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(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記遷移金属触媒が、パラジウム触媒、銅触媒、ニッケル触媒、白金触媒、及び鉄触媒からなる群より選択される一種以上である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
用語
本明細書中の記号及び略号は、特に限定のない限り、本明細書の文脈に沿い、本開示が属する技術分野において通常用いられる意味に理解できる。
【0008】
本明細書中、語句「含有する」は、語句「から本質的になる」、及び語句「からなる」を包含することを意図して用いられる。
【0009】
特に限定されない限り、本明細書中に記載されている工程、処理、又は操作は、室温で実施され得る。
本明細書中、室温は、10〜40℃の範囲内の温度を意味することができる。
【0010】
本明細書中、表記「C
n−m」(ここで、n、及びmは、それぞれ、数である。)は、当業者が通常理解する通り、炭素数がn以上、且つm以下であることを表す。
【0011】
念のために記載するに過ぎないが、各置換基についての説明は、これを部分的に含む置換基についても適用され得る。すなわち、具体的には、例えば、アルキル基についての説明は、アラルキル基中のアルキル部分についても適用され得る。
【0012】
本明細書中、特に限定のない限り、「ハロゲン原子」の例は、フッ素原子、塩素原子、ヨウ素原子、及び臭素原子を包含する。
【0013】
本明細書中、特に限定のない限り、「ハロゲノ基」又は「ハロ基」は、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、及びヨード基を包含する。
【0014】
当業者が通常理解する通り、接尾語「フルオロ」は1個以上の水素原子がフルオロ基に置き換えられていることを意味する。
当業者が通常理解する通り、接尾語「ペルフルオロ」は全ての水素原子がフルオロ基に置き換えられていることを意味する。
【0015】
本明細書中、特に限定のない限り、「有機基」は、有機化合物から1個の水素原子を除去して形成される基を意味する。これから理解される通り、有機基は1個以上の炭素原子を有する。
本明細書中、特に限定のない限り、「有機基」は、
(1)炭化水素基、及び
(2)1個以上のヘテロ原子(例:窒素、酸素、硫黄、リン、ハロゲン)を有する炭化水素基
を包含する。
【0016】
本明細書中、特に限定のない限り、「炭化水素基」は、炭素及び水素のみからなる基を意味する。
炭化水素基は、ヒドロカルビル(基)とも称され得る。
【0017】
本明細書中、特に限定のない限り、「ヒドロカルビル」の例は、
(1)1個以上の芳香族ヒドロカルビルで置換されていてもよい脂肪族ヒドロカルビル(例:ベンジル基)、及び
(2)1個以上の脂肪族ヒドロカルビルで置換されていてもよい芳香族ヒドロカルビル
を包含する。
芳香族炭化水素基は、アリール(基)とも称され得る。
【0018】
本明細書中、特に限定のない限り、当該「ヒドロカルビル」は、直鎖状、分岐鎖状、若しくは環状、又はそれらの組み合わせである構造を有することができる。
【0019】
本明細書中、特に限定のない限り、当該「脂肪族ヒドロカルビル(基)」は、飽和又は不飽和であることができる。
【0020】
本明細書中、特に限定のない限り、当該「脂肪族ヒドロカルビル(基)」の例は、アルキル、アルケニル、アルキニル、及びシクロアルキルを包含する。本明細書、用語「(シクロ)アルキル」は、当業者が通常理解する通り、アルキル、又はシクロアルキルを意味する。
【0021】
本明細書中、特に限定の無い限り、「アルキル(基)」は、直鎖状又は分岐鎖状アルキル、或いは直鎖状又は分岐鎖状の組み合わせである構造を有するアルキルであることができる。
本明細書中、特に限定の無い限り、「アルキル(基)」の例は、直鎖状又は分岐鎖状の、C
1−11アルキル(基)を包含し、及び
その具体例は、メチル、エチル、プロピル(例:n−プロピル、イソプロピル)、ブチル(例:n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル)、ペンチル(例:n−ペンチル、tert−ペンチル、ネオペンチル、イソペンチル、sec−ペンチル、3−ペンチル)、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、及びデシルを包含する。
【0022】
本明細書中、特に限定のない限り、「アルケニル(基)」の例は、直鎖状、又は分岐鎖状の、C
1−10アルケニルを包含し、及び
その具体例は、ビニル、1−プロペニル、イソプロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−エチル−1−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、及び5−ヘキセニルを包含する。
【0023】
本明細書中、特に限定のない限り、「アルキニル(基)」の例は、直鎖状、又は分岐鎖状の、炭素数2〜6のアルキニル(基)を包含し、及び
その具体例は、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、及び5−ヘキシニルを包含する。
【0024】
本明細書中、特に限定のない限り、「シクロアルキル(基)」の例は、炭素数3〜10のシクロアルキル(基)を包含し、及び
その具体例はシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、及びアダマンチルを包含する。
【0025】
本明細書中、特に限定のない限り、「芳香族炭化水素基(又はアリール)」の例は、C
6−14の芳香族炭化水素基(又はアリール)を包含し、及び
その具体例は、フェニル、ナフチル、フェナンスリル、アンスリル、及びピレニルを包含する。
本明細書中、特に限定のない限り、「芳香族炭化水素環」の例は、C
6−14芳香族炭化水素環を包含し、及び
その具体例は、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、及びフェナントレン環を包含する。
【0026】
本明細書中、特に限定のない限り、「アルコキシ(基)」は、RO−[当該式中、Rはアルキル(例:C
1−11アルキル)である。]で表される基[例:C
1−11アルコキシ(例:メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、及びヘキシルオキシ)]であることができる。
【0027】
本明細書中、特に限定のない限り、「アルキルカルボニルオキシ(基)」は、RCO−O−(当該式中、Rはアルキル基である。)で表される基であることができる。
その具体例は、アセトキシを包含する。
【0028】
本明細書中、特に限定のない限り、「エステル基」は、1個以上のエステル結合(すなわち、−C(=O)−O−、又は−O−C(=O)−)を有する有機基を意味する。
【0029】
当該「エステル基」の例は、
(1)式:RCO
2−(当該式中、Rはアルキル基である。)で表される基、及び
(2)式:R
a−CO
2−R
b−(当該式中、R
aはアルキル基であり、及びR
bはアルキレン基である。)で表される基
を包含する。
【0030】
本明細書中、特に限定のない限り、「エーテル基」は、1個以上のエーテル結合(−O−)を有する基を意味する。
【0031】
当該「エーテル基」の例は、ポリエーテル基を包含する。
ポリエーテル基の例は、式:R
a−(O−R
b)
n−(当該式中、R
aはアルキル基であり、R
bは各出現において同一又は異なって、アルキレン基であり、及びnは1以上の整数である。)で表される基を包含する。
アルキレン基は、前記アルキル基から水素原子を1個除去して形成される2価の基である。
【0032】
当該「エーテル基」の例は、また、ヒドロカルビルエーテル基を包含する。
「ヒドロカルビルエーテル(基)」は、1個以上のエーテル結合を有するヒドロカルビル(基)を意味する。
当該「1個以上のエーテル結合を有するヒドロカルビル(基)」は、1個以上のエーテル結合が基の内部又は付け根に挿入されているヒドロカルビルであることができる。
その例は、アルコキシ、及びベンジルオキシを包含する。
【0033】
当該「1個以上のエーテル結合を有するヒドロカルビル」の例は、1個以上のエーテル結合を有するアルキルを包含する。
当該「1個以上のエーテル結合を有するアルキル」は、1個以上のエーテル結合が挿入されているアルキル基であることができる。
このような基は、アルキルエーテル基とも称され得る。
【0034】
本明細書中、特に限定のない限り、「アシル(基)」は、アルカノイルを包含する。
本明細書中、特に限定のない限り、当該「アルカノイル(基)」は、例えば、RCO−(当該式中、Rはアルキル基である。)で表される基である。
その具体例は、アセチル基を包含する。
【0035】
本明細書中、特に限定のない限り、「環状基」は、環状の脂肪族炭化水素基(例:シクロアルキル)、芳香族炭化水素基(アリール)、及び複素環基を包含する。
【0036】
本明細書中、特に限定のない限り、「複素環基」は、非芳香族複素環基、及びヘテロアリール基を包含する。
本明細書中、「複素環基」の例は、5〜18員、5〜16員、5〜12員、5〜11員、11〜18員、12〜18員、11〜17員、12〜17員、又は5〜6員の、複素環基、を包含する。
【0037】
本明細書中、特に限定の無い限り、「複素環基」は、単環性、2環性、3環性、又は4環性であることができる。
本明細書中、特に限定の無い限り、「複素環基」は、例えば、環構成原子として、炭素原子に加えて酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子から選択される1〜4個のヘテロ原子を含有する複素環基であることができる。
本明細書中、特に限定の無い限り、「非芳香族複素環基」は、飽和又は不飽和であることができる。
【0038】
