(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6862938
(24)【登録日】2021年4月5日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】鉄道車両用ヨーダンパ装置
(51)【国際特許分類】
B61F 5/24 20060101AFI20210412BHJP
B60G 99/00 20100101ALI20210412BHJP
【FI】
B61F5/24 B
B60G99/00
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-44668(P2017-44668)
(22)【出願日】2017年3月9日
(65)【公開番号】特開2018-144762(P2018-144762A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2019年11月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006655
【氏名又は名称】日本製鉄株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001748
【氏名又は名称】特許業務法人まこと国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山崎 陽介
(72)【発明者】
【氏名】水野 将明
【審査官】
志水 裕司
(56)【参考文献】
【文献】
特開2016−185727(JP,A)
【文献】
特開2006−321431(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61F 5/24
B60G 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの車体と該1つの車体のみに連結された前後1対の台車とを具備する鉄道車両に用いられるヨーダンパ装置であって、
前記1対の各台車の前後方向に並設された1対のヨーダンパを前記各台車の左右それぞれに備え、
前記1対のヨーダンパは、それらの伸縮方向の両端部のうち、前記車体の端部側に位置する双方の端部が前記各台車に取り付けられ、前記車体の中央側に位置する双方の端部が前記車体に取り付けられているか、或いは、前記車体の端部側に位置する双方の端部が前記車体に取り付けられ、前記車体の中央側に位置する双方の端部が前記各台車に取り付けられている、
ことを特徴とする鉄道車両用ヨーダンパ装置。
【請求項2】
前記1対のヨーダンパは、前記各台車の前後方向に一直線上に並設されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の鉄道車両用ヨーダンパ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道車両に用いられるヨーダンパ装置に関する。特に、本発明は、鉄道車両が軌道の直線区間を高速走行する際に、車体の上下方向の曲げ振動を容易に低減して鉄道車両の乗り心地を向上させることが可能な鉄道車両用ヨーダンパ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、鉄道車両には、高速走行時の台車の蛇行動を抑制するためにヨーダンパが用いられる場合がある。ヨーダンパは、車体と台車とを連結するように台車の左右それぞれに取付けられ、軌道不整やレールの継ぎ目などの軌道からの加振によって発生するヨーイング(台車が車体に対して上下軸周りに回転振動する現象)を速やかに減衰させるために用いられている。
【0003】
鉄道車両によっては、1つのヨーダンパが故障した場合等に備えて、台車の左右それぞれに1対のヨーダンパ(1台の台車に計4つのヨーダンパ)が取り付けられる場合がある。
従来、上記の場合におけるヨーダンパの配置態様として、
図2に示すように、1対のヨーダンパ1a、1bの伸縮方向が水平方向(台車3の前後方向)となるようにして両者を上下方向に並設する態様と、
図3に示すように、1対のヨーダンパ1a、1bの伸縮方向が水平方向(台車3の前後方向)となるようにして両者を台車3の前後方向に並設する態様とが知られている。
いずれの態様についても、ヨーダンパ1a、1bの減衰力は台車3の前後方向にのみ作用し、高速走行時の台車3の蛇行動が抑制される。
【0004】
ここで、鉄道車両の乗り心地は、軌道不整やレールの継ぎ目などの軌道からの加振や、車輪の偏心による加振によって、台車を介して発生する車体の上下方向の曲げ振動の影響が大きい。
ヨーダンパは、台車の上下軸周りの回転振動を低減するのみならず、車体の上下方向の曲げ振動を低減する役割をも果たすものの、車体の上下方向の曲げ振動を低減するのに有効な配置態様は明らかになっていない。
