特許第6862843号(P6862843)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6862843
(24)【登録日】2021年4月5日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】自動取引装置
(51)【国際特許分類】
   G07D 11/40 20190101AFI20210412BHJP
   G07D 11/14 20190101ALI20210412BHJP
   G07D 11/36 20190101ALI20210412BHJP
【FI】
   G07D11/40 101C
   G07D11/14 101B
   G07D11/36
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-7270(P2017-7270)
(22)【出願日】2017年1月19日
(65)【公開番号】特開2018-116522(P2018-116522A)
(43)【公開日】2018年7月26日
【審査請求日】2019年11月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000295
【氏名又は名称】沖電気工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100129067
【弁理士】
【氏名又は名称】町田 能章
(74)【代理人】
【識別番号】100183162
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 義文
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】味寺 孝浩
【審査官】 永安 真
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−078068(JP,A)
【文献】 特開2001−169272(JP,A)
【文献】 特開2015−194822(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07D 11/00 − 11/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙幣の投入及び取り出しの何れか一方又は双方が行われる紙幣インタフェース部と、
前記紙幣インタフェース部を上方から撮像する撮像部と、
光の非透過領域を設けることにより、前記撮像部の撮像領域を制限する撮像制限部と、
個人情報の入力を受け付ける入力インタフェース部とを備え、
前記撮像制限部は、前記紙幣インタフェース部を撮像できるように制限し、前記入力インタフェース部を撮像しないように制限する
ことを特徴とする自動取引装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動取引装置であって、
前記撮像部は、撮像素子と撮像部筐体との取付角がバラツキを有するものであり、
前記撮像制限部は、前記取付角の偏差が正の最大値での撮像領域と負の最大値での撮像領域とが重畳しない非重畳領域の一部を撮影しないように制限する
ことを特徴とする自動取引装置。
【請求項3】
請求項1に記載の自動取引装置であって、
前記撮像部は、その光軸と製造バラツキが無いときの基準光軸との傾斜バラツキが存在するものであり、
前記撮像制限部は、前記傾斜バラツキの偏差が正の最大値での撮像領域と負の最大値での撮像領域とが重畳しない非重畳領域の一部を撮影しないように制限する
ことを特徴とする自動取引装置。
【請求項4】
請求項1に記載の自動取引装置であって、
前記撮像部は、撮像素子と撮像部筐体との取付角がバラツキを有するものであり、
前記紙幣インタフェース部は、前記取付角の偏差が正の最大値での撮像領域と負の最大値での撮像領域とが重畳する重畳領域に配設される
ことを特徴とする自動取引装置。
【請求項5】
請求項1に記載の自動取引装置であって、
前記撮像部は、その光軸と製造バラツキが無いときの基準光軸との傾斜バラツキが存在するものであり、
前記紙幣インタフェース部は、前記傾斜バラツキの偏差が正の最大値での撮像領域と負の最大値での撮像領域とが重畳する重畳領域に配設される
ことを特徴とする自動取引装置。
【請求項6】
請求項2乃至請求項5の何れか一項に記載の自動取引装置であって、
前記入力インタフェース部は、PINPADである
ことを特徴とする自動取引装置。
【請求項7】
