特許第6863282号(P6863282)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6863282
(24)【登録日】2021年4月5日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】受信装置および受信方法
(51)【国際特許分類】
   G10L 19/00 20130101AFI20210412BHJP
   H04N 21/436 20110101ALI20210412BHJP
   H04N 21/439 20110101ALI20210412BHJP
【FI】
   G10L19/00 330B
   H04N21/436
   H04N21/439
   G10L19/00 330A
【請求項の数】9
【全頁数】34
(21)【出願番号】特願2017-528616(P2017-528616)
(86)(22)【出願日】2016年7月5日
(86)【国際出願番号】JP2016069954
(87)【国際公開番号】WO2017010358
(87)【国際公開日】20170119
【審査請求日】2019年6月4日
(31)【優先権主張番号】特願2015-138212(P2015-138212)
(32)【優先日】2015年7月10日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093241
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 正昭
(74)【代理人】
【識別番号】100101801
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 英治
(74)【代理人】
【識別番号】100095496
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 榮二
(74)【代理人】
【識別番号】100086531
【弁理士】
【氏名又は名称】澤田 俊夫
(74)【代理人】
【識別番号】110000763
【氏名又は名称】特許業務法人大同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】市村 元
【審査官】 殿川 雅也
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/139386(WO,A1)
【文献】 IEC 60958-3 AMENDMENT 1 Edition 3.0,2009年10月,pp. 2 - 16
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10L 19/00 − 19/26
H04N 21/436
H04N 21/439
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号を外部機器から所定伝送路を介して受信する受信部を備え、
上記圧縮デジタルオーディオ信号には、該圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す第1のメタデータ、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示す第2のメタデータおよび上記伝送周波数の上記サンプリング周波数に対する比率を示す第3のメタデータが付加されており、
上記各メタ―データのうち少なくとも1つに基づいて上記圧縮デジタルオーディオ信号に関係する処理を行う処理部を備え
上記処理部は、
上記第1のメタデータで示される伝送周波数の上記第2のメタデータで示されるサンプリング周波数に対する比率を上記第3のメタデータで示される比率と比較して、上記第1のメタデータあるいは上記第2のメタデータの誤りを検出し、
上記誤りが検出されるとき、上記圧縮デジタルオーディオ信号に関係する処理を停止す
受信装置。
【請求項2】
上記処理部は、上記誤りが検出されるとき、表示部に、エラー表示をする
請求項1に記載の受信装置。
【請求項3】
上記処理部は、
上記第1のメタデータで示される伝送周波数に応じた周波数にPLLをロックし、該PLLでロックされた周波数のクロック信号を用いて上記圧縮デジタルオーディオ信号に復号化処理を施し、上記所定チャネル数の各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を得る
請求項1または2に記載の受信装置。
【請求項4】
上記処理部は、
上記圧縮デジタルオーディオ信号に復号化処理を施して得られた各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を、上記第2のメタデータで示されるサンプリング周波数でアナログ信号に変換して出力する
請求項1から3のいずれかに記載の受信装置。
【請求項5】
上記処理部は、
上記第2のメタデータで示されるサンプリング周波数を、表示部に、各チャネルの出力アナログオーディオ信号のサンプリング周波数として表示する
請求項からのいずれかに記載の受信装置。
【請求項6】
上記処理部は、
上記第1のメタデータで示される伝送周波数または上記第3のメタデータで示される比率を用いて、表示部に、上記圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す表示をする
請求項からのいずれかに記載の受信装置。
【請求項7】
上記受信部は、上記圧縮デジタルオーディオ信号を単位データ毎に順次受信し、
上記圧縮デジタルオーディオ信号には、連続する所定数の上記単位データで構成される各ブロックのチャネルステータスの所定ビット領域を用いて上記各メタデータが付加されている
請求項からのいずれかに記載の受信装置。
【請求項8】
上記所定伝送路は、同軸ケーブル、光ケーブル、イーサネット(IEC 61883−6)ケーブル、HDMIケーブル、MHLケーブルまたはディスプレイポートケーブルである
請求項からのいずれかに記載の受信装置。
【請求項9】
受信部により、所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号を外部機器から所定伝送路を介して受信する受信ステップを有し、
上記圧縮デジタルオーディオ信号には、該圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す第1のメタデータ、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示す第2のメタデータおよび上記伝送周波数の上記サンプリング周波数に対する比率を示す第3のメタデータが付加されており、
上記各メタ―データのうち少なくとも1つに基づいて上記圧縮デジタルオーディオ信号に関係する処理を行う処理ステップを有し、
上記処理ステップでは、
上記第1のメタデータで示される伝送周波数の上記第2のメタデータで示されるサンプリング周波数に対する比率を上記第3のメタデータで示される比率と比較して、上記第1のメタデータあるいは上記第2のメタデータの誤りを検出し、
上記誤りが検出されるとき、上記圧縮デジタルオーディオ信号に関係する処理を停止す
受信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、受信装置および受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、IEC 60958規格についての記載がある。IEC 61937はIEC 60958−3上でパケット化した圧縮デジタルオーディオ信号を伝送する規格であり、IEC 61937−6はMPEG−2 AACの伝送方法を規定している。テレビ放送において使用されるMPEG−2 AACの伝送においては、2チャネルも5.1チャネルも圧縮されているためIEC 60958−3で規定されているLPCM 48kHz 2チャネルと同じ伝送レートで出力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−130606号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
次世代のテレビ放送においてはMPEG−4 AACが使用され、さらにオーディオのチャネル数は最大22.2チャネルとなり、そのデータレートは増大している。この信号を外部出力する際には、IEC 61937−11規格が適用される。この規格は、MPEG−4 AACの圧縮デジタルオーディオ信号を、LATM/LOAS形式で伝送する規格である。
【0005】
しかし、この規格では伝送周波数はサンプリング周波数と同一であり、サンプリング周波数が48kHzであれば伝送も48kHzで行う必要があった。マルチチャネルデジタルオーディオ信号を圧縮して伝送する場合、例えば、22.2チャネルの場合、48kHzで伝送できるデータレートを越える。
【0006】
この場合、例えば96kHzで伝送を行うことが考えられる。しかし、この場合、96kHzで伝送された信号を受信した機器は、本来は48kHzでアナログ変換すべき信号でも96kHzでアナログ信号に変換する間違った処理をする。また、ユーザに対しても96kHz再生の表示がなされ、24kHz以上のオーディオ信号が再生されるような誤解を与える。
【0007】
本技術の目的は、データレートの高い圧縮デジタルオーディオ信号の伝送を良好に行い得るようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本技術の概念は、
所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号に、該圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す第1のメタデータ、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示す第2のメタデータおよび上記伝送周波数の上記サンプリング周波数に対する比率を示す第3のメタデータを付加するメタデータ付加部と、
上記各メタデータが付加された圧縮デジタルオーディオ信号を所定の伝送路を介して外部機器に送信する送信部を備える
送信装置にある。
【0009】
本技術において、メタデータ付加部により、所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号に、第1、第2、第3のメタデータが付加される。例えば、圧縮デジタルオーディオ信号の符号化方式はMPEG−4 AACであってもよい。そして、この場合、所定チャネル数は22.2チャネルであってもよい。また、例えば、圧縮デジタルオーディオ信号を放送信号から取得するか、あるいは圧縮デジタルオーディオ信号を記録メディアから再生して取得する取得部をさらに備える、ようにされてもよい。
【0010】
ここで、第1のメタデータは、圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示すメタデータである。第2のメタデータは、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示すメタデータである。第3のメタデータは、伝送周波数のサンプリング周波数に対する比率を示すメタデータである。
【0011】
送信部により、各メタデータが付加された圧縮デジタルオーディオ信号が所定の伝送路を介して外部機器に送信される。例えば、所定の伝送路は、同軸ケーブル、光ケーブル、イーサネット(IEC 61883−6)ケーブル、HDMIケーブル、MHLケーブルまたはディスプレイポートケーブルである、ようにされてもよい。
【0012】
例えば、送信部は、圧縮デジタルオーディオ信号を単位データ毎に順次送信し、メタデータ付加部は、連続する所定数の単位データで構成される各ブロックのチャネルステータスの所定ビット領域を用いて各メタデータを付加する、ようにされてもよい。
【0013】
