(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明を適用する録画システムの全体構成を示す図である。録画システムは、テレビジョン装置1と録画部7と屋内レコーダ2を備えて構成される。テレビジョン装置1は、放送局3から送出された放送番組を放送波30、あるいはネットワーク(外部ネットワーク4a、屋内ネットワーク4b、ルータ5)を介して受信して、映像/音声を表示/出力する。ユーザ10は、リモコン8を用いて視聴したいチャンネルや番組を選択し、かつ番組の録画または録画予約を行う。また、必要に応じて、外部ネットワーク4aを介して外部サーバ6から番組コンテンツを取得して、視聴/録画することもできる。番組の録画先はテレビジョン装置1に接続された(または内蔵された)HDDなどの録画部7、または屋内ネットワーク4bに接続された屋内レコーダ(録画装置)2にて行う。
【0011】
本実施例の録画システムでは、外部サーバ6から番組コンテンツや番組情報を取得すること、録画先として屋内レコーダ2を追加したことで、番組の取得機能と録画機能を拡大させている。
【0012】
図2は、テレビジョン装置の内部構成を示すブロック図である。テレビジョン装置1は、システムバス100、CPU(主制御部)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、録画部(HDD)104、外部インターフェース105、通信部106、操作部107、放送受信部108、映像処理部109、音声処理部110、計時部111を備えて構成される。録画部104は
図1の録画部7に相当するが、別に備えて構成してもよい。
【0013】
システムバス100は、CPU101とテレビジョン装置1内の各部との間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。CPU101は、所定のプログラムに従ってテレビジョン装置1全体を制御するマイクロプロセッサユニットである。
【0014】
ROM102は、オペレーティングシステムなどの基本動作プログラムやその他のアプリケーションプログラムが格納されたメモリであり、例えばEEPROMやフラッシュROMのような書き換え可能なROMが用いられる。ROM102に格納されたプログラムを更新することにより、基本動作プログラムやその他のアプリケーションプログラムのバージョンアップや機能拡張が可能である。ここには、放送番組の録画制御やコンテンツ入手のための検索機能等を実行するためのアプリケーションプログラムを格納している。
【0015】
RAM103は、基本動作プログラムやその他のアプリケーションプログラム実行時のワークエリアとなる。ここには、テレビ放送から受信した電子番組表(EPG)や、ユーザが登録した録画予約表も記憶されている。
【0016】
録画部(HDD)104は、受信した放送番組の映像・音声データの録画・再生を行う。その際、リングバッファ方式で全番組を一時録画し、ユーザが必要な箇所を再生するタイムシフト再生機能を備えるものが好ましい。録画部104は、HDDの代わりに、フラッシュROMやSSD(Solid State Drive)等のデバイスでもよい。録画部104は、テレビジョン装置1に内蔵する構成でも、外部に接続する構成でもよい。
【0017】
外部インターフェース105は、テレビジョン装置1の機能を拡張するためのインターフェース群である。映像入力インターフェース105a及び音声入力インターフェース105bは、外部映像/音声出力機器からの映像信号/音声信号の入力を行う。USBインターフェース105cは、キーボード等のUSB機器若しくはメモリカード類の接続等を行う。
【0018】
通信部106は、外部ネットワーク4aと情報の送受信を行うための無線LAN通信部106aと、屋内ネットワーク4bで情報の送受信を行うための近距離無線通信部106bで構成される。また、
図1の屋内レコーダ2等で録画・再生を行う場合は、屋内ネットワーク4bに接続すればよい。
【0019】
操作部107は、テレビジョン装置1に対する操作指示(番組選択や録画指示)の入力を行う指示入力部であり、操作ボタン107a及びリモコン8からの赤外線信号を受信するリモコン受信部107bで構成される。
【0020】