請求項1に記載の自動取引装置であって、
前記紙幣インタフェース部は、操作者の手前側に設けられており、
前記入力インタフェース部は、前記紙幣インタフェース部よりも後方に設けられている
ことを特徴とする自動取引装置。
【請求項8】
紙幣の投入及び取り出しの何れか一方又は双方が行われる紙幣インタフェース部と、
暗証番号の入力を受け付け、前記紙幣インタフェース部の近傍に配設される入力インタフェース部と、
前記紙幣インタフェース部を上方から撮像する撮像部と、
前記紙幣インタフェース部の撮像形状に対応する形状の光透過領域と前記入力インタフェース部の撮像領域に対応する光非透過領域とを有する撮像制限部と、
を備え、
前記撮像制限部は、前記撮像部が前記入力インタフェース部を撮像できない位置に配設されている
ことを特徴とする自動取引装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動取引装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ATM(Automated Teller Machine)等の自動取引装置は、一般に、操作者が紙幣を投入したり、取り出したりする接客口(特に、紙幣開口部)やカード挿入口等の操作部(操作開口部)と、該接客口、及びその周辺を撮影する手元カメラを設けている(特許文献1,2参照)。この手元カメラは、紙幣入出金口から排出される紙幣の重なり状態や手操作を撮影可能な位置に設けられている。また、手元カメラは、万が一紙幣を第三者に盗み取りをされたときに、証拠画像を残すことを目的にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-267178号公報(段落0023)
【特許文献2】特開2014-137658号公報(段落0041)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、自動取引装置は、取引に使用される暗証番号を入力するテンキーボードとしてPINPAD(Personal Identification Number PAD)を採用することが多い。また、PINPADは、手元カメラが撮影する接客口(紙幣入出金口)の近傍に配設される。特に、小型の現金自動処理機では接客口とPINPADとが近接している。この配置のため、手元カメラは、接客口以外に、PINPADまで撮影してしまい、暗証番号等の個人情報が映像データとして漏洩する可能性が出てしまう問題があった。このため、自動取引装置は、撮像してはいけないPINPADの領域をマスクする必要がある。
【0005】
マスクする手段として、撮像部でハードウェア的にマスクする方法や、画像処理装置がソフトウェア的にマスクする方法がある。例えば、ハードウェア的にマスクする方法として、手元カメラ(撮像部)は、例えば、画角調整機構を有したカメラ取付機構を備え、撮影画像を顧客要求画像に合うように画角(撮像領域)を調整可能な構成とすることが考えられる。
しかしながら、接客口(紙幣インタフェース部)とPINPADとが近接している小型の自動取引装置には、画角調整機構は、微調整可能な機構が必要である。このような画角調整機構は、高価な機構となるので、現実的ではない。
【0006】
本発明は、紙幣インタフェース部の周辺を非撮像領域とすることができる自動取引装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するため、第1発明の自動取引装置(100)は、紙幣の投入及び取り出しの何れか一方又は双方が行われる紙幣インタフェース部(10)と、前記紙幣インタフェース部(10)を上方から撮像する撮像部(50)と、光の非透過領域(30b)を設けることにより、前記撮像部(50)の撮像領域を制限する撮像制限部(30)と、個人情報の入力を受け付ける入力インタフェース部(例えば、PINPAD20)とを備え、前記撮像制限部30は、前記撮像部(50)による撮像領域とし、前記入力インタフェース部を前記撮像部による撮像領域としないように制限する前記紙幣インタフェース部(10)に制限することを特徴とする。なお、( )内の符号等は例示である。
【0008】
これによれば、撮像制限部が撮像領域を紙幣インタフェース部に制限するので、紙幣インタフェース部の周辺を非撮像領域とすることができる。ここで、前記入力インタフェース部は、前記紙幣インタフェース部の近傍に配設されていることが好ましい。これにより、入力インタフェース部を非撮像領域にすることができる。
【0009】
