【文献】
Samsung,Wider Bandwidth Operations[online],3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1713654,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1713654.zip>,2017年 8月26日
【文献】
NTT DOCOMO, INC. (Rapporteur),RAN WG's progress on NR WI in the June AH meeting 2017[online],3GPP TSG RAN WG2 #99 R2-1707772,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99/Docs/R2-1707772.zip>,2017年 8月25日
【文献】
Samsung,Remaining minimum system information delivery[online],3GPP TSG RAN WG1 NR Ad-Hoc#2 R1-1710630,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710630.zip>,2017年 6月30日
【文献】
NTT DOCOMO, INC.,Remaing issues on bandwidth parts for NR[online],3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1713964,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1713964.zip>,2017年 8月25日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下で説明する技術的特徴は、3GPP(3rd generation partnership project)の標準化機構による通信規格や、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)の標準化機構による通信規格等で使用されることができる。例えば、3GPPの標準化機構による通信規格は、LTE(long term evolution)及び/又はLTEシステムの進化を含む。LTEシステムの進化は、LTE−A(advanced)、LTE−A Pro、及び/又は5G NR(new radio)を含む。IEEEの標準化機構による通信規格は、IEEE 802.11a/b/g/n/ac/axなどのWLAN(wireless local area network)システムを含む。前述したシステムは、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、及び/又はSC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などの多様な多重アクセス技術をダウンリンク(DL;downlink)及び/又はアップリンク(UL;uplink)に使用する。例えば、DLにはOFDMAのみを使用し、ULにはSC−FDMAのみが使用されることができる。或いは、DL及び/又はULにOFDMAとSC−FDMAとが混用することもある。
【0014】
図1は、本発明の技術的特徴が適用されることができる無線通信システムの一例を示す。具体的に、
図1は、E−UTRAN(evolved−universal terrestrial radio access network)をベースとするシステムアーキテクチャである。前述したLTEは、E−UTRANを使用するE−UMTS(evolved−UMTS)の一部である。
【0015】
図1を参照すると、無線通信システムは、一つ以上のUE(user equipment)10、E−UTRAN及びEPC(evolved packet core)を含む。UE10は、ユーザが携帯する通信装置をいう。UE10は、固定されるか、又は移動性を有することができ、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、無線機器等の別の用語と呼ばれ得る。
【0016】
E−UTRANは、一つ以上のBS(bas station)20で構成される。BS20は、UE10に向けたE−UTRAユーザプレーン及びコントロールプレーンプロトコルの終端を提供する。BS20は、一般にUE10と通信する固定された地点(fixed station)をいう。BS20は、セル間の無線資源管理(RRM;radio resource management)、無線ベアラ(RB;radio bearer)制御、接続移動性制御、無線承認制御、測定の構成/提供、動的資源の割り当て(スケジューラ)などのような機能をホストする。BS20は、eNB(evolved NodeB)、BTS(base transceiver system)、アクセスポイント(access point)等の別の用語と呼ばれ得る。
【0017】
ダウンリンク(DL;downlink)は、BS20からUE10への通信を示す。アップリンク(UL;uplink)は、UE10からBS20への通信を示す。サイドリンク(SL;sidelink)は、UE10間の通信を示す。DLで、送信機はBS20の一部であってもよく、受信機はUE10の一部であってもよい。ULで、送信機はUE10の一部であってもよく、受信機はBS20の一部であってもよい。SLで、送信機及び受信機は、UE10の一部であってもよい。
【0018】
EPCは、MME(mobility management entity)、S−GW(serving gateway)及びP−GW(packet data network(PDN)gateway)を含む。MMEは、NAS(non−access stratum)保安、アイドル状態の移動性処理、EPS(evolved packet system)ベアラ制御等のような機能をホストする。S−GWは、移動性アンカリングなどのような機能をホストする。S−GWは、E−UTRANを終端点として有するゲートウェイである。便宜上、MME/S−GW30は、単純に「ゲートウェイ」と言及されるが、この個体は、MME及びS−GWを全て含むものと理解される。P−GWは、UE IP(Internet protocol)アドレスの割り当て、パケットフィルタリング等のような機能をホストする。P−GWは、PDNを終端点として有するゲートウェイである。P−GWは、外部のネットワークに連結される。
【0019】
UE10は、UuインターフェースによってBS20に連結される。UE10は、PC5インターフェースによって互いに相互連結される。BS20は、X2インターフェースによって互いに相互連結される。BS20は、また、S1インターフェースを介してEPCに連結される。より具体的には、MMEにS1−MMEインターフェースにより、且つS−GWにS1−Uインターフェースにより連結される。S1インターフェースは、MME/S−GWとBS間の多−対−多の関係を支援する。
【0020】
図2は、本発明の技術的特徴が適用されることができる無線通信システムの別の例を示す。具体的に、
図2は、5G NR(new radio access technology)システムに基づいたシステムアーキテクチャを示す。5G NRシステム(以下、簡単に「NR」と称する)で使用される個体は、
図1で紹介された個体(例えば、eNB、MME、S−GW)の一部または全ての機能を吸収することができる。NRシステムで使用される個体は、LTEと区別するために、「NG」という名称で識別されることができる。
【0021】
図2を参照すると、無線通信システムは、一つ以上のUE11、NG−RAN(next−generation RAN)及び5世代コアネットワーク(5GC)を含む。NG−RANは、少なくとも一つのNG−RANノードで構成される。NG−RANノードは、
図1に示されたBS20に対応する個体である。NG−RANノードは、少なくとも一つのgNB21及び/又は少なくとも一つのng−eNB22で構成される。gNB21は、UE11に向けたNRユーザプレーン及びコントロールプレーンプロトコルの終端を提供する。Ng−eNB22は、UE11に向けたE−UTRAユーザプレーン及びコントロールプレーンプロトコルの終端を提供する。
【0022】
5GCは、AMF(access and mobility management function)、UPF(user plane function)及びSMF(session management function)を含む。AMFは、NAS保安、アイドル状態の移動性処理などのような機能をホストする。AMFは、従来のMMEの機能を含む個体である。UPFは、移動性アンカリング、PDU(protocol data unit)処理のような機能をホストする。UPFは、従来のS−GWの機能を含む個体である。SMFは、UE IPアドレスの割り当て、PDUセッションの制御のような機能をホストする。
【0023】
gNBとng−eNBは、Xnインターフェースを介して相互連結される。gNB及びng−eNBは、また、NGインターフェースを介して5GCに連結される。より具体的には、NG−Cインターフェースを介してAMFに、且つNG−Uインターフェースを介してUPFに連結される。
【0024】
NRにおける無線フレームの構造が説明される。LTE/LTE−Aにおける1つの無線フレームは、10個のサブフレームで構成され、1つのサブフレームは2個のスロットで構成される。1つのサブフレームの長さは1msであってもよく、1つのスロットの長さは0.5msであってもよい。1つのトランスポートブロックを上位層から物理層へ送信する時間(一般的に1つのサブフレームにわたって)は、TTI(transmission time interval)で定義される。TTIはスケジューリングの最小単位であり得る。
【0025】
LTE/LTE−Aと異なり、NRは様々なヌメロロジーを支援するので、よって、無線フレームの構造が様々であり得る。NRは周波数領域で種々の副搬送波間隔を支援する。表1は、NRで支援される種々のヌメロロジーを示す。各ヌメロロジーは、インデックスμにより識別されることができる。
【0027】
表1を参照すると、副搬送波間隔は、インデックスμで識別される15、30、60、120、及び240kHzのうちの一つに設定されることができる。しかし、表1に示す副搬送波間隔は単に例示的なものであり、特定の副搬送波間隔は変更し得る。従って、各々の副搬送波間隔(例えば、μ=0、1...4)は、第1副搬送波間隔、第2副搬送波間隔...N番目の副搬送波間隔で表現され得る。
【0028】
表1を参照すると、副搬送波間隔によって、ユーザデータ(例えば、PUSCH(physical uplink shared channel)、PDSCH(physical downlink shared channel))の送信が支援されなくてもよい。即ち、ユーザデータの送信は、少なくとも一つの特定の副搬送波間隔(例えば、240kHz)でのみ支援されなくてもよい。
【0029】
また、表1を参照すると、副搬送波間隔によって同期チャネル(PSS(primary synchronization signal)、SSS(secondary synchronization signal)、PBCH(physical broadcasting channel)が支援されなくてもよい。即ち、同期チャネルは、少なくとも一つの特定の副搬送波間隔(例えば、60kHz)でのみ支援されなくてもよい。
【0030】
NRでは、1つの無線フレーム/サブフレームに含まれるスロットの個数及びシンボルの個数は、様々なヌメロロジー、即ち、様々な副搬送波間隔によって異なり得る。表2は、一般CP(cyclic prefix)でスロット当たりのOFDMシンボルの個数、無線フレーム当たりのスロットの個数、及びサブフレーム当たりのスロットの個数の例を示す。
【0032】
表2を参照すると、μ=0に対応する第1のヌメロロジーが適用されると、1つの無線フレームは10個のサブフレームを含み、1つのサブフレームは1つのスロットに対応し、1つのスロットは14個のシンボルで構成される。本明細書において、シンボルは特定の時間間隔の間に送信される信号を示す。例えば、シンボルは、OFDM処理により生成された信号を示すことができる。即ち、本明細書において、シンボルはOFDM/OFDMAシンボル又はSC−FDMAシンボル等を称し得る。CPは、各シンボルの間に位置し得る。
【0033】
図3は、本発明の技術的特徴が適用できるフレーム構造の一例を示す。
図3において、副搬送波間隔は15kHzであり、これはμ=0に対応する。
【0034】
図4は、本発明の技術的特徴が適用できるフレーム構造の別の例を示す。
図4において、副搬送波間隔は30kHzであり、これはμ=1に対応する。
【0035】
表3は、拡張CPでスロット当たりのOFDMシンボルの個数、無線フレーム当たりのスロットの個数、及びサブフレーム当たりのスロットの個数の例を示す。
【0037】
一方、本発明の実施例が適用される無線通信システムには、FDD(frequency division duplex)及び/又はTDD(time division duplex)が適用できる。TDDが適用される際に、LTE/LTE−Aにおいて、ULサブフレーム及びDLサブフレームはサブフレームの単位に割り当てられる。
【0038】
NRにおいて、スロット内のシンボルは、DLシンボル(Dで表される)、流動シンボル(Xで表される)、及びULシンボル(Uで表される)に分類できる。DLフレームのスロットにおいて、UEはDL送信がDLシンボル又は流動シンボルでのみ発生すると仮定する。ULフレームのスロットで、UEはULシンボル又は流動シンボルからのみ送信すべきである。
【0039】
表4は、対応するフォーマットインデックスにより識別されるスロットのフォーマットの例を示す。表4の内容は、特定のセルに共通に適用されるか、隣接セルに共通に適用されることができるか、個別的に又は異なって各UEに適用されることができる。
【0041】
説明の便宜上、表4は、NRで実際に定義されたスロットのフォーマットの一部のみを示す。特定の割り当て方式が変更又は追加され得る。
【0042】
UEは、上位層のシグナリング(即ち、RRC(radio resource control)シグナリング)を介して、スロットのフォーマットの構成を受信することができる。又は、UEはPDCCHを介して受信されるDCI(downlink control information)を介してスロットのフォーマットの構成を受信することができる。又は、UEは上位層のシグナリング及びDCIの組み合わせを介して、スロットのフォーマットの構成を受信することができる。
【0043】
図5は、本発明の技術的特徴が適用できる資源のグリッドの一例を示す。
図5に示す例は、NRで使用される時間−周波数資源のグリッドである。
図5に示す例は、UL及び/又はDLに適用されることができる。
図5を参照すると、多数のスロットが時間領域上の1つのサブフレーム内に含まれる。具体的に、「μ」の値によって表現されるとき、「14*2μ」のシンボルが資源のグリッドで表現されることができる。また、1つの資源ブロック(RB;resource block)は12個の連続的な副搬送波を占めることができる。1つのRBはPRB(physical resource block)と呼ばれ得、12個の資源要素(RE;resource element)が各PRBに含まれる。割り当て可能なRBの数は、最小値と最大値に基づいて決定されることができる。割り当て可能なRBの数は、ヌメロロジー(「μ」)によって個別的に構成されることができる。割り当て可能なRBの数は、ULとDLに対して同じ値で構成されることもあり、ULとDLに対して異なる値で構成されることもある。
【0044】
NRにおけるセルの探索方式が説明される。UEは、セルと時間及び/又は周波数同期を獲得し、セルのID(identifier)を獲得するためにセルの探索を行うことができる。PSS、SSS、及びPBCHのような同期化チャネルがセルの探索に使用されることができる。
【0045】
図6は、本発明の技術的特徴が適用できる同期化チャネルの一例を示す。
図6を参照すると、PSS及びSSSは、1つのシンボル及び127個の副搬送波を含むことができる。PBCHは、3個のシンボル及び240個の副搬送波を含むことができる。
【0046】
PSSは、SS/PBCHブロック(SSB;synchronization signal/PBCH block)シンボルのタイミング獲得に使用される。PSSはセルのID識別のための3つの仮説(hypotheses)を指示する。SSSはセルのID識別に使用される。SSSは、336個の仮説を指示する。結果として、1008個の物理層のセルのIDがPSS及びSSSにより構成されることができる。
【0047】
SSBは、5msウィンドウ(window)内の所定のパターンによって繰り返して送信されることができる。例えば、L個のSSBが送信される場合、SSB#1乃至SSB#Lはいずれも同一の情報を含むことができるが、異なる方向のビームを介して送信されることができる。即ち、QCL(quasi co−located)関係が5msウィンドウ内のSSBに適用されなくてもよい。SSBを受信するのに使用されるビームは、UEとネットワーク間の後続動作(例えば、ランダムアクセス動作)に使用されることができる。SSBは、特定の期間だけ繰り返すことができる。繰り返しの周期はヌメロロジーによって個別的に構成されることができる。
【0048】
図6を参照すると、PBCHは、第2シンボル/第4シンボルに対して20個のRB、及び第3シンボルに対して8個のRBの帯域幅を有する。PBCHは、PBCHをデコーディングするためのDM−RS(demodulation reference signal)を含む。DM−RSに対する周波数領域は、セルのIDによって決定される。LTE/LTE−Aとは異なり、CRS(cell−specific reference signal)がNRで定義されないため、PBCHをデコーディングするための特別なDM−RS(即ち、PBCH−DMRS)が定義される。PBCH−DMRSは、SSBインデックスを示す情報を含むことができる。
