特許第6861938号(P6861938)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6861938
(24)【登録日】2021年4月2日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】測量用ターゲット装置
(51)【国際特許分類】
   G01C 15/06 20060101AFI20210412BHJP
【FI】
   G01C15/06 T
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-231332(P2019-231332)
(22)【出願日】2019年12月23日
【審査請求日】2019年12月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】511125478
【氏名又は名称】株式会社JFDエンジニアリング
(74)【代理人】
【識別番号】100173381
【弁理士】
【氏名又は名称】三觜 宏之
(72)【発明者】
【氏名】吉田 慶祐
(72)【発明者】
【氏名】松本 裕次
【審査官】 九鬼 一慶
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−179651(JP,A)
【文献】 特開昭58−148909(JP,A)
【文献】 韓国登録特許第10−1652288(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 15/02−15/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半球を構成する平面の中央部から、半球を構成する曲面の頂部に向かって、半球の一部をくり抜くようにして、凹部が形成された半球状のターゲット球本体と、
前記凹部の内底面に取り付けられた磁石と、
前記磁石に吸着可能な磁性材料からなり、頭部が前記凹部内に挿入可能な測量ピンと、
を備えたことを特徴とする測量用ターゲット装置。
【請求項2】
前記ターゲット球本体は、球の中心を通らない平面で切断された球の半分よりも大きな半球状であり、
前記測量ピンの前記頭部の高さが、前記球の中心を通らない平面の中央から球の中心までの距離とほぼ同じであり、
前記頭部が前記凹部内に挿入された時に、前記頭部と前記磁石とが球の中心で接するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の測量用ターゲット装置。
【請求項3】
前記測量ピンは、前記頭部が地盤面から突出した状態にして地盤に打ち込まれ、
前記ターゲット球本体が、前記凹部内に前記測量ピンの前記頭部を挿入させ、前記ターゲット球本体の平面が地盤面に接した状態にして設置されることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載の測量用ターゲット装置。
【請求項4】
半球を構成する平面の中央部から、半球を構成する曲面の頂部に向かって、半球の一部をくり抜くようにして、凹部が形成された半球状のターゲット球本体と、
前記凹部と着脱自在に設けられ、前記凹部と開口方向を同じくした開口部を有するアダプタと、
前記アダプタの内底面に取り付けられた磁石と、
前記磁石に吸着可能な磁性材料からなる測量ピンと、
を備え、
前記アダプタの前記開口部は、前記測量ピンの頭部の形状に対応した形状を有し、
前記ターゲット球本体は、球の中心を通らない平面で切断された球の半分よりも大きな半球状であり、
前記測量ピンの前記頭部の高さが、前記球の中心を通らない平面の中央から球の中心までの距離とほぼ同じであり、
前記頭部が前記開口部内に挿入された時に、前記頭部と前記磁石とが球の中心で接するように構成されたことを特徴とする測量用ターゲット装置。
【請求項5】
前記測量ピンの前記頭部には、軸周りの外周面から外方へ向けた突起部が形成され、
前記アダプタには、前記突起部を案内して係合する案内係合部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の測量用ターゲット装置。
【請求項6】
前記測量ピンは、前記頭部が地盤面から突出した状態にして地盤に打ち込まれ、
