(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2の表示制御手段は、前記共有データを表示する表示画面に、当該更新がなされた更新時点を示す更新時点情報と、当該更新を行ったユーザの識別情報と、当該更新の概要とを含む履歴情報を表示させる、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の作業支援装置。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0011】
先ず、作業支援システム1の概略構成について、
図1を参照して説明する。
図1は、作業支援システム1の概略構成を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の作業支援システム1は、作業支援装置としてのサーバ2と、複数の端末装置3とを備えている。また、サーバ2と端末装置3とは、通信ネットワークNを介して情報通信可能に接続される。
【0012】
サーバ2は、例えば、クラウド上のサーバである。
また、サーバ2は、端末装置3のユーザにより実施されるべき作業項目(タスク)を管理するとともに、作業項目と関連付けられている業務処理を行う。
【0013】
端末装置3は、例えば、個人企業のオーナー、中小企業のオーナー、個人商店の店主等のユーザ(以下、一般ユーザと称する)や、税理士、社労士、コンサルタント等のユーザ(以下、専門家ユーザと称する)が所持する端末装置である。この端末装置3としては、例えば、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートPC、デスクトップPC等が挙げられる。
また、端末装置3は、ブラウザ等により、ユーザの操作入力を受け付けてサーバ2に送信し、サーバ2から送信されて受信した情報を表示する。
【0014】
通信ネットワークNは、例えば、インターネットであるものとするが、LAN(Local Area Network)等、他のネットワークとしても良い。
【0015】
次に、サーバ2の機能的構成について、
図2を参照して説明する。
図2は、作業支援システム1を構成するサーバ2の機能的構成を示すブロック図である。
図2に示すように、サーバ2は、CPU21(登録手段、第1の表示制御手段(表示制御手段)、第2の表示制御手段、ログイン手段)と、RAM22と、記憶部23と、操作部24と、表示部25と、通信部26とを備えている。また、サーバ2の各部は、バス27を介して接続されている。
【0016】
CPU(Central Processing Unit)21は、サーバ2の各部を制御する。CPU21は、記憶部23に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出し、RAM22のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。
【0017】
RAM(Random Access Memory)22は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU21により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0018】
記憶部23は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶部である。また、記憶部23は、アカウントDB23a、タスクDB23b、会計情報DB23c、給与DB23d、売上情報DB23e、顧問先管理アプリケーションプログラム23f、ToDoアプリケーションプログラム23g、会計アプリケーションプログラム23h、給与アプリケーションプログラム23i、POP作成アプリケーションプログラム23j、売上管理アプリケーションプログラム23kを記憶している。
【0019】
アカウントDB23aは、専門家ユーザのアカウント情報を格納する専門家アカウントデータテーブル(
図4(a)参照)と、一般ユーザのアカウント情報を格納する一般アカウントデータテーブル(
図4(b)参照)とを有している。
【0020】
図4(a)に示すように、専門家アカウントデータテーブルは、専門家ユーザを識別する「専門家アカウント(ID)」と、当該専門家ユーザのメールアドレスを表す「メールアドレス」と、当該専門家ユーザのログイン認証に用いられる「パスワード」と、当該専門家ユーザの名前を表す「名前」と、当該専門家ユーザが一般ユーザの代理としてログイン(代理ログイン)を行う代理設定の有無を表す「代理設定」と、代理ログインが可能である一般ユーザのアカウント情報を表す「従属アカウント」とを対応付けて記憶している。
【0021】
図4(b)に示すように、一般アカウントデータテーブルは、一般ユーザを識別する「一般アカウント(ID)」と、当該一般ユーザのメールアドレスを表す「メールアドレス」と、当該一般ユーザのログイン認証に用いられる「パスワード」と、該一般ユーザの名前を表す「名前」とを対応付けて記憶している。
【0022】
タスクDB23bは、ユーザごとにToDoタスクを記憶する複数のタスクデータテーブルを備えている。ここで、ToDoタスクとは、ユーザが実施すべき作業をいう。
例えば、
図5は、一般ユーザである「佐藤和夫」氏(一般アカウント「B017」)のタスクデータテーブルの一例を示す図である。
図5に示すように、タスクデータテーブルは、実施すべき作業項目毎に、作業項目の登録者を表す「登録者(ID)」と、作業項目の登録日時を表す「登録日時」と、作業項目の対象者を表す「対象者(ID)」と、作業項目の実施期限日を表す「実施期限日」と、作業項目の重要度を表す「重要度」と、作業項目の完了日を表す「完了日」と、作業項目の内容を表す「メッセージ」と、作業項目と業務との関連性を表す「業務の関連付け」と、添付画像の有無を表す「添付」と、後述するタスクインデックスTaに設けられているアイコンIg(
