(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
利用者を特定する特定情報が記録された非接触通信媒体の読み取りに応じて管理対象となる複数の入退口における前記利用者に関する入退を管理する入退管理システムであって、
前記特定情報に関連付けられたコード発行情報が記録される情報コードを発行可能な情報コード発行部と、
複数の前記特定情報が記憶され、前記情報コード発行部により発行された前記情報コードに記録される前記コード発行情報が記憶される記憶部と、
前記複数の入退口に配置されて前記非接触通信媒体から前記特定情報を非接触通信にて読み取る非接触読取部と、
前記複数の入退口に配置されて前記情報コードから前記コード発行情報を光学的に読み取る情報コード読取部と、
前記非接触読取部による読取結果及び前記情報コード読取部による読取結果の少なくとも一方と前記記憶部に記憶される情報とに基づいて、当該非接触読取部及び当該情報コード読取部が配置される前記入退口の通行に関して前記利用者が通行許可者であるか否かについて判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて所定の制御を行う制御部と、
を備え、
前記非接触読取部及び前記情報コード読取部により連続的に情報が読み取られる場合に、前記非接触読取部により読み取られた前記特定情報と前記情報コード読取部により読み取られた前記コード発行情報とが関連付けられていると、前記記憶部に記憶されている当該コード発行情報を無効にすることを特徴とする入退管理システム。
前記判定部は、前記コード発行情報に関連付けられて前記記憶部に記憶される前記特定情報が前記非接触読取部にて読み取られた場合に、前記利用者が通行許可者でないと判定することを特徴とする請求項1に記載の入退管理システム。
前記情報コード発行部により既に発行された前記情報コードの前記コード発行情報に関連する前記特定情報に関連して新たな再コード発行情報を記録した情報コードが発行されると、前記再コード発行情報が前記記憶部に記憶され、
前記判定部は、前記再コード発行情報に対応して前記記憶部に記憶される前記コード発行情報が前記情報コード読取部にて読み取られた場合に、前記利用者が通行許可者でないと判定することを特徴とする請求項1または2に記載の入退管理システム。
前記情報コード発行部により発行される前記情報コードには、前記利用者が通行許可者であると判定される期間に関する情報が記録されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の入退管理システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、置き忘れ等により入退管理用のICカードを所持していない場合には、守衛などにて一時貸出し用のICカードを用意してもらい、このICカードを一時的に使用する運用を行う場合がある。この場合、利用者の許可レベルに応じて通行制限が複数種類あるような運用では、貸与する利用者を特定する情報を記録するだけでなくその貸与する利用者の許可レベルに応じた一時貸出し用のICカードを用意する必要があり、そのICカードに許可レベルに応じた情報を書き込む処理等のために設定作業が煩雑になることから、ICカードの専門知識を持った者でしか取り扱うことができないという問題がある。例えば、来客や外部の工事関係者等にも複数種類の通行制限を行うような一時貸出し用のICカードを用意するような運用であれば、許可レベルがより複雑になることからそのICカードの設定作業がさらに煩雑になってしまう。
【0005】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、書き込み等の煩雑な作業を要することなく一時貸出し用の媒体を容易に発行し得る構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
利用者を特定する特定情報が記録された非接触通信媒体(80)の読み取りに応じて管理対象となる複数の入退口(11)における前記利用者に関する入退を管理する入退管理システム(10)であって、
前記特定情報に関連付けられたコード発行情報が記録される情報コード(C)を発行可能な情報コード発行部(70)と、
複数の前記特定情報が記憶され、前記情報コード発行部により発行された前記情報コードに記録される前記コード発行情報が記憶される記憶部(22)と、
前記複数の入退口に配置されて前記非接触通信媒体から前記特定情報を非接触通信にて読み取る非接触読取部(40)と、
前記複数の入退口に配置されて前記情報コードから前記コード発行情報を光学的に読み取る情報コード読取部(50)と、
前記非接触読取部による読取結果及び前記情報コード読取部による読取結果の少なくとも一方と前記記憶部に記憶される情報とに基づいて、当該非接触読取部及び当該情報コード読取部が配置される前記入退口の通行に関して前記利用者が通行許可者であるか否かについて判定する判定部(21)と、
前記判定部の判定結果に基づいて所定の制御を行う制御部(21)と、
を備え
、