【0049】
PBCHは様々な機能を行う。例えば、PBCHはMIB(master information block)を放送する機能を行うことができる。システム情報(SI;system information)は、最小SI(minimum SI)とその他SI(other SI)とに分けられる。最小SIは、MIBとSIB1(system information block type−1)とに分けられる。MIBを除いた最小SIは、RMSI(remaining minimum SI)といえる。即ち、RMSIはSIB1を称し得る。
【0050】
MIBは、SIB1をデコーディングするのに必要な情報を含む。例えば、MIBはSIB1(及びランダムアクセス手続で使用されるMSG2/4、その他SI)に適用される副搬送波間隔に対する情報、SSBと後続して送信されるRB間の周波数オフセットに対する情報、PDCCH/SIBの帯域幅に対する情報、PDCCHをデコーディングするための情報(例えば、後述される探索空間/CORESET(control resource set)/DM−RS等に対する情報)を含むことができる。MIBは周期的に送信されることができ、同一の情報は80msの時間間隔の間に繰り返して送信されることができる。SIB1はPDSCHを介して繰り返して送信されることができる。SIB1は、UEの初期アクセスのための制御情報及び他のSIBをデコーディングするための情報を含む。
【0051】
NRでPDCCHのデコーディングが説明される。PDCCHのための探索空間は、UEがPDCCHに対してブラインドデコーディンを行う領域に該当する。LTE/LTE−Aにおいて、PDCCHに対する探索空間は、CSS(common search space)及びUSS(UE−specific search space)に区分される。各探索空間の大きさ及び/又はPDCCHに含まれたCCE(control channel element)の大きさは、PDCCHのフォーマットによって決定される。
【0052】
NRでは、PDCCHに対する資源要素グループ(REG;resource element group)とCCEが定義される。NRでは、CORESETの概念が定義される。具体的に、1つのREGは12個のRE、即ち、1つのOFDMシンボルを介して送信された1つのRBに対応する。各々のREGはDM−RSを含む。1つのCCEは複数のREG(例えば、6個のREG)を含む。PDCCHは、1、2、4、8又は16のCCEで構成された資源を介して送信されることができる。CCEの個数は集合レベル(aggregation level)によって決定されることができる。即ち、集合レベルが1である場合は1CCE、集合レベルが2である場合は2CCE、集合レベルが4である場合は4CCE、集合レベルが8である場合は8CCE、集合レベルが16である場合は16CCEが特定のUEに対するPDCCHに含まれる。
【0053】
CORESETは、1/2/3OFDMシンボル及び多重のRBで定義されることができる。LTE/LTE−Aで、PDCCHに使用されるシンボルの個数は、PCFICH(physical control format indicator channel)により定義される。しかし、PCFICHはNRで使用されない。代わりに、CORESETに使用されるシンボルの数は、RRCメッセージ(及び/又はPBCH/SIB1)により定義されることができる。また、LTE/LTE−AではPDCCHの周波数帯域幅が全システム帯域幅と同一であるため、PDCCHの周波数帯域幅に関するシグナリングがない。NRにおいて、CORESETの周波数領域は、RBの単位にRRCメッセージ(及び/又はPBCH/SIB1)により定義されることができる。
【0054】
NRでPDCCHの探索空間がCSSとUSSとに区分される。USSはRRCメッセージにより指示されることができるので、UEがUSSをデコーディングするためにはRRC連結が必要であり得る。USSはUEに割り当てられたPDSCHのデコーディングのための制御情報を含むことができる。
【0055】
RRCの構成が完了していない場合にも、PDCCHはデコーディングされなければならないので、CSSが定義されなければならない。例えば、CSSはSIB1を伝達するPDSCHをデコーディングするためのPDCCHが構成される際に、又はMSG2/4を受信するためのPDCCHがランダムアクセス手続で構成される際に定義されることができる。NRではLTE/LTE−Aと同様に、PDCCHは特定の目的のためのRNTI(radio network temporary identifier)によりスクランブリングされることができる。
【0056】
NRにおける資源割り当ての方式が説明される。NRでは特定の個数(例えば、最大4個)の帯域幅部分(BWP;bandwidth part)が定義できる。BWP(又は搬送波BWP)は連続するPRBの集合であり、共通RB(CRB;common RB)の連続的な副集合で示すことができる。CRB内の各RBはCRB0と始め、CRB1、CRB2等で示すことができる。
【0057】
図7は、本発明の技術的特徴が適用できる周波数割り当て方式の一例を示す。
図7を参照すると、多数のBWPがCRBグリッドで定義されることができる。CRBグリッドの基準点(共通基準点、開始点等と言及され得る)は、NRでいわゆる「ポイントA」と呼ばれる。ポイントAはRMSI(即ち、SIB1)により指示される。具体的に、SSBが送信される周波数帯域とポイントA間の周波数オフセットがRMSIを介して指示されることができる。ポイントAはCRB0の中心周波数に対応する。また、ポイントAは、NRでREの周波数帯域を指示する変数「k」が0に設定される地点であり得る。
図7に示す多数のBWPは、1つのセル(例えば、PCell(primary cell))で構成される。複数のBWPは、個別的に又は共通的に各セルに対して構成されることができる。
【0058】
図7を参照すると、各々のBWPはCRB0からの大きさ及び開始点により定義されることができる。例えば、一番目のBWP、即ち、BWP#0はCRB0からのオフセットを介して開始点により定義されることができ、BWP#0に対する大きさを介してBWP#0の大きさが決定できる。
【0059】
特定の個数(例えば、最大4個)のBWPがUEに対して構成されることができる。特定の時点で、セル別にただ特定の個数(例えば、1個)のBWPのみが活性化できる。構成可能なBWPの個数や活性化されたBWPの個数は、UL及びDLに対して共通的に又は個別的に構成されることができる。UEは活性DL BWPでのみPDSCH、PDCCH及び/又はCSI(channel state information)RSを受信することができる。また、UEは活性UL BWPにのみPUSCH及び/又はPUCCH(physical uplink control channel)を送信することができる。
【0060】
図8は、本発明の技術的特徴が適用できる多重のBWPの一例を示す。
図8を参照すると、3個のBWPが構成できる。第1のBWPは40MHz帯域にわたっていてもよく、15kHzの副搬送波間隔が適用できる。第2のBWPは、10MHz帯域にわたっていてもよく、15kHzの副搬送波間隔が適用できる。第3のBWPは、20MHz帯域にわたっていてもよく、60kHzの副搬送波間隔が適用できる。UEは3個のBWPのうちの少なくとも一つのBWPを活性BWPで構成することができ、活性BWPを介してUL及び/又はDLデータ通信を行うことができる。
【0061】
時間資源はDL又はUL資源を割り当てるPDCCHの送信時点に基づいて、時間差/オフセットを示す方式で指示されることができる。例えば、PDCCHに対応するPDSCH/PUSCHの開始点とPDSCH/PUSCHにより占有されるシンボルの個数が指示できる。
【0062】
搬送波集成(CA:carrier aggregation)が説明される。LTE/LTE−Aと同様に、CAはNRで支援されることができる。即ち、連続又は不連続な構成搬送波(CC;component carrier)を集成して帯域幅を増加させて、結果として、ビットレートを増加させることができる。各々のCCは(サービング)セルに対応することができ、各CC/セルはPSC(primary serving cell)/PCC(primary CC)又はSSC(secondary serving cell)/SCC(secondary CC)に分けられる。
【0063】
以下、本発明の実施例にかかり、本発明の様々な側面が説明される。
【0065】
前述した通り、スロットはNRでスケジューリングのための基本単位である。また、ミニ−スロットが定義できる。ミニ−スロットはスケジューリングのための補助ユニットであり得る。ミニスロットの長さは、スロットの長さよりもさらに短い。スロットは多重のミニスロットを含むことができる。
【0066】
スロットベースのスケジューリング及びミニ−スロットベースのスケジューリングの属性は異なることがある。第一に、ミニ−スロットの集成(aggregation)が支援されない限り、ミニ−スロットベースのスケジューリングの持続時間は、スロットの持続時間を超過することができない。スロットよりも長い持続時間を支援するために、ミニ−スロットの集成の代わりに、各スロットの可変の開始及び最後の位置を有する多重−スロットが利用できる。また、スロット間の任意の時間にスケジューリングDCIが存在し得る。言い換えると、スケジューリングDCIは、スロットの第1のOFDMシンボルに配置されたCORESETで送信されることができるか、又はスケジューリングDCIはスロットの中間又は最後の部分に配置されたCORESETで送信されることができる。また、復調基準信号(DM−RS;demodulation reference signal)及びその選択可能なパターンの位置は、ミニ−スロットベースのスケジューリングとスロットベースのスケジューリングとの間で互いに異なることがある。また、多重−ミニ−スロットベースのスケジューリングでの資源割り当ては隣接してもよいが、多重−スロットベースのスケジューリングでの資源割り当ては、スロット間のギャップ又はUL資源により不連続的であってもよい。少なくとも時間領域の資源又は資源割り当ては、ミニ−スロットベースのスケジューリングとスロット−ベースのスケジューリングとの間で互いに異なることもあるので、UEはミニスロットベースのスケジューリング及びスロットベースのスケジューリングを区別する必要があるかもしれない。
【0067】
次は、ミニ−スロットベースのスケジューリングとスロットベースのスケジューリングを区別し、関連した資源割り当てフィールドを解釈する接近法である。
【0068】
(1)暗示的区別:スロットベースのスケジューリングのみCORESETにスケジュールされることができる。CORESET/探索空間集合のモニタリング周期は、スロットの倍数になり得る。或いは、CORESET/探索空間集合の位置は、最初のいくつかのOFDMシンボル内にあってもよい。又は、CORESETの最後のOFDMシンボルは、データ送信のために指示されたDM−RS位置の一番目のOFDMシンボルの以前にあってもよい。或いは、CORESET/探索空間集合は異なって指示されない限り、スロットベースのスケジューリングのみスケジュールできる。言い換えると、CORESET/探索空間集合の基本動作(default behavior)は、スロットベースのスケジューリングをスケジュールするものであってもよい。スロットベースのスケジューリングは、また多重−スロットベースのスケジューリングを含んでもよい。スロットベースのスケジューリングは、明示的な構成によって覆われてもよい。スロットベースのスケジューリングが支援される場合、多重−スロットベースのスケジューリングは、半静的に(semi−statically)固定された値、及び動的に支持されたスロットの数を用いて支援されることができる。
【0069】
(2)各CORESET別、又はCORESETの各探索空間集合別、又は各DCIフォーマット別、又は各DCIのサイズ別の明示的構成:各々PDSCH及びPUSCHの開始及び最後の位置の集合が明示的に構成されることができる。PDSCH及びPUSCHの開始及び最後の位置の集合は、CORESET別、又は各探索空間集合別、又は各DCIフォーマット別、又は各DCIのサイズ別に構成することができる。各々のCORESETで、又はDCIフォーマット別に、時間領域の資源割り当てフィールドで指示されることができるパターンの集合が構成できる。例えば、表5は、PDSCHのスケジューリングのための構成例を示す。
【0071】
これがCORESETで構成される場合、CORESETのDCIはDCIが送信される同一のスロットから始めて、1、2、又は4スロットの集成を示すことができる。代案として、スロットに関する追加のオフセットがクロス−スロットのスケジューリング及び多重−スロットの集成を支援するように指示されることができる。クロス−スロットのスケジューリングもまた支援するために、クロス−スロットのスケジューリングはまたデータのマッピングのためのパターンのうち一つに指示されることができる。或いは、クロス−スロットスケジューリングのために別途のフィールドが使用できる。代案として、クロス−スロット又は多重−スロットの集成によって、異なるエントリーが適用できるクロス−スロット又は多重−スロットの集成が使用されてもよい。前記構成で、時間領域の資源割り当てのためのフィールドサイズは、構成されたテーブルの項目数によって暗示的に指示されることができる。或いは、時間領域の資源割り当てのためのフィールドサイズが明示的に指示されることができる。個数が構成されたテーブルの項目数よりも小さい場合、フィールドにより指示され得る一番目のエントリーが使用できる。
【0072】
多重−スロットベースのスケジューリング及びクロス−スロットベースのスケジューリングが説明される。前述したように、多重−スロットベースのスケジューリング又はクロス−スロットベースのスケジューリングは、次のオプションのうち少なくとも一つにより指示され得る。
【0073】
(1)各スロットで開始のOFDMシンボル及び/又は最終のOFDMシンボルの明示的指示:スケジューリング可能な最大のスロット数を構成することができ、最大のスロット数は、フィールドサイズを定義することができる。また、各スロットで可能な候補の数は、予め定義されるか、上位層構成されることができる。可能な候補の数がKである場合、各スロットにlog
2Kビットが必要である。従って、フィールドサイズは、log
2K * mになり得るが、ここでmは、クロス−スロットベースのスケジューリング又は多重−スロットベースのスケジューリングにより指示可能なスロットの最大の個数である。クロス−スロットベースのスケジューリング及び多重−スロットベースのスケジューリングは、統合フィールドを用いることができ、クロス−スロットスケジューリングのために、各スロットで一つのエントリーがNULLに設定されることができる。代案として、クロススロットベースのスケジューリングに対して、オフセットフィールドが個別的に用いられてもよく、又は一つのスロットの指示(例えば、現在のスロットの指示)がスロットオフセットに対して用いられてもよい。
【0074】
ミニ−スロットベースのスケジューリングが使用される場合、類似のメカニズムが使用できる。代案として、ミニ−スロットベースのスケジューリングが使用される場合、スロット及び持続時間内の開始のOFDMシンボルの指示は、連続的な時間領域資源の資源割り当てのメカニズムにより指示されることができる。或いは、ミニ−スロットベースのスケジューリングのための開始+持続時間を有する別途のフィールドが連続的な時間領域資源の割り当てにより指示されるため、多重−ミニ−スロットの個数が明示的に指示されることができる。多重−ミニ−スロットベースのスケジューリングの場合、同じサイズのデータの持続時間が多数のミニ−スロットにわたって連続的に使用されることができる。代案として、クロス−スロットベースのスケジューリング及び多重−スロットベースのスケジューリングを指示する他の接近法は、クロス−スロットベースのスケジューリングに対して使用されることができるスロットの個数、多重−スロットベースのスケジューリングに対するスロット集成の個数。PDCCHとPDSCH(又はPUSCH)間のオフセット、スロットでの時間領域の資源割り当てを指示するものである。クロス−スロットベースのスケジューリングの場合、ただ一つのスロットのみスケジュールされることができ、多重−スロットベースのスケジューリングの場合、時間領域の資源割り当てが繰り返される。
【0075】
(2)クロス−スロットベースのスケジューリング及び多重−スロットベースのスケジューリングのためのDCIフィールドは、互いに異なることがある。クロス−スロットベースのスケジューリングのためのDCIフィールドは、開始のクロス−スロットスケジューリングのデータに対するオフセット及びスロットにのみ制限され得る時間領域の資源割り当てを含むことができる。多重−スロットベースのスケジューリングの場合、前述した異なる資源割り当てのメカニズムが使用できる。
【0076】
表6は、多重−スロットベースのスケジューリング及びクロス−スロットベースのスケジューリングのためのDCIフィールドに対するオプションを示す。
【0079】
表7は、PDSCHに対する各スロットのスケジューリングにおけるK個のエントリーの例を示す。
【0081】
表6で前記言及された第5の接近法、即ち、データの持続時間を有する同一−スロット、クロス−スロット、多重−スロットのスケジューリングのエントリーを含むテーブルでのインデックスが使用されると、前記テーブルが定義されるべきである。表8は、データの持続時間を有する同一−スロット、クロス−スロット、多重−スロットのスケジューリングのエントリーを含むテーブルの例を示す。