前記ターゲット球本体が、前記開口部内に前記測量ピンの前記頭部を挿入させ、前記ターゲット球本体の平面が地盤面に接した状態にして設置されることを特徴とする請求項4又は5のいずれか一項に記載の測量用ターゲット装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザスキャナによる測量で用いられるターゲット装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、構造物の建築前に、3次元レーザスキャナを用いて、その敷地内外の地形や周辺の建物などの現況を把握するための3次元測量が行われている。この3次元測量は、予め定められた地点に、球状や板状のターゲットを設置して行われる。ターゲットは、地盤面に直接置かれるか、又は、設置台を介して設置される。しかし、ターゲットを予め定められた地点の真上に位置するように設置するのは困難を伴うことが多かった。また、測量は主に屋外で行うため、風などの影響で、ターゲット装置が揺れたり、移動したりして、正確に測量できない問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭58−148909号公報
【特許文献2】特開平11−125513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような問題を解決するために、特許文献1では、ターゲット本体にピンなどの突起物を一体的に設けた技術が提案されている。しかし、これではアスファルト等ではピンを地盤内に打ち込むことができない問題があった。
【0005】
また、特許文献2では、ターゲット4を支持するターゲット支持具2と支持体3とを備えたミニ三脚1を用いて、測量杭5A上に設けた測量釘51を上方から視認できる円形の貫通穴(視認穴)22が設けられた技術が提案されている。しかし、目視による確認では、測量に時間がかかる問題があり、また、目視する者によってズレが生ずる可能性があるばかりか、風により、ターゲットが吹き飛ぶおそれもあった。特に、傾斜した地盤に、三脚等を介してターゲット球を設置すると、ターゲット球本体は、基準となる地盤面(例えば、測量鋲)の真上にターゲット球本体が位置しないため、水平方向のズレを計算した上で、ターゲット球本体の位置を特定しなければならない問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、位置決めを容易かつ確実にして、傾斜地であっても正確な位置が特定でき、かつ、風の影響でも揺れにくく、吹き飛ばされにくい測量用ターゲット装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る測量用ターゲット装置は、半球を構成する平面の中央部から、半球を構成する曲面の頂部に向かって、半球の一部をくり抜くようにして、凹部が形成された半球状のターゲット球本体と、前記凹部の内底面に取り付けられた磁石と、前記磁石に吸着可能な磁性材料からなり、頭部が前記凹部内に挿入可能な測量ピンと、を備えたことを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る測量用ターゲット装置は、請求項1に記載の測量用ターゲット装置であって、前記ターゲット球本体は、球の中心を通らない平面で切断された球の半分よりも大きな半球状であり、前記測量ピンの前記頭部の高さが、前記球の中心を通らない平面の中央から球の中心までの距離とほぼ同じであり、前記頭部が前記凹部内に挿入された時に、前記頭部と前記磁石とが球の中心で接するように構成されたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る測量用ターゲット装置は、請求項1又は2のいずれか一項に記載の測量用ターゲット装置であって、前記測量ピンは、前記頭部が地盤面から突出した状態にして地盤に打ち込まれ、前記ターゲット球本体が、前記凹部内に前記測量ピンの前記頭部を挿入させ、前記ターゲット球本体の平面が地盤面に接した状態にして設置されることを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る測量用ターゲット装置は、半球を構成する平面の中央部から、半球を構成する曲面の頂部に向かって、半球の一部をくり抜くようにして、凹部が形成された半球状のターゲット球本体と、前記凹部と着脱自在に設けられ、前記凹部と開口方向を同じくした開口部を有するアダプタと、前記アダプタの内底面に取り付けられた磁石と、前記磁石に吸着可能な磁性材料からなる測量ピンと、を備え、前記アダプタの前記開口部は、前記測量ピンの頭部の形状に対応した形状を有し、前記ターゲット球本体は、球の中心を通らない平面で切断された球の半分よりも大きな半球状であり、前記測量ピンの前記頭部の高さが、前記球の中心を通らない平面の中央から球の中心までの距離とほぼ同じであり、前記頭部が前記開口部内に挿入された時に、前記頭部と前記磁石とが球の中心で接するように構成されたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る測量用ターゲット装置は、請求項に記載の測量用ターゲット装置であって、前記測量ピンの前記頭部には、軸周りの外周面から外方へ向けた突起部が形成され、前記アダプタには、前記突起部を案内して係合する案内係合部が形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項6に係る測量用ターゲット装置は、請求項4又は5のいずれか一項に記載の測量用ターゲット装置であって、前記測量ピンは、前記頭部が地盤面から突出した状態にして地盤に打ち込まれ、前記ターゲット球本体が、前記開口部内に前記測量ピンの前記頭部を挿入させ、前記ターゲット球本体の平面が地盤面に接した状態にして設置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る測量用ターゲット装置は、位置決めが容易かつ確実となり、多少の風の影響があってもターゲット球本体が揺れにくく、また、吹き飛ばされにくくなることができる。
【0014】
また、測量ピンの先端部である頭部が地盤面から地上に突出した状態で地盤に固定することによって、測量ピンが倒れるおそれがなくなり、また、ターゲット球本体を測量ピンに被せる際に、磁着の反応によって、挿入できたか否かを確認することができるので、確実に位置決めを行うことが可能となる。
【0015】
また、ターゲット球本体に直接磁石が取り付けられるのではなく、アダプタを介して、着脱自在な構成にし、しかも、アダプタを測量ピンの頭部の形状に対応した形状にすることによって、測量ピンの頭部の形状に応じたアダプタを選択することができる。これにより、ターゲット球本体の共通利用が可能となり、製造コストを低減することができ、また、測量時に持参するターゲット球本体の数を減らすことが可能となる。
【0016】
さらに、アダプタに突起部を案内して係合する案内係合部が形成されることにより、より確実に位置決めを行うことができ、また、強風などの影響によるターゲット球本体の回転や揺れを規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施の形態に係る測量用ターゲット装置を分解して示す斜視図である。
図2】本発明の実施の形態に係る測量用ターゲット装置を分解して示す斜視図である。
図3】本発明の実施の形態に係る測量用ターゲット装置を分解して示す斜視図である。
図4】本発明の実施の形態に係る測量用ターゲット装置を分解して示す斜視図である。
図5】本発明の実施の形態に係る測量用ターゲット装置の正面図である。
図6】本発明の実施の形態に係る測量用ターゲット装置の正面図である。
図7】本発明の実施の形態に係る測量用ターゲット装置の使用状態を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
【0019】
本発明に係る測量用ターゲット装置1は、主に、3次元レーザスキャナによる3次元測量で用いられるものである。図1に示すように、測量用ターゲット装置1は、ターゲット球本体11と磁石21と測量ピン31とから構成される。ターゲット球本体11は、曲面と平面とから構成された半球状であって、球の中心を通る平面で切断された球の半分の形状以外に、球の中心を通らない平面で切断され、球の半分よりも大きい形状や、球の半分よりも小さい形状も含まれる。また、半球の曲面の曲率は、真球の曲率でなくてもよい。
【0020】
ターゲット球本体11には、半球を構成する平面の中央部から、半球を構成する曲面の頂部に向かって、半球の一部をくり抜くようにして、凹部11aが設けられている。凹部11aの内周面には、受けリング等が設けられていても構わない。
【0021】
磁石21は、ターゲット球本体11から外側に飛び出すことなく、凹部11a内に空間を残すようにして、凹部11aの内底面に取り付けられる。これにより、ターゲット球本体11の内部に磁石21が存在するため、ターゲット球本体11の平面を地盤面と接した状態で、安定して載置することができるようになっている。