【0005】
鉄道車両の乗り心地を向上させる方法として、特許文献1には、車体の上下方向の曲げ振動を低減するため、台車と輪軸の等価質量、軸箱前後支持剛性および車体と台車間の前後系結合剛性を所定の式に基づいて最適化することを特徴とする鉄道車両用車体の弾性振動低減方法が提案されている(特許文献1の請求項1等)。
具体的には、特許文献1の
図2に示す鉄道車両モデルのパラメータのうち、台車の全等価質量と、回転慣性を考慮した輪軸の等価質量とを既知としたとき、軸箱の前後支持剛性、ヨーダンパとその緩衝ゴムや牽引リンクの緩衝ゴム等の車体と台車間の前後系合成結合剛性を調整して、特許文献1の[数1]の右辺に示す値を左辺に示す車体の上下方向の曲げ振動の固有振動数f
0に一致させることで、車体の上下方向の曲げ振動を低減している。
この特許文献1に記載の方法は、ヨーダンパに関わる諸元のみならず、軸箱や牽引リンクの諸元についても適正化を考えなければならないため、パラメータの同定が難しいという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−203171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、鉄道車両が軌道の直線区間を高速走行する際に、車体の上下方向の曲げ振動を容易に低減して鉄道車両の乗り心地を向上させることが可能な鉄道車両用ヨーダンパ装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明者らは、車体と該車体に連結された前後一対の台車とを具備する鉄道車両において、車体と1対の台車のそれぞれとの間にヨーダンパが取り付けられている場合を想定し、この鉄道車両が、軌道不整を有する直線区間を高速走行する際の運動解析を行って鋭意検討を重ねた。具体的には、各台車の左右それぞれに1対のヨーダンパが取り付けられる場合を想定し、1対のヨーダンパの配置態様を変えて、それぞれの配置態様での上記の運動解析を行った。その結果、以下の知見を得た。
(1)1対のヨーダンパを上下方向に並設するよりも、台車の前後方向に並設する方が、車体の上下方向の曲げ振動(具体的には、上下方向の振動加速度)を低減可能である。
(2)1対のヨーダンパを台車の前後方向に並設する場合において、各ヨーダンパの伸縮方向の両端部のうち、車体の端部側に位置する端部を双方共に台車に取り付ける(車体の中央側に位置する端部を双方共に車体に取り付ける)か、或いは、車体の端部側に位置する端部を双方共に車体に取り付ける(車体の中央側に位置する端部を双方共に台車に取り付ける)ことで、車体の上下方向の曲げ振動(具体的には、上下方向の振動加速度)を低減可能である。
【0009】
本発明は、上記の本発明者らの知見に基づき完成したものである。
すなわち、前記課題を解決するため、本発明は、
1つの車体と該
1つの車体
のみに連結された
前後1対の台車とを具備する鉄道車両に用いられるヨーダンパ装置であって、前記
1対の各台車の前後方向に並設された1対のヨーダンパを前記
各台車の左右それぞれに備え、前記1対のヨーダンパは、それらの伸縮方向の両端部のうち、前記車体の端部側に位置する双方の端部が前記
各台車に取り付けられ、前記車体の中央側に位置する双方の端部が前記車体に取り付けられているか、或いは、前記車体の端部側に位置する双方の端部が前記車体に取り付けられ、前記車体の中央側に位置する双方の端部が前記
各台車に取り付けられている、ことを特徴とする鉄道車両用ヨーダンパ装置を提供する。
【0010】
本発明に係るヨーダンパ装置においては、1対のヨーダンパが、それらの伸縮方向の両端部のうち、車体の端部側に位置する双方の端部が台車に取り付けられ(車体の中央側に位置する双方の端部が車体に取り付けられ)ているか、或いは、車体の端部側に位置する双方の端部が車体に取り付けられ(車体の中央側に位置する双方の端部が台車に取り付けられ)ている。これにより、
図2、
図3を参照して前述したヨーダンパの配置態様に比べて、車体の上下方向の曲げ振動を低減可能である。
本発明に係るヨーダンパ装置によれば、1対のヨーダンパの配置態様を変えるだけで良いため、車体の上下方向の曲げ振動を容易に低減可能であり、鉄道車両の乗り心地を容易に向上させることが可能である。
【0011】
本発明に係るヨーダンパ装置としては、前記1対のヨーダンパが、前記
各台車の前後方向に一直線上に並設される態様を例示できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係るヨーダンパ装置によれば、鉄道車両が軌道の直線区間を高速走行する際に、車体の上下方向の曲げ振動を容易に低減して鉄道車両の乗り心地を容易に向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の一実施形態に係る鉄道車両用ヨーダンパ装置の概略構成を説明する説明図である。
