【文献】
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【文献】
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【文献】
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(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1のアクセスネットワークデバイスが前記アンカーアクセスネットワークデバイスを決定できない場合、前記第1のアクセスネットワークデバイスは、前記端末デバイスへの接続を確立することを更に含む、請求項11乃至13のうちいずれか1項に記載の方法。
前記第1のアクセスネットワークデバイスが前記アンカーアクセスネットワークデバイスを決定できない場合、前記第1のアクセスネットワークデバイスは、前記通信装置への接続を確立する、請求項18乃至20のうちいずれか1項に記載の通信システム。
【発明を実施するための形態】
【0028】
端末デバイスは、接続状態及びアイドル状態に加えて、第3の状態を有する。端末デバイスが接続状態にあるとき、端末デバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報を記憶し、ネットワークデバイスの制御に基づいてハンドオーバを実行してもよい。端末デバイスがアイドル状態にあるとき、端末デバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報を解放し、セルベースの再選択を実行してもよい。端末デバイスが第3の状態にあるとき、端末デバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報を記憶し、セル再選択動作を実行してもよく、言い換えると、端末デバイスは、セルベースの再選択を実行してもよい。さらに、端末デバイスの接続情報は、アンカー基地局に記憶される。端末デバイスの接続情報は、端末デバイスのコンテキスト情報及び端末デバイスのコアネットワーク接続を含む。
【0029】
端末デバイスが第3の状態にあるとき、端末デバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスにより構成された管理エリア情報を記憶し、端末デバイスが管理エリア情報に対応する管理エリアから出るときにアンカーアクセスネットワークデバイスに通知する必要がある。第3の状態は、非アクティブ状態、軽接続状態、非アクティブ状態又は低オーバーヘッド状態と呼ばれてもよい。これは、ここでは限定されない。管理エリアは、ページングエリア又はアクセスネットワーク位置トラッキングエリアと呼ばれてもよい。これは、ここでは限定されない。アクセスネットワークデバイスは、基地局、無線アクセスネットワーク
(RAN)デバイス、端末デバイスがアクセスする他のデバイス、又は対応するコントローラでもよい。
【0030】
端末デバイスが第3の状態に入り始めるとき、アンカーアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのための管理エリアを構成する。管理エリアは、端末デバイスがアクセスするアンカーアクセスネットワークデバイスのセルと、当該セルとは異なる1つ以上の他のセルとを含む。端末デバイスは、端末デバイスが管理エリア内を移動するときに端末デバイスの位置をネットワーク側に通知する必要はなく、端末デバイスが管理エリアから出るときに端末デバイスの位置をネットワーク側に通知する必要がある。したがって、端末デバイスが第3の状態にあるとき、端末デバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスのセルに位置してもよく、或いは他のアクセスネットワークデバイスのセルに位置してもよい。
【0031】
端末デバイスがアイドル状態に入り始めるとき、コアネットワークは、端末デバイスのためのトラッキングエリアを構成する。トラッキングエリアは、少なくとも1つのセルを含む。端末デバイスは、端末デバイスがトラッキングエリア内を移動するときに端末デバイスの位置をコアネットワーク内のデバイスに通知する必要はなく、端末デバイスがトラッキングエリアから出るときに端末デバイスの位置をコアネットワーク内のデバイスに通知する必要がある。コアネットワーク内のデバイスは、モビリティ管理エンティティ
(MME)等でもよい。
【0032】
第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスに接続されておらず、端末デバイスと同じアンカーアクセスネットワークデバイスに属する他の端末デバイスが接続復旧メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信するとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスに記憶されている他の端末デバイスのコンテキスト情報を取得できず、或いはコンテキスト情報を使用することにより他の端末デバイスへの接続を確立することもできない。その結果、アンカーアクセスネットワークデバイスに記憶されているコンテキスト情報は無駄になる。
【0033】
図1−1は、この出願の実施形態によるネットワークアーキテクチャを示す。ネットワークアーキテクチャは、端末デバイスと、アンカーアクセスネットワークデバイスと、第1のアクセスネットワークデバイスとを含む。
【0034】
端末デバイスが第3の状態にあるとき、アンカーアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報を含む。第1のアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスが現在位置するセルに対応するアクセスネットワークデバイスである。端末デバイスが現在位置するセルに対応するアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスである場合、第1のアクセスネットワークデバイス及びアンカーアクセスネットワークデバイスは、同じアクセスネットワークデバイスである。端末デバイスが現在位置するセルに対応するアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスでない場合、第1のアクセスネットワークデバイス及びアンカーアクセスネットワークデバイスは、2つの異なるアクセスネットワークデバイスであるが、第1のアクセスネットワークデバイス及びアンカーアクセスネットワークデバイスは、同じ管理エリアに位置してもよい。
【0035】
図1−2を参照すると、ネットワークアーキテクチャは、コアネットワークを更に含む。端末デバイスが第3の状態にあるとき、端末デバイスに関する接続は、コアネットワークとアンカーアクセスネットワークデバイスとの間で更に保持される。端末デバイスがアイドル状態にあるとき、コアネットワークとアンカーアクセスネットワークデバイスとの間で保持される端末デバイスに関する接続も除去され、アンカーアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報を含まない。
【0036】
図2は、この出願の実施形態による通信方法を示す。当該方法は、
図1−1又は
図1−2に示すネットワークアーキテクチャに適用されてもよい。当該方法は、以下のステップを含む。
【0037】
ステップ201:端末デバイスは、端末デバイスが現在位置するセルに対応する第1のアクセスネットワークデバイスに接続復旧メッセージを送信し、接続復旧メッセージは、端末デバイスの第1のアイデンティティ及びアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを搬送する。
【0038】
接続復旧メッセージは、端末デバイスにより生成される。接続復旧メッセージは、無線リソース制御
(RRC)接続再開メッセージ、RRC接続復旧メッセージ、エリア更新メッセージ等でもよい。
【0039】
端末デバイスは、以下の場合に、端末デバイスが現在位置するセルに対応する第1のアクセスネットワークデバイスに接続復旧メッセージを送信してもよい。
【0040】
第1の場合、端末デバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスにより送信されたページングメッセージを受信し、接続復旧メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信し、ページングメッセージは、端末デバイスの第1のアイデンティティ及びアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを搬送する。
【0041】
端末デバイスの第1のアイデンティティは、アンカーアクセスネットワークデバイス上で端末デバイスを識別するために使用される。アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティは、第1のネットワーク内でアンカーアクセスネットワークデバイスを識別するために使用される。第1のネットワークは、第2のネットワークの一部である。第1のネットワークは、アンカーアクセスネットワークデバイスが属するオペレータネットワークでもよい。第2のネットワークは、グローバルネットワークでもよい。
【0042】
