.75(1H,m),7.80(1H,d,J=10.9Hz),7.92-8.21(4H,m),8.23-8.38(2H,m),8.45-8.52(1H,m),12.32(1H,s).
MS(ESI)m/z:1042(M+H)
【0738】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(113)
抗体のSMCC誘導体化:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-2及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.5/EDTAに置換し、20mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(0.5mL)を1.5mLチューブに入れ、ここにスクシンイミジル 4-(N-マレイミドメチル)シクロヘキサン-1-カルボキシレート(SMCC,Thermo FisherScientific Inc.)を27.6mM含むジメチルスルホキシド溶液(0.0125mL;抗体一分子に対して約5.1当量相当)とジメチルスルホキシド(0.0125mL)を室温で加え、室温で2時間反応させた。この反応液を共通操作D-2を用いた精製を行い、SMCC誘導体化された抗体を約10mg含む溶液を1.2mL得た。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、ジメチルスルホキシド0.09mLと上記工程3で得た化合物を10mM含むジメチルスルホキシド溶液(0.03mL;抗体一分子に対して約5.8当量相当)を室温で加え、チューブ・ローテーターを用いて室温で16時間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.19mg/mL,抗体収量:7.1mg(71%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.4。
【0739】
実施例114 抗体−薬物コンジュゲート(114)
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
【0740】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(114)
抗体のSMCC誘導体化:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-2及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.5/EDTAに置換し、20mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(0.5mL)を1.5mLチューブに入れ、ここにSMCCを27.6mM含むジメチルスルホキシド溶液(0.025mL;抗体一分子に対して約10当量相当)を室温で加え、室温で2時間反応させた。この反応液を共通操作D-2を用いた精製を行い、SMCC誘導体化された抗体を約10mg含む溶液を1.2mL得た。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、ジメチルスルホキシド(0.06mL)と実施例113工程3で得た化合物を10mM含むジメチルスルホキシド溶液(0.06mL;抗体一分子に対して約11.6当量相当)を室温で加え、チューブ・ローテーターを用いて室温で16時間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。
精製:上記溶液を、共通操作D(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。さらに共通操作Aを使用して、溶液を濃縮したのち、共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.96mg/mL,抗体収量:2.4mg(24%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.0。
【0741】
実施例115 抗体−薬物コンジュゲート(115)
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
【0742】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(5-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-5-オキソペンチル)グリシンアミド
実施例17工程2で得た化合物(348mg,0.537mmoL)を、実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(429mg,84%)を淡黄色固体として得た。これ以上の精製はせず次の反応へ用いた。
【0743】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(5-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-5-オキソペンチル)グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(427mg,0.448mmoL)を、実施例2工程2と同様に反応させ、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(430mg,99%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.38-1.49(2H,m),1.54-1.66(2H,m),1.86(2H,tt,J=14.5,7.0Hz),2.08-2.16(2H,m),2.19(2H,t,J=7.2Hz),2.40(3H,s),2.76(1H,dd,J=13.9,10.0Hz),3.00-3.12(3H,m),3.14-3.21(2H,m),3.57(2H,d,J=4.7Hz),3.60-3.75(3H,m),3.87(1H,dd,J=16.8,5.9Hz),4.55(1H,td,J=9.0,4.7Hz),5.16(1H,d,J=18.8Hz),5.23(1H,d,J=18.4Hz),5.44(2H,s),5.53-5.60(1H,m),6.55(1H,s),7.14-7.29(5H,m),7.32(1H,s),7.74(1H,t,J=5.5Hz),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.96(3H,br.s.),8.30-8.37(1H,m),8.44-8.53(2H,m).
MS(ESI)m/z:853(M+H)
【0744】
工程3:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-22-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4,7,10,13,16,22-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザドコサン-1-ノエート
上記工程2で得た化合物(140mg,0.164mmoL)を、実施例58工程1と同様に反応させ、標記化合物(140mg,68%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.31-1.37(9H,m),1.39-1.47(2H,m),1.53-1.64(2H,m),1.85(2H,tt,J=14.2,7.1Hz),2.07-2.15(2H,m),2.18(2H,t,J=7.2Hz),2.39(3H,s),2.40-2.54(1H,m),2.70(1H,dd,J=16.8,5.5Hz),2.79(1H,dd,J=13.9,9.6Hz),2.99-3.10(3H,m),3.12-3.20(2H,m),3.56-3.79(6H,m),4.17-4.35(3H,m),4.35-4.43(1H,m),4.44-4.52(1H,m),5.15(1H,d,J=19.2Hz),5.21(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.51-5.60(1H,m),6.54(1H,s),7.12-7.19(1H,m),7.20-7.27(4H,m),7.27-7.34(3H,m),7.40(2H,t,J=7.4Hz),7.62-7.73(4H,m),7.80(1H,d,J=11.3Hz),7.87(2H,d,J=7.4Hz),8.02(1H,t,J=5.7Hz),8.11(1H,d,J=7.8Hz),8.17(1H,t,J=5.3Hz),8.25(1H,t,J=5.7Hz),8.44(1H,d,J=9.0Hz).
MS(ESI)m/z:1247(M+H)
【0745】
工程4:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-3-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-22-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4,7,10,13,16,22-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザドコサン-1-ノエート
上記工程3で得た化合物(137mg,0.110mmoL)を、実施例58工程2と同様に反応させ、標記化合物(103mg,77%)を得た。
MS(ESI)m/z:1218(M+H)
【0746】
工程5:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(5-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-5-オキソペンチル)グリシナミド
上記工程4で得た化合物(88mg,0.072mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(51mg,61%)を淡黄色固体として得た。
1HNMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.12-1.22(2H,m),1.38-1.51(6H,m),1.54-1.64(2H,m),1.80-1.92(2H,m),2.03-2.15(4H,m),2.19(2H,t,J=7.0Hz),2.31-2.56(2H,m),2.40(3H,s),2.60-2.71(1H,m),2.75-2.86(1H,m),2.98-3.10(3H,m),3.17(2H,d,J=5.1Hz),3.26-3.40(2H,m),3.54-3.78(6H,m),4.39-4.49(1H,m),4.50-4.59(1H,m),5.16(1H,d,J=19.6Hz),5.23(1H,d,J=19.6Hz),5.43(2H,s),5.52-5.60(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.14-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.62-7.72(1H,m),7.80(1H,d,J=11.3Hz),7.95-8.19(4H,m),8.24-8.36(1H,m),8.45(1H,d,J=9.0Hz).
MS(ESI)m/z:1161(M+H)
【0747】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(115)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)及びC-1を用いて、PBS6.0/EDTAにて10mg/mLに調製した。本溶液(1.0mL)を2mLチューブに採取し、10mM TCEP水溶液(0.0155mL;抗体一分子に対して2.3当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.050mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることにより、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液を22℃で10分間インキュベートした後に上記工程3で得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.0311mL;抗体一分子に対して4.6当量)を加え、22℃にて40分間インキュベートし、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.00622mL;抗体一分子に対して9.2当量)を加え、さらに22℃にて20分間インキュベートし、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてPBS6.0を使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、E、Fを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:0.99mg/mL,抗体収量:5.94mg(59%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.2。
【0748】
実施例116 抗体−薬物コンジュゲート(116)
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
【0749】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(116)
抗体の還元:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作B(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)及びC-1を用いて、PBS6.0/EDTAにて10mg/mLに調製した。本溶液(1.0mL)を2mLチューブに採取し、10mM TCEP水溶液(0.0311mL;抗体一分子に対して4.6当量)及び1Mリン酸水素二カリウム水溶液(0.050mL)を加えた。本溶液のpHが7.4±0.1内であることを確認した後に、37℃で1時間インキュベートすることにより、抗体内ヒンジ部のジスルフィド結合を還元させた。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液を22℃で10分間インキュベートした後に実施例115工程3で得た化合物を10mM含むDMSO溶液(0.0622mL;抗体一分子に対して9.2当量)を加え、22℃にて40分間インキュベートし、薬物リンカーを抗体へ結合させた。次に、100mM NAC水溶液(0.0124mL;抗体一分子に対して18.4当量)を加え、さらに22℃にて20分間インキュベートし、薬物リンカーの反応を停止させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてPBS6.0を使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、E、Fを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:0.95mg/mL,抗体収量:5.70mg(57%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.0。
【0750】
実施例117 抗体−薬物コンジュゲート(117)
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
【0751】
工程1:(2S)-5-tert-ブトキシ-2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-5-オキソペンタン酸
L-グルタミン酸5-tert-ブチル(1.02g,5.00mmoL)を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20.0mL)に溶解し、0℃でN-メトキシカルボニルマレイミド(0.775g,5.00mmoL)を加え、0℃で30分攪拌した後、室温で1時間攪拌した。反応溶液に0℃で5規定塩酸を加え、酸性とした後、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去し、粗生成物を得た。得られた粗生成物は精製せずに次の反応に用いた。
【0752】
工程2:N-[(2S)-5-tert-ブトキシ-2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-5-オキソペンタノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(85.0mg,0.300mmoL)をエキサテカンのメタンスルホン酸塩の代わりに実施例2工程2で得た化合物(168mg,0.200mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(113mg,51%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.35(9H,s),1.67-1.76(2H,m),1.79-1.93(2H,m),2.03-2.29(8H,m),2.40(3H,s),2.74-2.82(1H,m),2.97-3.13(3H,m),3.14-3.22(2H,m),3.50-3.80(6H,m),4.41-4.49(1H,m),4.50-4.57(1H,m),5.20(2H,q,J=18.6Hz),5.42(2H,s),5.54-5.61(1H,m),6.53(1H,s),7.04(2H,s),7.14-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.66-7.72(1H,m),7.80(1H,d,J=11.0Hz),7.98-8.03(1H,m),8.11(1H,d,J=7.8Hz),8.22-8.27(1H,m),8.31-8.37(1H,m),8.45(1H,d,J=8.6Hz).
【0753】
工程3:N-[(2S)-4-カルボキシ-2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ブタノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(113mg,0.102mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(81.0mg,76%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.67-1.75(2H,m),1.80-1.91(2H,m),2.07-2.35(8H,m),2.39(3H,s),2.77(1H,dd,J=13.7,9.8Hz),2.96-3.13(3H,m),3.13-3.22(2H,m),3.38-3.80(6H,m),4.42-4.50(1H,m),4.53-4.60(1H,m),5.20(2H,q,J=18.6Hz),5.42(2H,s),5.54-5.60(1H,m),6.54(1H,brs),7.04(2H,s),7.17-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.70(1H,t,J=5.3Hz),7.80(1H,d,J=10.9Hz),8.01(1H,t,J=5.5Hz),8.12(1H,d,J=8.2Hz),8.26(1H,t,J=5.9Hz),8.32-8.38(1H,m),8.46(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1048(M+H)
【0754】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(117)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.38mg/mL,抗体収量:8.3mg(66%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.6。
【0755】
実施例118 抗体−薬物コンジュゲート(118)
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
【0756】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(118)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例117工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.52mg/mL,抗体収量:9.1mg(73%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.5。
【0757】
実施例119 抗体−薬物コンジュゲート(119)
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
【0758】
工程1:N-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4-オキソブタン酸の代わりに実施例40工程2で得た化合物(0.250g,0.300mmoL)を用いて、実施例58工程1と同様に反応させ、標記化合物(59.9mg,17%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.35(9H,s),1.40(9H,s),1.68-1.75(2H,m),1.80-1.91(2H,m),2.16-2.31(4H,m),2.40(3H,s),2.80(1H,d,J=7.0Hz),2.95-2.98(3H,m),3.19-3.24(6H,m),3.40(4H,s),3.62-3.72(6H,m),4.44-4.48(1H,m),5.16(1H,d,J=19.2Hz),5.25(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.56-5.59(1H,m),6.54(1H,s),6.79(1H,t,J=6.8Hz),7.20-7.22(5H,m),7.31(1H,s),7.72(1H,t,J=6.5Hz),7.80(1H,d,J=10.6Hz),8.09(2H,t,J=5.7Hz),8.15(1H,d,J=7.8Hz),8.27(1H,t,J=5.7Hz),8.47(1H,d,J=7.4Hz).
MS(APCI)m/z:1153(M+H)
【0759】
工程2:N-(2-アミノエチル)-N-(カルボキシメチル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(50.6mg,43.8μmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(29.5mg,67%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.6Hz),1.71-1.74(2H,m),1.85-1.87(2H,m),2.10-2.20(4H,m),2.39(3H,s),2.66-2.68(1H,m),2.77-2.80(7H,m),3.15-3.18(4H,m),3.50(2H,s),3.60(4H,s),3.74-3.76(2H,m),4.37-4.39(1H,m),5.17(1H,d,J=19.2Hz),5.25(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.57-5.59(1H,m),6.55(1H,s),7.23-7.24(6H,m),7.31(1H,s),7.76-7.80(4H,m),8.10-8.13(2H,m),8.39-8.41(1H,m),8.57-8.60(2H,m).
MS(APCI)m/z:997(M+H)
【0760】
工程3:N-(カルボキシメチル)-N-[2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)エチル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(76.0mg,76.2μmoL)を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2.00mL)に氷冷下で溶解し、30分攪拌した。メチル 2,5-ジオキソピロール-1-カルボキシレート(13.0mg,83.9μmoL)を氷冷下で加え、20分間攪拌した。さら、室温で2時間攪拌した。10%クエン酸水溶液を加えて1晩攪拌した。反応溶液をクロロホルムで抽出し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(18.1mg,22%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=8.5Hz),1.71-1.73(2H,m),1.84-1.87(2H,m),2.12-2.19(4H,m),2.36(3H,s),2.65-2.68(1H,m),2.89-3.15(9H,m),3.48-3.66(10H,m),4.35-4.37(1H,m),5.16(1H,d,J=18.4Hz),5.24(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.55-5.58(1H,m),6.53(1H,s),6.95(2H,s),7.19-7.21(6H,m),7.30(1H,s),7.77-7.80(2H,m),8.19(1H,s),8.32(1H,s),8.49(1H,s),8.62(2H,s).
MS(APCI)m/z:1077(M+H)
【0761】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(119)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。さらに共通操作Aを使用して、溶液を濃縮したのち、共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:10.02mg/mL,抗体収量:7.0mg(56%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.6。
【0762】
実施例120 抗体−薬物コンジュゲート(120)
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
【0763】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(120)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例119工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。さらに共通操作Aを使用して、溶液を濃縮したのち、共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:10.36mg/mL,抗体収量:7.3mg(58%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.8。
【0764】
実施例121 抗体−薬物コンジュゲート(121)
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
【0765】
工程1:N-(カルボキシメチル)-N-(2-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}エチル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
実施例119工程2で得た化合物(25.8mg,25.9μmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(1.50mL)に溶解した。6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジル(12.0mg,38.9μmoL)を加え、1日間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(6.07mg,20%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=6.7Hz),1.18(4H,dd,J=25.4,19.2Hz),1.41-1.43(4H,m),1.73(2H,d,J=4.3Hz),1.82-1.90(2H,m),1.98(2H,s),2.12-2.19(4H,m),2.38(3H,s),3.08-3.15(10H,m),3.39-3.41(4H,m),3.60-3.71(8H,m),4.32-4.35(1H,m),5.16(1H,d,J=19.2Hz),5.25(1H,d,J=18.0Hz),5.42(2H,s),5.57(1H,s),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.20-7.22(5H,m),7.30(1H,s),7.72-7.81(3H,m),8.26-8.32(2H,m),8.59-8.62(2H,m).
