(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6862100
(24)【登録日】2021年4月2日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】油中水乳化化粧料
(51)【国際特許分類】
A61K 8/894 20060101AFI20210412BHJP
A61K 8/27 20060101ALI20210412BHJP
A61K 8/19 20060101ALI20210412BHJP
A61K 8/67 20060101ALI20210412BHJP
A61K 8/44 20060101ALI20210412BHJP
A61K 8/34 20060101ALI20210412BHJP
A61K 8/06 20060101ALI20210412BHJP
A61Q 1/02 20060101ALI20210412BHJP
【FI】
A61K8/894
A61K8/27
A61K8/19
A61K8/67
A61K8/44
A61K8/34
A61K8/06
A61Q1/02
【請求項の数】7
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2016-97990(P2016-97990)
(22)【出願日】2016年5月16日
(65)【公開番号】特開2017-206446(P2017-206446A)
(43)【公開日】2017年11月24日
【審査請求日】2019年3月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000113470
【氏名又は名称】ポーラ化成工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100196313
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 大輔
(72)【発明者】
【氏名】中谷 明弘
【審査官】
星 浩臣
(56)【参考文献】
【文献】
特表2009−524644(JP,A)
【文献】
特開2015−196647(JP,A)
【文献】
特開2015−030712(JP,A)
【文献】
特開2014−024765(JP,A)
【文献】
特開平05−221827(JP,A)
【文献】
特開2005−041809(JP,A)
【文献】
特開2014−101311(JP,A)
【文献】
特開平07−252114(JP,A)
【文献】
特開平03−007213(JP,A)
【文献】
BB Perfect Cream White (ID:1785833),Mintel GNPD [online],2012年 4月,[検索日2020.08.19], インターネット,URL,https://www.gnpd.com
【文献】
BB Perfect Cream Foundation SPF 35 PA+++ (ID:3676023),Mintel GNPD [online],2016年 2月,[検索日2020.08.19], インターネット,URL,https://www.gnpd.com
【文献】
Moisturizing Concealer (ID:1370210),Mintel GNPD [online],2010年 8月,[検索日2020.08.19], インターネット,URL,https://www.gnpd.com
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00−8/99
A61Q 1/00−90/00
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)親水性基を有するシリコーンエラストマーと、(B)
疎水化処理酸化亜鉛粒子と、(C)酸化鉄粒子と、(D)分子量500以下であり、親水性基を有し、環状構造を持つ化合物と、を含有し、前記(D)が、下記一般式(I)〜(III)で表される化合物からなる群から選ばれる1種又は2種以上の化合物であることを特徴とする、油中水乳化化粧料。
一般式(I)
【化1】
(I)
(一般式(I)中のZ
1は酸素原子を含んでいてもよい五員環または六員環を表し、R
1は単糖類またはリン酸基を表す。nは1〜4の整数を表す。)
一般式(II)
【化2】
(II)
(一般式(II)中のZ
2は酸素原子を含んでいてもよい五員環または六員環を表し、R
2は水素原子、または炭素数1〜16の炭化水素基を表す。m、lは1〜4の整数を表す。)
一般式(III)
【化3】
(III)
(一般式(III)中のZ
3は酸素原子を含んでいてもよい五員環または六員環を表し、R
3、R
4はそれぞれ独立して水素原子または単糖類を表す。R
5は水素原子または炭素数1〜4の炭化水素基を表す。)
【請求項2】
前記(A)が、ポリオキシエチレン鎖を含有することを特徴とする、請求項1に記載の油中水乳化化粧料。
【請求項3】
前記(B)が、ハイドロジェンジメチコンにより表面が疎水化処理された酸化亜鉛粒子であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の油中水乳化化粧料。