この実施形態では、端末デバイスは、第3の状態にある。端末デバイスが第3の状態に入る前に、端末デバイスは、接続状態にある。端末デバイスが接続状態にあるとき、端末デバイスが位置するセルに対応するアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスである。端末デバイスが接続状態から第3の状態に入るとき、アンカーアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのための管理エリアを構成する。管理エリアは、端末デバイスがアクセスするアンカーアクセスネットワークデバイスのセルと、当該セルとは異なる1つ以上の他のセルとを含む。
【0043】
コアネットワークがデータを端末デバイスに送信する必要があるとき、アンカーアクセスネットワークデバイスは、ページングメッセージを送信してもよい。例えば、コアネットワークは、アンカーアクセスネットワークデバイスとコアネットワークとの間の端末デバイスに関する接続を通じてデータをアンカーアクセスネットワークデバイスに送信してもよく、データは、端末デバイスの第1のアイデンティティを含み、アンカーアクセスネットワークデバイスは、データを受信し、端末デバイスの第1のアイデンティティに基づいて、端末デバイスが第3の状態にあると決定し、ページングメッセージをアンカーアクセスネットワークデバイスのセル内の端末デバイス及び管理エリアに位置する他のアクセスネットワークデバイスに送信し、ページングメッセージを受信した後、他のアクセスネットワークデバイスは、ページングメッセージを他のアクセスネットワークデバイスのセル内の端末デバイスに送信する。
【0044】
端末デバイスが現在位置するセルがアンカーアクセスネットワークデバイスのセルであるとき、端末デバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスにより送信されたページングメッセージを受信し、第1のアクセスネットワークデバイス及びアンカーアクセスネットワークデバイスは、同じアクセスネットワークデバイスである。端末デバイスが現在位置するセルがアンカーアクセスネットワークデバイスのセルでないとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスとは異なり、端末デバイスは、第1のアクセスネットワークデバイスにより送信されたページングメッセージを受信する。
【0045】
第2の場合、端末デバイスがアップリンクデータを送信する必要があるとき、端末デバイスは、接続復旧メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信する。
【0046】
第3の場合、端末デバイスがアンカー基地局により構成された管理エリアから出るとき、端末デバイスは、接続復旧メッセージを第1アクセスネットワークデバイスに送信する。
【0047】
任意選択で、接続復旧メッセージは、端末デバイスの完全な第1のアイデンティティ及び/又はアンカーアクセスネットワークデバイスの完全な第1のアイデンティティを搬送してもよく、或いは接続復旧メッセージは、端末デバイスの第1のアイデンティティにおける情報の一部及び/又はアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の一部を搬送してもよい。
【0048】
ステップ202:第1のアクセスネットワークデバイスは、接続復旧メッセージを受信し、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスを決定できるか否かを決定する。
【0049】
第1のアクセスネットワークデバイスが、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスを決定する2つの場合が存在する。一方の場合、第1のアクセスネットワークデバイス及びアンカーアクセスネットワークデバイスは、同じアクセスネットワークデバイスである。他方の場合、第1のアクセスネットワークデバイス及びアンカーアクセスネットワークデバイスは、異なるアクセスネットワークデバイスであるが、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を記憶し、接続情報は、第2のネットワーク内でアンカーアクセスネットワークデバイスを識別するために使用される。
【0050】
このステップは以下の通りでもよい。第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいて、第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスであるか否かを決定し、第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスである場合、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスを決定できると決定し、或いは第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスでない場合、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいて、第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を有するか否かを決定し、第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を有する場合、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスを決定できると決定し、或いは第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を有さない場合、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスを決定できないと決定する。
【0051】
第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のアイデンティティと接続情報との間の対応関係を記憶する。したがって、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のアイデンティティと接続情報との間の対応関係から、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいて、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報が存在するか否かについて問い合わせてもよい。アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報が対応関係に存在する場合、これは、第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を有することを示し、或いはアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報が対応関係に存在しない場合、これは、第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を有さないことを示す。
【0052】
接続復旧メッセージが、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の一部を搬送するとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、情報の一部に基づいて、対応関係について問い合わせてもよい。情報の一部を含む第1のアイデンティティが見つかった場合、第1のアクセスネットワークデバイスは、対応関係から、見つかった第1のアイデンティティに対応する接続情報を取得し、これは、第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を有することを示す。情報の一部を含む第1のアイデンティティが見つからなかった場合、これは、第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を有さないことを示す。
【0053】
第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を有する2つの場合が存在する。第1の場合、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を事前に取得しており、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティ及びアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を第1のアイデンティティと接続情報との対応関係に対応して記憶している。第2の場合は、第1の場合を含み、第1の場合との違いは、第1のアクセスネットワークデバイスが、アンカーアクセスネットワークデバイスの取得された接続情報に基づいて、アンカーアクセスネットワークデバイスへの接続を更に確立することにある。
【0054】
アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティを含んでもよく、アンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティは、アンカーアクセスネットワークデバイスが位置する第1のネットワークを識別するために使用される。代替として、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを含んでもよく、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティは、第2のネットワーク内でアンカーアクセスネットワークデバイスを識別するために使用される。
【0055】
アンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティは、アンカーアクセスネットワークデバイスの公衆陸上移動ネットワークアイデンティティ
(PLMN ID)及び/又はルーティング情報でもよい。アンカーアクセスネットワークデバイスのルーティング情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスのルーティングエリアコード、位置エリアコード等でもよい。アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティは、アンカーアクセスネットワークデバイスのアドレス情報でもよい。アドレス情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスのトランスポート層アドレスでもよく、例えば、インターネットプロトコル
(IP)アドレスでもよい。
【0056】
ステップ203:第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスを決定できる場合、第1のアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスの第1のアイデンティティに基づいて、アンカーアクセスネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキスト情報を取得する。
【0057】
このステップは以下の通りでもよい。第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスであるとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスの第1のアイデンティティに基づいて、端末デバイスのコンテキスト情報をローカルで直接取得する。
【0058】
第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスでないとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報を以下の方式で取得してもよい。
【0059】
第1のアクセスネットワークデバイスとアンカーアクセスネットワークデバイスとの間の接続が確立されているとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のアクセスネットワークデバイスとアンカーアクセスネットワークデバイスとの間の接続を通じて、端末デバイスの第1のアイデンティティに基づいて、アンカーアクセスネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキスト情報を取得する。第1のアクセスネットワークデバイスとアンカーアクセスネットワークデバイスとの間の接続が確立されていないとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報に基づいて、第1のアクセスネットワークデバイスとアンカーアクセスネットワークデバイスとの間の接続を確立し、第1のアクセスネットワークデバイスとアンカーアクセスネットワークデバイスとの間の接続を通じて、端末デバイスの第1のアイデンティティに基づいて、アンカーアクセスネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキスト情報を取得する。
【0060】
第1のアクセスネットワークデバイスにより、第1のアクセスネットワークデバイスとアンカーアクセスネットワークデバイスとの間の接続を確立するプロセスは、以下の通りでもよい。
【0061】
アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報がアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを含むとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスへの接続を確立してもよく、或いは
アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報がアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティを含むとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを取得し、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティに基づいて第1のアクセスネットワークデバイスとアンカーアクセスネットワークデバイスとの間の接続を確立してもよい。
【0062】
任意選択で、第1のアクセスネットワークデバイスにより、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを取得する動作は、以下の通りでもよい。第1のアクセスネットワークデバイスは、問い合わせ要求メッセージをコアネットワークに送信してもよく、問い合わせ要求メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティを搬送し、コアネットワークは、問い合わせ要求メッセージを受信し、問い合わせ要求メッセージで搬送されたアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスを決定し、アンカーアクセスネットワークデバイスからアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを取得し、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを搬送する問い合わせ応答メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信し、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを取得するために、問い合わせ応答メッセージを受信する。
【0063】
ステップ204:第1のアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報に基づいて、第1のアクセスネットワークデバイスと端末デバイスとの間の接続を確立し、プロセスが終了する。
【0064】
第1のアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報に基づいて、第1のアクセスネットワークデバイスとコアネットワークとの間の端末デバイスに関する接続を更に確立してもよい。このように、コアネットワークは、端末デバイスに送信される必要のあるデータを第1のアクセスネットワークデバイスに送信してもよく、次いで、第1のアクセスネットワークデバイスは、データを端末デバイスに転送する。
【0065】
ステップ205:第1のアクセスネットワークデバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスを決定できない場合、第1のアクセスネットワークデバイスは、接続確立メッセージを端末デバイスに送信する。
【0066】
接続確立メッセージは、RRC接続確立メッセージ等でもよい。接続確立メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を要求するために使用される。
【0067】
任意選択で、接続確立メッセージは、第1の命令情報を搬送してもよく、第1の命令情報は、端末デバイスに対してアンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティを送信するように命令するために使用されるか、或いは接続確立メッセージは、第2の命令情報を搬送してもよく、第2の命令情報は、端末デバイスに対してアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを送信するように命令するために使用される。
【0068】
任意選択で、接続確立メッセージは、確立済みのチャネルに関する情報を搬送してもよい。接続確立メッセージは、接続パラメータを更に搬送してもよく、接続パラメータは、チャネル構成情報、リソース割り当て情報等でもよい。
【0069】
ステップ206:端末デバイスは、接続確立メッセージを受信し、第1のアクセスネットワークデバイスへの接続を確立し、接続確立完了メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信する。
【0070】
接続確立完了メッセージは、接続確立メッセージで搬送された確立済みのチャネルに関する情報に基づいて、端末デバイスにより生成される。接続確立メッセージを受信した後に、端末デバイスは、以前に記憶されているコンテキスト情報をクリアし、接続確立メッセージで搬送された接続パラメータに基づいて接続を再確立する。
【0071】
接続確立完了メッセージは、RRC接続確立完了メッセージ等でもよい。端末デバイスにより、接続確立完了メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信することは、端末デバイスが端末デバイスと第1のアクセスネットワークデバイスとの間の接続を確立したことを示す。接続は、RRC接続等でもよい。
【0072】
接続確立メッセージが第1の命令情報を搬送するとき、端末デバイスは、第1の命令情報に基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティを取得し、アンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティを搬送する接続確立完了メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信する。