【0084】
表8を参照すると、スロットの数、開始のスロットインデックス及び/又は開始−最後のOFDMシンボルはインデックスにより指示される。表8のスロットの数、開始のスロットインデックス及び/又は開始−最後のOFDMシンボルがいずれもインデックスに指示されると説明されているが、スロットの数、開始のスロットインデックス及び/又は開始−最後のOFDMシンボルの組み合わせのうち少なくとも一つがインデックスにより指示され得る。前記インデックスは、DCIの時間領域の資源割り当てフィールドにより提供されることができる。
【0085】
また、類似のメカニズムがPUSCHにも適用できる。唯一の差異点は、基本オフセットがPUSCHのスケジューリングでテーブルに追加され得るというものである。基本オフセットは、スロットベースのスケジューリングに対して上位層により構成されることができる。例えば、基本オフセットを1スロットで構成すると、実際のスケジューリングは、DCI+1スロットに指示されたスロットで発生し得る。PDSCHの場合、基本オフセットは0であってもよい。ULに対する構成がなければ、基本オフセットはゼロであってもよい。
【0086】
2.クロス−BWPのスケジューリング/クロス−搬送波のスケジューリング
【0087】
クロス−BWP又はクロス−搬送波のスケジューリングが使用される場合、PDSCH又はPUSCHに対する開始及び最後のタイミングを決定するために、次のような接近法が考慮できる。
【0088】
(1)DCIフィールドで指示されたPDSCH又はPUSCHの開始位置及び最後位置は、PDSCH又はPUSCHに対するスロットに基づいて解釈され得る。この場合、開始のスロットはDCIをスケジュールする(第1又は全体又は最後)OFDMシンボルと重なると仮定することができる。或いは、第1のスロットは、スケジューリングDCIを含むスケジューリング搬送波のスロットと重なると仮定することができる。開始のスロットは、PDCCHの第1のOFDMシンボルと重なるPDSCH又はPUSCHのスロットであり得る。或いは、開始のスロットは、スケジューリングDCIを送信するCORESETと重なるPDSCH又はPUSCHのスロットであってもよい。或いは、DCI又はPDCCHをスケジュールする第1のOFDMシンボルと重なるスロットの次のスロットは、データのスケジューリングのための第1のスロットであってもよい。代案として、PDCCH又はCORESETの最後のOFDMシンボルと重なるスロットは、データのスケジューリングのための第1のスロットであってもよい。
【0089】
(2)PDSCH又はPUSCHの開始位置及び最後位置は、明示的に構成/指示されることができる。LTEにおけるPDSCHのスケジューリングの開始位置の指示と同様に、OFDMシンボル又はスロットの開始位置が指示できる。オフセットは、DCIを含むPDCCHの一番目又は最後と重なりにより決定される開始のOFDMシンボル又は開始のスロットに適用されることができる。
【0090】
クロス−BWPのスケジューリング又はクロス−搬送波のスケジューリングが使用される場合、開始のOFDMシンボルを決定するために、開始のOFDMシンボルがスロットの開始に対して相対的に始まると、開始のオフセットが適用されるスロットを決定する必要がある。開始のスロットは、前述したように定義されることができる。制御OFDMシンボル(例えば、15kHzのOFDMシンボル及び120kHzのスロット)の開始または最後と重複する2つのスロットがある場合、第1又は第2のスロットのうち一つが選択できる。或いは、より重複する部分を有するスロットが選択できる。開始のオフセットが制御チャネルのOFDMシンボル(例えば、ミニ−スロットベースのスケジューリング)に適用されると、PDSCH又はPUSCHが制御チャネルのOFDMシンボルにスケジュールされる搬送波又はBWPの最後又は一番目のOFDMシンボルが基準になり得る。
【0091】
クロス−搬送波のスケジューリング又はクロス−BWPのスケジューリングが使用される場合、レートマッチングパターンの指示が依然として使用されることができ、レートマッチングのパターンがスケジュールされたBWP又は搬送波に適用されることができる。この場合、UEがスケジュールされたBWP/搬送波にCORESETで構成されないことがあるため、レートマッチングのパターンは持続時間又はCORESETに対する持続時間(可能には開始のOFDMシンボルも含む)もまた構成できる。
【0092】
クロス−搬送波のスケジューリングは、CORESET別、又は探索空間別に構成できる。各CORESETまたは各探索空間集合の構成に対して、搬送波に対するクロス−搬送波のスケジューリングが活性化又は非活性化できる。代案として、クロス−搬送波のスケジューリングは、RNTI別に構成されることができる。RNTI別にクロス−搬送波のスケジューリングを構成すると、例えば、搬送波上のC−RNTIに対する全てのスケジューリングが他の搬送波によりクロス−搬送波スケジュールされることもある。
【0093】
PUSCHをスケジューリングする際、スロットベースのスケジューリングであっても、自体(self)−搬送波又は自体−BWPのスケジューリングで開始位置が次のように決定できる。
【0094】
(1)PUSCHが制御チャネルの送信される(よって、スロットの持続時間の送信よりも小さい)同じスロットから始まると、開始のOFDMシンボルは、DCI+予め固定されたオフセットにより指示されたオフセットで定義されることができる。PUSCH送信のための制御デコーディング及び準備処理を収容するために予め固定されたオフセットが必要であるかもしれない。類似の接近法もまた、PUCCH送信にも適用されることができる。
【0095】
(2)スロットの開始でPUSCHが開始されると、PUSCH送信の開始に対する基本値は、制御チャネルが送信されてからのスロットであり得る。
【0096】
言い換えると、PUSCHに対する開始のOFDMシンボルを決定するために、基本オフセット値が構成できる。基本オフセット値は、事前定義されるか、上位層構成できる。
【0097】
クロス−搬送波のスケジューリング又はクロス−BWPのスケジューリングが使用される場合、基本オフセットは制御領域に対して使用されたOFDMシンボルと重なる最後のOFDMシンボル又は制御領域以降の次のスロットを決定することによって適用されることができる。2つのスロットが制御領域と重なる場合、後(latter)のスロットは他のスロットにこれを押し込む代わりに、次のスロットであり得る。代案として、制御領域と部分的に又は完全に重なるスロット後にくるスロットが次のスロットであり得る。
【0098】
3.トランスポートブロックサイズ(TBS;transport block size)の決定
【0099】
様々なRS及び/又はレートマッチングのパターンによるREの可変有効数で、TBSは関数に基づいて獲得されることができる。例えば、TBSを得るための簡単な関数は、数式1により定義されることができる。
【0100】
[数式1]
TBS=floor((M_re*スペクトル効率*割り当てられたRBの個数)/8)
【0101】
この機能が使用される場合、多様なパケットマッチングのパターンにより、特殊のパケットサイズと有効REの可変数を処理するための幾つかの考慮事項があり得る。次の事項が考慮できる。
【0103】
− 変調及び符号化方式(MCS;modulation and coding scheme)及びRB対の集合は、特殊のパケットサイズのために予約され得る。スロットベースのスケジューリング(多重−スロットのスケジューリング及びミニ−スロットのスケジューリングは除外)でMCSとスケジュールされたRBの組み合わせのような特定条件の集合で、VoIP(voice over Internet protocol)又は緊急サービス等を支援するために、UEはTBSテーブルを使用することができるが、ここで、特殊のパケットサイズは組み合わせ別に定義される。
【0104】
− MCS値の集合は、特殊のパケットサイズのために予約されるか、又はTBSテーブルを参照することができる。柔軟なRBのスケジューリングを可能にするために、MCS/RB間の対を選択する代わりに、単に少数のMCS値のみが特殊のパケットサイズのために予約され得る。
【0105】
− 特殊のパケットサイズを有するテーブルを参照するか、又はTBSを得るために関数を使用するかを示す、直接指示が使用できる。UEが特殊のパケットサイズに指示されるか、又は機能の代わりにTBSテーブルを参照する必要がある毎に、これはDCIにより明示的に指示されることができる。異なって指示されない限り、UEはこの機能を使用することができる。
【0106】
− MCS値のエントリーの集合が特殊のパケットサイズのために予約され得る。このエントリーは、再送信と特殊のパケットサイズの指示との間で共有されることができる。例えば、初期送信の場合、予約されたエントリー集合は、特殊のパケットサイズのために使用されることができる。特殊のパケットの再送信のために、TBSは初期送信により知られ得る。或いは、特殊のパケットの再送信のために同一のTBSがスケジューリング及びTBS機能に基づいて使用されることができる。再送信の場合、変調を変更するために特殊なエントリーが使用できる。
【0107】
(2)TBSを獲得するためのDCI指示
【0108】
− 接近法1:スペクトル効率を示すMCSは、スケジューリングに使用されることができ、MCSは変調及びスペクトル効率の両方で構成されることができる。
【0109】
− 接近法2:変調及びスペクトル効率は、別途指示されることができる。スペクトル効率の集合は、変調毎に互いに異なり得る。それが結合されて指示され得るが、核心は変調次数が同一のスペクトル効率値毎に、又は同一の信号対干渉及び雑音比(SINR;signal−to−noise and interference ratio)の範囲に対応し、これに従って異なり得るというものである。これは、特にBPSK(binary phase shift keying)が使用される場合、特にULの場合にやはり効率的であるかもしれない。また、これは、1024直交サイズ変調(QAM;quadrature amplitude modulation)のような、より高い変調次数の可能性のある未来適応にも適用されることができる。QAMとBPSKとの間のスペクトル効率は類似のSINRの範囲で類似することがあるが、よりよいピーク対平均電力比(PAPR;peak−to−average power ratio)又は電力効率のためにBPSKが選択できる。
【0110】
− 接近法3:変調とスペクトル効率で構成されたマザー(mother)MCSテーブルの集合は、仕様に明示されたように予め決定されることができる。UEはマザーMCSテーブルで開始及び最後のインデックスで構成されることができる。マザーMCSテーブルの開始及び最後のインデックスは、DCIによって動的に指示されることができる。或いは、マザーMCSテーブルからエントリーのサブ集合のみ選択されることができ、選択された/構成されたエントリーのサブ集合のうち一つがDCIにより動的に指示されることができる。
【0111】
UEがオーバーヘッド値で構成される場合、オーバーヘッド値はデータの持続時間によって異なる影響を有し得るので、次のように考慮することができる。
【0112】
− オーバーヘッドはデータの持続時間によって調整され得る。例えば、オーバーヘッドは、ceil(オーバーヘッド * X/12)と計算されることができ、ここで、Xはデータの持続時間である。
【0113】
− オーバーヘッドの多重値が構成でき、データの持続時間の範囲によって異なる値が選択できる。例えば、オーバーヘッド1及びオーバーヘッド2が構成できる。1乃至6個のOFDMシンボルの間でオーバーヘッド1が適用でき、7乃至14個のOFDMシンボルの間でオーバーヘッド2が適用できる。
【0115】
便宜上、次のDCIフォーマットがNRに定義できる。次のDCIフォーマットは単に例示的である。一部のDCIフォーマットは共有されることができる。
【0116】
− DCIフォーマット0:残余最小システム情報(RMSI;remaining minimum system information)、即ち、システム情報ブロックタイプ1(SIB1;system information block type−1)をスケジューリングするのに使用されるDCIフォーマット。
【0117】
− DCIフォーマット1:ランダムアクセス応答(RAR;random access response)をスケジュールするのに使用されるDCIフォーマット
【0118】
− DCIフォーマット2:Msg4、即ち、ランダムアクセス手続での競合解決のメッセージをスケジュールするのに使用されるDCIフォーマット
【0119】
− DCIフォーマット3:RRC連結&構成のメッセージを含むPDSCHをスケジュールするのに使用されるDCIフォーマット
【0120】
− DCIフォーマット4:USSでスケジュールされた送信方式及び多様な特徴を有するUE特定のPDSCHをスケジュールするのに使用されるDCIフォーマット
【0121】
− DCIフォーマット5:USSでスケジュールされた送信方式及び多様な特徴を有するUE特定のPUSCHをスケジュールするのに使用されるDCIフォーマット
【0122】
− DCIフォーマット6:CSS及び/又はフォールバックDCIでスケジュールされたUE特定のPDSCHをスケジュールするのに使用されるDCIフォーマット
【0123】
− DCIフォーマット7:CSS及び/又はフォールバックDCIでスケジュールされたUE特定のPUSCHをスケジュールするのに使用されるDCIフォーマット
【0124】
− DCIフォーマット8:送信電力制御(TPC;transmit power command)の命令のようなグループの共通DCIに使用されるDCIフォーマット
【0125】
− DCIフォーマット9:パンクチャリングの指示に使用されるDCIフォーマット
【0126】
− DCIフォーマット10:スロット形成の指示に使用されるDCIフォーマット
【0127】
DCIを介した動的指示に関する多くの特徴を有するNRで、使用された特徴によって特定フィールドの集合の構成可能性を許容する必要があるかもしれない。多様な特徴を有する多様なRRCの再構成を処理する際に、前述されたDCIフォーマット6及びフォーマット7のような、フォールバックDCIに使用される一定のDCIフォーマットを維持することが重要であるかもしれない。このような観点から、表9は、CSSによる放送データ、USSによるUE特定データのスケジューリング、フォールバックDCIによるUE特定のスケジューリングに対する異なる特徴の仮定を示す。
【0129】
表9に説明された仮定によって、次の事項を詳細に考慮することができる。
【0130】
(1)CBG(code block group)ベースの再送信:CBGベースの再送信はDCIスケジューリングの放送データ又はフォールバックDCIに使用されなくてもよい。CBGベースの再送信が使用されると、CBGの数はRMSIのような、セル特定のシグナリングにより構成されることができる。
【0131】
(2)データの開始及び持続時間の指示(即ち、動的スケジューリングのタイミング及び持続時間):
【0132】
ビームスイーピング(beam sweeping)が予想される放送チャネルの場合、SSブロックとデータ間のFDMが支援される場合、データの開始及び持続時間に対して、次のように指示されることができる。
【0133】
− 00:CORESET以降、OFDMシンボルから始めて、DwPTSの最後で完了し、
【0134】
− 01:スロットの一番目のSSブロックと同一、
【0135】
− 10:スロットの二番目のSSブロックと同一、
【0136】
− 11:次のスロットのDM−RSシンボルの位置から始めて、次のスロットのDwPTSの最後で終了
【0137】
多重ビームを使用しないと、00を基本値として使用できる。
【0138】
USSを介したユニキャストのスケジューリングのために、DCIフィールドは上位層の構成により一度に単一/同一のスロット、単一/クロス−スロット、多重−スロット/同一のスロット、多重−スロット/クロス−スロットのうち一つのみを支援することができる。或いは、これらのうち動的切替えが支援されることもある。どのオプションが使用されるかに関係なく、UEはDCIから参照され得る最大のスロット数で構成される必要があるかもしれない。例えば、UEは多重−スロットの集成に対してスケジューリング可能な最大の個数のスロット又はクロス−スロットのスケジューリングのギャップに使用されるスロットの最大の個数で構成されることができる。
【0139】
フォールバックDCIの場合、単純化のために、単一のスロット及び同一のスロットのスケジューリングがPDSCHに対して使用されることができ、固定されたギャップを有する単一のスロット及びクロス−スロットがPUSCHに対して使用されることができる。
【0140】
(3)各スケジューリングDCIに対するBWPの仮定
【0141】
基本BWPが放送スケジューリングに使用されると仮定することは当然である。RMSIのスケジューリングのための帯域幅をカバーするBWPと異なる場合、基本BWPが再構成できる。基本UL BWPの周波数と帯域幅は、RMSIに指示されることができる。例えば、UEの最小送信帯域幅内のPRACH(physical random access channel)の構成の周囲の周波数領域が基本UL BWPとして定義されることができる。基本UL BWPは、UEがUE特定の活性UL BWPで再構成されるまで、Msg3のスケジューリング及び他のULスケジューリングのために使用されることができる。また、ユニキャストのスケジューリングのためにUE特定の活性BWPが使用されると仮定することは当然である。
【0142】
