特許第6863645号(P6863645)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6863645支援者端末、サーバ装置、治療支援システム、治療支援方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6863645
(24)【登録日】2021年4月5日
(45)【発行日】2021年4月21日
(54)【発明の名称】支援者端末、サーバ装置、治療支援システム、治療支援方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G09B 19/00 20060101AFI20210412BHJP
   G09B 5/04 20060101ALI20210412BHJP
   G09B 7/06 20060101ALI20210412BHJP
   G16H 20/30 20180101ALI20210412BHJP
【FI】
   G09B19/00 Z
   G09B5/04
   G09B7/06
   G16H20/30
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2020-203068(P2020-203068)
(22)【出願日】2020年12月7日
(62)【分割の表示】特願2020-568361(P2020-568361)の分割
【原出願日】2019年4月28日
(65)【公開番号】特開2021-36482(P2021-36482A)
(43)【公開日】2021年3月4日
【審査請求日】2020年12月7日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518237129
【氏名又は名称】株式会社ライフクエスト
(74)【代理人】
【識別番号】100123618
【弁理士】
【氏名又は名称】雨宮 康仁
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 糧三
(72)【発明者】
【氏名】香山 哲
(72)【発明者】
【氏名】福田 卓真
(72)【発明者】
【氏名】高橋 広嗣
(72)【発明者】
【氏名】蒲生 裕司
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 絵美
【審査官】 鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】 特開2017−188075(JP,A)
【文献】 国際公開第2018/230051(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 5/04−19/00
G16H 20/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者が治療のためのトレーニングに用いる患者端末(2)と、該患者の支援者の支援者端末(3−n)と、にネットワーク(N)を介して接続され、
前記患者毎に、該患者の支援者の前記支援者端末(3−n)を特定可能な支援者情報を対応付けて登録する患者データベース(421)と、
前記患者の治療に効果的なメッセージを登録するメッセージデータベース(422)と、
前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、該患者の前記支援者情報を前記患者データベース(421)から読み出し、前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを、前記ネットワーク(N)を介して前記患者データベース(421)から読み出した前記支援者情報から特定される前記支援者端末(3−n)に選択可能に表示し、前記支援者が前記支援者端末(3−n)において選択した前記メッセージを、該支援者からのメッセージとして、前記ネットワーク(N)を介して前記患者端末(2)に表示するサーバ制御部(43)と、
を備えるサーバ装置(4)。
【請求項2】
患者が治療のためのトレーニングに用いる患者端末(2)にネットワークを介して接続されたサーバ装置(4)と、
前記サーバ装置(4)に前記ネットワーク(N)を介して接続された前記患者の支援者の支援者端末(3−n)と、
を具備し、
前記サーバ装置(4)は、
前記患者毎に、該患者の支援者の前記支援者端末(3−n)を特定可能な支援者情報を対応付けて登録する患者データベース(421)と、
前記患者の治療に効果的なメッセージを登録するメッセージデータベース(422)と、
前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、該患者の前記支援者情報を前記患者データベース(421)から読み出し、前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを選択可能に表示するための表示データを、前記ネットワーク(N)を介して前記患者データベース(421)から読み出した前記支援者情報から特定される前記支援者端末(3−n)に送信し、前記支援者端末(3−n)から前記ネットワーク(N)を介して送信されるメッセージ選択指令を受信したことに応答して、該メッセージ選択指令から特定される前記メッセージを、前記支援者からのメッセージとして、該ネットワーク(N)を介して前記患者端末(2)に表示するサーバ制御部(43)と、
を備え、
前記支援者端末(3−n)は、
前記サーバ装置(4)から前記ネットワーク(N)を介して送信される前記表示データを受信したことに応答して、該表示データに基づき、前記患者の治療に効果的なメッセージを選択可能に表示する表示部(32)と、
前記表示部(32)に表示される前記メッセージの中から、前記支援者が選択したメッセージを示すメッセージ選択指令を、前記ネットワーク(N)を介して前記サーバ装置(4)に送信する端末制御部(34)と、
を備える治療支援システム(1)。
【請求項3】