このように本技術においては、送信される圧縮デジタルオーディオ信号に3つのメタデータが付加される。そのため、データレートの高い圧縮デジタルオーディオ信号の伝送を良好に行い得る。すなわち、サンプリング周波数とは異なる伝送レートでの伝送が可能となり、伝送レートとは異なるオリジナルのサンプリング周波数で正しいオーディオ再生が可能となり、さらにユーザに対して実際に再生されるオーディオ周波数帯域を明示することが可能となる。
【0014】
本技術の他の概念は、
所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号を外部機器から所定伝送路を介して受信する受信部を備え、
上記圧縮デジタルオーディオ信号には、該圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す第1のメタデータ、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示す第2のメタデータおよび上記伝送周波数の上記サンプリング周波数に対する比率を示す第3のメタデータが付加されており、
上記各メタ―データのうち少なくとも1つに基づいて上記圧縮デジタルオーディオ信号に関係する処理を行う処理部を備える
受信装置にある。
【0015】
本技術において、受信部により、所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号が外部機器から所定伝送路を介して受信すされる。例えば、所定伝送路は、同軸ケーブル、光ケーブル、イーサネット(IEC 61883−6)ケーブル、HDMIケーブル、MHLケーブルまたはディスプレイポートケーブルである、ようにされてもよい。
【0016】
圧縮デジタルオーディオ信号には、第1、第2、第3のメタデータが付加されている。例えば、受信部は、圧縮デジタルオーディオ信号を単位データ毎に順次受信し、圧縮デジタルオーディオ信号には、連続する所定数の単位データで構成される各ブロックのチャネルステータスの所定ビット領域を用いて各メタデータが付加されている、ようにされてもよい。
【0017】
ここで、第1のメタデータは、圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示すメタデータである。第2のメタデータは、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示すメタデータである。第3のメタデータは、伝送周波数のサンプリング周波数に対する比率を示すメタデータである。
【0018】
処理部により、各メタ―データのうち少なくとも1つに基づいて圧縮デジタルオーディオ信号に関係する処理が行われる。例えば、処理部は、第1のメタデータで示される伝送周波数に応じた周波数にPLLをロックし、このPLLでロックされた周波数のクロック信号を用いて圧縮デジタルオーディオ信号に復号化処理を施し、所定チャネル数の各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を得る、ようにされてもよい。
【0019】
また、例えば、処理部は、圧縮デジタルオーディオ信号に復号化処理を施して得られた各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を、第2のメタデータで示されるサンプリング周波数でアナログ信号に変換して出力する、ようにされてもよい。
【0020】
また、例えば、処理部は、第2のメタデータで示されるサンプリング周波数を、表示部に、各チャネルの出力アナログオーディオ信号のサンプリング周波数として表示する、ようにされてもよい。
【0021】
また、例えば、処理部は、第1のメタデータで示される伝送周波数または第3のメタデータで示される比率を用いて、表示部に、圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す表示をする、ようにされてもよい。
【0022】
また、例えば、処理部は、第1のメタデータで示される伝送周波数の第2のメタデータで示されるサンプリング周波数に対する比率を第3のメタデータで示される比率と比較して、第1のメタデータあるいは第2のメタデータの誤りを検出する、ようにされてもよい。
【0023】
このように本技術においては、圧縮デジタルオーディオ信号に付加されているメタデータに基づいて圧縮デジタルオーディオ信号に関係する処理が行われる。そのため、圧縮デジタルオーディオ信号に関係する処理、例えば、復号化処理、アナログ信号に変換する処理、ユーザに再生オーディオ周波数帯域を明示する処理などが適切に行われる。
【発明の効果】
【0024】
本技術によれば、データレートの高い圧縮デジタルオーディオ信号の伝送を良好に行い得る。なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また付加的な効果があってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】実施の形態としてのAVシステムの構成例を示すブロック図である。
図2】AVシステムを構成するテレビ受信機の構成例を示すブロック図である。
図3】AVシステムを構成するオーディオアンプの構成例を示すブロック図である。
図4】伝送周波数、サンプリング周波数などの表示例を示す図である。
図5】AVシステムを構成するBDプレーヤの構成例を示すブロック図である。
図6】テレビ受信機のHDMI受信部とオーディオアンプのHDMI送信部の構成例を示すブロック図である。
図7】TMDSチャネルにおいて横×縦が1920ピクセル×1080ラインの画像データが伝送される場合の各種の伝送データの区間を示す図である。
図8】HDMIコネクタのピン配列を示す図である。
図9】テレビ受信機の高速バスインタフェースの構成例を示す図である。
図10】オーディオアンプの高速バスインタフェースの構成例を示す図である。
図11】IEC 60958規格におけるフレーム構成を示す図である。
図12】IEC 60958規格におけるサブフレーム構成を示す図である。
図13】IEC 60958規格における信号変調方式を示す図である。
図14】IEC 60958規格におけるプリアンブルのチャネルコーディングを示す図である。
図15】IEC 60958・インタフェース・フォーマットを示す図である。
図16】圧縮デジタルオーディオ信号を含むSPDIF信号の場合におけるチャネルステータスのフォーマットを概略的に示す図である。
図17】チャネルステータスの第0ビット、第1ビットに使用に関するIEC60958−1の規定を示す図である。
図18】チャネルステータスの第24乃至第27ビットのビット値および第30乃至第31ビットのビット値と、それで示される伝送周波数との対応関係を示す図である。
図19】チャネルステータスの第36乃至第39ビットのビット値と、それで示されるサンプリング周波数との対応関係を示す図である。
図20】チャネルステータスの第44乃至第47ビットのビット値と、それで示される比率との対応関係を示す図である。
図21】IEC 60958伝送路として光ケーブルを利用した場合におけるAVシステムの構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」とする)について説明する。なお、説明を以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
【0027】
<1.実施の形態>
[AVシステムの構成例]
【0028】
図1は、実施の形態としてのAVシステム10の構成例を示している。このAVシステム10は、シンク機器としてのテレビ受信機100と、リピータ機器としてのオーディオアンプ200と、ソース機器としてのBD(Blu-Ray Disc)プレーヤ300とを有している。テレビ受信機100およびBDプレーヤ300には、テレビ放送の受信アンテナ400が接続されている。また、オーディオアンプ200には、2チャネル用あるいはマルチチャネル用のスピーカシステム500が接続されている。
【0029】
テレビ受信機100およびオーディオアンプ200はHDMIケーブル610を介して接続されている。テレビ受信機100には、HDMI受信部(HDMI RX)102と、通信部を構成する高速バスインタフェース103とが接続されたHDMI端子101が設けられている。なお、「HDMI」は登録商標である。
【0030】
また、オーディオアンプ200には、HDMI送信部(HDMI TX)202aと、通信部を構成する高速バスインタフェース203aとが接続されたHDMI端子201aが設けられている。上述したHDMIケーブル610の一端はテレビ受信機100のHDMI端子101に接続され、このHDMIケーブル610の他端はオーディオアンプ200のHDMI端子201aに接続されている。
【0031】
また、オーディオアンプ200およびBDプレーヤ300はHDMIケーブル620を介して接続されている。オーディオアンプ200には、HDMI受信部(HDMI RX)202bと、通信部を構成する高速バスインタフェース203bとが接続されたHDMI端子201bが設けられている。
【0032】
また、BDプレーヤ300には、HDMI送信部(HDNI TX)302と、通信部を構成する高速バスインタフェース303とが接続されたHDMI端子301が設けられている。上述したHDMIケーブル620の一端はオーディオアンプ200のHDMI端子201bに接続され、このHDMIケーブル620の他端はBDプレーヤ300のHDMI端子301に接続されている。
【0033】
[テレビ受信機の構成例]
図2は、テレビ受信機100の構成例を示している。このテレビ受信機100は、HDMI端子101と、HDMI受信部102と、高速バスインタフェース103と、SPDIF(Sony Philips Digital Interface)送信回路104を有している。また、テレビ受信機100は、アンテナ端子105と、デジタル放送チューナ106と、MPEGデコーダ107と、映像信号処理回路108と、グラフィック生成回路109と、パネル駆動回路110と、表示パネル111とを有している。
【0034】
また、テレビ受信機100は、音声信号処理回路112と、音声増幅回路113と、スピーカ114と、イーサネットインタフェース(Ethernet I/F)115と、ネットワーク端子116を有している。また、テレビ受信機100は、内部バス120と、CPU121と、フラッシュROM122と、SDRAM(Synchronous RAM)123と、表示制御部124と、リモコン受信部125と、リモコン送信機126と、電源部127を有している。なお、「イーサネット」および「Ethernet」は登録商標である。
【0035】
CPU121は、テレビ受信機100の各部の動作を制御する。フラッシュROM122は、制御ソフトウェアの格納およびデータの保管を行う。SDRAM123は、CPU121のワークエリアを構成する。CPU121は、フラッシュROM122から読み出したソフトウェアやデータをSDRAM123上に展開してソフトウェアを起動させ、テレビ受信機100の各部を制御する。
【0036】
リモコン受信部125は、リモコン送信機126から送信されたリモーコントロール信号(リモコンコード)を受信し、CPU121に供給する。CPU121は、このリモコンコードに基づいて、テレビ受信機100の各部を制御する。なお、この実施の形態では、ユーザ指示入力部としてリモートコントロール部を示しているが、ユーザ指示入力部は、その他の構成、例えば、近接/タッチにより指示入力を行うタッチパネル部、マウス、キーボード、カメラで指示入力を検出するジェスチャ入力部、音声により指示入力を行う音声入力部などであってもよい。
【0037】
アンテナ端子105は、受信アンテナ(図示せず)で受信されたテレビ放送信号を入力する端子である。デジタル放送チューナ106は、アンテナ端子105に入力されたテレビ放送信号を処理して、ユーザの選択チャネルに対応した所定のトランスポートストリームから、パーシャルTS(Transport Stream)(映像データのTSパケット、音声データのTSパケット)を抽出する。
【0038】
