特許第6861866号(P6861866)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6861866
(24)【登録日】2021年4月1日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】提供装置、提供方法及び提供プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20210412BHJP
【FI】
   G06Q30/06 300
【請求項の数】12
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2020-28754(P2020-28754)
(22)【出願日】2020年2月21日
【審査請求日】2020年2月21日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柤野 太希
(72)【発明者】
【氏名】ピシュバ ジョン サイルス パランカ
【審査官】 永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2020−027588(JP,A)
【文献】 特開2019−023779(JP,A)
【文献】 特開2016−212658(JP,A)
【文献】 特開2002−312619(JP,A)
【文献】 特開2018−151934(JP,A)
【文献】 特開2017−194890(JP,A)
【文献】 特開2019−061410(JP,A)
【文献】 特開2019−159738(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取引対象の情報を登録するためのコンテンツが取引対象の提供者に提供され、所定の店舗で提供される取引対象の情報が当該コンテンツに登録された場合、当該コンテンツに登録された取引対象の情報を取得し、取得した取引対象の情報と、当該取引対象に対応するコードとを紐付けて記憶部に格納する取得部と、
前記記憶部を参照することにより、前記提供者に対し前記取引対象の情報に紐付けられたコードを示す情報を提供し、前記所定の店舗を利用する利用者に対し、当該利用者が利用する端末装置により読み取られたコードに対応する前記取引対象の情報を、前記取引対象を購入するための情報として提供する提供部と
前記利用者が利用する端末装置を用いる決済手段により前記取引対象の決済処理が実行された場合は、前記取引対象に対応する情報を前記所定の店舗に設置された出力装置に送信し、当該情報を出力させる出力制御部と
を有することを特徴とする提供装置。
【請求項2】
前記提供部は、
前記利用者が利用する端末装置を用いる決済手段により前記取引対象を購入するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項1に記載の提供装置。
【請求項3】
前記提供部は、
前記取引対象の価格、前記取引対象を示す画像、前記取引対象に関するテキストの少なくともいずれか1つを含む情報を提供する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の提供装置。
【請求項4】
前記提供部は、
前記所定の店舗で提供される取引対象であって、前記コードに対応する一の取引対象を購入するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項5】
前記提供部は、
前記一の取引対象の価格を示す情報であって、前記端末装置を用いる決済手段により当該価格の決済を行うための情報を提供する
ことを特徴とする請求項4に記載の提供装置。
【請求項6】
前記取得部は、
さらに、前記提供者から、前記所定の店舗に設置される卓に関する情報を取得し、
前記提供部は、
前記所定の店舗に設置される卓であって、前記コードに対応する卓において前記利用者に提供される前記取引対象を購入するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項7】
前記利用者から店舗の指定を受け付ける受付部
をさらに有し、
前記提供部は、
前記所定の店舗を指定した前記利用者に対し、前記取引対象を購入するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項8】
前記提供部は、
前記取引対象のうち前記利用者が選択した取引対象を購入するための情報を提供する
ことを特徴とする請求項6または7に記載の提供装置。
【請求項9】
前記提供部は、
前記利用者が選択した取引対象の価格を示す情報であって、前記利用者が利用する端末装置を用いる決済手段により当該価格の決済を行うための情報を提供する
ことを特徴とする請求項8に記載の提供装置。
【請求項10】
前記利用者が購入した前記取引対象に関連する情報を所定の印刷装置に送信し、当該情報を印刷させる印刷制御部
さらに有することを特徴とする請求項1から9のうちいずれか1つに記載の提供装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する提供方法であって、
取引対象の情報を登録するためのコンテンツが取引対象の提供者に提供され、所定の店舗で提供される取引対象の情報が当該コンテンツに登録された場合、当該コンテンツに登録された取引対象の情報を取得し、取得した取引対象の情報と、当該取引対象に対応するコードとを紐付けて記憶部に格納する取得工程と、
前記記憶部を参照することにより、前記提供者に対し前記取引対象の情報に紐付けられたコードを示す情報を提供し、前記所定の店舗を利用する利用者に対し、当該利用者が利用する端末装置により読み取られたコードに対応する前記取引対象の情報を、前記取引対象を購入するための情報として提供する提供工程と
前記利用者が利用する端末装置を用いる決済手段により前記取引対象の決済処理が実行された場合は、前記取引対象に対応する情報を前記所定の店舗に設置された出力装置に送信し、当該情報を出力させる出力制御工程と
を含むことを特徴とする提供方法。
【請求項12】
取引対象の情報を登録するためのコンテンツが取引対象の提供者に提供され、所定の店舗で提供される取引対象の情報が当該コンテンツに登録された場合、当該コンテンツに登録された取引対象の情報を取得し、取得した取引対象の情報と、当該取引対象に対応するコードとを紐付けて記憶部に格納する取得手順と、
前記記憶部を参照することにより、前記提供者に対し前記取引対象の情報に紐付けられたコードを示す情報を提供し、前記所定の店舗を利用する利用者に対し、当該利用者が利用する端末装置により読み取られたコードに対応する前記取引対象の情報を、前記取引対象を購入するための情報として提供する提供手順と
前記利用者が利用する端末装置を用いる決済手段により前記取引対象の決済処理が実行された場合は、前記取引対象に対応する情報を前記所定の店舗に設置された出力装置に送信し、当該情報を出力させる出力制御手順と
をコンピュータに実行させることを特徴とする提供プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提供装置、提供方法及び提供プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者の取引対象の購入を支援するサービスを提供する技術が知られている。このような技術の一例として、商品に付された光学シンボルが携帯型端末により読み取られて購入指示が行われた場合に、2次元コードを当該携帯型端末に表示させ、当該2次元コードをレシート発行機に読み取らせて商品情報を印刷したレシートを発行する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2014−010521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した技術では、利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供しているとは言えない場合がある。