前記非接触読取部及び前記情報コード読取部により連続的に情報が読み取られる場合に、前記非接触読取部により読み取られた前記特定情報と前記情報コード読取部により読み取られた前記コード発行情報とが関連付けられていると、前記記憶部に記憶されている当該コード発行情報を無効にすることを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明では、複数の特定情報と情報コード発行部により発行された情報コードに記録されるコード発行情報とが記憶部に記憶されている。そして、非接触読取部による読取結果及び情報コード読取部による読取結果の少なくとも一方と記憶部に記憶される情報とに基づいて、当該非接触読取部及び当該情報コード読取部が配置される入退口の通行に関して利用者が通行許可者であるか否かについて判定部により判定されて、この判定結果に基づいて制御部により所定の制御が行われる。
【0008】
これにより、情報コード発行部により発行された情報コードを一時貸出し用の媒体として利用することができ、その情報コードは印刷や画面表示等を利用して簡単に発行できるので、書き込み等の煩雑な作業を要することなく一時貸出し用の媒体を容易に発行することができる。
特に、非接触読取部及び情報コード読取部により連続的に情報が読み取られる場合に、非接触読取部により読み取られた特定情報と情報コード読取部により読み取られたコード発行情報とが関連付けられていると、記憶部に記憶されている当該コード発行情報を無効にする。これにより、一時貸出し用の媒体として発行した情報コードを取得した利用者は、正規の非接触通信媒体を見つけて利用可能となった後にでも自らその情報コードを無効化できるので、情報コードの不正使用防止に関してシステムの利便性を向上させることができる。
【0009】
請求項2の発明では、判定部は、コード発行情報に関連付けられて記憶部に記憶される特定情報が非接触読取部にて読み取られた場合に、利用者が通行許可者でないと判定する。これにより、発行された情報コードに対応するICカード等の非接触通信媒体が第三者に不正に取得された場合でも、その不正使用を防止することができる。
【0010】
請求項3の発明では、情報コード発行部により既に発行された情報コードのコード発行情報に関連する特定情報に関連して新たな再コード発行情報を記録した情報コードが発行されると、再コード発行情報が記憶部に記憶される。そして、判定部は、再コード発行情報に対応して記憶部に記憶されるコード発行情報が情報コード読取部にて読み取られた場合に、利用者が通行許可者でないと判定する。これにより、再発行された情報コードに対応するコード発行情報を記録した情報コードが第三者に不正に取得された場合でも、その不正使用を防止することができる。
【0011】
請求項4の発明では、情報コード発行部により発行される情報コードには、利用者が通行許可者であると判定される期間に関する情報が記録されるため、一時貸出し用の媒体として発行した情報コードの使用可能期間を、その記録される期間に応じて設定することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態に係る入退管理システムについて、図面を参照して説明する。
図1に示す入退管理システム10は、利用者を特定する特定情報が記録された非接触通信媒体の読み取りに応じて管理対象となる複数の入退口における利用者に関する入退を管理するシステムである。この入退管理システム10は、例えば、企業や公的機関などの建物や店舗などの所定の施設内に設定される管理区域における各入退口11での入退を管理するため、各入退口11に対してそれぞれ配置される制御コントローラ20及び読取装置30と、各制御コントローラ20における処理結果等を管理する管理サーバ60と、情報コード発行サーバ70とを備えるように構成されている。各制御コントローラ20や管理サーバ60及び情報コード発行サーバ70は、入退管理に利用する情報等を共有するため、社内LAN等のネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0015】
管理対象となる各入退口11には、扉11aとこの扉11aに関する施解錠を行うための電気鍵12がそれぞれ設けられている。なお、入退口11に設けられる扉11aは、回動式に構成されてもよいし、例えばスライド式や勤怠等用のポール式として構成されてもよい。また、電気鍵12は、公知の電磁式電気鍵であって、施解錠対象である扉11aの近傍の壁面に配置されており、施錠信号の入力に応じて施錠状態が維持され、解錠信号の入力に応じて解錠動作がなされるように構成されている。なお、電気的な制御によって扉を施錠および解錠可能な構成であれば公知の様々な電気鍵を電気鍵12として用いることができる。
【0016】
まず、制御コントローラ20について、
図1を用いて説明する。
制御コントローラ20は、読取装置30による読取結果等に応じて扉11aの施解錠を行うコントローラであって、扉11aの近傍に配置されている。この制御コントローラ20は、
図1に示すように、制御コントローラ20全体を制御する制御部21を備えている。この制御部21は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有し、記憶部22とともに情報処理装置を構成している。記憶部22には、後述する入退管理処理を実行するための所定のプログラム等が記憶され、管理サーバ60及び情報コード発行サーバ70から受信したデータ(例えば、社員情報や後述する特定情報及びコード発行情報)等を利用したデータベースが構築されている。また、制御コントローラ20は、所定の情報を表示可能な表示部23や、読取装置30や管理サーバ60等の外部装置との間でのデータ通信を行うためのインタフェースとして構成される通信部24を備えている。
