(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記シリコーンが、アミノシリコーン、ペンダント四級アンモニウムシリコーン、末端四級アンモニウムシリコーン、アミノポリアルキレンオキシドシリコーン、四級アンモニウムポリアルキレンオキシドシリコーン、アミノモルホリノシリコーン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
前記非イオン性乳化剤が、直鎖構造又は分枝鎖構造のいずれかにある、8〜18個の炭素を含む脂肪族アルコールと、2〜35モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
前記高融点脂肪族化合物が脂肪族アルコールを含み、前記泡が0〜50:50の脂肪族アルコールとシリコーンとの付着重量比を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、明確に請求する「特許請求の範囲」をもって結論とするが、本発明は、以下の記載からよりよく理解されるものと考えられる。
【0008】
本明細書で使用するとき、「a」及び「an」などの冠詞は、「特許請求の範囲」に使用するとき、請求又は記載されているもののうちの1種類以上を意味するものと理解される。
【0009】
本明細書で使用するとき、「含む」とは、最終結果に影響を及ぼさない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語には、「〜からなる」及び「〜から本質的になる」という用語が包含される。
【0010】
本明細書で使用するとき、「混合物」は、材料の単純な組み合わせと、結果としてそのような組み合わせから得られる場合がある任意の化合物とを含むことを意味する。
【0011】
本明細書で使用するとき、「分子量」又は「M.Wt.」は、特に記述のない限り、重量平均分子量を指す。
【0012】
本明細書で使用するとき、用語「含む(include、includes、及びincluding)」は非限定的であることを意味し、それぞれ「含む(comprise、comprises、及びcomprising)」を意味すると理解される。
【0013】
本明細書で使用するとき、「ナノエマルジョン」という用語は、約1nm〜約100nmの範囲の平均粒径を有する水中油型(o/w)エマルジョンを意味する。本明細書で示される粒径は、動的光散乱によって測定されるz平均である。本明細書に記載されるナノエマルジョンは、以下の方法によって調製され得る:(1)エマルジョンの液滴直径を機械的に破壊する方法、(2)エマルジョンを自然に形成させる方法(文献ではマイクロエマルジョンと称される場合もある)、及び(3)本明細書に記載される標的範囲内の平均粒径を得るためにエマルジョン重合を使用する方法。
【0014】
全ての百分率、部及び比率は、特に指定されない限り、本発明の組成物の総重量を基準とする。全てのこのような重量は、提示された成分に関する場合、活性成分の濃度に基づき、したがって市販材料に含まれる場合のあるキャリア又は副生成物を含まない。
【0015】
特に明記しない限り、成分又は組成物の濃度は全て、当該成分又は組成物の活性部分に関するものであり、かかる成分又は組成物の市販の供給源中に存在し得る不純物、例えば、残留溶剤又は副生成物は除外される。
【0016】
本明細書の全体を通して記載される全ての最大数値限定は、それよりも小さい全ての数値限定を、かかるより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように包含するものと理解すべきである。本明細書全体を通して与えられる全ての最小数値限定は、それよりも高い全ての数値限定を、かかるより高い数値限定があたかも本明細書に明示的に記載されているかのように含むことになる。本明細書全体を通して与えられる全ての数値範囲は、かかるより広い数値範囲内に含まれるより狭い全ての数値範囲を、かかるより狭い数値範囲があたかも全て本明細書に明示的に記載されているかのように含むことになる。
【0017】
本明細書に記載される毛髪をコンディショニングする方法は、(a)ヘアケア組成物を準備するステップと、(b)ハイドロフルオロプロペンを噴射剤としてヘアケア組成物に添加して、加圧ヘアケア組成物を作製するステップと、を含む。ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物は、以下を含むことができる。
【0018】
A.シリコーン付着純度
毛髪を処理する方法は、本明細書に記載の加圧ヘアケア組成物を泡の投与量でエアロゾルディスペンサから分配するステップを含む。泡は、ワックス及び疎水性コンディショニング剤を含まない清浄シャンプーであらかじめ洗浄しておいた毛髪に泡を塗布し、泡を毛髪から洗い流し、毛髪を乾燥させた後に、約40%〜約100%、又は約50%〜約100%、又は約55%〜約100%、又は60%〜約100%、又は約65%〜約100%、又は約70%〜約100%、又は約80%〜約100%のシリコーン付着純度を含んでよい。泡は、ワックス及び疎水性コンディショニング剤を含まない清浄シャンプーであらかじめ洗浄しておいた毛髪に泡を塗布し、泡を毛髪から洗い流し、毛髪を乾燥させた後に、約50%〜約90%、又は約55%〜約85%、又は約60%〜約80%のシリコーン付着純度を含んでよい。泡は、ワックス及び疎水性コンディショニング剤を含まない清浄シャンプーであらかじめ洗浄しておいた母集団毛髪に泡を塗布し、泡を毛髪から洗い流し、毛髪を乾燥させた後に、約50%〜約100%、又は約55%〜約100%、又は約60%〜約100%、又は65%〜約100%、又は約68%〜約99%、又は約75%〜約95%のシリコーン付着純度を含んでよい。
【0019】
シリコーン付着純度は、毛髪重量当たりの付着したシリコーンと毛髪重量当たりの他の成分の総付着量との比率によって決定される。シリコーンは、毛髪を抽出又は消化し、その後、総ケイ素についてICPなどの定量元素手法を用いて分析し、シリコーン中のケイ素重量%に基づいてシリコーンに変換することで決定される。総付着量は、別個の付着測定の合計、又は総付着量の単回包括的測定によって決定され得る。別個の付着測定としては、脂肪族アルコール、EGDS、四級化剤及びシリコーンが挙げられ得るが、これらに限定されない。典型的には、これらの測定は、毛髪を抽出し、次に、対象とする成分をクロマトグラフィによって分離し、試験溶液濃度に基づく外部較正によって定量化することを含む。総付着量の単回包括的測定は、重量測定である。毛髪を完全に抽出し、溶媒の蒸発後、抽出物中に溶解している残留物の重量を測定することによって、残留物を判定する。この残留物は、付着した成分と、自然に存在する毛髪から抽出可能な化合物(主に脂質)の両方を含有する。自然に存在する抽出可能な化合物を定量化し、合計から差し引く。これらには、脂肪酸、スクアレン、コレステロール、セラミド、ワックスエステル、トリグリセリド、及びステロールエステルが含まれる。定量化の方法は、付着測定と同様である。付着純度の他の裏付けとなる証拠としては、毛髪表面の分光学的又は局所分布的マッピングを挙げることができる。
【0020】
B.シリコーンと脂肪族アルコールとの付着重量比
泡は、(1)ワックス及び疎水性コンディショニング剤を含まない清浄シャンプーであらかじめ洗浄しておいた毛髪に泡を塗布し、(2)泡を毛髪から洗い流し、(3)毛髪を乾燥させた後に、約50:50〜約100:0、又は約55:45〜約100:0、又は約60:40〜約100:0、又は約65:35〜約100:0、又は約70:30〜約100:0、又は約55:45〜約95:5、又は約60:40〜約90:10、又は約65:35〜約85:15、又は約70:30〜約80:20のシリコーンと脂肪族アルコールとの付着重量比を含んでよい。
【0021】
泡は、(1)ワックス及び疎水性コンディショニング剤を含まない清浄シャンプーであらかじめ洗浄しておいた毛髪に泡を塗布し、(2)泡を毛髪から洗い流し、(3)毛髪を乾燥させた後に、約0〜約50:50、又は約0〜約45:55、又は約0〜約40:60、又は約0〜約35:65、又は約0〜約30:70、又は約0〜約33:67のシリコーンと脂肪族アルコールとの重量比を含んでよい。泡は、(1)ワックス及び疎水性コンディショニング剤を含まない清浄シャンプーであらかじめ洗浄しておいた毛髪に泡を塗布し、(2)泡を毛髪から洗い流し、(3)毛髪を乾燥させた後に、約5:95〜約45:55、又は約10:90〜約40:60、又は約15:85〜約35:65、又は約20:80〜約30:70のシリコーンと脂肪族アルコールとの付着重量比を含んでよい。
【0022】
毛髪上に付着したシリコーンの重量は、毛髪を消化し、その後、総ケイ素についてICPなどの定量元素手法を用いて分析し、シリコーン中のケイ素の%に基づいて、シリコーンのμg数/毛髪のg数(ppm)に変換することで決定することができる。
【0023】
毛髪上に付着した脂肪族アルコールの重量は、抽出後、キャピラリガスクロマトグラフィによって定量化することによって決定することができる。得られたピークを積分し、内部標準モードを使用して、脂肪族アルコールのμg数/毛髪のg数(ppm)を計算する。
【0024】
脂肪族アルコールの付着は、0ppm以上かつ1000ppm未満、又は0ppm以上950ppm未満、又は0ppm以上900ppm未満、又は0ppm以上かつ850ppm未満、又は0ppm以上かつ800ppm未満、又は0ppm以上かつ750ppm未満、又は0ppm以上かつ700ppm未満、又は0ppm以上かつ700ppm未満、又は0ppm以上かつ650ppm未満であってもよい。
【0025】
C.シリコーン
ヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約18重量%、又は約3重量%〜約18重量%、又は約4重量%〜約16重量%、又は約5重量%〜約14重量%、又は約6重量%〜約12重量%、又は約6重量%〜約10重量%、又は約3重量%〜約8重量%、又は約4重量%〜約7重量%の1種類以上のシリコーンを含んでいてもよい。
【0026】
加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約17重量%、又は約4重量%〜約15重量%、又は約5重量%〜約13重量%、又は約6重量%〜約11重量%、又は約6重量%〜約10重量%、又は約3重量%〜約8重量%、又は約4重量%〜約7重量%の1種類以上のシリコーンを含んでいてもよい。
【0027】
ヘアケア組成物中の1種類以上のシリコーンの粒径は、約1nm〜約100nm、又は約5nm〜約80nm、又は約10nm〜約60nm、又は約12nm〜約50nmであってもよい。あるいは、ヘアケア組成物中の1種類以上のシリコーンの粒径は、約1nm〜約500nm、又は約5nm〜約300nm、又は約8nm〜約200nm、又は約10nm〜約100nmであってもよい。
【0028】
1種類以上のシリコーンの粒径は、測定角度173°と、1種類以上のシリコーンの屈折率とを使用する動的光散乱(DLS)によって測定することができる。He−Neレーザー633nmを使用するMalvern Zetasizer Nano ZEN3600システムを、25℃での測定に使用することができる。各サンプルについて、3回の粒径測定を行い、Z平均値を粒径として報告する。
【0029】
1種類以上のシリコーンは、ナノエマルジョンの形態であり得る。本明細書で定義されるナノエマルジョンは、粒径が100nm未満であるエマルジョンである。ナノエマルジョンは、皮膚及び/又は毛髪への塗布に好適な任意のシリコーンを含み得る。ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物中の全シリコーンの約25%〜約100%は、ナノエマルジョンの形態であってもよく、あるいはヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物中の全シリコーンの約50%〜約100%は、ナノエマルジョンの形態であってもよく、あるいはヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物中の全シリコーンの約75%〜約100%は、ナノエマルジョンの形態であってもよい。
【0030】
1種類以上のシリコーンは、分子構造中に、Si−OH(ジメチコノール中に存在)、一級アミン、二級アミン、三級アミン、及び四級アンモニウム塩などの極性官能基を含み得る。1種類以上のシリコーンは、アミノシリコーン、ペンダント四級アンモニウムシリコーン、末端四級アンモニウムシリコーン、アミノポリアルキレンオキシドシリコーン、四級アンモニウムポリアルキレンオキシドシリコーン、及びアミノモルホリノシリコーンからなる群から選択され得る。