また、デジタル放送チューナ106は、得られたトランスポートストリームから、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information)を取り出し、CPU121に出力する。デジタル放送チューナ106で得られた複数のトランスポートストリームから任意のチャネルのパーシャルTSを抽出する処理は、PSI/SI(PAT/PMT)から当該任意のチャネルのパケットID(PID)の情報を得ることで可能となる。
【0039】
MPEGデコーダ107は、デジタル放送チューナ106で得られる映像データのTSパケットにより構成される映像PES(Packetized Elementary Stream)パケットに対してデコード処理を行って画像データを得る。また、MPEGデコーダ107は、デジタル放送チューナ106で得られる音声データのTSパケットにより構成される音声PESパケットに対して復号化処理を行って音声データを得る。なお、放送フォーマットがMPEG TSではなくMPEG MMTである場合も同様の処理が行われる。
【0040】
映像信号処理回路108およびグラフィック生成回路109は、MPEGデコーダ107で得られた画像データ、あるいはHDMI受信部102で受信された画像データに対して、必要に応じてスケーリング処理(解像度変換処理)、グラフィックスデータの重畳処理等を行う。
【0041】
パネル駆動回路110は、グラフィック生成回路109から出力される映像(画像)データに基づいて、表示パネル111を駆動する。表示制御部124は、グラフィクス生成回路109やパネル駆動回路110を制御して、表示パネル111における表示を制御する。表示パネル111は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)、有機ELパネル(Organic Electro-Luminescence Panel)等で構成されている。
【0042】
なお、この実施の形態では、CPU121の他に表示制御部124を有する例を示しているが、表示パネル111における表示をCPU121が直接制御するようにしてもよい。また、CPU121と表示制御部124は、1つのチップになっていても、複数コアであってもよい。電源部127は、テレビ受信機100の各部に電源を供給する。この電源部127は、AC電源であっても、電池(蓄電池、乾電池)であってもよい。
【0043】
音声信号処理回路112はMPEGデコーダ107で得られた音声データに対してD/A変換等の必要な処理を行う。音声増幅回路113は、音声信号処理回路112から出力される音声信号を増幅してスピーカ114に供給する。なお、スピーカ114は、モノラルでもステレオでもよい。また、スピーカ114は、1つでもよく、2つ以上でもよい。また、スピーカ114は、イヤホン、ヘッドホンでもよい。また、スピーカ114は、2.1チャネルや、5.1、7.1、22.2チャネルなどに対応するものであってもよい。また、スピーカ114は、テレビ受信機100と無線で接続されてもよい。また、スピーカ114は、他機器であってもよい。
【0044】
ネットワーク端子116は、ネットワークに接続する端子であり、イーサネットインタフェース115に接続される。CPU121、フラッシュROM122、SDRAM123、イーサネットインタフェース115および表示制御部124は、内部バス120に接続されている。
【0045】
HDMI受信部(HDMIシンク)102は、HDMIに準拠した通信により、HDMIケーブルを介してHDMI端子101に供給されるベースバンドの画像(映像)と音声のデータを受信する。高速バスインタフェース103は、HDMIケーブルを構成するリザーブラインおよびHPDラインを用いて構成される双方向通信路のインタフェースである。HDMI受信部102の詳細は後述する。
【0046】
SPDIF送信回路104は、IEC 60958規格のデジタルオーディオ伝送信号(以下、適宜、「SPDIF信号」という)を送信するための回路である。このSPDIF送信回路104はIEC 60958規格に準拠した送信回路である。
【0047】
この実施の形態において、SPDIF送信回路104は、2チャネル、5.1チャネル、7.1チャネル、22.2チャネル等の所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号SAを含むSPDIF信号を生成する。この圧縮デジタルオーディオ信号SAは、例えば、デジタル放送チューナ106で放送信号から取得された例えばMPEG−4 AACの圧縮デジタルオーディオ信号、つまりMPEGデコーダ107で復号化処理を行う前のデジタルオーディオ信号である
【0048】
また、この実施の形態において、SPDIF送信回路104は、圧縮デジタルオーディオ信号SAに、第1、第2、第3のメタデータを付加する。ここで、第1のメタデータは、圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示すメタデータである。第2のメタデータは、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示すメタデータである。第3のメタデータは、伝送周波数のサンプリング周波数に対する比率を示すメタデータである。なお、SPDIF信号の詳細は後述する。
【0049】
高速バスインタフェース103は、イーサネットインタフェース115とHDMI端子101との間に挿入されている。この高速バスインタフェース103は、HDMIケーブルからHDMI端子101を介して相手側の機器から受信された受信データを、イーサネットインタフェース115を通じてCPU121に供給する。
【0050】
また、この高速バスインタフェース103は、CPU121からイーサネットインタフェース115を通じて供給される送信データを、HDMI端子101からHDMIケーブルを介して相手側の機器に送信する。また、この高速バスインタフェース103は、SPDIF送信回路104で生成されたSPDIF信号を、HDMI端子101からHDMIケーブルを介して相手側の機器に送信する。なお、高速バスインタフェース103の詳細は後述する。
【0051】
なお、例えば、受信されたコンテンツデータをネットワークに送出する際には、このコンテンツデータは、イーサネットインタフェース115を介して、ネットワーク端子116に出力される。同様に、受信されたコンテンツデータをHDMIケーブルの双方向通信路に送出する際には、当該コンテンツデータは、イーサネットインタフェース115および高速バスインタフェース103を介して、HDMI端子101に出力される。ここで、画像データを出力する前に、著作権保護技術、例えばHDCP、DTCP、DTCP+などを用いて暗号化してから伝送してもよい。
【0052】
図2に示すテレビ受信機100の動作を簡単に説明する。アンテナ端子105に入力されたテレビ放送信号はデジタル放送チューナ106に供給される。このデジタル放送チューナ106では、テレビ放送信号を処理して、ユーザの選択チャネルに対応した所定のトランスポートストリームが出力され、トランスポートストリームから、パーシャルTS(映像データのTSパケット、音声データのTSパケット)が抽出され、当該パーシャルTSはMPEGデコーダ107に供給される。テレビ放送信号がMMT形式の場合は、音声データはLATM/LOAS形式である。
【0053】
MPEGデコーダ107では、映像データのTSパケットにより構成される映像PESパケットに対してデコード処理が行われて映像データが得られる。この映像データは、映像信号処理回路108およびグラフィック生成回路109において、必要に応じて、スケーリング処理(解像度変換処理)、グラフィックスデータの重畳処理等が行われた後に、パネル駆動回路110に供給される。そのため、表示パネル111には、ユーザの選択チャネルに対応した画像が表示される。
【0054】
また、MPEGデコーダ107では、音声データのTSパケットにより構成される音声PESパケットに対してデコード処理が行われて音声データが得られる。この音声データは、音声信号処理回路112でD/A変換等の必要な処理が行われ、さらに、音声増幅回路113で増幅された後に、スピーカ114に供給される。そのため、スピーカ114から、ユーザの選択チャネルに対応した音声が出力される。音声データがLATM/LOAS形式である場合は、その形式に従ってデコード処理が行われる。
【0055】
また、ネットワーク端子116からイーサネットインタフェース115に供給される、あるいは、HDMI端子101から高速バスインタフェース103を通じてイーサネットインタフェース115に供給されるコンテンツデータ(画像データ、音声データ)は、MPEGデコーダ107に供給される。以降は、上述したテレビ放送信号の受信時と同様の動作となり、表示パネル111に画像が表示され、スピーカ114から音声が出力される。
【0056】
また、HDMI受信部102では、HDMI端子101にHDMIケーブルを介して送信されてくる画像データおよび音声データが取得される。画像データは、映像信号処理回路108に供給される。また、音声データは、音声信号処理回路112に供給される。以降は、上述したテレビ放送信号の受信時と同様の動作となり、表示パネル111に画像が表示され、スピーカ114から音声が出力される。
【0057】
また、SPDIF送信回路104で生成されたSPDIF信号(所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号SAを含む)は、高速バスインタフェース103に供給される。そして、このSPDIF信号は、高速バスインタフェース103により、HDMI端子101からHDMIケーブル610を介してオーディオアンプ200に送信される。
【0058】
[オーディオアンプの構成例]
図3は、オーディオアンプ200の構成例を示している。オーディオアンプ200は、HDMI端子201a,201bと、HDMI送信部202aと、HDMI受信部202bと、高速バスインタフェース203a,203bと、SPDIF受信回路204を有している。
【0059】
また、オーディオアンプ200は、MPEGデコーダ205と、映像・グラフィック処理回路206と、音声処理回路207と、音声増幅回路208と、音声出力端子209を有している。また、オーディオアンプ200は、イーサネットインタフェース210と、内部バス211と、CPU212と、フラッシュROM213と、DRAM214と、表示制御部215と、パネル駆動回路216と、表示パネル217と、電源部218と、リモコン受信部219と、リモコン送信機220を有している。
【0060】
CPU212は、オーディオアンプ200の各部の動作を制御する。フラッシュROM213は、制御ソフトウェアの格納およびデータの保管を行う。DRAM214は、CPU212のワークエリアを構成する。CPU212は、フラッシュROM213から読み出したソフトウェアやデータをDRAM214上に展開してソフトウェアを起動させ、オーディオアンプ200の各部を制御する。CPU212、フラッシュROM213、DRAM214、イーサネットインタフェース210および表示制御部215は、内部バス211に接続されている。
【0061】
リモコン受信部219は、リモコン送信機220から送信されたリモーコントロール信号(リモコンコード)を受信し、CPU212に供給する。CPU212は、このリモコンコードに基づいて、オーディオアンプ200の各部を制御する。なお、この実施の形態では、ユーザ指示入力部としてリモートコントロール部を示しているが、ユーザ指示入力部は、その他の構成、例えば、近接/タッチにより指示入力を行うタッチパネル部、マウス、キーボード、カメラで指示入力を検出するジェスチャ入力部、音声により指示入力を行う音声入力部などであってもよい。
【0062】
HDMI送信部(HDMIソース)202aは、HDMIに準拠した通信により、ベースバンドの映像(画像)と音声のデータを、HDMI端子201aからHDMIケーブルに送出する。HDMI受信部(HDMIシンク)202bは、HDMIに準拠した通信により、HDMIケーブルを介してHDMI端子201bに供給されるベースバンドの映像(画像)と音声のデータを受信する。HDMI送信部202aおよびHDMI受信部202bの詳細は後述する。
【0063】