【0005】
例えば、上述した技術では、販売対象の商品が陳列され利用者が手に取ることが可能な状況において、当該商品に付された光学シンボルが携帯型端末に読み取られて購入指示が行われた場合に、購入指示に対応する2次元コードを当該携帯型端末に送信しているに過ぎず、利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供しているとは言えない場合がある。
【0006】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願に係る提供装置は、取引対象の提供者から、所定の店舗で提供される取引対象の情報を取得する取得部と、前記所定の店舗を利用する利用者に対し、前記取引対象を購入するための情報を提供する提供部とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
実施形態の一態様によれば、利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、第1の実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。
図2図2は、第2の実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。
図3図3は、第3の実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る商品情報データベースの一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る提供処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図9図9は、決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る提供装置、提供方法及び提供プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0011】
〔1.実施形態〕
〔1−1.第1の実施形態における提供処理の一例〕
図1を用いて、本実施形態の提供装置等により実現される第1の実施形態に係る提供処理について説明する。図1は、第1の実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。なお、図1では、本実施形態に係る提供装置の一例である決済サーバ10によって、第1の実施形態に係る提供処理などが実現されるものとする。
【0012】
図1に示すように、実施形態に係る提供システム1は、決済サーバ10と、提供者端末100と、利用者端末200と、印刷装置300とを含む。決済サーバ10、提供者端末100、利用者端末200及び印刷装置300は、ネットワークN(例えば、図4参照)を介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。なお、図1に示した提供システム1には、複数台の決済サーバ10、複数台の提供者端末100、複数台の利用者端末200及び複数台の印刷装置300が含まれていてもよい。
【0013】
図1に示す決済サーバ10は、提供処理を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、決済サーバ10は、提供者が提供する取引対象(例えば、商品)に関する情報を取得し、取得した情報を利用者に提供する。
【0014】
また、決済サーバ10は、利用者端末200を用いる電子決済に関する電子決済サービスを提供する。例えば、決済サーバ10は、取引対象の提供者や取引対象が提供される利用者の口座を管理しており、利用者からの決済要求に従って、口座間における電子マネーの移行等を行うことで、各種決済を実現する。なお、電子マネーとは、例えば、各種企業が独自に用いるポイントや通貨等であってもよく、日本円やドル等の国家により提供される貨幣を電子的に取引可能としたものであってもよい。
【0015】
図1に示す提供者端末100は、利用者に取引対象を提供する提供者によって利用される情報処理装置である。提供者端末100は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末、ノート型PC(Personal Computer)、デスクトップPC、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。また、提供者端末100は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例では、提供者端末100がノート型PCである場合を示す。
【0016】
図1に示す利用者端末200は、利用者によって利用される情報処理装置である。利用者端末200は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末、ノート型PC、デスクトップPC、携帯電話機、PDA等により実現される。また、利用者端末200は、決済サーバ10によって配信される情報を、ウェブブラウザやアプリケーションにより表示する。なお、図1に示す例では、利用者端末200がスマートフォンである場合を示す。
【0017】
図1に示す印刷装置300は、決済サーバ10から受信した情報を出力(印刷)する情報処理装置である。なお、図1に示す例では、印刷装置300がプリンタである場合を示す。
【0018】
〔1−1−1.利用者端末200を用いた決済について〕
ここで、決済サーバ10が実行する提供処理に先立ち、利用者端末200を用いた決済(電子決済)の一例について説明する。なお、以下の説明では、店舗Aに配置された2次元コード(QRコード(登録商標))であって、店舗Aを識別する店舗識別情報を示す2次元コードを用いて、利用者Uが利用者端末200を用いた決済を行う例について説明するが、実施形態は、これに限定されるものではない。以下に説明する決済の一例は、任意の利用者が任意の利用者端末200を用いて、任意の店舗にて決済を行う場合においても適用可能である。また、店舗識別情報は、QRコード(登録商標)のみならず、バーコードや所定のマーク、番号等であってもよい。
【0019】
例えば、利用者Uが店舗Aにて各種の商品やサービスといった決済対象(取引対象)の利用や購入に伴う決済を行う場合、利用者Uは、利用者端末200に予めインストールされた決済用のアプリケーションを起動する。そして、利用者Uは、アプリケーションを介して、店舗Aに設置された店舗識別情報を撮影する。このような場合、利用者端末200は、決済対象の価格を入力するための画面を表示し、利用者U或いは店舗Aの店員から決済金額の入力を受付ける。そして、利用者端末200は、利用者Uを識別する利用者情報と、店舗識別情報(若しくは、店舗識別情報が示す情報、すなわち、店舗Aを示す情報)と、決済金額とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。
【0020】
このような場合、決済サーバ10は、利用者情報が示す利用者Uの口座から、店舗識別情報が示す店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させる。そして、決済サーバ10は、決済が完了した旨の通知を利用者端末200へと送信する。このような場合、利用者端末200は、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力することで、電子マネーによる決済が行われた旨を通知する。
【0021】
