特許第6862494号(P6862494)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6862494
(24)【登録日】2021年4月2日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】植物成長を改善する方法
(51)【国際特許分類】
   A01N 59/06 20060101AFI20210412BHJP
   A01P 21/00 20060101ALI20210412BHJP
   A01N 25/30 20060101ALI20210412BHJP
【FI】
   A01N59/06 Z
   A01P21/00
   A01N25/30
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-98299(P2019-98299)
(22)【出願日】2019年5月27日
(62)【分割の表示】特願2016-519882(P2016-519882)の分割
【原出願日】2014年10月1日
(65)【公開番号】特開2019-172683(P2019-172683A)
(43)【公開日】2019年10月10日
【審査請求日】2019年6月26日
(31)【優先権主張番号】14/217,603
(32)【優先日】2014年3月18日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/887,109
(32)【優先日】2013年10月4日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391022452
【氏名又は名称】エフ エム シー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】FMC CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【弁理士】
【氏名又は名称】桜田 圭
(72)【発明者】
【氏名】マーティン、ティモシー エム
(72)【発明者】
【氏名】ザワキ、フランク ジェイ
【審査官】 桜田 政美
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−521989(JP,A)
【文献】 特開2013−009622(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/083445(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/169473(WO,A1)
【文献】 特表2010−506866(JP,A)
【文献】 特開2008−100946(JP,A)
【文献】 特開2011−229499(JP,A)
【文献】 特表2008−528513(JP,A)
【文献】 特開平03−135901(JP,A)
【文献】 特開平03−058979(JP,A)
【文献】 特開2001−278705(JP,A)
【文献】 特表2012−524040(JP,A)
【文献】 MADSEN, Matthew D. et al.,Postfire restoration of soil hydrology and wildland vegetation using surfactant seed coating technology,Rangeland Ecology & Management ,NL,Elsevier,2012年,Vol.65, No.3,pp.253-259
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N 59/06
A01N 25/30
A01P 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、及び、トリデシルアルコールエトキシレートリン酸カリウム塩を含殺生物剤を含まない、植物成長に効果的な量の植物成長組成物を種子に適用する、
ことを特徴とする植物の成長を改善する方法。
【請求項2】
前記植物成長組成物が、全ての%は前記組成物における全成分の合計重量を基準とした重量%で、
a)1%から20%の含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、及び、
b)0.2%から20%のトリデシルアルコールエトキシレートリン酸カリウム塩を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記植物成長組成物が、前記種子97グラム当たり3グラムの割合で前記種子に適用される、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記植物が、トウモロコシ、コットン、ダイズ、ヒマワリ、コムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ、及びアブラナからなる群から選択される、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記植物が、トウモロコシである、
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記植物成長組成物が、液体肥料をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記植物成長組成物が、不凍剤及び消泡剤の少なくとも一つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2013年10月4日に出願された米国仮特許出願第61/887,109号に基づいて米国特許法第119条(e)の下、利益を主張するものであり、引用によってその全体をここに取り込むものとする。
【0002】
(技術分野)
本発明は、含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、及びショ糖エステルと、リグニンスルホン酸塩と、アルキルポリグリコシドと、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物と、リン酸エステルと、からなる群から選択される少なくとも一つの分散剤を含む、植物成長組成物の植物成長に効果的な量を、害虫の影響の非存在下で、植物繁殖材料に適用することによって、植物の成長を改善する方法を目的とする。
【背景技術】
【0003】
世界人口の増加と耕作可能な土地の減少のために、農作物の収穫量を増加させる方法に対する緊急の必要がある。食糧及び飼料の生産量を増加させるこの必要性を考慮して、植物は、害虫の影響がない様々な場所で及び/又は気候環境下で、ますます育てられている。例えば、ますます多くの植物は、害虫の影響を容易に最小化できる温室又は他のシェルターにおいて、生産されている。それらの従来の害虫に対し保護のない環境下で育つことが最終的に可能となりうる寒冷及び/又は乾燥耐性を強化した植物が、開発されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
任意の実施形態は、含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、及びショ糖エステルと、リグニンスルホン酸塩と、アルキルポリグリコシドと、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物と、リン酸エステルと、から選択される少なくとも一つの分散剤を含む、植物成長に効果的な量の植物成長組成物を、害虫の影響の非存在下で、植物繁殖材料に適用することによって、植物の成長を改善する方法を提供する。
【0005】
任意の実施形態において、植物成長組成物は、全ての%は組成物における全成分の合計重量を基準とした重量%で、a)約1%から20%の含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、及びb)ショ糖エステルと、リグニンスルホン酸塩と、アルキルポリグリコシドと、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物と、リン酸エステルと、から選択される約0.2%から約20%の少なくとも一つの分散剤を含む。
【0006】
任意の実施形態において、植物繁殖材料は、種子、胞子、鱗茎、挿し穂、切り枝、地下茎、塊茎、分裂組織、植物細胞、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0007】
任意の実施形態において、植物成長組成物は、100g/haから500g/haまでの範囲の割合で適用される。他の実施形態において、植物成長組成物は、200g/haから300g/haまでの範囲の割合で適用される。
【0008】
任意の実施形態において、植物は、トウモロコシ、コットン、ダイズ、ヒマワリ、コムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ、及びアブラナから選択される。任意の実施形態において、植物成長組成物は、液体肥料をさらに含む。他の実施形態において、植物成長組成物は、不凍剤、消泡剤、及び殺生物剤の少なくとも一つをさらに含む。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、及びショ糖エステルと、リグニンスルホン酸塩と、アルキルポリグリコシドと、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物と、リン酸エステルと、から選択される少なくとも一つの分散剤を含む、植物成長に効果的な量の植物成長組成物を、害虫の影響の非存在下で、植物繁殖材料に適用することによって、植物の成長を改善する方法に関する。好ましくは、植物成長組成物は、全ての%は組成物における全成分の合計重量を基準とした重量%で、a)約1%から約20%の含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、及びb)ショ糖エステルと、リグニンスルホン酸塩と、アルキルポリグリコシドと、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物と、リン酸エステルと、から選択される約0.2%から約20%の少なくとも一つの分散剤を含む。
【0010】
他の実施形態において、植物成長組成物は、含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、及びショ糖エステルと、リグニンスルホン酸塩と、アルキルポリグリコシドと、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物と、リン酸エステルと、から選択される少なくとも一つの分散剤から本質的になる。本実施形態に係る組成物は、前記の成分の植物成長有効性に物理的影響のない、任意の付加的な成分を含むことができる。
【0011】