図6参照)が操作(クリック操作又はタッチ操作)された際に遷移する画面のアドレスや、後述する顧問先データ編集処理(
図8参照)にて編集(更新)がなされたデータの確認を促すToDoタスク(以下、更新確認ToDoタスクと称する)の場合、当該データの編集先を示す「URL」を対応付けて記憶している。
【0023】
会計情報DB23cは、会計管理業務を行う際に使用する会計情報を記憶する。
給与DB23dは、給与管理業務を行う際に使用する給与情報を記憶する。
売上情報DB23eは、売上管理業務を行う際に使用する売上情報を記憶する。
【0024】
顧問先管理アプリケーションプログラム23fは、専門家ユーザによる顧問先の一般ユーザの管理をサポートするためのプログラムであり、当該プログラムが起動されることにより、専門家用表示画面(
図7参照)にて後述する顧問先リストLが表示されるようになっている。
ToDoアプリケーションプログラム23gは、記憶部23に記憶されているタスクDB23bにToDoタスクを作成して登録したり、ToDoタスクを表示させたりするためのプログラムである。
会計アプリケーションプログラム23hは、会計情報DB23cに記憶されている会計情報に基づき、固定資産税や個人事業税等の納税処理を行うためのプログラムである。
給与アプリケーションプログラム23iは、給与DB23dに記憶されている給与情報に基づき、従業員の給与計算の処理を行うためのプログラムである。
POP作成アプリケーションプログラム23jは、商店などに用いられる販売促進のための広告媒体であるPOP(Point of purchase advertising)等を作成するためのプログラムである。
売上管理アプリケーションプログラム23kは、売上情報DB23eに記憶されている売上情報に基づき、店舗の日月別の売上集計や分析を行うためのプログラムである。
【0025】
操作部24は、例えば、キーボード等のキー入力部と、マウス等のポインティングデバイスとを有している。また、操作部24は、キー入力及び位置入力を受け付け、その操作情報をCPU21に出力する。
【0026】
表示部25は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等から構成されている。また、表示部25には、CPU21から出力されて入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0027】
通信部26は、例えば、ネットワークカード等により構成されている。また、通信部26は、通信ネットワークNに通信接続されて、通信ネットワークN上の機器(例えば、端末装置3等)との通信を行う。
【0028】
次に、端末装置3の機能的構成について、
図3を参照して説明する。
図3は、作業支援システム1を構成する端末装置3の機能的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、端末装置3は、CPU31と、RAM32と、記憶部33と、操作部34と、表示部35(表示手段)と、無線通信部36とを備えている。また、端末装置3の各部は、バス37を介して接続されている。
【0029】
CPU31は、端末装置3の各部を制御する。CPU31は、記憶部33に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出し、RAM32のワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各種処理を実行する。その際に、CPU31は、RAM32内に各種処理結果を格納させ、必要に応じてその処理結果を表示部35に表示させる。
【0030】
RAM32は、例えば、揮発性のメモリであり、CPU31により読み出された各種のプログラムやデータを一時的に格納するワークエリアを有する。
【0031】
記憶部33は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等により構成され、データ及びプログラムを書き込み及び読み出し可能な記憶部である。また、記憶部33は、情報表示入力プログラム(図示省略)を記憶している。この情報表示入力プログラムは、所謂ウェブブラウザであり、ユーザの操作入力を受け付け、当該操作入力に基づく情報をサーバ2に送信し、サーバ2から送信されて受信した情報を表示部35に表示する機能を実現させるプログラムである。
【0032】
操作部34は、例えば、タッチパネルを備え、ユーザからのタッチ入力を受け付け、その操作情報をCPU31に出力する。
タッチパネルは、表示部35と一体となって形成され、例えば、静電容量方式、抵抗膜方式、超音波表面弾性波方式等の各種方式により、ユーザによる表示部35上の接触位置のXY座標を検出する。そして、タッチパネルは、接触位置のXY座標に係る位置信号をCPU31に出力する。
【0033】
表示部35は、例えば、LCDや有機ELディスプレイ等から構成されている。また、表示部35には、CPU31から出力されて入力される表示信号の指示に従って、各種画面を表示する。
【0034】
無線通信部36は、例えば、アンテナ、変復調回路、信号処理回路等により構成されている。また、無線通信部36は、通信ネットワークNに接続されている基地局やアクセスポイント等と無線電波により情報の送受信を行い、通信ネットワークN上の機器(例えば、サーバ2等)との通信を行う。
【0035】
次に、一般ユーザと専門家ユーザのそれぞれがサーバ2へログインしたときに、端末装置3の表示部35に最初に表示される表示画面(TOP画面)の一例について、
図6及び
図7を参照して説明する。
図6は、一般ユーザのアカウント(一般アカウント)によってサーバ2へログインがなされたときの表示画面(一般ユーザ用表示画面)を表している。一方、