【0031】
1種類以上のシリコーンは、式(I)に対応する1種類以上のアミノシリコーンを含むことができる。
R’
aG
3−a−Si(OSiG
2)
n−(OSiG
bR’
2−b)
m−O−SiG
3−a−R’
a (I)
式中:
Gは、水素原子、フェニル基、OH基、及びC
1〜C
8アルキル基、例えばメチルから選択され、
aは、0〜3の範囲の整数であり、又は、aは0であり、
bは、0及び1から選択され、又は、bは1であり、
m及びnは、合計(n+m)が、例えば50〜150などの、例えば1〜2000の範囲となり得るような数であり、nは、例えば49〜149などの、例えば0〜1999の範囲の数から選択することができ、mは、例えば1〜10などの、例えば1〜2000の範囲の数から選択することができ、
R’は、式−C
qH
2qLの一価基であり、式中、qは、2〜8の数であり、Lは、任意に四級化された、以下の群から選択されるアミン基である:
−NR’’−CH
2−CH
2−N’(R
1)
2、
−N(R’’)
2、
−N
+(R’’)
3A
−、
−N
+H(R’’)
2A
−、
−N
+H(R’’)
2A
−、及び
−N(R’’)−CH
2−CH
2−N
+R’’H
2A
−、
(ここで、R’’は、水素原子、フェニル基、ベンジル基、及び、例えば、1〜20個の炭素原子を含むアルキル基などの飽和一価炭化水素系基から選択することができ、A
−は、例えば、フッ化物、塩化物、臭化物、及びヨウ化物などのハロゲン化物イオンから選択される)。
【0032】
1種以上のシリコーンは、式(1)に相当するものを含んでよく、式中、a=0、G=メチル、m及びnは、合計(n+m)が、例えば50〜150などの、例えば1〜2000の範囲となり得るような数であり、このとき、nは、例えば49〜149などの、0〜1999の範囲の数から例えば選択でき、mは、例えば1〜10などの、例えば1〜2000の範囲の数から選択でき、Lは、−N(CH
3)
2又は−NH
2、あるいは−NH
2である。
【0033】
1種類以上のシリコーンは、式(II)のペンダント四級アンモニウムシリコーンを含むことができる。
【0034】
【化1】
式中:
R
5は、1〜18個の炭素原子を含む一価炭化水素系基、例えばC
1〜C
18アルキル基及びC
2〜C
18アルケニル基、例えばメチルから選択され、
R
6は、二価炭化水素系基、例えば、二価C
1〜C
18アルキレン基及び二価C
1〜C
18アルキレンオキシ基、例えばC
1〜C
8アルキレンオキシ基から選択され、このときR
6は、SiC結合によってSiに結合され、
Q
−は、例えば、ハロゲン化物イオン、例えば塩化物、及び有機酸塩(例えば酢酸塩)から選択され得るアニオンであり、
rは、2〜20、例えば2〜8の範囲の平均統計値であり、
sは、20〜200、例えば20〜50の範囲の平均統計値である。
【0035】
かかるアミノシリコーンは、米国特許第4,185,087号により詳細に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0036】
この種に含まれるシリコーンは、Union Carbide社から「Ucar Silicone ALE56」の名称で販売されるシリコーンである。
【0037】
1種類以上のシリコーンの更なる例としては、式(III)の四級アンモニウムシリコーンが挙げられる。
【0038】
【化2】
式中:
基R
7は、同一であっても異なっていてもよく、各々が1〜18個の炭素原子を含む一価炭化水素系基、例えばC
1〜C
18アルキル基、例えばメチル、C
2〜C
18アルケニル基、及び5又は6個の炭素原子を含む環から選択され、
R
6は、二価炭化水素系基、例えば二価C
1〜C
18アルキレン基及び二価C
1〜C
18アルキレンオキシ、例えばC
1〜C
8、SiC結合によってSiと結合する基から選択され、
R
8は、同一であっても異なっていてもよく、水素原子、1〜18個の炭素原子を含む一価炭化水素系基、特にC
1〜C
18アルキル基、C
2〜C
18アルケニル基、又は基−R
6−NHCOR
7を表し、
X
−は、ハロゲン化物イオン、特に塩化物、又は有機酸塩(酢酸塩など)などのアニオンであり、
rは、2〜200、特に5〜100の平均統計値を表す。
【0039】
かかるシリコーンは、例えば、欧州特許出願公開第0530974(A)号に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0040】
この種に含まれるシリコーンは、Goldschmidt社からAbil Quat 3270、Abil Quat 3272、及びAbil Quat 3474の名称で販売されるシリコーンであってもよい。
【0041】
1種類以上のシリコーンの更なる例としては、四級窒素基が、ポリシロキサン骨格中、末端、又はその両方に位置する、四級アンモニウム及びポリアルキレンオキシドシリコーンが挙げられる。
【0042】
かかるシリコーンは、国際公開第2002/010257号に記載されており、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0043】
この種に含まれるシリコーンは、Momentive社からSilsoft Q(商標)の名称で販売されるシリコーンを含む。
【0044】
1種類以上のシリコーンは、式(IV)のモルホリノ基を有するアミノ官能性シリコーンを含んでいてもよい。
【0045】
【化3】
式中、
Aは、−O−を介して結合される構造ユニット(I)、(II)、若しくは(III)、
【0046】
【化4】
又は、式(I)、(II)、若しくは(III)の構造ユニットを含む−O−を介して結合されるオリゴマー若しくはポリマー残基、又は、構造ユニット(III)に連結している酸素原子の半分を示し、又は、−OHを示し、
*は、構造ユニット(I)、(II)、若しくは(III)のうち1つへの結合を示し、又は、末端基B(Si結合)若しくはD(O結合)を示し、
Bは、−OH、−O−Si(CH
3)
3、−O−Si(CH
3)
2OH、−O−Si(CH
3)
2OCH
3基を示し、
Dは、−H、−Si(CH
3)
3、−Si(CH
3)
2OH、−Si(CH
3)
2OCH
3基を示し、
a、b、及びcは、0〜1000の整数を示し、ただしa+b+c>0であり、
m、n、及びoは、1〜1000の整数を示す。
【0047】
この種のアミノ官能性シリコーンは、INCI名:アモジメチコン/モルホリノメチルシルセスキオキサンコポリマーという名称を有し得る。特に好適なアモジメチコンは、商品名Wacker Belsil(登録商標)ADM 8301Eを有する製品である。
【0048】
かかるシリコーンの例は、以下の供給元から入手可能である:
Dow Corning社によって提供されるもの:
流体:2−8566、AP 6087、AP 6088、DC 8040流体、流体8822A DC、DC 8803&8813ポリマー、7−6030、AP−8104、AP 8201、
エマルジョン:CE−8170AFマイクロエマルジョン、2−8177、2−8194マイクロエマルジョン、9224エマルジョン、939、949、959、DC 5−7113Quatマイクロエマルジョン、DC 5−7070エマルジョン、DC CE−8810、CE 8401エマルジョン、CE 1619、Dow Corning Toray SS−3551、Dow Corning Toray SS−3552、
Wacker社によって提供されるもの:
Wacker Belsil ADM652、ADM 656、1100、1600、1650(流体)ADM 6060(直鎖アモジメチコン)エマルジョン、ADM 6057 E(分岐状アモジメチコン)エマルジョン、ADM 8020 VP(マイクロエマルジョン)、SLM28040(マイクロエマルジョン)、
Momentive社によって提供されるもの:
Silsoft 331、SF1708、SME 253&254(エマルジョン)、SM2125(エマルジョン)、SM 2658(エマルジョン)、Silsoft Q(エマルジョン)
Shin−Etsu社によって提供されるもの:
KF−889、KF−867S、KF−8004、X−52−2265(エマルジョン)、
Siltech Silicones社によって提供されるもの:
Siltech E−2145、E−Siltech 2145−35、
Evonik Industries社によって提供されるもの:
Abil T Quat 60th。
【0049】
アミノシリコーンの更なる非限定例としては、シリコーンクオタニウム−1、シリコーンクオタニウム−2、シリコーンクオタニウム−3、シリコーンクオタニウム−4、シリコーンクオタニウム−5、シリコーンクオタニウム−6、シリコーンクオタニウム−7、シリコーンクオタニウム−8、シリコーンクオタニウム−9、シリコーンクオタニウム−10、シリコーンクオタニウム−11、シリコーンクオタニウム−12、シリコーンクオタニウム−15、シリコーンクオタニウム−16、シリコーンクオタニウム−17、シリコーンクオタニウム−18、シリコーンクオタニウム−20、シリコーンクオタニウム−21、シリコーンクオタニウム−22、クオタニウム−80のINCI名を有する化合物、並びに、シリコーンクオタニウム−2パンテノールスクシナート及びシリコーンクオタニウム−16/グリシジルジメチコンクロスポリマーが挙げられる。
【0050】
アミノシリコーンは、ナノエマルジョンの形態で供給される場合があり、MEM9049、MEM8177、MEM0959、MEM8194、SME253、及びSilsoft Qが挙げられる。
【0051】
1種類以上のシリコーンとしては、ジメチコン及び/又はジメチコノールが挙げられ得る。ジメチコノールは、以下の一般化学式(V)及び(VI)によって表されるヒドロキシル末端化ジメチルシリコーンであり、
【0052】
【化5】
式中、Rは、アルキル基(好ましくは、Rはメチル又はエチルであり、より好ましくはメチルである)であり、xは、所望の分子量を達成するように選択される最大約500の整数である。市販のジメチコノールは、典型的には、ジメチコン又はシクロメチコンとの混合物として販売される(例えば、Dow Coming(登録商標)1401、1402、及び1403流体)。
【0053】
D.非イオン性乳化剤
ヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約1重量%〜約15重量%、又は約2重量%〜約10重量%、又は約2.5重量%〜約7.5重量%の非イオン性乳化剤を含んでもよい。ヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約0重量%〜約20重量%、又は約0.01重量%〜約20重量%、又は約1重量%〜約15重量%、又は約2重量%〜約12重量%、又は約3重量%〜約10重量%、又は約4重量%〜約8重量%の非イオン性乳化剤を含んでいてもよい。
【0054】
加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の約1重量%〜約14重量%、又は約2重量%〜約9.5重量%、又は約2.5重量%〜約7.5重量%の非イオン性乳化剤を含んでもよい。加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の約0重量%〜約19重量%、又は約0.01重量%〜約19重量%、又は約1重量%〜約14重量%、又は約2重量%〜約12重量%、又は約3重量%〜約10重量%、又は約4重量%〜約8重量%の非イオン性乳化剤を含んでいてもよい。
【0055】
非イオン性乳化剤は、アルキレンオキシド基(本質的に親水性)と、本質的に脂肪族又はアルキル芳香族であり得る疎水性化合物とを含有する化合物を含むとして広義に定義され得る。非イオン性乳化剤の例としては、以下のものが挙げられる:
1.直鎖又は分枝鎖配置の、約8〜約18個の炭素原子を有する脂肪族アルコールと、約2〜約35モルのエチレンオキシドとの縮合生成物であるアルコールエトキシレート、例えば、ココナッツアルコール1モル当たり約2〜約30モルのエチレンオキシドを有するココナッツアルコールエチレンオキシド縮合体(このココナッツアルコール画分は、約10〜約14個の炭素原子を有する)。
2.アルキルフェノールのポリエチレンオキシド縮合体、例えば、直鎖又は分枝鎖配置の、約6〜約20個の炭素原子を含有するアルキル基を有するアルキルフェノールと、エチレンオキシドとの縮合生成物(当該エチレンオキシドは、アルキルフェノール1モル当たり約3〜約60モルのエチレンオキシドと等量で存在する)。
3.エチレンオキシドと、プロピレンオキシド生成物とエチレンジアミン生成物との反応から得られる生成物との縮合から誘導されるもの。