【0017】
このように構成される制御コントローラ20は、通信部24を介して電気鍵12を制御し得る構成をなしており、制御部21により実行される入退管理処理に応じて、施錠時には電気鍵12に対して施錠信号を出力し、解錠時には電気鍵12に対して解錠信号を出力するようになっている。また、制御コントローラ20は、制御部21により実行される入退管理処理の際に読取装置30から取得した読取結果等を、通信部24を介して管理サーバ60に送信するようになっている。
【0018】
次に、読取装置30について、
図2を用いて説明する。
読取装置30は、ICカード等の通信媒体と相互通信が可能な非接触通信媒体80とQRコード(登録商標)等の情報コードとの双方を読み取り可能な装置であって、扉11aの近傍の壁面等に配置されている。この読取装置30は、
図2(A)に示すように、読取装置30全体を制御する制御部31を備えている。この制御部31は、マイコンを主体として構成されるものであり、CPU、システムバス、入出力インタフェース等を有し、メモリ32とともに情報処理装置を構成している。また、制御部31には、
図2(A)に示すように、発光部33、表示部34、操作部35、スピーカ36、通信部37などが接続されている。
【0019】
操作部35は、複数のキー等を備えてその操作に応じた操作信号を制御部31に対して与える構成をなしており、制御部31は、この操作信号を受けて操作信号の内容に応じた動作を行う。発光部33は、例えばLEDであって、制御部31による制御に応じて点灯・点滅するように構成されている。表示部34は、公知の液晶ディスプレイ(LCD)によって構成されており、制御部31による制御に応じて表示内容が制御されるようになっている。スピーカ36は、公知のスピーカによって構成されており、制御部31による制御に応じて予め設定された音声やアラーム音等の所定の音を放音(発音)するように構成されている。通信部37は、制御コントローラ20等の外部装置との間でのデータ通信を行うためのインタフェースとして構成されており、制御部31と協働して通信処理を行う構成をなしている。
【0020】
また、制御部31には、非接触読取部40及び情報コード読取部50がそれぞれ接続されている。
非接触読取部40は、アンテナ41及び制御部31と協働してICカード等の非接触通信媒体80との間で電磁波による通信を行ない、非接触通信媒体80に記憶されるデータの読み取り、或いは無線タグ等に対するデータの書込みを行うように機能するものである。この非接触読取部40は、例えば公知の電波方式で伝送を行う回路として構成されており、
図2(B)にて概略的に示すように、送信回路42、受信回路43等を備えている。送信回路42は、例えば、キャリア発振器、符号化部、変調部及び増幅器等によって構成されている。キャリア発振器は、所定周波数のキャリア(搬送波)を出力しており、符号化部は、制御部31に接続され、制御部31より出力される送信データを符号化して変調部に出力している。変調部は、キャリア発振器からのキャリア(搬送波)及び符号化部からの送信データが入力されるものであり、キャリア発振器より出力されるキャリア(搬送波)に対し、通信対象へのコマンド送信時に符号化部より出力される符号化された送信符号(変調信号)によってASK(Amplitude Shift Keying)変調された被変調信号を生成し、増幅器に出力している。また、増幅器は、入力信号(変調部によって変調された被変調信号)を設定された増幅率で増幅しており、その増幅信号が送信信号としてアンテナ41に出力されるようになっている。
【0021】
また、アンテナ41には、受信回路43の入力端子が接続されており、アンテナ41によって受信された電波信号(受信信号)は、受信回路43に入力されるようになっている。受信回路43は、例えば、増幅器、復調部、二値化処理部、複号化部等によって構成されており、アンテナ41によって受信された受信信号を増幅器によって増幅し、その増幅信号を復調部によって復調している。更に、その復調された信号波形を二値化処理部によって二値化すると共に、復号化部にて復号化し、その復号化された信号を受信データとして制御部31に出力している。
【0022】
非接触読取部40の読取対象となる非接触通信媒体80は、管理区域内に出入りする利用者それぞれが所持する公知の非接触ICカードとして構成されている。非接触通信媒体80は、例えばRFIDタグとして機能するICチップを内蔵しており、具体的には、
図3に示すように、アンテナ81、電源回路82、復調回路83、制御部84、メモリ85、変調回路86、負荷変調回路87、コンデンサ88等を備えている。そして当該非接触通信媒体80を使用する使用者に割り当てられてその利用者を特定する特定情報等がメモリ85に記録された構成をなしている。この非接触通信媒体80は、非接触読取部40及びアンテナ41より送信された搬送波をアンテナ81を介して受信すると、電源回路82において搬送波を整流して動作用電源を生成し、マイクロコンピュータで構成される制御部84及びその他の構成要素に供給するように構成されている。