図7は、専門家ユーザのアカウント(専門家アカウント)によってサーバ2へログインがなされたときの表示画面(専門家用表示画面)を表している。
【0036】
<一般ユーザのアカウントでの動作>
一般ユーザのアカウント(一般アカウント)によってサーバ2へログインがなされた場合、当該ログインを契機として上述したToDoアプリケーションプログラム23gが起動され、
図6に示すように、端末装置3の表示部35には、一般ユーザ用表示画面としてToDoアプリケーション画面が表示されるようになっている。
【0037】
ToDoアプリケーション画面の上部には、上述したToDoアプリケーションプログラム23g、会計アプリケーションプログラム23h、給与アプリケーションプログラム23i、POP作成アプリケーションプログラム23j、売上管理アプリケーションプログラム23kをそれぞれ起動するための各アイコンが配置されたメニューバーが表示されるようになっている。具体的には、メニューバーには、ToDoアプリケーションプログラム23gを起動するためのアイコンIa、会計アプリケーションプログラム23hを起動するためのアイコンIb、給与アプリケーションプログラム23iを起動するためのアイコンIc、POP作成アプリケーションプログラム23jを起動するためのアイコンId、売上管理アプリケーションプログラム23kを起動するためアイコンIeが表示されるようになっている。
メニューバーの各アイコンをユーザがクリック操作又はタッチ操作すると、当該アイコンに対応するアプリケーションの所定の処理画面に画面遷移することができるようになっている。なお、
図6に示されているToDoアプリケーション画面では、ToDoアプリケーションプログラム23gが起動された状態にあるため、アイコンIaだけが他のアイコンIb〜Ieと異なる態様で表示され、アイコンIaの操作が無効の状態となっている。
【0038】
また、上記のToDoアプリケーション画面のメニューバーの下方には、ToDoタスクの概要を表すタスクインデックスが一覧表示されるタスクインデックス一覧表示領域Rが表示される。このタスクインデックス一覧表示領域Rの上層の領域R1には、例えば、ToDoタスクを処理していない未処理のタスクインデックスが実施期限日を基準に早い日付の順(昇順)に並べて一覧表示されるようになっている。一方、タスクインデックス一覧表示領域Rの下層の領域R2には、例えば、ToDoタスクを処理した実施済のタスクインデックスが実施日を基準に遅い日付の順(降順)に並べて一覧表示されるようになっている。なお、実施済のタスクインデックスは、実施日から所定期間(例えば、一週間)が経過すると自動的に消去されるようになっている。
【0039】
図6に示す表示画面例では、上層の領域R1に、例えば、実施期限日をそれぞれ1月17日(火)、1月25日(水)、1月31日(火)とする未処理のタスクインデックスTaが一覧表示されている。これらのタスクインデックスTaには、処理すべきタスクの内容と、アプリケーションの所定の画面(処理すべきタスクの内容と関連する画面)に遷移させるためのアイコンIgと、タスクが処理された場合に選択操作されるタスク済ボタンB2が表示されている。また、下層の領域R2に実施済のタスクインデックスTbが二つ表示されている。これらのタスクインデックスTbには、実施済のタスクの内容と、当該タスクが実際されたアプリケーションの略称(例えば、「会計」「給与」「POP」等)とが表示されている。
【0040】
なお、タスクインデックス一覧表示領域Rの上層の領域R1と下層の領域R2のそれぞれに表示可能なタスクインデックスの数よりも一覧表示するタスクインデックスの数が多い場合には、タスクインデックスの一覧をスクロール表示する。なお、タスクインデックス一覧表示領域Rには、未処理のタスクインデックスのみを表示し、実施したタスクインデックスは一覧から削除する(表示しない)ようにしてもよい。この場合には、実施済のタスクインデックスの表示を行う表示ボタンを設けるとよい。
【0041】
<専門家ユーザのアカウントでの動作>
専門家ユーザのアカウント(専門家アカウント)によってサーバ2へログインがなされた場合、当該ログインを契機として上述した顧問先管理アプリケーションプログラム23fが起動され、
図7に示すように、端末装置3の表示部35には、専門家用表示画面が表示されるようになっている。
【0042】
専門家用表示画面の上部に表示されるメニューバーには、一般ユーザ用表示画面と同一のアイコンIa〜Ieに加え、顧問先リストLを表示させるためのアイコンIfが表示されている。メニューバーの各アイコンをユーザがクリック操作又はタッチ操作すると、当該アイコンに対応するアプリケーションの所定の処理画面に画面遷移することができるようになっている。なお、
図7に示す専門家用表示画面では、既に顧問先管理アプリケーションプログラム23fが起動された状態にあるため、アイコンIfだけが他のアイコンIa〜Ieと異なる態様で表示され、アイコンIfの操作が無効の状態となっている。
【0043】
専門家用表示画面のメニューバーの下方には、ログインを行った専門家ユーザの顧問先リスト(一覧表)Lが表示されるようになっている。この顧問先リストLには、例えば、従属アカウントに対応する一般ユーザを表す「名前」L1と、当該一般ユーザが運営する店舗等を表す「屋号」L2と、サーバ2へログインした直近の日を表す「最終更新日」L3と、未処理の状態である仕訳処理の作業件数を表す「未仕訳取引数」L4と、専門家ユーザが当該一般ユーザの代理でログインした際に登録したToDoタスク(実施期限日が設定されたToDoタスク)のうち、未処理の状態である作業件数を表す「ToDo」L5と、当該一般ユーザの代理でログインを行うための「代理ログインボタン」L6と、が対応付けられて表示されるようになっている。なお、「名前」L1の項目の右端に表示されている▲▼ボタンは、所定の順序性(例えば、あいうえお順等)に基づいて、顧問先の名前を並べ替えるためのボタンである。「屋号」L2、「最終更新日」L3、「未仕訳取引数」L4、「ToDo」L5に表示されている▲▼ボタンも同様である。