4.長鎖三級アミンオキシド、例えば、以下の一般式:R1R2R3N−−>Oに相当し、式中、R1は、約8〜約18個の炭素原子のアルキル、アルケニル、又はモノヒドロキシアルキルラジカル、0〜約10個のエチレンオキシド部分、及び0〜約1個のグリセリル部分を含有し、R2及びR3は、例えば、メチル、エチル、プロピル、ヒドロキシエチル、又はヒドロキシプロピルラジカルなどの約1〜約3個の炭素原子及び0〜約1個のヒドロキシ基を含有するもの(式中の矢印は半極性結合を表す)。
5.以下の一般式:RR’R’’P−−>Oに相当する長鎖三級ホスフィンオキシド(式中、Rは、鎖長が約8〜約18個の炭素原子の範囲のアルキル、アルケニル又はモノヒドロキシアルキルラジカル、0〜約10個のエチレンオキシド部分、及び0〜約1個のグリセリル部分を含有し、R’及びR”は各々、約1〜約3個の炭素原子を含有するアルキル基又はモノヒドロキシアルキル基である)。式中の矢印は、半極性結合を表す。
6.約1〜約3個の炭素原子の1つの短鎖アルキル又はヒドロキシアルキルラジカル(通常はメチル)と、約8〜約20個の炭素原子を含有するアルキル、アルケニル、ヒドロキシアルキル、又はケトアルキルラジカル、0〜約10個のエチレンオキシド部分、及び0〜約1個のグリセリル部分とを含む1つの疎水性長鎖とを含有する長鎖ジアルキルスルホキシド。
7.ポリソルベート、例えば、脂肪酸のスクロースエステル。かかる材料は、米国特許第3,480,616号に記載されており、例えば、ヤシ脂肪酸スクロース(主にモノエステルからなるココナツ酸のスクロースエステルの混合物であり、商標名GRILLOTEN LSE 87KでRITAから、及びCRODESTA SL−40でCrodaから販売されている)である。
8.アルキル多糖非イオン性乳化剤は、1986年1月21日発行の米国特許第4,565,647号(Llenado)に開示されており、約6〜約30個の炭素原子、好ましくは約10〜約16個の炭素原子を含有する疎水性基、及び多糖類、例えばポリグリコシドである親水性基を有する。多糖類は、約1.0〜約10個、又は約1.3〜約3個、又は約1.3〜約2.7個の糖単位を含有し得る。5又は6個の炭素原子を含有するいずれかの還元糖、例えば、グルコースが使用され得、ガラクトース及びガラクトシル部分がグルコシル部分に置換され得る。(任意に、疎水基は、2−、3−、4−位などで結合され、よって、グルコシド又はガラクトシドとは対照的にグルコース又はガラクトースが得られる。)糖間結合は、例えば、追加の糖単位の1位と先行する糖単位上の2−、3−、4−、及び/又は6位との間にあり得る。任意に、疎水部分及び多糖部分を結合するポリアルキレンオキシド鎖が存在する場合がある。アルキル基は、好ましくは、最大約3つのヒドロキシ基を含有し、かつ/又はポリアルキレンオキシド鎖は、最大約10、好ましくは5未満のアルキレン部分を含有し得る。好適なアルキル多糖類は、オクチル、ノニルデシル、ウンデシルドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、ヘキサデシル、ヘプタデシル、並びにオクタデシル、ジ−、トリ−、テトラ−、ペンタ−、及びヘキサグルコシド、ガラクトシド、ラクトシド、グルコース、フルクトシド、フルクトース、並びに/又はガラクトースである。
9.式RC(O)OCH2CH(OH)CH2(OCH2CH2)nOHにより示されるポリエチレングリコール(PEG)グリセリル脂肪エステル(式中、nは約5〜約200、好ましくは約20〜約100、より好ましくは約30〜約85であり、RC(O)−はエステルであり、ここで、Rは、約7〜19個の炭素原子、好ましくは約9〜17個の炭素原子、より好ましくは約11〜17個の炭素原子、最も好ましくは約11〜14個の炭素原子を有する脂肪族ラジカルを含む)。起泡による悪影響を最小化するため、nの組み合わせはC12〜C18、あるいはC12〜C15脂肪酸エステルにおいて、約20〜約100であり得る。
【0056】
非イオン性乳化剤は、シリコーン乳化剤であってよい。多種多様なシリコーン乳化剤が本明細書で有用であり得る。これらのシリコーン乳化剤は、典型的には、有機的に変性されたシロキサンであり、当業者にはシリコーン界面活性剤としても既知である。有用なシリコーン乳化剤としては、ジメチコンコポリオールが挙げられる。これらの材料は、ポリエチレンオキシド鎖、ポリプロピレンオキシド鎖、これらの鎖の混合物などのポリエーテル側鎖、並びにエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの両方に由来する部分を含有するポリエーテル鎖を含むように変性されたポリジメチルシロキサンである。他の例としては、アルキル変性ジメチコンコポリオール、すなわち、C2〜C30のペンダント側鎖を含有する化合物が挙げられる。更に他の有用なジメチコンコポリオールとしては、様々なカチオン性、アニオン性、両性、及び双性イオン性のペンダント部分を有する材料が挙げられる。
【0057】
非イオン性乳化剤は、約16〜約20個の炭素原子である炭化水素鎖長と、約20〜約25モルのエトキシレートとを有し得る。
【0058】
非イオン性乳化剤は、約19〜約11個、又は約9〜約11個の炭素原子の炭化水素鎖長と、約2〜約4モルのエトキシレートとを有し得る。
【0059】
非イオン性乳化剤は、(a)約11〜約15個の炭素原子長と約5〜約9モルのエトキシレートとを有する、分枝状である炭化水素鎖を有する非イオン性乳化剤と、(b)約11〜約13個の炭素原子長と約9〜約12モルのエトキシレートとを有する、炭化水素鎖を有する非イオン性乳化剤、の組み合わせを含み得る。
【0060】
本発明で使用されるナノエマルジョンは、(1)機械的、及び(2)エマルジョン重合の2つの異なる方法によって調製することができる。
【0061】
ナノエマルジョンを調製する第1の方法は、機械的な方法であり、ナノエマルジョンは、(1)一次成分である界面活性剤を水に溶解し、(2)シリコーンを加えて、二相混合物を形成し、(3)単純に混合しながら、水中シロキサン型の透明な等方性マイクロエマルジョンが形成されるまで、この二相混合物に共界面活性剤をゆっくりと加える工程によって、調製される。
【0062】
ナノエマルジョンを調製する第2の方法は、エマルジョン重合によるものである。ポリマーのナノエマルジョンを作製するエマルジョン重合法は、ポリマー前駆体、すなわち、水に不混和性であるモノマー又は反応性オリゴマー;ポリマー前駆体の液滴を水中に安定化させる界面活性剤;及び水溶性重合触媒で開始する工程を包含する。典型的には、触媒は、塩酸などの強鉱酸、水酸化ナトリウムなどの強アルカリ触媒である。これらの成分を水に加え、混合物を撹拌し、反応が完了する、又は所望の重合度(DP)に達成するまで重合を進めると、ポリマーのエマルジョンが形成される。
【0063】
E.香料
ヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約0.75重量%〜約7重量%、又は約1重量%〜約6重量%、又は約1.5重量%〜約5重量%の香料、又は約1.25重量%〜約4重量%の香料、又は2重量%〜約3.5重量%の香料を含んでいてもよい。
【0064】
加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の約0.75重量%〜約7重量%、又は約1重量%〜約6重量%、又は約1.5重量%〜約5重量%の香料、又は約1.25重量%〜約4重量%の香料、又は約2重量%〜約3.5重量%の香料を含んでいてもよい。
【0065】
ヘアケア組成物は、約98:2〜約50:50、又は約55:45〜約90:10、又は約60:40〜約85:15、又は約65:35〜約80:20のシリコーンと香料との比率を有し得る。ヘアケア組成物は、約2:98〜約1:1、又は約10:90〜約45:55、又は約15:85〜約40:60、又は約20:80〜約35:65のシリコーンと香料との比率を有し得る。
【0066】
加圧ヘアケア組成物は、約50:50〜約98:2、又は約55:45〜約90:10、又は約60:40〜約85:15、又は約65:35〜約80:20のシリコーンと香料との比率を有し得る。加圧ヘアケア組成物は、約2:98〜:1、又は約10:90〜約45:55、又は約15:85〜約40:60、又は約20:80〜約35:65のシリコーンと香料との比率を有し得る。
【0067】
好適な香料の例は、CFTA Publications発行のCTFA(Cosmetic,Toiletry and Fragrance Association)1992 International Buyers Guide及びSchnell Publishing Co.発行のOPD 1993 Chemicals Buyers Directory 80th Annual Editionに提供され得る。複数の香料成分がヘアケア組成物及び加圧ヘアケア組成物中に存在してもよい。
【0068】
F.高融点脂肪族化合物
ヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の8重量%未満、又は6重量%未満の高融点脂肪族化合物、又は5重量%未満の高融点脂肪族化合物、又は4重量%未満の高融点脂肪族化合物、又は3重量%未満の高融点脂肪族化合物を含んでいてもよく、あるいは高融点脂肪族化合物を実質的に含んでいなくてもよく、又は0重量%の高融点脂肪族化合物を含んでいてもよい。ヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約0重量%〜約6重量%、又は約0.5重量%〜約5重量%、又は約1重量%〜約4重量%、又は約1.5重量%〜約3.0重量%の脂肪族アルコールを含んでいてもよい。ヘアケア組成物は、約100:0〜約45:55、又は約100:0〜約50:50、又は約100:0〜約60:40のシリコーンと高融点脂肪族化合物との重量比を有し得る。ヘアケア組成物は、約100:0〜約70:30のシリコーンと高融点脂肪族化合物との重量比を有し得る。ヘアケア組成物は、約0〜約55:45、又は約0〜約1、又は約0〜約40:60の高融点脂肪族化合物とシリコーンとの重量比を有し得る。ヘアケア組成物は、約0〜約30:70の高融点脂肪族化合物とシリコーンとの重量比を有し得る。
【0069】
加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の7.5重量%未満の高融点脂肪族化合物、又は5重量%未満の高融点脂肪族化合物、又は4重量%未満の高融点脂肪族化合物、又は3重量%未満の高融点脂肪族化合物を含んでいてもよく、あるいは高融点脂肪族化合物を実質的に含んでいなくてもよく、又は0重量%の高融点脂肪族化合物を含んでいてもよい。加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の約0重量%〜約6重量%、又は約0.5重量%〜約5重量%、又は約1重量%〜約4重量%、又は約1.5重量%〜約3.0重量%の脂肪族アルコールを含んでいてもよい。加圧ヘアケア組成物は、約100:0〜約45:55、又は約100:0〜約50:50、又は約100:0〜約60:40のシリコーンと高融点脂肪族化合物との重量比を有し得る。加圧ヘアケア組成物は、約100:0〜約70:30のシリコーンと高融点脂肪族化合物との重量比を有し得る。加圧ヘアケア組成物は、約0〜約55:45、又は約0〜約1:1、又は約0〜約40:60の高融点脂肪族化合物とシリコーンとの重量比を有し得る。加圧ヘアケア組成物は、約0〜約30:70の高融点脂肪族化合物とシリコーンとの重量比を有し得る。
【0070】
ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物が約3重量%〜約8重量%のシリコーンを含む場合、ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物は、約100:0〜約40:60のシリコーンと高融点脂肪族化合物との重量比を有し得る。ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物が約3重量%〜約8重量%のシリコーンを含む場合、ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物は、約0〜約60:40の高融点脂肪族化合物とシリコーンとの重量比を有し得る。
【0071】
ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物が約3重量%〜約12重量%のシリコーンを含む場合、ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物は、約100:0〜約50:50のシリコーンと高融点脂肪族化合物との重量比を有し得る。ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物が約3重量%〜約12重量%のシリコーンを含む場合、ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物は、約0〜約1の高融点脂肪族化合物とシリコーンとの重量比を有し得る。
