(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
入力開口を介して入力された電磁波を分岐する第1の導波路が形成された第1の基板と、上記第1の導波路にて分岐された電磁波をスロットアレイに導く第2の導波路が形成された第2の基板と、を備えており、
上記第1の基板と上記第2の基板とは、上記第1の導波路の少なくとも一部と上記第2の導波路の少なくとも一部とが互いに重なり合うように接合されており、
上記第1の導波路及び上記第2の導波路の一方又は両方に共振器が形成されている、
ことを特徴とする導波路型スロットアレイアンテナ。
上記第1の基板と上記第2の基板とは、上記第1の導波路における電磁波の進行方向と上記第2の導波路における電磁波の進行方向とが逆方向になるように接合されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の導波路型スロットアレイアンテナ。
上記第1の基板は、上記第1の導波路が形成された第1の誘電体層と、上記第1の誘電体層の下面を覆う、上記入力開口が形成された第1の導体層と、上記第1の誘電体層の上面を覆う、出力開口群が形成された第2の導体層と、により構成されており、
上記第1の導波路は、上記入力開口を介して入力された電磁波を上記出力開口群に導くものであり、
上記第2の基板は、上記第2の導波路が形成された第2の誘電体層と、上記第2の誘電体層の下面を覆う、入力開口群が形成された第3の導体層と、上記第2の誘電体層の上面を覆う、上記スロットアレイが形成された第4の導体層と、により構成されており、
上記第2の導波路は、上記入力開口群を介して入力された電磁波を上記スロットアレイに導くものであり、
上記第2の導体層と上記第3の導体層とは、上記出力開口群を構成する各出力開口と上記入力開口群を構成する各入力開口とが互いに重なり合うように接合されている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の導波路型スロットアレイアンテナ。
上記第2の導体層と上記第3の導体層とは、上記出力開口群を構成する各出力開口と、上記入力開口群を構成する入力開口であって、該出力開口と重なり合う入力開口とを取り囲む接続導体を用いて接続されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の導波路型スロットアレイアンテナ。
上記第1の基板は、上記第1の導波路が形成された第1の誘電体層と、上記第1の誘電体層の下面を覆う、上記入力開口が形成された第1の導体層と、上記第1の誘電体層の上面を覆う、開口群が形成された第2の導体層と、により構成されており、
上記第1の導波路は、上記入力開口を介して入力された電磁波を上記開口群に導くものであり、
上記第2の基板は、上記第2の導波路が形成された第2の誘電体層と、上記第2の誘電体層の下面を覆う上記第2の導体層と、上記第2の誘電体層の上面を覆う、上記スロットアレイが形成された第4の導体層と、により構成されており、
上記第2の導波路は、上記開口群を介して入力された電磁波を上記スロットアレイに導くものである、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の導波路型スロットアレイアンテナ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
〔導波路型スロットアレイアンテナの構成〕
本発明の第1の実施形態に係る導波路型スロットアレイアンテナ1の構成について、
図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る導波路型スロットアレイアンテナ1の分解斜視図である。
【0011】
導波路型スロットアレイアンテナ1は、
図1に示すように、分配回路基板11(特許請求の範囲における「第1の基板」の一例)と、アンテナ回路基板12(特許請求の範囲における「第2の基板」の一例)と、接合層13とを備えている。分配回路基板11とアンテナ回路基板12とは、重ねて配置されており、接合層13を介して接合されている。
【0012】
分配回路基板11は、分配回路の機能を薄型の基板として実現するべく、第1の誘電体層113と、第1の誘電体層113の下面を覆う第1の導体層111と、第1の誘電体層113の上面を覆う第2の導体層112とにより構成されている。第1の導体層111及び第2の導体層112の材料としては、例えば、銅等の金属を用いることができる。また、第1の誘電体層113の材料としては、例えば、石英ガラス等のガラスを用いることができる。
【0013】
第1の導体層111には、入力開口111aが形成されている。第2の導体層112には、複数(本実施形態においては4個)の出力開口112a1〜112a4からなる出力開口群112aが形成されている。第1の誘電体層113には、入力開口111aを介して入力された電磁波を分岐するポスト壁導波路113a(特許請求の範囲における「第1の導波路」の一例)が形成されている。ポスト壁導波路113aにて分岐された電磁波は、出力開口群112aを介して出力される。分配回路基板11のより具体的な構成については、参照する図面を代えて後述する。
【0014】