【
図2】比較例1の鉄道車両用ヨーダンパ装置の概略構成を説明する説明図である。
【
図3】比較例2の鉄道車両用ヨーダンパ装置の概略構成を説明する説明図である。
【
図4】各ヨーダンパ装置を用いた場合における鉄道車両の乗り心地レベルを比較した結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
【0015】
<本実施形態に係るヨーダンパ装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る鉄道車両用ヨーダンパ装置の概略構成を説明する説明図である。
図1(a)は一の例を示し、
図1(b)は他の例を示す。
図1に示すように、本実施形態に係る鉄道車両用ヨーダンパ装置(以下、適宜、単に「ヨーダンパ装置」という)100は、車体2と車体2に連結された台車3とを具備する鉄道車両に用いられるものである。
図1では、便宜上、1台の台車3のみを図示しているが、実際には、車体2に前後1対の台車3が連結されている。
【0016】
車体2は、車体本体21と、車体本体21の左右それぞれに車体本体21の床面から垂下された1対のヨーダンパ受け22a、22bとを備えている。
図1には、車体本体21の左右のいずれか一方に取り付けられた1対のヨーダンパ受け22a、22bを図示している。
台車3は、前後1対の輪軸3a、3bと、台車枠3cと、車体2(車体本体21)と台車枠3cとを連結し車体2を支持する空気ばね3dとを備えている。台車3が備える上記の構成要素及びその他の構成要素は、周知慣用の台車と同様であるため、その詳細な説明は省略する。
【0017】
ヨーダンパ装置100は、各台車3の前後方向に並設された1対のヨーダンパ1a、1bを各台車3の左右それぞれに備えている。
図1には、台車3の左右のいずれか一方に取り付けられた1対のヨーダンパ1a、1bを図示している。
ヨーダンパ1a、1bは、内部で粘性流体が流通する際の粘性抵抗により、伸縮する際に抵抗力(減衰力)を付与するものである。一般に、ヨーダンパ1a、1bの減衰力は、車体2と台車3との速度差にヨーダンパ1a、1bの減衰係数を乗算して得られる。ヨーダンパ1a、1bの更に具体的な構成は、公知のヨーダンパと同様であるため、その詳細な説明は省略する。
【0018】
なお、ヨーダンパ1a、1bとしては、減衰力可変型のヨーダンパを用いることも可能である。この場合、ヨーダンパ装置100は、ヨーダンパ1a、1bに加えて、ヨーダンパ1a、1bの減衰力を制御する制御手段(図示せず)を備えることになる。具体的には、この制御手段として、車体2に取り付けられたシーケンサ等から構成されるコントローラ(図示せず)と、ヨーダンパ1a、1bに取り付けられた電磁弁(図示せず)とを具備する構成を例示できる。電磁弁は、コントローラからの制御信号に基づき、ヨーダンパ1a、1b内部の粘性流体の流通をオン・オフすることで、ヨーダンパ1a、1bの減衰力を有効(減衰力が作用する状態)にしたり、無効(実質的に減衰力が作用しない状態)にする機能を果たす。
【0019】
図1(a)に示すように、本実施形態に係るヨーダンパ装置100が備える1対のヨーダンパ1a、1bは、それらの伸縮方向(
図1の紙面左右方向)の両端部E1、E2のうち、車体2の端部側(
図1の紙面右側)に位置する双方の端部E1が台車3(台車枠3c)に取り付けられ、車体2の中央側(
図1の紙面左側)に位置する双方の端部E2が車体2(ヨーダンパ受け22a、22b)に取り付けられている。すなわち、ヨーダンパ1aの車体2の端部側に位置する端部E1、及び、ヨーダンパ1bの車体2の端部側に位置する端部E1の双方が共に台車3に取り付けられており、ヨーダンパ1aの車体2の中央側に位置する端部E2、及び、ヨーダンパ1bの車体2の中央側に位置する端部E2の双方が共に車体2に取り付けられている。ヨーダンパ1aの端部E2はヨーダンパ受け22aに取り付けられ、ヨーダンパ1bの端部E2はヨーダンパ受け22bに取り付けられている。
【0020】
或いは、
図1(b)に示すように、本実施形態に係るヨーダンパ装置100が備える1対のヨーダンパ1a、1bは、それらの伸縮方向の両端部E1、E2のうち、車体2の端部側に位置する双方の端部E1が車体2(ヨーダンパ受け22a、22b)に取り付けられ、車体2の中央側に位置する双方の端部E2が台車3(台車枠3c)に取り付けられている。すなわち、ヨーダンパ1aの車体2の端部側に位置する端部E1、及び、ヨーダンパ1bの車体2の端部側に位置する端部E1の双方が共に車体2に取り付けられており、ヨーダンパ1aの車体2の中央側に位置する端部E2、及び、ヨーダンパ1bの車体2の中央側に位置する端部E2の双方が共に台車3に取り付けられている。ヨーダンパ1aの端部E1はヨーダンパ受け22aに取り付けられ、ヨーダンパ1bの端部E1はヨーダンパ受け22bに取り付けられている。
