特許第6862932号(P6862932)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6862932
(24)【登録日】2021年4月5日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】車両の配管構造
(51)【国際特許分類】
   B60K 15/04 20060101AFI20210412BHJP
   B62D 25/08 20060101ALI20210412BHJP
   B62D 25/20 20060101ALI20210412BHJP
   B60K 13/06 20060101ALI20210412BHJP
   F02M 37/00 20060101ALI20210412BHJP
【FI】
   B60K15/04 D
   B62D25/08 L
   B62D25/20 H
   B60K13/06 B
   F02M37/00 301N
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-40414(P2017-40414)
(22)【出願日】2017年3月3日
(65)【公開番号】特開2018-144596(P2018-144596A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2020年2月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000176811
【氏名又は名称】三菱自動車エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092978
【弁理士】
【氏名又は名称】真田 有
(72)【発明者】
【氏名】山本 正博
(72)【発明者】
【氏名】佐野 孝幸
(72)【発明者】
【氏名】位田 計人
【審査官】 中川 隆司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−118857(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/156686(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0170616(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0012205(US,A1)
【文献】 特開2008−273372(JP,A)
【文献】 特開2015−063240(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 15/04
B60K 13/06
B62D 25/08
B62D 25/20
F02M 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の側部に第一補充口及び第二補充口が形成された車両の配管構造であって、
前記車両のホイールハウスとスプラッシュシールドとの間に形成された空間において、車輪よりも車両前方側に配索された第一配管と前記第一補充口とを接続する第一フィラーネックと、
前記空間において、前記車輪よりも車両後方側に配索された第二配管と前記第二補充口とを接続する第二フィラーネックと、
前記空間において、前記車輪の上方で前記第一フィラーネックと前記第二フィラーネックとを連結するネックブラケットと、を備え、
前記ホイールハウスは、前記車両の車幅方向内側に配置されるホイールハウスインナと、前記ホイールハウスインナより車幅方向外側に配置されるホイールハウスアウタとから形成され、
前記第一配管は、前記車輪よりも前記車両の前方において、前記ホイールハウスインナに固定される
ことを特徴とする、車両の配管構造。
【請求項2】
前記ホイールハウスより下方に配置されて、前記車両の前後方向に延設されるサイドメンバを備え、
前記第二配管は、前記車輪よりも前記車両の後方において、前記サイドメンバに固定されたプロテクタと前記サイドメンバとの間を通って前記車両の後方へ配索される
ことを特徴とする請求項記載の車両の配管構造。
【請求項3】
前記ネックブラケットが、前記第一フィラーネックの筒軸に垂直な平面において、前記第一フィラーネックの周面を含む閉断面となる構造を有する
ことを特徴とする、請求項1又は2記載の車両の配管構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第一補充口及び第二補充口が側部に形成された車両の配管構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エンジンの排ガス成分を還元して浄化する排気浄化システムを備えた車両において、浄化対象物質に対する還元作用を持った添加剤のタンクを搭載したものが知られている。浄化対象物質が窒素酸化物(NOx)である場合、タンクの内部には尿素水溶液やアンモニア水溶液といった添加剤が貯留される。また、タンクの配設位置は、例えば車両のフロア下に設定することが提案されている(特許文献1参照)。