アンテナ回路基板12は、スロットアレイアンテナの機能を薄型の基板として実現するべく、第2の誘電体層123と、第2の誘電体層123の下面を覆う第3の導体層121と、第2の誘電体層123の上面を覆う第4の導体層122とにより構成されている。第3の導体層121及び第4の導体層122の材料としては、例えば、銅等の金属を用いることができる。また、第2の誘電体層123の材料としては、例えば、石英ガラス等のガラスを用いることができる。
【0015】
第3の導体層121には、分配回路基板11の出力開口112a1〜112a4と同数の入力開口121a1〜121a4からなる入力開口群121aが形成されている。第4の導体層122には、アレイ状に配置された複数(本実施形態においては48個)のスロット122a1〜122a48からなるスロットアレイ122aが形成されている。第2の誘電体層123には、入力開口群121aを介して入力された電磁波をスロットアレイ122aに導くポスト壁導波路123a(特許請求の範囲における「第2の導波路」の一例)が形成されている。アンテナ回路基板12のより具体的な構成については、参照する図面を代えて後述する。
【0016】
分配回路基板11とアンテナ回路基板12とは、(1)分配回路基板11の第2の導体層112とアンテナ回路基板12の第3の導体層121とが互いに対向するように、かつ、(2)第2の導体層112の出力開口112a1〜112a4の各々が第3の導体層121の入力開口121a1〜121a4の各々とが互いに重なり合うように接合される。これにより、分配回路基板11のポスト壁導波路113aとアンテナ回路基板12のポスト壁導波路123aとが、出力開口112a1〜112a4及び入力開口121a1〜121a4を介して結合される。すなわち、出力開口群112aを介して分配回路基板11から出力された電磁波は、入力開口群121aを介してアンテナ回路基板12に入力される。
【0017】
分配回路基板11とアンテナ回路基板12とは、接合層13を介して接合されている。接合層13は、分配回路基板11の出力開口112a1〜112a4及びアンテナ回路基板12の入力開口121a1〜121a4と同数の接合導体131〜134(特許請求の範囲における「接続導体」の一例)により構成されている。第1の接合導体131は、分配回路基板11の出力開口112a1及びアンテナ回路基板12の入力開口121a1を取り囲む環状導体である。また、第2の接合導体132は、分配回路基板11の出力開口112a2及びアンテナ回路基板12の入力開口121a2を取り囲む環状導体である。また、第3の接合導体133は、分配回路基板11の出力開口112a3及びアンテナ回路基板12の入力開口121a3を取り囲む環状導体である。また、第4の接合導体134は、分配回路基板11の出力開口112a4及びアンテナ回路基板12の入力開口121a4を取り囲む環状導体である。接合導体131〜134の材料としては、例えば、半田粉、銅粉、又は、それらの混合物を用いることができる。本実施形態においては、粒径がφ15〜25μmである半田粉(Sn−3.0Ag−0.5Cu)と、粒径がφ15〜25umである銅粉との混合物を、接合導体131〜134の材料として用いている。接合導体131〜134の機能については、参照する図面を代えて後述する。
【0018】
本実施形態に係る導波路型スロットアレイアンテナ1においては、分配回路基板11のポスト壁導波路113aの少なくとも一部とアンテナ回路基板12のポスト壁導波路123aの少なくとも一部とが互いに重なり合うように、分配回路基板11とアンテナ回路基板12とが接合されている。したがって、導波路型スロットアレイアンテナ1の平面視サイズを、ポスト壁導波路113aと同等の分岐導波路を有する従来の導波路型スロットアレイアンテナの平面視サイズよりも小さくすることができる。
【0019】
特に、本実施形態に係る導波路型スロットアレイアンテナ1においては、分配回路基板11のポスト壁導波路113aにおける電磁波の進行方向とアンテナ回路基板12のポスト壁導波路123aにおける電磁波の進行方向とが逆方向となるように、分配回路基板11とアンテナ回路基板12とが接合されている。したがって、これら2つの進行方向が同方向になる場合と比べて、分配回路基板11のポスト壁導波路113aにおいてアンテナ回路基板12のポスト壁導波路123aと重なり合う部分の割合を大きくすることができる。このため、導波路型スロットアレイアンテナ1の平面視サイズを更に小さくすることができる。
【0020】
なお、本明細書においては、分配回路基板11に含まれるT分岐113b(
図2参照)を基準として、以下のように定めた座標系を用いる。すなわち、T分岐113bの入力導波路の導波路軸と平行な軸をx軸とし、分配回路基板11に含まれるT分岐113bの出力導波路の導波路軸と平行な軸をy軸とし、x軸及びy軸と直交する軸をz軸とする。そして、x軸の向きは、T分岐113bの入力導波路における電磁波の進行方向を正とするように定め、y軸及びz軸の向きは、右手系を構成するように定める。また、明細書においては、z軸正方向を「上」、z軸負方向を「下」と呼称する。また、導波路型スロットアレイアンテナ1をz軸正方向から見ることを「上面視」と呼称する。ただし、これらの呼称は、説明を簡潔に保つための便宜的なものに過ぎず、導波路型スロットアレイアンテナ1の配置は、これらの呼称による制約を受けない。このように定めた座標系において、上述した分配回路基板11のポスト壁導波路113aにおける電磁波の進行方向は、x軸正方向である。また、アンテナ回路基板12のポスト壁導波路123aにおける電磁波の進行方向は、x軸負方向である。