患者が治療のためのトレーニングに用いる患者端末(2)と、該患者の支援者の支援者端末(3−n)と、にネットワーク(N)を介して接続され、前記患者毎に、該患者の支援者の前記支援者端末(3−n)を特定可能な支援者情報を対応付けて登録する患者データベース(421)と、前記患者の治療に効果的なメッセージを登録するメッセージデータベース(422)と、を備えるサーバ装置(4)による治療支援方法であって、
前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、該患者の前記支援者情報を前記患者データベース(421)から読み出し、
前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを、前記ネットワーク(N)を介して前記支援者端末(3−n)に選択可能に表示し、
前記支援者が前記支援者端末(3−n)において選択した前記メッセージを、該支援者からのメッセージとして、前記ネットワーク(N)を介して前記患者データベース(421)から読み出した前記支援者情報から特定される前記患者端末(2)に表示する、
ことを特徴とする治療支援方法。
【請求項4】
患者が治療のためのトレーニングに用いる患者端末(2)にネットワークを介して接続され、前記患者毎に、該患者の支援者の前記支援者端末(3−n)を特定可能な支援者情報を対応付けて登録する患者データベース(421)と、前記患者の治療に効果的なメッセージを登録するメッセージデータベース(422)と、を備えるサーバ装置(4)と、前記サーバ装置(4)に前記ネットワーク(N)を介して接続された前記患者の支援者の支援者端末(3−n)と、を具備する治療支援システム(1)における治療支援方法であって、
前記サーバ装置(4)が、前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、該患者の前記支援者情報を前記患者データベース(421)から読み出し、
前記サーバ装置(4)が、前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを選択可能に表示するための表示データを、前記ネットワーク(N)を介して前記患者データベース(421)から読み出した前記支援者情報から特定される前記支援者端末(3−n)に送信し、
前記支援者端末(3−n)が、前記サーバ装置(4)から前記ネットワーク(N)を介して送信される前記表示データを受信したことに応答して、該表示データに基づき、前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを選択可能に表示部(32)に表示し、
前記支援者端末(3−n)が、前記表示部(32)に表示される前記メッセージの中から、前記支援者が選択したメッセージを示すメッセージ選択指令を、前記ネットワーク(N)を介して前記サーバ装置(4)に送信し、
前記サーバ装置(4)が、前記支援者端末(3−n)から前記ネットワーク(N)を介して送信されるメッセージ選択指令を受信したことに応答して、該メッセージ選択指令から特定される前記メッセージを、前記支援者からのメッセージとして、該ネットワーク(N)を介して前記患者端末(2)に表示する、
ことを特徴とする治療支援方法。
【請求項5】
患者が治療のためのトレーニングに用いる患者端末(2)と、該患者の支援者の支援者端末(3−n)と、にネットワーク(N)を介して接続され、前記患者毎に、該患者の支援者の前記支援者端末(3−n)を特定可能な支援者情報を対応付けて登録する患者データベース(421)と、前記患者の治療に効果的なメッセージを登録するメッセージデータベース(422)と、を備えるサーバ装置(4)のコンピュータに、
前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、該患者の前記支援者情報を前記患者データベース(421)から読み出す手順と、
前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを、前記ネットワーク(N)を介して前記患者データベース(421)から読み出した前記支援者情報から特定される前記支援者端末(3−n)に選択可能に表示する手順と、
前記支援者が前記支援者端末(3−n)において選択した前記メッセージを、該支援者からのメッセージとして、前記ネットワーク(N)を介して前記患者端末(2)に表示する手順と、
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支援者端末、サーバ装置、治療支援システム、治療支援方法、及びプログラムに関し、特に、患者の症状の悪化を防止できる支援者端末、サーバ装置、治療支援システム、治療支援方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
自閉症スペクトラム症候群等の発達障害を抱える子供やその保護者向けのグループセラピとしては、1960年代にアメリカで開発された“ペアレントトレーニング”と呼ばれるプログラムが広く知られ、一定の成果を得ている。この“ペアレントトレーニング”により、保護者は、発達障害の子供への接し方や、フィードバックの仕方等の知見を獲得できる(例えば特許文献1参照)。なお、本明細書中に特許文献1の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参考として取り込むものとする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−215019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなグループセラピは、軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment;MCI)や認知症の患者に対しても有効と考えられる。もっとも、MCIの患者は、記憶障害及び見当識障害等の症状や、うつ及び興奮等の不安定な感情表現等が見られるため、支援者のメッセージの意味を捉え間違える等して、感情的になったり、深く傷ついたりして、患者のトレーニングに対するモチベーションを喪失し、却ってMCIの患者の症状が悪化するおそれがある。