高速バスインタフェース203a,203bは、HDMIケーブルを構成するリザーブラインおよびHPDラインを用いた双方向通信のインタフェースである。高速バスインタフェース203a,203bの詳細は後述する。SPDIF受信回路204は、SPDIF信号(IEC 60958規格のデジタルオーディオ信号)を受信するための回路である。このSPDIF受信回路204はIEC 60958規格に準拠した受信回路である。
【0064】
この実施の形態において、SPDIF受信回路204は、所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号SAを含むSPDIF信号を受信し、この圧縮デジタルオーディオ信号SAを出力する。また、この実施の形態において、SPDIF受信回路204は、圧縮デジタルオーディオ信号SAに付加されている第1、第2、第3のメタデータを抽出し、CPU212に送る。
【0065】
上述したように、第1のメタデータは、圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示すメタデータである。第2のメタデータは、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示すメタデータである。第3のメタデータは、伝送周波数のサンプリング周波数に対する比率を示すメタデータである。
【0066】
CPU212は、第1、第2、第3のメタデータに基づいて、圧縮デジタルオーディオ信号SAに関係する各部の処理を制御する。この場合、CPU212は、第1のメタデータで示される伝送周波数の第2のメタデータで示されるサンプリング周波数に対する比率を第3のメタデータで示される比率と比較し、第1のメタデータあるいは第2のメタデータの誤りを検出する。
【0067】
CPU212は、2つの比率が一致しないとき、第1のメタデータあるいは第2のメタデータに誤りがあると判断し、圧縮デジタルオーディオ信号SAに関係する各部の処理(復号化処理、アナログ信号に変換する処理、ユーザに再生オーディオ周波数帯域を明示する処理など)を停止させることが可能である。このとき、CPU212は、例えば、表示パネル217に「エラー」が表示されるように制御し、SPDIF受信回路204で受信された圧縮デジタルオーディオ信号SAによる音声出力ができないことをユーザに通知することが可能である。
【0068】
MPEGデコーダ205は、高速バスインタフェース203aを介してイーサネットインタフェース210に供給されるパーシャルTSを復号化する。この場合、パーシャルTSのうち、音声のPESパケットに対して復号化処理を行って、2チャネルあるいはマルチチャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を得る。
【0069】
また、MPEGデコーダ205は、SPDIF受信回路204で得られた所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号SAに復号化処理を施し、2チャネルあるいはマルチチャネルの各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を得る。
【0070】
このとき、MPEGデコーダ205は、CPU212の制御のもと、第1のメタデータで示される伝送周波数に応じた周波数にPLLをロックし、このPLLでロックされた周波数のクロック信号を用いて圧縮デジタルオーディオ信号SAに復号化処理を施し、2チャネルあるいはマルチチャネルの各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を得る。
【0071】
音声処理回路207は、MPEGデコーダ205で得られた2チャネルあるいはマルチチャネルの各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号にD/A変換等の必要な処理を施し、各チャネルのアナログオーディオ信号を得る。このとき、音声処理回路207は、圧縮デジタルオーディオ信号SAに復号化処理が施されて得られた各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号に関しては、第2のメタデータで示されるサンプリング周波数でアナログ信号に変換する。
【0072】
音声増幅回路208は、音声処理回路207で得られる2チャネルあるいはマルチチャネルの各チャネルのアナログオーディオ信号を増幅して音声出力端子209に出力する。なお、音声出力端子209には、2チャネル用あるいはマルチチャネル用のスピーカシステム500が接続されている。
【0073】
音声処理回路207は、さらに、HDMI受信部202bで得られた音声データを、必要な処理を施した後に、HDMI送信部202aに供給する。映像・グラフィック処理回路206は、HDMI受信部202bで得られた映像(画像)データを、グラフィックスデータの重畳等の処理を施した後に、HDMI送信部202aに供給する。
【0074】
表示制御部215は、例えば、ユーザインタフェース表示あるいはオーディオアンプ200のステータス表示等を行うために、パネル駆動回路216を制御し、表示パネル217における表示を制御する。表示パネル217は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro-Luminescence Panel)等で構成されている。
【0075】
この実施の形態において、表示パネル217は、SPDIF受信回路204で得られた所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号SAに係る音声出力を行う場合、表示制御部215(CPU212)の制御のもと、第2のメタデータで示されるサンプリング周波数を、各チャネルの出力アナログオーディオ信号のサンプリング周波数として表示する。
【0076】
また、この場合、表示パネル217は、表示制御部215(CPU212)の制御のもと、第1のメタデータで示される伝送周波数または第3のメタデータで示される比率を用いて、圧縮デジタルオーディオ信号SAの伝送周波数を示す表示をする。
【0077】
図4(b)は、表示パネル217における表示例を示している。この例は、図4(a)に示すように、テレビ受信機100からオーディオアンプ200に、サンプリング周波数が48kHzである22.2チャネルのMPEG−4 AACの圧縮デジタルオーディオ信号SAを96kHzで伝送した場合の例である。
【0078】
図4(b)の「48kHz再生」の表示は、各チャネルの出力アナログオーディオ信号のサンプリング周波数を示している。「96kHz伝送」あるいは「x2伝送」は、圧縮デジタルオーディオ信号SAの伝送周波数を示している。ここで、「96kHz伝送」は第1のメタデータで示される伝送周波数を用いた表示であり、「x2伝送」は第3のメタデータで示される比率を用いた表示となる。
【0079】
なお、この実施の形態では、CPU212の他に表示制御部215を有する例を示しているが、表示パネル217における表示をCPU212が直接制御するようにしてもよい。また、CPU212と表示制御部215は、1つのチップになっていても、複数コアであってもよい。電源部218は、オーディオアンプ200の各部に電源を供給する。この電源部218は、AC電源であっても、電池(蓄電池、乾電池)であってもよい。
【0080】
図3に示すオーディオアンプ200の動作を簡単に説明する。HDMI受信部202bでは、HDMI端子201bにBDプレーヤ300からHDMIケーブル620を介して送信されてくる、映像(画像)データおよび音声データが取得される。この映像データおよび音声データは、それぞれ、映像・グラフィック処理回路206および音声処理回路207を介して、HDMI送信部202aに供給され、HDMI端子202aに接続されたHDMIケーブル610を介してテレビ受信機100に送信される。
【0081】
高速バスインタフェース203aでは、HDMI端子201aに接続されているHDMIケーブル610の所定ラインを通じてテレビ受信機100から送信されてくるパーシャルTSが受信される。このパーシャルTSは、イーサネットインタフェース211を介してMPEGデコーダ205に供給される。MPEGデコーダ205では、パーシャルTSを構成する音声データのPESパケットに対してデコード処理が施されて2チャネルあるいはマルチチャネルの各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号が得られる。
【0082】
この各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号は音声処理回路207に供給されてD/A変換等の必要な処理が施される。そして、ミューティングがオフ状態にあるとき、音声処理回路207から出力される各チャネルのアナログオーディオ信号が増幅されて音声出力端子209に出力される。そのため、スピーカシステム500から2チャネルあるいはマルチチャネルの音声出力が得られる。
【0083】
また、高速バスインタフェース203aでは、HDMI端子201aに接続されているHDMIケーブル610の所定ラインを通じてテレビ受信機100から送信されてくる、所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号SAを含むSPDIF信号が受信される。このSPDIF信号は、SPDIF受信回路204に供給される。SPDIF受信回路204では、SPDIF信号が処理されて、所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号SAが得られる。
【0084】
この圧縮デジタルオーディオ信号SAはMPEGデコーダ205に供給される。MPEGデコーダ205では、圧縮デジタルオーディオ信号SAに復号化処理が施され、2チャネルあるいはマルチチャネルの各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号が得られる。
【0085】
この各各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号は音声処理回路207に供給されてD/A変換等の必要な処理が施される。そして、ミューティングがオフ状態にあるとき、音声処理回路207から出力される各チャネルのアナログオーディオ信号が増幅されて音声出力端子209に出力される。そのため、スピーカシステム500から2チャネルあるいはマルチチャネルの音声出力が得られる。
【0086】
なお、上述したように高速バスインタフェース203aで受信され、イーサネットインタフェース210に供給されるパーシャルTSは、高速バスインタフェース203bに送信データとして供給される。そのため、これらパーシャルTSは、HDMI端子201bに接続されたHDMIケーブル620を介してBDプレーヤ300に送信される。
【0087】
[BDプレーヤの構成例]
図5は、BDプレーヤ300の構成例を示している。このBDプレーヤ300は、HDMI端子301と、HDMI送信部302と、高速バスインタフェース303を有している。また、このBDプレーヤ300は、内部バス304と、CPU(Central Processing Unit)305と、フラッシュROM(Read Only Memory)306と、SDRAM(Synchronous Random Access Memory)307と、表示制御部308と、リモコン受信部309と、リモコン送信機310を有している。
【0088】
また、BDプレーヤ300は、記憶(記録)媒体制御インタフェース311と、BD(Blu-Ray Disc)ドライブ312aと、HDD(Hard disk drive)312bと、SSD(Solid State Drive)312cと、イーサネットインタフェース(Ethernet I/F)313と、ネットワーク端子314を有している。また、BDプレーヤ300は、MPEG(Moving Picture Expert Group)デコーダ315と、グラフィック生成回路316と、映像出力端子317と、音声出力端子318を有している。
【0089】
