(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6862339
(24)【登録日】2021年4月2日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】面外熱流束構成のシリコン集積バイバルブ熱電発電機
(51)【国際特許分類】
H01L 35/32 20060101AFI20210412BHJP
H02N 11/00 20060101ALI20210412BHJP
F25B 21/02 20060101ALI20210412BHJP
【FI】
H01L35/32 A
H02N11/00 A
F25B21/02 A
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-517685(P2017-517685)
(86)(22)【出願日】2015年9月23日
(65)【公表番号】特表2017-537460(P2017-537460A)
(43)【公表日】2017年12月14日
(86)【国際出願番号】IB2015057325
(87)【国際公開番号】WO2016051313
(87)【国際公開日】20160407
【審査請求日】2018年8月2日
(31)【優先権主張番号】MI2014A001712
(32)【優先日】2014年10月1日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】517098538
【氏名又は名称】コンソルツィオ デルタ ティ リサーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】特許業務法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マスコロ、ダニーロ
(72)【発明者】
【氏名】ブオシオーロ、アントニエッタ
(72)【発明者】
【氏名】ギソン、イタロ
(72)【発明者】
【氏名】ガンマリエッロ、ジュゼッペ
【審査官】
田邊 顕人
(56)【参考文献】
【文献】
特開平10−303469(JP,A)
【文献】
特開2006−196577(JP,A)
【文献】
特開2005−259944(JP,A)
【文献】
特開2006−080526(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0190542(US,A1)
【文献】
特開平04−101472(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0102223(US,A1)
【文献】
特開2005−328000(JP,A)
【文献】
国際公開第2009/100809(WO,A2)
【文献】
米国特許第07531739(US,B1)
【文献】
国際公開第2005/001946(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0307200(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 35/32
F25B 21/02
H02N 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
面外熱流束構成の集積熱電発電機デバイスであって、
a)誘電体ベース層(2、2´)を有する、同じ処理がされたシリコンウェハ、または異なる処理がされたシリコンウェハの第1および第2のシリコンダイス(1、1´)と、
b)両方の第1および第2のシリコンダイス(1、1´)の前記誘電体ベース層(2、2´)の上の低い熱伝導率の材料の隔置された丘部(3、3´)の同一の幾何形状を有するラインアレイと、
c)交互にpドープおよびnドープされた、堆積および画定された多結晶半導体の薄膜のセグメント(4、4´、5、5´)の平行線であって、前記隔置された丘部の傾斜側面の上、ならびに前記丘部の平面上部および隣接する丘部の傾斜側面の間の平面谷部の上の一部を延在する、平行線と、
d)前記多結晶半導体の薄膜ラインのセグメント(4、4´、5、5´)の並置された端部を電気的に結合する、丘上部接合金属コンタクト(7、7´)および谷底部接合金属コンタクト(6、6´)と、を備え、
前記低い熱伝導率の材料の熱伝導率は、ドープ多結晶半導体よりも低く、
前記丘上部接合金属コンタクト(7、7´)の第1の丘上部接合金属コンタクト(7)は前記丘上部接合金属コンタクト(7、7´)の第2の丘上部接合金属コンタクト(7´)と対向し、前記第1および第2のシリコンダイス(1、1´)が、前記丘上部接合金属コンタクト(7、7´)のフリップチップ整合ボンディングに従って、対面構成で一緒に結合され、
前記谷底部接合金属コンタクト(6、6´)の一方が、高温接合を構成し、前記谷底部接合金属コンタクト(6、6´)の他方が、熱電発電機を機能させる低温接合を構成する、面外熱流束構成の集積熱電発電機デバイス。
【請求項2】
前記隔置された丘部(3、3´)の間のボイド空間(V)が、永久的に封止される、請求項1に記載の熱電発電機デバイス。
【請求項3】
前記シリコンウェハ内にエッチングされ、前記誘電体ベース層(2、2´)上に形成される前記隔置された丘部(3、3´)のベースエリアの幾何学的な突起物に対応して、シリコンよりも低い熱伝導率の材料(8、8´)で充填される、規則的に隔置されたトレンチ(9、9´)をさらに備え、
前記トレンチ(9、9´)の幅が、前記丘部(3、3´)のベースエリアの前記幾何学的な突起物の前記幅を超え、隣接するトレンチ間の空間が、前記谷底部接合金属コンタクト(6、6´)の前記幾何学的な突起物の幅と等しいか、またはわずかに大きい、請求項1に記載の熱電発電機デバイス。
【請求項4】
前記低い熱伝導率の材料が、シリコン窒化物である、請求項3に記載の熱電発電機デバイス。
【請求項5】
前記丘部(3、3´)が、熱的に成長させたシリコン酸化物、堆積させたシリコン酸化物、シリコン窒化物、フォノンシリコンのナノスケール薄膜の格子状のものの群に属する材料のものである、請求項4に記載の熱電発電機デバイス。
【請求項6】