このように、周囲の支援者によるMCIや認知症の患者の支援をスムースに行うことは容易ではなく、周囲の支援者からMCIや認知症の患者に対するフィードバックには、細心の注意や相応の知識が必要となる。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、患者の症状の悪化を防止できる支援者端末、サーバ装置、治療支援システム、治療支援方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る支援者端末(3−n)は、患者が患者端末(2)を用いて治療のためのトレーニングを開始したことがネットワーク(N)を介して通知されたときに、予め用意された患者の治療に効果的なメッセージを選択可能に表示する表示部(32)と、前記表示部(32)に表示される前記メッセージの中から、前記患者の支援者が選択したメッセージを、該支援者からのメッセージとして、前記ネットワーク(N)を介して前記患者端末(2)に表示する端末制御部(34)と、を備える。
【0007】
上記の支援者端末(3−n)において、前記表示部(32)は、前記患者の特性に対応する前記メッセージを選択可能に表示する、ことが好ましい。
【0008】
上記の支援者端末(3−n)において、前記表示部(32)は、前記患者のトレーニングの開始が通知された後、前記支援者が該患者のトレーニングの支援への参加を指示したことに応答して、前記メッセージを選択可能に表示する、ようにしてもよい。
【0009】
上記の支援者端末(3−n)において、前記表示部(32)は、前記患者のトレーニングの状況を表示する、ことが好ましい。
【0010】
本発明の第2の観点に係るサーバ装置(4)は、患者が治療のためのトレーニングに用いる患者端末(2)と、該患者の支援者の支援者端末(3−n)と、にネットワーク(N)を介して接続され、前記患者の治療に効果的なメッセージを登録するメッセージデータベース(422)と、前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを、前記ネットワーク(N)を介して前記支援者端末(3−n)に選択可能に表示し、前記支援者が前記支援者端末(3−n)において選択した前記メッセージを、該支援者からのメッセージとして、前記ネットワーク(N)を介して前記患者端末(2)に表示するサーバ制御部(43)と、を備える。
【0011】
上記のサーバ装置(4)は、前記患者毎に、該患者の特性を対応付けて登録する患者データベース(421)をさらに備え、前記メッセージデータベース(422)は、前記患者の特性に対応付けて、前記メッセージを登録し、前記サーバ制御部(43)は、前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、該患者の特性を患者データベース(421)から読み出し、前記患者の特性に対応する前記メッセージを前記メッセージデータベース(422)から検出し、前記ネットワーク(N)を介して前記支援者端末(3−n)に選択可能に表示する、ことが好ましい。
【0012】
上記のサーバ装置(4)は、前記患者毎に、該患者の支援者の前記支援者端末(3−n)を特定可能な支援者情報を対応付けて登録する患者データベース(421)をさらに備え、前記サーバ制御部(43)は、前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、該患者の前記支援者情報を前記患者データベース(421)から読み出し、前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを前記ネットワーク(N)を介して、前記患者データベース(421)から読み出した前記支援者情報から特定される前記支援者端末(3−n)に選択可能に表示する、ようにしてもよい。
【0013】
上記のサーバ装置(4)において、前記サーバ制御部(43)は、前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、該患者のトレーニングの開始を該ネットワーク(N)を介して、該患者の支援者の前記支援者端末(3−n)にさらに通知し、前記支援者端末(3−n)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの支援への参加が指示されたことに応答して、前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを該ネットワーク(N)を介して、該患者のトレーニングの支援への参加を指示した該支援者端末(3−n)に選択可能に表示する、ようにしてもよい。
【0014】
本発明の第3の観点に係る治療支援システム(1)は、患者が治療のためのトレーニングに用いる患者端末(2)にネットワークを介して接続されたサーバ装置(4)と、前記サーバ装置(4)に前記ネットワーク(N)を介して接続された前記患者の支援者の支援者端末(3−n)と、を具備し、前記サーバ装置(4)は、前記患者の治療に効果的なメッセージを登録するメッセージデータベース(422)と、前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを選択可能に表示するための表示データを、前記ネットワーク(N)を介して前記支援者端末(3−n)に送信し、前記支援者端末(3−n)から前記ネットワーク(N)を介して送信されるメッセージ選択指令を受信したことに応答して、該メッセージ選択指令から特定される前記メッセージを、前記支援者からのメッセージとして、該ネットワーク(N)を介して前記患者端末(2)に表示するサーバ制御部(43)と、を備え、前記支援者端末(3−n)は、前記サーバ装置(4)から前記ネットワーク(N)を介して送信される前記表示データを受信したことに応答して、該表示データに基づき、前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを選択可能に表示する表示部(32)と、前記表示部(32)に表示される前記メッセージの中から、前記支援者が選択したメッセージを示すメッセージ選択指令を、前記ネットワーク(N)を介して前記サーバ装置(4)に送信する端末制御部(34)と、を備える。