【請求項4】
前記(B)の含有量が1質量%以上であることを特徴とする、請求項1〜3の何れか一項に記載の油中水乳化化粧料。
【請求項5】
前記(C)が、疎水化処理酸化鉄粒子であることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載の油中水乳化化粧料。
【請求項6】
前記(C)が、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマーにより表面が処理された酸化鉄粒子であることを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載の油中水乳化化粧料。
【請求項7】
前記(D)が、アスコルビン酸、トラネキサム酸、ハイドロキノン、4−n−ブチルレゾルシノールおよびそれらの塩または誘導体から選ばれる化合物であることを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載の油中水乳化化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸化鉄粒子を含有する油中水乳化化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
連続相の油中に水を分散した油中水型(W/O型)の乳化化粧料を形成するため、一般に乳化剤が使用されており、かかる乳化剤としてはグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の多価アルコール脂肪酸エステル系活性剤、あるいはポリオキシアルキレン変性オルガノシロキサン系活性剤が使用されてきた。
【0003】
しかしながら、一般に水が組成物中に50重量%以上含有される高内水相型のW/O型乳化物では、低温においては、乳化粒子の合一によって内相である水相の分離が生じやすく、また逆に高温においては、乳化粒子の沈降により、上層部が油分のみとなる離しょうが生じやすくなる。また、W/O型乳化物は、外相が油分であることから皮膚の保護や柔軟性の付与、化粧もちのよさ、つやのある均一な仕上がり、保湿力の利点を有する反面、使用時のべたつき、伸びの重さ、硬さ、みずみずしさを感じにくいなどの使用性に問題があった。さらに、もみ刺激を与えたときに色ムラや分離が生じやすく、もみ刺激安定性にも問題があった。
【0004】
このような使用性及び安定性の問題を改善するため、高い内水相比で、皮膚や毛髪に塗布した際に、瞬時に乳化粒子が壊れ、内相の水があふれ出し、みずみずしさに優れ、かつ、経時分散安定性の良好なものが求められていた。
【0005】
特許文献1には、上記課題を解決するために、架橋型ポリエーテル変性シリコーンあるいはペースト状ポリエーテル変性シリコーンを使用して、瞬時に転相し、水のあふれ出し感に優れ、かつ経時分散安定性、チューブもみテスト等の物理的刺激に対する安定性にも優れた高内水相油中水型乳化化粧料の発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−220311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、酸化鉄粒子を配合した形態で、上述のような油中水乳化化粧料の、仕上がりの均一性と感触のみずみずしさを追求すると、酸化鉄粒子の分散性、酸化鉄粒子の経時分散安定性、もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性が低下してしまうという課題があった。
【0008】
このような状況に鑑み、本発明の目的は、仕上がりの均一性と感触のみずみずしさに優れ、かつ、酸化鉄粒子の分散性、酸化鉄粒子の経時分散安定性、もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性の少なくとも一つに優れた油中水乳化化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等が鋭意研究した結果、親水基を有するシリコーンエラストマーと、酸化亜鉛粒子と、酸化鉄粒子と、分子量500以下であり、親水性基を有し、環状構造を持つ化合物と、を含有する油中水乳化化粧料が、仕上がりの均一性と感触のみずみずしさに優れ、かつ、酸化鉄粒子の分散性、酸化鉄粒子の経時分散安定性、もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性に優れた油中水乳化化粧料であることを見出し、本発明に至った。
【0010】
上記課題を解決する本発明は、(A)親水基を有するシリコーンエラストマーと、(B)酸化亜鉛粒子と、(C)酸化鉄粒子と、(D)分子量500以下であり、親水性基を有し、環状構造を持つ化合物と、を含有することを特徴とする油中水乳化化粧料である。本発明は、仕上がりの均一性と感触のみずみずしさに優れ、かつ、酸化鉄粒子の分散性、酸化鉄粒子の経時分散安定性、もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性の少なくとも一つに優れている。
【0011】
本発明の好ましい形態では、前記(A)は、ポリオキシエチレン鎖を有するシリコーンエラストマーである。
