(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6861956
(24)【登録日】2021年4月2日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】洗髪用化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/44 20060101AFI20210412BHJP
A61K 8/46 20060101ALI20210412BHJP
A61K 8/73 20060101ALI20210412BHJP
A61K 8/39 20060101ALI20210412BHJP
A61K 8/86 20060101ALI20210412BHJP
A61K 8/81 20060101ALI20210412BHJP
A61Q 5/02 20060101ALI20210412BHJP
【FI】
A61K8/44
A61K8/46
A61K8/73
A61K8/39
A61K8/86
A61K8/81
A61Q5/02
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-56930(P2017-56930)
(22)【出願日】2017年3月23日
(65)【公開番号】特開2018-158904(P2018-158904A)
(43)【公開日】2018年10月11日
【審査請求日】2020年1月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】592262543
【氏名又は名称】日本メナード化粧品株式会社
(72)【発明者】
【氏名】森川 貴行
【審査官】
田中 雅之
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−282565(JP,A)
【文献】
特開2011−001374(JP,A)
【文献】
特開2013−133302(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00− 8/99
A61Q 1/00−90/00
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の成分(A)〜(E);
(A)N−アシルメチルタウリン型アニオン性界面活性剤
(B)アルキルアミドスルホベタイン型両性界面活性剤
(C)カチオン化セルロ−ス
(D)ポリクオタニウム−48
(E)ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリル
を含有することを特徴とする洗髪用化粧料。
【請求項2】
前記成分(A)N−アシルメチルタウリン型アニオン性界面活性剤の含有量が2〜15重量%であり、(B)アルキルアミドスルホベタイン型両性界面活性剤の含有量が0.5〜10重量%であり、かつ(D)ポリクオタニウム−48の含有量が0.05〜4重量%であることを特徴とする請求項1記載の洗髪用化粧料。
【請求項3】
前記成分(E)ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルが0.05〜2重量%であることを特徴とする請求項1又は2記載の洗髪用化粧料。
【請求項4】
前記成分(A)N−アシルメチルタウリン型アニオン性界面活性剤の含有量がアニオン性界面活性剤全体の50重量%以上であり、かつ(B)アルキルアミドスルホベタイン型両性界面活性剤の含有量が両性界面活性剤全体の50重量%以上であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の洗髪用化粧料。
【請求項5】
前記成分(A)N−アシルメチルタウリン型アニオン性界面活性剤がN−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウムであり、かつ(B)アルキルアミドスルホベタイン型両性界面活性剤がラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタインであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の洗髪用化粧料。
【請求項6】
前記成分(E)ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルがイソステアリン酸PEG−8グリセリルであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の洗髪用化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、洗髪用化粧料に関し、更に詳細には泡質が良く、洗い流し時の指通り性が良好で、濡れた状態の毛髪にハリコシ感を与え、かつ乾燥後の毛髪にもハリコシ感を与えると共にボリューム感も付与することができる洗髪用化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
毛髪は、加齢に伴い細くなりハリコシ感が低下する傾向がある。細くハリコシ感が低下した毛髪は、洗髪・乾燥後に頭頂部の毛髪のボリューム感が低下してしまい、望むスタイリングへのセットのしやすさを低下させたり、見た目の印象を低下させてしまい、非常に大きな悩みの一つとなっている。
【0003】
この悩みを解決するために、洗髪用化粧料においても毛髪にハリコシを与える技術やボリューム感を向上させる技術が種々検討されてきた。