MS(APCI)m/z:1190(M+H)
【0766】
工程2:抗体−薬物コンジュゲート(121)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程1で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.40mg/mL,抗体収量:8.4mg(67%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.0。
【0767】
実施例122 抗体−薬物コンジュゲート(122)
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
【0768】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(122)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例121工程1で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.49mg/mL,抗体収量:8.9mg(71%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.4。
【0769】
実施例123 抗体−薬物コンジュゲート(123)
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
【0770】
工程1:tert-ブチル (5S,14S)-5-ベンジル-14-{[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]アミノ}-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘキサデカン-16-オエート
実施例73工程2で得た化合物(0.185g,0.200mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに3-マレイミドプロピオン酸N-スクシンイミジルを用いて、実施例73工程3と同様に反応させ、標記化合物(0.152g,71%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.35(9H,s),1.78-1.93(2H,m),2.04-2.46(5H,m),2.41(3H,s),2.61-2.69(1H,m),2.72-2.81(1H,m),2.93-3.02(1H,m),3.13-3.22(2H,m),3.49-3.80(8H,m),4.38-4.49(1H,m),4.53-4.62(1H,m),5.25(2H,dd,J=25.0,19.2Hz),5.41(2H,dd,J=21.1,16.4Hz),5.54-5.62(1H,m),6.54(1H,s),6.98(2H,s),7.12-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.93(1H,t,J=5.7Hz),8.06(1H,d,J=7.8Hz),8.13(1H,t,J=5.9Hz),8.29-8.39(2H,m),8.42(1H,d,J=8.2Hz).
【0771】
工程2:N-[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(0.152g,0.141mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(0.112g,78%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.81-1.89(2H,m),2.56-2.03(6H,m),2.41(3H,s),2.77(1H,dd,J=13.5,9.6Hz),2.94-3.02(1H,m),3.12-3.24(2H,m),3.48-3.80(8H,m),4.35-4.47(1H,m),4.47-4.57(1H,m),5.25(2H,dd,J=25.2,19.4Hz),5.41(2H,dd,J=20.5,16.2Hz),5.53-5.62(1H,m),6.54(1H,s),6.99(2H,s),7.12-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=11.3Hz),7.89-8.00(1H,m),8.03-8.17(2H,m),8.27-8.54(3H,m),12.31(1H,s).
MS(ESI)m/z:1020(M+H)
【0772】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(123)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程2で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.83mg/mL,抗体収量:11.0mg(88%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.2。
【0773】
実施例124 抗体−薬物コンジュゲート(124)
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
【0774】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(124)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例123工程2で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.91mg/mL,抗体収量:11.5mg(92%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.4。
【0775】
実施例125 抗体−薬物コンジュゲート(125)
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
【0776】
工程1:tert-ブチル (5S,14S)-5-ベンジル-14-{[4-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ブタノイル]アミノ}-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘキサデカン-16-オエート
実施例73工程2で得た化合物(0.185g,0.200mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに4-マレイミド酪酸N-スクシンイミジルを用いて、実施例73工程3と同様に反応させ、標記化合物(0.166g,76%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.34(9H,s),1.64-1.74(2H,m),1.78-1.92(2H,m),2.03-2.45(5H,m),2.41(3H,s),2.63-2.71(1H,m),2.72-2.82(1H,m),2.93-3.02(1H,m),3.13-3.23(2H,m),3.42-3.36(2H,m),3.53(1H,dd,J=16.8,5.9Hz),3.61-3.77(5H,m),4.38-4.47(1H,m),4.53-4.61(1H,m),5.25(2H,dd,J=25.6,19.0Hz),5.41(2H,dd,J=21.5,16.4Hz),5.53-5.63(1H,m),6.54(1H,s),7.00(2H,s),7.12-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.93(1H,t,J=5.7Hz),8.06(1H,d,J=8.2Hz),8.11(1H,t,J=5.9Hz),8.18(1H,d,J=8.2Hz),8.29-8.35(1H,m),8.42(1H,d,J=8.6Hz).
【0777】
工程2:N-[4-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ブタノイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(0.166g,0.152mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(0.100g,63%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.64-1.75(2H,m),1.79-1.92(2H,m),2.04-2.51(5H,m),2.41(3H,s),2.62-2.82(2H,m),2.97(1H,dd,J=13.3,4.7Hz),3.13-3.22(2H,m),3.38(2H,t,J=6.8Hz),3.51-3.74(6H,m),4.38-4.47(1H,m),4.49-4.58(1H,m),5.25(2H,dd,J=25.4,19.2Hz),5.41(2H,dd,J=20.5,16.6Hz),5.53-5.63(1H,m),6.54(1H,brs),7.00(2H,s),7.11-7.27(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.92(1H,t,J=5.7Hz),8.03-8.12(2H,m),8.20(1H,d,J=7.4Hz),8.32(1H,t,J=5.7Hz),8.42(1H,d,J=8.2Hz).
MS(ESI)m/z:1034(M+H)
【0778】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(125)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程2で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.81mg/mL,抗体収量:10.9mg(87%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.9。
【0779】
実施例126 抗体−薬物コンジュゲート(126)
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
【0780】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(126)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例125工程2で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:2.11mg/mL,抗体収量:12.0mg(96%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.6。
【0781】
実施例127 抗体−薬物コンジュゲート(127)
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
【0782】
工程1:tert-ブチル (15S)-1-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-15-[(2-{[2-({(2S)-1-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)アミノ]-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル}アミノ)-2-オキソエチル]アミノ}-2-オキソエチル)カルバモイル]-3,13-ジオキソ-7,10-ジオキサ-4,14-ジアザヘプタデカン-17-オエート
実施例73工程2で得た化合物(0.185g,0.200mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに3-(2-(2-(3-マレインイミドプロパンアミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸N-スクシンイミジルを用いて、実施例73工程3と同様に反応させ、標記化合物(0.157g,64%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.4Hz),1.35(9H,s),1.79-1.94(2H,m),2.05-2.26(2H,m),2.28-2.47(8H,m),2.63-2.71(1H,m),2.72-2.82(1H,m),2.93-3.03(1H,m),3.08-3.24(4H,m),3.28-3.49(6H,m),3.50-3.62(5H,m),3.63-3.77(5H,m),4.39-4.48(1H,m),4.55-4.65(1H,m),5.25(2H,dd,J=25.6,19.0Hz),5.41(2H,dd,J=21.5,16.4Hz),5.54-5.63(1H,m),6.54(1H,s),7.00(2H,s),7.13-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.91-7.98(1H,m),7.99-8.04(1H,m),8.04-8.14(2H,m),8.24(1H,d,J=8.2Hz),8.30-8.36(1H,m),8.42(1H,d,J=9.0Hz).
【0783】
工程2:N-{3-[2-(2-{[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]アミノ}エトキシ)エトキシ]プロパノイル}-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(0.157g,0.127mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(0.120g,80%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.4Hz),1.79-1.92(2H,m),2.05-2.27(2H,m),2.28-2.45(8H,m),2.64-2.81(2H,m),2.92-3.02(1H,m),3.08-3.23(4H,m),3.30-3.78(16H,m),4.39-4.47(1H,m),4.52-4.61(1H,m),5.25(2H,dd,J=26.4,19.4Hz),5.41(2H,dd,J=20.3,16.4Hz),5.54-5.62(1H,m),6.55(1H,brs),7.00(2H,s),7.13-7.25(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.89-7.97(1H,m),7.99-8.12(3H,m),8.26(1H,d,J=7.8Hz),8.30-8.36(1H,m),8.43(1H,d,J=8.6Hz),12.32(1H,brs).
MS(ESI)m/z:1179(M+H)
【0784】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(127)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程2で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.77mg/mL,抗体収量:10.6mg(85%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.9。
【0785】
実施例128 抗体−薬物コンジュゲート(128)
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
【0786】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(128)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例127工程2で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.98mg/mL,抗体収量:11.9mg(95%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.3。
【0787】
実施例129 抗体−薬物コンジュゲート(129)
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
【0788】
工程1:tert-ブチル (21S)-1-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-21-[(2-{[2-({(2S)-1-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエチル)アミノ]-1-オキソ-3-フェニルプロパン-2-イル}アミノ)-2-オキソエチル]アミノ}-2-オキソエチル)カルバモイル]-3,19-ジオキソ-7,10,13,16-テトラオキサ-4,20-ジアザトリコサン-23-オエート
実施例73工程2で得た化合物(0.185g,0.200mmoL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに1-マレインイミド-3-オキソ-7,10,13,16-テトラオキサ-4-アザ-19-ノナデカン酸N-スクシンイミジルを用いて、実施例73工程3と同様に反応させ、標記化合物(0.161g,61%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.4Hz),1.35(9H,s),1.79-1.91(2H,m),2.06-2.26(2H,m),2.28-2.46(8H,m),2.63-2.71(1H,m),2.72-2.82(1H,m),2.93-3.03(1H,m),3.10-3.22(4H,m),3.28-3.53(14H,m),3.54-3.62(5H,m),3.63-3.78(5H,m),4.39-4.47(1H,m),4.55-4.65(1H,m),5.25(2H,dd,J=25.4,19.2Hz),5.41(2H,dd,J=21.1,16.4Hz),5.55-5.62(1H,m),6.54(1H,s),7.00(2H,s),7.16-7.25(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.91-7.98(1H,m),8.00-8.15(3H,m),8.24(1H,d,J=7.8Hz),8.30-8.36(1H,m),8.42(1H,d,J=8.6Hz).
【0789】
工程2:N-[19-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)-17-オキソ-4,7,10,13-テトラオキサ-16-アザノナデカン-1-オイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(0.161g,0.122mmoL)を、実施例73工程4と同様に反応させ、標記化合物(0.133g,86%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.4Hz),1.78-1.92(2H,m),2.03-2.25(2H,m),2.28-2.44(8H,m),2.65-2.82(2H,m),2.94-3.01(1H,m),3.10-3.22(4H,m),3.35(2H,t,J=5.7Hz),3.42-3.80(22H,m),4.39-4.47(1H,m),4.52-4.60(1H,m),5.25(2H,dd,J=26.2,18.8Hz),5.41(2H,dd,J=20.3,16.4Hz),5.55-5.62(1H,m),6.55(1H,brs),7.00(2H,s),7.13-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.90-7.96(1H,m),8.00-8.10(3H,m),8.27(1H,d,J=7.8Hz),8.30-8.36(1H,m),8.43(1H,d,J=9.0Hz).
MS(ESI)m/z:1267(M+H)
【0790】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(129)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程2で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.80mg/mL,抗体収量:10.8mg(86%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.9。
【0791】
実施例130 抗体−薬物コンジュゲート(130)
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
【0792】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(130)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例129工程2で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.88mg/mL,抗体収量:11.3mg(90%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.2。
【0793】
実施例131 抗体−薬物コンジュゲート(131)
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【0794】
工程1:エチル N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシネート
N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニン(特開2002-60351;5.90g,15.6mmoL)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.62g,17.1mmoL)及びグリシンエチルエステル塩酸塩(2.62g,17.1mmoL)、ジイソプロピルエチルアミン(5.42mL,31.1mmoL)のジクロロメタン(40.0mL)溶液に、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(3.58g,18.68mmoL)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液をジクロロメタンで希釈した後1規定塩酸、水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(5.86g,82%)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1.20(3H,q,J=7.3Hz),1.38(9H,s),2.75(1H,dd,J=13.9,9.7Hz),3.05(1H,dd,J=13.9,4.2Hz),3.51-3.61(3H,m),3.75(1H,dd,J=16.9,6.0Hz),3.81-3.86(2H,m),4.10(2H,q,J=7.3Hz),4.53(1H,td,J=9.4,4.0Hz),6.96-7.02(1H,m),7.16-7.21(1H,m),7.23-7.28(4H,m),7.88(1H,t,J=5.4Hz),8.15(1H,d,J=9.1Hz),8.47(1H,t,J=5.7Hz).
MS(ESI)m/z:465(M+H)
【0795】
工程2:エチル グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシネート
上記工程1で得た化合物(5.80g,12.5mmoL)のジオキサン(40.0mL)溶液に、4規定塩酸ジオキサン溶液(15.0mL)を加えて一晩室温にて放置した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物に酢酸エチルを加え、析出物を濾取して標記化合物の塩酸塩(5.74g,定量的)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1.20(3H,t,J=7.5Hz),2.76(1H,dd,J=13.9,10.3Hz),3.05(1H,dd,J=13.9,4.2Hz),3.53-3.57(2H,m),3.63-3.72(1H,m),3.82-3.90(3H,m),4.10(2H,q,J=7.5Hz),4.53-4.60(1H,m),7.12-7.22(2H,m),7.23-7.29(5H,m),8.06(1H,brs),8.36(1H,d,J=8.8Hz),8.55(2H,td,J=11.3,5.6Hz).
MS(ESI)m/z:365(M+H)
【0796】
工程3:エチル N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-セリルグリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシネート
上記工程2で得た化合物(0.940g,2.34mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(10.0mL)溶液に、4-ジメチルアミノピリジン(0.572g,4.69mmoL)、N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-セリン(0.625g,3.05mmoL)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.584g,3.05mmoL)を加え、室温にて2時間攪拌した。反応液をクロロホルムで希釈した後、1規定塩酸及び0.1規定リン酸緩衝液(pH7.4)の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去した後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.750g,58%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1.16(3H,t,J=7.1Hz),1.35(9H,s),2.74(1H,dd,J=13.7,10.0Hz),3.01(1H,dd,J=13.7,4.4Hz),3.50-3.59(3H,m),3.64-3.74(3H,m),3.81(2H,ddd,J=22.5,16.6,5.4Hz),3.96(1H,q,J=6.2Hz),4.07(2H,q,J=7.2Hz),4.50(1H,td,J=9.2,3.7Hz),4.85(1H,t,J=5.9Hz),6.70(1H,d,J=7.3Hz),7.13-7.18(1H,m),7.20-7.25(5H,m),7.96(1H,t,J=5.4Hz),8.07-8.12(1H,m),8.44(1H,t,J=5.9Hz).
MS(ESI)m/z:552(M+H)
【0797】
工程4:N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-セリルグリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシン
上記工程3で得た化合物(0.155g,0.280mmoL)のジオキサン(5.00mL)溶液に、氷冷下、1規定水酸化ナトリウム水溶液(0.310mL,0.310mmoL)を加え、10分間攪拌した。1規定塩酸(0.310mL,0.310mmoL)を加えて中和した後に溶媒を留去し、標記化合物(0.147g,定量的)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1.35(9H,s),2.73(1H,dd,J=13.7,9.8Hz),3.01(1H,dd,J=13.7,4.1Hz),3.51-3.59(4H,m),3.67-3.71(2H,m),3.72-3.76(2H,m),3.96(1H,dd,J=12.9,5.6Hz),4.50(1H,td,J=9.3,3.6Hz),6.71(1H,d,J=7.8Hz),7.13-7.18(1H,m),7.20-7.24(5H,m),7.96(1H,t,J=5.9Hz),8.06-8.13(2H,m),8.35(1H,t,J=5.9Hz),12.56(1H,s).
