(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。同じ符号が付されているものは、
互いに対応するものを示す。なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚
みと幅との関係、部分間の大きさの比などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。
また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比が異なって表される場
合もある。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る光検出器を光の入射側から見た図である。この光検出器
は駆動電圧範囲が異なる2種類の光検出素子を備えている。駆動電圧範囲とは、光検出素
子に光が入射した際に光電変換ができる電圧の範囲のことである。
【0010】
図1において、光検出器は複数の第1の光検出素子1と、第1の光検出素子1同士の間
に設けられた、少なくとも1つ以上の第2の光検出素子2と、第1の光検出素子1同士の
間、及び第1の光検出素子1と第2の光検出素子2の間に設けられた非光検出領域3と、
を含む。また、第2の光検出素子2同士が隣接しないように配置され、本実施形態では、
第1の光検出素子1の個数と第2の光検出素子2の個数との比が、3:1となるように配
置される。また、第1の光検出素子1の駆動電圧範囲は、第2の光検出素子2の駆動電圧
範囲よりも広いものとする。
【0011】
第1の光検出素子1及び第2の光検出素子2は、光(例えば、近赤外光)を電気信号に
変換することで検出する。例えばアバランシェフォトダイオード(APD :Avalanche Photo
diode)である。また、第1の光検出素子1及び第2の光検出素子2は、本実施形態では
、同程度の開口面積を持つ。本実施形態における同程度は、±5%の誤差も同程度に含む
。開口面積とは、光の入射側から見た場合における非光検出領域3に囲まれた光検出素子
の面積のことである。近赤外光とは、例えば780nm以上2500nm以下の波長領域
の光を指す。
【0012】
非光検出領域3は、入射した光を検出できない領域である。非光検出領域3は、光検出
素子1、2が変換した電気信号をそれぞれ後述する駆動・読み出し部へと配線するため、
電極が存在する領域でもある。
【0013】
図2(a)は、
図1で示した光検出器のp−p´断面を示す図である。
【0014】
図2(a)において、光検出器は、裏面電極9と、裏面電極9上に設けられる高濃度p型
基板11と、高濃度p型基板11上に設けられるp型半導体層12と、を含む。ここで、
「上」とは、光が入射する側のことである。光が入射する側とは、
図2(a)において、上
方のことである。
【0015】
p型半導体層12の上面には、第1の光検出素子1と第2の光検出素子2が交互に設け
られ、さらに、第1の光検出素子1と第2の光検出素子2の上面の端部に電気的に接続さ
れる電極10と、この電極10を覆うように設けられる保護層70とが設けられる。ここ
で、電極10は
図1の非光検出領域3にも配置されている。
【0016】
例えば、第1の光検出素子1は、p+型半導体層5(第1半導体層に相当)と、p+型半
導体層5の光の入射側に設けられるn+型半導体層6(第2半導体層に相当)と、を有し
、p+型半導体層5とn+型半導体層6の界面がpn接合をしている。積層方向に交差する
方向において、n+型半導体層6の幅は、p+型半導体層5の幅よりも大きい。ここで、交
差とは本実施形態において、ほぼ直交を意味する。電極10は、第1の光検出素子1のn
+型半導体層6の上面の端部と電気的に接続される。
【0017】
例えば、第2の光検出素子2は、p+型半導体層7(第3半導体層に相当)と、p+型半
導体層7の光の入射側に設けられるn+型半導体層8(第4半導体層に相当)を有し、p+
型半導体層7とn+型半導体層8の界面がpn接合をしている。積層方向に交差する方向
において、n+型半導体層8の幅は、p+型半導体層7の幅よりも大きい。電極10は、第
2の光検出素子2のn+型半導体層8の上面の端部と電気的に接続される。
【0018】
第1の光検出素子1と第2の光検出素子2の違いは、p+型半導体層5の積層方向にお
ける厚さd1が、p+型半導体層7の積層方向における厚さd2よりも大きいことである
(d1>d2)。積層方向におけるp+型半導体層7の深さが、p+型半導体層5の深さよ
りも浅いともいえる。
【0019】
p+半導体層5、7の深さは、イオン注入の加速エネルギーを変化させることで調節で
きる。イオン注入の加速エネルギーを大きくすると、p+半導体層は、深く形成できる。
【0020】
p+型半導体層5、7は、例えばシリコンにボロン(B)の不純物を注入することで得
られる。
