(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6861890
(24)【登録日】2021年4月1日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】コリメート光放射を備えるLEDストリップ
(51)【国際特許分類】
F21S 4/24 20160101AFI20210412BHJP
H01L 33/62 20100101ALI20210412BHJP
F21V 9/30 20180101ALI20210412BHJP
F21V 7/00 20060101ALI20210412BHJP
F21V 7/06 20060101ALI20210412BHJP
F21Y 107/70 20160101ALN20210412BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20210412BHJP
【FI】
F21S4/24
H01L33/62
F21V9/30
F21V7/00 320
F21V7/06
F21Y107:70
F21Y115:10
【請求項の数】14
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2020-514603(P2020-514603)
(86)(22)【出願日】2018年8月31日
(65)【公表番号】特表2020-533755(P2020-533755A)
(43)【公表日】2020年11月19日
(86)【国際出願番号】EP2018073428
(87)【国際公開番号】WO2019048345
(87)【国際公開日】20190314
【審査請求日】2020年3月10日
(31)【優先権主張番号】17190382.6
(32)【優先日】2017年9月11日
(33)【優先権主張国】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516043960
【氏名又は名称】シグニファイ ホールディング ビー ヴィ
【氏名又は名称原語表記】SIGNIFY HOLDING B.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100163821
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 沙希子
(72)【発明者】
【氏名】ヒクメット リファト アタ ムスタファ
(72)【発明者】
【氏名】ファン ボンメル ティース
【審査官】
飯塚 向日子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2005−340184(JP,A)
【文献】
特開2009−289724(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0267812(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0354797(US,A1)
【文献】
欧州特許出願公開第03094161(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 4/24
F21V 7/00
F21V 7/06
F21V 9/30
H01L 33/62
F21Y 107/70
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
平らな可撓性基板のLED取付面に取り付けられる複数のLEDを有するLEDストリップであって、前記LED取付面が、光反射性のものであり、前記可撓性基板が、少なくとも1つの円錐構造を形成するよう成形され、前記少なくとも1つの円錐構造のうちの少なくとも1つの中に前記複数のLEDのサブセットが配置され、
前記円錐構造が、第1LEDストリップ部と、第2LEDストリップ部とを含み、前記第1及び第2LEDストリップ部が円錐状湾曲LEDストリップ部の近傍で互いに交差するように、前記第1及び第2LEDストリップ部が前記円錐状湾曲LEDストリップ部によって接合されているLEDストリップ。
【請求項2】
複数の円錐構造を有する請求項1に記載のLEDストリップ。
【請求項3】
前記第1及び第2LEDストリップ部が、実質的に90度の角度で互いに交差する請求項1又は2に記載のLEDストリップ。
【請求項4】
前記LEDストリップが、矩形経路、多角形経路及び蛇行経路のうちの1つをたどるように、複数の円錐構造を含む請求項1乃至3のいずれかに記載のLEDストリップ。
【請求項5】