前記第1および第2のシリコンダイス(1、1´)の第1のシリコンダイス(1)および第2のシリコンダイス(1´)が、交互にpドープおよびnドープで画定された多結晶半導体のセグメント(4、5、4´、5´)のシーケンスをオフセットし、それによって、ボンディングの際に、いずれのpドープセグメントも、nドープセグメントに向かって面し、その逆もまた同じである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の熱電発電機デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、固体熱電デバイスに関し、具体的には、異質またはハイブリッドな3D集積化の平面加工技術及び関連する技法によって製作するのに適した熱電発電機(TEG)に関する。
【背景技術】
【0002】
熱電発電機(TEG)は、環境に優しい材料から作製されている以外に、顕著なロバスト性、信頼性、及び事実上無限の有効寿命の低エンタルピー廃熱利用デバイスとして、鋭意研究されている。
【0003】
ますます一般的になってきている電子デバイスの電力消費量が絶えず最小化されるにつれて、TEGは、電池またはスーパーキャパシタのような他のエネルギー貯蔵デバイスと共に、またはさらにそれらの代用となる補助電源とみなされ始めている。
【0004】
平面加工、マイクロマシニングインプラント及びポストインプラント処理、フリップチップ及びボンディング技法等のような、マイクロエレクトロニクス及び微小電子機械システム(MEMS)において展開される十分に確立された加工技法を活用する薄膜技術TEGに関する刊行物の数がますます増加している。
【0005】
Israel Bonicheによる博士号論文「Silicon−Micromachined Thermoelectric Generators for Power Generation from hot gas streams」、University of Florida、2010、及びDiana Davila Pinedaによる「Monolithic integration of VLS silicon nanowires into planar thermoelectric generators」、Autonomous University of Barcelona、2011は、固体熱ポンプ及び電力発電機用熱電デバイスの分野において、最新技術の実施の幅広い導入的な概要を提案する。
【0006】
概要は、シリコン適合性のマイクロ及びナノ技術によって製造されたTEGの2つの系統も包含する。第1の系統のデバイスでは、熱流は基板に対して平行であり、もう一方の系統のデバイスでは、熱流は基板に対して垂直である。これらの集積TEGのアーキテクチャは、一般に、n−pドープ脚部を有する多くの基本セルを備え、基本セルが熱的に並列かつ電気的に直列になるように配列される。
【0007】
典型的に、熱が基板に対して平行に流れる集積TEGデバイスは、基板より数百マイクロメートル上に懸架された、非常に高い熱抵抗材料もしくは膜の上に堆積させた熱電的に活性な材料の導電性脚部を有し得るか、または活性材料自体の脚部が、独立している[膜を有しない]。
【0008】
他の関連する例は、以下に報告されている:
■Huesgen,T.;Wois,P.;Kockmann,N.Design and fabrication of MEMS thermoelectric generators with high temperature efficiency.Sens.Actuators A 2008,145−146,423−429.
■Xie,J.;Lee,C;Feng,H.Design,fabrication and characterization of CMOS MEMS−based thermoelectric power generators.J.Micromech.Syst.2010,19,317−324.
■Wang,Z.;Leonov,V.;Fiorini,P.;van Hoof,C.Realization of a wearable miniaturized thermoelectric generator for human body applications.Sens.Actuators A 2009,156,95−102.
■Wang,Z.;Fiorini,P.;Leonov,V.;van Hoof,C.Characterization and optimization of polycrystalline Si70%Ge30% for surface micromachined thermopiles in human body applications.J.Micromech.Microeng.2009,doi:10.1088/0960−1317/19/9/094011.
■Su,J.;Leonov,V.;Goedbloed,M.;van Andel,Y.;de Nooijer,M.C.;Elfrink,R;Wang,Z.;Vullers,R.J.A batch process micromachined thermoelectric energy harvester:Fabrication and characterization.J.Micromech.Microeng.2010,doi:10.1088/0960−1317/20/10/104005.
■Yang,S.M.;Lee,T.;Jeng,C.A.Development of a thermoelectric energy harvester with thermal isolation cavity by standard CMOS process.Sens.Actuators A 2009,153,244−250.
■Kao,P.−H;Shih,P.−J.;Dai,C.−L.;Liu,M.−C.Fabrication and characterization of CMOS−MEMS thermoelectric micro generators.Sensors 2010,10,1315−1325.
■Wang,Z.;van Andel,Y.;Jambunathan,M.;Leonov,V.;Elfrink,R.;Vullers,J.M.Characterization of a bulk−micromachined membraneless in−plane thermopile.J.Electron.Mater.2011,40,499−503.13.