このようなレイアウトにより、車室内のスペースが確保されるとともに、添加剤の漏洩による車室居住性の低下が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4826612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、引用文献1に記載の車両では添加剤の給水口が車室内の床面に配置されており、添加剤の補充作業は車室内で実施される。一方、車室内には荷物が積載されていることがあり、良好な作業性が得られないことがある。また、補充作業中における添加剤のこぼれの可能性を考慮すると、車室外から添加剤の補充作業を実施できるような構造とすることが望ましい。例えば、車両の給油口の近傍に給水口を配置して、給水口とタンクとの間を給水管で接続することが考えられる。
【0005】
しかしながら、給水管が車室内から見えないようにするために、車両側面のアウタパネルとインナパネルとの間に給水管を配索すると、給水管によって占有される空間の分だけ車室内空間が狭められることになり、空間利用効率が低下しうる。特に、添加剤のタンクが車両のフロア下に配置されている場合には、給水管の管長が長くなり、空間利用効率を向上させにくい。また、アウタパネルとインナパネルとの間で給水管が破損した場合に修理が難しく、良好なメンテナンス性が得られない。
【0006】
本件の目的の一つは、上記のような課題に照らして創案されたものであり、空間利用効率及びメンテナンス性の向上を図った車両の配管構造を提供することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)ここで開示する車両の配管構造は、車両の側部に第一補充口及び第二補充口が形成された車両の配管構造である。本構造は、前記車両のホイールハウスとスプラッシュシールドとの間に形成された空間において、車輪よりも車両前方側に配索された第一配管と前記第一補充口とを接続する第一フィラーネックを備える。また、前記空間において、前記車輪よりも車両後方側に配索された第二配管と前記第二補充口とを接続する第二フィラーネックを備える。さらに、前記空間において、前記車輪の上方で前記第一フィラーネックと前記第二フィラーネックとを連結するネックブラケットを備える。
【0008】
前記ホイールハウスは、前記車両の車幅方向内側に配置されるホイールハウスインナと、前記ホイールハウスインナより車幅方向外側に配置されるホイールハウスアウタと、から形成され、前記第一配管は、前記車輪よりも前記車両の前方において、前記ホイールハウスインナに固定される。
【0009】
)前記ホイールハウスより下方に配置されて、前記車両の前後方向に延設されるサイドメンバを備え、前記第二配管は、前記車輪よりも前記車両の後方において、前記サイドメンバに固定されたプロテクタと前記サイドメンバとの間を通って前記車両の後方へ配索されることが好ましい。
)前記ネックブラケットが、前記第一フィラーネックの筒軸に垂直な平面において、前記第一フィラーネックの周面を含む閉断面となる構造を有することが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
ホイールハウス内で一方の配管を車両前方側に配索するとともに他方を車両後方側に配索し、二つのフィラーネックをホイールハウスの上方でネックブラケットを介して連結することで、空間利用効率及びメンテナンス性を向上させつつ、配管の構造的な強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】実施形態の配管構造が適用された車両の斜視図である。
図2】車両のホイールハウスの内部構造を示す側面図である。
図3】ホイールハウスの縦断面図である。
図4】フィラーネックの連結状態を示す斜視図である。
図5】フィラーネックの連結状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図面を参照して、実施形態としての配管構造を説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
【0013】
[1.構成]
本実施形態の配管構造は、図1に示す車両10に適用される。この車両10は、エンジン車両あるいはハイブリッド車両であり、エンジンの排ガス成分を還元して浄化する尿素SCRシステム(Urea Selective Catalytic Reduction System)を搭載する。車両10のフロア下には、窒素酸化物を窒素に還元するための添加剤(例えば、尿素水溶液,アンモニア水溶液など)を貯留するタンク26と燃料タンク27とが配置される。図2に示すように、本実施形態のタンク26は、車両後方側の車輪19(後輪)よりも後方のフロア下に設けられ、燃料タンク27はタンク26よりも前方のフロア下に設けられる。
【0014】
車両10の側部(図1では左リアフェンダー)には、開閉自在のリッド(蓋部材)を有する箱型のフィラーボックス9が設けられる。フィラーボックス9は、リッドが取り付けられた開放面を車両10の左側面に向けた姿勢で車体に固定される。なお、リッドの外表面の形状は、左リアフェンダーの外表面と同一平面(あるいは、滑らかに接続される曲面)をなす形状とされる。