【0044】
顧問先リストLにおいて、特定の従属アカウントに対応する代理ログインボタンL6を専門家ユーザがクリック操作又はタッチ操作により選択すると、認証情報の入力を行うことなく、当該従属アカウントでのログインを行うためのログイン処理が実行される。そして、ログインが行われると、ログインを行った従属アカウントについての一般ユーザ用表示画面(
図6参照)が表示される。そして、表示された一般ユーザ用表示画面のメニューバーから各種アプリケーションプログラムを起動することで、当該従属アカウントに対応する一般ユーザの業務データの閲覧や編集を行うことができる。このように、専門家ユーザは、自身のアカウントでログインを行った後、代理ログインボタンL6を選択して顧問先の一般ユーザの従属アカウントでログインを行うことで、一般ユーザの業務データに容易にアクセスすることができる。
【0045】
<顧問先データ編集処理>
次に、作業支援システム1による顧問先データ編集処理について、
図8を参照して説明する。
この顧問先データ編集処理は、CPU21が、記憶部23から読み出して適宜RAM22に展開した顧問先管理アプリケーションプログラム23f及び各種アプリケーションプログラム(例えば、会計アプリケーションプログラム23h等)との協働で実行される処理である。
【0046】
先ず、CPU21は、端末装置3の表示部35に表示させたログイン画面(図示省略)において、認証情報(例えば、ID(又はメールアドレス)及びパスワード)の入力を伴うログイン要求がなされたか否かを判定する(ステップS101)。
【0047】
ステップS101において、ログイン要求がなされていないと判定された場合(ステップS101;NO)、CPU21は、ステップS101の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS101において、ログイン要求がなされたと判定された場合(ステップS101;YES)、CPU21は、入力された認証情報に対する認証が成功したか否かを判定する(ステップS102)。本実施形態では、CPU21は、入力された認証情報と、アカウントDB23aに記憶されているいずれかのアカウントに係る認証情報と、が一致する場合に、認証が成功したと判定する。
【0048】
ステップS102において、入力された認証情報に対する認証が成功していない、すなわち失敗したと判定された場合(ステップS102;NO)、CPU21は、ステップS101の判定処理へ戻り、当該処理を繰り返し行う。
一方、ステップS102において、入力された認証情報に対する認証が成功したと判定された場合(ステップS102;YES)、CPU21は、当該認証に成功したアカウントが専門家アカウントであるか否かを判定する(ステップS103)。
【0049】
ステップS103において、上記認証に成功したアカウントが専門家アカウントでないと判定された場合(ステップS103;NO)、CPU21は、顧問先データ編集処理を終了する。
一方、上記認証に成功したアカウントが専門家アカウントであると判定された場合(ステップS103;YES)、CPU21は、端末装置3の表示部35に専門家用表示画面(TOP画面)を表示させるとともに、当該画面に顧問先リストL(
図7参照)を表示させる(ステップS104)。
【0050】
次いで、CPU21は、代理ログインの要求がなされたか否か、すなわち、顧問先リストLにおいていずれかの代理ログインボタンL6の操作(クリック操作又はタッチ操作)がなされたか否かを判定する(ステップS105)。
【0051】
ステップS105において、代理ログインの要求がなされていないと判定された場合(ステップS105;NO)、ステップS111へ移行する。
一方、ステップS105において、代理ログインの要求がなされたと判定された場合(ステップS105;YES)、CPU21は、端末装置3において、当該代理ログインの対象となった顧問先の一般ユーザ(例えば、「佐藤和夫」氏)のToDoアプリケーション画面(TOP画面)(
図6参照)を表示させる(ステップS106)。
【0052】
次いで、CPU21は、各種アプリケーションプログラムが起動されている際に、データ(業務データ)の編集要求がなされたか否かを判定する(ステップS107)。
具体的には、例えば、代理ログインを行った専門家ユーザ(例えば、「会田計五」氏)が会計処理に使用される仕訳帳のデータを編集したい場合、まず、
図6に示されているToDoアプリケーション画面においてアイコンIbのクリック操作又はタッチ操作を行い、会計アプリケーションプログラム23hを起動させる。この会計アプリケーションプログラム23hが起動されると、図示は省略するが会計処理を実行させるための各種機能アイコン(例えば、「仕訳帳」アイコン、「現金出納帳」アイコン、「消費税集計表」アイコン等)が表示され、こられのアイコンから「仕訳帳」アイコンを選択し、当該アイコンのクリック操作又はタッチ操作がなされると、
図11(a)に示すように、端末装置3の表示部35に仕訳帳が表示されることとなる。そして、仕訳帳の明細行から編集したい行の「詳細」ボタンB3のクリック操作又はタッチ操作がなされると、
図11(b)に示すように、仕訳帳明細画面が表示されることとなる。ここで、「取引編集」ボタンB4のクリック操作又はタッチ操作がなされると、上述したデータ(業務データ)の編集要求がなされたこととなる。
【0053】
ステップS107において、編集要求がなされたと判定された場合(ステップS107;YES)、CPU21は、編集処理を行い(ステップS108)、ステップS109に移行する。なお、編集処理の詳細については後述する。
一方、ステップS107において、編集要求がなされていないと判定された場合(ステップS107;NO)、ステップS108をスキップして、ステップS109に移行する。