放送受信部108は、チューナ108a、分離部108b、エンコーダ/デコーダ108cで構成される。チューナ108aは、アンテナが受信した放送波からユーザが選局したチャンネルの信号を抽出し、TS(Transport Stream)信号を復調する。分離部108bは、前記TS信号をそれぞれパケット化された映像データと音声データと付随情報データとに分離する。エンコーダ/デコーダ108cは、分離部108bから出力された映像データ、音声データ、付随情報データをデコードし、映像信号は映像処理部109へ、音声信号は音声処理部110に出力する。付随情報データからは、各番組の番組名、ジャンル、放映開始/終了日時、等の番組情報を含むSI(Service Information)情報等を取得する。
【0021】
映像処理部109は、映像データ処理部109aとディスプレイ(表示部)109bで構成される。映像データ処理部109aは、エンコーダ/デコーダ108cや映像入力インターフェース105aから入力した映像データ、通信部106により受信した映像データ、或いは録画部104から再生された映像データ等に対して、必要に応じてフォーマット変換、メニューやその他のOSD(On Screen Display)データの重畳処理等を行う。ディスプレイ(表示部)109bは、例えば液晶パネルのような表示デバイスであり、映像データ処理部109aで処理した映像を表示する。
【0022】
音声処理部110は、音声データ処理部110a、スピーカ110bで構成される。音声データ処理部110aは、エンコーダ/デコーダ108cや音声入力インターフェース105bから入力した音声データ、通信部106により受信した音声データ、或いは録画部104から再生された音声データ等に対して、必要に応じてフォーマット変換等の処理を行う。スピーカ110bは、音声データ処理部110aで処理した音声を出力する。
【0023】
計時部111は、現在の日時・時刻及び曜日の情報を出力するとともに、RTC(Real Time Clock)回路などを用いて経過時間の計測を行う。
【0024】
次に、テレビジョン装置1による録画動作について説明する。ユーザがある番組を視聴し途中でその番組を気に入った場合、その番組全体を最初から録画すること、またはその番組と同一のコンテンツを取得する方法について説明する。
【0025】
図3は、番組全体(コンテンツ)を入手する各種方法を説明する図である。
(a)は録画欠落部発生を示す図である。放送番組Aを視聴しているユーザが途中でその番組を気に入り録画開始したとしても、当然ながら録画開始前の部分は録画されておらず、録画欠落部分となる。
【0026】
(b)は録画欠落部分を一時記録から入手する方法である。録画部7(屋内レコーダ2)では、番組Aを含む各チャンネルの放送番組を全録画モードでリングバッファに取り込んでおく。そして、番組Aの録画開始にしたがって録画開始以前の未録画部分(欠落部分)をリングバッファから入手し、番組全体を録画するものである。
【0027】
(c)は再放送から入手する方法である。放送局3から番組Aと同一番組がその後再放送される予定を検索し、録画部7に録画予約して入手するものである。特にCATVなどでは同一番組が何度も再放送されることが多く、時には他の放送局で放送される場合もある。
【0028】
(d)はVOD(Video On Demand)から入手する方法である。放送局が運営しているVODサービス、コンテンツプロバイダからのVOD配信などを利用して、番組Aと同一コンテンツをダウンロードする。この場合、有料コンテンツについてはユーザが購入する処理が伴う。
【0029】
以上の各方法によって、録画開始前の番組欠落部分を録画(入手)することを、「録画補完機能」と呼ぶことにする。
【0030】
図4は、テレビジョン装置の録画補完機能のブロック構成を示す図である。テレビジョン装置1のROM102には、放送番組の録画補完処理を行うためのプログラムが格納されており、RAM103に展開され、CPU101により実行される。その結果、
図3で示した各方法による録画補完機能を実現する。
【0031】
放送受信部108は受信した放送波から指定されたチャンネルを選局し、映像処理部109と音声処理部110は映像・音声信号を処理して出力する。計時部111は、ユーザの視聴時間を計測し、同一チャンネルを所定時間(例えば5分間)継続して視聴していれば、その番組を気に入っていると判断し、録画部7(104)に対し自動録画を開始させる。前記したように、自動録画では番組の最初の部分が欠落する場合がある。以下、欠落した部分を入手するための録画補完機能部200(破線で示す)の構成を説明する。
【0032】