■Patent US 7,875,791B1 ”Method for manufacturing a thermopile on a membrane and a membrane−less thermopile,the thermopile thus obtained and a thermoelectric generator comprising such thermopiles”Vladimir Leonov,Paolo Fiorini,Chris Van Hoof(2011)
■Miniaturized thermopile on a membrane are also described by A.Jacquot,W.L Liu,G.Chen,,J.P Flrial,A. Dauscher,B.Lenoir,in ”Fabrication and Modeling of an in−plane thermoelectric micro−generator”,Proceedings ICT02.21st International Conference on Thermoelectrics,p.561−564(2002).
【0009】
熱流が平行のTEG構造の他の例は、低熱伝導率の平面基板上に数十ナノメートルの平均直径を有する平行かつ極めて細長い導体(ナノワイヤ)の集団を成長または画定し、最終的にタイルモジュールを積層して、熱電活性な隔壁を形成し、そこを通って、熱が、平行なナノワイヤと同じ方向に流れる能力に依存する。論説の「A.I.Hochbaum,R.K.Chen,R.D.Delgado,W.J.Liang,E.C.Garnett,M.Najarian,A.Majumdar,and P.D.Yang,Nature 451、163−U5(2008)」及び「A.I.Boukai,Y.Bunimovich,J.Tahir−Kheli,J.−K.Yu,W.A.Goddard Iii,and J.R.Heath,Nature 451、168−171(2008)」、PCT国際公開特許WO2009/125317号、欧州特許第1,083,610号、PCT国際公開特許WO2011/007241号、PCT国際公開特許WO2011/073142号は、このようなアプローチに従う実施の概要を提案する。
【0010】
米国特許第7,875,791B1号(Leonovらによる)は、膜層によって支持され得る、または自立型であり得るサーモパイルについて開示している。これらのデバイスの外見上容易な製造性にもかかわらず、熱は、複雑な構造における著しい熱損失を伴う移動をせざるを得ない。加えて、場合によっては、初期基板の上面または底面において熱源への熱接触を確実にするための接着を必要とする。その結果、システムレベルでの不十分な熱結合、損失の大きい熱経路、及び機械的脆性というサーモパイルの性能を不利にするすべての特徴をもたらす。
【0011】
TEGデバイスの第2の系統は、多くの場合、「面外」熱流束TEGと称される。それらは、基板に対して垂直に熱が流れることを特徴とする。これらのデバイスにおいて、熱電的に活性な材料は、通常、基板上に直立する高アスペクト比の支持構造上に敷設されるか、またはその一部である。より精巧かつ一見高価な製作プロセスにもかかわらず、この構成は、熱損失を最小限にして、全体的な性能を高めるシステムレベルでの熱結合を簡略化する。
【0012】
従来のCMOS\BiCMOS\MEMs材料及びプロセスによって製造されることにより、「面外」熱流束TEGは、他の用途の中でも、マイクロ電子及び光電子デバイスにおける小型化及び集積化に適している。
【0013】
M.Strasserらによる「Miniaturized Thermoelectric Generators Based on Poly−Si and Poly−SiGe Surface Micromachining」(The 11
th International Conference on Solid−State Sensors and Actuators,Munich,Germany,June10−14,2001において提示された)、及び「Micromachined CMOS Thermoelectric Generators as On−Chip Power Supply」(The 12
th International Conference on Solid−State Sensors and Actuators and Microsystems,Boston,USA,June8−12,2003において提示された)において、例が報告されている。
【0014】
面外または垂直熱流束薄膜構造は、無数の用途、例えば、エネルギー回収もしくは収穫するためのマイクロ発電に対して、または複合的な集積システムにおける温度管理に対して有用である
【0015】