例えば、アニオン性界面活性剤とカチオン性ポリマーとコラーゲンとポリシロキサンを含有する洗髪用化粧料(特許文献1)が提案されている。
【0004】
また、N−混合脂肪酸(C12、C14)アシル−L−アスパラギン酸ナトリウム液からなるアニオン性界面活性剤と両性界面活性剤と非イオン界面活性剤とアクリル酸類高分子を含有する洗髪用化粧料(特許文献2)や、非石鹸系アニオンと両性界面活性剤とカチオン化キトサンを含有した洗髪用化粧料(特許文献3)も提案されている。
【0005】
しかしながら、これらの洗髪用化粧料は、泡質と洗い流し時の指通り性、濡れた状態の毛髪のハリコシ感、乾燥後の毛髪のハリコシ感とボリューム感のすべてを満足できるものではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平5−194156号公報
【特許文献2】特開2014−205631号公報
【特許文献3】特開2016−13973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本願発明の目的は、泡質が良く洗い流し時の指通り性が良好で、濡れた状態で毛髪にハリコシ感を与え、かつ乾燥後の毛髪にもハリコシ感を与えると共にボリューム感も付与することができる洗髪用化粧料を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる事情に鑑み、本願発明者は鋭意研究の結果、(A)N−アシルメチルタウリン型アニオン性界面活性剤、(B)アルキルアミドスルホベタイン型両性界面活性剤、(C)カチオン化セルロース、(D)ポリクオタニウム−48、及び(E)ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルを含有する洗髪用化粧料が、洗髪時の泡質と指通り性がよく、濡れた状態で毛髪にハリコシ感を与え、かつ洗髪乾燥後の毛髪にもハリコシ感を与えると共にボリューム感も付与することができる優れた洗髪用化粧料であることを見出し、本願発明を完成させた。
【0009】
また、本願発明は、前記成分(A)N−アシルメチルタウリン型アニオン性界面活性剤の含有量が2〜15重量%であり、(B)アルキルアミドスルホベタイン型両性界面活性剤の含有量が0.5〜10重量%であり、かつ(D)ポリクオタニウム−48の含有量が0.05〜4重量%であることを特徴とする洗髪用化粧料を提供する。
【0010】
また、本願発明は、前記成分(E)ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルが0.05〜2重量%であることを特徴とする洗髪用化粧料を提供する。
【0011】
また、本願発明は、前記成分(A)N−アシルメチルタウリン型アニオン性界面活性剤の含有量がアニオン性界面活性剤全体の50重量%以上であり、かつ(B)アルキルアミドスルホベタイン型両性界面活性剤の含有量が両性界面活性剤全体の50重量%以上であることを特徴とする洗髪用化粧料を提供する。
【0012】
また、本願発明は、前記成分(A)N−アシルメチルタウリン型アニオン性界面活性剤がN−ヤシ油脂肪酸メチルタウリン塩であり、かつ(B)アルキルアミドスルホベタイン型両性界面活性剤がラウリン酸アミドプロピル
ヒドロキシスルホベタインであることを特徴とする洗髪用化粧料を提供する。
【0013】
また、本願発明は、前記成分(E)ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルがイソステアリン酸PEG−8グリセリルであることを特徴とする洗髪用化粧料を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本願発明の洗髪用化粧料は、泡質が良く洗い流し時の指通り性が良好で、濡れた状態で毛髪にハリコシ感を与え、かつ乾燥後の毛髪にもハリコシ感を与えると共にボリューム感も付与することができる優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本願発明に用いる成分(A)N−アシルメチルタウリン型アニオン性界面活性剤としては、N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリン塩、N−ラウロイルメチルタウリン塩、N−ミリストイルメチルタウリン塩、N−ステアロイルメチルタウリン塩、N−パルミトイルメチルタウリン塩等が挙げられ、これらの塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩等が挙げられる。これらのN−アシルメチルタウリン型アニオン性界面活性剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、洗髪用化粧料の泡立ち及び泡質を良好にし得る点から、N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウムが好ましい。
【0016】
成分(A)の含有量は、好ましくは洗髪用化粧料全体に対して2〜15重量%、特に好ましくは3〜15重量%である。2重量%より少ないと、泡質が不十分の場合があり、また15重量%を越えると、使用感が悪くなる場合がある。
【0017】
本願発明に用いる成分(B)アルキルアミドスルホベタイン型両性界面活性剤としては、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン、エルカ酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。これらのアルキルアミドスルホベタイン型両性界面活性剤は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタインが好ましい。