また、BDプレーヤ300は、パネル駆動回路319と、表示パネル320と、電源部321を有している。CPU305、フラッシュROM306、SDRAM307、記憶媒体制御インタフェース311、イーサネットインタフェース313およびMPEGデコーダ315は、内部バス304に接続されている。
【0090】
CPU305は、BDプレーヤ300の各部の動作を制御する。フラッシュROM306は、制御ソフトウェアの格納およびデータの保管を行う。SDRAM307は、CPU305のワークエリアを構成する。CPU305は、フラッシュROM306から読み出したソフトウェアやデータをSDRAM307上に展開してソフトウェアを起動させ、BDプレーヤ300の各部を制御する。
【0091】
リモコン受信部309は、リモコン送信機310から送信されたリモーコントロール信号(リモコンコード)を受信し、CPU305に供給する。CPU305は、リモコンコードに従ってBDプレーヤ300の各部を制御する。なお、この実施の形態では、ユーザ指示入力部としてリモートコントロール部を示しているが、ユーザ指示入力部は、その他の構成、例えば、スイッチ、ホイール、近接/タッチにより指示入力を行うタッチパネル部、マウス、キーボード、カメラで指示入力を検出するジェスチャ入力部、音声により指示入力を行う音声入力部などであってもよい。
【0092】
BDドライブ312aは、ディスク状記録メディアとしてのBDディスクに対して、コンテンツデータを記録し、あるいは、このBDディスクからコンテンツデータを再生する。HDD312bは、コンテンツデータを記録し、あるいは、そのコンテンツデータを再生する。SSD312cは、メモリカード等の半導体メモリに対して、コンテンツデータを記録し、あるいは、この半導体メモリからコンテンツデータを再生する。
【0093】
BDドライブ312a、HDD312b、SSD312cは、記憶媒体制御インタフェース311を介して内部バス304に接続されている。例えば、BDドライブ312aやHDD312bのためのインタフェースとしてはSATAインタフェースが使用される。また、例えば、SSD312cのためのインタフェースとしてSATAインタフェースあるいはPCIeインタフェースが使用される。
【0094】
MPEGデコーダ315は、BDドライブ312a、HDD312bあるいはSSD312cで再生されたMPEG2ストリームに対してデコード処理を行って画像および音声のデータを得る。グラフィック生成回路316は、MPEGデコーダ315で得られた画像データに対して、必要に応じてグラフィックスデータの重畳処理等を行う。映像出力端子317は、グラフィック生成回路316から出力される画像データを出力する。音声出力端子318は、MPEGデコーダ315で得られた音声データを出力する。
【0095】
パネル駆動回路319は、グラフィック生成回路316から出力される映像(画像)データに基づいて、表示パネル320を駆動する。表示制御部308は、グラフィクス生成回路316やパネル駆動回路319を制御して、表示パネル320における表示を制御する。表示パネル320は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma Display Panel)有機ELパネル(Organic Electro-Luminescence Panel)等で構成されている。
【0096】
なお、この実施の形態では、CPU305の他に表示制御部308を有する例を示しているが、表示パネル320における表示をCPU305が直接制御するようにしてもよい。また、CPU305と表示制御部308は、1つのチップになっていても、複数コアであってもよい。電源部321は、BDプレーヤ300の各部に電源を供給する。この電源部321は、AC電源であっても、電池(蓄電池、乾電池)であってもよい。
【0097】
HDMI送信部(HDMIソース)302は、HDMIに準拠した通信により、ベースバンドの画像(映像)と音声のデータを、HDMI端子301から送出する。高速バスインタフェース303は、HDMIケーブルを構成するリザーブラインおよびHPDラインを用いて構成される双方向通信路のインタフェースである。なお、HDMI送信部302の詳細は、後述する。
【0098】
この高速バスインタフェース303は、イーサネットインタフェース313とHDMI端子301との間に挿入されている。この高速バスインタフェース303は、CPU305から供給される送信データを、HDMI端子301からHDMIケーブルを介して相手側の機器に送信する。また、この高速バスインタフェース303は、HDMIケーブルからHDMI端子301を介して相手側の機器から受信された受信データをCPU305に供給する。なお、高速バスインタフェース303の詳細は後述する。
【0099】
図5に示すBDプレーヤ300の動作を簡単に説明する。記録時には、図示されないデジタル放送チューナを介して、あるいはネットワーク端子314からイーサネットインタフェース311を介して、あるいはHDMI端子301から高速バスインタフェース303を介して、記録すべきコンテンツデータが取得される。このコンテンツデータは、記憶媒体制御インタフェース311に入力され、BDドライブ312aによりBDディスクに、HDD312bに、あるいはSSD312cにより半導体メモリに記録される。
【0100】
再生時には、BDドライブ312a、HDD312b、あるいはSSD312cで再生されたコンテンツデータ(MPEGストリーム)は、記憶媒体制御インタフェース311を介してMPEGデコーダ315に供給される。MPEGデコーダ315では、再生されたコンテンツデータに対してデコード処理が行われ、ベースバンドの画像および音声のデータが得られる。画像データは、グラフィック生成回路316を通じて映像出力端子317に出力される。また、音声データは、音声出力端子318に出力される。
【0101】
また、再生時には、MPEGデコーダ315で得られた画像データが、ユーザ操作に応じて、グラフィック生成回路316を通じてパネル駆動回路319に供給され、表示パネル320に再生画像が表示される。また、MPEGデコーダ315で得られた音声データが、ユーザ操作に応じて、図示しないスピーカに供給され、再生画像に対応した音声が出力される。
【0102】
また、この再生時に、MPEGデコーダ315で得られた画像および音声のデータをHDMIのTMDSチャネルで送信する場合には、これら画像および音声のデータは、HDMI送信部302に供給されてパッキングされ、このHDMI送信部302からHDMI端子301に出力される。
【0103】
また、再生時に、BDドライブ312a、HDD312b、あるいはSSD312cで再生されたコンテンツデータをネットワークに送出する際には、このコンテンツデータは、イーサネットインタフェース313を介して、ネットワーク端子314に出力される。同様に、再生時に、BDドライブ312a、HDD312b、あるいはSSD312cで再生されたコンテンツデータをHDMIケーブル620の双方向通信路に送出する際には、当該コンテンツデータは、高速バスインタフェース303を介して、HDMI端子301に出力される。ここで、画像データを出力する前に、著作権保護技術、例えばHDCP、DTCP、DTCP+などを用いて暗号化してから伝送してもよい。
【0104】
「HDMI送信部/受信部の構成例」
図6は、図1のAVシステム10における、テレビ受信機100のHDMI受信部102とオーディオアンプ200のHDMI送信部202aの構成例を示している。なお、オーディオアンプ200のHDMI受信部202bとBDプレーヤ300のHDMI送信部302の構成例に関しては、同様の構成となるので、説明は省略する。
【0105】
HDMI送信部202aは、ある垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間(以下、適宜、「ビデオフィールド」という)から、水平ブランキング期間および垂直ブランキング期間を除いた区間である有効画像区間(以下、適宜、「アクティブビデオ区間」という)において、ベースバンド(非圧縮)の一画面分の画像データの差動信号を、複数のチャネルで、HDMI受信部102に一方向に送信する。また、HDMI送信部202aは、水平ブランキング期間および垂直ブランキング期間において、画像データに付随する音声データおよび制御パケット(Control Packet)、さらにその他の補助データ等に対応する差動信号を、複数のチャネルで、HDMI受信部102に一方向に送信する。
【0106】
HDMI送信部202aは、ソース信号処理部71およびHDMIトランスミッタ72を有する。ソース信号処理部71には、ベースバンドの非圧縮の画像(Video)および音声(Audio)のデータが供給される。ソース信号処理部71は、供給される画像および音声のデータに必要な処理を施し、HDMIトランスミッタ72に供給する。また、ソース信号処理部71は、HDMIトランスミッタ72との間で、必要に応じて、制御用の情報やステータスを知らせる情報(Control/Status)等をやりとりする。
【0107】
HDMIトランスミッタ72は、ソース信号処理部71から供給される画像データを、対応する差動信号に変換し、複数のチャネルである3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で、HDMIケーブル610を介して接続されているHDMI受信部102に、一方向に送信する。
【0108】
さらに、トランスミッタ72、ソース信号処理部71から供給される、非圧縮の画像データに付随する音声データや制御パケットその他の補助データ(auxiliary data)と、垂直同期信号(VSYNC)、水平同期信号(HSYNC)等の制御データ(control data)とを、対応する差動信号に変換し、3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で、HDMIケーブル610を介して接続されているHDMI受信部102に、一方向に送信する。
【0109】
また、トランスミッタ72は、3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で送信する画像データに同期したピクセルクロックを、TMDSクロックチャネルで、HDMIケーブル610を介して接続されているHDMI受信部102に送信する。
【0110】
HDMI受信部102は、アクティブビデオ区間において、複数チャネルで、HDMI送信部202aから一方向に送信されてくる、画像データに対応する差動信号を受信すると共に、水平ブランキング期間および垂直ブランキング期間において、複数のチャネルで、HDMI送信部202aから送信されてくる、補助データや制御データに対応する差動信号を受信する。
【0111】
HDMI受信部102は、HDMIレシーバ81およびシンク信号処理部82を有する。HDMIレシーバ81は、TMDSチャネル#0,#1,#2で、HDMIケーブル610を介して接続されているHDMI送信部202aから一方向に送信されてくる、画像データに対応する差動信号と、補助データや制御データに対応する差動信号を、同じくHDMI送信部202aからTMDSクロックチャネルで送信されてくるピクセルクロックに同期して受信する。さらに、HDMIレシーバ81は、差動信号を、対応する画像データ、補助データ、制御データに変換し、必要に応じて、シンク信号処理部82に供給する。
【0112】
シンク信号処理部82は、HDMIレシーバ81から供給されるデータに必要な処理を施して出力する。その他、シンク信号処理部82は、HDMIレシーバ81との間で、必要に応じて、制御用の情報やステータスを知らせる情報(Control/Status)等をやりとりする。
【0113】
HDMIの伝送チャネルには、HDMI送信部202aからHDMI受信部102に対して、画像データ、補助データ、および制御データを、ピクセルクロックに同期して、一方向にシリアル伝送するための3つのTMDSチャネル#0,#1,#2と、ピクセルクロックを伝送する伝送チャネルとしてのTMDSクロックチャネルとの他に、DDC(Display Data Channel)83、さらには、CECライン84と呼ばれる伝送チャネルがある。
【0114】