【0022】
測量ピン31は、頭部311とその下方に延伸した軸部312とからなる金属製の棒状体であって、少なくとも頭部311が磁石21に吸着可能な磁性材料からなる。測量ピン31は、地盤内に打ち込まれ、測量の際に目印となるものであり、測量鋲や測量釘、測量杭等が含まれる。多くの測量ピンは金属製であるため、既製品をそのまま利用することができる。測量ピン31の頭部311の形状は、軸方向に上から見て、図1に示すように円形状のもの、図2に示すように六角形状のもの、図3に示すように矩形状のもの(一般的な測量杭が該当)等であっても構わない。測量ピン31の頭部311は、凹部11aの窪み内に挿入可能な形状を有し、挿入時に、引き寄せ合う力が生じて、頭部311と磁石21とが磁着して固定される。
【0023】
また、測量用ターゲット装置1は、図2及び図3に示すように、アダプタ41を介して構成されていてもよい。アダプタ41は、凹部11aの開口方向と同一方向に開口する開口部41aを有する凹状体であって、開口部41aの開口方向を凹部11aの開口方向と同じ向きにして、ターゲット球本体11の凹部11aに着脱自在に取り付けられる。なお、アダプタ41に使用者の指やピン等を挿入可能とする隙間を複数箇所に設けると、アダプタ41を把持又は回転等して着脱することができ、より便利になる。
【0024】
凹状に形成されたアダプタ41の内底面には、凹部11a内に測量ピン31の頭部311を挿入可能な空間を残すようにして、磁石21が取り付けられる。また、アダプタ41の開口部41aは、測量ピン31の頭部311の形状に対応した形状を有する。すなわち、頭部311の形状が、軸方向に上から見て、図3に示すように、六角形状であれば、アダプタ41の開口部41aもその六角形状に対応した六角部に形成されている。なお、アダプタ41が内底面を有しない筒状体である場合には、凹部11aの内底面に磁石21が取り付けられる。
【0025】
図1のように、凹部11aの内底面に磁石21が取り付けられたものであれば、凹部11aの形状によって、使用する測量ピン31が特定されるが、図2及び図3のように、アダプタ41が着脱自在に設けられたものであれば、測量ピン31の頭部311の形状に応じて、対応する形状の開口部41aを有するアダプタ41を使用することができるため、異なる形状の測量ピン31が使用されていたとしても、対応するアダプタ41に交換すれば、同一のターゲット球本体11を用いて測量することが可能となる。
【0026】
ここで、レーザスキャナを用いた3次元形状の測量では、レーザスキャナから、測定対象物に向けてレーザ光を出射し、測定対象物から反射されたレーザ光を点群データとして取得する。もし、ターゲット球本体11が回転する、又は揺れるようなことがあれば、正確な点群データが得られず、測定対象物の3次元形状を特定することができない。そこで、図2図3に示すような頭部311の形状が六角形状や矩形状のものであれば、位置決めが容易に行える点以外に、ターゲット球本体11の回転や揺れを規制することも可能となる。
【0027】
また、測量ピン31の頭部311の形状は、特殊な形状のものであっても構わない。例えば、図4に示すように、頭部311の軸周りの外周面から外方へ向けて突起部311aが形成され、突起部311aを案内して係合する案内係合部411がアダプタ41に形成されていてもよい。より具体的には、案内係合部411は、開口側から径方向の内側に向かってテーパ状に縮径した傾斜面411aと、突起部311aが係合する溝部411bとを有する。傾斜面411aは、突起部311aを案内しやすいように形成したものであり、溝部411bは、突起部311aと係合するように形成したものである。測量には時間を要するため、短時間でより確実に位置決めする必要がある。そのため、単に溝部411bを設けるよりも、より早く溝部411bに案内できる傾斜面411aによって、正規の位置に確実に保持でき、かつ、時間短縮を図ることが可能となる。
【0028】
次に、図5に示すように、ターゲット球本体11が、球の中心Oを通らない平面で切断された球の半分よりも大きな半球状であった場合の構成と利点について説明する。
【0029】
ターゲット球本体11は、球の中心Oを通らない平面Pで球を切断している二つの半球のうち体積の大きな方の半球であって、球の中心Oを通らない平面Pの中央部に、半球を構成する曲面の頂部に向かって、半球の一部をくり抜くようにして、凹部11aが形成されている。凹部11aの窪み内には、球の中心Oが含まれるように形成されている。
