(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6862037
(24)【登録日】2021年4月2日
(45)【発行日】2021年4月28日
(54)【発明の名称】夜間排水アダプタを備えたオストミーパウチ
(51)【国際特許分類】
A61F 5/445 20060101AFI20210419BHJP
【FI】
A61F5/445
【請求項の数】7
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-540442(P2018-540442)
(86)(22)【出願日】2017年1月31日
(65)【公表番号】特表2019-505314(P2019-505314A)
(43)【公表日】2019年2月28日
(86)【国際出願番号】US2017015767
(87)【国際公開番号】WO2017136317
(87)【国際公開日】20170810
【審査請求日】2019年12月9日
(31)【優先権主張番号】62/291,993
(32)【優先日】2016年2月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591000414
【氏名又は名称】ホリスター・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】HOLLISTER INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100166235
【弁理士】
【氏名又は名称】大井 一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100179936
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 明日香
(74)【代理人】
【識別番号】100195006
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 勇蔵
(72)【発明者】
【氏名】グロム−シュヴェンスン、クレステン
(72)【発明者】
【氏名】トロステンスン、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】マク、メデ・デュバンデール
(72)【発明者】
【氏名】ニエルスン、ケネト
(72)【発明者】
【氏名】リヒマン、ススィ
(72)【発明者】
【氏名】ヴォールゲムト、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ムラ−イェンスン、ピーダ
(72)【発明者】
【氏名】スクト、オーレ
【審査官】
野口 絢子
(56)【参考文献】
【文献】
欧州特許出願公開第01749507(EP,A1)
【文献】
米国特許第03825005(US,A)
【文献】
国際公開第2006/031275(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0106354(US,A1)
【文献】
米国特許第03841332(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 5/00−6/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オストミーパウチであって、
周辺部に沿って互いに接続された第1側壁と第2側壁とを有する取集パウチであって、前記第1側壁と前記第2側壁との間に画定された取集空洞を有する取集パウチと、
前記取集パウチに接続され、且つ前記取集パウチから延在する出口であって、前記取集空洞に接続された内部通路を画定し、結合要素を有する出口と、
前記出口に結合されるために前記結合要素に係合するように構成された排水アダプタと、
前記排水アダプタの周りに適合するように構成された係止要素とを含み、
前記係止要素は、前記排水アダプタ上の第1位置から、前記係止要素が前記排水アダプタ、前記結合要素及び前記出口の上に適合する第2位置へ可動であり、
前記排水アダプタは、前記係止要素を前記第2位置において受けるように構成された第2溝と、前記係止要素を前記第1位置において受けるように構成された第3溝とを含み、 前記排水アダプタが前記結合要素に設置されるとき、前記係止要素は、前記第3溝から前記第2溝へ移動され、
前記出口は、前記取集パウチを閉鎖するために閉鎖状態へ折り畳み可能であり、且つ前記取集パウチを排水するために開放状態へ展開可能である、オストミーパウチ。
【請求項2】
前記結合要素は、前記排水アダプタに密封可能に係合するように構成されたパウチ密封バンドを含む、請求項1に記載のオストミーパウチ。
【請求項3】
前記排水アダプタは、前記パウチ密封バンドを受けるように構成された第1溝を含む、請求項2に記載のオストミーパウチ。
【請求項4】
前記係止要素は、Oリングである、請求項3に記載のオストミーパウチ。
【請求項5】
前記排水アダプタは、前記結合要素内に受け入れられる第1セグメントを有する、請求項1に記載のオストミーパウチ。
【請求項6】
前記排水アダプタは、前記結合要素から延在する第2セグメントを有する、請求項5に記載のオストミーパウチ。
【請求項7】