なお、利用者端末200を用いた決済は、上述した処理に限定されるものではない。例えば、利用者端末200を用いた決済は、店舗Aに設置された店舗端末を用いたものであってもよい。例えば、利用者端末200は、利用者Uを識別するための利用者識別情報を画面上に表示させる。このような場合、店舗Aに設置された店舗端末は、利用者端末200に表示された利用者識別情報を読み取り、利用者識別情報と、決済金額と、店舗Aを識別する情報とを示す決済情報を決済サーバ10へと送信する。このような場合、決済サーバ10は、利用者識別情報が示す利用者Uの口座から、店舗Aの口座へと、決済金額が示す額の電子マネーを移行させ、店舗Aの店舗端末あるいは利用者端末200に対し、決済が完了した旨の画面や所定の音声を出力させることで、決済が行われた旨を通知してもよい。
【0022】
また、利用者端末200を用いた決済は、利用者Uが予め電子マネーをチャージした口座から店舗Aの口座へと電子マネーを移行させる処理のみならず、例えば、利用者Uが予め登録したクレジットカードを用いた決済であってもよい。このような場合、例えば、利用者端末200は、店舗Aの口座に対して決済金額の電子マネーを移行させるとともに、利用者Uのクレジットカードの運用会社に対し、決済金額を請求してもよい。
【0023】
〔1−1−2.第1の実施形態の概要について〕
ここで、従来、利用者の決済を支援するサービスを提供する技術として、商品に付された光学シンボルが携帯型端末により読み取られて購入指示が行われた場合に、2次元コードを当該携帯型端末に表示させ、当該2次元コードをレシート発行機に読み取らせて商品情報を印刷したレシートを発行する技術が知られている。しかしながら、このような技術では、販売対象の商品が陳列され利用者が手に取ることが可能な状況において、当該商品に付された光学シンボルが携帯型端末に読み取られて購入指示が行われた場合に、購入指示に対応する2次元コードを当該携帯型端末に送信しているに過ぎず、利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供しているとは言えない場合がある。
【0024】
そこで、決済サーバ10は、第1の実施形態に係る提供処理を実行する。以下、図1を用いて、決済サーバ10が実行する提供処理について説明する。なお、以下の説明では、提供者端末100が提供者M1により利用され、利用者端末200が利用者Uにより利用される例を示す。また、以下の説明では、提供者端末100を提供者M1及び店舗Aと同一視し、利用者端末200を利用者Uと同一視する場合がある。すなわち、以下では、提供者M1及び店舗Aを提供者端末100、利用者Uを利用者端末200と読み替えることもできる。
【0025】
まず、決済サーバ10は、提供者M1が取引対象(商品)に関する商品情報を登録するための登録コンテンツを提供する(ステップSa1)。例えば、決済サーバ10は、提供者端末100からのアクセスに応じて、登録コンテンツを提供者端末100に提供する。
【0026】
続いて、提供者M1は、商品ごとに、価格や説明テキスト等の商品情報を登録する(ステップSa2)。例えば、提供者M1は、商品ごとに、価格や説明テキスト(例えば、商品名)、商品画像等の商品情報を登録コンテンツに登録(入力)する。そして、決済サーバ10は、商品情報の登録を受け付け、商品を識別する識別情報(例えば、QRコード(登録商標)、以下、「商品QR」と記載する場合がある)と、当該商品の商品情報とを紐付け、記憶部に格納する。
【0027】
続いて、決済サーバ10は、各商品に対応する商品QRを提供者M1に提供する(ステップSa3)。例えば、決済サーバ10は、提供者M1が提供する各商品に対応する商品QRC11、C12、・・・等を提供する。以下、提供者M1に提供した商品QRC11、C12、・・・等を、商品QRC10と総称する場合がある。
【0028】
続いて、提供者M1は、商品QRC10を店内に配置する(ステップSa4)。例えば、提供者M1は、商品QRC10を所定の媒体(例えば、印刷用紙)に印刷し、印刷物を店内に配置する。具体的な例を挙げると、提供者M1は、商品の引換券(例えば、食券)を発券する券売機に含まれる発券ボタンに対し、対応する商品の商品QRC10を貼付する。
【0029】
続いて、利用者は、商品QRC10を読み取る(ステップSa5)。例えば、店舗Aに来店した利用者Uは、利用者端末200にインストールされた上述の決済用のアプリケーションを起動し、当該アプリケーションを用いて、提供を希望する商品の発券ボタンに貼付された商品QRC10を読み取る。
【0030】
続いて、利用者端末200は、商品QRの情報を送信する(ステップSa6)。例えば、利用者端末200は、ステップSa5において読み取った商品QRC10が示す識別情報を決済サーバ10へ送信する。
【0031】
続いて、決済サーバ10は、利用者端末200から受け付けた情報に対応する商品情報を提供する(ステップSa7)。例えば、決済サーバ10は、記憶部を参照し、利用者端末200から受け付けた識別情報に対応する商品情報を利用者端末200に提供する。
【0032】
続いて、利用者端末200は、決済サーバ10から提供された商品情報を表示する(ステップSa8)。例えば、利用者端末200は、決済サーバ10から提供された商品情報と、当該商品情報に対応する商品の購入操作を行うための操作ボタンとを含む画面を表示する。
【0033】
続いて、利用者Uは、利用者端末200の画面の表示内容を確認し、商品の購入操作を行う(ステップSa9)。例えば、利用者Uは、利用者端末200に表示された商品情報を確認し、操作ボタンを押下することにより対応する商品の購入操作を行う。
【0034】
続いて、利用者端末200は、商品の購入要求(決済要求)を送信する(ステップSa10)。例えば、利用者端末200は、利用者Uからの購入操作に応じて、画面に表示した商品情報に対応する商品の購入要求を決済サーバ10に送信する。
【0035】
続いて、決済サーバ10は、利用者端末200から受け付けた購入要求に対応する商品の決済処理を実行する(ステップSa11)。例えば、決済サーバ10は、購入要求に対応する商品の価格分の電子マネーを、利用者Uの口座から店舗Aの口座へ移行させる。そして、決済サーバ10は、決済が完了した旨の通知を利用者端末200に送信する。
【0036】
続いて、決済サーバ10は、実行した決済処理に関連する決済関連情報を印刷装置300に印刷させる(ステップSa12)。例えば、決済サーバ10は、実行した決済処理に対応する商品の商品情報(例えば、商品名や、価格など)を印刷装置300に送信し、当該商品情報を印刷させる。
【0037】
続いて、印刷装置300は、決済サーバ10から送信された決済関連情報を印刷する(ステップSa13)。例えば、提供者M1は、券売機の近傍に印刷装置300を設置する。そして、利用者Uは、印刷装置300から印刷される決済関連情報を取得して店舗Aの店員に渡すことにより、決済関連情報が示す商品の注文を行う。
【0038】
以上のように、実施形態に係る決済サーバ10は、電子決済により支払いが行われた商品を示す情報を、店舗に設置された印刷装置300に出力させる。これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、券売機から発行される食券等を利用して利用者が商品の注文を行う店舗において、券売機を利用しない電子決済が利用者から行われた場合であっても、電子決済に応じて印刷装置300から食券等に相当する情報を印刷させ、利用者に付与することができる。すなわち、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供できる。
【0039】
また、実施形態に係る決済サーバ10は、例えば、商品の識別情報を表示する機能や、利用者端末200に表示された利用者識別情報を読み取る機能などを券売機に付与するリソースを店舗側が割けない場合であっても、店舗が電子決済による支払いを受け付け、食券等に相当する情報を利用者に付与することを可能とする。すなわち、実施形態に係る決済サーバ10は、店舗への電子決済の導入を容易にする。
【0040】
〔1−2.第2の実施形態における提供処理の一例〕