前記(A)を、ポリオキシエチレン鎖を有するシリコーンエラストマーとすることで、仕上がりの均一性、感触のみずみずしさといった使用感、及び酸化鉄粒子の分散性、酸化鉄粒子の経時分散安定性、もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性を向上させることができる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記(B)は、疎水化処理酸化亜鉛粒子である。
前記(B)を疎水化処理酸化亜鉛粒子とすることで、酸化亜鉛粒子の油中での分散性を向上させることができる。
【0013】
本発明の好ましい形態では、前記(B)はハイドロジェンジメチコンにより表面が疎水処理された酸化亜鉛粒子である。
前記(B)をハイドロジェンジメチコンにより表面が疎水処理された酸化亜鉛粒子とすることで、酸化鉄粒子の分散性、仕上がりの均一性を向上させることができる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記(B)の含有量が1質量%以上である。
前期(B)の含有量を上記範囲とすることで、酸化鉄粒子の分散性、酸化鉄粒子の経時分散安定性、もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性を向上させることができる。
【0015】
本発明の好ましい形態では、前記(C)が疎水化処理酸化鉄粒子である。
前記(C)を疎水化処理酸化鉄粒子とすることにより、酸化鉄粒子の油中への分散性を向上させることができる。
【0016】
本発明の好ましい形態では、前記(C)が(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマーにより表面が処理された酸化鉄粒子である。
前記(C)を(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマーにより表面が処理された酸化鉄粒子とすることにより、酸化鉄粒子の分散性、仕上がりの均一性を向上させることができる。
【0017】
本発明の好ましい形態では、前記(D)の親水性基が、カルボキシル基、アミノ基、水酸基から選ばれるものである。より好ましい形態では、前記(D)が1つ又は2つの環状構造を持つ化合物である。
さらに好ましい形態では、前記(D)は下記一般式(I)〜(III)から選ばれる化合物である。
【0018】
一般式(I)
【化1】
(I)
(一般式(I)中のZ
1は酸素原子を含んでいてもよい五員環または六員環を表し、R
1は単糖類またはリン酸基を表す。nは1〜4の整数を表す。)
【0019】
一般式(II)
【化2】
(II)
(一般式(II)中のZ
2は酸素原子を含んでいてもよい五員環または六員環を表し、R
2は水素原子、または炭素数1〜16の炭化水素基を表す。m、lは1〜4の整数を表す。)
【0020】
一般式(III)
【化3】
(III)
(一般式(III)中のZ
3は、酸素原子を含んでいてもよい五員環または六員環を表し、R
3、R
4はそれぞれ独立して
水素原子または単糖類を表す。R5は水素原子または炭素数1〜4の炭化水素基を表す。)
【0021】
本発明の好ましい形態では、前記(D)がアスコルビン酸、トラネキサム酸、ハイドロキノン、4−n−ブチルレゾルシノールおよびそれらの塩または誘導体から選ばれる化合物である。
これらの化合物を含有することにより、酸化鉄粒子の分散性、酸化鉄粒子の経時分散安定性、もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性に優れた油中水乳化化粧料を提供することができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の油中水乳化化粧料は、仕上がりの均一性と感触のみずみずしさに優れ、かつ、酸化鉄粒子の分散性、酸化鉄粒子の経時分散安定性、もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性の少なくとも一つに優れたものである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、親水性基を有するシリコーンエラストマーと酸化鉄粒子を含むW/O乳化型において、酸化亜鉛粒子と、分子量500以下であり、親水性基を有し、環状構造を持つ化合物と、を併用することにより、酸化鉄粒子の分散性、酸化鉄粒子の経時分散安定性、もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性を改善した油中水乳化化粧料である。
【0024】
なお、「酸化鉄粒子の分散性」とは、調製直後〜数日経過後の油中水乳化化粧料における酸化鉄粒子の分散の程度のことをいう。「酸化鉄粒子の分散性」は、例えば、24時間50℃下で放置した後の酸化鉄粒子の分散性を観察することにより評価することができる。
【0025】
また、「酸化鉄粒子の経時分散安定性」とは、油中水乳化化粧料を数日〜数ヶ月間静置した場合において酸化鉄粒子の分散性を維持する性質のことをいう。「酸化鉄粒子の経時分散安定性」は、例えば低温(5℃)又は高温(40℃)にて保管し、半年経過した後の油中水乳化化粧料における酸化鉄粒子の分散性を観察することにより評価することができる。