また、第2発明の自動取引装置は、紙幣の投入及び取り出しの何れか一方又は双方が行われる紙幣インタフェース部と、暗証番号の入力を受け付け、前記紙幣インタフェース部の近傍に配設される入力インタフェース部と、前記紙幣インタフェース部を上方から撮像する撮像部と、前記紙幣インタフェース部の撮像形状に対応する形状の光透過領域と前記入力インタフェース部の撮像領域に対応する光非透過領域とを有する撮像制限部と、を備え、前記撮像制限部は、前記撮像部が前記入力インタフェース部を撮像できない位置に配設されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、紙幣インタフェース部の周辺を非撮像領域とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態である自動取引装置に搭載される撮像部の撮像領域を説明する説明図である。
図2】本発明の実施形態である自動取引装置の操作部の平面図である。
図3】撮像部及び撮像制限部の斜視図であり、(a)が撮像部を示し、(b)が撮像制限部を示す。
図4】撮像制限部の構造図である。
図5】操作部の撮像可能領域と撮像制限領域との関係を示す図である。
図6】撮像部の画角を説明する説明図である。
図7】撮像部の角度ずれの影響を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本実施形態を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0013】
(構成の説明)
図1は、本発明の実施形態である自動取引装置に搭載される撮像部の撮像領域を説明する説明図である。図1は、自動取引装置を左右方向の中央部で切断した断面を示している。
自動取引装置100は、紙幣インタフェース部としての接客口10と、入力インタフェース部としてのPINPAD20と、撮像制限部として機能するハーフミラー30と、撮像部としての手元カメラ50と、本体筐体90とを備える。なお、自動取引装置100は、操作部25として、接客口10やPINPAD20以外に図示しないカード入力部や伝票を印刷する印刷部を備える。
【0014】
本体筐体90は、二段の階段形状の操作部筐体90aと、操作部筐体90aの後部から上斜め前方に延在する天井部90bとが形成されている。なお、操作部筐体90aは、操作者が操作しやすいように、上面が傾斜している。接客口10は、紙幣の投入及び取り出しの何れか一方又は双方が行われる紙幣入出金口であり、操作部筐体90aの下段の上部に設けられている。
【0015】
PINPAD20は、操作部筐体90aの上段の上部、つまり、接客口10の後方の高い位置に設けられている。PINPAD20は、暗証番号が入力されるテンキーキーボードと、入力された暗証番号を暗号化するマイコンと、マイコン基板を覆う保護検出ネットを備えている。保護検出ネットは、外部からの破壊行為を検知するためのものであり、マイコンは、破壊行為を検知すると、暗証番号や暗号鍵等の機微情報を破棄するように構成されている。PINPAD20は、上段に配置されることで、破壊行為が行われにくくなっており、下段に配置した場合に比較して、セキュリティ性が高くなっている。
【0016】
手元カメラ50は、天井部90bに配設されている。つまり、手元カメラ50は、接客口10の上方に設けられ、操作者の手元である操作部25、特に、接客口10を撮像できるように構成されている。手元カメラ50は、天井部90bに対する取り付け角度や、内部のCCD素子の位置ずれによって、画角中心の角度ずれ(軸振れ)が生じる。この軸振れによって、撮影画像範囲は、画角の上振れや下振れが生じる。接客口10は、画角の上振れと下振れとの重畳範囲に存在する。
【0017】
ハーフミラー30は、反射率及び透過率が50%のミラーであるが、本実施形態では、いわゆるマジックミラーとして使用している。該マジックミラーは、明るい場所から暗い場所を見たとき反射像を見ることができ、暗い場所から明るい場所を見たとき透過像を見ることができるものである。該マジックミラーは、明るい場所から明るい場所に反射して戻ってくる光の光量が暗い場所から明るい場所に透過する光の光量よりも多く、明るい場所から暗い場所に透過する光の光量が暗い場所から暗い場所に反射して戻ってくる光の光量よりも多いことを利用している。
【0018】
ハーフミラー30は、手元カメラ50のレンズの近傍に配置されており、暗い場所に配置されている手元カメラ50が明るい場所に配置されている接客口10を撮像できるように配設されている。また、明るい場所にいる操作者は、ハーフミラー30で反射像をみることができるが、暗い場所に配設されている手元カメラ50を見ることができない。