なお、本実施形態に係る提供装置が提供者M1に提供する識別情報は、商品ごとに設定された識別情報に限られない。ここで、図2を用いて、本実施形態の提供装置等により実現される第2の実施形態に係る提供処理について説明する。図2は、第2の実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。なお、図2では、本実施形態に係る提供装置の一例である決済サーバ10によって、第2の実施形態に係る提供処理などが実現されるものとする。
【0041】
図2に示すように、実施形態に係る提供システム2は、決済サーバ10と、提供者端末100と、利用者端末200と、印刷装置300とを含む。決済サーバ10、提供者端末100、利用者端末200及び印刷装置300は、ネットワークNを介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWANである。なお、図2に示した提供システム2には、複数台の決済サーバ10、複数台の提供者端末100、複数台の利用者端末200及び複数台の印刷装置300が含まれていてもよい。
【0042】
図2に示す決済サーバ10、提供者端末100、利用者端末200及び印刷装置300は、図1に示す提供システム1と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0043】
〔1−2−1.第2の実施形態の概要について〕
以下、図2を用いて、決済サーバ10が実行する提供処理について説明する。なお、以下の説明では、提供者端末100が提供者M1により利用され、利用者端末200が利用者Uにより利用される例を示す。また、以下の説明では、提供者端末100を提供者M1及び店舗Aと同一視し、利用者端末200を利用者Uと同一視する場合がある。すなわち、以下では、提供者M1及び店舗Aを提供者端末100、利用者Uを利用者端末200と読み替えることもできる。
【0044】
まず、決済サーバ10は、提供者M1が商品に関する商品情報を登録するための登録コンテンツを提供する(ステップSb1)。例えば、決済サーバ10は、提供者端末100からのアクセスに応じて、登録コンテンツを提供者端末100に提供する。
【0045】
続いて、提供者M1は、商品の価格や説明テキスト等の商品情報を登録するとともに、店舗Aに設置された卓に関する卓情報を登録する(ステップSb2)。例えば、提供者M1は、商品ごとに、価格や説明テキスト、商品画像等の商品情報を登録コンテンツに登録する。また、提供者M1は、店舗Aに設置された卓であって、来店した利用者が商品の提供を受ける卓を示す卓情報(例えば、卓の数)を登録コンテンツに登録する。そして、決済サーバ10は、商品情報の登録を受け付け、店舗Aに紐付けて記憶部に格納する。また、決済サーバ10は、店舗Aに設置された各卓を識別する識別情報(例えば、QRコード(登録商標)によって示される卓ID(卓番号)。以下、「卓QR」と記載する場合がある。)を設定し、店舗Aに紐付けて記憶部に格納する。
【0046】
続いて、決済サーバ10は、卓QRを提供者M1に提供する(ステップSb3)。例えば、決済サーバ10は、店舗Aに設置された卓の数に等しい卓QRC21、C22、・・・等を提供する。以下、提供者M1に提供した卓QRC21、C22、・・・等を、卓QRC20と総称する場合がある。
【0047】
続いて、提供者M1は、卓QRC20を店内に配置する(ステップSb4)。例えば、提供者M1は、卓QRC20を所定の媒体に印刷し、店舗Aに設置された各卓にそれぞれ異なる卓QRC20を貼付する。そして、提供者M1は、各卓と、各卓に貼付した卓QRC20が示す識別情報(例えば、卓番号)とを対応付けて管理する。
【0048】
続いて、利用者は、卓QRC20を読み取る(ステップSb5)。例えば、店舗Aに来店した利用者Uは、利用者端末200にインストールされた上述の決済用のアプリケーションを起動し、当該アプリケーションを用いて、着席した卓に貼付された卓QRC20を読み取る。
【0049】
続いて、利用者端末200は、卓QRC20の情報を送信する(ステップSb6)。例えば、利用者端末200は、ステップSb5において読み取った卓QRC20が示す識別情報を決済サーバ10へ送信する。
【0050】
続いて、決済サーバ10は、利用者端末200から受け付けた情報に対応する店舗の商品情報を提供する(ステップSb7)。例えば、決済サーバ10は、記憶部を参照し、利用者端末200から受け付けた卓QRC20に紐付けられた店舗Aを特定し、店舗Aにおいて提供される各商品の商品情報を利用者端末200に提供する。
【0051】
続いて、利用者端末200は、決済サーバ10から提供された商品情報を表示する(ステップSb8)。例えば、利用者端末200は、店舗Aにおいて提供される各商品の商品情報を示す注文画面を表示する。具体的な例を挙げると、利用者端末200は、店舗Aにおいて提供される各商品の商品情報や、各商品の注文(購入)数を入力するための領域、各商品に付与可能なオプション(例えば、商品(飲食物)のサイズや、トッピングなど)を入力するための領域、注文する商品及び選択するオプションの合計額、注文内容の確定操作を行うための注文ボタンなどを含む注文画面を提供する。
【0052】
続いて、利用者Uは、利用者端末200に表示された商品情報を閲覧し、商品の購入(注文)操作を行う(ステップSb9)。例えば、利用者Uは、利用者端末200に表示された注文画面において、各商品の注文数、並びに、各商品に付与するオプションを入力した後、注文ボタンを押下することにより注文内容を確定させる。
【0053】
続いて、利用者端末200は、商品の購入要求を送信する(ステップSb10)。例えば、利用者端末200は、注文ボタンの押下に応じて、読み取った卓QRC20と、利用者Uの注文内容(例えば、利用者Uが注文した商品や、注文数、商品に付与するオプションなど)とを示す購入要求を決済サーバ10に送信する。
【0054】
続いて、決済サーバ10は、利用者端末200から受け付けた購入要求に対応する商品の決済処理を実行する(ステップSb11)。例えば、決済サーバ10は、注文内容に対応する料金(注文画面に表示された合計額)分の電子マネーを、利用者Uの口座から店舗Aの口座へ移行させる。そして、決済サーバ10は、決済が完了した旨の通知を利用者端末200に送信する。
【0055】
続いて、決済サーバ10は、実行した決済処理に関連する決済関連情報を印刷装置300に印刷させる(ステップSb12)。例えば、決済サーバ10は、実行した決済処理に対応する注文内容と、購入要求に含まれる卓QRC20が示す識別情報(例えば、卓番号)とを含む決済関連情報を印刷装置300に送信し、当該決済関連情報を印刷させる。
【0056】
続いて、印刷装置300は、決済サーバ10から送信された決済関連情報を印刷する(ステップSb13)。例えば、提供者M1は、印刷された決済関連情報を店舗Aの店員が取得可能な位置に印刷装置300を設置する。そして、店舗Aの店員は、決済関連情報に基づいて、利用者Uに商品を提供する。具体的な例を挙げると、店舗Aの店員は、印刷された識別情報に対応する卓に着席している利用者Uに対し、印刷された注文内容に対応する商品を提供する。
【0057】
以上のように、実施形態に係る決済サーバ10は、読み取った卓QRに応じた注文画面を利用者端末200に提供する。これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が卓に貼付された卓QRを読み取る操作を行うことのみによって、当該卓が設置された店舗が提供する商品の商品情報を表示すると共に、各商品に対する電子決済を受け付けることを可能とする。すなわち、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供できる。
【0058】
〔1−3.第3の実施形態における提供処理の一例〕
なお、本実施形態に係る提供装置が提供する情報は、店舗A内での商品の購入の際に利用される識別情報に限られない。ここで、図3を用いて、本実施形態の提供装置等により実現される第3の実施形態に係る提供処理について説明する。図3は、第3の実施形態に係る提供処理の一例を示す図である。なお、図3では、本実施形態に係る提供装置の一例である決済サーバ10によって、第3の実施形態に係る提供処理などが実現されるものとする。