前記結合要素は、横方向に離間された脚部と、把持部であって、その中に形成されている、前記脚部間に延在するスリットを有する把持部と、前記排水アダプタに密封可能に係合するように構成されたパウチ密封バンドとを含む、請求項1に記載のオストミーパウチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、概して、オストミー器具、特に、夜間排水アダプタを有するオストミーパウチに関する。
【背景技術】
【0002】
体の老廃物を収集するためのオストミーパウチは、外科手術、例えば、結腸人工肛門造設術、回腸人工肛門造設術、又は人工膀胱造設術を受けた患者によって使用される。オストミーパウチは、典型的には、平らな対向側壁であって、取集空洞を画定するためにそれらの縁に沿って共に固定された平らな対向側壁を含む。側壁の一方には、ストーマを受けるための開口と、ストーマを通じて排出された体の老廃物がストーマ/バリア/パウチ環境の外への漏出なしに空洞内に受けられるようにパウチをユーザに固定するための手段、例えば粘着性バリアとが設けられる。
【0003】
オストミーパウチは、下端に排出開口を有する排水性パウチであり得る。排出開口は、体の老廃物材料の取集中に閉鎖され得るが、パウチから老廃物材料を排水するために開放され得る。そのような排水性オストミーパウチは、例えば、Nolanの(特許文献1)及びJensenらの(特許文献2)において開示されており、これらの文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0004】
排水性オストミーパウチの排出開口は、典型的には、狭くなった首部分の端に画定される。この狭くなった首部分の端には、老廃物材料がパウチから排出されるまで排出開口を密封状態に維持するための閉鎖手段が設けられる。閉鎖手段は、前述のNolan特許におけるようにクランプの形態を取り得、又は首部分を上方へ巻かれた状態で固定するための従来のワイヤタイヤ若しくはラップなどのデバイスであり得る。
【0005】
日常での使用において、体の老廃物がオストミーパウチに堆積し得る。したがって、オストミーパウチは、時折排水される必要がある。体の老廃物は、排出開口を開放することによってオストミーパウチから排水され得る。例えば、排出開口を閉鎖するために上方へ巻かれた首部を有するオストミーパウチでは、首部は、体の老廃物を放出するために広げられ得る。しかしながら、夜間の使用について、そのように時折排水することは、睡眠を妨げるため、患者にとって都合が良くない場合がある。
【0006】
これに対応するために、いくつかのオストミーパウチは、夜間排水システムへ取り付けられるように準備されている。夜間排水システムは、一端で排出開口に、且つ他端で夜間貯蔵器に結合されるホース又はチューブを含み得る。夜間貯蔵器は、排水される必要なしに一晩中体の老廃物を取集するのに十分な容積のものである。
【0007】
しかしながら、上方へ折り畳み可能な閉鎖具を有するオストミーパウチは、折り畳むことを可能にするための可撓性を優先して十分な結合面を欠いているため、夜間排水システムへの取付に好適ではない。したがって、夜間の使用に備えるために、患者は、上方へ折り畳み可能な閉鎖具を有するオストミーパウチを取り外し、それを夜間排水システムへ結合するのに好適な排出開口を有するオストミーパウチと交換しなければならない。患者の体の上でオストミーパウチを交換することは、時間がかかり、労働集約的であり、且つ不便であることがある。加えて、患者の体の上でオストミーパウチを取り外し、交換することは、ストーマ周囲の領域において刺激を生じ得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第3,523,534号明細書
【特許文献2】米国特許第4,411,659号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、夜間排水システムへの接続に好適である折り畳み可能な出口を有する排水性オストミーパウチを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施形態によれば、オストミーパウチであって、周辺部に沿って互いに接続された第1側壁と第2側壁とを有する取集パウチであって、第1側壁と第2側壁との間に画定された取集空洞を有する取集パウチと、取集パウチに接続され、且つ取集パウチから延在する出口であって、取集空洞に接続された内部通路を画定し、結合要素を有する出口と、出口に結合されるために結合要素に係合するように構成された排水アダプタとを含むオストミーパウチが提供される。出口は、取集パウチを閉鎖するために閉鎖状態へ折り畳み可能であり、且つ取集パウチを排水するために開放状態へ展開可能である。
【0011】
本開示の他の目的、特徴及び利点は、添付の図面と併せて以下の説明から明らかとなり、同様の符号は、同様の部品、要素、コンポーネント、ステップ及びプロセスを指す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本明細書において説明される実施形態によるオストミーパウチの斜視図である。
【
図2】本明細書において説明される実施形態による、出口において排水アダプタを受けるように構成された
図1のオストミーパウチの斜視図である。
【
図3】本明細書において説明される実施形態による、出口において部分的に設置された排水アダプタを有する
図1のオストミーパウチの斜視図である。
【
図4】本明細書において説明される実施形態による、出口において完全に設置された排水アダプタを有する