コンテンツ入手処理部201は、視聴している番組全体を入手するための処理を行う。そのため条件判定部202は、
図3に示した番組(コンテンツ)の入手方法のいずれを選択するかを判定する。
【0033】
一時録画検索部203は、録画部7(104)や屋内レコーダ2の一時録画された番組(チャンネル)を検索する。該当する番組が一時録画されていればそれを保存し、映像処理部109と音声処理部110に転送する。
【0034】
EPG検索部204は、電子番組表(EPG)を参照し所定期間(例えば今後1週間)の範囲で再放送の予定を検索する。放送局HP検索部205は、他の放送局も含め放送局ホームページを参照して、同一番組の再放送予定を検索する。
【0035】
再放送録画設定部206は、録画予約部207に対し再放送の録画可否の問合せ/自動録画予約を行う。録画予約部207は、録画部7(104)や屋内レコーダ2に対し、指定された番組の録画予約を行う。
上記のEPG検索部204、放送局HP検索部205、再放送録画設定部206、録画予約部207は、まとめて「再放送検索録画部」と呼ぶ。
【0036】
無料VOD検索部208は、通信部106を介し外部サーバ6にアクセスし、視聴可能なVODサービスのコンテンツリスト内で、指定された無料コンテンツを検索する。無料コンテンツ再生部209は、映像処理部109に対し無料コンテンツの紹介画面を表示する。ユーザから再生開始指示を受けると、該当する無料コンテンツを取得して再生する。
【0037】
有料VOD検索部210は、通信部106を介し外部サーバ6にアクセスし、視聴可能なVODサービスのコンテンツリスト内で、指定された有料コンテンツを検索する。有料コンテンツ再生部211は、映像処理部109に対し有料コンテンツの紹介画面と閲覧に要する金額を表示し、ユーザに購入/視聴可否を選択させる。
【0038】
無料コンテンツ再生部209、あるいは有料コンテンツ再生部211にてユーザが再生(視聴)を指示すると、該当するコンテンツを取得して映像処理部109と音声処理部110に転送し、ユーザはこれを視聴する。
上記の無料VOD検索部208、無料コンテンツ再生部209、有料VOD検索部210、有料コンテンツ再生部211は、まとめて「外部コンテンツ取得部」と呼ぶ。
【0039】
図5は、録画部での一時録画の動作を説明する図である。テレビジョン装置1の録画部7(104)では、放送されている各チャンネルの番組について一時録画している(屋内レコーダ2で録画する場合も同様である)。すなわち、複数のチューナA〜Dを搭載し、ユーザの視聴チャンネルを含む複数のチャンネルCH1〜CH4について常時録画している(全録機能ともいわれる)。なお、録画部の記録容量は有限であるので、各チャンネルの番組をリングバッファ方式で記録し、記録が一巡すると時間的に古い部分を消去し新しい内容で書き換える。
【0040】
一方、ユーザは視聴している番組が気に入ったとき、リモコン8を操作して録画処理を行う。あるいは、この処理はユーザの操作に依らず自動録画も可能である。例えば、計時部111によりユーザの視聴時間を測定し、同一番組の継続視聴時間が所定時間以上となった場合、その番組がお気に入り番組であると判定し、自動録画を開始する。
【0041】
例えば、ユーザがCH3を視聴していてその番組がお気に入り番組であると判定すると、リングバッファで一時録画していたCH3の既録画部分を消去せずに保存する。
【0042】
このようにして録画部7には、お気に入りの番組(ア)(イ)(ウ)を番組の最初から保存することができる。なお、ユーザが途中から見た番組については、その視聴開始位置にインデックスを付与しておけば、後で再生視聴するときに便利である。
【0043】
図6は、一時録画における優先チャンネルの設定を説明する図である。テレビジョン装置1では、搭載するチューナ数が限られるので、放送される全チャンネルについて一時録画できない場合がある。例えば、
図6のようにチューナが3台(A,B,C)のみの場合、同時に録画できるのは3つのチャンネル(CH−A,CH−B,CH−C)に限定される。そこで、予め優先して録画するチャンネル(優先チャンネル)とその優先度を設定しておき、一時録画するチャンネルに割り当てる。この例では、CH1,CH4,CH5を優先チャンネルとし、この順に優先度を設定している。例えば、ユーザがよく視聴するチャンネルを優先チャンネルに設定することで、お気に入り番組の欠落部分を一時録画によりリカバリできる可能性が高まる。