【0015】
本発明の第4の観点に係る治療支援方法は、患者が患者端末(2)を用いて治療のためのトレーニングを開始したことがネットワーク(N)を介して通知されたときに、予め用意された患者の治療に効果的なメッセージを選択可能に表示部(32)に表示し、前記表示部(32)に表示される前記メッセージの中から、前記患者の支援者が選択したメッセージを、該支援者からのメッセージとして、前記ネットワーク(N)を介して前記患者端末(2)に表示する、ことを特徴とする。
【0016】
本発明の第5の観点に係る治療支援方法は、患者が治療のためのトレーニングに用いる患者端末(2)と、該患者の支援者の支援者端末(3−n)と、にネットワーク(N)を介して接続され、前記患者の治療に効果的なメッセージを登録するメッセージデータベース(422)を備えるサーバ装置(4)による治療支援方法であって、前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを、前記ネットワーク(N)を介して前記支援者端末(3−n)に選択可能に表示し、前記支援者が前記支援者端末(3−n)において選択した前記メッセージを、該支援者からのメッセージとして、前記ネットワーク(N)を介して前記患者端末(2)に表示する、ことを特徴とする。
【0017】
本発明の第6の観点に係る治療支援方法は、患者が治療のためのトレーニングに用いる患者端末(2)にネットワークを介して接続され、前記患者の治療に効果的なメッセージを登録するメッセージデータベース(422)を備えるサーバ装置(4)と、前記サーバ装置(4)に前記ネットワーク(N)を介して接続された前記患者の支援者の支援者端末(3−n)と、を具備する治療支援システム(1)における治療支援方法であって、前記サーバ装置(4)が、前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを選択可能に表示するための表示データを、前記ネットワーク(N)を介して前記支援者端末(3−n)に送信し、前記支援者端末(3−n)が、前記サーバ装置(4)から前記ネットワーク(N)を介して送信される前記表示データを受信したことに応答して、該表示データに基づき、前記患者の治療に効果的なメッセージを選択可能に表示部(32)に表示し、前記支援者端末(3−n)が、前記表示部(32)に表示される前記メッセージの中から、前記支援者が選択したメッセージを示すメッセージ選択指令を、前記ネットワーク(N)を介して前記サーバ装置(4)に送信し、前記サーバ装置(4)が、前記支援者端末(3−n)から前記ネットワーク(N)を介して送信されるメッセージ選択指令を受信したことに応答して、該メッセージ選択指令から特定される前記メッセージを、前記支援者からのメッセージとして、該ネットワーク(N)を介して前記患者端末(2)に表示する、ことを特徴とする。
【0018】
本発明の第7の観点に係るプログラムは、コンピュータに、患者が患者端末(2)を用いて治療のためのトレーニングを開始したことがネットワーク(N)を介して通知されたときに、予め用意された患者の治療に効果的なメッセージを選択可能に表示部(32)に表示する手順と、前記表示部(32)に表示される前記メッセージの中から、前記患者の支援者が選択したメッセージを、該支援者からのメッセージとして、前記ネットワーク(N)を介して前記患者端末(2)に表示する手順と、を実行させる。
【0019】
本発明の第8の観点に係るプログラムは、患者が治療のためのトレーニングに用いる患者端末(2)と、該患者の支援者の支援者端末(3−n)と、にネットワーク(N)を介して接続され、前記患者の治療に効果的なメッセージを登録するメッセージデータベース(422)を備えるサーバ装置(4)のコンピュータに、前記患者端末(2)から前記ネットワーク(N)を介して前記患者のトレーニングの開始が通知されたことに応答して、前記メッセージデータベース(422)に登録されている前記メッセージを、前記ネットワーク(N)を介して前記支援者端末(3−n)に選択可能に表示する手順と、前記支援者が前記支援者端末(3−n)において選択した前記メッセージを、該支援者からのメッセージとして、前記ネットワーク(N)を介して前記患者端末(2)に表示する手順と、を実行させる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、患者の症状の悪化を防止できる支援者端末、サーバ装置、治療支援システム、治療支援方法、及びプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本実施形態に係る治療支援システムの構成例を示す図である。
図2】患者端末の構成例を示すブロック図である。
図3】プレイ画面の表示例を示す図である。
図4】支援者端末の構成例を示すブロック図である。
図5】メッセージ選択画面の表示例を示す図である。
図6】サーバ装置の構成例を示すブロック図である。
図7】プレイ開始通知処理の詳細を示すフローチャートである。
図8】治療支援処理の詳細を示すフローチャートである。
図9】治療支援処理の続きを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【0023】
まず、本発明の実施形態に係る治療支援システムの構成について図面を参照しつつ説明する。
【0024】
図1は、本実施形態に係る治療支援システムの構成例を示す図である。
【0025】
図1に示すように、治療支援システム1は、患者端末2と、支援者端末3−n(nは自然数)と、サーバ装置4と、を具備し、これらは、インターネット等のネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。
【0026】