図1のオストミーパウチの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示は、様々な形態の実施形態が可能であるが、本開示は、説明目的でのみ検討され、本開示を説明又は図示されたいずれの特定の実施形態にも限定することを意図しないという理解の下に、1つ又は複数の実施形態が図面に示され且つ以下で説明される。
【0014】
図1〜4を全体として参照すると、本明細書において説明される実施形態は、取集パウチ12と出口14とを有するオストミーパウチ10を有する。取集パウチ12は、一般に、周辺部で互いに接合された第1側壁16と第2側壁18とによって形成され得るか、又は単一のユニットとして互いに一体的に接続され得る。取集空洞20が取集パウチ12内に、すなわち第1側壁16と第2側壁18との間に画定される。取集パウチ12は、ストーマからの排出物がストーマから取集空洞20に受けられ得るようにストーマを受けるように構成されている、側壁16、18の一方に形成された入口(図示せず)も含む。この入口は、取集パウチ12の上部分に位置付けられ得る。取集パウチ12は、出口14への接続のために構成された排出ポート22をさらに含む。排出ポート22は、例えば、周辺部又は側壁16、18の一方に形成された開口であり得、取集パウチ12の下部分に配置され得る。
【0015】
一実施形態において、出口14は、例えば、成形プロセスにおいて単一の連続的な部品として形成され得る。出口14は、内容物が取集空洞20から内部通路24へ流入し得るように、取集空洞20に接続された内部通路24(例えば、
図2を参照されたい)を含む。一実施形態において、出口14は、取集パウチ12とは別個に形成され得、且つ排出ポート22で取集パウチ12に接続され得る。出口14は、内容物が取集空洞20から内部通路24へ漏れずに流れるように、取集パウチ12に対して出口14を密封する任意の好適な方法で取集パウチ12に接続され得る。例えば、出口14は、取集パウチ12に対して熱密封、溶接などされ得る。他の実施形態において、出口14は、取集パウチ12と一体的及び連続的に形成され得る。出口14は、取集パウチ12と比較して狭くなった首部分を有して形成され得る。
【0016】
一実施形態において、出口14は、取集空洞からの内容物の故意ではない漏出を限定又は防止するために、取集パウチ12の取集空洞20を閉鎖及び/密封するように構成された閉鎖部材でもあり得る。例えば、出口14は、内部通路24を閉鎖又は密封するために、したがって取集空洞20を、その内容物が出ていくのを防止するために閉鎖又は密封するために、1回又は複数回折り畳まれ得るか又は巻かれ得る。出口14は、好適な閉鎖具(図示せず)で閉鎖状態に保持され得る。
【0017】
図1を参照すると、一実施形態において、出口14は、結合要素26を含む。結合要素26は、出口14と一体的及び連続的に形成され得る。例えば、結合要素26は、さらに以下で説明される排水アダプタ28への結合のための所定の形状及び構成で厚さが増加したセクションとして形成され得る。代替的に、結合要素26は、出口14とは別個に形成されて出口14に固定され得る。例えば、結合要素26は、内部通路24内で出口14に固定され得、出口14の内部壁に密封され得る。
【0018】
一実施形態において、結合要素26は、一般に、横方向に離間された脚部30と、脚部30間に延在する把持部32とを含む。把持部32は、出口14の末端部34において、出口14の排出端部に対応する位置に実質的に位置付けられ得る。代替的に、把持部32、又は結合要素26の自由端部は、出口14内に位置付けられ得、支持体であって、それを中心として出口14が閉鎖されるように折り畳まれ得る支持体として機能し得る。把持部32は、内部通路24に接続されたスリット36を含む。結合要素26は、脚部30間に延在するパウチ密封バンド38も含む。パウチ密封バンド38は、把持部32と取集パウチ12との間に位置付けられる。
【0019】
結合要素26は、弾性的に変形可能な材料から形成され得る。一実施形態において、弾性的に変形可能な材料は、スリット36及びパウチ密封バンド38を閉鎖位置に向かうように促す。結合要素26は、弾性的に変形可能な材料の固有のばね力下において、又は補助付勢要素、例えば板ばね若しくは他の同様のばねによって付勢され得る。
【0020】
なおも
図1を参照すると、排水アダプタ28は、出口14の内部通路24及び取集空洞20への接続のために構成された内部アダプタ通路40を画定する。排水アダプタ28はまた、第1溝42と第2溝44とを含む。第1及び第2溝42、44は、排水アダプタ28の外側に位置付けられ、一実施形態において排水アダプタ28の外側周辺部の周り全体に延在する。
【0021】
排水アダプタ28は、その長さに沿って直列に位置付けられた第1セグメント46と第2セグメント48とを含む。第1セグメント46は、結合要素26に結合されるように構成され、第2セグメント48は、結合要素26及び出口14に結合されると、それらの結合要素26及び出口14から外向きに延在するように構成される。一実施形態において、第2セグメント48が出口14及び第1結合要素から外向き及び外側に延在するように構成される一方、第1セグメント46の少なくとも一部は、出口14及び結合要素26内に受けられるように構成される。夜間排水システムのホース又はチューブ(図示せず)は、第2セグメント48に取り付けられ得る。第1及び第2溝42、44は、第1セグメント46に形成され得る。排水アダプタ28の幅は、長さの少なくとも一部に沿って、出口14に挿入されるアダプタ28の先端部に向かって移動するときに減少するように先細であり得る。