IC製作プロセスと適合する一般の半導体または任意の材料に基づく、所与の熱流からの電力収率及び先行技術の面外または垂直熱流束デバイスの設置面積に対する電力収率は、まだ乏しく、より効率的かつ電力集中的なデバイスを必要としている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0016】
集積TEGの設置面積の単位あたりの著しく増加した電力収率および増強された変換効率は、添付の特許請求の範囲において定義するように、新規の面外(すなわち、垂直または直交の)熱流束のZ−デバイス構造によって達成され、その内容は、この説明の必須部分であり、明確な参照によって本明細書に組み込まれることを意図する。
【0017】
以下に続く説明において、基板ウェハと、多結晶半導体のセグメントの画定された薄膜ラインの、交互にpドープおよびnドープされたセグメントの並置された端部を結合する丘上部接合金属コンタクトおよび谷底部接合金属コンタクトであって、該多結晶半導体の熱伝導率よりも低い熱伝導率の材料の丘部の傾斜対向側面に延在する、丘上部接合金属コンタクトおよび谷底部接合金属コンタクトとを備え、該低い熱伝導率の材料が、谷部および該丘部を形成する、Z−デバイス構造のセルを参照する。
【0018】
本開示のTEGアーキテクチャにおいて、台形断面の隔置された丘部の間の、典型的なZ−デバイスプロファイルのユニットセルの画定された半導体薄膜脚部を敷設する対向する傾いた側面上の、連続して交互するp型およびn型の堆積させた半導体薄膜の画定されたトラクト(領域)またはセグメントの上の谷部において、かつ谷底接合部でp型半導体の画定されたセグメントの並置された端部とn型半導体の画定されたセグメントの並置された端部との間に電気的連続性を提供する金属ブリッジの上に堆積させた誘電体充填剤(例えば、シリコン酸化物)を通じて、通常生じる熱伝導による内部バイパス熱伝達は、比較的低いプロファイル(すなわち、低アスペクト比)の接合金属コンタクト、および低減された障害を実現することと、もはや誘電体酸化物で充填することも、p型およびn型脚部の並置された端部の電気的接続の高アスペクト比の金属ブリッジをホストすることもない、谷部空間を空に残すことと、によって、著しく低減される。好ましくは、内部ボイド空間は、仕上げられたデバイスをパッケージングする際に真空化される。
【0019】
本開示による、基板のシリコンウェハの上に形成されたマルチセルラ集積Z−デバイス構造のこれらの内部ボイドを区切ることによって、このような効率を増強させる特徴は、丘上部接合金属コンタクトの上でボンディングされた受動的な平面カバーによってではなく、同じまたは第2のシリコンウェハ基板上に複製された幾何学的に同一の鏡状の集積構造の形態のキャッピング要素によって最適に活用される。
【0020】
本開示の第1の実施形態によれば、2つの別個のシリコンダイスにおいて集積された、2つの幾何学的に同一の集積Z−デバイス構造は、薄膜多結晶半導体のラインの画定されたトラクトまたはセグメントの反対型の導電性を有することができ、かつ一般的なフリップチップボンディング技法または同様のボンディング技法(すなわち、ウェハ・ツー・ウェハボンディング)によって対面構成において、一緒に結合され、それにより、一方の構造のpドープ薄膜脚部が、他方の構造のnドープ薄膜脚部に向かって面し、その逆もまた同じである。
【0021】
2つの鏡状のZ−デバイス構造を一緒に結合する際に、一方の集積構造の丘上部金属コンタクトは、他方の集積構造の接続関係にある丘上部金属コンタクトと電気的かつ熱的連続性においてボンディングされ得、同じ設置面積に対する電力収率を増加させ、拡張内部空間を考慮した放射によって、熱の内部バイパスをさらに低減させることにより増強された変換効率を有する、実質的に「バイバルブ」(鏡状の構造)TEGを形成する。
【0022】
熱電的に生成された電流は、1つまたはいくつかの端部パッド対から収集されてもよく、そのパッドは、バイバルブデバイスの2つのダイスの一方および他方上の、2つの連結されたダイスの一方および他方にそれぞれ属するマイクロセルの導電性ラインの端部において、それぞれの谷底部コンタクトに接続される。
【0023】
伝統的な半導体TEGの古典的回路を電気的に複製する、代替的な実施形態によれば、熱電的に生成された電流は、1つまたはいくつかの端部パッド対から収集してもよく、それらのパッドは、バイバルブデバイス(bivalve device)の2つの連結されたダイスのうちの1つに両方とも属する、それぞれの谷底部コンタクトに接続する。この場合、薄膜半導体ラインの反対の対向するセグメントの導電性の型に関する限り、この2つの連結されたダイスの鏡状の条件が存在し、また、丘上部金属コンタクトは、一方と他方のダイスに属する同型の導電性のセグメントを電気的に接続するために、丘上部の一方および他方側で、それぞれ、2つの電気的に分離された部分に分割され、2つのダイスのうちの一方の谷底部コンタクトは、分割された丘上部コンタクトの2つの部分によって接続された導電性セグメントの他方の端部を接続するために、ベースのそれぞれの丘部の周囲に広がる。