【0026】
また、本発明における「もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性」とは、調製した油中水乳化化粧料にもみ刺激を加えた場合において酸化鉄粒子の分散性を維持する性質のことをいう。「もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性」は、例えば油中水乳化化粧料をポリエチレンチューブに入れて、手で500回もんだ後の酸化鉄粒子の分散性を観察することにより評価することができる。
以下、各構成について説明する。
【0027】
<(A)親水基を有するシリコーンエラストマー>
本発明において(A)のシリコーンエラストマーは、カルボキシル基、カルボニル基、アミノ基、水酸基、リン酸基などの親水基を有するシリコーンエラストマーである。(A)のシリコーンエラストマーは好ましくはポリオキシエチレン鎖、またはポリグリセリン鎖を有するシリコーンエラストマーである。ポリオキシエチレン鎖、またはポリグリセン鎖を有するシリコーンエラストマーとは、好ましくはシリコーンの側鎖、末端または両方にポリエチレングリコールまたはポリグリセリン鎖が導入された、ポリエーテル変性シリコーン界面活性剤である。好ましくは
、(ジメチコン/(PEG−10/15))クロスポリマー等が例示できる
。
【0028】
本発明において(A)のシリコーンエラストマーはアルキル基を有していてもよい。この場合アルキル基は直鎖でも、分岐構造を有していてもよい。
【0029】
本発明において(A)のシリコーンエラストマーの含有量は、好ましくは0.1〜2.4質量%、より好ましくは0.1〜1.2質量%である。
【0030】
<(B)酸化亜鉛粒子>
(B)の酸化亜鉛粒子としては、何れの粒径のものを用いてもよいが、一次粒子径が10〜100nmの微粒子を用いることが好ましい。ここで、一次粒子径は顕微鏡を用いて測定することができる。
【0031】
(B)の酸化亜鉛粒子は、疎水化処理酸化亜鉛粒子であることが好ましい。(B)の酸化亜鉛粒子の疎水化処理としては、ステアリン酸アルミニウム等の金属石鹸による被覆処理、N−ステアロイルグルタミン酸アルミニウム、N−ラウロイルグルタミン酸アルミニウム等のN−アシルアミノ酸金属塩による被覆処理、レシチンなどのリン脂質による被覆処理、ハイドロジェンジメチコン、ハイドロジェンメチルポリシロキサンまたはジメチルポリシロキサン等のシリコーン焼付処理、オクチルトリエトキシシラン、ジメトキシジメチルシラン、メトキシトリメチルシランなどのシランカップリング剤処理によるシリル化処理、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー処理などが好ましく例示できる。また(B)酸化亜鉛粒子として、ハイドロジェンジメチコンにより表面が疎水処理された酸化亜鉛粒子をより好ましく例示できる。
【0032】
酸化亜鉛粒子の疎水化処理は常法に従って行う。すなわち、酸化亜鉛の粒子を、表面処理剤、有機溶剤(エタノールなど)と混合・分散し、乾燥後、粉砕工程を取ることで、均一な疎水化処理酸化亜鉛粒子を得ることができる。
【0033】
本発明において疎水化処理酸化亜鉛粒子としては、「MZY−303S(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」、「MZ−306X(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」、「MZY−505S(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」、「MZY−510M3S(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」、「MZ−506X(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」、「MZ−503S(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」、「MZ−510HPSX(粒子酸化亜鉛のシリコーン処理品)」(以上、テイカ社製)等の市販品を用いることができる。
【0034】
本発明における(B)の酸化亜鉛粒子の含有量は、酸化鉄粒子の分散性の向上という観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは、3質量%以上である。また、(B)の酸化亜鉛粒子の含有量は、感触のみずみずしさという観点から、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下、さらに好ましくは7質量%以下である。
【0035】
<(C)酸化鉄粒子>
本発明において(C)の酸化鉄粒子としては、何れの粒径のものを用いてもよいが、一次粒径が0.05〜2μmの顔料級の酸化鉄粒子を用いることが好ましい。例として、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄などが示される。ここで、一次粒子径は顕微鏡を用いて測定することができる。