【0021】
〔分配回路基板の構成〕
導波路型スロットアレイアンテナ1が備える分配回路基板11の構成について、
図2を参照して、より具体的に説明する。
図2は、分配回路基板11を上面視した平面図である。
【0022】
第1の導体層111には、電磁波を入力するための入力開口111aが形成されている。本実施形態において、入力開口111aの形状は、図示した座標系においてx軸と平行な短辺とy軸に平行な長辺とを有する長方形である。入力開口111aを介して分配回路基板11に入力される電磁波を、以下、「第1入力波」とも記載する。
【0023】
第2の導体層112には、電磁波を出力するための出力開口群112aが形成されている。出力開口群112aは、図示した座標系においてy軸に沿って並んだ4個の出力開口112a1〜112a4により構成されている。本実施形態において、出力開口112a1〜112a4の形状は、図示した座標系においてx軸と平行な短辺とy軸に平行な長辺とを有する長方形である。出力開口112a1〜112a4を介して分配回路基板11から出力される電磁波を、以下、「第1出力波」とも記載する。
【0024】
第1の誘電体層113の内部には、ポスト壁導波路113aが形成されている。ポスト壁導波路113aは、第1の導体層111及び第2の導体層112を広壁とし、第1の誘電体層113の内部に形成されたポスト壁113pを狭壁とする導波路である。
【0025】
ポスト壁113pは、柵状に配置された複数の導体ポスト113p1,113p2,…の集合体である。導体ポスト113pi(i=1,2,…)は、その下端が第1の導体層111と短絡され、その上端が第2の導体層112と短絡された円柱状又は円筒状の導体である。本実施形態においては、第1の誘電体層113を貫通する貫通孔の壁面に形成された導体メッキを、導体ポスト113piとして利用する。互いに隣接する2つの導体ポストの間隔(例えば、導体ポスト113p1と導体ポスト113p2との間隔)は、ポスト壁導波路113aを伝播する電磁波の波長と比べて十分短く設定されている。このようなポスト壁113pを用いることにより、導体壁と同等の機能を有する狭壁を、導体壁よりも軽量に実現することができる。
【0026】
ポスト壁導波路113aは、1個のT分岐113bと、2個のY分岐113c1及び113c2とを含んでいる。T分岐113bは、入力開口111aを介して入力される第1入力波を2つの中間波に分岐する。第1のY分岐113c1は、これら2つの中間波の一方を、出力開口112a1〜112a2を介して出力される2つの第1出力波に分岐する。第2のY分岐113c2は、これら2つの中間波の他方を、出力開口112a3〜112a4を介して出力される2つの第1出力波に分岐する。
【0027】
ポスト壁113pは、(1)出力開口112a1の近傍において第1のY分岐113c1の一方の出力導波路を狭窄させるための1対の障壁113q1〜113q2、(2)出力開口112a2の近傍において第1のY分岐113c1の他方の出力導波路を狭窄させるための1対の障壁113q3〜113q4、(3)出力開口112a3の近傍において第2のY分岐113c2の一方の出力導波路を狭窄させるための1対の障壁113q5〜113q6、(4)出力開口112a4の近傍において第2のY分岐113c2の他方の出力導波路を狭窄させるための1対の障壁113q7〜113q8を有している。これらの障壁113q1〜113q8の機能については、参照する図面を代えて後述する。
【0028】
〔アンテナ回路基板の構成〕
導波路型スロットアレイアンテナ1が備えるアンテナ回路基板12の構成について、
図3を参照してより具体的に説明する。
図3は、アンテナ回路基板12を上面視した平面図である。
【0029】
第3の導体層121には、電磁波を入力するための入力開口群121aが形成されている。入力開口群121aは、図示した座標系においてy軸に沿って並んだ4個の入力開口121a1〜121a4により構成されている。入力開口121a1〜121a4の形状は、分配回路基板11の出力開口112a1〜112a4の形状と合同である。入力開口121a1〜121a4を介してアンテナ回路基板12に入力される電磁波を、以下、「第2入力波」とも記載する。
【0030】
第4の導体層122には、電磁波を放射するためのスロットアレイ122aが形成されている。スロットアレイ122aは、アレイ状に配置された複数(本実施形態においては48個)のスロット122a1〜122a48により構成されている。本実施形態において、スロット122a1〜122a48の形状は、図示した座標系においてy軸と平行な短辺とx軸に平行な長辺とを有する長方形である。なお、図面が煩雑になるのを避けるために、
図2においては、スロット122a7〜スロット122a47の符号を省略している。
【0031】
第2の誘電体層123の内部には、ポスト壁導波路123aが形成されている。ポスト壁導波路123aは、第3の導体層121及び第4の導体層122を広壁とし、第2の誘電体層123の内部に形成されたポスト壁123pを狭壁とする導波路である。