【0073】
接続確立メッセージが第2の命令情報を搬送するとき、端末デバイスは、第
2の命令情報に基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを取得し、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを搬送する接続確立完了メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信する。
【0074】
端末デバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを記憶する。アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティは、端末デバイスが第3の状態に入るとき、或いは端末デバイスがアンカーアクセスネットワークデバイスにアクセスするとき、アンカーアクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される。
【0075】
任意選択で、端末デバイスにより送信される接続復旧メッセージが、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の一部を搬送する場合、端末デバイスにより送信される接続確立完了メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の残りの部分を更に搬送する。
【0076】
ステップ207:第1のアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスにより送信された接続確立完了メッセージを受信し、接続確立完了メッセージに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を取得する。
【0077】
アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティを含んでもよく、或いはアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを含んでもよい。
【0078】
第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を以下の方式で取得してもよい。
【0079】
第1の方式では、接続確立完了メッセージがアンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティを搬送するとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を取得するために、接続確立完了メッセージで搬送されたアンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティを抽出し、接続復旧メッセージで搬送されたアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを抽出する。代替として、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を取得するために、アンカーアクセスネットワークデバイスの抽出された第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを取得し続ける。
【0080】
第1のアクセスネットワークデバイスにより、第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを取得するための詳細なプロセスについては、ステップ203の関係する内容を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0081】
接続復旧メッセージがアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の一部を搬送し、接続確立完了メッセージがアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の残りの部分を搬送するとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、完全な第1のアイデンティティを形成するために、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の一部と、第1のアイデンティティにおける情報の残りの部分とを結合してもよい。次いで、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を形成するために、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティを結合するか、或いはアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを取得する。
【0082】
第2の方式では、接続確立完了メッセージがアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを搬送するとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を取得するために、接続確立完了メッセージで搬送されたアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを抽出する。
【0083】
アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を取得した後に、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティ及びアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を、第1のアイデンティティと接続情報との間の対応関係に対応して記憶してもよい。
【0084】
アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を取得した後に、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報に基づいて、第1のアクセスネットワークデバイスとアンカーアクセスネットワークデバイスとの間の接続を確立してもよい。代替として、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のアクセスネットワークデバイスとアンカーアクセスネットワークデバイスとの間の接続を確立せず、端末デバイスと同じアンカーアクセスネットワークデバイスに属する他の端末デバイスにより送信された接続復旧メッセージを受信したとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報に基づいて、第1のアクセスネットワークデバイスとアンカーアクセスネットワークデバイスとの間の接続を確立し、接続が確立された後に、アンカーアクセスネットワークデバイスから他の端末デバイスのコンテキスト情報を取得する。接続を確立する実現プロセスについて、ステップ203における関係する内容を参照する。他の端末デバイスのコンテキスト情報を取得することについて、ステップ202及び203における関係する内容を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0085】
端末デバイスから接続確立完了メッセージを受信した後に、第1のアクセスネットワークデバイスは、第1のアクセスネットワークデバイスとコアネットワークとの間の端末デバイスに関する接続を更に確立する。次いで、コアネットワークは、まず、端末デバイスに送信される必要のあるデータを第1のアクセスネットワークデバイスに送信し、次いで、第1のアクセスネットワークデバイスは、データを端末デバイスに転送する。
【0086】
この実施形態では、現在の端末デバイスについて、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスから端末デバイスのコンテキスト情報を取得できないが、現在の端末デバイスへの接続を再確立する。しかし、第1のアクセスネットワークデバイスは、接続再確立プロセスにおいて、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を取得する。次回に、端末デバイスと同じアンカーアクセスネットワークデバイスに属する他の端末デバイスが接続復旧メッセージを
送信するとき、第1のアクセスネットワークデバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報に基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスから他の端末デバイスのコンテキスト情報を取得し、他の端末デバイスのコンテキスト情報に基づいて第1のアクセスネットワークデバイスと他の端末デバイスとの間の接続を確立する。これは、アンカーアクセスネットワークデバイスに記憶されている他の端末デバイスのコンテキスト情報を無駄にするのを回避し、第3の状態の端末の通信要件に適合する。
【0087】
図3A及び
図3Bは、この出願の実施形態による通信方法を示す。当該方法は、
図1−1又は
図1−2に示すネットワークアーキテクチャに適用されてもよい。当該方法は、端末デバイスに記憶されている端末デバイスの状態が、コアネットワークに記憶されている端末デバイスの状態と一致しない場合に適用される。当該方法は、以下のステップを含む。