DDC83は、HDMIケーブル610に含まれる図示しない2本のライン(信号線)からなり、ソース機器が、HDMIケーブル610を介して接続されたシンク機器から、E−EDID(Enhanced-Extended Display Identification)を読み出すために使用される。すなわち、シンク機器は、EDIDROM85を有している。ソース機器は、HDMIケーブル610を介して接続されているシンク機器から、EDIDROM85が記憶しているE−EDIDを、DDC83を介して読み出し、当該E−EDIDに基づき、シンク機器の設定、性能を認識する。
【0115】
CECライン84は、HDMIケーブル610に含まれる図示しない1本のラインからなり、ソース機器とシンク機器との間で、制御用のデータの双方向通信を行うために用いられる。
【0116】
また、HDMIケーブル610には、HPD(Hot Plug Detect)と呼ばれるピンに接続されるライン86が含まれている。ソース機器は、当該ライン86を利用して、シンク機器の接続を検出することができる。また、HDMIケーブル610には、ソース機器からシンク機器に電源を供給するために用いられるライン87が含まれている。さらに、HDMIケーブル610には、リザーブライン88が含まれている。
【0117】
図7は、TMDSチャネルにおいて、横×縦が1920ピクセル×1080ラインの画像データが伝送される場合の、各種の伝送データの区間を示している。HDMIの3つのTMDSチャネルで伝送データが伝送されるビデオフィールド(Video Field)には、伝送データの種類に応じて、ビデオデータ区間24(Video Data Period)、データアイランド区間25(Data Island Period)、およびコントロール区間26(Control Period)の3種類の区間が存在する。
【0118】
ここで、ビデオフィールド区間は、ある垂直同期信号の立ち上がりエッジ(Active Edge)から次の垂直同期信号の立ち上がりエッジまでの区間であり、水平帰線期間22(Horizontal Blanking)、垂直帰線期間23(Vertical Blanking)、並びに、ビデオフィールド区間から、水平帰線期間および垂直帰線期間を除いた区間である有効画素区間21(Active Video)に分けられる。
【0119】
ビデオデータ区間24は、有効画素区間21に割り当てられる。このビデオデータ区間24では、非圧縮の1画面分の画像データを構成する1920ピクセル(画素)×1080ライン分の有効画素(Active Pixel)のデータが伝送される。データアイランド区間25およびコントロール区間26は、水平帰線期間22および垂直帰線期間23に割り当てられる。このデータアイランド区間25およびコントロール区間26では、補助データ(Auxiliary Data)が伝送される。
【0120】
すなわち、データアイランド区間25は、水平帰線期間22と垂直帰線期間23の一部分に割り当てられている。このデータアイランド区間25では、補助データのうち、制御に関係しないデータである、例えば、音声データのパケット等が伝送される。コントロール区間26は、水平帰線期間22と垂直帰線期間23の他の部分に割り当てられている。このコントロール区間26では、補助データのうちの、制御に関係するデータである、例えば、垂直同期信号および水平同期信号、制御パケット等が伝送される。
【0121】
図8は、HDMIコネクタのピン配列を示している。このピン配列は、タイプA(type-A)の例である。TMDSチャネル#iの差動信号であるTMDS Data#i+とTMDS Data#i−が伝送される差動線である2本のラインは、TMDS Data#i+が割り当てられているピン(ピン番号が1,4,7のピン)と、TMDS Data#i−が割り当てられているピン(ピン番号が3,6,9のピン)に接続される。
【0122】
また、制御用のデータであるCEC信号が伝送されるCECライン84は、ピン番号が13であるピンに接続され、ピン番号が14のピンは空き(Reserved)ピンとなっている。また、E−EDID等のSDA(Serial Data)信号が伝送されるラインは、ピン番号が16であるピンに接続され、SDA信号の送受信時の同期に用いられるクロック信号であるSCL(Serial Clock)信号が伝送されるラインは、ピン番号が15であるピンに接続される。上述のDDC83は、SDA信号が伝送されるラインおよびSCL信号が伝送されるラインにより構成される。
【0123】
また、上述したようにソース機器がシンク機器の接続を検出するためのHPDライン86は、ピン番号が19であるピンに接続される。また、上述したように電源を供給するための電源ライン87は、ピン番号が18であるピンに接続される。
【0124】
「高速バスインタフェースの構成例」
図9は、図1のAVシステム10におけるテレビ受信機100の高速バスインタフェース103の構成例を示している。イーサネットインタフェース115は、HDMIケーブル610を構成する複数のラインのうち、リザーブラインおよびHPDラインの一対のラインにより構成された伝送路を用いてLAN(Local Area Network)通信、つまりイーサネット信号の送受信を行う。SPDIF送信回路104は、上述の一対のラインにより構成された伝送路を用いて、SPDIF信号を送信する。
【0125】
テレビ受信機100は、LAN信号送信回路441、終端抵抗442、AC結合容量443,444、LAN信号受信回路445、減算回路446、加算回路449,450および増幅器451を有している。これらは、これらは高速バスインタフェース103を構成している。また、テレビ受信機100は、プラグ接続伝達回路128を構成する、チョークコイル461、抵抗462および抵抗463を有している。
【0126】
HDMI端子101の14ピン端子521と19ピン端子522との間には、AC結合容量443、終端抵抗442およびAC結合容量444の直列回路が接続される。また、電源線(+5.0V)と接地線との間には、抵抗462および抵抗463の直列回路が接続される。そして、この抵抗462と抵抗463の互いの接続点は、チョークコイル461を介して、19ピン端子522とAC結合容量444との接続点Q4に接続される。
【0127】
AC結合容量443と終端抵抗442の互いの接続点P3は、加算回路449の出力側に接続されると共に、LAN信号受信回路445の正入力側に接続される。また、AC結合容量444と終端抵抗442の互いの接続点P4は、加算回路450の出力側に接続されると共に、LAN信号受信回路445の負入力側に接続される。
【0128】
加算回路449の一方の入力側はLAN信号送信回路441の正出力側に接続され、この加算回路449の他方の入力側にはSPDIF送信回路104から出力されるSPDIF信号が増幅器451を介して供給される。また、加算回路450の一方の入力側はLAN信号送信回路441の負出力側に接続され、この加算回路450の他方の入力側にはSPDIF送信回路104から出力されるSPDIF信号が増幅器451を介して供給される。
【0129】
LAN信号送信回路441の入力側には、イーサネットインタフェース115から送信信号(送信データ)SG417が供給される。また、減算回路446の正側端子には、LAN信号受信回路445の出力信号SG418が供給され、この減算回路446の負側端子には、送信信号SG417が供給される。この減算回路446では、LAN信号受信回路445の出力信号SG418から送信信号SG417が減算され、受信信号(受信データ)SG419が得られる。この受信信号SG419は、リザーブラインおよびHPDラインを介してLAN信号(イーサネット信号)が差動信号として送信されてくる場合には、当該LAN信号となる。この受信信号SG419は、イーサネットインタフェース115に供給される。
【0130】
図10は、図1のAVシステム10におけるオーディオアンプ200の高速バスインタフェース203aの構成例を示している。イーサネットインタフェース210は、HDMIケーブル610を構成する複数のラインのうち、リザーブラインおよびHPDラインの一対のラインにより構成された伝送路を用いてLAN(Local Area Network)通信、つまりイーサネット信号の送受信を行う。SPDIF受信回路204は、上述の一対のラインにより構成された伝送路を用いて、SPDIF信号を受信する。
【0131】
オーディオアンプ200は、LAN信号送信回路411、終端抵抗412、AC結合容量413,414、LAN信号受信回路415、減算回路416、加算回路419および増幅器420を有している。これらは、高速バスインタフェース203aを構成している。また、オーディオアンプ200は、プラグ接続検出回路221を構成する、プルダウン抵抗431、抵抗432、容量433および比較器434を有している。ここで、抵抗432および容量433は、ローパスフィルタを構成している。
【0132】
HDMI端子201aの14ピン端子511と19ピン端子512との間には、AC結合容量413、終端抵抗412およびAC結合容量414の直列回路が接続される。AC結合容量413と終端抵抗412の互いの接続点P1は、LAN信号送信回路411の正出力側に接続されると共に、LAN信号受信回路415の正入力側に接続される。
【0133】
AC結合容量414と終端抵抗412の互いの接続点P2は、LAN信号送信回路411の負出力側に接続されると共に、LAN信号受信回路415の負入力側に接続される。LAN信号送信回路411の入力側には、イーサネットインタフェース210から送信信号(送信データ)SG411が供給される。
【0134】
減算回路416の正側端子には、LAN信号受信回路415の出力信号SG412が供給され、この減算回路416の負側端子には、送信信号(送信データ)SG411が供給される。この減算回路416では、LAN信号受信回路415の出力信号SG412から送信信号SG411が減算され、受信信号SG413が得られる。この受信信号SG413は、リザーブラインおよびHPDラインを介して、LAN信号(イーサネット信号)が差動信号として送信されてくる場合には、当該LAN信号となる。この受信信号SG413は、イーサネットインタフェース210に供給される。
【0135】
AC結合容量414と19ピン端子512との接続点Q2は、プルダウン抵抗431を介して接地線に接続されると共に、抵抗432および容量433の直列回路を介して接地線に接続される。そして、抵抗432および容量433の互いの接続点に得られるローパスフィルタの出力信号は比較器434の一方の入力端子に供給される。この比較器434では、ローパスフィルタの出力信号が他方の入力端子に供給される基準電圧Vref2(+1.4V)と比較される。この比較器434の出力信号SG415は、オーディオアンプ200の図示しない制御部(CPU)に供給される。
【0136】
また、AC結合容量413と終端抵抗412の互いの接続点P1は、加算回路419の一方の入力端子に接続される。また、AC結合容量414と終端抵抗412の互いの接続点P2は、加算回路419の他方の入力端子に接続される。この加算回路419の出力信号は、増幅器420を介してSPDIF受信回路115に供給される。この加算回路419の出力信号は、リザーブラインおよびHPDラインを介して、SPDIF信号が同相信号として送信されてくる場合には、当該SPDIF信号となる。
【0137】
なお、詳細説明は省略するが、オーディオアンプ200の高速バスインタフェース203bは、図9に示した高速バスインタフェース103からSPDIF信号に係る部分が除かれた構成と同様となる。また、詳細説明は省略するが、BDプレーヤ300の高速バスインタフェース303は、図10に示した高速バスインタフェース203aからSPDIF信号に係る部分が除かれた構成と同様となる。
【0138】
「SPDIF信号の詳細」
最初に、IEC 60958規格の概要について説明する。図11は、IEC 60958規格におけるフレーム構成を示している。各フレームは2つのサブフレームから構成される。2チャネルステレオ音声の場合、1つ目のサブフレームに左チャネル信号が含まれ、2つ目のサブフレームに右チャネル信号が含まれる。