【0032】
ポスト壁123pは、柵状に配置された複数の導体ポスト123p1,123p2,…の集合体である。導体ポスト123pj(j=1,2,…)は、その下端が第3の導体層121と短絡され、その上端が第4の導体層122と短絡された円柱状又は円筒状の導体である。本実施形態においては、第2の誘電体層123を貫通する貫通孔の壁面に形成された導体メッキを、導体ポスト123pjとして利用する。互いに隣接する2つの導体ポストの間隔(例えば、導体ポスト123p1と導体ポスト123p2との間隔)は、ポスト壁導波路123aを伝播する電磁波の波長と比べて十分短く設定されている。このようなポスト壁123pを用いることにより、導体壁と同等の機能を有する狭壁を、導体壁よりも軽量に実現することができる。
【0033】
ポスト壁導波路123aは、4個のY分岐123b1〜123b4と、8個の出力導波路123c1〜123c8とを含んでいる。第1のY分岐123b1は、入力開口121a1を介して入力される第2入力波を2つの第2出力波に分岐する。第1の出力導波路123c1は、これら2つの第2出力波の一方を導波し、第2の出力導波路123c2は、これら2つの第2出力波の他方を導波する。また、第2のY分岐123b2は、入力開口121a2を介して入力される第2入力波を2つの第2出力波に分岐する。第3の出力導波路123c3は、これら2つの第2出力波の一方を導波し、第4の出力導波路123c4は、これら2つの第2出力波の他方を導波する。また、第3のY分岐123b3は、入力開口121a3を介して入力される第2入力波を2つの第2出力波に分岐する。第5の出力導波路123c5は、これら2つの第2出力波の一方を導波し、第6の出力導波路123c6は、これら2つの第2出力波の他方を導波する。また、第4のY分岐123b4は、入力開口121a4介して入力される第2入力波を2つの第2出力波に分岐する。第7の出力導波路123c7は、これら2つの第2出力波の一方を導波し、第8の出力導波路123c8は、これら2つの第2出力波の他方を導波する。そして、これらの出力導波路123c1〜123c8を導波された第2出力波は、スロットアレイ122aを介して放射される。
【0034】
ポスト壁123pは、(1)入力開口121a1の近傍において第1のY分岐123b1の入力導波路を狭窄させるための1対の障壁123q1〜123q2、(2)入力開口121a2の近傍において第2のY分岐123b2の入力導波路を狭窄させるための1対の障壁123q3〜123q4、(3)入力開口121a3の近傍において第3のY分岐123b3の入力導波路を狭窄させるための1対の障壁123q5〜123q6、(4)入力開口121a4の近傍において第4のY分岐123b4の入力導波路を狭窄させるための1対の障壁123q7〜123q8を有している。これらの障壁123q1〜123q8の機能については、参照する図面を代えて後述する。
【0035】
また、ポスト壁123pは、(1)第1の出力導波路123c1を蛇行させるための複数の障壁123r1〜123r6、(2)第2の出力導波路123c2を蛇行させるための複数の障壁123r7〜123r12、(3)第3の出力導波路123c3を蛇行させるための複数の障壁123r13〜123r18、(4)第4の出力導波路123c4を蛇行させるための複数の障壁123r19〜123r24、(5)第5の出力導波路123c5を蛇行させるための複数の障壁123r25〜123r30、(6)第6の出力導波路123c6を蛇行させるための複数の障壁123r31〜123r36、(7)第7の出力導波路123c7を蛇行させるための複数の障壁123r37〜123r42、(8)第8の出力導波路123c8を蛇行させるための複数の障壁123r43〜123r48を分枝として含んでいる。なお、図面が煩雑になるのを避けるために、
図2においては、障壁123r7〜123r47の符号を省略している。
【0036】
第1の出力導波路123c1において、障壁123r1〜123r6及びスロット122a1〜122a6は、以下のように配置されている。
【0037】
障壁123r1〜123r6の配置は、千鳥状配置である。より具体的に言うと、入力開口121a1に近い方から数えて奇数番目の障壁123r1,123r3,123r5は、第1の出力導波路123c1のy軸負方向側の側壁からy軸正方向に向かって延設されている。一方、入力開口121a1に近い方から数えて偶数番目の障壁123r2,123r4,123r6は、第1の出力導波路123c1のy軸正方向側の側壁からy軸負方向に向かって延設されている。障壁123r1〜123r6の各々の長さ(y軸に沿って測った長さ)は、第1の出力導波路123c1の幅の1/2よりも大きく、第1の出力導波路123c1の幅よりも小さい。出力導波路123c1は、これら6つの障壁123r1〜123r6によって、7つの区間に区画される。
【0038】