平らな可撓性基板のLED取付面に取り付けられる複数のLEDを有するLEDストリップであって、前記LED取付面が、光反射性のものであり、前記可撓性基板が、少なくとも1つの円錐構造を形成するよう成形され、前記少なくとも1つの円錐構造のうちの少なくとも1つの中に前記複数のLEDのサブセットが配置され、
前記可撓性基板が、前記円錐構造を形成するよう前記LEDのサブセットの上に曲げることが可能である少なくとも1つのフラップを有するLEDストリップ。
【請求項6】
前記円錐構造が、前記基板のほぼ平らな部分と、前記少なくとも1つのフラップによって形成されるドームとを含む請求項5に記載のLEDストリップ。
【請求項7】
前記フラップが前記LEDのサブセットの上に曲げられる場合に、前記可撓性基板において穴が形成されるように、前記フラップが、前記可撓性基板の外側輪郭内に形成され、前記可撓性基板によって囲まれている請求項5又は6に記載のLEDストリップ。
【請求項8】
前記可撓性基板が、第1方向に開口部を備える前記円錐構造を形成するよう前記LEDのサブセットの上に曲げることが可能である第1フラップと、第2方向に開口部を備える前記円錐構造を形成するよう前記LEDのサブセットの上に曲げることが可能である第2フラップとを有する請求項5又は6に記載のLEDストリップ。
【請求項9】
前記第1フラップ及び前記第2フラップのうちの1つが前記LEDのサブセットの上に曲げられる場合に、前記可撓性基板において穴が形成されるように、前記第1フラップ及び前記第2フラップが、両方とも、前記可撓性基板の外側輪郭内に形成され、前記可撓性基板によって囲まれている請求項8に記載のLEDストリップ。
【請求項10】
前記可撓性基板が、少なくとも2つのフラップであって、前記2つのフラップが、前記円錐構造を形成するよう前記LEDのサブセットの上に反対方向に曲げることが可能であるように、前記LEDのサブセットの両側に配置される少なくとも2つのフラップを有する請求項5又は6に記載のLEDストリップ。
【請求項11】
前記取付面の反射率が、少なくとも80%である請求項1乃至10のいずれか一項に記載のLEDストリップ。
【請求項12】
各円錐構造に、透明な充填材料が充填される請求項1乃至11のいずれか一項に記載のLEDストリップ。
【請求項13】
前記充填材料が、散乱粒子又は蛍光材料を含む請求項12に記載のLEDストリップ。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれか一項に記載のLEDストリップを有する照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性PCBのような平らな可撓性基板のLED取付面に取り付けられる複数のLEDを有するLEDストリップに関する。
【背景技術】
【0002】
LEDの電気接続を供給する 平らな可撓性PCBのリボンに配設される複数のLEDを有するLEDストリップは、小売店及び家などにおける様々な照明アプリケーションにおいてますます用いられるようになっている。LEDストリップは、コネクティビティなどのような増加した機能を有するために、制御回路と統合され得る。
【0003】
従来のLEDストリップにおいては、製造を容易にするために、全てのLEDが、可撓性PCBの同じ側に配置される。それ故、光放射は同じ方向にある。LEDをPCBリボンの両側に取り付けることは当然可能であるが、それは製造コストを増大させる。LEDストリップから異なる方向への光放射を可能にするよりコスト効率の高いやり方を提供することは望ましい。また、幾つかのアプリケーションにおいては、コリメート光放射を備えるLEDストリップを提供することは望ましい。
【0004】
US 2011/0267812においては、LED照明デバイスが開示されており、US 2011/0267812においては、とりわけ、円錐台状担体であって、前記担体に螺旋状に接続されるLEDストリップが設けられる円錐台状担体を有する照明デバイスが示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、上記で挙げられている課題のうちの少なくとも1つを解決するLEDストリップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1態様によれば、この及び他の目的は、平らな可撓性基板のLED取付面に取り付けられる複数のLEDを有するLEDストリップであって、前記LED取付面が、光反射性のものであり、前記可撓性基板が、少なくとも1つの円錐構造を形成するよう成形され、前記少なくとも1つの円錐構造のうちの少なくとも1つの中に前記複数のLEDのサブセットが配置されるLEDストリップによって達成される。
【0007】