【0019】
ハーフミラー30は、光透過部30aと光非透過部30b(図3(b),4)とを設けており、手元カメラ50の軸振れによって、PINPAD20の一部が撮影画像範囲に入ったとしても、光非透過部30bがPINPAD20の一部の撮像を制限する撮像制限部としての機能を有している。
【0020】
図2は、本発明の実施形態である自動取引装置の操作部の平面図である。図2は、上から操作部(特に、接客口10)25を覗いた図でもあり、前後左右は図示の通りである。
接客口10は、本体筐体90に配設されており、PINPAD20は、該接客口10の中央部であって、その後方に近接配置されている。PINPAD20は、該接客口10の中央部後方に配設されているので、第三者がPINPAD20を覗き込む可能性が低減する。なお、PINPAD20は、複数のテンキー20aと、複数の機能キー20bとを備えている。
【0021】
図3は、撮像部及び撮像制限部の斜視図であり、図3(a)が撮像部を示し、図3(b)が撮像制限部を示す。手元カメラ50は、撮像部筐体50aを備える。図4は、撮像制限部の構造図である。
ハーフミラー30は、反射率及び透過率が50%の光透過部30aと、透過率が0%の光非透過部30bとを設け、PINPAD20の撮像を制限する撮像制限部として機能する。
【0022】
撮像制限部として機能するハーフミラー30は、中央部が反射率及び透過率が50%の誘電体多層膜でコートされた板状媒体であり、その外側を透過率0%の非透光性塗料が塗布されたものである。つまり、ハーフミラー30は、中央部が光透過部30aとして機能し、その外側が光非透過部30bとして機能する。ここで、光透過部30aは、接客口10の撮像形状に対応しており、接客口10が光軸に対して傾斜していなければ、接客口10と相似形状である。
【0023】
図5は、操作部の撮像領域と撮像制限領域との関係を示す図である。
ハーフミラー30を設けていないときの手元カメラ30の撮像領域は、操作部25(図1)、つまり、接客口10、接客口10の周辺、及びPINPAD20の一部である。PINPAD20の一部は、手元カメラ30の撮像を制限する撮像制限領域であり、光非透過部30bに対応するものである。接客口10、及びその周辺は、ハーフミラー30を設けたときの手元カメラ30の撮像領域(実撮像領域)であり、光透過部30a(図3(b),4)の形状に対応している。つまり、光透過部30aの形状は、接客口10、及びその周辺に対応して設定されている。なお、光非透過部30bは、必ずしもPINPAD20と相似形状ではない。
【0024】
図6は、撮像部の画角を説明する説明図である。
撮像部としての手元カメラ50は、簡単には、撮像素子としてのCCD素子51と、レンズ52とを備えている。手元カメラ50は、CCD素子51とレンズ52とが撮像部筐体50a(図3(a))に固定され、撮像部筐体50aが本体筐体90(図1)に固定されているものとする。CCD素子51は、二次元配列された光電変換素子である。レンズ52は、焦点距離fの単焦点レンズを図示しているが、複数のレンズで構成されていても構わない。また、レンズ52は、ズームレンズや魚眼レンズであっても構わない。
【0025】
手元カメラ50は、レンズ52の主点とCCD素子51の撮像面との間隔が焦点距離fになるように調整されているとき、無限遠点に焦点が合っている。この無限遠点に焦点を合わせた状態で、レンズ52の中心からCCD素子51の撮像面を見た角度を「画角」という。なお、光軸は、CCD素子51の撮像面の垂線であって、レンズ52の中心軸に一致する軸である。
【0026】
図7は、撮像部の角度ずれの影響を説明する説明図である。
図7は、撮像部筐体50aへのCCD素子51、及びレンズ52の取り付け角度にバラツキがあったり、本体筐体90への撮像部筐体50aの取り付け角度にバラツキがあったりした場合である。つまり、図7は、CCD素子51、及びレンズ52の光軸が基準光軸からの角度ずれ(公差)が有り、傾斜バラツキが生じている場合である。例えば、CCD素子51、及びレンズ52が時計方向に僅かに回転すると画角の上振れが発生し、CCD素子51、及びレンズ52が時計方向と逆方向に僅かに回転すると、画角の下振れが発生する。ここで、基準光軸は、傾斜バラツキが無いときの光軸である。
【0027】