【0798】
工程5:N-(tert-ブトキシカルボニル)-L-セリルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程4で得た化合物(0.147g,0.280mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(1.00mL)溶液に、N-ヒドロキシスクシンイミド(32.4mg,0.280mmoL)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(54mg,0.28mmoL)を加え、室温にて30分間攪拌した。この溶液を、エキサテカンのメタンスルホン酸塩(0.145mg,0.260mmoL)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(89.3μL,0.510mmoL)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(0.200mL)からなる溶液に加え、室温にて1時間攪拌した。反応溶液を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(197mg,82%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.84(3H,t,J=7.6Hz),1.33(9H,s),1.83(2H,dq,J=25.4,7.2Hz),2.03-2.13(1H,m),2.14-2.21(1H,m),2.38(3H,s),2.50-2.52(2H,m),2.74(1H,dd,J=13.7,9.3Hz),2.95(1H,dd,J=13.7,4.6Hz),3.12-3.18(2H,m),3.49-3.56(3H,m),3.62-3.76(5H,m),3.93-3.99(1H,m),4.37-4.43(1H,m),4.84-4.91(1H,m),5.20(1H,d,J=18.8Hz),5.25(1H,d,J=18.8Hz),5.36(1H,d,J=16.1Hz),5.41(1H,d,J=16.1Hz),5.53-5.58(1H,m),6.51(1H,s),6.71(1H,d,J=7.8Hz),7.11-7.23(5H,m),7.29(1H,s),7.78(1H,d,J=10.7Hz),7.96(1H,t,J=5.9Hz),8.05(1H,d,J=7.3Hz),8.11(1H,d,J=5.4Hz),8.28-8.33(1H,m),8.40(1H,d,J=8.3Hz).
MS(ESI)m/z:941(M+H)
【0799】
工程6:L-セリルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程5で得た化合物(0.190g,0.200mmoL)を、トリフルオロ酢酸に溶解し、室温にて1時間放置した。反応溶液を減圧留去し、得られた残留物にジエチルエーテルを加え、攪拌後、得られた固体を濾取し、標記化合物のトリフルオロ酢酸塩(175mg,91%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.90(3H,t,J=7.3Hz),1.81-1.95(2H,m),2.11-2.19(1H,m),2.19-2.26(1H,m),2.44(3H,s),2.79(1H,dd,J=14.3,10.0Hz),3.00(1H,dd,J=14.3,4.4Hz),3.18-3.24(2H,m),3.65(1H,dd,J=16.6,5.4Hz),3.69-3.83(6H,m),3.87(1H,dd,J=16.6,5.4Hz),3.90-3.95(1H,m),4.52(1H,td,J=8.8,4.2Hz),5.25(1H,d,J=19.0Hz),5.30(1H,d,J=19.0Hz),5.42(1H,d,J=16.1Hz),5.47(1H,d,J=16.1Hz),5.51(1H,t,J=5.1Hz),5.58-5.63(1H,m),6.58(1H,s),7.17-7.29(6H,m),7.35(1H,s),7.85(1H,d,J=10.7Hz),8.09-8.18(3H,m),8.43(1H,t,J=5.6Hz),8.52(1H,d,J=8.8Hz),8.70(1H,t,J=5.6Hz).
MS(ESI)m/z:841(M+H)
【0800】
工程7:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-セリルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程6で得た化合物(90.0mg,94.3μmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(2.00mL)溶液に、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジル(32.0mg,0.100μmoL)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(17.4μL,0.100μmoL)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応溶液を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(50mg,51%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.3Hz),1.12-1.25(2H,m),1.41-1.51(4H,m),1.79-1.92(2H,m),2.09-2.15(3H,m),2.17-2.24(1H,m),2.41(3H,s),2.77(1H,dd,J=13.9,9.7Hz),2.98(1H,dd,J=13.9,4.5Hz),3.14-3.21(2H,m),3.35-3.38(2H,m),3.50-3.60(3H,m),3.63-3.76(5H,m),4.26(1H,q,J=6.2Hz),4.43(1H,td,J=8.5,4.8Hz),4.94(1H,t,J=5.4Hz),5.21(1H,d,J=19.3Hz),5.27(1H,d,J=19.3Hz),5.38(1H,d,J=16.3Hz),5.44(1H,d,J=16.3Hz),5.54-5.60(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.13-7.25(5H,m),7.31(1H,s),7.80(1H,d,J=11.5Hz),7.89(1H,d,J=7.9Hz),7.99(1H,t,J=5.7Hz),8.06(1H,d,J=7.9Hz),8.15(1H,t,J=5.4Hz),8.29-8.34(1H,m),8.41(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:1034(M+H)
【0801】
工程8:抗体−薬物コンジュゲート(131)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程7で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.79mg/mL,抗体収量:5.4mg(43%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.4。
【0802】
実施例132 抗体−薬物コンジュゲート(132)
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
【0803】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(132)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例131工程7で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.86mg/mL,抗体収量:10.7mg(86%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.6。
【0804】
実施例133 抗体−薬物コンジュゲート(133)
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
【0805】
工程1:tert-ブチル (5S,14R)-5-ベンジル-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-14-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘキサデカン-16-オエート
N-ヒドロキシスクシンイミド(28.5mg,0.250mmoL)、N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-D-アスパラギン酸4-tert-ブチル(0.101g,0.250mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(1.00mL)溶液に、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(47.4mg,0.250mmoL)を加え、室温にて30分間攪拌した。この溶液を、フリー体のグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド(国際公開第97/46260号;0.195g,0.225mmoL)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(78.4μL,0.450mmoL)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(1.00mL)からなる溶液に加え、室温にて1時間攪拌した。反応溶液をクロロホルムで希釈し、10%クエン酸溶液で洗浄後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.187mg,72%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=6.7Hz),1.37(9H,s),1.77-1.92(2H,m),2.07-2.28(2H,m),2.40(3H,s),2.67-2.80(2H,m),2.98(1H,d,J=10.3Hz),3.14-3.21(2H,m),3.50-3.60(1H,m),3.73-3.78(5H,m),4.15-4.35(3H,m),4.36-4.48(2H,m),5.24(2H,s),5.38(1H,d,J=17.2Hz),5.43(1H,d,J=17.2Hz),5.54-5.60(1H,m),6.53(1H,d,J=1.8Hz),7.10-7.27(5H,m),7.30-7.37(3H,m),7.39(2H,t,J=7.3Hz),7.69(3H,t,J=7.3Hz),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.87(2H,d,J=7.9Hz),7.97-8.02(1H,m),8.08-8.13(1H,m),8.13-8.20(1H,m),8.32(1H,d,J=1.8Hz),8.42(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:1147(M+H)
【0806】
工程2:tert-ブチル (5S,14R)-14-アミノ-5-ベンジル-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘキサデカン-16-オエート
上記工程1で得た化合物(182mg,0.158mmoL)を、実施例73工程2と同様に反応させ、標記化合物(132mg,91%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.0Hz),1.06(1H,t,J=6.7Hz),1.37(9H,s),1.78-2.04(4H,m),2.04-2.26(2H,m),2.34(1H,dd,J=16.3,7.3Hz),2.41(3H,s),2.56-2.60(1H,m),2.77(1H,dd,J=9.1,13.9Hz),2.99(1H,dd,J=13.9,4.2Hz),3.15-3.21(2H,m),3.40-3.58(3H,m),3.64-3.76(4H,m),4.39-4.46(1H,m),5.22(1H,d,J=19.6Hz),5.28(1H,d,J=19.6Hz),5.38(1H,d,J=16.6Hz),5.44(1H,d,J=16.6Hz),5.54-5.61(1H,m),6.53(1H,s),7.13-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),8.01(1H,t,J=5.7Hz),8.08(1H,d,J=7.9Hz),8.21-8.33(2H,m),8.41(1H,d,J=9.1Hz).
MS(ESI)m/z:925(M+H)
【0807】
工程3:tert-ブチル (5S,14R)-5-ベンジル-14-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘキサデカン-16-オエート
上記工程2で得た化合物(130mg,0.140mmoL)を、実施例73工程3と同様に反応させ、標記化合物(85.0mg,54%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.5Hz),1.12-1.23(2H,m),1.35(9H,s),1.40-1.50(4H,m),1.80-1.91(2H,m),2.04-2.18(3H,m),2.18-2.21(1H,m),2.41(3H,s),2.63-2.71(1H,m),2.77(1H,dd,J=14.2,9.7Hz),2.98(1H,dd,J=14.2,4.5Hz),3.15-3.20(2H,m),3.26-3.38(3H,m),3.54(1H,dd,J=16.3,5.4Hz),3.64-3.75(4H,m),4.39-4.46(1H,m),4.55-4.62(1H,m),5.22(1H,d,J=19.3Hz),5.28(1H,d,J=19.3Hz),5.38(1H,d,J=16.0Hz),5.44(1H,d,J=16.0Hz),5.54-5.61(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,t,J=14.8Hz),7.13-7.25(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.95(1H,t,J=5.7Hz),8.04-8.15(3H,m),8.27-8.33(1H,m),8.42(1H,d,J=9.1Hz).
MS(ESI)m/z:1147(M+H)
【0808】
工程4:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-D-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程3で得た化合物(85.0mg,0.0760mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(20.0mg,25%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.3Hz),1.11-1.21(2H,m),1.39-1.50(4H,m),1.80-1.91(2H,m),2.05-2.16(3H,m),2.17-2.25(1H,m),2.40(3H,s),2.44-2.47(2H,m),2.81(1H,dd,J=13.4,10.4Hz),2.99(1H,dd,J=13.4,4.3Hz),3.15-3.20(2H,m),3.57-3.78(6H,m),4.30-4.40(1H,m),4.51(1H,q,J=6.9Hz),5.27(2H,s),5.38(1H,d,J=16.5Hz),5.43(1H,d,J=16.5Hz),5.53-5.60(1H,m),6.53(1H,s),6.97(2H,s),7.13-7.27(7H,m),7.31(1H,s),7.80(1H,d,J=11.0Hz),8.00-8.10(4H,m),8.49(2H,d,J=7.9Hz),12.40(1H,brs).
MS(ESI)m/z:1062(M+H)
【0809】
工程5:抗体−薬物コンジュゲート(133)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程4で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.63mg/mL,抗体収量:9.8mg(78%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.8。
【0810】
実施例134 抗体−薬物コンジュゲート(134)
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
【0811】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(134)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例133工程4で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.66mg/mL,抗体収量:10mg(80%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.0。
【0812】
実施例135 抗体−薬物コンジュゲート(135)
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
【0813】
工程1:tert-ブチル (5S,14S)-5-ベンジル-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-14-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘプタデカン-17-オエート
フリー体のグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド(国際公開第97/46260号;0.316g,0.360mmoL)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(61.4mg,0.400mmoL)、及びN-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-グルタミン酸5-tert-ブチル(0.175g,0.400mmoL)、トリエチルアミン(0.178mL,1.28mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(5.00mL)溶液に1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(76.8mg,0.400mmoL)を加え、室温にて一晩攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.215g,51%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.89(3H,t,J=7.3Hz),1.40(9H,s),1.74-2.03(4H,m),2.08-2.17(1H,m),2.19-2.30(3H,m),2.43(3H,s),2.81(1H,dd,J=13.9,9.5Hz),3.01(1H,dd,J=13.7,4.4Hz),3.17-3.22(2H,m),3.57(1H,dd,J=16.6,5.4Hz),3.66-3.78(5H,m),3.88-3.95(1H,m),4.21-4.34(3H,m),4.42-4.48(1H,m),5.26(2H,s),5.41(1H,d,J=16.1Hz),5.45(1H,d,J=16.1Hz),5.57-5.62(1H,m),6.57(1H,s),7.16-7.27(5H,m),7.32-7.36(3H,m),7.42(2H,td,J=7.4,2.8Hz),7.74(3H,d,J=7.3Hz),7.83(1H,d,J=11.2Hz),7.90(2H,d,J=7.3Hz),8.05-8.12(2H,m),8.19(1H,t,J=5.6Hz),8.34(1H,t,J=5.9Hz),8.45(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:1161(M+H)
【0814】
工程2:tert-ブチル (5S,14S)-14-アミノ-5-ベンジル-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘプタデカン-17-オエート
上記工程1で得た化合物(185mg,0.160mmoL)を、実施例73工程2と同様に反応させ、標記化合物(110mg,73%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.0Hz),1.05(1H,td,J=7.1,1.6Hz),1.40(9H,s),1.57-1.69(1H,m),1.76-1.92(3H,m),2.06-2.15(1H,m),2.16-2.25(3H,m),2.41(3H,s),2.54(3H,d,J=1.2Hz),2.77(1H,dd,J=13.9,9.7Hz),2.98(1H,dd,J=13.9,4.2Hz),3.23-3.28(1H,m),3.44(1H,ddd,J=13.9,6.7,1.2Hz),3.53(1H,dd,J=17.2,5.1Hz),3.62-3.68(2H,m),3.69-3.75(2H,m),4.38-4.46(1H,m),5.21(1H,d,J=19.3Hz),5.28(1H,d,J=19.3Hz),5.38(1H,d,J=16.3Hz),5.43(1H,d,J=16.3Hz),5.54-5.60(1H,m),6.54(1H,brs),7.13-7.26(5H,m),7.32(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),8.02-8.09(2H,m),8.21-8.15(3H,m),8.29-8.34(1H,m),8.42(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:939(M+H)
【0815】
工程3:tert-ブチル (5S,14S)-5-ベンジル-14-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘプタデカン-17-オエート
上記工程2で得た化合物(110mg,0.117mmoL)を、実施例73工程3と同様に反応させ、標記化合物(113mg,85%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.3Hz),1.13-1.24(2H,m),1.36(9H,s),1.41-1.53(4H,m),1.67-1.79(1H,m),1.79-1.95(3H,m),2.03-2.10(3H,m),2.13-2.22(3H,m),2.41(3H,s),2.45-2.48(1H,m),2.77(1H,dd,J=13.9,9.1Hz),2.98(1H,dd,J=13.6,4.5Hz),3.14-3.22(2H,m),3.34-3.38(2H,m),3.53(1H,dd,J=16.6,5.7Hz),3.65(2H,d,J=5.4Hz),3.71(2H,dd,J=12.4,5.7Hz),4.01-4.08(1H,m),4.38-4.45(1H,m),5.22(1H,d,J=19.0Hz),5.28(1H,d,J=19.0Hz),5.38(1H,d,J=16.3Hz),5.44(1H,d,J=16.3Hz),5.54-5.60(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.13-7.25(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),8.00-8.09(3H,m),8.14(1H,t,J=5.7Hz),8.28-8.33(1H,m),8.41(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:1133(M+H)
【0816】
工程4:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-グルタミルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程3で得た化合物(113mg,0.0998mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(85.0mg,80%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.89(3H,t,J=7.2Hz),1.15-1.24(2H,m),1.44-1.53(4H,m),1.70-2.02(4H,m),2.10(2H,t,J=7.4Hz),2.21(2H,t,J=7.8Hz),2.43(3H,s),2.79(1H,dd,J=13.7,9.4Hz),3.00(1H,dd,J=13.7,4.3Hz),3.16-3.23(2H,m),3.40-3.44(1H,m),3.55(1H,dd,J=16.8,5.5Hz),3.67(2H,d,J=5.5Hz),3.73(2H,dd,J=14.1,5.9Hz),4.12-4.19(1H,m),4.40-4.47(1H,m),5.24(1H,d,J=19.2Hz),5.30(1H,d,J=19.2Hz),5.40(1H,d,J=16.2Hz),5.46(1H,d,J=16.2Hz),5.57-5.63(1H,m),6.52-6.58(1H,m),7.01(2H,s),7.15-7.27(5H,m),7.34(1H,s),7.83(1H,d,J=11.0Hz),8.03(1H,t,J=5.9Hz),8.08(2H,d,J=7.8Hz),8.15(1H,t,J=5.7Hz),8.32(1H,t,J=6.1Hz),8.43(1H,d,J=8.2Hz),12.54(1H,s).