前記LEDストリップ上の前記LEDの「サブセット」しか前記円錐構造内に配置されないことに注意されたい。換言すれば、前記LEDストリップは、前記円錐構造の少なくとも一方の側に、典型的には両側に延びている。前記サブセットは、単一のLEDから成ってもよく、又はLEDのグループから成ってもよい。
【0008】
本発明によれば、前記円錐構造内に配置される前記LEDからの光は、前記円錐構造の反射性内面によってコリメートされる。従って、前記LEDストリップから発せられる光は、より容易に、方向づけられ、制御され得る。前記円錐構造が前記LEDストリップ自体によって形成されるので、付加的な構成要素は必要とされない。
【0009】
前記ストリップは、同じ方向に又は異なる方向に向けられる幾つかの円錐構造を含んでもよい。各円錐構造内に1つ以上のLEDが収容されていてもよい。他の例においては、前記円錐構造のうちの少なくとも1つは、LEDを全く収容していなくてもよい。
【0010】
或る実施例によれば、前記円錐構造は、LEDストリップをねじり、前記ストリップを戻るようそれ自体の上に曲げることによって、形成される。従って、前記LEDストリップは、第1LEDストリップ部及び第2LEDストリップ部を含み、前記第1LEDストリップ部及び前記第2LEDストリップ部は、前記円錐構造を形成する湾曲LEDストリップ部によって接合される。前記第1及び第2LEDストリップ部は、前記湾曲LEDストリップ部の近傍で互いに交差する。
【0011】
2つの直線状ストリップ部の間に形成される角度が、前記円錐構造の開口部を規定する。より小さい角度はより広い開口部を規定するのに対して、より大きい角度はより狭い開口部を規定する。或る例においては、前記角度は90度である。
【0012】
このやり方で複数の円錐構造が形成される場合、前記LEDストリップは、矩形経路、多角形経路及び蛇行経路のうちの1つを形成し得る。
【0013】
別の実施例によれば、前記可撓性基板は、前記円錐構造を形成するよう前記LEDのサブセットの上に曲げることが可能であるフラップ部を有する。この実施例においては、前記LEDストリップ全体が、その平面から曲げられる又は湾曲させられる必要はない。その代わりに、前記基板の小さな部分が、前記円錐構造を形成するよう、前記LEDストリップの平面から曲げられる。各円錐構造は、1つのフラップ部によって形成されてもよく、又は幾つかのフラップ部によって形成されてもよい。
【0014】
前記可撓性基板は、異なる方向に開口部を備える幾つかの円錐構造を形成するようLEDの異なるサブセットの上に曲げることが可能である2つ以上のフラップを有してもよい。
【0015】
前記可撓性基板は、少なくとも2つのフラップ部であって、前記2つのフラップ部が、前記円錐構造を形成するようLEDのサブセットの上に反対方向に曲げることが可能であるように、前記LEDのサブセットの両側に配置される少なくとも2つのフラップ部を有してもよい。換言すれば、第1フラップがLEDサブセットの上に曲げられる場合、前記円錐構造は第1方向に開口部を有するのに対して、第2フラップがLEDサブセットの上に曲げられる場合、前記円錐構造は第2方向に開口部を有する。
【0016】
前記フラップは、フラップがLEDのサブセットの上に曲げられる場合に、前記可撓性基板において穴が形成されるように、前記可撓性基板の外側輪郭内に形成されてもよく、即ち、前記可撓性基板によって囲まれていてもよい。この場合には、フラップの有無は、前記LEDストリップの外側輪郭に影響を及ぼさず、各フラップは、使用するまで周囲の基板によって保護される。
【0017】
幾つかの実施例においては、前記取付面の反射率は、少なくとも80%、より好ましくは少なくとも85%、最も好ましくは少なくとも88%である。高い反射率は、前記円錐構造によって供給されるコリメーションを向上させる。
【0018】
更に、前記円錐構造の少なくとも幾つかには、透明な充填材料が充填されてもよい。このような充填材料は、前記円錐構造に構造的安定性を与えることができ、例えば、透明ポリマであり得る。前記充填材料は、所望の光学特性も与え得る。例えば、前記充填材料は、散乱粒子又は蛍光材料を含んでもよい。
【0019】
本発明は、本発明の第1態様によるLEDストリップを有する照明器具にも関する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
ここで、本発明の現在好ましい実施例を示す添付の図面を参照して、本発明のこの及び他の態様をより詳細に説明する。
【
図2】本発明の実施例によるLEDストリップの部分図である。
【
図3a】本発明の実施例によるLEDストリップの部分図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