フォールバックDCIのためのBWPの側面で、これは活性BWP切替えのフォールバックメカニズム及びBWPの(再)構成によって変わり得る。ネットワークが二つのBWP(以前及び新規の活性BWP)で重複DCI及びデータを送信し、フォールバックを保証する場合、フォールバックDCIは、少なくともDLの場合、UE特定の活性BWPに位置し得る。しかし、ULの場合、このようなことが難しくなることがある。従って、フォールバックDCIのスケジューリングに使用されることができる、少なくともULに対するフォールバックBWPを定義する必要があるかもしれない。フォールバックBWPは、基本BWPと同一であるかもしれない。
【0143】
多様な機能に対する潜在的なDCIフィールドを使用すると、各DCIフォーマットに対するDCIサイズが互いに異なることがある。表10は、DCIフォーマット0からDCIフォーマット3までのサイズを示す。
【0146】
表11は、DCIフォーマット4からDCIフォーマット7までのサイズを示す。
【0149】
表10及び表11を参照すると、DCIフォーマットに必要なDCIサイズは、データの開始/終了の動的指示、サブバンドPMI、ビームに関する情報、MIMO情報等のような多様な特徴の適用可能性によって異なることがある。一方、DCIフォーマットに対する実際のビットサイズは、一部のフィールドを共通結合するか、又はより多くのDCIフォーマットを生成し、互いに異なることがある。
【0150】
前記の観察に基づき、次のような事項が考慮できる。
【0151】
(1)RMSI、ページング、オン−デマンドシステム情報(OSI;on−demand system information)等のような放送チャネルをスケジュールするのに使用されることができる、少なくとも一つのDCIサイズXが定義できる。
【0152】
(2)フォールバックDCIは、放送チャネルをスケジュールするのに使用されるDCIサイズXを使用することができる。
【0153】
(3)UEは必要なDCIフォーマットを定義する、DCIフィールドの集合(又は動的に指示される特徴)で半静的に構成されることができる。
【0154】
(4)UEが一度にモニタリングする必要があるDCIサイズの数は最小化すべきである。
【0155】
− TBベースのスケジューリングとCBGベースのスケジューリングのDCI間のDCIサイズは、オーバーヘッドを最小化するために同一であってもよい。DCIフォーマットは、これら二つの間で互いに異なってもよい。
【0156】
− DLスケジューリングDCIとULグラントDCIとの間のDCIサイズは、パディングが重要ではない限り、同一に維持されるべきである。パディングのオーバーヘッドが重要である場合、二つのDCI間の探索空間を分離することが考慮できる。
【0157】
互いに異なる特徴で多様なDCIフォーマットを処理する方法について説明する。CBGベースの再送信、データの開始/持続時間の動的指示、フラッシング(flushing)指示、クロス−ヌメロロジー又はクロス−BWPのスケジューリング、クロス−搬送波のスケジューリング等のように上位層により明示的に又は暗示的に構成されることができる多様な特徴を通じて、UEが支援する多様なDCIサイズが必要であるかもしれない。UEブラインドデコーディングを最小化するために、次の接近法が考慮できる。
【0158】
(1)接近法1:単一DCIサイズは、上位層(即ち、RRC層)により構成されることができ、フォールバックDCIのサイズは予め固定されることができる。即ち、フォールバックDCIサイズのサイズは、RRC構成によって変更されない。多様な選択的特徴に対する基本構成がフォールバックDCIに対して使用されることができ、フォールバックDCIのサイズはRRCの構成により変更されない。この接近法の短所は、ネットワークが二つの機能を動的に切り替えることを希望する場合、DCIが二つの特徴に関するフィールド(又は二つの特徴の集合両方)を含まなければならないので、オーバーヘッドが増加し得るというものである。
【0159】
(2)接近法2:使用可能な特性によって多数のDCIサイズ又はフォーマットが構成でき、UEはK DCIサイズで構成されることができる。使用可能な特徴の組み合わせによって、UEは可能なDCIフォーマット又はDCIサイズ又はDCIの組み合わせで構成されることができる。例えば、第1のDCIフォーマットは、CBGベースの再送信及び開始/持続時間の動的指示を含んでもよい。第2のDCIフォーマットは、CBGベースの再送信、開始/持続時間の動的指示及びクロスBWP又はクロス−搬送波のスケジューリングを含んでもよい。第3のDCIフォーマットには上位層で構成されることができる全ての特徴が含まれていなくてもよい。UEはDL及びULの各々に対してDCIフォーマットの集合で構成されることができる。次いで、UEはまた、各CORESETのモニタリング毎にUEが利用できるDCIサイズの集合で構成されることができる。例えば、UEは、第1のDCIサイズ、第2のDCIサイズ及び第3のDCIサイズで構成されることができる。次いで、UEが3個のCORESETで構成されると、第1のCORESETは第1のDCIサイズ&第2のDCIサイズで構成されることができ、第2のCORESETは第3のDCIサイズで構成されることができ、第3のCORESETは第2のDCIサイズのみで構成されることができる。各々のDCIサイズに対して、UEは適切なパディングでどんなフォーマットがマッピングされるかで構成されることもできる。
【0160】
この方法を使用すると、DCIフォーマットに対する必要な指示が各々DCIフォーマットに含まれることができる。DCIフォーマットの必須指示にはDCIフォーマットインデックスが含まれる。また、DL/UL間に別途のインデックスが使用されないと、DCIフォーマットの必要な指示は、DL及びULのスケジューリングDCI間の区別を含むことができる。
【0161】
この方法を使用すると、フォールバックDCIを支援するために、フォールバックDCIサイズをまた定義する必要があるかもしれない。フォールバックDCIのサイズは、事前定義されるか、RMSIにより決定された構成であってもよい。基本フォールバックDCIサイズに対する一部の量子化が考慮できるか、又はフォールバックDCIサイズの明示的構成がRMSI又はOSI又はPBCHにより構成されることができる。
【0162】
USSに対して、一つよりも多くのDCIサイズを区別するか支援するために、特に、CBGベースの再送信のサイズが大きい場合、CBGベースの再送信及びTBベースの送信が支援できる。代案として、ULサブバンドPMIが支援されてもよい。
【0163】
代案として、明示的にDCIサイズを構成する代わりに、特定のDCIフォーマットを参照として構成してもよい。言い換えると、DCIフォーマットがグループ化でき、グループ内のDCIフォーマットのサイズは、グループ内の基準DCIフォーマットにより決定されることができる。例えば、DCIフォーマット1&2はグループ化されることができ、DCIフォーマット2のサイズはグループで参照DCIフォーマットであるDCIフォーマット1により決定されることができる。別の例として、DCIフォーマット1、2及び3をグループ化することができ、DCIフォーマット1及び2のサイズはグループ内の参照DCIフォーマットであるDCIフォーマット3により決定されることができる。言い換えると、DCIフォーマットのグループの集合は、各グループ毎に参照DCIフォーマットで定義されることができる。DCIサイズ又は参照DCIフォーマットは、グループのDCIフォーマットのうちから最も大きいペイロードDCIフォーマットにより暗示的に定義されることができる。
【0164】
図9は、本発明の一実施例に係る多様な特徴、DL DCIフォーマット、UL DCIフォーマット、DCIフォーマットのサイズ及びCORESET間の関係の例を示す。
図9を参照すると、例えば、DL DCIフォーマット1は、CBGベースの再送信に関する情報、開始/持続時間の動的指示に関する情報、必須特徴(又は基本特徴)に関する情報、及びHARQプロセス調整の個数に関する情報を含む。DL DCIフォーマットはサイズ2を有し、CORESET1にマッピングされる。反面、フォールバックDCIであるDL DCIフォーマット0は必須特徴(又は基本特徴)に関する情報のみ含む。DL DCIフォーマット0はサイズ0を有し、CORESET2にマッピングされる。
【0165】
RMSI、ページング、RAR等のような放送チャネルをスケジュールするための多数のDCIフォーマットがあり得る。各フォーマットは、他の探索空間で接続されると予想されることができ、各探索空間は同一のCORESETを共有してもよく、又は共有しなくてもよい。明示的構成がなければ、他の放送チャネルに対してRMSIに対して構成されたものと同一のCORESETを共有することが基本動作であり得る。このような場合、放送チャネルをスケジュールするDCIに対するサイズを整列することが好ましい。また、グループの共通PDCCH、グループの共通TPC命令、グループの共通HARQ−ACKのような、多数のグループの共通DCIがあり得る。各グループの共通DCIは、単一DCIフォーマットとして取り扱われることができ、グループの共通DCIのサイズは、前述した説明に従って、他のDCIフォーマットと整列されることができる。
【0166】
要約すると、本発明は、DCIサイズ/フォーマットについて次のように提案する。
【0167】
− DCIフォーマットの集合は、UE又はセル特定の上位層のシグナリングにより使用可能になった特徴に基づいて定義及び/又は構成されることができる。
【0168】
− DCIフォーマットに対するグループの集合を定義することができ、各グループのDCIフォーマットは単一サイズを有することができる。DCIフォーマットの単一サイズは各グループでDCIサイズの集合又はDCIフォーマットの集合を構成して定義することができる。各グループに対するDCIフォーマットに対する単一サイズは、明示的に構成されるか、参照DCIフォーマットによって決定されるか、グループのDCIフォーマットのうちから最も大きいDCIサイズに基づいて決定されることができる。
【0169】
− 各々のグループに対して、UEはまた、一つ以上のCORESETで構成されることができ、UEは与えられたグループをモニターすると仮定されることができる。各グループ(即ち、DCIフォーマットグループ)内で、DCIフォーマットの指示子は異なるDCIフォーマットを区別するように構成されることができる。DCIフォーマットの指示子のサイズが各グループに対するDCIのサイズに加えられてもよい。例えば、グループに2つのDCIフォーマットがある場合、DCIフォーマットの指示子のビットサイズは1ビットであってもよく、グループに3つのDCIフォーマットがある場合、DCIフォーマットのサイズは指示子のビットが2ビットである。代案として、DCIフォーマットの指示子のサイズは各グループ毎に構成されることもでき、又はグループに属する可能な最大数のDCIフォーマットにより定義されることもできる。少なくとも基本又はフォールバックDCIが含まれているグループの場合、予め固定されたDCIフォーマットの指示子が必要であるかもしれない。DLとULのみが単一ビットにより分離されることができ、他のDCIフォーマットはRNTIにより区別されることができる。
【0170】
DCIフォーマット指示子が使用されると、RMSI、ページング及びRARのような異なる放送チャネル毎にRNTIを分離する必要がないことがある。代わりに、送信/受信地点(TRP;transmission/reception point)毎に異なるRNTIが使用できる。言い換えると、RNTI値は同一のサイズを有するDCIフォーマットに対して同一であってもよく、DCIフォーマットの指示子はDCIの目的又はスケジューリングのターゲットを差別化することができる。例えば、DCIフォーマット0がRMSIに使用され、DCIフォーマット1がページングに使用され、DCIフォーマット2がRARに使用され、DCIフォーマット3がMsg4に使用されると仮定することができる。これは、DCIフォーマットのオーバーヘッドを増加させることができる。よって、放送チャネルのために予約された必要なRNTIの数は、DCIフォーマットの指示子により減少し得る。
【0171】
− グループの各DCIフォーマットに対して、各集成のレベル毎にブラインドデコーディングの数を構成することもできる。同一のCORESETを使用しても、異なる数のブラインドデコーディングが異なるDCIフォーマットに割り当てられる。しかし、単純化のために、各グループに対するDCIフォーマットのサイズは、DCIフォーマット毎の別途のブラインドデコーディングの構成に関係なく、同一であってもよい。
【0172】
− フォールバックDCIを含む基本DCIフォーマットのグループが存在し得る。フォールバックDCIは、RMSIにより構成されるか、予め固定されることができる。フォールバックDCIは、RMSIに対してCORESETと共有されることができ、スケジューリングのRMSIサイズが基本DCIフォーマットのグループのサイズに対して使用されなければ、フォールバックDCIのサイズはPBCHにより定義されることができる。言い換えると、PBCH又はRMSIにより構成されるか、事前定義されることができる、固定サイズを有し、少なくともフォールバックDCIを含む基本DCIフォーマットグループが定義できる。
【0173】
グループの共通PDCCH、UE特定のスケジューリング、RACH手続等のための少なくともCORESETは、各々の構成されたBWP毎に構成されることができる。UE能力(capability)及びネットワークの動作によって、UEは単に一つのBWP又は多数のBWPで構成されることができる。従って、DCIの設計は、二つの場合を全て考慮すべきである。
【0174】
少なくとも次のCORESETがUEに構成されている。
【0175】
(1)RMSI CORESET:これは、他のOSI、RAR/Msg4及びUE特定のスケジューリングと共有され得る。
【0176】
(2)RAR/Msg4 CORESET
【0177】
(3)UE特定的構成されたCORESET
【0178】
(4)各々の構成されたBWPに対して(例えば、グループの共通DCIに対して)、別途構成されたCSS用CORESET
【0179】
異なるDCIサイズが潜在的に制御チャネルのブラインドデコーディングを増加させることができるので、DCIサイズを決定するために、少なくとも次の側面を明確にする必要がある。
【0180】
− {CORESET、探索空間の類型、RNTI}の組み合わせでモニターされるDCIでどんな特徴が使用可能になるか否か?
【0181】
− 時間/周波数領域の全てに対する資源割り当ての類型と周波数領域に対する帯域幅、時間領域に対する最大の持続時間/スロットが何か否か?
【0182】
表12は、各CORESET/SS類型及びRNTIに対するDCIフォーマット/主要特徴/周波数帯域幅及び/又は時間領域の資源割り当ての例を示す。
【0184】
表12を参照すると、DCIフォーマットのスケジューリングRMSI、OSI、RAR、及びMsg4は、フォールバックDCIに対するDCIフォーマットと同一である。また、RMSI CORESETのCSSでDCIによりスケジュールされることができる周波数領域の帯域幅は、初期のDL及びUL BWPにより定義される。
【0185】
UEに構成された多様な特徴を有する多様なDCIフォーマットを処理するために、与えられた時間でDCIサイズの数を減少させるメカニズムが考慮されるべきである。一般的に次の事項が考慮できる。
【0186】
(1)接近法1:潜在的なDCIフォーマットで必要なDCIフォーマットをカバーすることができる最大のDCIサイズを構成することができる。UEは、DCIフォーマットによってDCI内容を異なって解釈することができる。2つのDCIサイズが定義できるが、一つはフォールバックDCIのためのものであり、もう一つはUE特定のスケジューリングDCIのためのものである。この接近法により、DL/ULのスケジューリングのDCIサイズは、必要なパディングにより整列されることができ、最大のDCIサイズは様々な特徴の構成に基づいて決定されることができる。
【0187】
(2)接近法2:類似のDCIサイズを有するDCIフォーマットをグループ化することができ、各々のCORESETはグループ化されたDCIフォーマットのうち一つ以上で構成されることができる。例えば、4つのDCIグループが定義できる。第1のDCIグループは、グループの共通DCI/PDCCHのためのコンパクトDCIを含んでもよく、第2のDCIグループは、DL/ULのためのフォールバックDCI及び放送チャネルのためのDCIを含んでもよく、第3のDCIグループは、UE特定のPDSCHのスケジューリング(送信モード(TM;transmission mode)バージョン)のためのDCIを含んでもよく、第4のDCIグループは、UE特定のPUSCHスケジューリング(TMバージョン)のためのDCIを含んでもよい。各CORESETは、他のDCIグループで構成されることができる。CORESET毎に互いに異なる集合を構成する代わりに、別途の探索空間もまた考慮できる。
【0188】
(3)接近法3:1つ又は2つのDCIサイズでCORESETを構成することができる。各DCIサイズは、DCIフォーマットで構成されることもできる。構成されたDCIフォーマットは、必要なパディングにより構成された/同一のDCIサイズを使用することができる。
【0189】
(4)接近法4:DCIペイロードとDCIフォーマットの個別送信が構成できる。各DCIフォーマットは、必要なDCIサイズを示すことができる。
【0190】
表13は、前述された各接近法の可能な利点と短所を示す。
【0192】
前記の観察に基づき、接近法3が好まれることがある。即ち、UEが一度にモニターする必要があるDCIサイズの数を最小化するために、ネットワークはCORESET当たり1つ又は2つのDCIサイズを構成することができる。各々のサイズに対して、1つ以上のDCIフォーマットがマッピングできる。同一のDCIサイズにマッピングされたDCIフォーマットの場合、パディングを使用してDCIサイズを整列することができる。各DCIサイズに対して、追加のフィールドを使用して種々のDCIフォーマットがある場合、同一のサイズを共有するDCIフォーマットを区分することができる。放送チャネルに対するフォールバックDCI及びDCIのサイズは予め定義されるか、RRCのシグナリングなく計算されることができる。UEがフォールバックDCI及び/又は放送チャネルをモニターするCORESETに対して、構成されたDCIサイズのうち一つは、フォールバックDCI及び放送チャネルに対するDCIのサイズと同一であってもよい。