MS(ESI)m/z:1076(M+H)
【0817】
工程5:抗体−薬物コンジュゲート(135)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程4で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.61mg/mL,抗体収量:9.7mg(78%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.9。
【0818】
実施例136 抗体−薬物コンジュゲート(136)
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
【0819】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(136)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例135工程4で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.60mg/mL,抗体収量:9.6mg(77%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.9。
【0820】
実施例137 抗体−薬物コンジュゲート(137)
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
【0821】
工程1:tert-ブチル (5S,15S)-15-アミノ-5-ベンジル-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザヘキサデカン-16-オエート
フリー体のグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド(国際公開第97/46260号;150mg,0.199mmoL)を、N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-アスパラギン酸4-tert-ブチルの代わりにN-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-アスパラギン酸1-tert-ブチルを用いて、実施例73工程1と同様に反応させ、得られた粗生成物を、実施例73工程2と同様に反応させ、標記化合物(72.0mg,39%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=6.5Hz),1.38(9H,s),1.79-1.92(2H,m),2.06-2.15(1H,m),2.15-2.24(1H,m),2.25-2.35(1H,m),2.41(3H,br.s.),2.45-2.58(2H,m),2.71-2.82(1H,m),2.93-3.04(1H,m),3.10-3.23(2H,m),3.29-3.37(2H,m),3.41-3.79(6H,m),4.32-4.48(1H,m),5.16-5.33(2H,m),5.36-5.46(2H,m),5.53-5.63(1H,m),6.55(1H,s),7.12-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.6Hz),7.94-8.04(1H,m),8.24-8.39(3H,m),8.43(1H,d,J=7.4Hz).
【0822】
工程2:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-β-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(72.0mg,0.0778moL)を、実施例73工程3と同様に反応させ、得られた粗生成物を実施例2工程1と同様に反応させ、標記化合物(31.0mg,37%)を固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.11-1.22(2H,m),1.34-1.52(4H,m),1.85(2H,m,J=8.2Hz),1.94-2.02(2H,m),2.03-2.13(1H,m),2.15-2.25(1H,m),2.31-2.60(2H,m),2.38(3H,s),2.77-2.88(1H,m),2.99(1H,dd,J=13.3,3.5Hz),3.12-3.21(2H,m),3.28-3.41(2H,m),3.41-3.83(6H,m),4.05-4.33(2H,m),5.20(1H,d,J=19.6Hz),5.26(1H,d,J=19.2Hz),5.41(2H,dd,J=19.6,16.4Hz),5.51-5.59(1H,m),6.52(1H,s),7.00(2H,s),7.12-7.27(5H,m),7.30(1H,s),7.77(1H,d,J=10.2Hz),7.83-8.06(2H,m),8.28-9.04(3H,m),8.47(1H,d,J=8.6Hz),12.39-12.69(1H,m).
MS(ESI)m/z:1062(M+H)
【0823】
工程3:抗体−薬物コンジュゲート(137)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程2で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.52mg/mL,抗体収量:9.1mg(73%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.7。
【0824】
実施例138 抗体−薬物コンジュゲート(138)
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
【0825】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(138)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例137工程2で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.51mg/mL,抗体収量:9.1mg(73%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.7。
【0826】
実施例139 抗体−薬物コンジュゲート(139)
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
【0827】
工程1:9H-フルオレン-9-イルメチル[(2S)-3-tert-ブトキシ-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1-オキソプロパン-2-イル]カーバメート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(0.750g,1.41mmoL)を、N-(tert-ブトキシカルボニル)-グリシンの代わりに、O-tert-ブチル-N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-セリンを用いて、実施例80工程1と同様に反応させ、標記化合物(1.10g,97%)を淡黄色固体として得た。
MS(ESI)m/z:801(M+H)
【0828】
工程2:O-tert-ブチル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-セリンアミド
上記工程1で得た化合物(659mg,0.823mmoL)を、実施例73工程2と同様に反応させ、標記化合物(395mg,83%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.84(3H,t,J=7.0Hz),0.90(9H,s),1.02-1.11(1H,m),1.71-1.94(4H,m),2.06-2.16(1H,m),2.17-2.27(1H,m),2.40(3H,s),3.14-3.22(2H,m),3.23-3.29(1H,m),5.22(1H,d,J=19.2Hz),5.29(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.56-5.64(1H,m),6.54(1H,s),7.29(1H,s),7.80(1H,d,J=10.9Hz),8.34-8.46(1H,m).
【0829】
工程3:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-O-tert-ブチル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-セリンアミド
上記工程2で得た化合物(362mg,0.626mmoL)を、N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-アスパラギン酸4-tert-ブチルの代わりにN-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニン(特開2002-60351)、N-ヒドロキシスクシンイミドの代わりに3H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-オールを用いて、実施例58工程1と同様に反応させ、得られた粗生成物を実施例73工程2と同様に反応させ、標記化合物(257mg,49%)を得た。
MS(ESI)m/z:840(M+H)
【0830】
工程4:tert-ブチル (5S,8S,17S)-8-ベンジル-5-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]カルバモイル}-17-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-2,2-ジメチル-7,10,13,16-テトラオキソ-3-オキサ-6,9,12,15-テトラアザノナデカン-19-オエート
上記工程3で得た化合物(249mg,0.297mmoL)を、実施例73工程1と同様に反応させ、標記化合物(259mg,71%)を得た。
MS(ESI)m/z:1234(M+H)
【0831】
工程5:tert-ブチル (5S,8S,17S)-17-アミノ-8-ベンジル-5-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]カルバモイル}-2,2-ジメチル-7,10,13,16-テトラオキソ-3-オキサ-6,9,12,15-テトラアザノナデカン-19-オエート
上記工程4で得た化合物(259mg,0.210mmoL)を、実施例73工程2と同様に反応させ、標記化合物(99.0mg,47%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.76-0.92(3H,m),0.85(9H,br.s.),1.00-1.12(2H,m),1.37(9H,br.s.),1.73-1.92(1H,m),2.03-2.17(1H,m),2.19-2.29(1H,m),2.30-2.60(2H,m),2.41(3H,br.s.),2.65-2.77(1H,m),2.81-2.92(1H,m),3.15-3.25(2H,m),3.27-3.36(2H,m),3.37-3.42(1H,m),3.45-3.57(2H,m),3.62-3.77(3H,m),4.27-4.39(1H,m),4.46-4.56(1H,m),5.17(1H,d,J=19.9Hz),5.28-5.45(3H,m),5.54-5.64(1H,m),6.54(1H,br.s.),7.08-7.24(5H,m),7.28(1H,br.s.),7.81(1H,d,J=9.4Hz),7.93-8.10(3H,m),8.20-8.31(1H,m),8.44-8.54(1H,m).
MS(ESI)m/z:1011(M+H)
【0832】
工程6:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-アスパルチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-セリンアミド
上記工程5で得た化合物(94.0mg,0.0930moL)を、実施例73工程3と同様に反応させ、得られた粗生成物を実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(51.0mg,50%)を固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.85(3H,t,J=7.4Hz),1.17(2H,quin,J=7.7Hz),1.38-1.52(4H,m),1.76-1.91(2H,m),2.08(3H,t,J=7.2Hz),2.18-2.36(1H,m),2.37-2.53(1H,m),2.41(3H,s),2.60-2.75(2H,m),2.85(1H,dd,J=13.7,3.9Hz),3.14-3.22(2H,m),3.29-3.39(2H,m),3.47-3.72(6H,m),4.28(1H,dd,J=12.9,5.5Hz),4.43-4.61(2H,m),4.88-5.01(1H,m),5.19(1H,d,J=18.4Hz),5.29(1H,d,J=18.8Hz),5.40(2H,dd,J=21.9,16.8Hz),5.51-5.60(1H,m),6.52(1H,s),6.94-7.03(2H,m),7.10-7.24(5H,m),7.29(1H,s),7.80(1H,d,J=10.6Hz),7.92-7.99(1H,m),7.99-8.08(2H,m),8.09-8.16(2H,m),8.41(1H,d,J=9.4Hz),12.29(1H,brs).
MS(ESI)m/z:1092(M+H)
【0833】
工程7:抗体−薬物コンジュゲート(139)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程6で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.61mg/mL,9.7mg(78%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.9。
【0834】
実施例140 抗体−薬物コンジュゲート(140)
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
【0835】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(140)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例139工程6で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.52mg/mL,抗体収量:9.1mg(73%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.9。
【0836】
実施例141 抗体−薬物コンジュゲート(141)
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
【0837】
工程1:N-{3-[2-(2-{[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]アミノ}エトキシ)エトキシ]プロパノイル}-グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに3-(2-(2-(3-マレイミドプロパナミド)エトキシ)エトキシ)プロパン酸N-スクシンイミジルを用いて、実施例86工程1と同様に反応させ、標記化合物(39mg,55%)を固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.3Hz),1.79-1.91(2H,m),2.06-2.15(1H,m),2.16-2.24(1H,m),2.29-2.34(2H,m),2.37-2.43(2H,m),2.41(3H,s),2.54-2.58(2H,m),2.77(1H,dd,J=14.2,9.6Hz),2.98(1H,dd,J=14.2,4.6Hz),3.10-3.15(2H,m),3.15-3.20(2H,m),3.44-3.47(4H,m),3.55-3.61(6H,m),3.62-3.69(2H,m),3.70-3.75(2H,m),4.39-4.46(1H,m),5.22(1H,d,J=18.8Hz),5.28(1H,d,J=18.8Hz),5.39(1H,d,J=16.5Hz),5.44(2H,d,J=16.5Hz),5.54-5.61(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.14-7.25(5H,m),7.32(1H,s),7.81(1H,d,J=11.0Hz),7.97-8.03(2H,m),8.08(1H,d,J=7.8Hz),8.17(1H,t,J=5.7Hz),8.31(1H,t,J=6.0Hz),8.42(1H,d,J=8.7Hz).
MS(APCI)m/z:1064(M+H)
【0838】
工程2:抗体−薬物コンジュゲート(141)
薬物リンカーとして上記工程1で得た化合物を使用し、抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が2.3となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が4.6となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が9.2となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例2工程6と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.28mg/mL,抗体収量:7.68mg(77%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.6。
【0839】
実施例142 抗体−薬物コンジュゲート(142)
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
【0840】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(142)
薬物リンカーとして実施例141工程1で得た化合物を使用し、抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が4.6となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が9.2となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が18.4となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例3工程1と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.14mg/mL,抗体収量:6.84mg(68%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.8。
【0841】
実施例143 抗体−薬物コンジュゲート(143)
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
【0842】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(143)
薬物リンカーとして実施例141工程1で得た化合物を使用し、抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が4.6となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が9.2となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が18.4となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例3工程1と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.60mg/mL,抗体収量:9.12mg(73%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.8。
【0843】
実施例144 抗体−薬物コンジュゲート(144)
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
【0844】
工程1:N-{2-[(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}-N-(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)グリシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4-オキソブタン酸の代わりに実施例51工程2で得た化合物(0.198g,0.597mmoL)を用いて、実施例58工程1と同様に反応させ、標記化合物(0.380g,89%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.35(9H,s),1.39(9H,s),1.84-1.86(2H,m),2.09-2.11(1H,m),2.18-2.21(1H,m),2.41(3H,s),2.97-2.99(5H,m),3.18-3.23(4H,m),3.38-3.40(3H,m),3.55-3.73(6H,m),4.43(1H,s),5.22(1H,d,J=19.2Hz),5.28(1H,d,J=19.2Hz),5.39(1H,d,J=16.4Hz),5.44(1H,d,J=16.4Hz),5.59(1H,s),6.54(1H,s),6.59(1H,s),6.78(1H,s),7.15-7.23(5H,m),7.32(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),8.05-8.09(2H,m),8.32(1H,s),8.42(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:1068(M+H)
【0845】
工程2:N-(2-アミノエチル)-N-(カルボキシメチル)グリシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(0.366g,0.338mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(0.180g,58%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.0Hz),1.82-1.89(2H,m),2.11-2.13(1H,m),2.18-2.20(1H,m),2.41(3H,s),2.77-2.81(5H,m),2.98-3.00(1H,m),3.16-3.18(3H,m),3.39-3.43(3H,m),3.58(1H,dd,J=16.8,5.5Hz),3.71-3.73(5H,m),4.45-4.46(1H,m),5.22(1H,d,J=18.0Hz),5.28(1H,d,J=18.0Hz),5.39(1H,d,J=17.6Hz),5.44(1H,d,J=15.6Hz),5.58-5.59(1H,m),6.55(1H,s),7.18-7.23(6H,m),7.32(1H,s),7.80(2H,br.s),7.82(1H,d,J=10.9Hz),8.10(1H,d,J=5.5Hz),8.19(1H,d,J=7.8Hz),8.36(1H,s),8.43(1H,s),8.49(1H,d,J=8.6Hz).
MS(APCI)m/z:912(M+H).
【0846】
工程3:N-(カルボキシメチル)-N-[2-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)エチル]グリシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(81.0mg,88.8μmoL)を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1.00mL)、及び1,4-ジオキサン(4.00mL)に氷冷下で溶解し、10分攪拌した。メチル 2,5-ジオキソピロール-1-カルボキシレート(13.8mg,88.8μmoL)を氷冷下で加え、20分間攪拌した。さら、室温で30分攪拌した。10%クエン酸水溶液を加えて1晩攪拌した。クロロホルムで抽出し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。ろ液を減圧下で溶媒を留去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(14.9mg,17%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.80-1.91(2H,m),2.09-2.11(1H,m),2.17-2.20(1H,m),2.38(3H,s),2.63-2.68(2H,m),2.84-3.00(2H,m),3.12-3.16(3H,m),3.40-3.45(6H,m),3.63-3.76(5H,m),4.33-4.35(1H,m),5.24(2H,s),5.38(1H,d,J=16.8Hz),5.43(1H,d,J=16.4Hz),5.56-5.57(1H,m),6.52(1H,s),6.95(2H,s),7.14-7.21(6H,m),7.31(1H,s),7.78(1H,d,J=11.0Hz),8.10(1H,s),8.54(1H,d,J=7.8Hz),8.72(3H,br.s).
MS(APCI)m/z:992(M+H)
【0847】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(144)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程3で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:10.55mg/mL,抗体収量:7.4mg(59%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.4。
【0848】
実施例145 抗体−薬物コンジュゲート(145)
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
【0849】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(145)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例144工程3で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の実施例化合物を得た。
抗体濃度:9.91mg/mL,抗体収量:6.9mg(55%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.3。
【0850】
実施例146 抗体−薬物コンジュゲート(146)
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
【0851】
工程1:N-(カルボキシメチル)-N-(2-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}エチル)グリシルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
実施例144工程2で得た化合物(49.0mg,53.7μmoL)を、実施例121工程1と同様に反応させ、標記化合物(14.9g,25%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.07-1.16(2H,m),1.41-1.43(4H,m),1.85-1.87(2H,m),1.96-1.98(2H,m),2.09-2.12(1H,m),2.17-2.19(1H,m),2.37-2.42(3H,m),2.38(3H,s),2.48-2.60(4H,m),2.87-3.48(8H,m),3.63-3.82(5H,m),4.30(1H,s),5.22(1H,d,J=20.3Hz),5.29(1H,d,J=19.2Hz),5.41(2H,s),5.56-5.58(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.20(6H,d,J=10.6Hz),7.32(1H,s),7.78-7.80(3H,m),8.14-8.16(2H,m),8.32(1H,s),8.53(1H,d,J=8.2Hz).