患者端末2は、例えば汎用のスマートフォンや、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ等から構成される。患者端末2は、例えば軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment;MCI)の患者が治療のためのトレーニングに用いる。
【0027】
図2は、患者端末の構成例を示すブロック図である。
【0028】
図2に示すように、患者端末2は、記憶部21と、タッチパネル22と、通信部23と、制御部24と、を備え、これらはバス等を介して接続される。
【0029】
記憶部21は、例えば汎用のフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等から構成される。記憶部21には、MCIの患者を治療するためのアプリケーションプログラム(以下、「治療プログラム」という。)等の各種アプリケーションプログラムがインストールされている。治療プログラムには、患者の脳のトレーニングを行ってMCIの進展を予防するための各種ゲーム等が含まれている。
【0030】
タッチパネル22は、例えば液晶表示装置とポインティングデバイスとを組み合わせた汎用のタッチパネル等から構成される。タッチパネル22は、各種画面を表示するとともに、患者による各種操作を受け付ける。本実施形態において、患者は、タッチパネル22に表示されるプレイ画面において、治療プログラムに含まれる各種ゲーム等をプレイする。
【0031】
図3は、プレイ画面の表示例を示す図である。
【0032】
図3に示すように、プレイ画面300には、患者がプレイ中のゲームが表示されるとともに、その下方には、患者の家族や親類等といった患者と親密な関係にある周囲の支援者の表示名と、「すごいよ!」や「おめでとう!」等といったゲームをプレイ中の患者を応援する支援者からのメッセージ(フィードバックメッセージ)と、が表示される。
【0033】
図2に示す通信部23は、例えば汎用の無線通信装置等から構成される。通信部23は、患者がゲームのプレイを開始したことをサーバ装置4に通知する第1プレイ開始通知をネットワークNを介してサーバ装置4に送信する。通信部23は、サーバ装置4からネットワークNを介して送信されるメッセージ表示指令を受信する。
【0034】
制御部24は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等から構成される。CPUは、RAMをワークメモリとして用い、ROM及び記憶部21に記憶されている各種プログラム等を適宜実行することによって、患者端末2の各種動作を制御する。
【0035】
本実施形態において、制御部24は、患者がタッチパネル22に表示される治療プログラムを示すアイコンをタップしたことに応答して、記憶部21に記憶される治療プログラムを起動し、治療プログラムのトップ画面をタッチパネル22に表示する。次に、制御部24は、患者がトップ画面においてプレイするゲームを選択したことに応答して、ゲームをプレイするためのプレイ画面300をタッチパネル22に表示する。また、制御部24は、ゲームを開始した患者を特定可能な患者識別子を含む第1プレイ開始通知を通信部23からネットワークNを介してサーバ装置4に送信する。
【0036】
制御部24は、サーバ装置4からネットワークNを介して送信されるメッセージ表示指令を通信部23で受信したことに応答して、プレイ画面300において、メッセージ表示指令から特定される支援者の表示名と、その支援者が選択したメッセージと、を患者がプレイ中のゲームの下方に表示する。
【0037】
図1に示す支援者端末3−nは、患者端末2と同様に、汎用のスマートフォンや、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ等から構成される。支援者端末3−nは、患者の家族や親類等といった患者と親密な関係にある周囲の支援者によって所持される。
【0038】
図4は、支援者端末の構成例を示すブロック図である。
【0039】
図4に示すように、支援者端末3−nは、記憶部31と、タッチパネル32と、通信部33と、制御部(端末制御部)34と、を備え、これらはバス等を介して接続される。
【0040】
記憶部31は、記憶部21と同様に、汎用のフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ等から構成される。記憶部31には、ゲームをプレイ中の患者を支援するためのアプリケーションプログラム(以下、「支援プログラム」という。)等の各種アプリケーションプログラムがインストールされている。
【0041】
タッチパネル32は、タッチパネル22と同様に、汎用のタッチパネル等から構成される。タッチパネル32は、各種画面を表示するとともに、支援者による各種操作を受け付ける。本実施形態において、タッチパネル32には、ゲームをプレイ中の患者を応援するためのメッセージを複数種類の中から選択するためのメッセージ選択画面が表示される。
【0042】
図5は、メッセージ選択画面の表示例を示す図である。
【0043】
図5に示すように、メッセージ選択画面500には、「すごいよ!」や、「おめでとう!」、「良かったね!」等といったメッセージが選択可能に表示されるとともに、その上方には、患者がプレイ中のゲームの状況が表示される。これにより、患者がプレイ中のゲームの状況は、支援者にも共有される。支援者は、患者がプレイ中のゲームの状況を踏まえつつ、メッセージ選択画面500において、ゲームをプレイ中の患者を応援するメッセージをタップして選択する。
【0044】
図2に示す通信部33は、通信部23と同様に、汎用の無線通信装置等から構成される。通信部33は、サーバ装置4からネットワークNを介して送信される第2プレイ開始通知や、メッセージ選択画面500を表示するための表示データ等を受信する。また、通信部33は、ゲームをプレイ中の患者の応援への参加を要求する応援参加要求や、支援者が選択したメッセージを示すメッセージ選択指令をネットワークNを介してサーバ装置4に送信する。
【0045】