本明細書中、特に限定の無い限り、「非芳香族複素環基」の例は、テトラヒドロフリル、オキサゾリジニル、イミダゾリニル(例:1−イミダゾリニル、2−イミダゾリニル、4−イミダゾリニル)、アジリジニル(例:1−アジリジニル、2−アジリジニル)、アゼチジニル(例:1−アゼチジニル、2−アゼチジニル)、ピロリジニル(例:1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル)、ピペリジニル(例:1−ピペリジニル、2−ピペリジニル、3−ピペリジニル)、アゼパニル(例:1−アゼパニル、2−アゼパニル、3−アゼパニル、4−アゼパニル)、アゾカニル(例:1−アゾカニル、2−アゾカニル、3−アゾカニル、4−アゾカニル)、ピペラジニル(例:1,4−ピペラジン−1−イル、1,4−ピペラジン−2−イル)、ジアゼピニル(例:1,4−ジアゼピン−1−イル、1,4−ジアゼピン−2−イル、1,4−ジアゼピン−5−イル、1,4−ジアゼピン−6−イル)、ジアゾカニル(例:1,4−ジアゾカン−1−イル、1,4−ジアゾカン−2−イル、1,4−ジアゾカン−5−イル、1,4−ジアゾカン−6−イル、1,5−ジアゾカン−1−イル、1,5−ジアゾカン−2−イル、1,5−ジアゾカン−3−イル)、テトラヒドロピラニル(例:テトラヒドロピラン−4−イル)、モルホリニル(例:4−モルホリニル)、チオモルホリニル(例:4−チオモルホリニル)、2−オキサゾリジニル、ジヒドロフリル、ジヒドロピラニル、及びジヒドロキノリル等を包含できる。
【0039】
本明細書中、特に限定の無い限り、「ヘテロアリール(基)」の例は、単環性芳香族複素環基(例:5又は6員の単環性芳香族複素環基)、及び芳香族縮合複素環基(例:5〜18員の芳香族縮合複素環基)を包含できる。
【0040】
本明細書中、特に限定の無い限り、「5又は6員の単環性芳香族複素環基」の例は、ピロリル(例:1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル)、フリル(例:2−フリル、3−フリル)、チエニル(例:2−チエニル、3−チエニル)、ピラゾリル(例:1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル)、イミダゾリル(例:1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル)、イソオキサゾリル(例:3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル)、オキサゾリル(例:2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル)、イソチアゾリル(例:3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、5−イソチアゾリル)、チアゾリル(例:2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル)、トリアゾリル(例:1,2,3−トリアゾール−4−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル)、オキサジアゾリル(例:1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)、チアジアゾリル(例:1,2,4−チアジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル)、テトラゾリル、ピリジル(例:2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル)、ピリダジニル(例:3−ピリダジニル、4−ピリダジニル)、ピリミジニル(例:2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル)、ピラジニル等を包含できる。
【0041】
本明細書中、特に限定の無い限り、「5〜18員の芳香族縮合複素環基」の例は、イソインドリル(例:1−イソインドリル、2−イソインドリル、3−イソインドリル、4−イソインドリル、5−イソインドリル、6−イソインドリル、7−イソインドリル)、インドリル(例:1−インドリル、2−インドリル、3−インドリル、4−インドリル、5−インドリル、6−インドリル、7−インドリル)、ベンゾ[b]フラニル(例:2−ベンゾ[b]フラニル、3−ベンゾ[b]フラニル、4−ベンゾ[b]フラニル、5−ベンゾ[b]フラニル、6−ベンゾ[b]フラニル、7−ベンゾ[b]フラニル)、ベンゾ[c]フラニル(例:1−ベンゾ[c]フラニル、4−ベンゾ[c]フラニル、5−ベンゾ[c]フラニル)、ベンゾ[b]チエニル、(例:2−ベンゾ[b]チエニル、3−ベンゾ[b]チエニル、4−ベンゾ[b]チエニル、5−ベンゾ[b]チエニル、6−ベンゾ[b]チエニル、7−ベンゾ[b]チエニル)、ベンゾ[c]チエニル(例:1−ベンゾ[c]チエニル、4−ベンゾ[c]チエニル、5−ベンゾ[c]チエニル)、インダゾリル(例:1−インダゾリル、2−インダゾリル、3−インダゾリル、4−インダゾリル、5−インダゾリル、6−インダゾリル、7−インダゾリル)、ベンゾイミダゾリル(例:1−ベンゾイミダゾリル、2−ベンゾイミダゾリル、4−ベンゾイミダゾリル、5−ベンゾイミダゾリル)、1,2−ベンゾイソオキサゾリル(例:1,2−ベンゾイソオキサゾール−3−イル、1,2−ベンゾイソオキサゾール−4−イル、1,2−ベンゾイソオキサゾール−5−イル、1,2−ベンゾイソオキサゾール−6−イル、1,2−ベンゾイソオキサゾール−7−イル)、ベンゾオキサゾリル(例:2−ベンゾオキサゾリル、4−ベンゾオキサゾリル、5−ベンゾオキサゾリル、6−ベンゾオキサゾリル、7−ベンゾオキサゾリル)、1,2−ベンゾイソチアゾリル(例:1,2−ベンゾイソチアゾール−3−イル、1,2−ベンゾイソチアゾール−4−イル、1,2−ベンゾイソチアゾール−5−イル、1,2−ベンゾイソチアゾール−6−イル、1,2−ベンゾイソチアゾール−7−イル)、ベンゾチアゾリル(例:2−ベンゾチアゾリル、4−ベンゾチアゾリル、5−ベンゾチアゾリル、6−ベンゾチアゾリル、7−ベンゾチアゾリル)、イソキノリル(例:1−イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、5−イソキノリル)、キノリル(例:2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリル、8−キノリル)、シンノリニル(例:3−シンノリニル、4−シンノリニル、5−シンノリニル、6−シンノリニル、7−シンノリニル、8−シンノリニル)、フタラジニル(例:1−フタラジニル、4−フタラジニル、5−フタラジニル、6−フタラジニル、7−フタラジニル、8−フタラジニル)、キナゾリニル(例:2−キナゾリニル、4−キナゾリニル、5−キナゾリニル、6−キナゾリニル、7−キナゾリニル、8−キナゾリニル)、キノキサリニル(例:2−キノキサリニル、3−キノキサリニル、5−キノキサリニル、6−キノキサリニル、7−キノキサリニル、8−キノキサリニル)、ピラゾロ[1,5−a]ピリジル(例:ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−3−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−4−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−5−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−6−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−7−イル)、イミダゾ[1,2−a]ピリジル(例:イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−5−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−6−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−7−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−8−イル)等を包含できる。
【0042】
本明細書中、「芳香族基」(又は「芳香環基」)の例は、アリール基、及び芳香族複素環基を包含する。
【0043】
1.製造方法
本開示の製造方法は、
式(1):
【化6】
[式中、
Rfは、−F、又はフルオロアルキルであり、及び
R
a1は、−H、又は有機基であり、
R
a2は、−H、又は有機基であるか、或いは
(i)R
a1及びR
a2、(ii)R
a1及びRf、又は(iii)Rf及びR
a2が、連結していてもよく、
R
b1は、−H、又は有機基であり、及び
R
b2は、−H、又は有機基であるか、或いは
R
b1、及びR
b2は、これらがそれぞれ隣接する原子と一緒になって、連結し、1個以上の置換基を有していてもよい含窒素環を形成していてもよい。]
で表される化合物の製造方法であって、
式(2):
【化7】
[式中、
R
xは、脱離基であり、及び
その他の記号は、前記と同意義である。]
で表される化合物を、
遷移金属触媒の存在下で、
式(3):
【化8】
[式中の記号は、前記と同意義である。]
で表される化合物又はその塩と、
反応させる工程A
を含む。
当該塩の例は、
無機酸、および有機酸からなる群より選択される酸と形成される塩であり、無機酸からなる塩は、炭素を除く非金属元素を成分とする酸との塩であり、
有機酸からなる塩は、カルボン酸塩、スルホン酸塩、及びリン酸塩であり、
無機酸からなる塩の具体的な例は、塩酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、硝酸塩、亜硝酸塩、次亜塩素酸塩、亜塩素酸塩、塩素酸塩、過塩素酸塩、臭化水素酸塩、及びヨウ化水素酸塩であり、
有機酸からなる塩の具体的な例は、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、パラートルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、及びジメチルリン酸塩を包含する。
当該塩の特に好適な例は、塩酸塩を包含する。