スロット122a1〜122a6の配置は、障壁123r1〜123r6の配置と相補的な千鳥状配置である。より具体的に言うと、スロット122a1は、障壁123r1により区画された2つの区間の境界を跨ぐように、かつ、障壁123r1に重ならないように配置されている。スロット122a2は、障壁123r2により区画された2つの区間の境界を跨ぐように、かつ、障壁123r2に重ならないように配置されている。スロット122a3は、障壁123r3により区画された2つの区間の境界を跨ぐように、かつ、障壁123r3に重ならないように配置されている。スロット122a4は、障壁123r4により区画された2つの区間の境界を跨ぐように、かつ、障壁123r4に重ならないように配置されている。スロット122a5は、障壁123r5により区画された2つの区間の境界を跨ぐように、かつ、障壁123r5に重ならないように配置されている。スロット122a6は、障壁123r6により区画された2つの区間の境界を跨ぐように、かつ、障壁123r6に重ならないように配置されている。
【0039】
なお、障壁123r1〜123r6及びスロット122a1〜122a6を配置する周期は、隣接する2つのスロット(例えば、スロット122a1とスロット122a2)について、一方のスロットにて生じる反射波と他方のスロットにて生じる反射波とが逆位相になるように決める。これにより、スロット122a1〜122a6にて生じる反射波を最小化することができる。
【0040】
障壁123r1〜123r6及びスロット122a1〜122a6を、以上のように配置することで、第1の出力導波路123c1を伝播する電磁波を効率的にスロット122a1〜122a6から放射することができる。(1)第2の出力導波路123c2における障壁123r7〜123r12及びスロット122a7〜122a12の配置、(2)第3の出力導波路123c3における障壁123r13〜123r18及びスロット122a13〜122a18の配置、(3)第4の出力導波路123c4における障壁123r19〜123r24及びスロット122a19〜122a24の配置、(4)第5の出力導波路123c5における障壁123r25〜123r30及びスロット122a25〜122a30の配置、(5)第6の出力導波路123c6における障壁123r31〜123r36及びスロット122a31〜122a36の配置、(6)第7の出力導波路123c7における障壁123r37〜123r42及びスロット122a37〜122a42の配置、並びに、(7)第8の出力導波路123c8における障壁123r43〜123r48及びスロット122a43〜122a48の配置も、第1の出力導波路123c1における障壁123r1〜123r6及びスロット122a1〜122a6の配置と同様である。
【0041】
〔接続部の構成〕
導波路型スロットアレイアンテナ1の接続部の構成について、
図4を参照して具体的に説明する。
図4において、(a)は、導波路型スロットアレイアンテナ1の接続部の斜視図であり、(b)は、導波路型スロットアレイアンテナ1の接続部の断面図である。
【0042】
導波路型スロットアレイアンテナ1においては、分配回路基板11及びアンテナ回路基板12が、(1)分配回路基板11の第2の導体層112とアンテナ回路基板12の第3の導体層121とが互いに対向するように、かつ、(2)導波路型スロットアレイアンテナ1を上面視したときに、第2の導体層112の出力開口112a1と第3の導体層121の入力開口121a1とが互いに重なり合うように配置されている。そして、分配回路基板11の第2の導体層112とアンテナ回路基板12の第3の導体層121とを接合する接合導体131が、第2の導体層112の出力開口112a1及び第3の導体層121の入力開口121a1を取り囲んでいる。このため、出力開口112a1を介して分配回路基板11から出力された電磁波は、分配回路基板11とアンテナ回路基板12との隙間において漏洩することなく、入力開口121a1を介してアンテナ回路基板12に入力される。
【0043】
なお、出力開口112a1及び入力開口121a1の内部を含めて、接合導体131に取り囲まれた空間には、空気が充填されていてもよいし、空気以外の誘電体材料が充填されていてもよい。接合導体131に取り囲まれた空間に充填する誘電体材料としては、第1の誘電体層113及び第2の誘電体層123と誘電率が等しい又は略等しい誘電体材料を用いることが好ましい。これにより、後述する2つの共振器113d1,123d1により構成されるバンドパスフィルタの透過帯域幅を広げることができる。
【0044】
また、導波路型スロットアレイアンテナ1においては、分配回路基板11のポスト壁113pが、出力開口112a1の近傍においてポスト壁導波路113aを狭窄させるための1対の障壁113q1〜113q2を含んでいる。このため、分配回路基板11のポスト壁導波路113aにおいては、ポスト壁113pと障壁113q1〜113q2とに取り囲まれた、出力開口112a1近傍の領域が共振器113d1として機能する。同様に、アンテナ回路基板12のポスト壁123pが、入力開口121a1の近傍においてポスト壁導波路123aを狭窄させるための1対の障壁123q1〜
123q2を含んでいる。このため、アンテナ回路基板12のポスト壁導波路123aにおいては、ポスト壁123pと障壁123q1〜123q2とに取り囲まれた、入力開口121a1近傍の領域が共振器123d1として機能する。そして、これら2つの共振器113d1,123d1は、周波数が特定の帯域に属する電磁波を選択的に透過するバンドパスフィルタを構成する。