【0059】
図3に示すように、実施形態に係る提供システム3は、決済サーバ10と、提供者端末100と、利用者端末200と、印刷装置300とを含む。決済サーバ10、提供者端末100、利用者端末200及び印刷装置300は、ネットワークNを介して有線または無線により相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、インターネットなどのWANである。なお、図3に示した提供システム3には、複数台の決済サーバ10、複数台の提供者端末100、複数台の利用者端末200及び複数台の印刷装置300が含まれていてもよい。
【0060】
図3に示す決済サーバ10、提供者端末100、利用者端末200及び印刷装置300は、図1に示す提供システム1と同様の構成であるため、説明を省略する。
【0061】
〔1−3−1.第3の実施形態の概要について〕
以下、図3を用いて、決済サーバ10が実行する提供処理について説明する。なお、以下の説明では、提供者端末100が提供者M1により利用され、利用者端末200が利用者Uにより利用される例を示す。また、以下の説明では、提供者端末100を提供者M1及び店舗Aと同一視し、利用者端末200を利用者Uと同一視する場合がある。すなわち、以下では、提供者M1及び店舗Aを提供者端末100、利用者Uを利用者端末200と読み替えることもできる。
【0062】
まず、決済サーバ10は、提供者M1が商品に関する商品情報を登録するための登録コンテンツを提供する(ステップSc1)。例えば、決済サーバ10は、提供者端末100からのアクセスに応じて、登録コンテンツを提供者端末100に提供する。
【0063】
続いて、提供者M1は、商品ごとに、価格や説明テキスト等の商品情報を登録する(ステップSc2)。例えば、提供者M1は、商品ごとに、価格や説明テキスト、商品画像等の商品情報を登録コンテンツに登録する。そして、決済サーバ10は、商品情報の登録を受け付け、店舗Aに紐付けて記憶部に格納する。
【0064】
続いて、利用者端末200は、店舗の指定情報を送信する(ステップSc3)。例えば、店舗Aの利用を希望し、店舗Aへ来店前である利用者Uは、利用者端末200にインストールされた上述の決済用のアプリケーションを起動し、当該アプリケーション上で店舗Aの指定(例えば、検索クエリ「店舗A」の入力)を行う。そして、利用者端末200は、店舗Aを示す指定情報を決済サーバ10に送信する。
【0065】
続いて、決済サーバ10は、利用者端末200から受け付けた指定情報に対応する商品情報を提供する(ステップSc4)。例えば、決済サーバ10は、記憶部を参照し、店舗Aに紐付けられた商品情報を利用者端末200に提供する。
【0066】
続いて、利用者端末200は、決済サーバ10から提供された商品情報を表示する(ステップSc5)。例えば、利用者端末200は、店舗Aにおいて提供される各商品の商品情報を示す注文画面を表示する。具体的な例を挙げると、利用者端末200は、店舗Aにおいて提供される各商品の商品情報や、各商品の注文数を入力するための領域、各商品に付与可能なオプションを入力するための領域、注文する商品及び選択するオプションの合計額、注文内容の確定操作を行うための注文ボタンなどを含む注文画面を提供する。
【0067】
続いて、利用者Uは、利用者端末200に表示された商品情報を閲覧し、商品の購入操作を行う(ステップSc6)。例えば、利用者Uは、利用者端末200に表示された注文画面において、各商品の注文数、並びに、各商品に付与するオプションを入力した後、注文ボタンを押下することにより注文内容を確定させる。
【0068】
続いて、利用者端末200は、商品の購入要求を送信する(ステップSc7)。例えば、利用者端末200は、注文ボタンの押下に応じて、利用者Uの注文内容示す購入要求を決済サーバ10に送信する。
【0069】
続いて、決済サーバ10は、利用者端末200から受け付けた購入要求に対応する商品の決済処理を実行する(ステップSc8)。例えば、決済サーバ10は、注文内容に対応する料金分の電子マネーを、利用者Uの口座から店舗Aの口座へ移行させる。そして、決済サーバ10は、決済が完了した旨の通知(例えば、店舗Aや、決済金額、購入操作を行った商品などを示す画面)を利用者端末200に送信する。
【0070】
続いて、決済サーバ10は、実行した決済処理に関連する決済関連情報を印刷装置300に印刷させる(ステップSc9)。例えば、決済サーバ10は、実行した決済処理に対応する注文内容と、利用者Uを識別するための利用者識別情報とを含む決済関連情報を印刷装置300に送信し、当該決済関連情報を印刷させる。
【0071】
続いて、印刷装置300は、決済サーバ10から送信された決済関連情報を印刷する(ステップSc10)。例えば、提供者M1は、印刷された決済関連情報を店舗Aの店員が取得可能な位置に印刷装置300を設置する。そして、店舗Aの店員は、決済関連情報に基づいて、店舗Aに来店した利用者Uの本人認証を行い、決済関連情報が示す商品を提供する。具体的な例を挙げると、店舗Aの店員は、ステップSc8において決済サーバ10が利用者端末200に送信した通知を利用者Uに提示させ、決済関連情報の内容と一致する場合に、注文内容が示す商品を提供する。また、店舗Aの店員は、利用者Uの利用者識別情報に提示させ、決済関連情報が示すものと一致する場合に、注文内容が示す商品を提供する。
【0072】
以上のように、実施形態に係る決済サーバ10は、店舗に来店する前の利用者から受け付けた商品の購入要求に基づいて決済処理を行うと共に、当該利用者の本人認証に利用可能な決済関連情報を、店舗に設置された印刷装置300に印刷させる。これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が店舗に来店する前に事前注文し、来店後にスムーズに商品の提供を受けることを可能とする。すなわち、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供できる。
【0073】
〔2.決済サーバの構成〕
次に、図4を用いて、決済サーバ10の構成について説明する。図4は、実施形態に係る決済サーバの構成例を示す図である。図4に示すように、決済サーバ10は、通信部20と、記憶部30と、制御部40とを有する。
【0074】
(通信部20について)
通信部20は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、提供者端末100や、利用者端末200、印刷装置300等との間で情報の送受信を行う。
【0075】
(記憶部30について)
記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図4に示すように、記憶部30は、口座データベース31と、商品情報データベース32と、利用者情報データベース33とを有する。
【0076】
(口座データベース31について)
口座データベース31は、利用者や提供者の口座に関する各種の情報を記憶する。ここで、図5を用いて、口座データベース31が記憶する情報の一例を説明する。図5は、実施形態に係る口座データベースの一例を示す図である。図5の例において、口座データベース31は、「口座ID」、「所有者情報」、「口座残高」といった項目を有する。
【0077】
「口座ID」は、口座を識別するための識別情報を示す。「所有者情報」は、口座を所有する所有者(利用者や提供者)に関する情報を示し、例えば、所有者を識別するための識別情報(識別子)が格納される。「口座残高」は、利用者や提供者が所有する口座の残高を示す。
【0078】
すなわち、図5では、口座ID「AID#1」によって識別される口座の所有者の情報が「利用者#1」であり、口座残高が「7800」である例を示す。
【0079】
(商品情報データベース32について)