【0022】
図2は、本明細書において説明される一実施形態による、排水アダプタ28が結合要素26に結合され得る位置におけるオストミーパウチ10を示す。
図2を参照すると、結合要素26は、閉鎖位置から開放位置へ移動され得、このとき、スリット36及びパウチ密封バンド38の両方が開放位置へ移動される。閉鎖位置から開放位置への移動は、例えば、結合要素26を弾性的に変形させるために、横方向に離間された脚部30(
図1)に対し、対向する内部へ向けられた力をかけることによって行われ得る。
【0023】
一実施形態において、スリット36は、把持部32の対向して位置付けられたセクション50によって画定され得る。同様に、一実施形態において、パウチ密封バンド38は、対向して位置付けられた第1及び第2バンド52を含み得る。閉鎖位置において、
図1に示されるとおり、対向して位置付けられた把持部セクション50は、スリット36を実質的に又は完全に閉鎖するために互いに向かうように促される。同様に、第1及び第2バンド52は、閉鎖位置において互いに向かうように促される。
図2を参照すると、開放位置において、把持部32の対向して位置付けられたセクション50は、他方から離れるように偏向される。同様に、開放位置において、対向して位置付けられた第1及び第2バンド52は、互いから離れるように偏向される。したがって、一実施形態において、排水アダプタ28は、結合要素26が開放位置にあり、結合要素26を介して出口14に結合された状態で出口14に受けられ得る。
【0024】
図3は、本明細書において説明される一実施形態による、出口14の結合要素26に受けられ、且つそれに部分的に結合された排水アダプタ28を示す。
図3を参照すると、排水アダプタ28は、排水アダプタ28が内部通路24に位置付けられるように、開放されたスリット36及びパウチ密封バンド38を通じて受けられ得る。この位置において、結合要素26及び出口14が排水アダプタ28の第1セグメント上の位置で排水アダプタ28へ密封されるように、パウチ密封バンド38が第1溝42に受けられる。一実施形態において、パウチ密封バンド38は、特に第1溝42において、第1結合部材を形成する材料のばね力下で排水アダプタ28内へ促され、且つ排水アダプタ28に密封接触した状態で保持される。さらに、横方向に離間された脚部30も排水アダプタ28に対して密封し得る。
【0025】
なおも
図3を参照すると、一実施形態において、オストミーパウチ10は、例えば、Oリングの形態の係止要素54も含み得る。係止要素54は、最初に排水アダプタ28の第2セグメント48上に配置され得、以下で検討されるとおり、排水アダプタ28の第2溝44に受けられるように構成される。
【0026】
図4は、本明細書において説明される一実施形態による、出口14の結合要素26に結合され、且つ夜間排水システム(図示せず)と共に使用できる状態である排水アダプタ28を示す。
図4を参照すると、一実施形態において、排水アダプタ28は、第3溝56であって、排水アダプタ28が使用されていないときに係止要素54が最初に位置付けられ且つ保持され得る第3溝56をさらに含み得る。排水アダプタ28が結合要素26において設置された状態で、係止要素54は、第3溝56から第2溝44へ移動され得る(
図3を参照されたい)。この位置において、係止要素54は、取集バッグ12からの故意ではない取り外しに抗してこの組立体を共に固定するために、出口14、結合要素26及び排水アダプタ28の周りに延在することができる。加えて、係止要素56は、排水アダプタ28に対する別の密封を形成し得る。
【0027】
したがって、上記の実施形態において、オストミーパウチは、取集パウチであって、日常での使用においてこの取集パウチを閉鎖及び/又は密封するために折り畳まれ、この取集パウチを排水するか又は空にするために展開される折り畳み可能な出口を有する取集パウチを含み得る。オストミーパウチは、オストミーパウチを夜間排水システムに接続するために折り畳み可能な出口と共に使用するために構成された排水アダプタをさらに含む。このアダプタは、結合要素によって出口に密封可能に接続され、係止要素、例えばOリングによって出口にさらに固定される。したがって、折り畳み可能な出口を有するオストミーパウチは、夜間排水バッグ又はシステムに固定的に接続され得る。取集パウチの内容物は、出口の内部通路を通ってアダプタ内部通路に入り、最終的に夜間排水バッグ又はシステムに入るように流れ得る。上記の実施形態において、出口及びアダプタの両方は射出成形され得る。しかしながら、他の好適な製造プロセスも用いられ得る。
【0028】
本明細書において言及された全ての特許は、本開示の本文においてそのように具体的に指示されていようがいまいが、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0029】
本開示において、「1つの(a)」又は「1つの(an)」という語は、単数及び複数の両方を含むと解釈される。反対に、複数の品目へのいずれの言及も、適切な場合には単数を含む。
【0030】
前述したように、多くの修正形態及び変更形態が本発明の新規な概念の真の趣旨及び範囲から逸脱することなく達成され得ることが認められる。図示された特定の実施形態に対する限定は意図されず、又は推測されるべきでないことを理解されたい。本開示は、添付の特許請求の範囲により、特許請求の範囲内に含まれる全ての修正形態を包含することを意図される。