【0045】
これら2つの共振器113d1,123d1により構成されるバンドパスフィルタの透過帯域は、分配回路基板11のポスト壁113pに含まれる障壁113q1〜113q2、及び、アンテナ回路基板12のポスト壁123pに含まれる障壁123q1〜123q2の長さ(y軸に沿って測った長さ)及び位置を変化させることによって調整することができる。例えば、共振器113d1,123d1により構成されるバンドパスフィルタの透過帯域が55GHz±2.5GHzとなるように、障壁113q1〜113q2,123q1〜123q2の長さ(y軸に沿って測った長さ)及び位置を設定した場合、導波路型スロットアレイアンテナ1から放射される電磁波の周波数特性は、
図5に示すグラフのようになる。
【0046】
〔第1の変形例〕
導波路型スロットアレイアンテナ1の第1の変形例について、
図6を参照して説明する。
図6は、本変形例に係る導波路型スロットアレイアンテナ1Aの分解斜視図である。
【0047】
本変形例に係る導波路型スロットアレイアンテナ1Aは、
図1に示す導波路型スロットアレイアンテナ1から、第3の導体層121を省略したものである。本変形例に係る導波路型スロットアレイアンテナ1Aにおいて、分配回路基板11は、第1の誘電体層113と、第1の誘電体層113の下面を覆う第1の導体層111と、第1の誘電体層113の上面を覆う第2の導体層112とにより構成されている。また、アンテナ回路基板12は、第2の誘電体層123と、第2の誘電体層123の下面を覆う第2の導体層112と、第2の誘電体層123の上面を覆う第4の導体層122とにより構成されている。すなわち、分配回路基板11とアンテナ回路基板12とは、接合層13を介さずに積層されており、分配回路基板11を構成する第2の導体層112がアンテナ回路基板12を構成する第3の導体層121の機能を兼ねている。
【0048】
本変形例によれば、導波路型スロットアレイアンテナ1と同等の機能を有する導波路型スロットアレイアンテナ1Aを、
図1に示す導波路型スロットアレイアンテナ1よりも薄型に実現することができる。
【0049】
〔第2の変形例〕
導波路型スロットアレイアンテナ1の第2の変形例について、
図7及び
図8を参照して説明する。
図7は、本変形例に係る導波路型スロットアレイアンテナ1Bの分解斜視図である。
図8は、本変形例に係る導波路型スロットアレイアンテナ1Bの断面図である。
【0050】
本変形例に係る導波路型スロットアレイアンテナ1Bは、
図1に示す導波路型スロットアレイアンテナ1に、マイクロストリップ線路14を追加したものである。マイクロストリップ線路14は、第1の導体層111に上面を覆われる第3の誘電体層141と、第3の誘電体層141の下面に形成された第5の導体層142によって構成されている。第3の誘電体層141の材料としては、例えば、石英ガラス等のガラスを用いることができる。また、第5の導体層142の材料としては、例えば、銅等の金属を用いることができる。
【0051】
第3の誘電体層141の内部には、導体ポスト141p1が形成されている。この導体ポスト141p1は、その上端及び下端が第3の誘電体層141の上面及び下面に至るスルービアである。導体ポスト141p1の上端は、第3の誘電体層141の上面に形成されたランド141p2に接続されている。第1の誘電体層113の内部にも、導体ポスト141p3が形成されている。この導体ポスト141p3は、その下端が第1の誘電体層113の下面に至るブラインドビアであり、T分岐113bの入力導波路内に位置する。導体ポスト141p3の下端は、ランド141p2を介して導体ポスト141p1に接続されている。導体ポスト141p1、ランド141p2、及び導体ポスト141p3は、分配回路基板11に電磁波を入力するための給電ピン141pを構成する。なお、ランド141p2は、第1の導体層111の入力開口111aの内部に形成されており、給電ピン141pは、第1の導体層111から絶縁されている。
【0052】
第5の導体層142は、第3の誘電体層141の下面にプリントされた導体パターンであり、信号ライン142a、信号パッド142b、及び接地パッド142c1〜c2を含んでいる。信号ライン142aは、x軸負方向側の端部が上述した給電ピン141pの下端に接続された帯状導体である。信号パッド142bは、1辺が信号ライン142aのx軸正方向側の端部に接続された正方形の面状導体である。接地パッド142c1は、1辺が信号パッド142bのy軸正方向側の辺と接触せずに対向するように配置された正方形の面状導体である。接地パッド142c2は、1辺が信号パッド142bのy軸負方向側の辺と接触せずに対向するように配置された正方形の面状導体である。接地パッド142c1〜142c2は、それぞれ、第3の誘電体層141の内部に形成された導体ポスト141q1〜141q2を介して第1の導体層111と短絡されている。
【0053】
本変形例に係る導波路型スロットアレイアンテナ1Bには、集積回路5を接続することができる。より具体的に言うと、集積回路5の信号端子5bを、半田バンプ等を用いて導波路型スロットアレイアンテナ1Bの信号パッド142bに接続すると共に、集積回路5の接地端子5c1〜5c2を、半田バンプ等を用いて導波路型スロットアレイアンテナ1Bの接地パッド142c1〜142c2に接続することができる。これにより、集積回路5にて生成された高周波信号を、寄生インダクタンスによる信号反射を生じさせることなく、導波路型スロットアレイアンテナ1Bに供給することが可能になる。