制御部34は、制御部24と同様に、CPU、ROM、及びRAM等から構成される。CPUは、RAMをワークメモリとして用い、ROM及び記憶部31に記憶されている各種プログラム等を適宜実行することによって、支援者端末3−nの各種動作を制御する。
【0046】
本実施形態において、制御部34は、サーバ装置4からネットワークNを介して送信される第2プレイ開始通知を通信部33で受信したことに応答して、患者がゲームのプレイを開始したことを、タッチパネル32に表示したり、図示せぬスピーカから音声を出力したり、図示せぬバイブレータを用いてプッシュ通知をしたりして、支援者に通知する。
【0047】
次に、制御部34は、支援者がタッチパネル32に表示される支援プログラムを示すアイコンをタップして、ゲームをプレイ中の患者の応援への参加を指示したことに応答して、記憶部31に記憶される支援プログラムを起動するとともに、支援者を特定可能な支援者識別子を含む応援参加要求を通信部33からネットワークNを介してサーバ装置4に送信する。
【0048】
制御部34は、サーバ装置4からネットワークNを介して送信されるメッセージ選択画面500の表示データを通信部32で受信したことに応答して、表示データに基づいて、メッセージ選択画面500をタッチパネル32に表示する。そして、制御部34は、支援者がメッセージ選択画面500においてメッセージをタップして選択したことに応答して、支援者が選択したメッセージと、その支援者を特定可能な支援者識別子と、を含むメッセージ選択指令を通信部32からネットワークNを介して送信する。
【0049】
図1に示すサーバ装置4は、例えば汎用のサーバコンピュータや汎用のデータベース(DataBase;DB)等から構成される。
【0050】
図6は、サーバ装置の構成例を示すブロック図である。
【0051】
図6に示すように、サーバ装置4は、通信部41と、記憶部42と、制御部(サーバ制御部)43と、を備え、これらはバス等を介して接続される。
【0052】
通信部41は、例えばNIC(Network Interface Card)等から構成される。通信部41は、患者端末2からネットワークNを介して送信される第1プレイ開始通知を受信する。通信部41は、患者がゲームのプレイを開始したことを支援者端末3−nに通知する第2プレイ開始通知や、メッセージ選択画面500の表示データをネットワークNを介して支援者端末3−nに送信する。また、通信部41は、支援者端末3−nからネットワークNを介して送信される応援参加要求や、メッセージ選択指令を受信する。通信部41は、支援者によって選択されたメッセージの表示を指令するメッセージ表示指令をネットワークNを介して患者端末2に送信する。
【0053】
記憶部42は、例えば汎用のハードディスクドライブ等から構成される。本実施形態において、記憶部42は、患者DB421と、メッセージDB422と、を備える。
【0054】
患者DB421は、患者毎に、その患者に関する情報(以下、「患者情報」という。)と、その患者の周囲の支援者の支援者端末3−nを特定可能な情報(以下、「支援者情報」という。)と、を対応付けて登録する。患者情報には、例えば患者を特定可能な患者識別子、及び患者の氏名や特性(例えば性別や、年齢、病状、性格等)等が含まれる。支援者情報には、例えば支援者を特定可能な支援者識別子、支援者の表示名、患者との関係、及びメールアドレス等が含まれる。
【0055】
メッセージDB422は、患者の特性に対応付けて、ゲームをプレイ中の患者を応援する支援者からのメッセージを複数種類登録する。
【0056】
MCIの患者の症状の改善には、患者の家族や親類等といった患者と親密な関係にある周囲の支援者からの支援が必要不可欠である。患者の脳のトレーニングを行うためのゲームをプレイ中の患者を応援する支援者からのメッセージも、患者に自信を持たせ、患者のトレーニングに対するモチベーションを維持させることができるため、MCIの患者の症状を改善する上で極めて有効である。もっとも、MCIの患者は、記憶障害及び見当識障害等の症状や、うつ及び興奮等の不安定な感情表現等が見られるため、支援者のメッセージの意味を捉え間違える等して、感情的になったり、深く傷ついたりして、患者のトレーニングに対するモチベーションを喪失し、却ってMCIの患者の症状が悪化するおそれがある。そこで、本実施形態では、MCIの患者の治療に効果的なメッセージのみをメッセージDB422に予め用意しておき、支援者は、ゲームをプレイ中の患者を応援するメッセージを、メッセージDB422から選択して患者と対話するようにしているため、MCIの患者の症状を悪化させるおそれのあるメッセージが発せられることを防止できる。
【0057】
メッセージDB422に登録されるメッセージは、MCIの患者の治療に関し相応の知識する専門医やセラピスト等のグループセラピの専門家によって監修され、適宜更新される。
【0058】
制御部43は、例えばCPU、ROM、及びRAM等から構成される。CPUは、RAMをワークメモリとして用い、ROM及び記憶部42に記憶されているプログラム等を適宜実行することによって、サーバ装置4の各種動作を制御する。
【0059】
本実施形態において、制御部43は、患者端末2からネットワークNを介して送信される第1プレイ開始通知を通信部41で受信したことに応答して、第1プレイ開始通知に含まれる患者識別子に対応する患者情報及び支援者情報を患者DB421から読み出す。次に、制御部43は、支援者情報から特定される支援者が所持する支援者端末3−nに、第2プレイ開始通知を通信部41からネットワークNを介して送信する。
【0060】
制御部43は、支援者端末3−nからネットワークNを介して送信される応援参加要求を通信部41で受信したことに応答して、患者DB321から読み出した患者情報に含まれる患者の特性に対応するメッセージをメッセージDB422から複数種類検出する。続いて、制御部43は、メッセージDB422から検出した複数種類のメッセージの中から、ゲームをプレイ中の患者を応援するためのメッセージを選択するためのメッセージ選択画面500の表示データを生成する。そして、制御部43は、応援参加要求に含まれる支援者識別子から特定される支援者が所持する支援者端末3−nに、メッセージ選択画面500の表示データを通信部41からネットワークNを介して送信する。