ここで、添付の図面を参照して、本発明の現在好ましい実施例をより詳細に説明する。しかしながら、本発明は、多様な形態で実施されることができ、本願明細書に記載されている実施例に限定されると解釈されるべきでない。もっと正確に言えば、これらの実施例は、完全及び完璧を期すために示されており、当業者に本発明の範囲を十分に伝える。
【0022】
図1におけるLEDストリップ1は、複数のLED3が取り付けられるLED取付面2aを有する可撓性基板2を有する。取付面2aは、ここでは、好ましくは、80%より高い、幾つかの例においては85%より高い、幾つかの例においては88%より高い反射率で、鏡面的に反射するものである。
【0023】
LEDは、好ましくは基板2上又は中の導電路によって、電気的に接続される。或る例においては、可撓性基板は、フレキシブルプリント回路基板(PCB)であり、それによって、LED3を電気的に接続する単純で、効率的なやり方を提供する。LEDストリップは、ここでは、一方の端部において接続端子5を具備し、電源(図示せず)へのLEDストリップの電気接続を可能にする。LED3は、アドレス指定可能であってもよく、即ち、選択的に給電されてもよく、この目的のために、LEDストリップはコントローラ6を含んでもよい。この場合には、接続端子5は、電力だけでなく、制御信号の接続も可能にする。コントローラ6はまた、円錐体内のLEDの色又は色温度を制御するために用いられ得る。
【0024】
図2は、LEDストリップ1が、円錐構造10を形成するようそれ自体のまわりに曲げられている本発明の実施例を示している。図示されているLEDストリップ1は、第1直線状部11及び第2直線状部12、並びに第1及び第2直線状部を接合する円錐状湾曲部13を有する。第1及び第2直線状部は、角度アルファで交差する。
【0025】
図3aにおいては、LEDストリップ1は、
図2と同様のやり方で曲げられるが、ここでは、角度アルファは、実質的に90度である。
図3bにおいては、LEDストリップ1は、LEDストリップが矩形の形状を形成するように、幾つかの円錐構造10を形成するよう曲げられている。当業者は、
図3bにおける円錐構造10が交互方向に形成された場合には、LEDストリップは蛇行形状を形成するだろうことを理解するだろう。幾つかの円錐構造は、(
図2において図示されているように)90度より小さな角度アルファでも形成され得ることにも注意されたい。この場合には、3つの円錐構造を備えるLEDストリップは、三角形の形状を形成してもよく、又はこの場合も先と同様に、蛇行形状を形成してもよい。
【0026】
図4乃至8は、円錐構造10を形成するために、可撓性基板2において形成される1つ又は幾つかのフラップが用いられる実施例の別のセットを図示している。フラップは、 LEDストリップのほぼ平らな部分と、フラップによって形成されるドームとによって形成される「切頂」円錐構造を形成するよう、LEDのサブセットの上に曲げられる。以下で、図示されている例について簡単に説明する。
【0027】
図4a及び4bにおいて図示されている実施例においては、フラップは、基板2の或る長手方向側部24から延在する突出部21として形成される。突出部21は、ここでは、扇形の形状を有する。
図4bにおいて示されているように、扇状突出部21は、LED3が取り付けられるLEDストリップ2の平らな部分23の上に部分的に円錐形のドーム22を形成するよう、LED3のうちの1つの上に折り返され得る。ここでは、突出部21は、LEDストリップ1の長手方向延在部を横切るように折り返されるので、ドームの開口部、従って、コリメート光の方向は、LEDストリップ1の長手方向延在部にほぼ垂直である。
【0028】
図5a及び5bにおける実施例においては、基板2の両側に延在する2つの突出部31a、31bとして、2つのフラップが形成される。突出部31a、31bは、ここでは、一部分だけ、2つの折畳み線32a、32bに沿って基板の主リボンに接続されるように、図示されている。LED3は、ほぼこれらの折畳み線の間の領域内に配置される。
図5bにおいて示されているように、突出部31a、31bは、取付面2aからドーム34の開口部まで延在する弧33に沿って互いに接触するように、LEDストリップ1の中央の方へ折り返され得る。ドームの開口部、従って、コリメート光の方向は、ここでは、LEDストリップ1の長手方向に沿っている。
【0029】
図6a及び6bにおける実施例においては、
図4aにおける突出部21と同様の形状を備えるフラップ41が、基板2の外側輪郭内で、形成される、例えば、切断又はパンチングされる。
図6bにおいて示されているように、フラップ41は、