【0054】
導波路型スロットアレイアンテナ1Bにおいて、集積回路5から出力された高周波信号は、TEMモードの電磁波としてマイクロストリップ線路14を伝送された後、給電ピン141pにおいてTEモードの電磁波に変換され、分配回路基板11のポスト壁導波路113aに入力される。この電磁波は、分配回路基板11のポスト壁導波路113a及びアンテナ回路基板12のポスト壁導波路123aを伝播した後、スロットアレイ122aから放射される。
【0055】
〔更なる変形例〕
なお、本実施形態においては、分配回路基板11の出力開口群112a及びアンテナ回路基板12の入力開口群121aを構成する開口の個数が4個である態様を例示したが、本発明は、この態様に限定されない。すなわち、分配回路基板11の出力開口群112a及びアンテナ回路基板12の入力開口群121aを構成する開口の個数は任意である。
【0056】
また、本実施形態においては、分配回路基板11のポスト壁導波路113aが1つのT分岐113bと2つのY分岐113c1〜113c2とにより構成される態様を例示したが、本発明は、この態様に限定されない。すなわち、分配回路基板11のポスト壁導波路113aを構成する分岐の形状、分岐の数、分岐の順序は任意である。例えば、分配回路基板11のポスト壁導波路113aは、1つ以上のY分岐により構成されていてもよいし、1つ以上のT分岐により構成されていてもよいし、1つ以上のT分岐と1つ以上のY分岐との組み合わせにより構成されていてもよい。
【0057】
また、本実施形態においては、アンテナ回路基板12に1段のY分岐123b1〜123b4を設け、出力導波路群123cを構成する出力導波路の個数を、入力開口群121aを構成する入力開口の個数の2倍とする態様を例示したが、本発明は、この態様に限定されない。すなわち、アンテナ回路基板12にY分岐を設けず、出力導波路群123cを構成する出力導波路の個数を、入力開口群121aを構成する入力開口の個数と一致させてもよい。また、アンテナ回路基板12にN段(Nは2以上の自然数)のY分岐を設け、出力導波路群123cを構成する出力導波路の個数を、入力開口群121aを構成する入力開口の個数の2
N倍としてもよい。
【0058】
また、本実施形態においては、分配回路基板11とアンテナ回路基板12との接続部に設ける共振器の段数を2段とする態様を例示したが、本発明は、この態様に限定されない。すなわち、分配回路基板11とアンテナ回路基板12との接続部に設ける共振器の段数は任意である。また、本実施形態においては、分配回路基板11側に設ける共振器の段数とアンテナ回路基板12の段数とが一致する(共に1段)態様を例示したが、本発明は、この態様に例示されない。すなわち、分配回路基板11側に設ける共振器の段数とアンテナ回路基板12の段数とは、異なっていてもよい。例えば、分配回路基板11側に1段の共振器を設け、アンテナ回路基板12側に2段の共振器を設ける態様も実現可能である。
【0059】
〔まとめ〕
本発明の一態様に係る導波路型スロットアレイアンテナ(1,1A,1B)は、入力開口(111a)を介して入力された電磁波を分岐する第1の導波路(113a)が形成された第1の基板(11)と、上記第1の導波路(113a)にて分岐された電磁波をスロットアレイ(122a)に導く第2の導波路(123a)が形成された第2の基板(12)と、を備えており、上記第1の基板(11)と上記第2の基板(12)とは、上記第1の導波路(113a)の少なくとも一部と上記第2の導波路(123a)の少なくとも一部とが互いに重なり合うように接合されている、ことを特徴とする。
【0060】
上記の構成によれば、上記導波路型スロットアレイアンテナの平面視サイズを、上記第1の導波路と同等の分岐導波路を有する従来の導波路型スロットアレイアンテナの平面視サイズよりも小さくすることができる。
【0061】
本発明の一態様に係る導波路型スロットアレイアンテナ(1,1A,1B)において、上記第1の基板(11)と上記第2の基板(12)とは、上記第1の導波路(113a)における電磁波の進行方向と上記第2の導波路(123a)における電磁波の進行方向とが逆方向になるように接合されている、ことが好ましい。
【0062】
上記の構成によれば、上記導波路型スロットアレイアンテナの平面視サイズを更に小さくすることができる。
【0063】
本発明の一態様に係る導波路型スロットアレイアンテナ(1,1A,1B)においては、上記第1の導波路(113a)及び上記第2の導波路(123a)の一方又は両方に共振器(113d1〜113d4,123d1〜123d4)が形成されている、ことが好ましい。
【0064】
上記の構成によれば、上記導波路型スロットアレイアンテナにバンドパスフィルタ機能を持たせることができる。
【0065】