【0054】
次いで、CPU21は、代理ログインが行われた顧問先の一般ユーザ用表示画面からログアウトする代理ログアウトの要求がなされたか否かを判定する(ステップS109)。
【0055】
ステップS109において、代理ログアウトの要求がなされていないと判定された場合(ステップS109;NO)、ステップS107へ戻り、CPU21は、ステップS107の判定処理を行う。
一方、ステップS109において、代理ログアウトの要求がなされたと判定された場合(ステップS109;YES)、CPU21は、端末装置3において、当初表示させた専門家用表示画面(TOP画面)を表示させるとともに、当該画面上に顧問先リストLを更新して表示させる(ステップS110)。
【0056】
次いで、CPU21は、当初ログインが行われた専門家用表示画面からログアウトするログアウト要求がなされたか否かを判定する(ステップS111)。
【0057】
ステップS111において、ログアウト要求がなされていないと判定された場合(ステップS111;NO)、ステップS105へ戻り、CPU21は、ステップS105の判定処理を行う。
一方、ステップS111において、ログアウト要求がなされたと判定された場合(ステップS111;YES)、CPU21は、顧問先データ編集処理を終了する。
【0058】
<編集処理>
次に、作業支援システム1による編集処理について、
図9を参照して説明する。
【0059】
先ず、CPU21は、端末装置3の表示部35に編集対象画面を表示させる(ステップS121)。
具体的には、例えば、上述したように専門家ユーザ(「会田計五」氏)によって、
図11(b)に示される仕訳帳明細画面の「取引編集」ボタンB4がクリック操作又はタッチ操作された場合、CPU21は、
図12に示すように、編集対象画面として、取引入力(仕訳帳)画面を、端末装置3の表示部35に表示させる。この編集対象画面としての取引入力(仕訳帳)画面には、各種データを入力するためのフィールド(例えば、取引日付、決済方法、取引先、取引概要、勘定科目、取引金額等)が設けられている。また、取引入力(仕訳帳)画面には、編集を行ったデータを登録するための「登録」ボタンB5と、当該画面を閉じるための「戻る」ボタンB6とが設けられている。また、取引入力(仕訳帳)画面には、編集(更新)されたデータが登録されるごとに履歴情報が追加表示される更新履歴表Hが設けられている。この更新履歴表Hには、編集(更新)を行った日付と、編集者(更新者)の名前と、概要(更新内容)とが表示されるようになっている。
【0060】
次いで、CPU21は、「戻る」ボタンB6の操作(クリック操作又はタッチ操作)がなされたか否かを判定する(ステップS122)。具体的には、CPU21は、「戻る」ボタンB6の操作がなされたことを示す情報を、通信部26を介して受信したか否かにより、「戻る」ボタンB6の操作がなされたか否かを判定する。
【0061】
ステップS122において、「戻る」ボタンB6の操作がなされたと判定された場合(ステップS122;YES)、CPU21は、編集処理を終了する。
一方、ステップS122において、「戻る」ボタンB6の操作がなされていないと判定された場合(ステップS122;NO)、CPU21は、「登録」ボタンB5の操作がなされたか否かを判定する(ステップS123)。具体的には、CPU21は、「登録」ボタンB5の操作がなされたことを示す情報を、通信部26を介して受信したか否かにより、「登録」ボタンB5の操作がなされたか否かを判定する。
【0062】
ステップS123において、「登録」ボタンB5の操作がなされていないと判定された場合(ステップS123;NO)、ステップS122に戻る。
一方、ステップS123において、「登録」ボタンB5の操作がなされたと判定された場合(ステップS123;YES)、CPU21は、各フィールドに入力されているデータの内容に変更があるか否か、すなわち当該データの編集がなされたか否かを判定する(ステップS124)。
【0063】
ステップS124において、各フィールドに入力されているデータの内容に変更がないと判定された場合(ステップS124;NO)、CPU21は、編集処理を終了する。
一方、ステップS124において、各フィールドに入力されているデータの内容に変更があると判定された場合(ステップS124;YES)、CPU21は、更新履歴表Hに今回の編集に係る履歴情報を追加表示させる(ステップS125)。具体的には、例えば、専門家ユーザ(「会田計五」氏)によって、勘定科目のフィールドのデータ(仕入高)の編集がなされた場合、
図12に示すように、更新履歴表Hには、履歴情報として、日付(2017/01/25)と、更新者(「会田計五」)と、更新内容(勘定科目訂正)とが追加表示されることとなる。
【0064】
次いで、CPU21は、更新確認ToDoタスクに係るタスク情報をタスクDB23bに登録し(ステップS126)、編集処理を終了する。
具体的には、上述のように、専門家ユーザ(「会田計五」氏)によって、勘定科目のフィールドのデータ(仕入高)の編集がなされた場合、
図5に示される「佐藤和夫」氏のタスクデータテーブルには、更新確認ToDoタスクに係るタスク情報として、「登録者(ID)」の項目には、「会田計五」氏の専門家アカウントを示す「A005」、「登録日時」の項目には、編集日(更新日)を示す「2017/1/25」、「対象者(ID)」の項目には、「佐藤和夫」氏の一般アカウントを示す「B017」、「メッセージ」の項目には、後述するタスクインデックスTc(
図14参照)に表示される「更新日:1月25日、更新者:会田計五、更新内容:勘定科目訂正」、「業務の関連付け」の項目には、編集が行われたアプリケーションを示す「会計」、「URL」の項目には、取引入力(仕訳帳)画面のアドレスを示すURLがそれぞれ格納される。
【0065】
<ToDo確認処理>