【0030】
凹部11aの内底面には、凹部11a内に空間を残すようにして、板状の磁石21が取り付けられる。板状の磁石21は、凹部11aの内底面側とは反対側の面のいずれかの位置に、球の中心Oが含まれるように構成されている。すなわち、磁石21は、凹部11aの内底面から、球の中心Oを通らない平面Pと平行な、球の中心Oを通る平面Qまでの高さを有する。なお、図5の点線が示すように、凹部11aの内底面側とは反対側の面の中央が、球の中心Oに重なるようにして、磁石21の高さが調節されていることが望ましい。
【0031】
そして、ターゲット球本体11は、平面Pの中央Cから球の中心Oまでの距離D1(平面Pと平面Qとの距離D1)が、測量ピン31の頭部311の高さD2とほぼ同じになるように形成されている。したがって、測量ピン31の頭部311が凹部11a内に挿入された時に、頭部311と磁石21とが球の中心Oで接するように構成されている。これにより、測量ピン31の頭部311の位置と、ターゲット球本体11の球の中心Oが一致することによって、測量の基準となる両座標が一致することになる。一方、傾斜地に三脚等を介してターゲット球本体を設置した場合には、測量ピンの真上にターゲット球本体の中心が位置しないため、水平方向の誤差を考慮しなければならない。しかし、本発明に係る測量用ターゲット装置1は、ターゲット球本体11の球の中心位置Oと測量ピン31の位置が同じ場所にあることから、水平方向の誤差を考慮することなく、迅速に測量することが可能となる。
【0032】
なお、図5では、半球を構成する平面Pと、球の中心Oを通る平面で切断された球の半分の形状であった場合の切断面である平面Qとの間におけるターゲット球本体11の曲面部分を、半球の曲面から続く湾曲形状で示したが、図6に示すように、ターゲット球本体11は、球の中心Oを通る平面Qで切断された球の半分の形状と、半球を構成する平面Pを共通とする円筒形状とが一体化されたような半球状であっても構わない。
【0033】
また、アダプタ41を設けた場合も同様で、磁石21は、アダプタ41の内底面側とは反対側の面に、球の中心Oが含まれるように取り付けられ、半球の平面の中央から球の中心Oまでの距離と、測量ピン31の頭部311の高さが、ほぼ同じ高さになっており、球の中心Oの位置で、測量ピン31の頭部311と磁石21が接するように、凹部11aの深さと磁石21の高さがそれぞれ調節されて、構成されている。
【0034】
次に、本発明に係るターゲット装置1の使用方法について説明する。
【0035】
まず、図7(a)に示すように、測量ピン31を基準となる位置X(図5でいう平面Pの中央Cとなる位置)に打ち込む。このとき、図7(b)に示すように、測量ピン31の頭部311を地盤面から地上に突出させた状態で測量ピン31を地盤に固定する。次に、図7(c)に示すように、ターゲット球本体11の平面を下方に向けて、凹部11aに測量ピン31の頭部311を挿入させ、ターゲット球本体11の平面が地盤面に接するようにして載置する(図7(d))。この時、測量ピン31の頭部311と磁石21とが近づくだけで、測量ピン31の頭部311が凹部11aに案内されるようにして挿入され、測量ピン31の頭部311と磁石21とが磁着する。そして、図7(d)に示す状態で測量を行う。測量後は、図7(e)に示すように、ターゲット球本体11を持ち上げ、その後、図7(f)に示すように、測量ピン31の頭部311を地盤内に完全に打ち込むことによって終了する。
【符号の説明】
【0036】
1 測量用ターゲット装置
11 ターゲット球本体
21 磁石
31 測量ピン
41 アダプタ
【要約】
【課題】位置決めを容易かつ確実にして、風の影響で吹き飛ばされにくい測量用ターゲット装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
測量用ターゲット装置1は、半球状のターゲット球本体11と磁石21と測量ピン31とから構成される。ターゲット球本体11には凹部11aが形成され、凹部11aの内底面には磁石21が取り付けられる。測量ピン31は、磁石21に吸着可能な磁性材料からなり、頭部が前記凹部内に挿入されると磁石21と磁着する。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7