MS(APCI)m/z:1105(M+H)
【0852】
工程2:抗体−薬物コンジュゲート(146)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程1で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.48mg/mL,抗体収量:8.9mg(71%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.1。
【0853】
実施例147 抗体−薬物コンジュゲート(147)
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
【0854】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(147)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例146工程1で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.49mg/mL,抗体収量:8.9mg(71%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.0。
【0855】
実施例148 抗体−薬物コンジュゲート(148)
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
【0856】
工程1:N-(3-スルホニルプロパノイル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
フリー体のグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド(国際公開第97/46260号;0.200g,0.27mmoL)を、N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-アスパラギン酸4-tert-ブチルの代わりに3-メルカプトプロピオン酸(62.0mg,0.58mmoL)を用いて、実施例73工程1と同様に反応させ、標記化合物(55.0mg,25%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.88(3H,t,J=7.4Hz),1.82-1.93(2H,m),2.03-2.29(2H,m),2.35-2.57(3H,m),2.43(3H,s),2.66(2H,q,J=7.0Hz),2.79(1H,dd,J=13.7,9.4Hz),3.00(1H,dd,J=13.5,4.5Hz),3.12-3.25(2H,m),3.56(1H,dd,J=16.8,5.5Hz),3.63-3.79(5H,m),4.42-4.48(1H,m),5.27(2H,dd,J=23.9,19.2Hz),5.43(2H,dd,J=20.9,16.2Hz),5.54-5.64(1H,m),6.55(1H,s),7.13-7.28(5H,m),7.33(1H,s),7.83(1H,d,J=11.0Hz),8.03(1H,t,J=5.9Hz),8.10(1H,d,J=8.2Hz),8.24(1H,t,J=5.5Hz),8.34(1H,t,J=5.7Hz),8.45(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:842(M+H)
【0857】
工程2:抗体−薬物コンジュゲート(148)
抗体のSMCC誘導体化:参考例1にて作製したトラスツズマブを、共通操作C-2及びB(280nm吸光係数として1.37mLmg-1cm-1を使用)を用いて、媒体をPBS6.5/EDTAに置換し、20mg/mLの抗体濃度に調製した。本溶液(0.5mL)を1.5mLチューブに入れ、ここにSMCCを27.6mM含むジメチルスルホキシド溶液(0.0125mL;抗体一分子に対して5.1当量相当)とジメチルスルホキシド(0.0125mL)を室温で加え、室温で2時間反応させた。この反応液について共通操作D-2を用いた精製を行い、SMCC誘導体化された抗体を約10mg含む溶液を1.2mL得た。
抗体と薬物リンカーのコンジュゲーション:上記溶液へ、上記工程1にて得た化合物を10mM含むジメチルアセトアミド溶液(0.03mL;抗体一分子に対して5.8当量相当)を室温で加え、チューブ・ローテーターを用いて室温で16時間攪拌し、薬物リンカーを抗体へ結合させた。
精製:上記溶液を、共通操作D-1(緩衝液としてABSを使用)を用いた精製を行い、目的の化合物を含有する溶液を6mL得た。
特性評価:共通操作B、Eを使用して、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.22mg/mL,抗体収量:7.3mg(73%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.7。
【0858】
実施例149 抗体−薬物コンジュゲート(149)
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
【0859】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(149)
抗体一分子に対するSMCCの添加量が10.2当量となるよう27.6mM SMCCのDMSO溶液の添加量を調節し、抗体一分子に対する実施例148工程1で得た化合物の添加量が11.6当量となるよう10mM薬物リンカーのジメチルアセトアミド溶液の添加量を調節し、実施例148工程2と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.10mg/mL,抗体収量:6.6mg(66%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.2。
【0860】
実施例150 抗体−薬物コンジュゲート(150)
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
【0861】
工程1:N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-O-tert-ブチル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-セリンアミド
実施例139工程2で得た化合物(0.27g,0.46mmoL)を、4-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ブタン酸の代わりに実施例34工程2で得た化合物(0.39g,0.69mmoL)を用いて、実施例1工程1と同様に反応させ、標記化合物(0.313g,72%)を淡黄色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1119(M+H)
【0862】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-O-tert-ブチル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-セリンアミド
上記工程1で得た化合物(0.31g,0.28moL)を、実施例73工程2と同様に反応させ、溶媒を濃縮後、精製せずに次の反応に用いた。
【0863】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-O-tert-ブチル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-セリンアミド
上記工程2で得た化合物(0.28moL)を、実施例73工程3と同様に反応させ、標記化合物(0.306g,定量的、2工程)を橙色固体として得た。
MS(ESI)m/z:1090(M+H)
【0864】
工程4:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-セリンアミド
上記工程3で得た化合物(0.31g,0.28moL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(0.12g,41%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.4Hz),1.13-1.23(2H,m),1.39-1.52(6H,m),1.74-1.90(2H,m),2.03-2.14(4H,m),2.39(3H,s),2.60-2.95(2H,m),3.49-3.81(10H,m),4.15-4.59(3H,m),5.15-5.31(2H,m),5.40(2H,s),5.53-5.61(1H,m),6.52(1H,brs),6.99(2H,s),7.12-7.29(6H,m),7.76(1H,d,J=11.0Hz),7.94-8.16(4H,m),8.25(1H,t,J=5.5Hz),8.50(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1034(M+H)
【0865】
工程5:抗体−薬物コンジュゲート(150)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程4で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.57mg/mL,抗体収量:9.4mg(75%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.4。
【0866】
実施例151 抗体−薬物コンジュゲート(151)
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
【0867】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(151)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例150工程4で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.76mg/mL,抗体収量:10.6mg(85%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):6.9。
【0868】
実施例152 抗体−薬物コンジュゲート(152)
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
【0869】
工程1:tert-ブチルN-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-α-グルタミナート
エキサテカンのメタンスルホン酸塩(532mg,1.00mmoL)を、N-(tert-ブトキシカルボニル)-グリシンの代わりにN-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-グルタミン酸5-tert-ブチル(511mg,1.20mmoL)を用いて、実施例80工程1と同様に反応させ、得られた粗生成物は精製せずに次の反応に用いた。
【0870】
工程2:tert-ブチル N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-α-グルタミネート
上記工程1で得られた粗生成物を、実施例73工程2と同様に反応させ、標記化合物(411mg,66%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.32(9H,s),1.51-2.35(8H,m),2.41(3H,s),3.13-3.22(3H,m),5.21(2H,dd,J=57.7,19.0Hz),5.42(2H,dd,J=18.4,16.4Hz),5.51-5.59(1H,m),6.54(1H,s),7.30(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),8.34-8.42(1H,m).
【0871】
工程3:tert-ブチルN-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-α-グルタミナート
上記工程2で得た化合物(411mg,0.662mmoL)を、N-(tert-ブトキシカルボニル)-グリシンの代わりにN-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシン(236mg,0.795mmoL)を用いて、実施例80工程1と同様に反応させ、得られた粗生成物は精製せずに次の反応に用いた。
【0872】
工程4:tert-ブチルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-α-グルタミネート
上記工程3で得られた粗生成物を、実施例73工程2と同様に反応させ、標記化合物(219mg,49%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.27(9H,s),1.66-2.45(8H,m),2.41(3H,s),3.11-3.45(4H,m),4.30-4.37(1H,m),5.19(2H,dd,J=109.1,18.8Hz),5.41(2H,dd,J=16.4,19.9Hz),5.50-5.58(1H,m),6.55(1H,s),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),8.14(1H,s),8.65(1H,d,J=8.2Hz).
【0873】
工程5:tert-ブチル N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-α-グルタミナート
上記工程4で得た化合物(219mg,0.323mmoL)を、N-(tert-ブトキシカルボニル)-グリシンの代わりにN-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシン(217mg,0.388mmoL)を用いて、実施例80工程1と同様に反応させ、得られた粗生成物は精製せずに次の反応に用いた。
【0874】
工程6:tert-ブチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-α-グルタミナート
上記工程5で得られた粗生成物を、実施例73工程2と同様に反応させ、標記化合物(131mg,41%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.28(9H,s),1.66-2.29(8H,m),2.40(3H,s),2.72-2.80(1H,m),3.00-3.08(1H,m),3.37-3.10(4H,m),3.55-3.84(6H,m),4.23-4.31(1H,m),4.49-4.55(1H,m),5.19(2H,dd,J=104.4,18.8Hz),5.42(2H,dd,J=19.9,16.4Hz),5.50-5.58(1H,m),6.55(1H,s),7.16-7.28(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.96-8.01(1H,m),8.09(1H,d,J=7.4Hz),8.12-8.19(1H,m),8.24(1H,d,J=8.2Hz),8.34-8.40(1H,m),8.52(1H,d,J=8.6Hz).
【0875】
工程7:tert-ブチルN-[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-α-グルタミナート
上記工程6で得た化合物(131mg,0.132moL)を、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジルの代わりに3-マレイミドプロピオン酸N-スクシンイミジルを用いて、実施例73工程3と同様に反応させ、標記化合物(102mg,68%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.28(9H,s),2.87-2.86(10H,m),2.40(3H,s),2.73-2.82(1H,m),2.99-3.07(1H,m),3.11-3.20(2H,m),3.54-3.80(10H,m),4.23-4.31(1H,m),4.45-4.52(1H,m),5.19(2H,dd,J=104.1,18.8Hz),5.41(2H,dd,J=16.4,20.0Hz),5.50-5.58(1H,m),6.54(1H,s),6.99(2H,s),7.14-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=11.0Hz),7.92-7.97(1H,m),8.00-8.05(1H,m),8.06-8.13(2H,m),8.26-8.32(2H,m),8.50(1H,d,J=8.6Hz).
【0876】
工程8:N-[3-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)プロパノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシルグリシル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3’,4’:6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-L-α-グルタミン
上記工程7で得た化合物(102mg,0.0889moL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(74.0mg,76%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.88(3H,t,J=7.4Hz),2.56-1.74(10H,m),2.40(3H,s),2.74-2.83(1H,m),2.99-3.08(1H,m),3.12-3.19(2H,m),3.55-3.78(10H,m),4.22-4.33(1H,m),4.44-4.53(1H,m),5.19(2H,dd,J=83.1,19.0Hz),5.43(2H,s),5.49-5.56(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.15-7.29(5H,m),7.31(1H,s),7.80(1H,d,J=11.3Hz),7.93-8.19(4H,m),8.24-8.36(2H,m),8.44-8.53(1H,m),12.08(1H,s).
MS(APCI)m/z:1091(M+H)
【0877】
工程9:抗体−薬物コンジュゲート(152)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程8で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、目的の化合物を得た。
抗体濃度:1.58mg/mL,抗体収量:9.5mg(76%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.9。
【0878】
実施例153 抗体−薬物コンジュゲート(153)
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
【0879】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(153)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例152工程8で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、目的の実施例化合物を得た。
抗体濃度:1.45mg/mL,抗体収量:8.7mg(70%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):7.2。
【0880】
実施例154 抗体−薬物コンジュゲート(154)
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
【0881】
工程1:N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシルグリシルグリシルフェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド(0.550g,0.730mmoL)を、N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]-L-アスパラギン酸4-tert-ブチルの代わりにN-(tert-ブトキシカルボニル)-グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシン(0.382g,0.876mmoL)を用いて、実施例73工程1と同様に反応させ、標記化合物(0.566g,66%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.37(9H,s),1.79-1.90(2H,m),2.10-2.13(1H,m),2.18-2.21(1H,m),2.41(3H,s),2.77-2.80(2H,m),2.98(1H,dd,J=13.9,4.5Hz),3.04(1H,dd,J=13.7,3.9Hz),3.17-3.19(2H,m),3.54-3.61(4H,m),3.70-3.74(8H,m),4.44(1H,td,J=8.4,4.7Hz),4.52(1H,td,J=8.8,4.0Hz),5.22(1H,d,J=19.6Hz),5.28(1H,d,J=19.6Hz),5.38(1H,d,J=16.4Hz),5.44(1H,d,J=16.4Hz),5.56-5.60(1H,m),6.53(1H,s),6.99(1H,t,J=5.7Hz),7.17-7.23(10H,m),7.31(1H,s),7.81(1H,d,J=11.0Hz),7.89(1H,t,J=6.1Hz),8.03-8.05(2H,m),8.10(1H,d,J=7.8Hz),8.15(1H,d,J=8.2Hz),8.32-8.33(2H,m),8.44(1H,d,J=8.2Hz).
MS(APCI)m/z:1172(M+H)
【0882】
工程2:グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシルグリシルグリシルフェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(0.440g,0.376mmoL)を、実施例1工程2と同様に反応させ、標記化合物(0.264g,66%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.79-1.90(2H,m),2.14-2.20(2H,m),2.41(3H,s),2.73-2.80(2H,m),2.98(1H,dd,J=13.7,4.3Hz),3.05(1H,dd,J=13.9,4.5Hz),3.17-3.18(2H,m),3.55-3.88(12H,m),4.45(1H,dd,J=13.1,8.8Hz),4.56(1H,td,J=8.9,4.3Hz),5.22(1H,d,J=19.9Hz),5.27(1H,t,J=10.9Hz),5.38(1H,d,J=16.0Hz),5.44(1H,d,J=16.4Hz),5.58(1H,t,J=4.1Hz),6.55(1H,s),7.16-7.32(10H,m),7.32(1H,s),7.81(1H,d,J=10.9Hz),7.99(3H,brs),8.07-8.12(2H,m),8.34-8.38(3H,m),8.47-8.51(2H,m).
MS(APCI)m/z:1072(M+H)
【0883】
工程3:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニルグリシルグリシルグリシルフェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(0.229g,0.213mmoL)を、実施例5工程8と同様に反応させ、標記化合物(0.0282g,11%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.17-1.63(8H,m),2.08-2.10(3H,m),2.31-2.35(1H,m),2.40(3H,s),2.76(1H,dd,J=10.6,3.1Hz),2.95-3.11(2H,m),3.13-3.24(3H,m),3.36-3.41(2H,m),3.59-3.79(12H,m),4.50-4.52(2H,m),5.23-5.25(2H,m),5.40-5.41(2H,m),5.57-5.58(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.14-7.26(10H,m),7.32(1H,s),7.81(1H,d,J=11.0Hz),7.97-8.13(6H,m),8.28-8.32(2H,m),8.42-8.47(1H,m).
MS(APCI)m/z:1265(M+H)
【0884】
工程4:抗体−薬物コンジュゲート(154)
薬物リンカーとして上記工程3で得た化合物を使用し、抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が2.3となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が4.6となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が9.2となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例78工程5と同様の操作により、目的の実施例化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.16mg/mL,抗体収量:7.0mg(70%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.2。
【0885】
実施例155 抗体−薬物コンジュゲート(155)
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
【0886】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(155)
薬物リンカーとして実施例154工程3で得た化合物を使用し、抗体還元時の抗体に対するTCEPのモル比が4.6となるよう10mM TCEP水溶液の添加量を調節し、薬物リンカー結合時の抗体に対する薬物リンカーのモル比が9.2となるよう10mM薬物リンカー溶液の添加量を調節し、また、反応停止時の抗体に対するNACのモル比が18.4となるよう100mM NAC水溶液の添加量を調節し、実施例78工程5と同様の操作により、目的の化合物を含有する溶液を6mL得、下記の特性値を得た。
抗体濃度:1.36mg/mL,抗体収量:8.2mg(82%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.9。
【0887】
実施例156 抗体−薬物コンジュゲート(156)
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
【0888】
工程1:tert-ブチル (3S)-4-{[2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチル](メチル)アミノ}-3-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4-オキソブタネート
(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4-オキソブタン酸(9.00g,21.9mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(30.0mL)に溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.96g,21.9mmoL)、及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(8.39g,43.8mmoL)を加えて室温にて1時間攪拌した。ベンジル N-メチルグリシネート4-メチルベンゼンスルホネート(7.69g,21.9mmoL)、及びトリエチルアミン(3.05mL,21.88mmoL)を加え、室温にて21時間攪拌した。水(200mL)を加え、150mLの酢酸エチルで3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、標記化合物を含む無色固体の混合物(11.9g)を得た。本混合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
【0889】
工程2:{[(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-4-オキソブタノイル](メチル)アミノ}酢酸
上記工程2で得た混合物(11.9g)をメタノール(200mL)に溶解した。パラジウム炭素触媒(500mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて7時間攪拌した。不溶物をセライト濾過によって除き、溶媒を減圧留去し、標記化合物を含む無色固体の混合物(9.21g)を得た。本混合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
【0890】
工程3:ベンジルN-(tert-ブトキシカルボニル)グリシル-L-フェニルアラニネート
N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシン(5.00g,28.5mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(3.86g,28.5mmoL)、及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(10.9g,57.1mmoL)を加えて室温にて1時間攪拌した。ベンジル L-フェニルアラニネート4-メチルベンゼンスルホネート(12.2g,28.5mmoL)、及びトリエチルアミン(3.98mL,28.5mmoL)を加え、室温にて17時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、攪拌後、析出した不溶物をろ取した。水で洗浄して標記化合物(11.7g,99%)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1.38(9H,s),2.96(1H,dd,J=13.7,8.5Hz),3.03(1H,dd,J=13.8,6.0Hz),3.52(1H,dd,J=17.0,6.2Hz),3.58(1H,dd,J=16.8,6.3Hz),4.54(1H,dd,J=14.2,7.6Hz),5.06(1H,d,J=12.4Hz),5.10(1H,d,J=12.4Hz),6.93(1H,t,J=6.0Hz),7.17-7.37(10H,m),8.27(1H,d,J=7.8Hz).