商品情報データベース32は、提供者が提供する取引対象(商品)に関する各種情報を記憶する。ここで、図6を用いて、商品情報データベース32が記憶する情報の一例を説明する。図6は、実施形態に係る商品情報データベースの一例を示す図である。図6の例において、商品情報データベース32は、「提供者ID」、「店舗ID」、「口座ID」、「卓ID」、「商品ID」、「商品情報」といった項目を有する。
【0080】
「提供者ID」は、提供者を識別するための識別情報を示す。「店舗ID」は、提供者が管理する店舗を識別するための識別情報を示す。「口座ID」は、所有する口座を識別するための識別情報を示す。「卓ID」は、提供者が管理する店舗に設置された各卓を識別するための識別情報を示す。「商品ID」は、提供者が提供する商品を識別するための識別情報を示す。「商品情報」は、提供者が提供する商品に関する情報を示し、「価格」、「画像」、「テキスト」といった項目を有する。「価格」は、商品の価格を示す。「画像」は、商品の画像を示す。「テキスト」は、商品の名称や、説明テキストなどといったテキスト情報を示す。
【0081】
すなわち、図6では、提供者ID「MID#1」によって識別される提供者が管理する店舗が店舗ID「SID#1」によって識別され、当該提供者が所有する口座が口座ID「AID#2」によって識別され、当該店舗に設置された各卓が卓ID「TID#1−1〜1−20」によって識別され、当該提供者が提供する商品のうち、商品ID「CID#1」によって識別される商品の価格が「価格#1」、画像が「画像#1」、テキストが「テキスト#1」である例を示す。
【0082】
(利用者情報データベース33について)
利用者情報データベース33は、決済サーバ10が提供する電子決済サービス(以下、単に「電子決済サービス」と記載する場合がある)の利用者に関する各種の情報を記憶する。ここで、図7を用いて、利用者情報データベース33が記憶する情報の一例を説明する。図7は、実施形態に係る利用者情報データベースの一例を示す図である。図7の例において、利用者情報データベース33は、「利用者ID」、「購入履歴」、「属性情報」といった項目を有する。
【0083】
「利用者ID」は、利用者を識別するための識別情報を示す。「購入履歴」は、電子決済サービスを利用して購入した商品の履歴を示し、例えば、商品名や、商品の提供者、商品の価格などといった情報が格納される。「属性情報」は、利用者の属性を示し、例えば、利用者のデモグラフィック属性やサイコグラフィック属性などを示す情報が格納される。
【0084】
すなわち、図7では、利用者ID「UID#1」によって識別される利用者の購入履歴が「購入履歴#1」、属性情報が「属性情報#1」である例を示す。
【0085】
(制御部40について)
制御部40は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、決済サーバ10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部40は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。実施形態に係る制御部40は、図4に示すように、登録受付部41と、取得部42と、指定受付部43と、提供部44と、決済処理部45と、印刷制御部46とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0086】
(登録受付部41について)
登録受付部41は、取引対象の提供者が、取引対象に関する情報を登録するための登録コンテンツを提供する。例えば、図1の例において、登録受付部41は、提供者端末100からのアクセスを受け付け、登録コンテンツを提供者端末100に提供する。
【0087】
(取得部42について)
取得部42は、取引対象の提供者から、所定の店舗で提供される取引対象の情報を取得する。例えば、図1の例において、取得部42は、提供者M1が登録コンテンツに登録した商品情報(例えば、商品の価格や説明テキスト、商品画像など)を取得し、商品を識別する識別情報と、当該商品の商品情報とを紐付け、商品情報データベース32に格納する。また、図3の例において、取得部42は、提供者M1が登録コンテンツに登録した商品情報を取得し、提供者M1が管理する店舗Aに紐付けて商品情報データベース32に格納する。
【0088】
また、取得部42は、さらに、提供者から、所定の店舗に設置される卓に関する情報を取得してもよい。例えば、図2の例において、取得部42は、提供者M1が登録コンテンツに登録した商品情報を取得し、提供者M1が管理する店舗Aに紐付けて商品情報データベース32に格納する。また、取得部42は、店舗Aに設置された卓であって、来店した利用者が商品の提供を受ける卓を示す卓情報(例えば、卓の数)を取得する。そして、取得部42は、店舗Aに設置された各卓を識別する識別情報を設定し、店舗Aに紐付けて商品情報データベース32に格納する。
【0089】
(指定受付部43について)
指定受付部43は、利用者から商品の指定を受け付ける。例えば、図1の例において、指定受付部43は、利用者端末200が読み取った商品QRC10が示す識別情報を受け付ける。
【0090】
また、指定受付部43は、利用者から、店舗に設置された卓の指定を受け付けてもよい。例えば、図2の例において、指定受付部43は、利用者端末200が読み取った卓QRC20が示す識別情報を受け付ける。
【0091】
また、指定受付部43は、利用者から店舗の指定を受け付けてもよい。例えば、図3の例において、指定受付部43は、店舗Aを示す指定情報を利用者端末200から受け付ける。
【0092】
(提供部44について)
提供部44は、所定の店舗を利用する利用者に対し、取引対象を購入するための情報を提供する。例えば、提供部44は、商品情報データベース32を参照し、登録コンテンツに商品情報を登録した店舗を利用する利用者に対し、当該店舗が提供する取引対象を購入するための情報を提供する。
【0093】
また、提供部44は、利用者が利用する端末装置を用いる決済手段により取引対象を購入するための情報を提供してもよい。例えば、提供部44は、取引対象を電子決済により購入する操作を行うための画面を提供する。
【0094】
また、提供部44は、取引対象の価格、取引対象を示す画像、取引対象に関するテキストの少なくともいずれか1つを含む情報を提供してもよい。例えば、提供部44は、商品の価格や説明テキスト、商品画像等を含む商品情報を提供する。
【0095】
また、提供部44は、利用者が利用する端末装置により読み取られたコードに基づいて、取引対象を購入するための情報を提供してもよい。例えば、提供部44は、利用者端末200が読み取ったコードが示す識別情報に基づいて、取引対象を購入するための情報を提供する。
【0096】
また、提供部44は、所定の店舗で提供される取引対象であって、コードに対応する一の取引対象を購入するための情報を提供してもよい。例えば、図1の例において、提供部44は、利用者端末200が読み取った商品QRC10に対応する商品を購入するための画面を提供する。
【0097】
また、提供部44は、一の取引対象の価格を示す情報であって、端末装置を用いる決済手段により当該価格の決済を行うための情報を提供してもよい。例えば、図1の例において、提供部44は、利用者端末200が読み取った商品QRC10に対応する商品の価格と、当該価格分の電子決済を提供者M1に対して行うための操作ボタンとを含む画面を提供する。
【0098】
また、提供部44は、所定の店舗に設置される卓であって、コードに対応する卓において利用者に提供される取引対象を購入するための情報を提供してもよい。例えば、図2の例において、提供部44は、利用者端末200が読み取った卓QRC20に紐付けられた店舗Aを特定する。そして、提供部44は、卓QRC20に対応する卓に着席した利用者Uが、店舗Aにおいて提供される各商品を購入するための注文画面を提供する。
【0099】
また、提供部44は、所定の店舗を指定した利用者に対し、取引対象を購入するための情報を提供してもよい。例えば、図3の例において、提供部44は、利用者端末200が送信した指定情報が示す店舗Aにおいて提供される各商品を購入するための注文画面を提供する。