更なる実施形態において、植物成長組成物は、約1%から20%の含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、ショ糖エステルと、リグニンスルホン酸塩と、アルキルポリグリコシドと、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物と、リン酸エステルと、から選択される約0.2%から20%の少なくとも一つの分散剤、約1%から90%のアルキルポリグリコシド界面活性剤、約0.001%から1%の抗菌性保存剤、約0.001%から1%の消泡剤、約1%から20%のプロピレングリコール、及び水からなる。
【0012】
ここで用いられる修飾語の「約」は、反応剤に対するモル比の範囲、物質量、及び温度に対する範囲のような、ある好ましい操作範囲が、固定して決定されないことを指す。この意味は当業者には明らかである。例えば、有機化学反応に関する約120℃から135℃の温度範囲の記載は、105℃又は150℃のような、その反応にとって有益な反応速度に有利に働くことが期待され得る他の温度を含むと解釈される。当業者の経験からの指示を欠いている場合、文脈から指示を欠いている場合、及び、以下により具体的な決まりが記載されていない場合、「約」の範囲は、終了点の絶対値の10%、又は記載された範囲の10%を超えることはなく、いずれか小さい方である。
【0013】
ここで採用されるように、「植物成長に効果的な量」の用語は、植物成長組成物で処理をしていない同一の植物の成長及び/又は活力を上回る程度まで、植物の成長及び/又は活力を向上させる、植物成長組成物の量を意味する。植物成長組成物の適用の割合は、ヘクタール当たり組成物の約100グラム(g/ha)から約500g/haの範囲が好ましく、より好ましくは約200g/haから約300g/haの範囲である。
【0014】
ここで採用されるように、「植物繁殖材料」の用語は、植物の種子、胞子、鱗茎、挿し穂(例えば、茎、根、葉等)、切り枝、地下茎、塊茎、分裂組織、1又は複数の植物細胞、及び完全な植物になり得る他の植物組織を含む。
【0015】
「害虫の影響(pressure)の非存在下で」の用語は、害虫が植物の成長領域に存在しない状況だけでなく、そのような害虫が植物の成長領域内に存在するが、植物に害がない及び植物の成長に干渉しない量で存在する状況を含む。
【0016】
本発明の方法を採用することで得られる改善された植物成長は、そのような処理を施していない植物と比較して、増加した根の長さ、増加したシュート(shoot)長さ、及び増加した苗の重量を含む。
【0017】
ここで採用されているように、「植物」の用語は、農業、林業、及び園芸(観賞用を含む)植物を含む。「植物」の用語は、組替えDNA技術の使用によって遺伝物質を修飾された遺伝子組換え植物も含む。そのような技術は、例えば、自然環境での異種交配、自然の突然変異、又は自然の組替えのような、自然の品種改良又は突然変異によって容易に得ることができない修飾を可能にする。
【0018】
本発明の工程で処理され得る好ましい植物は、これらに限定されないが、オオムギと、ブロッコリー、カイラン、メキャベツ、カリフラワー、カヴォロ・ブロッコリー(Cavalo broccoli)、コールラビ、キャベツ、ハクサイ、及びカラシナのようなアブラナ属(brassicas)と、シラントロと、コリアンダーと、トウモロコシと、ハヤトウリ、中国トウガン(Chinese waxgourd)、シトロンメロン、キュウリ、ガーキン、ゴード(gourd)、マスクメロン(カンタロープ、カサバメロン、クレンショーメロン、ゴールデンパーショーメロン、ハニーデゥーメロン、ハニーボール(honey balls)、マンゴーメロン(mango melon)、ペルシャメロン、パイナップルメロン、サンタクロースメロン、及びスネークメロンを含む)、カボチャ、夏カボチャ(summer squash)、冬カボチャ(winter squash)、及びスイカ、のようなウリ科植物と、コットンと、インゲン豆(bean)、フィールドビーン(field bean)、キドニービーン、ライマメ、ピントビーン、白インゲン豆(navy bean)、テパリービーン、アズキ、ファバビーン(fava bean)、ブラックアイドピー、ヤッコササゲ(catjang)、ササゲ(cowpea)、ササゲ(crowder pea)、モスビーン、リョクトウ(mung bean)、シマツルアズキ(rice bean)、ササゲ(southern pea)、ケツルアズキ(urd bean)、ソラマメ(broad bean)、ヒヨコマメ(chickpea)、グアー(guar)、フジマメ、レンズ豆(lentil)、ピー(pea)、フィールドピー(field pea)、及びキマメを含む、乾燥させたインゲン豆及びエンドウ豆(dried beans and peas)と、ナスと、レタスと、ブロッコリーレーブ(broccoli raab)、チンゲンサイ、コラード、ケール、ミズナ、コマツナ、ナタネの葉(rape greens)、及びカブの葉(turnip greens)を含む、アブラナ科葉菜類/カブの葉(leafy brassicas/turnip greens)と、カラスムギと、アブラナ(oilseed rape)と、オクラと、コショウと、ナタネ(rapeseed)と、ライムギと、ソッドと、ダイズと、ホウレンソウと、ピー(pea)、ドワーフピー(dwarf pea)、食用ポッドピー(edible-pod pea)、イングリッシュピー(English pea)、ガーデンピー、グリーンピース、スノーエンドウ、シュガースナップエンドウ、キマメ、インゲン豆(bean)、ソラマメ、ファバビーン(fava bean)、ライマメ、ベニバナインゲン、スナップエンドウ、ワックスビーン(wax bean)、アスパラガスビーン(asparagus bean)、ヤードロングビーン(yardlong bean)、タチナタマメ、及びナタマメを含む、多肉エンドウ豆及びインゲン豆(succulent peas and beans)と、ヒマワリと、タバコと、トマトと、ジャガイモ、サツマイモ、アラカチャ、クズウコン、チョロギ芋(Chinese artichoke)、キワイモ(Jerusalem artichoke)、食用カンナ(edible canna)、キャッサバ、ハヤトウリ、ショクヨウカヤツリ(chufa)、タロイモ、ショウガ、レレン(leren)、ココヤム(tanier)、ウコン(turmer)、クズイモ、及びヤム(true yam)、を含む塊茎及び球茎野菜と、コムギと、を含む。