【0024】
代替的に、フリップチップボンディング技法によって丘上部金属コンタクトをボンディングする代わりに、2つのダイスの構造は両方とも、分割されていない金属コンタクトを有してもよく、2つのダイスは、電気絶縁挿入物、例えば酸化表面を有する薄型シリコンウェハの両面の表面の上に画定された金属ボンドパッドによって機械的にボンディングされてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】第1の実施形態による、フリップチップボンディング技法によって、対面構成において一緒に結合された、同一の鏡状の幾何形状の、しかし反対の型の導電性を持った薄膜半導体のラインの画定されたセグメントを有する2つのモノリシックに集積されたZ−デバイスダイスによって構成された、本開示の集積TEGの幾つかの基本マイクロセルの断面図である。
【
図2】別の実施形態による、本開示の集積TEGの幾つかの基本マイクロセルの断面図である。
【
図3】伝統的な半導体TEGの古典的回路を複製する、代替的な実施形態により、フリップチップボンディング技法によって、対面構成で一緒に結合された2つのモノリシックに集積されたZ−デバイスダイスによって構成される、本開示の集積TEGの幾つかの基本マイクロセルの断面図である。
【
図4】伝統的な半導体TEGの古典的回路が実現され得る代替的な様式の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図面を参照すると、本開示のTEGデバイスのバイバルブの二重Z−デバイス構造を作るために、一般的なフリップチップ技法または同等の技法によって一緒にボンディングされた、マルチセルラZ−デバイス構造のモノリシック集積化の2つのダイスの幾何的な鏡状の特性は、(上側ダイスに属するものに対してプライム符号を付けた)Z−デバイス構造の同じ機能性の部品を示すために同じ符号を使用することによって、区別される。
【0027】
任意のサイズおよび一般に、675マイクロメートル(μm)を超えない厚さを有する市販のシリコンウェハが使用され得る。
【0028】
図1を参照すると、一般に、1ナノメートル(nm)〜1マイクロメートル(μm)、好ましくは約10nmからなり得る実質的に一様な厚さの誘電体ベース層2(2´)は、著しい熱抵抗を導くことなく、基板ウェハ1(1´)の表面において必要な底部の電気絶縁を提供する。
【0029】
マイクロマシニング加工の十分に確立された技法に従い、例えば、連続的に成長させた、または第1に成長させたベース層2(2´)のマスクされていないエリアの上に堆積させた厚い酸化物などの比較的低い熱伝導率材料の隔置された丘部3(3´)の平行線または他の配列は、一般に、最大0.1〜50μmからなり得る高さである。丘部3(3´)の典型的な傾斜した側面は、その間の谷部を画定し、その実質的に平面の底部は、一般に、丘部3(3´)の上部の幅と同様に、0.1〜100μm、最も好ましくは0.2〜50μmからなる幅を有してもよい。
【0030】
代替的に、実質的に平坦な底部に向かって、ベース平面から好ましくは45〜85度からなる傾斜角だけ徐々にエッチングされた谷部の壁を傾かせるために、制御された等方性エッチング条件下で、一連のマスキングおよびエッチングステップによって、堆積させた酸化物、またはシリコン窒化物などの他の材料の層から開始される丘部3(3´)を画定してもよい。
【0031】
リンおよび/または水素不純物の量を変化させながら、特定の加工および構造的障害を促進するポスト加工条件によって堆積させたLPCVDシリコン酸化物(re:Y.S.JuおよびK.E.Goodson、「Process−dependent thermal transport properties of silicon−dioxide films deposited using low−pressure chemical vapor deposition」、AIP Journal of Applied Physics、Volume 85、Number 10、7130−7134)は、熱伝導に対する増強された抵抗の丘部3(3´)を基板ウェハ1(1´)の酸化表面の上に形成され得る効果的な材料でもある。熱伝導に対する増強された抵抗の丘部3が、基板ウェハ1(1´)の酸化表面の上に形成され得る、さらに別の代替的な材料は、フォノンシリコンのナノメッシュ構造の系統である(re:Jen−Kan Yu、S.Mitrovic、D.Tham、J.Varghese、およびJ.R.Heathによる「Reduction of thermal conductivity in phononic nanomesh structures」、Nature Nanotechnology、Vol.5、October 2010、(著作権)2010 Macmillan Publishers Lim.)。