【0100】
また、提供部44は、取引対象のうち利用者が選択した取引対象を購入するための情報を提供してもよい。例えば、図2の例において、提供部44は、店舗Aにおいて提供される各商品のうち、利用者Uが選択した商品を購入するための注文画面を提供する。
【0101】
また、提供部44は、利用者が選択した取引対象の価格を示す情報であって、利用者が利用する端末装置を用いる決済手段により当該価格の決済を行うための情報を提供してもよい。例えば、図2の例において、提供部44は、店舗Aにおいて提供される各商品のうち、利用者Uが選択した各商品の決済を電子決済により行うための注文画面を提供する。
【0102】
また、提供部44は、提供者が登録コンテンツに登録した情報に基づいて、提供者に所定の情報を提供してもよい。例えば、図1の例において、提供部44は、商品情報データベース32を参照し、提供者M1が提供する各商品に対応する商品QRを提供する。また、図2の例において、提供部44は、店舗Aに設置された卓の数に等しい卓QRC20を提供する。
【0103】
(決済処理部45について)
決済処理部45は、利用者からの決済要求(購入要求)に従い、決済処理を実行する。例えば、図1の例において、決済処理部45は、購入要求に対応する商品の価格分の電子マネーを、利用者Uの口座から店舗Aの口座へ移行させる。
【0104】
(印刷制御部46について)
印刷制御部46は、利用者が購入した取引対象に関連する情報を所定の印刷装置に送信し、当該情報を印刷させる。例えば、図1の例において、印刷制御部46は、決済処理部45が実行した決済処理に対応する商品の商品情報を印刷装置300に送信し、当該商品情報を印刷させる。また、図2の例において、印刷制御部46は、決済処理部45が実行した決済処理に対応する注文内容と、購入要求に含まれる卓QRC20が示す識別情報とを含む決済関連情報を印刷装置300に送信し、当該決済関連情報を印刷させる。また、図3の例において、印刷制御部46は、決済処理部45が実行した決済処理に対応する注文内容と、利用者Uを識別するための利用者識別情報とを含む決済関連情報を印刷装置300に送信し、当該決済関連情報を印刷させる。
【0105】
〔3.提供処理のフロー〕
図8を用いて、実施形態に係る決済サーバ10の提供処理の手順について説明する。図8は、実施形態に係る提供処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0106】
図8に示すように、決済サーバ10は、提供者から登録コンテンツの提供要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。登録コンテンツの提供要求を受け付けていない場合(ステップS101;No)、決済サーバ10は、登録コンテンツの提供要求を受け付けるまで待機する。
【0107】
一方、登録コンテンツの提供要求を受け付けた場合(ステップS101;Yes)、決済サーバ10は、提供者に登録コンテンツを提供する(ステップS102)。続いて、決済サーバ10は、提供者が登録コンテンツに登録した商品情報を取得する(ステップS103)。続いて、決済サーバ10は、提供者が管理する店舗を利用する利用者に対して商品情報を提供し(ステップS104)、処理を終了する。
【0108】
〔4.変形例〕
上述の実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
【0109】
〔4−1.提供者に提供される識別情報について〕
上述の実施形態において、提供者が決済サーバ10から提供される識別情報を印刷し、券売機や卓に貼付する場合を示したが、提供者が識別情報を使用する形態はこのような例に限定されない。例えば、提供者は、商品QRや卓QRを各種端末装置(例えば、店舗内の卓に設置された端末装置)の画面に表示し、利用者に読み取らせてもよい。
【0110】
〔4−2.提供部44が提供する情報について〕
上述の実施形態において、提供部44が、商品の価格や説明テキスト、商品画像等を含む商品情報を利用者に提供する例を示したが、提供部44の機能はこのような例に限定されない。例えば、提供部44は、取引対象のレコメンドに関する情報を利用者に提供してもよい。具体的な例を挙げると、提供部44は、提供者が指定した商品の情報を優先的に提供する。また、提供部44は、提供者が提供する商品のうち、利用者の購入履歴や属性情報に対応する商品の情報を優先的に提供する。
【0111】
〔4−3.印刷制御部46が出力させる情報について〕
上述の実施形態において、印刷制御部46が、決済処理に対応する商品の商品情報や、卓QRC20が示す識別情報、利用者識別情報などを印刷装置300に印刷させる例を示したが、印刷制御部46の機能はこのような例に限定されず、任意の情報を印刷装置300に印刷させてよい。例えば、印刷制御部46は、利用者に付与される所定の利益を示す情報を印刷装置300に印刷させてもよい。具体的な例を挙げると、印刷制御部46は、取引対象の購入に応じて提供者が利用者に付与するクーポンやポイントを示す情報を印刷装置300に印刷させる。また、印刷制御部46は、電子商取引サービスにおいて利用者に付与されたクーポンやポイントを示す情報を印刷装置300に印刷させる。
【0112】
〔4−4.印刷制御部46が情報を出力させる装置について〕
上述の実施形態において、印刷制御部46が、利用者が購入した取引対象に関連する情報を印刷装置300に印刷させる例を示したが、印刷制御部46の機能はこのような例に限定されず、印刷装置300以外にも、各種の出力装置に情報を出力させてもよい。すなわち、印刷制御部46は、取引対象に関連する印刷物や各種コンテンツ等の画面、メッセージや効果音、合成音声等、任意の種別の情報を出力させるための処理を実行する出力制御部として動作してもよい。
【0113】
例えば、印刷制御部46は、利用者が購入した取引対象に関連する情報を示す画像(静止画像、動画像)を、デジタルサイネージや提供者端末100に出力させてもよい。具体的な例を挙げると、印刷制御部46は、券売機の近傍に設置されたデジタルサイネージや提供者端末100に、利用者が店舗内で並ぶレーン、利用する座席などを示す画像を表示する。これにより、印刷制御部46は、利用者の店舗内での行動を指示することができるため、提供者の事業運営を支援できる。
【0114】
また、印刷制御部46は、提供者が閲覧可能な位置(例えば、飲食店の厨房)に設置されたデジタルサイネージや提供者端末100に、利用者が購入した取引対象を示す画像を表示させる。これにより、印刷制御部46は、印刷装置300から印刷される情報(例えば、食券)が利用者から渡されるより先に、提供者が取引対象の提供準備を行うことで提供時間を短縮できるため、提供者の事業運営を支援できる。
【0115】
また、例えば、印刷制御部46は、利用者が購入した取引対象に関連する情報を示す音(例えば、効果音や合成音声)を、スピーカーや提供者端末100に出力させてもよい。具体的な例を挙げると、印刷制御部46は、提供者が取引対象を準備する位置(例えば、飲食店の厨房)に設置されたスピーカーや提供者端末100に、利用者が購入した取引対象に対応する音を出力させる。これにより、印刷制御部46は、印刷装置300から印刷される情報が利用者から渡されるより先に、提供者が取引対象の提供準備を行うことで提供時間を短縮できるため、提供者の事業運営を支援できる。
【0116】
なお、印刷制御部46は、提供者に指定された取引対象(例えば、提供するまでに時間を要する取引対象)を利用者が購入した場合に、当該取引対象に関連する情報を示す音を、スピーカーや提供者端末100に出力させてもよい。
【0117】
〔4−5.処理態様について〕
上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、逆に、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0118】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0119】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0120】