【0193】
5.DCIでの非周期的チャネル状態情報(CSI;channel state information)の支援
【0194】
NRにおいて、PUSCH上の非周期的CSIだけでなく、PUCCH上の非周期的CSIも支援されることができる。PUCCH上の非周期的CSIの主要利点は、PUSCHに比べて短いPUCCHの設計を活用し、より早くより短いCSIの送信である。PUCCH上の非周期的CSIは、短いPUCCHでのみ支援されることができる。PUCCH上の非周期的CSIは、PUSCH上の非周期的CSIに付加される補完的かつ選択的な特徴であるかもしれない。既存のDCIフォーマット/フィールドを活用して仕様の影響を最小化することによって、PUCCH上の非周期的CSIがトリガーできる。
【0195】
前述したように、PUCCH上の非周期的CSIは、短いPUCCH上でのみ支援されることができる。この場合、UEのジオメトリー構造(geometry)又は必要なカバレッジによって、PUCCH上の非周期的CSIが構成されることもできるが、PUCCH上の非周期的CSIが構成されるにもかかわらず、PUCCH上の非周期的CSIはトリガーされることができない。この場合、PUCCH上で非周期的CSIをトリガーするために、DL DCIに別途のフィールドを備えることは浪費のように見えられる。また、PUCCH上の非周期的CSI及びPUSCH上の非周期的CSIは同時にトリガーされなくてもよい。二つのうち一つが必要によってトリガーされることがさらに好ましい。従って、一つのDCIで非周期的CSIトリガーを結合することが、CSIがPUCCH又はPUSCH上で送信されるか否かに関係なく好ましい。従って、ULグラントでの非周期的CSIトリガーはPUCCH上の非周期的CSIをトリガーするために再使用されることができる。特に、UE特定のULに関するDCIのCSI要請フィールドは、PUCCHに関するCSI報告をトリガーすることができる。PUCCH又はPUSCHがCSI報告に使用されると、これはCSI報告の構成に指示されることができる。
【0196】
PUCCH上の非周期的CSIがULグラントでトリガーされる場合、時間領域でPUCCH資源を決定する方法がさらに明確になるべきである。ULグラントで、PUSCH送信の開始を指示することは、動的又は半静的構成に基づいて指示されることができる。一つのULグラントによりスケジュールされるPUCCH及びPUSCHに対する時間領域の情報を決定するために、次のオプションが考慮できる。
【0197】
(1)オプション1:PUCCH上の非周期的CSIは、スケジュールされたPUSCHのすぐ前に送信されることができる。例えば、PUSCHがOFDMシンボル5乃至11の間でスケジュールされると、(1シンボルのPUCCHが構成される場合)PUCCH上の非周期的CSIは、OFDMシンボル4でスケジュールされることができる。
【0198】
(2)オプション2:PUCCH上の非周期的CSIは、PUSCHのために指示された開始のOFDMシンボルで送信されることができる。即ち、PUCCH送信を介した非周期的CSI以降、PUSCH送信が始まる。例えば、PUSCHがOFDMシンボル5乃至11の間でスケジュールされ、PUCCH上の非周期的CSIがOFDMシンボル5でスケジュールされれば(1シンボルのPUCCHが構成される場合)、OFDMシンボル6乃至11の間でPUSCH送信が発生する。
【0199】
(3)オプション3:PUCCH上の非周期的CSIは、スケジュールされたPUSCHの直ぐ後に送信されることができる。即ち、PUSCH送信が完了した後、PUCCH送信を介した非周期的CSIが始まる。例えば、PUSCHがOFDMシンボル5乃至11の間でスケジュールされると、PUCCH上の非周期的CSIは(1シンボルのPUCCHが構成される場合)OFDMシンボル12でスケジュールされることができる。
【0200】
(4)オプション4:PUCCH上の非周期的CSIはスケジュールされたPUSCHの最後のOFDMシンボルで送信されることができる。例えば、PUSCHがOFDMシンボル5乃至11の間にスケジュールされると、PUCCH上の非周期的CSIは、(1シンボルのPUCCHが構成される場合)OFDMシンボル11でスケジュールされることができ、PUSCHは5乃至10の間で発生する。
【0201】
(5)オプション5:PUCCH上の非周期的CSIに対する時間領域の情報は、スロット内の報告構成で構成されることができ、時間領域の情報はPUCCHに対して使用されることができる。PUSCH送信は、PUCCHが送信される同一のOFDMシンボルで発生しなくてもよい。これは、動的スケジューリングにより実現できるか、PUSCHはPUCCHが送信されるOFDMシンボル上でレートマッチングできる。
【0202】
スロットベースのスケジューリングが使用される場合、短いPUCCHが任意のOFDMシンボルに位置し得るか否かがさらに研究されるべきである。ある場合には、オプションのうち一部を使用することができないことがある。この場合、PUCCH上の非周期的CSIの利点は非常に制限的であるかもしれない。従って、PUCCH上の非周期的CSIの時間領域の情報を構成することが好ましいかもしれない。言い換えると、短いPUCCHの設計に関係なく、前述したオプション5が採択できる。任意のOFDMシンボルで短いPUCCHが許容される場合、PUCCH上の非周期的CSIの利点を最大化するためにオプション2が採択できる。要約すると、ULグラントはコンテナー(即ち、PUCCH又はPUSCH)に関係なく、非周期的CSIトリガーを運ぶことができる。PUCCH上の非周期的CSIに対するトリガーを運ぶULグラントで、短いPUCCHに対する時間領域の情報は、半静的に報告構成により決定できるか、又は短いPUCCHが任意のOFDMシンボルで送信できれば、スケジュールされたPUSCHの位置に基づいて決定されることができる。
【0203】
代案として、PUCCH上の非周期的CSIにどんなオプションが使用されるかが報告構成で構成でされてもよい。代案として、PUCCH上の非周期的CSI UL−SCH(uplink shared channel)を用いてトリガーされることができない。即ち、PUCCH上の非周期的CSIがトリガーされる場合、PUSCHがスケジュールされなくてもよい。また、PUCCH上の非周期的CSIは、UL−SCHの有無に関係なくトリガーされることができる。この場合、資源割り当てフィールドは0に設定されるか、事前定義された値に設定されることができる。或いは、DCIフィールドの集合は周波数領域でPUSCHに対する資源割り当てを指示しない予め定義された値に設定されることができる。時間領域の資源割り当ては、PUCCHの時間領域の情報に対して使用されることができ、PUSCHはスケジュールされない。言い換えると、UL−SCHがない非周期的CSIがPUCCH上の非周期的CSIがトリガーされる場合にも、ULグラントによりトリガーされることができる。
【0204】
DLグラントが非周期的CSIのトリガーに使用されるオプション1が使用される場合、類似の接近法が考慮できる。即ち、非周期的CSIはDL−SCH(downlink shared channel)の送信なくトリガーされることができる。UL−SCH又はPUSCHのないULグラントと同様に、予め定義された値の集合がDCIフィールドの集合に対して使用されることができる。或いは、資源割り当てフィールドが予め定義された値に設定されることができる。
【0205】
また、オプション1が使用される場合、HARQ−ACKとCSIが常時結合されるか否かを明確にする必要がある。HARQ−ACKとCSIが結合し、HARQ−ACKに対するPUCCHフォーマットが異なって指示されると、PUCCH上の非周期的CSIの利点は制限され得る。従って、非周期的CSIのトリガーは、DLグラントでのみ送信されることができる。スケジュールされたデータがある場合、CSIとHARQ−ACKがPUCCHで結合でき、CSIとHARQ−ACK同時送信のフラグが使用可能なことがある。PUCCHフォーマット/資源の構成によって、非周期的CSIもまた送信できる。言い換えると、これは、周期的CSIと類似することがある。制限された資源により、PUCCHフォーマットが全ての情報を保有しない場合、非周期的CSIコンテンツの一部を廃棄(drop)することができる。
【0206】
オプション1が使用されると、2ビットよりも多くのビットを保有するPUCCHフォーマットが使用でき、SRがトリガーされるとSRは共同で運ばれることがある。
【0207】
オプション1を使用し、一つ以上のPUCCH資源が部分的に又は全体的に衝突する場合、PUCCH上の非周期的CSIは、周期的なCSI、半永久的なCSI及び/又は(非周期的SRSを含む)SRS(sounding reference signal)よりも高い優先順位と見なされることがあるが、HARQ−ACK/SRよりも低い優先順位と見なされることがある。
【0208】
HARQ−ACKがPUCCHとPUSCH間の非−同時送信によりPUSCHにピギーバック(piggyback)される場合、PUCCH上の非周期的CSIもやはりPUSCH上にピギーバックされるべきである。しかし、PUCCH上の非周期的CSIは、早いフィードバックが必要であり、PUSCH上の非周期的CSIをトリガーすることができるため、PUCCH上の非周期的CSIがPUSCHと衝突すると、PUSCHをピギーバックする代わりに、PUCCH上の非周期的CSIが廃棄できる。特に、CAでPUCCHとPUSCHとの間の互いに異なるヌメロロジーが使用されるか、互いに異なる長さが使用される場合、PUSCHを介してPUCCH上の非周期的CSIをピギーバックしないことが好ましいかもしれない。
【0209】
言い換えると、PUCCH上の非周期的CSIは、指示された資源内のPUCCHを介してのみ送信されることができる。PUCCH上の非周期的CSIが他の動的にスケジュールされた資源(例えば、HARQ−ACK PUCCH資源又はPUSCH資源)と衝突する場合、PUCCH上の非周期的CSIは廃棄できる。PUCCH上の非周期的CSIがタイプ1又はタイプ2と衝突する場合、次のような接近法が考慮できる。
【0210】
− 類型1と類型2がULグラントPUSCH又はPUCCHよりも高い優先順位を有するように構成されると、類型1又は類型2に高い優先順位が付与でき、非周期的CSIが廃棄できる。
【0211】
− PUSCH上の非周期的CSIの場合、ULグラントベースのPUSCHとタイプ1/2との間の優先順位に従うことができる。PUCCH上の非周期的CSIの場合、PUCCH/CSIとタイプ1/2との間の優先順位の規則に従うことができる。
【0212】
− 非周期的CSIを含んで常時より高い優先順位が動的にスケジュールされる。
【0213】
− 類型1又は2に関するピギーバックが許容されると、非周期的CSIがピギーバックできる。そうでない場合、優先順位の規則に従って、どちらを廃棄するか決定できる。
【0216】
各BWPがCSSに対するCORESETの構成を有している場合、CSSに指示できる資源割り当てのサイズを明確にする必要がある。次の接近法が考慮できる。
【0217】
− 帯域幅&周波数位置の明示的指示:周波数資源割り当ての帯域幅及び周波数位置は、各BWP毎にネットワークにより指示されることができる。
【0218】
− CSSに対して構成されたCORESETの同一の周波数領域が資源割り当てにも使用できる。CORESETの構成が連続的でなければ、同一の非連続資源の割り当てを使用することができるか(これは、資源割り当てを複雑にし得る)か、又は割り当てられたCORESETの一番目及び最後が帯域幅及び周波数位置を決定するのに使用することができる。
【0219】
− 同一の周波数/帯域幅資源が初期のDL/UL BWPに対して使用できるか(少なくとも資源割り当てフィールドサイズは、初期のDL/UL BWPと同一であり得る)、又は基本DL/UL BWPに使用されることができる。
【0220】
− CORESETの構成に関係なく、同一の帯域幅を使用することができ、開始の周波数はCORESETの構成の第1のPRBと同一であってもよい。帯域幅は、構成された資源割り当てフィールドサイズにより決定されることができるか、又は初期のDL/UL BWPで使用される資源割り当てフィールドサイズが使用できる。
【0221】
− CSSに対する資源割り当ては、指示された周波数/帯域幅に基づくことができる。指示された周波数/帯域幅は、構成されたDL又はUL BWPと異なることがある。
【0222】
− 初期のDL/UL BWPがBWPのうち一つで構成されるか、DL/UL BWPが初期のDL/UL BWPを含むことができ、該当BWPでRMSI CORESETに同一のCORESETが使用されると、そのようなBWPに初期のDL/UL BWPに同一のDCIフィールド/サイズが使用できる。
【0224】
初期のDL/UL BWPと異なるBWPで使用されるフォールバックDCIに対して、時間領域の資源割り当てフィールドもまた構成されることができる。時間領域の資源割り当てに関する情報が使用され、各BWP毎に異なる値の集合が構成される場合、データの送信/受信のために実際のスロット/資源を適用するのにスケジュールされたBWPのタイミング値が常時使用できる。
【0225】
7.探索空間集合及びDCIサイズの決定
【0226】
異なるモニタリングの周期性を有する多様なDCIフォーマットとBWP適応により、UEは一つの探索空間又は多数の探索空間にわたってモニターされるDCIサイズをどのように決定するかを明確にする必要がある。また、UEが決定されたDCIサイズを整列するために必要なパディングをどのように行うか明確にする必要がある。PCell及び/又はPSCell(primary secondary cell)のDCIモニタリングの側面で次のようなケースが考慮できる。
【0227】
(1)ケース1:RRC連結以前の初期のDL/UL BWP
【0228】
明示的な探索空間集合の構成が与えられない限り、RMSIに対するCORESETは、RAR、Msg4、UE特定のRRCメッセージ等をスケジュールするのに使用されることができる。この場合、探索空間集合はRMSI又はSIに対して構成された集成レベル&個数の候補の同じ集合で定義されることができる。選択的に、探索空間集合を決定するために、基本モニタリングの周期/オフセットは、1スロットで定義されることができる。言い換えると、全てのスロットで、UEはMsg4、UE特定のRRCメッセージに対して対応するCORESETをモニターすることができる。言い換えると、USSが構成される場合、明示的な構成がない限り、{集成レベル、候補の数}の同じ構成の集合が相続(inherit)できる。モニタリングの周期/探索空間の観点から、再構成されるまでゼロのオフセットを有する単一のスロットが使用できる。代案として、1ms毎に第1のスロットを基本モニタリングの周期/オフセットに使用できる。
【0229】
代案として、RACH手続、ページング、OSIのアップデート等のために設定された探索空間が個別的に構成できる。DCIサイズに関して、次のオプションが考慮できる。
【0230】
− オプション1:構成された各探索空間集合当たりの一つのDCIサイズのみあり得る。同じ探索空間集合で構成されたRNTIに関する全てのDCIフォーマットは、パディングを介して同一のDCIサイズを使用することができる。このオプションを使用すると、DCIフォーマット1_0(即ち、フォールバックDCI)サイズがCSSで少なくともスケジュールされたパディングを介して変更されなくてもよい。他のDCIフォーマットがDCIフォーマット1_0よりもさらに大きいサイズを有し、DCIフォーマット1_0が整列のためにパディングされるべきである場合、これは誤謬ケースと見なされるかもしれない。この場合、CSSのDCIフォーマット1_0にサイズを整列するためには、他のDCIフォーマットが切断(truncate)できる。USSで、パディングは同じ探索空間集合を共有する全てのDCIフォーマットの最大のサイズに対して付着(attach)されることができる。代案として、DCIサイズは、探索空間集合によって互いに異なってもよい。USSが多重USSで構成されると、UEは異なるUSSで異なるDCIペイロードサイズをモニターすることができる。これは、「DLのスケジューリングDCI及びULグラント両方のモニタリング」又は「二つのうち一つをモニタリング」することとして構成されることができる。代案として、各探索空間集合でモニターされるDCIサイズが構成できる。
【0231】
オプション2:UEは各々のRNTIに対して構成されたサイズに従うことができる。スロット形成の指示子(SFI;slot formation indicator)に関するDCIフォーマットを搬送波でモニターする場合、ペイロードサイズが構成できる。ペイロードサイズは更なるゼロ−パディングなしでSFIに関するDCIフォーマットに常時使用されることができる。プリエンプション指示子(PI;pre−emption indicator)に関するDCIフォーマットのペイロードサイズは更なるゼロ−パディングなしで構成されることができる。同様に、TPCに関するDCIフォーマットもまたペイロードサイズを有することができる。
【0232】