【0023】
また、非接触通信媒体80では、搬送波に重畳されているアンテナ41からの送信データが復調回路83によって復調され、制御部84に出力されるようになっている。制御部84は、動作用電源が供給されて起動すると、非接触読取部40側からの送信データ(アンテナ41からの送信データ)を受けてメモリ85に記憶されているデータを読み出している。変調回路86は、受信した搬送波を分周した副搬送波を制御部84が出力する応答データによって変調している。更に、アンテナ81には、負荷変調回路87を構成する抵抗及びスイッチの直列回路が並列に接続されており、変調回路86より出力される副搬送波の被変調信号により負荷変調回路87のスイッチがオンオフされることで搬送波が負荷変調され、応答(レスポンス)が返信されるようになっている。なお、
図2及び
図3では、非接触読取部40及び非接触通信媒体80の一例を挙げたが、電磁波を媒介として通信を行い得る構成であれば公知の他の構成を用いてもよい。
【0024】
情報コード読取部50は、
図2(C)に示すように、CCDエリアセンサからなる受光センサ53、結像レンズ52、複数個のLEDやレンズ等から構成される照明部51などを備えた構成をなしており、制御部31と協働して後述する一時通行証Pに表示された情報コードC等を光学的に読み取るように機能する。
【0025】
この情報コード読取部50によって読み取りを行う場合、まず、制御部31によって指令を受けた照明部51から照明光Lfが出射され、この照明光Lfが読取口(図示略)を通ってこの読取口に翳された情報コードCに照射される。そして、照明光Lfが情報コードCにて反射した反射光Lrは読取口を通って取り込まれ、結像レンズ52を通って受光センサ53に受光される。読取口と受光センサ53との間に配される結像レンズ52は、情報コードCの像を受光センサ53上に結像させる構成をなしており、受光センサ53はこの情報コードCの像に応じた受光信号を出力する。受光センサ53から出力された受光信号は、画像データとしてメモリ32に記憶され、情報コードCに含まれる情報を取得するためのデコード処理に用いられるようになっている。なお、情報コード読取部50には、受光センサ53からの信号を増幅する増幅回路や、その増幅された信号をデジタル信号に変換するAD変換回路等が設けられているがこれらの回路については図示を省略している。
【0026】
次に、管理サーバ60について、
図1を用いて説明する。
管理サーバ60は、読取装置30による読取結果等の情報を各制御コントローラ20から受信して管理することで利用者に関する入退管理を統括的に行うコンピュータとして構成されている。この管理サーバ60は、
図1に示すように、管理サーバ60全体を統括的に制御する制御部61、記憶部62、表示部63、操作部64、通信部65などを備えている。
【0027】
記憶部62は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等の記憶デバイスにより構成され、この記憶部62には、社員情報(例えば、社員の氏名や社員番号等)、その社員の通行可能な入退口11に関する情報(例えば、通行制限の許可レベル)などの入退管理の対象者に関する情報や、各入退口11に関する情報等が記録されたデータベースが構築されている。表示部63は、液晶モニタ等によって構成され、管理サーバ60の動作状態などを表示可能に構成されている。操作部64は、キーボードやマウス等により構成され、例えば、ユーザ(システムの管理者など)が当該操作部64を操作することにより、通過許可者データ等の情報を管理サーバ60に入力し得るように構成されている。通信部65は、制御コントローラ20等の外部装置と通信を行うための通信インタフェースとして構成され、制御部61からの指令に応じて、記憶部62に記憶されるデータ等について各制御コントローラ20や情報コード発行サーバ70と通信するように機能する。
【0028】
このように構成される管理サーバ60では、記憶部62のデータベースに記録される情報を解析等することで、各制御コントローラ20が設けられるそれぞれの入退口11に関する入退履歴等を把握することができる。また、管理サーバ60は、管理対象の変更や追加等の場合に、各制御コントローラ20対してそれぞれ同じ内容の情報を送信することで、それぞれのデータベースの内容が同じになるように制御可能となっている。また、管理サーバ60は、情報コード発行サーバ70にも同様の情報を送信することで、情報コード発行サーバ70のデータベースの内容も制御可能となっている。
【0029】
次に、情報コード発行サーバ70について、
図1を用いて説明する。
情報コード発行サーバ70は、非接触通信媒体80を所持していない利用者に対して貸し出される一時貸出し用の媒体として、発行された情報コードCが紙媒体に印刷されてなる一時通行証Pを生成して発行可能な端末として構成されている。なお、情報コード発行サーバ70は、「情報コード発行部」の一例に相当し得る。
【0030】
この情報コード発行サーバ70は、