〔5.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決済サーバ10は、登録受付部41と、取得部42と、指定受付部43と、提供部44と、決済処理部45と、印刷制御部46とを有する。登録受付部41は、取引対象の提供者が、取引対象に関する情報を登録するための登録コンテンツを提供する。取得部42は、取引対象の提供者から、所定の店舗で提供される取引対象の情報を取得する。指定受付部43は、利用者から商品の指定を受け付ける。提供部44は、所定の店舗を利用する利用者に対し、取引対象を購入するための情報を提供する。決済処理部45は、利用者からの決済要求に従い、決済処理を実行する。印刷制御部46は、利用者が購入した取引対象に関連する情報を所定の出力装置に送信し、当該情報を出力させる。また、印刷制御部46は、利用者が購入した取引対象に関連する情報を所定の印刷装置に送信し、当該情報を印刷させる。
【0121】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が商品を指定する操作を行うことのみによって、当該商品の商品情報を提供すると共に、当該商品を購入するための情報を提供し、購入操作を受け付けることを可能とするため、利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供できる。
【0122】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、提供部44は、利用者が利用する端末装置を用いる決済手段により取引対象を購入するための情報を提供する。また、提供部44は、取引対象の価格、取引対象を示す画像、取引対象に関するテキストの少なくともいずれか1つを含む情報を提供する。また、提供部44は、利用者が利用する端末装置により読み取られたコードに基づいて、取引対象を購入するための情報を提供する。また、提供部44は、所定の店舗で提供される取引対象であって、コードに対応する一の取引対象を購入するための情報を提供する。また、提供部44は、一の取引対象の価格を示す情報であって、端末装置を用いる決済手段により当該価格の決済を行うための情報を提供する。
【0123】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が商品を指定する操作を行うことのみによって、当該商品の商品情報を提供すると共に、端末装置を用いる決済手段により当該商品を購入するための情報を提供し、購入操作を受け付けることを可能とするため、利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供できる。
【0124】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、取得部42は、さらに、提供者から、所定の店舗に設置される卓に関する情報を取得する。そして、提供部44は、所定の店舗に設置される卓であって、コードに対応する卓において利用者に提供される取引対象を購入するための情報を提供する。
【0125】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が卓に貼付されたコードを読み取る操作を行うことのみによって、当該卓が設置された店舗が提供する商品の商品情報を表示すると共に、各商品に対する電子決済を受け付けることを可能とするため、利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供できる。
【0126】
また、実施形態に係る決済サーバ10において、例えば、指定受付部43は、利用者から店舗の指定を受け付ける。そして、提供部44は、所定の店舗を指定した利用者に対し、取引対象を購入するための情報を提供する。また、提供部44は、取引対象のうち利用者が選択した取引対象を購入するための情報を提供する。また、提供部44は、利用者が選択した取引対象の価格を示す情報であって、利用者が利用する端末装置を用いる決済手段により当該価格の決済を行うための情報を提供する。
【0127】
これにより、実施形態に係る決済サーバ10は、利用者が店舗に来店する前に事前注文し、来店後にスムーズに商品の提供を受けることを可能とするため、利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供できる。
【0128】
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた各実施形態に係る決済サーバ10は、例えば、図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、決済サーバ10を例に挙げて説明する。図9は、決済サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0129】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0130】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を記憶する。通信インターフェイス1500は、通信網500(実施形態のネットワークNに対応する)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、また、通信網500を介してCPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0131】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して生成したデータを出力装置へ出力する。
【0132】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0133】
例えば、コンピュータ1000が決済サーバ10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。また、HDD1400には、決済サーバ10の記憶装置内の各データが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0134】
〔7.その他〕
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0135】
また、上述した決済サーバ10は、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0136】
また、特許請求の範囲に記載した「部」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0137】
10 決済サーバ
20 通信部
30 記憶部
31 口座データベース
32 商品情報データベース
33 利用者情報データベース
40 制御部
41 登録受付部
42 取得部
43 指定受付部
44 提供部
45 決済処理部
46 印刷制御部
100 提供者端末
200 利用者端末
300 印刷装置
【要約】      (修正有)
【課題】利用者に対して効率的に取引対象の情報を提供する。
【解決手段】取引対象を購入するための情報を提供する提供装置(決済サーバ10)において、取引対象の提供者から、所定の店舗(例えば、券売機から発行される食券等を利用して利用者が商品の注文を行う店舗)で提供される取引対象の情報を取得する取得部42と、所定の店舗を利用する利用者に対し、取引対象を購入するための情報(例えば、利用者が利用する端末装置により読み取った2次元コードに対応する商品の情報)を提供する提供部44とを有する。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9