− オプション3:スロットに設定された一つの探索空間で、特にCSSに対して、DCIサイズは次のように決定されることができる。SFIに関するDCIフォーマットに対して、ペイロードサイズが構成できる。PIに関するDCIフォーマットの場合、フォールバックDCIフォーマット、即ち、DCIフォーマットDCI 1_0と同じサイズが使用できる。フォールバックDCIフォーマットのサイズは、初期のDL BWP、現在の活性BWP又は仮想DL BWP(CORESETの帯域幅と同一)のうち一つに基づいて決定されることができる。TPCに関するDCIフォーマットの場合、フォールバックDCIフォーマット、即ち、DCIフォーマットDCI 1_0と同じサイズが使用できる。
【0233】
(2)ケース2:RRC連結後の初期のDL/UL BWP
【0234】
この場合、前述したケース1に使用されたものと同じメカニズムがやはり使用できる。初期のDL/UL BWPの同じ構成が構成された場合、動作を明確にする必要がある。タイマーが満了の際、UEが初期のBWPに復帰する必要があるようにUEが基本BWPで構成されなければ、初期のBWPに使用されたCORESETもまた再使用されることができる。
【0235】
RMSI CORESETを再使用する場合、RMSI CORESETに使用されたDCIサイズがCSSに対して相続できる。RMSI CORESET特性のREG−CCEのマッピング、ローカルRSシーケンスの生成等のようなパラメータが維持できる。しかし、USSでDCIフォーマット0_0/1_0に、構成が利用可能であるので、UEがRRC接続前にDCIをモニターする場合とDCIサイズは異なることがある。即ち、UEがRMSI CORESETを再使用する場合、CSSのDCIフォーマット/サイズは、初期のアクセスと同一であり得るが、USSは潜在的に他のDCIサイズでCORESET特性を相続されることができる。
【0236】
UEがCORESETの構成に対する助けによりPCell又はPSCellで構成された場合、他のCORESETと比較し、REGインデキシング/RBインデキシング/シーケンスのマッピングが異なるため、セル内のRMSI CORESET 0が特殊なことがある。従って、構成されたCORESETがセルのCORESET 0であるか否かをやはり明確にする必要がある。基本として、構成されたCORESETは、セルのRMSI CORESETではない。RMSI CORESETで構成されると、UEはREGマッピング/RBマッピング/シーケンスの生成/等で特殊なマッピングを使用することができる。
【0237】
(3)ケース3:基本DL/UL BWP
【0238】
(4)ケース4:BWPの切替えの間、UE特定のCSS
【0239】
DCIサイズに関して、次のオプションが考慮できる。
【0240】
− オプション1:各々の構成された探索空間集合当たりの一つのDCIサイズのみあり得る。同じ探索空間集合で構成されたRNTIに関する全てのDCIフォーマットは、パディングを介して同じDCIサイズを使用することができる。このオプションを使用すると、DCIフォーマット1_0(フォールバックDCI)サイズがCSSで少なくともスケジュールされたパディングを介して変更されないことがある。他のDCIフォーマットがDCIフォーマット1_0よりもさらに大きいサイズを有し、1_0が整列のためにパディングされるべきである場合、これは誤謬ケースと見なされるかもしれない。この場合、CSSのDCIフォーマット1_0にサイズを整列するために他のDCIフォーマットが切断できる。USSで、パディングは同じ探索空間集合を共有する全てのDCIフォーマットの最大サイズに対して付着されることができる。
【0241】
或いは、DCIフォーマット1_0(即ち、フォールバックDCI)サイズは、同一のCSSを共有する多数のUEが異なるBWPで構成されることができるという仮定に基づいて決定されることができる。この意味で、UE間に同じサイズを固定するために、DCIフィールドサイズは非−BWP特定の構成に基づいて決定されることができる。BWP−特定の構成がある場合、SI−RNTI、P−RNTI、SFI−RNTI等のような、放送チャネル用RNTIと共有されないUSS又はCSSのDCIフォーマットに適用されることができる。例えば、DCIフィールドサイズは、初期のDL BWP帯域幅及び時間領域の資源割り当て情報に基づいて決定されることができる。他の例として、DCIフィールドサイズは対応する探索空間集合が構成されるCORESETの帯域幅に基づいて決定されることができる。周波数資源割り当ての側面で、CORESETの周波数と同一の周波数領域が使用されることもできるか、又はCORESETのPRBの開始と最後の間のRBがスケジューリングのために使用されることもできる。資源割り当ての周波数領域及び帯域幅がやはり別途構成することもできる。
【0242】
ULグラントで資源割り当てフィールドのサイズの観点から、同一のRAフィールドサイズがULに対して使用できる。ULグラントは、一般的に単にUE特定的であるので、資源割り当てフィールドサイズが同一に維持される限り、異なるUL BWPが異なるUE間にスケジュールされることもある。フォールバックULグラントによりスケジュールされたUL BWPの周波数位置を決定する観点から、要求される資源割り当てフィールドサイズがDCIフォーマット1_0の要求される資源割り当てフィールドサイズよりも大きい場合、最上位ビット(MSB;most significant bit)の切断が使用できる。少なくとも非ペアのスペクトルで、フォールバックDCIフォーマット1_0がスケジュールされたDL BWPに同じ周波数領域がフォールバックDCIフォーマット0_0にも使用されることができる。
【0243】
或いは、ULグラントの資源割り当てフィールドのサイズの観点から、初期のUL BWPと同一の資源割り当てフィールドのサイズが使用できる。
【0244】
或いは、ULグラントの資源割り当てフィールドのサイズの観点から、最大の資源割り当てフィールドサイズが構成されたUL BWPに対して使用されることができる。UL BWP切替えの曖昧性は、UEにより取り扱われない。この場合にも、DCIフォーマット1_0に関するゼロパディングは発生しない。DCIフォーマット0_0のサイズが資源割り当てフィールドサイズによりDCIフォーマット1_0よりも大きい場合、DCIフォーマット0_0がDCIフォーマット1_0と同じサイズになるまで資源割り当てフィールドが切断できる。
【0245】
或いは、ULグラントの資源割り当てフィールドのサイズの観点から、フォールバックDCIフォーマット1_0の資源割り当てフィールドサイズはDCIフォーマット1_0の資源割り当てフィールドサイズ+{DCIフォーマット1_0のサイズ−(資源割り当てフィールドを除く)DCIフォーマット0_0のサイズ}として決定されることができる。この場合、資源割り当てフィールドサイズの切断又はゼロ−パッドサイズが前記サイズを満たすために行われることができる。
【0246】
代案として、DCIフィールドサイズは、BWP特定の構成に基づいて決定されてもよい。
【0247】
代案として、DCIサイズは探索空間集合に従って異なってもよい。USSが多重USSで構成されると、UEは異なるUSSで異なるDCIペイロードサイズをモニターすることができる。これは、「DLスケジューリングDCI及びULグラント両方をモニタリング」又は「二つのうち一つをモニタリング」 することで構成されることができる。代案として、各探索空間集合でモニターされるDCIサイズが構成できる。
【0248】
− オプション2: UEは各々のRNTIに対して構成されたサイズに従うことができる。SFIに関するDCIフォーマットを搬送波でモニターする場合、ペイロードサイズが構成できる。ペイロードサイズは更なるゼロパディングなしでSFIに関するDCIフォーマットに対して常時使用されることができる。PIに関するDCIフォーマットのペイロードサイズが更なるゼロパディングなしで構成されることができる。同様に、TPCに関するDCIフォーマットは、またペイロードサイズを有することができる。
【0249】
オプション3:スロットに設定された一つの探索空間で、特にCSSに対して、DCIサイズは次のように決定されることができる。SFIに関するDCIフォーマットに対してペイロードサイズが構成できる。PIに関するDCIフォーマットの場合、フォールバックDCIフォーマット、即ち、DCIフォーマットDCI 1_0と同じサイズが使用できる。フォールバックDCIフォーマットのサイズは、初期のDL BWP、現在の活性BWP又は仮想のDL BWP(CORESETの帯域幅と同一)のうち一つに基づいて決定されることができる。TPCに関するDCIフォーマットの場合、フォールバックDCIフォーマット、即ち、DCIフォーマットDCI 1_0と同一のサイズが使用できる。
【0250】
要約すると、次のように提案されることができる。
【0251】
(1)CSSでスケジュールされた場合、DCIフォーマット1_0にパディングが使用されない。例えば、初期のDL BWPで、DCIフォーマット1_0のサイズは、初期のDL BWPに基づいて決定されることができる。同一のDCIサイズを維持するために、パディングによりDCIフォーマット1_0のサイズを変更しなくてもよい。DCIフォーマット0_0のサイズが、例えば、より大きい帯域幅に起因してDCIフォーマット1_0よりもさらに大きいと、DCIフォーマット1_0及び0_0が整列できるように必要な切断(truncation)が行われる。DCIフォーマット1_0のサイズが異なるUL BWPを有するUE間に異なり得るため、これは、非−初期のDL BWPに必須的であるかもしれない。DCIフォーマット1_0のサイズがUEのUL BWPに基づいて変更されると、これは、他のUEに影響を与える。このような観点から、CSSでスケジュールされる場合、DCIフォーマット1_0のサイズを修正すべき必要がある。
【0252】
(2)USSでスケジュールされた場合、サイズを整列するためにDCIフォーマット1_0又はDCIフォーマット0_0に対してパディングが行われる:USSで他のUEに影響を与えないため、DCIサイズはUSSでDCIフォーマット1_0とDCIフォーマット0_0との間の最大値で決定されることができる。
【0253】
(3)(SFIを除く)各探索空間集合当たりの一つのDCIサイズ:探索空間集合(例えば、SI−RNTI、INT−RNTI、TPC−PUSCH−RNTI)に構成された多数個のRNTIがあり得、各関連のDCIフォーマット毎に異なるペイロードサイズを有することができる。ネットワークが互いに異なるブラインドデコーディングの候補でRNTIに対して設定された別途の探索空間を構成することができるので、全ての構成されたDCIフォーマットに対して各CSS当たりの一つのDCIサイズが割り当てられる。CSSにDCIフォーマット1_0が含まれていると、他のDCIフォーマットのパディングを使用してサイズをDCIフォーマット1_0に整列することができる。CSSにDCIフォーマット1_0が含まれていなければ、最大のDCIペイロードサイズがパディングのために使用されることができる。また、USSの場合、DCIサイズが異なる別途の探索空間を構成することができる。UEは同じ探索空間集合を共有するDCIフォーマットに対して同一のDCIサイズが使用されると仮定できる。
【0254】
(4)CSSのDCIフォーマット1_0の周波数の資源割り当てフィールドサイズは、CORESETの帯域幅により決定されることができる。CSSは他のBWPで構成されたUE(例えば、狭帯域UE及び広帯域UE)、及び単一UEのBWP(例えば、狭帯域及び広帯域BWP)間に共有できるべきであるので、DCIフォーマット1_0のサイズが活性DL BWPの帯域幅によって機変されることは好ましくない。従って、CSSのDCIフォーマット1_0 周波数資源の割り当ては、CSSのDCIフォーマット1_0を含むCORESETの構成に基づいて決定されることができる。これに対して、種々のCORESETがある場合、最も低いCORESETのインデックスを使用することができる。各BWP当たりのDCIフォーマット1_0を含むCSSは一つのみあり得る。
【0255】
図10は、本発明の一実施例にかかり、互いに異なるBWP間にCSSを共有することができるようにする周波数資源領域の例を示す。
図10−(a)は、同じUEのCSS共有、即ち、同じUEのBWP1及びBWP2の場合を示す。
図10−(b)は、多数のUE、即ち、UE1のBWP1とUE2のBWP1を介したCSS共有の場合を示す。
【0256】
(5)DCIフォーマット0_0は、現在の活性UL BWPのデータをスケジュールする。現在のアクティブUL BWPが多くの資源割り当てフィールドサイズを必要とする場合、CSSのDCIフォーマット1_0と整列されるように必要な切断を仮定することができる。
【0257】
(6)BWPで、SI−RNTI/RA−RNTI及びC−RNTIとDCIフォーマット1_0間に同じサイズを有するためには、周波数領域の資源割り当てフィールドサイズを整列することが必要である。一つの簡単な接近法は、現在の活性DL BWPの帯域幅を使用するものである。しかし、これは同一のBWを有するBWPで構成されたUE間に放送スケジューリングDCIが共有できるということを制限することができる。他の接近法は、別途の周波数/帯域幅を構成するものであり、及び放送スケジューリングDCIがBWPにスケジュールされることができ、これは現在の活性DL BWPと異なり得る(活性DL BWPよりも小さくてもよく同一であってもよい)。この場合、異なるBWPの構成を有する異なるUE間のDCIサイズを整列するために、DCIフォーマット1_0に対する最大の周波数領域の資源割り当てフィールドサイズが上位層により構成されることができる。即ち、DCIフォーマット1_0がSI−RNTI、RA−RNTI、P−RNTIにスケジュールできる帯域幅及び周波数領域は、RMSI CORESETを除いた各DL BWPのCORESETの構成に構成することができる。構成されない場合、現在の活性DL BWPが帯域幅/周波数領域に対して使用できる。また、DCIフォーマット1_0に使用される周波数領域の資源割り当てフィールドサイズが構成できる。構成されない場合、フィールドサイズは現在の活性DL BWPの帯域幅により決定される。
【0258】
(7)また、DCIフォーマット1_0のサイズがDCIフォーマット0_0と整列されることもある。DCIフォーマット0_0に対する周波数領域/帯域幅の観点から、DCIがどんなUL BWPをスケジュールするかを明確にする必要がある。例えば、現在の活性UL BWPが使用できる。これによって、UL BWPの変更によってDCIフォーマット0_0のサイズが変更し得る。これを回避するために、DCIフォーマット0_0に対する資源割り当てフィールドサイズは、構成されたUL BWPのうち最大の資源割り当てのフィールドサイズであってもよい。異なるBWPを有する多数のUE間に共有されるDCIフォーマット1_0とDCIフォーマット0_0を整列するために、min{DCIフォーマット1_0に対して構成された資源割り当てフィールドサイズ+k、UL BWP間の最大の資源割り当てフィールドサイズ}が使用できる。DCIフォーマット1_0は、DCIフォーマット0_0よりも多くのフィールドを有することができるので、サイズを整列するために、DCIフォーマット0_0に対する資源割り当てフィールドサイズがDCIフォーマット1_1の資源割り当てフィールドサイズよりもギャップkだけさらに大きくてもよい。例えば、補充UL(SUL;supplemental UL)の構成に従って、kは6又は7であってもよい。即ち、DCIフォーマット0_0に対して、資源割り当てフィールドサイズは、構成されたUL BWP及びDCIフォーマット1_0を考慮して決定されることができる。DCIフォーマット0_0の資源割り当てフィールドサイズは、min{DCIフォーマット1_0に対する構成された資源割り当てフィールドサイズ+k、UL BWP間の最大の資源割り当てフィールドサイズ}と定義されることができ、ここで、kビットは同じ資源割り当てフィールドサイズを仮定し、DCIフォーマット1_0とDCIフォーマット0_0間のギャップである。
【0259】
(8)任意のRRC構成を回避するために、固定の資源割り当てフィールドサイズがDCIフォーマット1_0に対して使用でき、活性DL BWPの周波数領域は、活性DL BWPの最低PRBからのPRB集合で定義されることができる。
【0262】
RBGサイズを決定する際に、少なくとも二つの側面を考慮する必要がある。第一には、活性BWPを動的に変更することができる場合、帯域幅によってRBGサイズを調整する方法である。少なくともMAC(media access control) CE(control element)又はDCIを介して、BWPを切り替えることができ、DCIフォーマット/サイズの処理が取り扱われるべきである。第二の側面は、DCIのスケジューリングURLLC(ultra−reliability and low latency communication)アプリケーションのための任意の最適化、又は短いスケジューリングの持続時間により制御のオーバーヘッドが相対的にさらに大きくなり得る非−スロットのスケジューリングのための任意の最適化のような多様な使用例を処理する方法である。
【0263】
第一の側面で、RBGの数を誘導するために、BWP当たりの半静的に構成されたRBGサイズが好まれ、これは、ネットワークにより柔軟な構成を提供することができるためである。再構成の曖昧性を最小化するために、DCIサイズを変更せずに動的BWPの適応を支援するために、ネットワークはRBGサイズを適切に構成することができる。例えば、BWP1に対するRBGサイズがXであると、BWP1に比べて二倍の帯域幅を有するBWP2に対するRBGサイズが2*Xであり得る。また、BWP当たりの半静的に構成されたRBGサイズにより、BWP当たり異なるRBGサイズの構成が可能であり、これは、異なるBWPを用いるUE間のよりよい多重化を可能にする。例えば、BWP20MHzを有するUE及びBWP10MHzを有する他の二つのUEが同一の資源を共有する場合、(20MHzに整列されるか、10MHzに整列される)よりよい多重化のためのRBGサイズが構成できる。また、使用例によって、DCIのオーバーヘッドを最小化するために、RBGサイズの構成可能性を有することが好ましいかもしれない。