【0021】
そして、
図1(a)及び
図1(b)の何れに示す場合も、1対のヨーダンパ1a、1bは、台車3の前後方向(
図1の紙面の左右方向)に一直線上に並設されている。
本実施形態に係るヨーダンパ装置100が備える1対のヨーダンパ1a、1bは上記のように配置されているため、車体2の上下方向の曲げ振動を容易に低減可能である。
【0022】
以下、本実施形態に係るヨーダンパ装置100の効果をより具体的に説明するため、比較対象とする比較例1、2のヨーダンパ装置について説明する。
【0023】
<比較例1のヨーダンパ装置の構成>
図2は、比較例1の鉄道車両用ヨーダンパ装置の概略構成を説明する説明図である。
図2に示すように、比較例1のヨーダンパ装置は、前述のように1対のヨーダンパ1a、1bの伸縮方向が水平方向(台車3の前後方向)となるようにして両者が上下方向に並設されている点が本実施形態に係るヨーダンパ装置100と異なる。比較例1のヨーダンパ装置では、各ヨーダンパ1a、1bの伸縮方向(
図2の紙面左右方向)の両端部E1、E2のうち、車体2の端部側(
図2の紙面右側)に位置する双方の端部E1が台車3(台車枠3c)に取り付けられ、車体2の中央側(
図2の紙面左側)に位置する双方の端部E2が車体2(ヨーダンパ受け22)に取り付けられている。
各ヨーダンパ1a、1bの減衰係数など、比較例1のヨーダンパ装置における各ヨーダンパ1a、1bの配置態様以外の点については、本実施形態に係るヨーダンパ装置100と同様の設定であるため、説明を省略する。
【0024】
<比較例2のヨーダンパ装置の構成>
図3は、比較例2の鉄道車両用ヨーダンパ装置の概略構成を説明する説明図である。
図3に示すように、比較例2のヨーダンパ装置は、前述のように1対のヨーダンパ1a、1bの伸縮方向が水平方向(台車3の前後方向)となるようにして両者が台車3の前後方向に並設されている(一直線上に並設されている)点で本実施形態に係るヨーダンパ装置100と同じである。しかしながら、比較例2のヨーダンパ装置では、各ヨーダンパ1a、1bの両端部の取り付け方が本実施形態に係るヨーダンパ装置100と異なる。すなわち、比較例2のヨーダンパ装置では、ヨーダンパ1aの伸縮方向(
図3の紙面左右方向)の両端部E1、E2のうち、車体2の端部側(
図3の紙面右側)に位置する端部E1が車体2(ヨーダンパ受け22a)に取り付けられ、車体2の中央側(
図3の紙面左側)に位置する端部E2が台車3(台車枠3c)に取り付けられているのに対し、ヨーダンパ1bの伸縮方向の両端部E1、E2のうち、車体2の端部側に位置する端部E1が台車3(台車枠3c)に取り付けられ、車体2の中央側に位置する端部E2が車体2(ヨーダンパ受け22b)に取り付けられている。
各ヨーダンパ1a、1bの減衰係数など、比較例2のヨーダンパ装置における各ヨーダンパ1a、1bの配置態様以外の点については、本実施形態に係るヨーダンパ装置100と同様の設定であるため、説明を省略する。
【0025】
<本実施形態に係るヨーダンパ装置の評価>
以下、各ヨーダンパ装置を用いた場合における鉄道車両の乗り心地を実際に運動解析によって評価した結果について説明する。運動解析を行う鉄道車両のモデルとしては、いずれのヨーダンパ装置を用いる場合であっても、車体2に前後1対の台車3が連結され、台車3を剛体要素、車体2を弾性体要素としたモデルを用いた。そして、軌道不整を有する直線区間を高速走行する際の運動解析を行った。
【0026】
図4は、各ヨーダンパ装置を用いた場合における鉄道車両の乗り心地レベルを比較した結果を示す。具体的には、運動解析によって、直線区間を走行中の鉄道車両における車体2の上下方向の振動加速度を算出し、この算出した振動加速度から乗り心地レベルを算出した。なお、運動解析は、汎用機構解析ソフトを利用して実施可能であり、例えば、ダッソー・システムズ(株)製マルチボディダイナミクス解析ツール「SIMPACK」を利用することが可能である。また、乗り心地レベルとしては、特許文献1や「鉄道車両のダイナミクス」(日本機械学会編)に記載の乗り心地レベルL
T(dB)を用いた。
図4には、比較例1のヨーダンパ装置を用いた場合の乗り心地レベルを基準にして正規化した値を示している。
図4に示す「実施例1」は、
図1(a)に示すヨーダンパ装置100を用いた場合の結果であり、「実施例2」は、
図1(b)に示すヨーダンパ装置100を用いた場合の結果である。
図4に示すように、本実施形態に係るヨーダンパ装置(実施例1、2)によれば、比較例1、2のヨーダンパ装置を用いた場合に比べて、乗り心地レベルが3%程度低減されることが分かった。
【符号の説明】
【0027】
1a、1b・・・ヨーダンパ
2・・・車体
21・・・車体本体
22,22a,22b・・・ヨーダンパ受け
3・・・台車
3c・・・台車枠
100・・・ヨーダンパ装置