【0015】
フィラーボックス9の内側には、第一補充口5と第二補充口6とが隣接して配置される。第一補充口5は燃料を燃料タンク27に補給するための給油口であり、第二補充口6は添加剤をタンク26に補給するための給水口である。図4に示すように、第一補充口5,第二補充口6のそれぞれの先端部には、着脱可能な第一キャップ24(給油キャップ),第二キャップ25(給水キャップ)が取り付けられる。これらのキャップ24,25は、作業者によって燃料,添加剤の補給時に取り外され、補給完了後に再び取り付けられる。
【0016】
図2に示すように、第一補充口5と燃料タンク27との間は、第一フィラーネック1(燃料フィラーネック)及び第一配管3(燃料配管)を介して連通状態で接続される。第一フィラーネック1は、第一補充口5に接続される部位であり、第一配管3よりもやや大径の筒状に形成される。第一配管3は、ホイールハウス15と後述するスプラッシュシールド18との間に形成された空間において、車輪19よりも車両前方側に配索される。
【0017】
本実施形態の第一配管3は、図2に示すように、側面視で第一補充口5よりも車両前方において、車輪19の外周に沿った円弧をなすように配索される。また、第一配管3は、車輪19の前方でサイドメンバ13の下方を通る経路で、フロアパネル14よりも下方に配置された燃料タンク27に接続される。サイドメンバ13は、ホイールハウス15より下方に配置され、車両10の前後方向に延設される部材である。
【0018】
ホイールハウス15は、車輪19の上面を覆うアーチ状に形成された部位である。本実施形態のホイールハウス15は、図3に示すように、ホイールハウスインナ16とホイールハウスアウタ17とから形成される。ホイールハウスインナ16は車両10の車幅方向内側に配置される部材であり、ホイールハウスアウタ17はホイールハウスインナ16より車幅方向外側に配置される部材である。ホイールハウスインナ16をアウタパネル11に直接的に固定する構造を採用した場合には、ホイールハウスアウタ17を省略可能である。
【0019】
また、ホイールハウスインナ16,ホイールハウスアウタ17よりも車輪19側(ホイールハウス15の内側)には、車輪19によって跳ね上げられる小石や泥水から車体を保護するためのスプラッシュシールド18が取り付けられる。スプラッシュシールド18は、ホイールハウス15の内面形状に沿った形状の高剛性,高強度の樹脂成形品であり、ボルトナット,ビス,クリップなどでホイールハウス15に固定される。
【0020】
第二補充口6とタンク26との間は、第二フィラーネック2(添加剤フィラーネック)及び第二配管4(添加剤配管)を介して連通状態で接続される。第二フィラーネック2は、第二補充口6に接続される部位であり、底面に第二配管4が接続可能な形状に形成される。第二フィラーネック2には、図4図5に示すように、平板状の固定部23が一体成形される。第二配管4は、ホイールハウス15とスプラッシュシールド18との間に形成された空間において、車輪19よりも車両後方側に配索される。
【0021】
本実施形態の第二配管4は、図2に示すように、側面視で第二補充口6よりも車両後方において、車輪19の外周に沿った円弧をなすように配索される。第二配管4は、車輪19よりも後方において、サイドメンバ13に固定されたプロテクタ30とサイドメンバ13との間を通って後方へ配索される。プロテクタ30は、第二配管4の屈曲部(第二配管4のうちサイドメンバ13の下方をくぐる部分)を覆うように装着されたカバーである。プロテクタ30がサイドメンバ13に固定されることで、プロテクタ30を介して第二配管4が車体に保持される。また、第二配管4は、車輪19の後方においてサイドメンバ13の下方を通る経路で、フロアパネル14よりも下方に配置されたタンク26に接続される。
【0022】
第一配管3は、車輪19よりも前方において、前ブラケット7を介してホイールハウスインナ16に固定される。前ブラケット7の固定位置は、図2に示すように、サイドメンバ13よりもやや上方に設定される。
第一フィラーネック1,第二フィラーネック2は、それぞれの筒軸がほぼ平行となるように配置される。また、第一フィラーネック1と第二フィラーネック2との間には、これらを連結するネックブラケット20が設けられる。ネックブラケット20は、ホイールハウス15とスプラッシュシールド18との間に形成された空間において、車輪19の上方で第一フィラーネック1と第二フィラーネック2とを連結する。ネックブラケット20は、第一フィラーネック1の筒軸に垂直な平面において、第一フィラーネック1の周面を含む閉断面となる構造を具備する。図5に示すように、ネックブラケット20には第一部材21と第二部材22とが含まれる。
【0023】
第一部材21は、板部材をクランク状に屈曲させた形状を有し、その一端が第一フィラーネック1の周面に固定される。他端は、第二部材22に重畳された状態で固定される。第二部材22も第一部材21と同様に、板部材をクランク状に屈曲させた形状を有し、その一端が第一フィラーネック1の周面に固定される。第二部材22と第一フィラーネック1との固定位置は、第一部材21と第一フィラーネック1との固定位置から離隔した位置に設定される。本実施形態の第二部材22は、第一部材21との間に第一フィラーネック1を挟んだ姿勢で、第一フィラーネック1の周面に固定される。