【0072】
ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物が約3重量%〜約18重量%のシリコーンを含む場合、ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物は、約100:0〜約60:40のシリコーンと高融点脂肪族化合物との重量比を有し得る。ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物が約3重量%〜約18重量%のシリコーンを含む場合、ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物は、約0〜約40:60の高融点脂肪族化合物とシリコーンとの重量比を有し得る。
【0073】
高融点脂肪族化合物は、約25℃以上の融点を有し、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アルコール誘導体、脂肪酸誘導体、及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。当業者は、本明細書のこの項に開示されている化合物が、場合によっては2つ以上の分類に属し得る(例えば、いくつかの脂肪族アルコール誘導体は、脂肪酸誘導体としても分類され得る)ということを理解している。しかしながら、所定の分類は、その特定の化合物を限定することを意図するものではなく、分類及び命名法の便宜上そのようになされている。更に、当業者は、二重結合の数と位置、及び分枝の長さと位置によっては、特定の所要炭素原子を有する特定の化合物の融点が約25℃未満である場合があることを理解している。そのような低融点の化合物は、この項に含まれないと意図される。高融点化合物の非限定的な例は、International Cosmetic Ingredient Dictionary,Fifth Edition,1993、及びCTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Second Edition,1992に記載されている。
【0074】
本明細書に記載される脂肪族アルコールは、約14〜約30個の炭素原子、好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪族アルコールは飽和しており、直鎖アルコールであっても分枝鎖アルコールであってもよい。脂肪アルコールの非限定例としては、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0075】
本明細書で有用な脂肪酸は、約10〜約30個の炭素原子、好ましくは約12〜約22個の炭素原子、より好ましくは約16〜約22個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪酸は、飽和しており、直鎖又は分枝鎖の酸であり得る。また、本明細書の要件を満たす、二酸、三酸、及び他の多酸も包含される。また本明細書には、これらの脂肪酸の塩も包含される。脂肪酸の非限定例としては、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、セバシン酸、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0076】
本明細書で有用な脂肪族アルコール誘導体及び脂肪酸誘導体としては、脂肪族アルコールのアルキルエーテル、アルコキシル化脂肪族アルコール、アルコキシル化脂肪族アルコールのアルキルエーテル、脂肪族アルコールのエステル、エステル化可能なヒドロキシ基を有する化合物の脂肪酸エステル、ヒドロキシ置換脂肪酸、及びこれらの混合物が挙げられる。脂肪族アルコール誘導体及び脂肪酸誘導体の非限定例としては、メチルステアリルエーテル;セテス−1〜セテス−45などの一連のセテス化合物(これらは、セチルアルコールのエチレングリコールエーテルであり、この数値表示は、エチレングリコール部分の存在数を指す);ステアレス1〜ステアレス10などの一連のステアレス化合物(これらは、ステアレスアルコールのエチレングリコールエーテルであり、この数値表示は、エチレングリコール部分の存在数を指す);セテアレスアルコールのエチレングリコールエーテルであるセテアレス1〜セテアレス10、すなわち、主にセチル及びステアリルアルコールを含有する脂肪族アルコールの混合物(この数値表示は、エチレングリコール部分の存在数を指す);上記のセテス、ステアレス、及びセテアレス化合物のC16〜C30アルキルエーテル;ベヘニルアルコールのポリオキシエチレンエーテル;エチルステアレート、セチルステアレート、セチルパルミテート、ステアリルステアレート、ミリスチルミリステート、ポリオキシエチレンセチルエーテルステアレート、ポリオキシエチレンステアリルエーテルステアレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテルステアレート、エチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンジステアレート、プロピレングリコールモノステアレート、プロピレングリコールジステアレート、トリメチロールプロパンジステアレート、ソルビタンステアレート、ポリグリセリルステアレート、グリセリルモノステアレート、グリセリルジステアレート、グリセリルトリステアレート、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0077】
脂肪族化合物は、高純度の単一の高融点化合物であってもよい。選択される純粋な脂肪族アルコールの単一化合物は、純粋なセチルアルコール、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコールからなる群から選択され得る。本明細書において「純粋な」とは、化合物が少なくとも約90%、又は少なくとも約95%の純度を有することを意味する。
【0078】
本明細書に記載される市販の高融点脂肪族化合物としては、Shin Nihon Rika(Osaka,Japan)から入手可能な商標名KONOLシリーズ及びNOF(Tokyo,Japan)から入手可能なNAAシリーズのセチルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコール;WAKO(Osaka,Japan)から入手可能な商品名1−DOCOSANOLの純粋なベヘニルアルコール、Akzo(Chicago,Illinois USA)から入手可能なNEO−FAT、Witco Corp.(Dublin,Ohio USA)から入手可能なHYSTRENE、及びVevy(Genova,Italy)から入手可能なDERMAの商標名を有する、様々な脂肪酸が挙げられる。
【0079】
G.カチオン性界面活性剤
本明細書に記載のヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の0重量%、又は10重量%未満、又は7.5重量%未満、又は5重量%未満、又は2.5重量%未満、又は約0.25重量%〜約10重量%、又は約0.5重量%〜約7.5重量%、又は約1重量%〜約6重量%、又は約2重量%〜約5重量%、又は約3重量%〜約6重量%、又は約1重量%〜約3重量%のカチオン性界面活性剤を含んでいてもよい。
【0080】
本明細書に記載の加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の0重量%、又は9重量%未満、又は7重量%未満、又は5重量%未満、又は2.5重量%未満、又は約0.25重量%〜約9重量%、又は約0.5重量%〜約7重量%、又は約1重量%〜約6重量%、又は約2重量%〜約5重量%、又は約3重量%〜約6重量%、又は約1重量%〜約3重量%のカチオン性界面活性剤を含んでいてもよい。
【0081】
カチオン性界面活性剤は、モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩、モノ長鎖アルキルアミドアミン塩、及びこれらの混合物からなる群から選択することができる。
【0082】
(i)モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩
カチオン性界面活性剤は、式(VII)を有するモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩であってもよい[国際公開第2013148778号より]:
【0083】
【化6】
式中、R
71、R
72、R
73、及びR
74のうちの少なくとも1つは、約14〜約30個の炭素原子の脂肪族基、又は、最大約30個の炭素原子を有する芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基若しくはアルキルアリール基から選択され、R
71、R
72、R
73及びR
74の残りは、独立して、約1〜約8個の炭素原子の脂肪族基、又は、最大約8個の炭素原子を有する芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基若しくはアルキルアリール基から選択され、Xは、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコレート、ホスフェート、ニトレート、スルホネート、サルフェート、アルキルサルフェート、グルタメート、及びアルキルスルホネートラジカルから選択されるものなどの塩形成アニオンである。脂肪族基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基などの他の基を含有してよい。より長鎖の脂肪族基、例えば、炭素数が約16個以上のものは、飽和であっても不飽和であってもよい。好ましくは、R
71、R
72、R
73及びR
74のうちの1つは、約14〜約30個の炭素原子、より好ましくは約16〜約22個の炭素原子、更により好ましくは約16〜約18個の炭素原子のアルキル基から選択され、R
71、R
72、R
73、及びR
74の残りは、CH
3、C
2H
5、C
2H
4OH、CH
2C
5H
5、及びこれらの混合物からなる群から独立して選択され、(X)は、Cl、Br、CH
3OSO
3及びこれらの混合物からなる群から選択される。モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、濡れた髪に改良されたツルツルとした、滑らかな感触を与えることができる。
【0084】
かかるモノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩カチオン性界面活性剤の非限定例としては:
例えば、ClariantからGenamine KDMPの商標名で、CrodaからINCROQUAT TMC−80の商標名で、及びSanyo KaseiからECONOL TM22で入手可能なベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、Nikko ChemicalsからCA−2450の商標名で入手可能なステアリルトリメチルアンモニウムクロリド;例えば、Nikko ChemicalsからCA−2350の商標名で入手可能なセチルトリメチルアンモニウムクロリド;FeiXiangから入手可能なベヘニルトリメチルアンモニウムメチルサルフェート;水素添加タローアルキルトリメチルアンモニウムクロリド;ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド;並びに、ステアロイルアミドプロピルジメチルベンジルアンモニウムクロリドが挙げられる。
【0085】
(ii)モノ長鎖アルキルアミドアミン塩