【0044】
Rfは、好ましくは、
−F、又はペルフルオロアルキルである。
Rfは、より好ましくは、
−F、又は直鎖状若しくは分岐鎖状C
1ー4ペルフルオロアルキルである。
Rfは、更に好ましくは、
−F、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のC
1ー3ペルフルオロアルキルである。
Rfは、より更に好ましくは、
−F、又は直鎖状若しくは分岐鎖状のC
1ー2ペルフルオロアルキルである。
【0045】
R
a1は、好ましくは、
(1)−H、
(2)1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基、又は
(3)1個以上の置換基を有していてもよい芳香環基
である。
【0046】
R
a1は、より好ましくは、
(1)−H、
(2)アルコキシキ、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルキニル基、アシル基、エステル基、及びハロゲノ基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい直鎖状若しくは分岐鎖状C
1ー10アルキル基、又は
(3)アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、アシル基、エステル基、及びシアノ基からなる群より選択される1個以上の置換基をそれぞれ有していてもよい、C
6ー20アリール基若しくは3〜7員ヘテロアリール
である。
【0047】
R
a1は、更に好ましくは、
(1)−H、
(2)アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、及びアルキニル基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい直鎖状若しくは分岐鎖状C
1ー5アルキル、又は
(3)アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アルケニル基、及びアルキニル基からなる群より選択される1個以上の置換基をそれぞれ有していてもよい、C
6ー15アリール若しくは4〜6員ヘテロアリール
である。
【0048】
R
a1は、より更に好ましくは、
(1)−H、
(2)アルコキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい直鎖状若しくは分岐鎖状C
1ー4アルキル、又は
(3)アルキル基、アルコキシ基、及びアリール基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい、C
6ー12アリール
である。
【0049】
R
a1は、特に好ましくは、−H、又はフェニルである。
【0050】
R
a1は、最も好ましくは−Hである。
【0051】
R
a2は、好ましくは、
(1)−H、
(2)1個以上の置換基を有していてもよいアルキル、又は
(3)1個以上の置換基を有していてもよい芳香環基
である。
【0052】
R
a2は、より好ましくは、
(1)−H、
(2)アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノ基、アシル基、及びエステル基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい直鎖状若しくは分岐鎖状C
1ー10アルキル、又は
(3)アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アルケニル基、アルキニル基、アシル基、シアノ基、
及びエステル基からなる群より選択される1個以上の置換基をそれぞれ有していてもよい、C
6ー20アリール若しくは3〜7員ヘテロアリール
である。
【0053】
R
a2は、更に好ましくは、
(1)−H、
(2)アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、及びアルキニル基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい直鎖状若しくは分岐鎖状C
1ー6アルキル、又は
(3)アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アルケニル基、及びアルキニル基からなる群より選択される1個以上の置換基をそれぞれ有していてもよい、C
6ー15アリール若しくは4〜6員ヘテロアリール
である。
【0054】
R
a2は、より更に好ましくは、
(1)−H、
(2)アルコキシ基、アリール基、
及びヘテロアリール基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい直鎖状若しくは分岐鎖状C
1ー4アルキル、又は
(3)アルキル基、アルコキシ基、及びアリール基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい、C
6ー12アリール
である。
【0055】
R
a2は、特に好ましくは、−H、又はフェニルである。
【0056】
R
a2は、最も好ましくは−Hである。
【0057】
好ましくは、
R
a1及びR
a2の一方は、−Hであり、
その他方は、−H、又は1個以上の置換基を有していてもよい芳香環基である。
【0058】
より好ましくは、
R
a1及びR
a2の一方は、−Hであり;及び
その他方は、
(1)−H、
(2)アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルキニル基、エステル基、ハロゲノ基、及びアシル基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい直鎖状若しくは分岐鎖状C
1ー10アルキル、又は
(3)アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アルキニル基、アルケニル基、シアノ基、エステル基、及びアシル基からなる群より選択される1個以上の置換基をそれぞれ有していてもよい、C
6ー20アリール若しくは3〜7員ヘテロアリール
である。
【0059】
更に好ましくは、
R
a1及びR
a2の一方は、−Hであり;及び
その他方は、
(1)−H、
(2)アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、及びアルキニル基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい直鎖状若しくは分岐鎖状C
1ー6アルキル、又は
(3)アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アルキニル基、及びアルケニル基からなる群より選択される1個以上の置換基をそれぞれ有していてもよい、C
6ー15アリール若しくは4〜6員ヘテロアリール
である。
【0060】
より更に好ましくは、
R
a1及びR
a2の一方は、−Hであり;及び
その他方は、
(1)−H、
(2)アルコキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい直鎖状若しくは分岐鎖状C
1ー3アルキル、又は
(3)アルキル基、アルコキシ基、及びアリール基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい、C
6ー12アリール
である。
【0061】
特に好ましくは、
R
a1及びR
a2の一方は、−Hであり;及び
その他方は、
−H、又はフェニルである。
【0062】
R
xは、好ましくは、
ハロ、又はスルホン酸エステル基である。
【0063】
R
xは、より好ましくは、
ハロである。
【0064】
R
xは、更に好ましくは、
クロロである。
【0065】
好ましくは、
R
b1は、−L
b−R
hであり、
R
hは、
1個以上の置換基を有していてもよい脂肪族ヒドロカルビル(当該脂肪族ヒドロカルビルの内部には、O、S、及びSiからなる群より選択される1個以上のヘテロ原子が挿入されていてもよい。)、又は
1個以上の置換基を有していてもよい芳香環基
であり、
L
bは、単結合、−NR
r−、−O−、又は−S−であり、及び
R
rは、−H、又はアルキルである。
【0066】
より好ましくは、
R
b1は、−L
b−R
hであり、
R
hは、
(1)アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルキニル基、シアノ基、ニトロ基、エステル基、及びハロゲノ基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよいC
1ー10脂肪族ヒドロカルビル(当該脂肪族ヒドロカルビルの内部には、O、S、及びSiからなる群より選択される1個以上のヘテロ原子が挿入されていてもよい。)、又は
(2)アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、シアノ基、エステル基、ニトロ基、及びハロゲノ基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい1個以上の置換基を有していてもよい5〜7員芳香環基
であり、
L
bは、単結合、−NR
r−、−O−、又は−S−であり、及び
R
rは、−H、又はC
1ー10アルキルである。
【0067】
更に好ましくは、
R
b1は、−L
b−R
hであり、
R
hは、
(1)アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、及びアルキニル基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよいC
1ー5脂肪族ヒドロカルビル(当該脂肪族ヒドロカルビルの内部には、O、S、及びSiからなる群より選択される1個以上のヘテロ原子が挿入されていてもよい。)、又は
(2)アルキル基、アルコキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群より選択され
る1個以上の置換基をそれぞれ有していてもよい、C
6ー14アリール若しくは5〜7員ヘテロアリール