【0032】
切頭された長方形(または矩形)のピラミッド(角錐)形状の丘部3(3´)、または1つの軸に沿った台形の断面と、それに直交する直線の側部または側面を有する丘部の対向する傾いた表面の上に画定された、多結晶ドープ半導体薄膜セグメントまたは脚部4、5(4´、5´)に沿った生産的な熱伝導の経路の代替となる熱伝導流のバイパス経路をさらに不利にするために、丘部3(3´)を作製することができる材料は、その上に支持された導電性材料のp型およびn型脚部の材料の熱伝導率よりも著しく低い、低熱伝導率を有するべきである。
【0033】
熱電的に活性な多結晶半導体の熱伝導率よりも熱伝導率が低い好適な材料、およびそのそれぞれの熱伝導係数の例を以下の表に報告する。
【表1】
【0034】
基板表面上の誘電体ベース層の上に実現されたフォノンシリコンのナノスケール薄膜の超格子の丘部3(3´)は、集積TEG構造の丘部3(3´)の熱伝導率を顕著に低減させることができる別の代替物である。
【0035】
例えば、SiまたはSiGeでドープされ、底部分離誘電体2(2´)および隔置された丘部3(3´)の上に実質的に一様の厚さの薄膜の形態でそれぞれ配置された多結晶半導体材料のpドープおよびnドープである4(4´)および5(5´)の交互に画定されたトラクトまたはセグメントの平行線は、丘部3(3´)の上部上の2つの隣接する接合部に対して谷底部で接合部を電気的に接続する熱電材料の2つの脚部を構成する(すなわち、Z−デバイス構造のユニットまたは基本セル)。セグメント4(4´)および5(5´)の堆積させたドープ多結晶シリコン層は、概して10〜1000nmからなる厚さを有し得るが、企図する用途、基本セル構造のスケーリング、使用される多結晶半導体材料の特性、および集積TEGの設計選択に応じて、1マイクロメートル以上の厚さでもあり得る。
【0036】
物理的に、谷底部および丘上部において、またはその逆において、接合部は、それぞれ共に、一連のセルの導電性ライン(鎖)において、基本集積モジュールまたはセルのストリングに沿ったpn接合の形成を回避するために、多結晶薄膜半導体のpドープセグメントまたは脚部5(5´)の画定された端部とnドープ熱電セグメントまたは脚部4(4´)の画定された端部との間の中断ギャップを電気的にブリッジングする、それぞれ6(6´)および7(7´)の好適な金属コンタクトによって構成される。
【0037】
多結晶半導体の2つのセグメント4(4´)および5(5´)の端部部分に延在し、それらと電気接触する接合金属コンタクト6(6´)および7(7´)の堆積金属層は、実質的に平面の谷底部および丘上部に敷設されるそれらの部分の大部分に対して、約0.1〜約5μmの範囲の厚さのものであってもよい。
【0038】
図面の断面図は、基本セルの熱電材料の導電性脚部4(4´)および5(5´)の特徴的なZプロファイルをよく表す。
【0039】
好ましくは、使用される金属と多結晶半導体薄膜との間をインターフェースする多層が存在し、そこでの金属と半導体材料との間の電気界面抵抗を制御し、最終的に、金属コンタクトの金属バルク、すなわち、谷底部コンタクト6(6´)および丘上部コンタクト7(7´)に向けての熱伝導を低減するために熱伝導率対導電率を不均衡にする。拡大レンズで示すように、効果的なインタフェーシング多層は、多結晶ドープ半導体と接触するTiSi
2、WSi
2、MoSi
2、PtSi
2、およびCoSi
2の群に属するシリサイドの1〜50nmの膜(6a)、中間のWまたはTiの1〜10nmの膜6b、ならびにAlもしくはAl−Si合金または銅の金属層6(6´)および7(7´)と接触するTiNの5〜30nm厚の膜6cを含んでもよい。
【0040】
本開示の新規の集積面外流束のバイバルブTEG構造において、そこに隔置された丘部3(3´)の平行線または他の配列の間は、同じ出願人の、先行する伊国特許出願第MI2014−A−001637号に記載されているTEG構造のものと比較して、2倍の体積のボイド谷部空間であり、図面において示すように、二等分の実質的に鏡状の幾何形状を一緒にボンディングする際に創出される。上で確認された先行する特許出願のあらゆる関連する内容が、明確な参照によって本明細書に組み込まれることを意図する。
【0041】
フリップチップ整合ボンディングは、TEGデバイスダイスが連続的に切断され、パッケージングされる加工済みのウェハ上で行われてもよく、またはその切断されたダイス上で行われてもよい。一般に、特定の用途に応じて、本開示のTEGデバイスを実現するための整合ボンディングは、チップ・ツー・チップ、チップ・ツー・ウェハ、またはウェハ・ツー・ウェハモードに従い行われてもよい。
【0042】