【0036】
(C)の酸化鉄粒子は、疎水化処理酸化鉄であることが好ましい。 本発明において(C)の酸化鉄粒子の疎水化処理としては、ステアリン酸アルミニウム等の金属石鹸による被覆処理、N−ステアロイルグルタミン酸アルミニウム、N−ラウロイルグルタミン酸アルミニウム等のN−アシルアミノ酸金属塩による被覆処理、レシチンなどのリン脂質による被覆処理、ハイドロジェンジメチコン、ハイドロジェンジメチコン、ハイドロジェンメチルポリシロキサンまたはジメチルポリシロキサン等のシリコーン焼付処理、オクチルトリエトキシシラン、ジメトキシジメチルシラン、メトキシトリメチルシラン、パーフルオロオクチルトリエトキシシランなどのシランカップリング剤処理によるシリル化処理、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー処理などが好ましく例示できる。疎水化処理酸化鉄粒子は、より好ましくは、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー処理により表面が疎水化処理された酸化鉄粒子である。
【0037】
酸化鉄粒子の疎水化処理は常法に従って行う。すなわち、酸化鉄の粒子を、表面処理剤、有機溶剤(エタノールなど)と混合・分散し、乾燥後、粉砕工程を取ることで、均一な疎水化処理酸化鉄粒子を得ることができる。
【0038】
<(D)分子量500以下であり、親水性基を有し、環状構造を持つ化合物>
(D)の化合物の親水性基とは、水との間に親和性を示す官能基であり、本発明においては、好ましくはカルボキシル基、カルボニル基、アミノ基、水酸基、リン酸基、スルホ基から選ばれる。(D)の化合物の親水性基は、より好ましくは、カルボキシル基、アミノ基、水酸基から選ばれる。また、(D)の化合物の環状構造は、単環構造、縮合環構造、架橋構造、複素環構造の何れであってもよい。
【0039】
(D)の化合物は下記の一般式(I)〜(III)で表される化合物である。
【0040】
一般式(I)
【化4】
(I)
(一般式(I)中のZ
1は酸素原子を含んでいてもよい五員環または六員環を表し、R
1は単糖類またはリン酸基を表す。nは1〜4の整数を表す。)
【0041】
ここで、Z
1で表される環状構造としては、好ましくは2,3−ジヒドロフラン、3,4−ジヒドロフラン、ピラン、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、ベンゼン、シクロへキサン、などが例示できる。本発明においてZ
1は、より好ましくは3,4−ジヒドロフランである。nは1〜4の整数を表し、本発明においてnは、より好ましくは2である。
【0042】
R
1で表される単糖類として、好ましくはグルコース、ガラクトース、マンノースなどが例示できる。本発明においてR
1は、より好ましくはグルコースである。
【0043】
本発明において、一般式(I)で表される化合物は、好ましくはアスコルビン酸またはその塩および誘導体、より好ましくは、L−アスコルビン酸−2−グルコシドである。
【0044】
一般式(II)
【化5】
(II)
(一般式(II)中のZ
2は酸素原子を含んでいてもよい五員環または六員環を表し、R
2は水素原子、または炭素数1〜16の炭化水素基を表す。m、lは1〜4の整数を表す。)
【0045】
ここで、Z
2で表される環状構造としては、好ましくは2,3−ジヒドロフラン、3,4−ジヒドロフラン、ピラン、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、ベンゼン、シクロへキサン、などが例示できる。本発明においてZ
2は、より好ましくはピランである。m、lは1〜4の整数を表す。本発明においてmは、より好ましくは2である。lは、より好ましくは1である。
【0046】
またR
2は水素原子または炭素数1〜16の炭化水素基である。炭素数1〜16の炭化水素基は、直鎖でも分岐アルキル基でもよく、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル基、オクチル基、デカニル基、セチル基などを例示できる。本発明において、R
2は水素原子であることが好ましい。
【0047】
本発明において、一般式(II)で表される化合物は、好ましくはトラネキサム酸またはその塩および誘導体である。より好ましくは、トラネキサム酸である。
【0048】
一般式(III)
【化6】
(III)
(一般式(III)中のZ
3は、酸素原子を含んでいてもよい五員環または六員環を表し、R
3、R
4はそれぞれ独立して
水素原子または単糖類を表す。R5は水素原子または炭素数1〜4の炭化水素基を表す。)
【0049】
ここで、Z
3で表される環状構造としては、好ましくは2,3−ジヒドロフラン、3,4−ジヒドロフラン、ピラン、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン、ベンゼン、ピリジン、シクロへキサン、などが例示できる。本発明においてZ
3は、より好ましくはベンゼンである。
【0050】
またR
3、R
4で表される単糖類として、好ましくはグルコース、ガラクトース、マンノースが例示できる。本発明においてR