図1に示すように、情報コード発行サーバ70全体を統括的に制御する制御部71、記憶部72、表示部73、操作部74、発行部75、通信部76などを備えている。記憶部72は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等の記憶デバイスにより構成され、後述する情報コード発行処理を実行するための所定のプログラムや入退管理の対象者に関する情報等が記憶されている。表示部73は、液晶モニタ等によって構成され、管理サーバ60の動作状態などを表示可能に構成されている。操作部74は、キーボードやマウス等により構成され、守衛等が当該操作部74を操作することにより、社員番号や社員の氏名等の社員情報を情報コード発行サーバ70に入力し得るように構成されている。発行部75は、例えば、プリンタであって、後述するように情報コードCが発行された場合に、その情報コードCを所定の紙媒体に印刷することで一時通行証Pを生成するように機能する。通信部76は、管理サーバ60や各制御コントローラ20等の外部装置と通信を行うための通信インタフェースとして構成され、制御部71からの指令に応じて、後述するコード発行情報などの情報を管理サーバ60や各制御コントローラ20に送信するように機能する。
【0031】
このように構成される情報コード発行サーバ70は、例えば、守衛室に配置されており、制御部71により実行される情報コード発行処理により、入力された社員番号や社員の氏名等に応じて発行された情報コードCが印刷された一時通行証Pを生成する。
【0032】
以下、情報コード発行サーバ70にてなされる情報コード発行処理について、
図4のフローチャートを参照して詳述する。なお、以下の説明では、社員(利用者)が所持すべき非接触通信媒体80を自宅等に置き忘れた場合について詳述する。
【0033】
非接触通信媒体80を自宅等に置き忘れた社員は、守衛室に行き、守衛に対して一時通行証Pの発行を依頼する。守衛は、情報コード発行処理が実行されている情報コード発行サーバ70において、操作部74の操作に応じてその社員から聞いた氏名や社員番号などの社員情報を入力する(
図4のS101)。そして、記憶部72のデータベースを参照し(S103)、入力された社員情報がデータベースに登録されており、本人確認ができると(S105でYes)、その社員情報に関連付けられたコード発行情報が設定されて、このコード発行情報を含めた情報コードCが作成される(S107)。なお、入力された社員情報がデータベースに登録されていないか、本人確認ができない場合には(S105でNo)、情報コードCが作成されることなく本情報コード発行処理が終了する。
【0034】
上述のように情報コードCが作成されると、この情報コードCが発行部75により所定の紙媒体に印刷されることで一時通行証Pが発行される(S109)。なお、この一時通行証Pには、情報コードCだけでなく、受け取る社員を特定可能な社員情報などの情報や発行日時などの情報が表示されてもよい。そして、発行された情報コードCのコード発行情報を登録するため、そのコード発行情報が記憶部72のデータベースに記憶(登録)されるとともに、管理サーバ60及び各制御コントローラ20に対して送信されて(S111)、本情報コード発行処理が終了する。
【0035】
例えば、社員番号「4835155」の社員「愛知太郎」が一時通行証Pを発行する場合には、
図5に例示するように、その社員情報に関連付けるために社員番号に「QR」を付加したコード発行情報「4835155QR」が記録された情報コードCが作成されて発行される。発行された情報コードCのコード発行情報等を受信した管理サーバ60や各制御コントローラ20では、受信したコード発行情報等をそれぞれデータベースに登録するための処理がなされ、各データベースでは、コード発行情報等に関して登録内容が同一となる。そして、社員「愛知太郎」が所持すべき非接触通信媒体80には、その社員情報に関連付けるために社員番号に「IC」を付加した「4835155IC」が特定情報として記録されており、この特定情報も管理サーバ60や各制御コントローラ20のデータベースに予め登録されている。なお、情報コード発行サーバ70の操作部74に対する操作は、守衛に限らず、所定の条件のもと、例えば、非接触通信媒体80を所持していない社員自身が行ってもよい。
【0036】
次に、上述のように発行された一時通行証Pを用いて入退口11を通過する場合に制御コントローラ20の制御部21にて実行される入退管理処理について、
図6のフローチャートを参照して詳述する。
制御コントローラ20にて入退管理処理が開始されると、読取装置30にて非接触通信媒体80又は情報コードCが読み取り可能となり、いずれかが読み取られるまでステップS201,S203にてNoとの判定が繰り返される。
【0037】
そして、一時通行証Pを用いることなく社員等により非接触通信媒体80がアンテナ41に翳されてその特定情報が非接触読取部40により読み取られると(S201でYes)、その特定情報に関して記憶部22のデータベースが参照される(S205)。そして、読み取られた特定情報が記憶部22のデータベースにその入退口11に関して通行許可者の情報として登録されていると(S207でYes)、その社員等が通行許可者であるとして、扉解錠処理がなされて、解錠信号が電気鍵12に送信される(S209)。これにより、扉11aが解錠状態となり、社員等は入退口11を通過可能な状態となる。その際、非接触通信媒体80の読取結果やその読取日時等の情報が管理サーバ60等に送信される(S211)。