【0264】
BWP当たり半静的に構成されたRBGサイズの一つの考慮事項は、BWPがスケジューリングDCIを介して切り替えられる場合のDCIサイズというものである。可能には、異なるRBGサイズが構成された選択されたBWPによって、周波数領域に対して異なる資源割り当てフィールドが以前のBWPと新規のBWPとの間に存在し得る。このようなイシューを処理するために、構成されたBWPの任意の資源割り当てをカバーすることができる最大のビットサイズを使用することができる。これによって、高いオーバーヘッドが発生し得る。他の接近法は、適切な構成により同一の資源割り当てのサイズを保証するものである。これによって、構成の柔軟性が制限され得る。
【0265】
代案として、RBGサイズに関係なく、時間及び周波数資源割り当ての全ビットのフィールドサイズを一定に維持するために、RBGサイズによって時間領域の資源割り当てのためのビットフィールドサイズを調整することによって、全ビットサイズを整列することができる。この場合、時間領域資源に対するスケジューリングの柔軟性は、RBGサイズによって変わる。即ち、時間領域資源割り当てと周波数領域の資源間の従属性と見なされ得る。
【0266】
半静的に構成されたRBGサイズの他にも、同一のBWP内でもRBGサイズの動的切替えが許容できる。例えば、UEが相対的に大きいBWPで構成され、RBGサイズが一般的に大きく、UEがスケジュールされる多すぎるデータを有さなければ、周波数のダイバーシティと他のUEとよりよい多重化を享有するために、より小さいRBGサイズを有することが好ましいかもしれない。このようなイシューを解決するために、切替え時間のオーバーヘッドを誘発することができるより小さいBWPが活性されるか、よりよい資源割り当ての柔軟性のためにより小さいRBGサイズが使用できる。同一のDCIのオーバーヘッドを維持しつつ(例えば、二つのRBGサイズ間の)RBGサイズの動的切替えを支援するために、DCI周波数資源の割り当てにより指示される同じ数のRBGが維持できる。言い換えると、全資源割り当てフィールドサイズは固定されることができ、スケジュール可能なRBG(RBGの数)とRBGサイズとの組み合わせは、要求されるビットマップサイズがBWP切替えに変更されないように維持されることができる。
【0267】
図11は、本発明の一実施例にかかり、与えられたBWPに対する周波数領域の資源割り当てのための例示を示す。
図11−(a)は、大きいRBサイズの場合を示す。
図11−(b)は、小さいRBGサイズの場合を示す。
【0268】
帯域幅内でRBGサイズとRBGビットマップで構成された資源割り当ては、DCIにより指示されることができる。RBGビットマップは与えられたBWP内の全てのRBGを指示することができ、そのビットフィールドサイズは指示されたRBGサイズによって変わり得る。代案として、ビットフィールドサイズを一定に維持するために、
図11−(b)に示すように、DCIにより指示されるように設定されたRBGインデックスが制限され得る。
【0269】
RBGサイズは、使用例又は遅延及び信頼性の要求事項によって変わり得る。例えば、URLLCの使用例に対するコンパクトDCIは、RBGサイズを増加させることによって実現されることができる。別の例として、スロットと多重−スロットの間に、DCIサイズの整列のためのものでなければ、他のRBGサイズが使用できる。多様な使用例を支援するために、RBGサイズは各BWPの構成に対してDCIフォーマット毎に構成されることができる。
【0270】
(2)PRBのグリッド及びPRBのインデックスの生成
【0271】
UEは最も低い周波数とSSブロックの中心間のオフセットに指示され、UEが共通のPRBインデキシングのためにアクセスするようにする。前記情報に基づいて、異なる情報が与えられない限り、SSブロックに基づいてPRBのグリッドを構成することが自然である。SSブロックの中心と最低の周波数間のオフセットが与えられると、他のヌメロロジー又は副搬送波間隔当たりの最低の周波数が指示される必要がある副搬送波/RBの数を配置することができる。
【0272】
最も低い周波数とSSブロックの中心間のオフセットを指示する観点から、(1)与えられたヌメロロジーのRB数を指示することができるか、(2)与えられたヌメロロジーの副搬送波の数を指示することができる。PBCHとRMSI送信のPRBのグリッドが他の送信のPRBのグリッドと同一であれば、オフセットとしてRBの数を使用することが自然である。しかし、これはPBCHとRMSIの間で使用されるより大きい副搬送波間隔の少なくともRB帯域幅以上である必要のある同期化ラスターを制限することができる。代案として、オフセットが多数の副搬送波として与えられ得る他の送信の副搬送波のグリッドと同一であるため、PBCH/RMSI送信の副搬送波のグリッドは維持されることができる。
【0273】
曖昧性を最小化するために、PBCH及びRMSIのPRBのグリッドは、他の送信のPRBのグリッドと同一であってもよい。また、異なるSSブロックにアクセスする異なるUE間でPRBのグリッドを整列させるために、SSブロック間のギャップはPBCHに対して使用されたヌメロロジーに基づいて少なくとも多数のRBであってもよい。また、広帯域及び狭帯域UEの間でPRBを整列するために、SSブロックと搬送波中心間のギャップはまたPBCHに対して使用されたヌメロロジーに基づいてRBの倍数であり得る。よりよいPRBのグリッド構造(例えば、より多くの対称構造)のために、各ヌメロロジーの副搬送波0は搬送波の中心に整列され得る。しかし、ヌメロロジーが異なる場合、ギャップはギャップによってRBの倍数になり得ない。従って、SSブロックと搬送波中心間のギャップは周波数帯域が支援する最大の副搬送波間隔のRBの倍数になり得る。言い換えると、各ヌメロロジーの副搬送波0は、SSブロックの中心と整列され得る。或いは、副搬送波0とSSブロック間のPRBのオフセットは、PBCHに対して使用されたヌメロロジーに基づいてRB数に指示されることができる。
【0274】
図12は、本発明の一実施例にかかり、PBCHに使用されたヌメロロジーに基づいてRB数の側面で副搬送波0とSSブロック間のPRBのオフセットを指示する例を示す。
図12を参照すると、異なるヌメロロジーPRBのグリッドを中心の周囲に整列するために、適切なオフセットを示す必要があり得る。言い換えると、SSブロックと最低の周波数間のオフセットは与えられたヌメロロジーのRBの数に指示されることができ、ヌメロロジーに対する追加PRBのグリッドのオフセットが必要であり、これはPBCHで使用されたヌメロロジーに基づいてRBの倍数に指示されることができる。これは、PBCHで使用されたヌメロロジーに基づいてRBの数にオフセットを指示することによって実現されることができる。
【0275】
9.時間領域の資源割り当てに対する細部情報
【0277】
動的TDDシステムを考慮すると、時間領域の資源割り当ての明示的な指示が動的方式にDLチャネル及びULチャネルをスロットでスケジュールするのに使用されることができる。この場合に、時間領域の資源割り当て方式の効率的な設計のために、(スロット内のDL部分、ギャップ及び/又はUL部分を指示する)どのスロットフォーマットがNRで支援されるかを知ることが助けになることができる。一方、スケジュールされたDL資源はグループ−共通のPDCCHにより指示されるスロットフォーマットと比較し、異なることがある。例えば、PDSCH送信のためのスケジュールされたDL資源の場合、DL CORESETとPDSCHとの間の重なりを回避するために、CORESET以降にデータ送信が始まり得る。また、異なる保護期間(GP;guard period)がUE特定的に使用される場合、DwPTSの終了位置は各々のUE毎に異なることがあり、これは、DCIで動的に指示されることができる。また、ヌメロロジー/測定の構成によって、CSI−RS、UCI、SRS等に対する異なるデータのレートマッチングがUE毎に期待されることができる。このような意味で、UEのグループに対して同一の開始及び最後の位置を指示することは効率的ではないかもしれない。スロットフォーマットが動的に指示されるか固定されていても、PDSCH及びPUSCHの開始及び持続時間に対するUE特定の動的指示が必要であるかもしれない。しかし、特にRMSI、OSI、初期のアクセスメッセージ等のような放送チャネルの場合には、半静的開始及び持続時間もまた考慮できる。
【0278】
DCIのオーバーヘッド及びスケジューリングの柔軟性を最小化するために、二つのオプションが考慮できる。第一のオプションは、PDSCH又はPUSCHに対する可能な開始のOFDMシンボルが多少制限されている資源指示値(RIV;resource indication value)と類似の接近法を用いるものである(例えば、PDSCHの場合:0、1、2、3、PUSCHの場合:K+offset+0、K+offset+1、K+offset+2、K+offset+2であり、ここでKはCORESETの最後のOFDMシンボルのインデックスであり、offsetは処理時間、TA、切替えギャップに対するPUSCHの開始と制御領域間のオフセットであり、オフセットは各UE毎に構成されることができる)。また、クロス−スロットのスケジューリングを支援するために、スロットインデックスが必要なことがある。第二のオプションは、RRCシグナリングにより時間領域資源のパターンの集合を構成するものである。例えば、スロット内の多数のスロットインデックスの集合、開始のOFDMシンボルのインデックス及び終了のOFDMシンボルのインデックスは、RRCシグナリングにより構成されることができ、L1のシグナリングは、時間領域の資源割り当てに対する集合のうち一つを指示することができる。
【0279】
例えば、PDSCH又はPUSCHがRMSIに対する探索空間に関するDCIによりスケジュールされる場合、PDSCH又はPUSCHに対する時間領域の資源割り当ては、PBCH、RMSI又はOSIにより構成されることができる。代案として、シグナリングのオーバーヘッドを考慮すると、スロットインデックス及び/又は開始のOFDMシンボルのインデックスは固定されることができる。例えば、PDSCHのスロットインデックスは、関連したPDCCHのスロットインデックスと同一であってもよく、PUSCHのスロットインデックスは、関連したPDCCH送信以降の固定値(例えば、4スロット)であってもよい。次いで、PDSCHの開始のOFDMシンボルのインデックスは、CORESETの持続時間すぐ後のOFDMシンボルのインデックスに設定されることができる。
【0281】
多重−スロットの集成の主要動機は、時間領域で繰り返しを使用してTBの検出性能を向上させるものである。PDSCH又はPUSCH送信は、各々の集成スロット内で自体的にデコーディング可能であるということがデコーディング複雑度の観点から有利であるかもしれない。言い換えると、単一のPDSCH又はPUSCHは、多数の集成スロットにわたってよりは、むしろスロット内にマッピングされることができる。
【0282】
資源割り当ての観点から、多重−スロットの集成は、非連続的な時間領域の資源割り当てを支援する必要があるかもしれない。例えば、多重−スロットの集成を有するUL送信は、各々の集成されたスロットの開始で可能なDL制御チャネルに対してDL資源を予約する必要があるかもしれない。同様に、多重−スロットの集成を有するDL送信は、集成スロットの最後にUL制御チャネルに対するUL資源を予約する必要があるかもしれない。DL部分及びUL部分の観点から、このような種類のスロットフォーマットはスロット毎に異なり得る。次のオプションが多数の集成スロットにわたって時間−領域の資源割り当てのために考慮されることができる。
【0283】
− オプション1:スケジューリングDCIは、集成スロットにわたって時間領域の資源割り当てのパラメータに対するRRC構成された集合のうち一つを指示することができる。
【0284】
− オプション2:一つのスロットケースに対する時間領域の資源割り当てのパラメータが全ての集成スロットに適用されることができる。
【0285】
− オプション3:一つのスロットケースに対する時間領域の資源割り当てのパラメータが特定の集成スロットに適用されることができる。集成スロットにわたっている残りの時間−領域の資源は、さらなるRRCシグナリング及び/又はDCIの指示により構成されることができる。
【0286】
オプション1に対して、時間領域の資源割り当てのために設定されたRRC構成は、開始のスロットインデックス、終了のスロットインデックス(又は集成スロットの数)、各々の集成スロットに対するスロット内の開始のOFDMシンボルのインデックス及び各々の集成スロットに対するスロット内の終了のOFDMシンボルのインデックスからなる。言い換えると、一つのスロットの場合に、RRC構成の集合に付加し、多重−スロットの場合に、RRC構成の集合を構成する必要がある。集成内のパラメータの数が多いため、資源割り当てのビットフィールドサイズが一定に維持されると、スケジューリングの柔軟性の側面で非効率的であるかもしれない。代案として、一つのスロットの場合に比べて、多重−スロットの場合に対する、資源割り当てのビットフィールドサイズを増加させる必要があるかもしれない。
【0287】
オプション2の場合、一つのスロットの場合に対する時間領域の資源割り当てが全ての集成されたスロットに一貫して適用されるため、多重−スロットの場合を支援するために追加のRRC構成又はDCIビットフィールドを有することが必要でなくてもよい。しかし、資源使用の側面で、これは効率的であるかもしれない。例えば、集成スロットの間に可能なUL(又はDL)送信を保証するために、時間領域でスケジュールされたDL(又はUL)資源は、各々の集成スロットにわたって時間領域で全体DL(又はUL)の資源よりも不要に小さくてもよい。
【0288】
一つのスロットケースに対する時間領域の資源割り当てに対するRRC構成及びDCI指示は、RRC及びDCIのオーバーヘッドを考慮した多重−スロットの場合に再使用される必要があるかもしれない。また、スケジューリングの柔軟性を向上させるために、RRCシグナリング及び/又はDCI指示に関する付加のオーバーヘッドが必要なことがある。従って、シグナリングのオーバーヘッドとスケジューリングの柔軟性間のトレード−オフを考慮してオプション3が考慮できる。
【0289】
代案として、グループ−共通のPDCCHで送信されるスロットフォーマットに関する情報は、集成スロット内のPDSCH又はPUSCHの時間領域の資源をアップデートするのに使用されることができる。しかし、UEはDCIのスケジューリングPDSCH又はPUSCH及びグループの共通PDCCHをいずれも成功的に検出する必要があるかもしれない。また、データのマッピング目的のために、スケジューリングで、スケジュールされたスロットに対するSFIが知られる必要がある。データをスケジュールした後にスロットフォーマットが変更されると、全体の使用可能なREに対して曖昧性が発生し得る。グループの共通PDCCHがスロットフォーマットを動的に変更すると、データのレートマッチングのための時間領域の資源が構成/指示でき、多重−スロットのスケジューリングの途中にスロットフォーマットが変更されると、パンクチャリング(puncturing)が行われる。
【0290】
また別のイシューは、「同一−スロット」、「クロス−スロット」及び「多重−スロットの集成」のスケジューリングを指示するために共通の時間領域の資源割り当てが使用されるか否かである。動的BWPの適応が達成され、無線周波数(RF;radio frequency)の復帰レイテンシーを収容するために、クロス−スロットのスケジューリングが必要な場合、同一−スロット及びクロス−スロットのスケジューリングが動的に指示されることができることが好ましいかもしれない。多重−スロットの集成に関しては、これはネットワークにより構成されることができる。多重−スロットの集成が構成された場合、DCIは最大の個数のスケジューリング可能な多重−スロット内に「単一−スロット」及び「クロス−スロット」を含むことができる多重−スロットの集成を行うことができる。
【0292】
少なくともDM−RS配置の側面でスロット−ベースのスケジューリングとミニ−スロットベースのスケジューリング間に少しの差があり得る。また、異なるDCIフォーマットが各々のスケジューリングに使用されることができる。スロット−ベースのスケジューリングとミニ−スロットベースのスケジューリングがどのように差別化されるか明確にすることが必要であり得る。全般的に、二つの接近法が考慮できる。
【0293】
− 暗示的に:ミニ−スロットベースのスケジューリング及びスロットベースのスケジューリングは、PDCCHのモニタリング機会及びその周期性に基づいて区別されることができる。例えば、DCIのスケジューリングがCORESETと関連し、その周期がスロットの倍数である場合、スケジューリングはスロットベースのスケジューリングであってもよい。そうでなければ、スケジューリングはミニ−スロットベースのスケジューリングであってもよい。
【0294】
− 明示的に:各CORESETは、スロットベースのスケジューリング又はミニ−スロットベースのスケジューリングで構成されることができ、CORESETはスロット−ベースのデータ又はミニ−スロットベースのデータをスケジュールすることができるようにDCIスケジューリングされる。
【0295】
ミニ−スロットベースのスケジューリングは、一つのスロットのモニタリング間隔で構成されることができ、モニタリングは7OFDMシンボルのミニ−スロットサイズによりスロットの中間でのみ発生することができ、CORESETのモニタリング周期がスロットの倍数である場合、ミニスロットベースのスケジューリングに指示されない限り、スロット−ベースのスケジューリングが仮定できる。ミニ−スロットベースのスケジューリングの場合、ミニ−スロットベースのスケジューリングの対する明示的指示がミニスロットのスケジューリングのために各CORESETで構成されることができる。
【0296】