次に、作業支援システム1によるToDo確認処理について、
図10を参照して説明する。
このToDo確認処理は、CPU21が、記憶部23から読み出して適宜RAM22に展開したToDoアプリケーションプログラム23gとの協働で実行される処理である。
【0066】
先ず、CPU21は、端末装置3の表示部35に表示させたログイン画面(図示省略)において、認証情報(例えば、ID(又はメールアドレス)及びパスワード)の入力を伴うログイン要求がなされたか否かを判定する(ステップS201)。
【0067】
ステップS201において、ログイン要求がなされていないと判定された場合(ステップS201;NO)、CPU21は、ステップS201の判定処理を繰り返し行う。
一方、ステップS201において、ログイン要求がなされたと判定された場合(ステップS201;YES)、CPU21は、入力された認証情報に対する認証が成功したか否かを判定する(ステップS202)。
【0068】
ステップS202において、入力された認証情報に対する認証が成功していない、すなわち失敗したと判定された場合(ステップS202;NO)、CPU21は、ステップS201の判定処理へ戻り、当該処理を繰り返し行う。
一方、ステップS202において、入力された認証情報に対する認証が成功したと判定された場合(ステップS202;YES)、CPU21は、当該認証に成功したアカウントが一般アカウントであるか否かを判定する(ステップS203)。
【0069】
ステップS203において、上記認証に成功したアカウントが一般アカウントでないと判定された場合(ステップS203;NO)、CPU21は、ToDo確認処理を終了する。
一方、上記認証に成功したアカウントが一般アカウントであると判定された場合(ステップS103;YES)、CPU21は、当該一般アカウントを所有するユーザに対応付けられたタスクデータテーブル(タスクDB23b)に更新確認ToDoタスクが記憶されているか否かを判定する(ステップS204)。
【0070】
ステップS204において、更新確認ToDoタスクが記憶されていないと判定された場合(ステップS204;NO)、CPU21は、ToDo確認処理を終了する。
一方、ステップS204において、更新確認ToDoタスクが記憶されていると判定された場合(ステップS204;YES)、CPU21は、
図13に示すように、端末装置3において、一般ユーザ用表示画面(TOP画面)を表示させる際、当該画面に「更新確認ToDoあり」ボタンB7を点滅表示させる(ステップS205)。
【0071】
次いで、CPU21は、「更新確認ToDoあり」ボタンB7の操作(クリック操作又はタッチ操作)がなされたか否かを判定する(ステップS206)。具体的には、CPU21は、「更新確認ToDoあり」ボタンB7の操作がなされたことを示す情報を、通信部26を介して受信したか否かにより、「更新確認ToDoあり」ボタンB7の操作がなされたか否かを判定する。
【0072】
ステップS206において、「更新確認ToDoあり」ボタンB7の操作がなされていないと判定された場合(ステップS206;NO)、CPU21は、ToDo確認処理を終了する。
一方、ステップS206において、「更新確認ToDoあり」ボタンB7の操作がなされたと判定された場合(ステップS206;YES)、CPU21は、
図14に示すように、端末装置3において、表示部35のタスクインデックス一覧表示領域Rに更新確認ToDoタスクに係るタスクインデックスTcを一覧表示させる(ステップS207)。
【0073】
次いで、CPU21は、ユーザによる操作(クリック操作又はタッチ操作)によって、一のタスクインデックスTcが選択されたか否かを判定する(ステップS208)。具体的には、CPU21は、一のタスクインデックスTcが選択されたことを示す情報を、通信部26を介して受信したか否かにより、一のタスクインデックスTcが選択されたか否かを判定する。
【0074】
ステップS208において、一のタスクインデックスTcが選択されていないと判定された場合(ステップS208;NO)、CPU21は、ToDo確認処理を終了する。
一方、ステップS208において、一のタスクインデックスTcが選択されたと判定された場合(ステップS208;YES)、CPU21は、当該タスクインデックスTcのタスク情報(URL情報)に基づき、端末装置3の表示部35に編集(更新)先の画面を表示させ(ステップS209)、ToDo確認処理を終了する。
具体的には、例えば、
図14に示されているタスクインデックスTc(更新日:1月25日、更新者:会田計五、更新内容:勘定科目訂正)に設定されたアイコンIgが選択操作(クリック操作又はタッチ操作)された場合、編集先の画面として、
図12に示されている取引入力(仕訳帳)画面が表示されることとなる。なお、タスクインデックスTcに設定されているタスク済ボタンB2の操作(クリック操作又はタッチ操作)によって、当該タスクインデックスTcに係るタスクが処理されたこととなる。
【0075】
以上、本実施の形態によれば、サーバ2は、所定のユーザ(例えば、専門家ユーザである「会田計五」氏と顧問先の一般ユーザである「佐藤和夫」氏)間で共有される共有データの更新がなされた場合、当該共有データに更新があったことを確認することをタスクとするタスク情報を、当該共有データを共有するユーザのうち当該更新を行ったユーザとは異なるユーザである対象ユーザ(例えば、「佐藤和夫」氏)と対応付けて登録したこととなる。また、サーバ2は、対象ユーザが自身のアカウントを利用してサーバ2にログインした際に、当該対象ユーザと対応付けられて登録されている上記タスク情報がある場合、当該タスク情報(タスクインデックスTc)を端末装置3の表示部35に表示させたこととなる。
【0076】