図1の実施形態によれば、新規のTEGアーキテクチャにおいて、基板1および1´の同じまたは別個のシリコンウェハ上で実現された2つの鏡状のZ−デバイス構造の丘上部金属コンタクト7および7´の平面は、多くのフリップチップボンディング技法のうちの1つにより、好ましくは、CMP平坦化の後、拡散層の有無にかかわらず、熱圧縮金属間ボンディングであるCu−Cu、W−W、Ti−Tiなどの整合ボンディング技法を使用して、またはプラズマボンディング(Y−Ox/Y−Ox)、PECVD SiO2−SiO2、ベンゾシクロブテン(BCB)−BCBボンディングを介して、電気接触において一緒にボンディングされる。BCBおよび様々なポリマーまたはポリイミドなどのハイブリッドボンディング技法、金属層、このようなTi膜および金属間化合物(IMC)、Cu−Sn固液相互拡散(SLID)ボンディング、Au−SnまたはAu−In共晶ボンディングをアノードボンディングまたはマイクロバンプ積層と同様に代替的に使用してもよい。
【0043】
好ましくは、デバイス製造後、上部および底部の両方のウェハ1および1´は、機械的または化学的処理、例えば、機械的研削、乾燥研磨、化学機械研削、スピンエッチングの化学機械研磨、およびプラズマドライエッチングを含む、商業用のウェハの厚さを低減することを目的とする裏面薄化プロセスに供されてもよい。目的は、原厚を100μm未満、または40μm未満の超薄値まで低減することである。ウェハの薄化は、集積面外バイバルブTEG構造の全体的な熱抵抗を低減し、これを次世代の3D集積回路における展開に適用させる。
【0044】
セグメント4(4´)および5(5´)を画定する傾いた対向する側部の上の、熱電的に活性な多結晶半導体の熱抵抗よりも高い熱抵抗の材料から作製される隔置された丘部3(3´)のラインアレイに対して垂直に延在する、谷底部および丘上部接合金属コンタクト6(6´)および7(7´)によって結合された、多結晶質半導体材料の、交互にpドープおよびnドープされた4(4´)および5(5´)の画定されたトラクトまたはセグメントの隔置された平行の導電性ラインが創出される様式は、CMOSまたはBiCMOSプロセス技術における当業者によって直ちに認識され得る。
【0045】
平行な隔置された導電性ライン(すなわち、セグメント4(4´)および5(5´)の)の幅は、一般に、0.1〜500μm、好ましくは0.5〜10μmからなり得る。
【0046】
図1は、抜群に機能するバイバルブデバイスを形成するために、同じ出願人の上で確認された先行する特許出願による別個のシリコン集積TEGである、2つの鏡状の集積Z−デバイス構造をフリップチップ様式でボンディングすることに基づく新規のTEGアーキテクチャの基本的な特徴を例証するが、一緒にボンディングされた、幾何学的に鏡状の集積Z−デバイス構造の集積化の2つのシリコン基板をパッケージングすると、それによって、シリコン結晶の2つの基板1と1´との間の周辺のサイドギャップが永久的に封止され、そうした2倍の体積のボイド内部空間Vが残存する。
【0047】
実際には、
図1の断面図から観察され得るように、一つの全体のマイクロセルと反復するマルチセルラ構造の隣接する一部の断面図を示し、新規のバイバルブアーキテクチャは、一般に台形断面を有する隔置された丘部3(3´)のラインアレイに対して垂直に、谷底部および丘上部接合金属コンタクト6(6´)および7(7´)によって結合された、多結晶半導体材料の、交互にpドープおよびnドープされた画定されたトラクトまたはセグメント4(4´)および5(5´)が隔置されて平行の「二重」ライン(すなわち、上側および下側ライン)を提供する。
【0048】
好ましくは、2つのZ−デバイス構造の隔置された丘部3(3´)の間の空の谷部空間Vは、バイバルブTEGの2つの反対の対向するZ−デバイス構造の隔置された、平行の「二重」ライン(すなわち、上側および下側ライン)の交互のpドープおよびnドープされた多結晶半導体材料のセグメント4(4´)および5(5´)においてではなく、バイパス経路に沿って高温接合金属コンタクトから低温接合金属コンタクトへ熱伝達するために、そこを通る熱対流の寄与を実質的に排除するために、仕上げられたTEGデバイスをパッケージングする際に真空化される。
【0049】
いわゆるZ−デバイス構造に基づく既知のシリコン集積TEG、および同じ出願人の上で確認された先行する特許出願のTEGとは異なって、本開示の機能するバイバルブの熱電発電機の高温および低温接合部は、それぞれ、シリコン基板1上に形成されたZ−デバイス構造の谷底部接合金属コンタクト6およびシリコン基板上に形成されたZ−デバイス構造の谷底部接合金属コンタクト6´と一致する。
【0050】
本実施形態によれば、電気接触において一緒にボンディングされた、シリコン基板1上に形成されたZ−デバイス構造の丘上部接合金属コンタクト7およびシリコン基板1´上に形成されたZ−デバイス構造の丘上部接合金属コンタクト7´は、外部の負荷または回路に接続可能であってもよいか、または接続可能でなくてもよい内部電気ノードを構成する。