【0024】
また、図5に示すように、第一フィラーネック1の筒軸に垂直な平面において、第一フィラーネック1の周面と第一部材21と第二部材22とで囲まれる閉断面の形状は台形(あるいは矩形)形状とされる。第一部材21と第二部材22との重畳箇所は、第二フィラーネック2の固定部23に対して固定される。なお、固定部23は、第二フィラーネック2の一部とみなすことができるのと同様に、ネックブラケット20の一部とみなすことができる。したがって、ネックブラケット20が、第一部材21,第二部材22,固定部23の三部材から構成されるものとしてもよい。
【0025】
[2.作用,効果]
[1]上記の車両10のホイールハウス15内では、第一配管3が車両前方側に配索されるとともに、第二配管4が車両後方側に配索される。このような配管構造により、ホイールハウス15内のスペースを利用して第一配管3,第二配管4を効率的に配置することができ、空間利用効率及びメンテナンス性を向上させることができる。また、二つのフィラーネック1,2をネックブラケット20で連結することで、第一配管3,第二配管4の構造的な強度を高めることができる。
【0026】
[2]上記の第一配管3は、車輪19よりも車両10の前方においてホイールハウスインナ16に固定され、車両10のボデー(アウタパネル11やインナパネル12)には固定されない。これにより、第一配管3を車幅方向内側に寄せて配索することができ、ホイールハウス15とスプラッシュシールド18との間の空間を拡大することなく第一配管3を配索することができる。なお、ホイールハウス15とスプラッシュシールド18との間の空間を大きくすると、車輪19のレイアウトの自由度が悪化するので、スプラッシュシールド18はなるべくホイールハウス15に寄せて配置することが望ましい。上記の第一配管3によれば、このような期待に応えることができる。また、車両10の外部から入力されうる荷重が直接的に第一配管3に作用しにくくなり、第一配管3の保護性を高めることができる。
【0027】
[3]上記の第二配管4は、車輪19よりも車両10の後方においてサイドメンバ13に固定される。これにより、骨格部材(サイドメンバ13)に固定点をとれるので、プロテクタ30の強度を向上させることができる。また、第二配管4をプロテクタ30とサイドメンバ13との間に配索することで、第二配管4に骨格部材(サイドメンバ13)などからの振動が直接伝達されることを低減することができる。さらに、プロテクタ30とサイドメンバ13によって外部からの荷重の入力やチッピングなどから第二配管4を保護することができる。
【0028】
[4]上記のネックブラケット20には、第一部材21,第二部材22の二部材が含まれる。第一部材21及び第二部材22は、第一フィラーネック1を挟んだ格好で第一フィラーネック1の周面に固定され、図5に示すような第一フィラーネック1の周面を含む閉断面構造を形成する。また、固定部23は、第一部材21及び第二部材22で形成された閉断面構造に対して固定される。これにより、第一フィラーネック1と第二フィラーネック2とを堅固に固定することができ、第一配管3,第二配管4の支持状態を安定させることができる。
【0029】
また、上記の閉断面構造は、第一フィラーネック1の筒軸に垂直な平面において台形(あるいは矩形)形状となっているため、第一配管3と第二配管4との相対変位を許容することができ、荷重作用時の応力集中を回避することができる。さらに、第一配管3側の部材(第一部材21,第二部材22)と第二配管4側の部材(固定部23)とを別体にすることで、各配管3,4の組み付け作業を独立させることが容易にでき、車両製造時の作業性を向上させることができる。
【0030】
[3.変形例]
上述の実施形態では、燃料補充用の第一配管3が車両前方側に配置され、添加剤補充用の第二配管4が車両後方側に配置されたものを例示したが、これらの前後位置を反転させてもよい。また、第一配管3,第二配管4で補充される物質の種類は任意に変更可能である。例えば、エンジン冷却水を補充するための配管や、ウィンドウォッシャー液を補充するための配管をホイールハウス内に配置し、それぞれの配管を車輪の前方と後方とに配索することで、上述の実施形態と同様の構造を形成することができる。
【0031】
また、上述の実施形態では尿素SCRシステムの添加剤を補充するための配管構造について詳述したが、添加剤の種類は尿素水に限定されない。NOx選択還元触媒を利用した排気浄化システムにおいては、尿素の代わりにアンモニアを使用することがある。したがって、アンモニア水溶液を貯留する添加剤容器として、上記のタンク26を用いることができる。
【符号の説明】
【0032】
1 第一フィラーネック
2 第二フィラーネック
3 第一配管(燃料配管)
4 第二配管(添加剤配管)
5 第一補充口(給油口)
6 第二補充口(給水口)
10 車両
16 ホイールハウスインナ
17 ホイールハウスアウタ
20 ネックブラケット
図1
図2
図3
図4
図5