モノ長鎖アルキルアミンも、カチオン性界面活性剤として好適である。第一級、第二級、及び第三級脂肪族アミンが有用であろう。カチオン性界面活性剤は、約12〜約22個の炭素を有するアルキル基を有する第三級アミドアミンであってもよい。例示的な第三級アミドアミンとしては、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドエチルジエチルアミン、ステアラミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジメチルアミン、アラキダミドプロピルジエチルアミン、アラキダミドエチルジエチルアミン、アラキダミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアラミドが挙げられる。更なるカチオン性界面活性剤アミン類は、米国特許第4,275,055号(Nachtigalら)で開示されている。これらのアミン類はまた、L−グルタミン酸、乳酸、塩酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、マレイン酸、及びこれらの混合物のなどの酸類、より好ましくは、L−グルタミン酸、乳酸、クエン酸と組み合わせて使用することもできる。本明細書におけるアミンは、いずれかの酸によって、アミンと酸とのモル比が約1:0.3〜約1:2、又は約1:0.4〜約1:1で部分的に中和されていてもよい。
【0086】
(iii)ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩
本明細書に記載のカチオン性界面活性剤は、ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩であってもよい。ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩又はモノ長鎖アルキルアミドアミン塩と組み合わせることができる。そのような組み合わせは、モノアルキル四級化アンモニウム塩又はモノ長鎖アルキルアミドアミン塩の単独使用と比較して、すすぎが容易であるという感触を与えることができる。モノ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩又はモノ長鎖アルキルアミドアミン塩とのそのような組み合わせでは、ジ長鎖アルキル四級化アンモニウム塩は、カチオン性界面活性剤系中のジアルキル四級化アンモニウム塩の重量%が、約10%〜約50%、又は約30%〜約45%の範囲となるようなレベルで使用可能である。
【0087】
本明細書で有用なジアルキルカチオン性界面活性剤は、12〜30個の炭素原子、又は16〜24個の炭素原子、又は16〜22個の炭素原子の2つの長鎖アルキルを有するようなもの、例えば、ジ−長鎖アルキル四級化アンモニウム塩であってもよい。本明細書で有用なそのようなジアルキル四級化アンモニウム塩は、次の式(VIII)を有するものであってもよい。
【0088】
【化7】
式中、R
71、R
72、R
73及びR
74のうちの2つは、12〜30個の炭素原子、好ましくは16〜24個の炭素原子、より好ましくは16〜22個の炭素原子の脂肪族基、又は最大約30個の炭素原子を有する、芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から選択され、R
71、R
72、R
73、及びR
74の残りは、1〜約8個の炭素原子、好ましくは1〜3個の炭素原子の脂肪族基、又は、最大約8個の炭素原子を有する芳香族基、アルコキシ基、ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、ヒドロキシアルキル基、アリール基、若しくはアルキルアリール基から独立に選択され、X
−は、ハロゲン化物(例えば、塩化物及び臭化物)、C1〜C4アルキルサルフェート(例えば、メトサルフェート及びエトサルフェート)、及びこれらの混合物からなる群から選択される塩形成アニオンである。脂肪族基は、炭素原子及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基などの他の基を含有してよい。より長鎖の脂肪族基、例えば、炭素数が約16個以上のものは、飽和であっても不飽和であってもよい。R
71、R
72、R
73、及びR
74のうちの2つは、12〜30個の炭素原子、又は16〜24個の炭素原子、又は18〜22個の炭素原子のアルキル基から選択されてもよく、R
71、R
72、R
73、及びR
74の残りは、CH
3、C
2H
5、C
2H
4OH、CH
2C
6H
5、及びこれらの混合物から独立して選択されてもよい。
【0089】
更なるジアルキルカチオン性界面活性剤としては、ジアルキル(14〜18)ジメチルアンモニウムクロリド、ジタローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジ水素添加タローアルキルジメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、及びジセチルジメチルアンモニウムクロリドが挙げられ得る。
【0090】
H.水混和性溶媒
本明細書に記載のヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約0.1重量%〜約15重量%、又は約0.2重量%〜約10重量%、又は約0.3重量%〜約5重量%の水混和性溶媒を含んでもよい。あるいは、本明細書に記載のヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約10重量%、又は約0.75重量%〜約7.5重量%、又は約1重量%〜約5重量%、又は約1.25重量%〜約3重量%の水混和性溶媒を含んでもよい。
【0091】
本明細書に記載の加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の約0.1重量%〜約14重量%、又は約0.2重量%〜約9重量%、又は約0.3重量%〜約5重量%の水混和性溶媒を含んでもよい。あるいは、本明細書に記載の加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約9重量%、又は約0.75重量%〜約7重量%、又は約1重量%〜約5重量%、又は約1.25重量%〜約3重量%の水混和性溶媒を含んでいてもよい。
【0092】
好適な水混和性溶媒の非限定例としては、ポリオール、コポリオール、ポリカルボン酸、ポリエステル及びアルコールが挙げられる。
【0093】
有用なポリオールの更なる例としては、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール(200〜600)、ソルビトール、マンニトール(manitol)、ラクチトールなどの糖アルコール、並びに他の一価及び多価低分子量アルコール(例えば、C
2〜C
8アルコール);フルクトース、グルコース、スクロース、マルトース、ラクトース、及び高フルクトース固形コーンシロップ、及びアスコルビン酸などの、モノ、ジ、及びオリゴ−糖類が挙げられるが、これらに限定されない。
【0094】
ポリカルボン酸の例としては、クエン酸、マレイン酸、コハク酸、ポリアクリル酸、及びポリマレイン酸が挙げられるが、これらに限定されない。
【0095】
好適なポリエステルの例としては、グリセロールトリアセテート、アセチル化モノグリセリド、ジエチルフタレート、トリエチルシトレート、トリブチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリブチルシトレートが挙げられるが、これらに限定されない。
【0096】
好適なジメチコンコポリオールの例としては、PEG−12ジメチコン、PEG/PPG−18/18ジメチコン、及びPPG−12ジメチコンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0097】
好適なアルコールの例としては、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ヘキサノール、及びシクロヘキサノールが挙げられるが、これらに限定されない。
【0098】
他の好適な水混和性溶媒としては、アルキル及びアリルフタレート;ナフタレート;ラクテート(例えば、ナトリウム、アンモニウム、及びカリウム塩);ソルベス−30;尿素;乳酸;ピロリドンカルボン酸ナトリウム(PCA);ヒアルロン酸ナトリウム又はヒアルロン酸;可溶性コラーゲン;変性タンパク質;L−グルタミン酸モノナトリウム;α及びβヒドロキシル酸、例えば、グリコール酸、乳酸、クエン酸、マレイン酸及びサリチル酸;ポリメタクリル酸グリセリル;ポリマー可塑剤、例えばポリクオタニウム;タンパク質及びアミノ酸、例えば、グルタミン酸、アスパラギン酸、及びリシン;水素デンプン加水分解産物;その他低分子量エステル(例えば、C
2〜C
10アルコールと酸のエステル);及び、食品及びプラスチック業界の当業者に既知である任意の他の水溶性可塑剤;並びに、これらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0099】
水混和性溶媒は、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及びこれらの混合物からなる群から選択されてもよい。欧州特許第0283165(B1)号は、プロポキシル化グリセロールのようなグリセロール誘導体などの他の好適な水混和性溶媒を記載している。水混和性溶媒は、グリセリンから選択されてもよい。
【0100】
I.粘度調整剤
本明細書に記載のヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約0.1重量%〜約2重量%、又は約0.1重量%〜約1重量%、又は約0.1重量%〜約0.5重量%の粘度調整剤を含んでもよい。
【0101】
本明細書に記載の加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の約0.1重量%〜約2重量%、又は約0.1重量%〜約1重量%、又は約0.1重量%〜約0.5重量%の粘度調整剤を含んでもよい。
【0102】
好適な粘度調整剤の非限定的な例としては、水溶性ポリマー及びカチオン性水溶性ポリマーが挙げられる。
【0103】
水溶性ポリマーの例としては、(1)植物系ポリマー、例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアーガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、寒天、マルメロ種子、藻類コロイド、デンプン(コメ、トウモロコシ、ジャガイモ、又は小麦)、及びグリチルリチン酸;(2)微生物系ポリマー、例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、及びプルラン;並びに、(3)動物系ポリマー、例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、及びゼラチンが挙げられるが、これらに限定されない。半合成水溶性ポリマーの例としては、(1)デンプン系ポリマー、例えば、カルボキシメチルデンプン及びメチルヒドロキシプロピルデンプン;(2)セルロース系ポリマー、例えば、メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース(CMC)、結晶性セルロース、及びセルロース粉末;並びに(3)アルギン酸系ポリマー、例えば、アルギン酸ナトリウム及びアルギン酸プロピレングリコールが挙げられる。合成水溶性ポリマーの例としては、(1)ビニル系ポリマー、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル系ポリマー、ポリビニルピロリドン、及びカルボキシビニルポリマー(CARBOPOL 940、CARBOPOL 941);(2)ポリオキシエチレン系ポリマー、例えば、ポリエチレングリコール20,000、ポリエチレングリコール6,000、及びポリエチレングリコール4,000;(3)コポリマー系ポリマー、例えば、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンのコポリマー、及びPEG/PPGメチルエーテル;(4)アクリル系ポリマー、例えば、ポリ(アクリル酸ナトリウム)、ポリ(アクリル酸エチル)、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、及びカチオン性ポリマーが挙げられる。水膨潤性粘度鉱物は、非イオン性水溶性ポリマーであり、三層構造を有するコロイド含有ケイ酸アルミニウムの1種に相当する。より具体的には、これらの例としては、ベントナイト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、及び無水ケイ酸が挙げられ得る。
【0104】