MS(ESI)m/z:413(M+H)
【0891】
工程4:ベンジルグリシル-L-フェニルアラニネート
上記工程3で得た化合物(11.7g,28.2mmoL)を4規定塩酸ジオキサン溶液(100mL)に溶解し、室温にて2時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、標記化合物の塩酸塩(9.98g,定量的)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:2.96(1H,dd,J=13.8,8.7Hz),3.08(1H,dd,J=13.9,5.9Hz),3.51-3.57(2H,m),4.62(1H,q,J=7.2Hz),5.07(1H,d,J=12.4Hz),5.13(1H,d,J=12.7Hz),7.21-7.38(10H,m),8.10(3H,s),9.00(1H,s).
MS(ESI)m/z:313(M+H)
【0892】
工程5:ベンジル (5S,14S)-14-ベンジル-5-(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)-1-(9H-フルオレン-9-イル)-7-メチル-3,6,9,12-テトラオキソ-2-オキサ-4,7,10,13-テトラアザペンタデカン-15-オエート
工程2で得た混合物(2.8g)をN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(780mg,5.80mmoL)、及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(10.9g,11.6mmoL)、工程4で得た化合物(2.02g,5.80mmoL)、トリエチルアミン(590μL,5.80mmoL)を加え、室温にて13時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、攪拌後、析出した不溶物をろ取した。水で洗浄して標記化合物(4.51g,87%、3工程)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1.36(9H,s),2.43-2.48(1H,m),2.60-2.66(1H,m),2.79-2.81(1H,m),2.93-2.97(1H,m),3.03(3H,s),3.63-4.07(4H,m),4.17-4.35(3H,m),4.51-4.57(1H,m),4.69-4.80(1H,m),5.05-5.09(2H,m),7.18-7.46(14H,m),7.58-7.83(2H,m),7.82-8.03(4H,m),8.26-8.44(1H,m).
MS(ESI)m/z:777(M+H)
【0893】
工程6:(5S,14S)-14-ベンジル-5-(2-tert-ブトキシ-2-オキソエチル)-1-(9H-フルオレン-9-イル)-7-メチル-3,6,9,12-テトラオキソ-2-オキサ-4,7,10,13-テトラアザペンタデカン-15-アシッド
上記工程5で得た化合物(4.49g,5.78mmoL)をメタノール(50.0mL)に溶解した。触媒量のパラジウム炭素触媒を加え、水素雰囲気下、室温にて1.5時間攪拌した。不溶物をセライト濾過によって除き、溶媒を減圧留去し、標記化合物(3.99g,定量的)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1.35(9H,s),2.42-2.45(1H,m),2.62-2.67(1H,m),2.77(1H,s),2.85-2.90(1H,m),3.00(3H,s),3.03-3.06(1H,m),3.61-4.06(3H,m),4.25-4.29(3H,m),4.40-4.42(1H,m),4.79-4.80(1H,m),7.19-7.43(9H,m),7.64-7.70(2H,m),7.81-7.89(3H,m),7.99(1H,t,J=5.7Hz),8.12(1H,d,J=8.1Hz),8.21(1H,d,J=7.3Hz).
MS(ESI)m/z:687(M+H)
【0894】
工程7:tert-ブチル (5S,14S)-5-ベンジル-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-14-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-12-メチル-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザペンタデカン-16-オエート
実施例80工程2の化合物のメタンスルホン酸塩(400mg,0.659mmoL)を、N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(90.0mg,0.659mmoL)、及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(250mg,1.32mmoL)、上記工程6で得た化合物(450mg,0.659mmoL)、トリエチルアミン(90.0μL,0.0659mmoL)を加え、室温にて19時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノ−ル=4:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(595mg,78%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.3Hz),1.35(9H,s),1.80-1.89(2H,m),2.10-2.11(1H,m),2.17-2.19(1H,m),2.39(3H,s),2.40-2.45(1H,m),2.58-2.82(3H,m),2.99(3H,s),3.17(2H,s),3.53-4.01(5H,m),4.25-4.40(5H,m),4.65-4.79(1H,m),5.22(2H,s),5.37(1H,d,J=16.4Hz),5.42(1H,d,J=16.4Hz),5.56-5.58(1H,m),6.52(1H,s),7.14-7.40(9H,m),7.66-7.68(2H,m),7.79-7.84(4H,m),7.96-8.22(2H,m),8.34-8.43(3H,m).
MS(ESI)m/z:1161(M+H)
【0895】
工程8:tert-ブチル (5S,14S)-14-アミノ-5-ベンジル-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-12-メチル-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザペンタデカン-16-オエート
上記工程7で得た化合物(520mg,0.448mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(8.00mL)に溶解し、ピペリジン(2.00mL)を加え、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(350mg,83%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.1Hz),1.36(9H,s),1.82-1.88(3H,m),2.12-2.22(3H,m),2.40(3H,s),2.54(1H,s),2.76-2.81(1H,m),2.98-3.03(1H,m),3.04(3H,s),3.16-3.17(2H,m),3.33(2H,s),3.50-4.16(6H,m),4.47(1H,t,J=17.1Hz),5.24(2H,s),5.39(1H,d,J=16.6Hz),5.43(1H,d,J=16.4Hz),5.57-5.59(1H,m),6.53(1H,s),7.17-7.22(5H,m),7.31(1H,s),7.79-7.81(1H,m),7.89-8.01(1H,m),8.18-8.46(3H,m).
MS(ESI)m/z:939(M+H)
【0896】
工程9:tert-ブチル (5S,14S)-5-ベンジル-14-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-12-メチル-1,4,7,10,13-ペンタオキソ-3,6,9,12-テトラアザペンタデカン-16-オエート
上記工程8で得た化合物(351mg,0.374mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(6.00mL)に溶解した。6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジル(115mg,0.374mmoL)を加え、室温で16.5時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=4:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(403mg,95%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.3Hz),1.15-1.18(2H,m),1.35(9H,s),1.41-1.44(4H,m),1.83-1.88(2H,m),1.99-2.00(1H,m),2.03-2.06(1H,m),2.10-2.12(1H,m),2.19-2.21(1H,m),2.33(1H,dd,J=15.9,6.8Hz),2.40(3H,s),2.61(1H,dq,J=26.1,6.5Hz),2.78(1H,dd,J=13.8,9.6Hz),2.97-2.99(1H,m),2.98(3H,s),3.17-3.19(2H,m),3.35-3.37(2H,m),3.67-3.83(6H,m),4.41-4.49(1H,m),4.90-5.02(1H,m),5.24(2H,s),5.39(1H,d,J=16.1Hz),5.43(1H,d,J=16.4Hz),5.57(1H,dd,J=8.4,4.3Hz),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.19(5H,dq,J=26.7,6.8Hz),7.32(1H,d,J=7.6Hz),7.80(1H,d,J=10.7Hz),7.92(1H,dd,J=21.0,15.4Hz),8.09(1H,dt,J=20.1,5.9Hz),8.22(1H,dd,J=14.5,8.4Hz),8.32-8.45(2H,m).
MS(ESI)m/z:1132(M+H)
【0897】
工程10:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-アスパラチル-N-メチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
上記工程9で得た化合物(343mg,0.302mmoL)をトリフルオロ酢酸(6.00mL)に溶解し、室温で22時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=4:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(42.2mg,13%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.16-1.17(2H,m),1.45-1.48(4H,m),1.81-1.91(2H,m),2.00-2.02(2H,m),2.11-2.17(2H,m),2.38(3H,s),2.71-3.17(8H,m),3.11(3H,s),3.37-3.38(3H,m),3.63-3.80(3H,m),4.24-4.32(1H,m),4.86-4.90(1H,m),5.26(2H,s),5.39(1H,d,J=16.6Hz),5.44(1H,d,J=16.4Hz),5.57-5.58(1H,m),6.51(1H,s),7.00(2H,s),7.16-7.25(5H,m),7.31(1H,d,J=3.2Hz),7.76-7.78(2H,m),8.05-8.14(3H,m),8.54(1H,d,J=7.6Hz),8.73(1H,s).
MS(ESI)m/z:1077(M+H)
【0898】
工程11:抗体−薬物コンジュゲート(156)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程10で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.82mg/mL,抗体収量:15.5mg(78%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.2。
【0899】
実施例157 抗体―薬物コンジュケート(157)
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
【0900】
工程1:tert-ブチル (3S)-3-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-4-ヒドロキシブタネート
N-α-ベンジルオキシカルボニル-L-アスパラギン酸α-(N-ヒドロキシスクシンイミジル)β-t-ブチルエステル(10.0g,5.29mmoL)及びベンジルグリコレート(1.16g,7.93mmoL)のテトラヒドロフラン(50.0mL)溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(1.47g,35.7mmoL)の水溶液(10.0mL)を0℃で加え、同温で1時間攪拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v)〜酢酸エチル]にて精製し、標記化合物(7.91g,定量的)を無色透明油状物質として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.44(9H,s),2.41(1H,brs),2.48-2.62(2H,m),3.72(2H,t,J=5.4Hz),3.99-4.08(1H,m),5.11(2H,s),5.42-5.53(1H,m),7.28-7.40(5H,m).
MS(API)m/z:310(M+H)
【0901】
工程2:tert-ブチル (3S)-3-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-4-(プロプ-2-エン-1-イルオキシ)ブタノエート
上記工程で得た化合物(3.75g,12.1mmoL)及びアリルメチル カーボネート(2.05mL,18.1mmoL)のテトラヒドロフラン(50.0mL)溶液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.700g,0.600mmoL)を加え、60℃で13時間加熱攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[ヘキサン〜ヘキサン:酢酸エチル=2:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(2.08g,49%)を黄色油状物質として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:1.43(9H,s),2.54(2H,d,J=6.0Hz),3.43-3.57(2H,m),3.97(2H,d,J=5.4Hz),4.10-4.22(1H,m),5.10(2H,s),5.17(1H,dd,J=10.3,1.2Hz),5.24(1H,dd,J=17.2,1.2Hz),5.32-5.43(1H,m),5.80-5.91(1H,m),7.30-7.36(5H,m).
MS(API)m/z:350(M+H)
【0902】
工程3:{[(2S)-2-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-4-tert-ブトキシ-4-オキソブチル]オキシ}酢酸
過ヨウ素酸ナトリウム(3.06g,14.3mmoL)の水溶液(15.0mL)に、アセトニトリル(10.0mL)、塩化ルテニウム・水和物(15.0mg)、及び上記工程で得た化合物(0.500g,1.43mmoL)の酢酸エチル(10.0mL)溶液を加え、室温にて1.5時間攪拌した。反応溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、無色油状の標記化合物(0.187g,36%)を得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1.36(9H,s),2.29(1H,dd,J=15.4,8.8Hz),2.43-2.54(1H,m),3.36(1H,dd,J=9.7,6.0Hz),3.43(1H,dd,J=9.7,6.0Hz),3.93-4.03(1H,m),4.00(2H,s),4.98(1H,d,J=12.7Hz),5.03(1H,d,J=12.7Hz),7.25-7.39(6H,m),12.63(1H,brs).
MS(API)m/z:368(M+H)
【0903】
工程4:ベンジル N-({[(2S)-2-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-4-tert-ブトキシ-4-オキソブチル]オキシ}アセチル)グリシル-L-フェニルアラニネート
実施例156工程4で得た化合物(0.266g,0.760mmoL)、N-ヒドロキシスクシンイミド(89.4mg,0.660mmoL)、及び上記工程で得た化合物(0.187g,0.510mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(10.0mL)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.124mL,0.710mmoL)及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.127g,0.660mmoL)を加え、室温にて22時間攪拌した。反応溶液をクロロホルム:メタノール=9:1(v/v)で希釈し、10%クエン酸水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、及び飽和食塩水で洗浄後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.373g,定量的)を淡橙色油状物質として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:1.35(9H,s),2.33(1H,dd,J=15.1,9.1Hz),2.47-2.53(1H,m),2.93(1H,dd,J=13.9,8.5Hz),3.03(1H,dd,J=13.9,6.0Hz),3.37(1H,dd,J=9.1,5.4Hz),3.44(1H,dd,J=9.7,4.8Hz),3.69(1H,dd,J=16.3,6.0Hz),3.79(1H,dd,J=16.3,6.0Hz),3.87(2H,s),3.99-4.09(1H,m),4.53(1H,dd,J=14.2,8.2Hz),4.94-5.12(4H,m),7.16-7.40(15H,m),7.92-7.99(2H,m),8.41(1H,d,J=7.9Hz).
MS(API)m/z:662(M+H)
【0904】
工程5:N-({[(2S)-2-アミノ-4-tert-ブトキシ-4-オキソブチル]オキソ}アセチル)グリシル-L-フェニルアラニン
上記工程で得た化合物(0.373g,0.560mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(30.0mL)に溶解した。パラジウム炭素触媒(0.400g)を加え、水素雰囲気下、室温にて4日間攪拌した。不溶物をセライト濾過により除き、溶媒を減圧留去し、標記化合物を得た。本化合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
MS(API)m/z:438(M+H)
【0905】
工程6:N-({[(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-4-オキソブチル]オキシ}アセチル)グリシル-L-フェニルアラニン
上記工程で得た混合物(0.560mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(10.0mL)溶液に、6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジル(0.261g,0.850mmoL)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(98.2μL,0.560mmoL)を加え、室温で2日間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物を酢酸エチルで希釈し、10%クエン酸水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(0.246g,69%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz、CDCl3)δ:1.23-1.34(2H,m),1.44(9H,s),1.53-1.67(4H,m),2.16(2H,t,J=7.6Hz),2.43-2.55(2H,m),3.03-3.28(2H,m),3.46-3.59(4H,m),3.81-4.06(4H,m),4.38-4.49(1H,m),4.69-4.78(1H,m),6.61-6.73(1H,m),6.67(2H,s),6.99(1H,brs),7.11-7.33(5H,m),7.51(1H,brs).