3、R
4はより好ましくは、グルコースである。
また、R
5で表される炭素数1〜4の炭化水素基は、メチル基、エチル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基等が例示できる。本発明において、R
5はより好ましくは、n−ブチル基である。
【0051】
本発明において、一般式(III)で表される化合物は、好ましくはハイドロキノン、4−n−ブチルレゾルシノールまたはそれらの塩および誘導体である。より好ましくは、アルブチン、4−n−ブチルレゾルシノールである。
【0052】
本発明において、(D)の化合物の含有量は、酸化鉄粒子の分散性という観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上である。また、(D)の化合物の含有量は、酸化鉄粒子の分散性および経時分散安定性という観点から、好ましくは7質量%以下、より好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下である。
【0053】
また、(C)の酸化鉄粒子に対する(B)の酸化亜鉛粒子の含有質量比は、好ましくは0.1〜10、より好ましくは0.2〜5、さらに好ましくは0.3〜3.5である。(C)の酸化鉄粒子に対する(B)の含有質量比を上記範囲とすることで、酸化鉄粒子の分散性に優れた油中水乳化化粧料を提供することができる。
【0054】
さらに、(A)のシリコーンエラストマーに対する(D)の化合物の含有質量比は、0.1〜10.0、好ましくは0.2〜6.0、より好ましくは0.3〜3.0である。(A)のシリコーンエラストマーに対する(D)の化合物の含有質量比を上記範囲とすることで、酸化鉄粒子の経時分散安定性に優れた油中水乳化化粧料を提供することができる。
【0055】
さらに、本発明の化粧料は上記必須成分以外に通常化粧料で使用される任意成分を発明の効果を損なわない範囲で含有することができる。かかる任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類、オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン、アミノ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類、脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類、イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−−ヘキシレングリコール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類、グアガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアガム、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、カードラン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、デキストラン、ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、ベントナイト等の増粘剤、表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類、表面を処理されていても良い、酸化コバルト、群青、紺青の無機顔料類、表面処理されていても良い、酸化鉄二酸化チタン焼結体等の複合顔料、表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類、表面処理されていても良い、レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類、ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤等のB領域の紫外線吸収剤、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2又はその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類などが好ましく例示できる。
【実施例】
【0056】
表1で示される(あ)を混合したのち、加熱溶解させ、油相成分の混合物を調整した。加熱した(あ)にディスパーを用いて(い)を分散させた。次に、(う)を混合し、加熱溶解させ、温調した(あ)と(い)の混合物を(う)に添加し、ホモジナイザーを用いて乳化した。乳化後、攪拌混合しながら冷却することによって、実施例1〜11と比較例1〜3の油中水乳化化粧料を製造した。
【0057】
【表1】
【0058】
<試験例1>使用感の評価
各油中水乳化化粧料について、仕上がりの均一性、感触のみずみずしさを官能評価した。各油中水乳化化粧料は、化粧品の官能評価に従事している熟練の研究者によって、それぞれの評価項目について、以下の基準により4段階で評価した。結果を表2に示した。
【0059】
(仕上がりの均一性)
◎・・・仕上がりがかなり均一