カチオン性水溶性ポリマーの例としては、(1)四級窒素修飾多糖類、例えば、カチオン修飾セルロース、カチオン修飾ヒドロキシエチルセルロース、カチオン修飾グアーガム、カチオン修飾ローカストビーンガム、及びカチオン修飾デンプン;(2)ジメチルジアリルアンモニウムクロリド誘導体、例えば、ジメチルジアリルアンモニウムクロリドとアクリルアミドのコポリマー、及びポリ(ジメチルメチレンピペリジニウムクロリド);(3)ビニルピロリドン誘導体、例えば、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリル酸のコポリマーの塩、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリドのコポリマー、及び、ビニルピロリドンとメチルビニルイミダゾリウムクロリドのコポリマー;並びに、(4)メタクリル酸誘導体、例えば、メタクリロイルエチルジメチルベタイン、メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムクロリド、及び2−ヒドロキシエチルメタクリレートのコポリマー、メタクリロイルエチルジメチルベタイン、及びメタクリロイルエチルトリメチルアンモニウムクロリド、及びメトキシポリエチレングリコールメタクリレートのコポリマーが挙げられるが、これらに限定されない。
【0105】
J.粘度
本明細書に記載されるヘアケア組成物は、約1センチポアズ〜約2,500センチポアズ、又は約5センチポアズ〜約2,000センチポアズ、又は約10センチポアズ〜約1,500センチポアズ、又は約15センチポアズ〜約1,000センチポアズの液相粘度を有し得る。あるいは、本明細書に記載されるヘアケア組成物は、約1センチポアズ〜約15,000センチポアズ、又は約1センチポアズ〜約8,000センチポアズ、又は約5センチポアズ〜約5,000センチポアズ、又は約10センチポアズ〜約2,500センチポアズ、又は約15センチポアズ〜約1,500センチポアズ、又は約20センチポアズ〜約1,000センチポアズの液相粘度を有し得る。あるいは、本明細書に記載されるヘアケア組成物は、約200センチポアズ〜約15,000センチポアズ、又は約300センチポアズ〜約12,000センチポアズ、又は約400センチポアズ〜約8,000センチポアズ、又は約500センチポアズ〜約5,000センチポアズ、又は約600センチポアズ〜約2,500センチポアズ、又は約700センチポアズ〜約2,000センチポアズの液相粘度を有し得る。
【0106】
本明細書に記載のヘアケア組成物の液相粘度値は、任意の好適なレオメーター又は粘度計を使用して、25.0℃で、約2往復秒のせん断速度で測定することができる。液相粘度は、噴射剤添加前に測定される。
【0107】
例えば、本明細書中のデータで報告される液相粘度値は、Brookfield Engineering Laboratories(Stoughton,MA)製のCone/Plate Controlled Stress Brookfield Rheometer R/S Plusを使用して測定した。使用したコーン(Spindle C−75−1)は、75mmの直径及び1°の角度を有する。液相粘度は、一定のせん断速度2s
−1及び温度25.0℃で定常状態の流動実験を使用して判定した。サンプル寸法は2.5mLであり、全測定読み取り時間は3分間である。
【0108】
K.任意成分
本明細書に記載されるヘアケア組成物及び本明細書に記載される加圧ヘアケア組成物は、任意で、ヘアケア製品又はパーソナルケア製品で使用するのに既知の1種類以上の更なる成分を、この更なる成分が本明細書に記載の必須成分と物理的及び化学的に適合するか、製品の安定性、審美性、又は性能を過度に損なわない場合に限り、含み得る。かかる任意成分とは、最も典型的には、化粧品での使用が認可され、CTFA Cosmetic Ingredient Handbook,Second Edition,The Cosmetic,Toiletries,and Fragrance Association,Inc.1988,1992などの参考文献に記載されている物質である。かかる追加成分の個々の濃度は、コンディショニング組成物の約0.001重量%〜約10重量%の範囲であり得る。
【0109】
本明細書において任意成分として好適な乳化剤としては、モノ−及びジ−グリセリド、脂肪族アルコール、ポリグリセロールエステル、プロピレングリコールエステル、ソルビタンエステル、並びに他の既知の乳化剤、あるいは、例えばケーキ及び他の焼き菓子及び菓子製品などの気泡化食品の調製時に、又は毛髪用ムースなどの化粧品の安定化時に使用されるものなどの、空気界面を安定化させるのに一般に使用される乳化剤が挙げられる。
【0110】
かかる任意成分の更なる非限定的な例としては、防腐剤、香料又は芳香剤、カチオン性ポリマー、粘度調整剤、着色剤又は染料、コンディショニング剤、毛髪脱色剤、増粘剤、保湿剤、泡促進剤、追加の界面活性剤又は非イオン性共界面活性剤、保湿剤、薬剤活性物質、ビタミン又は栄養素、日焼け止め剤、脱臭剤、知覚剤、植物エキス、栄養素、収れん剤、化粧品粒子、吸収剤粒子、接着剤粒子、毛髪定着剤、繊維、反応剤、皮膚美白剤、皮膚日焼け剤、抗ふけ剤、香料、剥離剤、酸、塩基、保湿剤、酵素、懸濁化剤、pH調整剤、毛髪着色剤、ヘアパーマ剤、顔料粒子、にきび抑制剤、抗菌剤、日焼け止め剤、日焼け剤、剥離粒子、増毛又は育毛剤、防虫剤、シェービングローション剤、不揮発性溶剤又は希釈剤(水溶性及び非水溶性)、共溶剤又は他の追加の溶剤、並びに類似の他の材料が挙げられる。
【0111】
L.エアロゾルディスペンサ
エアロゾルディスペンサは、ヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物を保持するための収納容器を含んでもよい。収容容器は、プラスチック、金属、合金、積層体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される任意の好適な材料で作製されてもよい。収容容器は、1回限りの使用に供し得る。収容容器は、エアロゾルディスペンサから取り外し可能であってもよい。あるいは、収容容器は、エアロゾルディスペンサと一体化してもよい。あるいは、2つ以上の収容容器が存在してもよい。
【0112】
収容容器は、剛性材料、可撓性材料、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料で構成されてもよい。収容容器は、内側が不完全真空の対象となるときに、外部気圧下で潰れない場合、剛性材料で構成されてもよい。
【0113】
エアロゾルディスペンサは、直立分配が可能なディップチューブを含んでいてもよい。
【0114】
エアロゾルディスペンサは、容器が、内袋と、内袋を囲む外側容器とを含み、内袋が開位置と閉位置との間で移動可能な、取り付けられた弁機構を有する、バッグオンバルブ型のものであり得る。外側容器は、金属又はプラスチックなどから形成されてもよく、本明細書に記載される噴射剤のいずれかは、外側容器と内袋との間の空間に充填され得る。内袋は可撓性であってよく、単一の材料、又は少なくともポリマー層と、例えば、アルミニウムなどの金属から作製されるガス障壁の機能を果たす層とを含み得る、プラスチックを含む複合材料から作製され得る。袋の内側材料は、組成物の内容物に対して不活性であってよく、内側材料は、袋内の組成物の内容物が浸透することができない材料でもあり得る。内袋は、袋の内側の噴射剤に対して本質的に不透過性の材料の層を含み得る。内袋は、袋の外側の噴射剤に対して本質的に不透過性である材料の層を含んでもよく、その材料の層は、概して、保管中に内袋内で組成物と混合されるように意図されていない。噴射剤は、発泡剤として知られていてもよい。
【0115】
加圧ヘアケア組成物は、プラスチック製バッグインボトルエアロゾル容器から分配することができる。外側容器の材料はPET(ポリエチレンテレフタレート)であってもよい。バッグインボトルエアロゾル容器に関して、本発明者らは、例えば米国特許公報第8869842号に記載されているように、折り畳み式バッグがボトルとバッグの接合部を介してボトルに保持/封止されるエアロゾル容器を意味する。圧縮可能な吐出バルブをボトルの内部に配設して、バッグを接合して加圧内容物を封止することができる。弁は、PET内のバルブカップy、TPE中のグロメット、及びバルブステムを含む米国特許公報第9132955号に記載されている種類のように、プラスチックのみで作製することができる。この実施形態では、トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン(HoneywellからHFO−1234zeをSolstice(登録商標)zeとして市販)が噴射剤であってもよい。これは、凝縮性噴射剤であるため、本質的に不燃性であり、低GWP(地球温暖化係数)であり、PET膜を通る透過性が非常に低い。少なくとも、噴射剤として使用するためのHFO(ヒドロフルオロオレフィン)の量は、バッグが満杯であるとき、供給チェーンの任意の時点でエマルジョンの予備発泡が確実に起きないように、隔離チャンバを飽和すべきである。例えば、オーバーフロー容積285mL、正味充填重量215mLのボトル外側容器を用い、噴射剤の量は、1.5gを超えるHFOであってもよく、又は3gを超え、又は5g以上であってもよい。これら全ての構成について、エアロゾルの体積膨張に起因して、55℃で140psig未満の圧力を記録することができる。HFO−1234zeを、ある量の圧縮空気とブレンドし、噴射剤の圧力が、バッグ内で乳化したブルーミング剤の蒸気圧より確実に高くなるようにしてもよい。上と同じ容器を使用する例として、3gのHFOを50psigで使用することができる。この構成では、PETを通る圧縮空気の圧力損失は、約7psig/年であると計算することができ、これは、コンディショナの典型的な貯蔵寿命を考慮して、きわめて許容可能である。
【0116】
バッグインボトルエアロゾルの実施形態と本明細書に記載される組成物とを組み合わせる別の利点は、エアロゾル容器が完全に再生可能であり得ることである。実際に、米国特許公報第9296550号と一致して、容器は、可燃性製品、ブルーミング剤及び噴射剤を含まないものと組み合わせて、Society of Plastics Industryによって定義されるクラス1材料を含んでいてもよい。
【0117】
泡は、エアロゾルディスペンサから分配されるとき、約1g〜約5gの投与重量を有し得る。泡は、エアロゾルディスペンサから分配されるとき、約1g〜約7g、又は約2g〜約6g、又は約2.5g〜約5g、又は約3g〜約4.5gの投与重量を有し得る。この投与は、エアロゾルディスペンサを1回圧搾するか、又は作動させることによって得られてもよいが、エアロゾルディスペンサを2回圧搾するか、又は作動させることによって達成されてもよい。
【0118】
エアロゾルディスペンサの内圧は、約10psig〜約100psig、又は約20psig〜約90psig、又は約30psig〜約80psig、又は約40psig〜約70psig、又は約45psig〜約65psig、又は約30psig〜約100psig、又は約40psig〜約90psig、又は約45psig〜約80psig、又は約50psig〜約70psig、又は約20psig〜約80psig、又は約30psig〜約60psig、又は約40psig〜約60psig、又は約10psig〜約50psig、又は約45psig〜約60psig、又は約30psig〜約50psig、又は約20psig〜約40psig、又は約50psig〜約60psigであってもよい。
【0119】
エアロゾルディスペンサの内圧は、約43psig〜約65psig、又は約45psig〜約63psig、又は約47psig〜約63psig、又は約50psig〜約63psig、又は約57psig〜約63psig、又は約60psig〜約63psigであってもよい。
【0120】
本明細書に記載の加圧ヘアケア組成物からの泡の投与量は、
(a)約0.005g〜約1.5g、又は約0.05g〜約1.25g、又は約0.1g〜約1g、又は約0.15g〜約0.75g、又は約0.2g〜約0.5gの1種類以上のシリコーンと、
(b)0.7g未満、又は0.5g未満、又は0.3g未満、又は0.15g未満、又は0.1g未満の1種類以上の高融点脂肪族化合物と、
(c)約0.01g〜約1.05g、又は約0.05g〜約0.8g、又は約0.1g〜約0.6g、又は約0.15g〜約0.4gの1種類以上の非イオン性乳化剤と、
(d)約0.005g〜約1.05g、又は約0.01g〜約0.75g、又は約0.05g〜約0.55g、又は約0.1g〜約0.35gの1種類以上のカチオン性界面活性剤と、
(e)噴射剤として、約0.01g〜約1.26g、又は約0.03g〜約1.1g、又は約0.05g〜約1g、又は約0.07g〜約0.9gのハイドロフルオロプロペンと、を含んでいてもよく、ここで、ハイドロフルオロプロペンは、トランス1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エンであってもよい。
【0121】
H.噴射剤