【0088】
ステップ301:端末デバイスは、端末デバイスが第3の状態にあるとき、ページングメッセージを受信する。
【0089】
端末デバイスが第3の状態にあるとき、端末デバイスが位置する環境の信号強度が比較的悪いので、アンカーアクセスネットワークデバイスとコアネットワークとの間の端末デバイスに関する接続が除去されてもよい。例えば、アンカーアクセスネットワークデバイスが端末デバイスをページングするとき、環境の信号強度が比較的悪いので、端末デバイスはページングを受信するのに失敗する。アンカーアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスからページング応答を受信できず、したがって、端末デバイスのコンテキスト情報を削除し、アンカーアクセスネットワークデバイスとコアネットワークとの間の端末デバイスに関する接続を解放する。さらに、コアネットワークは、端末デバイスの状態を第3の状態からアイドル状態に変更する。しかし、端末デバイスに記憶されている状態は、依然として第3の状態である。その結果、端末デバイスに記憶されている端末デバイスの状態は、コアネットワークに記憶されている端末デバイスの状態と一致しない。
【0090】
コアネットワークに記憶されている端末デバイスの状態が依然として第3の状態であり、コアネットワークがデータを端末デバイスに送信する必要があるとき、コアネットワークは、まず、端末デバイスの第1のアイデンティティを含むデータをアンカーアクセスネットワークデバイスに送信する。アンカーアクセスネットワークデバイスは、データを受信し、第1のページングメッセージをアンカーアクセスネットワークデバイスのセルに送信し、第2のページングメッセージを管理エリア内の他のアクセスネットワークデバイスに送信する。第1のページングメッセージ及び第2のページングメッセージは、端末デバイスの第1のアイデンティティ及びアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを搬送する。端末デバイスの第1のアイデンティティ及びアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティは、アンカー
アクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに割り当てられ、端末デバイスが第3の状態にあるときに接続を復旧するために端末デバイスにより使用される。端末デバイスの第1のアイデンティティは、アンカーアクセスネットワークデバイス上で端末デバイスを識別するために使用される。アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティは、アクセスネットワーク内でアンカーアクセスネットワークデバイスを識別するために使用される。第2のページングメッセージを受信した後に、他の
アクセスネットワークデバイスは、他の
アクセスネットワークデバイスのセル内で、第2のページングメッセージに基づいて第3のページングメッセージを端末デバイスに送信する。対応して、端末デバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスにより送信された第1のページングメッセージ又は管理エリア内の他のアクセスネットワークデバイスにより送信された第3のページングメッセージを受信する。
【0091】
コアネットワークに記憶されている端末デバイスの状態がアイドル状態であり、コアネットワークがデータを端末デバイスに送信する必要があるとき、コアネットワークは、まず、端末デバイスが位置するトラッキングエリア内のアクセスネットワークデバイスにページングメッセージを送信する。ページングメッセージは、端末デバイスの第2のアイデンティティを搬送する。端末デバイスの第2のアイデンティティは、コアネットワーク内で端末デバイスを識別するために使用される。例えば、第2のアイデンティティは、国際移動加入者識別番号
(IMSI)又はパケット一時移動加入者識別番号
(P-TMSI)である。ページングメッセージを受信した後に、トラッキングエリア内のアクセスネットワークデバイスは、ページングメッセージに基づいて、端末デバイスの第2のアイデンティティを搬送するアクセスネットワークページングメッセージをアクセスネットワークデバイスのセルに送信する。対応して、端末デバイスは、トラッキングエリア内のアクセスネットワークデバイスにより送信されたアクセスネットワークページングメッセージを受信する。
【0092】
ステップ302:ページングメッセージが端末デバイスの第1のアイデンティティ及びアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを搬送する場合、端末デバイスは、接続復旧メッセージを生成し、端末デバイスが現在位置するセルに対応する第1のアクセスネットワークデバイスに接続復旧メッセージを送信し、接続復旧メッセージは、端末デバイスの第1のアイデンティティ及びアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを搬送する。
【0093】
端末デバイスにより接続復旧メッセージを送信する詳細なプロセスについて、ステップ201における関係する内容を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0094】
ステップ303〜308は、それぞれステップ202〜207と同じである。詳細はここでは再び説明しない。
【0095】
ステップ309:ページングメッセージが端末デバイスの第2のアイデンティティを搬送する場合、端末デバイスは、端末デバイスが現在位置するセルに対応する第1のアクセスネットワークデバイスに接続確立要求メッセージを送信し、接続確立要求メッセージは、端末デバイスの非アクセス層(Non-Access Stratum, NAS)識別子を搬送する。
【0096】
任意選択で、端末デバイスの第2のアイデンティティを搬送するページングメッセージを受信した後、且つ、端末デバイスが現在位置するセルに対応する第1のアクセスネットワークデバイスに接続確立要求メッセージを送信する前に、端末デバイスは、記憶されているコンテキスト情報をクリアし、アイドル状態に入る。
【0097】
例えば、NAS識別子は、IMSI、一時移動加入者識別番号
(T-MSI)、又はP-TMSIでもよい。
【0098】
NAS識別子は、コアネットワーク内で端末デバイスを識別するために使用される。接続確立要求メッセージは、RRC接続確立要求メッセージでもよい。
【0099】
ステップ310:第1のアクセスネットワークデバイスは、接続確立要求メッセージを受信し、接続確立要求メッセージで搬送されたNAS識別子に基づいて、端末デバイスとコアネットワークとの間の接続を確立する。
【0100】
この実施形態では、端末デバイスが第3の状態にあるとき、端末デバイスは、ページングメッセージで搬送された内容を決定し、ページングメッセージが端末デバイスの第1のアイデンティティ及びアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを搬送する場合、端末デバイスは、第1のアクセスネットワークデバイスに対して端末デバイスとコアネットワークとの間の接続を確立するように要求するために、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを搬送する接続復旧メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信するか、或いはページングメッセージが端末デバイスの第2のアイデンティティを搬送する場合、端末デバイスは、第1のアクセスネットワークデバイスに対して端末デバイスとコアネットワークとの間の接続を確立するよう要求するために、端末デバイスのNAS識別子を搬送する接続確立要求メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信する。端末デバイスは、ページングメッセージで搬送された内容に基づいて、ページングがコアネットワークにより開始されるかアクセスネットワークデバイスにより開始されるかを決定し、異なるページングデバイスに基づいて異なるページング応答プロセスを更に開始する。これは、端末デバイスとコアネットワークとの間の接続ができるだけ迅速に成功して復旧できることを確保できる。
【0101】
図4は、この出願の実施形態による通信装置400を示す。当該装置400は、
端末デバイスにより送信された接続復旧メッセージを受信するように構成された受信ユニット401であり、接続復旧メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを搬送し、アンカーアクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのコンテキスト情報を記憶し、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティは、第1のネットワーク内でアンカーアクセスネットワークデバイスを識別するために使用され、第1のネットワークは、第2のネットワークの一部である、受信ユニット401と、
アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいて接続確立メッセージを端末デバイスに送信するように構成された送信ユニット402であり、接続確立メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を要求するために使用される、送信ユニット402と、
アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を取得するように構成された処理ユニット403であり、接続情報は、第2のネットワーク内でアンカーアクセスネットワークデバイスを識別するために使用される、処理ユニット403と
を含む。
【0102】
任意選択で、接続復旧メッセージは、端末デバイスにより生成される。接続復旧メッセージは、RRC接続再開メッセージ、RRC接続復旧メッセージ、エリア更新メッセージ等でもよい。
【0103】
端末デバイスは、3つの場合に接続復旧メッセージを当該装置400に送信してもよい。3つの場合の具体的な内容について、ステップ201における関係する内容を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0104】
可能な実現方式では、接続情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティを含み、第2のアイデンティティは、アンカーアクセスネットワークデバイスが位置する第1のネットワークを識別するために使用され、接続確立メッセージは、第1の命令情報を搬送し、第1の命令情報は、端末デバイスに対してアンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティを送信するように命令するために使用され、
処理ユニット403は、受信ユニット401を使用することにより、端末デバイスにより送信された接続確立完了メッセージを受信し、接続確立完了メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティを搬送し、接続復旧メッセージで搬送されたアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを取得するように構成される。
【0105】
可能な実現方式では、接続情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを含み、第3のアイデンティティは、第2のネットワーク内でアンカーアクセスネットワークデバイスを識別するために使用され、接続確立メッセージは、第1の命令情報を搬送し、第1の命令情報は、端末デバイスに対してアンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティを送信するように命令するために使用され、
処理ユニット403は、受信ユニット401を使用することにより、端末デバイスにより送信された接続確立完了メッセージを受信し、接続確立完了メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティを搬送し、第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを取得するように構成される。
【0106】
任意選択で、アンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティは、アンカーアクセスネットワークデバイスのPLMN ID及び/又はルーティング情報でもよい。アンカーアクセスネットワークデバイスのルーティング情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスのルーティングエリアコード、位置エリアコード等でもよい。アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティは、アンカーアクセスネットワークデバイスのアドレス情報でもよい。アドレス情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスのトランスポート層アドレスでもよい。
【0107】
処理ユニット403により、第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを取得することについて、ステップ203において、
当該装置により、第1のアイデンティティ及び第2のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを取得する内容を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0108】
任意選択で、可能な実現方式では、接続復旧メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の一部を搬送し、接続確立完了メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の残りの部分を更に搬送し、
処理ユニット403は、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを形成するために、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の一部とアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の残りの部分とを結合するように更に構成される。
【0109】
可能な実現方式では、接続情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを含み、第3のアイデンティティは、第2のネットワーク内でアンカーアクセスネットワークデバイスを識別するために使用され、接続確立メッセージは、第2の命令情報を搬送し、第2の命令情報は、端末デバイスに対してアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを送信するように命令するために使用され、
処理ユニット403は、受信ユニット401を使用することにより、端末デバイスにより送信された接続確立完了メッセージを受信するように構成され、接続確立完了メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを搬送する。
【0110】
端末デバイスは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを記憶する。第3のアイデンティティは、端末デバイスが接続状態にあるとき、或いは第3の状態に入り始めたとき、アンカーアクセスネットワークデバイスにより端末デバイスに送信される。
【0111】
可能な実現方式では、処理ユニット403は、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスを決定できるか否かを決定するように更に構成され、処理ユニット403が、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスを決定できないと決定した場合、送信ユニット402は、接続確立メッセージを端末デバイスに送信する動作を実行する。
【0112】
処理ユニット403の詳細な決定プロセスについて、ステップ202において、
当該装置により、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスを決定できるか否かを決定することに関係する内容を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0113】
可能な実現方式では、処理ユニット403は、
当該装置が、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいて、
当該装置がアンカーアクセスネットワークデバイスではなく、
当該装置がアンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を有さないと決定したとき、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティに基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスを決定できないと決定するように構成される。
【0114】
この実施形態では、現在の端末デバイスについて、処理ユニットは、端末デバイスのコンテキスト情報がアンカーアクセスネットワークデバイスから取得できないと決定するが、現在の端末デバイスのための接続を再確立する。しかし、処理ユニットは、接続再確立プロセスにおいて、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を取得する。次回に、端末デバイスと同じアンカーアクセスネットワークデバイスに属する他の端末デバイスが接続復旧メッセージを
送信するとき、処理ユニットは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報に基づいてアンカーアクセスネットワークデバイスから他の端末デバイスのコンテキスト情報を取得し、他の端末デバイスのコンテキスト情報に基づいて
当該装置と他の端末デバイスとの間の接続を確立する。これは、アンカーアクセスネットワークデバイスに記憶されている他の端末デバイスのコンテキスト情報を無駄にするのを回避する。
【0115】
図5は、この出願の実施形態による通信装置500を示す。当該装置500は、
接続復旧メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信するように構成された送信ユニット501であり、接続復旧メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを搬送し、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティは、第1のネットワーク内でアンカーアクセスネットワークデバイスを識別するために使用され、第1のネットワークは、第2のネットワークの一部である、送信ユニット501と