【0038】
一方、一時通行証Pが情報コード読取部50の読取口に翳されることで情報コードCのコード発行情報等が情報コード読取部50により読み取られると(S203でYes)、そのコード発行情報に関して記憶部22のデータベースが参照される(S213)。そして、読み取られたコード発行情報が記憶部22のデータベースにその入退口11に関して通行許可者の情報として登録されていると(S215でYes)、その社員等が通行許可者であるとして、扉解錠処理がなされて、解錠信号が電気鍵12に送信される(S209)。その際、情報コードCの読取結果やその読取日時等の情報が管理サーバ60に送信される(S211)。このように、制御コントローラ20では、非接触通信媒体80から非接触読取部40により読み取った特定情報(例えば、「4835155IC」)と、情報コードCから情報コード読取部50により読み取ったコード発行情報(例えば、「4835155QR」)とを区別して管理でき、その読み取った情報がどの媒体から取得しているのかを容易に判別することができる。
【0039】
また、読み取られた特定情報が記憶部22のデータベースにその入退口11に関して通行許可者の情報として登録されていない場合(S207でNo)や読み取られたコード発行情報が記憶部22のデータベースにその入退口11に関して通行許可者の情報として登録されていない場合(S215でNo)には、通行が許可されないことが、表示部23の表示により報知される(S217)。その際、非接触読取部40又は情報コード読取部50の読取結果やその読取日時等の情報が、その社員等が通行許可者でないとして、管理サーバ60に送信される(S211)。なお、上記報知は、読取装置30の発光部33による発光状態や表示部34の表示、スピーカ36の放音等によって行われてもよい。また、ステップS207,S215の判定処理を行う制御部21は、「判定部」の一例に相当し得る。
【0040】
以上説明したように、本実施形態に係る入退管理システム10では、複数の特定情報と情報コード発行サーバ70により発行された情報コードCに記録されるコード発行情報とが各制御コントローラ20の記憶部22のデータベースを利用して記憶されている。そして、非接触読取部40による読取結果及び情報コード読取部50による読取結果の少なくとも一方と記憶部22に記憶される情報とに基づいて、当該非接触読取部40及び当該情報コード読取部50を備える読取装置30が配置される入退口11の通行に関して社員等(利用者)が通行許可者であるか否かについて判定されて、この判定結果に基づいて制御コントローラ20により扉11aに関する施解錠の制御が行われる。
【0041】
これにより、情報コード発行サーバ70により発行された情報コードCが印刷される一時通行証Pを一時貸出し用の媒体として利用することができ、その情報コードCは印刷を利用して簡単に発行できるので、書き込み等の煩雑な作業を要することなく一時貸出し用の媒体を容易に発行することができる。
【0042】
なお、上記入退管理処理におけるステップS207の判定処理では、読み取られた特定情報が記憶部22のデータベースにその入退口11に関して通行許可者の情報として登録されていても、その特定情報に関連付けられてコード発行情報が記録されていると、利用者が通行許可者でないとしてNoと判定されて、S217以降の処理を行ってもよい。例えば、
図5に例示する登録状態において、非接触読取部40にて特定情報として「4835155IC」が読み取られた場合にこの特定情報に関連して「4835155QR」がコード発行情報として登録されているため、利用者が通行許可者でないと判定される。すなわち、コード発行情報に関連付けられて記憶部22のデータベースに記憶される特定情報が非接触読取部40にて読み取られた場合に、利用者が通行許可者でないと判定する。これにより、発行された情報コードCに対応する非接触通信媒体80が第三者に不正に取得された場合でも、その不正使用を防止することができる。
【0043】
また、上記情報コード発行処理のステップS107における処理では、コード発行情報に加えてその発行される一時通行証Pの使用可能期間(利用者が通行許可者であると判定される期間)に関する情報を含めるように情報コードCを生成してもよい。これにより、情報コード発行サーバ70により発行される情報コードCには、利用者が通行許可者であると判定される期間に関する情報が記録されるため、一時貸出し用の媒体(一時通行証P)として発行した情報コードCの使用可能期間を、その記録される期間に応じて設定することができる。なお、一時通行証Pには、さらに、上述のように設定された使用可能期間に関する情報を表示してもよい。また、情報コード発行サーバ70は、上述のように設定された使用可能期間に関する情報を、管理サーバ60及び各制御コントローラ20に対して送信してもよい。この場合には、各制御コントローラ20では、入退管理処理時に一時通行証Pの情報コードCから読み取った使用可能期間が正しく設定されているか否かを判定することができる。
【0044】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る入退管理システムについて、図面を参照して説明する。
