【実施例】
【0016】
以下本発明の一実施例による撮影装置について説明する。
図1は本実施例による撮影装置の構成図である。
図1(a)に示すように、本実施例による撮影装置は、防水機能を備えた撮影ケース10と、防水機能を備えたバッテリーケース20とを有し、撮影ケース10で撮影した画像データは通信端末装置30に送信される。
図1(b)に示すように、撮影ケース10とバッテリーケース20とは、電源ケーブル40で接続されて電源が供給される。
【0017】
図2は本実施例による撮影装置に用いる撮影ケースの構成図である。
図2(a)は、蓋体を外した状態での撮影ケースの概略斜視図、
図2(b)は撮影ケースの概略断面図である。
撮影ケース10には、カメラモジュール11と、カメラモジュール11で撮影した画像データを処理する画像処理回路基板12と、画像処理回路基板12で処理した画像データを無線通信により送信する通信回路基板13と、電源ケーブル40を接続する撮影ケース側コネクタ14と、撮影ケース側コネクタ14に接続されて画像処理回路基板12及び通信回路基板13に電源を供給する電源回路基板15と、補強板材16と、カメラねじ部材17とを備えている。
通信回路基板13には、2つのアンテナ部13aを実装している。
補強板材16は、樹脂板で形成することができるが、強度を持たせるためには金属板を用いる。電源回路基板15は、例えばDC/DCコンバータであり、車両電源からの12V又は24Vの電源供給と、バッテリーケース20からの5Vの電源供給とのいずれでも動作可能としている。
【0018】
撮影ケース10は、カメラモジュール11と撮影ケース側コネクタ14とを取り付ける筐体10Aと、筐体10Aの開口面を覆う蓋体10Bとで構成している。
筐体10Aの内底面には、複数の支持部10Cを形成している。補強板材16は、支持部10Cを形成している筐体10Aの内底面に近接して配置する。
画像処理回路基板12、通信回路基板13、及び電源回路基板15は補強板材16に固定され、補強板材16は支持部10Cによって筐体10A内に固定される。
画像処理回路基板12と通信回路基板13とは、筐体10Aの蓋体10B側に配置し、電源回路基板15は、画像処理回路基板12及び通信回路基板13に対して、筐体10Aの内底面側に配置している。補強板材16は、支持部10Cと電源回路基板15との間に配置している。
通信回路基板13は画像処理回路基板12よりもカメラモジュール11側に配置している。画像処理回路基板12とカメラモジュール11とを離して配置することでカメラモジュール11と画像処理回路基板12との接続にフレキシブル基板(図示せず)を用いても、引き回しがしやすい。
2つのアンテナ部13aは、支持部10Cを形成している筐体10Aの内底面(一側面)に対向する面(他側面)側、すなわち蓋体10Bに近接させて配設することが好ましい。
【0019】
本実施例によれば、アンテナ部13aを実装した通信回路基板13を筐体10Aの蓋体10B側に配置することで、電波の伝播経路を確保しているため、筐体10Aの内底面側には金属製の補強板材16を配置できる。
【0020】
図3を用いてカメラモジュールの取付について説明する。
図3(a)は撮影ケースの概略斜視図、
図3(b)は撮影ケースの要部断面図である。
筐体10Aには、円形の第1開口部10Dと、第1開口部10Dの周囲に複数の第1ねじ孔10Eを形成している。
レンズカバー50は、透明材料によって形成され、有底筒状の凸部51と、凸部51の周囲に形成されたフランジ部52と、フランジ部52に形成されたフランジねじ孔53とを有する。
レンズカバー50の凸部51は、筐体10Aの内部から第1開口部10Dに配置される。
レンズカバー50とカメラモジュール11との間には高ナット62が配置され、一方の第1ねじ60と他方の第1ねじ61は高ナット62によって締め付けられる。カメラモジュール11には、第1ねじ60が挿通できる孔11aを備えている。一方の第1ねじ60は、筐体10Aの外部から第1ねじ孔10E及びフランジねじ孔53に挿通されて高ナット62で締結される。他方の第1ねじ61は、カメラモジュール11の孔11aに挿通されて高ナット62で締結される。一方の第1ねじ60はシールビスが好ましいが、単なるビスに止水材を設けたものでもよい。