接続復旧メッセージに応じて接続確立メッセージを受信するように構成された受信ユニット502と
を含み、
送信ユニット501は、接続確立完了メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信するように更に構成され、接続確立完了メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの接続情報を取得するために使用され、接続情報は、第2のネットワーク内でアンカーアクセスネットワークデバイスを識別するために使用される。
【0116】
任意選択で、当該装置500は、処理ユニット503を更に含み、接続復旧メッセージは、処理ユニット503により生成される。接続復旧メッセージは、RRC接続再開メッセージ、RRC接続復旧メッセージ、エリア更新メッセージ等でもよい。
【0117】
送信ユニット501は、3つの場合に接続復旧メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信してもよい。3つの場合の具体的な内容について、ステップ201における関係する内容を参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0118】
可能な実現方式では、処理ユニット503は、接続復旧メッセージを生成するように及び/又は接続確立完了メッセージを生成するように構成される。
【0119】
可能な実現方式では、接続確立メッセージは、第1の命令情報を搬送し、第1の命令情報は、当該装置500に対してアンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティを送信するように命令するために使用され、第2のアイデンティティは、アンカーアクセスネットワークデバイスが位置する第1のネットワークを識別するために使用され、
送信ユニット501は、第1の命令情報に基づいて接続確立完了メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信するように構成され、接続確立完了メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティを搬送する。
【0120】
可能な実現方式では、接続復旧メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の一部を搬送し、接続確立完了メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティにおける情報の残りの部分を更に搬送する。
【0121】
可能な実現方式では、接続確立メッセージは、第2の命令情報を搬送し、第2の命令情報は、当該装置500に対してアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを送信するように命令するために使用され、
送信ユニット501は、第2の命令情報に基づいて接続確立完了メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信するように構成され、接続確立完了メッセージは、アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティを搬送する。
【0122】
任意選択で、アンカーアクセスネットワークデバイスの第2のアイデンティティは、アンカーアクセスネットワークデバイスのPLMN ID及び/又はルーティング情報でもよい。アンカーアクセスネットワークデバイスのルーティング情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスのルーティングエリアコード、位置エリアコード等でもよい。アンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティは、アンカーアクセスネットワークデバイスのアドレス情報でもよい。アドレス情報は、アンカーアクセスネットワークデバイスのトランスポート層アドレスでもよい。
【0123】
送信ユニット501により送信されるアンカーアクセスネットワークデバイスの第3のアイデンティティは、当該装置500に予め記憶される。当該装置500が接続状態にあるとき、或いは第3の状態に入るとき、当該装置500は、受信ユニット502を使用することにより、アンカーアクセスネットワークデバイスにより送信された第3のアイデンティティを受信し、処理ユニット503を使用することにより第3のアイデンティティをローカルに記憶する。
【0124】
図6は、この出願の実施形態による通信装置600を示す。当該装置600は、
ページングメッセージを受信するように構成された受信ユニット601であり、当該装置600は、第3の状態にある、受信ユニット601と、
ページングメッセージで搬送された内容を決定するように構成された処理ユニット602と、
搬送された内容が当該装置600の第1のアイデンティティ及びアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティであるとき、当該装置600が現在位置するセルに対応する第1のアクセスネットワークデバイスに接続復旧メッセージを送信するように構成された送信ユニット603であり、接続復旧メッセージは、当該装置600の第1のアイデンティティ及びアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを搬送し、接続復旧メッセージは、当該装置600への接続を確立するために第1のアクセスネットワークデバイスにより使用され、当該装置600の第1のアイデンティティは、アンカーアクセスネットワークデバイス上で当該装置600を識別するために使用され、アンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティは、アクセスネットワーク内でアンカーアクセスネットワークデバイスを識別するために使用される、送信ユニット603と
を含み、
送信ユニット603は、搬送された内容が当該装置の第2のアイデンティティであるとき、接続確立要求メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信するように更に構成され、接続確立要求メッセージは、当該装置600の非アクセス層NAS識別子を搬送し、接続確立要求メッセージは、当該装置600への接続を確立するために第1のアクセスネットワークデバイスにより使用され、当該装置600の第2のアイデンティティは、コアネットワーク内で当該装置600を識別するために使用される。
【0125】
この実施形態では、当該装置が第3の状態にあるとき、当該装置は、ページングメッセージで搬送された内容を決定し、ページングメッセージが当該装置の第1のアイデンティティ及びアンカーアクセスネットワークデバイスの第1のアイデンティティを搬送する場合、当該装置は、接続復旧メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信するか、或いはページングメッセージが当該装置の第2のアイデンティティを搬送する場合、当該装置は、当該装置のNAS識別子を搬送する接続確立要求メッセージを第1のアクセスネットワークデバイスに送信する。当該装置は、ページングメッセージで搬送された内容に基づいて、ページングがコアネットワークにより開始されるかアクセスネットワークデバイスにより開始されるかを決定し、異なるページングデバイスに基づいて異なるページング応答プロセスを更に開始する。これは、当該装置とコアネットワークとの間の接続ができるだけ迅速に成功して復旧できることを確保できる。
【0126】
図7は、この出願の実施形態による通信装置700の他の概略図である。
図7に示すように、当該装置700は、上記の実施形態における第1のアクセスネットワークデバイスでもよく、入力インタフェース701と、出力インタフェース702と、プロセッサ703と、メモリ704とを含む。入力インタフェース701、出力インタフェース702、プロセッサ703及びメモリ704は、バスシステム705を使用することにより互いに接続されてもよい。任意選択で、入力インタフェース及び出力インタフェースは省略されてもよい。
【0127】
メモリ704は、プログラム、命令又はコードを記憶するように構成される。プロセッサ703は、メモリ704内のプログラム、命令又はコードを実行し、信号を受信するように入力インタフェース701を制御し、信号を送信するように出力インタフェース702を制御し、
図2並びに
図3A及び
図3Bに対応する実現方式における第1のアクセスネットワークデバイスにより実現されるステップ及び機能を実現するように構成される。入力インタフェース701、出力インタフェース702及びプロセッサ703の具体的な実現方式について、
図4に対応する実現方式における受信ユニット401、送信ユニット402及び処理ユニット403の具体的な説明を対応して参照する。詳細はここでは再び説明しない。
【0128】
この出願のこの実施形態では、プロセッサ703は、中央処理装置
(CPU)でもよく、或いは他の汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェアコンポーネント等でもよいことが理解されるべきである。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでもよく、或いはプロセッサは、いずれかの従来のプロセッサ等でもよい。
【0129】