であり、
L
bは、単結合、−NR
r−、−O−、又は−S−であり、及び
R
rは、−H、又はC
1ー5アルキルである。
【0068】
好ましくは、R
b2は、−L
b−R
hであり、
R
hは、
1個以上の置換基を有していてもよい脂肪族ヒドロカルビル(当該脂肪族ヒドロカルビルの内部には、O、S、及びSiからなる群より選択される1個以上のヘテロ原子が挿入されていてもよい。)、又は
1個以上の置換基を有していてもよい芳香環基
であり、及び
L
bは、単結合、−NR
r−、−O−、又は−S−である。
【0069】
より好ましくは、R
b2は、−L
b−R
hであり、
R
hは、
(1)アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、アルキニル基、シアノ基、ニトロ基、エステル基、及びハロゲノ基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよいC
1ー10脂肪族ヒドロカルビル(当該脂肪族ヒドロカルビルの内部には、O、S、及びSiからなる群より選択される1個以上のヘテロ原子が挿入されていてもよい。)、又は
(2)アルキル基、アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アシル基、シアノ基、エステル基、ニトロ基、及びハロゲノ基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよい1個以上の置換基を有していてもよい5〜7員芳香環基
であり、
L
bは、単結合、−NR
r−、−O−、又は−S−であり、及び
R
rは、−H、又はC
1ー10アルキルである。
【0070】
更に好ましくは、R
b2は、−L
b−R
hであり、
R
hは、
(1)アルコキシ基、アリール基、ヘテロアリール基、アルケニル基、及びアルキニル基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよいC
1ー5脂肪族ヒドロカルビル(当該脂肪族ヒドロカルビルの内部には、O、S、及びSiからなる群より選択される1個以上のヘテロ原子が挿入されていてもよい。)、又は
(2)アルキル基、アルコキシ基、アリール基、及びヘテロアリール基からなる群より選択される1個以上の置換基を有していてもよ
い、C
6ー14アリール若しくは5〜6員ヘテロアリール
であり、
L
bは、単結合、−NR
r−、−O−、又は−S−であり、及び
R
rは、−H、又はC
1ー5アルキルである。
【0071】
R
b1及びR
b2は、
これらがそれぞれ隣接する原子と一緒になって、連結し、1個以上の置換基を有していてもよい含窒素環を形成していてもよい。
【0072】
当該含窒素環の構造は、前記で説明した、R
b1及びR
b2の構造から理解され得る。
R
b1とR
b2との連結は、
R
b1の末端とR
b2の末端、
R
b1の末端とR
b2及びR
b2の内部、又は
R
b1の末端とR
b2及びR
b2の内部
のいずれで生じてもよい。
当該連結は一ヶ所又はそれ以上の部位で生じていてもよい。すなわち、当該環は、例えば、単環式、二環式、又は三環式であることができる。
【0073】
当該環は、例えば、式(1)に表されているオキソ基に加えて更に1個以上の置換基を有していてもよい、単環式又は二環式の、5〜10員含窒素複素環であることができる。
当該「単環式又は二環式の、5〜10員含窒素複素環」は、式(1)に表されている1個の窒素に加えて、1個以上のヘテロ原子(例:窒素、酸素、硫黄)を含有していてもよい。
その具体例は、ピロール、ピラゾール、1,3−オキサゾール、イソオキサゾール、1,3−チアゾール、イソチアゾール、ピロリジン、ピラゾリジン、イミダゾリジン、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、1,2−オキサジン、1,4−オキサジン、1,2−チアジン、1,4−チアジン、ピペリジン、ピペラジン、及びモルホリンを包含する。
【0074】
当該「単環式又は二環式の、5〜10員含窒素複素環」が有してもよい置換基の例は、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルキニル基、アシル基、エステル基、シアノ基、アミノ基、及びホルミル基を包含する。
【0075】
遷移金属触媒
前記工程Aで用いられる遷移金属触媒における遷移金属の好適な例は、パラジウム、銅、銀、金、ニッケル、白金、コバルト、ロジウム、イリジウム、鉄、ルテニウム、マンガン、クロム、及びジルコニウムを包含する。
すなわち、前記遷移金属触媒の好適な例は、パラジウム触媒、銅触媒、銀触媒、金触媒、ニッケル触媒、白金触媒、コバルト触媒、ロジウム触媒、イリジウム触媒、鉄触媒、ルテニウム触媒、マンガン触媒、クロム触媒、及びジルコニウム触媒を包含する。
【0076】
前記遷移金属触媒は、更に好適には、パラジウム触媒、銅触媒、及びニッケル触媒からなる群より選択される一種以上である。
【0077】
前記パラジウム触媒の例は、
(1)0価パラジウム錯体;
(2)I価、又はII価パラジウム錯体から反応中に発生した0価パラジウム錯体;又は
(3)これらと、ケトン、ジケトン、ホスフィン、ジアミン、ビピリジン、及びフェナントロリンからなる群より選択される少なくとも1種の化合物(配位子)とを混合して得られる錯体
を包含する。
【0078】
本明細書中、0価パラジウム錯体の具体例は、
Pd
2(dba)
3(dbaはジベンジリデンアセトン)、
Pd
2(dba)
3−CHCl
3、Pd(dba)
2、
Pd(cod)
2(codはシクロオクタ−1,5−ジエン)、
Pd(dppe)
2(dppeは1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン)、
Pd(PCy
3)
2(Cyはシクロヘキシル基)、
Pd(Pt−Bu
3)
2(t−Buはt−ブチル基)、
Pd(PPh
3)
4(Phはフェニル基)、及び
トリス{トリス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホスフィン}パラジウム(0)を包含する。
【0079】
本明細書中、I価パラジウム錯体の例は、
次の化学式:
【化9】
[当該式中、
Xは塩素原子、臭素原子、又はヨウ素原子であり、
Rは、各出現において同一又は異なって、C
1−20アルキル基、C
2−20アルケニル基、C
2−20アルキニル基、又はアリール基を表す。]
で表されるパラジウム錯体
を包含する。
【0080】
中でも、その好適な具体例は、
ジ−μ−クロロビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)ジパラジウム(I)、ジ−μ−ブロモビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)ジパラジウム(I)、ジ−μ−ヨードビス(トリ−tert−ブチルホスフィン)ジパラジウム(I)、ジ−μ−クロロビス{トリ(1−アダマンチル)ホスフィン}ジパラジウム(I)、ジ−μ−ブロモビス{トリ(1−アダマンチル)ホスフィン}ジパラジウム(I)、及びジ−μ−ヨードビス{トリ(1−アダマンチル)ホスフィン}ジパラジウム(I)
等を包含する。
【0081】
本明細書中、II価パラジウム錯体の具体例は、
(1)塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム、ビス(アセチルアセトナト)パラジウム(II)、ジクロロ(η
4−1,5−シクロオクタジエン)パラジウム(II)、ジブロモ(η
4−1,5−シクロオクタジエン)パラジウム(II)、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウム(II)、ビス(ベンゾニトリル)ジクロロパラジウム(II)、及びジ−μ−クロロビス{(η−アリル)パラジウム}(II);並びに
(2)これらにトリフェニルホスフィン等のホスフィン配位子が配位した錯体
を包含する。
【0082】
これらのII価パラジウム錯体は、例えば、反応中に共存する還元種(例:ホスフィン、還元剤、有機金属試薬等)により還元されて、これにより、0価パラジウム錯体が生成され得る。
【0083】
前記の0価パラジウム錯体、又はI価若しくはII価パラジウム錯体から還元により生じた0価パラジウム錯体は、反応中で、必要に応じて添加されるケトン、ジケトン、ホスフィン、ジアミン、ビピリジン、及びフェナントロリン等の化合物(配位子)と作用して、反応に関与する0価のパラジウム錯体に変換され得る。
なお、反応中において、0価パラジウム錯体にこれらの配位子がいくつ配位しているかは必ずしも明らかではない。
【0084】
前記ニッケル触媒の例は、0価ニッケル錯体;II価ニッケル錯体から反応中に発生した0価ニッケル錯体;又はこれらとケトン、ジケトン、ホスフィン、ジアミン、ビピリジン、及びフェナントロリンからなる群より選ばれる少なくとも1種の化合物(配位子)とを混合して得られる錯体を包含する。
【0085】
0価ニッケル錯体の例は、Ni(cod)
2、Ni(cdd)
2(cddはシクロデカ−1,5−ジエン)、Ni(cdt)
2(cdtはシクロデカ−1,5,9−トリエン)、Ni(vch)
2(vchは4−ビニルシクロヘキセン)、Ni(CO)
4、(PCy
3)
2Ni−N≡N−Ni(PCy
3)
2、Ni(PPh
3)
4等を包含する。
【0086】
II価ニッケル錯体の例は、塩化ニッケル、臭化ニッケル、酢酸ニッケル、ビス(アセチルアセトナト)ニッケル(II)、トリフルオロメタンスルホン酸ニッケル(II)、又はこれらにトリフェニルホスフィン等のホスフィン配位子が配位した錯体、及びニッケルカルベン錯体を包含する。
これらのII価ニッケル錯体は、例えば、反応中に共存する還元種(ホスフィン、亜鉛、有機金属試薬等)により還元されて0価ニッケル錯体が生成する。
【0087】
前記の0価ニッケル錯体又はII価ニッケル錯体から還元により生じた0価ニッケル錯体は、反応中で、必要に応じ添加される配位子と作用して、反応に関与する0価のニッケル錯体に変換することもできる。なお、反応中において、0価のニッケル錯体にこれらの配位子がいくつ配位しているかは必ずしも明らかでは無い。