MS(API)m/z:631(M+H)
【0906】
工程7:N-({[(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-4-オキソブチル]オキシ}アセチル)グリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
実施例80工程2の化合物のメタンスルホン酸塩(0.101g,0.170mmoL)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(25.7mg,0.190mmoL)、及び上記工程で得た化合物(0.100g,0.160mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(10.0mL)溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(29.0μL,0.170mmoL)及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(39.5mg,0.210mmoL)を加え、室温にて18時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=9:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(90.0mg,51%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.3Hz),1.11-1.19(2H,m),1.35(9H,s),1.41-1.48(4H,m),1.82-1.89(2H,m),2.00(2H,t,J=7.3Hz),2.06-2.35(3H,m),2.41(3H,s),2.76(1H,dd,J=13.9,9.7Hz),2.98(1H,dd,J=13.6,4.5Hz),3.14-3.22(2H,m),3.24-3.49(5H,m),3.58(1H,dd,J=16.9,5.4Hz),3.73-3.80(3H,m),3.82(2H,s),4.16-4.28(1H,m),4.41-4.51(1H,m),5.25(2H,s),5.35-5.47(2H,m),5.54-5.62(1H,m),6.52(1H,s),6.99(2H,s),7.12-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.74-7.84(3H,m),8.17(1H,d,J=8.5Hz),8.36(1H,t,J=5.4Hz),8.42(1H,d,J=8.5Hz).
MS(API)m/z:1106(M+H)
【0907】
工程8:N-{[(2S)-3-カルボキシ-2-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}プロポキシ]アセチル}グリシル-L-フェニルアラニル-N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]グリシンアミド
氷冷下、上記工程で得た化合物(85.0mg,80.0μmoL)にトリフルオロ酢酸(6.00mL)を加え、室温にて1.5時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、標記化合物(60.0mg,74%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.6Hz),1.12-1.20(2H,m),1.41-1.48(4H,m),1.80-1.91(2H,m),2.00(2H,t,J=7.3Hz),2.05-2.26(2H,m),2.34(1H,dd,J=15.7,7.9Hz),2.41(3H,s),2.76(1H,dd,J=13.6,9.4Hz),2.98(1H,dd,J=13.6,4.5Hz),3.13-3.22(2H,m),3.29-3.47(5H,m),3.59(1H,dd,J=16.9,5.4Hz),3.71-3.81(3H,m),3.83(2H,s),4.15-4.25(1H,m),4.41-4.51(1H,m),5.25(2H,s),5.35-5.47(2H,m),5.54-5.62(1H,m),6.52(1H,brs),6.99(2H,s),7.12-7.26(5H,m),7.31(1H,s),7.75-7.84(3H,m),8.17(1H,d,J=7.9Hz),8.36(1H,t,J=5.7Hz),8.42(1H,d,J=9.1Hz),12.17(1H,brs).
HRMS(FAB)m/z:(M+H):Calcd for C53H58FN8O14:1049.40564;Found:1049.40646.
【0908】
工程9:抗体−薬物コンジュゲート(157)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程8で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.90mg/mL,抗体収量:16.2mg(81%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.8。
【0909】
実施例158 抗体−薬物コンジュゲート(158)
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
【0910】
工程1:tert-ブチル {2-[(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)アミノ]-2-オキソエチル}カーバメート
実施例1工程1の化合物(1.70g,2.68mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(10.0mL)に溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(362mg,2.68mmoL)、及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(1.03g,5.36mmoL)を加えて室温にて30分間攪拌した。N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシン(469mg,2.68mmoL)、及びトリエチルアミン(373μL,2.68mmoL)を加え、室温にて4時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=4:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(1.82g,91%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz、CD3OD)δ:0.94(3H,t,J=6.6Hz),1.37(9H,s),1.88-1.90(4H,m),2.07-2.08(1H,m),2.23(3H,s),2.33-2.36(3H,m),3.16-3.30(4H,m),3.66-3.73(2H,m),4.54(1H,d,J=18.8Hz),4.95-4.98(1H,m),5.25(1H,d,J=16.0Hz),5.47(1H,d,J=16.0Hz),5.54-5.57(1H,m),7.29(1H,d,J=10.6Hz),7.38(1H,s).
MS(APCI)m/z:678(M+H)
【0911】
工程2:N-[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]-4-(グリシルアミノ)ブタンアミド
上記工程1で得た化合物(1.66g,2.45mmoL)をジクロロメタン(6.00mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(6.00mL)を加え、室温で30分攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(1.69g,93%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz、CD3OD)δ:0.97(3H,t,J=6.8Hz),1.95-2.04(5H,m),2.31(3H,s),2.35-2.43(3H,m),3.07(1H,s),3.22(1H,d,J=17.2Hz),3.35-3.37(2H,m),3.78(2H,s),4.74-5.01(1H,m),5.10(1H,d,J=18.8Hz),5.30(1H,d,J=16.4Hz),5.51(1H,d,J=16.0Hz),5.61-5.63(1H,m),7.43(1H,d,J=10.6Hz),7.47(1H,s).
MS(APCI)m/z:578(M+H)
【0912】
工程3:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-3-{[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]アミノ}-5-メチル-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-オエート
実施例156工程6で得た化合物(1.56g,2.27mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(307mg,2.27mmoL)、及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(870mg,4.54mmoL)を加えて室温にて1時間30分間攪拌した。上記工程2で得た化合物(1.57g,2.27mmoL)、及びトリエチルアミン(316μL,2.27mmoL)を加え、室温にて17時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=4:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(2.65g,94%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.0Hz),1.35(9H,s),1.71-1.73(2H,m),1.80-1.91(2H,m),2.09-2.12(2H,m),2.18(2H,t,J=7.2Hz),2.37(3H,s),2.40-2.48(1H,m),2.64-2.77(2H,m),3.01(3H,s),3.02-3.13(5H,m),3.59-3.68(3H,m),3.75-3.80(2H,m),3.98-4.07(1H,m),4.17-4.30(3H,m),4.47-4.48(1H,m),4.65-4.83(1H,m),5.14(1H,d,J=19.2Hz),5.20(1H,d,J=18.8Hz),5.39(1H,d,J=17.2Hz),5.44(1H,d,J=17.2Hz),5.53-5.56(1H,m),6.53(1H,s),7.18-7.24(9H,m),7.39-7.41(2H,m),7.65-7.87(5H,m),7.98-8.00(1H,m),8.13-8.14(1H,m),8.23-8.30(2H,m),8.45(1H,d,J=7.8Hz).
MS(ESI)m/z:1247(M+H)
【0913】
工程4:tert-ブチル (3S,12S)-3-アミノ-12-ベンジル-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-5-メチル-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-オエート
上記工程3で得た化合物(1.85g,1.48mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(16.0mL)に溶解し、ピペリジン(4.00mL)を加え、室温にて1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(1.15g,76%)を黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.37(9H,s),1.72-1.73(2H,m),1.80-1.92(2H,m),2.17-2.22(5H,m),2.37(3H,s),2.53-2.56(1H,m),2.73-2.82(1H,m),2.99-3.15(7H,m),3.30-3.32(2H,m),3.57-4.00(6H,m),4.39-4.45(1H,m),5.14(1H,d,J=19.0Hz),5.20(1H,d,J=19.0Hz),5.40(1H,d,J=19.3Hz),5.43(1H,d,J=16.4Hz),5.55-5.56(1H,m),6.53(1H,s),7.16-7.21(7H,m),7.30(1H,s),7.69-7.72(1H,m),7.77(1H,d,J=11.0Hz),8.02-8.09(1H,m),8.25-8.31(2H,m),8.47(1H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:1025(M+H)
【0914】
工程5:tert-ブチル (3S,12S)-12-ベンジル-3-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-21-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-5-メチル-4,7,10,13,16,21-ヘキサオキソ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-1-オエート
上記工程4で得た化合物(1.09g,1.06mmoL)N,N-ジメチルホルムアミド(6.00mL)に溶解した。6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジル(328mg,1.06mmoL)を加え、室温で17.5時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=4:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(730mg,56%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.0Hz),1.14-1.16(2H,m),1.34(9H,s),1.44(4H,d,J=7.0Hz),1.71-1.73(2H,m),1.83-1.86(2H,m),1.98-2.18(6H,m),2.31-2.35(1H,m),2.38(3H,s),2.56-2.66(1H,m),2.74-2.78(1H,m),3.00(3H,s),3.03-3.09(3H,m),3.16-3.18(4H,m),3.58-4.22(6H,m),4.45-4.48(1H,m),4.89-5.07(1H,m),5.15(1H,d,J=18.8Hz),5.23(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.55-5.58(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.18-7.23(5H,m),7.30(1H,s),7.70-7.73(1H,m),7.78(1H,d,J=11.0Hz),7.97-7.99(1H,m),8.10-8.14(1H,m),8.21-8.27(2H,m),8.45(1H,d,J=8.2Hz).
MS(ESI)m/z:1218(M+H)
【0915】
工程6:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-アスパラチル-N-メチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程5で得た化合物(690mg,0.567mmoL)をジクロロメタン(3.00mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(6.00mL)を加え、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=4:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(346mg,53%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.14-1.16(2H,m),1.44-1.45(4H,m),1.71-1.73(2H,m),1.81-1.89(2H,m),1.99-2.03(2H,m),2.12-2.14(2H,m),2.17-2.19(2H,m),2.34-2.39(1H,m),2.39(3H,s),2.69-2.76(2H,m),3.01(3H,s),3.09-3.13(2H,m),3.16-3.18(2H,m),3.35-3.36(2H,m),3.58-3.89(7H,m),4.45-4.47(1H,m),4.91-4.99(1H,m),5.16(1H,d,J=19.0Hz),5.23(1H,d,J=19.0Hz),5.42(2H,s),5.56-5.58(1H,m),6.52(1H,s),6.99(2H,s),7.17-7.25(5H,m),7.31(1H,s),7.70-7.72(1H,m),7.79(2H,d,J=11.0Hz),7.94-7.96(1H,m),8.10-8.12(1H,m),8.19-8.28(2H,m),8.47(1H,d,J=7.1Hz).
MS(ESI)m/z:1162(M+H)
【0916】
工程7:抗体−薬物コンジュゲート(158)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程6で得た化合物を用いて、実施例2工程6と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.76mg/mL,抗体収量:15.0mg(75%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):2.8。
【0917】
実施例159 抗体−薬物コンジュゲート(159)
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
【0918】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(159)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び実施例158工程6で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.75mg/mL,抗体収量:15.0mg(75%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):4.9。
【0919】
実施例160 抗体−薬物コンジュゲート(160)
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
【0920】
工程1:N-({[(2S)-4-tert-ブトキシ-2-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}-4-オキソブチル]オキシ}アセチル)グリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
実施例157工程6の化合物(21.8mg,34.6μmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(3.00mL)に溶解し、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(4.68mg,34.6μmoL)、及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(9.96mg,51.9μmoL)を加えた。更に、実施例158工程2の化合物(20.0mg,34.6μmoL)を加え、室温にて21時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=4:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(15.1mg,37%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.11-1.19(2H,m),1.35(9H,s),1.40-1.48(4H,m),1.67-1.75(2H,m),1.80-1.91(2H,m),1.99(2H,t,J=7.4Hz),2.15-2.18(4H,m),2.27-2.32(2H,m),2.40(3H,s),2.67(1H,s),2.77(1H,dd,J=13.7,9.8Hz),3.01(1H,dd,J=13.9,4.5Hz),3.06-3.11(2H,m),3.17(2H,t,J=2.5Hz),3.36-3.47(3H,m),3.58-3.67(3H,m),3.80(1H,t,J=8.2Hz),3.85(2H,s),4.20-4.24(1H,m),4.45-4.50(1H,m),5.16(1H,d,J=18.8Hz),5.25(1H,d,J=18.8Hz),5.42(2H,s),5.55-5.59(1H,m),6.53(1H,s),6.99(2H,s),7.17-7.23(5H,m),7.31(1H,s),7.71(1H,d,J=5.9Hz),7.78(1H,s),7.81(1H,d,J=3.5Hz),7.86(1H,t,J=5.7Hz),8.21(1H,d,J=7.8Hz),8.30(1H,t,J=5.9Hz),8.45(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1190(M+H)
【0921】
工程2:N-{[(2S)-3-カルボキシ-2-{[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]アミノ}プロポキシ]アセチル}グリシル-L-フェニルアラニル-N-(4-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-4-オキソブチル)グリシンアミド
上記工程1で得た化合物(14.3mg,0.12.0μmoL)をジクロロメタン(1.00mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1.00mL)を加え、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、エタノール及びジエチルエーテルで析出した不溶物をろ取して標記化合物(11.8mg,87%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.87(3H,t,J=7.2Hz),1.15(2H,t,J=7.2Hz),1.40-1.48(4H,m),1.68-1.75(2H,m),1.80-1.91(2H,m),2.00(2H,t,J=7.4Hz),2.12-2.19(4H,m),2.34(2H,dd,J=16.0,7.8Hz),2.40(3H,s),2.77(1H,dd,J=13.5,9.6Hz),3.01(1H,dd,J=13.7,4.7Hz),3.05-3.11(2H,m),3.16-3.18(2H,m),3.33-3.35(3H,m),3.44-3.47(2H,m),3.61-3.68(2H,m),3.80(1H,dd,J=16.6,6.1Hz),3.85(1H,s),4.22-4.25(1H,m),4.47-4.50(1H,m),5.16(1H,d,J=18.8Hz),5.25(1H,d,J=19.2Hz),5.42(2H,s),5.57(1H,s),6.99(2H,s),7.15-7.26(6H,m),7.31(1H,s),7.71(1H,t,J=5.5Hz),7.78-7.81(2H,m),7.84(1H,t,J=5.7Hz),8.21(1H,d,J=7.8Hz),8.30(1H,t,J=6.8Hz),8.45(1H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:1134(M+H)
【0922】
工程1:抗体−薬物コンジュゲート(160)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程2で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.75mg/mL,抗体収量:14.7mg(74%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):5.0。
【0923】
実施例161 抗体−薬物コンジュゲート(161)
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
【0924】
工程1:({N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシル}アミノ)メチルアセテート
N-9-フルオレニルメトキシカルボニルグリシルグリシン(4.33g,12.2mmoL)、テトラヒドロフラン(120mL)、及びトルエン(40.0mL)からなる混合物に、ピリジン(1.16mL,14.7mmoL)及び四酢酸鉛(6.84g,14.7mmoL)を加え、5時間加熱還流した。反応液を室温まで冷却した後、不溶物をセライト濾過によって除き、減圧下濃縮した。得られた残留物を酢酸エチルに溶解し、水及び飽和食塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去した後、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[ヘキサン:酢酸エチル=9:1(v/v)〜酢酸エチル]にて精製し、標記化合物(3.00g,67%)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:2.07(3H,s),3.90(2H,d,J=5.1Hz),4.23(1H,t,J=7.0Hz),4.46(2H,d,J=6.6Hz),5.26(2H,d,J=7.0Hz),5.32(1H,brs),6.96(1H,brs),7.32(2H,t,J=7.3Hz),7.41(2H,t,J=7.3Hz),7.59(2H,d,J=7.3Hz),7.77(2H,d,J=7.3Hz).
【0925】
工程2:ベンジル [({N-[(9H-フルオレン-9-イルメトキシ)カルボニル]グリシル}アミノ)メトキシ]アセテート
上記工程1で得た化合物(7.37g,20.0mmoL)のテトラヒドロフラン(200mL)溶液に、ベンジル グリコレート(6.65g,40.0mmoL)、及びp-トルエンスルホン酸一水和物(0.381g,2.00mmoL)を0℃で加え、室温にて2時間30分間攪拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[ヘキサン:酢酸エチル=100:0(v/v)〜0:100]にて精製し、標記化合物(6.75g,71%)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,CDCl3)δ:3.84(2H,d,J=5.5Hz),4.24(3H,t,J=6.5Hz),4.49(2H,d,J=6.7Hz),4.88(2H,d,J=6.7Hz),5.15-5.27(1H,m),5.19(2H,s),6.74(1H,brs),7.31-7.39(7H,m),7.43(2H,t,J=7.4Hz),7.61(2H,d,J=7.4Hz),7.79(2H,d,J=7.4Hz).