本発明の一態様に係る導波路型スロットアレイアンテナ(1)において、上記第1の基板(11)は、上記第1の導波路(113a)が形成された第1の誘電体層(113)と、上記第1の誘電体層(113)の下面を覆う、上記入力開口(111a)が形成された第1の導体層(111)と、上記第1の誘電体層(113)の上面を覆う、出力開口群(112a)が形成された第2の導体層(112)と、により構成されており、上記第1の導波路(113a)は、上記入力開口(111a)を介して入力された電磁波を上記出力開口群(112a)に導くものであり、上記第2の基板(12)は、上記第2の導波路(123a)が形成された第2の誘電体層(123)と、上記第2の誘電体層(123)の下面を覆う、入力開口群(121a)が形成された第3の導体層(121)と、上記第2の誘電体層(123)の上面を覆う、上記スロットアレイ(122a)が形成された第4の導体層(122)と、により構成されており、上記第2の導波路(123a)は、上記入力開口群(121a)を介して入力された電磁波を上記スロットアレイ(122a)に導くものであり、上記第2の導体層(112)と上記第3の導体層(121)とは、上記出力開口群(112a)を構成する各出力開口(112a1〜112a4)と上記入力開口群(121a)を構成する各入力開口(121a1〜121a4)とが互いに重なり合うように接合されている、ことが好ましい。
【0066】
上記の構成によれば、上記導波路型スロットアレイアンテナを薄型に実現することができる。
【0067】
本発明の一態様に係る導波路型スロットアレイアンテナ(1)において、上記第2の導体層(112)と上記第3の導体層(121)とは、上記出力開口群(112a)を構成する各出力開口(112a1〜112a4)と、上記入力開口群(121a)を構成する入力開口(121a1〜121a4)であって、該出力開口(112a1〜112a4)と重なり合う入力開口(121a1〜121a4)とを取り囲む接続導体(131〜134)を用いて接続されている、ことが好ましい。
【0068】
上記の構成によれば、上記第1の基板と上記第2の基板との間において生じ得る電磁波の漏洩を抑制することができる。
【0069】
本発明の一態様に係る導波路型スロットアレイアンテナ(1)において、上記接続導体(131〜134)に取り囲まれた空間には、誘電体材料が充填されている、ことが好ましい。
【0070】
上記の構成によれば、上記第1の導波路及び上記第2の導波路の一方又は両方に形成された共振器により構成されるバンドパスフィルタの透過帯域幅を広げることができる。
【0071】
本発明の一態様に係る導波路型スロットアレイアンテナ(1A)において、上記第1の基板(11)は、上記第1の導波路(113a)が形成された第1の誘電体層(113)と、上記第1の誘電体層(113)の下面を覆う、上記入力開口(111a)が形成された第1の導体層(111)と、上記第1の誘電体層(113)の上面を覆う、開口群が形成された第2の導体層(112)と、により構成されており、上記第1の導波路(113a)は、上記入力開口(111a)を介して入力された電磁波を上記開口群に導くものであり、上記第2の基板(12)は、上記第2の導波路(123a)が形成された第2の誘電体層(123)と、上記第2の誘電体層(123)の下面を覆う上記第2の導体層(112)と、上記第2の誘電体層(123)の上面を覆う、上記スロットアレイ(122a)が形成された第4の導体層(122)と、により構成されており、上記第2の導波路(123a)は、上記開口群を介して入力された電磁波を上記スロットアレイ(122a)に導くものである、ことが好ましい。
【0072】
上記の構成によれば、上記導波路型スロットアレイアンテナを更に薄型に実現することができる。
【0073】
本発明の一態様に係る導波路型スロットアレイアンテナ(1B)は、上記第1の導体層(111)に上面を覆われた第3の誘電体層(141)と、上記第3の誘電体層(141)の下面に形成された信号ラインであって、上記第3の誘電体層(141)を貫通し、上記入力開口(111a)を介して上記第1の誘電体層(113)の内部に至る給電ピン(141p)に接続された信号ライン(142a)と、により構成されたマイクロストリップ線路(14)を更に備えている、ことが好ましい。
【0074】
上記の構成によれば、上記導波路型スロットアレイアンテナに集積回路を接続することが可能になる。
【0075】
本発明の一態様に係る導波路型スロットアレイアンテナ(1,1A,1B)において、上記第1の誘電体層(113)及び上記第2の誘電体層(123)の一方又は両方は、石英ガラスにより構成されている、ことが好ましい。
【0076】
上記の構成によれば、上記導波路型スロットアレイアンテナの誘電損失を小さく抑えることができる。
【0077】
本発明の一態様に係る導波路型スロットアレイアンテナ(1,1A,1B)において、上記第1の導波路(113a)及び上記第2の導波路(123a)の一方又は両方は、ポスト壁(113p,123p)を狭壁とするポスト壁導波路である、ことが好ましい。
【0078】
上記の構成によれば、上記導波路型スロットアレイアンテナを軽量に実現することができる。
【0079】
〔付記事項〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した実施形態及びその変形例として開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。