噴射剤は、ハイドロフルオロオレフィンを含有していてもよい。ハイドロフルオロオレフィンは、ハイドロフルオロプロペンであってもよい。噴射剤ハイドロフルオロプロペンは、ヘアケア組成物と噴射剤との重量比が約85:15〜約98:2又は約90:10〜約97:3、又は約92:8〜約96:4になるように、本明細書に記載のヘアケア組成物に加えて、加圧ヘアケア組成物を作製してもよい。
【0122】
加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の約1重量%〜約18重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約3重量%〜約18重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約3重量%〜約15重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約1重量%〜約12重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約2重量%〜約10重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約3重量%〜約8重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約4重量%〜約6重量%のハイドロフルオロプロペン、約1重量%〜約6重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約2重量%〜約5重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約3重量%〜約4重量%のハイドロフルオロプロペンを含んでいてもよい。
【0123】
加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の約3重量%〜約18重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約4重量%〜約15重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約4.25重量%〜約12重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約4.5重量%〜約11重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約4.75重量%〜約9重量%のハイドロフルオロプロペン、又は約5重量%〜約8重量%のハイドロフルオロプロペンを含んでいてもよい。
【0124】
ハイドロフルオロプロペンは、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン、特にトランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エンであってもよい。本明細書で使用するとき、1,3,3,3−テトラフルオロプロペンという用語は、1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エンと同等である。
【0125】
加圧ヘアケア組成物は、泡として分配されてもよく、ここで、泡は、約0.10g/cm
3〜約0.35g/cm
3、又は約0.115g/cm
3〜約0.28g/cm
3、又は約0.12g/cm
3〜約0.26g/cm
3、又は約0.125g/cm
3〜約0.235g/cm
3、又は約0.13g/cm
3〜約0.19g/cm
3の密度を有する。あるいは、泡は、0.05超、0.1超、0.15超、0.18超、0.20超の密度を有してもよい。あるいは、泡は、約0.1〜約0.4、又は約0.14〜約0.38、又は約0.18〜約0.38の密度を有し得る。
【0126】
噴射剤は、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン(HONEYWELLにより入手可能なHFO 1234ze)であってもよい。噴射剤として使用すると、1,3,3,3−テトラフルオロプロペンは、低蒸気圧炭化水素起泡剤(例えば、84.8%イソブタンと15.2%プロパンの混合物である、一般的に使用されるA46)の使用と比べ、炭化水素噴射剤に対し、同様の配合物の圧力及び配合物の飽和圧力%で、顕著に高い泡密度(約2倍より大きい)が可能になるという点で、固有の利点を有し得る。より高い密度によって、結果として得られる分配された泡コンディショナは、重力測定による単位体積当たりの泡投与量が大きくなり、高密度液体コンディショナ形態と比較して、低密度泡コンディショナ形態から十分な投与量を達成するのが容易になる。圧力及び飽和圧力%は、製品の寿命(加圧容器の初期から中期から末期まで)全体で十分な泡を分配することを可能にするのに重要であろう。
【0127】
1,3,3,3−テトラフルオロプロペンはまた、分配された泡の顕著に高い光沢又は輝きを可能にし得る。泡は、5超、又は6超、又は7超、又は9超のGUを有し得る。泡は、約5〜約45、又は約5.5〜約40、又は約6〜約39、又は約7〜約38、又は約9〜約37.5、又は約10〜約37.5、又は約11〜約37.5、又は約15〜約37.5のGUを有し得る。
【0128】
加圧ヘアケア組成物中のハイドロフルオロプロペンは、約66%〜約100%、又は約70%〜約100%、又は約80%〜約100%、又は約90%〜約100%のパーセント飽和圧を有し得る。
【0129】
I.水
本明細書に記載のヘアケア組成物は、ヘアケア組成物の約60重量%〜約90重量%、又は約65重量%〜約87.5重量%、又は約67.5重量%〜約85重量%、又は約70重量%〜約82.5重量%、又は約72.5重量%〜約80重量%の水を含んでいてもよい。
【0130】
本明細書に記載の加圧ヘアケア組成物は、加圧ヘアケア組成物の約55重量%〜約87重量%、又は約62重量%〜約85重量%、又は約65重量%〜約83重量%、又は約68重量%〜約80重量%、又は約70重量%〜約78重量%の水を含んでいてもよい。
【0131】
J.毛髪をコンディショニングする方法
本明細書に記載される毛髪をコンディショニングする方法は、(1)本明細書に記載のヘアケア組成物を準備するステップと、(2)噴射剤1,3,3,3−ハイドロフルオロプロペンをヘアケア組成物に添加して、加圧ヘアケア組成物を作製するステップと、(2)加圧ヘアケア組成物をエアロゾルディスペンサから泡の投与量として分配するステップと、(3)泡を毛髪に塗布するステップと、(4)毛髪から泡を洗い流すステップと、を含む。
【0132】
試験方法
泡密度及び泡体積
泡密度を、100mLビーカーを質量計(mass balance)上に配置し、ビーカーの質量を風袋引き(tarring)し、続いて生成物を、泡の体積が容器のへりの上となるまでエアロゾル容器から100mLビーカーに分配することにより測定する。泡は、容器のへりの上まで泡を分配して10秒以内にスパチュラでこすり取ることによって、ビーカーの上部と同レベルにされる。続いて、得られた泡100mLの質量を体積(100)で割り、g/mL単位の泡密度を決定する。
【0133】
泡光沢60°
泡の輝き/光沢は、BYK−GARDNER(USA)により供給されるMicro−Tri Gloss計を利用することによって測定される。泡を、「円形皿−G」として知られるサンプルホルダに分配する。光沢計を、泡が入ったサンプルホルダの上に設置し、サンプルホルダ中に泡を分配し、調製してから10秒以内に操作ボタンを適用する。60度の測定が行われる。Micro−Tri Gloss計によって与えられる測定値は、「光沢単位」を表す単位「GU」を有する。GU測定値が大きいほど、泡の光沢が高くなり、消費者は、ヘアコンディショナ効果を泡によるものだと考えやすい。
【0134】
データ及び実施例
以下のデータ及び実施例は、本明細書に記載されるヘアケア組成物及び/又は加圧ヘアケア組成物及び/又は毛髪をコンディショニングする方法を例示する。例示する組成物は、従来の配合及び混合技術により調製することできる。コンディショナ配合分野の当業者の技術範囲内で他の変更が行われ得ることが理解されよう。本明細書における全ての部、百分率(%)、及び比は、特に指定しない限り、重量基準である。特定の成分は、供給元から希釈溶液として供給され得る。記載される量は、特に指定しない限り、活性物質の重量%を反映し得る。
【0135】
以下のエアロゾルコンディショナ組成物を、ステンレス鋼製ビーカーに蒸留水とEDTAを秤量することによって調製した。このビーカーを、200rpmでオーバーヘッドミキサを用いて混合し、65℃に加熱しつつ、ホットプレート上の水浴に入れた。セチルアルコール及びステアリルアルコールを添加し、この混合物を80〜85℃まで加熱を継続しつつ、約10分間保持した(必要に応じて更なる混合速度を加える)。次に、ベヘントリモニウムメトサルフェートを加え、粘度が上がったため、混合速度を500〜600rpmまで上げた。この材料を十分に加熱して均一にしたら(約5〜10分)、継続的に撹拌しつつ、加熱を止めた。次いで、水浴から温水を取り除き、冷水と交換することによって35℃までバッチを冷却し続け、ベンジルアルコールを加えた。香料、クエン酸及びKathonを添加し、約10分間撹拌を継続し、配合物を室温まで冷却した。次に、シリコーンナノエマルジョンを添加し、室温で約10〜15分間撹拌を続けるか、又は配合物が完全に混合され、均一になるまで継続する。濃縮ヘアケア組成物と噴射剤との比率が95:5になるように、噴射剤である1,3,3,3−ハイドロフルオロプロペンを濃縮ヘアケア組成物に加えた。
【0136】
【表1】
4.BELSIL(登録商標)ADM 8301 E(有効成分20%)ナノエマルジョン、Wackerから入手可能であり(<50nm)、20%アモジメチコン/モルホリノメチルシルセスキオキサンコポリマー、5〜10%のトリデセス−5、及び1〜5%のグリセリンを含み、平均トリデセス−5乳化剤レベル計算値が7.5%であり、平均グリセリンレベル計算値は3%。
【0137】
実施例1のヘアコンディショナ組成物を、エアロゾル容器内で、ビュレット加圧充填器を使用し、ヘアケア組成物と噴射剤(84.8%イソブタン/15.2%プロパンブレンド)を、以下のヘアコンディショナ組成物と噴射剤との比率(97:3、96:4、95:5、94:6、93:7、92:8、91:9、90:10)で混合することによって、比較例2〜9として以下の加圧ヘアコンディショナ組成物に変換した。エアロゾル容器は、高さ190mm、直径53mm、オーバーフロー容量330mLのアルミニウム缶からなり、以下が設けられたCCL容器によって供給された。(a)APTARから入手可能なBliss Custom Collar Actuator(AP83−641 Bliss 0.45)、(b)Aptarによって供給される、0.080インチのバルブ収容オリフィスと、2×0.040インチのステムオリフィスとを備えるバルブ、(c)内径0.025インチ、長さ190mmのディップチューブ。測定値は、配合物の蒸気圧、配合物の圧力飽和度%、泡密度、泡光沢からなった。
【0138】
【表2】
2Foaming Agent A46(イソブタン及びプロパン)(18)Diversified Cpc International(Channahon US)
【0139】
実施例1のヘアコンディショナ組成物を、エアロゾル容器内で、ビュレット加圧充填器を使用し、ヘアケア組成物とハイドロフルオロプロペンを、以下のヘアコンディショナ組成物と噴射剤との比率(97:3、96:4、95:5、94:6、93:7、92:8、91:9、90:10)で混合することによって、実施例11〜19として以下の本発明の加圧ヘアコンディショナ組成物に変換した。エアロゾル容器は、高さ190mm、直径53mm、オーバーフロー容量330mLのアルミニウム缶からなり、以下が設けられたCCL容器によって供給された。(a)APTARから入手可能なBliss Custom Collar Actuator(AP83−641 Bliss 0.45)、(b)Aptarによって供給される、0.080インチのバルブ収容オリフィスと、2×0.040インチのステムオリフィスとを備えるバルブ、(c)内径0.025インチ、長さ190mmのディップチューブ。測定値は、配合物の蒸気圧、配合物の圧力飽和度%、泡密度、泡光沢からなった。
【0140】
【表3】
3Foaming Agent HFO(トランス−1,3,3,3−テトラフルオロプロパ−1−エン)(19)Honeywellから
【0141】