【0139】
サブフレームの先頭には後述するようにプリアンブルが設けられ、左チャネル信号にはプリアンブルとして「M」が、右チャネル信号にはプリアンブルとして「W」が付与される。ただし、192フレーム毎に先頭のプリアンブルにはブロックの開始を表す「B」が付与される。すなわち、1ブロックは192フレームにより構成される。ブロックは、後述するチャネルステータスを構成する単位である。
【0140】
図12は、IEC 60958規格におけるサブフレーム構成を示している。サブフレームは、第0乃至第31の計32のタイムスロットから構成される。第0乃至第3タイムスロットは、プリアンブル(Sync preamble)を示す。このプリアンブルは、上述のように左右チャネルの区別やブロックの開始位置を表すために、「M」、「W」または「B」の何れかを示す。
【0141】
第4乃至第27タイムスロットはメインデータフィールドであり、24ビットコードレンジが採用される場合には全体がオーディオデータを表す。また、20ビットコードレンジが採用される場合には第8乃至第27タイムスロットがオーディオデータ(Audio sample word)を表す。後者の場合、第4乃至第7タイムスロットは追加情報(Auxiliary sample bits)として利用することができる。図示の例は、後者の場合を示している。
【0142】
第28タイムスロットは、メインデータフィールドの有効フラグ(Validity flag)である。第29タイムスロットは、ユーザデータ(User data)の1ビット分を表す。各フレームにまたがってこの第29タイムスロットを累積することによって一連のユーザデータを構成することができる。このユーザデータのメッセージは8ビットの情報ユニット(IU:Information Unit)を単位として構成され、1つのメッセージには3乃至129個の情報ユニットが含まれる。
【0143】
情報ユニット間には0乃至8ビットの「0」が存在し得る。情報ユニットの先頭は開始ビット「1」により識別される。メッセージ内の最初の7個の情報ユニットは予約されており、8個目以降の情報ユニットにユーザは任意の情報を設定することができる。メッセージ間は8ビット以上の「0」により分割される。
【0144】
第30タイムスロットは、チャネルステータス(Channel status)の1ビット分を表す。各フレームにまたがってブロック毎に第30タイムスロットを累積することによって一連のチャネルステータスを構成することができる。なお、ブロックの先頭位置は、上述のように、「B」のプリアンブル(第0乃至第3タイムスロット)により示される。
【0145】
第31タイムスロットは、パリティビット(Parity bit)である。第4乃至第31タイムスロットに含まれる「0」および「1」の数が偶数になるように、このパリティビットが付与される。
【0146】
図13は、IEC 60958規格における信号変調方式を示している。サブフレームのうちプリアンブルを除く第4乃至第31タイムスロットがバイフェーズマーク変調される。このバイフェーズマーク変調の際には、元の信号(ソースコーディング)の2倍速のクロックが用いられる。元の信号のクロックサイクルを前半と後半に分けると、前半のクロックサイクルのエッジで、バイフェーズマーク変調の出力は必ず反転する。また、後半クロックサイクルのエッジにおいて、元の信号が「1」を示しているときには反転し、元の信号が「0」を示しているときには反転しない。これにより、バイフェーズマーク変調された信号から元の信号におけるクロック成分を抽出できることになる。
【0147】
図14は、IEC 60958規格におけるプリアンブルのチャネルコーディングを示している。上述のように、サブフレームのうち第4乃至第31タイムスロットはバイフェーズマーク変調される。一方、第0乃至第3タイムスロットのプリアンブルは通常のバイフェーズマーク変調ではなく、2倍速のクロックに同期したビットパターンとして扱われる。すなわち、第0乃至第3タイムスロットの各タイムスロットに2ビットずつ割り当てることにより、同図のような8ビットパターンを得る。
【0148】
直前の状態が「0」であれば、プリアンブル「B」には「11101000」が、「M」には「11100010」が、「W」には「1100100」がそれぞれ割り当てられる。一方、直前の状態が「1」であれば、プリアンブル「B」には「00010111」が、「M」には「00011101」が、「W」には「00011011」がそれぞれ割り当てられる。
【0149】
図15は、IEC 60958・インタフェース・フォーマット(IEC 60958 interface format)を示している。図15(a)は、フレーム構成を示している。192フレームにより1ブロックが構成され、そのブロックが連続した構成となっている。図15(b)は、各フレームが2つのサブフレームからなっていることを示している。
【0150】
サブフレームの先頭にはプリアンブルが設けられ、ブロックの先頭のサブフレームのプリアンブルには、ブロックの開始を表す「B」が付与される。そして、それに続く各サブフレームの先頭のプリアンブルには、「W」と「M」が交互に付与される。
【0151】
図15(c)は、サブフレーム構成を示している。所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号SAを含むSPDIF信号の場合、各サブフレームの第12乃至第27タイムスロットに、圧縮デジタルオーディオ信号SAのビットストリームが分割されて順次挿入される。
【0152】
図16は、所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号SAを含むSPDIF信号の場合におけるチャネルステータスのフォーマットを概略的に示している。チャネルステータスの全体は第0乃至第23バイトからなるが、図示の例ではそのうちの第0乃至第5バイトの部分のみを示している。
【0153】
第0ビット(bit 0)のa=“0”は、このチャネルステータスが民生用であることを示している。また、第1ビット(bit 1)のb=“1”は、IEC 61937フォーマット、つまり圧縮デジタルオーディオ信号の伝送における使用であることを示している。なお、第0ビット(bit 0)、第1ビット(bit 1)をどのように使用するかについては、図17に示すように、IEC60958−1に規定されている。
【0154】
第24乃至第27ビットおよび第30乃至第31ビットに、第1のメタデータ、つまり圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示すメタデータ「IEC 60958 Frame Rate」が挿入される。図18は、第24乃至第27ビットのビット値および第30乃至第31ビットのビット値と、それで示される伝送周波数との対応関係を示している。例えば、第24乃至第27ビットのビット値が“0100b”にアサインされるとき、伝送周波数が48kHzであることが示される。また、例えば、第24乃至第27ビットのビット値が“0101b”にアサインされるとき、伝送周波数が96kHzであることが示される。
【0155】
「IEC 60958 Frame Rate」はIEC 60958−3デジタルオーディオ信号(SPDF信号)を受信した際に、PLLがロックする基本周波数で、実際はメタデータを付加し変調を施すのでその128倍である。つまり、「IEC 60958 Frame Rate」で示される伝送周波数が48kHzの場合は、6.144MHzでPLLが実際にロックする。これは、IEC60958−1にて規定されている。
【0156】
IEC 61937において規定される圧縮デジタルオーディオ信号は、この「IEC 60958 Frame Rate」に対して最大32bitのペイロードが割り当てられるので、「IEC 60958 Frame Rate」が48kHzの場合は、最大約1.5Mbpsの圧縮デジタルオーディオ信号が伝送可能である。実際には、パケットヘッダ等のオーバーヘッドが必要でIEC 61937−1にて規定されている。
【0157】
図16に戻って、第36乃至第39ビットに、第2のメタデータ、つまり各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示すメタデータ「Original sampling frequency」が挿入される。図19は、第36乃至第39ビットのビット値と、それで示されるサンプリング周波数との対応関係を示している。例えば、第36乃至第39ビットのビット値が“1011b”とアサインされるとき、サンプリング周波数が48kHzであることが示される。
【0158】
図16に戻って、第44乃至47ビットに、第3のメタデータ、つまり伝送周波数のサンプリング周波数に対する比率を示すメタデータ「Audio sampling frequency coefficient」が挿入される。図20は、第44乃至第47ビットのビット値と、それで示される比率との対応関係を示している。例えば、第44乃至第47ビットのビット値が“1111b”とアサインされるとき、比率が2であることが示される。
【0159】
次世代のテレビ放送においては、48kHzサンプリングで22.2チャネルのMPEG−4 AACの圧縮デジタルオーディオ信号を最大1.9Mbpsで放送することが計画されている。しかし、これは、「IEC 60958 Frame Rate」=48kHzでは出力できない。そこで、「IEC 60958 Frame Rate」=96kHzで出力することが考えられる。
【0160】
この場合、上述の第1、第2、第3のメタデータを使用し、
「IEC 60958 Frame Rate」=96kHz
「Original sampling frequency」=48kHz
「Audio sampling frequency coefficient」=x2
という情報を、MPEG−4 AACの圧縮デジタルオーディオ信号に付加することで、この圧縮デジタルオーディオ信号の良好な伝送が可能となる。
【0161】
すなわち、受信側では、「IEC 60958 Frame Rate 」=96kHzの情報から、圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を正しく認識して、PLLを96kHz (x128)にロックさせ、復号化処理を正しく行うことが可能となる。また、受信側では、復号化処理で得られた各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を、「Original sampling frequency」=48kHzの情報から、48kHzのサンプリング周波数で正しくアナログ信号に変換することが可能で、さらに、48kHz再生であることをユーザに正しく提示できる。
【0162】
また、受信側では、「Audio sampling frequency coefficient」=x2の情報から、伝送周波数のサンプリング周波数に対する比率を正しく認識し、「IEC 60958 Frame Rate」および「Original sampling frequency」の関係がその比率に合致するか否かを判断して、これら「IEC 60958 Frame Rate」および「Original sampling frequency」の情報が正しい状態にあるかを知ることが可能となる。
【0163】
上述したように、図1に示すAVシステム10において、テレビ受信機100は、オーディオアンプ200に送信するSPDIF信号に含まれる所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号に、圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す第1のメタデータ、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示す第2のメタデータおよび伝送周波数のサンプリング周波数に対する比率を示す第3のメタデータを付加する。
【0164】