【0019】
植物成長組成物は、当業者によく知られた方法を用いて、畝間散布又は帯状散布において、種子処理のような直接的な適用を含む任意の方法で、繁殖材料に適用される。
【0020】
任意選択で、本発明に係る方法は、液体肥料と併用して植物成長組成物を適用することを含む。
【0021】
ここで開示された方法で使用される植物成長組成物は、含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、及びショ糖エステルと、リグニンスルホン酸塩と、アルキルポリグリコシドと、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物と、リン酸エステルと、からなる群から選択される少なくとも一つの分散剤を含む。一つ又は複数の分散剤は、組成物における全成分の合計重量を基準として0.02重量%から20重量%の合計濃度で存在するのが好ましい。
【0022】
他の実施形態において、植物成長組成物は、含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、ショ糖エステルと、リグニンスルホン酸塩と、アルキルポリグリコシドと、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物と、リン酸エステルと、からなる群から選択される少なくとも一つの分散剤、及び液体肥料を含む。「液体肥料」の用語は、様々な割合の窒素、リン、及びカリウム(例えば、これに限定されないが、10%窒素、34%リン、及び0%カリウム)と、リンの含有量が高く、迅速で活発な根の成長を促進させる根付け肥料として一般に知られる微量栄養素と、を含む、流体又は液体である肥料を指す。液体肥料は、製剤の全成分の合計重量を基準として95.00重量%から99.99重量%の濃度で存することが好ましい。
【0023】
任意選択で、植物成長組成物は、不凍剤、消泡剤、及び殺生物剤の少なくとも一つをさらに含む。これらの製剤成分は農薬技術分野でよく知られている。一実施形態において、不凍剤はポリアルキレングリコール、好ましくはプロピレングリコールであり、存在する場合、組成物の全成分の合計の約1重量%から約20重量%、好ましくは、約4%から約10%の量で存在する。一実施形態において、消泡剤はアルキルシクロテトラシロキサン、好ましくは、オクタメチルシクロテトラシロキサンシリコーンエマルジョン、例えば、DOW CORNING(登録商標)AF エマルジョン、又はDOW CORNING(登録商標)ANTIFOAM C エマルジョン(Dow Corning Corporation)である。存在する場合、消泡剤は、全製剤における全成分の約0.001重量%から約1重量%、好ましくは、約0.01%から約0.5%の量で存在する。保存剤は、イソチアゾロン、又はイソチアゾロンの混合物、例えば、KATHON(登録商標)CG/ICP保存剤、又はLEGEND(登録商標)MK保存剤(Rohm and Haas Corporation)、又はPROXEL(商標)BR保存剤(Avecia Corporation)であることができる。存在する場合、保存剤は、製剤の全成分の約0.001重量%から約1重量%、好ましくは、約0.01%から約0.5%で存在する。
【0024】
含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウムはモンモリロナイト、及びアタパルジャイトからなる群から選択されることが好ましい。リン酸エステル分散剤はノニルフェノールリン酸エステル、及びトリデシルアルコールエトキシレートリン酸カリウム塩からなる群から選択されることが好ましい。
【0025】
開示された発明のさらなる修正は、当業者には明らかであるので、これらの実施例は、単に発明を説明するために機能し、発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。全てのそのような修正は、特許請求の範囲において定義された発明の範囲内にあると見なされる。
【0026】
(実施例)
組成物の調製(植物成長組成物A):
植物成長組成物は、64.25グラムの水、9.50グラムのプロピレングリコール、7.00グラムのトリデシルアルコールエトキシレートリン酸カリウム塩(Dextrol(登録商標)OC−180、Dexter Chemical Corpより入手可能)、8.00グラムのアルキルd−グルコピラノシド(Agnique(登録商標)9116、Cognis Corporationより入手可能)、0.15グラムのポリジメチルシロキサン(CowCorning(登録商標)AF、DowCorningCorporationより入手可能)、0.1グラムのイソチアゾドン化合物(Kathon(登録商標)CG/ICP、Rohm and Haas/Dow Chemicalsより入手可能)、及び11.0グラムのアタパルジャイト粘土(Attaflow(登録商標)FL、Englehardより入手可能)を混合することによって調製された。混合物は均一になるまで攪拌された。
【0027】
種子の処理:
ハイブリッドスイートトウモロコシの種子(Incredible SE Yellow)を植物成長組成物A、又は市販のビフェントリン製剤(Caputure(登録商標)LFR)のいずれかで処理した。種子コーティング装置を用いて、トウモロコシの種子(97.16グラム)を2.84グラムの組成物Aでコーティングし、乾燥させた。同様に、湿った50/50Pennington土/砂混合物に種子を植える前に、97.12グラムのトウモロコシの種子を2.84グラムのCaputure(登録商標)LFRでコーティングし、およそ48時間乾燥させた。種子を1インチの深さの穴に入れた。20個の6インチのポットを、1ポットあたり2つのトウモロコシの種子を備える処理として、各処理に設定した(1処理あたり合計40個の種子)。Ebb&Flow栽培の栽培ベンチの上に、温室条件下、17日間ポットを置き、処理と反復の間で等しく水やりを行った。トウモロコシの高さは植えた後、5、7、10、12、14、及び17日目(DAP)に測定された。植えてから17日目(DAP)に、各々の苗を土から抜き出し、シュートの長さ、根の長さ、シュートの湿重量、及び根の湿重量の評価を行った。根とシュートはおよそ60℃の乾燥オーブン中に置かれた。苗の抜き出しから4日、及び7日目に、乾燥したシュートと根の重量を評価した。未処理の基準も評価した。
【0028】
結果:
組成物A及びCapture(登録商標)LFR処理は、未処理の種子と比較したとき、大幅に改善された根の成長、シュートの成長、根の重量、及びシュート重量をもたらした。処理ごとの種子の発芽の平均パーセントを表1に示す。
表1.トウモロコシ種子の処理及び評価間隔による発芽の平均パーセント
【表1】
【0029】
各々のシュートと根の湿重量は、植えてから17日目に測定し(表2及び表3)、乾燥処理7日後の乾燥重量と良く対応づけられた。乾燥重量は60℃の乾燥オーブンに入れた後4日目及び7日目で評価した。
表2.乾燥オーブン中で4日目及び7日目(乾燥重量)に比べた土から抜いた直後(湿重量)のトウモロコシのシュートと根の平均重量減少
【表2】
【0030】
トウモロコシのシュートの高さは植えてから5、7、10、12、14及び17日目に測定し、根の長さは土から各々の苗を取り出し、根を水で洗浄した後測定した。これらの測定の平均は次の表3にまとめた。
表3.様々な評価日でのシュートの高さ(cm)及び根の長さ(cm)の平均
【表3】
【0031】
本発明は、好ましい実施形態において強調して説明されているが、好ましい組成物及び方法において変形を使用することができる点と、本発明は特にここで説明されているものとは他の方法で実施され得ることが意図されている点とは、当業者には明白である。従って、本発明は、以下の請求項で定義された発明の趣旨と観点との範囲内に包含されるすべての修正を含むものである。
【0032】
(付記)
(付記1)
含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、及びショ糖エステルと、リグニンスルホン酸塩と、アルキルポリグリコシドと、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物と、リン酸エステルと、からなる群から選択される少なくとも一つの分散剤を含む、植物成長に効果的な量の植物成長組成物を、害虫の影響(pressure)の非存在下で、植物繁殖材料に適用する、
ことを特徴とする植物の成長を改善する方法。
【0033】
(付記2)
前記植物成長組成物が、全ての%は前記組成物における全成分の合計重量を基準とした重量%で、
a)約1%から約20%の含水ケイ酸アルミニウム−マグネシウム、及び、
b)ショ糖エステル、リグニンスルホン酸塩、アルキルポリグリコシド、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物、及びリン酸エステルからなる群から選択される約0.2%から約20%の少なくとも一つの分散剤を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
【0034】
(付記3)
前記植物繁殖材料が、種子、胞子、鱗茎、挿し穂、切り枝、地下茎、塊茎、分裂組織、植物細胞、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
【0035】
(付記4)
前記植物繁殖材料が、少なくとも一つの種子を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
【0036】
(付記5)
前記植物成長組成物が、100g/haから500g/haまでの範囲の割合で適用される、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
【0037】
(付記6)
前記植物成長組成物が、200g/haから300g/haまでの範囲の割合で適用される、
ことを特徴とする付記5に記載の方法。
【0038】
(付記7)
前記植物が、トウモロコシ、コットン、ダイズ、ヒマワリ、コムギ、オオムギ、ライムギ、カラスムギ、及びアブラナからなる群から選択される、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
【0039】
(付記8)
前記植物が、トウモロコシである、
ことを特徴とする付記7に記載の方法。
【0040】
(付記9)
前記植物成長組成物が、液体肥料をさらに含む、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。
【0041】
(付記10)
前記植物成長組成物が、不凍剤、消泡剤、及び殺生物剤の少なくとも一つをさらに含む、
ことを特徴とする付記1に記載の方法。