【0044】
また、ユーザが視聴しているチャンネル(すなわちディスプレイ109bにて表示しているチャンネル)が優先チャンネル以外の場合は、優先チャンネルのうち優先度が最下位のチャンネルと入れ替えて一時録画を行う。例えば、ユーザが非優先チャンネルのCH3を視聴したときは、優先度が最下位のCH5をCH3に切り替えて一時録画を行う。これにより、CH3がお気に入り番組とされたとき、一時録画によりリカバリできる可能性が高まる。
【0045】
なお、優先度はチャンネル単位で設定するだけでなく、番組の種類(ジャンル)や出演者などを基準に設定してもよい。
【0046】
図7は、録画補完動作のフローチャートを示す図である。ユーザが所望する番組全体を録画したいとき、各種の補完方法を一括して管理し、一時録画の保存、再放送の録画予約、さらにはVODでのコンテンツ入手への切り替えを行うものである。この処理は、録画補完機能部200のコンテンツ入手処理部201および条件判定部202が行う。以下、ステップ順に説明する。
【0047】
S301:ユーザが視聴している番組がお気に入り番組であると判定し、当該番組の録画を開始する。例えば、ユーザが同一チャンネルを所定時間継続して視聴している場合はお気に入り番組と判定し、その番組の録画を自動的に開始する。もちろん、ユーザの操作で録画開始してもよい。
【0048】
S302:一時録画検索部203は、録画部7の一時録画チャンネルを検索し、ユーザ視聴チャンネルの一時録画(リングバッファ方式)が行われているかどうかを判定する。その際、一時録画検索部203は、屋内レコーダ2のチューナも含めて検索する。チューナ数が不足している場合には、一時録画されていない場合がありえる。
S303:ユーザ視聴チャンネルが一時録画されていれば、当該番組の一時録画部分を保存する。これにより、当該番組全体を録画・保存することができる。
【0049】
S304:ユーザ視聴チャンネルが一時録画されていないときは、同一番組の再放送の有無を検索する。そのためEPG検索部204や放送局HP検索部205により、同一番組の再放送の有無を判定する。
S305:検索の結果再放送の予定がある場合は、再放送録画設定部206により録画予約部207に対し再放送の録画予約を行う。ただし、録画部7におけるチューナ数が不足している場合は、録画予約を行わずS306へ移行する。
【0050】
S306:検索の結果再放送の予定がない場合は、無料VOD検索部208によりVODサービスのコンテンツリストを検索し、指定された無料コンテンツの有無を判定する。
S307:無料コンテンツがある場合は、無料コンテンツ再生部209により、無料コンテンツの紹介画面を表示する。ユーザが再生開始指示を行うと、無料コンテンツを取得して再生する。
【0051】
S308:無料コンテンツがない場合は、有料VOD検索部210によりVODサービスのコンテンツリストを検索し、指定された有料コンテンツの有無を判定する。
S309:有料コンテンツがある場合は、有料コンテンツ再生部211により購入承認の画面を表示する。これには購入金額等が表示される。また、非会員に対して会員登録を促す画面を表示してもよい。
S310:ユーザが購入を承認すると、有料コンテンツ再生部211は該当する有料コンテンツを取得して再生する。
【0052】
S311:有料コンテンツがない場合は、予約録画スタックに登録しておく。これにより、現時点で取得できなかった番組を表示する。また、未取得の番組については、S304以降の処理を繰り返してリトライすることも可能である。
【0053】
上記のフローでは録画補完方法の選択として、一時録画から取り込むのを最優先とし、それが不可能な場合には、再放送の録画予約、無料コンテンツ取得、有料コンテンツ取得の順に可能性を探るフローとなっている。ただし、テレビジョン装置が備えるチューナリソースの状況、VODサービスの会員登録状況などに応じて、優先順序を適宜入れ替えて設定してもよい。
【0054】
また、上記のフローは、ユーザが気に入った番組を最初から録画するための補完方法として説明したが、ユーザの意思でチャンネルを変更して録画を開始する場合もある。そのときは、同時録画可能とするチューナリソース確保のために、コンテンツ入手法を再放送の録画、無料コンテンツや有料コンテンツ取得に切り替えるのがよい。
以下、録画補完動作における個別の処理について具体的に説明する。
【0055】
図8は、録画補完動作の処理状況の表示と選択画面の例を示す図である。