メモリ704は、読み取り専用メモリ及びランダムアクセスメモリを含み、プロセッサ703のための命令及びデータを提供してもよい。メモリ704の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリを更に含んでもよい。例えば、メモリ704は、デバイスタイプに関する情報を更に記憶してもよい。
【0130】
バスシステム705は、データバスに加えて、電力バス、制御バス、状態信号バス等を更に含んでもよい。しかし、説明を明確にするために、図面における様々なタイプのバスはバスシステムとして記される。
【0131】
実現プロセスにおいて、
図2及び/又は
図3A及び
図3Bに示す方法/複数の方法のステップは、プロセッサ703内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェアの形式の命令を使用することにより実行されてもよい。この出願の実施形態を参照して開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサにより直接実行されてもよく、或いはプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアユニットとの組み合わせを使用することにより実行されてもよい。ソフトウェアユニットは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能読み取り専用メモリ、電気的消去可能プログラム可能メモリ又はレジスタのような、当該技術分野における成熟した記憶媒体に位置してもよい。記憶媒体は、メモリ704に位置する。プロセッサ703は、メモリ704から情報を読み取り、プロセッサ703のハードウェアと組み合わせて、
図2及び/又は
図3A及び
図3Bに示す方法/複数の方法のステップを実行する。繰り返しを回避するために、詳細はここでは再び説明しない。
【0132】
具体的な実現方式では、
図4における処理ユニットは、例えば、
図7におけるプロセッサ703により実現されてもよく、送信ユニットは、送信機により実現されてもよく、受信ユニットは、受信機により実現されてもよい点に留意すべきである。
【0133】
図8は、例示的な実施形態による通信装置800のブロック図である。当該装置800は、上記の実施形態における端末デバイスでもよい。例えば、当該装置800は、携帯電話、コンピュータ又はタブレットデバイスでもよい。
【0134】
図8を参照すると、当該装置800は、以下のコンポーネント、すなわち、受信機801、送信機802、処理コンポーネント803、メモリ804、電力コンポーネント806、マルチメディアコンポーネント808、オーディオコンポーネント810、入出力(I/O)インタフェース812及びセンサコンポーネント814のうち1つ以上を含んでもよい。上記の複数のコンポーネントは、システムバスを使用することにより互いに接続されてもよい。
【0135】
処理コンポーネント803は、通常では、当該装置800の全体的な動作、例えば、表示、電話呼、データ通信、カメラ動作及び記録動作に関係する動作を制御する。処理コンポーネント803は、命令を実行して上記の方法のステップの全部又は一部を実行するための1つ以上のプロセッサ820を含んでもよい。さらに、処理コンポーネント803は、処理コンポーネント803と他のコンポーネントとの間の相互作用を容易にするための1つ以上のモジュールを含んでもよい。例えば、処理コンポーネント803は、マルチメディアコンポーネント808と処理コンポーネント803との間の相互作用を容易にするためのマルチメディアモジュールを含んでもよい。
【0136】
メモリ804は、当該装置800上の動作をサポートするために、様々なタイプのデータを記憶するように構成される。データの例は、当該装置800上で動作を実行するために使用される、いずれかのアプリケーションプログラム又は方法の命令、連絡先データ、アドレス帳データ、メッセージ、ピクチャ、ビデオ等を含む。メモリ804は、いずれかのタイプの揮発性記憶デバイス、いずれかのタイプの不揮発性記憶デバイス又はこれらの組み合わせ、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク又は光ディスクにより実現されてもよい。
【0137】
電力コンポーネント806は、当該装置800の様々なコンポーネントのために電力を提供する。電力コンポーネント806は、電力管理システム、1つ以上の電源、並びに当該装置800の電力発生、管理及び割り当てに関係する他のコンポーネントを含んでもよい。
【0138】
マルチメディアコンポーネント808は、当該装置800とユーザとの間にあり、出力インタフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、スクリーンは、液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含んでもよい。スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンは、ユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実現されてもよい。タッチパネルは、タッチパネル上の接触、スライド及びジェスチャを検知するための1つ又は複数のタッチセンサを含む。タッチセンサは、接触又はスライド動作の境界を検知するだけでなく、接触又はスライド動作に関係する持続時間及び圧力も検出し得る。いくつかの実施形態では、マルチメディアコンポーネント808は、前面カメラ及び/又は背面カメラを含む。当該装置800が、撮影モード又はビデオモードのような動作モードにあるとき、前面カメラ及び/又は背面カメラは、外部マルチメディアデータを受信してもよい。各前面カメラ又は各背面カメラは、固定光学レンズシステムでもよく、或いは焦点及び光学ズーム機能を有してもよい。
【0139】
オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント810は、マイクロフォン(MIC)を含む。当該装置800が、通話モード、録音モード又は音声認識モードのような動作モードにあるとき、マイクロフォンは、外部オーディオ信号を受信するように構成される。受信したオーディオ信号は、メモリ804に更に記憶されてもよく、或いは通信コンポーネント816を使用することにより送信されてもよい。いくつかの実施形態では、オーディオコンポーネント810は、オーディオ信号を出力するように構成されたスピーカを更に含む。
【0140】
I/Oインタフェース812は、処理コンポーネント803と周辺インタフェースモジュールとの間のインタフェースを提供する。周辺インタフェースモジュールは、キーボード、クリックホイール、ボタン等でもよい。ボタンは、ホームページボタン、ボリュームボトム、スタートボタン及びロックボタンを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0141】
センサコンポーネント814は、様々な態様において当該装置800の状態評価を提供するように構成された1つ以上のセンサを含む。例えば、センサコンポーネント814は、当該装置800のオン/オフ状態及びコンポーネントの相対位置を検出してもよい。例えば、コンポーネントは、当該装置800のディスプレイ及びキーパッドである。センサコンポーネント814は、当該装置800又は当該装置800のコンポーネントの位置変化、ユーザが当該装置800と接触しているか否か、当該装置800の向き及び/又は加速/減速、及び当該装置800の温度変化を更に検出してもよい。センサコンポーネント814は、物理的接触が存在しないときに近くの物体の存在を検出するように構成された近接センサを含んでもよい。センサコンポーネント814は、撮像用途で使用されるCMOS又はCCD画像センサのような光学センサを更に含んでもよい。いくつかの実施形態において、センサコンポーネント814は、加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサを更に含んでもよい。
【0142】
受信機801及び送信機802は、当該装置800と他のデバイスとの間の有線又は無線通信を容易にするように構成される。当該装置800は、通信標準無線ネットワーク、例えば、Wi-Fi、2G、3G又はこれらの組み合わせにアクセスしてもよい。
【0143】
例示的な実施形態では、当該装置800は、上記の方法を実行するために、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又は他の電子素子により実現されてもよい。
【0144】
具体的な実現方式において、
図5における処理ユニット又は
図6における処理ユニットは、
図8におけるプロセッサ820により実現されてもよく、
図5における送信ユニット又は
図6における送信ユニットは、
図8における送信機802により実現されてもよく、
図5における受信ユニット又は
図6における受信ユニットは、
図8における受信機801により実現されてもよい点に留意すべきである。
【0145】
当業者は、実施形態におけるステップの全部又は一部がハードウェア又は関係するハードウェアに命令するプログラムにより実現されてもよいことを理解し得る。プログラムは、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に記憶されてもよい。記憶媒体は、読み取り専用メモリ、磁気ディスク、光ディスク等を含んでもよい。
【0146】
上記の説明は、この出願の単なる例であるが、この出願を限定することを意図するものではない。この出願の真意及び原理内で行われる如何なる変更、等価置換又は改良も、この出願の保護範囲に入るものとする。