本第2実施形態では、一時通行証Pを紛失等した場合に代わりの通行証を再発行する点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0045】
一時的に発行した一時通行証Pを継続して利用していると、紛失や破損等により利用できなくなる場合がある。一方、単に一時通行証Pを再発行すると、再発行する前の一時通行証Pを不正に取得した第三者により不正使用される可能性がある。
【0046】
そこで、本実施形態では、情報コード発行サーバ70により既に発行された情報コードCのコード発行情報に関連する特定情報に関連して新たな再コード発行情報を記録した情報コードCが発行されると、その再コード発行情報を各データベースに登録する。そして、各制御コントローラ20における入退管理処理では、再コード発行情報に対応して記憶部22のデータベースに登録されるコード発行情報が情報コード読取部50にて読み取られた場合に、利用者が通行許可者でないと判定する。
【0047】
以下、本実施形態において、情報コード発行サーバ70の制御部71にて実行される情報コード発行処理について、
図7に示すフローチャートを参照して詳述する。
上記第1実施形態と同様に、入力された社員情報がデータベースに登録されており、本人確認ができると(
図7のS105でYes)、ステップS106に示す判定処理にて、その社員情報(特定情報)に関連付けられたコード発行情報が設定されているか否かについて判定される。ここで、既に、その社員情報(特定情報)に関連付けられたコード発行情報が設定されている場合には(S106でYes)、一時通行証Pの再発行であるとして、新たな再コード発行情報が設定されて、この再コード発行情報を含めた情報コードCが作成される(S107a)。
【0048】
例えば、既に一時通行証Pを発行している社員番号「4835155」の社員「愛知太郎」が一時通行証Pを再発行する場合には、
図8に例示するように、その社員情報に関連付けるために社員番号に「QR2」を付加した再コード発行情報「4835155QR2」が記録された情報コードCが作成されて発行される。
【0049】
上述のように情報コードCが作成されると、この情報コードCが発行部75により所定の紙媒体に印刷されることで一時通行証Pが発行(再発行)される(S109)。なお、この再発行用の一時通行証Pには、情報コードCだけでなく、再発行を示す情報やその再発行回数を示す情報等が表示されてもよい。そして、発行された情報コードCの再コード発行情報を登録するため、その再コード発行情報が記憶部72のデータベースに記憶(登録)されるとともに、管理サーバ60及び各制御コントローラ20に対して送信されて(S111)、本情報コード発行処理が終了する。
【0050】
そして、各制御コントローラ20では、入退管理処理において、再発行用の一時通行証Pの情報コードCが情報コード読取部50の読取口に翳されることで再コード発行情報等が読み取られると(S203でYes)、そのコード発行情報に関して記憶部22のデータベースが参照される(S213)。そして、読み取られた再コード発行情報が記憶部22のデータベースにその入退口11に関して通行許可者の情報として登録されていると(S215でYes)、利用者が通行許可者であるとして、扉解錠処理がなされて、解錠信号が電気鍵12に送信される(S209)。その際、情報コードCの読取結果やその読取日時等の情報が管理サーバ60に送信される(S211)。
【0051】
一方、再発行前の一時通行証Pの情報コードCが情報コード読取部50の読取口に翳されることでコード発行情報等が読み取られる場合(S203でYes)、記憶部22のデータベースにはそのコード発行情報に関連して再コード発行情報が登録されているため、再発行済であるとして、ステップS215にてNoと判定される。この場合には、通行が許可されないことが、表示部23の表示等により報知され(S217)、情報コード読取部50の読取結果やその読取日時等の情報が、利用者が通行許可者でないとして、管理サーバ60に送信される(S211)。
【0052】
例えば、
図8に例示するように、再コード発行情報「4835155QR2」が記録された情報コードCを付した再発行用の一時通行証Pが既に発行されている場合に、最初に発行した一時通行証Pに付された情報コードCが不正に利用されることでコード発行情報「4835155QR」が読み取られると、その利用者が通行許可者でないと判定される(S215でNo)。
【0053】
以上説明したように、本実施形態に係る入退管理システム10では、情報コード発行サーバ70により既に発行された情報コードCのコード発行情報に関連する特定情報に関連して新たな再コード発行情報を記録した情報コードCが発行されると、その再コード発行情報が各データベースに登録される。そして、各制御コントローラ20における入退管理処理では、再コード発行情報に対応して記憶部22のデータベースに登録されるコード発行情報が情報コード読取部50にて読み取られた場合に、利用者が通行許可者でないと判定する。これにより、再発行された情報コードCに対応するコード発行情報を記録した情報コードCを付した一時通行証Pが第三者に不正に取得された場合でも、その不正使用を防止することができる。