このため、対象ユーザは、共有データに更新があったことを確認することをタスクとするタスク情報(タスクインデックスTc)が端末装置3の表示部35に表示されることによって、共有データに更新があったことを知ることができる。これにより、更新がなされた共有データを見落としてしまうことを抑制することができる。
【0077】
また、サーバ2は、端末装置3の表示部35に表示されたタスク情報(タスクインデックスTc)のユーザによる選択操作がなされた場合、当該タスク情報に対応付けられている上記共有データを表示する表示画面を端末装置3の表示部35に表示させたこととなる。このため、更新がなされた共有データを確認したい場合、上記タスク情報(タスクインデックスTc)の選択操作を行うだけで当該共有データを表示する表示画面が端末装置3の表示部35に直接表示されるようにすることができる。これにより、更新がなされた共有データの確認を効率よく行うことができる。
【0078】
また、タスク情報(タスクインデックスTc)には、更新がなされた更新時点を示す更新時点情報(更新日)と、当該更新を行ったユーザの識別情報(名前)と、当該更新の概要と、が含まれたこととなる。このため、複数のタスクインデックスTcが端末装置3の表示部35に表示されている場合に、更新時点情報、当該更新を行ったユーザの識別情報及び当該更新の概要に関する情報を、どのタスクインデックスTcから選択するかを判断する際の判断材料とすることができる。これにより、更新がなされた共有データを効率よく確認していくことができるようになる。
【0079】
また、サーバ2は、上記共有データを表示する表示画面に、更新がなされた更新時点を示す更新時点情報(日付)と、当該更新を行ったユーザの識別情報(名前)と、当該更新の概要とを含む更新履歴表Hを表示させたこととなる。このため、タスクインデックスTcの選択操作によって、当該タスクインデックスTcに対応付けられている上記共有データを表示する表示画面が表示された際に、当該表示画面に表示されている更新履歴表Hを参照することができるので、更新がなされた共有データを確認し易くすることができる。
【0080】
また、サーバ2は、タスクインデックス一覧表示領域Rに、共有データに更新があったことを確認することをタスクとするタスク情報(タスクインデックスTc)のみを一括して表示させるようにしているので、タスクインデックス一覧表示領域Rの表示が煩雑になってしまうことを抑制することができる。
【0081】
また、サーバ2は、一のユーザ(例えば、専門家ユーザである「会田計五」氏)が自身のアカウント(専門家アカウント)を利用してサーバ2にログインした後、当該一のユーザに対して代理ログインを許可する代理設定が予めなされている他のユーザ(例えば、顧問先の一般ユーザである「佐藤和夫」氏)のアカウントを利用して当該サーバ2にログインするためのログイン処理を実行したこととなる。また、サーバ2は、上記ログイン処理によって、一のユーザが他のユーザの代理でログインしている際に、当該一のユーザによって共有データの更新がなされた場合、当該共有データに更新があったことを確認することをタスクとするタスク情報(タスクインデックスTc)を、当該他のユーザと対応付けて登録したこととなる。このため、一のユーザは、他のユーザの代理でログインして共有データ(業務データ)の編集処理を行うだけでよく、当該他のユーザに対して当該共有データに更新があったことを確認する旨の連絡を行う手間を省くことができるので、当該一のユーザの労力を軽減させることができる。
【0082】
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部23のHDD、SSDを使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリや、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0083】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る作業支援装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
【0084】
例えば、上記実施の形態では、端末装置3の表示部35に表示された「更新確認ToDoあり」ボタンB7の操作(クリック操作又はタッチ操作)を行うことにより、タスクインデックス一覧表示領域Rに、タスクインデックスTcのみを一括して表示させるようにしたが、タスクインデックスTcの表示方法は上記の方法に限定されるものではない。例えば、
図13に示されるユーザが自身に対して課したタスクに係るタスクインデックスTaと、上記タスクインデックスTcとの両方をタスクインデックス一覧表示領域Rに表示させるようにしてもよい。また、タスクインデックスTcのみをタスクインデックス一覧表示領域Rに一括して表示させるモード(第1のモード)と、タスクインデックスTcとタスクインデックスTaとの両方をタスクインデックス一覧表示領域Rに表示させるモード(第2のモード)と、を予め設けておき、ユーザの選択操作によって選択されたモード(第1のモード又は第2のモード)に従って、タスクインデックスTa,Tcを表示させるようにしてもよい。
【0085】
また、上記実施の形態において、タスクインデックスTc(
図14参照)や更新履歴表示H(
図12参照)には、更新時点情報として更新日(日付)が表示されるようにしたが、当該更新日(日付)に加えて更新時刻も表示されるようにしてもよい。また、更新を行ったユーザの識別情報として更新者の名前が表示されるようにしたが、更新者のID、屋号、ニックネーム等が表示されるようにしてもよい。
【0086】
また、上記実施の形態において、一のユーザとして、専門家ユーザを例示するとともに、他のユーザとして、当該専門家ユーザに従属する従属アカウントの設定がなされている一般ユーザ(顧問先の一般ユーザ)を例示したが、例えば、当該一のユーザを雇用主、当該他のユーザを従業員とする構成であってもよい。
【0087】