一方の第1ねじ60と他方の第1ねじ61とを高ナット62を用いて締め付けることで、レンズカバー50とカメラモジュール11は、筐体10Aに固定される。
フランジ部52と筐体10Aとの間には第1止水材70を設けている。第1止水材70には、筐体10Aのテーパーや部品の公差を吸収できる程度の硬度と伸縮性を有する材料を用いることができ、例えばゴムスポンジやシリコンゴムを用いることができる。
第1ねじ60、61の締結によって、レンズカバー50はカメラモジュール11とともに筐体10Aの内面に押しつけられる。従って、フランジ部52と筐体10Aとの間に設けた第1止水材70、及び一方の第1ねじ60によって防水機能を備えることができる。
【0021】
本実施例によれば、筐体10Aに第1開口部10Dと複数の第1ねじ孔10Eとを開けるだけで、カメラモジュール11を筐体10Aに取り付けることができ、フランジ部52と筐体10Aとの間に設けた第1止水材70、及び一方の第1ねじ60で防水機能を備えることができる。
【0022】
図4を用いてカメラねじ部材の取付について説明する。
図4(a)は撮影ケースの側面図、
図4(b)は
図4(a)のX−X線断面図、
図4(c)は
図4(a)のY−Y線断面図である。
筐体10Aには、円形の第2開口部10Fと、第2開口部10Fの周囲に複数の第2ねじ孔10Gを形成している。
カメラねじ部材17は、カメラねじを内周面に形成した凹部17Aと、凹部17Aの背面に形成したボルト部17Bとを有する。
また、カメラねじ部材17は、ボルト部17Bに対応するカメラねじ部材固定ナット17Cと、カメラねじ部材固定ナット17Cによってカメラねじ部材17に固定されるカメラねじ部材固定板材17Dと、凹部17Aとカメラねじ部材固定板材17Dとの間に配置される止水材17Fを備えている。止水材17Fはボルト部17B周りの防水機能を有する。止水材17Fにはシールワッシャーを用いることができる。
カメラねじ部材17の凹部17Aは、筐体10Aの外部から第2開口部10Fに配置される。カメラねじ部材17は、筐体10Aの外面より外に突出させない。
【0023】
第2ねじ80は、筐体10Aの外部から第2ねじ孔10Gに挿通される。第2ねじ80には第2ナット81が締結される。筐体10Aとカメラねじ部材固定板材17Dとの間にはスペーサ82が配置され、スペーサ82を第2ねじ80と第2ナット81で締め付ける。
第2ねじ80には皿ねじを用いることで、筐体10Aの外面より外に突出させないことが好ましい。第2ナット81には袋ナットが好ましいが、単なるナットにシーリング材を塗布したものでもよい。
カメラねじ部材固定板材17Dには、第2ねじ80が挿通できる孔17Eを備えている。第2ねじ80を孔17Eに挿通して第2ねじ80と第2ナット81とでスペーサ82を締め付けることで、カメラねじ部材17は、筐体10Aに固定される。
カメラねじ部材固定板材17Dと筐体10Aとの間には第2止水材90を設けている。第2止水材90には、筐体10Aのテーパーや部品の公差を吸収できる程度の硬度と伸縮性を有する材料を用いることができ、例えばゴムスポンジやシリコンゴムを用いることができる。
また、カメラねじ部材固定板材17Dと第2ナット81との間には第3止水材91を設けている。第3止水材91にはシールワッシャーを用いることができる。
【0024】
第2ねじ80と第2ナット81との締結によって、カメラねじ部材17はカメラねじ部材固定板材17Dとともに筐体10Aの内面に押しつけられる。従って、カメラねじ部材固定板材17Dと筐体10Aとの間に設けた第2止水材90によって、カメラねじ部材17と第2開口部10Fとの間での防水機能を備えることができる。
また、第2ねじ80と第2ナット81との締結によって、第3止水材91はカメラねじ部材固定板材17Dと第2ナット81とで挟み込まれる。第2ナット81を袋ナットとしているため、第2ねじ80と第2ねじ孔10Gとの間から侵入する水は、第3止水材91によって阻止される。
【0025】
本実施例によれば、筐体10Aに第2開口部10Fと複数の第2ねじ孔10Gとを開けるだけで、カメラねじ部材17を筐体10Aに取り付けることができ、カメラねじ部材固定板材17Dと筐体10Aとの間に設けた第2止水材90及び第2ナット81で防水機能を備えることができる。
また本実施例によれば、第2ねじ80を、筐体10Aの外面より外に突出させないことで、カメラねじを使って撮影ケース10を設置する場合に、第2ねじ80の影響なく設置できる。