【0088】
前記の銅触媒の例は、銅塩又は銅錯体(銅錯塩)を包含する。
その例は、ハロゲン塩、カルボン酸(例:酢酸)塩、アセチルアセトン錯体、アルコキシド塩(例:フェノール塩)、炭酸塩、炭酸水素塩、スルホン酸塩(例:硫酸銅)、硝酸塩(例:硝酸銅)、シアン化物、酸化銅、水酸化銅、チオ硫酸錯体、リン酸銅、チオフェンカルボン酸銅、及び1,10―フェナントロリン銅錯体等を包含する。
【0089】
前記遷移金属触媒は、特に好適には、パラジウム触媒である。
【0090】
前記遷移金属触媒についての前記錯体は、前記のような配位子を用いることで、反応基質との均一な溶液を形成させて反応に用いることが多いが、これ以外にもポリスチレン、又はポリエチレン等のポリマー中に、分散又は担持させた不均一系触媒としても用いることが可能である。
このような不均一系触媒は、触媒の回収等のプロセス上の利点を有する。
その具体的な触媒構造としては、これに限定されるものではないが、例えば、以下の化学式:
【0091】
【化10】
に示すような、架橋したポリスチレン(PS)のポリマー鎖にホスフィン単位を導入したものである、ポリマーホスフィン等で金属原子(当該化学式中の例は、パラジウムである。)を固定したもの等が挙げられる。
【0092】
また、前記工程Aで用いられる遷移金属触媒は、担体に担持されていてもよい。
このような担持触媒は、触媒を容易に再利用できるので、コストの点で有利である。
当該担体としては、例えば、炭素、アルミナ、シリカゲル−アルミナ、シリカゲル、炭酸バリウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、フッ化カルシウム、及びゼオライト等が挙げられる。
【0093】
また、これ以外にも、以下:
1)Kanbaraら、Macromolecules, 2000年、33巻、657頁
2)Yamamotoら、J. Polym. Sci., 2002年、40巻、2637頁
3)特開平06−32763号公報
4)特開2005−281454号公報
5)特開2009−527352号公報
に記載のポリマーホスフィンも利用可能である。
【0094】
前記配位子としてのケトンの例は、ジベンジリデンアセトンを包含する。
【0095】
前記配位子としてのジケトンの例は、アセチルアセトン、1−フェニル−1,3−ブタンジオン、1,3−ジフェニルプロパンジオン、及びヘキサフルオロアセチルアセトン等のβジケトンを包含する。
【0096】
前記配位子としてのホスフィンの好適な例は、ジ(シクロ)アルキルモノアリールホスフィン、ジアリールモノ(シクロ)アルキルホスフィン、トリ(シクロ)アルキルホスフィン、及びトリアリールホスフィン、並びに二座配位型のジホスフィンを包含する。
【0097】
ジ(シクロ)アルキルモノアリールホスフィンの具体例は、ジイソプロピルフェニルホスフィン、ジイソプロピル(o−トリル)ホスフィン、ジイソプロピル(2,6−ジメチルフェニル)ホスフィン、ジイソプロピルペンタフルオロフェニルホスフィン、ジ−n−ブチルフェニルホスフィン、ジ−n−ブチル(o−トリル)ホスフィン、ジ−n−ブチル(2,6−ジメチルフェニル)ホスフィン、ジ−n−ブチルペンタフルオロフェニルホスフィン、ジ−tert−ブチルフェニルホスフィン、ジ−tert−ブチル(o−トリル)ホスフィン、ジ−tert−ブチル(2,6−ジメチルフェニル)ホスフィン、ジ−tert−ブチルペンタフルオロフェニルホスフィン、ジシクロヘキシルフェニルホスフィン、ジシクロヘキシル(o−トリル)ホスフィン、ジシクロヘキシル(2,6−ジメチルフェニル)ホスフィン、ジシクロヘキシルペンタフルオロフェニルホスフィン、ジ(1−アダマンチル)フェニルホスフィン、ジ(1−アダマンチル)(o−トリル)ホスフィン、ジ(1−アダマンチル)(2,6−ジメチルフェニル)ホスフィン、ジ(1−アダマンチル)ペンタフルオロフェニルホスフィン、2−ジシクロへキシルホスフィノ−2’,6’−ジイソプロポキシビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル、2’−ジシクロヘキシルホスフィノ−2,4,6−トリメトキシビフェニル、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−メチルビフェニル、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’−メチルビフェニル、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−3,4,5,6−テトラメチル−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1'−ビフェニル、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル−3,6−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、(2−ビフェニル)ジシクロヘキシルホスフィン、(2−ビフェニル)ジ−tert−ブチルホスフィン、(3R,5R)−アダマンタン−1−イル((3S,5−アダマンタン−1−イル)(2’,4’,6’−トリイソプロピル−3,6−ジメトキシ−(1,1’−ビフェニル)−2−イル)ホスフィン、2’−ジ−tert−ブチルフォスフィノ)−3−メトキシ-6−メチルー(2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル、
を包含する。
【0098】
ジアリールモノ(シクロ)アルキルホスフィンの具体例は、ジフェニルメチルホスフィン、ジフェニルイソプロピルホスフィン、n−ブチルジフェニルホスフィン、tert−ブチルジフェニルホスフィン、シクロヘキシルジフェニルホスフィン、(1−アダマンチル)ジフェニルホスフィン、ジ(o−トリル)メチルホスフィン、ジ(o−トリル)イソプロピルホスフィン、n−ブチルジ(o−トリル)ホスフィン、tert−ブチルジ(o−トリル)ホスフィン、シクロヘキシルジ(o−トリル)ホスフィン、(1−アダマンチル)ジ(o−トリル)ホスフィン、ビス(2,6−ジメチルフェニル)メチルホスフィン、ビス(2,6−ジメチルフェニル)イソプロピルホスフィン、ビス(2,6−ジメチルフェニル)−n−ブチルホスフィン、ビス(2,6−ジメチルフェニル)−tert−ブチルホスフィン、ビス(2,6−ジメチルフェニル)シクロヘキシルホスフィン、(1−アダマンチル)ビス(2,6−ジメチルフェニル)ホスフィン、ビス(ペンタフルオロフェニル)メチルホスフィン、ビス(ペンタフルオロフェニル)イソプロピルホスフィン、ビス(ペンタフルオロフェニル)−n−ブチルホスフィン、ビス(ペンタフルオロフェニル)−tert−ブチルホスフィン、ビス(ペンタフルオロフェニル)シクロヘキシルホスフィン、(1−アダマンチル)ビス(ペンタフルオロフェニル)ホスフィン、等を包含する。
【0099】
トリ(シクロ)アルキルホスフィンの具体例は、トリシクロヘキシルホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、トリテキシルホスフィン、トリ(1−アダマンチル)ホスフィン、トリシクロペンチルホスフィン、ジ−tert−ブチルメチルホスフィン、シクロヘキシルジ−tert−ブチルホスフィン、ジ−tert−ブチルネオペンチルホスフィン、ジ−tert−ブチルイソプロピルホスフィン、ジ−tert−ブチル(2−ブテニル)ホスフィン、ジ−tert−ブチル(3−メチル−2−ブテニル)ホスフィン、1−アダマンチル−ジ−tert−ブチルホスフィン、tert−ブチルジ(1−アダマンチル)ホスフィン、ジ(1−アダマンチル)イソプロピルホスフィン、シクロヘキシルジ(1−アダマンチル)ホスフィン、n−ブチルジ(1−アダマンチル)ホスフィン、トリビシクロ[2,2,2]オクチルホスフィン、トリノルボルニルホスフィン等のトリ(C
3−20(シクロ)アルキル)ホスフィンを包含する。
【0100】
トリアリールホスフィンの具体例は、トリフェニルホスフィン、トリメシチルホスフィン、トリ(o−トリル)ホスフィン、トリス{(4−トリフルオロメチル)フェニル}ホスフィン、トリス(ペンタフルオロフェニル)ホスフィン、トリス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホスフィン等のトリ(単環アリール)ホスフィンを包含する。
【0101】
二座配位型のジホスフィンの具体例は、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン、1,3−ビス(ジイソプロピルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジイソプロピルホスフィノ)ブタン、1,3−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)プロパン、1,4−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)ブタン、ビス(ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル、ビス(ジシクロヘキシルホスフィノフェニル)エーテル、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、1,1’−ビス(ジシクロヘキシルホスフィノ)フェロセン、1,1’−ビス(ジイソプロピルホスフィノ)フェロセン、1,1’−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン、1,2−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノメチル)ベンゼン、4,6−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェノキサジン、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン、4,5−ビス(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−9,9’−ジメチルキサンテン、2,2’‐ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチルを包含する。