また、上記実施の形態では、サーバ2の記憶部23がアカウントDB23a、タスクDB23b、会計情報DB23c、給与DB23d、売上情報DB23e、顧問先管理アプリケーションプログラム23f、ToDoアプリケーションプログラム23g、会計アプリケーションプログラム23h、給与アプリケーションプログラム23i、POP作成アプリケーションプログラム23j、売上管理アプリケーションプログラム23kを記憶し、サーバ2のCPU21が上記の各プログラムに基づき業務処理を行い、ユーザがウェブブラウザを操作してサーバ2にアクセスして、データの入出力や閲覧を行う構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、上記の各プログラムを、通信ネットワークNを介して利用することができるアプリケーションソフトに適用し、各ユーザがこのアプリケーションソフトを端末装置3にダウンロードし、端末装置3によって業務処理を行えるようにしてもよい。
【0088】
また、上記実施の形態における作業支援システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0089】
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
作業支援装置であって、
所定のユーザ間で共有される共有データの更新がなされた場合、当該共有データに更新があったことを確認することをタスクとするタスク情報を、当該共有データを共有するユーザのうち当該更新を行ったユーザとは異なるユーザである対象ユーザと対応付けて登録する登録手段と、
前記対象ユーザが自身のアカウントを利用して前記作業支援装置にログインした際に、当該対象ユーザと対応付けられて登録されている前記タスク情報がある場合、当該タスク情報を表示手段に表示させる第1の表示制御手段と、
を備えることを特徴とする作業支援装置。
<請求項2>
前記表示手段に表示された前記タスク情報のユーザによる選択操作がなされた場合、当該タスク情報に対応付けられている前記共有データを表示する表示画面を前記表示手段に表示させる第2の表示制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の作業支援装置。
<請求項3>
前記タスク情報には、前記更新がなされた更新時点を示す更新時点情報と、当該更新を行ったユーザの識別情報と、当該更新の概要と、が含まれることを特徴とする請求項2に記載の作業支援装置。
<請求項4>
前記第2の表示制御手段は、前記共有データを表示する表示画面に、当該更新がなされた更新時点を示す更新時点情報と、当該更新を行ったユーザの識別情報と、当該更新の概要とを含む履歴情報を表示させることを特徴とする請求項2又は3に記載の作業支援装置。
<請求項5>
前記タスク情報には、前記共有データに更新があったことを確認することをタスクとする第1タスク情報と、各ユーザが自身に対して課したタスクに係る第2タスク情報と、が含まれ、
前記第1の表示制御手段は、前記第1タスク情報のみを前記表示手段の所定の表示領域に一括して表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業支援装置。
<請求項6>
前記タスク情報には、前記共有データに更新があったことを確認することをタスクとする第1タスク情報と、各ユーザが自身に対して課したタスクに係る第2タスク情報と、が含まれ、
前記第1の表示制御手段は、前記第1タスク情報と前記第2タスク情報との両方を前記表示手段の所定の表示領域に表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業支援装置。
<請求項7>
前記タスク情報には、前記共有データに更新があったことを確認することをタスクとする第1タスク情報と、各ユーザが自身に対して課したタスクに係る第2タスク情報と、が含まれ、
前記第1タスク情報のみを前記表示手段の所定の領域に一括して表示させる第1のモードと、前記第1タスク情報と前記第2タスク情報との両方を前記表示手段の所定の表示領域に表示させる第2のモードとのうちから、ユーザによる所望のモードの選択が可能なモード選択手段を備え、
前記第1の表示制御手段は、前記モード選択手段によって選択されたモードに従って、前記タスク情報を表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の作業支援装置。
<請求項8>
一のユーザが自身のアカウントを利用して前記作業支援装置にログインした後、当該一のユーザに対して代理ログインを許可する代理設定が予めなされている他のユーザのアカウントを利用して当該作業支援装置にログインするためのログイン処理を実行するログイン手段を備え、
前記登録手段は、前記ログイン処理によって、前記一のユーザが前記他のユーザの代理でログインしている際に、当該一のユーザによって共有データの更新がなされた場合、当該共有データに更新があったことを確認することをタスクとするタスク情報を、当該他のユーザと対応付けて登録することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の作業支援装置。
<請求項9>
作業支援装置のコンピュータを、
所定のユーザ間で共有される共有データの更新がなされた場合、当該共有データに更新があったことを確認することをタスクとするタスク情報を、当該共有データを共有するユーザのうち当該更新を行ったユーザとは異なるユーザである対象ユーザと対応付けて登録する登録手段、
前記対象ユーザが自身のアカウントを利用して前記作業支援装置にログインした際に、当該対象ユーザと対応付けられて登録されている前記タスク情報がある場合、当該タスク情報を表示手段に表示させる表示制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。