図7の録画補完のフローにおいては、一時録画、再放送の録画、VODコンテンツ入手などの処理を切り替えて実行するが、ユーザに対しこれらの処理が可能か否かを一括して通知するとともに、ユーザが処理を選択するための画面を提示する。
【0056】
ボタン401は、視聴している番組の一時録画が存在することを示し、これを選択すると当該番組全体を保存する。ボタン402は、視聴している番組の再放送を検索し、予約録画するためのものである。ボタン403は、無料VODを検索するためのものである。ボタン404は、有料VODを検索するためのものであり、さらに有料コンテンツの購入可否の選択を行うものである。
【0057】
上記のボタン402〜404は、再放送やVOD検索の結果、入手可能な場合に表示するようにしてもよい。そして、これらのボタンを表示した時点で、途中からの録画を開始し、ボタン402〜404のいずれかを選択したところで録画を中止する。このように、各種の録画補完処理を一括して表示することで、ユーザの使い勝手を向上させている。
【0058】
図9は、再放送の検索について説明する図である。各チャンネルの放送番組表を示している。例えば、ユーザがCH1の「ドラマ:春の嵐」を視聴して、気に入った番組であるが途中から見たので最初の部分が未録画であったとする。気に入った番組の再放送を検索(S304)した結果、CH5で数時間後に再放送があることが判明し、その録画予約(S305)を行った場合である。このように、同一チャンネルのみならず、他のチャンネル(放送局)やCATVなどのチャンネルも検索することで、ヒットする可能性が高まる。
【0059】
図10は、VODコンテンツの検索表示の例を示す図である。
(a)は、無料VOD検索(S306)、または有料VOD検索(S308)の結果として、見つかった複数のコンテンツをリスト表示している。一画面に全リストが入らない場合は、「前ページ」「次ページ」でページ切り替えを行う。ユーザが所望のコンテンツを選ぶと、下記(b)または(c)のような、再生可否をユーザに問い合わせる画面となる。
【0060】
(b)は、無料VOD検索(S306)にて検索された無料コンテンツを表示している。「続きから再生」ボタンを選ぶと、テレビで見ていた場面から再生する。「先頭から再生」ボタンを選ぶと、コンテンツを先頭から再生する。ボタンを表示せずに、自動的に先頭から再生してもよい。
【0061】
(c)は、有料VOD検索(S308)にて検索された有料コンテンツを表示している。この場合コンテンツは有料であるため、「購入・再生」ボタンによりユーザに購入可否の判断を要求する画面となっている。
【0062】
VODコンテンツの取得では、以下のように様々な入手法が可能である。
(1)放送局が供給している「見逃し配信」のようなVODを検索し、抽出した当該番組の再生開始画面をユーザに提供する。
(2)放送番組(例えば映画の場合)と同一のコンテンツを、各社VODで検索し、抽出した当該番組の再生開始画面をユーザに提供する。
(3)放送番組(例えば映画の場合)と同一のコンテンツを、動画コンテンツのダウンロード販売で検索し、購入画面をユーザに提示する。
【0063】
また、上記(1)〜(3)の入手方法をユーザが選択するVOD選択画面を提示する。基本的にはデフォルトで再放送録画を優先させるが、再放送録画が不可能なとき、そのタイミングでVOD選択画面を提示する。
【0064】
上記した実施例の変形例を述べる。
(1)現在視聴している番組だけでなく、EPGで表示される過去の番組表から気に入った番組を見つけた場合も、再放送録画またはVOD検索を可能とする。
(2)録画機能を持たないテレビジョン装置の場合は、「もう一度見たい」ボタンを設ける。ユーザが視聴しているときに、「もう一度見たい」ボタンを押すと、自動的に屋内レコーダを検索し、録画指示や再放送録画予約指示を行う。
(3)放送番組の途中から録画を開始した場合、録画した番組で途中から見るか、別途再放送またはVODで入手した番組で最初から見るかを選択可能とする。
(4)複数のコンテンツで構成されるテレビ番組シリーズの場合、そのシリーズの最初の番組から入手する方法(再放送、VOD)を提示する。
(5)予約録画スタックに登録したお気に入り番組について、自動で再放送録画予約またはVOD検索をリトライする。そして、それぞれの番組について録画予約状況(再放送予定日)やVOD検索結果(コンテンツ有無)の情報を更新して表示する。ユーザはそれを参照して番組を選択し、視聴することができる。