【0102】
前記遷移金属触媒は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0103】
前記ホスフィンは、テトラフルオロほう酸塩(例:トリヘキシルホスホニウムテトラフルオロボラート、及びトリ−tert−ブチルホスホニウムテトラフルオロボラート等の、トリ(シクロ)アルキルホスホニウムテトラフルオロボラート)であってよい。
【0104】
当該塩は、以下に詳細に記載する塩基と反応して、ホスフィンのフリー体(例:トリシクロヘキシルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン等のトリ(シクロ)アルキルホスフィン)を与えることができる。
【0105】
前記ホスフィンは、オキサイド体であってもよい。
当該オキサイド体の例は、ジ(シクロ)アルキルホスフィンオキサイド(例:ジ−tert−ブチルホスフィンオキサイド、ジ(1−アダマンチル)ホスフィンオキサイド)を包含する。
【0106】
ポリマー鎖にホスフィン単位を導入したものである、不均一系触媒用のアリールホスフィンもまた、好ましく用いることができる。
【0107】
その具体例は、以下の化学式:
【化11】
に示す、トリフェニルホスフィンの1つのフェニル基をポリマー鎖に結合させたものであるトリアリールホスフィンを包含する。
【0108】
前記ジアミンの例は、テトラメチルエチレンジアミン、及び1,2−ジフェニルエチレンジアミンを包含する。
【0109】
前記ビピリジンの例は、2,2’−ビピリジル、4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジル、5,5’−ジメチル−2,2’−ビピリジル、6,6’−ジメチル−2,2’−ビピリジル、4,4’−ジ−tert−ブチル−2,2’−ビピリジン、4,4’−ジメトキシ−2,2’−ビピリジル、2,2’−ビキノリン、及びα,α’,α’’−トリピリジルを包含する。
【0110】
前記フェナントロリンの例は、1,10−フェナントロリン、2−メチル−1,10−フェナントロリン、3−メチル−1,10−フェナントロリン、5−メチル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジメチル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジメチル−1,10−フェナントロリン、5,6−ジメチル−1,10−フェナントロリン、4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、2,9−ジメチル−4,7−ジフェニル−1,10−フェナントロリン、及び3,4,7,8−テトラメチル−1,10−フェナントロリンを包含する。
【0111】
当該配位子の好適な例は、ホスフィン、ジアミン、ビピリジン、及びフェナントロリンを包含する。
当該配位子のより好適な例は、トリアリールホスフィン、及びトリ(シクロ)アルキルホスフィンを包含する。
トリアリールホスフィンの好適な例は、トリフェニルホスフィン、及びトリス[3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ホスフィンを包含する。
トリ(シクロ)アルキルホスフィンの好適な例は、トリシクロヘキシルホスフィン、トリ−tert−ブチルホスフィン、トリイソプロピルホスフィン、及びトリ(1−アダマンチル)ホスフィンを包含する。
【0112】
その好適な例は、また、前述したような、トリフェニルホスフィンの1つのフェニル基をポリマー鎖に結合させたものである、トリアリールホスフィン類も包含する。
【0113】
前記パラジウム触媒の好適な具体例は、
トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム、及び
ビス(ベンジリデンアセトン)パラジウム
を包含する。
【0114】
配位性化合物
工程Aの反応は、好適に、配位性化合物の存在下で実施され得る。
すなわち、工程Aの反応は、好適に、前記遷移金属触媒、及び配位性化合物の存在下で実施され得る。
工程Aで用いられる配位性化合物は、前記遷移金属触(例:パラジウム)に配位可能な性質を有する化合物である。
当該配位性化合物の例は、前記配位子の例を包含する。
【0115】
前記配位性化合物は、特に好ましくは、
式(4−1):
【化12】
[式中、
A
4aは、ベンゼン環であり、
A
4bは、ベンゼン環であり、
R
4a1は、2個のC
1−20炭化水素基で置換されたホスフィノ基であり、
R
4a2は、アルキル基、又はアルコキシ基であり、
R
4a3は、各出現において同一又は異なって、置換基であり、
R
4bは、各出現において同一又は異なって、置換基であり、
n4aは、0〜3の数であり、及び
n4bは、0〜5の数である。]
で表されるビフェニル化合物である。
【0116】
R
4a1は、
好ましくは、第二級C
1−6アルキル基、第三級C
1−6アルキル基、
及びC
3−12シクロアルキル基からなる群より選択される2個の置換基(これらは、同一又は異なっていることができる。)で置換されたホスフィノ基
、
より好ましくは、イソプロピル基、シクロヘキシル基、tert―ブチル基、及びアダマンチル基からなる群より選択される2個の置換基(これは、同一又は異なっていることができる。)で置換されたホスフィノ基であり、
更に好ましくは、シクロヘキシル基、tert―ブチル基、及びアダマンチル基からなる群より選択される2個の置換基(これは、同一又は異なっていることができる。)で置換されたホスフィノ基であり、及び
より更に好ましくは、tert―ブチル基、及びアダマンチル基からなる群より選択される2個の置換基(これは、同一又は異なっていることができる。)で置換されたホスフィノ基である。
【0117】
R
4a2は、
好ましくは、C
1−6アルキル基、又はC
1−6アルコキシ基であり、
より好ましくは、イソプロピル基、メチル基、エチル基、メトキシ基、又はエトキシ基であり、
更に好ましくは、メチル基、エチル基、メトキシ基、又はエトキシ基であり、及び
より更に好ましくは、メチル基、又はメトキシ基である。
【0118】
好ましくは、
R
4a1は、シクロヘキシル基、tert−ブチル基、及びアダマンチル基からなる群より選択される2個の置換基で置換されたホスフィノ基であり、及び
R
4a2は、メチル基、又はメトキシ基である。
【0119】
R
4a3は、各出現において同一又は異なって、
好ましくは、C
1−6アルキル基、C
1−6アルコキシ基、又はジ(C
1−6アルキル)アミノであり、及び
より好ましくは、メチル基、エチル基、イソプロピル基、シクロヘキシル基、tert―ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、又はジメチルアミノ基である。
【0120】
R
4bは、各出現において同一又は異なって、置換基であり、
好ましくは、C
1−6アルキル基、C
1−6アルコキシ基、又はジ(C
1−6アルキル)アミノであり、及び
より好ましくは、メチル基、エチル基、イソプロピル基、シクロヘキシル基、tert―ブチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、又はジメチルアミノ基である。
【0121】
n4aは、
好ましくは、0〜3であり、
より好ましくは、1〜2であり、及び
更に好ましくは、1である。
【0122】
n4bは、
好ましくは、0〜5であり、
より好ましくは、1〜4であり、及び
更に好ましくは、2〜3である。
【0123】
好適な一態様において、
A
4aは、ベンゼン環であり、
A
4bは、ベンゼン環であり、
R
4a1は、同一又は異なる2個のC
1−10炭化水素基で置換されたホスフィノ基であり、
R
4a2は、メチル基、又はメトキシ基であり、
R
4a3は、各出現において同一又は異なって、メチル基、又はメトキシ基であり、
R
4bは、各出現において同一又は異なって、イソプロピル基であり、
n4aは、1〜3の数であり、及び
n4bは、2〜3の数である。
【0124】
より好適な一態様において、
A
4aは、ベンゼン環であり、
A
4bは、ベンゼン環であり、
R
4a1は、第二級C
1−6アルキル基、第三級C
1−6アルキル基、
及びC
3−12シクロアルキル基からなる群より選択される2個の置換基(これらは、同一又は異なっていることができる。)で置換されたホスフィノ基であり、
R
4a2は、メチル基、又はメトキシ基であり、
R
4a3は、各出現において同一又は異なって、メチル基、又はメトキシ基であり、
R
4bは、各出現において同一又は異なって、イソプロピル基であり、
n4aは、1〜3の数であり、及び
n4bは、2〜3の数である。
【0125】
更に好適な一態様において、
A
4aは、ベンゼン環であり、
A
4bは、ベンゼン環であり、
R
4a1は、シクロヘキシル基、tert−ブチル基、及びアダマンチル基からなる群より選択される2個の置換基で置換されたホスフィノ基であり、
R
4a2は、メトキシ基であり、
R
4a3は、各出現において同一又は異なって、メチル基、又はメトキシ基であり、
R
4bは、各出現において同一又は異なって、イソプロピル基であり、
n4aは、1であり、及び
n4bは、3である。
【0126】
前記配位性化合物の好適な具体例は、
2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−3,6−ジメトキシ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル、
2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)−2’,4’,6’−トリイソプロピル−3,6−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル、
2’−ジ−tert−ブチルフォスフィノ)−3−メトキシ-6−メチルー(2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル、及び