そのため、データレートの高い圧縮デジタルオーディオ信号の伝送を良好に行い得る。すなわち、サンプリング周波数とは異なる伝送レートでの伝送が可能となり、受信側では、伝送レートとは異なるオリジナルのサンプリング周波数で正しいオーディオ再生が可能となり、さらにユーザに対して実際に再生されるオーディオ周波数帯域を明示することが可能となる。
【0165】
また、図1に示すAVシステム10において、オーディオアンプ200は、SPDIF信号に含まれる圧縮デジタルオーディオ信号に関係する処理を、この圧縮デジタルオーディオ信号に付加されている、圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す第1のメタデータ、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示す第2のメタデータおよび伝送周波数のサンプリング周波数に対する比率を示す第3のメタデータに基づいて行う。そのため、圧縮デジタルオーディオ信号に関係する処理、例えば、復号化処理、アナログ信号に変換する処理、ユーザに再生オーディオ周波数帯域を明示する処理などを適切に行うことができる。
【0166】
<2.変形例>
なお、上述実施の形態においては、テレビ受信機100からオーディオアンプ200にSPDIF信号を伝送するためにHDMI ARCを利用する例を示した。つまり、IEC 60958伝送路としてHDMI ARCを利用する例であった。本技術は、IEC 60958伝送路として同軸ケーブルや光ケーブルを利用する例にも同様に適用できる。
【0167】
図21は、IEC 60958伝送路として光ケーブルを利用した場合におけるAVシステム10Aの構成例を示している。この図21において、図1と対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。このAVシステム10Aにおいて、テレビ受信機100は光インタフェース129を備えており、オーディオアンプ200は光インタフェース222を備えている。そして、テレビ受信機100のSPDIF送信回路104から出力されるSPDIF信号は、光インタフェース129、光ケーブル630および光インタフェース222を介してオーディオアンプ200のSPDIF受信回路204に伝送される。
【0168】
なお、上述実施の形態では、IEC 60958伝送路としてHDMI ARCを利用する例(図1参照)と、IEC 60958伝送路として同軸ケーブルや光ケーブルを利用する例(図21参照)に言及した。
【0169】
その他に、IEC 60958伝送路として、HDMI伝送路を利用する例も考えられる。この場合、SPDIF信号(IEC 60958信号)はオーディオサンプルパケット(audio sample packet)にマッピングされ、ビデオ伝送と同じ順方向に伝送される。同様に、IEC 60958伝送路として、IEC 61883−6伝送路、MHL伝送路、ディスプレイポート伝送路(DP伝送路)などを利用する例も考えられる。これらの場合も、SPDIF信号(IEC 60958信号)はオーディオサンプルパケット(audio sample packet)にマッピングされ、ビデオ伝送と同じ順方向に伝送される。
【0170】
また、上述実施の形態では、SPDIF信号に含まれる圧縮デジタルオーディオ信号SAが放送信号から取得される例を示した。しかし、この圧縮デジタルオーディオ信号SAが、記録メディアから再生して取得されることも考えられる。
【0171】
また、技術は、以下のような構成もとることができる。
(1)所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号に、該圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す第1のメタデータ、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示す第2のメタデータおよび上記伝送周波数の上記サンプリング周波数に対する比率を示す第3のメタデータを付加するメタデータ付加部と、
上記各メタデータが付加された圧縮デジタルオーディオ信号を所定の伝送路を介して外部機器に送信する送信部を備える
送信装置。
(2)上記送信部は、上記圧縮デジタルオーディオ信号を単位データ毎に順次送信し、
上記メタデータ付加部は、
連続する所定数の上記単位データで構成される各ブロックのチャネルステータスの所定ビット領域を用いて上記各メタデータを付加する
前記(1)に記載の送信装置。
(3)上記圧縮デジタルオーディオ信号の符号化方式はMPEG−4 AACである
前記(1)または(2)に記載の送信装置。
(4)上記所定チャネル数は22.2チャネルである
前記(3)に記載の送信装置。
(5)上記所定伝送路は、同軸ケーブル、光ケーブル、イーサネット(IEC 61883−6)ケーブル、HDMIケーブル、MHLケーブルまたはディスプレイポートケーブルである
前記(1)から(4)のいずれかに記載の送信装置。
(6)上記圧縮デジタルオーディオ信号を放送信号から取得するか、あるいは上記圧縮デジタルオーディオ信号を記録メディアから再生して取得する取得部をさらに備える
前記(1)から(5)のいずれかに記載の送信装置。
(7)所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号に、該圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す第1のメタデータ、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示す第2のメタデータおよび上記伝送周波数の上記サンプリング周波数に対する比率を示す第3のメタデータを付加するメタデータ付加ステップと、
送信部により、上記各メタデータが付加された圧縮デジタルオーディオ信号を所定の伝送路を介して外部機器に送信する送信ステップを有する
送信方法。
(8)所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号を外部機器から所定伝送路を介して受信する受信部を備え、
上記圧縮デジタルオーディオ信号には、該圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す第1のメタデータ、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示す第2のメタデータおよび上記伝送周波数の上記サンプリング周波数に対する比率を示す第3のメタデータが付加されており、
上記各メタ―データのうち少なくとも1つに基づいて上記圧縮デジタルオーディオ信号に関係する処理を行う処理部を備える
受信装置。
(9)上記処理部は、
上記第1のメタデータで示される伝送周波数に応じた周波数にPLLをロックし、該PLLでロックされた周波数のクロック信号を用いて上記圧縮デジタルオーディオ信号に復号化処理を施し、上記所定チャネル数の各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を得る
前記(8)に記載の受信装置。
(10)上記処理部は、
上記圧縮デジタルオーディオ信号に復号化処理を施して得られた各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号を、上記第2のメタデータで示されるサンプリング周波数でアナログ信号に変換して出力する
前記(8)または(9)に記載の受信装置。
(11)上記処理部は、
上記第2のメタデータで示されるサンプリング周波数を、表示部に、各チャネルの出力アナログオーディオ信号のサンプリング周波数として表示する
前記(8)から(10)のいずれかに記載の受信装置。
(12)上記処理部は、
上記第1のメタデータで示される伝送周波数または上記第3のメタデータで示される比率を用いて、表示部に、上記圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す表示をする
前記(8)から(11)のいずれかに記載の受信装置。
(13)上記処理部は、
上記第1のメタデータで示される伝送周波数の上記第2のメタデータで示されるサンプリング周波数に対する比率を上記第3のメタデータで示される比率と比較して、上記第1のメタデータあるいは上記第2のメタデータの誤りを検出する
前記(8)から(13)のいずれかに記載の受信装置。
(14)上記受信部は、上記圧縮デジタルオーディオ信号を単位データ毎に順次受信し、
上記圧縮デジタルオーディオ信号には、連続する所定数の上記単位データで構成される各ブロックのチャネルステータスの所定ビット領域を用いて上記各メタデータが付加されている
前記(8)から(13)のいずれかに記載の受信装置。
(15)上記所定伝送路は、同軸ケーブル、光ケーブル、イーサネット(IEC 61883−6)ケーブル、HDMIケーブル、MHLケーブルまたはディスプレイポートケーブルである
前記(8)から(14)のいずれかに記載の受信装置。
(16)受信部により、所定チャネル数の圧縮デジタルオーディオ信号を外部機器から所定伝送路を介して受信する受信ステップを有し、
上記圧縮デジタルオーディオ信号には、該圧縮デジタルオーディオ信号の伝送周波数を示す第1のメタデータ、各チャネルの非圧縮デジタルオーディオ信号をアナログ信号に変換する際に使用されるサンプリング周波数を示す第2のメタデータおよび上記伝送周波数の上記サンプリング周波数に対する比率を示す第3のメタデータが付加されており、
上記各メタ―データのうち少なくとも1つに基づいて上記圧縮デジタルオーディオ信号に関係する処理を行う処理ステップを備える
受信方法。
【符号の説明】
【0172】
10・・・・AVシステム
100・・・テレビ受信機
101・・・HDMI端子
102・・・HDMI受信部
103・・・高速バスインタフェース
104・・・SPDIF送信回路
105・・・アンテナ端子
106・・・デジタル放送チューナ
107・・・MPEGデコーダ
108・・・映像信号処理回路
109・・・グラフィック生成回路
110・・・パネル駆動回路
111・・・表示パネル
112・・・音声信号処理回路
113・・・音声増幅回路
114・・・スピーカ
115・・・イーサネットインタフェース
116・・・ネットワーク端子
120・・・内部バス
121・・・CPU
122・・・フラッシュROM
123・・・DRAM
124・・・表示制御部
125・・・リモコン受信部
126・・・リモコン送信機
127・・・電源部
128・・・プラグ接続伝達回路
200・・・オーディオアンプ
201a,201b・・・HDMI端子
202a・・・HDMI送信部
202b・・・HDMI受信部
203a.203b・・・高速バスインタフェース
204・・・SPDIF受信回路
205・・・MPEGデコーダ
206・・・映像・グラフィック処理回路
207・・・音声処理回路
208・・・音声増幅回路
209・・・音声出力端子
210・・・イーサネットインタフェース
211・・・内部バス
212・・・CPU
213・・・フラッシュROM
214・・・DRAM
215・・・表示制御部
216・・・パネル駆動回路
217・・・表示パネル
218・・・電源部
219・・・リモコン受信部
220・・・リモコン送信機
221・・・プラグ接続検出回路
300・・・BDプレーヤ
301・・・HDMI端子
302・・・HDMI送信部
303・・・高速バスインタフェース
304・・・内部バス
305・・・CPU
306・・・フラッシュROM
307・・・SDRAM
308・・・表示制御部
309・・・リモコン受信部
310・・・リモコン送信機
311・・・記憶媒体制御インタフェース
312a・・・BDドライブ
312b・・・HDD
312c・・・SSD
313・・イーサネットインタフェース
314・・・ネットワーク端子
315・・・MPEGデコーダ
316・・・グラフィック生成回路
317・・・映像出力端子
318・・音声出力端子
319・・・パネル駆動回路
320・・・表示パネル
321・・・電源部
400・・・受信アンテナ
500・・・スピーカシステム
610,620・・・HDMIケーブル
630・・・光ケーブル
図1
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