【0926】
工程3:N-[(ベンジルオキシ)カルボニル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニン-N-{[(2-(ベンジルオキシ)-2―オキソエトキシ]メチル}グリシンアミド
上記工程2で得た化合物(6.60g,13.9mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(140mL)溶液に、1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(2.22g,14.6mmoL)を0℃で加え、室温にて15分間攪拌した。反応溶液に、N-[(ベンジルオキシ)カルボニル]グリシルグリシル-L-フェニルアラニン(6.33g,15.3mmoL)、N-ヒドロキシスクシンイミド(1.92g,16.7mmoL)、及び1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(3.20g,16.7mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(140mL)溶液を、あらかじめ室温にて、1時間攪拌した後に加え、室温にて、4時間攪拌した。反応溶液に0.1規定塩酸を加え、クロロホルムで抽出し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=8:2(v/v)]にて精製し、標記化合物(7.10g,79%)を無色固体として得た。
1h-nmr(dmso-D6)δ:2.78(1h,DD,j=13.9,9.6hZ),3.05(1h,DD,j=13.9,4.5hZ),3.56-3.80(6h,M),4.15(2h,S),4.47-4.55(1h,M),4.63(2h,D,j=6.6hZ),5.03(2h,S),5.15(2h,S),7.16-7.38(15h,M),7.52(1h,T,j=5.9hZ),8.03(1h,T,j=5.5hZ),8.17(1h,D,j=8.2hZ),8.36(1h,T,j=5.7hZ),8.61(1h,T,j=6.6hZ).
【0927】
工程4:グリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(カルボキシメトキシ)メチル]グリシンアミド
上記工程3で得た化合物(7.00g,10.8mmoL)のN,N-ジメチルホルムアミド(216mL)溶液に、パラジウム炭素触媒(7.00g)を加え、水素雰囲気下、室温にて24時間攪拌した。不溶物をセライト濾過により除き、溶媒を減圧留去した。得られた残留物を水に溶解し、不溶物をセライト濾過により除き、溶媒を減圧留去する操作を2回繰り返し、標記化合物(3.77g,82%)を無色固体として得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ:2.84(1H,dd,J=13.7,9.8Hz),3.08(1H,dd,J=13.7,4.7Hz),3.50-3.72(4H,m),3.77-3.86(2H,m),3.87(2H,s),4.52-4.43(1H,m),4.61(2H,d,J=6.6Hz),7.12-7.30(5H,m),8.43(1H,t,J=5.9Hz),8.54(1H,d,J=7.8Hz),8.70(1H,t,J=6.3Hz),8.79(1H,t,J=5.5Hz).
【0928】
工程5:(5S,14S)-14-ベンジル-5-[2-(ベンジルオキシ)-2-オキソエチル]-3,6,9,12,15,18-ヘキサオキソ-1-フェニル-2,21-ジオキサ-4,7,10,13,16,19-へキサアザトリコサン-23-アシッド
(2S)-4-(ベンジルオキシ)-2-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-4-オキソブタン酸(123mg,0.344mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミドに溶解し、N-ヒドロキシスクシンイミド(39.5mg,0.344mmoL)、及び1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(65.9mg,0.344mmoL)を加え、室温で30分間攪拌した。上記工程4の化合物(121mg,0.286mmoL)、及びトリエチルアミン(39.6μL,0.286mmoL)を加えて、室温で4時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて精製し、標記化合物(66.2mg,30%)を無色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:2.55(1H,s),2.62(1H,dd,J=16.4,7.4Hz),2.80(1H,dd,J=13.9,10.0Hz),2.86(1H,dd,J=16.2,4.9Hz),2.99(1H,dd,J=14.3,7.2Hz),3.63-3.73(6H,m),3.96(2H,s),4.46-4.52(2H,m),4.61(2H,d,J=6.7Hz),5.00(1H,d,J=12.5Hz),5.05(1H,d,J=15.3Hz),5.07(2H,s),7.24-7.26(5H,m),7.31-7.35(10H,m),7.76(1H,d,J=8.2Hz),8.07(1H,t,J=5.1Hz),8.18(1H,d,J=8.2Hz),8.30(1H,t,J=5.3Hz),8.34(1H,t,J=5.5Hz),8.60(1H,t,J=6.7Hz).
MS(ESI)m/z:761(M-H)
【0929】
工程6:L-α-アスパラチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエトキシ)メチル]グリシンアミド
上記工程5で得た化合物(85.6mg,0.112mmoL)、及びエキサテカン(63.7mg,0.112mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(1.50mL)、及びメタノール(0.500mL)の混合溶媒に溶解し、トリエチルアミン(15.6μL,0.112mmoL)、及び4-(4,6-ジメトキシ-1,3,5-トリアジン-2-イル)-4-メチルモルホリニウムクロリデン水和物(49.6mg,0.168mmoL)を加え、室温で17.5時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール=4:1(v/v)]にて精製し、標記化合物(59.8mg,45%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.80-1.90(2H,m),2.16-2.20(2H,m),2.38(3H,s),2.63(1H,dd,J=16.4,9.0Hz),2.76(1H,dd,J=13.7,9.8Hz),2.85(1H,dd,J=16.2,4.9Hz),3.01(1H,dd,J=13.5,4.5Hz),3.11-3.23(2H,m),3.58-3.76(6H,m),4.02(2H,s),4.45-4.50(2H,m),4.63(2H,d,J=6.3Hz),4.98-5.01(2H,m),5.06(2H,s),5.20(2H,s),5.41(2H,s),5.58-5.61(1H,m),6.53(1H,s),7.16-7.22(5H,m),7.29-7.34(11H,m),7.70(1H,d,J=8.2Hz),7.79(1H,d,J=11.0Hz),7.99(1H,t,J=5.7Hz),8.12(1H,d,J=7.8Hz),8.23(1H,d,J=5.5Hz),8.32(1H,t,J=5.7Hz),8.52(1H,d,J=9.0Hz),8.64(1H,t,J=6.7Hz).
MS(ESI)m/z:1180(M+H)
【0930】
工程7:ベンジル (10S,19S)-10-ベンジル-19-{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}-1-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-1,6,9,12,15,18-ヘキサオキソ-3-オキサ-5,8,11,14,17-ペンタアザヘニコサン-21-オエート
上記工程6で得た化合物(57.3mg,48.6μmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(6.00mL)に溶解した。パラジウム炭素触媒(10.0mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて6日間した。不溶物をセライト濾過によって除き、溶媒を減圧留去し、標記化合物を含む淡黄色固体の混合物(46.8mg)を得た。本混合物は、これ以上の精製は行わずに次の反応に用いた。
【0931】
工程8:N-[6-(2,5-ジオキソ-2,5-ジヒドロ-1H-ピロール-1-イル)ヘキサノイル]-L-α-アスパラチルグリシルグリシル-L-フェニルアラニル-N-[(2-{[(1S,9S)-9-エチル-5-フルオロ-9-ヒドロキシ-4-メチル-10,13-ジオキソ-2,3,9,10,13,15-ヘキサヒドロ-1H,12H-ベンゾ[de]ピラノ[3',4':6,7]インドリジノ[1,2-b]キノリン-1-イル]アミノ}-2-オキソエトキシ)メチル]グリシンアミド
上記工程7で得た混合物(43.6mg,1.06mmoL)をN,N-ジメチルホルムアミド(0.500mL)に溶解した。6-マレイミドヘキサン酸N-スクシンイミジル(28.1mg,91.2μmoL)を加え、室温で23時間攪拌した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[クロロホルム〜クロロホルム:メタノール:水=7:3:1(v/v/v)の分配有機層]にて標記化合物(4.23mg,8.1%)を淡黄色固体として得た。
1H-NMR(400MHz,DMSO-d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2Hz),1.16(2H,dt,J=18.9,6.0Hz),1.45-1.50(4H,m),1.79-1.91(2H,m),2.09-2.14(4H,m),2.32(2H,dd,J=5.3,3.7Hz),2.36(3H,s),2.67-3.19(4H,m),3.43-3.48(2H,m),3.56-3.76(6H,m),4.01(2H,s),4.21-4.22(1H,m),4.35-4.37(1H,m),4.62-4.63(2H,m),5.21(2H,s),5.41(2H,s),5.56-5.59(1H,m),6.51(1H,s),6.99(2H,s),7.10-7.30(9H,m),7.75-7.78(2H,m),8.32-8.36(1H,m),8.55-8.70(2H,m),9.02-9.04(1H,m).
MS(ESI)m/z:1149(M+H)
【0932】
工程9:抗体−薬物コンジュゲート(161)
参考例1にて作製したトラスツズマブ及び上記工程8で得た化合物を用いて、実施例3工程1と同様の方法により、標記抗体−薬物コンジュゲートを得た。
抗体濃度:1.89mg/mL,抗体収量:15.9mg(79%),抗体一分子あたりの薬物平均結合数(n):3.4。
【0933】
評価例1 抗体−薬物コンジュゲートの抗細胞効果
HER2抗原陽性細胞のヒト乳癌株であるKPL-4(川崎医科大学・紅林淳一先生;BritishJournal of Cancer,(1999) 79 (5/6). 707-717)、HER2抗原陰性細胞のMCF7(ECACC;European Collection of Cell Cultures)は10%のウシ胎児血清(MOREGATE)を含むRPMI1640(GIBCO;以下、培地)で培養した。KPL-4、MCF7を培地で2.5×10 Cells/mLになるようにそれぞれ調製し、96穴細胞培養用マイクロプレートに100μLずつ添加して一晩培養した。翌日、培地で1000nM、200nM、40nM、8nM、1.6nM、0.32nM、0.064nMに希釈したトラスツズマブ及び抗体−薬物コンジュゲートをマイクロプレートに10μLずつ添加した。抗体非添加ウェルには培地を10μLずつ添加した。37℃、5% CO2条件下で5乃至7日間培養した。培養後、マイクロプレートをインキュベーターから取り出し室温で30分間静置した。培養液と等量のCellTiter-Glo Luminescent Cell Viability Assay(Promega)を添加し撹拌した。室温で10分間静置後にプレートリーダー(PerkinElmer)で発光量を計測した。IC50値は次式で算出した。
IC50(nM)=antilog((50-d)×(LOG10(b)−LOG10(a))÷(d-c)+LOG10(b))
a:サンプルaの濃度
b:サンプルbの濃度
c:サンプルaの生細胞率
d:サンプルbの生細胞率
【0934】
各濃度における細胞生存率は次式で算出した。
細胞生存率(%)=a÷b×100
a:サンプルウェルの発光量の平均値(n=2)
b:抗体非添加ウェルの発光量の平均値(n=10)
結果を「表1」に示す。なお、トラスツズマブはKPL-4細胞、MCF7細胞のいずれに対しても抗細胞効果を示さなかった(>100(nM))。
【0935】
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【0936】
評価例2 抗腫瘍試験(1)
マウス:5-6週齢の雌BALB/c ヌードマウス(日本チャールス・リバー株式会社)を実験使用前にSPF条件化で4-7日間馴化した。マウスには滅菌した固形飼料(FR-2,Funabashi FarmsCo.,Ltd)を給餌し、滅菌した水道水(5-15ppm次亜塩素酸ナトリウム溶液を添加して調製)を与えた。
測定、計算式:全ての研究において、腫瘍の長径及び短径を電子式デジタルキャリパー(CD-15CX,Mitutoyo Corp.)で1週間に2回測定し、腫瘍体積(mm)を計算した。計算式は以下に示すとおり。
腫瘍体積(mm)=1/2×長径(mm)×[短径(mm)]
【0937】
抗体−薬物コンジュゲートならびに抗体は全て生理食塩水(株式会社大塚製薬工場)で希釈し、10mL/kgの液量を尾静脈内投与した。ヒト乳癌株KPL-4細胞を生理食塩水に懸濁し、1.5×10cellsを雌ヌードマウスの右体側部に皮下移植し(Day0)、Day15に無作為に群分けを実施した。抗体−薬物コンジュゲート(61)、(62)、(76)及び対照群として抗HER2抗体トラスツズマブ(参考例1)をDay15、22に全て10mg/kgの用量で尾静脈内投与した。コントロール群として無処置群を設定した。
【0938】
結果を図3に示す。トラスツズマブの投与により腫瘍の増殖が抑制されたが、抗体−薬物コンジュゲート(61)、(62)、(76)の投与ではより強い腫瘍増殖抑制効果が認められ、特に抗体−薬物コンジュゲート(62)、(76)の投与では顕著な腫瘍増殖抑制効果が認められた。なお、図中、横軸は細胞移植後の日数、縦軸は腫瘍体積を示す。また、トラスツズマブならびに抗体−薬物コンジュゲート(61)、(62)、(76)を投与されたマウスでは、体重減少などの特に目立った所見もなく、抗体−薬物コンジュゲート(61)、(62)、(76)は高い安全性を有していると考えられる。
【0939】
評価例3 抗腫瘍試験(2)
ATCC(American Type Culture Collection)から購入したヒト胃癌株NCI-N87細胞を、生理食塩水に懸濁して1×10cellsを雌ヌードマウスの右体側部に皮下移植し(Day0)、Day7に無作為に群分けを実施した。抗体−薬物コンジュゲート(77)、(143)、(88)ならびにトラスツズマブエムタンシン(参考例2)をDay7に全て10mg/kgの用量で尾静脈内投与した。コントロール群として無処置群を設定した。
【0940】
結果を図4に示す。抗体−薬物コンジュゲート(77)、(143)、(88)は、トラスツズマブエムタンシンと同等の腫瘍の退縮を伴う強い抗腫瘍効果が認められた。また、抗体−薬物コンジュゲート(77)、(143)、(88)ならびにトラスツズマブエムタンシンを投与してもマウスの体重減少は認められなかった。
【0941】
評価例4 抗腫瘍試験(3)
DSMZ(Deutsche Sammlung von Mikroorganismen und Zellkulturen GmbH)から購入したヒト乳癌株JIMT-1細胞を生理食塩水に懸濁して3×10cellsを雌ヌードマウスの右体側部に皮下移植し(Day0)、Day12に無作為に群分けを実施した。抗体−薬物コンジュゲート(77)、(88)、(143)、トラスツズマブならびにトラスツズマブエムタンシンをDay12、19に全て10mg/kgの用量で尾静脈内投与した。コントロール群として生理食塩水投与群を設定した。
【0942】
結果を図5に示す。JIMT-1腫瘍に対し、トラスツズマブ、トラスツズマブエムタンシンの投与は腫瘍の増殖を抑制しなかった。一方、抗体−薬物コンジュゲート(77)、(88)、(143)の投与により腫瘍の増殖は顕著に抑制された。また、抗体−薬物コンジュゲート(77)、(88)、(143)、トラスツズマブならびにトラスツズマブエムタンシンを投与してもマウスの体重減少は認められなかった。
【配列表フリーテキスト】
【0943】
配列番号1:ヒト化抗HER2モノクローナル抗体重鎖のアミノ酸配列
配列番号2:ヒト化抗HER2モノクローナル抗体軽鎖のアミノ酸配列
図1
[この文献は図面を表示できません]
図2
[この文献は図面を表示できません]
図3
[この文献は図面を表示できません]
図4
[この文献は図面を表示できません]
図5
[この文献は図面を表示できません]
【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]