【0051】
本開示による集積TEGの修正された実施形態は、
図2の基本マイクロセルの断面図において例証される。
【0052】
シリコンウェハ1(1´)の上に薄い酸化物ベース層2(2´)を形成する前に、薄い酸化物ベース層2(2´)上に形成される丘部3(3´)のベースエリアの幾何学的な突起物の幅と対応し、その幅よりも大きい幅のものである、幅広いトレンチ9(9´)がシリコン結晶内にエッチングされ、その後、シリコンよりも高い熱抵抗の材料8(8´)、例えば、シリコン窒化物で充填される。
【0053】
事実上、隣接する平行な充填されたトレンチの間の空間は、比較的薄い誘電体酸化物ベース層2(2´)の上、および多結晶半導体の堆積させた薄膜の反対にドープされたセグメント4および5(5´および4´)の並置した画定された端部部分の上に形成される谷底部接合金属コンタクト6(6´)の幾何学的な突起物の幅と一致してもよく、またはそれをわずかに超えてもよい。
【0054】
薄い酸化物ベース層2(2´)上に形成された丘部3(3´)は、トレンチ9(9´)において充填剤8(8´)として使用される同じ高い熱抵抗材料、例えばシリコン窒化物、またはフォノンシリコンのナノスケール薄膜の格子状のものから作製されてもよい。
【0055】
高い熱抵抗充填剤8(8´)および同じまたは異なる高い熱抵抗材料の丘部3(3´)は、ドープ多結晶半導体のZ−デバイスプロファイルの接合金属コンタクト6、7、7´、6´ならびに導電性脚部5−4´および4−5´を通る経路よりも抵抗性の高温側から低温側への集積TEGデバイスの対面連結されたZ−デバイス構造の平面に垂直な熱流の直通の伝導経路を作製し、また、真空化されたボイド空間Vが、そこを通るバイパス熱伝達に対するいかなる対流の寄与も事実上排除する。
【0056】
本開示の三次元的に集積されたバイバルブTEGアーキテクチャの代替的な実施形態によれば、伝統的な半導体TEGの古典的回路を複製してもよい。
【0057】
図3は、伝統的な半導体TEGの古典的回路を複製する、フリップチップボンディング技法によって、対面構成において一緒に結合されたモノリシックに集積されたZ−デバイス構造の2つのダイス1(1´)によって構成される、この代替的な実施形態の集積TEGデバイスの幾つかの基本マイクロセルの断面図である。
【0058】
このような代替的な実施形態において、熱電的に生成された電流は、1つまたはいくつかの端部パッド対から収集され、図面の下側ダイス1(すなわち、下側Z−デバイス構造に)に両方とも属する、それらのパッドは、それぞれの谷底部コンタクトに接続し、集積TEGの開路出力電圧は、上側Z−デバイス構造の高温側谷底部コンタクト6´と下側Z−デバイス構造の低温側谷底部コンタクト6との間のほぼ2倍の温度差に比例してほぼ2倍になる。
【0059】
伝統的な別個の半導体TEGの古典的回路を複製するために、半導体薄膜の導電性ラインの、反対の対向する画定されたセグメント4−4´および5−5´の導電性の型が関係する限り、2つの連結されたダイスの鏡状の条件が存在し、また、フリップチップボンディングされた丘上部金属コンタクト7(7´)は、一方および他方のダイスに属する同型の導電性のセグメントを電気的に接続するために、丘上部面の一方および他方側で、それぞれ、2つの電気的に分離された部分に分割され、上側ダイスの谷底部コンタクト6´は、同じ丘部3´の丘上部で分割された金属コンタクト7´の一方および他方の部分によってそれぞれ接続された反対型の導電性の導電性セグメントの他方の端部を一緒に接続するために、それぞれの丘部3´のベースでの周囲に延びている。
【0060】
上側ダイスの谷底部金属コンタクト6´の矩形ループプロファイルのサンプルレイアウト図は、図の左側のコンタクト7´の断面の上に直接トレースされる。
【0061】
熱電的に生成された電流iは、発電機の正端子を構成する、マイクロセルのストリングのpドープ脚部またはセグメント5から流れ、負端子は、ストリングの他方の端部においてnドープ脚部またはセグメントであり、両方とも底部ダイス1のZ−デバイス構造に属する。
【0062】
伝統的な半導体TEGの古典的回路を複製する、本開示の集積バイバルブTEGの実質的に等価な実施形態は、
図4に例証される。
【0063】
図3の実施形態と同様にフリップチップボンディング技法によって、2つの分離部において画定されたボンディング丘上部金属コンタクト7および7´の代わりに、2つのダイスの構造が、両方とも分割されていない金属コンタクト7および7´を有してもよく、使用されている選択肢の整合ボンディング技法によって必要とされるように、ダミー挿入物(またはダイヤフラム)、例えば、画定されたボンド金属パッド10が上にある酸化された表面層2を有する薄型シリコンウェハIを用いることによって、2つのダイスの必要な電気絶縁およびボンディングを実現してもよい。