【0061】
制御部43は、支援者端末3−nからネットワークNを介して送信されるメッセージ選択指令を通信部41で受信したことに応答して、メッセージ選択指令に含まれる支援者識別子に対応する支援者情報から特定される支援者の表示名と、メッセージ選択指令に含まれるメッセージと、を含むメッセージ表示指令を通信部41からネットワークNを介して患者端末2に送信する。
【0062】
次に、上記構成を備える治療支援システム1が実行する各種処理について図面を参照して説明する。
【0063】
患者端末2のタッチパネル22に表示される治療プログラムのトップ画面において、患者がプレイするゲームを選択したことに応答して、治療支援システム1は、プレイ開始処理を開始する。
【0064】
図7は、プレイ開始処理の詳細を示すフローチャートである。
【0065】
図7に示すプレイ開始処理において、まず、患者端末2の制御部24は、ゲームをプレイするためのプレイ画面300をタッチパネル22に表示する(ステップS701)。
【0066】
また、制御部24は、ゲームを開始した患者を特定可能な患者識別子を含む第1プレイ開始通知を通信部23からネットワークNを介してサーバ装置4に送信する(ステップS702)。
【0067】
サーバ装置4の制御部43は、患者端末2からネットワークNを介して送信される第1プレイ開始通知を通信部41で受信したことに応答して(ステップS703)、第1プレイ開始通知に含まれる患者識別子に対応する患者情報及び支援者情報を患者DB421から読み出す(ステップS704)。
【0068】
次に、制御部43は、支援者情報から特定される支援者が所持する支援者端末3−nに、第2プレイ開始通知を通信部41からネットワークNを介して送信する(ステップS705)。
【0069】
支援者端末3−nの制御部34は、サーバ装置4からネットワークNを介して送信される第2プレイ開始通知を通信部33で受信したことに応答して(ステップS706)、患者がゲームのプレイを開始したことを支援者に通知してから(ステップS707)、プレイ開始処理を終了する。
【0070】
その後、支援者がタッチパネル32に表示される支援プログラムを示すアイコンをタップして、ゲームをプレイ中の患者の応援への参加を指示したことに応答して、記憶部31に記憶される支援プログラムを起動し、治療支援処理を開始する。
【0071】
図8及び図9は、治療支援処理の詳細を示すフローチャートである。
【0072】
図8及び図9に示す治療支援処理において、まず、制御部34は、支援者を特定可能な支援者識別子を含む応援参加要求を通信部33からネットワークNを介してサーバ装置4に送信する(図8に示すステップS801)。
【0073】
サーバ装置4の制御部43は、支援者端末3−nからネットワークNを介して送信される応援参加要求を通信部41で受信したことに応答して(ステップS802)、患者DB321から読み出した患者情報に含まれる患者の特性に対応するメッセージをメッセージDB422から複数種類検出する(ステップS803)。
【0074】
続いて、制御部43は、メッセージDB422から検出した複数種類のメッセージの中から、ゲームをプレイ中の患者を応援するためのメッセージを選択するためのメッセージ選択画面500の表示データを生成する(ステップS804)。
【0075】
そして、制御部43は、応援参加要求に含まれる支援者識別子から特定される支援者が所持する支援者端末3−nに、メッセージ選択画面500の表示データを通信部41からネットワークNを介して送信する(ステップS805)。
【0076】
支援者端末3−nの制御部34は、サーバ装置4からネットワークNを介して送信されるメッセージ選択画面500の表示データを通信部32で受信したことに応答して(ステップS806)、表示データに基づいて、メッセージ選択画面500をタッチパネル32に表示する(ステップS807)。
【0077】
そして、制御部34は、支援者がメッセージ選択画面500においてメッセージをタップして選択したことに応答して(ステップS808;Yes)、支援者が選択したメッセージと、その支援者を特定可能な支援者識別子と、を含むメッセージ選択指令を通信部32からネットワークNを介して送信する(ステップS809)。
【0078】
サーバ装置4の制御部43は、支援者端末3−nからネットワークNを介して送信されるメッセージ選択指令を通信部41で受信したことに応答して(ステップS810)、メッセージ選択指令に含まれる支援者識別子に対応する支援者情報から特定される支援者の表示名と、メッセージ選択指令に含まれるメッセージと、を含むメッセージ表示指令を通信部41からネットワークNを介して患者端末2に送信する(図9に示すステップS811)。
【0079】
患者端末2の制御部24は、サーバ装置4からネットワークNを介して送信されるメッセージ表示指令を通信部23で受信したことに応答して(ステップS812)、プレイ画面300において、メッセージ表示指令から特定される支援者の表示名と、その支援者が選択したメッセージと、を患者がプレイ中のゲームの下方に表示する(ステップS813)。
【0080】
患者がゲームのプレイを終了するまで(ステップS814;No)、制御部24は、ステップS808に戻り、支援者がメッセージ選択画面500において新たなメッセージを選択するのを待つ。そして、患者がゲームのプレイを終了すると(ステップS814;No)、制御部24は、治療支援処理を終了する。
【0081】
以上説明したように、本実施形態に係る治療支援システム1は、患者が治療のためのトレーニングに用いる患者端末2と、患者の支援者の支援者端末3−nと、これらとネットワークNを介して接続され、患者DB421とメッセージDB422とを備えるサーバ装置4と、を具備する。患者DB421は、患者毎に、患者の特性と、患者の支援者の支援者端末3−nを特定可能な支援者情報と、を対応付けて登録する。メッセージDB422は、患者の特性に対応付けて、患者の治療に効果的なメッセージを登録する。