○・・・仕上がりが均一
△・・・仕上がりがやや不均一
×・・・仕上がりがかなり不均一
【0060】
(感触のみずみずしさ)
◎・・・非常にみずみずしい
○・・・みずみずしい
△・・・ややみずみずしい
×・・・みずみずしくない
【0061】
<試験例2>酸化鉄粒子の分散性試験
各種油中水乳化化粧料について、以下の方法により酸化鉄粒子の分散性試験を行った。各種油中水乳化化粧料を50mLガラス製スクリュー瓶にとり、24時間50℃下に放置し、(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー処理酸化鉄粒子とオクチルシラン処理酸化鉄粒子の分散状態を肉眼にて観察した。結果を表2に示した。
【0062】
(酸化鉄粒子の分散性)
◎・・・均一に分散している
○・・・スクリュー瓶壁にごくわずかに色ムラが見られる
△・・・スクリュー瓶壁にやや色ムラが見られる
×・・・スクリュー瓶壁に色ムラが見られる
【0063】
<試験例3>酸化鉄粒子の経時分散安定性試験
各種油中水乳化化粧料について、以下の方法により酸化鉄粒子の経時分散安定性試験を行った。各種油中水乳化化粧料について、それぞれ低温(5℃)、高温(40℃)にて保管し、半年が経過した後の状態を観察して、標準温度(20℃)に保管しておいたサンプルと比較して、以下の基準により4段階に評価した。結果を表2に示した。
【0064】
(酸化鉄粒子の経時分散安定性)
◎・・・色変化がまったく見られない
○・・・色変化がごくわずかに見られる
△・・・色変化がやや見られる
×・・・色変化が見られる
【0065】
<試験例4>もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性試験
各油中水乳化化粧料について、以下の方法によりもみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性試験を行った。各油中水化粧料を、それぞれポリエチレンチューブに入れた後、500回のもみを行い、チューブの壁に生じた酸化鉄粒子による色ムラが見られないかを、以下の基準により評価した。結果を表2に示した。
【0066】
(もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性)
◎・・・チューブの壁に色ムラがまったく見られない
○・・・チューブの壁に色ムラがごくわずかに見られる
△・・・チューブの壁に色ムラがやや見られる
×・・・チューブの壁に色ムラが見られる
【0067】
【表2】
【0068】
比較例1〜3の結果より、(A)のシリコーンエラストマーを含有する油中水乳化化粧料は、仕上がりの均一性と感触のみずみずしさに優れることがわかった。しかし、これらのような油中水乳化化粧料は、酸化鉄粒子の分散性、酸化鉄粒子の経時分散安定性、もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性に劣っていた。
【0069】
一方で、実施例1〜11は比較例1〜3に比較して、酸化鉄粒子の分散性、酸化鉄粒子の経時分散安定性、もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性に優れていた(表2)。
この結果から、(A)のシリコーンエラストマー、(B)の酸化亜鉛粒子、(C)の酸化鉄粒子、(D)の化合物を含有する油中水化粧料は、仕上がりの均一性、感触のみずみずしさに優れ、かつ、酸化鉄粒子の分散性、酸化鉄粒子の経時分散安定性、もみ刺激に対する酸化鉄粒子の分散安定性に優れることがわかった。
【0070】
また、実施例1、実施例5の結果より、(B)の酸化亜鉛粒子の含有量を、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは1質量%以上、さらに好ましくは3質量%以上とすることで、油中水乳化化粧料における酸化鉄粒子の分散性を向上させることができることがわかった。
【0071】
さらに、実施例1、実施例6の結果より、(B)の酸化亜鉛粒子の含有量を、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下とすることで、油中水乳化化粧料の感触のみずみずしさを向上させることができることがわかった。
【0072】
また、実施例1、実施例3、実施例11の結果より、(D)の化合物の含有量を、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは、1質量%以上とすることで、油中水乳化化粧料における酸化鉄粒子の分散性を向上させることができることがわかった。
【0073】
また、実施例1、実施例4、実施例10の結果より、(D)化合物の含有量を、好ましくは7質量%以下、より好ましくは、5質量%以下、さらに好ましくは3質量%以下とすることで、油中水乳化化粧料における酸化鉄粒子の分散性および経時分散安定性を向上させることができることがわかった。
【0074】
<製造例>
表3に、本発明の油中水乳化化粧料の製造例を示す。
【0075】
【表3】
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、油中水乳化化粧料に応用することができる。