表2及び3は、1,3,3,3−テトラフルオロプロペン噴射剤を含む本明細書に記載の加圧ヘアケア組成物を、類似の蒸気圧の従来の炭化水素噴射剤(84.8%イソブタン/15.2%プロパンブレンド)を含む比較加圧ヘアケア組成物と比較する。このデータは、1,3,3,3−テトラフルオロプロペンを含む本明細書に記載の加圧ヘアケア組成物が、著しくより大きい分配された泡密度(試験したヘアコンディショナ組成物と噴射剤との比率の範囲にわたって、約2倍大きい)を与えることを示す。より高い密度によって、結果として得られる分配された泡コンディショナは、重力測定による単位体積当たりの泡投与量が大きくなり、高密度液体コンディショナ形態と比較して、低密度泡コンディショナ形態から十分な投与量を達成するのが容易になる。加えて、これらのより高い密度は、ほぼ等しく高い配合物蒸気圧と、等しい配合物の圧力飽和度%で得られた。高い蒸気圧と高い圧力飽和度%の組み合わせは、エアロゾル製品の使用寿命(初期から中期から末期まで加圧エアロゾル製品を分配し得る)にわたって十分な一貫した泡分配を可能にするために重要である。驚くべきことに、本明細書に記載の加圧ヘアケア組成物から分配された泡は、試験したヘアコンディショナ組成物と噴射剤との比率範囲にわたって、顕著により高い泡光沢値を有することが分かった。光沢値が高いほど、本明細書に記載の加圧ヘア組成物から分配した泡がより輝き、光沢のある外観を有しつつ、肉眼でも非常に目立ち、このことは、消費者に受け入れられるのに重要なことであると考えられる。
【0142】
追加の実施例
表4、5及び6は、蒸留水をステンレス鋼製ビーカー内で秤量することによって調製され得る追加のヘアケア組成物の例を提供する。ビーカーを、100〜150rpmのオーバーヘッドミキサで混合しつつ、ホットプレート上の水浴内に入れてもよい。脂肪族アルコールが配合物中に存在する場合、脂肪族アルコールを添加し、次いで、混合物を70〜75℃に加熱してもよい。カチオン性界面活性剤が存在する場合、カチオン性界面活性剤を加え、粘度が上昇するため、混合速度を250〜350rpmまで上げる。材料が全て完全に加熱され、均質化されたら、混合物を約5〜約10分間撹拌しつつ、加熱を止める。次いで、水浴から温水を取り除き、冷水と交換することによって35℃までバッチを冷却する。次いで、香料と防腐剤を添加し、濃縮ヘアケア組成物が完成するまで、撹拌を約10分間続ける。シリコーンエマルジョンは、蒸留水を用いた手順の開始時に添加されてもよく、又は35℃まで冷却した後、手順の終了時に添加されてもよい。1,3,3,3−ハイドロフルオロプロペン噴射剤を表4及び5の実施例に添加して、ヘアケア組成物と噴射剤との重量比が約90:10〜約97:3、又は約92:8〜約96:4、又は約94:6〜約95:5になるように、加圧ヘアコンディショナ組成物を調製してもよい。噴射剤は、エアロゾル容器内の濃縮ヘアケア組成物に添加されてもよく、又はエアロゾル容器への注入前にあらかじめ混合されていてもよい。
【0143】
【表4】
1 Silsoft 253(有効成分20%)ナノエマルジョン、Momentiveから入手可能であり(10〜20nm)、二級アルコールエトキシレート(5〜10%)、エトキシル化されたC12〜16合成アルコール(1〜5%)、グリセリン(1〜5%)、及びトリデシルアルコールエトキシレート(1〜5%)を含み、平均アルコールエトキシレート乳化剤レベル計算値は12.5%であり、平均グリセリンレベル計算値は3.0%。
【0144】
【表5】
1 Silsoft 253(有効成分20%)ナノエマルジョン、Momentiveから入手可能であり(10〜20nm)、二級アルコールエトキシレート(5〜10%)、エトキシル化されたC12〜16合成アルコール(1〜5%)、グリセリン(1〜5%)、及びトリデシルアルコールエトキシレート(1〜5%)を含み、平均アルコールエトキシレート乳化剤レベル計算値は12.5%であり、平均グリセリンレベル計算値は3%。
2 Momentiveから実験的に利用可能なY17045(有効成分100%)
3 Ashland Chemicalsから入手可能なNatrosol 250HHR
【0145】
【表6】
4.BELSIL(登録商標)ADM 8301 E(有効成分20%)ナノエマルジョン、Wackerから入手可能であり(<50nm)、20%アモジメチコン/モルホリノメチルシルセスキオキサンコポリマー、5〜10%のトリデセス−5、及び1〜5%のグリセリンを含み、平均トリデセス−5乳化剤レベル計算値が7.5%であり、平均グリセリンレベル計算値は3%。
5.CE−8170 Microemulsion(有効成分20%)、Dow Corningから入手可能であり(<50nm)、20%アモジメチコン、1〜5%のC11〜15パレス−7、1〜5%のラウレス−9、1〜5%のグリセリン、及び1〜5%のトリデセス−12を含み、平均C11〜15パレス7乳化剤レベル計算値は3.0%であり、平均ラウレス−9乳化剤計算値は3%であり、平均グリセリンレベル計算値は3%であり、平均トリデセス−12レベル計算値は3%。
【0146】
【表7】
4.BELSIL(登録商標)ADM 8301 E(有効成分20%)ナノエマルジョン、Wackerから入手可能であり(<50nm)、20%アモジメチコン/モルホリノメチルシルセスキオキサンコポリマー、5〜10%のトリデセス−5、及び1〜5%のグリセリンを含み、平均トリデセス−5乳化剤レベル計算値が7.5%であり、平均グリセリンレベル計算値は3%。
【0147】
更なる組み合わせ
A.毛髪をコンディショニングする方法であって、
a)ヘアケア組成物を準備するステップであって、ヘアケア成物が、
i)ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約18重量%のシリコーンであって、1種類以上のシリコーンの粒径が約1nm〜約500nmである、シリコーンと、
ii)ヘアケア組成物の8重量%未満の高融点脂肪族化合物と、
iii)ヘアケア組成物の5重量%未満のカチオン性界面活性剤と、
iv)ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約5重量%の香料と、
v)ヘアケア組成物の約1重量%〜約15重量%の非イオン性乳化剤と、
vi)ヘアケア組成物の約60重量%〜約90重量%の水とを含み、
ヘアケア組成物が、約1センチポアズ〜約15,000センチポアズの液相粘度を有し、
ヘアケア組成物が、約100:0〜約50:50のシリコーンと高融点脂肪族化合物との重量比を有し、
ヘアケア組成物が、約95:5〜約50:50のシリコーンと香料との重量比を有する、ステップと、
b)約98:2〜約85:15のヘアケア組成物とハイドロフルオロプロペンとの重量比で、ヘアケア組成物にハイドロフルオロプロペンを添加して、加圧ヘアケア組成物を作製するステップと、
c)加圧ヘアケア組成物をエアロゾルディスペンサから泡として分配するステップと、
d)泡を毛髪に塗布するステップと、
e)毛髪から泡を洗い流すステップと、を含み、
泡が、エアロゾルディスペンサから分配されるとき、約0.10g/cm
3〜約0.35g/cm
3の密度を有し、
エアロゾルディスペンサが、約43psig〜約65psigの内圧を有し、
加圧ヘアケア組成物中のハイドロフルオロプロペンが、約66%〜約100%のパーセント飽和圧を有する、方法。
B.ハイドロフルオロプロペンがテトラフルオロプロペンである、段落Aに記載の方法。
C.ヘアケア組成物が、ヘアケア組成物の約70重量%〜約82.5重量%の水を含む、段落A又は段落Bに記載の方法。
D.ヘアケア組成物が、約1センチポアズ〜約8,000センチポアズの液相粘度を有する、段落A〜段落Cのいずれかに記載の方法。
E.シリコーンが、アミノシリコーン、ペンダント四級アンモニウムシリコーン、末端四級アンモニウムシリコーン、アミノポリアルキレンオキシドシリコーン、四級アンモニウムポリアルキレンオキシドシリコーン、アミノモルホリノシリコーン、及びこれらの混合物からなる群から選択される、段落A〜段落Dのいずれかに記載の方法。
F.ヘアケア組成物が、ヘアケア組成物の約5重量%〜約14重量%の1種類以上のシリコーンを含む、段落A〜段落Eのいずれかに記載の方法。
G.ヘアケア組成物が、ヘアケア組成物の約2重量%〜約12重量%の非イオン性乳化剤を含む、段落A〜段落Fのいずれかに記載の方法。
H.非イオン性乳化剤が、直鎖構造又は分枝鎖構造のいずれかにある、約8〜約18個の炭素を含む脂肪族アルコールと、約2〜約35モルのエチレンオキシドとの縮合生成物である、段落A〜段落Gのいずれかに記載の方法。
I.泡が、約50:50〜約100:0のシリコーンと脂肪族アルコールとの付着重量比を含む、段落A〜段落Hのいずれかに記載の方法。
J.泡が、約60:40〜約100:0のシリコーンと脂肪族アルコールとの付着重量比を含む、請求項1に記載の方法。
K.泡が、約50%〜約100%のシリコーン付着純度を含む、段落A〜段落Jのいずれかに記載の方法。
L.泡が、約60%〜約100%のシリコーン付着純度を含む、段落A〜段落Kのいずれかに記載の方法。
M.シリコーンの粒径が約5nm〜約300nmである、段落A〜段落Lのいずれかに記載の方法。
N.加圧ヘアケア組成物が、ナノエマルジョンの形態である、段落A〜段落Mのいずれかに記載の方法。
O.加圧ヘアケア組成物の約25重量%〜約100重量%のシリコーンがナノエマルジョンの形態である、段落A〜段落Nのいずれかに記載の方法。
P.ヘアケア組成物が、ヘアケア組成物の重量に基づき、高融点脂肪族化合物を実質的に含まない、段落A〜段落Oのいずれかに記載の方法。
Q.ヘアケア組成物が、ヘアケア組成物の4%重量未満の高融点脂肪族化合物を含む、段落A〜段落Pのいずれかに記載の方法。
R.ヘアケア組成物が、ヘアケア組成物の約1.25重量%〜約4.0%の香料を含む、段落A〜段落Qのいずれかに記載の方法。
S.泡が、エアロゾルディスペンサから分配されるとき、約1g〜約5gの投与重量を有する、段落A〜段落Rのいずれかに記載の方法。
T.泡の密度が約0.12g/cm
3〜約0.26g/cm
3である、段落A〜段落Sのいずれかに記載の方法。
U.加圧ヘアケア組成物を含むエアロゾルディスペンサであって、加圧ヘアケア組成物が、
a)加圧ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約17重量%のシリコーンであって、1種類以上のシリコーンの粒径が約1nm〜約500nmである、シリコーンと、
b)加圧ヘアケア組成物の約3重量%〜約18重量%のハイドロフルオロプロペンと、
c)加圧ヘアケア組成物の約0.5重量%〜約5重量%の香料と、
d)加圧ヘアケア組成物の約1重量%〜約14重量%の非イオン性乳化剤と、
e)加圧ヘアケア組成物の5重量%未満のカチオン性界面活性剤と、
f)加圧ヘアケア組成物の約55重量%〜約87重量%の水と、
g)加圧ヘアケア組成物の7.5重量%未満の高融点脂肪族化合物と、を含み、
加圧組成物が、約1センチポアズ〜約15,000センチポアズの液相粘度を有し、
加圧組成物が、約100:0〜約50:50のシリコーンと高融点脂肪族化合物との重量比を有し、
加圧組成物が、約95:5〜約50:50のシリコーンと香料との重量比を有し、
エアロゾルディスペンサが、約43psig〜約65psigの内圧を有し、
加圧ヘアケア組成物中のハイドロフルオロプロペンが、約66%〜約100%のパーセント飽和圧を有し、
エアロゾルディスペンサが、エアロゾルディスペンサから分配されるとき、約0.10g/cm
3〜約0.35g/cm
3の密度を有する泡を分配し、
加圧組成物が、リンスオフされる、エアロゾルディスペンサ。
V.ハイドロフルオロプロペンが、1,3,3,3−テトラフルオロプロペンである、段落Uに記載のエアロゾルディスペンサ。
【0148】
本明細書で開示する寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限られるとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、このような寸法はそれぞれ、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲との両方を意味することが意図されている。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
【0149】
相互参照されるか又は関連する全ての特許又は特許出願、及び本願が優先権又はその利益を主張する任意の特許出願又は特許を含む、本明細書に引用される全ての文書は、明示的に除外されるか、又は別途制限されない限り、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献と組み合わせたときに、そのような任意の発明を教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0150】
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。