【0082】
サーバ装置4の制御部(サーバ制御部)43は、患者端末2からネットワークNを介して送信される第1プレイ開始通知により、患者のトレーニング(ゲームのプレイ)の開始が通知されたことに応答して、その患者の特性及び支援者情報を患者DB421から読み出す。そして、制御部43は、第2プレイ開始通知をネットワークNを介して、患者DB421から読み出した支援者情報から特定される支援者端末3−nに送信することにより、患者のトレーニングの開始を、その患者の支援者の支援者端末3−nにさらに通知する。支援者端末3−nは、患者のトレーニングの開始が通知された後、支援者が患者のトレーニングの支援(ゲームをプレイ中の患者の応援)への参加を指示したことに応答して、応援参加要求をネットワークNを介してサーバ装置4に送信する。
【0083】
その後、制御部43は、支援者端末3−nからネットワークNを介して送信される応援参加要求により、患者のトレーニングの支援への参加が指示されたことに応答して、患者DB421から読み出した患者の特性に対応するメッセージをメッセージDB422から検出する。そして、制御部43は、メッセージDB422から検出したメッセージを選択可能に表示するための表示データを、患者DB421から読み出した支援者情報から特定される支援者端末3−nに送信することにより、患者の治療に効果的なメッセージを、患者のトレーニングの支援への参加を指示した支援者端末3−nに選択可能に表示する。
【0084】
支援者端末3−nは、サーバ装置4からネットワークNを介して送信される表示データを受信したことに応答して、表示データに基づき、患者の特性に対応し、且つ患者の治療に効果的なメッセージを選択可能に表示部32に表示する。また、表示部32は、患者のトレーニングの状況を表示する。そして、支援者端末3−nの制御部(端末制御部)34は、表示部32にされるメッセージの中から、支援者が選択したメッセージを示すメッセージ選択指令を、ネットワークNを介してサーバ装置4に送信する。
【0085】
サーバ装置4の制御部43は、支援者端末3−nからネットワークNを介して送信されるメッセージ選択指令を受信したことに応答して、メッセージ選択指令から特定されるメッセージを、支援者からのメッセージとして、ネットワークNを介して患者端末2に表示する。
【0086】
このように、本実施形態では、MCIの患者の治療に関し相応の知識する専門家による監修の下、MCIの患者の治療に効果的なメッセージのみをメッセージDB422に予め用意しておき、支援者は、ゲームをプレイ中の患者を応援するメッセージを、メッセージDB422から選択することで、自律的かつ安全に対話して患者を効果的に支援することができる。これにより、MCIの患者の症状の悪化を防止することができる。また、早い段階でMCIの患者の症状を見出し、対処できるようになる。さらに、患者本人以外の支援者(家族等)のストレスを軽減する等といった「心理的支援」をすることで、支援者の心身の健康度を向上させる。また結果的に患者本人の治療効果の向上にも貢献することができる。
【0087】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施形態の変形態様について、説明する。
【0088】
上記の実施形態では、治療対象として、MCIを例に説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、治療対象は、患者が患者端末2を用いて治療のためのトレーニングを行えるものであれば任意であり、認知症や、発達障害、ギャンブル依存症等であってもよい。あるいは、高血圧や、慢性疼痛、がん等の内科系の疾患等であってもよい。
【0089】
上記の実施形態において、制御部24、34、及び43のCPUが実行するプログラムは、予めROM、並びに記憶部21、31、及び42等に記憶されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上述の処理を実行させるためのプログラムを、既存の汎用コンピュータに適用することで、上記の実施形態に係る患者端末2、支援者端末3−n、及びサーバ装置4として機能させてもよい。
【0090】
このようなプログラムの提供方法は任意であり、例えばコンピュータが読取可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM等)に格納して配布してもよいし、インターネット等のネットワーク上のストレージにプログラムを格納しておき、これをダウンロードさせることにより提供してもよい。
【0091】
さらに、上記の処理をOS(Operating System)とアプリケーションプログラムとの分担、又はOSとアプリケーションプログラムとの協働によって実行する場合には、アプリケーションプログラムのみを記録媒体やストレージに格納してもよい。また、搬送波にプログラムを重畳し、ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、ネットワーク上の掲示板(BBS:Bulletin Board System)に上記プログラムを掲示し、ネットワークを介してプログラムを配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上記の処理を実行できるように構成してもよい。
【0092】
なお、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明の一実施例を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【符号の説明】
【0093】
1 治療支援システム
2 患者端末
3−n 支援者端末
4 サーバ装置
21,31,42 記憶部
22,32 タッチパネル
23,33,41 通信部
24,34,43 制御部
300 プレイ画面
421 患者DB
422 メッセージDB
500 メッセージ選択画面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9