(3R,5R)−アダマンタン−1−イル((3S,5−アダマンタン−1−イル)(2’,4’,6’−トリイソプロピル−3,6−ジメトキシ−(1,1’−ビフェニル)−2−イル)ホスフィン
を包含する。
【0127】
塩基
工程Aの反応は、好適に、塩基の存在下で実施され得る。
すなわち、工程Aの反応は、好適に、前記遷移金属触媒、及び塩基の存在下で実施され得る。
工程Aの反応は、好適に、前記遷移金属触媒、前記配位性化合物、及び塩基の存在下で実施され得る。
前記塩基は、
好ましくは36〜3.6の範囲内、
より好ましくは20〜5の範囲内、及び
更に好ましくは12〜9の範囲内
のpKaを有する塩基であることができる。
本明細書中、pKaは、水中、25℃で、酸塩基滴定を行って求められる数値を意味する。なお、複数のpKa値を有する塩基性化合物については、最大値を、その塩基性化合物のpKa値とする。
【0128】
前記塩基は、好ましくは、
(1)アルカリ又はアルカリ土類金属の、酢酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、リン酸塩、リン酸水素塩、アルコキシド塩、水酸化物塩、水素化物塩、アンモニウム塩、又はアミド塩
、
(2)ポリマー担持塩基、
(3)アルカリ金属、
及び
(4)アミン
からなる群より選択される1種類以上である。
前記アルコキシド塩の例は、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムブトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムブトキシド、リチウムメトキシド、及びリチウムエトキシドを包含する。
前記水酸化物塩の例は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、及び水酸化バリウムを包含する。
前記水素化物塩の例は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化リチウム、及び水素化カルシウムを包含する。
前記ポリマー担持塩基の例は、アンバーライト(商品名)樹脂を包含する。
前記アルカリ金属の例は、ナトリウム、カリウム、及びリチウムを包含する。
前記アミンの例は、脂肪族アミン、脂環式アミン、芳香族アミン、及び複素環式アミンを包含する。当該アミンは、好適に、第三級アミンであることができる。
前記塩基は、好ましくは、
炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ナトリウムメトキシド、カリウムメトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシド、リチウムヘキサメチルジシラジド、及びリチウムジイソプロピルアミドからなる群より選択される1種以上である。
前記塩基は、特に好ましくは、炭酸セシウムである。
【0129】
工程Aに用いるパラジウム触媒の量は、化合物(2)の1モルに対して、
好ましくは0.001〜0.3モルの範囲内、
より好ましくは0.002〜0.1モルの範囲内、及び
更に好ましくは0.003〜0.05モルの範囲内
であることができる。
当該量で反応を実施することにより、目的物が効率的に得られる。
【0130】
工程Aに用いる配位性化合物の量は、化合物(2)の1モルに対して、
好ましくは0.002〜0.6モルの範囲内、
より好ましくは0.004〜0.2モルの範囲内、及び
更に好ましくは0.006〜0.1モルの範囲内
であることができる。
当該量で反応を実施することにより、目的物が効率的に得られる。
【0131】
工程Aに用いる弱塩基の量は、化合物(2)の1モルに対して、
好ましくは0.5〜5モルの範囲内、
より好ましくは1〜3モルの範囲内、及び
更に好ましくは1.2〜2モルの範囲内
であることができる。
当該量で反応を実施することにより、目的物が効率的に得られる。
【0132】
工程Aに用いる化合物(3)の量は、化合物(2)の1モルに対して、
好ましくは0.05〜10モルの範囲内、
より好ましくは0.08〜5モルの範囲内、及び
更に好ましくは0.1〜2モルの範囲内
であることができる。
当該量で反応を実施することにより、目的物が効率的に得られる。
【0133】
当該反応は、不活性ガス(例、窒素ガス)の存在下、又は不存在下で実施され得る。
【0134】
工程Aの反応は、溶媒の存在下、又は不存在下で実施され得る。
当該溶媒の例は、非プロトン性溶媒を包含する。
当該「非プロトン性溶媒」の例は、
ベンゼン、トルエン、及びキシレン等の芳香族炭化水素;
シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、及び1,2−ビス(2−メトキシエトキシ)エタン等のエーテル類;
N−メチルピロリドン等のラクタム類;
アセトニトリル、及びプロピオニトリル等のニトリル類;
アセトン、エチルメチルケトン、及びイソブチルメチルケトン等のケトン類;
ジメチルスルホキシド等のジアルキルスルホキシド;
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルプロピレン尿素、及びテトラメチル尿素等のテトラアルキル尿素;並びに
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、及びヘキサアルキルリン酸トリアミド[例:ヘキサメチルリン酸アミド]等のアミド類
を包含する。
当該溶媒は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いられ得る。
溶媒の使用量としては、技術常識に基づき、溶媒として機能し得る量を採用すればよい。
【0135】
工程Aの反応温度の上限は、
好ましくは200℃、
より好ましくは150℃、及び
更に好ましくは120℃
であることができる。
工程Aの反応温度の下限は、
好ましくは25℃、
より好ましくは50℃、及び
更に好ましくは90℃
であることができる。
工程Aの反応温度は、
好ましくは25〜200℃の範囲内、
より好ましくは50〜150℃の範囲内、及び
更に好ましくは90〜120℃の範囲内
であることができる。
【0136】
工程Aの反応温度の上限は、より低い方が、副反応を抑制し得る傾向がある。
工程Aの反応温度の下限は、より高い方が、目的の反応の進行が促進される傾向がある。
【0137】
当該工程Aの反応時間の上限は、
好ましくは48時間、
より好ましくは24時間、及び
更に好ましくは12時間
であることができる。
当該工程Aの反応時間の下限は、
好ましくは0.5時間、より好ましくは2時間、及び
更に好ましくは6時間
であることができる。
当該工程Aの反応時間は、
好ましくは、0.5時間〜48時間の範囲内、
より好ましくは、2時間〜24時間の範囲内、及び
更に好ましくは、6時間〜12時間の範囲内
であることができる。
【0138】
工程Aの反応時間の上限は、より短い方が、副反応を抑制し得る傾向がある。
工程Aの反応時間の下限は、より高い方が、目的の反応の進行が促進される傾向がある。
【0139】
工程Aの反応は、不活性ガス(例:窒素ガス)の存在下、又は不存在下で実施され得る。
工程Aの反応は、好適に不活性ガス(例:窒素ガス)の存在下で実施され得る。
【0140】
工程Aは、減圧下、大気圧下、又は加圧条件下にて実施されうる。
【0141】
本開示の製造方法によれば、
化合物(1)の、化合物(2)に対するモル収率は、好ましくは50%以上、より好ましくは60%以上、更に好ましくは70%以上、及びより更に好ましくは80%以上であることができる。
【0142】
工程Aで得られた化合物(1)は、所望により、抽出、溶解、濃縮、析出、脱水、吸着、蒸留、精留、又はクロマトグラフィー等の慣用の方法、あるいはこれらの組合せにより、単離、又は精製できる。
【0143】
2.化合物
前記製造方法で製造可能な化合物のうち、以下の化合物は、新規化合物である。
本開示は、当該化合物もまた提供する。
当該化合物は、例えば、ポリマー製造用のモノマー、医薬中間体、又は農薬中間体等として、有用に使用され得る。
当該化合物における置換基及び部分の好適な例は、前記製造方法についての記載を参照して理解され得る。
【0144】
式(1):
【化13】
[式中、
Rfは、−F、又はフルオロアルキルであり、及び
R
a1は、−H、又は有機基であり、
R
a2は、−H、又は有機基であるか、或いは
(i)R
a1及びR
a2、(ii)R
a1及びRf、又は(iii)Rf及びR
a2が、連結していてもよく、
R
b1は、−H、又は有機基であり、及び
R
b2は、−H、又は有機基であるか、或いは
R
b1及びR
b2は、これらがそれぞれ隣接する原子と一緒になって、連結し、1個以上の置換基を有していてもよい含窒素環(但し、置換基を有するベンゾイミダゾールを除く。)を形成していてもよい。
但し、R
a1及びR
a2の一方又は両方が水素であるとき、
R
b2は、モノー又はジー置換のアミノ基ではない。]
で表される化合物。
【0145】
当該化合物の好適な例は、前記の製造方法についての説明からも理解され得るが、以下に、好適な当該化合物について、更に述べる。
【0146】
当該式(1)において、好ましくは、
R
a1は、−Hであり、
R
a2は、−Hであり、
R
b1は、
−L
b−R
hであり、
R
b2は、
−L
b−R
hであり、
R
hは、各出現において独立して、1個以上の置換基を有していてもよい脂肪族ヒドロカルビル(当該脂肪族ヒドロカルビルの内部には、O、S、及びSiからなる群より選択される1個以上のヘテロ原子が挿入されていてもよい。)、又は
1個以上の置換基を有していてもよい芳香環基
であり、及び
L
bは、単結合、−O−、又は−S−である。
【0147】
当該式(1)において、より好ましくは、
R
a1及びR
a2の一方は、−Hであり、及び
その他方は、−H、又は1個以上の置換基を有していてもよい芳香環基である。
【0148】
当該式(1)において、更に好ましくは、
R
a1及びR
a2の両方が、独立して有機基である。
【0149】
当該式(1)において、より好ましくは、
R
b1及びR
b2は、