【0054】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る入退管理システムについて、図面を参照して説明する。
本第3実施形態では、利用者自ら一時通行証Pを無効化可能な点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0055】
本実施形態では、一時通行証Pを発行した後に自分の非接触通信媒体80を見つけた場合に、この不要になった一時通行証Pを守衛等に返却申請することなく、利用者自らがその一時通行証Pの無効化を可能とする。具体的には、利用者は、入退口11を通過する際、一時通行証Pを情報コード読取部50に読み取らせた後の所定時間内に、対応する非接触通信媒体80を非接触読取部40に読み取らせることで、入退口11の通過を可能とするとともに、その一時通行証Pを無効化する。
【0056】
以下、本実施形態において、利用者自ら一時通行証Pを無効化可能とするため、各制御コントローラ20の制御部21にて実行される入退管理処理について、
図9のフローチャートを参照して詳述する。
上記第1実施形態と同様に、一時通行証Pの情報コードCが情報コード読取部50の読取口に翳されることでコード発行情報等が読み取られると(S203でYes)、そのコード発行情報に関して記憶部22のデータベースが参照される(S213)。そして、読み取られたコード発行情報が記憶部22のデータベースにその入退口11に関して通行許可者の情報として登録されていると(S215でYes)、利用者が通行許可者であるとして、解錠信号が電気鍵12に送信され(S209)、扉11aが解錠状態となることで入退口11を通過可能な状態となる。
【0057】
そして、一時通行証Pの情報コードCが読み取られてから所定時間内(例えば、5秒以内)に、非接触通信媒体80を非接触読取部40に読み取らせることで、直前に読み取ったコード発行情報に関連する特定情報が連続的に読み取られると(S210でYes)、コード発行情報を無効化するための処理がなされる(S210a)。具体的には、例えば、記憶部22のデータベースから無効化するコード発行情報が消去され、その無効化するコード発行情報に関する情報や読取結果等が管理サーバ60や情報コード発行サーバ70等に送信される(S211)。無効化するコード発行情報に関する情報等を受信した管理サーバ60や情報コード発行サーバ70では、そのデータベースから無効化するコード発行情報が消去される。
【0058】
なお、入退管理処理では、非接触通信媒体80が非接触読取部40にて読み取られてから所定時間内に、対応する一時通行証Pの情報コードCを情報コード読取部50に読み取らせることで、直前に読み取った特定情報に関連するコード発行情報が連続的に読み取られる場合に、上記ステップS210a以降の処理を行い、読み取ったコード発行情報を無効化してもよい。
【0059】
以上説明したように、本実施形態に係る入退管理システム10では、非接触読取部40及び情報コード読取部50により連続的に情報が読み取られる場合に、非接触読取部40により読み取られた特定情報と情報コード読取部50により読み取られたコード発行情報とが関連付けられていると、各データベースに登録(記憶)されている当該コード発行情報を無効にする。これにより、一時貸出し用の媒体として発行した情報コードCが付された一時通行証Pを取得した利用者は、正規の非接触通信媒体80を見つけて利用可能となった後にでも自らその情報コードCを無効化できるので、情報コードCの不正使用防止に関してシステムの利便性を向上させることができる。
【0060】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)発行部75は、発行された情報コードCを所定の紙媒体に印刷することで一時通行証Pを生成することに限らず、他の媒体に表示させることで一時通行証を生成してもよいし、例えば、発行された情報コードCを利用者の携帯端末等に送信してもよい。このようにしても、携帯端末等の画面表示等を利用して簡単に発行できるので、書き込み等の煩雑な作業を要することなく一時貸出し用の媒体を容易に発行することができる。この場合には、利用者は、携帯端末等の表示画面に表示された情報コードCを情報コード読取部50に読み取らせることで、許可された入退口11を通過可能となる。
【0061】
(2)情報コード発行サーバ70は、守衛室に1つ配置されることに限らず、複数個所に配置されてもよい。また、情報コード発行サーバ70は、操作部74や表示部73等の一部の機能が複数の場所にそれぞれ配置されてもよい。
【0062】
(3)各制御コントローラ20は、上述したステップS207やステップS215による判定結果に応じて、扉11aに関する施解錠の制御を行うことに限らず、他の制御、例えば、扉11aの施解錠を行うことなく、上記判定結果の送信に応じて通行履歴を記録するような所定の制御を行ってもよい。
【0063】
(4)情報コード発行サーバ70により発行される一時通行証は、社員に限らず、来客や外部の工事関係者等にも利用することができる。この場合、例えば、社員情報及び特定情報を除き、発行されたコード発行情報と通行可能な入退口11に関する情報とを各データベースに登録することで、来客や外部の工事関係者等に関して複数種類の通行制限を行うことができる。