【0018】
成分(B)の含有量は特に限定されるものではないが、好ましくは洗髪用化粧料全体に対して0.5〜10重量%、特に好ましくは2〜10重量%である。0.5重量%より少ないと、ハリコシ感が低下する場合があり、また10重量%を越えると、使用感が悪くなる場合がある。
【0019】
成分(A)及び成分(B)の含有量の割合は特に限定されるものではないが、好ましくは成分(A)は洗髪用化粧料が含有するアニオン性界面活性剤全体の50重量%以上であり、成分(B)は洗髪用化粧料が含有する両性界面活性剤全体の50重量%以上である。
【0020】
本願発明に用いる成分(C)カチオン化セルロースとしては、市販品を用いることが可能であり、例えばアクゾノーベル社製のCELQUAT SC−230M(平均分子量:170万)、ライオン社製のレオガードMGP(平均分子量:165万)、レオガードMLP(平均分子量130万)、東邦化学工業社製のカチナールHC−200(平均分子量:130万)、カチナールLC−200(平均分子量:125万)が挙げられる。
【0021】
成分(C)の含有量は特に限定されるものではないが、好ましくは洗髪用化粧料全体に対して0.1〜1重量%、特に好ましくは0.3〜1重量%である。0.1重量%より少ないと洗い流し時の指通りが悪くなる場合があり、また1重量%を越えると、洗髪後にごわつき感が生じる場合がある。
【0022】
本願発明に用いる成分(D)ポリクオタニウム−48は、メタクリロイルエチルジメチルベタイン・塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム・メタクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体であり、市販品を用いることが可能である。市販品としては、例えば互応化学工業社製のプラスサイズL−450、プラスサイズL−450Wが挙げられる。
【0023】
成分(D)の含有量は特に限定されるものではないが、好ましくは洗髪用化粧料全体に対して0.05〜4重量%、特に好ましくは0.1〜2重量%である。0.05重量%より少ないと、効果が得られない場合があり、また4重量%を越えると、ごわつきなど使用感が悪くなる場合がある。
【0024】
本願発明に用いる成分(E)ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルは、親水基としてポリオキシエチレングリセリンの縮合物、親油基として脂肪酸を持つ非イオン性界面活性剤である(以下PEGはポリオキシエチレンを意味する)。ポリオキシエチレン脂肪酸グリセリルの具体例としては、例えば、イソステアリン酸PEG−5グリセリル、イソステアリン酸PEG−8グリセリル、イソステアリン酸PEG−10グリセリル、イソステアリン酸PEG−15グリセリル、イソステアリン酸PEG−20グリセリル、トリイソステアリン酸PEG−10グリセリル、トリイソステアリン酸PEG−20グリセリル、トリイソステアリン酸PEG−30グリセリル、トリイソステアリン酸PEG−40グリセリル、ジイソステアリン酸PEG−20グリセリル、ステアリン酸PEG−10グリセリル、トリステアリン酸PEG−20グリセリル、(カプリル/カプリン酸)PEG−8グリセリルなどを例示することができる。これらの中でも、イソステアリン酸PEG−8グリセリルが好ましい。
【0025】
成分(E)の含有量は特に限定されるものではないが、好ましくは洗髪用化粧料全体に対して0.05〜2重量%、特に好ましくは0.1〜2重量%である。0.05重量%より少ないと、ボリュ−ム感及びハリコシ感が不十分な場合があり、また2重量%を越えると、泡質が悪くなる場合がある。
【0026】
本願発明の洗髪用化粧料には、目的の効果が損なわれない範囲で上記成分以外に、通常の洗髪用化粧料に用いられる任意の成分を含有することができる。例えば、油剤、上記以外の界面活性剤、パ−ル剤、pH調製剤、保湿剤、防腐剤、増粘剤、紫外線吸収剤、フケ防止剤、キレ−ト剤、抗酸化剤、コンディショニング剤、着色剤、着香剤、抗炎症剤等が挙げられる。ただし、これら例示に限定されるものでない。
【0027】
本願発明の洗髪用化粧料は、上記の各成分を、溶媒である精製水に溶解または分散することで調製することができる。すなわち、上記成分(A)〜(E)、上記任意成分、及び精製水(残量)を混合して得ることができる。
【実施例】
【0028】
次に、実施例を挙げて、本願発明をより詳細に説明する。ただし、本願発明はこれらにより限定されるものではない。なお、含有量は重量%であり、含有成分の純分を示す。
【0029】
表1〜4に示した組成に従い、実施例1〜35及び比較例1〜9の各洗髪用化粧料を、溶媒である水に溶解または分散することで調製し、得られた洗髪用化粧料について下記方法に従って評価した。
【0030】
(評価方法)
専門パネル10名により、各洗髪用化粧料を使用してもらい、(1)洗髪中の泡質、(2)洗い流し時の指通り、(3)濡れた状態のハリコシ感、(4)乾燥後のハリコシ感、(5)乾燥後のボリュ−ム感について評価を行った。尚、評価基準は以下のとおりである。
(1)洗髪中の泡質
(評価基準)
◎:泡質が良いと評価した人が8人以上。
○:泡質が良いと評価した人が6人以上、8人未満。
△:泡質が良いと評価した人が4人以上、6人未満。