非−スロットケースは、主にURLLCのアプリケーションに使用される。この場合、レイテンシーを考慮し、PDCCHは関連したPDSCH又はPUSCH送信よりも遅くないように送信される必要がある。特に、(グラントなしのUL送信を除いて)ULグラントをデコーディングする前にPUSCHを送信することは可能ではない。PDSCHの場合に、UEはPDSCHをスケジュールするDCIをデコーディングする前に不要に過度なバッファーを有することが必要であるかもしれない。低いレイテンシーのために、PDCCHとPDSCH/PUSCH間のタイミングの差は、充分に小さければならない。従って、非−スロットケースに対する開始のOFDMシンボルのインデックス及び終了のOFDMシンボルのインデックスがスロットの境界に対して定義される必要はない。
【0298】
(1)TBS決定のための数式のパラメータ
【0299】
TBS決定が数式に基づいて行われる場合、TBS決定に使用されるパラメータを明確に定義する必要がる。第一に、コードワードがマッピングされるレイヤーの数と変調次数の意味に曖昧性がないことがある。次に、コーディングレートの定義は次のオプションにより与えられる。
【0300】
− オプション1:コーディングレートは、全体コーディングされたビット数に対するTBSの割合である。
【0301】
− オプション2:コーディングレートは、TBS+循環リダンダンシーチェック(CRC;cyclic redundancy check)サイズと全体コーディングされたビット数の割合である。
【0302】
コーディングレートは、情報のビット数とコーディングされたビット数の割合で定義され、コーディングされたビット数は情報のビット数とパリティ(リダンダンシー)のビット数の和になり得る。CRCは一種の誤謬検出コードであるので、TBSから派生するので、CRCはリダンダンシービットと見なされる。反面、低密度パリティチェック(LDPC;low density parity check)コーディングの観点から、その入力ストリームはTBS及びCRC(CB CRC及びTB CRCの一部)により与えられる。従って、CRCは情報ビットに含まれると見なされる。
【0303】
異なる基本グラフと、それに関するCRC長さ(例えば、BG1に対して24ビット及びBG2に対して16ビット)間のTBSの同じ集合が使用されることを保証するために、コーディングレートの定義に対するオプション1が好ましいかもしれない。
【0304】
PDSCH/PUSCHがスケジュールされる時間/周波数資源に関して、PDSCH/PUSCHがスケジュールされる時間周波数の資源にDM−RSが含まれるか否かのような一部側面を考慮し、TBS決定のために考慮されるべきREの参照番号が定義される必要がある。次のオプションが考慮できる。
【0305】
− オプション1:PDSCH又はPUSCHの実際のマッピングに関係なく、資源割り当てによりスケジュールされたREの数。
【0306】
− オプション2:DM−RSのないPDSCH又はPUSCHにのみ使用されるREの数。
【0307】
− オプション3:DM−RSを含むPDSCH又はPUSCHに対してのみ使用されるREの数。
【0308】
オプション1に対して、REの数は割り当てられたシンボルの数と割り当てられた副搬送波の数の積によって与えられ得る。DCIによりスケジュールされる同じ数のREに対して、PDSCH又はPUSCHのマッピングのために使用されるREの実際の個数は(PDCCHとPDSCH又は他の信号間の動的資源の共有により)、レート−マッチングのパターンに依存してもよい。この場合、DCBの資源割り当てフィールドのみ考慮すればよいので、TBSの制御がはるかに簡単になる。しかし、これは、指示されたコーディングレートとレート−マッチング後の有効なコーディングレート間に大きな差を誘発し得る。
【0309】
オプション2は、レートマッチングが指示されたコーディングレートと同一である以降に有効なコーディングレートを保証することができる。しかし、利用可能なREの数に対する小さな変化がTBSの異なる値を引き起こし得るので、TBSの制御を行うことが難しいことがある。具体的に、ネットワークは送信されるMACメッセージに基づく、ターゲットのTBS値を達成するようにスケジュールされた資源を制限することができる。そうでなければ、ゼロパディングはMAC層で行われることができる。DM−RSに関しては、DM−RSの密度に関係なく、同一のTBS値が支援されることが保証される必要がある。
【0310】
従って、オプション3のように、PDSCH又はPUSCHに使用される利用可能なREの個数はDM−RSを含むことができる。
【0311】
TBSの決定のために、変調次数とコーディングレートの分離(decoupling)を考慮する必要がある。LTEにおいて、スケジューリングの柔軟性のための変調次数の切替え地点に対して同一のTBS値が支援される。単純化のために、DCIは変調次数及びコーディングレートを個別的に指示することができる。しかし、異なる変調次数に対して同一のTBSを支援するために、DCIにより指示されるコーディングレートが制限され得る。例えば、16QAM及び64QAMに対して同一のTBSを支援するためには、DCIがRのコーディングレート、4/6*Rのコーディングレート及び6/4*Rのコーディングレートを指示できるべきである。DCIのオーバーヘッドによって、コーディングレートの指示の設計が制限され得る。
【0312】
代案として、TBSの決定のための数式に使用されるスケーリング因子を導入することが考慮できる。この場合、コーディングレート及び変調次数は、DCIのMCSフィールドにより共同で指示されることができ、資源、コーディングレート及び変調次数のような他のパラメータに関する変更なく、スケーリング因子はTBS決定のための数式にスケーリング因子を掛けてTBS値を増加させたり、減少させるのに使用されることができる。例えば、異なる変調次数間に同一のTBSをスケジュールするために、スケーリング因子値の集合は、{1、1/2、4/6、6/8}により与えられ得る。この場合、スケーリング因子はRRCシグナリング及び/又はDCIにより指示されることができる。一方、同一/異なる数のPRB又は同一/異なるシンボル数を使用し、初期の送信及び再送信間に同一のTBSを可能なように保証するためにスケーリング因子が使用できる。
【0314】
特定のサービス又はアプリケーション(例えば、VoIP)を考慮すると、TBSの特定値を支援する必要があるかもしれない。TBSの決定がルックアップテーブルに基づく場合、テーブル上のTBSの特定値がマッピングできる。数式ベースのTBSの決定が採択される場合、DCIフィールドの特定のセッティングがTBSの特定値を指示するために定義されることができる。例えば、スケーリング因子は予約された状態を有することができ、要約された状態が DCIにより指示される場合、TBS決定は、TBS数式の代わりにTBSの特定値を含むルックアップテーブルに基づいて行われる。代案として、TBSは参照番号が1と同一である場合、ルックアップテーブルから導出されることができる。そうでなければ、数式ベースのTBS決定が使用できる。
【0315】
(3)多重−スロットの集成に対するTBS決定
【0316】
多重−スロットの集成が構成されて使用されても、最大のTBSは一つのスロットケースに基づいて決定されることができる。多重−スロットの集成が各々のスロットで各TBを繰り返してスケジュールするのに使用されると仮定すると、多重−スロットの集成ケースに対するTBS決定は、スロット内の参照RE及びMCSに依存してもよい。スロット内の参照REを定義する観点から、スケジュールされたスロットのうち最も小さい又は平均又は最も大きいREが考慮できる。例えば、スケジュールされたフルスロットがあり、最も大きい参照REが選択される場合、フルスロットケースがTBS決定に使用できる。多重−スロットが繰り返し/再送信なく、多数のスロットにわたってTBをマッピングするために、また支援される場合、単一スロットのTBSの計算は多重−スロットケースに拡張されることができる。
【0317】
第一の場合に、PDSCH又はPUSCHのために使用されるREの数が一つのスロットケースに比べてさらに増加しても、TBSは上限を有することができる。この場合、多重−スロットケースに対してPDSCH/PUSCHがスケジュールされる時間/周波数資源の定義を明確にすることが必要であるかもしれない。多重−スロットケースに対するTBS決定には、次のようなオプションがある。
【0318】
− オプション1:特定集成のスロットに対するREの参照番号をTBS決定のために使用できる。
【0319】
− オプション2:全ての集成のスロットにわたったREの参照番号の平均値がTBS決定に使用できる。
【0320】
オプション1に関して、TBSの決定に使用される特定集成のスロットは、第1の集成スロット、又はREの参照番号が最大又は最小である集成のスロットであってもよい。この場合、TBSの制御は、特定集成のスロットに対するREの参照番号を調整することによって非常に単純化できる。オプション2の場合、TBSは全ての集成のスロットを考慮して決定されることができる。
【0321】
図13は、本発明の実施例にかかり、端末によってDCIをモニタリングするための方法を示す。UE側に対して前述した本発明は、この実施例に適用されることができる。
【0322】
段階S1300で、UEはUSSで第1のサイズを有する第1のDCIをモニタリングする。第1のサイズは活性BWPに基づいて決定される。段階S1310で、UEはCSSで第2のサイズを有する第2のDCIをモニタリングする。第2のサイズは、基本BWPに基づいて決定される。
【0323】
第2のDCIは、フォールバックDCIであってもよい。基本BWPは初期のBWPであってもよい。
【0324】
第1のDCIは、UE特定のデータをスケジューリングすることができる。第2のDCIは、セル特定の放送データ又はUE特定のデータをスケジューリングすることができる。
【0325】
第1のDCI又は第2のDCIは、少なくとも一つのスロットでモニタリングされることができる。第1のDCI又は第2のDCIは少なくとも一つのスロットの開始のスロットのインデックスに対する第1の情報と、前記少なくとも一つのスロットの各々での開始のシンボル及びシンボル長さの組み合わせに関する第2の情報を含むことができる。
【0326】
図13に示す本発明の実施例に係ると、異なる活性BWPを有するUE間に、放送チャネル及びフォールバックDCIフォーマット、即ち、DCIフォーマット0_0又はDCIフォーマット1_0をスケジューリングするためのDCIフォーマットは、常時同一のサイズを有することができる。従って、放送チャネル及びフォールバックDCIフォーマットをスケジューリングするためのDCIフォーマットをモニタリングする信頼性が向上し得る。
【0327】
図14は、本発明の実施例を実現するためのUEを示す。UE側に対して前述した本発明は、この実施例に適用されることができる。
【0328】
UE1400は、プロセッサ1410、メモリ1420、及び送受信部1430を含む。プロセッサ1410は、本明細書で説明された提案された機能、手続及び/又は方法を実現するように構成されることができる。特に、プロセッサ1410は、USSで第1のサイズを有する第1のDCIをモニタリングするように送受信部1430を制御する。第1のサイズは活性BWPに基づいて決定される。また、プロセッサ1410は、CSSで第2のサイズを有する第2のDCIをモニタリングするように送受信部1430を制御する。第2のサイズは、基本BWPに基づいて決定される。第2のDCIはフォールバックDCIであってもよい。基本BWPは初期のBWPであってもよい。第1のDCIはUE特定のデータをスケジューリングすることができる。第2のDCIは、セル特定の放送データ又はUE特定のデータをスケジューリングすることができる。第1のDCI又は第2のDCIは少なくとも一つのスロットでモニタリングされることができる。第1のDCI又は第2のDCIは前記少なくとも一つのスロットの開始のスロットのインデックスに対する第1の情報と、前記少なくとも一つのスロットの各々での開始のシンボル及びシンボル長さの組み合わせに関する第2の情報を含むことができる。
【0329】
メモリ1420は、プロセッサ1410と動作可能に結合され、プロセッサ1410を動作させるための様々な情報を格納する。送受信部1420は、プロセッサ1410と動作可能に結合され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0330】
図14に示す本発明の実施例に係ると、プロセッサ1410は、放送チャネル及びフォールバックDCIフォーマットを信頼性あるようにスケジューリングするためにDCIフォーマットをモニタリングするように送受信部1430を制御することができる。
【0331】
図15は、本発明の実施例にかかり、BSによりDCIを送信する方法を示す。BS側について前述した本発明は、この実施例に適用されることができる。
【0332】
段階S1500で、BSはUSSで第1のサイズを有する第1のDCIを送信する。第1のサイズは、活性BWPに基づいて決定される。段階S1510で、BSはCSSで第2のサイズを有する第2のDCIを送信する。第2のサイズは基本BWPに基づいて決定される。
【0333】
第2のDCIは、フォールバックDCIであってもよい。基本BWPは初期のBWPであってもよい。
【0334】
第1のDCIは、UE特定のデータをスケジューリングすることができる。第2のDCIは、セル特定の放送データ又はUE特定のデータをスケジューリングすることができる。
【0335】
第1のDCI又は第2のDCIは、少なくとも一つのスロットでモニタリングされることができる。第1のDCI又は第2のDCIは、前記少なくとも一つのスロットの開始のスロットのインデックスに対する第1の情報と、前記少なくとも一つのスロットの各々での開始のシンボル及びシンボル長さの組み合わせに関する第2の情報を含むことができる。
【0336】
図15の本発明の実施例にかかり、BSはフォールバックDCIフォーマット、即ち、同一のサイズを有するDCIフォーマット0_0又はDCIフォーマット1_0及び放送チャネルをスケジューリングするためのDCIフォーマットを異なる活性BWPで構成されたUEに送信することができる。従って、放送チャネル及びフォールバックDCIフォーマットをスケジューリングするためのDCIフォーマットをモニタリングする信頼性が向上することができる。
【0337】
図16は、本発明の実施例を実現するための基地局を示す。BS側について前述した本発明は、この実施例に適用されることができる。
【0338】
BS1600は、プロセッサ1610、メモリ1620、及び送受信部1630を含む。プロセッサ1610は、本明細書で説明された提案された機能、手続及び/又は方法を実現するように構成されることができる。特に、プロセッサ1610は、USSで第1のサイズを有する第1のDCIを送信するように送受信部1630を制御する。第1のサイズは活性BWPに基づいて決定される。また、プロセッサ1610は、CSSで第2のサイズを有する第2のDCIを送信するように送受信部1630を制御する。第2のサイズは、基本BWPに基づいて決定される。第2のDCIはフォールバックDCIであってもよい。基本BWPは初期のBWPであってもよい。第1のDCIはUE特定のデータをスケジューリングすることができる。第2のDCIは、セル特定の放送データ又はUE特定のデータをスケジューリングすることができる。第1のDCI又は第2のDCIは少なくとも一つのスロットでモニタリングされることができる。第1のDCI又は第2のDCIは前記少なくとも一つのスロットの開始のスロットのインデックスに対する第1の情報と、前記少なくとも一つのスロットの各々での開始のシンボル及びシンボル長さの組み合わせに関する第2の情報を含むことができる。
【0339】
メモリ1620は、プロセッサ1610と動作可能に結合され、プロセッサ1610を動作させるための様々な情報を格納する。送受信部1620は、プロセッサ1610と動作可能に結合され、無線信号を送信及び/又は受信する。
【0340】
図16に示す本発明の実施例に係ると、プロセッサ1610は、放送チャネル及びフォールバックDCIフォーマットを信頼性あるようにスケジューリングするためにDCIフォーマットを送信するように送受信部1630を制御することができる。
【0341】
プロセッサ1410、1610は、ASIC(application−specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/又はデータ処理装置を含むことができる。メモリ1420、1620は、ROM(read−only memory)、RAM(random access memory)、フラッシュメモリ、メモリカード、格納媒体及び/又は他の格納装置を含むことができる。送受信部1430、1630は、無線周波数の信号を処理するためのベースバンド回路を含むことができる。実施例がソフトウェアとして実現される際に、前述した技法は、前述した機能を行うモジュール(過程、機能等)で実現されることができる。モジュールは、メモリ1420、1620に格納され、プロセッサ1410、1610によって実行されることができる。メモリ1420、1620は、プロセッサ1410、1610の内部又は外部にあってもよく、よく知られている多様な手段でプロセッサ1410、1610と連結されてもよい。
【0342】
前述した例示的なシステムで、前述した本発明の特徴によって具現できる方法は順序図に基づいて説明された。便宜上、方法は一連のステップまたはブロックで説明されたが、請求された本発明の特徴はステップまたはブロックの順序に限定されるものではなく、あるステップは他のステップと前述したことと異なる順序で、または同時に発生することができる。また、当業者であれば、順序図に示したステップが排他的でなく、他のステップが含まれるか、または順序図の一つまたはその以上のステップが本発明の範囲に影響を及ぼさず、削除できることを理解することができる。