【実施例】
【0015】
以下、図面と共に本発明によるモータ構造の好適な実施の形態について説明する。
尚、従来例と同一又は同等部分には、同一符号を付して説明する。
図1において、符号10で示されるものは、アキシャルギャップ型回転電機を構成するモータ構造であり、前記モータ構造10は、第1輪状ステータ30、ロータ20及び第2輪状ステータ30Aとからなり、前記ロータ20は、その中心部にロータホルダ20Aが設けられている。
【0016】
前記第1、第2輪状ステータ30,30Aの第1、第2内端面60,61には、
図2から
図4に拡大して示すように、所定角度間隔毎に溝62によって仕切られた磁心31が半径方向rに沿って形成されており、前記各磁心31の外周に配設され予め輪状に形成されたステータ巻線32Aは、前記各溝62内に設けられている。
前記各輪状ステータ30,30Aは、所定の厚さ10mm程度の輪状鉄心を用いることもできるが、うず電流損を避けるためには、例えば、厚さ0.35〜0.5mmで所定の特性のフープ材を螺旋状に巻付けて厚さ10mmの輪状鉄心とした後に、前記溝62を前記各内端面60,61に後加工することにより形成することができる。
尚、前記各内端面60,61は、前記各ステータ30,30Aを前述のように製作した時に、前記ロータ20とのアキシャルギャップを高精度に管理した場合には、前記各内端面60,61の後加工をすることなく、用いることができる。
【0017】
前記各輪状ステータ30,30A間には、前記各輪状ステータ30,30Aと同一外径の円板状をなすロータ20が回転自在に設けられており、前記ロータ20は、
図5から
図9に示すように構成されている。
すなわち、前記ロータ20は、円板状をなすと共に軸孔70を有するロータホルダ20Aと、前記ロータホルダ20Aの外周に円周に沿って設けられた磁石22及びロータヨーク片24と、その外周71Aを固定するためのロータ固定リング42と、から主として構成されている。
【0018】
前記ロータホルダ20Aはステンレス等の非磁性材で形成され、前記磁石22とロータヨーク片24とは、図示しない治具の中に設けられた前記ロータホルダ20Aの外周に沿って接着剤(図示せず)を介して、
図7に示すように交互に、かつ、輪状に固定して構成されている。
【0019】
図8は、前記ロータ20の完成品の約4分の1の部分の概略を示すもので、前記ロータホルダ20A、ロータ固定リング42からなるロータ20の組み合わせ状態が明らかに示されている。
図9は、
図8で示したロータ20の右側の断面の拡大図であり、前記ロータ20の前記ロータ固定リング42、磁石22又はロータヨーク片24、ロータホルダ20A及び軸孔70からなるロータ20の断面構成が開示され、前記ロータ20の厚さTが全体にわたり均一であることが示されている。
【0020】
次に、
図10から
図13は、前記ロータ20を示すもので、
図10及び
図11の状態では、前記ロータホルダ20Aの外周には、所定角度毎に形成された凸部71aが形成され、前記各凸部71a間には凹部71bが形成されている。
前記各凹部71bには、前記各ロータヨーク片24の内端24aが接着剤によって一体接続されている。
尚、前述の
図10では、前記各ロータヨーク片24間に位置する磁石22を図示しているが、
図11では、前記磁石22の図示を省略している。
【0021】
図12は、前記ロータ20の第1、第2端面20a、20bに取付けられる互いに同一形状の第1、第2円板部材80,81を示している。
前記各円板部材80,81は、その中心部に円板状に形成された中心円板部82と、前記中心円板部82の外周82aの外側に形成された輪部83と、前記外周82aと前記輪部83とを接続するために放射状に設けられた直線状の多数の支持片84と、から構成されている。
【0022】
従って、前記第1、第2円板部材80,81を、
図9で示すように、前記ロータ20の前記第1、第2端面20a,20bに設けることにより、前記ロータホルダ
20A、磁石22、ロータヨーク片24のロータ20からの離脱を防止し、アキシャルギャップ型モータ10の高速回転時の信頼性を従来構成よりも向上させることができる。
【0023】
次に、本発明によるモータ構造の要旨とするところは、以下の通りである。
すなわち、輪状をなし互いに対向配置される第1、第2輪状ステータ30,30Aと、前記第1、第2輪状ステータ30,30Aの磁心31に設けられたステータ巻線32Aと、前記第1、第2輪状ステータ30,30A間に回転自在に設けられ極性が互いに異なるように配設された複数の磁石22を有するロータ20と、からなるモータ構造において、前記第1、第2輪状ステータ30,30Aは、その内端面60,61に半径方向rに沿って形成され前記ステータ巻線32Aを設けるための多数の溝62を有し、前記ロータ20は、ロータヨークとしての多数のロータヨーク片24と板状をなす多数の前記磁石22とを輪状に接着して構成され、前記ロータ20のロータヨーク片24及び磁石22の内側には、非磁性材で形成された円板状のロータホルダ20Aが設けられ、前記ロータ20の外周には、前記磁石22と前記ロータヨーク片24を固定するためのロータ固定リング42が設けられ、前記ロータホルダ20Aの外周には、凹凸面を形成するための多数の凹部71bが形成され、前記磁石22の内端22aは前記凹部71bに係合し、前記ロータ20の第1、第2端面20a,20bには、前記ロータホルダ20A、前記磁石22、前記ロータヨーク片24を覆うための互いに同一形状の第1、第2円板部材80,81が設けられ、前記各円板部材80,81は、中心部に形成された中心円板部82と、前記中心円板部82の外側に形成された輪部83と、前記中心円板部82と前記輪部83との間を接続するための放射状に形成された直線状の多数の支持片84と、からなり、前記中心円板部82は前記ロータホルダ70Aに対応し、前記支持片84は、前記ロータヨーク片24又は前記磁石22に対応していると共に、前記第1、第2円板状部材80,81により、前記ロータホルダ20A、前記磁石22及び前記ロータ
ヨーク片
24の前記ロータ
20からの離脱を防止する構成である。