【0021】
n+型半導体層6、8は、例えばシリコンにリン(P)、アンチモン(Sb)またはヒ
素(As)の不純物を注入することで得られる。本実施形態では、n+型半導体層6、8は
同程度の不純物濃度かつ同程度の厚さである。
【0022】
電極10及び裏面電極9は、p+型半導体層5、7、n+型半導体層6、8に電圧を印可
して、第1の光検出素子1及び第2の光検出素子2を駆動させ、p+型半導体層5、7、
n+型半導体層6、8の間で光電変換した電気信号を駆動・読み出し部(図面には省略)
に出力する。電極10、裏面電極9の材料は、例えばアルミもしくはアルミ含有材料、銅
もしくは銅含有材料、金もしくは金含有材料、酸化インジウムスズ(ITO: Indium Tin Ox
ide)、またはその材料と組み合わせた他の金属材料である。
【0023】
保護層70は、電極10が外部と接触して短絡しないように保護する役割で設けられて
いる。保護層70の材料は例えばシリコン酸化膜、窒化膜、またはその積層膜である。
【0024】
図2(b)は、第1の光検出素子1のa―a´断面における不純物濃度分布を示す図であ
る。また、
図2(c)は、第2の光検出素子2のb―b´断面における不純物濃度分布を示
す図である。
【0025】
図2(b)において、n+不純物濃度よりもp+不純物濃度が高い領域が、p+型半導体層5
であり、p+不純物濃度よりもn+不純物濃度が高い領域が、n+型半導体層6である。ま
た、
図2(c)において、n+不純物濃度よりもp+不純物濃度が高い領域が、p+型半導体層
7であり、p+不純物濃度よりもn+不純物濃度が高い領域が、n+型半導体層8である。
【0026】
図2(c)よりも
図2(b)の方が高い加速エネルギーでp+不純物を注入しているため、図
2(b)の方が深い位置までp+不純物が存在する。n+不純物濃度よりもp+不純物濃度が高
い領域を比べると、
図2(b)の方がn+不純物濃度よりもp+不純物濃度が高い領域が大き
い。すなわち、p+型半導体層7の深さは、p+型半導体層5の深さよりも浅いところに形
成される。また、
図2(b)と
図2(c)は、n+不純物を同程度の注入エネルギーで注入して
いるため、同程度の深さにn+不純物が存在する。n+不純物濃度よりもp+不純物濃度が
高い領域を比べても、その領域は同程度の大きさである。すなわち、n+型半導体層6と
n+型半導体層8の深さは、同程度の深さである。
【0027】
次に、第1の光検出素子1と第2の光検出素子2を含む光検出器の光検出動作を説明す
る。
【0028】
第1の光検出素子1と第2の光検出素子2は、検出待機状態では、その降伏逆電圧より
も高い逆電圧が電極10と裏面電極9の間に印加され、ガイガーモードと呼ばれる領域で
駆動する。ガイガーモード駆動時の光検出素子の利得は10
5〜10
6乗と非常に高いため、光
子1個という微弱な光をも計測可能となる。このガイガーモードで放電する放電現象のこ
とをガイガー放電という。
【0029】
各光検出素子には抵抗(図示せず)が直列に接続しており、光子1個が入射されガイガ
ー放電した際に、抵抗による電圧降下によって、pn接合による増幅作用が終端するため
、パルス状の電荷が電極10と裏面電極9の間に得られる。この電荷を電極10から取り
出す。
【0030】
それぞれの光検出素子を併設接続した光検出器では各光検出素子がこの働きをするため
、複数の光検出素子においてガイガー放電が生じた場合は、光検出素子1つの電荷に対し
て、ガイガー放電した光検出素子数倍の電荷量またはパルス波高値の電荷が得られる。従
って、電荷からガイガー放電した光検出素子数、つまりは光検出器に入射した光子数が計
測できるため、光子1個1個の光子計測が可能となる。
【0031】
図3は、第1の実施形態に係る光検出器の引き出し配線を示す図である。
【0032】
図3に示すように、電極10は、第1の光検出素子1と第2の光検出素子2が光電変換
した電気信号を取り出すために設けられる。また、電極10は、第1の光検出素子1と第
2の光検出素子2から出力された電気信号をまとめて、駆動・読み出し部13へと出力す
る。
【0033】
次に第1の実施形態に係る光検出器の作用を説明する。
【0034】
図4において、横軸は電極10と裏面電極9との間の印加電圧を示し、縦軸は光検出器
を流れる電流を示している。
【0035】
(a)は第1の光検出素子75個の電極10と裏面電極9との間に電圧を印加した場合
、(b)は第2の光検出素子25個の電極10と裏面電極9との間に電圧を印加した場合
、(c)は第1の光検出素子75個及び第2の光検出素子25個の電極10と裏面電極9
との間に電圧を印加した場合を示している。
【0036】
ただし、(a)、(b)、(c)において、第1の光検出素子1及び第2の光検出素子
2の開口面積は同程度であり、それぞれの素子間距離も同程度とする。
【0037】
電流が上昇し始める電圧を電圧V