図4bにおけるドームと同様のドーム42を形成するよう、LEDストリップ1の平面から曲げられ、LED3の上に折り返され得る。フラップ41は、ここでは、任意の向きで形成されることができ、故に、ドームの開口部、従って、コリメート光の方向は、任意の方向にあることができる。基板2には、フラップ41があった場所に穴43が形成される。
【0030】
図6a及び6bにおける実施例に対する拡張として、LED3の異なる側における基板2において2つのフラップ41a、41bが切断又はパンチングされ得る。これは、
図7a及び7bにおいて示されており、LED3の両側にフラップ41a、41bがある。この設計では、フラップ41a、41bのうちのいずれか1つがLED3の上に曲げられ得る。どのフラップ41a、41bが選択されるかに応じて、、ドーム42a、42bの開口部、従って、コリメート光の方向は、異なる(ここでは、反対側になる)。この場合も先と同様に、選択されたフラップがあった場所に穴43が形成される。
【0031】
図8a及び8bは、
図4a及び4bにおける実施例の拡張を示しており、ここでは、
図4aにおける突出部と同様の突出部21a、21bがLEDストリップ1の両側に形成され、即ち、幾つかの突出部21aは或る長手方向側部から延在するのに対して、他の突出部21bは反対側の側部から延在する。突出部21a、21bがそれぞれのLED3の上に折り返される場合(
図8b)、突出部21aによって形成されるドーム22aは或る方向に面するのに対して、突出部21bによって形成されるドーム22bは反対方向に面する。従って、
図8a及び8bにおけるLEDストリップ1は、2つの反対方向にコリメート光を発することができる。
【0032】
別々にアドレス指定され得るLEDの2つ(以上)のセット、及び
図3並びに8a及び8bにおいて開示されているような、異なる方向に配置される円錐構造を用いることによって、ビーム成形及び様々な装飾照明パターンが得られ得る。
【0033】
上記の全ての実施例において、
図2及び3と同様にストリップを曲げることによって、又は
図4乃至8と同様にドームを形成するよう基板2の一部を曲げることによって形成される円錐構造10は、それらの形状を維持するよう、幾つかのやり方で固定され得る、例えば、接着、ホチキス留め、縫合などをされ得る。他の例においては、又は更に、円錐構造を含むLEDストリップ1全体が、シリコーンなどのポリマに封入されてもよい。更に、各円錐構造には、透明な充填材料が充填されてもよい。このような充填材料は、円錐構造の形状の維持にも寄与することができ、他の固定手段の代わりに、又は他の固定手段と組み合わせて、用いられ得る。このような充填材料は、更に、着色などの所望の光学的効果を供給してもよく、その目的のために、例えば、散乱粒子又は蛍光材料を含んでもよい。更に、各円錐構造は1つの光出口しか持たない、即ち、円錐構造の他の部分における光漏れがないように、成形され得る。更に、LEDは、蛍光体変換LEDであってもよく、又は直射LEDであってもよい。これらのLEDは、白色光を作成するために用いられてもよい。白色光を作成するために、RGB LEDが用いられてもよい。
【0034】
更に、本LEDストリップ1は、2又は5メートルなどの、少なくとも0.5メートル又は少なくとも1メートル又は少なくとも1.5メートルの長さを有してもよい。LEDストリップ1の幅は、0.1cm乃至5cm又は0.2cm乃至3cm又は0.3cm乃至2cmの範囲内であってもよい。長さと幅の比率は、50又は100などの、少なくとも10又は少なくとも15又は少なくとも20であってもよい。LEDストリップ1は、上記のように3つ又は4つの円錐構造を有してもよい(
図3b)。他の実施例においては、LEDストリップ1は、少なくとも5つの円錐構造又は少なくとも8つの円錐構造又は少なくとも10個の円錐構造を有してもよい。例示的なLEDストリップ1は、2メートルの長さ、1cmの幅及び10個の円錐構造を有し得る。
【0035】
提案されている照明デバイスは、ランプ、レトロフィット電球、光エンジン及び照明器具などの様々な発光デバイスにおいて用いられ得る。
【0036】
当業者は、本発明が、決して、上記の好ましい実施例に限定されないことを理解している。逆に、添付の特許請求の範囲の範囲内で多くの修正及び変更が可能である。例えば、円錐構造内に2つ以上のLED3が配置されてもよいことは明らかである。
【0037】
更に、請求項記載の発明の実施において、図面、明細及び添付の特許請求の範囲の研究から、当業者によって、開示されている実施例に対する変更が、理解され、行われ得る。特許請求の範囲において、「有する」という用語は、他の要素又はステップを除外せず、単数形表記は、複数性を除外しない。単に、或る特定の手段が互いに異なる従属請求項において挙げられているという事実は、これらの手段の組み合わせが有利には用いられることができないことを示すものではない。