【0026】
図5は本実施例による撮影装置に用いるバッテリーケースの構成図である。
図5(a)は、バッテリーケース側コネクタ及びバッテリーケースの内部を示す要部斜視図、
図5(b)はバッテリーケースの内部の収納状態を示す要部斜視図、
図5(c)はバッテリーケースの内部の更に要部を示す斜視図である。
バッテリーケース20の内部には、バッテリーパック21を収納するバッテリー収納空間22と、電源ケーブル40を収納する電源ケーブル収納空間23とを形成している。
バッテリーケース20は、電源ケーブル40を接続するバッテリーケース側コネクタ24を備えている。
バッテリーケース側コネクタ24には、バッテリー収納空間22に端部25aを延出させた配線25が接続され、配線25の端部25aとバッテリーパック21とを脱着可能な接続としている。
【0027】
図6は本実施例による撮影装置に用いる撮影ケースの他の構成図である。
撮影ケース10には、カメラモジュール11と、カメラモジュール11で撮影した画像データを処理する画像処理回路基板12と、画像処理回路基板12で処理した画像データを無線通信により送信する通信回路基板(通信装置)13と、電源ケーブル40を接続する撮影ケース側コネクタ14と、撮影ケース側コネクタ14に接続されて画像処理回路基板12及び通信回路基板13に電源を供給する電源回路基板15と、補強板材16と、カメラねじ部材17とを備えている。
撮影ケース10には、2つのアンテナ部13a、13bを実装している。
補強板材16は、樹脂板で形成することができるが、強度を持たせるためには金属板を用いる。電源回路基板15は、例えばDC/DCコンバータであり、車両電源からの12V又は24Vの電源供給と、バッテリーケース20からの5Vの電源供給とのいずれでも動作可能としている。
【0028】
撮影ケース10は、カメラモジュール11と撮影ケース側コネクタ14とを取り付ける筐体10Aと、筐体10Aの開口面を覆う蓋体10Bとで構成している。
筐体10Aの内底面には、複数の支持部10Cを形成している。補強板材16は、支持部10Cを形成している筐体10Aの内底面に近接して配置する。
画像処理回路基板12、通信回路基板13、電源回路基板15、及び補強板材16は支持部10Cによって筐体10A内に固定される。
補強板材16は、支持部10Cと電源回路基板15との間に配置している。
本実施例では、2つのアンテナ部13a、13bは、指向性を備えたアンテナであり、撮影ケース10の梯子車のバスケット2への設置時には下方に向くように傾斜して配置している。
少なくとも1つのアンテナ部13aは、支持部10Cを形成している筐体10Aの内底面(一側面)に対向する面(他側面)側、すなわち蓋体10Bに近接させて配設することが好ましい。
【0029】
本実施例によれば、少なくとも1つのアンテナ部13aは、支持部10Cを形成している筐体10Aの内底面に対向する面、すなわち蓋体10Bに近接させて配置することで、電波の伝播経路を確保しているため、筐体10Aの内底面側には金属製の補強板材16を配置できる。
【0030】
図7は本発明による撮影装置の設置状態の一例を示す構成図である。
本発明による撮影装置に用いる撮影ケース10は、梯子1の先端に取り付けたバスケット2の側部に設置される。
このような高所作業用のバスケット2は、金属構造物であり無線通信信号を減衰させてしまう。
本発明の撮影ケース10は、支持部10Cを形成している筐体10Aの内底面に補強板材16を近接して配置し、筐体10Aの内底面に対向する撮影ケース10の他側面側に、少なくとも1つのアンテナ部13aを配置している。
従って、筐体10Aの内底面側をバスケット2の側部に近接するように撮影ケース10をバスケット2に取り付けることで、バスケット2による無線通信信号への影響を少なくできる。
また、
図6に示す撮影ケース10においては、指向性を備えたアンテナ部13a、13bを、下方に向けて配置しているため、地面方向への確実な送信を行える。
【0031】
本実施例によれば、撮影ケース側コネクタ14との接続に用いる電源ケーブル40をバッテリーケース20内に収納できるため搬送の利便性が高く、またバッテリーパック21が配線25と脱着可能なため、バッテリーパック21の取り替えによって現場での継続した利用が可能となる。