1とし、電流がさらに急上昇する電圧を電圧V
2とする
。ただし、電圧V
1は、光検出素子が光電変換するのに必要な最小の電圧であり、電圧V
2
は、光電変換効率が最も良くなる電圧である。電圧V
1と電圧V
2の間が駆動電圧範囲であ
る。言い換えると、駆動電圧範囲=電圧V
2―電圧V
1ともいえる。
【0038】
また、
図5に示すように、光検出素子の個数が多いほど、駆動電圧範囲は狭くなる傾向
にある。
【0039】
図6に示すように、第1の光検出素子1のp+型半導体層5よりも第2の光検出素子2
のp+型半導体層7の深さの方が浅い。p+型半導体層の深さが浅くなるほど、駆動電圧範
囲はほぼ変わらずに電圧V
1、電圧V
2が小さくなる傾向にあるといえる。また、p+型半
導体層の深さが変化しても駆動電圧範囲は、ほとんど変化しないことがわかる。
【0040】
図4に示すように、(a)の第1の光検出素子75個の光検出器では、電圧V
1が26
V程度であり、電圧V
2が34 V程度であった。 (b) の第2の光検出素子25個の光検出
器では、電圧V
1が25 V程度であり、電圧V
2が34 V程度であった。 本実施形態であ
る(c)の第1の光検出素子75個及び第2の光検出素子25個の光検出器では、電圧V
1
が25 V程度であり、電圧V
2が34 V程度であった。以上の実験値から(b)と(c)は、
(a)よりも電圧V
1が1V程度((a)の電圧V
1と(b)、(c)の電圧V
1の間の電圧の範
囲をΔV
1という)小さい。よって、駆動電圧範囲は、(b)及び(c)の光検出器の方が広
いことがいえる。
【0041】
本実施形態である(c)の光検出器は、異なる駆動電圧範囲をもつ光検出素子1、2を
含んでいるため、加える電圧がΔV
1の範囲内であれば、第1の光検出素子1は駆動しな
いが、第2の光検出素子2は駆動する。ΔV
1の範囲において、第1の光検出素子1は駆
動しないのでスペーサーの役割を担い、第2の光検出素子2が駆動しても第2の光検出素
子2同士間で距離が離れているため、クロストークなどのノイズの発生を抑えることがで
きる。
【0042】
(b)の光検出器は、隣接する光検出素子が同じであるため、光検出素子が駆動する際に
隣接した光検出素子と干渉してクロストークなどのノイズが発生してしまう。
【0043】
次に、本実施形態である(c)の光検出器において、光検出素子1、2がどちらも駆動
する場合について説明する。
【0044】
V
1以上の任意の印加電圧とV
1の差のことをオーバー電圧という。例えば、
図4におい
て、印加電圧が28Vの場合における第1の光検出素子1と第2の光検出素子2のオーバ
ー電圧を算出すると、第1の光検出素子1のオーバー電圧が2V、第2の光検出素子2の
オーバー電圧が3Vとなり、第1の光検出素子1の方がオーバー電圧が小さい。
図4から
このオーバー電圧が大きいほど光検出器を流れる電流が流れやすくなる。電流が流れやす
いほど隣接した素子間で干渉してノイズが発生した場合に、そのノイズを出力しやすくな
るので、クロストークが増大してしまう。そのため、第1の光検出素子1と第2の光検出
素子2が駆動する場合では、オーバー電圧が大きい第2の光検出素子2の個数よりも、オ
ーバー電圧が小さい第1の光検出素子1の個数の方が多いため、比較的オーバー電圧が小
さくなり、クロストークも少なくなる。
【0045】
以上のことから、(c)の光検出器は、駆動電圧範囲が広く、クロストークなどのノイ
ズを抑えることができる。
【0046】
なお、第1の光検出素子1の個数と第2の光検出素子2の個数との比が、3以上24以
下であることが好ましい。個数の比が3未満の場合には、第2の光検出素子2同士の割合
が多くなり、第2の光検出素子2同士が干渉してクロストークなどのノイズを生じてしま
う可能性がある。個数の比が24よりも大きい場合には、第2の光検出素子2の数が少な
いため、検出誤差が大きくなってしまう。したがって、個数の比が3以上24以下である
と、第2の光検出素子2同士の干渉が少なく、検出誤差も少なくなる。
【0048】
図7は、第1の実施形態に係る光検出器の製造方法を示す図である。
まず、
図7(1)が示すように高濃度p型基板11の裏面側に化学蒸着(CVD: Chemical
Vapor Deposition)を用いて裏面電極9を形成し、光の入射側に低濃度のp型シリコンを
エピタキシャル成長させてp型半導体層12を形成する。
【0049】
図7(2)が示すようにp型半導体層12の所定の位置に所定のエネルギーでボロンを
イオン注入することで、積層方向に深いp+型半導体層5を形成する。続いて、上述した
所定の位置以外の位置に上述した所定のエネルギーよりも低いエネルギーでボロンをイオ
ン注入することで、p+型半導体層5よりも積層方向に浅いp+型半導体層7を形成する。
なお、
図7(3)で第1の光検出素子1の個数と第2の光検出素子2の個数との比が、3