×:泡質が良いと評価した人が、4人未満。
(2)洗い流し時の指通り
(評価基準)
◎:洗い流し時に指通りが良いと評価した人が8人以上。
○:洗い流し時に指通りが良いと評価した人が6人以上、8人未満。
△:洗い流し時に指通りが良いと評価した人が4人以上、6人未満。
×:洗い流し時に指通りが良いと評価した人が、4人未満。
(3)濡れた状態のハリコシ感
(評価基準)
◎:濡れた状態の毛髪にハリコシ感があると評価した人が8人以上。
○:濡れた状態の毛髪にハリコシ感があると評価した人が6人以上、8人未満。
△:濡れた状態の毛髪にハリコシ感があると評価した人が4人以上、6人未満。
×:濡れた状態の毛髪にハリコシ感があると評価した人が、4人未満。
(4)乾燥後のハリコシ感
(評価基準)
◎:乾燥後の毛髪にハリコシ感があると評価した人が8人以上。
○:乾燥後の毛髪にハリコシ感があると評価した人が6人以上、8人未満。
△:乾燥後の毛髪にハリコシ感があると評価した人が4人以上、6人未満。
×:乾燥後の毛髪にハリコシ感があると評価した人が、4人未満。
(5)乾燥後のボリュ−ム感
(評価基準)
◎:乾燥後の毛髪に十分なボリュ−ム感があると評価した人が8人以上。
○:乾燥後の毛髪に十分なボリュ−ム感があると評価した人が6人以上、8人未満。
△:乾燥後の毛髪に十分なボリュ−ム感があると評価した人が4人以上、6人未満。
×:乾燥後の毛髪に十分なボリュ−ム感があると評価した人が、4人未満。
【0031】
【表1】
*1 カチナールHC−200(東邦化学工業社製)
*2 プラスサイズ L−450W(互応化学工業社製、ポリマー含有量40重量%)
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】
*3 ラボールガム CG−M(DSP五協フード&ケミカル社製)
*4 モイストコートPX(片倉チッカリン社製 ポリマー含有量2重量%)
*5 MERQUAT 550(日本ルーブリゾール社製 ポリマー含有量9重量%)
*6 プラスサイズ L−440(互応化学工業社製、ポリマー含有量30重量%)
【0035】
上記表1〜4において示した実施例1〜35の本願発明の洗髪用化粧料を使用した場合、洗髪中の泡質が良好で、洗い流し時に指通りがよく、濡れた状態での毛髪にハリコシ感があり、乾燥後の毛髪に良好なハリコシ感とボリュ−ム感があるという結果が得られた。
【0036】
一方、上記表4において、成分(A)を他のアニオン性界面活性剤に置き換えた場合(比較例1及び2)、成分(B)を他の両性界面活性剤に置き換えた場合(比較例3)洗髪中の泡質やハリコシ感やボリューム感が悪くなった。
成分(C)を他のカチオン化高分子に置き換えた場合(比較例4及び5)、洗髪中の泡質や洗い流し時の指通りが悪くなった。
成分(D)を他の成分に置き換えた場合(比較例6及び7)、ハリコシ感とボリュ−ム感が悪くなった。
成分(E)を他の成分に置き換えた場合(比較例8及び9)、ボリュ−ム感が悪くなった。
【0037】
(実施例36)
(成分) (重量%)
1.N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 7.0
2.N−ラウロイルメチルアラニンナトリウム 3.0
3.ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン 7.0
4.カチオン化セルロ−ス(*7) 0.5
5.ポリクオタニウム−48(*2) 1.0
6.イソステアリン酸PEG−8グリセリル 0.5
7.ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム 0.05
8.エデト酸二ナトリウム二水塩 0.1
9.クエン酸 適量
10.安息香酸ナトリウム 0.2
11.香料 0.5
12.精製水 残余
*7 CELQUAT SC−230M(アクゾノーベル社製)
(調製方法)
実施例1〜35と同様の方法で調製した。
pH=5.8
【0038】
(実施例37)
(成分) (重量%)
1.N−ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 10.0
2.N−ラウロイルメチルアラニンナトリウム 2.0
3.ラウリン酸アミドプロピルヒドロキシスルホベタイン 5.0
4.カチオン化セルロ−ス(*7) 0.3
5.ポリクオタニウム−48(*8) 2.0
6.ポリオキシエチレンジオレイン酸メチルグルコシド(120E.O.) 1.2
7.イソステアリン酸PEG−8グリセリル 0.1
8.ジステアリン酸ポリエチレングリコ−ル(1) 2.0
9.エデト酸二ナトリウム二水塩 0.1
10.クエン酸 適量
11.安息香酸ナトリウム 0.1
12.香料 0.4
13.精製水 残余
*8 プラスサイズ L−450(互応化学工業社製、ポリマー含有量40重量%)
(調製方法)
実施例1〜35と同様の方法で調製した。
pH=5.0
【0039】
実施例36及び37に示す洗髪用化粧料を評価したところ、泡質が良く、洗い流し時の指通り性が良好で、濡れた状態で毛髪にハリコシ感を与え、かつ乾燥後の毛髪にもハリコシ感を与えると共にボリュ−ム感も付与することができるものであった。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本願発明によれば、泡質が良く洗い流し時の指通り性が良好で、濡れた状態で毛髪にハリコシ感を与え、かつ乾燥後の毛髪にもハリコシ感を与えると共にボリュ−ム感も付与することができる洗髪用化粧料を提供できる。