これらがそれぞれ隣接する原子と一緒になって、連結し、1個以上の置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成している。
【0150】
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細における多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
本明細書中に開示した一実施形態の要素、その形態、及びその詳細は、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、他の実施形態の要素、その形態、及びその詳細として、代替及び/又は追加され得る。
【実施例】
【0151】
以下、実施例によって本開示を更に詳細に説明するが、本開示はこれに限定されるものではない。
【0152】
実施例中の記号及び略号の意味を以下に示す。
【0153】
実施例1
1−(1−フルオロビニル)ピロリジン−2−オンの合成
10mL容の耐圧容器に、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム 11.0mg、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-2’,4’,6’-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル 14.5mg、2−ピロリドン 85.1mg、及び炭酸セシウム 489mgを加え、前記容器を密封し、及び窒素置換した。
当該容器に、ジメトキシエタン 2mLを窒素雰囲気下で加えた。
当該容器を−78℃に冷却した後、当該容器へ1−ブロモ−1−フルオロエチレン 200mgを入れた。
当該容器を110℃で18時間、加熱した。
当該容器を室温まで冷却した後、耐圧容器の内容物を、ジクロロメタンを用いてセライトでろ過し、
19F NMRで解析したところ、目的の標題ビニルアミドが、2−ピロリドンに対し、66%のモル収率(NMR)で生成していた。
【0154】
実施例2
1−(1−フルオロビニル)ピロリジン−2−オンの合成
10mL容の耐圧容器に、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム 11.0mg、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-2’,4’,6’-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル 14.5mg、2−ピロリドン 85.1mg、及び炭酸セシウム 489mgを加え、前記容器を密封し、及び窒素置換した。
当該容器に、ジメトキシエタン 2mLを窒素雰囲気下で加えた。
当該容器を−78℃に冷却した後、当該容器へ1−クロロ−1−フルオロエチレン 720mgを入れた。
当該容器を110℃で18時間、加熱した。
当該容器を室温まで冷却した後、耐圧容器の内容物を、ジクロロメタンを用いてセライトでろ過し、
19F NMRで解析したところ、目的の標題ビニルアミドが、2−ピロリドンに対し、98%のモル収率(NMR)で生成していた。
【0155】
実施例3
1−(1−フルオロビニル)ピペリジン−2−オンの合成
10mL容の耐圧容器に、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム 11.0mg、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-2’,4’,6’-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル 14.5mg、2−ピペリドン 99.1mg、及び炭酸セシウム 489mgを加え、前記容器を密封し、及び窒素置換した。
当該容器に、ジメトキシエタン 2mLを窒素雰囲気下で加えた。
当該容器を−78℃に冷却した後、当該容器へ1−クロロ−1−フルオロエチレン 400mgを入れた。
当該容器を110℃で18時間、加熱した。
当該容器を室温まで冷却した後、耐圧容器の内容物を、ジクロロメタンを用いてセライトでろ過し、
19F NMRで解析したところ、目的の標題ビニルアミドが、2−ピペリドンに対し、48%のモル収率(NMR)で生成していた。
【0156】
実施例4
2−(1−フルオロビニル)イソインドリン−1−オンの合成
10mL容の耐圧容器に、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム 11.0mg、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-2’,4’,6’-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル 14.5mg、イソインドリン−1−オン 133mg、及び炭酸セシウム 489mgを加え、前記容器を密封し、及び窒素置換した。
当該容器に、ジメトキシエタン 2mLを窒素雰囲気下で加えた。
当該容器を−78℃に冷却した後、当該容器へ1−クロロ−1−フルオロエチレン 400mgを入れた。
当該容器を110℃で18時間、加熱した。
当該容器を室温まで冷却した後、耐圧容器の内容物を、ジクロロメタンを用いてセライトでろ過し、
19F NMRで解析したところ、目的の標題ビニルアミドが、イソインドリン−1−オンに対し、76%のモル収率(NMR)で生成していた。
【0157】
実施例5
3−(1−フルオロビニル)オキサゾリジン−2−オンの合成
10mL容の耐圧容器に、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム 11.0mg、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-2’,4’,6’-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル 14.5mg、オキサゾリジン−2−オン 87.1mg、及び炭酸セシウム 489mgを加え、前記容器を密封し、及び窒素置換した。
当該容器に、ジメトキシエタン 2mLを窒素雰囲気下で加えた。
当該容器を−78℃に冷却した後、当該容器へ1−クロロ−1−フルオロエチレン 400mgを入れた。
当該容器を110℃で18時間、加熱した。
当該容器を室温まで冷却した後、耐圧容器の内容物を、ジクロロメタンを用いてセライトでろ過し、
19F NMRで解析したところ、目的の標題ビニルアミドが、オキサゾリジン−2−オンに対し、91%のモル収率(NMR)で生成していた。
【0158】
実施例6
N−(1−フルオロビニル)−N−メチルベンズアミドの合成
10mL容の耐圧容器に、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム 11.0mg、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-2’,4’,6’-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル 14.5mg、N−メチルベンズアミド 135mg、及び炭酸セシウム 489mgを加え、前記容器を密封し、及び窒素置換した。
当該容器に、ジメトキシエタン 2mLを窒素雰囲気下で加えた。
当該容器を−78℃に冷却した後、当該容器へ1−クロロ−1−フルオロエチレン 300mgを入れた。
当該容器を110℃で18時間、加熱した。
当該容器を室温まで冷却した後、耐圧容器の内容物を、ジクロロメタンを用いてセライトでろ過し、
19F NMRで解析したところ、目的の標題ビニルアミドが、N−メチルベンズアミドに対し、27%のモル収率(NMR)で生成していた。
【0159】
実施例7
1−(3,3,3−トリフルオロ−1−プロペン−2−イル)ピロリジン−2−オンの合成
10mL容の耐圧容器に、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム 11.0mg、2-(ジ-tert-ブチルホスフィノ)-2’,4’,6’-トリイソプロピル-3,6-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル 14.5mg、2−ピロリドン 85.1mg、及び炭酸セシウム 489mgを加え、前記容器を密封し、及び窒素置換した。
当該容器に、ジメトキシエタン 2mLを窒素雰囲気下で加えた。
当該容器を−78℃に冷却した後、当該容器へ2−クロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン 280mgを入れた。
当該容器を110℃で18時間、加熱した。
当該容器を室温まで冷却した後、耐圧容器の内容物を、ジクロロメタンを用いてセライトでろ過し、
19F NMRで解析したところ、目的の標題ビニルアミドが、2−ピロリドンに対し、22%のモル収率(NMR)(異性体比1:1.3)で生成していた。
【0160】
実施例8
1−[2−(1,1’−ビフェニル−4−イル)−1−フルオロビニル]ピロリジン−2−オンの合成
10mL容の二口試験管に、トリス(ベンジリデンアセトン)ジパラジウム 4.9mg、2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)-3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル 6.4mg、4−(2−ブロモ2−フルオロビニル)−1,1’−ビフェニル 150mg、及び炭酸セシウム 264mgを加え、前記容器を密封し、及び窒素置換した。
当該容器に、トルエン 1mL、及び2−ピロリドン 55.3mgを窒素雰囲気下で加えた。
当該容器を110℃で6時間、加熱した。
当該容器を室温まで冷却した後、容器の内容物を、ジクロロメタンを用いてセライトでろ過後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製したところ、目的の標題ビニルアミドが、4−(2−ブロモ2−フルオロビニル)−1,1’−ビフェニルに対し、91%のモル収率で生成していた。