以上24以下になるように考慮して、p+型半導体層5及びp+型半導体層7のイオン注入
を行う。第1の光検出素子1の個数と第2の光検出素子2の個数との比を考慮する際に、
第2の光検出素子2同士間の距離が大きくなるように第2の光検出素子2を形成する。
【0050】
図7(3)が示すようにp+型半導体層5、7にリンをイオン注入することで、n+型半
導体層6、8を形成する。この工程によって、第1の光検出素子1と第2の光検出素子2
が形成される。
【0051】
p+型半導体層5、7のイオン注入のエネルギーが異なるために、積層方向における深
さは、異なるが、n+型半導体層6、8は、同程度のエネルギーでイオン注入するため、
同程度の深さを持つ。
【0052】
図7(4)が示すようにp型半導体層12、第1の光検出素子1、第2の光検出素子2
の上方に所定の形状のマスク(図示せず)を形成した後に、CVDによって、n+型半導体層
6、8と電気的に接続されるように電極10を形成する。なお、この後マスクを除去する
。さらに、CVDによって、p型半導体層12、第1の光検出素子1、第2の光検出素子2
、電極10を覆うように保護層70を形成する。
【0053】
以上の工程によって、本実施形態に係る光検出器が容易に製造できる。
【0054】
第1の実施形態に係る光検出器は、光検出素子のp+型半導体層のイオン注入条件を変
化させることで、駆動電圧範囲が広く、ノイズを抑えて、容易に製造できることを可能に
した。
【0055】
図2(a)の例によらず、p+半導体層5、7は、異なる不純物濃度であってもよい。
【0056】
図2(a)の例によらず、p型とn型を逆にすることも可能である。
【0057】
(第2の実施形態)
図8は第2の実施形態に係るライダー装置5001を示す図である。
【0058】
本実施形態に係るライダー装置5001は、ライン光源、レンズと構成され長距離被写
体検知システムなどに応用できる。ライダー装置5001は、対象物501に対してレー
ザ光を投光する投光ユニットと、対象物501からのレーザ光を受光する受光ユニットと
、レーザ光が対象物501までを往復してくる時間を計測し距離に換算する光飛行時間測
距装置(図示せず)と、を備えている。
【0059】
投光ユニットにおいて、レーザ光発振器304はレーザ光を発振する。駆動回路303
は、レーザ光発振器304を駆動する。光学系305は、レーザ光の一部を参照光として
取り出し、そのほかのレーザ光をミラー306を介して対象物501に照射する。ミラー
コントローラ302は、ミラー306を制御して対象物501にレーザ光を投光する。こ
こで、投光とは、光を当てることを意味する。
【0060】
受光ユニットにおいて、参照光用光検出器309は、光学系305によって取り出され
た参照光を検出する。光検出器310は、対象物500からの反射光を受光する。距離計
測回路308は、参照光用光検出器309が参照光を検出した時刻と、光検出器310が
反射光を検出した時刻との差に基づいて、対象物501までの距離を計測する。画像認識
システム307は、距離計測回路308で計測された結果に基づいて、対象物501を認
識する。
【0061】
ライダー装置5001は、レーザ光が対象物501までを往復してくる時間を計測し距
離に換算する光飛行時間測距法を採用した距離画像センシングシステムである。ライダー
装置5001は、車載ドライブ−アシストシステム、リモートセンシング等に応用される
。光検出器310として第1の実施形態に係る光検出器を用いると、特に近赤外線領域で
良好な感度を示す。このため、ライダー装置5001は、人が不可視の波長帯域への光源
に適用することが可能となる。ライダー装置5001は、例えば、車向け障害物検知に用
いることができる。
【0062】
図9は測定システムを説明するための図である。
【0063】
測定システムは、光検出器3001および光源3000を少なくとも含む。測定システ
ムの光源3000は、測定対象となる物体500に光412を発する。光検出器3001
は、物体500を透過あるいは反射、拡散した光413を検出する。
【0064】
光検出器3001は、例えば、第1の実施形態に係る光検出器を用いると、高感度な測
定システムが実現する。
【0065】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したも
のであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々
な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置
き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、説明の範囲や要旨に含ま
れると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである
。