取付角のズレ(偏差)が正の最大値での撮像領域と負の最大値での撮像領域とが重畳する重畳領域が存在する。そして、取付角の偏差の最大値(振れの最大値)での重畳領域は、製造バラツキに依存すること無く、撮像可能な領域である。
【0028】
図7で説明したように、手元カメラ50は、製造バラツキにより、画角の上振れや下振れが生じてしまう。このため、撮影画像は、撮像領域(上振れ)から撮像領域(下振れ)までの範囲でバラツクことがある。「上振れ」の場合には、撮影画像として映ってはいけない部分(PINPAD20)は映ることは無いが、「下振れ」の場合には撮影画像として映ってはいけない部分(PINPAD20)が映ってしまう。
【0029】
本実施形態のハーフミラー30は、光非透過部30bと光透過部30aとを設け、光非透過部30bを撮影画像(物像)のマスクエリアとしている。ハーフミラー30は、光透過部30aを接客10の形状に対応させ、光非透過部30b(マスクエリア)をPINPAD20に対応させている。また、自動取引装置100は、手元カメラ50でPINPAD20が映らない位置(高さ)にハーフミラー30を配設している。これにより、自動取引装置100は、手元カメラ50の画角が撮影画像範囲(下振れ)にばらついたとしても、撮影画像に接客10、及びその周辺を映し、PINPAD20が映らないようにすることができる。つまり、ハーフミラー30は、接客口10、及びその周辺を手元カメラ50の撮像領域としている。
【0030】
(効果の説明)
以上説明したように、本実施形態の自動取引装置100は、手元カメラ50の画角バラツキ(上振れ、下振れ)があっても、ハーフミラー30の光非透過部30bが、映してはいけない箇所(PINPAD20)をマスクしてしまう。このため、自動取引装置100は、手元カメラ50を取り付けるカメラ取り付け機構部に、特別な画角調整機構(図示せず)を持たせて、画角の微調整を行う必要がない。また、ハーフミラー30は、光透過部30aが反射率及び透過率が50%のマジックミラーとしたので、手元カメラ50から接客口10を撮像できる一方、操作者からは、手元カメラ50やその周辺の配線を見ることができない。
【0031】
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記実施形態の自動取引装置100は、手元カメラ50の画角バラツキにより発生した、映してはいけない箇所(PINPAD20)をハーフミラー30の光非透過部30bでマスクしていた。ハーフミラー30の光透過部30aと光非透過部30bとの境界形状を調整することによって、操作部分のみを映すことも可能である。また、ハーフミラー30は、光非透過部30bを複数備えることにより、画像撮影箇所を複数に分けることができるようになり、必要な箇所のみ映るようにすることができる。
【0032】
(2)前記実施形態の自動取引装置100は、入力インタフェース部として、暗証番号を入力するPINPAD20を適用したが、生年月日や電話番号等の個人情報を入力する入力インタフェースとしても構わない。
【0033】
(3)前記実施形態の自動取引装置100は、反射率及び透過率が50%の膜をコートしたハーフミラー30を表裏の無いマジックミラーとして機能させたが、このハーフミラーの片面に吸収膜をさらにコートして、表裏のあるものを採用しても構わない。例えば、反射率及び透過率が50%の反射膜と、吸収率50%の吸収膜とをコートしたマジックミラーを用いても構わない。このときには、反射膜側から入射する光の反射率は、50%であるが、吸収膜側から入射する光の反射率は、50%×50%×50%=12.5%となる。また、全透過率は、何れの方向から入射しても、50%×50%=25%となる。
【0034】
(4)前記実施形態の手元カメラ50は、単焦点のレンズ52が内蔵されているとして説明したが、テレセントリック光学系を使うこともできる。このときには、接客口10と同程度の大きさのレンズが必要になる。
【0035】
(5)前記実施形態の自動取引装置100は、ATMを前提として説明したが、券売機や、現金処理機等にも適用することができる。
【符号の説明】
【0036】
10 接客口(紙幣インタフェース部)
20 PINPAD(入力インタフェース部)
20a テンキー
20b 機能キー
25 操作部
30 ハーフミラー(撮像制限部)
30a 光透過部
30b 光非透過部
50 手元カメラ(撮像部)
50a 撮像部筐体
51 CCD素子(撮像素子)
52 レンズ
90 本体筐体
90a 操作部筐体
90b 天井部
100 自動取引装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7